JP3661188B2 - 二軸剪断式破砕機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物の破砕処理や減容処理などに用いる二軸剪断式破砕機に係わり、詳しくは破砕処理が困難な大型破砕処理対象物や円筒状処理物などを能率よく破砕処理することができる回転式ゲートからなる予備破砕、減容処理装置を備えた二軸剪断式破砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市型の粗大ごみ、産業廃棄物の破砕処理や減容処理などに用いる二軸剪断式破砕機としては、一例として図3、図4に構成の概要を示した二軸剪断式破砕機が広く知られている(実開平5−17882号公報など)。この二軸剪断式破砕機は、上面に投入口10と下面に排出口11を有するケーシング9の中に、一対の回転軸12、13が平行に配置され、ディスクの外周にフック14を突設した破砕刃板15、16の複数枚を互いにかみ合うようにスペーサ17を介して取付け、該回転軸12、13を図示しない駆動モーターにより互いに逆回転するように設け、破砕刃板15、16が交差する部分で処理物を剪断・破砕する機構を有し、ケーシング9の上に投入ホッパー8を設けてなる。
【0003】
上記二軸剪断式破砕機において、破砕処理される対象物が投入ホッパー8に投入され、投入口10よりケーシング9内に落下すると、互いに逆回転する回転軸12、13に設けたかみ合う破砕刃板15、16のフック14に引っ掛けられて破砕刃板15、16の間に引き込まれ剪断・破砕され、排出口11から機外へ排出される。この種の二軸剪断式破砕機は、正転、逆転が容易で、低速、高トルクの油圧モーターで駆動されており、破砕処理対象物は都市型粗大ごみから産業廃棄物まで広範囲にわたり、都市ごみ焼却施設として、また大量の廃棄物のリサイクル、減容、あるいは物性分級の前処理破砕などに用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の二軸剪断式破砕機には、次のような問題点がある。すなわち、ディスク状のフック付き破砕刃板の直径やフックの突出し寸法により、破砕可能な破砕処理対象物の大きさに制限がある。例えば、破砕しようとする一辺の寸法が、おおむね破砕刃板の直径を超える冷蔵庫などの大型処理対象物は、ホッパーから投入された後、破砕部の上を塞ぐかっこうとなり、破砕刃板によるかみこみができず破砕できない。また、破砕刃板の半径を超えた筒状体で表面がなめらかなものは、回転する破砕刃板上でから回りして破砕刃板によるかみこみができない。このように破砕刃板によるかみこみができない場合には、破砕機の運転を停止して破砕できない処理物を取り除く必要がある。そのため、破砕機の一時運転停止により破砕効率が低下し、また危険を伴う処理不能物の取り除きに手間がかかる。
【0005】
このような破砕刃板によるかみこみができない問題を解消するため、例えばロールフィーダで強制的に送り込む方式が用いられているが、このロールフィーダ方式は、特定寸法の処理対象物のみに対する効果しか期待できないため、大きさや形状が様々な粗大ごみを処理するごみ処理施設では有効性に欠ける。
【0006】
また、例えば特開平7−845号公報に見られるように、ロールフィーダを投入シューターに対して鉛直方向に移動させる方式では、ロールフィーダによる供給設備が複雑なものとなり、コスト高の要因となる。
【0007】
本発明は、かかる現状に鑑み、問題点を解消するため、従来のロールフィーダ方式に変え、カム状板を備えた予備処理用回転式ゲートを採用することにより、従来破砕処理が不可能あるいは困難であった大型破砕処理対象物を能率よく破砕処理することができる二軸剪断式破砕機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の二軸剪断式破砕機は、投入ホッパー、供給シューター及びこれに連なるケーシングによって形成された破砕室からなり、前記破砕室には平行に間隔を設けて配置した一対のモーター駆動される回転軸に、ディスク状の破砕刃板を互いにかみ合うように取付けた二軸剪断式破砕部を有し、上記供給シューター部内に、複数のカム状板をモーター駆動される1本の駆動軸に軸方向の間隔を介しカム方向を揃えて配設した予備処理用回転式ゲートを、当該供給シューター面に対し前記駆動軸を一定の距離を隔てて前記二軸剪断式破砕部の回転軸と平行に設けて配置した構成を有し、該予備処理用回転式ゲートは破砕処理対象物を複数のカム状板でシューター面との間で圧潰しながら二軸剪断式破砕部に送り込む機能を有する予備破砕、減容処理装置であることを特徴とする。
【0009】
本発明の予備破砕、減容処理装置としての予備処理用回転式ゲートを構成するカム状板は、大型の破砕処理対象物を二軸剪断式破砕部で破砕する事前に、破砕機の破砕刃板にかみこみやすい形状に圧潰して破砕機へ送り込む作用と、予備破砕、減容処理を必要としない小型の破砕処理対象物を、そのまま破砕機へ送り込む作用がある。従って、形状的には機械運動伝達機構に用いられるカムと同様に、アーム状突出部を有するカム状板からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の予備破砕、減容処理装置におけるモーター駆動の予備処理用回転式ゲートは、アーム状突出部を有するカム状板の複数枚を、間隔をあけ、かつアーム状突出部を同じ方向に向けて駆動軸に取付けてなる。そして、図1に示すように、駆動軸2の回転により、アーム状突出部4がシューター面に相対向したときシューター面とカム状板3との間隔が狭くなり、逆にカム状板3のアーム状突出部4の反対側に形成した円弧端5がシューター面に相対向したときシューター面とカム状板3との間隔が広くなるように設置されている。
【0011】
従って、ホッパーに投入された破砕処理対象物はシューター部に落下すると、回転している予備処理用回転式ゲートに突き当たる。ここで、破砕処理対象物は回転するカム状板のアーム状突出部に押し動かされてシューター面側に寄せられる。ここで、大型破砕処理対象物は、回転するアーム状突出部によりたたかれて次第に押しつぶされ、シューター面とカム板との間隔より狭く圧潰されると、その隙間を通して破砕機へ落下・供給される。また、シューター面とカム板との間隔を通り抜けできる小型破砕処理対象物は、圧潰されることなくそのまま破砕機へ落下・供給される。
【0012】
【実施例】
本発明の実施例を図1、図2に基づいて説明する。水平に設けた投入ホッパー8の下部出口に接続する供給シューター7は、複数の支柱18により傾斜支持された取付け枠19に載設され、例えば45度に傾斜して設置する。二軸剪断式破砕機20も同様に傾斜した取付け枠により傾けて設置する。そして、上記シューター7内に予備破砕、減容処理装置1を設置する。
【0013】
上記予備破砕、減容処理装置1は、供給シューター7の相対向する側壁に設けた軸受21、21に軸支し、破砕機20の回転軸12、13に平行した1本の駆動軸2を設け、アーム状突出部4を有するカム状板3の複数枚を上記駆動軸2に間隔をあけて配設したモーター駆動の予備処理用回転式ゲートを、破砕機20の回転軸12、13に平行して、同じ向きに設けてなる。
【0014】
上記予備破砕、減容処理装置1における回転式ゲートは、図1に矢印で示すように反時計方向に回転しており、投入ホッパー8から供給シューター7中へ落下・供給される破砕処理対象物は、カム状板3のアーム状突出部4が図1に示すようにシューター面に相対向し、アーム状突出部4の先端とシューター面との間隔が最少の状態では、破砕処理対象物は破砕機20側へ送り出されないが、アーム状突出部4が下向き位置から上記と反対側の位置まで回転して、カム状板3の外周面とシューター面との間隔が大きくなると、その間隔より厚さの薄い小型の破砕処理対象物は、そのまま破砕機20側へ送り出される。また、上記間隔より厚い大型の破砕処理対象物は、回転式ゲートの回転に伴い、カム状板3のアーム状突出部4にたたかれながらシューター面側へ押し動かされ、厚さが間隔より薄く押しつぶされたとき、隙間を通して破砕機20側へ送り出される。
【0015】
上記のごとく、予備破砕、減容処理装置1から破砕機20へ送り込まれた破砕処理物は、二軸剪断式破砕部において、互いに逆回転する回転軸12、13に設けたかみ合う破砕刃板15、16のフック14に引っ掛けられて剪断・破砕されて、上記破砕部の下方に設けた排出口から外部へ排出される。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、破砕処理対象物の中で大型のものは、破砕機に供給する直前に予備破砕、減容処理装置により圧潰して、破砕機の破砕刃板間にかみこみできる大きさに処理されるので、別個に設備した圧潰装置を用いることなく、大型破砕処理対象物を能率よく処理できる。また破砕機の破砕刃板間にかみこみできる小型の破砕処理対象物は、そのままの状態で破砕機へ供給できるので、大型と小型のものが混合した破砕処理対象物をも能率良く破砕処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施による予備破砕、減容処理装置付き二軸剪断破砕機の縦断面図である。
【図2】図1の供給シューター部に設けた回転式ゲートおよびその駆動モーターからなる予備破砕、減容処理装置を示す説明図である。
【図3】従来の二軸剪断破砕機の一例を示す平面図である。
【図4】図3のA−A線上の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 予備破砕、減容処理装置
2 駆動軸
3 カム状板
4 アーム状突出部
5 円弧端
6 駆動モーター
7 供給シューター
8 投入ホッパー
9 ケーシング
10 投入口
11 排出口
12、13 回転軸
14 フック
15、16 破砕刃板
17 スペーサ
18 支柱
19 取付け枠
20 破砕機
21 軸受
Claims (1)
- 投入ホッパー、供給シューター及びこれに連なるケーシングによって形成された破砕室からなり、前記破砕室には平行に間隔を設けて配置した一対のモーター駆動される回転軸に、ディスク状の破砕刃板が互いにかみ合うように取付けた二軸剪断式破砕部を有し、前記供給シューター部内に、複数のカム状板をモーター駆動される1本の駆動軸に軸方向の間隔を介しカム方向を揃えて配設した予備処理用回転式ゲートを、当該供給シューター面に対し前記駆動軸を一定の距離を隔てて前記二軸剪断式破砕部の回転軸と平行に設けて配置し、該予備処理用回転式ゲートは破砕処理対象物を複数のカム状板でシューター面との間で圧潰しながら前記破砕部に送り込む機能を有する予備破砕、減容処理装置を構成することを特徴とする二軸剪断式破砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002103766A JP3661188B2 (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 二軸剪断式破砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002103766A JP3661188B2 (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 二軸剪断式破砕機 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32357696A Division JP3611157B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 二軸剪断式破砕機 |
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Family Applications (1)
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KR102344571B1 (ko) * | 2021-05-27 | 2021-12-29 | 주식회사 제일트레이딩 | 개량된 분쇄구조를 갖는 제설제 재분쇄 장치 |
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- 2002-04-05 JP JP2002103766A patent/JP3661188B2/ja not_active Expired - Fee Related
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