JP2001244765A - 自動利得制御方法および自動利得制御用プロセッサならびに復調装置 - Google Patents

自動利得制御方法および自動利得制御用プロセッサならびに復調装置

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JP2001244765A
JP2001244765A JP2000051748A JP2000051748A JP2001244765A JP 2001244765 A JP2001244765 A JP 2001244765A JP 2000051748 A JP2000051748 A JP 2000051748A JP 2000051748 A JP2000051748 A JP 2000051748A JP 2001244765 A JP2001244765 A JP 2001244765A
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Ryoji Hayashi
亮司 林
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    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
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    • H03M1/18Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging
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    • H03M1/185Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging in feedback mode, i.e. by determining the range to be selected from one or more previous digital output values the feedback signal controlling the gain of an amplifier or attenuator preceding the analogue/digital converter the determination of the range being based on more than one digital output value, e.g. on a running average, a power estimation or the rate of change

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線受信信号の入力電力レベルが急激に上昇
した場合でもA/D変換器の飽和を速やかに解消でき、
かつ、周期的なレベル変動が生じても制御が不安定にな
るのを回避できる自動利得制御方法を提供する。 【解決手段】 DSPは、基準レベルからA/D変換器
の出力電力レベルを差し引くことにより差分値を求め
る。この差分値が負の場合、すなわち可変利得増幅器の
利得を低下させる場合、DSPは、差分値に基づいて求
められた第1利得変動幅に基づいて可変利得増幅器の利
得を制御する。差分値が正の場合、すなわち可変利得増
幅器の利得を増大させる場合、DSPは、差分値に基づ
いて求められた第1利得変動幅よりも小さな第2利得変
動幅に基づいて可変利得増幅器の利得を制御する。これ
により、可変利得増幅器の入力電力レベルが急増して
も、可変利得増幅器の出力電力レベルの増大幅を抑える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動通信システ
ムにおける移動局および/または基地局に適用される復
調装置において可変利得増幅器の利得を自動制御する自
動利得制御方法、および当該方法を実現する自動利得制
御用プロセッサ、ならびに当該自動利得制御用プロセッ
サを含む復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信システムは、移動局およ
び基地局間で無線信号を送受信することにより移動通信
を実現する。各局は、受信された無線信号(以下「無線
受信信号」という)を復調装置で復調することにより元
のデータを復元する。この場合、各局は、一般に、無線
受信信号をA/D変換器によりディジタル信号に変換し
てから復調処理を実行する。
【0003】しかし、無線受信信号の電力レベルは一般
に変動するため、その変動量によっては、A/D変換器
において飽和が生じたりA/D変換器における量子化雑
音により無線受信信号が雑音に埋もれたりする。そのた
め、従来の復調装置は、自動利得制御回路(以下「AG
C回路」という。AGC:Automatic Gain Control)を
備え、当該AGC回路により無線受信信号の電力レベル
を一定に保つようにしている。この種の復調装置は、た
とえば、1993年電子情報通信学会春季大会B-322
添谷、上野、鶴見「ベースバンドAGCを用いたダイレ
クトコンバージョン受信機」に開示されている。
【0004】図15は、上記文献に開示された復調装置
の構成を示すブロック図である。復調装置は、入力端子
80から入力してきた無線受信信号を可変利得増幅器8
1により増幅した後A/D変換器82により量子化する
ことによりディジタルの無線受信信号に変換する。ま
た、復調装置は、ディジタルの無線受信信号を復調器8
3により復調することにより元のデータを復元し、当該
データを出力端子84から出力する。AGC回路85
は、A/D変換器82から出力される無線受信信号の電
力レベルと所定の基準レベルPrefとの差に応じて可変
利得増幅器81の利得を自動制御することにより、復調
器83に与えられる無線受信信号の電力レベルを一定に
保つように動作する。
【0005】より詳述すれば、AGC回路85は、電力
検出器86により無線受信信号の電力レベルを検出す
る。電力検出器86は、予め定められた電力平均化時間
内の無線受信信号の二乗和を求めることにより電力レベ
ルを検出する。また、AGC回路85は、減算器87に
より当該電力レベルを基準レベルから差し引いて差分値
を求める。さらに、AGC回路85は、差分値を乗算器
88により定数倍した後積分器89により積分する。さ
らにまた、AGC回路85は、積分値をD/A変換器9
0によりアナログ電圧に変換した後、当該アナログ電圧
を可変利得増幅器81に与える。
【0006】以上の構成により、たとえばA/D変換器
82に入力される無線受信信号の電力レベルが基準レベ
ルよりも大きくなった場合、基準レベルから電力レベル
を差し引くと、差分値は負の値となる。これを定数倍し
て積分器89で積分するから、積分値は従前に比べて減
少する。したがって、D/A変換器90から出力される
アナログ電圧が小さくなるから、可変利得増幅器82の
利得も低くなる。よって、A/D変換器82に入力され
る無線受信信号の電力レベルが低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動通信で
は、無線受信信号の瞬時レベルが急激に変動するフェー
ジングを生じる場合がある。この場合、無線受信信号の
電力レベルは周期的に変動する。このレベル変動の周期
が電力検出器86における電力平均化時間とほぼ等しく
なったとき、AGC回路85の制御は不安定になる。
【0008】図16(a)、(b)および(c)は、それぞれ、
基準レベルPrefと入力端子80から入力してきた無線
受信信号の電力レベル(以下「入力電力レベル」とい
う)との差ΔP1、可変利得増幅器81の利得G、およ
び、基準レベルPrefと可変利得増幅器81から出力さ
れた無線受信信号の電力レベル(以下「出力電力レベ
ル」という)との差ΔP2を示している。なお、図16
では乗算器88における係数は1に設定されている。
【0009】レベル変動の周期と電力平均化時間とが等
しい場合において、区間1において電力検出器86によ
り検出された電力レベルが基準レベルPrefに等しいと
き、区間2における可変利得増幅器81の利得Gは、従
前の区間1における利得と等しい値Aに設定される。
【0010】一方、区間2において入力電力レベルが基
準レベルPrefよりも4dB高いレベルに変動した場
合、可変利得増幅器81の利得Gは従前の区間1と等し
いから)、可変利得増幅器81の出力電力レベルは基準
レベルPrefよりも4dB高いレベルとなる。そのた
め、区間2において電力検出器86により検出される電
力レベルは基準レベルPrefよりも4dB高くなる。そ
の結果、次の区間3における可変利得増幅器81の利得
Gは、従前の区間2における利得よりも4dB低い値で
ある(A−4)dBに設定される。
【0011】次に、区間3において入力電力レベルが基
準レベルPrefよりも4dB低い値に変動した場合、上
述のように可変利得増幅器81の利得Gは(A−4)d
Bであるから、可変利得増幅器81の出力電力レベル
は、従前の区間2よりも8dBも低くなる。そのため、
区間3において電力検出器86により検出される電力レ
ベルは基準レベルPrefよりも8dBも低くなるから、
次の区間4における可変利得増幅器81の利得Gは従前
の区間3における利得よりも8dB高い値に設定され
る。すなわち、区間4における可変利得増幅器81の利
得Gは、(A+4)dBとなる。
【0012】以後、入力電力レベルが電力平均化時間と
等しい時間ごとに周期的に変動すると、出力電力レベル
は、±8dBずつ周期的に変動することになる。入力電
力レベルは±4dBずつ変動するから、出力電力レベル
の変動幅は入力電力レベルの変動幅よりも大きくなる。
このように、レベル変動の周期と電力平均化時間とがほ
ぼ等しいと、可変利得増幅器81の利得の変動が入力電
力レベルの変動に同期し、出力電力レベルの変動幅が入
力電力レベルの変動幅よりも大きくなって、制御が不安
定になる。
【0013】これに対処するため、たとえば電力レベル
と基準レベルとの差分値をそのまま可変利得増幅器81
の利得の変動幅とせずに、乗算器88において1未満の
係数を差分値に乗じ、利得変動を抑制することが考えら
れる。たとえば図17に示すように入力電力レベルが変
動する場合に係数を0.5としたとき、可変利得増幅器
81の出力電力レベルは±5.3dBずつ周期的に変動
することになる。すなわち、8dBの場合よりも変動幅
が抑制される。
【0014】また、たとえば乗算器88の代わりにリミ
タを備え、利得変動幅を一定値以下に制限することが考
えられる。たとえばリミタの変化量を3dB以内に制限
した場合、可変利得増幅器81の出力電力レベルは、図
18に示すように、4dB増、7dB減を繰り返すこと
になり、8dBの場合よりも変動幅が抑制される。
【0015】しかしながら、このような対策はいずれも
利得変化量を抑えるため、入力レベルがステップ状に大
きく変動したときには、可変利得増幅器81の利得が基
準値まで戻るのに時間がかかることになる。入力レベル
がステップ状に大きく変動する場合としては、たとえば
列車および自動車などで移動しながら通信をしている最
中でトンネルから出たときが考えられる。この場合、A
/D変換器82の入力レベルが急激に大きくなって量子
化範囲を超えると飽和を生じ、飽和を生じた瞬間に受信
信号が急激に大きく歪むことになる。この場合、復調に
充分な高いレベルで受信信号が受信されているにもかか
わらず、A/D変換器82への入力信号が適正なレベル
になるまで復調できないということになる。この時間
は、たとえば60〜70msec程度である。
【0016】一方、入力電力レベルが急激に低くなる場
合は、上述のような問題は生じない。より詳述すれば、
入力電力レベルが低下するとそれに比例してSN比が低
下するが、SN比が低下する速度は信号の伝送速度に比
べるとずっと遅い。だから、入力電力レベルが低下した
ときにもSN比はそれに応じて低下するだけである。し
たがって、入力電力レベルが急激に大きくなって突然受
信品質がそれ以上の幅で悪くなる場合に比べて、品質劣
化は少なくて済む。
【0017】この発明は上述のような技術的背景に鑑み
てなされたもので、無線受信信号の入力電力レベルが急
激に上昇した場合でもA/D変換器の飽和を速やかに解
消でき、かつ、周期的なレベル変動が生じても制御が不
安定になるのを回避できる自動利得制御方法、自動利得
制御用プロセッサおよび復調装置を提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、可変利得増幅器により増幅された後A/
D変換器によりディジタル化された無線受信信号の電力
レベルと所定の基準レベルとの差に基づいて上記可変利
得増幅器の利得を自動制御する方法において、上記電力
レベルが上記基準レベルよりも小さな場合、上記電力レ
ベルが上記基準レベルよりも大きな場合における変動幅
よりも小さな変動幅に基づいて、上記可変利得増幅器の
利得を制御することを特徴とするものである。
【0019】また、この発明は、可変利得増幅器および
A/D変換器に接続可能な接続端子をそれぞれ有し、上
記A/D変換器から上記接続端子を介して入力された無
線受信信号の電力レベルと所定の基準レベルとの差に基
づいて上記接続端子を介して上記可変利得増幅器の利得
を自動制御する自動利得制御用プロセッサにおいて、上
記電力レベルが上記基準レベルよりも小さな場合、上記
電力レベルが上記基準レベルよりも大きな場合における
変動幅よりも小さな変動幅に基づいて、上記可変利得増
幅器の利得を制御するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0020】さらに、この発明は、無線受信信号を増幅
する可変利得増幅器と、この可変利得増幅器により増幅
された後の無線受信信号をディジタル化して出力するA
/D変換器と、このA/D変換器から出力された無線受
信信号を復調するステップ、および、上記A/D変換器
から出力された無線受信信号の電力レベルが所定の基準
レベルよりも小さな場合、上記電力レベルが上記基準レ
ベルよりも大きな場合における変動幅よりも小さな変動
幅に基づいて、上記可変利得増幅器の利得を制御するス
テップを実行する自動利得制御用プロセッサとを含むこ
とを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0022】実施形態1 図1は、この発明の実施形態1に係る自動利得制御方法
が適用された移動通信システムの全体構成を示す概念図
である。この移動通信システムは、移動局1および基地
局2を備え、移動局1と基地局2との間で無線信号を送
受信することにより移動通信を達成する。より詳述すれ
ば、たとえば基地局2は、所定の変調方式により変調さ
れた無線信号を移動局1に対して送信する。移動局1
は、無線信号を受信して無線受信信号として出力する受
信装置3を備えており、この受信装置3から出力された
無線受信信号を復調装置4により復調し、復調装置4に
より復調されたデータをデータ処理装置5により処理す
るようになっている。
【0023】図2は、復調装置4の内部構成を示すブロ
ック図である。復調装置4は、受信装置3から出力され
た無線受信信号を復調して元のデータを復元し、当該デ
ータをデータ処理装置5に出力するものである。
【0024】より詳述すれば、復調装置4は、ハードウ
エア構成として、可変利得増幅器10、A/D変換器1
1およびDSP(Digital Signal Processor:自動利得
制御用プロセッサ)12を含む。可変利得増幅器10
は、復調装置4の入力端子13から入力された無線受信
信号をその出力において予め定められた基準レベルPre
fに維持するものである。可変利得増幅器10から出力
された無線受信信号は、A/D変換器11に与えられ
る。
【0025】A/D変換器11は、予め定められたダイ
ナミックレンジ内で無線受信信号を量子化することによ
り、受信信号をディジタル信号に変換する。ダイナミッ
クレンジは、たとえば−5V〜+5Vに設定されてい
る。A/D変換器11は、当該ダイナミックレンジ内の
無線受信信号をたとえば8ビット(−128〜127)
のディジタル信号に変換する。A/D変換器11から出
力されるディジタル形式の無線受信信号は、DSP12
に与えられる。
【0026】DSP12は、A/D変換器11から出力
された無線受信信号を復調する復調処理、および、可変
利得増幅器10の利得Gを制御する利得制御処理をそれ
ぞれソフトウエアで実行する。より詳述すれば、DSP
12は、可変利得増幅器10に接続可能な第1接続端子
14およびA/D変換器11に接続可能な第2接続端子
15を有している。また、DSP12は、記憶部16を
内蔵している。記憶部16は、ROMなどで構成され、
復調処理および利得制御処理のためのコンピュータプロ
グラムを記憶している。DSP12は、記憶部16に記
憶されたコンピュータプログラムに従って動作する。さ
らに、DSP12は、データ処理装置5に接続された出
力端子17を有しており、復調処理の結果得られたデー
タを出力端子17を介してデータ処理装置5に出力す
る。
【0027】図3は、利得制御処理を説明するためのフ
ローチャートである。DSP12は、この利得制御処理
を、A/D変換器11から出力される無線受信信号の電
力レベルである出力電力レベルPoutと上記基準レベル
Prefとの差に基づいて実行する。すなわち、DSP1
2は、利得制御処理をフィードバック制御により実現す
る。
【0028】DSP12は、A/D変換器11から出力
された無線受信信号を受信すると(ステップS1)、こ
の無線受信信号の出力電力レベルPoutを検出する(ス
テップS2)。具体的には、DSP12は、予め定めら
れた電力平均化時間(たとえば10msec)内の無線受信
信号の二乗和を求め、当該二乗和を出力電力レベルPou
tとして検出する。
【0029】次いで、DSP12は、出力電力レベルP
outと基準レベルPrefとの差である差分値ΔPoutを求
める(ステップS3)。具体的には、DSP12は、基
準レベルPrefから出力電力レベルPoutを差し引くこと
により、正または負の極性を持つ差分値ΔPoutを求め
る。したがって、出力電力レベルPoutが基準レベルPr
efよりも大きい場合には負の差分値ΔPoutが求めら
れ、出力電力レベルPoutが基準レベルPrefよりも小さ
い場合には正の差分値ΔPoutが求められる。
【0030】すなわち、負の差分値ΔPoutは、出力電
力レベルPoutが基準レベルPrefよりも大きいことを示
しており、正の差分値ΔPoutは、出力レベルPoutが基
準レベルPrefよりも小さいことを示している。その
後、DSP12は、この差分値ΔPoutに対して予め定
められた係数αを乗じ、差分値ΔPoutの極性に応じて
利得変動幅を求める(ステップS4〜S8)。
【0031】係数αは、差分値ΔPoutの極性に応じて
分けられた第1係数α1および第2係数α2を含む。第
1係数α1は、差分値ΔPoutが0未満の負の場合に対
応している。第2係数α2は、差分値ΔPoutが0以上
の正の場合に対応している。第1係数α1は、0よりも
大きく1以下でかつ第2係数α2よりも大きな値であ
る。第2係数α2は、0よりも大きく1以下でかつ第1
係数α1よりも小さな値である。たとえば第1係数α1
および第2係数α2は、それぞれ、1.0および0.5
に設定されている。したがって、第1係数α1および第
2係数α2の関係は、0<α2<α1≦1となる。
【0032】DSP12は、上記差分値ΔPoutの極性
を判別する(ステップS4)。差分値ΔPoutが負の場
合、DSP12は、差分値ΔPoutに対して第1係数α
1を乗じる(ステップS5)。その後、DSP12は、
当該乗算結果を積分することにより、第1利得変動幅を
求める(ステップS6)。DSP12は、この求められ
た第1利得変動幅を可変利得増幅器10に与える(ステ
ップS9)。
【0033】一方、差分値ΔPoutが正の場合、DSP
12は、差分値ΔPoutに対して第2係数α2を乗じる
(ステップS7)。その後、DSP12は、当該乗算結
果を積分することにより、第2利得変動幅を求める(ス
テップS8)。第2係数α2は、第1係数α1よりも小
さな値である。したがって、同じ差分値ΔPoutを乗算
対象とすると、第2利得変動幅は第1利得変動幅よりも
小さな値となる。DSP12は、この求められた第2利
得変動幅を可変利得増幅器10に与える(ステップS
9)。
【0034】可変利得増幅器10は、第1利得変動幅ま
たは第2利得変動幅に基づいて利得を調整する。より具
体的には、可変利得増幅器10は、第1利得変動幅また
は第2利得変動幅だけ利得を変動させることにより利得
を調整する。
【0035】以上のように、DSP12は、差分値ΔP
outが正の場合には差分値ΔPoutが負の場合に比べて小
さな係数α2を差分値ΔPoutに乗じる。差分値ΔPout
が正の場合とは、出力電力レベルPoutが基準レベルPr
efよりも小さい場合であり、これは出力電力レベルPou
tを増大させる必要がある場合である。また、差分値Δ
Poutが負の場合とは、出力電力レベルPoutが基準レベ
ルPrefよりも大きい場合であり、これは出力電力レベ
ルPoutを低下させる必要がある場合である。
【0036】すなわち、DSP12は、可変利得増幅器
10の利得を増大させる必要がある場合には差分値ΔP
outをより小さな値に変換して利得の変動幅とし、可変
利得増幅器の利得を低下させる必要がある場合には差分
値ΔPoutをそのまま利得の変動幅とする。したがっ
て、DSP12は、利得を増大させる必要がある場合に
は利得変動幅を相対的に小さく、利得を低下させる必要
がある場合には利得変動幅を相対的に大きくする。その
ため、利得増大時に可変利得増幅器10の出力電力レベ
ルPampの急増をある程度抑えることができる。
【0037】図4(a)、(b)および(c)は、それぞれ、基
準レベルPrefと入力端子13から入力してきた無線受
信信号の電力レベル(以下「入力電力レベル」という)
Pinとの差ΔP1、可変利得増幅器の利得G、および、
基準レベルPrefと可変利得増幅器10の出力電力レベ
ルPampとの差ΔP2を示している。この図4では、受
信信号はフェージングの影響を受けており、その影響に
起因するレベル変動の周期とDSPにおける電力平均化
時間とが等しい場合を想定する。
【0038】区間1において入力電力レベルPinが基準
レベルPrefと等しい場合、すなわち差ΔP1が0dB
の場合、次の区間2の利得Gは従前の区間1の利得Gと
等しい値AdBに設定される。次の区間2において入力
電力レベルPinが4dB増大したとすると、区間2の利
得Gは区間1と同じAdBであるから、区間2における
可変利得増幅器10の出力電力レベルPampは区間1に
比べて4dB増大する。その結果、次の区間3では当該
増大幅を抑えるべく、区間3の利得Gは区間2よりも上
記増大分だけ低い値、すなわち(A−4)dBに設定さ
れる。
【0039】次に、区間3において入力電力レベルPin
が基準レベルPrefよりも4dB低下したとすると、区
間3の利得Gは(A−4)dBであるから、可変利得増
幅器10の出力電力レベルPampは8dB低下する。し
たがって、次の区間4では可変利得増幅器10の出力電
力レベルPampを増大させる必要がある。一方、この実
施形態1では利得増大方向の利得変動幅を利得低下方向
の半分としているため、従前よりも8dB利得を増大さ
せることはなく、従前よりも4dB利得を増大させるに
とどめる。すなわち、次の区間4の利得GはAdBとな
る。
【0040】次に、区間4において入力電力レベルPin
が基準レベルPrefよりも4dB増大したとすると、区
間4の利得GはAdBであるから、区間4の可変利得増
幅器10の出力電力レベルPampは基準レベルPrefより
も4dB増大する。すなわち、利得変動幅を8dBと場
合に比べて、可変利得増幅器10の出力電力レベルPam
pの増大を抑えることができる。
【0041】以上のようにこの実施形態1によれば、利
得増大方向に対する利得変動幅を利得低下方向に対する
利得変動幅に比べて小さくしている。したがって、通信
中にトンネルから出た場合のように入力電力レベルPin
がステップ状に急増した場合でも、可変利得増幅器10
の出力電力レベルPampの増大幅を抑えることができ、
A/D変換器11が飽和するのを防止できる。
【0042】また、大きな変動幅で利得を低下できるか
ら、たとえA/D変換器11が飽和してもその状態を短
時間で解消できる。ゆえに、復調ができない時間を従来
よりも短縮できる。よって、通信品質の向上を図ること
ができる。また、可変利得増幅器10の出力電力レベル
Pampの増大幅を抑えることができるので、制御の安定
化を図ることができる。
【0043】図5は、この実施形態1における自動利得
制御のステップ応答特性を示すグラフである。このステ
ップ応答特性は、A/D変換器11の分解能を7ビット
とし、かつ、入力電力レベルPinがステップ状に20d
B増大した場合を想定したものである。また、このステ
ップ応答特性は、10msecを1周期とした制御回数を横
軸とし、可変利得増幅器10の出力電力レベルPampを
縦軸としている。さらに、このステップ応答特性では、
第1および第2係数α1、α2をいずれも1とした従来
技術と同様の例を記号「△」で示し、第1および第2係
数α1、α2をそれぞれ0.5、1.0としたこの実施
形態1の例を記号「○」で示した。この図5から明らか
なように、この実施形態1の例では、従来技術と同様の
例の場合に比べて半分以下の時間で可変利得増幅器10
の出力電力レベルが基準レベルPrefまで低下した。
【0044】また、利得制御処理をDSP12により実
現しているから、利得制御処理を複数のハードウエアで
実現する場合と異なり、信号線などにノイズが混入する
のを回避できる。そのため、利得制御を良好に行うこと
ができる。
【0045】なお、上記説明では、復調処理および利得
制御処理を1つのDSPによりソフト的に実行する場合
を例にとっている。しかし、復調処理および利得制御処
理をそれぞれ別個のハードウエアで実行するようにして
もよいことはもちろんである。
【0046】図6は、復調処理および利得制御処理をそ
れぞれ別個のハードウエアで構成した場合の復調装置4
の構成を示すブロック図である。復調装置4は、可変利
得増幅器10、A/D変換器11、復調器20および自
動利得制御回路21を備えている。自動利得制御回路2
1は、電力検出器22、減算器23、乗算器24、コン
パレータ25、スイッチ26および積分器27を備えて
いる。
【0047】電力検出器22は、A/D変換器11から
出力された無線受信信号の出力電力レベルPoutを検出
する。減算器23は、出力電力レベルPoutと基準レベ
ルPrefとの差分値ΔPoutを求める。乗算器24は、差
分値ΔPoutに対して係数αを乗じる。係数αは、スイ
ッチ26により選択された第1係数α1および第2係数
α2のうちいずれかである。選択基準は、コンパレータ
25の出力である。コンパレータ25は、差分値ΔPou
tの極性を検出するもので、差分値ΔPoutが負の場合に
は第1係数α1を選択するようにスイッチ26を制御
し、差分値ΔPoutが正の場合には第2係数α2を選択
するようにスイッチ26を制御する。積分器27は、乗
算処理後の差分値ΔPoutを積分して利得を求め、当該
利得を可変利得増幅器10に与える。
【0048】以上のようにこの構成によれば、利得制御
をハード的に実行するから、利得制御を迅速に実行する
ことができる。
【0049】実施形態2 図7は、この発明の実施形態2に係る自動利得制御方法
が適用されるDSP12における利得制御処理を説明す
るためのフローチャートである。この図7のステップT
1〜T3は、たとえば図3のステップS4〜S8と差し
替えるべきものである。
【0050】上記実施形態1では、出力電力レベルPou
tと基準レベルPrefとの差分値ΔPoutに対して第1係
数α1および第2係数α2を乗じることにより利得変動
幅を決定する。これに対して、この実施形態2では、上
記差分値ΔPoutを予め設定された制限範囲内に制限す
ることにより利得変動幅を決定する。
【0051】より詳述すれば、実施形態2に係るDSP
12は、出力電力レベルPoutと基準レベルPrefとの差
分値ΔPoutを求めると、当該差分値ΔPoutを制限範囲
内に制限する(ステップT1〜T3)。制限範囲は、所
定の上限値Pmax(たとえばPmax=+3dB:第1限界
値)以下のすべての範囲に設定されている。そこで、D
SP12は、差分値ΔPoutが上限値Pmaxよりも大きな
値であるか否かを判別する(ステップT1)。差分値Δ
Poutが上限値Pmaxよりも大きければ、DSP12は、
上限値Pmaxを差分値ΔPoutとして次の積分処理に利用
する(ステップT2)。差分値ΔPoutが上限値Pmax以
下であれば、DSP12は、差分値ΔPoutをそのまま
次の積分処理に利用する(ステップT3)。
【0052】このように、差分値ΔPoutが上限値Pmax
よりも大きいときには利得の変動幅を制限する。差分値
ΔPoutが上限値Pmaxよりも大きいということは、可変
利得増幅器10の出力電力レベルPampが基準レベルPr
efに比べて小さく、可変利得増幅器10の利得を増大さ
せる必要があるということである。すなわち、利得増大
時において利得の変動幅を制限している。こうすること
により、可変利得増幅器10の出力電力レベルPampの
急増をある程度抑えることができる。
【0053】図8は、図8(a)、(b)および(c)は、図4
の場合と同様に、それぞれ、差ΔP1、利得Gおよび差
ΔP2である。また、図8では、フェージングに起因す
るレベル変動の周期と電力平均化時間とが等しい場合を
想定している。
【0054】区間1において入力電力レベルPinが基準
レベルPrefと等しい場合、すなわち差ΔP1が0dB
の場合、次の区間2の利得幅Gは従前の区間1の利得幅
Gと同じAdBに設定される。次の区間2において入力
電力レベルPinが4dB増大したとすると、区間2の利
得Gは区間1と等しくAdBであるから、区間2におけ
る可変利得増幅器10の出力電力レベルPampは区間1
に比べて4dB増大する。したがって、次の区間3では
当該増大幅を抑える必要がある。この場合、利得低下方
向であるから、差分値ΔPoutの制限はなく、差分値Δ
Poutに相当する(A−4)dBがそのまま可変利得増
幅器の利得Gとして設定される。
【0055】次に、区間3において入力電力レベルPin
が基準レベルPrefよりも4dB低下したとすると、区
間3の利得Gは(A−4)dBであるから、可変利得増
幅器の出力電力レベルPampは8dB低下する。したが
って、次の区間4では可変利得増幅器の出力電力レベル
Pampを増大させる必要がある。すなわち、利得増大方
向であるから、差分値ΔPoutは上限値Pmaxの制限を受
けることを考慮すると、次の区間4における可変利得増
幅器10の利得Gは、A−4+3で(A−1)dBとな
る。
【0056】次に、区間4において入力電力レベルPin
が基準レベルPrefよりも4dB増大したとすると、区
間4の利得Gは(A−1)dBであるから、区間4の可
変利得増幅器10の出力電力レベルPampは基準レベル
Prefよりも3dB増大する。すなわち、利得変動幅を
8dBとする場合に比べて、可変利得増幅器10の出力
電力レベルPampの増大を抑えることができる。
【0057】以上のようにこの実施形態2によれば、利
得増大方向に対してその大きさを利得低下方向に比べて
小さく制限しているから、利得増大方向に対する利得変
動幅を抑えることができる。したがって、実施形態1と
同様に、フェージングに起因するレベル変動の周期と電
力平均化時間とがほぼ等しく、かつ、通信中にトンネル
から出た場合のように入力レベルがステップ状に急増し
た場合でも、可変利得増幅器10の出力電力レベルPou
tの増大幅を抑えることができる。
【0058】しかも、この実施形態2によれば、比較的
複雑な乗算処理を行う必要がなく単なる比較処理で済む
から、処理を簡単にできる。
【0059】なお、上記説明では、復調処理および利得
制御処理を1つのDSPによりソフト的に実行する場合
を例にとっている。しかし、復調処理および利得制御処
理をそれぞれ別個のハードウエアで実行するようにして
もよいことはもちろんである。
【0060】図9は、復調処理および利得制御処理をそ
れぞれ別個のハードウエアで構成した場合の復調装置4
の構成を示すブロック図である。この復調装置4は、図
6における乗算器24、コンパレータ25およびスイッ
チ26の代わりに、リミタ30を減算器23と積分器2
7との間に配置した構成となっている。リミタ30は、
上限値Pmaxを有し、それ以上の差分値ΔPoutを上限値
Pmaxに抑える機能を有している。この構成によれば、
利得制御をハード的に実行するから、利得制御を迅速に
実行することができる。
【0061】また、上記説明では、上限値Pmaxのみを
設定している。しかし、たとえば制限範囲の下限値Pmi
n(第2限界値)を設定してもよいことはもちろんであ
る。ただしこの場合、下限値Pminの絶対値を上限値Pm
axの絶対値よりも大きな値とする。言い換えれば、下限
値Pminと基準レベルPrefとの差を上限値Pmaxと基準
レベルPrefとの差よりも大きくする。こうすることに
より、利得増大方向に対する利得変動幅を利得低下方向
に対する利得変動幅よりも小さくすることができる。
【0062】図10は、下限値Pminを設定した場合に
おける利得制御処理の一部を示すフローチャートであ
る。図10におけるステップU1〜U7は、図3のステ
ップS4〜S8と差し替えるべきものである。
【0063】DSP12は、出力電力レベルPoutと基
準レベルPrefとの差分値ΔPoutを求めると、当該差分
値ΔPoutの極性を判別する。具体的には、DSP12
は、差分値ΔPoutが正であるか否かを判別する(ステ
ップU1)。差分値ΔPoutが正であれば、可変利得増
幅器10の出力電力レベルPampが基準レベルPrefより
も小さく、したがって可変利得増幅器10の利得を増大
させる必要があるので、DSP12は、差分値ΔPout
の上限処理を実行する(ステップU2〜U4)。
【0064】より具体的には、DSP12は、差分値Δ
Poutが上限値Pmaxよりも大きいか否かを判別する(ス
テップU2)。差分値ΔPoutが上限値Pmaxよりも大き
ければ、利得の増大幅を抑えるべく、DSP12は、差
分値ΔPoutでなく上限値Pmaxを積分処理に利用する
(ステップU3)。一方、差分値ΔPoutが上限値Pmax
以下であれば、利得の増大幅を抑える必要がないので、
DSP12は、差分値ΔPoutをそのまま積分処理に利
用する(ステップU4)。
【0065】ステップU1において差分値ΔPoutが負
であると判別された場合、可変利得増幅器10の出力電
力レベルPampが基準レベルPrefよりも大きく、したが
って可変利得増幅器10の利得を低下させる必要がある
ので、DSP12は、差分値ΔPoutの下限処理を実行
する(ステップU5〜U7)。
【0066】より具体的には、DSP12は、差分値Δ
Poutが下限値Pminよりも小さいか否かを判別する(ス
テップU5)。差分値ΔPoutが下限値Pminよりも小さ
ければ、利得の低下幅を抑えるべく、DSP12は、差
分値ΔPoutでなく下限値Pminを積分処理に供する(ス
テップU6)。一方、差分値ΔPoutが下限値Pmin以上
であれば、利得の低下幅を抑える必要がないので、DS
P12は、差分値ΔPoutをそのまま積分処理に利用す
る(ステップU7)。
【0067】実施形態3 図11は、この発明の実施形態3に係る自動利得制御方
法が適用されるDSPにおける飽和時利得制御処理を説
明するためのフローチャートである。
【0068】上記実施形態2では、基準レベルPrefと
出力電力レベルPoutとの差分値ΔPoutを上限値Pmax
以下に制限することにより利得変動幅を制限している。
しかし、上記差分値ΔPoutが負の非常に小さな値であ
る場合、言い換えれば出力電力レベルPoutがあるしき
い値以上の場合には、A/D変換器11が飽和している
と考えられる。そこで、この実施形態3では、差分値Δ
Poutが所定の飽和値未満である場合には、フィードバ
ック制御の代わりにフィードフォワード制御を利用する
ことにより、A/D変換器11の飽和を速やかに解消す
ることとしている。
【0069】より詳述すれば、DSP12は、この飽和
時利得制御処理を図3、図6または図10における利得
制御処理の割込処理として実行する。より詳述すれば、
DSP12は、入力電力レベルPinを検出する(ステッ
プV1)。ただし、DSP12は、当該入力電力レベル
Pinを求める際のダイナミックレンジをA/D変換器1
1の飽和が始まる電力レベル近傍の限られた範囲に設定
している。こうすることにより、DSP12は、A/D
変換器11が飽和している場合における入力電力レベル
Pinを良好に検出することができる。
【0070】DSP12は、また、図3における利得制
御処理において求められた出力電力レベルPoutと基準
レベルPrefとの差分値ΔPoutに基づいて、A/D変換
器11が飽和しているか否かを判別する。具体的には、
DSP12は、上記差分値ΔPoutが飽和値Psat未満の
小さな値か否かを判別する(ステップV2)。飽和値P
satは、A/D変換器11が飽和を始める出力電力レベ
ルPoutの値と基準レベルPrefとの差に相当するもので
ある。
【0071】上記差分値ΔPoutが飽和値Psat未満の小
さな値である場合、A/D変換器11は飽和していると
考えられるから、DSP12は、図3のステップS4に
おける乗算処理または図7のステップT1あるいは図1
0のステップU1における制限処理以降の利得制御処理
を強制終了するとともに、基準レベルPrefおよび入力
電力レベルPinに基づいて利得変動幅を求める(ステッ
プV3)。具体的には、DSP12は、基準値Prefか
ら入力電力レベルPinを差し引いた値(Pref−Pin)
dBを利得変動幅として求める。
【0072】DSP12は、この求められた利得変動幅
を可変利得増幅器10に与える(ステップV4)。こう
することにより、可変利得増幅器10では入力電力レベ
ルPinから当該入力電力レベルPinと基準レベルPref
との差が差し引かれるから、可変利得増幅器10の出力
電力レベルは基準レベルPrefと等しくなる。なお、D
SP12は、上記ステップV3で求められた利得変動幅
を次の利得制御処理における積分値として保持してお
く。
【0073】一方、上記差分値ΔPoutが飽和値Psat以
上の値である場合、A/D変換器11は飽和していない
と考えられるから、DSP12は、通常どおり、図3の
ステップS4における乗算処理または図7のステップT
1あるいは図10のステップU1における制限処理以降
の処理を実行する。
【0074】以上のようにこの実施形態3によれば、A
/D変換器11が飽和した場合には、基準レベルPref
から利得制御前の入力電力レベルPinを差し引いた値を
利得変動幅としている。したがって、A/D変換器11
が飽和しても少しずつしか利得を低下できない実施形態
1などと異なり、A/D変換器11が飽和したときには
可変利得増幅器10の出力電力レベルPampを基準レベ
ルPrefまで迅速に低下させることができる。したがっ
て、実施形態1などよりもA/D変換器11の飽和を一
層速やかに解除できる。
【0075】なお、上記説明では、復調処理および利得
制御処理を1つのDSP12によりソフト的に実行する
場合を例にとっている。しかし、復調処理および利得制
御処理をそれぞれ別個のハードウエアで実行するように
してもよいことはもちろんである。
【0076】図12は、復調処理および利得制御処理を
それぞれ別個のハードウエアで構成した場合の復調装置
4の構成を示すブロック図である。この復調装置4は、
図9の構成に加えて、入力電力検出器40および利得計
算器41を備えている。入力電力検出器40は、可変利
得増幅器10に入力される無線受信信号の入力電力レベ
ルPinを検出するもので、検出された入力電力レベルP
inを利得計算器41に与える。
【0077】利得計算器41は、減算器23から出力さ
れる差分値ΔPoutおよび入力電力検出器40から出力
される入力電力レベルPinを入力とし、計算した結果で
ある利得変動幅を積分器27の出力として積分器27に
設定するものである。さらに具体的には、利得計算器4
1は、差分値ΔPoutが飽和値Psat未満の小さな値であ
るか否かを判別し、そうであれば基準レベルPrefから
入力電力レベルPinを差し引くことにより利得変動幅を
求める。この構成によれば、利得制御をハード的に実行
するから、利得制御を迅速に実行することができる。
【0078】実施形態4 図13は、この発明の実施形態4に係る自動利得制御方
法が適用されるDSPにおける飽和時利得制御処理を説
明するためのフローチャートである。
【0079】上記実施形態3では、出力電力レベルPou
tと基準レベルPrefとの差分値ΔPoutに基づいてA/
D変換器11が飽和しているか否かを判断している。こ
れに対して、この実施形態4では、A/D変換器11の
出力からA/D変換器11が飽和しているか否かを直接
判断している。
【0080】より詳述すれば、DSP12は、入力電力
レベルPinを検出する(ステップW1)。また、DSP
12は、A/D変換器11から出力される無線受信信号
の値がA/D変換器11の最大出力値であるか否かを判
別する(ステップW2)。最大出力値は、たとえば8ビ
ットのA/D変換器11である場合、+127である。
【0081】上記無線受信信号の値が最大出力値である
場合、A/D変換器11が飽和していると考えられるか
ら、DSP12は、上記実施形態3と同様に、図3のス
テップS4における乗算処理または図7のステップT1
あるいは図10のステップU1における制限処理以降の
利得制御処理を強制終了する。また、DSP12は、基
準レベルPrefおよび入力電力レベルPinに基づいて利
得変動幅を求め(ステップW3)、この求められた利得
変動幅を可変利得増幅器10に与える(ステップW
4)。
【0082】一方、A/D変換器11から出力される無
線受信信号の値が上記最大出力値でなければ、A/D変
換器11は飽和していないと考えられるから、DSP1
2は、通常どおり、図4のステップS4における乗算処
理または図7のステップT1あるいは図10のステップ
U1における制限処理以降の処理を実行する。
【0083】以上のようにこの実施形態4によれば、A
/D変換器11が飽和した場合には、利得制御前の入力
電力レベルPinに基づいて利得変動幅を決定するから、
可変利得増幅器10の出力電力レベルPampを基準レベ
ルPrefまで迅速に低下させることができる。したがっ
て、A/D変換器11の飽和を速やかに解除できる。
【0084】なお、上記説明では、復調処理および利得
制御処理を1つのDSP12によりソフト的に実行する
場合を例にとっている。しかし、復調処理および利得制
御処理をそれぞれ別個のハードウエアで実行するように
してもよいことはもちろんである。
【0085】図14は、復調処理および利得制御処理を
それぞれ別個のハードウエアで構成した場合の復調装置
4の構成を示すブロック図である。この復調装置は、図
9の構成に加えて、入力電力検出器40および利得計算
器50ならびに飽和検出器51を備えている。飽和検出
器51は、A/D変換器11から出力される無線受信信
号に基づいてA/D変換器11が飽和しているか否かを
検出するものである。飽和を検出すれば、飽和検出器5
1は、利得計算器50にその旨を通知する。したがっ
て、利得計算器50は、上記実施形態3と違って飽和検
出機能を備えるものではなく、飽和検出が通知された場
合に、基準レベルPrefおよび入力電力レベルPinに基
づいて利得変動幅を計算するものである。この構成によ
れば、利得制御をハード的に実行するから、利得制御を
迅速に実行することができる。
【0086】また、上記説明では、A/D変換器11の
飽和をA/D変換器11の出力に基づいて判断してい
る。しかし、たとえばA/D変換器11への入力に基づ
いてA/D変換器11の飽和を検出するようにしてもよ
いことはもちろんである。より詳述すれば、この構成に
係る利得計算器50は、A/D変換器11に入力される
無線受信信号がA/D変換器11のダイナミックレンジ
の上限値に達しているか否かに基づいて、A/D変換器
11が飽和しているか否かを判断する。たとえばダイナ
ミックレンジが−5V〜+5Vであるとすると、受信信
号が+5VであればA/D変換器11が飽和していると
判断する。
【0087】他の実施形態 この発明の実施の形態の説明は以上のとおりであるが、
この発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
たとえば上記実施形態では、この発明を移動局1に適用
する場合を例にとって説明している。しかし、この発明
は、たとえば基地局2に対しても容易に適用することが
できる。
【0088】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、電力レ
ベルが基準レベルよりも小さな場合に、電力レベルが基
準レベルよりも大きな場合の変動幅よりも小さな変動幅
に基づいて可変利得増幅器の利得を制御する。したがっ
て、フェージングに起因するレベル変動の周期と電力平
均化時間とがほぼ等しく、かつ、通信中にトンネルから
出た場合のように入力レベルがステップ状に急増した場
合でも、可変利得増幅器の出力電力レベルの増大幅を抑
えることができる。そのため、たとえA/D変換器が飽
和してもその状態を速やかに解消できる。また、可変利
得増幅器の出力電力レベルの増大幅を抑えることができ
るから、制御の安定化を図ることができる。
【0089】また、利得制御を自動利得制御用プロセッ
サにより実現する場合には、ハードウエアにより利得制
御を実現する場合と異なり、信号線などにノイズが混入
するなどの問題を回避でき、利得制御を良好に行うこと
ができる。
【0090】さらに、電力レベルが基準レベルよりも小
さな場合に、電力レベルが基準レベルよりも大きな場合
の変動幅よりも小さな変動幅に基づいて可変利得増幅器
の利得を調整する自動利得制御用プロセッサを有する復
調装置においては、たとえA/D変換器が飽和してもそ
の状態を速やかに解消できるから、復調できない時間を
大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1に係る自動利得制御方
法が適用される移動通信システムの全体構成を示す概念
図である。
【図2】 復調装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 利得制御処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図4】 可変利得増幅器の出力電力レベルの変化を説
明するための図である。
【図5】 可変利得増幅器の出力電力レベルの変化を説
明するためのグラフである。
【図6】 復調処理および利得制御処理をハードウエア
で実現する場合の復調装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】 この発明の実施形態2に係る自動利得制御方
法が適用されるDSPにおける利得制御処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図8】 可変利得増幅器の出力電力レベルの変化を説
明するための図である。
【図9】 復調処理および利得制御処理をハードウエア
で実現する場合の復調装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】 利得制御処理の変形例を示すフローチャー
トである。
【図11】 この発明の実施形態3に係る自動利得制御
方法が適用されるDSPにおける飽和時利得制御処理を
説明するためのフローチャートである。
【図12】 復調処理および利得制御処理をハードウエ
アで実現する場合の復調装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】 この発明の実施形態4に係る自動利得制御
方法が適用されるDSPにおける飽和時利得制御処理を
説明するためのフローチャートである。
【図14】 復調処理および利得制御処理をハードウエ
アで実現する場合の復調装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図15】 従来の復調装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図16】 従来の可変利得増幅器の出力電力レベルの
変化を説明するための図である。
【図17】 従来の可変利得増幅器の出力電力レベルの
変化を説明するための図である。
【図18】 従来の可変利得増幅器の出力電力レベルの
変化を説明するための図である。
【符号の説明】
4 復調装置、10 可変利得増幅器、11 A/D変
換器、12 DSP、20 復調器、21 自動利得制
御回路、22 電力検出器、23 減算器、24 乗算
器、25 コンパレータ、26 スイッチ、27 積分
器、30 リミタ、40 入力電圧検出器、41、50
利得計算器、51 飽和検出器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変利得増幅器により増幅された後A/
    D変換器によりディジタル化された無線受信信号の電力
    レベルと所定の基準レベルとの差に基づいて上記可変利
    得増幅器の利得を自動制御する方法において、上記電力
    レベルが上記基準レベルよりも小さな場合、上記電力レ
    ベルが上記基準レベルよりも大きな場合における変動幅
    よりも小さな変動幅に基づいて、上記可変利得増幅器の
    利得を制御することを特徴とする自動利得制御方法。
  2. 【請求項2】 可変利得増幅器により増幅された後A/
    D変換器によりディジタル化された無線受信信号の電力
    レベルと所定の基準レベルとの差に基づいて上記可変利
    得増幅器の利得を自動制御する方法において、 上記可変利得増幅器から出力された無線受信信号の電力
    レベルを検出するステップと、 検出された電力レベルと所定の基準レベルとの差を求め
    るステップと、 この求められた差が電力レベルが基準レベルよりも大き
    いことを示している場合、上記差に基づいて第1利得変
    動幅を求めるステップと、 上記求められた差が電力レベルが基準レベルよりも小さ
    いことを示している場合、上記差に基づいて上記第1利
    得変動幅よりも小さな第2利得変動幅を求めるステップ
    と、 上記第1利得変動幅または第2利得変動幅に基づいて上
    記可変利得増幅器の利得を制御するステップとを含むこ
    とを特徴とする自動利得制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、第1利得変動幅を求
    めるステップは、所定の第1係数を上記差に乗じること
    により上記第1利得変動幅を求めるものであり、 第2利得変動幅を求めるステップは、上記第1係数より
    も小さな第2係数を上記差に乗じることにより上記第2
    利得変動幅を求めるものであることを特徴とする自動利
    得制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、第1利得変動幅を求
    めるステップは、上記差の大きさを所定の第1限界値以
    下に制限することにより上記第1利得変動幅を求めるも
    のであり、 第2利得変動幅を求めるステップは、上記差の大きさを
    上記第1限界値よりも小さな大きさの第2限界値内に制
    限することにより上記第2利得変動幅を求めるものであ
    ることを特徴とする自動利得制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    上記可変利得増幅器に入力する前の無線受信信号の電力
    レベルである入力電力レベルを検出するステップと、 上記A/D変換器が飽和したか否かを検出するステップ
    と、 上記A/D変換器が飽和したと検出された場合に、上記
    第1利得変動幅および第2利得変動幅を求めるステップ
    の実行を禁止するとともに、上記基準レベルから入力電
    力レベルを差し引いた値を利得変動幅として求めるステ
    ップと、 この求められた利得変動幅に基づいて上記可変利得増幅
    器の利得を調整するステップとを含むことを特徴とする
    自動利得制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、A/D変換器が飽和
    したか否かを検出するステップは、上記A/D変換器の
    出力または入力が所定の最大値である場合に、A/D変
    換器が飽和したと検出することを特徴とする自動利得制
    御方法。
  7. 【請求項7】 可変利得増幅器およびA/D変換器に接
    続可能な接続端子をそれぞれ有し、上記A/D変換器か
    ら上記接続端子を介して入力された無線受信信号の電力
    レベルと所定の基準レベルとの差に基づいて上記接続端
    子を介して上記可変利得増幅器の利得を自動制御する自
    動利得制御用プロセッサにおいて、上記電力レベルが上
    記基準レベルよりも小さな場合、上記電力レベルが上記
    基準レベルよりも大きな場合における変動幅よりも小さ
    な変動幅に基づいて、上記可変利得増幅器の利得を制御
    するようにしたことを特徴とする自動利得制御用プロセ
    ッサ。
  8. 【請求項8】 無線受信信号を増幅する可変利得増幅器
    と、 この可変利得増幅器により増幅された後の無線受信信号
    をディジタル化して出力するA/D変換器と、 このA/D変換器から出力された無線受信信号を復調す
    るステップ、および、上記A/D変換器から出力された
    無線受信信号の電力レベルが所定の基準レベルよりも小
    さな場合、上記電力レベルが上記基準レベルよりも大き
    な場合における変動幅よりも小さな変動幅に基づいて、
    上記可変利得増幅器の利得を制御するステップを実行す
    る自動利得制御用プロセッサとを含むことを特徴とする
    復調装置。
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