JP2001244266A - 電子素子用基板およびその製造装置 - Google Patents

電子素子用基板およびその製造装置

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JP2001244266A
JP2001244266A JP2000052513A JP2000052513A JP2001244266A JP 2001244266 A JP2001244266 A JP 2001244266A JP 2000052513 A JP2000052513 A JP 2000052513A JP 2000052513 A JP2000052513 A JP 2000052513A JP 2001244266 A JP2001244266 A JP 2001244266A
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insulating film
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silicon
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廣男 金
Osamu Yoshida
修 吉田
Hitoshi Kitagawa
均 北川
Kazuyuki Arai
和之 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子特性の低減を防止してデバイスの安定性
を向上し、銅配線の適用を可能とし、製造工程、製造コ
ストの増加を防止する。 【解決手段】 プラズマCVD成膜法により、二酸化シ
リコン絶縁膜6,8,32、および、この膜と銅配線
7,31との界面における拡散等防止膜としての窒化シ
リコン絶縁膜、酸化シリコン窒化物絶縁膜B,B2,B
5、窒化シリコン膜B1,B3または、銅シリサイド膜
B4を連続して成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子素子用基板お
よびその製造装置に係り、特に、プラズマ成膜により半
導体装置を製造する際等に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】活性多結晶シリコンからなる半導体層を
持つ半導体装置の一例として、従来の薄膜トランジスタ
の一構造例を図40に示す。
【0003】この薄膜トランジスタは、絶縁性のガラス
基板101上に形成したチャネル生成部102の両側を
ソース領域部103とドレイン領域部104とで挟んで
構成した活性多結晶シリコンからなる半導体層112を
設けている。半導体層112を含む基板101全面上に
二酸化シリコンからなるゲート絶縁層106と、ゲート
絶縁層106を介して、チャネル生成部102と対峙し
たゲート電極107とが設けられている。ゲート電極1
07およびゲート絶縁層106を覆って二酸化シリコン
からなる保護膜108が設けられ、この保護膜108お
よびゲート絶縁層106を貫通して形成したコンタクト
ホール109を通して、ソース領域103およびドレイ
ン領域104に各々接続するソース電極110およびド
レイン電極111が保護膜108上に設けられている。
【0004】このような薄膜トランジスタの半導体装置
を製造する際には、ガラス基板101上に形成された半
導体層112を覆うように、ゲート絶縁層106および
保護膜108を、プラズマ処理装置内でプラズマCVD
成膜法により成膜する。ここで、プラズマCVD成膜法
等のプラズマ処理は、一対の電極を処理室内に有するよ
うなプラズマ処理装置を用いて行う。このプラズマ処理
は、モノシラン等の成膜性ガスと非成膜性のキャリヤガ
スとの混合ガス雰囲気中で、一方の電極であるプラズマ
励起電極に周波数100MHz程度の高周波電力を供給
するとともに、他方の電極であるサセプタ電極に支持さ
れた、基板101にも周波数50Hzないし1.6MH
z程度の高周波電力を供給することによりプラズマを発
生させて行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、配線層に銅(C
u)を採用することが検討されているが、電気抵抗率が
低い銅を使用することにより、配線の電気抵抗に起因す
る配線遅延を防止することができ素子内における信号伝
達速度が向上し、結果的に処理速度を向上することがで
きる。このため、上述したような薄膜トランジスタにお
いても、処理速度を向上するために、配線層に銅(C
u)を採用することが検討されている。しかし、この場
合においては、Cuと二酸化シリコン(SiO2 )との
界面つまり、ゲート電極107とゲート絶縁層106と
の界面、および、ゲート電極107と保護膜108との
界面において、二酸化シリコン中へのCuの拡散や、こ
の界面における粗さ(roughness)の増加とい
う、銅を採用したことを原因とする現象が発生する可能
性がある。これにより、銅電極の抵抗の増加、耐圧の低
下、および、界面特性の低下によるトランジスタ特性の
劣化が発生するという問題があった。このような問題を
解決するために、Cuと二酸化シリコンとの界面部分に
Cr,Ti,TiNx 等からなる拡散等を防止するため
の膜を成膜することが考えられるが、このような手段を
採用した場合には、製造工程上、これらの膜を成膜し、
エッチング等をおこなうという手間が生じ、工程が複雑
になるとともに、製造コストが増加してしまうという問
題があった。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 銅配線と隣接膜との元素の相互拡散を防止するこ
と。 素子特性の低減を防止してデバイスの安定性を向上
し、銅配線の適用を可能とすること。 同時に、製造工程を増加することなく、製造コスト
の増加を防止すること。 上記のような電子素子用基板の製造装置を提供する
こと。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子素子用基板
は、表面が絶縁性である基板上に銅配線が設けられ、該
銅配線表面に酸化シリコン窒化物絶縁膜を介して二酸化
シリコン絶縁膜が形成されていることにより上記課題を
解決した。銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との間に、拡
散等防止膜としての酸化シリコン窒化物絶縁膜が存在す
ることにより、銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との界面
における特性を維持することができる。特に、ボトムゲ
ート型TFTにおけるゲート電極付近の構造等に適応す
ることができる。
【0008】本発明の電子素子用基板は、表面が絶縁性
である基板上に銅配線が設けられ、該銅配線表面に窒化
シリコン絶縁膜を介して二酸化シリコン絶縁膜が形成さ
れていることにより上記課題を解決した。銅配線と二酸
化シリコン絶縁膜との間に、拡散等防止膜としての窒化
シリコン絶縁膜が存在することにより、銅配線と二酸化
シリコン絶縁膜との界面における特性を維持することが
できる。特に、ボトムゲート型TFTにおけるゲート電
極付近の構造等に適応することができる。
【0009】本発明の電子素子用基板は、表面が絶縁性
である基板上に銅配線が設けられ、該銅配線表面に銅シ
リサイド膜を介して二酸化シリコン絶縁膜が形成されて
いることにより上記課題を解決した。銅配線と二酸化シ
リコン絶縁膜との間に、拡散等防止膜としての銅シリサ
イド膜が存在することにより、銅配線と二酸化シリコン
絶縁膜との界面における特性を維持することができる。
特に、ボトムゲート型TFTにおけるゲート電極付近の
構造等に適応することができる。
【0010】本発明の電子素子用基板は、基板上に形成
された二酸化シリコン絶縁膜表面に、酸化シリコン窒化
物絶縁膜を介して銅配線が設けられていることにより上
記課題を解決した。銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との
間に、拡散等防止膜としての酸化シリコン窒化物絶縁膜
が存在することにより、銅配線と二酸化シリコン絶縁膜
との界面における特性を維持することができる。特に、
トップゲート型TFTにおけるゲート電極付近の構造等
に適応することができる。
【0011】本発明の電子素子用基板は、基板上に形成
された二酸化シリコン絶縁膜表面に、窒化シリコン絶縁
膜を介して銅配線が設けられていることにより上記課題
を解決した。銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との間に、
拡散等防止膜としての窒化シリコン絶縁膜が存在するこ
とにより、銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との界面にお
ける特性を維持することができる。特に、トップゲート
型TFTにおけるゲート電極付近の構造等に適応するこ
とができる。
【0012】本発明の電子素子用基板製造装置は、真空
室内に保持した基板上に窒化シリコン絶縁膜あるいは酸
化シリコン窒化物絶縁膜をプラズマCVD成膜法により
形成する工程と、次いで、該窒化シリコン絶縁膜あるい
は酸化シリコン窒化物絶縁膜表面に、前記真空室内にお
いてプラズマを生成させたままの状態で成膜反応ガスを
切り換えることにより連続して二酸化シリコン絶縁膜を
プラズマCVD成膜法により形成する工程と、を行わせ
る制御部を有することにより上記課題を解決した。これ
により、拡散等防止膜としての窒化シリコン絶縁膜ある
いは酸化シリコン窒化物絶縁膜と、二酸化シリコン絶縁
膜とを連続して形成することが可能であり、プラズマを
生成したまま、ガスフローの制御のみで工程数を増加す
ることなく、銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との界面に
おける特性を維持することができる。特に、活性多結晶
シリコン膜の形成された基板を覆う二酸化シリコン絶縁
膜に銅配線が形成され、拡散等防止膜としての窒化シリ
コン絶縁膜あるいは酸化シリコン窒化物絶縁膜と、二酸
化シリコン絶縁膜とを連続して形成し、トップゲート型
TFTにおけるゲート電極付近の構造等に適応すること
ができる。また、銅配線の形成された基板に、拡散等防
止膜としての窒化シリコン絶縁膜あるいは酸化シリコン
窒化物絶縁膜と、二酸化シリコン絶縁膜とを連続して成
膜し、この上に活性多結晶シリコン膜を形成することが
可能であり、ボトムゲート型TFTにおけるゲート電極
付近の構造等に適応することができる。
【0013】本発明の電子素子用基板製造装置は、真空
室内に保持した基板上に設けられた銅配線表面を、亜酸
化窒素ガスまたはアンモニアガス雰囲気中に曝すことに
より、前記銅配線表面を窒化し該表面に銅窒化物を形成
する工程と、次いで、該銅窒化物表面に酸化雰囲気中で
二酸化シリコン絶縁膜をプラズマCVD成膜法により連
続して成膜することにより前記銅配線と前記二酸化シリ
コン絶縁膜との間に酸化シリコン窒化物絶縁膜を形成す
る工程と、を行わせる制御部を有することにより上記課
題を解決した。これにより、銅配線に、拡散等防止膜で
ある酸化シリコン窒化物絶縁膜と、二酸化シリコン絶縁
膜とを連続して形成することが可能である。特に、ガス
フローの制御のみで、銅配線表面窒化工程と、窒化銅配
線表面および二酸化シリコン絶縁膜の界面における拡散
により酸化シリコン窒化物絶縁膜を形成する工程と、を
連続して行い、工程数を増加することなく、銅配線と二
酸化シリコン絶縁膜との界面における特性を維持するこ
とができる。特に、基板上の銅配線に、銅窒化物を形成
し、これと連続して拡散等防止膜としての酸化シリコン
窒化物絶縁膜および二酸化シリコン絶縁膜を形成するこ
とが可能であり、ボトムゲート型TFTにおけるゲート
電極付近の構造等に適応することができる。
【0014】本発明の電子素子用基板製造装置は、真空
室内に保持した基板上に設けられた銅配線表面に、シラ
ンガスのプラズマ処理を施すことにより銅シリサイド膜
を形成する工程と、次いで、該銅シリサイド膜表面に、
前記真空室内においてプラズマを生成させたままの状態
で成膜反応ガスを切り換えることにより連続して二酸化
シリコン絶縁膜をプラズマCVD成膜法により形成する
工程と、を行わせる制御部を有することにより上記課題
を解決した。これにより、基板上の銅配線に、拡散等防
止膜としての銅シリサイド膜と、二酸化シリコン絶縁膜
とを連続して形成することが可能であり、プラズマを生
成させた状態で、ガスフローの制御のみで工程数を増加
することなく、銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との界面
における特性を維持することができる。特に、基板上の
銅配線に、拡散等防止膜としての銅シリサイド膜と、二
酸化シリコン絶縁膜とを連続して形成し、この上に活性
多結晶シリコン膜を形成することが可能であり、ボトム
ゲート型TFTにおけるゲート電極付近の構造等に適応
することができる。
【0015】本発明の電子素子用基板製造装置は、真空
室内に保持した基板上に設けられた銅配線表面に、該基
板をシランガス雰囲気中に曝すことにより銅シリサイド
膜を形成する工程と、次いで、前記真空室内においてプ
ラズマを生成し、前記銅シリサイド膜表面にプラズマC
VD成膜法により連続して二酸化シリコン絶縁膜を成膜
する工程と、を行わせる制御部を有することにより上記
課題を解決した。これにより、銅配線表面の拡散等防止
膜としての銅シリサイド膜と、二酸化シリコン絶縁膜と
を連続して形成することが可能であり、ガスフローの制
御のみで工程数を増加することなく、銅配線と二酸化シ
リコン絶縁膜との界面における特性を維持することがで
きる。特に、基板上に形成された銅配線に、拡散等防止
膜としての銅シリサイド膜と二酸化シリコン絶縁膜とを
連続してし、この上に活性多結晶シリコン膜を形成する
ことが可能であり、ボトムゲート型TFTにおけるゲー
ト電極付近の構造等に適応することができる。
【0016】本発明の電子素子用基板製造装置は、真空
室内に保持した基板上に二酸化シリコン絶縁膜をプラズ
マCVD成膜法により形成する工程と、次いで、該二酸
化シリコン絶縁膜表面に、前記真空室内においてプラズ
マを生成させたままの状態で成膜反応ガスを切り換える
ことにより連続して窒化シリコン絶縁膜あるいは酸化シ
リコン窒化物絶縁膜をプラズマCVD成膜法により形成
する工程と、を行わせる制御部を有することにより上記
課題を解決した。これにより、二酸化シリコン絶縁膜
と、拡散等防止膜としての窒化シリコン絶縁膜あるいは
酸化シリコン窒化物絶縁膜とを連続して形成することが
可能であり、プラズマを生成した状態で、ガスフローの
制御のみで工程数を増加することなく、銅配線と二酸化
シリコン絶縁膜との界面における特性を維持することが
できる。特に、活性多結晶シリコン膜の形成された基板
に、二酸化シリコン絶縁膜と拡散等防止膜としての窒化
シリコン絶縁膜あるいは酸化シリコン窒化物絶縁膜とを
連続して形成し、この上に銅配線を形成することが可能
であり、トップゲート型TFTにおけるゲート電極付近
の構造等に適応することができる。
【0017】本発明の電子素子用基板製造装置は、真空
室内に保持した基板上に二酸化シリコン絶縁膜をプラズ
マCVD成膜法により形成する工程と、次いで、前記真
空室内においてプラズマが生成しない状態で、亜酸化窒
素ガスまたはアンモニアガス雰囲気中に二酸化シリコン
絶縁膜が形成された前記基板を曝すことにより、前記二
酸化シリコン絶縁膜表面を窒化し該表面に酸化シリコン
窒化物絶縁膜を形成する工程と、を行わせる制御部を有
することにより上記課題を解決した。これにより、基板
上に形成した二酸化シリコン絶縁膜と、拡散等防止膜と
しての酸化シリコン窒化物絶縁膜とを連続して形成する
ことが可能であり、ガスフローの制御のみで工程数を増
加することなく、銅配線と二酸化シリコン絶縁膜との界
面における特性を維持することができる。特に、活性多
結晶シリコン膜の形成された基板に、二酸化シリコン絶
縁膜と拡散等防止膜としての酸化シリコン窒化物絶縁膜
とを連続して成膜し、この上に銅配線を形成形成するこ
とが可能であり、トップゲート型TFTにおけるゲート
電極付近の構造等に適応することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子素子用基
板およびその製造装置の第1実施形態を、図面に基づい
て説明する。図1は本実施形態における電子素子用基板
を示す正断面図であり、図において、符号1は基板、6
はゲート絶縁膜(二酸化シリコン絶縁膜)、7はゲート
電極(銅配線)、Bは酸化シリコン窒化物絶縁膜であ
る。本実施形態における薄膜トランジスタ(電子素子用
基板)は、いわゆるトップゲート型TFTとされ、図1
に示すように、ガラス等からなる透明な絶縁性基板1上
に形成したチャネル生成部2の両側をソース領域部3と
ドレイン領域部4とで挟んで構成した活性多結晶シリコ
ンからなる半導体膜12が設けられている。ここでチャ
ネル生成部2は、不純物を含まない活性多結晶シリコン
膜である。ソース領域部3およびドレイン領域部4はリ
ン元素が活性多結晶シリコン中に注入された低抵抗半導
体膜である。
【0019】この半導体膜12を含む前記基板1上に、
二酸化シリコン(SiO2 )からなるゲート絶縁膜6を
介して酸化シリコン窒化物(SiON)からなる酸化シ
リコン窒化物絶縁膜Bが設けられており、また、ゲート
電極7がこの酸化シリコン窒化物絶縁膜Bおよびゲート
絶縁膜6を介してチャネル生成部2と対峙する位置に設
けられている。ゲート電極7を形成する材料としては、
抵抗値が低い金属として銅(Cu)を用いると、配線の
電気抵抗に起因する配線遅延を防止することができ望ま
しい。
【0020】ゲート絶縁膜6およびゲート電極7の上に
は、酸化シリコン窒化物(SiON)からなる酸化シリ
コン窒化物絶縁膜Cを介して二酸化シリコン(SiO
2 )からなる保護膜8が設けられている。ソース領域部
3およびドレイン領域部4に、各々ソース電極10およ
びドレイン電極11とが接続されている。ソース電極1
0およびドレイン電極11は、クロム、モリブデンある
いはタングステン等がn+ 多結晶シリコン膜との良好な
接続を得て望ましい。ソース電極10およびドレイン電
極11は、酸化シリコン窒化物絶縁膜B、ゲート絶縁膜
6および保護膜8に形成されたコンタクトホール9を通
して、それぞれソース領域3およびドレイン領域4と接
続している。
【0021】次に本実施形態における電子素子用基板の
製造方法を説明する。図2ないし図8は本実施形態にお
ける製造工程を説明するための正断面図である。絶縁性
基板1上に、水素ガスとシランガスを用いてプラズマC
VD成膜法によりアモルファスシリコン膜を成膜し、レ
ーザアニールによりこのアモルファスシリコン膜を結晶
化して活性多結晶シリコン膜を形成する。この活性多結
晶シリコン膜にフォトリソ加工およびエッチング加工を
施して、図2に示す半導体膜12を形成する。
【0022】図3に示すように、半導体膜12表面を覆
うよう、基板1の全面に二酸化シリコンからなるゲート
絶縁膜6をプラズマCVD成膜法により成膜し、次い
で、図4に示すように、このゲート絶縁膜6上に、連続
して酸化シリコン窒化物絶縁膜BをプラズマCVD成膜
法により成膜する。
【0023】ここで、このゲート絶縁膜6および酸化シ
リコン窒化物絶縁膜Bを連続して成膜するプラズマ処理
は、図9に示すようなプラズマ処理装置(電子素子用基
板製造装置)20を用いて連続して行う。
【0024】図9は本発明における電子素子用基板製造
装置を示す模式説明図であり、図において、符号21は
プラズマ励起電源、符号22はプラズマ励起電極、符号
23はバイアス電源、符号24はサセプタ電極、25は
プラズマ処理室(真空室)を各々示す。
【0025】このプラズマ処理装置20は、図9に示す
ように、内部を真空雰囲気に維持することの可能なプラ
ズマ処理室25と、プラズマ処理室25内にプラズマを
発生するためのプラズマ励起電極22およびサセプタ電
極24と、これらの電極22,23に所定の周波数の高
周波電力を供給するプラズマ励起電源21およびバイア
ス電源23と、サセプタ電極24に載置された基板1を
加熱する図示しない加熱手段と、プラズマ処理室25内
部にガス導入管26を介して所望のガスを供給するガス
供給手段27と、これに対応してプラズマ処理室25内
の排気を行うガス排気手段28と、加熱手段,プラズマ
励起電源21,バイアス電源23,ガス供給手段27,
ガス排気手段28等、このプラズマ処理装置20の各部
を制御する制御部29とを有する構造とされる。
【0026】ここで、まず、プラズマ処理装置20に設
けた一対のプラズマ励起電極22,サセプタ電極24の
うち、サセプタ電極24に基板1を載置する。次に、制
御部29によって制御された図示しない加熱手段によっ
て、サセプタ電極24に載置された基板1を、例えば3
00℃とされる、所定の温度まで加熱する。
【0027】基板1が所望の温度に加熱された後、この
温度に基板1を維持した状態で、制御部29によりガス
供給手段27およびガス排気手段28を制御して、プラ
ズマ処理室25内が所望の圧力となるよう排気処理しな
がら、プラズマ処理室25内の圧力を前記所望の圧力に
保持しつつ、前記プラズマ処理装置内に成膜反応ガスを
供給する。図10は、本実施形態におけるプラズマ処理
室25内に供給するガスフローおよびRF電力供給を示
すタイムチャートである。
【0028】ここで、成膜反応ガスとしては、少なくと
もモノシラン、ジシラン等を含んでいるとともに、亜酸
化窒素等を含んでいることが望ましく、例えば、水素
(H2)と亜酸化窒素(N2O )、モノシラン(SiH4
)、キャリヤーガスとしてのヘリウム(He)からな
るものとされる。このとき、例えば、成膜反応ガスの流
量として、 N2O /H2 /SiH4 /He=50/100/10/
300sccm の条件とすることが可能である。
【0029】この状態で、制御部29によりプラズマ励
起電源21およびバイアス電源23を制御して、図10
に示すガスフローに従って、時刻t0 においてプラズマ
励起電極22およびサセプタ電極24に高周波電力を供
給してプラズマ処理装置20のプラズマ処理室25内に
プラズマを励起する。これにより、銅からなるゲート電
極7を、SiH4 、H2 、N2O からなる成膜反応ガス
雰囲気中に曝した状態で、プラズマ励起電極22に周波
数100MHz程度の高周波電力を供給するとともに、
基板1にも周波数50kHzないし1.6MHzの高周
波電力を供給することによりプラズマ処理を行い、図3
に示すように、基板1表面およびゲート電極7表面にの
全面に二酸化シリコン(SiO 2 )からなるゲート絶縁
膜6が成膜される。
【0030】所定の膜厚までゲート絶縁膜6が成膜され
た状態で、制御部29によりガス供給手段27およびガ
ス排気手段28を制御して、プラズマ処理室25内が例
えば200Paとされる所望の圧力に保持するよう排気
処理しながら、図10に示すガスフローに従って、時刻
1 において前記プラズマ処理室25内に供給する成膜
反応ガスを切り換える。ここで、成膜反応ガスとして
は、少なくともモノシラン、ジシラン等を含んでいると
ともに窒化物雰囲気とすることが望ましく、例えば、亜
酸化窒素(N2O)、アンモニア(NH3 )、モノシラ
ン(SiH4 )、および、キャリヤーガスとしてのヘリ
ウムガス(He)からなるものとされる。このとき、例
えば、成膜反応ガスの流量として、 N2O /NH3 /SiH4 /He=50/100/10
/300sccm とすることが可能である。
【0031】プラズマ処理室25内にプラズマを励起し
た状態で、供給するガスを切り換えることにより、NH
3 とN2O にモノシランガス(SiH4 )とからなる成
膜反応ガス雰囲気中で、プラズマ励起電極22に周波数
100MHz程度の高周波電力を供給するとともに、基
板1にも周波数50kHzないし1.6MHzの高周波
電力を供給し、合計供給電力を600Wとすることによ
りプラズマ処理を行う。これにより、二酸化シリコン
(SiO2 )からなる前記ゲート絶縁膜6表面において
は、酸化シリコン窒化物(SiON)からなる酸化シリ
コン窒化物絶縁膜Bが成膜される。
【0032】次いで、この酸化シリコン窒化物絶縁膜B
上にゲート電極となる導電体膜(銅膜)をスパッタ成膜
法により成膜した後、フォトリソ加工およびエッチング
加工により不要部分を除去し、図5に示すようゲート電
極7を形成する。次いでゲート電極7の上方からリン、
砒素等の不純物のイオンを半導体膜12に注入すること
により、半導体膜12のゲート電極7の下方を除いた領
域をn+ 型シリコン膜とし、ソース領域部3およびドレ
イン領域部4を図6に示すように各々形成する。ここで
半導体膜12の中央部で不純物イオンが注入されなかっ
た領域がチャネル生成部2となる。その後、図7に示す
ように、ゲート電極7を覆うように基板1全面に酸化シ
リコン窒化物絶縁膜Cおよび保護膜8を形成する。
【0033】以後、基板1全面の保護膜8、酸化シリコ
ン窒化物絶縁膜C、酸化シリコン窒化物絶縁膜Bおよび
ゲート絶縁膜6をフォトリソ加工およびエッチング加工
によりパターニングして、図8に示すようなソース領域
部3およびドレイン領域部4に各々達するコンタクトホ
ール9を形成する。次いで全面に導電体膜を成膜しパタ
ーニングして、図1に示すようなソース電極10および
ドレイン電極11をそれぞれ形成する。以上の工程によ
り図1に示した薄膜トランジスタが完成する。
【0034】本実施形態においては、真空室25内に保
持した基板1上に二酸化シリコン絶縁膜6をプラズマC
VD成膜法により形成する工程と、次いで、該二酸化シ
リコン絶縁膜6表面に、前記真空室25内においてプラ
ズマを生成させたままの状態で成膜反応ガスを切り換え
ることにより連続して酸化シリコン窒化物絶縁膜Bをプ
ラズマCVD成膜法により形成する工程とを行い、銅配
線7とゲート絶縁膜6との間に、拡散等防止膜としての
酸化シリコン窒化物絶縁膜Bを存在させることにより、
この界面における特性を維持することができる。また、
これにより、二酸化シリコン絶縁膜6と、拡散等防止膜
としての酸化シリコン窒化物絶縁膜Bとを連続して形成
することが可能であり、ガスフローの制御のみで工程数
を増加することなく、銅配線7とゲート絶縁膜6との界
面における特性を維持することができる。
【0035】以下、本発明に係る電子素子用基板および
その製造装置の第2実施形態を、図面に基づいて説明す
る。本実施形態において、図1ないし図8に示す第1実
施形態と異なる箇所は、酸化シリコン窒化物絶縁膜Bの
成膜方法に関する点である。これ以外で、略同一の構成
要素には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】図11,図12は本実施形態における製造
工程を説明するための正断面図、図13は、本実施形態
におけるプラズマ処理室25内に供給するガスフローお
よびRF電力供給を示すタイムチャートである。
【0037】本実施形態における電子素子用基板の製造
方法を説明する。本実施形態の製造方法においては、図
2に示す第1実施形態と同様に、絶縁性基板1上に、半
導体膜12を形成する。その後、図11,図12に示す
ように、半導体膜12表面を覆うよう、基板1の全面に
二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜6および酸化シリ
コン窒化物絶縁膜Bを連続して成膜する。この処理は、
前述した第1実施形態と同様に、図9に示すようなプラ
ズマ処理装置(電子素子用基板製造装置)20を用いて
連続して行う。
【0038】ここで、まず、プラズマ処理装置20に設
けた一対のプラズマ励起電極22,サセプタ電極24の
うち、サセプタ電極24に基板1を載置する。次に、制
御部29によって制御された加熱手段によって、サセプ
タ電極24に載置された基板1を所定の温度まで加熱す
る。
【0039】基板1が所望の温度に加熱された後、この
温度に基板1を維持した状態で、制御部29によりガス
供給手段27およびガス排気手段28を制御して、プラ
ズマ処理装置20のプラズマ処理室25内が所望の圧力
に保持するよう排気処理しながら、前記プラズマ処理装
置20内に成膜反応ガスを供給する。ここで、成膜反応
ガスとしては、少なくともモノシラン、ジシラン等を含
んでいることが望ましく、例えば、亜酸化窒素(N2
)、水素(H2 )、モノシラン(SiH4 )、およ
び、キャリヤーガスとしてのヘリウムガス(He)から
なるものとされる。これらの成膜反応ガスの流量は、例
えば、 N2O /H2 /SiH4 /He=50/100/10/
300sccm とされる。
【0040】この状態で、図13に示すガスフローに従
って、時刻t2 において制御部29によりプラズマ励起
電源21およびバイアス電源23を制御して、プラズマ
励起電極22に周波数100MHz程度の高周波電力を
供給するとともに、基板1にも周波数50kHzないし
1.6MHzの高周波電力を供給し、合計供給電力を6
00Wとして、プラズマ処理室25内にプラズマを励起
して、プラズマ処理を行い、図11に示すように、半導
体膜12を覆うよう基板1の全面に二酸化シリコン(S
iO2 )からなる二酸化シリコン膜61を成膜する。
【0041】ここで、成膜される二酸化シリコン膜61
の膜厚は、ゲート絶縁膜6の膜厚と酸化シリコン窒化物
絶縁膜Bの膜厚とを合計した膜厚に略等しく設定され
る。所定の膜厚まで二酸化シリコン膜61が成膜された
状態で、制御部29によりガス供給手段27およびガス
排気手段28を制御して、図13に示すガスフローに従
って、時刻t3 において前記プラズマ処理室25内に供
給する成膜反応ガスを切り換えるとともに、制御部29
によりプラズマ励起電源21およびバイアス電源23を
制御してプラズマの発生を停止する。
【0042】ここで、切り換えた成膜反応ガスとして
は、モノシラン、ジシラン等を含んでいないことが望ま
しく、また、少なくとも亜酸化窒素、アンモニア、窒素
のいずれか一種、または、これらの混合物を含んでいる
ことが望ましく、例えば、水素(H2 )と亜酸化窒素
(N2O )からなるものとされる。プラズマ処理室25
内に励起したプラズマをなくした状態で、供給するガス
を切り換えることにより、H2 とN2O とからなる成膜
反応ガス雰囲気中で、二酸化シリコン膜6’表面の窒化
処理を行う。
【0043】ここで、窒化反応ガスの流量は、例えば、 N2O /H2 /He=50/100/300sccm に設定される。これにより、前記二酸化シリコン膜6’
表面においては、図12に示すように、酸化シリコン窒
化物(SiON)からなる酸化シリコン窒化物絶縁膜B
が連続して形成される。所定の膜厚まで酸化シリコン窒
化物絶縁膜Bが形成されたら、図13に示すガスフロー
に従って、成膜反応性ガスの供給を停止する。
【0044】次いで、この酸化シリコン窒化物絶縁膜B
上にゲート電極となる導電体膜(銅膜)をスパッタ成膜
法により成膜した後、フォトリソ加工およびエッチング
加工により不要部分を除去し、図5に示す第1実施形態
と同様にして、ゲート電極7を形成する。ゲート電極7
の上方からリン、砒素等の不純物のイオンを半導体膜1
2に注入することにより、半導体膜12のゲート電極7
の下方を除いた領域をn+ 型シリコン膜とし、ソース領
域部3およびドレイン領域部4を図6に示すように各々
形成する。ここで半導体膜12の中央部で不純物イオン
が注入されなかった領域がチャネル生成部2とする。図
7に示す第1実施形態と同様に、ゲート電極7表面に酸
化シリコン窒化物絶縁膜Cおよび保護膜8を形成する。
【0045】以後、基板1全面の保護膜8、酸化シリコ
ン窒化物絶縁膜C、酸化シリコン窒化物絶縁膜Bおよび
ゲート絶縁膜6をフォトリソ加工およびエッチング加工
によりパターニングして、図8に示す第1実施形態と同
様なソース領域部3およびドレイン領域部4に各々達す
るコンタクトホール9を形成する。次いで全面に導電体
膜を成膜しパターニングして、図1に示す第1実施形態
と同様なソース電極10およびドレイン電極11をそれ
ぞれ形成する。以上の工程により図1に示す第1実施形
態と同様に薄膜トランジスタが完成する。
【0046】本実施形態においては、図1ないし図8に
示す第1実施形態と略同様の効果を奏する。
【0047】なお、本実施形態においては、亜酸化窒素
(N2O )ガスを含むガス雰囲気において窒化処理を行
い、酸化シリコン窒化物絶縁膜Bを形成したが、アンモ
ニア(NH3 )ガスを含むガス雰囲気にて窒化処理を行
い酸化シリコン窒化物絶縁膜Bを成膜することも可能で
ある。この場合には、図14に示すようなガスフローに
より、高周波電力を供給する時刻t2 からは成膜反応ガ
スが亜酸化窒素(N2O )を含むものとされ、高周波電
力供給を停止する時刻t3 に、プラズマ処理室25内に
供給する成膜反応ガスを水素(H2 )とアンモニア(N
3 )とからなるものに切り換えることが可能である。
ここで、例えば、N2O の流量を500sccm、供給
RF電力500W、処理時間1分の条件で二酸化シリコ
ン絶縁膜6を成膜し、その後、成膜反応ガスを切り換え
て、その流量として、 NH3 /H2 /He=50/100/300sccm の条件で窒化処理をおこない酸化シリコン窒化物絶縁膜
Bを成膜することが可能である。
【0048】この場合、本実施形態と同様の効果を奏す
ることができる。
【0049】以下、本発明に係る電子素子用基板および
その製造装置の第3実施形態を、図面に基づいて説明す
る。本実施形態において、図1ないし図8に示す第1実
施形態と異なる箇所は、銅配線7とゲート絶縁膜6との
間に形成される拡散等防止膜として酸化シリコン窒化物
絶縁膜Bのかわりに、窒化シリコン(SiN)膜B1を
採用し、また、銅配線7と保護膜8との間に形成される
拡散等防止膜として酸化シリコン窒化物絶縁膜Cのかわ
りに、窒化シリコン(SiN)膜C1を採用し、これに
伴い、成膜ガス等の条件を変更した点である。これ以外
で、略同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を
省略する。
【0050】図15は本実施形態における電子素子用基
板を示す正断面図、であり、図において、符号B1は窒
化シリコン(SiN)膜である。本実施形態における薄
膜トランジスタ(電子素子用基板)は、図1に示した第
1実施形態と同様に、いわゆるトップゲート型TFTと
され、このゲート電極7が銅からなるものとされる。こ
のゲート絶縁膜6の表面には、窒化シリコン(SiN)
からなる拡散等防止膜である窒化シリコン膜B1が形成
されている。銅配線7とゲート絶縁膜6との間に、拡散
等防止膜としての窒化シリコン膜B1が存在することに
より、この銅配線7と二酸化シリコン絶縁膜6との界面
において、耐圧、トランジスタ特性等の特性を維持する
ことができる。
【0051】次に本実施形態における電子素子用基板の
製造方法を説明する。本実施形態の製造方法において、
図2ないし図8に示す第1実施形態とガスフローが異な
るものとされるが、それ以外は、概略同様に行われる。
まず、図2に示す第1実施形態と同様に、絶縁性基板1
上に、半導体膜12を形成する。
【0052】次いで、図3,図4に示す第1実施形態と
同様に、基板1表面に二酸化シリコン絶縁膜6および窒
化シリコン膜B1をプラズマCVD成膜法により形成す
る。このプラズマ処理は、図9に示すようなプラズマ処
理装置(半導体製造装置)20を用いて連続して行う。
【0053】図16は、本実施形態におけるプラズマ処
理室25内に供給するガスフローおよびRF電力供給を
示すタイムチャートである。ここで、制御部29によっ
て、加熱手段を制御して基板1を例えば300℃まで加
熱するとともに、制御部29によって、ガス供給手段2
7およびガス排気手段28を制御して、プラズマ処理室
25内に成膜反応ガスを供給する。ここで、成膜反応ガ
スとしては、少なくともモノシラン、ジシラン等を含ん
でいることが望ましく、例えば、モノシラン(SiH
4 )と、水素(H2 )と亜酸化窒素(N2O )とからな
るものとされる。
【0054】この状態で、制御部29によりプラズマ励
起電源21およびバイアス電源23を制御して、図16
に示すガスフローに従って、時刻t4 においてプラズマ
励起電極22およびサセプタ電極24(電極対)に高周
波電力を供給してプラズマ処理室25内にプラズマを励
起する。これにより、基板1を、H2 とSiH4 とN2
O とからなる成膜反応ガス雰囲気中に曝した状態で、
プラズマ励起電極22に周波数100MHz程度の高周
波電力を供給するとともに、基板1にも周波数50kH
zないし1.6MHzの高周波電力を供給することによ
りプラズマ処理を行い、基板1の表面に二酸化シリコン
絶縁膜6を形成する。ここで、例えば、成膜反応ガスの
流量として、 N2O /H2 /SiH4 /He=50/100/10/
300sccm 供給RF電力600Wの条件で二酸化シリコン絶縁膜6
を成膜する。ここで、その処理時間は1分とされる。
【0055】所定の膜厚まで二酸化シリコン絶縁膜6が
成膜された状態で、制御部29によりガス供給手段27
およびガス排気手段28を制御して、プラズマ処理装置
20のプラズマ処理室25内を例えば200Paの所望
の圧力に保持するよう排気処理しながら、図16に示す
ガスフローに従って、時刻t5 において前記プラズマ処
理室25内に供給する成膜反応ガスを切り換える。ここ
で、成膜反応ガスとしては、少なくともモノシラン、ジ
シラン等を含んでいることが望ましく、例えば、アンモ
ニア(NH3 )、モノシラン(SiH4 )からなるもの
とされる。これらの成膜反応ガスの流量は、例えば、 NH3 /N2 /SiH4 /Ar=50/300/20/
300sccm 供給RF電力600Wの条件で窒化シコン(SiN)か
らなる窒化シリコン膜B1を成膜することが可能であ
る。
【0056】ついで、この窒化シリコン膜B1上にゲー
ト電極となる導電体膜(銅膜)をスパッタ成膜法により
成膜した後、フォトリソ加工およびエッチング加工によ
り不要部分を除去しゲート電極7を形成する。このゲー
ト電極7の上方からリン、砒素等の不純物のイオンを半
導体膜12に注入することにより、半導体膜12のゲー
ト電極7の下方を除いた領域をn+ 型シリコン膜とし、
ソース領域部3およびドレイン領域部4を各々形成す
る。ここで半導体膜12の中央部で不純物イオンが注入
されなかった領域がチャネル生成部2となる。
【0057】以後、基板1全面の保護膜8、窒化シリコ
ン膜C1、窒化シリコン膜B1およびゲート絶縁膜6を
フォトリソ加工およびエッチング加工によりパターニン
グして、図8に示す第1実施形態のようなソース領域部
3およびドレイン領域部4に各々達するコンタクトホー
ル9を形成する。次いで全面に導電体膜を成膜しパター
ニングして、図15に示すようなソース電極10および
ドレイン電極11をそれぞれ形成する。以上の工程によ
り図15に示した薄膜トランジスタが完成する。
【0058】本実施形態においては、図1ないし図8に
示す第1実施形態と略同様に、銅配線7と二酸化シリコ
ン絶縁膜(ゲート絶縁膜)6との間に、拡散等防止膜と
しての窒化シリコン絶縁膜B1が存在することにより、
この銅配線7と二酸化シリコン絶縁膜6との界面におけ
る素子特性を維持することができる。
【0059】以下、本発明に係る電子素子用基板および
その製造装置の第4実施形態を、図面に基づいて説明す
る。図17は本実施形態における電子素子用基板を示す
図であり、図において、符号30は基板、31はゲート
電極(銅配線)、32はゲート絶縁膜(二酸化シリコン
絶縁膜)、B2は酸化シリコン窒化物絶縁膜である。本
実施形態における薄膜トランジスタ(電子素子用基板)
は、いわゆるボトムゲート型TFTとされ、図17に示
すように、ガラス等からなる透明な絶縁性基板30上に
銅からなるゲート電極31が設けられ、このゲート電極
31を含む前記基板30上に、二酸化シリコン(SiO
2 )からなるゲート絶縁膜32が設けられている。これ
ら、ゲート電極31とゲート絶縁膜32との間には、酸
化シリコン窒化物(SiON)からなる酸化シリコン窒
化物絶縁膜B2が形成されている。
【0060】ゲート絶縁膜32上には、平面視してゲー
ト電極31を跨ぐように、半導体能動膜になる半導体膜
33が設けられる。半導体膜33は不純物を含まない活
性多結晶シリコン膜である。この半導体膜33には、平
面視してゲート電極31の両側に、ソース電極37とド
レイン電極36とが不純物膜(n+ 膜)34を介して接
続される。これらソース電極37とドレイン電極36と
は、それぞれ平面視して離間した位置に接続され、さら
に、これらに対応して不純物膜(n+ 膜)34も、それ
ぞれ離間した状態に半導体膜33表面上に設けられる。
不純物膜(n+ 膜)34はリン元素を含む活性多結晶シ
リコンとされる低抵抗半導体膜である。
【0061】これら半導体膜33,ソース電極37,ド
レイン電極36,およびゲート絶縁膜32を覆って、パ
ッシベーション膜38が形成されている。ゲート電極3
1を形成する材料は、抵抗値が低い金属として銅が適用
されることが望ましく、これにより、配線の電気抵抗に
起因する配線遅延を防止することができる。また、ソー
ス電極37とドレイン電極36とは、クロム、モリブデ
ンあるいはタングステン等がn+ 多結晶シリコン膜との
良好な接続を得て望ましい。本実施形態によれば、銅配
線31と二酸化シリコン絶縁膜32との間に、拡散等防
止膜としての酸化シリコン窒化物絶縁膜B2が存在する
ことにより、この銅配線31と二酸化シリコン絶縁膜3
2との界面における特性を維持することができる。
【0062】次に本実施形態の半導体装置の製造方法を
説明する。図18ないし図24は本実施形態における製
造工程を説明するための正断面図、図25は、本実施形
態における酸化シリコン窒化物絶縁膜B2および二酸化
シリコンからなるゲート絶縁膜32十を連続して成膜す
る際のプラズマ処理室25内に供給するガスフローおよ
びRF電力供給を示すタイムチャートである。
【0063】まず、図18に示すように、ガラス等から
なる絶縁性基板30上に、銅からなるゲート電極31を
形成する。
【0064】次に、図19,図20に示すように、ゲー
ト電極31を覆う酸化シリコン窒化物絶縁膜B2、およ
び、基板30の全面に二酸化シリコンからなるゲート絶
縁膜32をプラズマCVD成膜法により連続して成膜す
る。ここで、このプラズマ処理を、図9に示したような
プラズマ処理装置(電子素子用基板製造装置)20を用
いて行うことができる。
【0065】まず、プラズマ処理装置20に設けた一対
のプラズマ励起電極22,サセプタ電極24のうち、一
方のサセプタ電極24に基板30を載置する。次に、制
御部29によって制御された図示しない加熱手段によっ
て、サセプタ電極24に載置された基板30を所定の温
度まで加熱する。
【0066】基板30が所望の温度に加熱された後、こ
の温度に基板30を維持した状態で、制御部29により
ガス供給手段27およびガス排気手段28を制御して、
プラズマ処理室25内が所望の圧力となるよう排気処理
しながら、プラズマ処理室25内の圧力を前記所望の圧
力に保持しつつ、前記プラズマ処理室25内に成膜反応
ガスを供給する。ここで、成膜反応ガスとしては、少な
くともシランガス、亜酸化窒素、および、アンモニア、
窒素、水素のいずれか一種、または、これらの混合物を
含んでいることが望ましく、例えば、アンモニア(NH
3 )と亜酸化窒素(N2O )とモノシランガス(SiH
4 )からなるものとされる。
【0067】この状態で、制御部29によりプラズマ励
起電源21およびバイアス電源23を制御して、プラズ
マ励起電極22およびサセプタ電極24に高周波電力を
供給してプラズマ処理室25内にプラズマを励起する。
これにより、基板30を、SiH4 ,NH3 とN2O か
らなる成膜反応ガス雰囲気中に曝した状態で、プラズマ
励起電極22に周波数100MHz程度の高周波電力を
供給するとともに、基板30にも周波数50kHzない
し1.6MHzの高周波電力を供給することによりプラ
ズマ処理を行い、図19に示すように、基板30表面お
よびゲート電極31表面に酸化シリコン窒化物からなる
酸化シリコン窒化物絶縁膜B2を形成する。
【0068】所定の膜厚まで酸化シリコン窒化物絶縁膜
B2が成膜された状態で、制御部29によりガス供給手
段27およびガス排気手段28を制御して、プラズマ処
理室25内が所望の圧力となるよう排気処理しながら、
プラズマ処理室25内の圧力を前記所望の圧力に保持し
つつ、図25に示すガスフローに従って、時刻t6 にお
いて前記プラズマ処理室25内に供給する成膜反応ガス
を切り換える。ここで、成膜反応ガスとしては、少なく
ともモノシラン、ジシラン等を含んでいることが好まし
く、例えば、亜酸化窒素(N2O )、水素(H2 )、モ
ノシラン(SiH4 )からなるものとされる。
【0069】プラズマ処理室25内にプラズマを励起し
た状態で、供給するガスを切り換えることにより、H2
とN2O にモノシランガス(SiH4 )とからなる成膜
反応ガス雰囲気中で、プラズマ励起電極22に周波数1
00MHz程度の高周波電力を供給するとともに、基板
30にも周波数50kHzないし1.6MHzの高周波
電力を供給することによりプラズマ処理を行う。これに
より、図20に示すように、基板30の全面には、この
酸化シリコン窒化物絶縁膜B2を覆うよう二酸化シリコ
ン(SiO2 )からなるゲート絶縁膜32が成膜され
る。
【0070】次いで、図25に示すガスフローに従っ
て、時刻t7 において供給する成膜反応ガスを、水素ガ
スとシランガスに切り換えて、図21に示すように、プ
ラズマCVD成膜法によりアモルファスシリコン膜を成
膜した後、レーザアニールによりこのアモルファスシリ
コン膜を結晶化して活性多結晶シリコン膜(半導体活性
膜)33’を形成する。
【0071】以後、図22に示すように、半導体活性膜
33’上に、この半導体活性膜33’の成膜工程と同様
にして、リン元素を含む不純物膜34’を形成する。こ
こで、成膜反応ガスとしては、モノシランまたはジシラ
ンおよび、ホスフィン(PH 3 )からなるものが適応さ
れる。その後、図23に示すように、フォトリソ加工お
よびエッチング加工により不要部分を除去し、半導体膜
33およびn+ 膜34を形成し、ソース電極37および
ドレイン電極36となる導電体膜36’をスパッタ成膜
法により成膜した後、図24に示すように、フォトリソ
加工およびエッチング加工により不要部分を除去し、ソ
ース電極37およびドレイン電極36を形成する。次い
で、全面に絶縁膜からなるパッシベーション膜38を成
膜し、以上の工程により図17に示した薄膜トランジス
タが完成する。
【0072】本実施形態においては、真空室25内に保
持した基板30上に酸化シリコン窒化物絶縁膜B2をプ
ラズマCVD成膜法により形成する工程と、次いで、該
酸化シリコン窒化物絶縁膜B2表面に、前記真空室25
内においてプラズマを生成させたままの状態で成膜反応
ガスを切り換えることにより連続して二酸化シリコン絶
縁膜32をプラズマCVD成膜法により形成する工程
と、を電子素子用基板製造装置により行い、銅配線31
とゲート絶縁膜32との間に、拡散等防止膜としての酸
化シリコン窒化物絶縁膜B2が存在することにより、こ
の銅配線31と二酸化シリコン絶縁膜32との界面にお
ける特性を維持することができる。また、これにより、
二酸化シリコン絶縁膜32と、拡散等防止膜としての酸
化シリコン窒化物絶縁膜B2とを連続して形成すること
が可能であり、プラズマを発生させた状態で、ガスフロ
ーの制御のみで工程数を増加することなく、銅配線31
とゲート絶縁膜32との界面における特性を維持するこ
とができる。
【0073】以下、本発明に係る電子素子用基板および
その製造装置の第5実施形態を、図面に基づいて説明す
る。本実施形態において、図17ないし図27に示す第
4実施形態と異なる箇所は、銅配線31の表面に形成さ
れる拡散等防止膜として酸化シリコン窒化物絶縁膜B2
のかわりに、窒化シリコン絶縁膜B3を採用した点であ
る。これ以外で、略同一の構成要素には、同一の符号を
付して説明を省略する。
【0074】図26は本実施形態における電子素子用基
板を示す図であり、図において、符号B3は窒化シリコ
ン絶縁膜である。本実施形態における薄膜トランジスタ
(電子素子用基板)は、図17に示した第4実施形態と
同様に、いわゆるボトムゲート型TFTとされ、このゲ
ート電極31が銅からなるものとされる。このゲート電
極31の表面には、窒化シリコン(SiN)からなる拡
散等防止膜である窒化シリコン絶縁膜B3が形成されて
いる。銅配線31と二酸化シリコン絶縁膜(ゲート絶縁
膜)32との間に、拡散等防止膜としての窒化シリコン
絶縁膜B3が存在することにより、この銅配線31と二
酸化シリコン絶縁膜32との界面における特性を維持す
ることができる。
【0075】次に本実施形態における電子素子用基板の
製造方法を説明する。図27は、本実施形態におけるプ
ラズマ処理室25内に供給するガスフローおよびRF電
力供給を示すタイムチャートである。本実施形態の製造
方法において、図17ないし図27に示す第4実施形態
の製造方法とガスフローが異なる以外は、概略同様にお
こなわれる。まず、絶縁性基板30上に、銅からなるゲ
ート電極31を形成する。次に、ゲート電極31を覆う
窒化シリコン絶縁膜B3、および、基板30の全面に酸
化シリコンからなるゲート絶縁膜32をプラズマCVD
成膜法により連続して成膜する。ここで、次の半導体活
性膜33’とともに、図9に示したようなプラズマ処理
装置(電子素子用基板製造装置)20を用いて行うこと
ができる。
【0076】ここで、基板30を所定の温度まで加熱
し、制御部29によりガス供給手段27およびガス排気
手段28を制御して、プラズマ処理室25内に成膜反応
ガスを供給する。ここで、成膜反応ガスとしては、少な
くともモノシラン、ジシラン等を含んでいることが望ま
しく、例えば、モノシラン(SiH4 )と、アンモニア
(NH3 )とからなるものとされる。この状態で、制御
部29によりプラズマ励起電源21およびバイアス電源
23を制御して、図27に示すガスフローに従って、プ
ラズマ励起電極22およびサセプタ電極24(電極対)
に高周波電力を供給してプラズマ処理装置20のプラズ
マ処理室25内にプラズマを励起する。
【0077】これにより、基板30を、NH3 とSiH
4 とからなる成膜反応ガス雰囲気中に曝した状態で、プ
ラズマ励起電極22に周波数100MHz程度の高周波
電力を供給するとともに、基板30にも周波数50kH
zないし1.6MHzの高周波電力を供給することによ
りプラズマ処理を行い、基板30全面およびゲート電極
31表面に窒化シリコン(SiN)からなる窒化シリコ
ン絶縁膜B3を形成する。
【0078】所定の膜厚まで窒化シリコン絶縁膜B3が
成膜された状態で、制御部29によりガス供給手段27
およびガス排気手段28を制御して、プラズマ処理装置
20のプラズマ処理室25内が所望の圧力に保持するよ
う排気処理しながら、図27に示すガスフローに従っ
て、時刻t8 において前記プラズマ処理室25内に供給
する成膜反応ガスを切り換える。ここで、成膜反応ガス
としては、少なくともモノシラン、ジシラン等を含んで
いることが望ましく、例えば、水素(H2 )、亜酸化窒
素(N2O )、モノシラン(SiH4 )からなるものと
される。
【0079】プラズマ処理室25内にプラズマを励起し
た状態で、供給するガスを切り換えることにより、H2
とN2O にモノシランガス(SiH4 )とからなる成膜
反応ガス雰囲気中で、プラズマ励起電極22に周波数1
00MHz程度の高周波電力を供給するとともに、基板
30にも周波数50kHzないし1.6MHzの高周波
電力を供給することによりプラズマ処理を行う。これに
より、窒化シリコン絶縁膜B3表面では、その全面に二
酸化シリコン(SiO2 )からなる二酸化シリコン絶縁
膜32が成膜される。
【0080】次いで、供給する成膜反応ガスを、図27
に示すガスフローに従って、時刻t 9 において水素ガス
とシランガスに切り換えて、図21に示す第4実施形態
と同様に、プラズマCVD成膜法によりアモルファスシ
リコン膜を成膜した後、レーザアニールによりこのアモ
ルファスシリコン膜を結晶化して活性多結晶シリコン膜
を二酸化シリコン絶縁膜32上に形成する。
【0081】以後、半導体活性膜33’上に、この半導
体活性膜33’の成膜工程と同様にして、リン元素を含
む不純物膜34’を形成する。ここで、成膜反応ガスと
しては、モノシランまたはジシランおよび、ホスフィン
(PH3 )が適応される。その後、フォトリソ加工およ
びエッチング加工により不要部分を除去し、半導体膜3
3およびn+ 膜34を形成し、ソース電極37およびド
レイン電極36となる導電体膜36’をスパッタ成膜法
により成膜した後、フォトリソ加工およびエッチング加
工により不要部分を除去し、ソース電極37およびドレ
イン電極36を形成する。次いで、全面に絶縁膜からな
るパッシベーション膜38を成膜し、以上の工程により
図26に示した薄膜トランジスタが完成する。
【0082】本実施形態においては、真空室25内に保
持した基板30上の銅配線31表面に窒化シリコン絶縁
膜B3をプラズマCVD成膜法により形成する工程と、
次いで、該窒化シリコン絶縁膜B3表面に、前記真空室
25内においてプラズマを生成させたままの状態で成膜
反応ガスを切り換えることにより連続して二酸化シリコ
ン絶縁膜32をプラズマCVD成膜法により形成する工
程と、を電子素子用基板製造装置により行い、銅配線3
1とゲート絶縁膜32との間に、拡散等防止膜としての
窒化シリコン絶縁膜B3が存在することにより、この界
面における特性を維持することができる。また、これに
より、二酸化シリコン絶縁膜32と、拡散等防止膜とし
ての窒化シリコン絶縁膜B3とを連続して形成すること
が可能であり、ガスフローの制御のみで工程数を増加す
ることなく、銅配線31とゲート絶縁膜32との界面に
おける特性を維持することができる。
【0083】以下、本発明に係る電子素子用基板および
その製造装置の第6実施形態を、図面に基づいて説明す
る。本実施形態において、図17ないし図27に示す第
4実施形態と異なる箇所は、銅配線31の表面に形成さ
れる拡散等防止膜として酸化シリコン窒化物絶縁膜B2
のかわりに、銅シリサイド膜を採用した点である。これ
以外で、略同一の構成要素には、同一の符号を付して説
明を省略する。
【0084】図28は本実施形態における電子素子用基
板を示す図であり、図において、符号B4は銅シリサイ
ド膜である。本実施形態における薄膜トランジスタ(電
子素子用基板)は、図17に示した第4実施形態と同様
に、いわゆるボトムゲート型TFTとされ、このゲート
電極31が銅からなるものとされる。このゲート電極3
1の表面には、銅シリサイドからなる拡散等防止膜であ
る銅シリサイド膜B4が形成されている。この銅シリサ
イド膜B4は、図17ないし図27に示す第4ないし第
5実施形態における酸化シリコン窒化物絶縁膜B2と異
なり、図28に示すように、銅配線31の表面のみに形
成される。銅配線31と二酸化シリコン絶縁膜(ゲート
絶縁膜)32との間に、拡散等防止膜としての銅シリサ
イド膜B4が存在することにより、この銅配線31と二
酸化シリコン絶縁膜32との界面における特性を維持す
ることができる。
【0085】次に本実施形態における電子素子用基板の
製造方法を説明する。図29ないし図35は本実施形態
における製造工程を説明するための正断面図、図37
は、本実施形態におけるプラズマ処理室25内に供給す
るガスフローおよびRF電力供給を示すタイムチャート
である。
【0086】まず、図29に示すように、絶縁性基板3
0上に、銅からなるゲート電極31を形成する。次に、
図30,図31に示すように、ゲート電極31を覆う銅
シリサイド膜B4、および、基板30の全面に酸化シリ
コンからなるゲート絶縁膜32をプラズマCVD成膜法
により連続して成膜する。ここで、次の半導体活性膜3
3’とともに、図9に示したようなプラズマ処理装置
(電子素子用基板製造装置)20を用いて行うことがで
きる。
【0087】ここで、基板30を所定の温度まで加熱
し、制御部29によりガス供給手段27およびガス排気
手段28を制御して、プラズマ処理室25内に反応ガス
を供給する。ここで、反応ガスとしては、少なくともモ
ノシラン、ジシラン等を含んでいることが望ましい。こ
の状態で、制御部29によりプラズマ励起電源21およ
びバイアス電源23を制御して、図36に示すガスフロ
ーに従って、プラズマ励起電極22およびサセプタ電極
24(電極対)に高周波電力を供給してプラズマ処理装
置20のプラズマ処理室25内にプラズマを励起する。
これにより、銅からなるゲート電極31を、SiH4
らなる反応ガス雰囲気中に曝した状態で、プラズマ励起
電極22に周波数100MHz程度の高周波電力を供給
するとともに、基板30にも周波数50kHzないし
1.6MHzの高周波電力を供給することによりプラズ
マ処理を行い、基板30のゲート電極31表面をシリサ
イド化して、銅シリサイド(CuSi)からなる銅シリ
サイド膜B4を形成する。
【0088】所定の膜厚まで銅シリサイド膜B4が形成
された状態で、制御部29によりガス供給手段27およ
びガス排気手段28を制御して、プラズマ処理装置20
のプラズマ処理室25内が所望の圧力に保持するよう排
気処理しながら、図36に示すガスフローに従って、時
刻t10において前記プラズマ処理室25内に供給する成
膜反応ガスを切り換える。ここで、成膜反応ガスとして
は、少なくともモノシラン、ジシラン等を含んでいるこ
とが望ましく、例えば、水素(H2 )、亜酸化窒素(N
2O )、モノシラン(SiH4 )からなるものとされ
る。プラズマ処理室25内にプラズマを励起した状態
で、供給するガスを切り換えることにより、H2 とN2
O にモノシランガス(SiH4 )とからなる成膜反応
ガス雰囲気中で、プラズマ励起電極22に周波数100
MHz程度の高周波電力を供給するとともに、基板30
にも周波数50kHzないし1.6MHzの高周波電力
を供給することによりプラズマ処理を行う。これによ
り、基板30表面および銅シリサイド膜B4表面では、
この銅シリサイド膜B4を覆うよう基板30の全面に二
酸化シリコン(SiO2 )からなる二酸化シリコン絶縁
膜32が成膜される。
【0089】次いで、図36に示すガスフローに従っ
て、時刻t11において供給する成膜反応ガスを、水素ガ
スとシランガスに切り換えて、図32に示すように、プ
ラズマCVD成膜法によりアモルファスシリコン膜を成
膜した後、レーザアニールによりこのアモルファスシリ
コン膜を結晶化して活性多結晶シリコン膜を形成する。
【0090】以後、半導体活性膜33’上に、図33に
示すように、この半導体活性膜33’の成膜工程と同様
にして、リン元素を含む不純物膜34’を形成する。こ
こで、成膜反応ガスとしては、モノシランまたはジシラ
ンおよび、ホスフィン(PH 3 )が適応される。その
後、図34に示すように、フォトリソ加工およびエッチ
ング加工により不要部分を除去し、半導体膜33および
+ 膜34を形成し、ソース電極37およびドレイン電
極36となる導電体膜36’をスパッタ成膜法により成
膜した後、図35に示すように、フォトリソ加工および
エッチング加工により不要部分を除去し、ソース電極3
7およびドレイン電極36を形成する。次いで、全面に
絶縁膜からなるパッシベーション膜38を成膜し、以上
の工程により図28に示した薄膜トランジスタが完成す
る。
【0091】本実施形態においては、真空室25内に保
持した基板30上の銅配線31表面に銅シリサイド膜B
4をプラズマCVD成膜法により形成する工程と、次い
で、該銅シリサイド膜B4表面に、前記真空室25内に
おいてプラズマを生成させたままの状態で成膜反応ガス
を切り換えることにより連続して二酸化シリコン絶縁膜
32をプラズマCVD成膜法により形成する工程と、を
電子素子用基板製造装置により行い、銅配線31とゲー
ト絶縁膜32との間に、拡散等防止膜としての銅シリサ
イド膜B4が存在することにより、この界面における特
性を維持することができる。また、これにより、二酸化
シリコン絶縁膜32と、拡散等防止膜としての銅シリサ
イド膜B4とを連続して形成することが可能であり、ガ
スフローの制御のみで工程数を増加することなく、銅配
線31とゲート絶縁膜32との界面における特性を維持
することができる。
【0092】以下、本発明に係る電子素子用基板および
その製造装置の第7実施形態を、図面に基づいて説明す
る。本実施形態において、図28ないし図36に示す第
6実施形態と異なる箇所は、銅シリサイド膜B4の成膜
時に、プラズマを発生させない点である。これ以外で、
略同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略
する。
【0093】図37は、本実施形態におけるプラズマ処
理室25内に供給するガスフローおよびRF電力供給を
示すタイムチャートである。本実施形態においては、図
30,図31に示す第6実施形態と同様に、ゲート電極
31を覆う銅シリサイド膜B4、および、基板30の全
面に酸化シリコンからなるゲート絶縁膜32をプラズマ
CVD成膜法により連続して成膜する。
【0094】ここで、基板30を所定の温度まで加熱
し、制御部29によりガス供給手段27およびガス排気
手段28を制御して、プラズマ処理室25内に成膜反応
ガスを供給する。ここで、成膜反応ガスとしては、少な
くともモノシラン、ジシラン等を含んでいることが望ま
しい。この際、図37に示すガスフローに従って、プラ
ズマを生成しない状態で、銅からなるゲート電極31
を、SiH4 からなる反応ガス雰囲気中に曝した状態
で、シリサイド処理を行い、基板30のゲート電極31
表面をシリサイド化して、銅シリサイド(CuSi)か
らなる銅シリサイド膜B4を形成する。
【0095】所定の膜厚まで銅シリサイド膜B4が形成
された状態で、制御部29によりガス供給手段27およ
びガス排気手段28を制御して、プラズマ処理装置20
のプラズマ処理室25内が所望の圧力に保持するよう排
気処理しながら、図37に示すガスフローに従って、時
刻t12において前記プラズマ処理室25内に供給する成
膜反応ガスを切り換える。ここで、成膜反応ガスとして
は、少なくともモノシラン、ジシラン等を含んでいるこ
とが望ましく、例えば、水素(H2 )、亜酸化窒素(N
2O )、モノシラン(SiH4 )からなるものとされ
る。この状態で、制御部29によりプラズマ励起電源2
1およびバイアス電源23を制御して、図37に示すガ
スフローに従って、時刻t12においてプラズマ励起電極
22およびサセプタ電極24(電極対)に高周波電力を
供給してプラズマ処理装置20のプラズマ処理室25内
にプラズマを励起する。プラズマ処理室25内に供給す
るガスを切り換えてプラズマを励起することにより、H
2 とN2O にモノシランガス(SiH4 )とからなる成
膜反応ガス雰囲気中で、プラズマ励起電極22に周波数
100MHz程度の高周波電力を供給するとともに、基
板30にも周波数50kHzないし1.6MHzの高周
波電力を供給することによりプラズマ処理を行う。これ
により、基板30表面および銅シリサイド膜B4表面で
は、この銅シリサイド膜B4を覆うよう基板30の全面
に二酸化シリコン(SiO2 )からなる二酸化シリコン
絶縁膜32が成膜される。
【0096】次いで、図37に示すガスフローに従っ
て、時刻t13において供給する成膜反応ガスを、水素ガ
スとシランガスに切り換えて、プラズマCVD成膜法に
よりアモルファスシリコン膜を成膜した後、レーザアニ
ールによりこのアモルファスシリコン膜を結晶化して活
性多結晶シリコン膜を形成する。
【0097】以後、半導体活性膜33’上に、この半導
体活性膜33’の成膜工程と同様にして、リン元素を含
む不純物膜34’を形成する。ここで、成膜反応ガスと
しては、モノシランまたはジシランおよび、ホスフィン
(PH3 )が適応される。その後、フォトリソ加工およ
びエッチング加工により不要部分を除去し、半導体膜3
3およびn+ 膜34を形成し、ソース電極37およびド
レイン電極36となる導電体膜36’をスパッタ成膜法
により成膜した後、フォトリソ加工およびエッチング加
工により不要部分を除去し、ソース電極37およびドレ
イン電極36を形成する。次いで、全面に絶縁膜からな
るパッシベーション膜38を成膜し、以上の工程により
図28に示した代6実施形態と同様に薄膜トランジスタ
が完成する。
【0098】本実施形態においては、図28ないし図3
6に示す第6実施形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0099】以下、本発明に係る電子素子用基板および
その製造装置の第8実施形態を、図面に基づいて説明す
る。本実施形態において、図28ないし図36に示す第
6実施形態と異なる箇所は、銅シリサイド膜B4のかわ
りに、界面拡散により酸化シリコン窒化物絶縁膜B5を
形成した点である。これ以外で、略同一の構成要素に
は、同一の符号を付して説明を省略する。
【0100】図38は本実施形態における電子素子用基
板を示す正断面図であり、図において、符号B5は酸化
シリコン窒化物絶縁膜である。図39は、本実施形態に
おけるプラズマ処理室25内に供給するガスフローおよ
びRF電力供給を示すタイムチャートである。本実施形
態においては、図30,図31に示す第6実施形態と同
様に、ゲート電極31を覆う酸化シリコン窒化物絶縁膜
B5、および、基板30の全面に酸化シリコンからなる
ゲート絶縁膜32をプラズマCVD成膜法により連続し
て成膜する。
【0101】ここで、まず、プラズマ処理装置20に設
けた一対のプラズマ励起電極22,サセプタ電極24の
うち、サセプタ電極24に基板30を載置する。次に、
制御部29によって制御された図示しない加熱手段によ
って、サセプタ電極24に載置された基板30を、例え
ば300℃とされる、所定の温度まで加熱する。
【0102】基板30が所望の温度に加熱された後、こ
の温度に基板30を維持した状態で、制御部29により
ガス供給手段27およびガス排気手段28を制御して、
プラズマ処理室25内が所望の圧力となるよう排気処理
しながら、プラズマ処理室25内の圧力を前記所望の圧
力に保持しつつ、前記プラズマ処理装置内に成膜反応ガ
スを供給する。ここで、成膜反応ガスとしては、少なく
とも、アンモニア、を含んでいることが望ましい。この
際、図39に示すガスフローに従って、プラズマを生成
した状態で、銅からなるゲート電極31を、NH3 から
なる反応ガス雰囲気中に曝した状態で、窒化処理を行
い、基板30のゲート電極31表面を窒化して、銅窒化
物(CuN)からなる銅窒化物膜を形成する。
【0103】所定の膜厚まで銅窒化物膜が成膜された状
態で、制御部29によりガス供給手段27およびガス排
気手段28を制御して、プラズマ処理装置20のプラズ
マ処理室25内が所望の圧力に保持するよう排気処理し
ながら、図39に示すガスフローに従って、時刻t14
おいて前記プラズマ処理室25内に供給する成膜反応ガ
スを切り換える。ここで、成膜反応ガスとしては、少な
くともモノシラン、ジシラン等を含んでいることが望ま
しく、例えば、水素(H2 )、亜酸化窒素(N 2O )、
モノシラン(SiH4 )からなるものとされる。同時
に、制御部29によりプラズマ励起電源21およびバイ
アス電源23を制御して、図39に示すガスフローに従
って、時刻t14においてプラズマ励起電極22およびサ
セプタ電極24(電極対)に高周波電力を供給してプラ
ズマ処理装置20のプラズマ処理室25内にプラズマを
励起する。
【0104】プラズマ処理室25内に供給するガスを切
り換えてプラズマを励起することにより、H2 とN2
にモノシランガス(SiH4 )とからなる成膜反応ガス
雰囲気中で、プラズマ励起電極22に周波数100MH
z程度の高周波電力を供給するとともに、基板30にも
周波数50kHzないし1.6MHzの高周波電力を供
給することによりプラズマ処理を行う。これにより、基
板30表面およびゲート電極31表面の銅窒化物膜表面
では、基板30の全面に二酸化シリコン(SiO2 )か
らなる二酸化シリコン絶縁膜32が成膜されると同時
に、前記ゲート電極(銅配線)31表面においては、前
記銅窒化物膜と二酸化シリコン絶縁膜32との間で界面
拡散がおこり、酸化シリコン窒化物(SiON)からな
る酸化シリコン窒化物絶縁膜B5が成膜されるととも
に、基板30全面では、この酸化シリコン窒化物絶縁膜
B5を覆うよう二酸化シリコン(SiO2 )からなるゲ
ート絶縁膜32が成膜される。
【0105】次いで、図39に示すガスフローに従っ
て、時刻t13において供給する成膜反応ガスを、水素ガ
スとシランガスに切り換えて、プラズマCVD成膜法に
よりアモルファスシリコン膜を成膜した後、レーザアニ
ールによりこのアモルファスシリコン膜を結晶化して活
性多結晶シリコン膜を形成する。
【0106】以後、半導体活性膜33’上に、この半導
体活性膜33’の成膜工程と同様にして、リン元素を含
む不純物膜34’を形成する。ここで、成膜反応ガスと
しては、モノシランまたはジシランおよび、ホスフィン
(PH3 )が適応される。その後、フォトリソ加工およ
びエッチング加工により不要部分を除去し、半導体膜3
3およびn+ 膜34を形成し、ソース電極37およびド
レイン電極36となる導電体膜36’をスパッタ成膜法
により成膜した後、フォトリソ加工およびエッチング加
工により不要部分を除去し、ソース電極37およびドレ
イン電極36を形成する。次いで、全面に絶縁膜からな
るパッシベーション膜38を成膜し、以上の工程により
図38に示した薄膜トランジスタが完成する。
【0107】本実施形態においては、図28ないし図3
6に示す第6実施形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0108】なお、上述の各実施形態においては、制御
部29に、それぞれの製造工程の条件を実行するシーケ
ンスプログラムを記憶するメモリ部が設けられることに
より、所定のシーケンスプログラムを実行することを可
能とすることができる。さらに、このようなシーケンス
プログラムを所望の回数繰り返して実行することも可能
となる。
【0109】
【発明の効果】本発明の電子素子用基板およびその製造
装置によれば、プラズマCVD成膜法により二酸化シリ
コン絶縁膜と、拡散等防止膜としての窒化シリコン絶縁
膜、酸化シリコン窒化物絶縁膜、または、銅シリサイド
膜とを連続して成膜することにより、ガスフローの制御
のみで工程数を増加することなく銅配線と二酸化シリコ
ン絶縁膜との界面における特性を維持することができ
る。このため、銅配線と隣接膜との元素の相互拡散を防
止して、素子特性の低減を防止してデバイスの安定性を
向上し、銅配線の適用を可能とし、同時に、製造工程を
増加することなく、製造コストの増加を防止するという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態を示す正断面図である。
【図2】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図3】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図4】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図5】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図6】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図7】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図8】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図9】 本発明における電子素子用基板の製造装置
を示す模式説明図である。
【図10】 本発明に係る電子素子用基板の第1実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示すタイムチャートである。
【図11】 本発明に係る電子素子用基板の第2実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図12】 本発明に係る電子素子用基板の第2実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図13】 本発明に係る電子素子用基板の第2実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示すタイムチャートである。
【図14】 本発明に係る電子素子用基板の第2実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示す他のタイムチャートである。
【図15】 本発明に係る電子素子用基板の第3実施
形態を示す正断面図である。
【図16】 本発明に係る電子素子用基板の第3実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示す他のタイムチャートである。
【図17】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態を示す正断面図である。
【図18】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図19】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図20】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図21】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図22】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図23】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図24】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態における製造工程を示すガスフロー図である。
【図25】 本発明に係る電子素子用基板の第4実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示すタイムチャートである。
【図26】 本発明に係る電子素子用基板の第5実施
形態を示す正断面図である。
【図27】 本発明に係る電子素子用基板の第5実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示すタイムチャートである。
【図28】 本発明に係る電子素子用基板の第6実施
形態を示す正断面図である。
【図29】 本発明に係る電子素子用基板の第6実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図30】 本発明に係る電子素子用基板の第6実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図31】 本発明に係る電子素子用基板の第6実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図32】 本発明に係る電子素子用基板の第6実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図33】 本発明に係る電子素子用基板の第6施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図34】 本発明に係る電子素子用基板の第6実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図35】 本発明に係る電子素子用基板の第6施形
態における製造工程を示す正断面図である。
【図36】 本発明に係る電子素子用基板の第6実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示すタイムチャートである。
【図37】 本発明に係る電子素子用基板の第8実施
形態における製造工程を示す正断面図である。
【図38】 本発明に係る電子素子用基板の第8実施
形態を示す正断面図である。
【図39】 本発明に係る電子素子用基板の第8実施
形態の製造工程におけるガスフローおよびRF電力供給
を示すタイムチャートである。
【図40】 従来の電子素子用基板を示す正断面図で
ある。
【符号の説明】
1…基板 2…チャネル生成部 3…ソース領域部 4…ドレイン領域部 6…ゲート絶縁膜(二酸化シリコン絶縁膜) 7…ゲート電極(銅配線) 8…保護膜(二酸化シリコン絶縁膜) 9…コンタクトホール 10…ソース電極 11…ドレイン電極 12…半導体膜 21…プラズマ励起電源 22…プラズマ励起電極 23…バイアス電源 24…サセプタ電極 25…プラズマ処理室 26…ガス導入管 27…ガス供給手段 28…ガス排気手段 29…制御部 30…絶縁性基板 31…ゲート電極(銅配線) 32…ゲート絶縁膜(二酸化シリコン絶縁膜) 33…半導体膜 33’…半導体活性膜 34…不純物膜(n+ 膜) 34’…不純物膜 36…ドレイン電極 37…ソース電極 38…パッシベーション膜 B,B2,B5,C…酸化シリコン窒化物絶縁膜(拡散
等防止膜) B1,B3,C1…窒化シリコン膜(拡散等防止膜) B4…銅シリサイド膜(拡散等防止膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/316 H01L 21/318 B 5F110 21/318 C 21/88 M 29/786 29/78 617U 21/336 617V 617L 619A 627B (72)発明者 吉田 修 宮城県仙台市泉区明通三丁目31番地 株式 会社フロンテック内 (72)発明者 北川 均 宮城県仙台市泉区明通三丁目31番地 株式 会社フロンテック内 (72)発明者 新井 和之 宮城県仙台市泉区明通三丁目31番地 株式 会社フロンテック内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA13 AA24 BA35 BA40 BA44 BB13 FA01 FA03 HA03 HA04 LA02 LA15 4M104 BB04 BB13 BB16 BB18 BB19 CC05 DD84 DD86 DD89 EE03 EE12 EE14 EE17 FF18 GG20 HH05 5F033 HH11 HH17 HH19 HH20 HH25 JJ17 JJ19 JJ20 MM11 MM13 PP03 PP15 QQ08 QQ09 QQ37 QQ70 QQ90 QQ98 RR04 RR06 RR08 SS01 SS02 SS15 TT02 VV06 VV15 XX28 5F045 AA08 AB32 AB33 AB34 AC01 AC12 AC17 AF07 AF08 BB14 CA15 CB05 DC51 DP02 DQ10 EF05 EH05 EH13 HA22 5F058 BA05 BB04 BB07 BD01 BD04 BD10 BD15 BF07 BF23 BF29 BF30 BJ01 BJ02 5F110 AA16 CC02 CC07 DD02 EE01 EE02 EE05 EE14 EE41 EE44 EE45 FF02 FF03 FF04 FF09 FF30 GG02 GG13 GG35 GG45 HJ01 HJ13 HK09 HK14 HK21 HK25 HK33 HK35 HL04 NN03 NN22 NN23 NN24 PP03 QQ09 QQ11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が絶縁性である基板上に銅配線が
    設けられ、該銅配線表面に酸化シリコン窒化物絶縁膜を
    介して二酸化シリコン絶縁膜が形成されていることを特
    徴とする電子素子用基板。
  2. 【請求項2】 表面が絶縁性である基板上に銅配線が
    設けられ、該銅配線表面に窒化シリコン絶縁膜を介して
    二酸化シリコン絶縁膜が形成されていることを特徴とす
    る電子素子用基板。
  3. 【請求項3】 表面が絶縁性である基板上に銅配線が
    設けられ、該銅配線表面に銅シリサイド膜を介して二酸
    化シリコン絶縁膜が形成されていることを特徴とする電
    子素子用基板。
  4. 【請求項4】 基板上に形成された二酸化シリコン絶
    縁膜表面に、酸化シリコン窒化物絶縁膜を介して銅配線
    が設けられていることを特徴とする電子素子用基板。
  5. 【請求項5】 基板上に形成された二酸化シリコン絶
    縁膜表面に、窒化シリコン絶縁膜を介して銅配線が設け
    られていることを特徴とする電子素子用基板。
  6. 【請求項6】 真空室内に保持した基板上に窒化シリ
    コン絶縁膜あるいは酸化シリコン窒化物絶縁膜をプラズ
    マCVD成膜法により形成する工程と、 次いで、該窒化シリコン絶縁膜あるいは酸化シリコン窒
    化物絶縁膜表面に、前記真空室内においてプラズマを生
    成させたままの状態で成膜反応ガスを切り換えることに
    より連続して二酸化シリコン絶縁膜をプラズマCVD成
    膜法により形成する工程と、 を行わせる制御部を有することを特徴とする電子素子用
    基板製造装置。
  7. 【請求項7】 真空室内に保持した基板上に設けられ
    た銅配線表面を、亜酸化窒素ガスまたはアンモニアガス
    雰囲気中に曝すことにより、前記銅配線表面を窒化し該
    表面に銅窒化物を形成する工程と、 次いで、該銅窒化物表面に酸化雰囲気中で二酸化シリコ
    ン絶縁膜をプラズマCVD成膜法により連続して成膜す
    ることにより前記銅配線と前記二酸化シリコン絶縁膜と
    の間に酸化シリコン窒化物絶縁膜を形成する工程と、 を行わせる制御部を有することを特徴とする電子素子用
    基板製造装置。
  8. 【請求項8】 真空室内に保持した基板上に設けられ
    た銅配線表面に、シランガスのプラズマ処理を施すこと
    により銅シリサイド膜を形成する工程と、 次いで、該銅シリサイド膜表面に、前記真空室内におい
    てプラズマを生成させたままの状態で成膜反応ガスを切
    り換えることにより連続して二酸化シリコン絶縁膜をプ
    ラズマCVD成膜法により形成する工程と、 を行わせる制御部を有することを特徴とする電子素子用
    基板製造装置。
  9. 【請求項9】 真空室内に保持した基板上に設けられ
    た銅配線表面に、該基板をシランガス雰囲気中に曝すこ
    とにより銅シリサイド膜を形成する工程と、 次いで、前記真空室内においてプラズマを生成し、前記
    銅シリサイド膜表面にプラズマCVD成膜法により連続
    して二酸化シリコン絶縁膜を成膜する工程と、 を行わせる制御部を有することを特徴とする電子素子用
    基板製造装置。
  10. 【請求項10】 真空室内に保持した基板上に二酸化
    シリコン絶縁膜をプラズマCVD成膜法により形成する
    工程と、 次いで、該二酸化シリコン絶縁膜表面に、前記真空室内
    においてプラズマを生成させたままの状態で成膜反応ガ
    スを切り換えることにより連続して窒化シリコン絶縁膜
    あるいは酸化シリコン窒化物絶縁膜をプラズマCVD成
    膜法により形成する工程と、 を行わせる制御部を有することを特徴とする電子素子用
    基板製造装置。
  11. 【請求項11】 真空室内に保持した基板上に二酸化
    シリコン絶縁膜をプラズマCVD成膜法により形成する
    工程と、 次いで、前記真空室内においてプラズマが生成しない状
    態で、亜酸化窒素ガスまたはアンモニアガス雰囲気中に
    二酸化シリコン絶縁膜が形成された前記基板を曝すこと
    により、前記二酸化シリコン絶縁膜表面を窒化し該表面
    に酸化シリコン窒化物絶縁膜を形成する工程と、 を行わせる制御部を有することを特徴とする電子素子用
    基板製造装置。
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