JP2001244063A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2001244063A
JP2001244063A JP2000054010A JP2000054010A JP2001244063A JP 2001244063 A JP2001244063 A JP 2001244063A JP 2000054010 A JP2000054010 A JP 2000054010A JP 2000054010 A JP2000054010 A JP 2000054010A JP 2001244063 A JP2001244063 A JP 2001244063A
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Japan
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frequency heating
housing
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outer container
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JP2000054010A
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English (en)
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Eiji Nomura
英司 野村
Yukio Tsukahara
由己夫 束原
Kazuhiro Sasaki
数広 佐々木
Tetsuo Nakayama
哲夫 中山
Mitsusachi Aoki
光幸 青木
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Kansai Electric Power Co Inc
Chubu Electric Power Co Inc
Hokuriku Electric Power Co
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Chubu Electric Power Co Inc
Hokuriku Electric Power Co
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱対象物を収納する処理容器において腐
食穴が生じても、処理容器内の未燃焼ガスが漏洩するこ
とを防止することができ、処理容器の着脱作業を容易に
行うことができる高周波加熱装置を提供すること。 【解決手段】 高周波加熱装置において、処理容器2を
有する第1の筐体3は蓋としての第2の筐体5により密
閉され、処理容器2が外側容器2aと内側容器2bの2
重構造を有し、外側容器2aが第1の筐体3に実質的に
固定され、そして内側容器2bが外側容器2aに対して
隙間を有し、かつその底面において接触した状態で脱着
可能に装着されるよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波を用い
て被加熱対象物を加熱し、その加熱に伴い発生する可燃
ガスを燃焼処理する高周波加熱装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロ波応用技術の発達により
マイクロ波を用いた各種の高周波加熱装置が開発されて
いる。図5は特開平11−242993号公報に開示さ
れた従来の高周波加熱装置の一例である従来のマイクロ
波加熱装置の断面図を示すものである。図5に示すよう
に、従来のマイクロ波加熱装置は、内部に処理容器10
2を備えた第1の筐体103と、第1の筐体103の開
口104を覆う蓋体である第2の筐体105とにより構
成された筐体101を有している。第2の筐体105は
第1の筐体103に対して蝶番108により矢印B方向
に回動可能に接続されており、第2の筐体105が第1
筐体103の開口部104を覆うことにより、マイクロ
波が遮蔽され、筐体101内部からのマイクロ波の漏洩
は防止されている。また、このマイクロ波加熱装置は、
マイクロ波を発生するマグネトロン装置107と、その
マイクロ波を処理容器102内に導くための導波管10
6とを有している。
【0003】図5に示すように、第1の筐体103の内
部に配設された処理容器102内には、廃棄物である被
加熱対象物Oが収容されるよう構成されている。第1の
筐体103内には、処理容器102内空間で構成される
第1の処理室111と、燃焼触媒113と触媒ヒータ1
14が配設された空間で構成される第2の処理室112
とを上下に有している。燃焼触媒113は処理容器10
2の近傍、例えば下部に配設され、マイクロ波が照射さ
れた被加熱対象物Oからの排気ガスにおける可燃物の燃
焼と脱臭、及び水蒸気の脱臭を行う。
【0004】第1の処理室111と第2の処理室112
の実質的な中心部分には筒状のガス通路管110が設け
られている。ガス通路管110は、処理容器102内空
間である第1の処理室111と、燃焼触媒6の近傍空間
である第2の処理室112とを連通しており、第1の処
理室111において発生した可燃ガスと水蒸気を第2の
処理室112に導いている。第1の筐体103の外部に
面した部分にはシロッコファン等の送風機109が設け
られており、この送風機109により外部からの空気が
空気流通路を通り、第1の処理室111及び第2の処理
室112の内部に送られている。第2の処理室112の
燃焼触媒113を通ったガスは、排気通路115を通り
排気口116から外部へ排出されるよう構成されてい
る。
【0005】処理容器102内の第1の処理室111で
発生した可燃ガスG及び水蒸気Sは、ガス取入用孔を有
するガス通路管110を通って第2の処理室112へ送
られる。第2の処理室112においては、燃焼触媒11
3の底面に送られてきた可燃ガスG及び水蒸気Sは、触
媒ヒータ114の加熱によって酸化反応温度に達してい
る燃焼触媒113において可燃分の燃焼と脱臭が行われ
る。これらの燃焼触媒113を通った排気ガスは、最終
的に二酸化炭素と水分になり、排気通路115を通って
排気口116から外部へ排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のマイクロ
波加熱装置の構成において、処理容器102内の第1の
処理室111において発生した可燃ガスGや水蒸気Sが
混合した高温のガスは腐食性雰囲気を構成する。このた
め、処理容器102の内面は絶えず腐食雰囲気にさらさ
れている。この結果、処理容器102は徐々に腐食さ
れ、処理容器102には腐食穴が生じる。このため、発
生した腐食穴から処理容器内の臭気を含んだ未燃焼ガス
である可燃ガス等が排気通路115に漏れて、排気口1
16から外部へ排出される場合があった。このように、
従来のマイクロ波加熱装置においては、可燃ガスや水蒸
気が装置外部へ臭気と共に排出される恐れがあるため、
安全性の点において非常に重大な問題を有していた。本
発明は従来のマイクロ波加熱装置である高周波加熱装置
における上記の問題を解決することを課題とするもので
あり、被加熱対象物を効率高く加熱し、燃焼させること
ができると共に、取扱が容易で優れた安全性を有する高
周波加熱装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る高周波加熱装置は、上部に開口を有す
る第1の筐体と、前記第1の筐体に対して回動可能に装
着され、前記開口を遮蔽するよう形成された第2の筐体
と、前記第1の筐体により形成される内部空間に配設さ
れ、前記第1の筐体に実質的に固定された外側容器と前
記外側容器に着脱可能に設けられた内側容器とを有し被
加熱対象物を収納する処理容器と、前記処理容器に導波
管を介してマイクロ波を送出するマグネトロン装置とを
具備する。このように構成することにより、本発明の高
周波加熱装置は、腐食雰囲気における内側容器に腐食穴
が空いた場合でも、未燃焼ガスの漏れが外側容器により
防止され、未燃焼ガス漏れによる被加熱対象物の未処理
や、未燃焼ガスの装置外部への漏洩を防止することがで
きると共に、内側容器の交換を容易に行うことができ
る。
【0008】他の観点の本発明に係る高周波加熱装置
は、さらに前記処理容器の下側に配設され、マイクロ波
が照射された被加熱対象物からの燃焼排気ガスにおける
可燃分の燃焼、脱臭、及び水蒸気の脱臭を行う燃焼触媒
と、前記燃焼触媒を加熱する触媒ヒータと、前記処理容
器内空間と前記燃焼触媒の近傍空間とを連通する燃焼排
気ガス通路管と、前記燃焼触媒を通過した燃焼排気ガス
を前記処理容器の外面を通り排気口へ導く排気通路と、
前記処理容器内へ外部空気を導く送風手段とをさらに具
備する。このように構成された本発明の高周波加熱装置
は、前記の効果の他に被加熱対象物を効率高く加熱し、
燃焼させることができる小型で家庭用として用いること
ができる装置となる。
【0009】他の観点の本発明に係る高周波加熱装置
は、さらに前記外側容器と前記内側容器が互いの間に所
定空間を保って配設され、前記外側容器及び前記内側容
器の少なくとも一方の底面に対向する方向に突出する凸
部を形成して互いに一部で接触するよう構成されてい
る。このように構成された本発明の高周波加熱装置で
は、外側容器と内側容器との間に空間が形成されている
ため繰り返し使用により内側容器が変形した場合でも内
側容器を容易に着脱することができると共に、外側容器
又は内側容器の底面に形成された凸部により外側容器と
内側容器が接触しているため燃焼排気ガスからの熱を外
側容器及び内側容器を介して内側容器内部の被加熱対象
物へ伝達することができる。
【0010】他の観点の本発明に係る高周波加熱装置
は、さらに前記外側容器及び前記内側容器のそれぞれの
底面に同心円状に形成された複数の凸部を形成し、且つ
前記外側容器と前記内側容器のいずれか一方の底面に対
向する方向に突出した凸部が形成されて互いに一部で接
触するよう構成されている。このように構成された本発
明の高周波加熱装置は、外側容器と内側容器に複数の凸
部が形成されているため処理容器としての底面積が増大
し、排気ガスからの熱を吸収して内側容器内部の被加熱
対象物へ効率的に伝達することができる。
【0011】他の観点の本発明に係る高周波加熱装置
は、さらに前記外側容器の外表面に触媒性の排ガス浄化
層を形成している。このように構成された本発明の高周
波加熱装置は、外側容器の外表面に排ガス浄化層が形成
されているため燃焼排気ガスの浄化をより高めることが
できると共に、触媒燃焼により発生した熱を有効に被加
熱対象物に伝達することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高周波加熱装
置の好ましい実施の形態について、添付の図面を用いて
説明する。
【0013】《実施の形態1》図1は本発明に係る実施
の形態1である高周波加熱装置を示す断面図であり、図
2はその要部断面図である。図1に示すように、実施の
形態1における高周波加熱装置は、実質的に立方体ある
いは円柱体等の形状を有する筐体1により外面が構成さ
れている。筐体1は処理容器2を内部に備え、上部に開
口4を有する第1の筐体3と、この第1の筐体3の開口
4を覆う蓋体である第2の筐体5とを有している。第1
の筐体3と第2の筐体5はマイクロ波Mを遮蔽する導体
で形成されている。第2の筐体5は一方の端を軸として
第1の筐体3に対して開閉できるよう、回転機構として
の蝶番8により接続されている。その回転方向を図1に
おいて矢印Aで示す。
【0014】図1に示すように、第1の筐体3の内部に
配設された処理容器2内には、廃棄物である被加熱対象
物Oが収容されるよう構成されている。第1の筐体3内
は処理容器2内空間で構成される第1の処理室11と、
燃焼触媒13と触媒ヒータ14が配設された空間で構成
される第2の処理室12とが上下に2分されて配置され
ている。燃焼触媒13は処理容器2の近傍、例えば下部
に配設され、マイクロ波が照射された被加熱対象物Oか
らの燃焼排気ガスにおける可燃物の燃焼と脱臭、及び水
蒸気の脱臭を行う。燃焼触媒13はアルミナ化合物等を
担体としてその外側に触媒成分である白金等を担持させ
て構成されている。第1の処理室11と第2の処理室1
2の実質的な中心部分にはステンレス材で形成された筒
状のガス通路管10が設けられている。ガス通路管10
にはその上部に複数のガス流入口10aが形成されてお
り、またガス通路管10の下部は燃焼触媒13を貫通
し、その下端にガス流出口10bが形成されている。こ
のため、ガス通路管10は、処理容器2内空間である第
1の処理室11と、燃焼触媒13の近傍空間である第2
の処理室12とを連通しており、第1の処理室11にお
いて発生した可燃ガスGと水蒸気Sとを第2の処理室1
2に導いている。
【0015】第1の筐体3の外部に面した部分にはシロ
ッコファン等の送風機9が設けられており、この送風機
9により外部からの空気が空気流通路17a,17bを
通り、第1の処理室11及び第2の処理室12の内部に
送られている。第1の処理室11からガス通路管10を
通り第2の処理室12へ導かれたガスと、送風機9から
触媒ヒータ14を通った空気は、第2の処理室12の燃
焼触媒13内を通り、処理容器2の下面に沿って接触し
ながら流れ、排気通路15を通り排気口14から外部へ
排出される。図1に示すように、第2の筐体5の内部に
はマグネトロン装置7が配設されている。このマグネト
ロン装置7は送風機9の近傍に配置された電源部から導
出し蝶番8の近傍を通る電源線に接続されている。マグ
ネトロン装置7にはマグネトロン装置7からのマイクロ
波Mを案内する導波管6が取り付けられている。導波管
6は、第2の筐体5内に配置されている。
【0016】第2の筐体5を第1の筐体3に対して閉じ
た状態において、第2の筐体5内に配置されている導波
管6のマイクロ波出口6aは、第1の筐体3の処理容器
2の上部に配置されている。また、第2の筐体5には遮
蔽板18が処理容器2の上部の開口4を覆うように配設
されている。遮蔽板18はマイクロ波透過材であるセラ
ミック材等で形成され、処理容器内で燃焼したガスを遮
蔽している。マグネトロン装置7から導波管6により導
かれたマイクロ波Mは、遮蔽板18を通して被加熱対象
物Oに送出される。第2の筐体5は上記のように構成さ
れているため、第2の筐体5を第1の筐体3に対して開
閉動作することにより、導波管6と遮蔽板18は第2の
筐体5と一体的に回動する。
【0017】図2は、実施の形態1の高周波加熱装置に
おける処理容器2とガス通路管10を示す断面図であ
る。図2に示すように、第1の筐体3の内部に配置され
る処理容器2は、ステンレス材により形成された外側容
器2aと内側容器2bとで構成された2重構造を有して
いる。外側容器2aはガス通路管10に溶接されて接合
されている。内側容器2bはその底面中央部にガス通路
管10が貫通するガイド部20が設けられており、貫通
孔21が形成されている。内側容器2bは、ガイド部2
0に案内されてガス通路管10に貫通され外側容器2a
に装着されており、上方へ持ち上げることにより外側容
器2aから取り外し可能に構成されている。
【0018】実施の形態1の高周波加熱装置において、
外側容器2aの内側底面には対向する内側容器2bの底
面の方へ突出する凸部19が形成されている。内側容器
2bが外側容器2aに装着されたとき、内側容器2bの
底面が外側容器2aの底面に設けた凸部19の頂上に当
接し、内側容器2bは外側容器2aの凸部19により支
持される。このため、外側容器2aと内側容器2bとの
間には所定空間を有する隙間が形成される。このよう
に、外側容器2aと内側容器2bとの間に隙間が形成さ
れるため、実施の形態1の高周波加熱装置を繰り返し使
用して、処理容器2が加熱、冷却の熱サイクル等により
変形した場合でも、内側容器2bは外側容器2aから容
易に着脱することができる。
【0019】なお、上記実施の形態1においては、外側
容器2aの底面に凸部19を形成した例で説明したが、
本発明はこの構成に限定されるものではなく、外側容器
2aと内側容器2bの少なくともどちらか一方に対向す
る方向へ突出した凸部を設ければ良い。また、本発明の
高周波加熱装置における凸部の形状については、外側容
器と内側容器との間に所定空間を形成するものであれば
良く、各種の形状が考えられる。但し、外側容器と内側
容器との間は外側容器の熱が内側容器に伝達されるよう
構成される必要がある。
【0020】次に、上記のように構成された実施の形態
1の高周波加熱装置おける動作について説明する。実施
の形態1の高周波加熱装置において、第2の筐体5は第
1の筐体3に対して蝶番8により回動可能に構成されて
いるため、第2の筐体5を回動して、第1の処理室11
における処理容器2の開口4を解放する。開口4が解放
された状態において、被加熱対象物Oは処理容器2内に
投入される。被加熱対象物Oの投入後、第2の筐体5は
上記解放時の方向と逆の方向に回動して、第1の筐体3
の開口4を閉じる。このとき、導波管6のマイクロ波出
口6aは処理容器2の上方の略中央に配置される。
【0021】上記のように、被加熱対象物Oが処理容器
2内に収納され、第2の筐体5が閉じられた状態におい
て、マグネトロン装置7に電源を投入して発振させる
と、マグネトロン装置7からのマイクロ波Mは導波管6
及びマイクロ波出口6aを通り、遮蔽板18を通過して
第1の処理室11へ伝搬される。実施の形態1の高周波
加熱装置は、マグネトロン装置7が発振している間及び
処理容器2が高温である間、第2の筐体5の開閉動作を
防止するロック機構(図示せず)が設けられており、安
全性が確保されている。第1の処理室11に伝搬された
マイクロ波Mは、マイクロ波空間となる処理容器2内へ
照射され被加熱対象物Oを均一に加熱する。
【0022】第1の処理室11における加熱処理によ
り、被加熱対象物Oから可燃ガスG及び水蒸気Sが発生
する。これらの可燃ガスG及び水蒸気Sはガス流入口1
0aからガス通路管10へ入り、このガス通路管10を
通ってガス流出口10bから第2の処理室12へ導かれ
る。第2の処理室12において、可燃ガスGと水蒸気S
は送風機9からの空気と共に燃焼触媒13へ送られる。
燃焼触媒13は予め触媒ヒータ14の加熱により酸化反
応温度に達しており、可燃ガスGと水蒸気Sが燃焼触媒
13を通ることにより、燃焼排気ガスにおける可燃分の
燃焼と脱臭、及び水蒸気の脱臭が行われる。燃焼触媒1
3からは最終的に二酸化炭素と水分が排出され、これら
の二酸化炭素と水分は排気通路15を通って排気口16
から外部へ排出される。上記のように、実施の形態1の
高周波加熱装置においては、被加熱対象物Oがマイクロ
波Mにより加熱されて灰化され、被加熱対象物Oから発
生した可燃ガスGと水蒸気Sが燃焼触媒13により燃
焼、脱臭処理される。燃焼、脱臭処理されて灰化した被
加熱対象物Oは、処理容器2が冷却された後、内側容器
2bと共に取り出され廃棄される。
【0023】実施の形態1の高周波加熱装置において
は、被加熱対象物Oから発生した可燃ガスG及び水蒸気
Sは燃焼触媒13を通過した後、二酸化炭素と水分を有
する高熱の排気ガスHとなる。この排気ガスHは外側容
器2aの外側表面に沿って接触しつつ流れるため、排気
ガスHの熱は外側容器2aに伝わり、内側容器2bを介
して被加熱対象物Oに伝達される。このため、実施の形
態1の高周波加熱装置は、被加熱対象物Oから発生した
可燃ガスからの廃熱を有効に利用することができる。
【0024】上記のように、実施の形態1の高周波加熱
装置において、処理容器2内の被加熱対象物Oはマイク
ロ波Mによる加熱と排気ガスHからの廃熱による加熱処
理により灰化する。また、被加熱対象物Oから発生する
可燃ガスG及び水蒸気Sは、燃焼触媒13において燃焼
処理と脱臭処理が実行されて、最終的に二酸化炭素と水
分とを生成して、排気通路15において熱量が吸収され
て排気口16から低温のガスが外部へ排出される。
【0025】以上のように構成された実施の形態1の高
周波加熱装置によれば、下記のような効果を得ることが
できる。実施の形態1の高周波加熱装置は、処理容器2
が着脱可能に設けられた内側容器2bと本体に固定され
た外側容器2aとの2重構造を有し、内側容器2b内に
被加熱対象物Oを収納するよう構成されているため、内
側容器2bが腐食雰囲気にさらされて腐食穴が空いた場
合でも処理容器2からのガス漏れが防止されている。こ
のため、実施の形態1の高周波加熱装置は、被加熱対象
物Oに対して加熱、燃焼、及び脱臭処理を確実に行うこ
とができ、また未燃焼排気ガスの外部への漏洩を確実に
防止することができる。
【0026】実施の形態1の高周波加熱装置は、2重構
造の処理容器2における内側容器2bを外側容器2aに
対して着脱可能に設けたことにより、燃焼処理後の被加
熱対象物Oの灰を内側容器2bごと取出すことができ、
優れた作業性を有する。また、内側容器2bが着脱可能
に構成されているため、内側容器2bに腐食穴等が空い
た場合には、この内側容器2bを容易に交換することが
できる。さらに、外側容器2aと内側容器2bとの間に
空間が形成されているため、外側容器2aと内側容器2
bが繰り返し使用されることにより内側容器2bが変形
した場合でも、その内側容器2bを容易に着脱すること
ができる。
【0027】《実施の形態2》次に、本発明に係る実施
の形態2である高周波加熱装置を添付の図3を参照しつ
つ説明する。図3は本発明に係る実施の形態2である高
周波加熱装置における処理容器200等を示す断面図で
ある。実施の形態2の高周波加熱装置は、前述の実施の
形態1の高周波加熱装置における処理容器2を図3に示
す処理容器200に置換したものであり、その他の構成
は実施の形態1と同じである。従って、以下の実施の形
態2の説明において実施の形態1と同じ機能、構成を有
するものには同じ符号を付してその説明は省略する。
【0028】本発明の高周波加熱装置における処理容器
については、外側容器と内側容器との間に所定空間を形
成し、且つ外側容器から内側容器へ熱伝導する構成のも
のであれば良く、各種の形状が考えられる。実施の形態
2の高周波加熱装置における処理容器200は、その一
例である。図3に示すように、実施の形態2の高周波加
熱装置における処理容器200は、第1の筐体3の内部
に配置され、ステンレス材により形成された2重構造を
有している。処理容器200は外側容器200aと内側
容器200bとにより構成されており、それぞれがガス
通路管10により貫通されている。外側容器200aは
ガス通路管10に溶接されて接合されている。内側容器
200bはその底面中央部にガス通路管10が貫通する
ガイド部211が設けられ、貫通孔210が形成されて
いる。内側容器200bは、ガイド部211に案内され
てガス通路管10に貫通され外側容器200aに装着さ
れており、上方へ持ち上げて外側容器200aから取り
外し可能に構成されている。
【0029】図3に示すように、処理容器200の外側
容器200aと内側容器200bのそれぞれの底面には
上方へ突出した凸部212,213が形成されている。
これらの凸部212,213は、ガス通路管10の軸を
中心とする複数の同心円状に形成されている。内側容器
200bに形成された凸部213は、外側容器200a
に形成された凸部212と同じように同心円状に形成さ
れている。このため、内側容器200bの凸部213と
対向する外側容器200aの凸部212との隙間は実質
的に同じ間隔となっている。また、外側容器200aの
凸部212の外側には内側容器200bに対向する方向
に突出した最外周凸部212aが形成されており、この
最外周凸部212aの先端が内側容器200bの底面と
接触している。
【0030】上記のように、実施の形態2の高周波加熱
装置において、外側容器200aの底面には最外周凸部
212aが形成されており、内側容器200bが外側容
器200aに装着されたとき、内側容器200bの底面
が外側容器200aの最外周凸部212aの先端に当接
して、内側容器200bは外側容器200aの最外周凸
部212aにより支持される。このため、外側容器20
0aと内側容器200bとの間には所定空間を有する隙
間が確実に形成される。このように、外側容器200a
と内側容器200bとの間に隙間が形成されているた
め、実施の形態2の高周波加熱装置は繰り返し使用する
ことにより処理容器200が熱サイクル等により変形し
た場合でも、内側容器200bは外側容器200aから
容易に着脱することができる。
【0031】実施の形態2の高周波加熱装置は上記のよ
うに構成されているため、外側容器200aと内側容器
200bのそれぞれの底面積が大きく形成されている。
この結果、実施の形態2の高周波加熱装置は、処理容器
200における排気ガスからの吸熱効果が大幅に向上し
ている。なお、実施の形態2においては、外側容器20
0aと内側容器200bの両方の底面に凸部212,2
13を形成した例を示したが、外側容器200aと内側
容器200bのいずれか一方の底面に対向する方向に突
出する凸部を形成しても良い。
【0032】また、外側容器200aや内側容器200
bに形成する凸部は、実施の形態2のように中心部から
複数の同心円状のものに限定されるものではなく、複数
の隆起部分を有する突出部で形成しても良く、又は底面
の中心から放射状に形成された凸部でも良い。上記のよ
うに構成された実施の形態2の高周波加熱装置は、処理
容器200の底面部分に凸部を形成することにより、処
理容器200の底面積を増大させることができ、排気ガ
スからの熱を外側容器に効率高く伝わり内側容器を介し
て被加熱対象物へ伝達することができる。
【0033】《実施の形態3》次に、本発明に係る実施
の形態3である高周波加熱装置を添付の図4を参照しつ
つ説明する。図4は本発明に係る実施の形態3である高
周波加熱装置における処理容器300等を示す断面図で
ある。実施の形態3の高周波加熱装置は、前述の実施の
形態1の高周波加熱装置における処理容器2を図4に示
す処理容器300に置換したものであり、その他の構成
は実施の形態1と同じである。従って、以下の実施の形
態3の説明において実施の形態1と同じ機能、構成を有
するものには同じ符号を付してその説明は省略する。
【0034】図4に示すように、実施の形態3の高周波
加熱装置における処理容器300は、第1の筐体3の内
部に配置され、ステンレス材により形成された2重構造
を有している。処理容器300は外側容器300aと内
側容器300bとにより構成されており、それぞれがガ
ス通路管10により貫通されている。外側容器300a
はガス通路管10に溶接されて接合されている。内側容
器300bはその底面中央部にガス通路管10が貫通す
るガイド部20が設けられ、貫通孔21が形成されてい
る。内側容器300bは、ガイド部20に案内されてガ
ス通路管10に貫通され外側容器300aに装着されて
おり、上方へ持ち上げて外側容器300aから取り外し
可能に構成されている。
【0035】実施の形態3の高周波加熱装置において、
外側容器300aの底面には対向する内側容器300b
の底面の方へ突出する凸部19が形成されている。内側
容器300bが外側容器300aに装着されたとき、内
側容器300bの底面が外側容器300aの凸部19の
先端に当接し、内側容器300bは外側容器300aの
底面に設けた凸部19により支持される。このため、外
側容器300aと内側容器300bとの間には所定空間
を有する隙間が形成される。このように、外側容器30
0aと内側容器300bとの間に隙間が形成されている
ため、実施の形態3の高周波加熱装置は繰り返し使用す
ることにより処理容器300が熱サイクル等により変形
した場合でも、内側容器300bは外側容器300aか
ら容易に着脱することができる。
【0036】図4に示すように、実施の形態3の高周波
加熱装置において、外側容器300aの外表面には触媒
性の排ガス浄化層310が形成されている。この排ガス
浄化層310は燃焼触媒からの排気ガスが接触した際、
その排気ガスを浄化するものである。排ガス浄化層31
0の具体的な材質の一例としては、白金(Pt)とパラ
ジウム(Pd)を2:1の割合で混合して塗布して形成
されたものがある。但し、本発明の高周波加熱装置にお
ける排ガス浄化層310としては、上記材質に限定され
るものではなく、排気ガスを浄化する機能を有する触媒
性の材質のものが適用できる。実施の形態3の高周波加
熱装置において、外側容器300aの外表面に触媒性の
排ガス浄化層310が形成されているため、燃焼触媒を
通過した排気ガスのさらなる浄化処理が実施される。こ
のため、実施の形態3の高周波加熱装置によれば、排気
口から外部へ排出されるガスが確実に浄化され、安全性
及び衛生上において優れた装置となる。また、外側容器
300aの外表面に形成した排ガス浄化層310の触媒
燃焼により発生した熱は、内側容器300bを介して有
効に被加熱対象物Oに伝達されるため、実施の形態3の
高周波加熱装置は、優れた燃焼効率を有する。
【0037】
【発明の効果】以上、実施の形態について詳細に説明し
たところから明らかなように、本発明は次の効果を有す
る。本発明の高周波加熱装置は、処理容器を外側容器と
内側容器の2重構造に形成されているため、腐食雰囲気
の内側容器に腐食穴が空いた場合でも臭気を含んだ未燃
焼ガスの排気通路への漏洩が外側容器により防止され、
未燃焼ガスの排気口から外部へ排出されることがなくな
り、安全性の高い装置となる。また、本発明の高周波加
熱装置は、2重構造の処理容器における内側容器を外側
容器に対して着脱可能に設けたことにより、燃焼処理後
の被加熱対象物の灰を内側容器と共に取出し排気するこ
とができると共に、内側容器のみの交換を容易に行うこ
とができ、優れた作業性を有する。
【0038】また、本発明の高周波加熱装置は、処理容
器の底面に複数の凸部を形成して、処理容器の底面積が
大きく形成されているため、処理容器が排気ガスからの
熱を効率高く吸収して被加熱対象物へ伝導することがで
き、高い燃焼効率を有する装置となる。更に、本発明の
高周波加熱装置によれば、外側容器の外表面に触媒性の
排ガス浄化層を設けることにより、排気ガスのさらなる
浄化処理を行うことができると共に、この浄化処理によ
り発生した熱を被加熱対象物へ伝達して、燃焼効率を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1の高周波加熱装置を
示す断面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1の高周波加熱装置に
おける処理容器等を示す断面図である。
【図3】本発明に係る実施の形態2の高周波加熱装置に
おける処理容器等を示す断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態3の高周波加熱装置に
おける処理容器等を示す断面図である。
【図5】従来の高周波加熱装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 処理容器 2a 外側容器 2b 内側容器 3 第1の筐体 4 開口 5 第2の筐体 6 導波管 7 マグネトロン装置 8 蝶番 9 送風機 10 ガス通路管 10a ガス流入口 10b ガス流出口 11 第1の処理室 12 第2の処理室 13 燃焼触媒 14 触媒ヒータ 15 排気通路 16 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 541 F24C 7/02 541G H05B 6/80 H05B 6/80 Z (71)出願人 000156938 関西電力株式会社 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 (72)発明者 野村 英司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 束原 由己夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐々木 数広 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社内 (72)発明者 中山 哲夫 富山県富山市牛島町15番1号 北陸電力株 式会社内 (72)発明者 青木 光幸 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 Fターム(参考) 3K090 AA06 AA11 AB02 AB14 BA01 BB01 CA01 DA16 EB03 EB04 EB27 EB29 FA03 PA04 3L086 AA02 AA03 AA07 BA05 BA08 BB01 BB08 BB14 BB17 BD10 BE02 BE06 BF01 BF04 BF10 DA01 DA14 DA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口を有する第1の筐体、 前記第1の筐体に対して回動可能に装着され、前記開口
    を遮蔽するよう形成された第2の筐体、 前記第1の筐体により形成される内部空間に配設され、
    前記第1の筐体に実質的に固定された外側容器と前記外
    側容器に着脱可能に設けられた内側容器とを有し被加熱
    対象物を収納する処理容器、及び前記処理容器に導波管
    を介してマイクロ波を送出するマグネトロン装置、を具
    備することを特徴とする高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記処理容器の下側に配設され、マイク
    ロ波が照射された被加熱対象物からの燃焼排気ガスにお
    ける可燃分の燃焼と脱臭、及び水蒸気の脱臭を行う燃焼
    触媒、 前記燃焼触媒を加熱する触媒ヒータ、 前記処理容器内空間と前記燃焼触媒の近傍空間とを連通
    する燃焼排気ガス通路管、 前記燃焼触媒を通過した燃焼排気ガスを前記処理容器の
    外面を通り排気口へ導く排気通路、及び前記処理容器内
    へ外部空気を導く送風手段をさらに具備することを特徴
    とする請求項1に記載の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記外側容器と前記内側容器が互いの間
    に所定空間を保って配設され、前記外側容器及び前記内
    側容器の少なくとも一方の底面に対向する方向に突出す
    る凸部を形成して互いに一部で接触するよう構成された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 前記外側容器及び前記内側容器のそれぞ
    れの底面に同心円状に形成された複数の凸部を形成し、
    且つ前記外側容器と前記内側容器のいずれか一方の底面
    に対向する方向に突出した凸部が形成されて互いに一部
    で接触するよう構成されたことを特徴とする請求項1、
    2又は3に記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記外側容器の外表面に触媒性の排ガス
    浄化層を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又
    は4に記載の高周波加熱装置。
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