JP2001243928A - リチウム電池 - Google Patents
リチウム電池Info
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Abstract
で、劣化することなく十分なライフを有するリチウム電
池を得る。 【解決手段】 外装材の水蒸気バリアー層と、水蒸気バ
リアー層とシール部材間の接着剤との組合せとして、酸
変性ポリオレフィン樹脂にイソシアネート樹脂硬化剤を
添加した接着剤層とベーマイト処理表面されたアルミニ
ウム層との組合せ、あるいは酸変性ポリオレフィン樹脂
を含有する接着剤層と、エポキシメラミン樹脂処理され
たアルミニウム層との組合せを使用する。
Description
リチウム電池に関する。
が可能であり、本質的に高いエネルギー密度を有するリ
チウムイオン電池、及び電解質にポリマー電解質を使用
し、その構成要素が全て固体状の高性能かつ安全性の高
いリチウム電池が注目されている。
例えばリチウムイオン電池の場合は正極側にアルミニウ
ム箔、アルミニウム箔に対向して負極側に銅またはニッ
ケル箔を設け、各金属箔上に、活物質、及び電解液を含
む層を各々形成し、これらの層間に電解液を含むセパレ
ータを設けた構成を有する発電要素と、これを封止する
外装材とを有する。電解液には電解質と電解液とが含ま
れている。
層と水蒸気バリア層となるアルミニウム層とシール部材
となる熱溶性樹脂層との積層体が使用され、十分な水蒸
気バリア効果、及びヒートシール性の他、電池の使用環
境温度である約0℃ないし80℃で劣化を生じないこと
が要求される。
ウムイオン電池に含まれる電解液の浸出により劣化し
て、アルミニウム箔とシール部材との間に剥離を生じる
という問題があった。
な従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、使用される外装材の耐電解液性を改良し、その
使用環境温度で、劣化することなく十分なライフを有す
るリチウムポリマー電池を提供することにある。
要素と、該発電要素周囲に配置され、シール部材層、酸
変性ポリオレフィン樹脂にイソシアネート樹脂硬化剤を
添加した接着剤層、ベーマイト処理されたアルミニウム
層、及び耐熱性フィルムを順に積層した構造を有し、該
発電要素を封止する外装材とを具備することを特徴とす
るリチウム電池を提供する。
素周囲に配置され、シール部材層、酸変性ポリオレフィ
ン樹脂を含有する接着剤層、エポキシメラミン樹脂によ
り表面処理されたアルミニウム層、及び耐熱性フィルム
を順に積層した構造を有し、該発電要素を封止する外装
材とを具備することを特徴とするリチウム電池を提供す
る。
れる外装材の構成、具体的には水蒸気バリアー層として
のアルミニウム層の構成と、水蒸気バリアー層−シール
部材間の接着剤の組成との組合せにより、以下の2つの
観点に大別される。
要素と、発電要素を封止する外装材とを具備し、第1の
観点によれば、この外装材は、発電要素側からシール部
材層、酸変性ポリオレフィン樹脂にイソシアネート樹脂
硬化剤を添加した接着剤層、ベーマイト処理されたアル
ミニウム層、及び耐熱性フィルムが順に積層された構造
を有する。
装材が、シール部材層、酸変性ポリオレフィン樹脂を含
有する接着剤層、エポキシメラミン樹脂により表面処理
されたアルミニウム層、及び耐熱性フィルムを順に積層
した構造を有する。
レフィン樹脂にイソシアネート樹脂硬化剤を添加した接
着剤層と、ベーマイト処理表面と、及びこのベーマイト
処理表面をもつアルミニウム層との組合せを使用するに
より、良好な接着性及び耐電解液性を示す。このため、
接着剤の劣化による剥離等の損傷が生じない。
レフィン樹脂を含有する接着剤層と、エポキシメラミン
樹脂処理層と、アルミニウム層との組合せを使用するこ
とにより、良好な接着性、及び耐電解液性を示す。この
ため、接着剤の劣化による剥離等の損傷が生じない。
に係るリチウム電池は、十分なライフを有する。
明する。
ム電池の一例の構成を表す概略断面図を示す。
10の場合は、端部に延出された端子を有する正極側の
アルミニウム箔1と、アルミニウム箔1に対向して配置
され、端部に延出された端子を有する負極側の銅箔2
と、アルミニウム箔1内面に形成された、活物質、電解
液を含む第1の層3と、銅箔内面に形成された、活物質
としてのカーボン、ポリマー、及び非水電解液を含む第
2の層4と、第1の層3及び第2の層4間に配置された
セパレータ5とをもつ発電要素を有する。また、アルミ
ニウム箔1及び銅箔2の外面には、シール部材層6、酸
変性ポリオレフィン樹脂にイソシアネート樹脂硬化剤を
添加した接着剤により接着され、ベーマイト処理された
アルミニウム層7、及び耐熱性フィルム8を順に積層し
た構造を有する外装材30が設けられて、この発電要素
を封止している。
を吸蔵放出する層であり、活物質と、非水電解液とポリ
マーとを有する。
金属遷移金属複合酸化物金属の酸化物や水酸化物との複
合酸化物、負極材は、金属リチウム、リチウム合金があ
げられる。
溶質としては、例えば六フッ化リン酸リチウム塩(Li
PF6)等を用い、ゲル系電解質の高分子材料としてポ
リフッカビニリデン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹
脂等を使用することができる。
ーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EM
C)、プロピレンカーボネート等を使用することができ
る。
レン不織布、ガラス繊維からなる不織布等が使用され
る。
合には、不織布上にポリオレフィン樹脂の粉末を塗布
し、熱及び圧力により、含浸、一体化する。
をエキストルーダー等によって押し出し、含浸一体化す
る。
プロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン−ポリプロピ
レンコポリマー、及び変性ポリプロピレン等が使用され
る。
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリア
ミドが使用される。
は、例えば電気伝導度が1.0μS/cm以下の純水を
用い、90〜100℃の沸騰状態で、少量のアンモニ
ア、アミン等のアルカリ物質を添加することが好まし
い。このような処理で表面に水和酸化皮膜を生成するこ
とができる。
よる表面処理は、例えばエポキシメラミン樹脂を上に、
乾燥重量で0.5〜5.0g/m2の塗布量で塗布し、
乾燥することにより行うことができる。
す断面図を示す。
明に使用される外装材30は、シール部材層6、酸変性
ポリオレフィン樹脂にイソシアネート樹脂硬化剤を添加
した例えば20〜100μmの厚さを有する接着剤層1
8、接着剤層18に隣接してベーマイト処理された表面
を有する例えば7〜100μmの厚さを有するアルミニ
ウム層7、例えば二液硬化型ウレタン接着剤等のドライ
ラミネート用接着剤層11、延伸ナイロン層12、ドラ
イラミネート用接着剤層13、及び耐熱性フィルムとし
てポリエチレンテレフタレート層8を順に積層した構造
を有する。
外装材を図3に示す。
表面を有するアルミニウム層7の代わりにエポキシメラ
ミン樹脂により処理された層22をもつアルミニウム層
21、酸変性ポリオレフィン樹脂にイソシアネート樹脂
硬化剤を添加した接着剤層18の代わりに、酸変性ポリ
オレフィン樹脂接着剤層19を使用する以外は、図2に
示す外装材と同様の構成を有する。
りに、図1に示すリチウムポリマー電池に使用すること
により、第2の観点に係るリチウムポリマー電池の一例
が得られる。
レート(PET)と延伸ナイロン(ONY)を二液硬化
型ウレタン接着剤を介してラミネートし、このONY面
にAl箔を同様の接着剤を介してラミネートする。次に
前記アルミ(Al)箔のベーマイト処理面に接着剤層を
介して変性ポリプロピレンを熱ラミネートすることによ
り作成した。
CとEMCの1:1混合溶液に、1.5モル/lのLi
PF6を混合した非水電解液に浸漬し、85℃に維持
し、次のようにして、その耐電解液性を調べた。
確認した。その結果、3週間放置後も、剥離は見られな
かった。
を行い、その強度を測定した。その結果、アルミ箔とシ
ール部材間では剥離が起きず、シール部材が破壊された
ので剥離強度の測定は不可であった。
性ポリオレフィン樹脂モルプライムMP−LJ8PJに
イソシアネート樹脂硬化剤CAT−10を添加しないこ
と以外は実施例1と同様にして外装材を作成し、その耐
電解液性を調べた。得られた結果を表1に示す。
は実施例1と同様にして外装材を作成し、その耐電解液
性を調べた。得られた結果を表1に示す。
ないこと以外は実施例1と同様にして外装材を作成し、
その耐電解液性を調べた。得られた結果を表1に示す。
箔の代わりに、エポキシメラミン樹脂1.5g/m2を
塗布したアルミ箔50μmを使用する以外は、実施例1
と同様にして外装材を作成し、その耐電解液性を調べ
た。得られた結果を表2に示す。
箔を使用し、かつ酸変性ポリオレフィン樹脂モルプライ
ムMP−LJ8PJにイソシアネート樹脂硬化剤CAT
−10を添加しないこと以外は実施例2と同様にして外
装材を作成し、その耐電解液性を調べた。得られた結果
を表2に示す。
用すること以外は実施例2と同様にして外装材を作成
し、その耐電解液性を調べた。得られた結果を表2に示
す。
ないこと以外は実施例2と同様にして外装材を作成し、
その耐電解液性を調べた。得られた結果を表2に示す。
のように、酸変性ポリオレフィン樹脂にイソシアネート
樹脂硬化剤を添加した接着剤層、表面がベーマイト処理
されたアルミニウム層の組合せを用いた外装材、あるい
は実施例2及び実施例3のように、酸変性ポリオレフィ
ン樹脂を含有する接着剤層、エポキシメラミン樹脂によ
り表面処理されたアルミニウム層の組合せを用いた外装
材は、良好な耐電解液性を示すことがわかった。しかし
ながら、これらの組合せの1つでも欠けている場合に
は、十分な耐電解液性は得られなかった。
装材によりその発電要素が封止されているので、その使
用環境温度で、劣化することなく十分なライフを有する
リチウム電池が得られる。
概略断面図
概略断面図
表す概略断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 発電要素と、該発電要素周囲に配置さ
れ、シール部材層、酸変性ポリオレフィン樹脂にイソシ
アネート樹脂硬化剤を添加した接着剤層、ベーマイト処
理されたアルミニウム層、及び耐熱性フィルムを順に積
層した構造を有し、該発電要素を封止する外装材とを具
備することを特徴とするリチウム電池。 - 【請求項2】 発電要素と、該発電要素周囲に配置さ
れ、シール部材層、酸変性ポリオレフィン樹脂を含有す
る接着剤層、エポキシメラミン樹脂により表面処理され
たアルミニウム層、及び耐熱性フィルムを順に積層した
構造を有し、該発電要素を封止する外装材とを具備する
ことを特徴とするリチウム電池。 - 【請求項3】 前記接着剤層は、さらにイソシアネート
樹脂硬化剤が添加されることを特徴とする請求項2に記
載のリチウム電池。
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