JP2001243426A - カードリーダのカード搬送機構 - Google Patents

カードリーダのカード搬送機構

Info

Publication number
JP2001243426A
JP2001243426A JP2000051730A JP2000051730A JP2001243426A JP 2001243426 A JP2001243426 A JP 2001243426A JP 2000051730 A JP2000051730 A JP 2000051730A JP 2000051730 A JP2000051730 A JP 2000051730A JP 2001243426 A JP2001243426 A JP 2001243426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
roller
rotation
gear
way clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000051730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3995859B2 (ja
JP2001243426A5 (ja
Inventor
Nobuyuki Yamanaka
信幸 山中
Fumihiro Koyama
文廣 小山
Tsutomu Asada
務 麻田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp, Fujitsu Ltd filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2000051730A priority Critical patent/JP3995859B2/ja
Publication of JP2001243426A publication Critical patent/JP2001243426A/ja
Publication of JP2001243426A5 publication Critical patent/JP2001243426A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3995859B2 publication Critical patent/JP3995859B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3連ローラの回転方向を一定方向にする。3
連ローラが常に駆動力を発揮し得るようにする。 【解決手段】 3連ローラ5を第1のカード分岐通路6
と第2のカード分岐通路7の途中に設けたカード搬送機
構1であって、第1のローラ2に同一方向の回転トルク
を伝達する第1及び第2のワンウェイクラッチギア8,
9と、駆動ギア10の回転を第1のワンウェイクラッチ
ギア8に伝達する第1の回転伝達機構11と、駆動ギア
10の回転を第2のワンウェイクラッチギア9に伝達す
る第2の回転伝達機構12を備え、第1の回転伝達機構
11と第2の回転伝達機構12のうち何れか一方は駆動
ギア10の回転を逆方向の回転にして出力するものであ
り、駆動ギア10がいずれの方向に回転しても第1のロ
ーラ2は同一方向に回転するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードリーダのカ
ード搬送機構に関する。更に詳述すると、本発明は、分
岐する第1及び第2のカード分岐通路を有し、3連ロー
ラによって第1のカード分岐通路と第2のカード分岐通
路上をそれぞれ逆方向にカード搬送するカードリーダの
カード搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カードリーダは様々な分野で使用されて
おり、顧客側のニーズ等に応じてカードリーダの後部
に、取り忘れて残されたカードや排出不可能となったカ
ード等を回収するリジェクトボックスや、プリペイドカ
ード等を発行するカード発行装置を追加して使用するこ
とがある。リジェクトボックスやカード発行装置を追加
したカードリーダではカード通路を分岐させており、リ
ジェクトボックスへのカードの送り出しや、カード発行
装置からのカードの受け取りを可能にしている。
【0003】図6に、従来のカードリーダのカード搬送
機構を示す。リジェクトボックス101及びカード発行
装置102の手前側には、3連ローラ103が設けられ
ている。この3連ローラ103のうち、下側の2つのロ
ーラ104,105によってカードリーダ内のカードを
リジェクトボックス101ヘ送り出すようにし、上側2
つのローラ104,106によってカード発行装置10
2からカード等をカードリーダ内に受け取るようにして
いる。即ち、リジェクトボックス101に通じるカード
通路107と、カード発行装置102に通じるカード通
路108はともに一方通行となっている。また、3連ロ
ーラ103の中央に配置された中央ローラ104はゴム
ローラであり、中央ローラ104の回転軸に設けられた
ギア110には図示しない駆動モータから駆動ギア11
1、連結ギア112,109を介して駆動力が伝達され
ている。なお、図中符号114は、カード搬送を行う搬
送ローラ対である。
【0004】また、別のタイプのカード搬送機構とし
て、図7に示すように、3連ローラ103の中央ローラ
104にワンウェイクラッチギア113を設けたものが
ある。このカード搬送機構では、駆動ギア111が図中
時計回り方向とは反対方向に回転した場合には中央ロー
ラ104を回転させることができるが、駆動ギア111
が図中時計回り方向に回転した場合には中央ローラ10
4の逆方向への回転を防止することができる。つまり、
駆動ギア111を図中時計回り方向とは反対方向に回転
させることで、この回転は、駆動ギア111→連結ギア
112→連結ギア109→ワンウェイクラッチギア11
3→中央ローラ104へと伝達され、カードリーダ内の
カードをリジェクトボックス101へ送り出したり、カ
ード発行装置102から発行されたカードを受け取るこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
カード搬送機構では、駆動ギア111が図中時計回り方
向に回転した場合には中央ローラ104が逆方向に回転
してしまうため、リジェクトボックス101に収納され
ているカードがカード通路107に逆流する可能性があ
る。
【0006】つまり、カードリーダのコンパクト化の要
請より、一般にリジェクトボックス101内の奥行き寸
法はカード長に対してあまり余裕をもって設計されてお
らず、3連ローラ103とリジェクトボックス101と
を可能な限り近づけて配置している。したがって、リジ
ェクトボックス101内のカードの先端の近くに3連ロ
ーラ103の駆動ローラである中央ローラ104が配置
されることになり、中央ローラ104が逆回転するとカ
ードリーダ側に向けてカードが逆流する虞がある。
【0007】また、図7に示すカード搬送機構では、ワ
ンウェイクラッチギア113を設けることで中央ローラ
104の逆転を防止できるので、リジェクトボックス1
01内のカードが逆流する虞はないものの、以下の不具
合があった。
【0008】即ち、カード発行装置102から発行され
たカードは、中央ローラ104と上側ローラ106によ
って挟まれて搬送され搬送ローラ対114に受け渡され
るが、カード発行装置102よりカードを受け取るに
は、駆動ギア111を図中時計回り方向とは反対方向に
回転させるために搬送ローラ対114をカードを奥側に
搬送する方向に回転させる必要がある。そして、この後
カードをカードリーダのゲイト側(図7中右側)に搬送
するためには、搬送ローラ対114の回転を逆転させな
ければならない。
【0009】ここで、カードの搬送を確実にするため
に、3連ローラ103と搬送ローラ対114の間隔は搬
送されるカードよりも狭くなっており、カードは3連ロ
ーラ103と搬送ローラ対114によって同時に挟まれ
るように設計されている。このため、カードが3連ロー
ラ103と搬送ローラ対114の両方に挟まれている状
態で搬送ローラ対114を逆転させることになるが、搬
送ローラ対114が逆転すると駆動ギア111も逆転す
るため、ワンウェイクラッチギア113が作動して中央
ローラ104が回転フリーの状態になる。したがって、
カードは搬送ローラ対114のみならず3連ローラ10
3によっても挟まれてはいるが、搬送ローラ対114の
みの駆動力によって搬送されることになる。
【0010】カードの搬送を行う駆動手段を3連ローラ
103から搬送ローラ対114に切り換える際にはカー
ドの搬送は不安定になり、カード搬送の駆動力に余裕が
なければ、例えば外乱が作用した場合等にはカードが搬
送ローラ対114に搬送可能に挟み込まれず、3連ロー
ラ103と搬送ローラ対114との間でカードが滞留し
てしまう虞があった。したがって、搬送ローラ対114
を逆転させている場合にも3連ローラ103を駆動させ
たいとの要請があった。
【0011】本発明は、3連ローラの回転方向を一定方
向にすることができると共に、常に3連ローラがカード
を搬送する駆動力を発揮しうるカードリーダのカード搬
送機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、第1のローラと該第1のロ
ーラに対向配置された第2及び第3のローラを有する3
連ローラを、分岐する第1のカード分岐通路と第2のカ
ード分岐通路の途中に設け、第1のカード分岐通路上を
第1のローラと第2のローラとによってカードを挟んで
搬送し、第2のカード分岐通路上を第1のローラと第3
のローラによってカードを挟んで搬送するカードリーダ
のカード搬送機構において、第1のローラに同一方向の
回転トルクを伝達する第1及び第2のワンウェイクラッ
チギアと、駆動ギアの回転を第1のワンウェイクラッチ
ギアに伝達する第1の回転伝達機構と、駆動ギアの回転
を第2のワンウェイクラッチギアに伝達する第2の回転
伝達機構を備え、第1の回転伝達機構と第2の回転伝達
機構のうち何れか一方は駆動ギアの回転を逆方向の回転
にして出力するものであり、駆動ギアがいずれの方向に
回転しても第1のローラは同一方向に回転するように構
成されている。
【0013】したがって、駆動ギアの回転は2つのルー
ト(駆動ギア→第1の回転伝達機構→第1のワンウェイ
クラッチギア→第1のローラ、駆動ギア→第2の回転伝
達機構→第2のワンウェイクラッチギア→第1のロー
ラ)によって3連ローラの第1のローラに伝えられる。
これらのルートは、互いに別々の方向の駆動ギアの回転
を第1のローラに同一方向の回転として伝えるので、例
えば駆動ギアが正転した場合には第1の回転伝達機構及
び第1のワンウェイクラッチギアによって第1のローラ
が回転され、駆動ギアが逆転した場合には第2の回転伝
達機構及び第2のワンウェイクラッチギアによって第1
のローラが回転されることになる。即ち、駆動ギアをい
ずれの方向に回転させても第1のローラを常に一定方向
に回転させることができる。駆動ギアの回転方向とは無
関係に第1のローラが一定方向に回転するので、第2及
び第3のローラの回転も一定方向になり、第1及び第2
のカード分岐通路上を搬送されるカードの搬送方向も常
に一定方向になる。また、駆動ギアがいずれの方向に回
転しても第1のローラが回転フリーの状態になることは
なく、カード搬送を行う駆動力が常に発揮される。
【0014】また、請求項2記載のカードリーダのカー
ド搬送機構は、第1の回転伝達機構と第2の回転伝達機
構のうち何れか一方は2つの歯車の歯車列により、何れ
か他方は単一の歯車により構成されているものである。
したがって、第1及び第2の回転伝達機構を、最も少な
い数の歯車の組み合わせで構成することができる。
【0015】さらに、請求項3記載のカードリーダのカ
ード搬送機構は、カード搬送を行うローラ対の駆動源に
よって駆動ギアを回転させるものである。したがって、
駆動ギアを回転させるために特別な駆動源が不要にな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1〜図4に、本発明を適用したカードリ
ーダのカード搬送機構の実施形態の一例を示す。このカ
ード搬送機構1は、第1のローラ2と該第1のローラ2
に対向配置された第2及び第3のローラ3,4を有する
3連ローラ5を、分岐する第1のカード分岐通路6と第
2のカード分岐通路7の途中に設けており、第1のカー
ド分岐通路6上を第1のローラ2と第2のローラ3とに
よってカード40(図5)を挟んで搬送し、第2のカー
ド分岐通路7上を第1のローラ2と第3のローラ4によ
ってカード40を挟んで搬送する。特に、第1のローラ
2に同一方向の回転トルクを伝達する第1及び第2のワ
ンウェイクラッチギア8,9と、駆動ギア10の回転を
第1のワンウェイクラッチギア8に伝達する第1の回転
伝達機構11と、駆動ギア10の回転を第2のワンウェ
イクラッチギア9に伝達する第2の回転伝達機構12を
備え、第1の回転伝達機構11と第2の回転伝達機構1
2のうち何れか一方は駆動ギア10の回転を逆方向の回
転にして出力するものであり、駆動ギア10がいずれの
方向に回転しても第1のローラ2は同一方向に回転する
ように構成されている。
【0018】カードリーダはカード40として、例えば
図5(A)に示すキャッシュカード等の比較的厚みのあ
る硬カードや図5(B)に示す振込券やプリペイドカー
ド等に代表される薄カード等を含む磁気カードと、図5
(C)に示す磁気ストライプ付きのICカードを兼用に
使用できるものであり、カードメイン通路13の奥側が
カード通路14とカード通路15に分岐している。ま
た、このカードリーダには、薄カード40等を回収する
リジェクトボックス16と、薄カード40等を発行する
カード発行装置17が取り付けられており、カード通路
15は第1のカード分岐通路6と第2のカード分岐通路
7に分岐している。
【0019】カード通路14とカード通路15の分岐位
置には、カード40の進入通路を振り分ける第1のフラ
ップ18が設けられている。第1のフラップ18は図示
しないソレノイド等の駆動手段によって上下方向に揺動
され、第1のフラップ18が上位置に揺動するとカード
40はカードメイン通路13からカード通路14に進入
し、第1のフラップ18が下位置に揺動するとカード4
0はカードメイン通路13からカード通路15に進入す
る。
【0020】また、第1のカード分岐通路6と第2のカ
ード分岐通路7の分岐位置には、カード40の進入通路
を制限する第2のフラップ19が設けられている。第2
のフラップ19は図示しないスプリングによって上位置
に向けて付勢されており、この状態ではカード40はカ
ード通路15から第1のカード分岐通路6に進入してリ
ジェクトボックス16に送り出される。一方、カード発
行装置17によって発行されたカード40は第2のカー
ド分岐通路7から第2のフラップ19を押し下げてカー
ド通路15に進入する。
【0021】カードメイン通路13の途中には、磁気ヘ
ッド20が設けられている。この磁気ヘッド20は、カ
ードメイン通路13上を搬送されるカード40の磁気ス
トライプ40aに摺接し、磁気データのリードライトを
行う。また、カード通路14の途中にはIC接点ブロッ
ク21が設けられている。IC接点ブロック21はIC
カード40がカード通路14の所定位置まで搬送される
とカード通路14内に突出し、ICカード40のIC接
点40bに接触してデータのリード・ライトを行う。そ
して、リード・ライトが終了すると、カード通路14よ
り退避する。
【0022】また、カード挿入口22の近傍には、カー
ド検出用の磁気ヘッド23が設けられている。カード挿
入口22に挿入されたカード40の磁気ストライプ40
aを磁気ヘッド23が検出すると、駆動モータ(駆動
源)24が始動してプーリ25を回転させる。プーリ2
5の回転はベルト26を介してプーリ27に伝達され、
このプーリ27と一体回転するプーリ28からベルト2
9に伝達される。このベルト29の回転によってカード
メイン通路13内の各ローラ対30〜34が回転し、カ
ードメイン通路13に取り込んだカード40を搬送す
る。また、カードメイン通路13の最も奥側に設けられ
ているローラ対34の回転は、ベルト35によって駆動
ギア10に伝達される。
【0023】駆動モータ24は正逆両方向に回転可能で
あり、駆動モータ24の回転方向を切り換えることで、
各ローラ対30〜34を正逆両方向に回転させることが
でき、カード挿入口22からのカード40の取り込みと
カード挿入口22へのカード40の排出を行うことがで
きる。
【0024】駆動ギア10には、第1の回転伝達機構1
1と第2の回転伝達機構12が接続されている。本実施
形態では、第1の回転伝達機構11は2つの歯車36,
37の歯車列により、第2の回転伝達機構12は単一の
歯車38により構成されている。したがって、第1の回
転伝達機構11は駆動ギア10の回転を同方向の回転と
して出力し、第2の回転伝達機構12は駆動ギア10の
回転を逆方向の回転として出力する。即ち、第1の回転
伝達機構11の歯車37は駆動ギア10と同方向に回転
し、第2の回転伝達機構12である歯車38は駆動ギア
10と逆方向に回転する。
【0025】第1及び第2のワンウェイクラッチギア
8,9は、3連ローラ5を構成する第1のローラ(ゴム
ローラ)2の回転軸39上に設けられている。第1及び
第2のワンウェイクラッチギア8,9は図4中時計回り
方向の回転トルクを回転軸39に伝えるが、図4中時計
回りと反対方向には空転して回転トルクの伝達を行わな
い。したがって、第1のローラ2は図4中時計回り方向
にのみ回転駆動される。
【0026】第1のローラ2が図4中時計回り方向に回
転すると、この第1のローラ2と対を成す第2及び第3
のローラ3,4は図4中時計回り方向と反対方向に回転
する。したがって、第1のカード分岐通路6においては
カード40はリジェクトボックス16に送り出される方
向にのみ搬送され、第2のカード分岐通路7においては
カード40はカード発行装置17から受け取る方向にの
み搬送される。3連ローラ5と最も奥側に位置するロー
ラ対34との間隔はカード40の全長よりも狭く設定さ
れており、3連ローラ5とローラ対34とがカード40
を同時に挟んでカード40を搬送する駆動力の切り換え
(カード40の受け渡し)を確実に行うことができる。
【0027】次に、カード搬送機構1の作動について説
明する。
【0028】駆動ギア10の回転は、第1及び第2の回
転伝達機構11,12を介して第1及び第2のワンウェ
イクラッチギア8,9に伝えられる。いま、駆動ギア1
0が図4中時計回り方向とは反対方向(実線の矢印方
向)に回転すると、2つの歯車36,37の歯車列であ
る第1の回転伝達機構11によって回転される第1のワ
ンウェイクラッチギア8は、図4中時計回り方向、即ち
第1のローラ2に回転トルクを伝達する方向に回転す
る。一方、単一の歯車38である第2の回転伝達機構1
2によって回転される第2のワンウェイクラッチギア9
は、図4中時計回り方向とは反対方向、即ち空転する方
向に回転する。これらのため、第1のローラ2には、駆
動ギア10→第1の回転伝達機構11→第1のワンウェ
イクラッチギア8を介して回転トルクが伝達され、3連
ローラ5の第1のローラ2と第2のローラ3は第1のカ
ード分岐通路6上のカード40をリジェクトボックス1
6に送り出す方向に回転し、第1のローラ2と第3のロ
ーラ4はカード発行装置17からカード40を受け取る
方向に回転する。
【0029】逆に、駆動ギア10が図4中時計回り方向
(2点鎖線の矢印方向)に回転すると、2つの歯車3
6,37の歯車列である第1の回転伝達機構11によっ
て回転される第1のワンウェイクラッチギア8は、図4
中時計回り方向とは反対方向、即ち空転する方向に方向
に回転する。一方、単一の歯車38である第2の回転伝
達機構12によって回転される第2のワンウェイクラッ
チギア9は、図4中時計回り方向、即ち第1のローラ2
に回転トルクを伝達する方向に回転する。これらのた
め、第1のローラ2には、駆動ギア10→第2の回転伝
達機構12→第2のワンウェイクラッチギア9を介して
回転トルクが伝達され、3連ローラ5の第1のローラ2
と第2のローラ3は第1のカード分岐通路6上のカード
40をリジェクトボックス16に送り出す方向に回転
し、第1のローラ2と第3のローラ4はカード発行装置
17からカード40を受け取る方向に回転する。
【0030】つまり、駆動ギア10がいずれの方向に回
転しても3連ローラ5は常に同一方向に回転することに
なる。したがって、第1及び第2のカード分岐通路6,
7を一方通行にすることができ、リジェクトボックス1
6内に回収されたカード40が誤ってカードリーダ内に
取り込まれたり、カードリーダ内のカード40が誤って
カード発行装置17に送り出されたりする誤動作を確実
に防止することができる。また、第1のローラ2には、
常に第1のワンウェイクラッチギア8又は第2のワンウ
ェイクラッチギア9によって回転トルクが伝達されてい
る。したがって、3連ローラ5が回転フリーの状態には
ならずに常に駆動ローラとなり、ローラ対34との間で
カード40の受け渡しを行う場合にも駆動力を発揮して
カード40の受け渡しを確実に行うことができる。
【0031】このカードリーダにおいて、カードメイン
通路13上のカード40をリジェクトボックス16に送
り出す場合には、第1のフラップ18を下位置に揺動さ
せておく。駆動モータ24が図3中時計回り方向とは反
対方向に回転すると、各ローラ対30〜34がカード4
0をカード挿入口22から取り込む方向に回転し、カー
ドメイン通路13上をカード40が奥側に搬送される。
そして、カード40の先端が第1のフラップ18に到達
すると、カード40は第1のフラップ18の上面にガイ
ドされて上昇しカード通路15に進入する。一方、第2
のフラップ19は図示しないスプリングによって上位置
に付勢されているので、カード40は第2のフラップ1
9の下面にガイドされて第1のカード分岐通路6に進入
する。
【0032】一方、ローラ対34がカード40を取り込
む方向に回転することで駆動ギア10は図4中時計回り
方向とは反対方向に回転するので、駆動ギア10の回転
は、駆動ギア10→第1の回転伝達機構11→第1のワ
ンウェイクラッチギア8→回転軸39→3連ローラ5へ
と伝達される。このため、第1のカード分岐通路6に進
入したカード40は3連ローラ5の第1のローラ2と第
2のローラ3に挟まれてリジェクトボックス16に向け
て送り出される。第1のローラ2は第1のワンウェイク
ラッチギア8によって伝達される回転トルクによって駆
動ローラとなっているので、ローラ対34から3連ロー
ラ5へのカード40の受け渡しは確実に行われる。
【0033】また、カード発行装置17から発行された
カード40を受け取って第2のカード分岐通路7を通じ
てカードメイン通路13に導く場合にも、第1のフラッ
プ18を下位置に揺動させておく。この場合、駆動モー
タ24を図4中時計回り方向に回転させると、駆動ギア
10は図4中時計回り方向に回転するので、駆動ギア1
0の回転は、駆動ギア10→第2の回転伝達機構12→
第2のワンウェイクラッチギア9→回転軸39→3連ロ
ーラ5へと伝達される。このため、カード発行装置17
から第2のカード分岐通路7に取り込まれたカード40
は3連ローラ5の第1のローラ2と第3のローラ4に挟
まれて搬送され、第2のフラップ19を押し下げてカー
ド通路15に進入し、更に第1のフラップ18の上面に
ガイドされてカードメイン通路13に進入する。
【0034】一方、駆動モータ24が図4中時計回り方
向に回転することで、各ローラ対30〜34はカード4
0をカード挿入口22に向けて搬送する方向に回転す
る。このため、カード40の先端がメイン通路13の最
も奥側のローラ対34に到達すると、このローラ対34
によってカードメイン通路13に引き込まれる。この場
合には、第1のローラ2は第2のワンウェイクラッチギ
ア9によって伝達される回転トルクによって駆動ローラ
となっているので、3連ローラ5からローラ対34への
カード40の受け渡しは確実に行われる。
【0035】なお、カード挿入口22から取り込んだI
Cカード40をカード通路14に搬送して処理する場合
には、第1のフラップ18を上位置に揺動させておく。
この場合には、各ローラ対30〜34によって奥側に向
けて搬送されるICカード40は、カードメイン通路1
3から直進してカード通路14に進入する。そして、カ
ード通路14の所定位置に到達すると、駆動モータ24
がオフとなってICカード40の搬送が停止する。この
時、IC接点ブロック21がカード通路14内に突出し
てICカード40の接点に接触し、データのリード・ラ
イトを行う。リード・ライト終了後にIC接点ブロック
21はカード通路14から退避し、この後、ICカード
40は各ローラ対30〜34によってカード挿入口22
に向けて搬送される。
【0036】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、図2に示すように、第1
のワンウェイクラッチギア8よりも第2のワンウェイク
ラッチギア9を外側に配置しているが、この配置関係を
逆にすると共に、第1の回転伝達機構11と第2の回転
伝達機構12の配置関係を逆にしても良い。
【0037】また、第1のローラ2の回転軸39に設け
るワンウェイクラッチギアの数を1つとし、このワンウ
ェイクラッチギアに対して第1の回転伝達機構11と第
2の回転伝達機構12を選択的に連結するようにしても
良い。即ち、駆動ギア10の回転方向に応じてワンウェ
イクラッチギアに連結する回転伝達機構をソレノイド等
の駆動手段によって切り替えるようにしても良い。
【0038】また、第1のローラ2の回転軸39を別の
駆動源(モータ)を用いて制御するようにしても良い。
【0039】さらに、上述の説明では、第1及び第2の
回転伝達機構11,12を歯車伝達にしていたが、例え
ばベルト伝達等にしても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のカ
ードリーダのカード搬送機構では、第1のローラに同一
方向の回転トルクを伝達する第1及び第2のワンウェイ
クラッチギアと、駆動ギアの回転を第1のワンウェイク
ラッチギアに伝達する第1の回転伝達機構と、駆動ギア
の回転を第2のワンウェイクラッチギアに伝達する第2
の回転伝達機構を備え、第1の回転伝達機構と第2の回
転伝達機構のうち何れか一方は駆動ギアの回転を逆方向
の回転にして出力するものであり、駆動ギアがいずれの
方向に回転しても第1のローラは常に同一方向に回転す
るので、第1及び第2のカード分岐通路を一方通行にす
ることができる。このため、例えば第1のカード分岐通
路をリジェクトボックスに通じさせ、第2のカード分岐
通路をカード発行装置に通じさせた場合に、リジェクト
ボックスからのカードの逆流やカード発行装置へのカー
ドの逆流等の誤作動を防止することができる。また、駆
動ギアがいずれの方向に回転しても第1のローラに回転
トルクを伝達することができるので、3連ローラを駆動
ローラにすることができる。このため、3連ローラとカ
ード搬送ローラとの間でカードの受け渡しをスムーズに
且つ確実に行うことができる。
【0041】また、請求項2記載のカードリーダのカー
ド搬送機構では、第1の回転伝達機構と第2の回転伝達
機構のうち何れか一方を2つの歯車の歯車列により、何
れか他方を単一の歯車により構成しているので、最も少
ない数の歯車の組み合わせによって第1及び第2の回転
伝達機構を構成することができる。このため、部品点数
の増加を抑えることができると共に、装置の小型化・単
純化を図ることができる。
【0042】さらに、請求項3記載のカードリーダのカ
ード搬送機構では、カード搬送を行うローラ対の駆動源
によって駆動ギアを回転させているので、駆動ギアを回
転させるために特別な駆動源が不要になり、部品点数の
増加をより一層抑えることができると共に、装置の小型
化・単純化をより一層図ることができる。また、この場
合であっても、カード搬送を行うローラ対と一緒に回転
する駆動ギアの回転方向に影響されずに第1のローラを
常に同一方向に回転させることができるので、3連ロー
ラからローラ対にカードを受け渡す際に当該ローラ対の
回転方向を3連ローラの回転方向に一致させることがで
きる。即ち、3連ローラからローラ対へのカードの受け
渡しを行う際にカード搬送ローラを逆回転させる必要が
なくなるので、カードの受け渡しをスムーズに且つ確実
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカードリーダのカード搬送機
構の概略構成を示す側面図である。
【図2】同カード搬送機構の概略構成を示す平面図であ
る。
【図3】同カード搬送機構を備えるカードリーダの概略
構成図である。
【図4】同カード搬送機構の作動を示す概略構成図であ
る。
【図5】カードリーダで使用されるカードを示し、
(A)は硬カードの平面図、(B)は薄カードの平面
図、(C)はICカードの平面図である。
【図6】従来のカードリーダのカード搬送機構の概念図
である。
【図7】別のタイプの従来のカードリーダのカード搬送
機構の概念図である。
【符号の説明】
1 カード搬送機構 2 第1のローラ 3 第2のローラ 4 第3のローラ 5 3連ローラ 6 第1のカード分岐通路 7 第2のカード分岐通路 8 第1のワンウェイクラッチギア 9 第2のワンウェイクラッチギア 10 駆動ギア 11 第1の回転伝達機構 12 第2の回転伝達機構 24 駆動モータ(駆動源) 34 カード搬送を行うローラ対 40 カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 文廣 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 麻田 務 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 3F053 BA03 BA12 BA14 EA08 EC02 LA11 LB09 5B023 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のローラと該第1のローラに対向配
    置された第2及び第3のローラを有する3連ローラを、
    分岐する第1のカード分岐通路と第2のカード分岐通路
    の途中に設け、前記第1のカード分岐通路上を前記第1
    のローラと第2のローラとによってカードを挟んで搬送
    し、前記第2のカード分岐通路上を前記第1のローラと
    第3のローラによってカードを挟んで搬送するカードリ
    ーダのカード搬送機構において、前記第1のローラに同
    一方向の回転トルクを伝達する第1及び第2のワンウェ
    イクラッチギアと、駆動ギアの回転を前記第1のワンウ
    ェイクラッチギアに伝達する第1の回転伝達機構と、前
    記駆動ギアの回転を前記第2のワンウェイクラッチギア
    に伝達する第2の回転伝達機構を備え、前記第1の回転
    伝達機構と第2の回転伝達機構のうち何れか一方は前記
    駆動ギアの回転を逆方向の回転にして出力するものであ
    り、前記駆動ギアがいずれの方向に回転しても前記第1
    のローラは同一方向に回転することを特徴とするカード
    リーダのカード搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記第1の回転伝達機構と第2の回転伝
    達機構のうち何れか一方は2つの歯車の歯車列により、
    何れか他方は単一の歯車により構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のカードリーダのカード搬送機
    構。
  3. 【請求項3】 カード搬送を行うローラ対の駆動源によ
    って前記駆動ギアを回転させることを特徴とする請求項
    1又は2記載のカードリーダのカード搬送機構。
JP2000051730A 2000-02-28 2000-02-28 カードリーダのカード搬送機構 Expired - Fee Related JP3995859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000051730A JP3995859B2 (ja) 2000-02-28 2000-02-28 カードリーダのカード搬送機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000051730A JP3995859B2 (ja) 2000-02-28 2000-02-28 カードリーダのカード搬送機構

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001243426A true JP2001243426A (ja) 2001-09-07
JP2001243426A5 JP2001243426A5 (ja) 2005-09-22
JP3995859B2 JP3995859B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=18573345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000051730A Expired - Fee Related JP3995859B2 (ja) 2000-02-28 2000-02-28 カードリーダのカード搬送機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3995859B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449021B1 (ko) * 2002-08-16 2004-09-18 삼성전자주식회사 잉크젯 프린터의 용지이송장치
US7775517B2 (en) 2006-12-28 2010-08-17 Nidec Sankyo Corporation Card collection mechanism and card issuing device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449021B1 (ko) * 2002-08-16 2004-09-18 삼성전자주식회사 잉크젯 프린터의 용지이송장치
US7775517B2 (en) 2006-12-28 2010-08-17 Nidec Sankyo Corporation Card collection mechanism and card issuing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3995859B2 (ja) 2007-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001243426A (ja) カードリーダのカード搬送機構
KR100990762B1 (ko) 시이트를 역전시키는 장치
JPH04245589A (ja) 発券装置
JP3676045B2 (ja) 記録媒体の一時待機部を備えた媒体搬送装置
JP2968463B2 (ja) カード搬送装置
KR102157684B1 (ko) 금융 자동화 기기의 반송로 구동 시스템
JP3616827B2 (ja) カード搬送機構
JP2964188B2 (ja) カード搬送処理装置
JP2019079196A (ja) カード反転ユニットおよびカード処理装置
KR101573542B1 (ko) 매체자동지급기의 매체분기장치
JP2920038B2 (ja) 券処理装置
JP2680447B2 (ja) 自動改集札機
JP3812339B2 (ja) カード処理装置
CN218568072U (zh) 通道换向装置及轨道交通票务处理设备
JP4202507B2 (ja) 自動改札装置
JP4270385B2 (ja) 紙幣処理装置
JPH03172270A (ja) 紙葉類搬送機構
JP3336984B2 (ja) カード処理装置
JPH04902B2 (ja)
JP3581416B2 (ja) カード搬送装置
JP2672624B2 (ja) 冊子類処理装置
JPS5847485Y2 (ja) カ−ド処理装置
JPH11167609A (ja) カード販売装置におけるカード発行機構
JP3697354B2 (ja) カード払出し装置
JPS5844439Y2 (ja) カ−ド送り機構

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070801

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees