JP3995859B2 - カードリーダのカード搬送機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カードリーダのカード搬送機構に関する。更に詳述すると、本発明は、分岐する第1及び第2のカード分岐通路を有し、3連ローラによって第1のカード分岐通路と第2のカード分岐通路上をそれぞれ逆方向にカード搬送するカードリーダのカード搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カードリーダは様々な分野で使用されており、顧客側のニーズ等に応じてカードリーダの後部に、取り忘れて残されたカードや排出不可能となったカード等を回収するリジェクトボックスや、プリペイドカード等を発行するカード発行装置を追加して使用することがある。リジェクトボックスやカード発行装置を追加したカードリーダではカード通路を分岐させており、リジェクトボックスへのカードの送り出しや、カード発行装置からのカードの受け取りを可能にしている。
【0003】
図6に、従来のカードリーダのカード搬送機構を示す。リジェクトボックス101及びカード発行装置102の手前側には、3連ローラ103が設けられている。この3連ローラ103のうち、下側の2つのローラ104,105によってカードリーダ内のカードをリジェクトボックス101ヘ送り出すようにし、上側2つのローラ104,106によってカード発行装置102からカード等をカードリーダ内に受け取るようにしている。即ち、リジェクトボックス101に通じるカード通路107と、カード発行装置102に通じるカード通路108はともに一方通行となっている。また、3連ローラ103の中央に配置された中央ローラ104はゴムローラであり、中央ローラ104の回転軸に設けられたギア110には図示しない駆動モータから駆動ギア111、連結ギア112,109を介して駆動力が伝達されている。なお、図中符号114は、カード搬送を行う搬送ローラ対である。
【0004】
また、別のタイプのカード搬送機構として、図7に示すように、3連ローラ103の中央ローラ104にワンウェイクラッチギア113を設けたものがある。このカード搬送機構では、駆動ギア111が図中時計回り方向とは反対方向に回転した場合には中央ローラ104を回転させることができるが、駆動ギア111が図中時計回り方向に回転した場合には中央ローラ104の逆方向への回転を防止することができる。つまり、駆動ギア111を図中時計回り方向とは反対方向に回転させることで、この回転は、駆動ギア111→連結ギア112→連結ギア109→ワンウェイクラッチギア113→中央ローラ104へと伝達され、カードリーダ内のカードをリジェクトボックス101へ送り出したり、カード発行装置102から発行されたカードを受け取ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6のカード搬送機構では、駆動ギア111が図中時計回り方向に回転した場合には中央ローラ104が逆方向に回転してしまうため、リジェクトボックス101に収納されているカードがカード通路107に逆流する可能性がある。
【0006】
つまり、カードリーダのコンパクト化の要請より、一般にリジェクトボックス101内の奥行き寸法はカード長に対してあまり余裕をもって設計されておらず、3連ローラ103とリジェクトボックス101とを可能な限り近づけて配置している。したがって、リジェクトボックス101内のカードの先端の近くに3連ローラ103の駆動ローラである中央ローラ104が配置されることになり、中央ローラ104が逆回転するとカードリーダ側に向けてカードが逆流する虞がある。
【0007】
また、図7に示すカード搬送機構では、ワンウェイクラッチギア113を設けることで中央ローラ104の逆転を防止できるので、リジェクトボックス101内のカードが逆流する虞はないものの、以下の不具合があった。
【0008】
即ち、カード発行装置102から発行されたカードは、中央ローラ104と上側ローラ106によって挟まれて搬送され搬送ローラ対114に受け渡されるが、カード発行装置102よりカードを受け取るには、駆動ギア111を図中時計回り方向とは反対方向に回転させるために搬送ローラ対114をカードを奥側に搬送する方向に回転させる必要がある。そして、この後カードをカードリーダのゲイト側(図7中右側)に搬送するためには、搬送ローラ対114の回転を逆転させなければならない。
【0009】
ここで、カードの搬送を確実にするために、3連ローラ103と搬送ローラ対114の間隔は搬送されるカードよりも狭くなっており、カードは3連ローラ103と搬送ローラ対114によって同時に挟まれるように設計されている。このため、カードが3連ローラ103と搬送ローラ対114の両方に挟まれている状態で搬送ローラ対114を逆転させることになるが、搬送ローラ対114が逆転すると駆動ギア111も逆転するため、ワンウェイクラッチギア113が作動して中央ローラ104が回転フリーの状態になる。したがって、カードは搬送ローラ対114のみならず3連ローラ103によっても挟まれてはいるが、搬送ローラ対114のみの駆動力によって搬送されることになる。
【0010】
カードの搬送を行う駆動手段を3連ローラ103から搬送ローラ対114に切り換える際にはカードの搬送は不安定になり、カード搬送の駆動力に余裕がなければ、例えば外乱が作用した場合等にはカードが搬送ローラ対114に搬送可能に挟み込まれず、3連ローラ103と搬送ローラ対114との間でカードが滞留してしまう虞があった。したがって、搬送ローラ対114を逆転させている場合にも3連ローラ103を駆動させたいとの要請があった。
【0011】
本発明は、3連ローラの回転方向を一定方向にすることができると共に、常に3連ローラがカードを搬送する駆動力を発揮しうるカードリーダのカード搬送機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、正逆転方向に回転可能な駆動源により、カード挿入口に挿入されたカードをカード取り込み方向に搬送し、さらに、カードをカード挿入口から排出するためにカードを搬送するカード搬送路を有するカードリーダのカード搬送機構において、第1のローラと該第1のローラに対向配置された第2及び第3のローラを有する3連ローラを、カード搬送路から分岐する第1のカード分岐通路と第2のカード分岐通路の途中に設け、第1のカード分岐通路上を第1のローラと第2のローラとによってカードを挟んで搬送し、第2のカード分岐通路上を第1のローラと第3のローラによってカードを挟んで、第1のローラに同一方向の回転トルクを伝達する第1及び第2のワンウェイクラッチギアと、駆動ギアの回転を第1のワンウェイクラッチギアに伝達する第1の回転伝達機構と、駆動ギアの回転を第2のワンウェイクラッチギアに伝達する第2の回転伝達機構を備え、駆動ギアは、カードリーダのカード挿入口からカードを取り込む正方向の回転と、カード挿入口に向けてカードを搬送する逆方向の回転との正逆方向に回転してカードの搬送を行うローラ対の駆動源によって回転されるものであり、第1の回転伝達機構と第2の回転伝達機構のうち何れか一方は駆動ギアの回転を逆方向の回転にして出力するものであり、駆動ギアがいずれの方向に回転しても第1のローラは同一方向に回転するように構成されている。
【0013】
したがって、駆動ギアの回転は2つのルート(駆動ギア→第1の回転伝達機構→第1のワンウェイクラッチギア→第1のローラ、駆動ギア→第2の回転伝達機構→第2のワンウェイクラッチギア→第1のローラ)によって3連ローラの第1のローラに伝えられる。これらのルートは、互いに別々の方向の駆動ギアの回転を第1のローラに同一方向の回転として伝えるので、例えば駆動ギアが正転した場合には第1の回転伝達機構及び第1のワンウェイクラッチギアによって第1のローラが回転され、駆動ギアが逆転した場合には第2の回転伝達機構及び第2のワンウェイクラッチギアによって第1のローラが回転されることになる。即ち、駆動ギアをいずれの方向に回転させても第1のローラを常に一定方向に回転させることができる。駆動ギアの回転方向とは無関係に第1のローラが一定方向に回転するので、第2及び第3のローラの回転も一定方向になり、第1及び第2のカード分岐通路上を搬送されるカードの搬送方向も常に一定方向になる。また、駆動ギアがいずれの方向に回転しても第1のローラが回転フリーの状態になることはなく、カード搬送を行う駆動力が常に発揮される。さらに、カード搬送を行うローラ対の駆動源によって駆動ギアを回転させるものであり、駆動ギアを回転させるために特別な駆動源が不要になる。
【0014】
また、請求項2記載のカードリーダのカード搬送機構は、第1の回転伝達機構と第2の回転伝達機構のうち何れか一方は2つの歯車の歯車列により、何れか他方は単一の歯車により構成されているものである。したがって、第1及び第2の回転伝達機構を、最も少ない数の歯車の組み合わせで構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1〜図4に、本発明を適用したカードリーダのカード搬送機構の実施形態の一例を示す。このカード搬送機構1は、第1のローラ2と該第1のローラ2に対向配置された第2及び第3のローラ3,4を有する3連ローラ5を、分岐する第1のカード分岐通路6と第2のカード分岐通路7の途中に設けており、第1のカード分岐通路6上を第1のローラ2と第2のローラ3とによってカード40(図5)を挟んで搬送し、第2のカード分岐通路7上を第1のローラ2と第3のローラ4によってカード40を挟んで搬送する。特に、第1のローラ2に同一方向の回転トルクを伝達する第1及び第2のワンウェイクラッチギア8,9と、駆動ギア10の回転を第1のワンウェイクラッチギア8に伝達する第1の回転伝達機構11と、駆動ギア10の回転を第2のワンウェイクラッチギア9に伝達する第2の回転伝達機構12を備え、第1の回転伝達機構11と第2の回転伝達機構12のうち何れか一方は駆動ギア10の回転を逆方向の回転にして出力するものであり、駆動ギア10がいずれの方向に回転しても第1のローラ2は同一方向に回転するように構成されている。
【0018】
カードリーダはカード40として、例えば図5(A)に示すキャッシュカード等の比較的厚みのある硬カードや図5(B)に示す振込券やプリペイドカード等に代表される薄カード等を含む磁気カードと、図5(C)に示す磁気ストライプ付きのICカードを兼用に使用できるものであり、カードメイン通路(カード搬送路)13の奥側がカード通路14とカード通路15に分岐している。また、このカードリーダには、薄カード40等を回収するリジェクトボックス16と、薄カード40等を発行するカード発行装置17が取り付けられており、カード通路(カード搬送路)15は第1のカード分岐通路6と第2のカード分岐通路7に分岐している。
【0019】
カード通路14とカード通路15の分岐位置には、カード40の進入通路を振り分ける第1のフラップ18が設けられている。第1のフラップ18は図示しないソレノイド等の駆動手段によって上下方向に揺動され、第1のフラップ18が上位置に揺動するとカード40はカードメイン通路13からカード通路14に進入し、第1のフラップ18が下位置に揺動するとカード40はカードメイン通路13からカード通路15に進入する。
【0020】
また、第1のカード分岐通路6と第2のカード分岐通路7の分岐位置には、カード40の進入通路を制限する第2のフラップ19が設けられている。第2のフラップ19は図示しないスプリングによって上位置に向けて付勢されており、この状態ではカード40はカード通路15から第1のカード分岐通路6に進入してリジェクトボックス16に送り出される。一方、カード発行装置17によって発行されたカード40は第2のカード分岐通路7から第2のフラップ19を押し下げてカード通路15に進入する。
【0021】
カードメイン通路13の途中には、磁気ヘッド20が設けられている。この磁気ヘッド20は、カードメイン通路13上を搬送されるカード40の磁気ストライプ40aに摺接し、磁気データのリードライトを行う。また、カード通路14の途中にはIC接点ブロック21が設けられている。IC接点ブロック21はICカード40がカード通路14の所定位置まで搬送されるとカード通路14内に突出し、ICカード40のIC接点40bに接触してデータのリード・ライトを行う。そして、リード・ライトが終了すると、カード通路14より退避する。
【0022】
また、カード挿入口22の近傍には、カード検出用の磁気ヘッド23が設けられている。カード挿入口22に挿入されたカード40の磁気ストライプ40aを磁気ヘッド23が検出すると、駆動モータ(駆動源)24が始動してプーリ25を回転させる。プーリ25の回転はベルト26を介してプーリ27に伝達され、このプーリ27と一体回転するプーリ28からベルト29に伝達される。このベルト29の回転によってカードメイン通路13内の各ローラ対30〜34が回転し、カードメイン通路13に取り込んだカード40を搬送する。また、カードメイン通路13の最も奥側に設けられているローラ対34の回転は、ベルト35によって駆動ギア10に伝達される。
【0023】
駆動モータ24は正逆両方向に回転可能であり、駆動モータ24の回転方向を切り換えることで、各ローラ対30〜34を正逆両方向に回転させることができ、カード挿入口22からのカード40の取り込みとカード挿入口22へのカード40の排出を行うことができる。
【0024】
駆動ギア10には、第1の回転伝達機構11と第2の回転伝達機構12が接続されている。本実施形態では、第1の回転伝達機構11は2つの歯車36,37の歯車列により、第2の回転伝達機構12は単一の歯車38により構成されている。したがって、第1の回転伝達機構11は駆動ギア10の回転を同方向の回転として出力し、第2の回転伝達機構12は駆動ギア10の回転を逆方向の回転として出力する。即ち、第1の回転伝達機構11の歯車37は駆動ギア10と同方向に回転し、第2の回転伝達機構12である歯車38は駆動ギア10と逆方向に回転する。
【0025】
第1及び第2のワンウェイクラッチギア8,9は、3連ローラ5を構成する第1のローラ(ゴムローラ)2の回転軸39上に設けられている。第1及び第2のワンウェイクラッチギア8,9は図4中時計回り方向の回転トルクを回転軸39に伝えるが、図4中時計回りと反対方向には空転して回転トルクの伝達を行わない。したがって、第1のローラ2は図4中時計回り方向にのみ回転駆動される。
【0026】
第1のローラ2が図4中時計回り方向に回転すると、この第1のローラ2と対を成す第2及び第3のローラ3,4は図4中時計回り方向と反対方向に回転する。したがって、第1のカード分岐通路6においてはカード40はリジェクトボックス16に送り出される方向にのみ搬送され、第2のカード分岐通路7においてはカード40はカード発行装置17から受け取る方向にのみ搬送される。3連ローラ5と最も奥側に位置するローラ対34との間隔はカード40の全長よりも狭く設定されており、3連ローラ5とローラ対34とがカード40を同時に挟んでカード40を搬送する駆動力の切り換え(カード40の受け渡し)を確実に行うことができる。
【0027】
次に、カード搬送機構1の作動について説明する。
【0028】
駆動ギア10の回転は、第1及び第2の回転伝達機構11,12を介して第1及び第2のワンウェイクラッチギア8,9に伝えられる。いま、駆動ギア10が図4中時計回り方向とは反対方向(実線の矢印方向)に回転すると、2つの歯車36,37の歯車列である第1の回転伝達機構11によって回転される第1のワンウェイクラッチギア8は、図4中時計回り方向、即ち第1のローラ2に回転トルクを伝達する方向に回転する。一方、単一の歯車38である第2の回転伝達機構12によって回転される第2のワンウェイクラッチギア9は、図4中時計回り方向とは反対方向、即ち空転する方向に回転する。これらのため、第1のローラ2には、駆動ギア10→第1の回転伝達機構11→第1のワンウェイクラッチギア8を介して回転トルクが伝達され、3連ローラ5の第1のローラ2と第2のローラ3は第1のカード分岐通路6上のカード40をリジェクトボックス16に送り出す方向に回転し、第1のローラ2と第3のローラ4はカード発行装置17からカード40を受け取る方向に回転する。
【0029】
逆に、駆動ギア10が図4中時計回り方向(2点鎖線の矢印方向)に回転すると、2つの歯車36,37の歯車列である第1の回転伝達機構11によって回転される第1のワンウェイクラッチギア8は、図4中時計回り方向とは反対方向、即ち空転する方向に回転する。一方、単一の歯車38である第2の回転伝達機構12によって回転される第2のワンウェイクラッチギア9は、図4中時計回り方向、即ち第1のローラ2に回転トルクを伝達する方向に回転する。これらのため、第1のローラ2には、駆動ギア10→第2の回転伝達機構12→第2のワンウェイクラッチギア9を介して回転トルクが伝達され、3連ローラ5の第1のローラ2と第2のローラ3は第1のカード分岐通路6上のカード40をリジェクトボックス16に送り出す方向に回転し、第1のローラ2と第3のローラ4はカード発行装置17からカード40を受け取る方向に回転する。
【0030】
つまり、駆動ギア10がいずれの方向に回転しても3連ローラ5は常に同一方向に回転することになる。したがって、第1及び第2のカード分岐通路6,7を一方通行にすることができ、リジェクトボックス16内に回収されたカード40が誤ってカードリーダ内に取り込まれたり、カードリーダ内のカード40が誤ってカード発行装置17に送り出されたりする誤動作を確実に防止することができる。また、第1のローラ2には、常に第1のワンウェイクラッチギア8又は第2のワンウェイクラッチギア9によって回転トルクが伝達されている。したがって、3連ローラ5が回転フリーの状態にはならずに常に駆動ローラとなり、ローラ対34との間でカード40の受け渡しを行う場合にも駆動力を発揮してカード40の受け渡しを確実に行うことができる。
【0031】
このカードリーダにおいて、カードメイン通路13上のカード40をリジェクトボックス16に送り出す場合には、第1のフラップ18を下位置に揺動させておく。駆動モータ24が図3中時計回り方向とは反対方向に回転すると、各ローラ対30〜34がカード40をカード挿入口22から取り込む方向に回転し、カードメイン通路13上をカード40が奥側に搬送される。そして、カード40の先端が第1のフラップ18に到達すると、カード40は第1のフラップ18の上面にガイドされて上昇しカード通路15に進入する。一方、第2のフラップ19は図示しないスプリングによって上位置に付勢されているので、カード40は第2のフラップ19の下面にガイドされて第1のカード分岐通路6に進入する。
【0032】
一方、ローラ対34がカード40を取り込む方向に回転することで駆動ギア10は図4中時計回り方向とは反対方向に回転するので、駆動ギア10の回転は、駆動ギア10→第1の回転伝達機構11→第1のワンウェイクラッチギア8→回転軸39→3連ローラ5へと伝達される。このため、第1のカード分岐通路6に進入したカード40は3連ローラ5の第1のローラ2と第2のローラ3に挟まれてリジェクトボックス16に向けて送り出される。第1のローラ2は第1のワンウェイクラッチギア8によって伝達される回転トルクによって駆動ローラとなっているので、ローラ対34から3連ローラ5へのカード40の受け渡しは確実に行われる。
【0033】
また、カード発行装置17から発行されたカード40を受け取って第2のカード分岐通路7を通じてカードメイン通路13に導く場合にも、第1のフラップ18を下位置に揺動させておく。この場合、駆動モータ24を図4中時計回り方向に回転させると、駆動ギア10は図4中時計回り方向に回転するので、駆動ギア10の回転は、駆動ギア10→第2の回転伝達機構12→第2のワンウェイクラッチギア9→回転軸39→3連ローラ5へと伝達される。このため、カード発行装置17から第2のカード分岐通路7に取り込まれたカード40は3連ローラ5の第1のローラ2と第3のローラ4に挟まれて搬送され、第2のフラップ19を押し下げてカード通路15に進入し、更に第1のフラップ18の上面にガイドされてカードメイン通路13に進入する。
【0034】
一方、駆動モータ24が図4中時計回り方向に回転することで、各ローラ対30〜34はカード40をカード挿入口22に向けて搬送する方向に回転する。このため、カード40の先端がメイン通路13の最も奥側のローラ対34に到達すると、このローラ対34によってカードメイン通路13に引き込まれる。この場合には、第1のローラ2は第2のワンウェイクラッチギア9によって伝達される回転トルクによって駆動ローラとなっているので、3連ローラ5からローラ対34へのカード40の受け渡しは確実に行われる。
【0035】
なお、カード挿入口22から取り込んだICカード40をカード通路14に搬送して処理する場合には、第1のフラップ18を上位置に揺動させておく。この場合には、各ローラ対30〜34によって奥側に向けて搬送されるICカード40は、カードメイン通路13から直進してカード通路14に進入する。そして、カード通路14の所定位置に到達すると、駆動モータ24がオフとなってICカード40の搬送が停止する。この時、IC接点ブロック21がカード通路14内に突出してICカード40の接点に接触し、データのリード・ライトを行う。リード・ライト終了後にIC接点ブロック21はカード通路14から退避し、この後、ICカード40は各ローラ対30〜34によってカード挿入口22に向けて搬送される。
【0036】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、図2に示すように、第1のワンウェイクラッチギア8よりも第2のワンウェイクラッチギア9を外側に配置しているが、この配置関係を逆にすると共に、第1の回転伝達機構11と第2の回転伝達機構12の配置関係を逆にしても良い。
【0037】
また、第1のローラ2の回転軸39に設けるワンウェイクラッチギアの数を1つとし、このワンウェイクラッチギアに対して第1の回転伝達機構11と第2の回転伝達機構12を選択的に連結するようにしても良い。即ち、駆動ギア10の回転方向に応じてワンウェイクラッチギアに連結する回転伝達機構をソレノイド等の駆動手段によって切り替えるようにしても良い。
【0038】
また、第1のローラ2の回転軸39を別の駆動源(モータ)を用いて制御するようにしても良い。
【0039】
さらに、上述の説明では、第1及び第2の回転伝達機構11,12を歯車伝達にしていたが、例えばベルト伝達等にしても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のカードリーダのカード搬送機構では、第1のローラに同一方向の回転トルクを伝達する第1及び第2のワンウェイクラッチギアと、駆動ギアの回転を第1のワンウェイクラッチギアに伝達する第1の回転伝達機構と、駆動ギアの回転を第2のワンウェイクラッチギアに伝達する第2の回転伝達機構を備え、第1の回転伝達機構と第2の回転伝達機構のうち何れか一方は駆動ギアの回転を逆方向の回転にして出力するものであり、駆動ギアがいずれの方向に回転しても第1のローラは常に同一方向に回転するので、第1及び第2のカード分岐通路を一方通行にすることができる。このため、例えば第1のカード分岐通路をリジェクトボックスに通じさせ、第2のカード分岐通路をカード発行装置に通じさせた場合に、リジェクトボックスからのカードの逆流やカード発行装置へのカードの逆流等の誤作動を防止することができる。また、駆動ギアがいずれの方向に回転しても第1のローラに回転トルクを伝達することができるので、3連ローラを駆動ローラにすることができる。このため、3連ローラとカード搬送ローラとの間でカードの受け渡しをスムーズに且つ確実に行うことができる。
さらに、カード搬送を行うローラ対の駆動源によって駆動ギアを回転させているので、駆動ギアを回転させるために特別な駆動源が不要になり、部品点数の増加をより一層抑えることができると共に、装置の小型化・単純化をより一層図ることができる。また、この場合であっても、カード搬送を行うローラ対と一緒に回転する駆動ギアの回転方向に影響されずに第1のローラを常に同一方向に回転させることができるので、3連ローラからローラ対にカードを受け渡す際に当該ローラ対の回転方向を3連ローラの回転方向に一致させることができる。即ち、3連ローラからローラ対へのカードの受け渡しを行う際にカード搬送ローラを逆回転させる必要がなくなるので、カードの受け渡しをスムーズに且つ確実に行うことができる。
【0041】
また、請求項2記載のカードリーダのカード搬送機構では、第1の回転伝達機構と第2の回転伝達機構のうち何れか一方を2つの歯車の歯車列により、何れか他方を単一の歯車により構成しているので、最も少ない数の歯車の組み合わせによって第1及び第2の回転伝達機構を構成することができる。このため、部品点数の増加を抑えることができると共に、装置の小型化・単純化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカードリーダのカード搬送機構の概略構成を示す側面図である。
【図2】同カード搬送機構の概略構成を示す平面図である。
【図3】同カード搬送機構を備えるカードリーダの概略構成図である。
【図4】同カード搬送機構の作動を示す概略構成図である。
【図5】カードリーダで使用されるカードを示し、(A)は硬カードの平面図、(B)は薄カードの平面図、(C)はICカードの平面図である。
【図6】従来のカードリーダのカード搬送機構の概念図である。
【図7】別のタイプの従来のカードリーダのカード搬送機構の概念図である。
【符号の説明】
1 カード搬送機構
2 第1のローラ
3 第2のローラ
4 第3のローラ
5 3連ローラ
6 第1のカード分岐通路
7 第2のカード分岐通路
8 第1のワンウェイクラッチギア
9 第2のワンウェイクラッチギア
10 駆動ギア
11 第1の回転伝達機構
12 第2の回転伝達機構
24 駆動モータ(駆動源)
34 カード搬送を行うローラ対
40 カード

Claims (2)

  1. 正逆転方向に回転可能な駆動源により、カード挿入口に挿入されたカードをカード取り込み方向に搬送し、さらに、前記カードを前記カード挿入口から排出するために前記カードを搬送するカード搬送路を有するカードリーダのカード搬送機構において、第1のローラと該第1のローラに対向配置された第2及び第3のローラを有する3連ローラを、前記カード搬送路から分岐する第1のカード分岐通路と第2のカード分岐通路の途中に設け、前記第1のカード分岐通路上を前記第1のローラと第2のローラとによってカードを挟んで搬送し、前記第2のカード分岐通路上を前記第1のローラと第3のローラによってカードを挟んで搬送、前記第1のローラに同一方向の回転トルクを伝達する第1及び第2のワンウェイクラッチギアと、駆動ギアの回転を前記第1のワンウェイクラッチギアに伝達する第1の回転伝達機構と、前記駆動ギアの回転を前記第2のワンウェイクラッチギアに伝達する第2の回転伝達機構を備え、前記駆動ギアは、前記カードリーダのカード挿入口から前記カードを取り込む正方向の回転と、前記カード挿入口に向けて前記カードを搬送する逆方向の回転との正逆方向に回転して前記カードの搬送を行うローラ対の前記駆動源によって回転されるものであり、前記第1の回転伝達機構と第2の回転伝達機構のうち何れか一方は前記駆動ギアの回転を逆方向の回転にして出力するものであり、前記駆動ギアがいずれの方向に回転しても前記第1のローラは同一方向に回転することを特徴とするカードリーダのカード搬送機構。
  2. 前記第1の回転伝達機構と第2の回転伝達機構のうち何れか一方は2つの歯車の歯車列により、何れか他方は単一の歯車により構成されていることを特徴とする請求項1記載のカードリーダのカード搬送機構。
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