JP2001241942A - 回転角検出装置 - Google Patents

回転角検出装置

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JP2001241942A
JP2001241942A JP2000049990A JP2000049990A JP2001241942A JP 2001241942 A JP2001241942 A JP 2001241942A JP 2000049990 A JP2000049990 A JP 2000049990A JP 2000049990 A JP2000049990 A JP 2000049990A JP 2001241942 A JP2001241942 A JP 2001241942A
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rotation
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Hironori Kato
弘典 加藤
Yoshio Sanpei
喜生 三瓶
Toshiyuki Hoshi
敏行 星
Hirobumi Okumura
博文 奥村
Ichiro Tokunaga
一郎 徳永
Toshio Ogawa
敏生 小川
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    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
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    • B62D15/0215Determination of steering angle by measuring on the steering column
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01D5/244Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing characteristics of pulses or pulse trains; generating pulses or pulse trains
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微回転角度の検出時、直線状の傾斜部に含ま
れる回転角度検出誤差の影響を低減し、高精度の回転角
度検出を行う回転角検出装置を提供する。 【解決手段】 回転体に連結したローターの回転で、一
定振幅、同一周期、1/4波長の位相差を持つ第1、第
2検出信号を出力する回転検出部1、第1、第2検出信
号の記憶部3、制御部2を備え、制御部2は、第1、第
2検出信号の振幅により回転体の回転角度を検出する
際、第1検出信号が中間振幅時の前後の1/6周期の範
囲内の第1エリア、第1エリアの外側の第1検出信号の
1/12周期の範囲内の第2エリア、第2エリアの外側
の第1検出信号の1/12周期の範囲内の第3エリアを
定め、第1検出信号が第1エリア内にあれば第1検出信
号の振幅、第1検出信号が第2エリア内にあれば第1、
第2検出信号の振幅を7対3で平均化した振幅、第1検
出信号が第3エリア内にあれば第1、第2検出信号の振
幅を5対5で平均化した振幅で回転体の回転角度を検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角検出装置に
係わり、特に、回転体、例えば自動車のステアリングシ
ャフトに連結され、ステアリングホイールの回転角度及
び回転方向に対応した2つまたはそれ以上の検出信号を
出力させ、それらの検出信号を用いて回転体の回転角を
検出する回転角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転角検出装置には、回転検出部
に回転型センサーが用いられており、そのような回転型
センサーの1つとして次のような回転型センサーが提案
されている(以下、この回転型センサーを既提案された
回転型センサーという)。
【0003】前記既提案された回転型センサーは、固定
されたベース部材と、ベース部材に対して回転可能なロ
ーター部と、ベース部材とローター部との間に配置さ
れ、一定振幅、同一周期で、1/4波長分の位相差を有
する正弦波状の第1検出信号及び第2検出信号、及び、
ローター部の全回転範囲に等しい周期を持つ直線状に増
加する第3検出信号をそれぞれ出力する回転検出部とか
らなっており、使用時に、ローター部が回転体、例えば
自動車のステアリングシャフトに結合される。この場
合、回転検出部は、ベース部材にそれぞれ配置された第
1の磁石及び第2の磁石と、ローター部において、第1
の磁石に対向した位置に略90°の角度を持つように配
置された第1のホール素子と第2のホール素子、及び、
第2の磁石に対向した位置に配置された第3のホール素
子とによって構成されている。
【0004】かかる構成において、ステアリングホイー
ルを回転させ、それに連結されたステアリングシャフト
を回転させると、ステアリングシャフトに結合されたロ
ーター部が回転し、回転検出部がステアリングシャフト
の回転角度及び回転方向に対応した第1検出信号、第2
検出信号及び第3検出信号が発生される。
【0005】発生された第1検出信号、第2検出信号及
び第3検出信号は、自動車に搭載された制御部に供給さ
れる。制御部は、供給された第3検出信号に基づいて、
ステアリングホイール(ステアリングシャフト)のニュ
ートラル位置からの粗回転角度及び回転方向を検出し、
同じく供給された第1検出信号及び第2検出信号に基づ
いて、ステアリングホイール(ステアリングシャフト)
のニュートラル位置からの微回転角度を検出する。検出
されたステアリングホイール(ステアリングシャフト)
のニュートラル位置からの回転角度及び回転方向は、検
出情報としてコントローラに供給される。コントローラ
は、供給された検出情報に基づいて、自動車のサスペン
ション制御やトラクションコントロール制御を決め細か
に実行する。
【0006】ここで、図7は、ステアリングホイールの
回転角度と、第1検出信号、第2検出信号及び第3検出
信号の出力電圧との関係を示す特性図である。
【0007】図7において、71は第1検出信号、72
は第2検出信号、73は第3検出信号であり、ステアリ
ングホイールの回転角度0°(ニュートラル位置)に対
して回転角度が0°から+225°までの範囲内におけ
る第1乃至第3検出信号71乃至73の出力電圧の変化
状態を示している。
【0008】この場合、第1検出信号71と第2検出信
号72は同振幅、同周期で、1/4波長位相が異なる正
弦波状のものであり、ともに最大振幅時の電圧値は4.
5V、最小振幅時の電圧値は0.5Vである。そして、
第1検出信号71は、回転角度が+67.5°、+15
7.5°の時にそれぞれ最小振幅(電圧値0.5V)に
なり、第2検出信号72は、回転角度が0°、+90.
0°、+180.0°の時にそれぞれ最小振幅(電圧値
0.5V)になる。また、第3検出信号73は、回転角
度が0°から+225°に至るまで直線状に増大するも
ので、回転角度が回転角度が0°の時の電圧値は2.5
V、回転角度が+180°の時の電圧値は3.0Vであ
る。
【0009】以下、図7に図示の特性図を用いて、制御
部において行われるステアリングホイールの回転角度及
び回転方向の検出について述べる。
【0010】始めに、制御部は、ステアリングホイール
のニュートラル位置(回転角度0°)からの回転方向の
検出を行なう場合、供給された第3検出信号73の電圧
値によって検出する。すなわち、第3検出信号73の電
圧値が2.5Vを超えていれば、ステアリングホイール
の回転方向が一方方向(正の回転角度方向)であること
を検出し、第3検出信号73の電圧が2.5Vに満たな
ければ、ステアリングホイールの回転方向が他方方向
(負の回転角度方向)であることを検出する。
【0011】次に、制御部は、図7に示されるように、
ステアリングホイールの全回転角度、例えば1440°
(±720°)を、第1検出信号71及び第2検出信号
72の各1波長に相当する角度(例えば90°)区間…
…、N−1、N、N+1、… …に分割し、供給され
た第3検出信号73の電圧値によって、ステアリングホ
イールの回転角度がどの角度区間に相当するかを示す粗
回転角度が検出される。例えば、制御部が、第3検出信
号73の電圧値として2.8Vを検出したとすれば、そ
の電圧値に対応する角度区間として角度区間Nが検出さ
れる。
【0012】次いで、制御部は、検出した角度区間Nに
おいて、供給された第1検出信号71と第2検出信号7
2の電圧値が一致したときの第1電圧値V1 及び第2電
圧値V2 を求め、求めた第1電圧値V1 と第2電圧値V
2 とを用いて、第1電圧値V 1 と第2電圧値V2 の範囲
外にある一方の検出信号と、第1電圧値V1 と第2電圧
値V2 との範囲内にある他方の検出信号とを特定する。
【0013】続いて、制御部は、第1電圧値V1 と第2
電圧値V2 との範囲内にある他方の検出信号が第1検出
信号71であるかまたは第2検出信号72であるかを判
断する。これと同時に、第1電圧値V1 と第2電圧値V
2 の範囲外にある一方の検出信号が第1電圧値V1 より
も小さいかまたは第2電圧値V2 よりも大きいかのいず
れであるかを判断して、第1電圧値V1 と第2電圧値V
2 の範囲内にある他方の検出信号が1つの角度区間Nを
4分割した第1分割角度区間H1、第2分割角度区間H
2、第3分割角度区間H3、第4分割角度区間H4の中
のいずれの分割角度区間にあるかを判断する。このよう
にして、他方の検出信号が1つの角度区間Nの中のいず
れの分割角度区間H1乃至H4にあるかを求めることに
より、ステアリングホイールの微回転角度が検出され
る。
【0014】この場合、第1電圧値V1 と第2電圧値V
2 との範囲内にある他方の検出信号は、第1角度区間H
1が第1検出信号71の直線状の立上り(傾斜)部71
Uになり、第2角度区間H2が第2検出信号72の直線
状の立上り(傾斜)部72Uになり、第3角度区間H3
が第1検出信号71の直線状の立下り(傾斜)部71D
もなり、第4角度区間H4が第2検出信号72の直線状
の立下り(傾斜)部72Dになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記既提案された回転
型センサー(回転検出部)を有する回転角検出装置は、
回転体(ローター)が回転するのに伴って、回転検出部
から第1検出信号、第2検出信号及び第3検出信号がそ
れぞれ出力され、制御部が供給された第1乃至第3検出
信号に基づいて回転体の回転角度及び回転方向を検出す
る際に、第3検出信号の振幅(電圧値)に基づいて回転
体の回転方向及び粗回転角度を検出し、また、第1及び
第2検出信号の直線状の傾斜部に基づいて回転体の微回
転角度を検出するようにしているので、回転体の回転方
向及び回転角度を広範囲にわたって、高精度で検出する
ことができる。
【0016】しかしながら、前記既提案された回転型セ
ンサー(回転検出部)を有する回転角検出装置は、制御
部が回転体の微回転角度を検出する際に、第1角度区間
H1乃至第4角度区間H4における第1及び第2検出信
号の直線状の傾斜部71U、71D、72U、72Dを
利用しているので、検出する微回転角度が1つの角度区
間(例えば第1角度区間H1)から次の1つの角度区間
(例えば第2角度区間H2)に切替られるときに、前の
直線状の傾斜部(例えば71U)と後の直線状の傾斜部
(例えば72U)との振幅は、その切替点において連続
性が絶たれる。
【0017】一般に、前の直線状の傾斜部71Uと後の
直線状の傾斜部72Uに回転角度検出誤差が含まれてい
ない場合、前の直線状の傾斜部71Uと後の直線状の傾
斜部72Uを用いた回転角度の検出値には誤差が含まれ
ない。
【0018】ところが、直線状の傾斜部は、通常、僅か
ながら回転角度検出誤差を含んでいるもので、前の直線
状の傾斜部71Uと後の直線状の傾斜部72Uとを切替
える際に、その回転角度検出誤差の誤差方向によっては
回転角度検出値が一時的に変動することになる。
【0019】図8は、角度区間を切替えるとき、直線状
の傾斜部の振幅変化に対応した回転角度検出値の変動状
態を示す説明図であって、直線状の傾斜部における回転
角度検出誤差の誤差方向がそれぞれ異なる場合を示すも
のである。
【0020】図8(イ)に示されるように、検出する微
回転角度が第1角度区間H1から第2角度区間H2に切
替えられ、直線状の傾斜部71Uから直線状の傾斜部7
2Uに変化したときに、図8(ロ)に示されるように、
直線状の傾斜部71Uに−0.8%の回転角度検出誤差
があり、直線状の傾斜部72Uに同じ−0.8%の回転
角度検出誤差があった場合、または、図8(ホ)に示さ
れるように、直線状の傾斜部71Uに+0.8%の回転
角度検出誤差があり、直線状の傾斜部72Uに同じ+
0.8%の回転角度検出誤差があった場合には、直線状
の傾斜部71Uから直線状の傾斜部72Uに切替わった
ときの回転角度検出値は、同じ−0.8%の回転角度検
出誤差または+0.8%の回転角度検出誤差を持つ連続
した回転角度検出値になり、切替え時に回転角度検出値
が一時的に変動することはない。
【0021】これに対して、図8(ハ)に示されるよう
に、直線状の傾斜部71Uに−0.8%の回転角度検出
誤差があり、直線状の傾斜部72Uに+0.8%の回転
角度検出誤差があった場合、または、直線状の傾斜部7
1Uに+0.8%の回転角度検出誤差があり、直線状の
傾斜部72Uに−0.8%の回転角度検出誤差があった
場合には、直線状の傾斜部71Uから直線状の傾斜部7
2Uに切替わったときに回転角度検出値はそれらの誤差
が加算されたものになり、切替え時に回転角度検出値が
+1.6%の回転角度検出誤差分または−1.6%の回
転角度検出誤差分それぞれ変動(増加または減少)する
ようになる。
【0022】このように、前記既提案された回転型セン
サー(回転検出部)を有する回転角検出装置は、制御部
が微回転角度を検出する際に、直線状の傾斜部71U、
71D、72U、72Dが有する回転角度検出誤差によ
って、回転角度検出値に僅かな変動が生じることがあ
り、その分、回転角度検出精度が低下する。
【0023】本発明は、前記問題点を解決するもので、
その目的は、微回転角度を検出する際に、直線状の傾斜
部に含まれる回転角度検出誤差の影響を低減し、高精度
の回転角度検出を行うことを可能にした回転角検出装置
を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による回転角検出装置は、回転体に連結され
たローターを備え、ローターの回転によって一定振幅、
同一周期で、略1/4波長の位相差を持った正弦波状の
第1検出信号及び第2検出信号を順次検出する回転検出
部と、第1検出信号及び第2検出信号を記憶する記憶部
と、制御部とを備え、制御部は、第1検出信号と第2検
出信号の振幅によって回転体の微回転角度を検出する際
に、第1検出信号と第2検出信号の重み付けを回転体の
回転角度のエリアによって変更するようにした構成を具
備する。
【0025】かかる構成によれば、第1検出信号と第2
検出信号の振幅によって回転体の微回転角度を検出する
際に、第1検出信号と第2検出信号とにそれぞれ重み付
けを行うとともに、その重み付けを回転体の回転角度の
エリアによって変更しているので、重み付け係数と回転
角度のエリアを適宜選択することにより、一方の検出信
号や他方の検出信号の直線状の傾斜部にそれぞれ僅かな
回転角度検出誤差が含まれていても、回転角度検出誤差
の影響を受けることの少ない状態で回転角度検出値を求
めることができ、高精度の回転角検出装置を得ることが
できる。
【0026】また、前記構成において、第1検出信号と
第2検出信号の重み付けは、第1検出信号及び第2検出
信号の中の一方の検出信号が中間振幅になる時点を中心
としたその前後の1/6周期の範囲内の第1エリアと、
第1エリアの外側にある一方の検出信号の1/12周期
の範囲内の第2エリアと、第2エリアの外側にある一方
の検出信号の1/12周期の範囲内の第3エリアとを定
め、一方の検出信号が第1エリア内にあるとき一方の検
出信号の振幅、一方の検出信号が第2エリア内にあると
き一方の検出信号と他方の第2検出信号との振幅を7対
3で平均化した振幅、一方の検出信号が第3エリア内に
あるとき一方の検出信号と他方の検出信号との振幅を5
対5で平均化した振幅によって回転体の回転角度を検出
するようにすることが好ましい。
【0027】このような構成を用いれば、制御部が、回
転検出部から出力された第1検出信号及び第2検出信号
を用いて微回転角度の検出を行なう場合に、一方の検出
信号の周期に対応して第1エリア、第2エリア、第3エ
リアの3つのエリアを定め、一方の検出信号が、第1エ
リア内、第2エリア内、第3エリア内にあるときのそれ
ぞれで、一方の検出信号の振幅と他方の検出信号と振幅
とを所定の割合、好ましくは、10対0、7対3、5対
5で平均化した値を用いて回転体の微回転角度を決定す
るようにしているので、一方の検出信号や他方の検出信
号の直線状の傾斜部にそれぞれ僅かな回転角度検出誤差
が含まれていたときに、回転角度検出誤差の影響を受け
ることを少なくした状態において回転角度検出値を求め
ることが可能になり、高精度の回転角検出装置を得るこ
とができる。
【0028】さらに、本発明によれば、回転体が自動車
のステアリングシャフトであって、第1検出信号及び第
2検出信号がステアリングシャフトの全回転にわたる粗
回転角を示す第3検出信号と共同してステアリングシャ
フトの舵角を検出することが好適である。
【0029】このような構成にすれば、自動車のステア
リングシャフトの回転角度を高精度で検出することがで
き、それにより優れた回転制御特性を有するパワーステ
アリング機構を得ることができる。
【0030】また、本発明によれば、舵角の検出信号が
自動車内に布設されたローカルエリアネットワーク用バ
スラインを経てコントローラに供給することが好まし
い。
【0031】このような構成にすれば、周囲雑音等の影
響を受けることなく、検出信号がコントローラに供給さ
れ、コントローラの誤動作を未然に防止することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0033】図1は、本発明による回転角検出装置の一
つの実施の形態を示す要部構成図であって、自動車のス
テアリングホイールの回転角度の検出を行なうものであ
る。
【0034】図1に示されるように、この実施の形態の
回転角検出装置は、回転検出部1と、制御部(マイクロ
コンピュータ)2と、記憶部(メモリー)3と、コント
ローラ4と、被制御機構5と、ローカルエリアネットワ
ーク(LAN)用バスライン6とからなり、回転検出部
1に自動車のステアリングシャフト(図示なし)が結合
されている。また、被制御機構5は、自動車のサスペン
ション機構やオートマチックトランスミッション機構か
らなっている。
【0035】この場合、回転検出部1は制御部2に接続
される。制御部2は、LAN用バスライン6を通してコ
ントローラ4に接続され、記憶部3にも接続される。
【0036】また、図2(a)、(b)は、回転検出部
1を形成する回転型センサーの具体的構成の一例を示す
断面図であって、(a)は横断面図であり、(b)は
(a)におけるA−A線部分の断面図である。
【0037】図2(a)、(b)に示されるように、回
転型センサーは、筐体7と、ローター8と、回転軸9
と、軸受部10と、ウオームギア11と、摺動体12
と、第1の磁石131 と、第2の磁石132 と、第1の
ホール素子141 と、第2のホール素子142 と、第3
のホール素子143 と、回路基板15とを備える。
【0038】そして、筐体7は、ケース7Aとカバー7
Bとからなり、ケース7Aの開口をカバー7Bで覆うこ
とにより筐体7が形成される。ケース7Aの底部には1
条の環状突起7Cが形成され、カバー7Bの内面にも1
条の環状突起7Dが形成される。ローター8は、ドラム
状のもので、中央開口に自動車のステアリングシャフト
(図示なし)が挿通された状態で、ステアリングシャフ
トに固定され、外周の幅方向中央に狭幅の突出部8Aが
形成され、突出部8Aの全周にウオーム8Bが形成され
る。ローター8は、筐体7の形成時に、両外周縁部が環
状突起7C、7Dの内側にはめ込まれ、狭幅の突出部8
Aが環状突起7C、7D間から外側方向突出した状態
で、筐体7内に回転自在に係止される。回転軸9は、一
端が軸受10を介してケース7Aに取着され、他端に波
形ワッシャー10Aを介してケース7Aに軸止され、後
述する摺動体12が填め込まれる部分の外周にスクリュ
ー溝が形成されている。ウオームギア11は、回転軸9
に填め込まれ、ウオーム8Bに噛み合っている。ウオー
ムギア11は、円筒状の磁石保持部11Aが連結され、
磁石保持部11Aの周囲に円筒状の第1の磁石131
填め込まれる。この場合、第1の磁石131 は、円周方
向の対向する部分がN極とS極を構成している。円筒状
の摺動体12は、回転軸9が填め込まれる内周部分にス
クリュー溝(図示なし)が形成され、摺動体12が回転
軸9に填め込まれたとき、双方のスクリュー溝が噛み合
っている。摺動体12は、外周に、回転軸9の回転時に
回転軸9とともに回転しないように、筐体7のガイド溝
(図示なし)に填め込まれる突出したガイド部(図示な
し)が設けられ、かつ、回転軸9の軸方向に棒状の第2
の磁石132 が装着される。この場合、第1の磁石13
1 は、円周方向の対向する部分がN極とS極を構成して
おり、第2の磁石132 は、一端がN極を、他端がS極
を構成している。第1のホール素子141 と第2のホー
ル素子142 は、回路基板15上に、円筒状の第1の磁
石131 に近接し、かつ、回転軸9の軸芯に対して90
°の角度をなす状態で取着されている。第3のホール素
子143 は、回路基板15上に、棒状の第2の磁石13
2 に近接した状態で取着されている。回路基板15は、
筐体7の形成時に、両端が基板保持部(図番なし)によ
って筐体7内に保持される。
【0039】前記構成において、筐体7や回路基板15
は、ベース部材を構成しており、ローター8や回転軸9
等は、全体でローターを構成している。
【0040】続く、図3は、図2(a)、(b)に図示
の回転型センサーにおいて、自動車のステアリングホイ
ールが回転された際に回転型センサーから出力される第
1乃至第3検出信号を示す信号波形図であり、図4は、
図3に図示の信号波形図において、第1乃至第3エリア
を示す拡大信号波形図である。
【0041】図3及び図4において、横軸はステアリン
グホイールの回転角度で、縦軸は検出信号の電圧値(振
幅)である。
【0042】ここで、図1、図2(a)、(b)に図示
の構成図、及び、図3及び図4に図示の信号波形図を用
いて、この実施の形態による回転角検出装置の動作につ
いて説明する。
【0043】回転検出部1において、自動車のステアリ
ングホイールが回転され、ステアリングホイールに連結
されたステアリングシャフトが回転すると、ステアリン
グシャフトを挿通しているローター8が回転する。ロー
ター8の回転により、ローター8のウオーム8Bに噛み
合っているウオームギア11とウオームギア11を装着
している回転軸9とが同時に回転する。ウオームギア1
1の回転により、ウオームギア11に連結されている磁
石保持部11Aと磁石保持部11Aに取着している第1
の磁石131 とが同時に回転する。そして、第1の磁石
131 が回転すると、第1の磁石131 のN極及びS極
と、第1の磁石131 に近接取着している第1のホール
素子141 及び第2のホール素子142 との間隔が周期
的に変化し、第1のホール素子141 及び第2のホール
素子142 から、図3に図示されるように、同一振幅、
同周期で、位相差が1/4波長の第1検出信号a及び第
2検出信号bが出力される。同様に、回転軸9が回転す
ると、回転軸9に対してスクリュー溝が噛み合わされて
いる摺動体12が回転軸9の軸方向に摺動し、摺動体1
2に取着されている第2の磁石132 も回転軸9の軸方
向に摺動する。第2の磁石132 の摺動によって、第2
の磁石132 のN極及びS極と、第3のホール素子14
3 との間隔が変化するので、第3のホール素子143
ら、図3に図示されるように、一周期で、ステアリング
ホイールの回転角度の変化に伴って直線的に増加(また
は減少)する第3検出信号cが出力される。そして、回
転検出部1から出力される第1検出信号a、第2検出信
号b及び第3検出信号cは、制御部2に供給される。
【0044】この実施の形態において、回転検出部1か
ら出力される第1検出信号a及び第2検出信号bは、図
3に図示されるように、ピーク・ピーク間振幅が4.0
Vで、周期がステアリングホイールの回転角度で90°
であり、位相差が1/4波長、すなわちステアリングホ
イールの回転角度で22.5°である。同じく回転検出
部1から出力される第3検出信号cは、図3に図示され
るように、振幅の最小値が0.5Vで、最大値が4.5
Vであり、周期がステアリングホイールの回転角度で1
440°である。
【0045】ところで、自動車のステアリングホイール
は、通常、ニュートラル位置(回転角度0°)から一方
方向(右方向)に2回転(回転角度+720°)程度、
他方方向(左方向)に2回転(回転角度−720°)程
度回転することができるもので、回転検出部1における
ステアリングホイール(ステアリングシャフト)の回転
角度は、ニュートラル位置を基準として±720°の回
転角度範囲、全体で1440°の回転角度範囲を必要と
する。この場合、回転検出部1は、ステアリングホイー
ルの1440°の全回転角度範囲に対して、前述の第1
検出信号a、第2検出信号b及び第3検出信号cを得て
いるので、通常のステアリングホイールの全回転角度に
対応できるものである。
【0046】回転検出部1から出力された第1検出信号
a、第2検出信号b及び第3検出信号cは、制御部2に
供給される。
【0047】制御部2は、供給された第1検出信号a、
第2検出信号b及び第3検出信号cを記憶部3に転送
し、記憶部3に既に記憶収納されている第1検出信号
a、第2検出信号b及び第3検出信号c上に、新たな第
1検出信号a、第2検出信号b及び第3検出信号cを上
書きし、記憶部3の記憶内容を新たな第1検出信号a、
第2検出信号b及び第3検出信号cに更新する。
【0048】また、制御部2は、それぞれ新たな第1検
出信号a、第2検出信号b、第3検出信号cを用い、ス
テアリングホイールの回転方向、粗回転角度及び微回転
角度をそれぞれ検出する。この場合、制御部2で実行さ
れる第3検出信号cを用いたステアリングホイールの回
転方向及びニュートラル位置(回転角度0°)からの粗
回転角度の検出は、図7に図示の特性図を用いて前に説
明した既提案された回転型センサーにおけるステアリン
グホイールの回転方向の検出及びニュートラル位置から
の粗回転角度の検出と同じである。このため、この実施
の形態による回転方向及び粗回転角度の検出について
は、これ以上の説明を省略する。
【0049】これに対して、制御部2で行なわれる第1
検出信号a及び第2検出信号bを用いたステアリングホ
イールの微回転角度の検出は、基本的な点で図7に図示
の特性図を用いて前に説明した既提案された回転型セン
サーにおけるステアリングホイールの微回転角度の検出
と変わりがないが、微回転角度の検出時に、第1検出信
号aの振幅や第2検出信号bの振幅がそのまま使用され
るものではなく、後述するように、対称となる検出信号
の振幅によって定まる第1乃至第3エリアによって第1
検出信号aの振幅及び第2検出信号bの振幅に所定係数
を重み付けをして平均化した振幅が使用される。
【0050】すなわち、制御部2は、第1検出信号a、
第2検出信号bの中の一方の検出信号信号、この実施の
形態の場合においては、第2検出信号bの振幅に基づい
て、図4に示されるように、第2検出信号bの振幅が、
中間振幅(電圧値2.5V)になる時点を中心としたそ
の前後の1/6周期の範囲内にあるときのエリアを第1
エリアE1に、第1エリアE1の外側にあって第2検出
信号bの1/12周期の範囲内にあるときのエリアを第
2エリアE2に、第2エリアE2の外側にあって第2検
出信号bの1/12周期の範囲内にあるときのエリアを
第3エリアE3に定める。
【0051】そして、制御部2は、第2検出信号bの振
幅が第1エリアE1内にあることを検出すると、記憶部
3から第2検出信号bを読み出し、読み出した第2検出
信号bだけからその計算角度を求め、また、第2検出信
号bが第2エリアE2内にあることを検出したとき、記
憶部3から第1検出信号a及び第2検出信号bを読み出
し、それぞれ読み出した第1検出信号aの計算角度が3
に対して第2検出信号bの計算角度が7になるように平
均化した計算角度を求め、さらに、第2検出信号bの計
算角度が第3エリアE3内にあることを検出すると、記
憶部3から第1検出信号a及び第2検出信号bを読み出
し、それぞれ読み出した第1検出信号aの計算角度が5
に対して第2検出信号bの計算角度が5になるように平
均化した振幅を求める。
【0052】このようにして、第1乃至第3エリアE1
乃至E3別に求めた計算角度を用い、制御部2は、対応
する第1乃至第3エリアE1乃至E3におけるステアリ
ングホイールの微回転角度を検出する。
【0053】この後、制御部2は、検出したステアリン
グホイールの回転方向、粗回転角度及び微回転角度か
ら、ステアリングホイールの回転方向及びニュートラル
位置からの回転角度を示す検出情報を形成し、この検出
情報をLAN用バスライン6を通してコントローラ4に
供給する。
【0054】コントローラ4は、供給された検出情報に
基づいて、被制御機構5、例えば、自動車のサスペンシ
ョンの制御やオートマチックトランスミッションの制御
を決め細かに実行する。
【0055】なお、この実施の形態においては、第1エ
リアE1、第2エリアE2、第3エリアE3を定める際
に、第2検出信号bの振幅によって定めた例を挙げて説
明したが、第2検出信号bの振幅によって定める代わり
に、第1検出信号aの振幅によって第1乃至第3エリア
E1乃至E3を定めるようにしてもよい。ただし、第1
検出信号aの振幅による場合は、第1乃至第3エリアE
1乃至E3における平均化した計算角度を求めるとき、
第1検出信号aと第2検出信号bの各振幅に付される重
み付け係数が前述の場合と反対になる。
【0056】このように、この実施の形態によれば、制
御部2でステアリングホイールの微回転角度の検出を行
なう場合、第2(または第1)検出信号の振幅に対応し
て第1乃至第3エリアE1乃至E3を定め、第2(また
は第1)検出信号が第1乃至第3エリアE1乃至E3の
中にある第2(または第1)検出信号の計算角度と第1
(または第2)検出信号と計算角度とに所定の重み付け
係数を付して平均化した計算角度を用いてステアリング
ホイールの微回転角度を検出しているので、第2(また
は第1)検出信号や第1(または第2)検出信号の直線
状の傾斜部にそれぞれ僅かな回転角度検出誤差が含まれ
ていたとしても、回転角度検出誤差の影響を受けること
が少ない状態において回転角度検出値を求めることがで
きる。
【0057】前記実施の形態においては、第1検出信号
aの振幅及び第2検出信号bの振幅に重み付けを行う場
合に、一方の検出信号の振幅に基づいて、第1エリアE
1、第2エリアE2、第3エリアE3を定め、第1乃至
第3エリアE1乃至E3別にそれぞれの重み付け係数を
設定しているものであるが、他の実施の形態として、以
下に述べるように、それぞれの重み付け係数を設定を、
第1検出信号a及び第2検出信号bの各振幅の傾き(微
分値)から求めるようにしてもよい。
【0058】ここで、図5は、第1検出信号及び第2検
出信号の各1周期に該当する角度領域(360°)を拡
大して示す拡大信号波形図である。
【0059】図5において、縦軸は(V)で表した振幅
(電圧値)、横軸は(°)で表した角度値であり、aは
第1検出信号(サイン波信号)、bは第2検出信号(コ
サイン波信号)である。
【0060】また、図6は、図5に図示された角度領域
において、第1検出信号a及び第2検出信号bの各振幅
(電圧値)、角度値、傾き(微分値)を一覧表示した特
性図である。
【0061】図6において、左側の数値列が第1検出信
号(サイン波信号)aの各振幅(電圧値)、角度値、傾
き(微分値)を表し、右側の数値列が第2検出信号(コ
サイン波信号)bの各振幅(電圧値)、角度値、傾き
(微分値)を表している。
【0062】図5及び図6に示されるように、第1検出
信号aにおいては、電圧値が2.5Vのときに0°とい
う角度値が求められ、同様に、第2検出信号bにおいて
は、電圧値が0.5Vのときに0°という角度値が求め
られる。ところで、図6から明らかなように、第2検出
信号bの電圧値が0.5Vであるときには、電圧値が
0.0019Vだけずれるだけで2.5°の角度のずれ
が発生してしまうのに対し、第1検出信号aにおいて
は、2.5°の角度のずれが発生するために0.087
2Vの電圧値がずれなければならない。このように、第
1検出信号aと第2検出信号bとの間では、電圧値のず
れに対する角度のずれが異なっていることから、電圧値
のずれに対する角度のずれが小さい方の検出信号を用い
て角度の検出を行うことが好ましく、そのためには第1
検出信号aと第2検出信号bとを順次入れ替えて角度の
検出を行う必要がある。
【0063】しかしながら、第1検出信号aと第2検出
信号bとを順次入れ替えて角度の検出を行う際に、入れ
替えを行う点において、第1検出信号aによる角度の検
出値及び/または第2検出信号bによる角度の検出値に
誤差が含まれている場合、入れ替えを行う点の角度の検
出値が不連続になり、正確な角度の検出値を得ることが
できなくなる。
【0064】このため、この実施の形態においては、第
1検出信号a及び第2検出信号bの各傾きを計算し、そ
の傾きの値に応じて第1検出信号a及び第2検出信号b
に対する各重み付け係数を求めることにより、入れ替え
を行う点の角度の検出値の不連続をなくすようにしてい
る。
【0065】すなわち、第1検出信号aの電圧値から計
算された角度値をθA、傾きをΔAとし、第2検出信号
bの電圧値から計算された角度値をθB、傾きをΔBと
し、求める角度をθとしたとき、 θ=θA×ΔA/(ΔA+ΔB)+θB×ΔB/(ΔA
+ΔB) によって求めることができる。
【0066】具体的には、図6において1つの丸印を付
した部分で示されるように、第1検出信号aの電圧値が
2.5Vのときに、角度値θAが0°で、傾きΔAが
1.0000であり、同様に、第2検出信号bの電圧値
が0.5Vのときに、角度値θBが0°で、傾きΔBが
0.0000であって、θ=0×1/(1+0)+0×
0/(1+0)になる。
【0067】この点においては、第1検出信号aの傾き
ΔAが大きく、電圧値の変動に対する角度のずれは小さ
いのに対して、第2検出信号bの傾きΔBが小さいの
で、電圧値の変動に対する角度のずれは大きくなる。こ
れらの結果から、第1検出信号aの重み付け係数は1に
なり、第2検出信号bの重み付け係数は0になる。
【0068】次いで、図6において2つの丸印を付した
部分で示されるように、第1検出信号aの電圧値が3.
9142Vのときに、角度値θAが45.0°で、傾き
ΔAが0.7071であり、同様に、第2検出信号bの
電圧値が1.0858Vのときに、角度値θBが54.
0°で、傾きΔBが0.7071であって、θ=45×
0.7071/(0.7071+0.7071)+45
×0.7071/(0.7071+0.7071)にな
る。
【0069】この点においては、第1検出信号aの傾き
ΔAと第2検出信号bの傾きΔBとは等しいので、電圧
値の変動に対する角度のずれも同じになる。これらの結
果から、第1検出信号aの重み付け係数は0.5にな
り、第2検出信号bの重み付け係数は0.5になる。
【0070】続いて、図6において3つの丸印を付した
部分で示されるように、第1検出信号aの電圧値が4.
5Vのときに、角度値θAが90.0°で、傾きΔAが
0.0000であり、同様に、第2検出信号bの電圧値
が2.5Vのときに、角度値θBが90.0°で、傾き
ΔBが1.0000であって、θ=90×0/(0+
1)+90×1/(0+1)になる。
【0071】この点においては、第1検出信号aの傾き
ΔAが小さく、電圧値の変動に対する角度のずれは大き
いのに対して、第2検出信号bの傾きΔBが大きく、電
圧値の変動に対する角度のずれは小さくなる。これらの
結果から、第1検出信号aの重み付け係数は0になり、
第2検出信号bの重み付け係数は1になる。
【0072】さらに、角度値θA、θBが0°から4
5.0°までの間及び45.0°から90.0°の間の
それぞれの角度値においても、前述のような計算を行う
ことにより、第1検出信号aの重み付け係数と第2検出
信号bの重み付け係数をそれぞれ求めることができ、入
れ替えを行う点の角度の検出値の不連続をなくした状態
で、第1検出信号aの計算角度と第2検出信号bの計算
角度との入れ替えを行うことができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1検
出信号と第2検出信号の振幅によって回転体の微回転角
度を検出する際に、第1検出信号と第2検出信号とにそ
れぞれ重み付けを行うとともに、その重み付けを回転体
の回転角度のエリアによって変更しているので、重み付
け係数と回転角度のエリアを適宜選択することにより、
一方の検出信号や他方の検出信号の直線状の傾斜部にそ
れぞれ僅かな回転角度検出誤差が含まれていても、回転
角度検出誤差の影響を受けることの少ない状態で回転角
度検出値を求めることができ、高精度の回転角検出装置
を得ることができるという効果がある。
【0074】また、本発明によれば、特に、制御部が、
回転検出部から出力された第1検出信号及び第2検出信
号を用いて微回転角度の検出を行なう場合に、第1(ま
たは第2)検出信号の振幅に対応して第1エリア、第2
エリア、第3エリアの3つのエリアを定め、第1(また
は第2)検出信号が、第1エリア内、第2エリア内、第
3エリア内にあるときのそれぞれで、第1(または第
2)検出信号の計算角度と第2(または第1)検出信号
と計算角度とに所定の重み付け係数、すなわち10対
0、7対3、5対5を付して平均化した計算角度値を用
いて回転体の微回転角度を検出するようにすることによ
り、第1(または第2)検出信号や第2(または第1)
検出信号の直線状の傾斜部にそれぞれ僅かな回転角度検
出誤差が含まれていても、回転角度検出誤差の影響を受
けることの少ない状態で回転角度検出値を求めることが
でき、高精度の回転角検出装置を得ることができるとい
う効果がある。
【0075】さらに、本発明において、回転体が自動車
のステアリングシャフトであり、第1検出信号及び第2
検出信号がステアリングシャフトの全回転にわたる粗回
転角を示す第3検出信号と共同してステアリングシャフ
トの舵角を検出するようにすれば、自動車のステアリン
グシャフトの回転角度を高精度で検出することができ、
それにより優れた回転制御特性を有するパワーステアリ
ング機構を得ることができるという効果があり、このと
き、舵角の検出信号が自動車内に布設されたローカルエ
リアネットワーク用バスラインを経てコントローラに供
給するようにすれば、周囲雑音等の影響を受けることな
く、検出信号がコントローラに供給され、コントローラ
の誤動作を未然に防止することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転角検出装置の一つの実施の形
態を示す要部構成図である。
【図2】回転検出部を形成する回転型センサーの具体的
構成の一例を示す断面構成図である。
【図3】図2に図示の回転型センサーにおいて自動車の
ステアリングホイールが回転された際に回転型センサー
から出力される各検出信号を示す信号波形図である。
【図4】図3に図示の信号波形図において、第1乃至第
3エリアを示す拡大信号波形図である。
【図5】第1検出信号及び第2検出信号の各1周期に該
当する角度領域を拡大して示す拡大信号波形図である。
【図6】図5に図示された角度領域において、第1検出
信号及び第2検出信号の各振幅(電圧値)、角度値、傾
き(微分値)を一覧表示した特性図である。
【図7】ステアリングホイールの回転角度と、第1検出
信号、第2検出信号及び第3検出信号の出力電圧との関
係を示す特性図である。
【図8】角度区間を切替るとき、直線状の傾斜部の振幅
変化に対応した回転角度検出値の変動状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 回転検出部 2 制御部(マイクロコンピュータ) 3 記憶部(メモリー) 4 コントローラ 5 被制御機構 6 ローカルエリアネットワーク(LAN)用バスライ
ン 7 筐体 7A ケース 7B カバー 7C、7D 環状突起 8 ローター 8A 狭幅の突出部 8B ウオーム 9 回転軸 10 軸受部 10A 波形ワッシャー 11 ウオームギア 11A 円筒状の磁石保持部 12 摺動体 131 第1の磁石 132 第2の磁石 141 第1のホール素子 142 第2のホール素子 143 第3のホール素子 15 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 敏行 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 奥村 博文 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 徳永 一郎 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 小川 敏生 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA36 BA08 CA40 DA05 DC04 DD03 DD08 DD09 EA03 GA52 GA67 KA01 LA02 LA03 LA16 2F069 AA83 AA86 DD19 GG06 HH15 NN00 NN26 2F077 CC02 CC09 JJ01 JJ03 JJ08 JJ23 NN04 NN19 NN24 PP12 QQ05 TT51 VV02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に連結されたローターを備え、前
    記ローターの回転によって一定振幅、同一周期で、略1
    /4波長の位相差を持った正弦波状の第1検出信号及び
    第2検出信号を順次検出する回転検出部と、前記第1検
    出信号及び前記第2検出信号を記憶する記憶部と、制御
    部とを備え、前記制御部は、前記第1検出信号と前記第
    2検出信号の振幅によって前記回転体の微回転角度を検
    出する際に、前記第1検出信号と前記第2検出信号の重
    み付けを前記回転体の回転角度のエリアによって変更す
    ることを特徴とする回転角検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1検出信号及び前記第2検出信号
    の中の一方の検出信号が中間振幅になる時点を中心とし
    たその前後の1/6周期の範囲内の第1エリアと、前記
    第1エリアの外側にある前記一方の検出信号の1/12
    周期の範囲内の第2エリアと、前記第2エリアの外側に
    ある前記一方の検出信号の1/12周期の範囲内の第3
    エリアとを定め、前記一方の検出信号が前記第1エリア
    内にあるとき前記一方の検出信号の振幅、前記一方の検
    出信号が前記第2エリア内にあるとき前記一方の検出信
    号と他方の第2検出信号との振幅を7対3で平均化した
    振幅、前記一方の検出信号が前記第3エリア内にあると
    き前記一方の検出信号と前記他方の検出信号との振幅を
    5対5で平均化した振幅によって前記回転体の回転角度
    を検出することを特徴とする回転角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体は自動車のステアリングシャ
    フトであり、前記第1検出信号及び前記第2検出信号
    は、前記ステアリングシャフトの全回転にわたる粗回転
    角を示す第3検出信号と共同して前記ステアリングシャ
    フトの舵角を検出することを特徴とする請求項1に記載
    の回転角検出装置。
  4. 【請求項4】 前記舵角の検出信号は、自動車内に布設
    されたローカルエリアネットワーク用バスラインを経て
    コントローラに供給されることを特徴とする請求項3に
    記載の回転角検出装置。
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