JP3066892B2 - 角度検出装置 - Google Patents

角度検出装置

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JP3066892B2
JP3066892B2 JP8033857A JP3385796A JP3066892B2 JP 3066892 B2 JP3066892 B2 JP 3066892B2 JP 8033857 A JP8033857 A JP 8033857A JP 3385796 A JP3385796 A JP 3385796A JP 3066892 B2 JP3066892 B2 JP 3066892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的な変位を検
出する変位検出装置、相対的な回転角度を検出する角度
検出装置及びそれらを使用するハンドル回転角度検出装
置に関し、特に1次側と2次側の鉄心の相対位置により
変化する2次側の捲線(コイル)に誘起される起電力を
検出することにより相対的な変位を検出する変位検出装
置、角度検出装置及びハンドル回転角度検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】物理的な変位を検出するため各種の検出
器が使用されている。例えば、回転角度を検出するには
エンコーダが使用され、位置の変位を検出するためには
電気マイクロメータ等が使用される。図18は電気マイ
クロメータで使用される差動トランスの基本構成を示す
図である。図18に示すように、測定子95の一方の端
には鉄心(コア)が設けられており、鉄心91は1次側
コイル92と2次側コイル93と94の中を変位するよ
うに配置されている。発振回路96から1次側コイル9
2に交流信号を印加すると鉄心91が磁化され、その磁
化方向が変化するため、2次側のコイル93と94に電
流が誘起される。鉄心91は変位に応じて移動するが、
その位置により2次側のコイル93と94内にある鉄心
91の容積が変化する。鉄心91は1次コイル92によ
り周期的に磁化の方向が変化するので2次コイル93と
94には電流が誘起されるが、誘起される電流の量はそ
れぞれのコイル内になる鉄心91の容積に応じて変化す
る。すなわち、測定子95の変位に応じて2次コイル9
3と94に流れる電流、すなわち電力の間に差が生じ
る。この電力差を交流増幅器97で増幅し、整流平滑回
路98で直流信号に変換して指示手段99に出力する。
ただ単に変位を電気信号(通常は電圧)に変換するだけ
ならば2次側のコイルを93と94の2個にする必要は
ないが、それでは変位と電気信号の関係が直線関係でな
いので不便であり、これを直線関係にするために差動式
にしている。
【0003】電気マイクロメータは直線的な変位、すな
わち1次元の変位を検出するものである。回転角度を検
出する場合には、エンコーダが広く使用される。エンコ
ーダは円周上に記録された一定間隔の微小なマークを読
み取ることにより回転角度を検出するもので、光学式や
磁気式等の各種の方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1次元の変位や回転角
度を検出することは広い分野で行われる。そのため、小
型で簡単な機構で高精度に変位や回転角度を検出できる
ことが求められている。本発明は、このような要望に応
えるもので、新しい変位検出装置及び角度検出装置、及
びそれらを利用した自動車用ハンドル回転角度検出装置
の実現を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本構
成を示す図である。本発明の変位検出装置は、第1の部
分と第2の部分の相対的な変位を検出する変位検出装置
であって、図1に示すように、第1の部分に設けられ、
軸が相対的な変位の方向に垂直に配置された1次鉄心1
1と、第2の部分に設けられ、軸が1次鉄心11の軸と
平行に配置され、相対的な変位に伴って1次鉄心11と
の軸に垂直な断面の軸方向から見た時の重なり具合が変
化するように配置された2次鉄心12と、1次鉄心11
の回りに巻かれた1次捲線13と、2次鉄心12の回り
に巻かれた2次捲線14と、1次捲線13に交流信号を
印加する交流信号源15と、2次捲線14に生じる起電
力を検出する起電力検出手段16とを備える。
【0006】本発明の変位検出装置は、軸が同一方向に
なるように配置された2個の鉄心では、その軸に垂直な
方向の断面の重なり具合が変化すれば、一方の磁化され
た鉄心がもう一方の鉄心に誘起する磁束の量が変化して
誘起される電力も変化することに着目したものである。
変位に伴って1次鉄心11との軸に垂直な断面の軸方向
から見た時の重なり具合が変化するように2次鉄心12
を配置し、一方の1次鉄心11の回りに1次コイル13
を設けてこの1次コイル13に交流信号を印加すれば、
もう一方の2次鉄心12の回りに設けられた2次コイル
14に誘起される電力は、1次鉄心11により誘起され
る2次鉄心12の磁束量により決定される。上記のよう
に、2次鉄心12は変位に伴って1次鉄心11との軸に
垂直な断面の軸方向から見た時の重なり具合が変化する
ように配置されており、断面の重なり具合が変化するこ
とにより1次鉄心11により誘起される2次鉄心12の
磁束量が変化し、2次コイル14の起電力が変化する。
従って、2次コイル14の起電力を検出すれば変位が検
出できる。
【0007】図2は、1次鉄心11と2次鉄心12の位
置関係と検出できる変位の範囲を説明する図である。図
2の(1)に示すように、1次鉄心11が固定されてい
る場合、実線で図示した位置から破線で図示した位置ま
で移動する間、1次鉄心11の軸に垂直な断面と2次鉄
心12の軸に垂直な断面は、軸方向から見た時に重な
る。この重なり具合により1次鉄心11により2次鉄心
12に誘起される磁束量が変化する。実際には磁束の漏
れもあり、2次コイル14の起電力は、1次鉄心11の
軸に垂直な断面と2次鉄心12の軸に垂直な断面の軸方
向から見た重なり合う面積に比例せずに、(2)のよう
になる。近年は、マイクロコンピュータ等のディジタル
処理技術が発達しており、変位と電気信号の関係を記憶
して出力が直線関係になるように補正することが容易に
なっており、これを利用すれば変位と起電力の関係を直
線関係にすることが容易に行える。なお、以下の説明に
おいては変位と起電力の関係は直線関係にあるものとし
て説明を行う。
【0008】いずれにしろ、図2の(1)において、軸
方向から見た重なり合う断面積が変化するのは、2次鉄
心12が実線で示した位置から12’で示した位置まで
移動する間であり、この範囲内であれば変位を検出でき
る。但し、2次鉄心12の軸に垂直な断面が1次鉄心1
1の軸に垂直な断面に重なる時に起電力は最大になる
が、そこからどちらの側に移動しても重なり合う断面積
が等しくなる場合が存在するため、変位と起電力の関係
は2次鉄心12の軸に垂直な断面が1次鉄心11の軸に
垂直な断面に重なる時にを中心にして対称になり、いず
れの側であるかは一意には決定できない。そのため、変
位を一意に決定するためには、変位範囲を一方の側に制
限する必要がある。
【0009】1次鉄心11と2次鉄心12が設けられる
第1の部分と第2の部分は非磁性体で作る必要がある。
図1では相対的な変位が直線状の1次元の変位の例を示
したが、第1の部分と第2の部分が同一の回転軸の回り
を回転する回転部材であり、相対的な変位が回転軸の回
りの回転角度であり、回転に伴って1次鉄心の軸に垂直
な断面と2次鉄心の軸に垂直な断面の軸方向から見た時
の重なり具合が変化するように配置すれば、回転に従っ
て2次コイルでの起電力が変化する。回転に伴って、断
面積が変化するには、1次鉄心と2次鉄心が回転軸の中
心から同一の半径部分に設けられていることが必要であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図3は第1実施例の構成を示す図
である。第1実施例は、回転軸の相対的な回転角度を検
出する角度検出装置に本発明を適用した例である。図3
に示すように、本実施例の角度検出装置は、回転体27
と28の相対的な回転角度を検出する装置であり、回転
体27と28は同軸で回転するようになっており、それ
ぞれ非磁性体で作られている。回転体27の表面には1
次鉄心21が、回転体28の表面には2次鉄心22が埋
め込まれている。ここでは回転体27と28は同一の直
径であり、1次鉄心21と2次鉄心22は回転軸から同
じ半径部分に配置される。1次鉄心21を含む回転体2
7の回りには1次コイル23が設けられており、発振回
路25から交流信号が印加される。これにより、1次鉄
心21は磁化され、交流信号であるため、磁化の方向が
周期的に変化する。2次鉄心22の軸に垂直な断面(以
下、単に断面と称する。)と1次鉄心21の断面が重な
れば、1次鉄心21の端面から出力される磁束は2次鉄
心22の内部に入り、2次鉄心22も磁化される。発振
回路25から印加される交流信号の強度は一定であるた
め、2次鉄心22の磁化の強度は、磁束の量、すなわち
断面の重なる面積に応じて変化し、磁化の方向も周期的
に変化する。この周期的な2次鉄心22の磁化状態の変
化に応じて2次コイル24に電力が誘起されるので起電
力検出回路26で2次コイル24の起電力を検出する。
起電力の強度は2次鉄心22の磁化の強度、すなわち断
面の重なる面積に応じて変化するので、回転体27と2
8の相対的な回転角度が検出できる。
【0011】図3の構成であれば、1次コイル23と2
次コイル24は回転体27と28の回りに設けられてお
ればよく、1次コイル23と2次コイル24は回転体2
7と28と一緒に回転する必要はない。図4は、図3の
ような回転体の回転角度を検出する場合の1次及び2次
鉄心の配置範囲と検出範囲の関係を説明するための図で
ある。
【0012】図4の(1)は、1次鉄心21と2次鉄心
22が回転体27と28の円周の狭い範囲に設けられて
いる例であり、図示のように、2次鉄心22が1次鉄心
21に対して、実線で示した位置(2次鉄心22)から
破線で示した位置(2次鉄心22’)まで回転する間
で、断面の重なる面積が変化する。この場合も、2次鉄
心12の断面が1次鉄心11の断面に重なる時に起電力
は最大になり、起電力は最大値の角度に対して対称にな
るため、一意に角度が決定できるのは半分の範囲、すな
わち断面が重なる位置からまったく重ならなくなる位置
までである。
【0013】図4の(2)は、1次鉄心21を回転体2
7の半周分の範囲に設け、2次鉄心22を回転体28の
半周分に設けた場合の例を示す図である。この場合に
は、1次鉄心21と2次鉄心22が全く重ならない状態
から完全に重なる状態まで180°の回転角度であり、
更に全く重ならない状態に戻るまで180°の回転角度
である。
【0014】図4の(3)は回転の場合の検出範囲を説
明する図であり、1次鉄心21と2次鉄心22が全く重
ならない状態から完全に重なる状態までの回転角度をθ
とすると、回転に応じて起電力が変化する範囲は2θで
あり、回転角度が一意に決定できるのは範囲はθであ
る。図5は、第2実施例の構成を示す図である。第2実
施例は、図1の1次元の変位を検出する構成で、差動出
力が得られるようにした実施例である。
【0015】図5に示すように、第2実施例では、第1
の部分に相当する第1部材37に1次鉄心31と、1次
コイル33と、発振回路35を設け、第2の部分に相当
する第2部材38に第1と第2の2個の2次鉄心321
と322と、第1と第2の2個の2次コイル341と3
42と、差動出力検出回路36を設けている。差動出力
検出回路36の構成は図18に示した従来例と同じであ
る。また、第1部材37と第2部材38は非磁性体材料
で作られている。図示のように、第2部材38は第2部
材38の両側の部分を連結した形状をしている。第1と
第2の2次鉄心321と322は、図示のように、1次
コイル33の両側に、少なくとも検出範囲では、第1の
2次鉄心321の断面が1次鉄心31の断面と重なる面
積が、第2の2次鉄心322の断面が1次鉄心31の断
面と重なる面積が変位により同一方向には変化しないよ
うに配置されている。例えば、図5の状態では第1の2
次鉄心321の断面が1次鉄心31の断面と重なる面積
と第2の2次鉄心322の断面が1次鉄心31の断面と
重なる面積は等しく、図5の状態から第2部材38が上
方に移動すると第1の2次鉄心321の断面が1次鉄心
31の断面と重なる面積は減少し、第2の2次鉄心32
2の断面が1次鉄心31の断面と重なる面積は増加し、
逆に、図5の状態から第2部材38が下方に移動すると
第1の2次鉄心321の断面が1次鉄心31の断面と重
なる面積は増加し、第2の2次鉄心322の断面が1次
鉄心31の断面と重なる面積は減少する。従って、図5
の状態では検出値はゼロであり、第1の2次鉄心321
の断面が1次鉄心31の断面と重なる面積と第2の2次
鉄心322の断面が1次鉄心31の断面と重なる面積の
差が最大の時に検出値が最大に、最小になる時(マイナ
ス)に検出値が最小になる。
【0016】第2実施例では、第2部材38の間に第1
部材37が設けられる配置としてが、これでは形状に制
限が多いという問題がある。そこで、第3実施例ではこ
のような制限のない配置の例を示す。図6は第3実施例
における鉄心の配置を示す図である。図6に示すよう
に、第3実施例においては、第1の部分に相当する非磁
性体の第1部材37と第2の部分に相当する非磁性体の
第2部材38はそれぞれ1次捲線部と2次捲線部に分け
られており、第1部材37の1次捲線部には第1の1次
鉄心411が設けられており、第2部材38の1次捲線
部には第2の1次鉄心412が設けられており、第1部
材37の2次捲線部には第2の2次鉄心421が設けら
れており、第2部材38の2次捲線部には第2の2次鉄
心422が設けられている。そして、少なくとも検出範
囲では、第1の2次鉄心421の断面が第2の1次鉄心
412の断面と重なる面積が、第2の2次鉄心422の
断面が第1の1次鉄心411の断面と重なる面積が変位
により同一方向には変化しないように配置されている。
【0017】図7は、第3実施例における変位と出力の
関係を説明する図である。図6の状態では、第1の2次
鉄心421の断面は第2の1次鉄心412の断面と重な
らず、第2の2次鉄心422の断面も第1の1次鉄心4
11の断面と重ならないため、起電力の差はゼロであ
る。図6の状態から第1部材47が上方に移動すると、
第1の2次鉄心421の断面が第2の1次鉄心412の
断面と重なることはなく、第2の2次鉄心422の断面
が第1の1次鉄心411の断面と重なる面積は増加す
る。そして、図7の(1)の状態になると差が最小にな
る。また、図6の状態から第2部材48が下方に移動す
ると、第1の2次鉄心421の断面が第2の1次鉄心4
12の断面と重なる面積は増加し、第2の2次鉄心42
2の断面が第1の1次鉄心411の断面と重なることは
ない。そして、図7の(2)の状態になると差が最大に
なる。従って、図6に示す鉄心の配置を使用すると、検
出結果は図7の(3)に示すようになる。0が図6の位
置を、AとBがそれぞれ図7の(1)と(2)の位置を
示す。
【0018】なお、第3実施例では、第1及び第2の1
次鉄心411と412は2次部まで延びているが、1次
部のみに配置するようにしてもよい。第1及び第2の1
次鉄心411と412を2次部まで延長することによ
り、2つの2次コイルに誘起される起電力が増加する
が、それらは差を算出することによりキャンセルされ
る。図8は、第4実施例の角度検出装置における鉄心の
配置を示す図である。第4実施例の角度検出装置では差
動出力が得られる。
【0019】図8に示すように、第1の部分に相当する
第1部材571は、軸方向に穴572を有しており、第
2の部分の相当する第2部材581に設けられた軸58
2が貫通する。軸582の先端にはねじ583が設けら
れており、第2の部分を構成する別の第3部材584に
設けられたねじ585にねじ合わされる。第1部材57
1には固定板573が設けられており、固定板573を
固定することにより第1部材571が固定され、その両
側の第2部材581と第3部材584が第1部材571
に対して回転自在に保持される。第1部材571の表面
には120°の範囲に1次鉄心51が設けられており、
第2部材581には120°の範囲に第1の2次鉄心5
21が設けられており、第3部材584には120°の
範囲に第2の2次鉄心522が設けられている。鉄心以
外の部分はすべて非磁性体材料で作られている。
【0020】図9は、図8に示した部材の回りにコイル
を巻いて差動出力が得られるようにした第4実施例の角
度検出装置の構成を示す図である。図9に示すように、
第1部材571の回りにはコイル53が巻かれており、
発振回路55から交流信号が印加される。第2部材58
1と第3部材584の回りには、それぞれ第1の2次コ
イル541と第2の2次コイル542が巻かれており、
その起電力の差を差動出力検出部56で検出するように
なっている。第1及び第2の2次コイル541と542
は固定されており、第2部材581と第3部材584が
回転するだけである。差動出力検出部56の構成は図1
8に示した従来例と同じである。
【0021】図10は第2部材581と第3部材584
で構成される第2の部分の回転に伴う鉄心の重なり具合
の変化を示す図である。図10の(1)は、1次鉄心5
1の断面と第1と第2の2次鉄心521と522の断面
が軸方向から見た時にすべて重ならない状態であり、こ
の時をゼロ度とする。1次鉄心51は固定であり、第1
と第2の2次鉄心521と522は連結されているので
一緒に回転する。(1)の状態では1次鉄心51の磁束
は第1と第2の2次鉄心521と522には入らないの
で、第1と第2の2次コイル541と542の起電力は
それぞれゼロであり、差は生じない。
【0022】(2)は60°回転した状態を表し、第1
の2次鉄心521は1次鉄心51と60°の範囲で重な
るが、第2の2次鉄心522は1次鉄心51と重ならな
い。(3)は120°回転した状態であり、第1の2次
鉄心521は1次鉄心51と120°の範囲、すなわち
まったく重なった状態であり、第1の2次コイル541
の起電力は最大になる。この時、第2の2次鉄心522
は1次鉄心51と重ならない。従って、第1の2次コイ
ル541の起電力と第2の2次コイル542の起電力の
差は最大になる。
【0023】(4)は180°回転した状態であり、第
1の2次鉄心521は1次鉄心51と60°の範囲で重
なり、第2の2次鉄心522も1次鉄心51と60°の
範囲で重なり、第1と第2の2次コイル541と542
の起電力は等しくなる。従って、第1と第2の2次コイ
ル541と542の起電力の差はゼロである。(5)は
240°回転した状態であり、第2の2次鉄心522は
1次鉄心51と120°の範囲、すなわちまったく重な
った状態であり、第2の2次コイル542の起電力は最
大になる。この時、第1の2次鉄心521は1次鉄心5
1と重ならない。従って、第1の2次コイル541の起
電力と第2の2次コイル542の起電力の差は最小(マ
イナス)になる。
【0024】(6)は300°回転した状態であり、第
2の2次鉄心522は1次鉄心51と60°の範囲で重
なるが、第1の2次鉄心521は1次鉄心51と重なら
ない。従って、第1の2次コイル541の起電力と第2
の2次コイル542の起電力の差は、(5)よりは増加
するがマイナスのままである。図11は、上記の第4実
施例の角度検出装置における回転角度と差動出力の関係
を示した図である。図11に示すように、−120°か
ら+120°の範囲で最小値から最大値まで増加し、+
120°から+240°(−120°)の範囲で最大値
から最小値まで減少する。従って、回転角度に対する差
動出力の変化は、減少時が増加時に比べて2倍である。
【0025】図11に示すように、第4実施例の角度検
出装置では、−120°から+120°の範囲で最小値
から最大値まで増加するので、回転範囲をこの範囲に制
限すれば回転角度を一意に決定することができる。それ
以上の範囲については、起電力が最大又は最小になる時
点でどちらに回転したか判定できないため、一意には検
出できない。
【0026】1回転、すなわち360°の回転角度、更
にはそれ以上の回転角度を検出可能にするためには、起
電力が最大又は最小になる時点でどちらに回転したか判
定できる必要がある。第5実施例は、1回転以上の回転
角度も検出可能にした実施例である。図12は、第5実
施例の構成を示す図である。回転軸には、図8及び図9
に示した第4実施例の角度検出装置が2個設けられてい
る。それぞれの第1部材は、固定部材574と575に
より固定されており、一方の第3部材584ともう一方
の第2部材581が連結されており、一体に回転するよ
うになっている。連結される第3部材584と第2部材
581の間には磁気遮蔽部材587が設けられており、
一方の角度検出装置で発生される磁束がもう一方の角度
検出装置の検出値に影響しないように構成されている。
各角度検出装置の差動出力検出部561と562の出力
は演算処理部59に入力され処理される。
【0027】図12の(2)は、第5実施例における処
理の原理を説明する図である。2個の角度検出装置は位
相が180°異なるように配置されており、第1の差動
出力検出部561の出力は実線で示すように変化し、第
2の差動出力検出部562の出力は破線で示すように変
化する。ここでは、第1の差動出力検出部561の出力
を主とし、第2の差動出力検出部562の出力は第1の
差動出力検出部561の出力が最大値又は最小値になっ
た時にどちらに回転しているかを判定する時に使用す
る。第5実施例の角度検出装置であれば、1回転を越え
ての回転角度も一意に検出することが可能である。
【0028】第5実施例では、第1の差動出力検出部5
61の出力を主とし、第2の差動出力検出部562の出
力はどちらへ変化しているかの判定のみに使用したが、
検出範囲に応じて切り換えて使用してもよい。例えば、
図では各角度検出装置の出力である起電力差が回転角度
に対して直線的に変化するものとして示したが、実際に
は直線的には変化せずに、最大値及び最小値になる付近
で変化が緩やかになり、検出誤差が増加する傾向にあ
る。そこで、一方の角度検出装置の出力が最大値及び最
小値になる付近ではもう一方の角度検出装置の出力を使
用して角度を算出するように切り換える。
【0029】第4及び第5実施例では、第1の部分が固
定され、第1の部分の両側に設けられた第2の部分が一
体となって回転する構成であったが、2つの回転軸の相
対的な回転角度、すなわち回転角度差を検出する実施例
を第6実施例に示す。図13は、第6実施例の角度検出
装置における鉄心の配置を示す図である。第6実施例
は、図6に示した1次元変位を検出する変位検出装置の
構成を回転角度検出に適用した例である。
【0030】図13に示すように、第6実施例の角度検
出装置では、第1の部分に相当する第1の回転軸675
に第1の部材671を、第2の部分に相当する第2の回
転軸685に第2の部材681を取り付ける。第1の部
材671は円筒状で、そこを貫通して第1の回転軸67
5の先端である円筒軸672が延びている。1次部には
第1の部材671の外径部分が延びた延長部673と6
74が設けられている。延長部673と674は対角上
の所定の角度範囲に広がっている。第2の部材681は
円筒状で、1次部には第2の部材681の外径部分が延
びた延長部682と683が設けられている。延長部6
82と683は対角上の所定の角度範囲に広がってい
る。図示していないが、第2の部材681には、第1の
部材671の円筒軸672が嵌め合わされる円筒穴が設
けられており、円筒軸672をこの円筒穴に嵌め合わせ
ることにより第1の部材671と第2の部材681は回
転自在に保持され、第1の部材671の延長部673と
674及び第2の部材681の延長部682と683は
軸方向の同じ範囲に配置される。すなわち、第1の部材
671と第2の部材681の1次部は軸方向の同じ位置
に配置される。延長部673と674と延長部682と
683は、ある程度回転すると接触するために、第1の
部材671と第2の部材681の相対的な回転範囲は、
延長部673、674、682及び683の角度幅によ
り制限される。第1の部材671には、2次部から延長
部673と674まで延びる第1の1次鉄心611と6
13と、2次部に設けられた第1の2次鉄心621が設
けられており、第2の部材681には、2次部から延長
部672と673まで延びる第2の1次鉄心612と、
2次部に設けられた第2の2次鉄心622が設けられて
いる。第1の2次鉄心、第2の1次鉄心、及び第2の2
次鉄心としては、図示していないが、更に別の鉄心が存
在する。
【0031】図14は、第6実施例の角度検出装置の断
面図及び回路ブロック図である。回転軸675、685
及び第1と第2の部材671と681の部分は図13に
示したものある。1次部の外側には1次コイル63が、
第1の部材671の2次部には第1の2次コイル641
が、第2の部材681の2次部には第2の2次コイル6
42が設けられている。これらのコイルは固定されてお
り、第1と第2の回転軸675と685及び第1と第2
の部材671と681が回転しても一緒には回転しな
い。1次コイル63には発振回路65から交流信号が印
加される。第1と第2の2次コイル641と642の出
力は差動増幅器661に入力され、起電力差に応じた出
力がロックインアンプ662に出力される。ロックイン
アンプ662で増幅された出力信号はレベル調整部66
3でレベル調整をされた後、バッファアンプ664から
出力される。
【0032】図15は、第6実施例における円周方向の
鉄心の配置を示す図である。第1の1次鉄心611と6
13は180°対角の位置に設けられており、第2の1
次鉄心612と614は180°対角の位置に設けられ
ており、図示の状態では、第1の1次鉄心611と61
3及び第2の1次鉄心612と614がそれぞれ90°
づつずれた位置になっている。図15の状態で、第1の
2次鉄心621と623は第2の1次鉄心612と61
4の延長線から右側にずれた位置になるように、第2の
2次鉄心622と624は第1の1次鉄心611と61
3の延長線から右側にずれた位置になるように配置され
る。すなわち、第1の2次鉄心621は、第1の1次鉄
心611と613の中間の90°の位置から第1の1次
鉄心613寄りに、第1の2次鉄心623は、第1の1
次鉄心611と613の中間の270°の位置から第1
の1次鉄心611寄りに設けられ、第2の2次鉄心62
2は、第2の1次鉄心612と614の中間の180°
の位置から第2の1次鉄心614寄りに、第1の2次鉄
心624は、第2の1次鉄心612と614の中間の0
°の位置から第2の1次鉄心612寄りに設けられてい
る。
【0033】図15の状態から第1の部材671に対し
て第2の部材681が右側に回転すると、軸方向から見
た時の第1の2次鉄心621と623の断面と第2の1
次鉄心612と614の断面との重なりが増加、第2の
2次鉄心622と624の断面と第1の1次鉄心611
と613の断面との重なりが減少するため、第1の2次
コイル641の起電力が増加し、第2の2次コイル64
2の起電力が減少し、差が増加する。逆に左側に回転す
ると、第1の2次鉄心621と623の断面と第2の1
次鉄心612と614の断面との重なりが減少、第2の
2次鉄心622と624の断面と第1の1次鉄心611
と613の断面との重なりが増加するため、第1の2次
コイル641の起電力が減少し、第2の2次コイル64
2の起電力が増加し、差が減少してマイナスになる。
【0034】第6実施例で検出できる回転角度範囲は、
図15の状態から、第2の部材681が第1の部材67
1に対して右側に回転して、第1の2次鉄心621と6
23の断面と第2の1次鉄心612と614の断面とが
重ならなくなった位置と、左側に回転して、第2の2次
鉄心622と624の断面と第1の1次鉄心611と6
13の断面とが重ならなくなった位置の間である。上記
のように、第6実施例の装置では延長部673と674
と延長部682と683の角度幅により相対的な回転範
囲が制限されており、制限範囲を越えて回転した場合に
は2つの回転軸675と685が一緒に回転するように
なっている。そこで、上記の回転角度が検出できる範囲
と制限範囲を一致させるように、各鉄心の幅及び各延長
部の幅が設定されている。
【0035】なお、図6でも説明したように、第1及び
第2の1次鉄心611、612、613、614は、2
次部まで延びている必要はない。図16は、第6実施例
の角度検出装置を自動車のハンドルの回転角度を検出す
る装置に適用した例を示す図である。自動車ではハンド
ルの動作を油圧機構等で増幅して走行方向を変える、い
わゆるパワーステアリングと呼ばれる機構が使用される
が、この例はパワーステアリング機構に本発明の角度検
出装置を使用した例である。
【0036】図16に示すように、ハンドル72が取り
付けられるハンドル軸73は、油圧機構75のギア部7
4とかみ合っており、ハンドル72の回転量に応じて油
圧機構75が車輪の方向を変化させる。ハンドル軸73
の途中に、第6実施例の角度検出装置が使用されてい
る。パワーステアリングでないステアリング機構では、
ハンドルが中立の角度位置の前後の小さな角度範囲では
ハンドルを回転させても走行方向に影響しない遊びとよ
ばれる角度範囲がある。パワーステアリングではこのよ
うな遊びの範囲でもその回転角度に対応する力が増幅さ
れて走行方向を変えてしまうが、パワーステアリングで
もこのような遊びがあることが望まれている。そのた
め、第6実施例の第1の部材675と第2の部材685
の相対的な回転範囲が延長部673と674及び延長部
682と683により制限される機構をハンドル72の
途中に設け、延長部673と674及び延長部682と
683により規定される相対的な角度範囲を遊びの範囲
とする。この機構であれば、中立状態からどちらかにハ
ンドルを切る時には遊びの範囲については油圧機構を動
作させずに、従来の遊びと同様の感触で操作ができる。
しかし、しかしこの機構では、ハンドルをある程度回転
させた状態から戻す時にもこの遊びの範囲ではハンドル
の操作量が走行方向に影響しないことになり、不要な遊
びが生じるという問題があった。これを解決するために
は、遊びの範囲での第1の部材675と第2の部材68
5の相対的な回転角度を検出し、ハンドルを中立状態か
ら回転させる時にはなにもしないが、ハンドルを戻す時
には、遊びの範囲での第1の部材675と第2の部材6
85の相対的な回転角度変化を検出して、その回転に応
じて油圧機構を動作させるようにする。具体的には、遊
びの範囲での回転角度変化信号に応じてモータ等を駆動
し、油圧機構にバイアスが掛かるようにする。
【0037】第6実施例では、第1の部材675と第2
の部材685の相対的な回転範囲が制限されたが、第7
実施例では第1の部材と第2の部材が1回転以上自由に
回転可能な場合について説明する。図17は、第7実施
例の角度検出装置における回転部材と鉄心の配置を示す
図である。
【0038】図17に示すように、第1の部材871の
先端には円筒状の嵌め合い部872が設けられており、
第2の部材881に設けられた円筒穴の嵌め合い部88
2に嵌め合わされる。これにより、第1の部材871と
第2の部材881は相対的に回転可能に保持される。第
1の部材871の1次部は嵌め合い部872の部分に相
当し、1次部には第1の1次鉄心811が設けられてお
り、2次部には第1の2次鉄心821が設けられてい
る。また、第2の部材881の1次部には第2の1次鉄
心812が設けられており、第2次部には第2の2次鉄
心822が設けられている。図示のように、第1の1次
鉄心811と第2の2次鉄心822が回転軸から同じ半
径部分にあり、第2の1次鉄心812と第1の2次鉄心
821が回転軸から同じ半径部分にあり、回転に従って
それぞれの重なり具合が変化する。回転軸からの半径は
異なるが、第1の1次鉄心811と第2の2次鉄心82
2の方が厚くなっており、各鉄心の軸に垂直な断面積は
同じである。
【0039】各鉄心は120°の角度範囲に配置されて
おり、図17の状態から第2の部材881が第1の部材
871に対して右に回転すると第1の1次鉄心811と
第2の2次鉄心822の断面の重なりが増加し、左に回
転すると第2の1次鉄心812と第1の2次鉄心821
の重なりが増加する。結局のところ、第7実施例の角度
検出装置の出力は図11のようになる。
【0040】以上、各種の実施例について説明したが、
他にも各種の変形例が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
新しい方式の変位検出装置及び角度検出装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変位検出装置の基本構成を示す図であ
る。
【図2】図1の変位検出装置の検出範囲と出力を説明す
る図である。
【図3】第1実施例の角度検出装置の構成を示す図であ
る。
【図4】第1実施例の角度検出装置の検出範囲と出力を
説明する図である。
【図5】第2実施例の変位検出装置の構成を示す図であ
る。
【図6】第3実施例の変位検出装置における鉄心の配置
を示す図である。
【図7】第3実施例の変位検出装置の検出範囲と出力を
説明する図である。
【図8】第4実施例の角度検出装置における鉄心の配置
示す図である。
【図9】第4実施例の角度検出装置の構成を示す図であ
る。
【図10】第4実施例の角度検出装置の検出範囲を説明
する図である。
【図11】第4実施例の角度検出装置の出力を示す図で
ある。
【図12】第5実施例の角度検出装置の構成と広い角度
範囲の検出原理を示す図である。
【図13】第6実施例の角度検出装置の第1と第2の部
材の構成と鉄心の配置を示す図である。
【図14】第6実施例の角度検出装置の断面図と回路ブ
ロック図である。
【図15】第6実施例の角度検出装置における鉄心の配
置を示す図である。
【図16】第6実施例の角度検出装置をパワーステアリ
ングにおけるハンドル角度検出に使用した例を示す図で
ある。
【図17】第7実施例の角度検出装置における鉄心の配
置を示す図である。
【図18】従来の電気マイクロメータ等に使用される差
動トランスを説明する図である。
【符号の説明】
11…1次鉄心 12…2次鉄心 13…1次捲線(1次コイル) 14…2次捲線(2次コイル) 15…交流信号源(発振回路) 16…起電力検出回路

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体で作られ、同一の回転軸の回り
    を回転する回転部材である第1の部分(27)と第2の
    部分(28)前記回転軸の回りの相対的な回転角度
    検出する角度検出装置であって、 前記第1の部分に設けられ、軸が前記回転軸に平行に
    置された1次鉄心(11;21)と、 前記第2の部分に設けられ、軸が前記1次鉄心(11;
    21)の前記軸と平行に配置され、前記軸方向から見た
    時に前記相対的な回転に伴って前記軸に垂直な断面と前
    記1次鉄心(11;21)の前記軸に垂直な断面との重
    なり具合が変化するように配置された2次鉄心(12;
    22)と、 前記1次鉄心(11;21)の回りに設けられた1次捲
    線(13;23)と、 前記2次鉄心(12;22)の回りに設けられた2次捲
    線(14;24)と、 前記1次捲線(13;23)に交流信号を印加する交流
    信号源(15;25)と、 前記2次捲線(14;24)に生じる起電力を検出する
    起電力検出手段(16;26)とを備え、 前記断面の重なり具合の変化による前記起電力の変化に
    より相対的な回転角度を検出することを特徴とする角度
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記1次鉄心と前記2次鉄心は、前記回
    転軸の中心から同一の半径部分に設けられている請求項
    1に記載の角度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記2次鉄心(22)は、前記1次鉄心
    (21)の両側に配置された第1と第2の2次鉄心(5
    21、522)を備え、 前記2次捲線(24)は、前記第1と第2の2次鉄心
    (521、522)の回りにそれぞれ設けられた第1と
    第2の2次捲線(541:542)を備え、 前記第1と第2の2次鉄心(521、522)は、前記
    軸方向から見た時に前記第1の2次鉄心(521)と前
    記第2の2次鉄心(522)前記軸に垂直な断面がずれ
    て配置され、 前記起電力検出手段(26)は、前記第1と第2の2次
    捲線の起電力の差を検出する起電力差検出手段(56)
    を備える請求項2に記載の角度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記1次鉄心は120°の回転範囲に配
    置され、前記第1と第2の2次鉄心は、それぞれ120
    °の回転範囲に配置され、前記第1と第2の2次鉄心が
    配置される回転範囲は前記軸方向から見た時に隣接して
    いる請求項3に記載の角度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記相対的な回転の範囲が、前記2次捲
    線に生じる起電力が最大から最小になる1つの回転角度
    間に制限されている請求項1に記載の角度検出装置。
  6. 【請求項6】 前記相対的な回転の範囲が、前記起電力
    差検出手段の出力が最大から最小になる1つの回転角度
    間に制限されている請求項3に記載の角度検出装置。
  7. 【請求項7】 検出できる回転角度範囲を異ならせた請
    求項1に記載の角度検出装置を複数個備える角度検出装
    置。
  8. 【請求項8】 複数個の前記角度検出装置の出力を合成
    して回転角度を算出する演算手段を備える請求項7に記
    載の角度検出装置。
  9. 【請求項9】 同一の回転軸の回りを回転する回転部材
    である第1の部分(47;675)と第2の部分(4
    8;685)の相対的な回転角度を検出する角度検出装
    置であって、 前記第1の部分の1次部分に設けられ、軸が前記回転軸
    と平行に配置された第1の1次鉄心(411;611、
    613)と、 前記第2の部分の1次部分に設けられ、軸が前記第1の
    1次鉄心(411;611)の前記軸と平行に配置され
    た第2の1次鉄心(412;612)と、 前記第1の部分の2次部分に設けられ、軸が前記回転軸
    と平行に配置され、前記軸方向から見た時に前記相対的
    回転に伴って前記軸に垂直な断面と前記第2の1次鉄
    心(412;612)の前記軸に垂直な断面との重なり
    具合が変化するように配置された第1の2次鉄心(42
    1;621)と、 前記第2の部分の2次部分に設けられ、軸が前記回転軸
    と平行に配置され、前記軸方向から見た時に前記相対的
    回転に伴って前記軸に垂直な断面と前記第1の1次鉄
    心(411;611、613)の前記軸に垂直な断面と
    の重なり具合が変化するように配置された第1の2次鉄
    心(422;622)と、 前記第1の1次鉄心と前記第2の1次鉄心の回りに設け
    られた1次捲線(63)と、 前記第1の2次鉄心(421;621)の回りに設けら
    れた第1の2次捲線(641)と、 前記第2の2次鉄心(422;622)の回りに設けら
    れた第2の2次捲線(642)と、 前記1次捲線に交流信号を印加する交流信号源と、 前記第1と第2の2次捲線の起電力の差を検出する起電
    力差検出手段を備えることを特徴とする回転検出装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の1次鉄心(611、61
    3)と前記第2の2次鉄心(622)は、前記回転軸の
    中心から同一の半径部分に設けられており、 前記第2の1次鉄心(612)と前記第1の2次鉄心
    (621)は、前記回転軸の中心から同一の半径部分に
    設けられている請求項9に記載の回転検出装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の1次鉄心(611、61
    3)と前記第2の2次鉄心(622)の組と、前記第2
    の1次鉄心(612)と前記第1の2次鉄心(621)
    の組は、前記回転軸の中心から異なる半径部分に設けら
    れている請求項9に記載の回転検出装置。
  12. 【請求項12】 前記相対的な回転の範囲が、前記起電
    力差検出手段の出力が最大及び最小になる隣接する回転
    角度間に制限されている請求項9に記載の回転検出装
    置。
  13. 【請求項13】 検出できる角度の変位範囲を異ならせ
    た請求項9に記載の角度検出装置を複数個備える角度検
    出装置。
  14. 【請求項14】 複数個の前記角度検出装置の出力を合
    成して回転角度を算出する角度算出手段を備える請求項
    13に記載の角度検出装置。
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