JPS63311136A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

磁歪式トルクセンサ

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JPS63311136A
JPS63311136A JP14828687A JP14828687A JPS63311136A JP S63311136 A JPS63311136 A JP S63311136A JP 14828687 A JP14828687 A JP 14828687A JP 14828687 A JP14828687 A JP 14828687A JP S63311136 A JPS63311136 A JP S63311136A
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shaft
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coil
magnetic
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Masaki Sugimoto
正毅 杉本
Kunihiko Morikawa
邦彦 森川
Nobuteru Hitomi
人見 宣輝
Kenji Ikeura
池浦 憲二
Hisashi Kitahara
北原 寿
Hiroyuki Hirano
弘之 平野
Kazuhiro Takatori
高取 和宏
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、磁気歪効果を利用して回転体に加わるトル
クを非接触で検出するための磁歪式トルクセンサに関す
る。
〔従来の技術〕
従来の、非接触で回転体のトルクを検出可能なトルク検
出装置としては、例えば、特開昭61−127952号
、同61−127953号の各公報記載のものが知られ
ている。
この従来例は、トルク検出素子を内蔵した1個又は複数
個のトルク検出器を車両のトランスミッションケースの
後端部に、嵌合構造、リブとこれに係合するねし構造、
又はフランジ構造により取り付け、トルク検出器の検出
面をトランスミッションケースから延設されている出力
軸の円周方向に所定距離をおいて対向させたものとなっ
ている。
そして、トルク検出器としては、略U字状の磁芯に励磁
コイル及び検出コイルを重ねて巻装した構成となってい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前述した従来例にあっては、トルク検出
器が出力軸の円周方向の一部分にのみ対向するようにな
っているため、出力軸のトルクによる捩に起因した透磁
率変化が検出コイルの起電力変化に反映される割合が低
くなるとともに、出力軸の偏心ノイズ等が混入し、これ
によって検出精度が著しく悪化するという問題点があっ
た。
一方、この検出精度を向上させようとすれば励磁用コイ
ル及び検出用コイルの巻き数を増やす等の処置を施さな
ければならないため、トルク検出器が軸方向に大形化す
ることから、軸方向の装着スペースに制約がある場合に
は容易に装備できないという状況があり、そこで、とく
に、軸方向にスペース効率良く装着可能な構造のセンサ
が各方面から強く要望されていた。
そこで、この発明は、このような従来技術の有する問題
点及び状況に着目してなされたもので、とくに、トルク
検出精度を著しく向上させることができるとともに、軸
方向の装着スペースの大形化を排除できる構造の磁歪式
トルクセンサを提供することを、その目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明は、回転体に作用す
るトルクの値及びその方向に応じた信号を磁気歪効果を
用いて非接触で検出可能な磁歪式トルクセンサにおいて
、前記回転体は、該回転体の外周部に円筒部分を有し、
且つ、該回転体の内部に前記円筒部分と同軸な円筒空間
を有する構造とし、前記円筒部分における軸方向所定域
に、前記軸方向に対して正又は負の傾斜角に設定された
複数のグループから成る第1のグループ列を有し且つ磁
気歪効果を呈する第1のトルク検出面を設け、前記円筒
空間の前記第1のトルク検出面に対向した円周面に、前
記軸方向に対して負又は正の傾斜角に設定された複数の
グループから成る第2のグループ列を有し且つ磁気歪効
果を呈する第2のトルク検出面を設けるとともに、前記
第1及び第2のグループ列にそれぞれ近接対向した位置
に固定配設され且つ前記第1及び第2のトルク検出面と
の間でそれぞれ磁気回路を形成可能な第1及び第2のコ
イルを具備したことを特徴としている。
〔作用〕
この発明においては、第1.第2のコイルに所定周波数
の励磁電流を供給すると、各々、第1又は第2のコイル
、空隙、第1又は第2のトルク検出面、空隙、及び第1
又は第2のコイルを介する磁気回路が形成される。この
とき、第、1.第2のトルク検出面を通過する磁束は、
表皮効果のためにその表面のみを通過するとともに、各
々、複数のグループ(グループ列)により、回転体の軸
方向に対して反対となる所定角度だけ傾斜して通過し、
これによって、第1.第2のトルク検出面は軸方向に対
して相異なる形状磁気異方性を有する。
この状態において、回転体にトルクが加わっていなけれ
ば、第1.第2のトルク検出面は所定の透磁率を有して
おり、このため、第1.第2のコイルは、磁気回路の透
磁率に応じたインダクタンスの値を有する。
一方、回転体に所定方向のトルクが加わると、第1.第
2のトルク検出面が各々引張及び圧縮変形作用を受け、
第1.第2のトルク検出面の透磁率が変化し、これに応
じて第1.第2のコイルのインダクタンスの値が変化す
る。このため、このインダクタンスの変化を適宜電気信
号に変換することにより、回転体に加わるトルクの方向
及びその値を知ることができる。
このとき、トルク検出は、回転体の全周で各々行うよう
になっており、また、第1.第2のトルク検出面には、
相互に反対極性の検出信号を出力するよう形状磁気異方
性をもたせていることから、トルクの変化に対する出力
信号の幅を太き(とることが可能になり、精度良く且つ
安定した検出を行い得る。さらに、何れか一方のセンサ
部分は回転体の内部に設けられているので、その分、軸
方向の装着スペースの有効利用を図り、また小型化を図
ることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
′第1図乃至第7図は、この発明の一実施例を示す図で
ある。
第1図において、1は透磁性部材(例えば、Cr−Mo
鋼鋼部部材から成り円柱状に形成された回転体としての
シャフトを示し、2はシャフト1に作用するトルクを検
出するトルク検出装置を示す。
この内、シャフト1の一端は、ボールベアリング等のベ
アリング3によりブラケット4に軸支されるとともに、
他端も図示しないベアリングを介して軸支されている。
そして、シャフト1は、その他端側(以下、これを「入
力側」という)において図示しない駆動手段により回転
トルクが必要に応じて与えられるようになっている。。
また、シャフト1の同図におけるベアリング3側(以下
、これを「出力側」という)には、駆動ギヤ5Aが図示
の如く一体に設けられている。
また、シャフト1の駆動ギヤ5Aの下方には、駆動ギヤ
5Aに噛合する被駆動ギヤ5Bが配設されており、この
被駆動ギヤ5Bは、ボールベアリング等のベアリング6
を介して前記ブラケット4にその一端が軸支された出力
シャフト8に固着されている。このため、シャフト1が
図示しない駆動手段により所定方向に回転駆動させられ
ると、この回転力(トルク)はシャフト1.駆動ギヤ5
A1被駆動ギヤ5Bを順次介して出力シャフト8に伝達
され、この出力シャフト8が所定方向に回転するように
なっている。
さらに、シャフト1の内部には、第1図に示すように、
このシャフト1の外周面(円筒部分)と同軸な所定径を
有する円筒空間としての中空孔10が形成されている。
一方、トルク検出装置2は、シャフト1に設けられた磁
歪式トルクセンサ2Aと、このトルクセンサ2Aによる
検出信号に基づいてトルク測定を行う測定部2Bとによ
り構成されている。
この内、磁歪式トルクセンサ2Aは、シャフト1の軸方
向(第1図中の矢印A参照)の所定域の外周部に設けら
れた第1のセンサ部11Aと、この第1のセンサ部11
Aに対向した中空孔10の円周部(以下、これを必要に
応じて内周部という)に設けられた第2のセンサ部11
Bとにより構成されている。そして、第1のセンサ部1
1Aは、駆動ギヤ5Aより入力側に位置するシャフトl
の所定域の外周面に沿って形成された複数のグループa
、・・・、aから成る第1のグループ列12A(第2図
参照)と、この第1のグループ列12Aから所定距離の
空隙を残して固定配設された励磁、検出用の第1のコイ
ル13Aと、この第1のコイル13Aが巻装された第1
のヨーク14Aとを有して構成されている。そして、第
1のヨーク14Aは、前記ブラケット4に連設されたシ
ャフトカバー15に吊設・固定されている。
また、グループa、・・・、aの各々は、シャフト1の
軸方向に対して、ここでは+45度の傾斜角をもってシ
ャフト1の外周面に所定深さの穿設により等間隔で形成
され、これにより、第1のグループ列12Aを含む所定
域の外周面が第1のトルク検出面16Aとして設定され
ている(第4図(1)参照)。ここで、本実施例におけ
る上述の傾斜角の正負は、シャフト1の外周面に相対し
たときの軸方向を基準軸(第4図(1) (2)中の二
点鎖線参照)とし、これから反時計回りにとるときを正
、時計回りにとるときを負としている。
一方、第2のセンサ部11Bは、シャフト1の内周部に
おける前記第1のグループ列12Aに対向する所定域に
設けられた複数のグループb、・・・。
bから成る第2のグループ列12B(第2図参照)と、
この第2のグループ列12Bから所定距離の空隙を残し
て固定配設された励磁、検出用の第2のコイル13Bと
、この第2のコイル13Bが巻装された第2のヨーク1
4Bとを有して構成されている。そして、第2のヨーク
14Bは、前記ブラケット4の出力側端面にボルト18
.18により着脱自在に固着された略T字状のヨーク支
持部材20の先端部に固設されている。また、このヨー
ク支持部材20のアーム部分には、図示の如く、第2の
コイル13Bのリード線を導出するための導出穴2OA
が穿設されている。
また、グループb、・・・、bの各々は、シャフト1の
軸方向に対して、ここでは−45度の傾斜角をもってシ
ャフト1の内周部に前述したグループa、・・・、aと
同様にして形成され、これにより、第2のグループ列1
2Bを含む所定域の円周面が第2のトルク検出面16B
として設定されている(第4図(2)参照)。
ところで、グループa、・・・、a及びす、・・・、b
を設けることにより、第1.第2のトルク検出面16A
、16Bのグループa、・・・、a相互間及びす、・・
・、b相互間にシャフト1の周面の一部としてライン状
の凸条a′、・・・、a′及びb′、・・・。
、 b′が各々形成される(第4図(1) (21参照
)。この凸条a′、・・・、a′及びb′、・・・、b
′は、後述するトルク検出用の磁束φをシャフト軸方向
に対して各々所定(本実施例では、45度)の傾斜角を
もって導くもので(第4図(11(2+中の点線参照)
、これによってシャフト1の第1.第2のトルク検出面
16A、16Bは相互に異なる形状磁気異方性を有する
ようになっている。
このため、グループa、・・・、a及びす、・・・、b
の長さ9幅、相互間隔は、第1図乃至第4図に示すよう
に、上述した形状磁気異方性を確保できる所定値に設定
されている。
ここで、本実施例における第1.第2のトルク検出面1
6A、16Bは、引張変形を受けたときに透磁率が増加
する、所謂、正の磁歪特性を有するように設定されてい
る。
一方、前述した測定部2Bは第5図に示すように構成さ
れており、同図において、30は第1゜第2のコイル1
3A、13Bと抵抗素子(抵抗値R+ 、R2)27A
、27Bとのブリッジ回路である。そして、このブリッ
ジ回路30の入力端a。
bには、交流電源32が接続される一方、出力端c、d
は、検出信号を処理する信号処理部34を介して指示計
36に至る。ここで、交流型i32の周波数は、トルク
検出面16A、16Bを通過する磁束がその表面にのみ
分布する、所謂、表皮効果を発生させるに十分な値(例
えば10kHz〜30kHz程度)に設定されている。
また、信号処理部34は、ブリッジ回路30の出力端c
 −b、  d −bからの検出信号を各々直流化する
整流回路38.38Bと、この整流回路38Aの出力を
プラス、整流回路38Bの出力をマイナスとしてこれら
の差をとって増幅しその増幅信号を指示計36に出力す
る差動増幅器40とを有して構成されている。
ここで、本実施例では、ブリッジ回路30のインダクタ
ンスL+ 、L2は、コイル巻数その他の数値設定によ
りり、=L2になるよう設定されており、シャフト1に
トルクが印加されていない状態では、ブリッジ回路30
の出力が零、即ち平衡状態になるよう抵抗値R+、Rz
が設定されている。
次に、上記実施例の動作を説明する。
まず、シャフト1にトルクが印加されていない状態で、
測定部2Bの交流電源32をオンにし、第1及び第2の
コイル13A及び13Bに交流電流を供給すると、第6
図中の点線図示のような磁気閉回路が形成される。即ち
、これを第1のコイル13Aにかかる磁気回路について
みれば、各磁束φは第1のヨーク14A、空隙、第1の
トルク検出面16Aを経て再び、空隙、第1のヨーク1
4Aを介する経路となり、これは、第2のコイル13B
にかかる磁気回路でも同様である。
このとき、第1.第2のトルク検出面16A。
16Aにおける磁束φ、・・・、φは、表皮効果のため
に、第1.第2のトルク検出面16A、16Bの表面部
分、つまり、第1.第2のグループa。
・・・、a相互間及びす、・・・、b相互間の凸条a′
・・・、a′及びb′、・・・、b′に沿う状態で且つ
軸方向に対し各々正又は負の45度の傾斜角をもって通
過する(第4図(11(21中の点線参照)。そして、
この状態では、前述したようにインダクタンスL1=L
2であるから、ブリッジ回路30の出力端c、  dの
交流出力は同位相で且つ同電位となる。
このため、整流回路34A、34Bの直流出力は相等し
く、差動増幅器36の出力値は零となり、指示計36の
振れは零となる。
この状態から、図示しない駆動手段によりシャフト1が
回転され、例えば第1図、第3図中のRで示す方向(以
下、これを「右回転方向」という)にトルクが加わった
とする。これにより、第1のトルク検出面16Aは第4
図(11中の■−■で示す方向に圧縮変形を受け、一方
、第2のトルク検出面16Bは同図(2)中の■−■で
示す方向に引張変形を受ける。この変形作用によって、
第1のトルク検出面16Aでは、透磁率が減少し、ここ
を通過する磁束φ、・・・、φが減少し、結局、インダ
クタンスL1が低下する。これに対して、第2のトルク
検出面16Bでは、透磁率が増加し、ここを通過する磁
束φ、・・・、φが増加し、結局、インダクタンスL2
が増加する。
このため、測定部2Bのブリッジ回路30では、その平
衡がくずれ、出力端c−b側の電圧が出力端d−b側の
電圧に比べて高くなる。従って、信号処理部34におい
ては、整流回路38Aの出力の方が整流回路38Bの出
力より大きくなり、差動増幅器40の出力は正の値とな
り、これにより、指示計36は正の直流電圧値を指示す
る。
上述の場合とは反対に、前述したトルクが加わっていな
い平衡状態から、第1図、第3図中のしで示す方向(以
下、これを「左回転方向」という)にトルクが加わった
とする。これにより、第1のトルク検出面16Aは第4
図(1)中の■−■で示す方向に引張変形を受け、且つ
、第2のトルク検出面16Bは同図(2)中の■−■で
示す方向に圧縮変形を受ける。これによって、第1のト
ルク検出面16Aでは透磁率が増加することからインダ
クタンスL1が増加し、これに対して、第2のトルク検
出面16Bでは透磁率が減少することからインダクタン
スL2が減少する。
このため、測定部2Bのブリッジ回路30では、出力端
d−b側の電圧が出力端c−b側の電圧に比べて高(な
る。従って、信号処理部34においては、整流回路38
Bの出力が整流回路38Aの出力より大きくなり、差動
増幅器40の出力は負l ご の値となり、これにより、指示計36は負の所定電圧値
を指示する。
そこで、上述した測定を方向毎にトルクの値を変えて実
行すると、シャフト1に加えられるトルクの値と第1.
第2のトルク検出面16A、16Bの透磁率の値とは比
例関係にあることから、第7図に示す結果が得られる。
即ち、トルクが零のときには、信号処理部34の出力電
圧が零でなり、この状態から右回転方向又は左回転方向
にトルクが印加されると、そのトルク値に比例した正又
は負の出力電圧が得られる。つまり、出力電圧の値によ
りシャフト1に印加されたトルクの大きさを知ることが
でき、出力電圧の正負によりトルクの印加力向を知るこ
とができる。
本実施例は以上のように構成され作用することから、種
々の利点を有している。
まず、シャツ)1の所定域における内外円周面全周に渡
って第1.第2のトルク検出面16A。
16Bが各々形成され、その検出出力が周方向に平均化
されることから、従来例のようにシャフト1の部分周面
の磁気歪効果を利用する場合に比べ、シャフト1内部の
構造欠陥等の局所的な磁気特性の乱れに直接影響される
こともなく、一方、シャフト1が回転中に偏心を生じて
も、全体としてこの偏心の影響を平均化できることから
、これにより出力電圧に偏心誤差が生じるという状況が
著しく減少され、従って検出精度を著しく向上させるこ
とができる。
さらに、本実施例では、透磁性部材からなるシャフト1
の内外円周面にグループa、・・・、a及びす、・・・
、bを形成することにより、シャフト1及び第1.第2
のトルク検出面16A、16Bが単一部材で構成され、
このため、その構成を簡単化でき、且つ、堅牢になり、
また例えば磁歪膜をシャフトの内外円周面に接着剤で貼
着する場合に比べて、この貼着の際の磁歪膜の歪及び接
着剤の温度特性等を考慮しな(でもよく、この点からも
高精度な検出を行うことができる。
さらにまた、第1.第2のトルク検出面16A。
16Bは、回転トルクに対して相互に反対方向の変形力
を受ける構成になっているため、反対極性の出力信号が
得られ、これによってトルクの変化に対する検出信号の
レンジ幅を大きく設定でき、右回転及び左回転の両方向
を上述した高精度を維持しつつ検出できる。
さらにまた、本実施例では、一方のセンサ部11Bをシ
ャフト1の内部に設け、他方のセンサ部11Aのみをシ
ャフト1の外部に設けているため、シャフト1の外部の
装着スペースを一方のセンサ部11Bの分だけ縮小でき
、これにより、本センサ2Aを組み込む機器全体の小型
化を図ることができ、又は、シャフト1の外部の僅かの
スペースでも装着可能になり、省スペース化を推進でき
る。
また、本実施例では、第1.第2のコイル13A。
13Bを励磁及び検出の両方に兼用する構成としている
から、その両方のコイルを各別に巻装する場合に比べて
、より小型化することができる。
さらにまた、本実施例では、第2のセンサ部IIBをシ
ャフト1の出力側端面から中空孔10に着脱自在に挿入
可能である構成としているため、センサ部11Bの保守
、管理が容易である。
従って、このような磁歪式トルクセンサ2Aは車両、工
作機械等に広く適用可能であり、これらの機器はその制
御及び構造面において前述した各利点を享受可能になる
なお、前述した実施例においては、第1のトルク検出面
16Aのグループa、・・・、aの傾斜角を軸方向に対
して+45度、第2のトルク検出16Bのグループb、
・・・、bのそれを一45度に設定したが、本発明は必
ずしもこれに限定されることな(、傾斜方向を各々反対
に又は傾斜角を同一にしても可能であり、また、傾斜角
の絶対値は他の値であってもよい。一方、装着スペース
に余裕がある場合には、シャフトの内外に二組づつ同一
のセンサ部を装備し、さらに検出精度の向上を図るとし
てもよい。
また、前述した実施例では、シャフト1内部の円筒空間
を有する空間部として同軸状の中空孔10を形成すると
したが、本発明は必ずしもこれに限定されることなく、
“例えば、シャフト1に穿設置9 された同軸状の有底穴であってもよいし、また端面を略
封鎖された同軸状の空間であってもよい。
さらに、前述した実施例は、シャフト1とトルク検出面
16A、16Bとは単一部材で構成される場合を示した
が、これは必要に応じて、スリットを設けた透磁性の磁
歪膜をシャフトの内外円周面に貼着する等の構成も採り
得る。
さらにまた、前記実施例においては、グループの代わり
にライン状の非透磁性部材を斜めに埋設し、磁束の漏れ
を確実に防止させるとしてもよい。
さらにまた、この発明は、回転しない部材であってもト
ルクが伝達される部材であれば、その部材に対して前述
と同様に適用し得ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明によれば、磁歪式ト
ルクセンサを回転体の外周部及び内周部に分割して設け
、且つ、シャフトの内外で対向する所定域の円周面にそ
れぞれに異なる形状磁気異方性を有する第1.第2のト
ルク検出面を設けるという構成にしたため、局所的な磁
気特性の乱れが生じてもそれが周方向に平均化され、ま
たシャフトに偏心が生じてもその偏心誤差がシャフトの
ラジアル方向の反対側同士で吸収される等のことから、
回転体に加わるトルクに応じた信号を非接触で精度良く
検出可能になるとともに、シャフトの内外のトルク検出
面で各別に異なる形状磁気異方性をもたせていることか
ら、何れか一方のトルク検出面にかかる検出の場合に比
較して、トルクの変化に対する検出値のレンジ幅が広く
設定可能になって安定した高精度の測定を行うことが可
能になる一方、回転体の外部の装着スペースが小さい場
合でも取付けが可能になり、また軸方向の装着スペース
が極力少なくてすむ等、装着スペースの有効利用及び省
スペース化を推進して、本センサを適用する機器の小型
化にも寄与するという優れた磁歪式トルクセンサを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す一部破断した側面図
、第2図は第1図のシャフトのグループ列を示す一部破
断した側面図、第3図は第2図中のm−m線に沿った断
面図、第4図(11(21は各々第1、第2のトルク検
出面のグループの変形作用を示すため、シャフトの内外
の第1.第2のトルク検出面をそれぞれ平板状に展開し
たときの説明図、第5図は第1図の測定部を示すブロッ
ク図、第6図は本実施例における軸方向の磁束の経路を
示す説明図、第7図は本実施例におけるトルク対出力電
圧の関係を示すグラフである。 図中、1は外周面に円筒部分を含む中空状のシャフト(
回転体)、2はトルク検出装置、2Aは磁歪式トルクセ
ンサ、10は円筒空間を含む中空孔、12A、12Bは
第1.第2のグループ列、13A、13Bは第1.第2
のコイル、16A。 16Bは第1.第2のトルク検出面、a、・・・、a、
b、・・・、bはグループである。 弔 検出面 4図 種上面 第 6 区 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転体に作用するトルクの値及びその方向に応じ
    た信号を磁気歪効果を用いて非接触で検出可能な磁歪式
    トルクセンサにおいて、 前記回転体は、該回転体の外周部に円筒部分を有し、且
    つ、該回転体の内部に前記円筒部分と同軸な円筒空間を
    有する構造とし、 前記円筒部分における軸方向所定域に、前記軸方向に対
    して正又は負の傾斜角に設定された複数のグループから
    成る第1のグループ列を有し且つ磁気歪効果を呈する第
    1のトルク検出面を設け、前記円筒空間の前記第1のト
    ルク検出面に対向した円周面に、前記軸方向に対して負
    又は正の傾斜角に設定された複数のグループから成る第
    2のグループ列を有し且つ磁気歪効果を呈する第2のト
    ルク検出面を設けるとともに、 前記第1及び第2のグループ列にそれぞれ近接対向した
    位置に固定配設され且つ前記第1及び第2のトルク検出
    面との間でそれぞれ磁気回路を形成可能な第1及び第2
    のコイルを具備したことを特徴とする磁歪式トルクセン
    サ。
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DE3820433A DE3820433A1 (de) 1987-06-15 1988-06-15 Drehmomentsensor
US07/206,722 US4942771A (en) 1987-06-15 1988-06-15 Magnetostriction type torque sensor

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509331A (ja) * 2000-09-12 2004-03-25 ファースト テクノロジー アーゲー 磁気トルクセンサーシステム
JP2012073151A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Topy Ind Ltd 磁歪式トルク検出装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59228140A (ja) * 1983-06-06 1984-12-21 アセア・アクチ−ボラグ 磁気弾性トルク変換器

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