JP2000055610A - ねじれ量検出装置 - Google Patents

ねじれ量検出装置

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JP2000055610A
JP2000055610A JP10224851A JP22485198A JP2000055610A JP 2000055610 A JP2000055610 A JP 2000055610A JP 10224851 A JP10224851 A JP 10224851A JP 22485198 A JP22485198 A JP 22485198A JP 2000055610 A JP2000055610 A JP 2000055610A
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつシンプルな構造を持つと共に、全周
ににわたってねじれ量の検出が可能であり、また、微小
範囲でも高分解能でのねじれ量の検出を可能にする。 【解決手段】ねじれ量検出装置はトーションバーで結合
された入力軸と出力軸との間の相対回転量に基づいてト
ーションバーのねじれ量を検出する。1次巻線部は、入
力軸及び出力軸の周囲に設けられ、1相の交流信号によ
って励磁される。入力軸と出力軸にはそれぞれの軸に連
動して回転し、この回転によって所定の固定位置との間
で磁気結合の度合いが変化するように形成される磁気応
答部材を有する。入力側2次巻線部は1次巻線部の励磁
に応じて入力側の磁気結合部との相対的な位置関係にお
いてそれぞれサイン波形、マイナスサイン波形、コサイ
ン波形、マイナスコサイン波形を出力するように配置さ
れる。出力側2次巻線部は1次巻線部の励磁に応じて出
力側磁気結合部との相対的な位置関係において同様の波
形を出力するように配置される。回転量検出手段は入力
側及び出力側の2次巻線部からの出力に基づいて相対回
転量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トーションバーで
結合された入力軸と出力軸との間の相対回転量、すなわ
ちトーションバーのねじれ量を検出するねじれ量検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】トーションバーで結合された入力軸と出
力軸との間の相対回転量(トーションバーのねじれ量)
を検出するものとしては、従来からよく知られたものと
して、入力軸と出力軸の両軸にレゾルバ装置を設け、こ
の両レゾルバ装置からの角度信号に基づいて相対回転量
(ねじれ量)を検出するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のねじれ量
検出装置は、トーションバーで結合された入力軸と出力
軸の両方にレゾルバ装置を設けなければならず、装置全
体が大型化し、コスト的にも高価になるという欠点を有
する。また、トーションバー自体のねじれ量(相対回転
量)はさほど大きくはないが、トーションバーの使われ
る場所(部位)によってはねじれた状態を維持しながら
1回転するような構成になっているものもある。また、
1回転以上するようなトーションバーのねじれ量を検出
する場合、トーションバーの回転途中の時々においても
ねじれ量の微妙な変化を検出することができなければな
らない。このように1回転以上するようなトーションバ
ーのねじれ量を検出する場合にはトーションバーの回転
領域全般すなわちトーションバーの全周に渡ってねじれ
量を検出することができなければならない。従って、こ
のように全周に渡ってトーションバーのねじれ量を検出
する場合は、レゾルバ装置自体の高コスト化は避けられ
ないものであり、結果的にねじれ検出装置自体の高コス
ト化を招いていた。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、小型かつシンプルな構造を持つと共に、全周ににわ
たってねじれ量の検出が可能であり、また、微小範囲で
も高分解能でのねじれ量の検出が可能なねじれ量検出装
置を提供することを目的とするものである。
【0005】また、製造が極めて容易になるようなシン
プルな構造を持つねじれ量検出装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】出願時の請求項1に記載
された本発明に係るねじれ検出装置は、トーションバー
で結合された入力軸と出力軸との間の相対回転量に基づ
いて前記トーションバーのねじれ量を検出するねじれ量
検出装置において、前記入力軸及び前記出力軸の周囲に
設けられ、交流信号によって励磁される1次巻線部と、
前記入力軸に連動して回転し、この回転によって所定の
固定位置との間で磁気結合の度合いが変化するように形
成された磁気応答部材を有する入力側磁気結合部と、前
記出力軸に連動して回転し、この回転によって所定の固
定位置との間で磁気結合の度合いが変化するように形成
された磁気応答部材を有する出力側磁気結合部と、前記
1次巻線部の励磁に応じて前記入力側磁気結合部との相
対的な位置関係に応じた誘導出力交流信号を出力するよ
うに配置された入力側2次巻線部と、前記1次巻線部の
励磁に応じて前記出力側磁気結合部との相対的な位置関
係に応じた誘導出力交流信号を出力するように配置され
た出力側2次巻線部と、前記入力側及び出力側の2次巻
線部からの出力に基づいて前記相対回転量を検出する回
転量検出手段とを備えたものである。
【0007】上記構成によれば、1相の交流信号によっ
て励磁する構成であるため、励磁回路の構成が簡単であ
るという利点を有する。また、入力側磁気結合部及び出
力側磁気結合部のそれぞれに磁気結合の度合いが変化す
るような磁気応答部材を設けているので、入力側2次巻
線部及び出力側2次巻線部のそれぞれから回転位置を検
出するために必要なサイン波形、マイナスサイン波形、
コサイン波形、マイナスコサイン波形を得ることがで
き、これに基づいて入力軸及び出力軸の回転位置を検出
し、それに基づいて両軸の相対回転量を検出することが
できる。
【0008】出願時の請求項2に記載された本発明に係
るねじれ検出装置は、前記請求項1に記載のねじれ検出
装置の一実施態様として、前記入力側磁気結合部及び前
記出力側磁気結合部の磁気応答部材が回転軸方向に沿っ
て螺旋状に設けられた凸状帯部材からなり、前記入力側
2次巻線部及び前記出力側2次巻線部は前記トーション
バーの回転軸の方向に沿って直線的に配置されているも
のである。上述の構成によれば、磁気応答部材が回転軸
方向に沿って螺旋状に設けられているので、入力軸及び
出力軸の回転に応じて、磁気応答部材は回転軸方向に直
線移動しているのと等価の運動をする。従って、磁気応
答部材の直線移動を検出するために、入力側及び出力側
の2次巻線部を同じく回転軸方向に沿って直線的に配置
した。これによって、2次巻線の配置がシンプルになり
簡単に製造することができるようになる。
【0009】出願時の請求項3に記載された本発明に係
るねじれ検出装置は、前記請求項1に記載のねじれ検出
装置の一実施態様として、前記入力側磁気結合部及び前
記出力側磁気結合部の磁気応答部材が回転方向に設けら
れた歯形状部材からなり、前記入力側2次巻線部及び前
記出力側2次巻線部は前記トーションバーの回転方向に
沿って配置されているものである。上述の構成によれ
ば、磁気応答部材は単純な歯形形状で形成でき、その周
囲に入力側及び出力側の2次巻線部を設けるだけでよく
簡単に製造できる。
【0010】出願時の請求項4に記載された本発明に係
るねじれ検出装置は、前記請求項1に記載のねじれ検出
装置の一実施態様として、前記回転量検出手段が、前記
入力側2次巻線部からの出力に基づいて入力軸の回転位
置を検出する入力軸回転位置検出手段と、前記出力側2
次巻線部からの出力に基づいて出力軸の回転位置を検出
する出力軸回転位置検出手段と、前記入力軸回転位置検
出手段と前記出力軸回転位置検出手段との出力に基づい
て前記入力軸と前記出力軸との間の相対回転量を演算す
る第1の相対回転量演算手段と、前記入力軸と前記出力
軸との間の相対回転量がゼロの場合における前記第1の
相対回転量演算手段から出力される演算値を初期回転量
として記憶する記憶手段と、前記第1の相対回転量演算
手段から出力される演算値から前記記憶手段に記憶され
ている前記初期回転量を減算したものを前記入力軸と前
記出力軸との間の実際の相対回転量として出力する第2
の相対回転量演算手段とから構成したものである。上述
の構成によれば、入力軸の回転位置を検出する手段と、
出力軸の回転位置を検出する手段との間で予め原点合わ
せを行わなくても、トーションバーがねじれていない状
態における初期回転量を予め記憶しているので、それに
基づいてねじれた場合における両軸の相対回転量を検出
することができる。
【0011】出願時の請求項5に記載された本発明に係
るねじれ検出装置は、前記請求項1に記載のねじれ検出
装置の一実施態様として、前記入力側2次巻線部及び前
記出力側2次巻線部から出力される誘導出力交流信号
が、サイン関数、コサイン関数、マイナス・サイン関
数、マイナスコサイン関数にそれぞれ相当するものであ
る。上記構成によれば、従来から知られているレゾルバ
において得られたと同様の2つの出力交流信号(サイン
出力とコサイン出力)を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1はこの発明の一
実施の形態に係るねじれ検出装置の一部断面構造を示す
図である。図2は図1のねじれ検出装置のY−Y線にお
ける断面図である。図3は可変磁気結合部20Aと2次
巻線部SW1〜SW4との位置関係を示す展開図であ
る。図1に示されたねじれ検出装置は、巻線部10と、
トーションバー2に結合された入力軸2A及び出力軸2
Bの一部に形成された入力側可変磁気結合部20Aと出
力側可変磁気結合部20Bとを含んで構成されるもので
ある。入力軸2A及び出力軸2Bはそれぞれ機械系(図
示せず)に連結されており、入力軸2A側の機械系のト
ルクの変化に連動して出力軸2Bは回転する。このと
き、そのトルクの大きさに応じて入力軸2Aと出力軸2
Bとの間にねじれが生じる。このねじれによって、入力
軸2Aと出力軸2Bとの間に回転誤差が生じる。巻線部
10は入力軸2A及び出力軸2Bの回転に影響されない
ような適当な箇所に固定されている。このようにして可
変磁気結合部20A及び20Bがトーションバー2のね
じれに連動して巻線部10に対してそれぞれ相対的に回
転変位する。要するに、このねじれ検出装置において
は、巻線部10に対する可変磁気結合部20A及び20
Bの相対的な回転位置をそれぞれ検出し、両軸の回転位
置に基づいて入力軸2Aと出力軸2Bとを結合するトー
ションバー2のねじれ量を検出するものである。
【0013】巻線部10は、トーションバー2の可変磁
気結合部20A及び20Bを覆うように設けられた円筒
状の1次巻線部PWと、この1次巻線部PWの内周面側
であってトーションバー2の軸方向に沿って直線状に設
けられた複数の2次巻線部SW1〜SW8とを含んで構
成される。2次巻線部SW1〜SW4はトーションバー
2の入力軸2Aの回転位置検出用の巻線であり、4つの
極11〜14にそれぞれ巻き回されている。2次巻線部
SW5〜SW8は出力軸2Bの回転位置検出用の巻線で
あり、4つの極15〜18にそれぞれ巻き回されてい
る。各極11〜18の鉄心は共通の基部BSに固定さ
れ、所定の相互配置関係となるように固定されている。
なお、1次巻線部PWは、2次巻線部SW1〜SW8に
共通のものが1つ設けられ、それが1相の交流信号によ
って励磁されているが、1次巻線部を2次巻線部SW1
〜PW8の各極11〜18毎に設けてもよい。なお、2
次巻線部SW1〜SW4と可変磁気結合部20A、2次
巻線部SW5〜SW8と可変磁気結合部20Bとの構成
は同じなので、以下、2次巻線部SW1〜SW4と可変
磁気結合部20Aの構成を説明し、2次巻線部SW5〜
SW8と可変磁気結合部20Bの構成については省略す
る。
【0014】図1及び図2から明らかなように可変磁気
結合部20Aは、鉄等の磁性体からなる4つの凸状帯S
P1〜SP4をトーションバー2の軸方向に沿って螺旋
状に形成してなるものである。この凸状帯SP1〜SP
4はそれぞれ回転方向に90度間隔で配置されている。
このような磁性体の螺旋状の凸状帯SP1〜SP4は、
薄い金属帯板によって形成することができるので、入力
軸2Aの外周面に沿ってその金属帯板を螺旋状に巻き回
して形成してもよい。なお、図では、凸状帯SP1〜S
P4はある程度の厚みを有し、円筒状に構成されてい
る。
【0015】すなわち、可変磁気結合部20Aは、基部
である入力軸2Aに対して、所定の磁気応答特性を有す
る磁気応答部材(凸状帯SP1〜SP4)が入力軸2A
の回転方向(円周方向)に沿って所定のピッチPで繰り
返し設けられたもので構成されていればよい。図1及び
図2の実施の形態では、入力軸2Aの4分の1回転を1
ピッチとして磁気応答部材(凸状帯SP1〜SP4)が
設けられている。各極11〜14の鉄心コアの先端は、
ギャップを介して凸状帯SP1〜SP4に非接触ではあ
るが磁気的に結合しており、各極11〜14の他端は、
共通の磁性体基部BSに固定されて所定の相互配置関係
に固定されると共に磁気回路が形成されている。
【0016】可変磁気結合部20Aの磁気応答部材(凸
状帯SP1〜SP4)としては、鉄又はニッケルなどの
ような磁性体、あるいは銅又はアルミニウムなどのよう
な非磁の導電体とすることによって、透磁率あるいは磁
気抵抗あるいは渦電流損失などの所定の磁気応答特性を
持たせることができるので、そのように適宜の材質を用
いて構成すればよい。すなわち、磁気応答部材(凸状帯
SP1〜SP4)が存在する箇所とそうでない箇所との
間で、2次巻線部SW1〜SW4に及ぼす磁気的応答特
性が異なるようになっていればよい。また、入力軸2A
に対する磁気応答部材(凸状帯SP1〜SP4)の形成
方法も、貼り付け、接着、かしめ止め、切削、めっき、
蒸着、焼き付けなどの適宜の手法を用いてもよいことは
いうまでもない。
【0017】なお、図1及び図2においては、図示の都
合上、凸状帯SP1〜SP4の形状や螺旋ピッチ及び2
次巻線部SW1〜SW4の各極11〜14の配置は、正
確には図示されていず、単に例示的に示されているだけ
である。理想とする、正確な配置や形状については、図
3に基づいて説明する。図3は、凸状帯SP1〜SP4
を有する入力軸2Aの回転動作に対する2次巻線部SW
1〜SW4の相対的な位置関係を展開して示すものであ
る。
【0018】入力軸2Aが0度から90度までCCW方
向に回転すると、凸状帯SP1は、図の実線SPAの位
置から2点鎖線SPBで示す位置まで横向きに動くこと
に相当する。つまり、実線SPAの点j0は2点鎖線S
PBの点k0へ、実線SPAの点j1は2点鎖線SPB
の点k1へと右横方向に移動したことになる。一方、凸
状帯SP1からなる磁気応答部材の磁気的性質のみに着
目すると、凸状帯SP1はその螺旋形状故に、下向き矢
印xに示す方向に直線移動したのと等価である。つま
り、実線SPAの点j0が2点鎖線SPBの点k1へと
下向きに直線移動したのと等価的な動きを示す。また、
入力軸2Aが逆方向に回転するときは上向きに直線移動
したのと等価的な動きを示す。
【0019】例えば、図1及び図2のねじれ検出装置の
場合は、0°から90°までの検出角度範囲に対応する
横幅(実線SPAの点j0から2点鎖線SPBのk0点
までの凸状帯SP1の表面の回転軌跡の長さ)をWとす
ると、凸状帯SP1の横方向の幅(回転方向についての
幅)は略W/2程度となるようにする。凸状帯SP1の
スクリューピッチは適宜設定してよい。設定したスクリ
ューピッチに応じて凸状帯SP1の縦方向(見かけ上の
直線変位方向)の幅P/2が定まる。横方向(回転方
向)の移動量Wに対応する縦方向(直線方向)の見かけ
上の移動量Pは、凸状帯SP1の縦方向(見かけ上の直
線変位方向)の幅P/2の略2倍となる。従って、この
縦方向についての見かけ上の移動量Pを1ピッチとし
て、本発明による検出原理に従って該1ピッチの範囲の
直線位置をアブソリュートで検出するように、2次巻線
部SW1〜SW4の各極11〜14を配置すればよい。
【0020】検出対象たる入力軸2Aの回転位置の変化
に応じて、可変磁気結合部20Aの磁気応答部材(凸状
帯SP1〜SP4)の2次巻線部SW1〜SW4に対す
る相対位置が変化することにより、1次巻線部PWと各
2次巻線部SW1〜SW4との間の磁気結合が変化す
る。これにより、入力軸2Aの回転運動に応じて振幅変
調された誘導出力交流信号が、各2次巻線部SW1〜S
W4の配置のずれに応じて異なる振幅関数特性で、各2
次巻線部SW1〜SW4に誘起される。各2次巻線部S
W1〜SW4に誘起される各誘導出力交流信号は、1次
巻線部PWが1相の交流信号によって励磁されるが故
に、その電気的位相が同相であり、その振幅関数が磁気
応答部材22の繰り返しピッチの1ピッチPに相当する
変位量を1サイクルとして周期的にそれぞれ変化する。
【0021】4つの2次巻線部SW1〜SW4は、凸状
帯SP1の磁気応答部材の繰り返しピッチの1ピッチP
の範囲内において所定の間隔で配置され、各2次巻線部
SW1〜SW4に生じる誘導出力交流信号の振幅関数
が、所望の特性を示すように設定されている。例えば、
レゾルバタイプの位置検出装置として構成する場合は、
各2次巻線部SW1〜SW4に生じる誘導出力交流信号
の振幅関数が、サイン関数、コサイン関数、マイナス・
サイン関数、マイナス・コサイン関数、にそれぞれ相当
するように設定する。例えば、図1に示されるように、
1ピッチPの範囲を4分割し、P/4づつずれた各分割
位置に各極11〜14を配列する。これにより、各2次
巻線部SW1〜SW4に生じる誘導出力交流信号の振幅
関数が、サイン(sin)関数、コサイン(cos)関
数、マイナス・サイン(−sin)関数、マイナス・コ
サイン(−cos)関数、にそれぞれ相当するように設
定することができる。勿論、種々の条件によって、各巻
線の配置は微妙に変わり得るので、希望の関数特性が得
られるように各巻線配置を適宜調整したり、あるいは2
次出力レベルを電気的増幅によって調整して、希望の振
幅関数特性が最終的に得られるようにする。
【0022】例えば、2次巻線部SW1の出力がサイン
関数(図でsを付記する)に対応するとすると、これに
対してP/2だけずれて配置された2次巻線部SW3の
出力はマイナス・サイン関数(図で/s(sバー)を付
記する)に対応し、この両者の出力を差動的に合成する
ことによりサイン関数の振幅関数を持つ第1の出力交流
信号が得られる。また、サイン関数出力に対応する2次
巻線部SW1からP/4ずれて配置された2次巻線部S
W2の出力はコサイン関数(図でcを付記する)に対応
する。2次巻線部SW2に対してP/2だけずれて配置
された2次巻線部SW4の出力はマイナス・コサイン関
数(図で/c(cバー)を付記する)に対応する。この
両者の出力を差動的に合成することによりコサイン関数
の振幅関数を持つ第2の出力交流信号が得られる。な
お、明細書中では、表記の都合上、反転を示すバー記号
は「/(スラッシュ)」で記載するが、これは、図中の
バー記号に対応している。すなわち、凸状帯SP1の見
かけ上のx方向の直線変位に応じて、各極11〜14の
磁極端部と磁性体凸状帯SP1との対向ギャップ又は面
積が変化して、サイン関数(s)またはコサイン関数
(c)、マイナス・サイン関数(/s)、マイナス・コ
サイン関数(/c)の磁気結合変化特性をそれぞれ示す
ような箇所を選定して、各極11〜14を配置する。
【0023】図4は1次巻線部PWと2次巻線部SW1
〜SW4の巻線回路図である。1次巻線部PWには励磁
交流信号(説明の便宜上、sinωtで示す)が印加さ
れる。この1次巻線部PWの励磁に応じて、可変磁気結
合部20Aの磁気応答部材(凸状帯SP1〜SP4)と
2次巻線部SW1〜SW4との相対的位置に応じた振幅
値を持つ交流信号が各2次巻線部SW1〜SW4に誘導
される。夫々の誘導電圧レベルは入力軸2Aの回転位置
θaに対応して2相の関数特性sinθ,cosθ及び
その逆相の関数特性−sinθ,−cosθを示す。す
なわち、各2次巻線部SW1〜SW4の誘導出力信号
は、入力軸2Aの回転角度θaに対応して2相の関数特
性sinθ,cosθ及びその逆相の関数特性−sin
θ,−cosθで振幅変調された状態で夫々出力され
る。凸状帯SP1の縦方向についての見かけ上の移動量
Pを1ピッチとして、該1ピッチにつき0度から360
度までの1回転分の角度θの変化を示す振幅関数特性で
2次巻線から出力信号が得られる。すなわち、極11,
13の2次巻線部SW1及びSW3の合成出力としてサ
イン振幅特性の出力交流信号A=sinθ・sinωt
を得ることができ、また、極12,14の2次巻線部S
W2及びSW4の合成出力としてコサイン振幅特性の出
力交流信号B=cosθ・sinωtを得ることができ
る。
【0024】なお、θは入力軸2Aに形成された凸状帯
SP1〜SP4の数Nと、トーションバー2の実際の回
転角度θaとによって決定される。例えば、θ=N×θ
aのような関係である。説明の便宜上、巻線の巻数等、
その他の条件に従う係数は省略し、2次巻線部SW1を
サイン相として、その出力信号を「sinθ・sinω
t」で示し、2次巻線部SW2をコサイン相として、そ
の出力信号を「cosθ・sinωt」で示す。また、
2次巻線部SW3をマイナス・サイン相として、その出
力信号を「−sinθ・sinωt」で示し、2次巻線
部SW4をマイナス・コサイン相として、その出力信号
を「−cosθ・sinωt」で示す。サイン相とマイ
ナス・サイン相の誘導出力を差動的に合成することによ
りサイン関数の振幅関数を持つ第1の出力交流信号(2
sinθ・sinωt)が得られる。また、コサイン相
とマイナス・コサイン相の誘導出力を差動的に合成する
ことによりコサイン関数の振幅関数を持つ第2の出力交
流信号(2cosθ・sinωt)が得られる。なお、
表現の簡略化のために、係数「2」を省略して、以下で
は、第1の出力交流信号を「sinθ・sinωt」で
表わし、第2の出力交流信号を「cosθ・sinω
t」で表わす。
【0025】こうして、入力軸2Aの回転角度θaに対
応する第1の関数値sinθを振幅値として持つ第1の
出力交流信号A=sinθ・sinωtと、同じ入力軸
2Aの回転角度θaに対応する第2の関数値cosθを
振幅値として持つ第2の出力交流信号B=cosθ・s
inωtとが出力される。このような巻線構成によれ
ば、回転型位置検出装置として従来から知られているレ
ゾルバにおいて得られるのと同様の、同相交流であって
2相の振幅関数を持つ2つの出力交流信号(サイン出力
とコサイン出力)を得ることができる。従って、本発明
のねじれ検出装置において得られる2相の出力交流信号
(A=sinθ・sinωtとB=cosθ・sinω
t)は、従来知られたレゾルバの出力と同様の使い方を
することができる。これによって、入力軸2Aの回転角
度θaを検出することができる。また、同様にして出力
軸2Bの回転角度も検出することができる。この両者の
回転角度の差分を取ることによって、トーションバー2
のねじれ量、すなわち入力軸2Aと出力軸2Bの相対回
転量を検出することができる。
【0026】図5は2次巻線部SW1〜SW4を有する
極11〜14の配置の変形例を示す図である。図1及び
図2では、各極11〜14はトーションバー2の軸方向
に沿って直線状に配置してあるが、図5では、2次巻線
部SW1〜SW4を有する各極11〜14を回転方向、
すなわち円筒状の1次巻線部PWの内周面に沿って配置
してある。各2次巻線SW1〜SW4と入力軸2Aの可
可変磁気結合部20Aの磁気応答部材(凸状帯SP1〜
SP4)との相対的位置の関係は、図4と同じように配
置されている。これによって、ねじれ検出装置のトーシ
ョンバー2の軸方向における長さを短くでき、設置容積
を縮小することができる。なお、2次巻線部SW1〜S
W4を有する各極11〜14を図5のように配置するこ
とによって、可変磁気結合部20Aの磁気応答部材(凸
状帯)の形状を螺旋状にしなくても、単なる歯車状にす
ればよいため、磁気応答部材の形成が簡単になる。
【0027】図6は、磁気応答部材(凸状帯)の形状を
図5の4倍の16歯数にした場合における2次巻線部S
W1〜SW4の配置例を示す図である。図から明らかな
ように、歯数に合わせて各極11〜14の鉄心の形状も
歯型状にする方が好ましい。図6のようなねじれ検出装
置の場合、凸状帯すなわち歯の数Nが16なので、図1
や図5の場合の4倍の精度で回転位置を検出することが
できるという効果がある。
【0028】なお、図示した4つの極11〜14のみな
らず、各極の誘導出力電圧が所定のサイン又はコサイン
関数で得られるように補助的な巻線を含む補助極を適宜
設定するように設計してよい。
【0029】上述の通り、本発明に係るねじれ検出装置
によれば、回転型レゾルバと同様の2相の出力交流信号
(A=sinθ・sinωtとB=cosθ・sinω
t)を2次巻線部SW1〜SW4から出力することがで
きるので、適切なディジタル位相検出回路を適用して、
前記サイン関数sinθとコサイン関数cosθの位相
値θをディジタル位相検出によって検出し、これに基づ
き入力軸2Aの回転位置θaを得るようにすることがで
きる。出力軸2Bについても同様に回転位置θbを得る
ことができる。
【0030】このようにして求められた回転位置θa及
びθbに基づいて、トーションバー2のねじれ量すなわ
ち相対回転量を算出する。図7は、トーションバー2の
ねじれ量(すなわち入力軸2Aと出力軸2Bとの間の相
対回転量)を算出する回路構成の一実施の形態を示す図
である。図8は、入力軸2Aの回転位置θaと出力軸2
Bの回転位置θbとの関係を示す図であり、図8(A)
は正転時、図8(B)は停止時、図8(C)は逆転時を
示す。
【0031】入力軸位相検出回路71は図1の2次巻線
部SW1〜SW4からの出力を取り込み、それに基づい
て入力軸2Aの回転位置θaを出力する。出力軸位相検
出回路72は図1の2次巻線部SW5〜SW8からの出
力を取り込み、それに基づいて出力軸2Bの回転位置θ
bを出力する。なお、この入力軸位相検出回路71及び
出力軸位相検出回路72は従来公知のディジタル位相検
出回路を用いて構成してもよいが、この実施の形態で
は、本願発明者等が先に出願した特願平8−29978
1号(特開平9−126809号公報)に記載のものを
用いる。
【0032】第1相対回転量検出回路73は入力軸位相
検出回路71及び出力軸位相検出回路72からの回転位
置θa及びθbを入力し、両者の差分を取り、それを入
力軸2Aと出力軸2Bとの間の相対回転量すなわちトー
ションバー2のねじれ量θcとして出力する。図8
(B)は、トーションバー2がねじられておらず、入力
軸2A及び出力軸2Bが共に停止状態にある場合(以下
これを停止時とする)における入力軸2Aの回転位置θ
aと出力軸2Bの回転位置θbとの関係を示すものであ
る。本来、入力軸2Aの可変磁気結合部20Aの磁気結
合部である凸状帯SP1〜SP4と2次巻線部SW1〜
SW4との相対的な位置関係と、出力軸2Bの可変磁気
結合部20Bの磁気結合部である凸状帯SP1〜SP4
と2次巻線部SW5〜SW8との相対的な位置関係とが
全く同じ場合、すなわち原点合わせした状態では、停止
時における入力軸2Aの回転位置θaと出力軸2Bの回
転位置θbとは同じ値であり、そのねじれ量θcも0°
である。従って、このように原点合わせを行った場合に
は、第1相対回転量検出回路73からの出力がそのまま
入力軸2Aと出力軸2Bの相対回転量すなわちトーショ
ンバー2のねじれ量θとなる。
【0033】しかしながら、このような原点合わせを行
うことは、製造過程において非常に困難かつ面倒な作業
を伴うため極力避けたい。そこで、この実施の形態で
は、速度検出回路74及び初期回転量記憶手段75を用
いて、停止時における相対回転量θiを事前に記憶して
おき、原点合わせを行わないで両軸2A及び2Bの相対
回転量(ねじれ量θ)を得られるようにした。原点合わ
せを行わない場合には、両軸2A及び2Bが停止時で
も、図8(B)のように入力軸2Aの回転位置θaと出
力軸2Bの回転位置θbは互いに異なる値となり、両軸
2A及び2Bの間には相対回転量θiが存在する。そし
て、入力軸2Aが正転し、トーションバー2にねじれが
生じると、両軸2A及び2Bの回転位置θa及びθbは
図8(A)のようになり、両軸の相対回転量θcはθi
よりも大きい値θpとなる。逆に、入力軸2Aが逆転
し、トーションバー2に逆方向のねじれが生じると、両
軸2A及び2Bの回転位置θa及びθbは図8(C)の
ようになり、両軸の相対回転量θcはθiよりも小さい
値θnとなる。図1のように凸状帯SP1〜SP4が4
つの場合には、図8の鋸歯状の回転位置波形が4個分で
入力軸2A及び出力軸2Bが1回転したことになる。
【0034】速度検出回路74は、入力軸位相検出回路
71及び出力軸位相検出回路72からの回転位置θa及
びθbに基づいて両軸の回転速度を検出する。初期回転
量記憶手段75は、速度検出回路74で検出された両軸
2A及び2Bの回転速度が所定時間以上ゼロの状態にあ
るかどうか、すなわち両軸2A及び2Bが停止状態にあ
るかどうかを判断して、停止状態にあると判断した場合
には、第1相対回転量演算手段73からの相対回転量θ
cを初期回転量θiとして記憶しておく。第2相対回転
量演算手段76は、第1相対回転量演算手段73の相対
回転量θcから初期回転量記憶手段75の初期回転量θ
iを減算し、それを両軸2A及び2Bの相対回転量θと
して出力する。なお、ここでは、速度検出回路74によ
って初期回転量θiを記憶する場合について説明した
が、ねじれ検出装置装着時や電源投入時に初期回転量θ
iを記憶するようにしてもよいし、操作者が停止状態に
あると判断した時点で設定操作することによって初期回
転量θiを初期回転量記憶手段75に記憶するようにし
てもよい。
【0035】なお、上述の実施の形態では、1次巻線部
を入力軸及び出力軸に対して1つ設ける場合について説
明したが、別々に設けてもよいことはいうまでもない。
これによって、入力軸側と出力軸側とでねじれ検出装置
を分割して設けてもよい。また、図1では、2次巻線部
を一列だけ設ける場合について説明したが、これを1次
巻線部PW内に複数列(回転角度で90°毎)設けても
よい。これによって、2次巻線部からの出力レベルを大
きくすることができる。また、1次巻線を2次巻線の各
極に巻き回すようにしてもよい。これによって、図1の
ような螺旋状の凸状帯SP1〜SP4を有する可変磁気
結合部に対しては1次巻線部及び2次巻線部が直線状に
設けられたねじり検出装置を可変磁気結合部の側面に設
置するだけでよくなる。上述の実施の形態では、凸状帯
と凸状帯との間には非磁性体を設けているが、この部分
に銅などの導電対を設け、うず電流による磁気抵抗効果
を利用してもよい。これによって、2次巻線部に発生す
る出力波形のレベル差が大きくなり、位置検出精度が向
上する。
【0036】図9及び図10は、本発明に係るねじれ検
出装置の具体的構成例を示す図であり、図9はその具体
例に係るねじれ検出装置の一部断面構造を示す図であ
る。図10は図9のねじれ検出装置のZ−Z線における
断面図である。この実施の形態では、図5及び図6のよ
うに2次巻線部SW1〜SW4を有する各極11〜14
を円周状に配置するとともに、各極11〜14を回転角
度90°毎に配置している。すなわち、図5及び図6で
は、各極11〜14を入力軸2Aの可変磁気結合部20
Aの形状に合わせてそれぞれの極11〜14をサイン関
数、コサイン関数、マイナス・サイン関数、マイナス・
コサイン関数、にそれぞれ相当するように配置していた
が、図9及び図10では、極11〜14の形状に合わせ
て、可変磁気結合部20Aの歯数を決定している。すな
わち、極11〜14の一つの歯が円周方向に渡って存在
する場合の総歯数をT個とすると、可変磁気結合部20
Aの歯数はそれよりれ一つ少ないT−1個にすることに
よって、極11〜14を図9及び図10のように90°
毎に配置することができる。なお、図9及び図10では
図示ような4極分の歯形を有する珪素鋼板を複数枚重合
わせることによって2次巻線部SW1〜SW4用の鉄心
コア3A及び3Bを形成している。図9及び図10のね
じれ検出装置では、円筒状の1次巻線部PW2を図のよ
うに入力側の鉄心コア3Aと出力側の鉄心コア3Bとの
間に設け、さらにその両側に1次巻線部PW1及びPW
3を設けている。これによって、1次巻線部PW1〜P
W3と可変磁気結合部20A及び20Bとの間の磁気的
結合力は大きくなり、2次巻線部SW1〜SW4からの
出力信号のダイナミックレンジを大きくなる。
【0037】ステータケース6は、鉄心コア3A及び3
Bを保持するために内径の異なる段差を有する。シール
蓋4A,4Bはステータケース6の内周面に沿って設け
られたメネジ部分にねじこまれるオスネジ部分を有し、
そこにねじこまれることによって鉄心コア3A,3B、
1次巻線部PW1〜PW3を保持するような構成になっ
ている。図9及び図10の可変磁気結合部20A及び2
0Bは、極11〜14(15〜18)に対向する部分は
歯形状になっているが、1次巻線部PW1及びPW3の
対向する箇所には円筒状の溝を有し、さらにシール蓋4
A及び4Bに対向する箇所は円筒状になっている。これ
によって、各極11〜14、可変磁気結合部20A、シ
ール蓋4A及びステータケース6によって磁気回路が形
成される。同様に、各極15〜18、可変磁気結合部2
0B、シール蓋4B及びステータケース6によっても磁
気回路が形成される。
【0038】ステータケース6の両側にはZ−Z方向か
ら見た形状が正方形のハウジングケース5A及び5Bが
設けられている。そして、この両側のハウジングケース
5A及び5Bはコネクトバー81〜84によって結合さ
れている。なお、このハウジングケース5A及び5B、
ステータケース6、並びにこのステータケースに取り付
けられた各部品に対して入力軸2A及び出力軸2Bは回
転自在に取り付けられなければならない。この実施の形
態では、ハウジングケース5A及び5Bは、その両側に
設けられた単列深溝玉軸受け7A及び7Bを介して入力
軸2A及び出力軸2Bに回転自在となるように結合され
ている。
【0039】なお、1次巻線部PW1〜PW3を図1の
ように2次巻線部SW1〜SW8の外周に設けてもよい
ことはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ねじれ検出装置の構造
を小型かつシンプルにすることができ、トーションバー
の回転に応じて全周ににわたってねじれ量の検出が可能
であり、さらに、微小範囲でも高分解能でねじれ量を検
出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態に係るねじれ検出装
置の一部断面構造を示す図である。
【図2】 図1のねじれ検出装置のY−Y線における断
面図である。
【図3】 図1のねじれ検出装置の可変磁気結合部と2
次巻線部との位置関係を示す展開図である。
【図4】 図1の1次巻線部と2次巻線部の巻線回路図
である。
【図5】 2次巻線部を有する各極を円周方向に配置し
た場合の第1の変形例を示す図である。
【図6】 2次巻線部を有する各極を円周方向に配置し
た場合の第2の変形例を示す図である。
【図7】 トーションバーのねじれ量(入力軸と出力軸
との間の相対回転量)を算出する回路構成の一実施の形
態を示す図である。
【図8】 入力軸の回転位置と出力軸の回転位置との関
係を、正転時、停止時、逆転時のそれぞれの場合で示す
図である。
【図9】 この発明の別の実施の形態に係るねじれ検出
装置の一部断面構造を示す図である。
【図10】 図9のねじれ検出装置のZ−Z線における
断面図である。
【符号の説明】
10 巻線部 PW,PW1〜PW3…1次巻線部 SW1〜SW8…2次巻線部 11〜18…極 2…トーションバー 2A…入力軸 2B…出力軸 20A…入力側可変磁気結合部 20B…出力側可変磁気結合部 SP1〜SP4…凸状帯 3A,3B…鉄心コア 4A,4B…シール蓋 5A,5B…ハウジングケース 6…ステータケース 7A,7B…単列深溝玉軸受け 81〜84…コネクトバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA34 AA35 BB05 BC03 BD16 CA09 DA01 DA04 DB07 DC08 DD03 GA34 GA48 LA01 LA23 LA29 2F077 AA25 PP06 PP26 QQ05 TT21 TT35 TT66

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーションバーで結合された入力軸と出
    力軸との間の相対回転量に基づいて前記トーションバー
    のねじれ量を検出するねじれ量検出装置において、 前記入力軸及び前記出力軸の周囲に設けられ、交流信号
    によって励磁される1次巻線部と、 前記入力軸に連動して回転し、この回転によって所定の
    固定位置との間で磁気結合の度合いが変化するように形
    成された磁気応答部材を有する入力側磁気結合部と、 前記出力軸に連動して回転し、この回転によって所定の
    固定位置との間で磁気結合の度合いが変化するように形
    成された磁気応答部材を有する出力側磁気結合部と、 前記1次巻線部の励磁に応じて前記入力側磁気結合部と
    の相対的な位置関係に応じた誘導出力交流信号を出力す
    るように配置された入力側2次巻線部と、 前記1次巻線部の励磁に応じて前記出力側磁気結合部と
    の相対的な位置関係に応じた誘導出力交流信号を出力す
    るように配置された出力側2次巻線部と、 前記入力側及び出力側の2次巻線部からの出力に基づい
    て前記相対回転量を検出する回転量検出手段とを備えた
    ことを特徴とするねじれ検出装置。
  2. 【請求項2】 前記入力側磁気結合部及び前記出力側磁
    気結合部の磁気応答部材は回転軸方向に沿って螺旋状に
    設けられた凸状帯部材からなり、前記入力側2次巻線部
    及び前記出力側2次巻線部は前記トーションバーの回転
    軸の方向に沿って直線的に配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載のねじれ検出装置。
  3. 【請求項3】 前記入力側磁気結合部及び前記出力側磁
    気結合部の磁気応答部材は回転方向に設けられた歯形状
    部材からなり、前記入力側2次巻線部及び前記出力側2
    次巻線部は前記トーションバーの回転方向に沿って配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載のねじれ検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記回転量検出手段は、 前記入力側2次巻線部からの出力に基づいて入力軸の回
    転位置を検出する入力軸回転位置検出手段と、 前記出力側2次巻線部からの出力に基づいて出力軸の回
    転位置を検出する出力軸回転位置検出手段と、 前記入力軸回転位置検出手段と前記出力軸回転位置検出
    手段との出力に基づいて前記入力軸と前記出力軸との間
    の相対回転量を演算する第1の相対回転量演算手段と、 前記入力軸と前記出力軸との間の相対回転量がゼロの場
    合における前記第1の相対回転量演算手段から出力され
    る演算値を初期回転量として記憶する記憶手段と、 前記第1の相対回転量演算手段から出力される演算値か
    ら前記記憶手段に記憶されている前記初期回転量を減算
    したものを前記入力軸と前記出力軸との間の実際の相対
    回転量として出力する第2の相対回転量演算手段とから
    構成されることを特徴とする請求項1に記載のねじれ検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記入力側2次巻線部及び前記出力側2
    次巻線部から出力される誘導出力交流信号は、サイン関
    数、コサイン関数、マイナス・サイン関数、マイナスコ
    サイン関数にそれぞれ相当することを特徴とする請求項
    1に記載のねじれ検出装置。
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