JP4971805B2 - トルクセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、トーションバーの捻れ角を検出することによりトルクを計測するトルクセンサに関するものである。
トーションバーの捻れ角を検出することによりトルクを計測するトルクセンサとしては、トーションバーの入力軸に、軸方向に延びる磁性体の溝を設けると共に、入力軸を覆うようにトーションバーの出力軸に固定した非磁性体の円筒を設けたトルクセンサが知られている(たとえば、特許文献1)。このトルクセンサでは、トーションバーの出力軸に固定した円筒に、トーションバーの捻れに応じて、前記入力軸に設けた溝との重なり具合が変化する窓を設け、当該窓を包囲するように固定的に配置したコイルに生じる自己誘導起電力を検出する。
特開平8-240491号公報
前記特許文献1記載のトルクセンサによれば、トーションバーの捻れ量に対する、窓と溝との重なり具合の変化量を変化させるためには前記溝や円筒の径を大きくする必要があるために、装置を大型化することなく、トーションバーの捻れ量に対する感度を向上することができない。
そして、このために、前記特許文献1記載のトルクセンサによれば、装置を大型化することなく、測定値に表れる、トーションバーの捻れによる成分の、トーションバーの偏芯や振れ回りによる誤差の成分に対する比率、すなわち、SN比を大きくして精度よくトルクを検出することが比較的困難であった。
そこで、本発明は、大型化することなく、より精度良くトルクを検出することのできるトルクセンサを提供することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、トーションバーと、前記トーションバーの一端に固定された、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第1円筒と、前記トーションバーの他端に固定された、前記第1円筒に挿入された形態で、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第2円筒と、測定部とを備えたトルクセンサを提供する。ただし、前記第1円筒の前記第2円筒の側壁との対面する側壁には各々スリットが設けられており、前記第1円筒の側壁に設けられたスリットと、前記第2円筒の側壁に設けられたスリットとは、前記トーションバーの径方向から見て相互に交差するように軸方向に対する傾きが異ならせてありものである。また、前記測定部は、トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第1検出コイルと、前記第1検出コイルと前記トーションバーの回転軸方向の位置を異ならせて配置した、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第2検出コイルと、前記第1円筒の側壁に設けられたスリットと、前記第2円筒の側壁に設けられたスリットとの交差によって形成される窓を通る磁束を形成する磁束形成手段と、前記第1検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧と、前記第2検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧とより前記トーションバーの捻れ量を計測する計測回路とを備えて構成されるものである。
このようなトルクセンサによれば、トーションバーの捻れに応じて前記窓は軸方向に移動し、前記窓を通る磁束量の軸方向の分布も変化するので、この変化を第1検出コイルと第2検出コイルとを用いて計測することにより、トーションバーの捻れ量を算定することができる。ここで、トーションバーの捻れ量に対する窓の変位量は、前記第1円筒に設けられたスリットと前記第2円筒に設けられたスリットとの交差角に応じた値となる。したがって、この交差角を適当に設定することにより、トーションバーの捻れに対する窓の変位量を大きくし、トーションバーの捻れ量に対する感度を向上することができる。よって、トルクセンサを大型化することなく、より精度良くトルクを検出することができるようになる。また、第1検出コイルと第2検出コイルによって、トーションバーの全周に渡って計測を行うので、トーションバーの偏芯や振れ回りの影響を相殺した良好なトルクの測定が可能となる。
ここで、このようなトルクセンサは、より具体的には、前記第1検出コイルと第2検出コイルとを、前記第1円筒の外側に当該第1円筒が中央孔に挿入された形態で配置するように構成してもよい。また、この場合には、前記磁束形成手段を、前記第2円筒と前記トーションバーの間に配置された、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した駆動用コイルと、前記駆動用コイルを交流駆動する駆動回路とより構成するようにしてもよい。
また、前記課題達成のために、本発明は、前記トーションバーの一端に固定された、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第1回転盤と、前記トーションバーの他端に固定された、前記第1回転盤と対面する形態で、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第2回転盤と、測定部とを備えたトルクセンサを提供する。ただし、前記第1回転盤と第2回転盤には各々スリットが設けられており、前記第1回転盤に設けられたスリットと、前記第2回転盤に設けられたスリットとは、前記トーションバーの軸方向から見て相互に交差するように径方向に対する傾きが異ならせてあるものである。また、前記測定部は、トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第1検出コイルと、前記第1検出コイルと前記トーションバーの径方向の位置を異ならせて配置した、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第2検出コイルと、前記第1回転盤に設けられたスリットと、前記第2回転盤に設けられたスリットとの交差によって形成される窓を通る磁束を形成する磁束形成手段と、前記第1検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧と、前記第2検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧とより前記トーションバーの捻れ量を計測する計測回路とを備えたものである。
このようなトルクセンサによれば、トーションバーの捻れに応じて前記窓は径方向に移動し、前記窓を通る磁束量の径方向の分布も変化するので、この変化を第1検出コイルと第2検出コイルとを用いて計測することにより、トーションバーの捻れ量を算定することができる。ここで、トーションバーの捻れ量に対する窓の変位量は、前記第1回転盤に設けられたスリットと前記第2回転盤に設けられたスリットとの交差角に応じた値となる。したがって、この交差角を適当に設定することにより、トーションバーの捻れに対する窓の変位量を大きくし、トーションバーの捻れ量に対する感度を向上することができる。よって、トルクセンサを大型化することなく、より精度良くトルクを検出することができるようになる。また、第1検出コイルと第2検出コイルによって、トーションバーの全周に渡って計測を行うので、トーションバーの偏芯や振れ回りの影響を相殺した良好なトルクの測定が可能となる。
ここで、このようなトルクセンサは、より具体的には、前記第1検出コイルと第2検出コイルとを、前記第1回転盤の前記一端側に配置するようにしてもよい。また、この場合には、前記磁束形成手段を、前記第2回転盤の前記他端側に配置された、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した駆動用コイルと、前記駆動用コイルを交流駆動する駆動回路とより構成するようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、大型化することなく、より精度良くトルクを検出することのできるトルクセンサを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るトルクセンサの構成を示す。
ここで、図1aはトルクセンサの正面を、図1bはトルクセンサの左側面を、図1cはトルクセンサの右側面を、図1dはトルクセンサの断面を、それぞれ模式的に表している。
図示するように、本トルクセンサは、測定対象のトルクが入力側(図における右方)端と出力側端(図における左方)との間の捻れ方向の力として加えられるトーションバー10と、トーションバー10に当該トーションバー10の入力側で固定された入力側筒21と、トーションバー10に当該トーションバー10の出力側で固定された出力側筒22と、駆動コイル31と、第1検出コイル41と、第2検出コイル42と、測定回路50とを有している。
ここで、出力側筒22は、導電性を有する非磁性体を用いて形成されており、トーションバー10の入力側の底面が開放された円筒形状を有する。そして、トーションバー10の出力側の底面の中心部分で、トーションバー10の出力側に固定されている。
また、入力側筒21は、導電性を有する非磁性体を用いて形成されており、同軸入れ子状に間隔をあけて配置された二つの両底面の無い中空の円筒形状部である内筒部と外筒部をトーションバー10の出力側端で連結した形状を有する。そして、内筒部が外筒部の内側の円筒形状部であるものとして、内筒部がトーションバー10の入力側に固定されている。また、入力側筒21は、出力側筒22の内側に、出力側筒22と同軸入れ子状に配置されるように設けられている。
そして、第1検出コイル41と第2検出コイル42は、出力側筒22が中央孔に挿入された配置となるように、トーションバー10の回転軸と同軸状に巻き回した形態で軸方向に並べて設けられている。
また、駆動コイル31は、入力側筒21の内筒部と外筒部の間に、トーションバー10の回転軸と同軸状に巻き回した形態で、第1検出コイル41と第2検出コイル42とに、入力側筒21の外筒部と出力側筒22の側壁を介して対面するように配置されている。
なお、駆動コイル31は、トルクセンサの全体すなわち静止系に対して固定的に設けてもよいし、入力側筒21と共に回転するように入力側筒21に対して固定して設けるようにもよい。また、第1検出コイル41と第2検出コイル42も、静止系に対して固定的に設けてもよいし、出力側筒22と共に回転するように出力側筒22に対して固定して設けるようにもよい。なお、駆動コイル31と、第1検出コイル41と第2検出コイル42とのセットとの配置は、これを交換してもよい。
さて、出力側筒22の側壁と入力側筒21の外筒部との、駆動コイル31が、第1検出コイル41と第2検出コイル42と対面する箇所には、各々複数のスリットが設けられている。
すなわち、図2aに示すように、出力側筒22の側壁には、軸方向に対して所定角度傾けた複数の周方向に並んだスリットである検出側スリット61が設けられており、図2bに示すように入力側筒21の外筒部には、軸方向に対して前記出力側筒22のスリットと逆方向に前記所定角度傾けた複数の周方向に並んだスリットである入力側スリット62が設けられている。
そして、図1a、d、図2cに示すように、トルクセンサにおいて、検出側スリット61と入力側スリット62は軸と垂直な方向から見て一部重なり合って窓63を形成するように構成されており、トーションバー10に捻れが生じていない状態において、この窓63の軸方向の位置は、ちょうど、第1検出コイル41と第2検出コイル42との中央の位置となるように設定されている。
また、この窓63は、トーションバー10の捻れが発生すると、当該捻れに伴い発生する入力側筒21の回転角度と出力側筒22の回転角度の偏差に応じて軸方向について捻れ量に応じた距離移動する。すなわち、たとえば、トーションバー10に、図2cに矢印で示すような捻れが生じると窓63の位置は、図2dに示す軸方向について中央の位置から、図2eに示すように第2検出コイル42側に移動する。
さて、ここで、この窓63は、駆動コイル31と第1検出コイル41、駆動コイル31と第2検出コイル42の間の磁束の通路となっている。したがって、第1検出コイル41と第2検出コイル42の中央の位置から窓63が第1検出コイル41側に移動すると、駆動コイル31と第1検出コイル41との間の磁気抵抗は減少し、駆動コイル31と第2検出コイル42との間の磁気抵抗は増加する。また、逆に、第1検出コイル41と第2検出コイル42の中央の位置から窓63が第2検出コイル42側に移動すると、駆動コイル31と第1検出コイル41との間の磁気抵抗は増加し、駆動コイル31と第2検出コイル42との間の磁気抵抗は減少する。
したがって、トーションバー10に捻れが発生し、窓63が軸方向に移動すると、駆動コイル31と第1検出コイル41との間の磁気抵抗と、駆動コイル31と第2検出コイル42との間の磁気抵抗は、移動距離に応じた量、したがって、トーションバー10の捻れ量に応じた量、逆方向に変化する。
したがって、駆動コイル31と第1検出コイル41との間の磁気抵抗と、駆動コイル31と第2検出コイル42との間の磁気抵抗との間の磁気抵抗との差を測定すれば、トーションバー10の捻れ量を測定することができ、この捻れ量より、トーションバー10に加えられたトルクを算定することができる。
ここで、このような測定を行うのが、駆動コイル31と第1検出コイル41と第2検出コイル42とより構成される差動トランスと、測定回路50である。
すなわち、図3に示すように、測定回路50は、発振回路51と、検波回路52とを有している。そして、発振回路51は、駆動コイル31を交流で励磁して磁束を発生し、第1検出コイル41は、窓63を通った交流磁束による誘起電圧E1を生成し、第2検出コイル42は、窓63を通った磁束による誘起電圧E2を生成する。検波回路52は、第1検出コイル41の誘起電圧E1と第2検出コイル42の誘起電圧E2の差E1-E2の大きさを検波し出力する。ここで、第1検出コイル41の誘起電圧E1は駆動コイル31と第2検出コイル42と間の磁気抵抗に反比例し、第2検出コイル42の誘起電圧E2は駆動コイル31と第2検出コイル42と間の磁気抵抗に反比例する。よって、検波回路52で検波されるE1-E2の大きさによって、トーションバー10の捻れ量すなわちトーションバー10に加えられたトルクが表されることになる。
さて、ここで、トーションバー10の捻れ量θに対する出力側筒22上での窓63の移動量xは、出力側筒22の半径をr、Φを図2dに示すように入力側スリット62と検出側スリット61との軸方向に対する傾きの絶対値として、x=(rθ/2)/tanΦとなる。したがって、rを大きくせずとも、Φを適当に設定することにより良好な感度を実現することができる。
また、トーションバー10の偏芯や振れ回りの影響は、第1検出コイル41と第2検出コイル42によって全周について磁気抵抗を検出することにより相殺されるので、この点からも良好なトルクの測定が可能となる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4に、本実施形態に係るトルクセンサの構成を示す。
ここで、図4aはトルクセンサの正面を、図4bはトルクセンサの左側面を、図4cはトルクセンサの右側面を、図4dはトルクセンサの断面を、それぞれ模式的に表している。
図示するように、本トルクセンサは、測定対象のトルクが入力側(図における右方)端と出力側端(図における左方)との間の捻れ方向の力として加えられるトーションバー10と、トーションバー10に当該トーションバー10の入力側で固定された入力側円盤71と、トーションバー10に当該トーションバー10の出力側で固定された出力側円盤72と、駆動コイル81と、第1検出コイル91と、第2検出コイル92と、測定回路50とを有している。
ここで、入力側円盤71は導電性を有する非磁性体を用いて形成されており、円環状の円盤の内周端部分を入力側に延長してトーションバー10の入力側に連結固定した形態を有している。また、出力側円盤72は導電性を有する非磁性体を用いて形成されており、円環状の円盤の内周端部分を出力側に延長してトーションバー10の出力側に連結固定した形態を有している。そして、入力側円盤71と出力側円盤72はトーションバー10の回転軸と同軸状に、軸方向に近接して相対するように配置されている。
次に、第1検出コイル91と第2検出コイル92は、出力側円盤72の出力側に、トーションバー10の回転軸と同軸状に巻き回した形態で、径方向に並べて設けられている。また、駆動コイル81は、入力側円盤71の入力側に、第1検出コイル91と第2検出コイル92と、出力側円盤72と入力側円盤71とを介して相対するように、トーションバー10の回転軸と同軸状に巻き回した形態で配置されている。
なお、駆動コイル81は、トルクセンサの全体すなわち静止系に対して固定的に設けてもよいし、入力側円盤71と共に回転するように入力側円盤71に対して固定して設けるようにもよい。また、第1検出コイル91と第2検出コイル92も、トルクセンサの全体すなわち静止系に対して固定的に設けてもよいし、出力側円盤72と共に回転するように出力側円盤72に対して固定して設けるようにもよい。また、駆動コイル81と、第1検出コイル91と第2検出コイル92とセットとの配置は、これを交換してもよい。
さて、次に、入力側円盤71と出力側円盤72の、駆動コイル81が、第1検出コイル91と第2検出コイル92と対面する箇所には、各々複数のスリットが設けられている。
すなわち、図5aに示すように、出力側円盤72には、径方向に対して所定角度傾けた複数の、周方向に並んだスリットである検出側スリット721が設けられており、図5bに示すように入力側円盤71には、径方向に対して前記検出側スリット721と逆方向に前記所定角度傾けた複数の周方向に並んだスリットである入力側スリット711が設けられている。
そして、このような入力側円盤71と出力側円盤72が図5cに示すようにトルクセンサに組み込まれた状態において、軸方向に見た入力側スリット711と検出側スリット721の配置関係を図5d示すように、入力側スリット711と検出側スリット721は軸方向から見て一部重なり合って窓100を形成する。また、トーションバー10に捻れが生じていない状態において、この窓100の径方向の位置は、ちょうど、第1検出コイル91と第2検出コイル92との中央の位置となるように設定されている。
また、この窓100は、トーションバー10の捻れが発生すると、当該捻れに伴い発生する入力側円盤71の回転角度と出力側円盤72の回転角度の偏差に応じて径方向について捻れ量に応じた距離移動する。すなわち、たとえば、トーションバー10に、図5cに矢印で示すような捻れが生じると窓100の位置は、図5dに示す径方向について中央の位置から、図5eに示すように第1検出コイル91側に移動する。
さて、ここで、この窓100は、駆動コイル81と第1検出コイル91、駆動コイル81と第2検出コイル92の間の磁束の通路となっている。したがって、第1検出コイル91と第2検出コイル92の中央の位置から窓63が第1検出コイル91側に移動すると、駆動コイル81と第1検出コイル91との間の磁気抵抗は減少し、駆動コイル81と第2検出コイル92との間の磁気抵抗は増加する。また、逆に、第1検出コイル91と第2検出コイル92の中央の位置から窓63が第2検出コイル92側に移動すると、駆動コイル81と第1検出コイル91との間の磁気抵抗は増加し、駆動コイル81と第2検出コイル92との間の磁気抵抗は減少する。
したがって、トーションバー10に捻れが発生し、窓100が径方向に移動すると、駆動コイル81と第1検出コイル91との間の磁気抵抗と、駆動コイル81と第2検出コイル92との間の磁気抵抗とは、移動距離に応じた量、したがって、トーションバー10の捻れ量に応じた量、逆方向に変化する。
そこで、駆動コイルコイルと第1検出コイル91との間の磁気抵抗と、駆動コイル31と第2検出コイル92との間の磁気抵抗との間の磁気抵抗との差を、前記第1実施形態で示した測定回路50で測定すれば、トーションバー10の捻れ量を測定することができ、この捻れ量より、トーションバー10に加えられたトルクを算定することができる。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
さて、ここで、トーションバー10の捻れ量に対する窓100の移動量は、各スリットの径方向位置と、各スリットの径方向に対する傾きによって定まる。したがって、円盤の径を大きくせずとも、各スリットの径方向に対する傾きを適当に設定することによりトーションバー10の捻れ量に対する良好な感度を実現することができる。
また、トーションバー10の偏芯や振れ回りの影響は、第1検出コイル91と第2検出コイル92によって全周について磁気抵抗を検出することにより相殺されるので、この点からも良好なトルクの測定が可能となる。
ところで、以上の第1、第2実施形態における駆動コイル31と駆動コイル81は、これを磁性体に置き換えるようにしてもよい。そして、この場合には、第1実施形態においては、測定回路50を、第1検出コイル41と第2検出コイル42とを交流駆動すると共に、第1検出コイル41と第2検出コイル42によって誘起され前記窓63-磁性体-窓63の順に通過した磁束によって、第1検出コイル41と第2検出コイル42とに誘起される自己誘起起電力の差を検出する回路として構成するようにする。また、同様に、第2実施形態においては、測定回路50を、第1検出コイル91と第2検出コイル92とを交流駆動すると共に、第1検出コイル91と第2検出コイル42によって誘起され前記窓100-磁性体-窓100の順に通過した磁束によって、第1検出コイル91と第2検出コイル92とに誘起される自己誘起起電力の差を検出する回路として構成するようにする。
本発明の第1実施形態に係るトルクセンサの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るトルクセンサの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るトルクセンサの測定回路の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るトルクセンサの他の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るトルクセンサの他の構成例を示す図である。
符号の説明
10…トーションバー、21…入力側筒、22…出力側筒、31…駆動コイル、41…第1検出コイル、42…第2検出コイル、50…測定回路、51…発振回路、52…検波回路、61…検出側スリット、62…入力側スリット、63…窓、71…入力側円盤、72…出力側円盤、81…駆動コイル、91…第1検出コイル、92…第2検出コイル、100…窓、711…入力側スリット、721…検出側スリット。

Claims (3)

  1. トーションバーと、
    前記トーションバーの一端に固定された、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第1円筒と、
    前記トーションバーの他端に固定された、前記第1円筒に挿入された形態で、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第2円筒と、
    測定部とを有し、
    前記第1円筒および前記第2円筒における、互いに対面する側壁には各々スリットが設けられており、
    前記第1円筒の側壁に設けられたスリットと、前記第2円筒の側壁に設けられたスリットとは、前記トーションバーの径方向から見て相互に交差するように軸方向に対する傾きが異ならせてあり、
    前記測定部は、
    トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第1検出コイルと、
    前記第1検出コイルと前記トーションバーの回転軸方向の位置を異ならせて配置した、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第2検出コイルと、
    前記第1円筒の側壁に設けられたスリットと、前記第2円筒の側壁に設けられたスリットとの交差によって形成される窓を通る磁束を形成する磁束形成手段と、
    前記第1検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧と、前記第2検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧とより前記トーションバーの捻れ量を計測する計測回路とを有し、
    前記第1検出コイルと第2検出コイルとは、前記第1円筒の外側に当該第1円筒が中央孔に挿入された形態で配置されており、
    前記磁束形成手段は、
    前記第2円筒と前記トーションバーの間に配置された、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した駆動用コイルと、
    前記駆動用コイルを交流駆動する駆動回路とを有することを特徴とするトルクセンサ。
  2. トーションバーと、
    前記トーションバーの一端に固定された、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第1回転盤と、
    前記トーションバーの他端に固定された、前記第1回転盤と対面する形態で、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第2回転盤と、
    測定部とを有し、
    前記第1回転盤と第2回転盤には各々スリットが設けられており、
    前記第1回転盤に設けられたスリットと、前記第2回転盤に設けられたスリットとは、前記トーションバーの軸方向から見て相互に交差するように径方向に対する傾きが異ならせてあり、
    前記測定部は、
    トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第1検出コイルと、
    前記第1検出コイルと前記トーションバーの径方向の位置を異ならせて配置した、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第2検出コイルと、
    前記第1回転盤に設けられたスリットと、前記第2回転盤に設けられたスリットとの交差によって形成される窓を通る磁束を形成する磁束形成手段と、
    前記第1検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧と、前記第2検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧とより前記トーションバーの捻れ量を計測する計測回路とを有し、
    前記第1検出コイルと第2検出コイルとは、前記第1回転盤の前記一端側に配置されており、
    前記磁束形成手段は、
    前記第2回転盤の前記他端側に配置された、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した駆動用コイルと、
    前記駆動用コイルを交流駆動する駆動回路とを有することを特徴とするトルクセンサ。
  3. トーションバーと、
    前記トーションバーの一端に固定された、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第1円筒と、
    前記トーションバーの他端に固定された、前記第1円筒に挿入された形態で、前記トーションバーと同軸状に配置された、非磁性体で形成した第2円筒と、
    測定部とを有し、
    前記第1円筒および前記第2円筒における、互いに対面する側壁には各々スリットが設けられており、
    前記第1円筒の側壁に設けられたスリットと、前記第2円筒の側壁に設けられたスリットとは、前記トーションバーの径方向から見て相互に交差するように軸方向に対する傾きが異ならせてあり、
    前記測定部は、
    トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第1検出コイルと、
    前記第1検出コイルと前記トーションバーの回転軸方向の位置を異ならせて配置した、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した第2検出コイルと、
    前記第1円筒の側壁に設けられたスリットと、前記第2円筒の側壁に設けられたスリットとの交差によって形成される窓を通る磁束を形成する磁束形成手段と、
    前記第1検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧と、前記第2検出コイルに前記窓を通過した磁束によって誘起された誘起電圧とより前記トーションバーの捻れ量を計測する計測回路とを有し、
    前記第1検出コイルと第2検出コイルとは、前記第2円筒と前記トーションバーの間に配置されており、
    前記磁束形成手段は、
    前記第1円筒の外側に当該第1円筒が中央孔に挿入された形態で配置された、前記トーションバーの回転軸と同軸状に巻き回した駆動用コイルと、
    前記駆動用コイルを交流駆動する駆動回路とを有することを特徴とするトルクセンサ。
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