JP2001241905A - 粗さ測定装置 - Google Patents

粗さ測定装置

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JP2001241905A JP2000056875A JP2000056875A JP2001241905A JP 2001241905 A JP2001241905 A JP 2001241905A JP 2000056875 A JP2000056875 A JP 2000056875A JP 2000056875 A JP2000056875 A JP 2000056875A JP 2001241905 A JP2001241905 A JP 2001241905A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】芯出作業等の準備作業を短時間で容易に行うこ
とができ、且つ、孔の大きさや姿勢に関係なく測定する
ことのできる粗さ測定装置を提供する。 【解決手段】本発明の粗さ測定装置は、触針122を案
内するスキッド126がピックアップ66の先端に取り
付けられている。したがって、触針122の触れ過ぎを
防止することができ、ピックアップ66の回転中心と、
ワークの孔の芯とを高精度に芯合わせする必要がなくな
る。また、ピックアップ66は、回転軸74に揺動自在
に、且つバランスウェイト104によって釣り合った状
態に支持される。これにより、ピックアップ66は、あ
らゆる姿勢での測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粗さ測定装置に係
り、特にワークに形成された孔の内周面の粗さを周方向
に測定する粗さ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークに形成された孔の内周面を粗さ測
定する粗さ測定装置は、従来、図8に示すように、触針
1を備えたピックアップ(検出器)2と、該ピックアッ
プ2を回転させる回転駆動部3と、該回転駆動部3を支
持するコラム4と、ワーク5を載置して位置調節する微
動台6と、から構成されている。この粗さ測定装置は、
まず、ワーク5を微動台6に載置し、微動台6の位置を
調節して、ワーク5の孔7と回転駆動部3の回転軸とを
芯合わせする。次いで、ピックアップ2の触針1をワー
ク5の孔7の内周面に接触させ、回転駆動部3によって
ピックアップ2を回転させる。そして、このときの触針
1の振れ(変位)を測定することによって、孔7の内周
面を周方向に粗さ測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
粗さ測定装置は、回転駆動部3の回転軸とワーク5の孔
7の芯とがずれていた場合、触針の振れが大きくなり、
粗さ測定を行うことができないという欠点があった。こ
のため、孔7と回転駆動部3とを高い精度で芯合わせし
なければならず、芯出し作業に時間がかかるという問題
があった。特に、孔7の径が小さい場合には、より注意
深く芯出しを行う必要があるため、芯出し作業に多大な
時間を要していた。
【0004】また、従来の粗さ測定装置は、ピックアッ
プ2自体の変位によって触針1が振れることを防止する
ため、ピックアップ2の回転精度を高く設定するととも
に、ピックアップ2を保持する構造体の剛性を高くする
必要があった。したがって、回転駆動部3が高剛性化に
よって大型化したり、高価な回転駆動部3を用いる必要
があるという欠点があった。
【0005】さらに、従来の粗さ測定装置は、ピックア
ップ2が回転駆動部3の駆動軸に固定されていたため、
鉛直方向に形成された孔の粗さ測定しかできず、例え
ば、大型ワークの側壁に形成された孔の粗さ測定を行う
ことができなかった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、芯出し作業等の準備作業を短時間で容易に行う
ことができ、且つ、孔の大きさや姿勢に関係なく測定す
ることのできる粗さ測定装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、ワークに形成された周面に検出器の触針を
接触させ、前記検出器を回転させることにより、前記周
面の粗さを周方向に測定する粗さ測定装置において、前
記検出器は、前記触針とともに前記ワークの周面に接触
して前記触針を案内するスキッドを設けたことを特徴と
する。
【0008】本発明によれば、検出器にスキッドが設け
られ、このスキッドによって触針を案内するので、触針
の振れが大きくなることを抑制することができる。即
ち、検出器の回転軸とワークの周面の中心とが若干ずれ
ている場合であっても、スキッドによって触針の振れを
小さくすることができる。したがって、触針を破損させ
ることなく、周面の粗さを測定することができる。これ
により、検出器の回転軸とワークの周面との芯合わせを
高精度で行う必要がなくなり、芯出し作業を短時間で簡
単に行うことができる。
【0009】また、本発明によれば、検出器の回転を高
精度で行う必要もなくなるため、検出器の回転駆動手段
を小型化、軽量化することができるとともに、低コスト
の回転駆動手段を使用することができる。
【0010】また、本発明によれば、検出器を回転軸部
材に揺動自在に取り付け、バランスウェイトで釣り合わ
せるようにしたので、検出器の姿勢によらず、前記スキ
ッドをワークの周面に当接させることができる。これに
より、検出器は、あらゆる姿勢で測定することが可能と
なり、様々なワーク形状を測定することができる。例え
ば、水平方向や斜め方向に形成された孔の周面も粗さ測
定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る粗さ測定装置の好ましい実施の形態について説明す
る。
【0012】図1及び図2は、本実施の形態の粗さ測定
装置の正面図及び側面図である。
【0013】これらの図に示すように、粗さ測定装置1
0は、駆動部12と調整部14とから構成されている。
ここで、図1の奥行き方向をX軸方向、左右方向をY軸
方向、高さ方向をZ軸方向とする。
【0014】調整部14は、駆動部12を取り付ける取
付台16と、該取付台16の位置をX軸方向に調整する
X軸調整機構18と、取付台16の位置をY軸方向に調
整するY軸調整機構20と、取付台16の位置をZ軸方
向に調整するZ軸調整機構22と、取付台16の傾きを
調整する傾き調整機構24と、から構成されている。
【0015】X軸調整機構18は、アリ溝がX軸方向に
形成されたアリ溝部材26と、前記アリ溝に係合するア
リが下面に突出形成されたアリ部材28とから構成され
る。アリ部材28のアリの下端には、ラック(不図示)
が形成され、このラックに噛み合うピニオン(不図示)
が、アリ溝部材26に回動自在に支持されている。前記
ピニオンは、X軸調節つまみ30を回動操作することに
よって回動し、これによって、ラックが形成されたアリ
部材28がX軸方向に移動する。即ち、X軸調節つまみ
30を回動操作することによって、アリ部材28がX軸
方向に移動し、取付台16がX軸方向に調整される。
【0016】アリ溝部材26には、X軸クランプつまみ
32が設けられており、このX軸クランプつまみ32を
回動操作することによって、アリ部材28がアリ溝部材
26に固定される。
【0017】Y軸調整機構20は、X軸調整機構18と
同様に構成され、アリ溝がY軸方向に形成されたアリ溝
部材36と、前記アリ溝に係合するアリが上面に突出形
成されたアリ部材38とから構成される。アリ部材38
のアリの上端には、ラック(不図示)が形成され、この
ラックに噛み合うピニオン(不図示)が、アリ溝部材3
6に回動自在に支持されている。前記ピニオンは、Y軸
調節つまみ40を回動操作することによって回動し、こ
れによって、アリ溝部材36がY軸方向に移動する。即
ち、Y軸調節つまみ40を回動操作することによって、
アリ溝部材36がY軸方向に移動し、取付台16がY軸
方向に調整される。なお、アリ部材38とアリ溝部材3
6とは、Y軸クランプつまみ42を回動操作することに
よって固定される。
【0018】Z軸調整機構22も、X軸調整機構18及
びY軸調整機構20と同様に構成され、アリ溝がZ軸方
向に形成されたアリ溝部材46と、アリが突出形成され
たアリ部材48(X軸調整機構18のアリ溝部材26と
一体成形品)とから構成される。アリ部材48のアリに
は、ラック(不図示)が形成され、このラックに噛み合
うピニオン(不図示)が、アリ溝部材46に回動自在に
支持されている。前記ピニオンは、Z軸調節つまみ50
を回動操作することによって回動し、これによって、ラ
ックが形成されたアリ溝部材46がZ軸方向に移動す
る。即ち、Z軸調節つまみ50を回動操作することによ
って、アリ部材48がZ軸方向に移動し、取付台16が
Z軸方向に調整される。なお、アリ部材48とアリ溝部
材46とは、Z軸クランプつまみ52を回動操作するこ
とによって固定される。
【0019】傾き調整機構24は、ベース54と、該ベ
ースに正面側(図2中、左側)で揺動自在に連結された
揺動台56とから構成される。ベース54には、背面側
(図2中、右側)に、ねじ58が鉛直にねじ込まれてお
り、ねじ58の先端が揺動台56に当接されている。ね
じ58の先端は、レベリングツマミ60を回動すること
によって高さが調節され、これによって、揺動台56の
傾きが調節され、取付台16がX軸に対して角度調節さ
れる。ベース54の下面には、ピン59、59が設けら
れており、このピン59、59が定盤(不図示)に形成
された孔に挿入されて、粗さ測定装置10が定盤に位置
決めされる。
【0020】一方、駆動部12は、図3に示すように、
回転駆動機構部62、バランス機構部64、ピックアッ
プ(検出器)66とから構成されている。
【0021】回転駆動機構部62は、本体68の内部に
モータ70を有しており、このモータ70の出力軸にプ
ーリ72が取り付けられている。また、モータ70の上
方には、中空状の回転軸74が軸受76、76を介して
回動自在に支持されている。回転軸74には、プーリ7
8が取り付けられ、このプーリ78と前記プーリ72と
の間に無端状のベルト79が掛けられている。したがっ
て、モータ70を駆動させると、モータ70の回転駆動
力が回転軸74に伝達し、回転軸74が回転する。
【0022】回転軸74の後端部(図3中、右側)に
は、回転軸74の回転量を調節する回転量調節機構80
が設けられている。回転量調節機構80は、図4に示す
ように、回転軸74に固定される回動駒82と、本体6
8に固定される固定駒84と、本体68に突出形成され
た円筒部68Aとから構成される。
【0023】回転駒82は、クランプネジ88によって
回転軸74に固定されており、クランプネジ88を緩め
ることによって回転軸74に対して回動させることがで
きる。また、回転駒82には、駆動ピン86が取り付け
られている。駆動ピン86は、回転軸74の径方向に配
設され、回転軸74を回転させることにより、回転軸7
4の回りを周回する。
【0024】前記円筒部68Aの端面には、開始ピン9
0が回転軸74と平行に配設され、前記回転軸74の回
りを周回する駆動ピン86に当接した点が測定開始点と
なる。
【0025】固定駒84は、円筒部68Aに外嵌され、
クランプネジ92を締めることによって円筒部68Aに
固定される。この固定駒84の内周面には、溝84Aが
全周にわたって形成されており、この溝84Aの内側を
前記駆動ピン86が周回する。また、固定駒84には、
終了ピン94が溝84Aに突出するように設けられてお
り、前記回転軸74の回りを周回する駆動ピン86がこ
の終了ピン94に当接した点が測定終了点となる。
【0026】このように構成された回転量調節機構80
は、駆動ピン86が開始ピン90又は終了ピン94に当
接するまで、回転軸74を回転させることができる。即
ち、開始ピン90と終了ピン94との角度の分だけ、回
転軸74を回転させることができる。なお、開始ピン9
0と終了ピン94の角度は、クランプネジ92を緩めて
固定駒84を回動させることによって所望の角度に調節
される。また、駆動ピン86と回転軸74との相対角度
を調節することにより、測定開始点の角度を自在に設定
することができる。
【0027】図3に示したバランス機構部64は、前記
回転軸74の先端に固定された円筒状のアーム96と、
該アーム96の先端に揺動自在に連結された揺動部材9
8と、揺動部材98に取り付けられたスキッド力調整機
構100と、から構成されている。揺動部材98は、揺
動ピン102を支点としてアーム96の先端に揺動自在
に取り付けられるとともに、先端側(図3中、左側)に
ピックアップ66が連結され、後端側(図3中、右側)
にバランスウェイト104が連結されている。バランス
ウェイト104は、凹の字を逆さにした形状に形成さ
れ、アーム96に覆い被さるように取り付けられてい
る。このアーム96とバランスウェイト104は、若干
の隙間を持って配設され、揺動部材98が僅かに揺動し
ても接触しないようになっている。また、バランスウェ
イト104は、揺動ピン102を支点とした両側のバラ
ンスが前後上下左右に釣り合うように構成されている。
なお、スキッド力調整機構100については後述する。
【0028】前記揺動部材98とピックアップ66は、
母線調節機構106を介して連結されている。母線調節
機構106は、図5に示すように、V字形状の溝(以
下、V溝と称す)108Aが形成された一対の取付部材
108、108を、V溝108A、108Aが対向する
ように配置し、さらに、対向するV溝108A、108
A同士の間に円柱状のピン部材110を介在して構成さ
れる。一対の取付部材108、108同士は、ねじ11
2、112によって連結されており、このねじ112、
112の締め込み量を変えることによって、ピン部材1
10を支点としてピックアップ66が左右に揺動する。
これにより、ピックアップ66の先端がXY面上で移動
し、ピックアップ66の測定方向と回転中心との母線の
ずれを補正することができる。なお、一方のV溝108
Aとピン部材110とを接着又はロウ付けし、ピン部材
110の脱落を防止してもよい。
【0029】図6は、ピックアップ66の内部構造を示
す断面図である。同図に示すように、ピックアップ66
の内部には、アーム114が支点116を介して揺動自
在に支持されている。アーム114の後端部(図6中、
右端部)には、コア118が取り付けられており、この
コア118とボビン119とから成る差動トランス12
0によってアーム114の揺動量を測定することができ
るようになっている。なお、図6の符号121は、測定
力設定用ばねであり、この測定力設定用ばねによって、
測定力が所定の値に調節される。
【0030】また、アーム114の先端部(図6中、左
端部)には、触針122が取り付けられている。触針1
22の先端には、図7に示すように、例えばダイヤモン
ド製のコンタクト124が下向きに取り付けられ、測定
時にはこのコンタクト124がワーク表面をトレースす
る。
【0031】また、ピックアップ66の先端部には、図
6及び図7に示すように、スキッド126が取り付けら
れている。このスキッド126は、板ばね130を介し
てピックアップ66に取り付けられており、調節ねじ1
32の締め込み量を調節することによってスキッド12
6の角度を調節することができる。また、スキッド12
6の先端の下面には、ルビーボール128が固定されて
いる。測定時には、このルビーボール128がワーク表
面に押圧され、該ルビーボール128とコンタクト12
4との相対変位が粗さの測定値となる。なお、φ0.5
mm程度のルビーボール128を切り出してスキッド1
26に接着して使用することにより、ピックアップ66
の先端部の全高さhを小さく(例えば0.7mm程度
に)抑えつつ、粗さ成分のみを測定することができる。
これにより、小径(例えばφ1mm)の孔の内面の粗さ
を測定することができる。
【0032】ルビーボール128がワーク表面を押圧す
る力(スキッド力)は、図3に示したバランス機構部6
4内のスキッド力調整機構100によって調節される。
スキッド力調整機構100は、アーム96を上方に付勢
するばね134と、このばね134が取り付けられる直
動部材136とから構成される。直動部材136は、ね
じ棒であり、ナット138を回動することによってZ軸
方向に直動し、これによって、ばね134の伸び量が変
位してスキッド力が調節される。スキッド力は、例え
ば、触針122のコンタクト124が4mNでワーク表
面を押圧する場合、20mN程度に設定される。なお、
ピックアップ66の自重は、バランスウェイト104に
より揺動ピン回りにバランスされているので、測定方向
が変化してもスキッド力は変化せず、常に精度の良い測
定が可能となる。
【0033】次に、上記の如く構成された粗さ測定装置
10の作用について説明する。以下は、ワークの側面に
形成された小径の孔の内周面を粗さ測定する例で説明す
る。
【0034】まず、母線調節機構106によって、ピッ
クアップ66の測定方向と回転中心との母線のずれを補
正する。
【0035】次に、調整部14の傾き調整機構24によ
って、ピックアップ66の先端が、ワークの孔と同じ方
向を向くように傾きを調節する。そして、調整部14の
X軸調整機構18、Y軸調整機構20、Z軸調整機構2
2によって、ピックアップ66の先端(即ち、スキッド
126と触針122の先端)を孔の外部に配置する。次
いで、ピックアップ66を180°毎に回転させなが
ら、ピックアップ66の測定方向が孔の左右中心になる
ように、調整部14の各調整機構によって調節する。さ
らに、ピックアップ66を90°回転させて横向きにし
た後、ピックアップ66を180°毎に回転させなが
ら、ピックアップ66の測定方向が孔の上下中心になる
ように、調整部14の各調整機構によって調節する。
【0036】次に、回転量調節機構80のクランプネジ
88、92を緩めて回転駒82を回動させ、測定開始を
設定した後、クランプネジ88を締めて回転駒82を固
定する。次いで、固定駒84と回転駒82とを回動させ
てピックアップ66先端のコンタクト124を測定終了
点(例えば孔の下端)に合わせながら、駆動ピン86を
終了ピン90に当接させ、クランプネジ92を締める。
【0037】次に、調整部14のX軸調整つまみ30を
回動操作して駆動部12をX軸方向に移動させ、ピック
アップ66の先端部をワークの孔に挿入する。このと
き、スキッド126を若干持ち上げて、ピックアップ6
6の先端部がワークの接触しないようにする。次いで、
スキッド126を離して、スキッド126のルビーボー
ル128と触針122先端のコンタクト124とを孔の
内周面に当接させる。このとき、触針122の揺動量を
差動トランス120で確認して、所定の測定範囲内であ
れば、測定の準備作業が終了する。
【0038】次に、駆動部12のモータ70を駆動し、
ピックアップ66を回転させる。これにより、触針12
2のコンタクト124がワーク表面に当接しながら円周
方向に移動し、触針122の揺動量が差動トランス12
0によって測定される。このとき、ピックアップ66
は、スキッド126によって案内されるので、触針12
2は粗さだけを検出する。また、ピックアップ66が揺
動自在に、且つバランスウェイト104によって釣り合
った状態に支持されているので、スキッド126は常に
適切なスキッド力で孔の内周面を押圧する。したがっ
て、孔の軸とピックアップ66の回転中心とが若干ずれ
ている場合であっても、スキッド126が常に一定のス
キッド力で孔の内周面を押圧しながら触針122をガイ
ドする。これにより、スキッド力が変動することによっ
てスキッド126のたわみの変動分を触針122が検出
して大きく振れ過ぎることがない。また、触針122
は、周囲をスキッド126で覆われているので、破損す
ることがない。したがって、粗さ測定装置10によれ
ば、孔の内周面を周方向に粗さ測定することができる。
なお、粗さ測定は、回転量調節機構80の駆動ピン86
が終了ピン94に当接することによって終了する。
【0039】このように本実施の形態の粗さ測定装置1
0によれば、ルビーボール128と触針122との相対
位置を測定しているので、回転軸74と孔とを高精度で
芯合わせしなくても、粗さ測定を行うことができる。し
たがって、回転軸74と孔との芯合わせを始めとする準
備作業を容易、且つ短時間で行うことができる。特に、
本実施例では、X軸調整機構18、Y軸調整機構20、
Z軸調整機構22、及び傾き調整機構24を備えた調整
部14に駆動部12を取り付けたので、回転軸74と孔
との芯合わせを迅速に行うことができる。
【0040】同様に、本実施の形態の粗さ測定装置10
によれば、ルビーボール128と触針122との相対位
置を測定しているので、ピックアップ66を高精度で回
転させなくても、粗さを測定することができる。したが
って、ピックアップ66の回転駆動機構部62を小型化
することができ、軸受76にアンギュラ玉軸受を使用で
きる。これにより、粗さ測定装置10全体を小型化、軽
量化することができ、さらにコストも削減することがで
きる。
【0041】また、粗さ測定装置10によれば、ピック
アップ66を揺動自在に支持するとともに、揺動ピン1
02においてピックアップ66と釣り合うバランスウェ
イト104を設けたので、あらゆる姿勢において精度良
く測定を行うことができるようになり、水平方向に形成
された孔や斜め方向に形成された孔も測定することがで
きる。
【0042】さらに、本実施の形態の粗さ測定装置10
によれば、ピックアップ66の先端が細く形成されてい
るので、径の小さい孔も測定することができる。
【0043】なお、上述した実施の形態は、ワークの側
壁に形成された孔を測定する例で説明したが、これに限
定するものではなく、円柱状や円筒状に形成されたワー
クの外周面の粗さを測定することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る粗さ測
定装置によれば、触針を案内するスキッドを設けて、触
針の振れ過ぎを防止するので、検出器の回転軸とワーク
の周面との回転を高精度で行わなくても、粗さ測定する
ことができる。また、本発明によれば、検出器が揺動自
在に、且つバランスウェイトによって釣り合った状態に
支持されるので、あらゆる方向で粗さ測定を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粗さ測定装置の実施の形態を示す
正面図
【図2】図1に示した測定装置の側面図
【図3】図1に示した駆動部の構造を示す断面図
【図4】図3に示した回転量調節機構の構造を示す分解
【図5】図3に示した母線調節機構の構造を示す分解図
【図6】図3に示したピックアップの断面図
【図7】図6に示したピックアップの先端部分の断面
図。
【図8】従来装置の構造を示す概略構造図
【符号の説明】 10…粗さ測定装置、12…駆動部、14…調整部、1
8…X軸調整機構、20…Y軸調整機構、22…Z軸調
整機構、24…傾き調整機構、66…ピックアップ、7
0…モータ、74…回転軸、80…回転量調節機構、9
8…揺動部材、100…スキッド力調整機構、102…
揺動ピン、104…バランスウェイト、106…母線調
節機構、122…触針、124…コンタクト、126…
スキッド、128…ルビーボール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに形成された周面に検出器の触針
    を接触させ、前記検出器を回転させることにより、前記
    周面の粗さを周方向に測定する粗さ測定装置において、 前記検出器は、前記触針とともに前記ワークの周面に接
    触して前記触針を案内するスキッドを備えたことを特徴
    とする粗さ測定装置。
  2. 【請求項2】 前記検出器は、駆動手段によって回転駆
    動される回転軸部材に揺動自在に支持されるとともに、
    揺動支点を中心に前記検出器と釣り合うバランスウェイ
    トを設けたことを特徴とする請求項1記載の粗さ測定装
    置。
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