JP2001241519A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2001241519A
JP2001241519A JP2000358279A JP2000358279A JP2001241519A JP 2001241519 A JP2001241519 A JP 2001241519A JP 2000358279 A JP2000358279 A JP 2000358279A JP 2000358279 A JP2000358279 A JP 2000358279A JP 2001241519 A JP2001241519 A JP 2001241519A
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sun gear
pinion
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rotation
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Application number
JP2000358279A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Sakaguchi
吉一 坂口
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Fumitomo Yokoyama
文友 横山
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトで、適正なギヤ比ステップを有する
自動変速機の提供。 【解決手段】プラネタリギヤユニット5、6は、サンギ
ヤS1と、サンギヤS1に噛合するピニオンPLと、ピ
ニオンPLと一体的に回転するように連結されるピニオ
ンPSと、ピニオンPSと噛合するピニオン10と、ピ
ニオン10と噛合するリングギヤR2を有し、ピニオン
PSは、ピニオンPLよりも小径に形成される。外径の
小さなシンプルプラネタリギヤユニットにより構成する
ことが出来、自動変速機を小径小型化することが可能。
入力側サンギヤS1と、出力側リングギヤR2間で、ピ
ニオンPLとピニオンPSがそれ自体で減速ギヤ比を構
成し、変速機1の第1速、第2速、第3速のギヤ比をそ
の分低速側に拡大することが可能。各ギヤ段のギヤ比ス
テップを、過小となることなく適正な大きさに設定する
ことが可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラネタリギヤユ
ニットを有する自動変速機に係わり、特にコンパクト
で、自動変速機の全体のギヤ比を減速側に大きくとるこ
とが出来る、自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】5段変速の自動変速機としては、シンプ
ルプラネタリギヤユニットとディユアルプラネタリギヤ
ユニットを連結したものや、シンプルプラネタリギヤユ
ニットを2個連結するシンプソンタイプのものなどがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ディユアルプラネタリ
ギヤユニットを用いると、リングギヤとサンギヤとの間
に介在するピニオンギヤが2個存在するために,どうし
ても自動変速機が大径化、大型化する傾向がある。
【0004】また、シンプルプラネタリギヤユニットを
2個連結するシンプソンタイプでは、全体のギヤ比幅が
大きくとれず、各ギヤ段間のギヤ比ステップが良好に取
れなくなる不都合が生じる。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑み、コンパク
トで、全体のギヤ比幅を大きくとることが出来る、自動
変速機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジンからの動力が伝達される入力部材(2)と、車輪へ
の動力を伝達する出力部材(17、19)とを有し、前
記入力部材からの回転を、プラネタリギヤユニット
(5、6)の異なる伝達経路を介して前記出力部材(1
7、19)に出力する自動変速機(1)において、前記
プラネタリギヤユニット(5、6)は、前記入力部材の
回転が伝達される第1のサンギヤ(S1)と、第1のリ
ングギヤ(R1)と、該第1のサンギヤ及び第1のリン
グギヤに噛合する第1のピニオン(PL)と、該第1の
ピニオンと一体的に回転するように連結される第2のピ
ニオン(PS)と、前記第1のサンギヤ(S1)に対し
て相対回転自在な第2のサンギヤ(S2)と、該第2の
サンギヤ及び第2のピニオンと噛合する第3のピニオン
(10)と、前記第1、第2及び第3のピニオンを支持
する第1のキャリア(CR1、CR2)と、前記第3の
ピニオンに噛合し、前記出力部材に連結される第2のリ
ングギヤ(R2)と、を有し、前記第2のピニオン(P
S)は、前記第1のピニオン(PL)よりも小径に形成
されていることを特徴として構成される。
【0007】請求項2の発明は、エンジンからの動力が
伝達される入力部材(2)と、車輪への動力を伝達する
出力部材(17、19)とを有し、プラネタリギヤユニ
ット(5、6、15)がそれぞれ設けられた主変速機構
(3)と副変速機構(12)を有し、前記入力部材から
の回転を、前記プラネタリギヤユニットの異なる伝達経
路を介して前記出力部材に出力する自動変速機(1)に
おいて、前記主変速機構(3)のプラネタリギヤユニッ
ト(5、6)は、前記入力部材の回転が伝達される第1
のサンギヤ(S1)と、第1のリングギヤ(R1)と、
該第1のサンギヤ及び第1のリングギヤに噛合する第1
のピニオン(PL)と、該第1のピニオンと一体的に回
転するように連結される第2のピニオン(PS)と、前
記第1のサンギヤに対して相対回転自在な第2のサンギ
ヤ(S2)と、該第2のサンギヤ及び第2のピニオンと
噛合する第3のピニオン(10)と、前記第1、第2及
び第3のピニオンを支持する第1のキャリア(CR1、
CR2)と、前記第3のピニオンと噛合し、副変速機構
(12)に連結される第2のリングギヤ(R2)と、を
有し、前記第2のピニオン(PS)は、第1のピニオン
(PL)よりも小径に形成し、前記副変速機構(12)
のプラネタリギヤユニット(15)は、前記第2のリン
グギヤ(R2)の回転が伝達される第3のリングギヤ
(R3)と、該第3のリングギヤと噛合する第4のピニ
オン(16)と、該第4のピニオンと噛合する第3のサ
ンギヤ(S3)と、前記第4のピニオンを支持し、前記
出力部材に連結された第2のキャリア(CR3)を有し
て構成される。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記入力部材の回転を、前記主変速機構の第1のサ
ンギヤ(S1)に伝達すると共に、前記第1のキャリア
(CR1、CR2)を係止し(主変速機構の1速)、前
記副変速機構の第3のサンギヤ(S3)を係止する(副
変速機構のアンダードライブ)ことにより第1の変速段
を達成し、前記入力部材の回転を、前記主変速機構の第
1のサンギヤ(S1)に伝達すると共に、第1のリング
ギヤ(R1)を係止し(主変速機構の2速)、前記副変
速機構の第3のサンギヤ(S3)を係止する(副変速機
構のアンダードライブ)ことにより第2の変速段を達成
し、前記入力部材の回転を、前記主変速機構の第1のサ
ンギヤに伝達すると共に、第1のリングギヤ(R1)を
係止し(主変速機構の2速)、前記副変速機構のプラネ
タリギヤユニットを一体に回転させ(副変速機構の直
結)て第3の変速段を達成し、前記主変速機構のプラネ
タリギヤユニット(5、6)を前記入力部材(2)と一
体に回転させる(主変速機構の直結)と共に、前記副変
速機構の第3のサンギヤ(S3)を係止する(副変速機
構のアンダードライブ)ことにより第4の変速段を達成
し、前記主変速機構のプラネタリギヤユニット(5、
6)を前記入力部材(2)と一体に回転させる(主変速
機構の直結)と共に、前記副変速機構のプラネタリギヤ
ユニット(15)を一体に回転させ(副変速機構の直
結)て第5の変速段を達成して構成される。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記入力部材の回転を前記第2のサンギヤ(S2)
に伝達すると共に、前記第1のキャリア(CR1、CR
2)を係止し、前記副変速機構の前記第3のサンギヤ
(S3)を係止して後進段を達成して構成される。
【0010】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記主変速機構は、前記入力部材(2)と前記第1
のサンギヤ(S1)との間に介在する第1のクラッチ
(C1)と、前記前記入力部材(2)と前記第2のサン
ギヤ(S2)との間に介在する第2のクラッチ(C2)
と、前記第1のリングギヤ(R1)を係止し得る第1の
係止手段(B1、F1)と、前記第1のキャリア(CR
1、CR2)を係止しし得る第2の係止手段(B3、F
2)を有し、前記副変速機構は、前記第3のサンギヤを
係止しし得る第3の係止手段(B4、F3)と、前記第
3のサンギヤ(S3)と第2のキャリア(CR3)の間
に介在する第3のクラッチ(C3)を有して構成され
る。
【0011】請求項6の発明は、前記入力部材の回転
を、第1のサンギヤ(S1)に伝達すると共に、前記第
1のキャリア(CR1、CR2)を係止することにより
第1の変速段を達成し、 前記入力部材の回転を、第1のサンギヤ(S1)に伝達
すると共に、第1のリングギヤ(R1)を係止すること
により第2の変速段を達成し、 前記入力部材の回転を、第1のサンギヤ(S1)に伝達
すると共に、第2のサンギヤ(S2)を係止して第3の
変速段を達成し、 前記プラネタリギヤユニット(5、6)を前記入力部材
と一体に回転させることにより第4の変速段を達成し、
前記入力部材の回転を、第1のキャリア(CR1、CR
2)に伝達すると共に、第2のサンギヤ(S2)を係止
することにより第5の変速段を達成して構成される。
【0012】請求項7の発明は、請求項6記載の発明に
おいて、前記入力部材の回転を、第1のキャリア(CR
1、CR2)に伝達すると共に、第1のリングギヤ(R
1)を係止することにより第6の変速段を達成して構成
される。
【0013】請求項8の発明は、請求項6記載の発明に
おいて、前記入力部材の回転を前記第2のサンギヤ(S
2)に伝達すると共に、前記第1のキャリアを係止して
後進段を達成して構成される。
【0014】請求項9の発明は、請求項7記載の発明に
おいて、前記入力部材と前記第1のサンギヤとの間に介
在する第1のクラッチと、前記前記入力部材と前記第2
のサンギヤとの間に介在するクラッチ手段(C2、F
0)と、前記入力部材と前記第1のキャリアとの間に介
在する第4のクラッチ(C3A)と、前記第1のリング
ギヤを係止し得る第1の係止手段と、前記第1のキャリ
アを係止しし得る第2の係止手段と、前記第2のサンギ
ヤを係止し得る第4の係止手段(B4A)とを有して構
成される。
【発明の効果】請求項1の発明によれば、使用するプラ
ネタリギヤユニットを外径の小さなシンプルプラネタリ
ギヤユニットにより構成することが出来、自動変速機を
小径小型化することが出来る。
【0015】また、第1のピニオン(PL)と、該第1
のピニオンと一体的に回転するように連結される、第1
のピニオン(PL)よりも小径に形成された第2のピニ
オン(PS)が、入力部材(2)に接続される第1のサ
ンギヤ(S1)と、出力部材に連結される第2のリング
ギヤ(R2)間に介在することにより、第1のピニオン
(PL)と第2のピニオン(PS)がそれ自体で減速と
なるギヤ比を構成するので、自動変速機(1)の第1速
から第3速のギヤ比をそれだけ低速側に広げることが出
来、全体のギヤ比幅もそれだけ大きく取ることが出来
る。
【0016】請求項2及び3の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、第1速及び第2速のギヤ比が低速側に
拡大した主変速機構(3)と、副変速機構(15)を組
み合わせることにより、自動変速機全体の各ギヤ段のギ
ヤ比ステップを、小さくなりすぎることなく適正な大き
さに設定することが出来るばかりか、均等なギヤ比の中
間変速段を得ることが出来、ワイドなギヤ比を有する多
段変速機を提供することが出来、またシフトフィーリン
グの向上にも寄与することが出来る。
【0017】請求項4の発明によると、第2のサンギヤ
(S2)により、後進段を設定することが出来る。
【0018】請求項5の発明によると、各クラッチ及び
ブレーキにより、確実に各段の変速を実行することが出
来る。
【0019】請求項6及び7の発明によると、請求項1
の効果に加えて、第1速から第3速のギヤ比が低速側に
拡大することにより、自動変速機全体の各ギヤ段のギヤ
比ステップを、小さくなりすぎることなく適正な大きさ
に設定することが出来るばかりか、均等なギヤ比の中間
変速段を得ることが出来、ワイドなギヤ比を有する多段
変速機を提供することが出来、またシフトフィーリング
の向上にも寄与することが出来る。
【0020】請求項8の発明によると、第2のサンギヤ
(S2)により、後進段を設定することが出来る。
【0021】請求項9の発明によると、各クラッチ及び
ブレーキにより、確実に各段の変速を実行することが出
来る。
【0022】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、自動変速機の一例を示す
スケルトン図、図2は図1の自動変速機における摩擦係
合要素の作動表である。自動変速機1は、図1に示すよ
うに、図示しないエンジンからの回転がトルクコンバー
タを介して入力される入力軸2を有しており、入力軸2
は、主変速機構3に接続されている。主変速機構3は基
本的には2つのシンプルプラネタリギヤユニット5及び
6を有しており、図中右方の第1のシンプルプラネタリ
ギヤユニット5は、第1のクラッチC1を介して入力軸
2と接続されている。
【0024】第1のシンプルプラネタリギヤユニット5
は、第1のクラッチC1が接続される回転自在に支持さ
れた第1のサンギヤS1を有しており、第1のサンギヤ
S1には共通キャリアCR1(CR2)に回転自在に支
持されたロングピニオン7の大径ギヤPLが噛合してい
る。大径ギヤPLの外側には、同様に回転自在に支持さ
れた第1のリングギヤR1が噛合しており、第1のリン
グギヤR1は、ギヤケース9に設けられた第1のブレー
キB1により直接係止し得ると共に、同様にギヤケース
9に設けられた第2のブレーキB2により第1のワンウ
ェイクラッチF1を介して係止し得るように設けられて
いる。
【0025】共通キャリアCR1(CR2)とギヤケー
ス9の間には、第2のワンウェイクラッチF2及び第3
のブレーキB3がそれぞれ設けられており、更にロング
ピニオン7の大径ギヤPLの図中左方には大径ギヤPL
よりも小径で歯数の小さな小径ギヤPSが大径ギヤPL
と一体的に共通の回転中心を持つ形で突出形成されてい
る。
【0026】第1のシンプルプラネタリギヤユニット5
の図中左方には第2のシンプルプラネタリギヤユニット
6が配置されており、第2のシンプルプラネタリギヤユ
ニット6は、第2のクラッチC2を介して入力軸2と接
続されている。第2のシンプルプラネタリギヤユニット
6は、第2のクラッチC2が接続される、第1のサンギ
ヤS1とは別に設けられ、サンギヤS1に対して相対回
転自在に支持された第2のサンギヤS2を有しており、
第2のサンギヤS2には、第1のシンプルプラネタリギ
ヤユニット5の共通キャリアCR1(CR2)に回転自
在に支持されたショートピニオン10が噛合している。
【0027】ショートピニオン10には、第2のリング
ギヤR2が噛合しており、第2のリングギヤR2には、
主変速機構3の出力ギヤであるカウンタギヤ11が接続
している。また、ショートピニオン10には、第1のシ
ンプルプラネタリギヤユニット5のロングピニオン7を
構成する小径ギヤPSが噛合しており、小径ギヤPS
は、ショートピニオン10とのみ噛合している。
【0028】また、カウンタギヤ11は、副変速機構1
2の入力軸を構成するカウンタギヤ12と噛合してお
り、カウンタギヤ12は、副変速機構12を構成する第
3のシンプルプラネタリギヤユニット15の、第3のリ
ングギヤR3と接続している。リングギヤR3には、キ
ャリアCR3に回転自在に支持されたピニオン16が噛
合しており、ピニオン16は第3のサンギヤS3と噛合
している。キャリアCR3は出力軸17に設けられた出
力ギヤ19に接続され、出力ギヤ19には、図示しない
ディファレンシャル装置が接続され、出力軸17の回転
を車輪の装着された左右車軸に分配している。また、キ
ャリアCR3は第3のクラッチC3を介して回転自在に
支持されたサンギヤS3に接続されており、更にサンギ
ヤS3は、ギヤケース9に対して第4のブレーキB4及
び第3のワンウェイクラッチF3を介して接続してい
る。
【0029】自動変速機1などは以上のような構成を有
するので、変速動作に際しては、クラッチC1〜C3、
ブレーキB1〜B4、ワンウェイクラッチF1〜F3な
どの各摩擦係合要素は図2に示す作動表に示すように駆
動制御される。図3に示す、図1の自動変速機の速度線
図及び図4に示すキヤ比の計算式を示す図を参照しつつ
説明する。
【0030】即ち、1速状態では、主変速機構3の第1
のクラッチC1が接続し、第2のワンウェイクラッチF
2が作動する。また、副変速機構12の第4のブレーキ
B4が作動し、第3のワンウェイクラッチF3が作動す
る。この状態では、入力軸2の回転は第1のクラッチC
1を介して第1のシンプルプラネタリギヤユニット5の
サンギヤS1に入力され、第2のワンウェイクラッチF
2により停止状態に保持された共通キャリアCR1(C
R2)のロングピニオン7から、第2のシンプルプラネ
タリギヤユニット6のショートピニオン10を経由して
第2のリングギヤR2に、大幅に減速された形の、図3
における正回転RV1として伝達される。この際、ロン
グピニオン7からショートピニオン10との間の回転
は、ロングピニオン7の大径ギヤPLと小径ギヤPSに
より、減速された形で伝達され、第2のリングギヤR2
の回転は、ロングピニオン7のギヤPL及びPSが同一
の径(歯数)からなる場合よりも、より減速された形で
伝達される。
【0031】なお、第2のリングギヤR2から、カウン
タギヤ11、13を介して副変速機構12の第3のリン
グギヤR3に入力された回転は、停止状態に保持された
第3のサンギヤS3により、図3に示すように、第2の
キャリアCR3から、リングギヤR3よりも更に減速さ
れた正回転RV2として出力ギヤ17に取り出される。
即ち副変速機構12は1速(アンダードライブ)状態で
あり、これにより、図示しない車輪は、1速で前進駆動
される。
【0032】この際の、1速のギヤ比は、図4に示すよ
うに、 (λ/λ・λ)・λc・(1+λ) λ=ZS1/ZR1、λ=ZS2/ZR2、λ
PL/ZPS・Z S2/ZR1、 λ=ZS3/ZR3、λc:カウンタギヤ11、13
のギヤ比、 ZS1:サンギヤS1の歯数、ZS2:サンギヤS2の
歯数、 ZS3:サンギヤS3の歯数、ZR1:リングギヤR1
の歯数、 ZR2:リングギヤR2の歯数、ZR3リングギヤR3
の歯数、 ZPL:ロングピニオン7の大径ギヤPLの歯数、 ZPS:ロングピニオン7の小径ギヤPSの歯数、 となる。上記した式の内、(λ/λ・λ)部分
が、主変速機構3に係わる変速比であるが、同一径(歯
数)のロングピニオンを用いた場合よりも、ロングピニ
オン7の小径ギヤPSと大径ギヤPLのキヤ比ZPL
PS分だけ余分に減速される形となり、1速はそれだ
け大きなギヤ比となる。ちなみに、 ZS1=21、ZS2=20、ZS3=33、ZR1
53、ZR2=54、ZR3=73、ZPL=16、Z
PS=12 を代入すると、 λ=ZS1/ZR1=21/53=0.396、 λ=ZS2/ZR2=20/54=0.370、 λ=ZPL/ZPS・ZS2/ZR1=16/12・
20/53=0.503 λ=ZS3/ZR3=33/73=0.452 λ=0.893(設定値) となる。従って、1速のギヤ比は、図5に示すように、
4.400となる。
【0033】また、2速状態では、図2に示すように、
第1のクラッチC1に加えて、B1、B2ブレーキ及び
第1のワンウェイクラッチF1が作動し、第1のリング
ギヤR1が固定され、第2のワンウェイクラッチF2が
解除される。すると、サンギヤS1の回転は、固定状態
にあるリングギヤR1の周囲を共通キャリアCR1(C
R2)が回転する形でショートピニオン10からリング
ギヤR2に伝達され、図3に示す正回転RV3として副
変速機構12へ出力される。この際、副変速機構12
は、全体1速状態と同様に、1速(アンダードライブ)
状態を維持していることから、主変速機構3の2速と副
変速機構12の1速で、全体2速となり、第2のリング
ギヤR2から、カウンタギヤ11、13を介して副変速
機構12の第3のリングギヤR3に入力された回転は、
停止状態に保持された第3のサンギヤS3により、図3
に示すように、第2のキャリアCR3から、リングギヤ
R3よりも更に減速された正回転RV4として出力ギヤ
17に取り出される。
【0034】この全体2速のギヤ比は、図4に示すよう
に、 (1+λ)/(λ+λ)・λ/λ・λc・
(1+λ) となる。この場合においても、主変速機構3では、ロン
グピニオン7を介して回転が伝達されることから、ロン
グピニオン7の小径ギヤPSと大径ギヤPLのキヤ比Z
PL/ZPS分だけ余分に減速される形となり、2速は
それだけ大きなギヤ比となる。同様の条件で2速のギヤ
比を計算すると、図5に示すように、2.633とな
る。
【0035】3速状態では、1速(アンダードライブ)
状態の副変速機構12が、第3のクラッチC3が係合さ
れ、第4のブレーキB4及び第3のワンウェイクラッチ
F3が解放されることから、2速の直結状態となり、主
変速機構3の2速と副変速機構12の2速直結状態から
全体3速が得られる。その際のリングギヤR2の回転は
図3に示すように、正回転RV3であり、出力軸17の
回転は、正回転RV5となる。
【0036】この際の、全体3速のギヤ比は、図4に示
すように、 (1+λ)/(λ+λ)・λ/λ・λc・1 となる。同様の条件で3速のギヤ比を計算すると、図5
に示すように、1.814なる。
【0037】4速状態では、主変速機構3の第1のクラ
ッチC1に加えて第2のクラッチC2が係合されると共
に、ブレーキB1、B2及び第1のワンウェイクラッチ
F1が解放され、更に副変速機構12は第3のクラッチ
C3が解放されて、ブレーキB4とワンウェイクラッチ
F3が作動して1速(アンダードライブ)にダウンシフ
トされる。この状態では、主変速機構3は直結状態とな
り、副変速機構12の1速(アンダードライブ)とによ
り、全体が4速となる。この際、第2のリングギヤR2
の出力は、図3の正回転RV6であり、1速(アンダー
ドライブ)状態の副変速機構12によりキャリアCR3
からは正回転RV7が出力される。
【0038】この際の、全体4速のギヤ比は、図4に示
すように、 1・λc・(1+λ) となる。同様の条件で4速のギヤ比を計算すると、図5
に示すように、1.297となる。
【0039】5速状態では、主変速機構3は4速同様に
直結状態となっており、副変速機構12は再度、2速直
結状態となり、全体が5速となる。この際、第2のリン
グギヤR2の出力は、図3の正回転RV6であり、2速
直結状態の副変速機構12によりキャリアCR3から正
回転RV8が出力軸17へ出力される。
【0040】この際の、全体5速のギヤ比は、図4に示
すように、1・λc・1となる。同様の条件で4速のギ
ヤ比を計算すると、図5に示すように、0.893とな
る。
【0041】後進状態では、図2に示すように、主変速
機構3は第2のクラッチC2が係合されると共に、第3
のブレーキB3が係合し、副変速機構12は第4のブレ
ーキB4が係合し、1速(アンダードライブ)状態とな
る。この状態では、入力軸2の回転は第2のクラッチC
2を介して第2のシンプルプラネタリギヤユニット6の
サンギヤS2に伝達され、ブレーキB3により共通キャ
リアCR1(CR2)は停止状態に保持されるので、図
3に示すように、第2のリングギヤR2からは逆回転R
V9が取り出され、更に、1速状態の副変速機構12に
よりキャリアCR3を介して逆回転RV10が取り出さ
れる。
【0042】後進状態のギヤ比は、図4に示すように、 1/λ・λc・(1+λ) となる。同様の条件で後進状態のギヤ比を計算すると、
図5に示すように、3.504となる。
【0043】図5に示すように、1速から5速のギヤ比
ステップは、1速と2速の間が、1.67、2速と3速
の間が、1.45、3速と4速の間が、1.40、4速
と5速の間が、1.45となり、各ギヤ段間のギヤ比ス
テップは略均等なものとなっている。また、トータルギ
ヤ比幅も主変速機構3側で3.428、変速機全体で
4.927となり、全体として大きなギヤ比幅を確保す
ることが出来る。
【0044】また、上述の実施例は、各ギヤ比の計算式
において、主変速機構の2つのプラネタリギヤユニット
5、6の歯のモジュールが同じものとして、各ギヤの歯
数を用いて各変速段のギヤ比を計算したが、歯のモジュ
ールが異なる場合には、歯数を歯径に変換して各変速段
のギヤ比を計算すればよい。その場合にも、第2のピニ
オンが第1のピニオンよりも小径であることによって、
大(減速)側のギヤ比が大きくできる。
【0045】更に、本発明は、上述の実施例で述べたよ
うな、主変速機構と副変速機構との組み合わせによる多
段自動変速機に適用するほかに、主変速機構を単独で用
いた、従って、副変速機構を有さない自動変速機に適用
することも当然可能である。
【0046】また、本発明の別の実施例を、図6乃至図
10に示す。図6は、本発明の別の実施例である自動変
速機の一例を示すスケルトン図、図7は図6の自動変速
機における摩擦係合要素の作動表、図8は、図6の自動
変速機の速度線図、図9は、図1の自動変速機における
ギヤ比の計算式を示す図、図10は、図6の自動変速機
における具体的なギヤ比を示す図である。
【0047】図6に示す自動変速機20で、図1で示し
た部分と同一の部分は、同一の符号を付して当該部分の
説明を省略する。図6の自動変速機20は、図1の自動
変速機1と基本的なギヤ構成は同一であるが、図1の自
動変速機1と大きく異なる部分は、図6の自動変速機2
0が、シンプルプラネタリギヤユニット5、6が2個連
結された変速機構のみから構成されており、図1の副変
速機構12が無いことである。また、入力軸2は、第4
のクラッチC3Aを介して第1のキャリアである共通キ
ャリアCR1(CR2)にも接続されており、第2のサ
ンギヤS2と入力部材である入力軸2との間に、ワンウ
エィクラッチF0が設けられ、更に第2のクラッチC2
の外周部に、第4の係止手段であるバンドブレーキB4
Aが配置され、サンギヤS2の回転を係止し得る点が相
違する。また、出力ギヤ19は、第2のリングギヤR2
に接続されている。
【0048】自動変速機20などは以上のような構成を
有するので、変速動作に際しては、クラッチC1、C
2、C3A、ブレーキB1、B3、B4A、ワンウェイ
クラッチF0、F2などの各摩擦係合要素は図7示す作
動表に示すように駆動制御される。図8示す、図6の自
動変速機の速度線図及び図9示すギヤ比の計算式を示す
図を参照しつつ説明する。
【0049】即ち、1速状態では、第1のクラッチC1
が接続し、第2の係止手段である第2のワンウェイクラ
ッチF2が作動する。この状態では、入力軸2の回転は
第1のクラッチC1を介して第1のシンプルプラネタリ
ギヤユニット5のサンギヤS1に入力され、ワンウェイ
クラッチF2により停止状態に保持された、第1のキャ
リアである共通キャリアCR1(CR2)のロングピニ
オン7から、第2のシンプルプラネタリギヤユニット6
のショートピニオン10を経由して第2のリングギヤR
2に、大幅に減速された形の、図8おける正回転RV1
として伝達される。この際、ロングピニオン7からショ
ートピニオン10との間の回転は、ロングピニオン7の
大径ギヤPLと小径ギヤPSにより、減速された形で伝
達され、第2のリングギヤR2の回転は、ロングピニオ
ン7のギヤPL及びPSが同一の径(歯数)からなる場
合よりも、より減速された形で出力ギヤ19に伝達され
る。これにより、図示しない車輪は、1速で前進駆動さ
れる。
【0050】この際の、1速のギヤ比は、図9示すよう
に、 λ/λ・λ λ=ZS1/ZR1、λ=ZS2/ZR2、λ
PL/ZPS・Z S2/ZR1、 ZS1:サンギヤS1の歯数、ZS2:サンギヤS2の
歯数、 ZR1:リングギヤR1の歯数、 ZR2:リングギヤR2の歯数、 ZPL:ロングピニオン7の大径ギヤPLの歯数、 ZPS:ロングピニオン7の小径ギヤPSの歯数、 となる。このギヤ比からも分かるように、同一径(歯
数)のロングピニオンを用いた場合よりも、ロングピニ
オン7の小径ギヤPSと大径ギヤPLのギヤ比ZPL
分だけ余分に減速される形となり、1速はそれだ
け大きなギヤ比となる。ちなみに、 ZS1=39、ZS2=33、ZR1=91、ZR2
94、ZPL=26、ZPS=22 を代入すると、1速のギヤ比は、図10に示すように、
2.848となる。
【0051】また、2速状態では、図7に示すように、
第1のクラッチC1に加えて、ブレーキB1が作動し、
第1のリングギヤR1が固定され、第2のワンウェイク
ラッチF2が解除される。すると、サンギヤS1の回転
は、固定状態にあるリングギヤR1の周囲を共通キャリ
アCR1(CR2)が回転する形でショートピニオン1
0からリングギヤR2に伝達され、図8に示す正回転R
V2として出力部材である出力ギヤ19へ出力され、2
速となる。
【0052】この2速のギヤ比は、図9に示すように、 {(1+λ)/(λ+λ)}・λ/λ となる。この場合においても、ロングピニオン7を介し
て回転が伝達されることから、ロングピニオン7の小径
ギヤPSと大径ギヤPLのキヤ比ZPL/ZPS分だけ
余分に減速される形となり、2速はそれだけ大きなギヤ
比となる。同様の条件で2速のギヤ比を計算すると、図
10に示すように、1.832となる。
【0053】3速では、ブレーキB1が解放されると共
に、第4の係止手段であるブレーキB4Aが係合され、
2速で逆転状態であったサンギヤS2は、ブレーキB4
Aによりその回転を係止される。すると、図8の速度線
図からも明らかなように、リングギヤR2から、2速よ
りも増速された正回転RV3が出力ギヤ19に出力され
る。
【0054】この3速のギヤ比は、図9に示すように、 (λ+λ)/(1+λ)・λ となる。同様の条件で3速のギヤ比を計算すると、図1
0に示すように、1.480となる。
【0055】4速状態では、第1のクラッチC1に加え
て第4のクラッチであるクラッチC3Aが係合されると
共に、ブレーキB4Aが解放され、更にワンウェイクラ
ッチF0が係合される。この状態では、入力軸回転は、
サンギヤS1、S2に入力され、自動変速機20は直結
状態となる。この際、リングギヤR2の出力は、図8の
正回転RV4であり、出力ギヤ19からは正回転RV4
が出力される。この際の、全体4速のギヤ比は、図10
に示すように、1.000となる。
【0056】5速状態では、クラッチC1が解放される
と共に、ワンウェイクラッチF0の係合も解除され、更
にクラッチC3A及びブレーキB4Aが係合する。この
状態では、入力軸回転は共通キャリアCR1(CR2)
に入力されると共に、ブレーキB4AによりサンギヤS
2が係止され、入力軸回転は、図8に示すように、共通
キャリアCR1(CR2)からロングピニオン7の小径
ギヤPS、ショートピニオン10を介してリングギヤR
2に正回転RV5として出力される。
【0057】この際の、5速のギヤ比は、図9に示すよ
うに、 1/1+λ となる。同様の条件で5速のギヤ比を計算すると、図1
0に示すように、0.740となる。
【0058】ここで、ワンウェイクラッチF0の作動に
ついて説明する。4速と5速の間の変速は、クラッチC
1とブレーキB4Aの掴み換え変速により達成するが、
このワンウェイクラッチF0により、クラッチC1とブ
レーキB4Aの掴み換え変速の制御が容易に行うことが
できるようになる。
【0059】即ち、ワンウェイクラッチF0は、入力軸
2とサンギヤS2との間に設けられ、サンギヤS2が入
力軸2の回転数よりも早い回転数で回転することは許容
せず(ワンウェイクラッチF0が係合)、サンギヤS2
が入力軸2の回転数より逆回転を含む遅い回転数で回転
することは許容する(ワンウェイクラッチF0が解放)
ものである。
【0060】まず、4速から5速への変速について説明
すると、4速時にはクラッチC1とクラッチC3Aが係
合することにより、2つのプラネタリギヤセット5,6
は直結状態にあり、入力軸2とサンギヤS2も一体で回
転しているので、見かけ上、ワンウェイクラッチF0は
係合しているが、トルク伝達は行われていない。この状
態から5速へ変速を行うために、まず、クラッチC1の
トルクを低下させていくが、クラッチC1の伝達トルク
容量が低下し、クラッチC1がスリップしようとする。
この場合、サンギヤS1は入力軸2の回転数よりも低下
しようとするが、それに連動してサンギヤS2が入力軸
2の回転数よりも早く回転しようとするので、ワンウェ
イクラッチF0が係合し、4速状態が維持される。そし
て、ブレーキB4Aを係合すると、サンギヤS2が停止
させられて5速が達成される。従って、クラッチC1が
解放してからブレーキB4Aが係合したとしても、エン
ジン吹きが生じることなく、スムーズに4速から5速の
変速を行うことができるので、変速制御を容易に行うこ
とができる。
【0061】また、5速から4速への変速時は、ブレー
キB4Aを解放すると、ワンウェイクラッチF0が係合
し4速が達成できるので、この場合も、ブレーキB4A
を解放した後にクラッチC1を係合したとしても、エン
ジン吹きが生じることなく、スムーズに5速から4速の
変速を行うことが出来るので、変速制御を容易に行うこ
とができる。
【0062】6速状態では、クラッチC3Aの係合に加
えて、ブレーキB4Aが解放されると共に、ブレーキB
1が係合される。この状態では、入力軸回転はキャリア
CR3に入力されると共に、ブレーキB1によりリング
ギヤR1が係止され、入力軸回転は、図8に示すよう
に、共通キャリアCR1(CR2)からロングピニオン
7の小径ギヤPS、ショートピニオン10を介してリン
グギヤR2に正回転RV6として出力される。
【0063】この際の、6速のギヤ比は、図9に示すよ
うに、 λ/λ+λ となる。同様の条件で6速のギヤ比を計算すると、図1
0に示すように、0.550となる。
【0064】後進状態では、図7に示すように、クラッ
チC2が係合されると共に、ブレーキB3が係合する。
この状態では、入力軸2の回転はクラッチC2を介して
第2のシンプルプラネタリギヤユニット6のサンギヤS
2に伝達され、ブレーキB3により共通キャリアCR1
(CR2)は停止状態に保持されるので、図8に示すよ
うに、リングギヤR2からは逆回転RV9が取り出され
る。
【0065】後進状態のギヤ比は、図9に示すように、 1/λ となる。同様の条件で後進状態のギヤ比を計算すると、
図10に示すように、2.848となる。
【0066】図10に示すように、1速から5速のギヤ
比ステップは、1速と2速の間が、1.55、2速と3
速の間が、1.24、3速と4速の間が、1.48、4
速と5速の間が、1.35、5速と6速の間が、1.3
5となり、各ギヤ段間のギヤ比ステップは略均等なもの
となっている。また、トータルギヤ比幅も5.18(5
速では、3.85)となり、全体として大きなギヤ比幅
を確保することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の一例を示すスケルトン図。
【図2】図1の自動変速機における摩擦係合要素の作動
表。
【図3】図1の自動変速機の速度線図
【図4】図1の自動変速機におけるギヤ比の計算式を示
す図。
【図5】図1の自動変速機における具体的なギヤ比を示
す図。
【図6】図6は、本発明の別の実施例である自動変速機
の一例を示すスケルトン図。
【図7】図7は図6の自動変速機における摩擦係合要素
の作動表。
【図8】図8は、図6の自動変速機の速度線図。
【図9】図9は、図1の自動変速機におけるギヤ比の計
算式を示す図。
【図10】図10は、図6の自動変速機における具体的
なギヤ比を示す図である。
【符号の説明】
1……自動変速機 2……入力部材(入力軸) 3……主変速機構 5、6、15……プラネタリギヤユニット 12……副変速機構 B1……第1の係止手段(第1のブレーキ) B3……第2の係止手段(第3のブレーキ) B4……第3の係止手段(第4のブレーキ) B4A……第4の係止手段(ブレーキ) C1……第1のクラッチ C2……第2のクラッチ、クラッチ手段 C3……第3のクラッチ C3A……第4のクラッチ F0……クラッチ手段(ワンウェイクラッチ) F1……第1の係止手段(第1のワンウェイクラッチ) F2……第2の係止手段(第2のワンウェイクラッチ) F3……第3の係止手段(第3のワンウェイクラッチ) R1……第1のリングギヤ R2……第2のリングギヤ R3……第3のリングギヤ S1……第1のサンギヤ S2……第2のサンギヤ S3……第3のサンギヤ CR1……第1のキャリア CR3……第2のキャリア PL……第1のピニオン PS……第2のピニオン 10……第3のピニオン(ショートピニオン)
フロントページの続き (72)発明者 塚本 一雅 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 横山 文友 愛知県渥美郡田原町緑が浜2号2番 アイ シン・エィ・ダブリュ精密株式会社内 Fターム(参考) 3J028 EA25 EB07 EB13 EB25 EB31 EB37 EB62 EB66 FA06 FB05 FC13 FC16 FC20 FC25 FC32 FC42 FC63 GA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力が伝達される入力部
    材と、 車輪への動力を伝達する出力部材とを有し、 前記入力部材からの回転を、プラネタリギヤユニットの
    異なる伝達経路を介して前記出力部材に出力する自動変
    速機において、 前記プラネタリギヤユニットは、前記入力部材の回転が
    伝達される第1のサンギヤと、第1のリングギヤと、該
    第1のサンギヤ及び第1のリングギヤに噛合する第1の
    ピニオンと、該第1のピニオンと一体的に回転するよう
    に連結される第2のピニオンと、第1のサンギヤに対し
    て相対回転自在な第2のサンギヤと、該第2のサンギヤ
    及び第2のピニオンと噛合する第3のピニオンと、前記
    第1、第2及び第3のピニオンを支持する第1のキャリ
    アと、前記第3のピニオンに噛合し、前記出力部材に連
    結される第2のリングギヤと、を有し、前記第2のピニ
    オンは、前記第1のピニオンよりも小径に形成されてい
    ることを特徴とする、自動変速機。
  2. 【請求項2】 エンジンからの動力が伝達される入力部
    材と、 車輪への動力を伝達する出力部材とを有し、 プラネタリギヤユニットがそれぞれ設けられた主変速機
    構と副変速機構を有し、前記入力部材からの回転を、前
    記プラネタリギヤユニットの異なる伝達経路を介して前
    記出力部材に出力する自動変速機において、 前記主変速機構のプラネタリギヤユニットは、前記入力
    部材の回転が伝達される第1のサンギヤと、第1のリン
    グギヤと、該第1のサンギヤ及び第1のリングギヤに噛
    合する第1のピニオンと、該第1のピニオンと一体的に
    回転するように連結される第2のピニオンと、前記第1
    のサンギヤに対して相対回転自在な第2のサンギヤと、
    該第2のサンギヤ及び第2のピニオンと噛合する第3の
    ピニオンと、前記第1、第2及び第3のピニオンを支持
    する第1のキャリアと、前記第3のピニオンと噛合し、
    副変速機構に連結される第2のリングギヤと、を有し、 前記第2のピニオンは、第1のピニオンよりも小径に形
    成し、前記副変速機構のプラネタリギヤユニットは、前
    記第2のリングギヤの回転が伝達される第3のリングギ
    ヤと、該第3のリングギヤと噛合する第4のピニオン
    と、該第4のピニオンと噛合する第3のサンギヤと、前
    記第4のピニオンを支持し、前記出力部材に連結された
    第2のキャリアを有して構成される、自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記入力部材の回転を、前記主変速機構
    の第1のサンギヤに伝達すると共に、前記第1のキャリ
    アを係止し、前記副変速機構の第3のサンギヤを係止す
    ることにより第1の変速段を達成し、 前記入力部材の回転を、前記主変速機構の第1のサンギ
    ヤに伝達すると共に、第1のリングギヤを係止し、前記
    副変速機構の第3のサンギヤを係止することにより第2
    の変速段を達成し、 前記入力部材の回転を、前記主変速機構の第1のサンギ
    ヤに伝達すると共に、第1のリングギヤを係止し、前記
    副変速機構のプラネタリギヤユニットを一体に回転させ
    て第3の変速段を達成し、 前記主変速機構のプラネタリギヤユニットを前記入力部
    材と一体に回転させると共に、前記副変速機構の第3の
    サンギヤを係止することにより第4の変速段を達成し、
    前記主変速機構のプラネタリギヤユニットを前記入力部
    材と一体に回転させると共に、前記副変速機構のプラネ
    タリギヤユニットを一体に回転させて第5の変速段を達
    成してなる、請求項2記載の自動変速機
  4. 【請求項4】 前記入力部材の回転を前記第2のサンギ
    ヤに伝達すると共に、前記第1のキャリアを係止し、前
    記副変速機構の前記第3のサンギヤを係止して後進段を
    達成してなる、請求項3記載の自動変速機。
  5. 【請求項5】 前記主変速機構は、前記入力部材と前記
    第1のサンギヤとの間に介在する第1のクラッチと、前
    記前記入力部材と前記第2のサンギヤとの間に介在する
    第2のクラッチと、前記第1のリングギヤを係止し得る
    第1の係止手段と、前記第1のキャリアを係止しし得る
    第2の係止手段を有し、前記副変速機構は、前記第3の
    サンギヤを係止しし得る第3の係止手段と、前記第3の
    サンギヤと第2のキャリアの間に介在する第3のクラッ
    チを有してなる、請求項3記載の自動変速機。
  6. 【請求項6】 前記入力部材の回転を、第1のサンギヤ
    に伝達すると共に、前記第1のキャリアを係止すること
    により第1の変速段を達成し、前記入力部材の回転を、
    第1のサンギヤに伝達すると共に、第1のリングギヤを
    係止することにより第2の変速段を達成し、 前記入力部材の回転を、第1のサンギヤに伝達すると共
    に、第2のサンギヤを係止して第3の変速段を達成し、 前記プラネタリギヤユニットを前記入力部材と一体に回
    転させることにより第4の変速段を達成し、前記入力部
    材の回転を、第1のキャリアに伝達すると共に、第2の
    サンギヤを係止することにより第5の変速段を達成して
    なる、請求項1記載の自動変速機。
  7. 【請求項7】 前記入力部材の回転を、第1のキャリア
    に伝達すると共に、第1のリングギヤを係止することに
    より第6の変速段を達成してなる、請求項6記載の自動
    変速機。
  8. 【請求項8】 前記入力部材の回転を前記第2のサンギ
    ヤに伝達すると共に、前記第1のキャリアを係止して後
    進段を達成してなる、請求項6記載の自動変速機。
  9. 【請求項9】 前記入力部材と前記第1のサンギヤとの
    間に介在する第1のクラッチと、前記前記入力部材と前
    記第2のサンギヤとの間に介在するクラッチ手段と、前
    記入力部材と前記第1のキャリアとの間に介在する第4
    のクラッチと、前記第1のリングギヤを係止し得る第1
    の係止手段と、前記第1のキャリアを係止しし得る第2
    の係止手段と、前記第2のサンギヤを係止し得る第4の
    係止手段とを有してなる、請求項7記載の自動変速機。
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