JP2009185864A - 自動変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】前進7段後進1段の変速が可能で、且つ、プラネタリギヤとクラッチの合計個数を少なくして軸長を短縮できるようにした自動変速機を提供する。
【解決手段】複式プラネタリギヤ6の4つの回転要素を、速度線図における並び順に第1、第2、第3、第4要素として、第1要素Smが入力側の第1プラネタリギヤ4の出力要素Rf1、第2要素Cm,Rrが入力側の第2プラネタリギヤ5の出力要素Rf2、第3要素Rm,Crが出力部材3に夫々連結される。係合要素として、第4要素Srを入力軸2に連結する第1クラッチC1と、第2要素Cm,Rrを入力軸2に連結する第2クラッチC2と、第4要素Srを固定する第1ブレーキB1と、第2プラネタリギヤの固定要素Sf2を固定する第2ブレーキB2と、第1プラネタリギヤの固定要素Sf2を固定する第3ブレーキB3と、第2要素Cm,Rrを固定する第4ブレーキB4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力部材の回転を複数段に変速して出力部材に伝達する自動変速機に関する。
従来、特許文献1により、入力軸の回転を減速して出力する減速用プラネタリギヤと変速用の複式プラネタリギヤと6個の係合要素とを用いて、前進7段後進1段の変速を行うことができるようにした自動変速機が知られている。このもので複式プラネタリギヤは、2つのプラネタリギヤのサンギヤ、キャリア及びリングギアの一部を互いに連結することで構成される4つの回転要素を有する。例えば、一方のプラネタリギヤのサンギヤから成る第1回転要素と、一方のプラネタリギヤのキャリアと他方のプラネタリギヤのリングギヤとを連結することで構成される第2回転要素と、一方のプラネタリギヤのリングギヤと他方のプラネタリギヤのキャリアとを連結することで構成される第3回転要素と、他方のプラネタリギヤのサンギヤから成る第4回転要素とを有する。これら第1乃至第4回転要素は、速度線図においてギヤ比に対応する間隔を存して順に並ぶ。そして、第3回転要素が出力部材に連結される。
また、係合要素として、第4回転要素を入力軸に連結する第1クラッチと、第1要素を減速用プラネタリギヤの出力要素に連結する第2クラッチと、第2要素を減速用プラネタリギヤの出力要素に連結する第3クラッチと、第2回転要素を入力軸に連結する第4クラッチと、第2回転要素を変速機ケースに固定する第1ブレーキと、第4回転要素を変速機ケースに固定する第2ブレーキとを備えている。
以上の構成によれば、第2クラッチと第2ブレーキとを係合することで1速段が確立され、第3クラッチと第2ブレーキとを係合することで2速段が確立され、第2クラッチと第3クラッチとを係合することで3速段が確立され、第1クラッチと第3クラッチとを係合することで4速段が確立され、第1クラッチと第2クラッチとを係合することで5速段が確立され、第1クラッチと第4クラッチとを係合させることで6速段が確立され、第2クラッチと第4クラッチとを係合することで7速段が確立され、第2クラッチと第1ブレーキとを係合することで後進段が確立される。
特表2004−524485号公報(図10)
上記従来例のものでは、減速用プラネタリギヤと複式プラネタリギヤを構成する2個のプラネタリギヤとの計3個のプラネタリギヤと、4個のクラッチと2個のブレーキとから成る計6個の係合要素を用いている。
ところで、FF車用の自動変速機では、車両への搭載性を良くするため、変速機の軸長を短くすることが望まれる。ここで、プラネタリギヤやクラッチは入力軸の周りに軸方向に並べて配置されるため、プラネタリギヤとクラッチの合計個数が多くなると、変速機の軸長を短くすることが困難になる。上記従来例では、3個のプラネタリギヤと4個のクラッチとを用いているため、プラネタリギヤとクラッチの合計個数が7個と多く、変速機の軸長が長くなって、FF車への搭載性が悪くなる不具合がある。
本発明は、以上の点に鑑み、前進7段後進1段の変速が可能で、且つ、プラネタリギヤとクラッチの合計個数を少なくして軸長を短縮できるようにした自動変速機を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、変速機ケース内に配置した、入力用の第1と第2の2つのプラネタリギヤと、変速用の複式プラネタリギヤと、複数の係合要素とを備え、入力軸の回転を複数段に変速して出力部材に伝達する自動変速機であって、第1と第2の各プラネタリギヤは、入力軸に連結される入力要素と、変速機ケースに固定可能な固定要素と、出力要素とを有し、固定要素を変速機ケースに固定したときに入力軸の回転を減速して出力要素から出力するように構成され、複式プラネタリギヤは、速度線図においてギヤ比に対応する間隔で並ぶ4つの回転要素を有し、これら回転要素を速度線図における並び順に夫々第1回転要素、第2回転要素、第3回転要素及び第4回転要素として、第1回転要素が第1プラネタリギヤの出力要素、第2回転要素が第2プラネタリギヤの出力要素、第3回転要素が出力部材に夫々連結され、係合要素として、第4回転要素を入力軸に連結する第1クラッチと、第2回転要素を入力軸に連結する第2クラッチと、第4回転要素を変速機ケースに固定する第1ブレーキと、第2プラネタリギヤの固定要素を変速機ケースに固定する第2ブレーキと、第1プラネタリギヤの固定要素を変速機ケースに固定する第3ブレーキと、第2回転要素を変速機ケースに固定する第4ブレーキとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1ブレーキと第3ブレーキとを係合することで1速段が確立され、第1ブレーキと第2ブレーキとを係合することで2速段が確立され、第2ブレーキと第3ブレーキとを係合することで3速段が確立され、第1クラッチと第2ブレーキとを係合することで4速段が確立され、第1クラッチと第3ブレーキとを係合することで5速段が確立され、第1クラッチと第2クラッチとを係合することで6速段が確立され、第2クラッチと第3ブレーキとを係合することで7速段が確立され、第3ブレーキと第4ブレーキとを係合することで後進段が確立される。従って、前進7段後進1段の変速を行うことができる。
そして、本発明では、プラネタリギヤとして第1プラネタリギヤと第2プラネタリギヤと複式プラネタリギヤを構成する実質的に2個のプラネタリギヤとの計4個のプラネタリギヤを用いているが、クラッチは2個しか用いておらず、プラネタリギヤとクラッチの合計個数は上記従来例より1個少ない6個になる。そのため、上記従来例より変速機の軸長を短縮でき、FF車への搭載性が良好になる。
また、本発明において、第1プラネタリギヤのギヤ比と第2プラネタリギヤのギヤ比とを互いに異ならせれば、公比(各変速段間のレシオ比)の設定の自由度が増し、レシオレンジ(1速段のレシオ/7速段のレシオ)と公比とを共に好適な値にすることができる。
図1(a)は、本発明の自動変速機の実施形態を示している。この実施形態はFF車用の変速機であって、変速機ケース1内に回転自在に軸支した、図外のエンジン等の動力源に連結される入力軸2と、入力軸2と同心に配置された出力部材たる出力ギヤ3とを備えている。出力ギヤ3の回転は、図外のデファレンシャルギヤを介して車両の左右の前輪に伝達される。
また、変速機ケース1内には、入力軸2の周りに位置させて、入力用の第1と第2の2つのプラネタリギヤ4、5と、変速用の複式プラネタリギヤ6とが配置されている。
第1プラネタリギヤ4は、サンギヤSf1と、リングギヤRf1と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤSf1に噛合し、他方がリングギヤRf1に噛合する一対のピニオンPf1、Pf1´を自転及び公転自在に支持するキャリアCf1とから成るダブルプラネタリ型の単式プラネタリギヤで構成されている。また、第2プラネタリギヤ5も、サンギヤSf2と、リングギヤRf2と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤSf2に噛合し、他方がリングギヤRf2に噛合する一対のピニオンPf2、Pf2´を自転及び公転自在に支持するキャリアCf2とから成るダブルプラネタリ型の単式プラネタリギヤで構成されている。
第1プラネタリギヤ4のキャリアCf1と第2プラネタリギヤ5のキャリアCf2は互いに結合された状態で入力軸2に連結されており、各キャリアCf1,Cf2が各プラネタリギヤ4,5の入力要素になる。そして、第1プラネタリギヤ4のサンギヤSf1を第3ブレーキB3を介して変速機ケース1に固定される固定要素として、リングギヤRf1が出力要素になるようにしている。また、第2プラネタリギヤ5のサンギヤSf2を第2ブレーキB2を介して変速機ケース1に固定される固定要素として、リングギヤRf2が出力要素になるようにしている。
図2の上段に示す第1プラネタリギヤ4の速度線図(サンギヤ、キャリア、リングギヤの3個の要素の回転速度を直線で表すことができる図)から明らかなように、第3ブレーキB3を係合させてサンギヤSf1の回転速度を「0」にすると、入力軸2の回転が減速されてリングギヤRf1から出力される。尚、速度線図において、下の横線と上の横線は夫々回転速度が「0」と「1」(入力軸2と同じ回転速度)であることを示している。また、各縦線は左側から順にサンギヤSf1、リングギヤRf1、キャリアCf1を表しており、これらの間隔は第1プラネタリギヤ4のギヤ比i(リングギヤの歯数/サンギヤの歯数)に応じて定められている。即ち、サンギヤSf1とリングギヤRf1間の間隔とリングギヤRf1とキャリアCf1間の間隔との比がi−1:1になるように設定されている。そして、第1プラネタリギヤ4の出力速度(リングギヤRf1の回転速度)N1は(i−1)/iになる。
また、図2の中段に示す第2プラネタリギヤ5の速度線図から明らかなように、第2ブレーキB2を係合させてサンギヤSf2の回転速度を「0」にすると、入力軸2の回転が減速されてリングギヤRf2から出力される。即ち、第2プラネタリギヤ5のギヤ比をjとして、第2プラネタリギヤ5の出力速度(リングギヤRf2の回転速度)N2はj−1/jになる。
複式プラネタリギヤ6は、第3プラネタリギヤ7と第4プラネタリギヤ8とを備えている。第3プラネタリギヤ7は、サンギヤSmと、リングギヤRmと、サンギヤSmとリングギヤRmとに噛合するピニオンPmを自転及び公転自在に支持するキャリアCmとから成るシングルピニオン型の単式プラネタリギヤで構成される。第4プラネタリギヤ8も、サンギヤSrと、リングギヤRrと、サンギヤSrとリングギヤRrとに噛合するピニオンPrを自転及び公転自在に支持するキャリアCrとから成るシングルピニオン型の単式プラネタリギヤで構成されている。そして、第3プラネタリギヤ7のキャリアCmと第4プラネタリギヤ8のリングギヤRrとを連結すると共に、第3プラネタリギヤ7のリングギヤRmと第4プラネタリギヤ8のキャリアCrとを連結している。これにより、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSmと、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSrと、第3プラネタリギヤ7のキャリアCmと第4プラネタリギヤ8のリングギヤRrとの連結体(第1連結体)と、第3プラネタリギヤ7のリングギヤRmと第4プラネタリギヤ8のキャリアCrとの連結体(第2連結体)とから成る4つの回転要素を有する複式プラネタリギヤ6が構成される。
複式プラネタリギヤ6のこれら4つの回転要素を、図2の下段に示す複式プラネタリギヤ6の速度線図におけるギヤ比に対応する間隔での並び順に左側から夫々第1回転要素、第2回転要素、第3回転要素及び第4回転要素とすると、第1回転要素は第3プラネタリギヤ7のサンギヤSm、第2回転要素は第1連結体Cm,Rr、第3回転要素は第2連結体Rm,Cr、第4回転要素は第4プラネタリギヤ8のサンギヤSrになる。尚、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSmと第1連結体Cm,Rr間の間隔と、第1連結体Cm,Rrと第2連結体Rm,Cr間の間隔と、第2連結体Rm,Crと第4プラネタリギヤ8のサンギヤSr間の間隔との比は、第3プラネタリギヤ7のギヤ比をk、第4プラネタリギヤ8のギヤ比をmとして、k:1:mに設定される。
ここで、本実施形態では、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSm(第1回転要素)が第1プラネタリギヤ4の出力要素であるリングギヤRf1に連結され、第1連結体Cm,Rr(第2回転要素)が第2プラネタリギヤ5の出力要素であるリングギヤRf2に連結され、第2連結体Rm,Cr(第3回転要素)が出力ギヤ3に連結されている。また、係合要素として、上記した第2と第3のブレーキB2,B3に加え、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSr(第4回転要素)を入力軸2に連結する第1クラッチC1と、第1連結体Cm,Rr(第2回転要素)を入力軸2に連結する第2クラッチC2と、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSr(第4回転要素)を変速機ケース1に固定する第1ブレーキB1と、第1連結体Cm,Rr(第2回転要素)を変速機ケース1に固定する第4ブレーキB4とを備えている。尚、本実施形態では、第2クラッチC2を入力軸2に連結される第1と第2の両プラネタリギヤ4,5のキャリアCf1,Cf2と第1連結体Cm,Rrとの間に介設し、第1連結体Cm,Rrが第1クラッチC1とキャリアCf1,Cf2とを介して入力軸2に連結されるようにしている。
また、本実施形態では、入力軸2の周りに動力源側から順に、第1クラッチC1と、第4プラネタリギヤ8と、第3プラネタリギヤ7と、出力ギヤ3と、第2クラッチC2と、第1プラネタリギヤ4と、第2プラネタリギヤ5とを配置している。ところで、ブレーキは、プラネタリギヤやクラッチにオーバーラップさせた状態でこれらの外側に配置できるが、プラネタリギヤやクラッチは互いにオーバーラップするように配置できない。そのため、プラネタリギヤとクラッチの合計個数が多くなると、変速機の軸長が長くなる。ここで、本実施形態では、第1乃至第4の4個のプラネタリギヤC1〜C4を用いているが、クラッチは第1クラッチC1と第2クラッチC2との2個しか用いておらず、プラネタリギヤとクラッチの合計個数は上記従来例より1個少ない6個になる。プラネタリギヤとクラッチの個々の軸長は約35mmであり、そのため、上記従来例より変速機の軸長を約35mm短縮でき、FF車への搭載性が良好になる。
次に、本実施形態の変速機による変速作動について、図2を参照して説明する。第1ブレーキB1と第3ブレーキB3とを係合させると、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSrの回転速度が「0」、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSmの回転速度が第1プラネタリギヤ4の出力速度N1になり、出力ギヤ3に連結される第2連結体Rm,Crの回転速度は「1st」になる。即ち、1速段が確立される。
第1ブレーキB1と第2ブレーキB2とを係合させると、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSrの回転速度が「0」、第1連結体Cm,Rrの回転速度が第2プラネタリギヤ5の出力速度N2になり、第2連結体Rm,Crの回転速度は「2nd」になる。即ち、2速段が確立される。
第2ブレーキB2と第3ブレーキB3とを係合させると、第1連結体Cm,Rrの回転速度が第2プラネタリギヤ5の出力速度N2、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSmの回転速度が第1プラネタリギヤ4の出力速度N1になり、第2連結体Rm,Crの回転速度は「3rd」になる。即ち、3速段が確立される。
第1クラッチC1と第2ブレーキB2とを係合させると、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSrの回転速度が「1」、第1連結体Cm,Rrの回転速度が第2プラネタリギヤ5の出力速度N2になり、第2連結体Rm,Crの回転速度は「4th」になる。即ち、4速段が確立される。
第1クラッチC1と第3ブレーキB3とを係合させると、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSrの回転速度が「1」、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSmの回転速度が第1プラネタリギヤ4の出力速度N1になり、第2連結体Rm,Crの回転速度は「5th」になる。即ち、5速段が確立される。
第1クラッチC1と第2クラッチC2とを係合させると、第4プラネタリギヤ8のサンギヤSrの回転速度と第1連結体Cm,Rrの回転速度とが共に「1」になり、第2連結体Rm,Crの回転速度も「1」である「6th」になる。即ち、6速段が確立される。
第2クラッチC2と第3ブレーキB3とを係合させると、第1連結体Cm,Rrの回転速度の回転速度が「1」、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSmの回転速度が第1プラネタリギヤ4の出力速度N1になり、第2連結体Rm,Crの回転速度は「7th」になる。即ち、7速段が確立される。
第3ブレーキB3と第4ブレーキB4とを係合させると、第3プラネタリギヤ7のサンギヤSmの回転速度が第1プラネタリギヤ4の出力速度N1、第1連結体Cm,Rrの回転速度の回転速度が「0」になり、第2連結体Rm,Crの回転速度はマイナスの「Rev」になる。即ち、後進段が確立される。
図1(b)は、上述した各変速段とクラッチC1,C2、ブレーキB1〜B4の係合状態との関係を纏めて表示した図であり、「○」は係合を表している。
ここで、第1プラネタリギヤ4のギヤ比iと第2プラネタリギヤ5のギヤ比jとを異ならせると、第1プラネタリギヤ4の出力速度N1と第2プラネタリギヤ5の出力速度N2とが異なる速度になり、3速段における速度線が傾斜した線になる。その結果、公比(各変速段間のレシオの比)の設定の自由度が増す。図1(b)には、第1プラネタリギヤ4のギヤ比iと第2プラネタリギヤ5のギヤ比jとを異ならせて、i=2.2、j=2.1にすると共に、第3プラネタリギヤ7のギヤ比kを2.5、第4プラネタリギヤ8のギヤ比mを2.0とした場合における各変速段のレシオ(入力軸2の回転速度/出力ギヤ3の回転速度)も記入している。これから明らかなように、レシオレンジ(一速レシオ/7速レシオ)が6.0近傍の実用的な値になる。また、公比の変化を示す図3から明らかなように、低速段側で大きく高速段側で小さくなる良好な公比になる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、上記実施形態では、複式プラネタリギヤ6を単式プラネタリギヤから成る第3と第4の2つのプラネタリギヤ7,8を組合せて構成したが、2つのサンギヤと、1つのリングギヤと、一方のサンギヤとリングギヤとに噛合するピニオンとこのピニオンと他方のサンギヤとに噛合するピニオンとを自転及び公転自在に支持する1つのキャリアとを有するラビニヨ型プラネタリギヤで複式プラネタリギヤ6を構成することも可能である。
(a)本発明変速機の実施形態のスケルトン図、(b)各変速段での各係合要素の係合状態を纏めて示した図。 実施形態の第1、第2プラネタリギヤと複式プラネタリギヤの速度線図。 実施形態における公比の変化を示す折れ線グラフ。
符号の説明
1…変速機ケース、2…入力軸、3…出力ギヤ(出力部材)、4…第1プラネタリギヤ、Sf1…第1プラネタリギヤのサンギヤ(固定要素)、Cf1…第1プラネタリギヤのキャリア(入力要素)、Rf1…第1プラネタリギヤのリングギヤ(出力要素)、5…第2プラネタリギヤ、Sf2…第2プラネタリギヤのサンギヤ(固定要素)、Cf2…第2プラネタリギヤのキャリア(入力要素)、Rf2…第2プラネタリギヤのリングギヤ(出力要素)、6…複式プラネタリギヤ、Sm…第3プラネタリギヤのサンギヤ(第1回転要素)、Cm,Rr…第3プラネタリギヤのキャリアと第4プラネタリギヤのリングギヤ(第2回転要素)、Rm,Cr…第3プラネタリギヤのリングギヤと第4プラネタリギヤのキャリア(第3回転要素)、Sm…第4プラネタリギヤのサンギヤSr(第4回転要素)、C1…第1クラッチ、C2…第2クラッチ、B1…第1ブレーキ、B2…第2ブレーキ、B3…第3ブレーキ、B4…第4ブレーキ。

Claims (2)

  1. 変速機ケース内に配置した、入力用の第1と第2の2つのプラネタリギヤと、変速用の複式プラネタリギヤと、複数の係合要素とを備え、入力軸の回転を複数段に変速して出力部材に伝達する自動変速機であって、
    第1と第2の各プラネタリギヤは、入力軸に連結される入力要素と、変速機ケースに固定可能な固定要素と、出力要素とを有し、固定要素を変速機ケースに固定したときに入力軸の回転を減速して出力要素から出力するように構成され、
    複式プラネタリギヤは、速度線図においてギヤ比に対応する間隔で並ぶ4つの回転要素を有し、これら回転要素を速度線図における並び順に夫々第1回転要素、第2回転要素、第3回転要素及び第4回転要素として、第1回転要素が第1プラネタリギヤの出力要素、第2回転要素が第2プラネタリギヤの出力要素、第3回転要素が出力部材に夫々連結され、
    係合要素として、第4回転要素を入力軸に連結する第1クラッチと、第2回転要素を入力軸に連結する第2クラッチと、第4回転要素を変速機ケースに固定する第1ブレーキと、第2プラネタリギヤの固定要素を変速機ケースに固定する第2ブレーキと、第1プラネタリギヤの固定要素を変速機ケースに固定する第3ブレーキと、第2回転要素を変速機ケースに固定する第4ブレーキとを備えることを特徴とする自動変速機。
  2. 前記第1プラネタリギヤのギヤ比と前記第2プラネタリギヤのギヤ比とが互いに異なることを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
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