JP2001241512A - 積層式金属ベルト用リングとその製造方法 - Google Patents
積層式金属ベルト用リングとその製造方法Info
- Publication number
- JP2001241512A JP2001241512A JP2000052824A JP2000052824A JP2001241512A JP 2001241512 A JP2001241512 A JP 2001241512A JP 2000052824 A JP2000052824 A JP 2000052824A JP 2000052824 A JP2000052824 A JP 2000052824A JP 2001241512 A JP2001241512 A JP 2001241512A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- radius
- corner edge
- curvature
- punch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G1/00—Driving-belts
- F16G1/21—Driving-belts built-up from superimposed layers, e.g. zig-zag folded
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D—WORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D53/00—Making other particular articles
- B21D53/14—Making other particular articles belts, e.g. machine-gun belts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
- B23P15/00—Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G1/00—Driving-belts
- F16G1/20—Driving-belts made of a single metal strip
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/16—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49995—Shaping one-piece blank by removing material
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49995—Shaping one-piece blank by removing material
- Y10T29/49996—Successive distinct removal operations
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T83/00—Cutting
- Y10T83/02—Other than completely through work thickness
- Y10T83/0207—Other than completely through work thickness or through work presented
- Y10T83/0215—Including use of rotary scoring blade
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Punching Or Piercing (AREA)
- Pulleys (AREA)
Abstract
式金属ベルトを製造するにあたり、耐久性に優れたリン
グを提供する。 【解決手段】 マルエージング鋼等の薄板にて無端状に
形成されたリングRであって、幅広のリング素材を内側
からの押し切り方式にて複数のリングRに切断した上
で、バレル仕上げ加工を施す。押し切り時に内周側のコ
ーナーエッジ部を積極的に塑性変形させて予めアール面
取り部5を形成しておき、後から外周側のコーナーエッ
ジ部のばり取りを目的としたバレル仕上げ加工を施すこ
とで、内周側のアール面取り部5の曲率半径R1を外周
側のアール面取り部7の曲率半径R2よりも積極的に大
きくする。
Description
のリングとその製造方法に関し、特にベルト式CVT
(Continuously Variable Tr
ansmission=連続無段変速機)におけるCV
Tベルトの金属ベルト素片として用いるのに好適なリン
グとその製造方法に関する。
け伝達要素として用いられる金属製のCVTベルトは、
略V字状をなす数百個の金属製の駒(ブロック)を無端
状の金属ベルトにて連結したものが主流を占めており、
金属ベルト自体は薄板無端状のリングを幾層にも積層し
たものが使用されている。
ジング鋼等の特殊鋼からなるコイル材を丸めた上で溶接
接合して無端状のリング素材を形成する工程と、リング
素材を所定幅寸法のリングに切断する工程と、上記切断
加工時に発生する「ばり」を除去しつつ内外周のコーナ
ーエッジ部をアール面取り形状に研磨する工程のほか、
圧延(塑性)加工工程および熱処理工程等を経て製造さ
れる。
方法としては、幅広且つ無端状のリング素材を一対のロ
ール間に巻き掛けて所定の張力を付与しつつ周回移動さ
せる一方、一方のロールにはこれと同軸一体にカッター
を設けるとともに、リング素材をはさんで該一方のロー
ルに押し付けられることになる押さえロールにもカッタ
ーを設け、押さえロールに押圧力を加えることで、周回
移動しているリング素材をカッター同士の剪断力によっ
て切断して所定幅寸法のリングを得ることができる。
造方法では、剪断を基本としてリングを切断する方式で
あるため、その特殊性として剪断切口面に破断面のほか
「ばり」や「かえり」の発生が不可避であるばかりでな
く、剪断の開始および終了位置となるつなぎ部分にいわ
ゆる「段差ばり」が発生する。そして、これらの「ば
り」等の不具合要素は後工程での研磨加工によってある
程度除去されることになるものの、大きさ次第では研磨
加工後も残存する可能性があり、万が一残存した場合に
は金属疲労もしくは応力集中によるリング切れ等の引き
金となりやすく、早期寿命を招きやすい。
は、実際の使用状態下では一対のV溝状のプーリ間を連
続的に回転循環するかたちとなるため、リング外周側よ
りもリング内周側の方がその負荷が大きく、したがって
リング内周側のコーナーエッジ部に上記不具合要素が残
存していることは許されない。
側のコーナーエッジ部とリング内周側のコーナーエッジ
部とが共に同等のアール面取り形状となるように研磨加
工を施すことを前提としつつも、上記のようなリング内
周側コーナーエッジ部での不具合要素の残存を皆無にす
るためには、リング外周側およびリング内周側について
それぞれ別々に研磨加工を施す必要があり、必然的にコ
ストアップが余儀なくされている。
石の切り込みによってリングを切断するようにすれば、
上記の「ばり」等の不具合要素の発生を大幅に抑制する
ことが可能であるが、砥石の特殊性として切断のための
砥石幅分の研削代を予め考慮しておく必要があり、材料
歩留まりが極端に悪くなり実用的でない。
れたもので、とりわけ耐久性の向上を図った積層式金属
ベルト用リングとそのリングを容易に製造できるように
した方法を提供しようとするものである。
は、無端状をなす複数枚の金属製リングを互いに重ね合
わせてなる積層式金属ベルトのリングの形状であって、
内外周のそれぞれのコーナーエッジ部に面取り加工を施
すとともに、内周側コーナーエッジ部での面取り部の曲
率半径を外周側コーナーエッジ部での面取り部の曲率半
径よりも大きく設定したことを特徴としている。
に、内周側コーナーエッジ部での面取り部の曲率半径
は、外周側コーナーエッジ部での面取り部の曲率半径の
少なくとも2倍に設定されていることが望ましい。
例えば先に延べたCVTベルトとして苛酷な条件下で使
用されるものであるが、とりわけリングの外周側の部位
よりも内周側の部位の方がその負荷が大きいとされてお
り、したがって、リング自体の耐久性向上の観点から
は、上記内周側の部位では先に延べた「ばり」等の不具
合要素が残存していないことが重要な要素となる。
求に十分に応えることができるものであり、内周側コー
ナーエッジ部での面取り部の曲率半径を外周側コーナー
エッジ部での面取り部の曲率半径よりも積極的に大きく
設定することにより、例えばリング切断段階でそのリン
グの内外周のコーナーエッジ部に「ばり」等の不具合要
素が同等に発生していたとしても、内周側については面
取り部の曲率半径が大きい分だけ外周側よりも一段と確
実に上記不具合要素を除去できるようになる。それによ
って、リング自体の耐久性,信頼性が向上することにな
る。
記載の積層式金属ベルトのリングを製造する方法であっ
て、先端山形状の押し切りポンチを備えた一方のロール
と他方のロールとの間に幅広で且つ無端状のリング素材
を掛け渡して周回移動させながら、そのリング素材をは
さんで押し切りポンチに対し押さえロールを押し付ける
ことで押し切りポンチの押し切り作用によりリング素材
を切断して所定幅寸法のリングを得る工程と、切断加工
後のリングの内外周のコーナーエッジ部に研磨加工を施
す工程とを含んでいる。
そのリングの内周側のコーナーエッジ部の曲率を外周側
のそれよりも積極的に大きく形成することを意図してい
るものであるから、請求項4に記載の発明のように、先
端山形状の押し切りポンチの先端角度は鋭角であってと
りわけ50〜80°の範囲内であることが望ましい。
々の態様のものが考えられるが、量産性に優れた研磨加
工として請求項5に記載の発明のようなバレル仕上げ加
工を採用することが望ましい。
の発明では、先端山形状の押し切りポンチと押さえロー
ルとの協働によりいわゆる押し切り方式にてリング素材
からリングを切断すると、リング素材の内周側から外周
側に向けて押し切りポンチが食い込むことから、リング
内周側の切断面には塑性流動(塑性変形)によっていわ
ゆる平滑な「だれ」領域が生じ、押し切りポンチがリン
グ外周面側に突き抜ける直前にそのリング素材からリン
グが破断する。そして、上記のように最後にはリングは
破断によってリング素材から分離する故に、リング外周
側のコーナーエッジ部での「かえり」あるいは「ばり」
の発生は不可避であるものの、リング内周側のコーナー
エッジ部では塑性変形による「だれ」が生じているた
め、リング内周側のコーナーエッジ部での曲率半径の方
がリング外周側のコーナーエッジ部のそれよりも必然的
に大きく、且つ「ばり」等の不具合要素が発生しにくく
なる。
ジ部では塑性変形による加工硬化のために機械的強度も
併せて向上することになる。
ングに例えばバレル仕上げ加工を施して、リングの内外
周のコーナーエッジ部に同等の面取りエネルギを付与す
ると、リング内周側のコーナーエッジ部ではその「だ
れ」領域が一段と平滑に仕上げられるとともに、リング
外周側のコーナーエッジ部では「ばり」あるいは「かえ
り」等の不具合要素が奇麗に除去されてアール面取り形
状に丸められ、特にリング内周側コーナーエッジ部では
リング外周側のそれよりも大きな曲率半径の面取り部と
して仕上げられることになる。
をなす複数枚の金属製リングを互いに重ね合わせてなる
積層式金属ベルトのリングの形状として、内外周のそれ
ぞれのコーナーエッジ部に面取り加工を施すとともに、
内周側コーナーエッジ部での面取り部の曲率半径を外周
側コーナーエッジ部での面取り部の曲率半径よりも積極
的に大きく設定したものである。したがって、前加工段
階もしくは素材段階でリング内外周に「ばり」等の不具
合要素が生じていたとしても、実用下で負荷の大きいリ
ング内周側ではその面取りの曲率半径が大きい分だけ一
段と確実にその不具合要素を除去できるために、不具合
要素の残存による応力集中等を回避してリング自体の耐
久性および信頼性向上に大きく貢献でき、特に請求項2
に記載の発明のようにそのリング内周側の面取り部での
曲率半径をリング外周側のそれの少なくとも2倍に設定
するとその効果が一段と顕著となる。
に記載の発明におけるリングの製造方法として、先端山
形状の押し切りポンチと押さえロールとの協働によりリ
ング素材からリングを切断した上で、そのリングの内外
周のコーナーエッジ部にバレル仕上げ加工等の研磨加工
を施すようにしたものであるから、切断加工の段階でリ
ング内周側のコーナーエッジ部の曲率半径をリング外周
側のそれよりも大きくすることができるとともに、後工
程の研磨加工工程ではリングの内外周に同等の面取りエ
ネルギを投与するだけで所期のリングを容易に製造で
き、そのコストダウンを図ることができるほか、リング
内周側のコーナーエッジ部では押し切りポンチによる塑
性流動のために加工硬化が促進され、とかく実用下でリ
ング外周側よりも負荷が大きいとされるリング内周側の
機械的強度をも向上させることができる効果がある。
山形状の押し切りポンチの先端角度を鋭角な角度とする
べく50〜80°の範囲内に設定したことにより、切断
加工の段階で内周側コーナーエッジ部の曲率を所定の大
きさに容易に加工できる効果がある。
断加工後のリングの研磨加工としてバレル仕上げ加工を
施すようにしたことから、その生産性に優れ、より一層
コストダウンを図ることができる効果がある。
の実施の形態を示す図で、特に図1,2はリング切断工
程の概略を示しており、この例では幅広且つ無端状のリ
ング素材から切断によって二つのリングを取得する場合
を示している。
前工程において例えば0.3〜0.5mm程度のマルエ
ージング鋼等のコイル材を母材としてこれを丸めた上で
溶接接合すことにより無端状に予備成形され、そのまま
の形態で切断工程に投入される。
と従動ロール2とが用意されており、リング素材Wはこ
の駆動ロール1と従動ロール2との間に巻き掛けられた
上で所定の張力が付与されて周回移動する。
つの押し切りポンチ3が同軸一体に設けられており、駆
動ロール1側についてはこの押し切りポンチ3を接触面
としてリング素材Wが周回移動することになる。そし
て、押し切りポンチ3の先端角度θ1は図3に示すよう
に鋭角であって50〜80°の範囲内に設定されてい
る。
面形状の押さえロール4が用意されており、この押さえ
ロール4を駆動ロール1に押し付けることにより上記押
し切りポンチ3との協働によってリング素材Wがいわゆ
る二個取り方式にて二つのリングR,Rに切断されるこ
とになる。
2との間に巻き掛けられたリング素材Wが周回移動して
いる状態で、押さえロール4を所定の圧下力をもって駆
動ロール1に押し付けると、そのリング素材Wが数回周
回移動する過程で押し切りポンチ3が徐々にリング素材
Wに食い込み、リング素材Wはいわゆる押し切り方式に
て所定幅寸法の二つのリングR,Rと両端の同じく二つ
の端材S,Sとに切断されて分離することになる。
に示すようにリング素材Wの内周面側から押し切りポン
チ3の先端が徐々に食い込んでその部分がV溝状に塑性
変形し、その食い込み進行に伴ってV溝の底部相当部で
の強度が限界に達すると、押し切りポンチ3の先端がリ
ング素材Wの外周面側に突き抜ける前に破断が生じて二
つののリングR,Rに分離する。
グRの内周側のコーナーエッジ部では先に延べた押し切
りポンチ3の食い込みによって塑性変形による「だれ」
が生じており、結果的にその内周側のコーナーエッジ部
では比較的大きなアール面取り部5が形成されることか
ら、「ばり」等の不具合要素が発生することはない。同
時にそのアール面取り部5は塑性変形による加工硬化の
ために機械的強度が高められている。他方、リングRの
外周側のコーナーエッジ部では破断の痕跡として鋭利な
「ばり」6等が生じている。
上記「ばり」6の除去を目的として後工程においてバレ
ル仕上げ加工が施される。このバレル仕上げ加工は、リ
ング内周側のコーナーエッジ部であるかリング外周側の
コーナーエッジ部であるかを問わずに均一にバレルエネ
ルギを投与することにより行われる。
のコーナーエッジ部では先の押し切り時に塑性変形であ
る「だれ」をもって形成されたアール面取り部5が所定
の曲率のもとでより平滑に仕上げられるとともに、リン
グ外周側のコーナーエッジ部では押し切り時に生じた
「ばり」6等が奇麗に除去されて、リング内周側のコー
ナーエッジ部のアール面取り部5の曲率半径R1よりも
小さな曲率半径R2をもって同じくアール面取り部7が
形成される。
コーナーエッジ部のアール面取り部5は押し切り時の塑
性変形をもって一次成形することを前提としていること
から、「ばり」6等の不具合要素の発生が皆無であるこ
とはもちろんのこと、そのアール面取り部5は塑性変形
に伴う加工硬化によって機械的強度の向上が図られてい
ることから、結果としてCVTベルト用のリングの要求
特性を十分に満足することができる。
ングRのうち内周側コーナーエッジ部と外周側コーナー
エッジ部とに共にアール面取り部5,7が形成されるこ
とになるが、リング内周側のコーナーエッジ部のアール
面取り部5は押し切り時に既に塑性変形をもって一次成
形がなされていたものであるから、双方のアール面取り
部5,7の曲率半径を比較した場合、リング内周側のコ
ーナーエッジ部におけるアール面取り部5の曲率半径R
1の方がリング外周側のコーナーエッジ部の曲率半径R2
よりも必然的に大きくなる。
角が50〜80°の押し切りポンチ3をもってリングR
を押し切ることから、後工程でのバレル仕上げによる研
磨代を考慮すると、バレル仕上げ加工後の各アール面取
り部5,7の大きさは、リング内周側のコーナーエッジ
部でのアール面取り部5の曲率半径R1はR0.2〜
0.3、リング外周側のコーナーエッジ部でのアール面
取り部7の曲率半径R2はR0.1程度となり、実質的
にリング内周側のコーナーエッジ部のアール面取り部5
の曲率半径R1はリング外周側のアール面取り部7の曲
率半径R2の少なくとも2倍であることが望ましい。
で、この実施の形態では駆動ロール1側のみならず押さ
えロール4側にも押し切りポンチ8を設けて、実質的に
上下からリングRを押し切るようにした点で第1の実施
の形態と異なっている。
ポンチ3としては第1の実施の形態と同様に先端角が5
0〜80°のものを用いる一方、押さえロール4側には
先端角θ2が鈍角(例えば120°)の押し切りポンチ
8を用い、リング素材Wが周回移動している状態で上下
の押し切りポンチ3,8をそのリング素材Wの内周側お
よび外周側の双方から食い込ませて押し切るものであ
る。
込むことになるリング内周側のコーナーエッジ部には塑
性変形による「だれ」のために曲率半径の大きなアール
面取り部5が形成され、同時に鈍角な押し切りポンチ8
が食い込むことになるリング外周側のコーナーエッジ部
には同じく塑性変形による「だれ」のために曲率半径の
小さなアール面取り部9が形成される。
様のバレル仕上げ加工を施すことにより、図4と同様に
リング内周側のコーナーエッジ部には曲率半径の大きな
アール面取り部5を有し、かつリング外周側のコーナー
エッジ部には曲率半径の小さなアール面取り部9を有す
るリングRが形成される。
程の概略を示す説明図。
を押し切る際の要部拡大断面図。
面図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 無端状をなす複数枚の金属製リングを互
いに重ね合わせてなる積層式金属ベルトのリングの形状
であって、 内外周のそれぞれのコーナーエッジ部に面取り加工を施
すとともに、 内周側コーナーエッジ部での面取り部の曲率半径を外周
側コーナーエッジ部での面取り部の曲率半径よりも大き
く設定したことを特徴とする積層式金属ベルト用リン
グ。 - 【請求項2】 内周側コーナーエッジ部での面取り部の
曲率半径は、外周側コーナーエッジ部での面取り部の曲
率半径の少なくとも2倍に設定されていることを特徴と
する請求項1に記載の積層式金属ベルト用リング。 - 【請求項3】 請求項1に記載の積層式金属ベルト用リ
ングを製造する方法であって、 先端山形状の押し切りポンチを備えた一方のロールと他
方のロールとの間に幅広で且つ無端状のリング素材を掛
け渡して周回移動させながら、そのリング素材をはさん
で押し切りポンチに対し押さえロールを押し付けること
で押し切りポンチの押し切り作用によりリング素材を切
断して所定幅寸法のリングを得る工程と、 切断加工後のリングの内外周のコーナーエッジ部に研磨
加工を施す工程と、 を含むことを特徴とする積層式金属ベルト用リングの製
造方法。 - 【請求項4】 押し切りポンチの先端角度が50〜80
°であることを特徴とする請求項3に記載の積層式金属
ベルト用リングの製造方法。 - 【請求項5】 研磨加工がバレル仕上げ加工であること
を特徴とする請求項3または4に記載の積層式金属ベル
ト用リングの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000052824A JP3534033B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 積層式金属ベルト用リングとその製造方法 |
DE2001608433 DE60108433T2 (de) | 2000-02-29 | 2001-02-26 | Ring für einen mehrschichtigen, metallischen Riemen und Herstellungsverfahren dafür |
US09/791,762 US6581269B2 (en) | 2000-02-29 | 2001-02-26 | Ring for laminated type metal belt and method for manufacturing same |
EP20010104726 EP1130282B1 (en) | 2000-02-29 | 2001-02-26 | Ring for laminated type metal belt and method for manufacturing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000052824A JP3534033B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 積層式金属ベルト用リングとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001241512A true JP2001241512A (ja) | 2001-09-07 |
JP3534033B2 JP3534033B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=18574281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000052824A Expired - Fee Related JP3534033B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 積層式金属ベルト用リングとその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6581269B2 (ja) |
EP (1) | EP1130282B1 (ja) |
JP (1) | JP3534033B2 (ja) |
DE (1) | DE60108433T2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004069473A1 (ja) * | 2003-02-10 | 2004-08-19 | Honda Motor Co., Ltd. | 無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨方法及びその装置 |
JP2006160462A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Honda Motor Co Ltd | 金属リングの反転装置 |
JP2007508955A (ja) * | 2003-10-24 | 2007-04-12 | ロベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング | リングの製造のための切断方法、切断装置、リングおよびリングを備えたプッシュベルト |
JP2008142869A (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-26 | Honda Motor Co Ltd | 金属製薄板の切断装置 |
US7670241B2 (en) | 2003-12-26 | 2010-03-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Continuously variable transmission metal belt, process for producing metal ring, and process for measuring shape of metal ring |
JP2016080828A (ja) * | 2014-10-15 | 2016-05-16 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1130283B1 (en) | 2000-03-01 | 2009-04-29 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Thin metal ring for metal belt type nonstep variable-speed transmission |
US6629475B1 (en) * | 2000-07-18 | 2003-10-07 | The Gillette Company | Razor blade |
JP4398160B2 (ja) * | 2003-02-10 | 2010-01-13 | 本田技研工業株式会社 | 無端状金属ベルト用金属リングの加工方法及び加工装置 |
KR101164491B1 (ko) * | 2003-04-28 | 2012-07-18 | 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 | 취성기판 절단 시스템 및 취성기판 절단방법 |
US8061237B2 (en) * | 2005-10-26 | 2011-11-22 | The Gillette Company | Manufacturing razor blades |
US11235395B2 (en) * | 2009-07-15 | 2022-02-01 | Tennine Corp. | Controlled fracture machining method for producing through-holes |
US20150174784A1 (en) * | 2009-07-15 | 2015-06-25 | Tennine Corp. | Method and apparatus for non-rotary holemaking by means of controlled fracturing |
US8190075B2 (en) * | 2009-09-30 | 2012-05-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Endless metallic belt, electrophotographic endless belt, fixing assembly, and electrophotographic image forming apparatus |
EP2453313B1 (en) * | 2009-09-30 | 2019-08-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Endless metal belt, endless belt for use in electrophotography, fixing device, and electrophotographic image-forming device |
JP5031071B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2012-09-19 | 本田技研工業株式会社 | 無段変速機用金属ベルトの金属リングの製造方法および無段変速機用金属ベルトの金属リングの形状測定方法 |
JP5840293B2 (ja) * | 2012-07-06 | 2016-01-06 | 本田技研工業株式会社 | 金属ベルト用エレメント |
NL1040566C2 (en) | 2013-12-24 | 2015-06-26 | Bosch Gmbh Robert | Method for manufacturing a carrier ring suitable for use in a drive belt for a continuously variable transmission. |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4370910A (en) * | 1980-12-30 | 1983-02-01 | Nippon Steel Corporation | Method and apparatus for cutting metal pieces into narrower widths |
JPS60234151A (ja) | 1984-05-04 | 1985-11-20 | Toyota Motor Corp | 動力伝達用無端ベルト |
JPS6170245A (ja) | 1984-09-11 | 1986-04-11 | Nissan Motor Co Ltd | Vベルト |
NL8403388A (nl) * | 1984-11-07 | 1986-06-02 | Gayliene Investments Ltd | Eindloze metalen band. |
JPS61290257A (ja) | 1985-06-17 | 1986-12-20 | Nissan Motor Co Ltd | Vベルト |
DE3524583A1 (de) * | 1985-07-09 | 1987-01-15 | Bando Chemical Ind | Schneidvorrichtung, insbesondere in der verwendung bei der herstellung von treibriemen |
US5458269A (en) * | 1991-12-06 | 1995-10-17 | Loomis; James W. | Frangible semiconductor wafer dicing method which employs scribing and breaking |
US5548986A (en) * | 1992-04-22 | 1996-08-27 | Structural Metals, Inc. | Method and apparatus for simultaneously forming at least four metal rounds |
EP0950830B1 (en) | 1998-04-14 | 2002-06-26 | Van Doorne's Transmissie B.V. | Metal belt and method for producing such |
JP3324516B2 (ja) | 1998-08-18 | 2002-09-17 | トヨタ車体株式会社 | 車両用回転座席 |
JP3795258B2 (ja) * | 1999-06-17 | 2006-07-12 | 富士写真フイルム株式会社 | 平版印刷版加工装置及び平版印刷版加工方法 |
-
2000
- 2000-02-29 JP JP2000052824A patent/JP3534033B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-02-26 US US09/791,762 patent/US6581269B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-02-26 EP EP20010104726 patent/EP1130282B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-02-26 DE DE2001608433 patent/DE60108433T2/de not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004069473A1 (ja) * | 2003-02-10 | 2004-08-19 | Honda Motor Co., Ltd. | 無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨方法及びその装置 |
US7413496B2 (en) | 2003-02-10 | 2008-08-19 | Honda Motor Co., Ltd. | Method and device for polishing endless belt metal rings for continuously variable transmission |
JP2007508955A (ja) * | 2003-10-24 | 2007-04-12 | ロベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング | リングの製造のための切断方法、切断装置、リングおよびリングを備えたプッシュベルト |
US7670241B2 (en) | 2003-12-26 | 2010-03-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Continuously variable transmission metal belt, process for producing metal ring, and process for measuring shape of metal ring |
JP2006160462A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Honda Motor Co Ltd | 金属リングの反転装置 |
JP4558469B2 (ja) * | 2004-12-08 | 2010-10-06 | 本田技研工業株式会社 | 金属リングの反転装置 |
JP2008142869A (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-26 | Honda Motor Co Ltd | 金属製薄板の切断装置 |
JP4585506B2 (ja) * | 2006-12-12 | 2010-11-24 | 本田技研工業株式会社 | 金属製薄板の切断装置 |
JP2016080828A (ja) * | 2014-10-15 | 2016-05-16 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1130282A1 (en) | 2001-09-05 |
DE60108433D1 (de) | 2005-02-24 |
DE60108433T2 (de) | 2006-01-12 |
JP3534033B2 (ja) | 2004-06-07 |
US6581269B2 (en) | 2003-06-24 |
EP1130282B1 (en) | 2005-01-19 |
US20010016974A1 (en) | 2001-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001241512A (ja) | 積層式金属ベルト用リングとその製造方法 | |
EP2315958B1 (en) | Method of manufacturing a split bearing ring | |
JP3735160B2 (ja) | 針状ころ軸受用保持器およびその製造方法 | |
JP2016537570A (ja) | 無段変速機用のプッシュベルト用の横断セグメントを製造する方法及び該方法によって製造される横断セグメント | |
US20190168285A1 (en) | Method for manufacturing ring | |
US6485186B2 (en) | Split bearing ring and method for manufacturing same | |
JP2010023075A (ja) | Cvtベルト用エレメントの打抜き加工方法及び打抜き加工用金型 | |
JP2004202499A (ja) | 金属製リング状素形材の製造方法 | |
JPH08300082A (ja) | Vプーリの製造方法 | |
JP2001225112A (ja) | 皿ばねの製造方法 | |
US7513180B2 (en) | Cutting device for thin metallic plate | |
JPH11254055A (ja) | 同一方向二工程せん断穴あけ加工方法 | |
JP6939822B2 (ja) | 鋼帯のサイドトリマー、鋼帯の剪断装置、鋼帯の剪断方法及び鋼帯の製造方法 | |
JP4698940B2 (ja) | ドラム状体形成方法 | |
JPS633695B2 (ja) | ||
JP4862794B2 (ja) | スプライン部材の製造方法 | |
JP2003329072A (ja) | 皿ばねの製造方法 | |
JPH11314133A (ja) | 多条vプーリの製造方法 | |
JP4585506B2 (ja) | 金属製薄板の切断装置 | |
KR0142888B1 (ko) | 페이퍼 드릴의 제조방법 | |
JP3555574B2 (ja) | 積層式金属ベルト用リングの切断方法および切断装置 | |
JP2011067844A (ja) | 圧延芯材の製造方法 | |
JP2000042647A (ja) | リング状プレート部材の製造方法 | |
JPH0310417B2 (ja) | ||
JPH06328175A (ja) | リテーナの成形方法および装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20031222 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20040119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |