JP2001241488A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP2001241488A
JP2001241488A JP2000055343A JP2000055343A JP2001241488A JP 2001241488 A JP2001241488 A JP 2001241488A JP 2000055343 A JP2000055343 A JP 2000055343A JP 2000055343 A JP2000055343 A JP 2000055343A JP 2001241488 A JP2001241488 A JP 2001241488A
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stud
damping plate
elastic body
liquid
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JP2000055343A
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Inventor
Keiji Kimura
慶二 木村
Kuniaki Nakada
国昭 中田
Mitsuo Kuzukawa
光雄 葛川
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Fukoku Co Ltd
Komatsu Ltd
Fukoku KK
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Komatsu Ltd
Fukoku KK
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被マウント装置の跳ね上がりによりスタッ
ドとケースとの間で離反方向の相対移動があるときで
も、良好な減衰性能を得ることができる液体封入式マウ
ントを提供を提供する。 【解決手段】 弾性体16と、弾性体16を貫通する
スタッド13と、一端側が開口し、かつ他端側に底面を
有する筒状をなし、内部に粘性液Lを収容し、前記一端
側の開口部に前記弾性体16及び前記スタッド13を装
着することで前記粘性液Lが封入されるケース11と、
前記粘性液Lに浸かる状態で前記スタッド13に装着さ
れた第1の減衰板14とを備えた液体封入式マウントに
おいて、前記第1の減衰板14と前記弾性体16との間
に、前記粘性液Lに浸かる状態で前記ケース11または
前記弾性体16に装着された第2の減衰板15をさらに
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体封入式マウン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の作業車両においては、
作業時や走行時に発生する振動や衝撃がキャブに伝達す
るのを低減するために、キャブを液体封入式マウントを
介して車体フレームに装着している。
【0003】図3は、従来の液体封入式マウントの第1
例を示す断面図である。底面を有する筒状のケース31
の内部に、スタッド33の下端に取着された減衰板34
が収納されている。減衰板34は、ケース31の内径よ
り少し小さい径を有する円盤形状をなし、その外周部と
ケース31との間に環状の隙間を形成している。スタッ
ド33は、ケース31の内部に挿入された筒状の弾性体
36の軸心位置に取着されており、筒状の弾性体36を
介してケース31に保持されている。弾性体36の下面
には、凹部36aが形成されている。弾性体36により
密封されたケース31の内部には凹部36a内の途中ま
で粘性液Lが封入されており、凹部36a内の上部には
粘性液Lにより密封された空気室が形成されている。ケ
ース31及びスタッド33はそれぞれキャブ及び車体フ
レームのいずれか一方に取りつけられる。車両に発生す
る振動や衝撃により、ケース31とスタッド33とが相
対運動し、減衰板34が粘性液Lを攪拌する。このとき
発生する減衰力により緩衝作用が働き、キャブに伝わる
振動及び衝撃を少なくしている。
【0004】図4は、従来の液体封入式マウントの第2
例を示しており、大荷重が作用し大変位した場合でも、
弾性体の破損を防ぐことのできる特開平7-12768
3号公報に記載された液体封入式マウントを示す断面図
である。底面を有する筒状のケース41の内部に、スタ
ッド43の下端に取着された減衰板44が収納されてい
る。上下に貫通するオリフィス孔44aを有する減衰板
44は、ケース41の内径より少し小さい径を有する円
盤形状をなし、その外周部とケース41との間に環状の
隙間を形成している。ケース41と減衰板44との間に
はコイルスプリング48が設けられ、その上下端はそれ
ぞれ、ケース41の底面と減衰板44とに連結されてい
る。ケース41の上部に取着された筒状の弾性体46の
内周にスリーブ47が取着されており、スタッド43は
スリーブ47の内周に気密的に接して上下に摺動可能に
保持されている。また、弾性体46の下端にはベローズ
49が一体的に形成されており、ベローズ49の下端部
は減衰板44とスタッド43との取付部に気密的に装着
されている。弾性体46、ベローズ49及び減衰板44
により密封されたケース41の内部には、粘性液Lが封
入されている。スタッド43に大荷重が作用してもスプ
リング48により支持され、弾性体46には荷重が作用
しないので、弾性体46の破損を防ぐことができる。そ
して、上下方向の緩衝は、減衰板44とスプリング48
とが行い、横方向の緩衝は弾性体46が行う。この両方
の緩衝作用により、キャブに伝わる振動及び衝撃を少な
くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液体封入式マウントには、以下の問題がある。減衰
力は、減衰板34,44の上側と下側との圧力差により
ケース31,41との間の隙間で絞られて流れる粘性液
Lの圧力損失により発生する。このため、スタッド3
3,43が下がる方向においては、減衰板34,44の
下側は高圧になり上側との圧力差も大きくなるので、大
きな減衰力を得ることができる。
【0006】しかしながら、スタッド33,43が上が
る方向においては、第1例の従来技術では凹部36a内
の空気が圧縮され、第2例の従来技術ではベローズ49
内部の空気が圧縮されてベローズ49が収縮するので、
減衰板34,44の上側は十分に高圧になることはな
い。このため減衰板34,44の上側と下側との圧力差
は十分に大きくなることができずに、減衰力が低下して
しまう。さらに、上がる方向の大きな荷重がスタッド3
3,43にかかると、減衰板34,44の上側の圧力が
十分に高くならずに、荷重に対応する圧力差が発生する
ため、減衰板34,44の下側の圧力が低下してキャビ
テーションが発生してしまい、前記隙間を流れる粘性液
Lの流量が極端に減少し、減衰力が大きく低下してしま
う。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するため、被
マウント装置の跳ね上がりによりスタッドとケースとの
間で離反方向の相対移動があるときでも、良好な減衰性
能を得ることができる液体封入式マウントを提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明は、弾性体と、弾性体を貫
通するスタッドと、一端側が開口し、かつ他端側に底面
を有する筒状をなし、内部に粘性液を収容し、前記一端
側の開口部に前記弾性体及び前記スタッドを装着するこ
とで前記粘性液が封入されるケースと、前記粘性液に浸
かる状態で前記スタッドに装着された第1の減衰板とを
備えた液体封入式マウントにおいて、前記第1の減衰板
と前記弾性体との間に、前記粘性液に浸かる状態で前記
ケースまたは前記弾性体に装着された第2の減衰板をさ
らに備えたことを特徴としている。
【0009】本発明によると、スタッドに装着された第
1の減衰板と前記弾性体との間に、粘性液に浸かる状態
でケース側(即ち、ケース又は弾性体)に装着された第
2の減衰板を有しているので、第1の減衰板の上方の粘
性液は第2の減衰板との間で密閉に近い状態にされる。
したがって、スタッドが上方向の荷重を受けた場合であ
っても、スタッドが下方向の荷重を受けた場合の第1の
減衰板の下側と同様に第1の減衰板の上側を高圧にでき
る。これにより、第1の減衰板の両側に大きな差圧を発
生させることができ、スタッドが上方向に動かされる場
合も下方向に動かされる場合と同様の大きな減衰力が得
られる。また、第1の減衰板の両側に大きな差圧を発生
させることができるので、スタッドに上方向の大きな荷
重が作用した場合でも、キャビテーションの発生を防止
でき、これにより、安定して大きな減衰力を得ることが
できる。よって、良好な減衰性能を有する液体式マウン
トを得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について詳細に説明する。まず、図1に基づ
いて第1実施形態を説明する。図1(a)は、液体封入
式マウントの平面図であり、図1(b)はA・A線断面
図である。ケース11は、カップ部11aと、取付孔1
1b及び固定用爪11cが設けられた取付板11dとを有
している。また、カップ部11aの中間部のやや下より
には段差11eが設けられ、段差11eより下方のケース
11の内径は少し小さくなっている。
【0011】ケース11の内部には、スタッド13の下
端にかしめ等の手段により固着された減衰板14が収納
されている。減衰板14は、段差11eより下方のケー
ス内径より少し小さい径を有する円形をなし、その外周
部とケース11との間に環状の隙間H1を形成してい
る。スタッド13は、上端部中心にネジ穴13aを有す
る円柱形状で、上面端部には回り止めのピン57が取着
されている。ケース11の段差11e部には、減衰板1
5が装着されている。減衰板15は、段差11eより上
方のケース11の内径と略同一の外径を有する円盤形状
をなし、その中心にはスタッド13の外径より少し大き
い径の孔15aが設けられ、スタッド13との間に環状
の隙間H2を形成している。
【0012】スタッド13は、筒状ケース12と共に筒
状の弾性体16により互いに同心位置に接合されてお
り、弾性体16をケース11に挿入することにより、弾
性体16を介してケース11の軸心位置に保持されてい
る。筒状ケース12は、ケース11の内径より小さい径
を有する円筒部12aと、取付孔12bが設けられた取付
板12cとを有している。なお、ケース11の取付板1
1dの取付孔11bと、筒状ケース12の取付板12cの
取付孔12bとは、弾性体16をケース11に挿入して
組み込んだ際に一致する位置関係にある。
【0013】筒状の弾性体16は、ゴムや樹脂等から成
形されると共に下面には周方向の凹部16aを有してお
り、ケース11の段差11eに減衰板15を押し付けて
ケース11に挿入されている。そして、ケース11の固
定用爪11cを筒状ケース12の取付板12cの側面を包
み込むように折り曲げかしめることにより、ケース11
に筒状ケース12を固着し弾性体16の装着を完成させ
ている。弾性体16により密封されたケース11の内部
には、弾性体16の凹部16aの途中までシリコンオイ
ルなどの粘性液Lが封入されており、凹部16a内の上
部には粘性液Lにより密封された空気室が形成されてい
る。なお、ケース11の底面には粘性液Lの注入用の孔
が設けられており、栓体58により閉じられている。上
記構成により、ケース11の内部は減衰板14,15に
より、下方からa室19a、b室19b、c室19cに分
割される。なお、a室19aとb室19bとは環状隙間H
1を介して連通しており、b室19bとc室19cとは環
状隙間H2を介して連通している。また、c室19cは前
述の空気室を含んでいる。
【0014】車両に発生する振動や衝撃により、キャブ
などの被マウント装置が下方に動く場合、スタッド13
は下方に押され、減衰板14の下側のa室19aは高圧
になると共にb室19bとの差圧が大きくなり、粘性液
Lは環状隙間H1を通過しb室19bに流れる。また、減
衰板15の両側においても差圧が生じ、スタッド13の
移動に伴いc室19cの空気が圧縮され、粘性液Lは環
状隙間H2を通過しc室19cもに流れ込む。粘性液Lが
環状隙間H1,H2にて絞られ流れる際の圧力損失により
大きな減衰力を得ることができる。
【0015】キャブなどの被マウント装置が上方に動く
場合、スタッド13は上方に押され、減衰板14の上側
のb室19bは上方に減衰板15が設けられていること
により密閉に近い状態となっているので、図3の場合と
異なりb室19bは高圧になることができ、a室19aと
の差圧が大きくなると共に、粘性液Lは環状隙間H1を
通過しa室19aに流れる。また、減衰板15の両側に
おいても差圧が生じ、粘性液Lは環状隙間H2を通過し
c室19cからb室19bにも流れ込む。粘性液Lが環状
隙間H1,H2を流れる際の抵抗により大きな減衰力を得
ることができる。さらに、上がる方向の大きな荷重がス
タッド13に作用した場合でも、b室19bが密閉に近
い状態であるのでb室19bを高圧にすることができ、
荷重に対応してa室19aとの差圧が大きくなってもa
室19aにてキャビテーションが発生する程度まではa
室19aの圧力を低下させない。このため、キャビテー
ションの発生を防止できるので、粘性液Lの環状隙間H
1,H2での流れを確保することにより大きな減衰力を得
ることができる。
【0016】これにより、スタッド13が上がるときも
下がるときと同様に、減衰板14の上下の差圧を大きく
できるので、上下両方向に対して良好な減衰力を得るこ
とができると共に、減衰板15での減衰力も得ることが
できる。横方向の衝撃がスタッド13にかかった場合に
は、弾性体16により緩衝することができる。上がる方
向に対しては、減衰板15がストッパの機能を有してお
り、減衰板14を受け止める。この際、弾性体16によ
り段差11eに押し付けられている減衰板15は、弾性
体16を撓ませて上方に摺動可能であるので、減衰板1
4の減衰板15への衝突を弾性体16により緩衝するこ
とができる。
【0017】つぎに、図2に基づいて第2実施形態を説
明する。図2(a)は、液体封入式マウントの平面図で
あり、図2(b)はB・B線断面図である。ケース21
は、カップ部21aと、取付孔21b及び固定用爪21c
が設けられた取付板21dとを有している。また、カッ
プ部21aの中間部のやや上よりには段差21eが設けら
れ、段差21eより下方のケース21の内径は少し小さ
くなっており、さらに先に向かって徐々に内径は小さく
なっている。
【0018】ケース21の内部には、スタッド23の下
端にボルト59により固着された減衰板24が収納され
ている。減衰板24は、段差21eより下方のケース内
径より少し小さい径を有するカップ形状をなし、底面側
を上に向けて固着されており、その外周部とケース21
との間に環状の隙間H1を形成している。また、底面に
は、後述する粘性液を封入した後に、減衰板24の下方
に溜まる空気を上方に逃がすために、小孔24aが設け
られている。ケース21と減衰板24との間にはコイル
スプリング28が設けられている。カップ形状の減衰板
24は、コイルスプリング28の横ずれを防ぐリテーナ
としての機能も有している。
【0019】スタッド23は、上端部中心にネジ穴23
aを有する円柱形状で、上面端部には回り止めのピン5
7が取着されている。スタッド23の外周面には、二硫
化モリブデン焼き付け、またはマンガン系リン酸塩被膜
生成等の潤滑性を向上する表面処理が施されている。ス
リーブ27は円筒形で、銅・鉛系等の潤滑性の良好な材
質よりなり、スタッド23を気密的に接する内径を有
し、スタッド23を軸方向に摺動自在に保持している。
また、上端部と下端部の内面にそれぞれ周方向の溝を有
し、上方の溝にはスクレーパ27aを、下方の溝にはオ
イルシール27bを装着している。スリーブ27は、筒
状ケース22と共に筒状の弾性体26により互いに同心
位置に接合されており、弾性体26をケース21に挿入
することにより、弾性体26を介してケース21の軸心
位置でスリーブ27の下端が段差21eの近辺になるよ
うに保持されている。これにより、スタッド23も弾性
体26及びスリーブ27を介してケース21の軸心位置
に保持されている。
【0020】筒状ケース22は、ケース21の内径より
小さい径を有する円筒部22aと、取付孔22bが設けら
れた取付板22cとを有している。なお、ケース21の
取付板21dの取付孔21bと、筒状ケース22の取付板
22cの取付孔22bとは、弾性体26をケース21に挿
入して組み込んだ際に一致する位置関係にある。筒状の
弾性体26は、ゴムや樹脂等から成形されると共に下面
には周方向の凹部26aを有している。また、下面外周
部よりも下方にスリーブ27の下端が少し突出するよう
にスリーブ27を包み込んで接合しており、ケース21
の段差21eに減衰板25を押し付けてケース21に挿
入されている。そして、ケース21の固定用爪21cを
筒状ケース22の取付板22cの側面を包み込むように
折り曲げかしめることにより、ケース21に筒状ケース
22を固着し弾性体26の装着を完成させている。
【0021】ケース21の段差21e部装着された減衰
板25は、段差21eより上方のケース21の内径と略
同一の外径を有する円盤形状をなし、その中心にはスリ
ーブ27下端部を包む弾性体26の外径より少し大きい
径の穴25aが設けられ、スリーブ27下端部の弾性体
26との間に環状の隙間H2を形成している。弾性体2
6により密封されたケース21の内部には、弾性体26
の凹部26aの途中までシリコンオイルなどの粘性液L
が封入されており、凹部26a内の上部には粘性液Lに
より密封された空気室が形成されている。なお、ケース
21の底面には粘性液Lの注入用の孔が設けられてお
り、栓体58により閉じられている。上記構成により、
ケース21の内部は減衰板24,25により、下方から
a室29a、b室29b、c室29cに分割される。な
お、a室29aとb室29bとは環状隙間H1及び小孔2
4aを介して連通しており、b室29bとc室29cとは
環状隙間H2を介して連通している。また、c室29cは
前述の空気室を含んでいる。
【0022】本実施形態においても、スタッド23に装
着された減衰板24の上方にケース21に装着された減
衰板25を設け、減衰板24,25によりケース21の
内部をa室29a、b室29b、c室29cに分割する構
成となっているので、第1実施形態と同様の作用により
上下両方向に対して良好な減衰力を得ることができる。
【0023】また、スタッド23がスリーブ27により
摺動可能に保持されているので、スタッド23に大荷重
が作用してもコイルスプリング28により支持され、弾
性体26の破損を防止できる。また、図4の従来技術に
て説明したベローズでは、製作が複雑でかつ破損の可能
性を有しているのに対し、潤滑性のよい表面処理を施し
たスタッド23と、スクレーパ27a及びオイルシール
27bを内面に有し潤滑性のよい材料よりなるスリーブ
27との組み合わせにより、コストが安く信頼性・耐久
性が良好であり、粘性液Lの漏れを確実に防止できる。
さらに、段差21eより下方のケース21の内径は徐々
に小さくなっているので、スタッド23が下がり減衰板
24が下がるにつれ、環状隙間H1は徐々に狭まり減衰
力は滑らかに大きくなる。これにより、ストロークエン
ドでの衝撃を防止することができる。なお、本実施形態
において、スタッド23の潤滑性を向上する表面処理
と、スリーブ27を潤滑性の良好な材質よりなることと
を共に実施した例にて説明したが、いずれか一方のみの
実施でも同様の効果が得られる。
【0024】以上説明した実施形態においては、減衰板
15,25はそれそれ段差11e,21eによって下方へ
の動きを拘束されている例にて説明したが、弾性体1
6,26の下面に接合する構造としても構わない。この
場合には、段差11e,21eは不要となる。また、減衰
板の径やケースの径等の寸法、及び弾性体や粘性液の特
性等は、仕様によって変更可能であることは勿論であ
る。
【0025】以上説明したように、本発明によれば、ス
タッドに装着された減衰板の上方に、ケース側に固定さ
れた減衰板を有しているので、スタッド側の減衰板の上
方は密閉に近い状態にすることができ、スタッドが上方
向の荷重を受けた場合であっても、スタッド側の減衰板
の上側をスタッドが下方向の荷重を受けた場合の減衰板
の下側と同様に高圧にできる。これにより、スタッド側
の減衰板の両側に大きな差圧を発生させることができ、
スタッドが上方向に動かされる場合も下方向に動かされ
る場合と同様の大きな減衰力が得られる。また、スタッ
ド側の減衰板の両側に大きな差圧を発生させることがで
きるので、スタッドに上方向の大きな荷重が作用した場
合でも、キャビテーションの発生を防止でき、これによ
り、安定して大きな減衰力を得ることができる。よっ
て、良好な減衰性能を有する液体式マウントを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す平面図及び断面図
である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す平面図及び断面図
である。
【図3】従来技術の液体封入式マウントの断面図であ
る。
【図4】従来技術の液体封入式マウントの断面図であ
る。
【符号の説明】
11,21…ケース、12,22…筒状ケース、13,
23…スタッド、14,15,24,25…減衰板、1
6,26…弾性体、27…スリーブ、28…コイルスプ
リング、L…粘性液。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月4日(2000.8.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 国昭 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所中央研究所内 (72)発明者 葛川 光雄 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地 株式会 社フコク内 Fターム(参考) 2D015 EC02 3J047 AA14 AB04 CA04 CA17 CD05 FA03 3J048 AA02 AC04 BA17 BA20 BE04 DA01 EA36

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体(16,26)と、弾性体(16,26)を貫通
    するスタッド(13,23)と、一端側が開口し、かつ他端側
    に底面を有する筒状をなし、内部に粘性液(L)を収容
    し、前記一端側の開口部に前記弾性体(16,26)及び前記
    スタッド(13,23)を装着することで前記粘性液(L)が封入
    されるケース(11,21)と、前記粘性液(L)に浸かる状態で
    前記スタッド(13,23)に装着された第1の減衰板(14,24)
    とを備えた液体封入式マウントにおいて、 前記第1の減衰板(14,24)と前記弾性体(16,26)との間
    に、前記粘性液(L)に浸かる状態で前記ケース(11,21)ま
    たは前記弾性体(16,26)に装着された第2の減衰板(15,2
    5)をさらに備えたことを特徴とする液体封入式マウン
    ト。
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JP2003083390A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Komatsu Ltd 液体封入式マウント
CN105917135A (zh) * 2013-11-25 2016-08-31 洛德公司 阻尼流体装置、系统及方法

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