JP2001241363A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置

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JP2001241363A
JP2001241363A JP2000051540A JP2000051540A JP2001241363A JP 2001241363 A JP2001241363 A JP 2001241363A JP 2000051540 A JP2000051540 A JP 2000051540A JP 2000051540 A JP2000051540 A JP 2000051540A JP 2001241363 A JP2001241363 A JP 2001241363A
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fuel
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Takashi Sugimoto
杉本  隆
Takuya Nakagawa
卓也 中川
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Futaba Industrial Co Ltd
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Futaba Industrial Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/089Layout of the fuel vapour installation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャニスタの性能を高めることにより、蒸発
燃料の処理効率の向上等を図ることができる蒸発燃料処
理装置を提供する。 【解決手段】 本発明の蒸発燃料処理装置は、従来パー
ジ通路に設けられていたパージ制御バルブが取り去られ
ることにより、エンジン始動時に吸気管2側から発生し
た負圧がキャニスタ10に直接及ぶこととなり、キャニ
スタ10で吸着された蒸発燃料に大きな吸引力が作用す
る構成となっている。また、さらに流量制御弁50によ
りキャニスタ10に導入される大気の流量を制限するこ
とにより、キャニスタ10に付与される負圧を一層増大
させ、キャニスタ10からの蒸発燃料の脱離量を従来よ
りも増加させることができる構成としている。このた
め、キャニスタ10の性能をより高く引き出すことがで
き、蒸発燃料処理装置全体としての蒸発燃料の処理効率
を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクで発生
する蒸発燃料を内部で吸着するキャニスタの性能を高め
ることができる蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高揮発性の燃料(例えばガソ
リン等)を利用するエンジンを搭載した車両には、燃料
タンクで揮発した蒸発燃料が大気中に放出されることを
防止するために、蒸発燃料処理装置が装備されている。
【0003】この蒸発燃料処理装置は、例えば図3に示
すように、燃料タンク120で発生した蒸発燃料を一時
的に吸着するキャニスタ110と、このキャニスタ11
0と吸気管102とを連通するパージ通路145の途中
に設けられ、エンジン101の運転状態に応じて開閉さ
れるパージ制御バルブ150とを備えている。そして、
このパージ制御バルブ150が開かれると、キャニスタ
110に吸着された蒸発燃料が、吸気管102側から発
生した負圧によって導入される大気と共に、吸気管10
2にパージ(導入)され、シリンダに導かれるようにな
っている。この際、吸気管102に送出される蒸発燃料
と大気との混合気の流量は、このパージ制御バルブ15
0の開閉制御により調整され、それにより、エンジン側
において所望の空燃比での燃焼が実現できるようにされ
ている。
【0004】このようにして、燃料タンク120で発生
した蒸発燃料の大気への蒸散が防止されると共に、燃料
タンク120の燃料が無駄なく消費される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、キャニスタ110で吸着された蒸発燃料は、エンジ
ン101が始動した際に吸気管102側から生じた負圧
により吸引される態様で脱離し、キャニスタ110に導
入された大気と共にパージ通路145を通って吸気管1
02に送出される。
【0006】しかしながら、上記従来の構成では、この
パージ通路145に設けられたパージ制御バルブ150
が、吸気管102側から生じた負圧を抑制し、しかも脱
離した蒸発燃料を含む混合気の通気抵抗にもなるため、
キャニスタ110で吸着された蒸発燃料の脱離性能には
一定の限界があった。一方、その後キャニスタ110で
吸着される蒸発燃料の量は、このとき脱離された蒸発燃
料の量に相当するため、このキャニスタ110の脱離性
能が、キャニスタ110の吸着性能をも左右することに
なる。従って、上記従来の構成に係るキャニスタ110
の蒸発燃料の処理能力には一定の限界があり、所定量の
蒸発燃料を処理するためには、ある程度の大きさの容量
を有するキャニスタを採用する必要があった。
【0007】本発明は、このようなキャニスタの性能を
高めることができ、蒸発燃料の処理効率の向上、ひいて
はキャニスタ自体の小型化をも図ることができる蒸発燃
料処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
に鑑み、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置は、燃料タ
ンクにエバポ通路を介して接続され、該燃料タンクで発
生した蒸発燃料を内部で吸着するキャニスタと、該キャ
ニスタと内燃機関の吸気管とを連結するパージ通路と、
該キャニスタに接続され、該キャニスタから脱離した蒸
発燃料を前記パージ通路に送出すべく大気を導入するた
めの吸気通路と、該吸気通路に設けられ、該吸気通路を
流れる前記大気の流量を制限する流量制限手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0009】このように、本発明の蒸発燃料処理装置で
は、従来パージ通路に設けられていたパージ制御バルブ
が取り去られ、吸気通路に流量制限手段が設けられてい
る。すなわち、キャニスタと吸気管とは、特に流動抵抗
を生じさせる介在物を介することなく接続されることに
なる。従って、エンジン始動時に吸気管側から発生した
負圧がキャニスタに直接及ぶこととなり、キャニスタで
吸着された蒸発燃料に大きな吸引力が作用することとな
る。また、さらに流量制限手段によりキャニスタに導入
される大気の流量を制限することによりキャニスタの圧
力の緩和を阻止すれば、キャニスタに付与される負圧の
作用を一層増大させることができ、この増大した負圧に
よりキャニスタに吸着された蒸発燃料が吸気管側へ一層
強く吸引されることになる。このため、キャニスタから
の蒸発燃料の脱離量を従来よりも増加させることができ
る(つまり、キャニスタに残留する蒸発燃料を少なくす
ることができる)。この結果、その後、このとき脱離し
た蒸発燃料の量に相当する量の蒸発燃料を、燃料タンク
から導入してキャニスタに再度吸着させることができ
る。つまり、請求項1記載の蒸発燃料処理装置によれ
ば、キャニスタへの一回の吸着量(いわゆる有効吸着
量)を、従来のそれよりも大きくすることができ、キャ
ニスタの性能を向上させることができる。その結果、蒸
発燃料処理装置全体としての蒸発燃料の処理効率を高め
ることができる。また、このようにキャニスタの性能を
向上させることができる分、キャニスタ自体の容量を小
さくすることもでき、省スペース化を図ることができる
等の付随的効果も得られる。
【0010】また、上記流量制限手段としては、吸気通
路を局部的に狭小化するオリフィスのようなものでもよ
いし、或いは、吸気通路に開閉可能に設けられた簡易的
な弁のようなものでもよい。しかし、キャニスタから脱
離した蒸発燃料と吸気通路から導入される大気との混合
気がパージ通路を介して吸気管に送出されると、エンジ
ンの空燃比に影響を与えることになるため、この吸気通
路を介してキャニスタに導入される空気の量を、エンジ
ン負荷の状態に応じて適宜調整する必要がある場合があ
る。
【0011】そこで、請求項2記載の蒸発燃料処理装置
では、上記流量制御手段を、吸気通路を流れる大気の流
量を調整可能な可変しぼり機構により構成している。こ
のように、可変しぼり機構によりキャニスタに導入され
る大気の量と、キャニスタに付与される負圧の影響を調
整することにより、吸気管に送出される蒸発燃料の量を
適切に調整することができる。
【0012】また、この可変しぼり機構としては、例え
ば請求項3に記載の比例制御バルブを採用することがで
きる。この比例制御バルブは、エンジン負荷の状態等に
応じて電気的に弁の開閉タイミングを調整可能な電磁弁
からなり、従来よりパージ制御バルブとしてパージ通路
に配設されているものと同様のものである。すなわち、
当該蒸発燃料処理装置の構成は、蒸発燃料と共に送出さ
れる吸入空気の流量調整のために従来から使用されてい
た比例制御バルブの位置を、パージ通路から吸気通路側
に移したものとしてとらえることもできる。つまり、こ
のように比例制御バルブの位置を変更することにより、
キャニスタの脱離性能を高めることができると同時に、
適切なエンジン制御のための混合気の流量調整をも行う
ことができるのである。
【0013】しかしながら、上記構成においては、車両
の運転状態が異常な場合等、吸気管側から発生する負圧
が大きくなりすぎたときに問題が生じる。すなわち、こ
の負圧の影響によりキャニスタ内圧と大気圧との差があ
まりに大きくなると、この圧力差によりキャニスタ自体
が変形或いは破損する事態を招く場合がある。このた
め、キャニスタに付与される負圧の大きさには一定の制
限が加えられる必要がある。
【0014】そこで、請求項4記載の蒸発燃料処理装置
には、キャニスタの負圧が予め定める値以上となったと
きに、パージ通路を閉じる機構が設けられている。この
機構は、キャニスタの内圧と大気圧の圧力差が所定値以
上になったときに、上記負圧が予め定める値以上になっ
たとして機械的に閉塞されるように構成されたものでも
よいし、或いは、キャニスタの内圧を測定する圧力セン
サを別途を設け、この圧力センサが検出するキャニスタ
の内圧が所定値以下になったときに、上記負圧が予め定
める値以上になったとして閉塞制御されるように構成さ
れたものでもよい。
【0015】このように構成することにより、エンジン
動作中の異常時等に吸気管側で発生する負圧が過大にな
っても、キャニスタ内圧は一定値以下に保持することが
でき、当該キャニスタを変形、破損等から保護すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面と共に説明する。本実施例は、本発明に係る蒸発燃料
処理装置をガソリンエンジンを搭載した車両に適用した
ものであり、図1は当該蒸発燃料処理装置の概略構成図
である。
【0017】図1に示すように、蒸発燃料処理装置は、
ガソリンタンク(燃料タンク)20で揮発した蒸発燃料
を内部に一時的に吸着して保持するキャニスタ10、及
び、エアクリーナ30から吸気通路41を介してキャニ
スタ10に導入される大気の流量を調整するために、吸
気通路41の途中に設けられた流量制限手段としての流
量制御弁50等から構成されている。
【0018】キャニスタ10には、ガソリンタンク20
から蒸発燃料を導入するためのエバポ通路43と、脱離
した蒸発燃料を吸気管2に送出するパージ通路45とが
それぞれ接続されている。このエバポ通路43とキャニ
スタ10との接続は、キャニスタ10側に設けられたタ
ンク内圧制御弁11を介して行われる。一方、パージ通
路45とキャニスタ10との接続は、キャニスタ10側
に設けられたパージカットバルブ13を介して行われ
る。
【0019】このパージカットバルブ13は、吸気管2
側から発生した負圧が大きくなり、キャニスタ10の内
圧と大気圧との差が所定値以上になるとパージ通路45
を閉塞する。その圧力差によりキャニスタ10が変形す
るのを防止するためである。キャニスタ10には、この
場合の負圧を算出するためにキャニスタ10の内圧を検
出するための圧力センサ18が取り付けられており、こ
の圧力センサ18により検出された内圧が所定値を下回
ると、パージカットバルブ13が閉塞され、当該負圧が
遮断されるように構成されている。
【0020】また、キャニスタ10には、エバポ通路4
3及びパージ通路45とは別に、上述した吸気通路41
が接続されており、この吸気通路41にてキャニスタ1
0に大気を導入できるよう構成されている。そして、こ
の吸気通路41とキャニスタ10との接続は、キャニス
タ10側に設けられた大気導入開放弁15を介して行わ
れる。この大気導入開放弁15は、キャニスタ10に導
入された蒸発燃料を、キャニスタ10の吸着材(活性炭
等)10aに吸着させることにより浄化された空気を外
部に排出する排気弁16と、このとき吸着された蒸発燃
料の吸着材10aからの脱離の際に、吸気通路41から
の大気の導入のために開放される吸気弁17とから構成
される。これら排気弁16及び吸気弁17は、各々一方
向に開放される簡易構造の弁にて構成されており、一方
が開放される際には、他方が閉塞されるようになってい
る。
【0021】吸気通路41に設けられた流量制御弁50
は、エンジン負荷の状態等に応じて電気的に弁の開閉タ
イミングを調整可能な比例制御バルブ(「デューティ・
コントロール・ソレノイドバルブ」とも称される)から
なる。この比例制御バルブは、従来よりパージ制御バル
ブとしてパージ通路に配設されていると同様のものであ
り、電子制御装置(ECU)3からの制御信号によりそ
の開閉タイミングが制御され、エンジン1の適切な制御
のために、吸気通路41からキャニスタ10に導入する
大気の流量(つまり、吸気管2に送出される混合気の流
量)を調整する。
【0022】そして、図1(a)に示すように、ガソリ
ンタンク20で発生した蒸発燃料は、タンク内圧制御弁
11が開放された状態で、エバポ通路43を介してキャ
ニスタ10に流入し、一旦、キャニスタ10の吸着材1
0aにて吸着される。また、このとき吸着材10aを介
して浄化された空気は、大気導入開放弁15の排気弁1
6から大気中に排出される。
【0023】そして、図1(b)に示すように、エンジ
ン1が始動した際に、流量制御弁50及びタンク内圧制
御弁11が閉塞されると、吸気管2側で発生した負圧が
キャニスタ10に直接及ぶことにより、吸気通路41を
介してキャニスタ10に大気が流入し、この大気がキャ
ニスタ10を通過するときに吸着材10aに吸着された
蒸発燃料を脱離させ、この空気と脱離された蒸発燃料と
の混合気が、パージ通路45を介して吸気管2に送出さ
れる。
【0024】一方、ガソリンタンク20は、途中に燃料
ポンプ21が設けられた噴射通路23を介して、吸気管
2に取り付けられたインジェクタ6に接続されている。
従って、ガソリンタンク20のガソリン(液体燃料)は
燃料ポンプ21により吸引され、噴射通路23を通って
インジェクタ6に供給され、インジェクタ6から吸気管
2に噴射される。
【0025】そして、これら吸気管2に供給される噴射
燃料、及び上記混合気中の蒸発燃料は、エンジン1のシ
リンダ(図示せず)で混合され、燃焼する。尚、本実施
例の蒸発燃料処理装置を含む車両のシステムでは、EC
U3にて、図示しない吸入空気量センサ、吸気管内圧力
センサ、スロットルバルブ開度センサ、酸素センサ、エ
ンジン回転数センサ等の各種センサからの信号を読み込
んでエンジン1の運転状態を検出し、流量制御弁50、
タンク内圧制御弁11、パージカットバルブ13、スロ
ットルバルブ(図示せず)、燃料ポンプ21、インジェ
クタ6等の各種アクチュエータに所定の制御信号を出力
する。つまり、このとき、上記酸素センサ等の出力から
得られる空燃比や、上記各センサからの出力を用いて算
出されたエンジン負荷等から、ECU3にて流量制御弁
50の適切な開閉タイミングが算出され、この流量制御
弁50の開度を制御することにより、キャニスタ10へ
の大気の導入量、ひいては吸気管2に送出される混合気
の量が調整される。
【0026】図2に、図1に示した本実施例にかかる蒸
発燃料処理装置を採用した場合の、エンジン動作時にお
けるキャニスタの負圧と蒸発燃料の脱離率とを計測した
実験結果を、従来の蒸発燃料処理装置を採用した場合の
それとの比較で示す。ここで、脱離率(%)は、キャニ
スタ10の吸着材10aに吸着された全蒸発燃料の内、
吸気管2側から発生した負圧により脱離した蒸発燃料の
割合を示したものであり、換言すれば、脱離後に再付着
できる蒸発燃料の割合(いわゆる有効吸着量)を示す。
【0027】図中、横軸には、パージエアー量、すなわ
ち、エンジン始動時に、吸気通路41及び大気導入開放
弁15の吸気弁17を介してキャニスタ10に導入さ
れ、パージ通路を介して吸気管2に送出された大気の累
積流量が表されている。尚、このパージエアー量の単位
(BV)は、導入された大気の累積流量とキャニスタ1
0の容量との比(大気の累積流量/キャニスタ容量:無
次元量)を表している。また、縦軸には、蒸発燃料の脱
離率(%)及びキャニスタの負圧の測定値が示されてい
る。そして、図中、実線により脱離率が、点線により負
圧の測定値(絶対値)がそれぞれ示され、本実施例の実
験結果が太線で、従来例の実験結果が細線でそれぞれ示
されている。
【0028】図2から分かるように、キャニスタ10の
負圧は、エンジン始動後一定値に落ち着くが、本実施例
の構成を採用した場合の負圧値は従来例のそれの5倍を
超える値となっており、吸気管2から発生した負圧の影
響を大きく受けている。また、これに伴い、本実施例の
構成を採用した場合の蒸発燃料の脱離率が、従来構成を
採用した場合のそれよりも10%以上向上していること
も分かる。
【0029】このように、本実施例の蒸発燃料処理装置
では、従来パージ通路に設けられていたパージ制御バル
ブが取り去られることにより、エンジン始動時に吸気管
2側から発生した負圧がキャニスタ10に直接及ぶこと
となり、キャニスタ10で吸着された蒸発燃料に大きな
吸引力が作用する構成としている。また、さらに流量制
御弁50によりキャニスタ10に導入される大気の流量
を制限することにより、キャニスタ10に付与される負
圧を一層増大させる構成としている。この結果、上記実
験結果に示されるように、キャニスタ10からの蒸発燃
料の脱離量を従来よりも増加させることができる。その
結果、その後、このとき脱離した蒸発燃料の量に相当す
る量の蒸発燃料を、ガソリンタンク20から導入してキ
ャニスタ10に再度吸着させることができる。つまり、
キャニスタ10の性能をより高く引き出すことができ、
蒸発燃料処理装置全体としての蒸発燃料の処理効率を高
めることができる。また、このようにキャニスタ10の
性能を向上させることができる分、キャニスタ10自体
の容量を小さくすることもでき、省スペース化に都合が
よい等の付随的効果も得られる。
【0030】また、換言すれば、本実施例の蒸発燃料処
理装置のように、蒸発燃料と共に送出される吸入空気の
流量調整のために従来から使用されていた比例制御バル
ブの位置を、パージ通路から吸気通路側に移すことによ
り、キャニスタ10の脱離性能を高めることができると
同時に、適切なエンジン制御のための混合気の流量調整
をも行うことができるのである。
【0031】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定され
ることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形
態をとり得ることはいうまでもない。例えば、上記実施
例では、本発明の蒸発燃料処理装置をガソリンエンジン
を搭載した車両に適用した例を示したが、ガソリンエン
ジンに限らず、揮発燃料を使用したエンジンを搭載した
車両であれば、本発明にかかる蒸発燃料処理装置を同様
に適用できることはもちろんである。
【0032】また、上記実施例では、エバポ通路43
を、ガソリンタンク20に予め貯留された燃料から揮発
した蒸発燃料をキャニスタ10に送出する通路として説
明したが、図示しない給油口からの燃料タンク20への
給油時に発生する蒸発燃料をもキャニスタ10に送出す
る通路(いわゆる「リフューエリングライン」)として
使用してもよい。或いは、このリフューエリングライン
として、エバポ通路43と並行した通路を別途設けても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る蒸発燃料処理装置の概
略構成を表すブロック図である。
【図2】 実施例の蒸発燃料処理装置を採用した場合の
キャニスタの性能の向上を示す説明図である。
【図3】 従来の蒸発燃料処理装置の概略構成を表すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1・・・エンジン、 2・・・吸気管、 6・・・イン
ジェクタ、10・・・キャニスタ、 10a・・・吸着
材、11・・・タンク内圧制御弁、 13・・・パージ
カットバルブ、15・・・大気導入開放弁、 16・・
・排気弁、 17・・・吸気弁、18・・・圧力セン
サ、 20・・・ガソリンタンク、21・・・燃料ポン
プ、 23・・・噴射通路、 30・・・エアクリー
ナ、41・・・吸気通路、 43・・・エバポ通路、
45・・・パージ通路、50・・・流量制御弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクにエバポ通路を介して接続さ
    れ、該燃料タンクで発生した蒸発燃料を内部で吸着する
    キャニスタと、 該キャニスタと内燃機関の吸気管とを連結するパージ通
    路と、 該キャニスタに接続され、該キャニスタから脱離した蒸
    発燃料を前記パージ通路に送出すべく大気を導入するた
    めの吸気通路と、 該吸気通路に設けられ、該吸気通路を流れる前記大気の
    流量を制限する流量制限手段と、 を備えたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記流量制限手段は、前記吸気通路を流
    れる大気の流量を調整可能な可変しぼり機構であること
    を特徴とする請求項1記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記可変しぼり機構は、比例制御バルブ
    であることを特徴とする請求項2記載の蒸発燃料処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記キャニスタの負圧が予め定める値以
    上となったときに、前記パージ通路を閉じる機構を備え
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蒸
    発燃料処理装置。
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