JP3074959B2 - エンジンの蒸発燃料制御装置 - Google Patents

エンジンの蒸発燃料制御装置

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JP3074959B2
JP3074959B2 JP04253602A JP25360292A JP3074959B2 JP 3074959 B2 JP3074959 B2 JP 3074959B2 JP 04253602 A JP04253602 A JP 04253602A JP 25360292 A JP25360292 A JP 25360292A JP 3074959 B2 JP3074959 B2 JP 3074959B2
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武 向井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの蒸発燃料
制御装置に係り、特にエンジンの始動後等に蒸発燃料が
漏洩するのを防止し得るエンジンの蒸発燃料制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、燃料タンク、気化器の
フロート室などから大気中に漏洩する蒸発燃料は、炭化
水素(HC)を多量に含み大気汚染の原因の一つとなっ
ており、また、燃料の損失にもつながることから、これ
を防止するための各種の技術が知られている。その代表
的なものとして、活性炭などの吸着剤を収容したキャニ
スタに燃料タンクの蒸発燃料をエンジンの運転時に離脱
(パージ)させてエンジンに供給するエンジンの蒸発燃
料制御装置がある。
【0003】この蒸発燃料制御装置は、図5に示す如
く、燃料タンク102とエンジン104の吸気系で絞り
弁106下流側の吸気通路108とが通気路110で連
通され、この通気路110途中にエンジン104の停止
中に燃料タンク102で発生した蒸発燃料を収容した吸
着剤に吸着保持させるとともにエンジン104の運転中
には大気導入路112からの新気の導入によって吸着保
持させた蒸発燃料を離脱(パージ)して吸気通路108
に供給させるキャニスタ114を設け、つまり、このキ
ャニスタ114は通気路110を形成するエバポ通路1
16とパージ通路118間に介設され、また、このパー
ジ通路118途中にパージバルブ120を設けて構成さ
れている。このパージバルブ120は、エンジン104
の各運転状態を入力する制御手段(図示せず)によって
作動制御される。
【0004】また、前記エバポ通路116途中には、圧
力制御弁122が介設されている。この圧力制御弁12
2は、ハウジング124内に取付けられたダイヤフラム
126と、このダイヤフラム126が接離する開口形成
体128と、一方弁130と、ダイヤフラム126によ
って区画形成された圧力室132と、この圧力室132
に設けられたスプリング134とからなる。圧力室13
2には、サージタンク136内に連通する圧力通路13
8が連通されている。また、前記パージ通路118の終
端であるパージ口140は、絞り弁106の下流側の吸
気通路108に開口されている。これにより、圧力制御
弁122は、エンジン104の停止時にエバポ通路11
6を閉成して燃料タンク102の圧力がキャニスタ11
4側に作用するのを防止するとともにエンジン104の
稼動時にはサージタンク136からの吸気管負圧によっ
てダイヤフラム126が作動してエバポ通路116を開
成し、よって、燃料タンク102の圧力がキャニスタ1
14側に作用するのを許容する。
【0005】また、このような蒸発燃料制御装置として
は、例えば、特開平3−74562号公報に開示されて
いる。この公報に記載のものは、エンジンの吸気通路に
設けられている絞り弁の上流側に絞り部を設け、絞り部
と絞り弁との間にパージエア通路を接続し、これによ
り、パージエア率をエンジンの運転条件によらず一定に
保たせ、パージ導入時の負荷変動に伴うA/F制御の複
雑化を招くこともなく、制御精度を向上するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の蒸発
燃料制御装置においては、エンジンの停止時に、パージ
バルブ及び圧力制御弁が閉動作しており、また、燃料タ
ンクの圧力が圧力制御弁の設定圧によって一定圧に制御
されている。そこで、エンジンを始動すると、圧力制御
弁の圧力室に吸気管負圧が作用し、圧力制御弁を開動作
させてしまい、このため、燃料タンク内の圧力が一度に
開放されてしまう。このように、燃料タンクの圧力が一
度に開放されると、燃料タンク内のHCがキャニスタ側
に流動してしまう。そして、キャニスタの状態(HCの
吸着レベルの高い時)によっては、大気導入路からHC
が漏洩する不都合がある。また、パージバルブは、一般
的に、アイドル運転時の回転の安定性を確保するため
に、閉動作している。このようなことから、従来、エン
ジンの始動時又は再始動時に、キャニスタの大気導入路
から燃料タンクからのHCが漏洩する不都合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、燃料タンク内とエンジン
の吸気系の吸気通路とを連通する通気路途中に前記エン
ジン停止中に前記燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着
保持するとともに前記エンジン運転中には新気の導入に
よって吸着保持した蒸発燃料を離脱して前記吸気通路に
供給させるキャニスタを設け、このキャニスタと前記吸
気通路間の前記通気路途中にパージバルブを設けたエン
ジンの蒸発燃料制御装置において、前記エンジンの停止
時に前記燃料タンクの圧力が前記キャニスタ側に作用す
るのを停止するとともに前記エンジンの稼動時には前記
燃料タンクの圧力が前記キャニスタ側に作用するのを許
容する圧力制御弁を前記燃料タンクと前記キャニスタ間
の前記通気路途中に設け、前記エンジンの始動時及びア
イドル運転時に、前記パージバルブを閉状態から全開状
態に作動制御し、前記キャニスタを絞り弁上流側のみに
連通させ、車両の走行時には、前記パージバルブを前記
エンジンの運転状態によって作動制御し、前記キャニス
タを前記絞り弁下流側に連通させる制御手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の構成によれば、エンジンの始動時及
びアイドル運転時に、パージバルブを閉状態から全開状
態に作動制御し、キャニスタを絞り弁上流側のみに連通
させ、車両の走行時には、パージバルブをエンジンの運
転状態によって作動制御し、キャニスタを絞り弁下流側
に連通させるので、燃料タンク内の圧力がキャニスタ側
に作用されると、燃料タンク内の蒸発燃料が吸気系に円
滑に流動され、キャニスタの大気側からHCが漏洩する
のを防止することができる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図4は、この発明の実施
例を示すものである。図1において、2は蒸発燃料制御
装置、4はエンジン、6はエアクリーナ、8は吸気管、
10はサージタンク、12は吸気通路、14はサージタ
ンク10上流側の吸気通路12内に配設された絞り弁、
16は燃料タンクである。前記蒸発燃料制御装置2は、
燃料タンク16と吸気通路12とを連通する通気路18
と、この通気路18途中に設けたキャニスタ20とを有
している。前記通気路18は、燃料タンク16とキャニ
スタ20間のエバポ通路22と、キャニスタ20と吸気
通路12間のパージ通路24とからなる。
【0010】前記エバポ通路22途中には、圧力制御弁
26が介設されている。この圧力制御弁26は、圧力通
路28内に取付けられたダイヤフラム30と、このダイ
ヤフラム30が接離する開口形成体32と、一方弁34
と、ダイヤフラム30によって区画形成された圧力室3
6と、この圧力室36に設けられてダイヤフラム30を
付勢するスプリング38とからなる。圧力室36には、
サージタンク10内に連通する圧力通路40が連通され
ている。これにより、圧力制御弁26は、エンジン4の
停止時にエバポ通路22を閉成して燃料タンク16の圧
力がキャニスタ20側に作用するのを防止するとともに
エンジン4の稼動時にはサージタンク10からの吸気管
負圧によってダイヤフラム30が作動してエバポ通路2
2を開成し、よって、燃料タンク16の圧力がキャニス
タ20側に作用するのを許容するものである。
【0011】前記キャニスタ20には、新気を導入する
大気導入路42が設けられている。
【0012】また、前記パージ通路24途中には、パー
ジバルブ44が介設されている。このパージバルブ44
は、制御手段46によって作動制御される。
【0013】この制御手段46は、絞り弁14の開度を
検知するスロットルセンサ48と車速センサ50と吸気
量を検出するエアフロメータ52とエンジン回転数セン
サ54とからの各信号を入力してエンジン4のアイドル
運転時を判定し、また、エンジン4の始動時及びアイド
ル運転時に、パージバルブ44を閉状態から全開状態に
作動制御し、キャニスタ20を絞り弁14上流側のみに
連通させ、更に、車両の走行時には、パージバルブ44
をエンジン4の運転状態によって作動制御し、キャニス
タ20を絞り弁14下流側に連通させるものである。即
ち、パージバルブ44は、スロットルセンサ48からの
信号によってアイドル運転時の絞り弁14の開度で、且
つ車速が0km/hの時、又は、エンジン回転数が設定
値以下、又は、吸気量が設定値以下等の条件の際に、制
御手段46によってパージ通路24を全開すべく作動さ
れる。
【0014】前記パージ通路24の終端であるパージ口
56は、絞り弁14の直上流側で吸気通路12に開口さ
れ、エンジン4の停止時及びアイドル運転時に絞り弁1
4の上流位置(図2、4参照)になるとともに、走行時
には絞り弁14の下流位置(図3参照)になる箇所に配
設されている。このように、パージ口56を絞り弁14
の直上流側に配置するのは、絞り弁14上流側の吸気通
路12の容積が大きく、また、絞り弁下流側に位置させ
ると、吸気管負圧によって過パージが発生するからであ
る。
【0015】次に、この実施例の作用を説明する。
【0016】エンジン4の始動時やアイドル運転時に
は、図2に示す如く、絞り弁14が回動し、パージ口5
6が絞り弁14の上流位置となり、また、圧力制御弁2
6がエバポ通路22を閉成し、しかも、パージバルブ4
4が制御手段46によってパージ通路24を全て開成す
る。この制御手段46は、アイドル運転時を、スロット
ルセンサ48とエンジン回転数センサ54とから判定す
る。これにより、燃料タンク16からの蒸発燃料は、エ
バポ通路22とキャニスタ20とパージ通路24を経て
円滑に吸気通路12に流動し、エンジン4に供給され
る。
【0017】また、車両の走行時には、図3に示す如
く、パージ口56が絞り弁14の下流位置となり、ま
た、圧力制御弁26がエバポ通路22を開成するととも
に、パージバルブ44がエンジン4の運転状態によって
作動制御され、エンジン4の運転状態に応じたパージ流
量が吸気通路12に供給される。
【0018】更に、エンジン4の停止時には、図4に示
す如く、パージ口56が絞り弁14の上流位置となり、
また、圧力制御弁26がエバポ通路22を閉成するの
で、燃料タンク16の圧力がキャニスタ20側に作用す
るのが停止され、燃料タンク16の圧力が燃料タンク1
6側に蓄積され、しかも、パージバルブ44が閉動作し
てパージが停止されている。
【0019】この結果、エンジン4の停止後の始動時
に、パージバルブ44を一時的に開動作させ、燃料タン
ク16の蒸発燃料がエンジン4側に円滑に流動され、こ
れにより、キャニスタ20の大気導入路42から燃料タ
ンク16のHCが漏洩するのを効果的に防止することが
できる。
【0020】また、アイドル運転を長時間継続しても、
キャニスタ20からHCが漏洩するのを防止することが
できる。
【0021】よって、蒸発燃料漏洩試験において、エン
ジン4の運転中のHCの排出状態テストにも対応させる
ことができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、エンジンの始動時及びアイドル運転時
に、パージバルブを閉状態から全開状態に作動制御し、
キャニスタを絞り弁上流側のみに連通させ、車両の走行
時には、パージバルブをエンジンの運転状態によって作
動制御し、キャニスタを絞り弁下流側に連通させる制御
手段を設けたことにより、エンジンの始動時及びアイド
ル運転時には、圧力制御弁が燃料タンクとキャニスタ間
の通気路を開成するとともに、パージバルブもキャニス
タと吸気通路間の通気路を開成しているので、燃料タン
ク内の圧力キャニスタ側に許容されると、燃料タンク内
の蒸発燃料が吸気系に円滑に流動され、キャニスタの大
気側からHCが漏洩するのを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】蒸発燃料制御装置のシステム構成図である。
【図2】始動時、アイドル運転時の説明図である。
【図3】走行時の説明図である。
【図4】停止時の説明図である。
【図5】従来における蒸発燃料制御装置のシステム構成
図である。
【符号の説明】 2 蒸発燃料制御装置 4 エンジン 10 サージタンク 12 吸気通路 14 絞り弁 16 燃料タンク 18 通気路 20 キャニスタ 22 エバポ通路 24 パージ通路 26 圧力制御弁 44 パージバルブ 46 制御手段 56 パージ口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内とエンジンの吸気系の吸気
    通路とを連通する通気路途中に前記エンジン停止中に前
    記燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着保持するととも
    に前記エンジン運転中には新気の導入によって吸着保持
    した蒸発燃料を離脱して前記吸気通路に供給させるキャ
    ニスタを設け、このキャニスタと前記吸気通路間の前記
    通気路途中にパージバルブを設けたエンジンの蒸発燃料
    制御装置において、前記エンジンの停止時に前記燃料タ
    ンクの圧力が前記キャニスタ側に作用するのを停止する
    とともに前記エンジンの稼動時には前記燃料タンクの圧
    力が前記キャニスタ側に作用するのを許容する圧力制御
    弁を前記燃料タンクと前記キャニスタ間の前記通気路途
    中に設け、前記エンジンの始動時及びアイドル運転時
    前記パージバルブを閉状態から全開状態に作動制御
    、前記キャニスタを絞り弁上流側のみに連通させ、車
    両の走行時には、前記パージバルブを前記エンジンの運
    転状態によって作動制御し、前記キャニスタを前記絞り
    弁下流側に連通させる制御手段を設けたことを特徴とす
    るエンジンの蒸発燃料制御装置。
JP04253602A 1992-08-31 1992-08-31 エンジンの蒸発燃料制御装置 Expired - Lifetime JP3074959B2 (ja)

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