JP2001239361A - 半田付装置における半田槽の構造 - Google Patents

半田付装置における半田槽の構造

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JP2001239361A
JP2001239361A JP2000049209A JP2000049209A JP2001239361A JP 2001239361 A JP2001239361 A JP 2001239361A JP 2000049209 A JP2000049209 A JP 2000049209A JP 2000049209 A JP2000049209 A JP 2000049209A JP 2001239361 A JP2001239361 A JP 2001239361A
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solder
bath
soldering
molten
lead
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JP2000049209A
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Takashi Hattori
隆司 服部
Takao Kawai
崇雄 河合
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OSAKA ASAHI KAGAKU KK
Original Assignee
OSAKA ASAHI KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の半田付装置用の半田槽は、内部に貯留さ
れた溶融半田の温度にばらつきが生じ易く、鉛フリー半
田を使用した場合、滞留に起因する偏析が生じて、半田
品質が低下するという問題点があった。本発明は、前記
従来の半田槽が有していた問題点の解決を課題とする。 【解決手段】溶融状態の鉛フリー半田Sを貯留する半田
槽1を、その内部に隅角部が形成されないように、隣り
合った面を緩やかなアール部rで連続させた。また、貯
留された溶融半田Sを加熱するシーズヒーター3を半田
槽1の外側に熱伝導剤4を介して一体的に接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛フリー半田を用
いる半田付装置における半田槽の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半田付装置の半田槽は、図4並び
に図5に示すように、上面が開放された箱形に形成さ
れ、内部に貯留された溶融半田Sに浸漬されるように加
熱用のシーズヒーター13を、その内壁面に沿わせて複
数、設けていた。
【0003】そして、半田槽11内に設けられた噴流ダ
クト12から溶融状態の半田Sを噴流させ、この半田S
に接触するように、プリント基板などの対象物(図示せ
ず)を搬送することにより、その半田付けを行うように
していた。
【0004】図6は、この半田槽1内の各部の溶融半田
Sの温度を、250℃の設定において、液面下15mm
の位置で測定した温度分布図である。図示したように、
従来の半田槽1では、槽内の溶融半田Sの温度に最大1
8℃のばらつきがみられた。
【0005】また、従来のこの種の半田付装置には、鉛
/錫からなる共晶半田が使用されていた。しかしなが
ら、近年、環境問題の観点から徐々に鉛を使用し難くな
ってきており、当業界においても、鉛を使用しない鉛フ
リー半田の使用が増加しつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半田付
け装置の半田槽では、半田槽の隅角部に溶融半田が滞留
し易く、槽内の溶融半田の温度分布が不均一になるた
め、半田成分の偏析(部分的結晶の析出)が生じるおそ
れがあった。特に、鉛フリー半田を使用した場合には、
使用温度(240℃)と溶解温度(216℃)との差が
24℃で、従来の鉛/錫の共晶半田における同様の温度
差の57℃に比し、半分以下となるため、一層、この傾
向が顕著にあらわれるという問題点があった。
【0007】そして、このように半田成分の偏析が生じ
ると、半田品質が低下し、半田付品質にも悪影響を及ぼ
すという問題点があった。
【0008】本発明は、上記従来の半田付装置の半田槽
が有していた問題点の解決を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち、請求項1記載の発明は、鉛フリー
半田を半田付けに用いる半田付装置において、溶融状態
の鉛フリー半田を貯留する半田槽を、その内部に隅角部
が形成されないように隣り合った面が緩やかなアール部
で連続したものとし、かつ、加熱用のシーズヒーターを
外部に添設することにより、鉛フリー半田の滞留による
偏析が生じないような構造にしたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に、シーズヒーターが熱伝導剤を介して半田槽
の外部に接合した構成を加えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る半田付装置における
半田槽1の実施形態を示した簡略平面図、図2は、その
縦断側面図である。図示したように、この半田槽1は、
従来のものと同様に、上面が開放された箱状に金属で形
成され、その内部に、溶融状態の半田Sを噴流させて、
この半田Sをその上側を搬送される対象物(図示せず)
の半田付面に接触させるための噴流ノズル2を設けてい
る。
【0013】ここにおいて、本発明の半田槽1では、そ
の内部に隅角部が形成されないように、四方側面1a,
1b,1c,1dの隣り合った面同士、及び底面1eと
側面1a,1b,1c,1dの連続した個所を面取り
し、隣り合った面同士が緩やかなアール部rで連続する
ようにしている。
【0014】また、槽内に貯留された半田Sを溶融状態
に保つための加熱手段であるシーズヒーター3を、半田
槽1の前後側面1a,1bの外部に、それぞれ複数、列
状に添設している。このシーズヒーター3は、熱伝導剤
4を介して半田槽1の側面に一体的に接合され、熱を効
率的に金属製の半田槽1に伝導し、この半田槽1からそ
の内部に収容された溶融半田Sに熱を伝えるようになっ
ている。
【0015】なお、このシーズヒーター3は、図示した
ような円筒形のものであっても良いが、平板状あるいは
断面三角形状のものであっても良く、このような形状と
すれば、半田槽1に接触させる面積を大きくして効率良
く熱を伝えることができるので、より望ましい。
【0016】本発明の半田付装置における半田槽1は、
上記の構成を有している。従って、半田槽1内には、溶
融半田Sの対流を妨げる障害物となるシーズヒーター3
がなく、かつ内部の隅角部に相当する個所が緩やかなア
ール部rとなるように形成されているので、溶融半田S
の滞留が生じ難くなっている。
【0017】図3は、本発明の半田槽1内の溶融半田S
の温度を、250℃の設定条件において、液面下15m
mの位置の各部で測定した温度分布図である。なお、噴
流ノズル2が設けられている個所では、噴流した溶融半
田の下方15mmの位置での温度を測定している。図示
したように、この半田槽1では、槽内の溶融半田Sの温
度のばらつきは、1℃にすぎなかった。
【0018】なお、本発明の半田付装置における半田槽
1では、半田付けに用いる半田として従来の鉛/錫から
なる共晶半田に代え、鉛を使用しない鉛フリー半田の使
用を想定している。この鉛フリー半田は、使用温度(2
40℃)と溶解温度(216℃)との差が24℃であ
り、従来のものの同様の温度差(57℃)に比し、半分
以下になっている。このことは、即ち、鉛フリー半田を
使用する場合は、適正な温度範囲がそれだけ狭く、厳密
な温度制御が必要なことを意味している。
【0019】本発明の半田付装置における半田槽1で
は、上述したように、半田槽1内に溶融半田Sの対流を
妨げるシーズヒーター3がなく、かつ内部の隅角部に相
当する個所が緩やかなアール部rとなるように形成され
ているので、溶融半田Sが効率良く対流し、各部の温度
が均一に保たれる。よって、適正な温度レンジの狭い鉛
フリー半田においても溶融半田Sの滞留に起因する半田
の偏析(部分的結晶の析出)が生じ難く、半田付けに使
用される半田の品質が高品位に保たれ、半田付け品質の
低下が防止されるものである。
【0020】なお、図示した実施の形態では、半田付装
置として噴流ノズル2から溶融半田Sを噴流させるよう
にした噴流式のものを例示したが、本発明の半田槽1の
目的とするところは、溶融半田Sに滞留による偏析を生
じないようにすることにあり、この半田槽1はプリント
基板などの対象物を浸漬するようにしたディップ式のも
のであっても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1記載の発明は、半田槽内に溶融半田が滞留するお
それのある隅角部をなくすと共に、障害物となるシーズ
ヒーターをなくしたので、槽内の溶融半田の温度が均一
に保たれ、溶融半田の滞留に起因する半田の偏析(部分
的結晶の析出)が生じ難くなる。よって、温度制御に高
い精度を要する鉛フリー半田の使用が可能となり、環境
面での改善がはかられることとなる。
【0022】また、請求項2記載の発明は、溶融半田加
熱用のシーズヒーターを熱伝導剤を介して半田槽の外部
に接合することとしたので、請求項1記載の発明の効果
に加え、この種の半田槽を熱効率を高く、かつ簡単に製
造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半田付装置における半田槽の実施
形態の簡略平面図である。
【図2】図1に示した半田槽の縦断側面図である。
【図3】図1に示した半田槽内の溶融半田の温度分布図
である。
【図4】従来の半田槽の簡略平面図である。
【図5】図4に示した従来の半田槽の縦断側面図であ
る。
【図6】図4に示した従来の半田槽内の溶融半田の温度
分布図である。
【符号の説明】
1 半田槽 1a,1b,1c,1d 側面 1e 底面 2 噴流ノズル 3 シーズヒーター 4 熱伝導剤 S 溶融半田 r アール部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛フリー半田を半田付けに用いる半田付
    装置において、 溶融状態の鉛フリー半田を貯留する半田槽が、その内部
    に隅角部が形成されないように隣り合った面が緩やかな
    アール部で連続したものとされ、かつ、加熱用のシーズ
    ヒーターが外部に添設されることにより、鉛フリー半田
    の滞留による偏析が生じないようになされたものである
    ことを特徴とする半田付装置における半田槽の構造。
  2. 【請求項2】 シーズヒーターが熱伝導剤を介して半田
    槽の外部に接合されていることを特徴とする請求項1記
    載の半田付装置における半田槽の構造。
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