JP2002198641A - フローはんだ装置 - Google Patents

フローはんだ装置

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JP2002198641A
JP2002198641A JP2000392752A JP2000392752A JP2002198641A JP 2002198641 A JP2002198641 A JP 2002198641A JP 2000392752 A JP2000392752 A JP 2000392752A JP 2000392752 A JP2000392752 A JP 2000392752A JP 2002198641 A JP2002198641 A JP 2002198641A
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solder
icicle
jet
flow soldering
soldering apparatus
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JP2000392752A
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English (en)
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Shigeru Hayashida
茂 林田
Akifumi Tamaoki
章文 玉置
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 つららを確実に除去することができる技術を
実現する。 【解決手段】 フローはんだ装置は、溶融したはんだを
貯留するはんだ槽12と、そのはんだ槽12に貯留され
た溶融はんだの液面から盛り上がった噴流を形成する噴
流形成部20と、プリント基板30の下面に噴流が到達
する高さでプリント基板30を一方方向に移動させる搬
送部と、噴流形成部20よりも搬送方向後方側に配置さ
れたつらら除去板60と、そのつらら除去板60を加熱
する加熱手段16を備える。そして、つらら除去板60
は、はんだ槽12に貯留された溶融はんだの液面よりも
高い位置に設けられており、つらら除去板60を貫通す
るスルーホール群と、そのスルーホール群の入口よりも
高いレベルに突出する突起群が、水平方向に隣接して交
互に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、フローはんだ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】 溶融したはんだを貯留するはんだ槽
と、そのはんだ槽に貯留された溶融はんだの液面から盛
り上がった噴流を形成する噴流形成部と、プリント基板
の下面に噴流が到達する高さでプリント基板を一方方向
に移動させる搬送部を備えたフローはんだ装置が知られ
ている。この装置では、はんだ噴流にプリント基板の下
面を接触させながらプリント基板を移動させ、プリント
基板と電子部品の端子等をはんだ付けする。このフロー
はんだ装置によると、はんだ付け工程を簡略化して処理
時間を短縮することができる。反面、プリント基板の下
面に余剰にはんだを付着させてしまう場合もある。この
余剰はんだが冷却されるとプリント基板につららが形成
される。このつららは、電子部品を損傷し、また必要な
絶縁性を破壊する要因となり得る。
【0003】つららを除去するために提案されたフロー
はんだ装置の一例が、特開平5−327203号公報に
記載されている。この公報に記載のフローはんだ装置を
図1を参照して説明する。図1はつらら除去装置を有す
る従来のフローはんだ装置の断面図である。図1に示す
フローはんだ装置は、溶融したはんだ10を貯溜するは
んだ槽12と、はんだ槽12に貯留された溶融はんだ1
0の液面10aから盛り上がった噴流22を形成する噴
流形成部20と、プリント基板30の下面に噴流22が
到達する高さでプリント基板30を一方方向(矢印R方
向)に移動させる図示省略の搬送部を備えている。はん
だ槽12の内部には溶融はんだ10を加熱する電熱ヒー
タ16が設けられている。つらら対策のために、噴流形
成部20の搬送方向後方側につらら防止フォーマ50が
用意されている。つらら防止フォーマ50は、溶融はん
だ10の液面10aの直下に沈められた板で構成され、
その表面上を溶融はんだ51が搬送方向後方に向かって
ほぼ水平に流れていく。
【0004】このフローはんだ装置は、遮蔽板18に形
成された孔18Aから噴出するはんだ噴流22をプリン
ト基板30の下面に接触させてプリント基板30に電子
部品32の端子等をはんだ付けする。このフローはんだ
装置によると、はんだ噴流22によってつらら44が形
成された場合でも、プリント基板30の移動に伴ってつ
らら除去フォーマ50上に搬送され、搬送中につらら防
止フォーマ50の表面上を流れる溶融はんだ流51によ
ってつらら44が溶融されて除去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、従来のフロ
ーはんだ装置では、つらら防止フォーマ50の表面上を
流れる溶融はんだ流51によってつらら44を溶融する
方式であるために、符号44aに示すように、つららの
長さが短い場合にはつらら44aが溶融はんだ流51に
到達せず、短いつらら44aを除去することができない
という問題が存在する。また、溶融はんだ流51によっ
てつらら44が溶融しても、表面張力等によって符号4
4bに示すように、プリント基板30の下面と溶融はん
だ流51の間に溶融はんだ44bが滞留した状態でプリ
ント基板30を一緒に移動することがあった。この場
合、プリント基板30がつらら除去フォーマ50を通過
した後に、電子部品32あるいはプリント基板30の下
面に改めてつらら44cが形成されてしまうことがあっ
た。
【0006】本発明は、つららを確実に除去することが
できる技術を実現するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用と効果】 本発
明のフローはんだ装置は、溶融したはんだを貯留するは
んだ槽と、そのはんだ槽に貯留された溶融はんだの液面
から盛り上がった噴流を形成する噴流形成部と、プリン
ト基板の下面に噴流が到達する高さでプリント基板を一
方方向に移動させる搬送部と、前記噴流形成部よりも搬
送方向後方側に配置されたつらら除去板と、そのつらら
除去板を加熱する加熱手段を備える。そして、前記つら
ら除去板は、前記はんだ槽に貯留された溶融はんだの液
面よりも高い位置に設けられており、前記つらら除去板
を貫通するスルーホール群と、そのスルーホール群の入
口よりも高いレベルに突出する突起群が、水平方向に隣
接して交互に配置されていることを特徴とする。ここ
で、「加熱手段」は、はんだ槽に貯留されている溶融は
んだの熱をつらら除去板に伝達する熱伝達部材で構成す
ることもできる。あるいは、電熱ヒータ等で加熱手段を
構成することもできる。
【0008】本発明に係るフローはんだ装置によると、
噴流によって必要部位にはんだ付けされると同時に、下
面につららが形成されたプリント基板が略水平方向に移
動してつらら除去板の上方を通過する。このとき、プリ
ント基板の下面から下方に伸びるつららがつらら除去板
の突起に当接し、突起からの熱によってつららは溶融す
る。溶融したはんだは突起から下方に流れ落ち、さらに
スルーホール内に流れ込む。つらら除去板の表面は基本
的にドライ(溶融はんだで覆われていない)に保たれ、
つらら除去板からプリント基板が離脱した後に、プリン
ト基板の下面につららが再度形成されてしまう事がな
い。本発明に係るフローはんだ装置によると、プリント
基板をはんだ槽の上方で移動させる過程でつららが確実
に除去される。よって、他の装置によってつららの除去
を行う必要がない。このため、プリント基板に電子部品
を実装するコストを低減することができる。
【0009】前記スルーホール群が、平面視したとき
に、前記はんだ槽の範囲内に配置されていることが好ま
しい。本発明に係るフローはんだ装置によると、スルー
ホール群を流下したはんだがはんだ槽内に戻される。よ
って、はんだの無駄をなくすことができる。
【0010】前記つらら除去板が、搬送方向後方に向か
って上昇する傾斜部と、その傾斜部の上端から搬送方向
後方に向かってほぼ水平に伸びる水平部を有し、各突起
は前記傾斜部から前記水平部に亘って搬送方向前方から
搬送方向後方に帯状に伸び、前記傾斜部の下端が前記は
んだ槽に貯留された溶融はんだ内に浸漬されていること
が極めて好ましい。本発明に係るフローはんだ装置によ
ると、つららが長い場合は傾斜部の前方側で突起につら
らが当たることになり、つららが短い場合は傾斜部の後
方側で突起につららが当たる。よって、つららの長さが
異なっても、確実に突起につららを当てることができ
る。また、突起が搬送方向に帯状に伸びていることか
ら、突起につららが当接する時間を長く確保することが
できる。このため、つららをより確実に溶融させること
ができ、つららをより確実に除去することができる。ま
た、傾斜部の下端がはんだ槽に貯留された溶融はんだ内
に浸漬されていることから、突起に効率的に高熱が伝達
され、突起に当接するつららが簡単に溶融する。
【0011】前記突起群の表面が、はんだをはじく材料
でコーティングされていることが好ましい。本発明に係
るフローはんだ装置によると、突起に当たって溶融した
はんだを速やかにスルーホール内に流込むことができ、
突起をドライな状態に保ちやすい。
【0012】前記スルーホール群を形成する壁面を金属
メッキ処理しておくことが好ましい。本発明に係るフロ
ーはんだ装置によると、スルーホール内の熱伝導性が高
くなるため、スルーホール外へはんだを送り出しやすく
できる。
【0013】前記突起群と前記スルーホール群を形成す
る壁が、熱伝導率の高い材料で形成されていることが好
ましい。本発明に係るフローはんだ装置によると、突起
群に当たったつららに効果的に熱が伝導されるため溶融
させやすい。このために、つららをより確実に除去する
ことができる。また、スルーホールに送り込まれたはん
だが排出されやすい。
【0014】
【発明の実施の形態】 最初に、下記に説明する実施例
の主要な特徴を列記しておく。 (形態1) つらら除去板は、突起群とスルーホール群
が交互に形成された板の両サイドから下方に伸びる側板
を有する。本形態のフローはんだ装置によると、突起と
スルーホールが形成された板のみならず、側板からも熱
が伝達されるため、突起に当たったつららを溶融させや
すい。 (形態2) つらら除去板の各突起は、板の前端から後
端へ亘って棒状に伸びている。本形態に係るフローはん
だ装置によると、突起につららが当接する時間を長く確
保することができる。 (形態3) つらら除去板のスルーホール群が、棒状に
伸びた各突起の両サイドに形成されている。本形態に係
るフローはんだ装置によると、はんだが突起のいずれの
部分から流れ落ちても、速やかにスルーホール内に排出
しやすい。 (形態4) つらら除去板を昇降させる昇降機構を備え
る。本形態に係るフローはんだ装置によると、プリント
基板の大きさ、形成される噴流の大きさ、形成されるつ
ららの長さ等に応じてつらら除去板の高さを自在に調整
することができる。このため、つららをより確実に除去
することができる。
【0015】
【実施例】 本発明を具現化した好適な実施例につい
て、図を参照して説明する。まず、本実施例に係るフロ
ーはんだ装置の構成を図2を参照して説明する。図2は
本実施例に係るフローはんだ装置の断面図である。な
お、以下で「前(前方、前部、前端等)」あるいは「後
(後方、後部、後端等)」という場合は、プリント基板
30の搬送方向(矢印R)上流側を「前」といい、下流
側を「後」というものとする。図2に示すフローはんだ
装置は、はんだ槽12によって外枠が形成されている。
このはんだ槽12は上面が開放された直方体状に形成さ
れており、仕切り板12aによって前部と後部が仕切ら
れている。このはんだ槽12の下部には、前部から後部
に亘ってはんだ槽12内を加熱する電熱ヒータ16が設
けられている。このはんだ槽12内には電熱ヒータ16
によって加熱されて溶融したはんだ10が貯留されてい
る。溶融はんだ10は、その液面10aがはんだ槽12
の上端近傍に達する位置まで貯留されている。
【0016】はんだ槽12の前記には、貯留された溶融
はんだ10の液面10aから盛り上がった噴流22を形
成する噴流形成部20が設けられている。この噴流形成
部20は、攪拌装置とそれを回転させるモータ等によっ
て構成されている。なお、噴流形成部20は、ノズルと
ポンプを組み合わせたものであってもよい。噴流22
は、プリント基板30の移動方向Rに対し直角に(即
ち、紙面上方に)延びている。
【0017】はんだ槽12の後部には、つらら除去板6
0が配設されている。このつらら除去板60は、傾斜部
62と水平部63を有する上板61と、この上板61か
ら下方に伸びる側板64を有する。このつらら除去板6
0の詳細な構成については後に説明する。このつらら除
去板60の上方には、つらら除去板60を昇降させる昇
降機構65が設けられている。この昇降機構65は例え
ばシリンダ等によって構成されている。この昇降機構6
5の先端はつらら除去板60の側板64にピン65aで
取り付けられている。図2には、はんだ槽12内の溶融
はんだ10内につらら除去板60の側板64の約下半分
が浸漬している状態が示されているが、昇降機構65に
よってさらに下降させることもできるし、上昇させるこ
ともできる。
【0018】プリント基板30には、図示しない導電体
ランドが形成され、このランドには電子部品32の端子
リード34や電子部品33のネジ35を通すための孔が
形成されている。プリント基板30の上面に配置された
電子部品32の端子リード34は上記した孔を貫通して
プリント基板30の下面まで延びている。また、プリン
ト基板30の下面には電子部品33のネジ35が仮止め
されている。このプリント基板30は、図示しない搬送
部(例えばベルトコンベア)によってはんだ槽12上方
を矢印Rに示すように移動する。プリント基板30が移
動すると、その下面にはんだ噴流22に接触する。この
結果、プリント基板30の下面の端子リード34あるい
はネジ35と導電体ランドがはんだ付けされる。同時
に、はんだ噴流22によって端子リード34やネジ35
からつらら44a、44bが形成された場合は、はんだ
槽12の後部に配設されたつらら除去板60によってつ
らら44を除去する。このつらら44の除去動作につい
ては後に詳細に説明する。
【0019】次に、つらら除去板60の構成を図3〜図
8を参照して詳細に説明する。図3は本実施例に係るつ
らら除去装置の斜視図であり、図4は図3の符号Kに示
す部分の拡大図である。図5は平面図であり、図6はそ
のA−A断面図である。図7は正面図であり、図8はそ
のB−B断面図である。図3に示すつらら除去板60
は、熱伝導率の高い材料(銅、アルミニウム合金等の金
属)74(図6と図8参照)によって主に構成されてい
る。つらら除去板60は、図4の拡大図に示すように、
突起群66とスルーホール群68が水平方向に隣接して
交互に形成された上板61と、この上板61の両サイド
から下方に伸びた台形状の一対の側板64から構成され
ている。上板61は、図3に示すように、前端61aか
ら後端62aに向かって上昇する矩形状の傾斜部62
と、傾斜板62の後端62aから後方へ向けてほぼ水平
に伸びる矩形状の水平部63を有する。なお、側板64
には、昇降機構65のピン65a(図2参照)を挿入す
るための孔64aが形成されている。
【0020】図4の拡大図に示す突起66は、板面に対
し垂直方向に突出している。この突起66は、図5の平
面図によく示されるように上板61の前端61aから後
端61bにかけて、即ち、傾斜部62から水平部63に
亘って、棒状ないし帯状に伸びている。図5のA−A断
面図である図6に示すように、熱伝導材74で形成され
ている突起66の表面は、はんだをはじく材料(例えば
シリコン)でコーティングされ、コーティング部70が
形成されている。なお、このコーティング部70は、公
知の転写法、ディスペンス法等で形成できる。また、図
4の拡大図に示す丸形のスルーホール68は、図5の平
面図によく示されるように上板61を構成する傾斜部6
2と水平部63のそれぞれに形成されている。また、こ
のスルーホール68は棒状に伸びた各突起66の両サイ
ドに形成されている。このスルーホール68は、断面図
である図6と図8に示すように上板61の上面から下面
へ貫通している。また、スルーホール68を形成する熱
伝導材74の周面74aは金、銀等の金属によってメッ
キ処理され、メッキ部72(図6と図8では強調して示
されている)が形成されている。
【0021】次に、本実施例に係るフローはんだ装置の
つらら除去動作を図9を主に参照して説明する。図9は
本実施例に係るフローはんだ装置のつらら除去動作を示
した図である。なお、図9は、図5のA−A断面図であ
る図6をつらら除去動作に伴って時系列的に示したもの
である。図9(a)に示す上板61に対し、図9(b)
に示すようにプリント基板30が紙面手前から奥側へ向
かって移動してきたとする。このことは図2でいうと、
プリント基板30が矢印Rの方向にはんだ槽12の前方
から後方(図示左方から右方)に移動してきたことに対
応する。そして、このプリント基板30は、はんだ噴流
22を通過してきた後であって、プリント基板30の下
面のネジ35につらら44が形成されている状態である
とする。図2に示すつらら除去板60を構成する上板6
1と側板64は熱伝導率の高い材料で形成されているこ
とから、電熱ヒータ16で加熱されたはんだ槽12内の
溶融はんだ10の熱は側板64から上板61に伝達さ
れ、上板61に形成された突起66に伝達される。ま
た、図2に示すように、上板61の傾斜部62の下端は
溶融はんだに浸漬されていることから、このルートによ
っても突起66は高温に加熱される。このため、図9
(b)に示すように突起66につらら44が当たると、
図9(c)に示すようにつらら44は溶融して突起66
上に落ちる。
【0022】この突起66には、はんだ44をはじく材
料でコーティングされたコーティング部70が形成され
ていることから、突起66はドライな状態に保たれてい
るため、図9(d)に示すようにはんだ44ははじかれ
て分離する。これらのはんだ44はさらに図9(e)に
示すようにスルーホール68の入口まで達する。その
後、図9(f)に示すようにはんだ44はスルーホール
68内を流れ落ちる。ここで、スルーホール68を形成
する熱伝導材74の周面74aは金属メッキ処理され、
メッキ部72が形成されていることから、スルーホール
68内の熱伝導性はさらに高くなっている。このため、
はんだ44は、スルーホール68内に付着していた他の
はんだとも結合してスルーホール68の出口から流れ出
す。スルーホール68から流れ出たはんだ44は、図2
に示すはんだ槽12内に戻される。このため、はんだの
無駄をなくすことができる。
【0023】本実施例によると、つらら除去板60の表
面は溶融はんだで覆われていないドライな状態に保た
れ、つらら除去板60からプリント基板30が離脱した
後に、プリント基板30の下面につらら44が再度形成
されてしまう事がない。従って、プリント基板30をは
んだ槽12の上方で移動させる過程でつらら44が確実
に除去される。よって、他の装置によってつらら44の
除去を行う必要がない。このため、プリント基板30に
電子部品32、33を実装するコストを低減することが
できる。
【0024】また、本実施例によると、図2に示すよう
に、上板61に傾斜部62が形成されていることから、
短いつらら44aの場合は、傾斜部62の後方の突起6
6につらら44aが当たる。一方、長いつらら44bの
場合は、傾斜部62の前方の突起66につらら44bが
当たる。このため、つらら44の長さが異なっても、確
実に突起66につらら44を当てることができる。さら
に、形成されるつらら44の長さが大きく異なる場合
や、プリント基板30の大きさ、形成されるはんだ噴流
22の大きさ等が異なる場合は、昇降機構65によって
つらら除去板60の高さを自在に調整することができ
る。このため、つらら44を確実に除去することができ
る。
【0025】さらに、本実施例によると、図5に示すよ
うに、突起66は上板61の前端61aから後端61b
へ棒状に伸びていることから、突起66につらら44が
当接する時間を長く確保することができる。このため、
つらら44を確実に除去することができる。また、スル
ーホール68は棒状に伸びた各突起66の両サイドに形
成されていることから、プリント基板30の移動中に溶
融したはんだが突起66のいずれの部分から流れ落ちて
も、速やかにスルーホール68内に排出しやすい。
【0026】以上、本発明の実施例に係るフローはんだ
装置について説明したが、本発明は上記の実施例になん
ら限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種
々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
例えば、本実施例では、突起群66が棒状に伸びてお
り、スルーホール群68がその棒状に伸びた各突起66
の両サイドに形成されている場合について説明したが、
本発明の適用範囲はこれに限られない。例えば、上板6
1に突起群66が規則的あるいはランダムに形成されて
おり、その突起群66と水平方向に隣接して交互にスル
ーホール群68が配置されている場合であっても本発明
を適用することができる。また、本実施例では、電熱ヒ
ータ16で加熱されたはんだ槽12内のはんだ10の熱
をつらら除去板60に伝達させているが、本発明の適用
範囲はこれに限られない。例えば、電熱ヒータ16とは
別につらら除去板60を直接的に加熱する加熱手段を設
ける場合であっても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフローはんだ装置の断面図。
【図2】本実施例に係るフローはんだ装置の断面図。
【図3】同つらら除去装置の斜視図。
【図4】同つらら除去装置の拡大図。
【図5】同つらら除去装置の平面図。
【図6】同つらら除去装置のA−A断面図。
【図7】同つらら除去装置の正面図。
【図8】同つらら除去装置のB−B断面図。
【図9】同フローはんだ装置のつらら除去動作を示した
図。
【符号の説明】
10:溶融はんだ、10a:はんだの液面 12:はんだ槽、12a:仕切り板 16:電熱ヒータ 20:噴流形成部 22:噴流 30:プリント基板 32、33:電子部品 34:端子リード 35:ネジ 44:つらら 60:つらら除去板 61:上板 62:傾斜部 63:水平部 64:側板、64a:孔 65:昇降機構、65a:ピン 66:突起(群) 68:スルーホール(群) 70:コーティング部 72:メッキ部 74:熱伝導材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融したはんだを貯留するはんだ槽と、
    そのはんだ槽に貯留された溶融はんだの液面から盛り上
    がった噴流を形成する噴流形成部と、プリント基板の下
    面に噴流が到達する高さでプリント基板を一方方向に移
    動させる搬送部と、前記噴流形成部よりも搬送方向後方
    側に配置されたつらら除去板と、そのつらら除去板を加
    熱する加熱手段を備え、 前記つらら除去板は、前記はんだ槽に貯留された溶融は
    んだの液面よりも高い位置に設けられており、前記つら
    ら除去板を貫通するスルーホール群と、そのスルーホー
    ル群の入口よりも高いレベルに突出する突起群が、水平
    方向に隣接して交互に配置されていることを特徴とする
    フローはんだ装置。
  2. 【請求項2】 前記スルーホール群が、平面視したとき
    に、前記はんだ槽の範囲内に配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載のフローはんだ装置。
  3. 【請求項3】 前記つらら除去板は、搬送方向後方に向
    かって上昇する傾斜部と、その傾斜部の上端から搬送方
    向後方に向かってほぼ水平に伸びる水平部を有し、各突
    起は前記傾斜部から前記水平部に亘って搬送方向前方か
    ら搬送方向後方に帯状に伸び、前記傾斜部の下端は前記
    はんだ槽に貯留された溶融はんだ内に浸漬されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のフローはんだ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記突起群の表面が、はんだをはじく材
    料でコーティングされていることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のフローはんだ装置。
  5. 【請求項5】 前記スルーホール群を形成する壁面が、
    金属メッキ処理されていることを特徴とする請求置1か
    ら4のいずれかに記載のフローはんだ装置。
  6. 【請求項6】 前記突起群と前記スルーホール群を形成
    する壁が、熱伝導率の高い材料で形成されていることを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフローは
    んだ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019140841A1 (zh) * 2018-01-19 2019-07-25 深圳市海目星激光智能装备股份有限公司 一种柔性压锡尖装置

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