JP2001238388A - 回転電機の電機子巻線および回転電機 - Google Patents

回転電機の電機子巻線および回転電機

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JP2001238388A
JP2001238388A JP2000054358A JP2000054358A JP2001238388A JP 2001238388 A JP2001238388 A JP 2001238388A JP 2000054358 A JP2000054358 A JP 2000054358A JP 2000054358 A JP2000054358 A JP 2000054358A JP 2001238388 A JP2001238388 A JP 2001238388A
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coil
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Shinichi Wakui
真一 湧井
Miyoshi Takahashi
身佳 高橋
Kazumasa Ide
一正 井出
Ryoichi Shiobara
亮一 塩原
Hidenari Otani
英成 大谷
Akiomi Senba
章臣 仙波
Junji Sato
淳二 佐藤
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Hitachi Ltd
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】三相,4極,固定子スロット数54,一相あた
りの巻線回路数が3の回転電機において、各相の巻線回
路間の電圧アンバランスが小さく、かつ電機子巻線の端
部構造を簡潔にする。 【解決手段】固定子鉄心に9n(1≦n≦7)個のスロ
ットが設けられ、三相,スター結線の電機子巻線が各相
毎に3つの巻線回路を並列接続して構成され、該各スロ
ットに二層巻する、4極の回転電機であって、各相の前
記4極の内の2つの極を、各々前記3つの巻線回路中の
1つの巻線回路のみで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相の電機子巻線
を各相毎に3つの巻線回路を並列接続して構成し、固定
子鉄心に設けられた複数個のスロットに二層巻する4極
の回転電機の電機子巻線および回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平9−205750 号公報では、
回転電機において、固定子スロット数72の場合につい
て各巻線回路を構成するコイルの配置を特定して、巻線
回路間の電圧アンバランスを小さくすることを開示す
る。
【0003】各巻線回路を構成するコイルを軸端で接続
する際に、全ての巻線ピッチを一定にできない場合、例
えば特公昭54−6683号公報に記載されているように、特
定のコイルの巻線ピッチを変化させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、例えば、三
相,4極,固定子スロット数72の回転電機において、
3つの巻線回路間の電圧アンバランスが小さくなるよう
なコイル配置が提案されており、スロット数は72に限
定される。したがって、発電機の単機容量の増大に伴
い、スロット数を72より少なくする場合には、そのス
ロット数に適したコイル配置を見い出す必要がある。
【0005】本発明の一つの目的は、三相,4極,固定
子スロット数63以下、各相毎に3つの巻線回路を並列
接続した電機子巻線を具備する回転電機において、各相
の巻線回路間の電圧アンバランスが小さく、電機子巻線
の端部構造が複雑にならない回転電機の電機子巻線及び
回転電機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一つの見方によれば、三相,固定子スロッ
ト数54の場合、各相の第1〜3番目の巻線回路によっ
て4つの極(P1,P2,P3,P4)を以下のように
構成する。
【0007】P1極:5本(全て)の上コイルおよび底
コイルは第1番目の巻線回路 P2極:P2極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
ルと底コイルは第1番目の巻線回路、P2極の巻線軸寄
りから数えて1,2,4番目上コイルと底コイルは第3
番目の巻線回路 P3極:5本(全て)の上コイルおよび底コイルは第2
番目の巻線回路 P4極:P4極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
ルと底コイルは第2番目の巻線回路、P2極の巻線軸寄
りから数えて1,2,4番目の上コイルと底コイルは第
3番目の巻線回路 上記のように各相の巻線回路を構成すれば、各巻線回路
は3つ以上の極に跨がることがないので、わたり線の数
を増加させることがなく、各巻線回路間の電圧アンバラ
ンスも1.5% 程度にすることができる。これにより、
三相,4極,固定子スロット数63以下、各相毎に3つ
の巻線回路を並列接続した電機子巻線を具備する回転電
機において、各相の巻線回路間の電圧アンバランスが小
さく、電機子巻線の端部構造が複雑にならない回転電機
の電機子巻線及び回転電機を提供することができる。
【0008】本発明の他の見方によれば、固定子鉄心に
9n(nは1以上の自然数であり、好ましくは1≦n≦
7)個のスロットが設けられ、三相,スター結線の電機
子巻線が各相毎に3つの巻線回路を並列接続して構成さ
れ、該各スロットに二層巻する、4極の回転電機であっ
て、各相の前記4極の内の2つの極を、各々前記3つの
巻線回路中の1つの巻線回路のみで構成したことを特徴
とする。
【0009】本発明のその他の見方によれば、固定子鉄
心に54個のスロットが設けられ、三相,スター結線の
電機子巻線が各相毎に3つの巻線回路を並列接続して構
成され、該各スロットに二層巻する、4極の回転電機で
あって、各相の前記4極の内の2つの極を、各々前記3
つの巻線回路中の1つの巻線回路のみで構成したことを
特徴とする。
【0010】本発明の上記特徴及び他の特徴は以下の説
明により説明される。
【0011】
【発明の実施の形態】発電機などの回転電機は固定子と
回転子からなり、固定子鉄心は多層の薄板で構成され、
固定子の内周側には電機子巻線を巻装するために複数の
スロットが設けられている。発電機では誘起電圧の波形
が完全な正弦波状であることが望ましいため、エアギャ
ップの磁束密度分布が正弦波形になるようにしなければ
ならない。電機子巻線を集中巻とすると磁束密度分布は
方形波となり、正弦波分布とは著しく異なる。したがっ
て、電機子巻線は分布巻とする。
【0012】一方、巻線ピッチが磁極ピッチと等しい場
合を全節巻、巻線ピッチが磁極ピッチよりも短い場合を
短節巻と言う。一般に、発電機は磁束密度分布をさらに
正弦波形に近づけるため短節巻としている。
【0013】タービン発電機の場合、火力では2極機が
大部分であるが、原子力では4極機が多く用いられてい
る。一般に、タービン発電機の電機子巻線はY結線であ
り、各相毎の巻線回路数を極数の約数とする。これは、
各相の巻線回路数を極数の約数とすると、各巻線回路を
構成するコイルを電気的に全く同一の配置にすることが
できるため、各巻線回路間の誘起電圧をバランスさせる
ことが可能となるからである。
【0014】ところで、各相毎の巻線回路数を3とする
と4巻線回路時よりも発電機の構造を合理化できる。し
かし、4極機では電機子巻線の巻線回路数が極数の約数
ではないため、3つの巻線回路の誘起電圧がアンバラン
スとなりやすい。したがって、4極機において各相の巻
線回路数を3とする場合には、巻線回路間の電圧アンバ
ランスが小さくなるようにする必要がある。
【0015】近年、発電機の単機容量は増大する傾向に
あるが、発電機の容量を大きくする場合、力率はほぼ同
一であるから、発電機の電圧と電流の積を増加する必要
がある。ところが、電機子巻線のコイルに用いる絶縁の
耐圧で、発電機の端子電圧は制限される。このような場
合には、固定子スロット数を減らして端子電圧を抑え、
電機子電流を大きくすればよい。すなわち、スロット数
を減らせば1つの巻線回路を構成する上コイルと底コイ
ルの数が減少するため端子電圧が高くならないようにす
ることができ、スロット数が減った分だけスロット幅を
広くできるためコイルの断面積が大きくなり電機子電流
を大きくすることが可能となる。
【0016】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
【0017】図1に本発明の一実施例を示す電機子巻線
一相分のコイル配置、図2にタービン発電機の概略構
造、図3に4巻線回路Y結線の概念図、図4に3巻線回
路Y結線の概念図、図5に参考例として72スロット、
三巻線回路のコイル配置、図6に固定子スロット断面、
図7に一相あたりのコイル配置を1極分について示す。
図2に示したようにタービン発電機は固定子73と回転
子74から成り、回転子74は塊状鉄心であるが、固定
子鉄心76は多層の薄板で構成され、固定子73の内周
側には電機子巻線75を巻装するために複数のスロット
が設けられている。前述したように、タービン発電機の
場合、火力では2極機が大部分であるが、原子力では4
極機が多く用いられている。一般に、タービン発電機の
電機子巻線はY結線であり、各相毎の巻線回路数を極数
の約数とする。これは、各相の巻線回路数を極数の約数
とすると、各巻線回路を構成するコイルを電気的に全く
同一の配置にすることができるため、各巻線回路間の誘
起電圧をバランスさせることが可能となるからである。
例えば、4極機の場合、巻線回路数を4,2または1と
すればよい。
【0018】ところで、各相毎の巻線回路数を3とする
と4巻線回路時よりも発電機の構造を合理化できるた
め、巻線回路数を3とする場合がある。各相の巻線回路
数を3にすると発電機の構造を合理化できる理由を図3
および図4を用いて説明する。図3に示すように、ター
ビン発電機86の電機子巻線の巻線回路数を4とする
と、口出し線89〜94が駆動機側(タービン側)と反
駆動機側(コレクタリング側)の両端に各6本の合計1
2本となり、それに伴ってブッシング88およびターミ
ナルボックス87も両側に配置される。
【0019】一方、各相の巻線を3巻線回路にすると、
図4に示すように、口出し線89〜94が6本となり、
ブッシング88およびターミナルボックス87が片側配
置となる。
【0020】このように、各相の巻線回路数を3とする
と発電機の構造合理化および発電機下部のスペース確保
に効果がある。しかし、前述のように、4極機の場合電
機子巻線の巻線回路数が極数の約数ではないため、3巻
線回路の誘起電圧がアンバランスとなり、巻線回路間を
循環する循環電流が流れる。したがって、4極機におい
て各相の巻線回路数を3とする場合には、巻線回路間の
電圧アンバランスが小さくなるようにする必要がある。
【0021】そこで、各巻線回路間の電圧アンバランス
を小さくするための参考例として図5のコイル配置を示
す。図5は、固定子スロット数72の場合である。図5
において、四角枠内の数字1〜72はスロット番号を示
しており、1〜72の数字は1から順に周方向に2,
3,4,…,71,72,1,…となっている。
【0022】また、図6に示すように、二層構造である
電機子巻線のコイル78(上コイル),79(底コイル)
は固定子鉄心76に設けられたスロット95内に納めら
れ、ウェッジ77で固定されている。電機子巻線78,
79は二層になっており、固定子内径(ウェッジ77)
側のコイルを上コイル78、固定子外径側のコイルを底
コイル79と称する。図6では上方が回転子側となる。
【0023】発電機の誘起電圧波形はできるだけ正弦波
に近い方が望ましいことから、通常、電機子巻線を分布
巻の短節巻としている。この理由は、巻線ピッチと磁極
ピッチとの比β=5/6とすると、第5次および第7次
高調波を小さくできるためである。72スロットの場
合、磁極ピッチは(スロット数)/(極数)=72/4
=18であるから、巻線ピッチτ=15(図5では、例
えばτ=32−17=15)となる。三相,4極,72
スロットの場合、毎極毎相のスロット数NSPPはNSPP
(スロット数)/(相数×極数)=72/(3×4)=
6であるから、ある一つの相(例えば、U相)は、スロ
ット71,72,1〜4の上コイルとスロット14〜1
9の底コイルでP1極を構成し、スロット17〜22の
上コイルとスロット32〜37の底コイルでP2極を構
成し、スロット35〜40の上コイルとスロット50〜
55の底コイルでP3極を構成し、スロット53〜58
の上コイルとスロット68〜72、1の底コイルでP4
極を構成することになる。このとき、図7に示したよう
に、スロット71,72,1〜4の上コイル78とスロ
ット14〜19の底コイル79の中心軸をP1極のU相
巻線軸という。
【0024】(P2〜P4極についても同様である。)
一方、各相の3つの巻線回路を構成する上コイル78と
底コイル79の数は(スロット数)/(相数×巻線回路
数)=72/(3×3)=8であるから、3つの巻線回
路96〜98はそれぞれ上コイル788本と底コイル7
98本で構成される。
【0025】図5では、3つの巻線回路96〜98によ
って4つの極(P1,P2,P3,P4)を次のように
構成している。
【0026】P1極:6本(全て)の上コイルおよび底
コイルは巻線回路96 P2極:6本(全て)の上コイルおよび底コイルは巻線
回路97 P3極:スロット37とスロット39の上コイルと、ス
ロット51とスロット53の底コイルは巻線回路97、
その他の4本の上コイルと底コイルは巻線回路98 P4極:スロット55とスロット57の上コイルと、ス
ロット69とスロット71の底コイルは巻線回路96、
その他の4本の上コイルと底コイルは巻線回路98 ここで、72スロット、4極機では1スロットピッチの
電気角は360°/(スロット数/極対数)=360°
/(72/2)=10°となるから、例えばスロット1
のコイルの誘起電圧を基準にして
【0027】とすると、スロット2のコイルの誘起電圧
は、
【0028】スロット3のコイルの誘起電圧は
【0029】…,スロットnのコイルの誘起電圧は
【0030】となる。
【0031】3つの巻線回路96〜98の誘起電圧は、
各巻線回路を構成する上コイルと底コイルの誘起電圧の
ベクトル和であり、スロット1のコイルの誘起電圧を基
準にして
【0032】とすると、図5では、巻線回路96の誘起
電圧V96はスロット71,72,1〜4,55,57の
上コイルとスロット14〜19,69,71の底コイル
の誘起電圧の和となる。すなわち、
【0033】となる。同様に計算すると、巻線回路97
の誘起電圧は
【0034】巻線回路98の誘起電圧は
【0035】となる。すなわち、巻線回路96と97の
誘起電圧は等しく、巻線回路98の誘起電圧は巻線回路
96と97の誘起電圧より小さくなっているが、電圧ア
ンバランスは0.15% 程度であり、無視できるくらい
小さい。
【0036】しかし、図5のコイル配置は72スロット
に限定されるため、固定子スロット数が異なる場合に
は、そのスロット数に適したコイルの配置にする必要が
ある。前述したように、近年、発電機の単機容量は増大
する傾向にあるが、発電機の容量を大きくする場合、力
率はほぼ同一であるから、発電機の電圧と電流の積を増
加する必要がある。ところが、電機子巻線のコイルに用
いる絶縁の耐圧で、発電機の端子電圧は制限される。こ
のような場合には、固定子スロット数を減らして端子電
圧を抑え、電機子電流を大きくすればよい。
【0037】すなわち、発電機の大容量化には、固定子
スロット数を72より少なくすることが望ましいが、電
圧アンバランスが問題とならないレベルで、かつ結線が
複雑にならないコイル配置を見い出す必要がある。
【0038】図1に本発明の一実施例を示す54スロッ
ト時の電機子巻線結線図、図8に54スロット、三相巻
線の各相コイルの配置を示す。図1は一相分(例えば、
U相)を図示しているが、他の二相(V相およびW相)
は図1の結線を空間的に互いに120°の電気角を隔て
て配置すればよい。ここで、1〜54はスロット番号を
示しており、1から順に周方向に2,3,…,53,5
4,1,2,…となるようにしている。
【0039】図8は、三相,4極,スロット数54の回
転電機において、電機子巻線の各相のコイルの配置を図
示したものであるが、巻線ピッチと磁極ピッチとの比β
=11/13.5=0.815としている。前述のよう
に、発電機の誘起電圧波形はできるだけ正弦波に近い方
が望ましいことから、巻線ピッチと磁極ピッチとの比β
=5/6=0.833 とすることが考えられるが、固定
子スロット数54の4極機の場合は、磁極ピッチは(固
定子スロット数)/(極数)=54/4=13.5であるか
ら、巻線ピッチを11とするとβ=11/13.5=0.
815、巻線ピッチを12とするとβ=12/13.5
=0.889となり、β=5/6=0.833にはできない。
そのため、図8ではβ=0.815 とした。
【0040】図8のように、三相,4極,54スロット
の場合、毎極毎相のスロット数NSPP=(スロット数)
/(相数×極数)=54/(3×4)=4.5である。
そのため、回転子の回転方向がスロット1,2,…,5
3,54,1,…の方向で、スロット1〜5の上コイル
5本がU相コイル80であるとすると、スロット6〜9
の上コイル4本がW相コイル85,スロット10〜14
の上コイル5本がV相コイル82,スロット15〜18
の上コイル4本がU相コイル81,スロット19〜23
の上コイル5本がW相コイル84,スロット24〜27
の上コイル4本がV相コイル83,スロット28〜32
の上コイル5本がU相コイル80,スロット33〜36
の上コイル4本がW相コイル85,スロット37〜41
の上コイル5本がV相コイル82,スロット42〜45
の上コイル4本がU相コイル81,スロット46〜50
の上コイル5本がW相コイル84,スロット51〜54
の上コイル4本がV相コイル83となる。
【0041】一方、底コイルは巻線ピッチが11である
から、スロット12〜16の底コイル5本がU相コイル
81,スロット17〜20の底コイル4本がW相コイル
84,スロット21〜25の底コイル5本がV相コイル
83,スロット26〜29の底コイル4本がU相コイル
80,スロット30〜34の底コイル5本がW相コイル
85、スロット35〜38の底コイル4本がV相コイル
82,スロット39〜43の底コイル5本がU相コイル
81,スロット44〜47の底コイル4本がW相コイル
84,スロット48〜52の底コイル5本がV相コイル
83,スロット53,54,1,2の底コイル4本がU
相コイル80,スロット3〜7の底コイル5本がW相コ
イル85,スロット8〜11の底コイル4本がV相コイ
ル82となる。
【0042】以上のことから、U相では、スロット1〜
5の上コイルとスロット12〜16の底コイルで一つの
極(P1)を構成し、スロット15〜18の上コイルと
スロット26〜29の底コイルで一つの極(P2)を構
成し、スロット28〜32の上コイルとスロット39〜
43の底コイルで一つの極(P3)を構成し、スロット
42〜45の上コイルとスロット53,54,1,2の
底コイルで一つの極(P4)を構成する。
【0043】また、P1極とP3極、P2極とP4極は
極性が同じで、P1極とP2極は極性が異なることか
ら、スロット1〜5の上コイルに流れる電流の方向を正
とすると、スロット12〜16の底コイルに流れる電流
はスロット1〜5の上コイルに流れる電流と逆方向すな
わち負であり、同様に、スロット15〜18の上コイル
の電流は負、スロット26〜29の底コイルの電流は
正、スロット28〜32の上コイルの電流は正、スロッ
ト39〜43の底コイルの電流は負、スロット42〜4
5の上コイルの電流は負、スロット53,54,1,2
の底コイルの電流は正となる。図8では、U相コイルで
正方向の電流が流れるコイルをコイル80,負の電流が
流れるコイルをコイル81とした。(同様に、V相では
正の電流が流れるコイルをコイル82,負の電流が流れ
るコイルをコイル83,W相では正の電流が流れるコイ
ルをコイル84,負の電流が流れるコイルをコイル85
としている。)一方、54スロット,三相,一相あたり
3巻線回路の場合、1巻線回路あたりのコイル数NSPC
=(スロット数)/(相数×巻線回路数)=54/(3
×3)=6であるから、上コイルと底コイル各6本で1
巻線回路を構成する。よって、全ての巻線回路は2つ以
上の極に跨がることになる。1つの巻線回路が多くの極
に跨がると、その分だけわたり線の数が増加する。この
ため、端部構造が複雑にならないように3つ以上の極に
跨がる巻線回路がないようにする必要がある。
【0044】図1は、図8のU相コイル80,81にお
いて、3つの巻線回路96〜98の配置を模式的に示し
たものである。P1極,P2極,P3極,P4極の極中
心を模式的に示す。P1,P2,P3,P4を丸で囲ん
だ記号の右側に上コイル78に関する配置、左側に底コ
イル79に関する配置を記述している。図1において、
巻線回路96はスロット1〜5,16の上コイルとスロ
ット12〜16,28の底コイルで構成され、巻線回路
97はスロット28〜32,43の上コイルとスロット
39〜43、1の底コイルで構成され、巻線回路98は
スロット15,17,18,42,44,45の上コイ
ルとスロット26,27,29,53,54、2の底コ
イルで構成されている。すなわち、巻線回路96〜98
によって4つの極(P1,P2,P3,P4)を以下の
ように構成している。
【0045】P1極:5本(全て)の上コイルおよび底
コイルは巻線回路96 P2極:P2極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
ルと底コイルは巻線回路96、その他の3本の上コイル
と底コイルは巻線回路98 P3極:5本(全て)の上コイルおよび底コイルは巻線
回路97 P4極:P4極の巻線軸寄りから3番目の上コイルと底
コイルは巻線回路97、その他の3本の上コイルと底コ
イルは巻線回路98 よって、巻線回路96〜98は2つの極に跨がり、かつ
巻線回路96と97は電気的に全く同一の配置で、巻線
回路98のみ異なった配置であることがわかる。
【0046】巻線回路96〜98は並列に接続されるた
め、巻線回路96〜98の各誘起電圧ができるだけバラ
ンスしていることが望ましい。そこで、巻線回路96〜
98の誘起電圧を計算する。54スロット、4極機では
1スロットピッチの電気角は360°/(スロット数/
極対数)=360°/(54/2)=13.33°となる
から、スロット1のコイルの誘起電圧を基準にして
【0047】とすると、スロット2のコイルの誘起電圧
【0048】、スロット3のコイルの誘起電圧は
【0049】…,スロットnのコイルの誘起電圧は
【0050】となる。したがって、巻線回路96の誘起
電圧V96は、
【0051】巻線回路97の誘起電圧V97は、
【0052】巻線回路98の誘起電圧V98
【0053】となり、巻線回路96と97の誘起電圧は
等しく、巻線回路98の誘起電圧が巻線回路96および
97より0.164V1だけ小さくなっている。
【0054】したがって、図1のようなコイル配置にす
ると、全ての巻線回路が3つ以上の極に跨がることがな
いため、わたり線の数を最少にすることができる。ま
た、3つの巻線回路の誘起電圧の位相が等しく、かつ3
つの巻線回路の内2つの巻線回路が全く電気的に同一な
配置であるため製作が容易で、巻線回路間の電圧アンバ
ランスも0.164/11.039×100=1.49%
と小さくすることができる。
【0055】図1のコイル配置を基にした結線図の一例
を図9に示す。図9において、口出し線90を中性点側
とすると、口出し線89が出力端子側になる。したがっ
て、巻線回路96は、わたり線99からスロット3の上
コイル(図中実線以下同様。)、スロット15の底コイル
(図中破線以下同様。)、スロット4の上コイル、スロ
ット16の底コイル、スロット5の上コイル、わたり線
101、スロット16の上コイル、スロット28の底コ
イル、わたり線102、スロット12の底コイル、スロ
ット1の上コイル、スロット13の底コイル、スロット
2の上コイル、スロット14の底コイル、わたり線10
0の順になる。
【0056】一方、巻線回路97は、わたり線99から
スロット30の上コイル、スロット42の底コイル、ス
ロット31の上コイル、スロット43の底コイル、スロ
ット32の上コイル、わたり線103、スロット43の
上コイル、スロット1の底コイル、わたり線104、ス
ロット39の底コイル、スロット28の上コイル、スロ
ット40の底コイル、スロット29の上コイル、スロッ
ト41の底コイル、わたり線100の順になる。
【0057】巻線回路98は、わたり線99からスロッ
ト54の底コイル、スロット42の上コイル、スロット
53の底コイル、わたり線105,スロット18の上コ
イル、スロット29の底コイル、スロット17の上コイ
ル、スロット27の底コイル、スロット15の上コイ
ル、スロット26の底コイル、わたり線106,スロッ
ト45の上コイル、スロット2の底コイル、スロット4
4の上コイル、わたり線100の順になる。
【0058】このように接続すると、わたり線101〜
106側では上コイルと底コイルを接続するピッチが全
て12(例えば、スロット1の上コイルとスロット13
の底コイル)であり、口出し線89,90側では特定の
箇所を除いて上コイルと底コイルを接続するピッチが1
1(例えば、スロット1の上コイルとスロット12の底
コイル)である。特定のピッチで接続する箇所はスロッ
ト16の上コイルとスロット28の底コイル、スロット
43の上コイルとスロット1の底コイル、スロット17
の上コイルとスロット27の底コイルで計3箇所(三相
分で9箇所)だけである。
【0059】図1のコイル配置をベースにした結線法が
図9だけではないのは言うまでもない。但し、できるだ
け一定のピッチで上コイルと底コイルを接続するために
は、図9に示したように、口出し線側で基準の巻線ピッ
チを11、口出し線と反対側で基準の巻線ピッチを12
とすることが好ましい。
【0060】図1のコイル配置は、3つの巻線回路全て
が2つの極に跨がり、3巻線回路中2つの巻線回路が電
気的に全く同一な配置となっている。このような場合で
は、図1のコイル配置が電圧アンバランスが最小である
が、3つの巻線回路が電気的に異なる配置なら図1の場
合よりも電圧アンバランスを小さくすることが可能とな
る。
【0061】図10に、本発明の他の実施例を示す3巻
線回路のコイル配置を図1と同様模式的に一相分につい
て示す。図10では巻線回路96〜98は電気的に異な
る配置となっているが、巻線回路96〜98を構成する
コイルは2つの極に跨がっている。巻線回路96はスロ
ット1〜5,30の上コイルとスロット12〜16,4
1の底コイルで構成され、巻線回路97はスロット1
6,18,42〜45の上コイルとスロット26,2
8,53,54,1,2の底コイルで構成され、巻線回
路98はスロット15,17,28,29,31,32
の上コイルとスロット27,29,39,40,42,
43の底コイルで構成されている。すなわち、巻線回路
96〜98によって4つの極(P1、P2、P3、P
4)を以下のように構成している。
【0062】P1極:5本(全て)の上コイルおよび底
コイルは巻線回路96 P2極:P2極の巻線軸寄りから数えて1番目と3番目
の上コイルおよび底コイルは巻線回路97、巻線軸寄り
から数えて2番目と4番目の上コイルおよび底コイルは
巻線回路98 P3極:P3極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
ルおよび底コイルは巻線回路96、その他は巻線回路9
8 P4極:4本(全て)の上コイルおよび底コイルは巻線
回路97このようなコイル配置にした場合、巻線回路9
6の誘起電圧V96は、
【0063】巻線回路97の誘起電圧V97は、
【0064】巻線回路98の誘起電圧V98
【0065】となり、巻線回路間の電圧アンバランスは
最大で(10.986〜10.981)/10.986×
100=0.05%である。
【0066】したがって、図10のようなコイル配置に
すると、全ての巻線回路が3つ以上の極に跨がることが
ないため、わたり線の数を最少にすることができる。ま
た、3つの巻線回路の誘起電圧の位相が等しいと共に、
巻線回路間の電圧アンバランスも無視できるくらい小さ
く、0.05% にすることができる。なお、この電圧ア
ンバランスは、54スロット,相,4極,3巻線回路、
β=0.815 で、3つ以上の極に跨がる巻線回路がな
い場合において、最小値である。
【0067】図11は図10のコイル配置を基にした結
線図の一例である。図11において、口出し線90を中
性点側とすると、口出し線89が出力端子側になる。し
たがって、巻線回路96は、わたり線99からスロット
4の上コイル、スロット14の底コイル、スロット3の
上コイル、スロット13の底コイル、スロット2の上コ
イル、スロット12の底コイル、スロット1の上コイ
ル、わたり線101、スロット41の底コイル、スロッ
ト30の上コイル、わたり線102、スロット16の底
コイル、スロット5の上コイル、スロット15の底コイ
ル、わたり線100の順になる。
【0068】巻線回路97は、わたり線99からスロッ
ト26の底コイル、スロット16の上コイル、スロット
28の底コイル、わたり線103、スロット42の上コ
イル、スロット53の底コイル、スロット43の上コイ
ル、スロット54の底コイル、スロット44の上コイ
ル、スロット1の底コイル、スロット45の上コイル、
スロット2の底コイル、わたり線104、スロット18
の上コイル、わたり線100の順になる。
【0069】巻線回路98は、わたり線99からスロッ
ト29の上コイル、スロット39の底コイル、スロット
28の上コイル、わたり線105、スロット15の上コ
イル、スロット27の底コイル、スロット17の上コイ
ル、スロット29の底コイル、わたり線106、スロッ
ト43の底コイル、スロット32の上コイル、スロット
42の底コイル、スロット31の上コイル、スロット4
0の底コイル、わたり線100の順になる。
【0070】このように接続すると、わたり線101〜
106側では上コイルと底コイルを接続するピッチが特
定の箇所を除いて10(例えば、スロット2の上コイル
とスロット12の底コイル)であり、口出し線89,9
0側では特定の箇所を除いて上コイルと底コイルを接続
するピッチが11(例えば、スロット1の上コイルとス
ロット12の底コイル)である。特定のピッチで接続す
る箇所は、わたり線101〜106側でスロット40の
底コイルとスロット31の上コイル、口出し線89,9
0側でスロット15の上コイルとスロット27の底コイ
ル、スロット16の上コイルとスロット28の底コイ
ル、スロット17の上コイルとスロット29の底コイル
で計4箇所(三相分で12箇所)でよい。
【0071】図10のコイル配置をベースにした結線法
が図11だけではないのは言うまでもない。但し、特定
のピッチで接続する箇所を極力少なくするためには、図
11に示したように、口出し線側で基準の巻線ピッチを
11、口出し線と反対側で基準の巻線ピッチを10とす
ることが好ましい。
【0072】図12に本発明の他の実施例を示す3巻線
回路のコイル配置を図1と同様模式的に一相分について
示す。図12では図10と同様に、巻線回路96〜98
が電気的に異なる配置となっているが、巻線回路96〜
98を構成するコイルは3つ以上の極に跨がってはいな
い。巻線回路96はスロット1〜5、30の上コイルと
スロット12〜16、41の底コイルで構成され、巻線
回路97はスロット15,18,42〜45の上コイル
とスロット26,29,53,54,1,2の底コイル
で構成され、巻線回路98はスロット16,17,2
8,29,31,32の上コイルとスロット27,2
8,39,40,42,43の底コイルで構成されてい
る。すなわち、巻線回路96〜98によって4つの極
(P1,P2,P3,P4)を以下のように構成してい
る。
【0073】P1極:5本(全て)の上コイルおよび底
コイルは巻線回路96 P2極:P2極の巻線軸寄りから数えて1番目と4番目
の上コイルおよび底コイルは巻線回路97、P2極の巻
線軸寄りから数えて2番目と3番目の上コイルおよび底
コイルは巻線回路98 P3極:P3極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
ルおよび底コイルは巻線回路96、その他は巻線回路9
8 P4極:4本(全て)の上コイルおよび底コイルは巻線
回路97このようなコイル配置にした場合、巻線回路9
6の誘起電圧V96
【0074】巻線回路97の誘起電圧V97は、
【0075】巻線回路98の誘起電圧V98
【0076】となり、巻線回路間の電圧アンバランスは
最大で(11.008−10.959)/11.008×
100=0.45%である。
【0077】したがって、図12のようなコイル配置に
すると、全ての巻線回路が3つ以上の極に跨がることが
ないため、わたり線の数を最少にすることができるのは
図1および図10と同様である。また、3巻線回路の誘
起電圧の位相が等しいと共に、巻線回路間の電圧アンバ
ランスを0.45%程度にすることができる。
【0078】図13に図12のコイル配置を基にした結
線図の一例を示す。図13において、口出し線90を中
性点側とすると、口出し線89が出力端子側になる。し
たがって、巻線回路96は、わたり線99からスロット
4の上コイル、スロット14の底コイル、スロット3の
上コイル、スロット13の底コイル、スロット2の上コ
イル、スロット12の底コイル、スロット1の上コイ
ル、わたり線101、スロット41の底コイル、スロッ
ト30の上コイル、わたり線102、スロット16の底
コイル、スロット5の上コイル、スロット15の底コイ
ル、わたり線100の順になる。
【0079】巻線回路97は、わたり線99からスロッ
ト54の底コイル、スロット44の上コイル、スロット
1の底コイル、スロット45の上コイル、スロット2の
底コイル、わたり線103、スロット15の上コイル、
スロット26の底コイル、スロット18の上コイル、ス
ロット29の底コイル、わたり線104,スロット42
の上コイル、スロット53の底コイル、スロット43の
上コイル、わたり線100の順になる。
【0080】巻線回路98は、わたり線99からスロッ
ト29の上コイル、スロット39の底コイル、スロット
28の上コイル、わたり線105、スロット16の上コ
イル、スロット27の底コイル、スロット17の上コイ
ル、スロット28の底コイル、わたり線106、スロッ
ト43の底コイル、スロット32の上コイル、スロット
42の底コイル、スロット31の上コイル、スロット4
0の底コイル、わたり線100の順になる。
【0081】このように接続すると、わたり線101〜
106側では上コイルと底コイルを接続するピッチが特
定の箇所を除いて10(例えば、スロット2の上コイル
とスロット12の底コイル)であり、口出し線89,9
0側では上コイルと底コイルを接続するピッチが全て1
1(例えば、スロット1の上コイルとスロット12の底
コイル)である。特定のピッチで接続する箇所は、スロ
ット18の上コイルとスロット26の底コイル、スロッ
ト31の上コイルとスロット40の底コイルで計2箇所
(三相分で6箇所)と少ない。
【0082】すなわち、図12のコイル配置は3巻線回
路の電圧アンバランス(アンバランス0.45%)が図
10のコイル配置(アンバランス0.05%)より大き
くなるが、特定のピッチで接続する箇所が1/2になる
利点がある。
【0083】ここで、図12のコイル配置をベースにし
た結線法が図13だけではないのは言うまでもないが、
特定のピッチで接続する箇所を極力少なくするために
は、図13に示したように、口出し線側で基準の巻線ピ
ッチを11,口出し線と反対側で基準の巻線ピッチを1
0とすることが好ましい。
【0084】図1,図7〜図13において、スロット1
〜5の上コイルとスロット12〜16の底コイルでP1
極を構成し、スロット15〜18の上コイルとスロット
26〜29の底コイルでP2極を構成し、スロット28
〜32の上コイルとスロット39〜43の底コイルでP
3極を構成し、スロット42〜45の上コイルとスロッ
ト53,54,1,2の底コイルでP4極を構成すると
して説明したが、スロット1〜5の底コイルとスロット
12〜16の上コイルでP1極を構成し、スロット15
〜18の底コイルとスロット26〜29の上コイルでP
2極を構成し、スロット28〜32の底コイルとスロッ
ト39〜43の上コイルでP3極を構成し、スロット4
2〜45の底コイルとスロット53,54,1,2の上
コイルでP4極を構成する場合であってもよいことは言
うまでもない。
【0085】前述のように、三相,4極,54スロット
のマシンでは巻線ピッチと磁極ピッチとの比β=0.8
33にはできないため、図1,図8〜図13ではβ=0.
815のときの3巻線回路のコイル配置について述べた。
図14〜図18では、β=0.889 の場合において、
3巻線回路を構成するコイルの適した配置を述べる。
【0086】図14に、三相,4極,スロット数54の
回転電機において、β=0.889の場合の電機子巻線
の各相のコイルの配置を図示した。回転子の回転方向が
スロット1,2,…,71,72,1,…の方向で、ス
ロット1〜5の上コイル5本がU相であるとすると、図
8と同様に、スロット6〜9の上コイル4本がW相、ス
ロット10〜14の上コイル5本がV相、スロット15
〜18の上コイル4本がU相、スロット19〜23の上
コイル5本がW相、スロット24〜27の上コイル4本
がV相、スロット28〜32の上コイル5本がU相、ス
ロット33〜36の上コイル4本がW相、スロット37
〜41の上コイル5本がV相、スロット42〜45の上
コイル4本がU相、スロット46〜50の上コイル5本
がW相、スロット51〜54の上コイル4本がV相のコ
イルとなる。
【0087】一方、底コイルは巻線ピッチが12である
から、スロット13〜17の底コイル5本がU相、スロ
ット18〜21の底コイル4本がW相、スロット22〜
26の底コイル5本がV相、スロット27〜30の底コ
イル4本がU相、スロット31〜35の底コイル5本が
W相、スロット36〜39の底コイル4本がV相、スロ
ット40〜44の底コイル5本がU相、スロット45〜
48の底コイル4本がW相、スロット49〜53の底コ
イル5本がV相、スロット54、1〜3の底コイル4本
がU相、スロット4〜8の底コイル5本がW相、スロッ
ト9〜12の底コイル4本がV相のコイルとなる。
【0088】以上のことから、U相では、スロット1〜
5の上コイルとスロット13〜17の底コイルで一つの
極(P1)を構成し、スロット15〜18の上コイルと
スロット27〜30の底コイルで一つの極(P2)を構
成し、スロット28〜32の上コイルとスロット40〜
44の底コイルで一つの極(P3)を構成し、スロット
42〜45の上コイルとスロット54、1〜3の底コイ
ルで一つの極(P4)を構成する。
【0089】また、P1極とP3極、P2極とP4極は
極性が同じで、P1極とP2極は極性が異なることか
ら、スロット1〜5の上コイルに流れる電流の方向を正
とすると、スロット13〜17の底コイルに流れる電流
は負であり、スロット15〜18の上コイルの電流は
負、スロット27〜30の底コイルの電流は正、スロッ
ト28〜32の上コイルの電流は正、スロット40〜4
4の底コイルの電流は負、スロット42〜45の上コイ
ルの電流は負、スロット54、1〜3の底コイルの電流
は正となる。図14では、U相コイルで正の電流が流れ
るコイルをコイル80、負の電流が流れるコイルをコイ
ル81とした。(同様に、V相では正の電流が流れるコ
イルをコイル82、負の電流が流れるコイルをコイル8
3、W相では正の電流が流れるコイルをコイル84、負
の電流が流れるコイルをコイル85としている。)図1
5は、図14のU相コイル80,81において3つの巻
線回路96〜98の配置を示したものである。図15に
おいて、巻線回路96はスロット1〜5,15の上コイ
ルとスロット13〜17,30の底コイルで構成され、
巻線回路97はスロット28〜32,42の上コイルと
スロット40〜44,3の底コイルで構成され、巻線回
路98はスロット16〜18,43〜45の上コイルと
スロット27〜29,54,1,2の底コイルで構成さ
れている。すなわち、巻線回路96〜98によって4つ
の極(P1,P2,P3,P4)を以下のように構成し
ている。
【0090】P1極:5本(全て)の上コイルおよび底
コイルは巻線回路96 P2極:P2極の巻線軸寄りから数えて4番目の上コイ
ルと底コイルは巻線回路96、その他の3本の上コイル
と底コイルは巻線回路98 P3極:5本(全て)の上コイルおよび底コイルは巻線
回路97 P4極:P4極の巻線軸寄りから数えて4番目の上コイ
ルと底コイルは巻線回路97、その他の3本の上コイル
と底コイルは巻線回路98 よって、巻線回路96〜98は2つの極に跨がり、かつ
巻線回路96と97は電気的に全く同一の配置で、巻線
回路98のみ電気的に異なった配置であることがわか
る。
【0091】このときの、巻線回路96の誘起電圧V96
【0092】巻線回路97の誘起電圧V97
【0093】巻線回路98の誘起電圧V98
【0094】となり、巻線回路96と97の誘起電圧は
等しく、巻線回路98の誘起電圧が巻線回路96および
97より0.004V1 だけ小さくなっている。
【0095】したがって、図15のようなコイル配置に
すると、全ての巻線回路が3つ以上の極に跨がることが
ないため、必要以上にわたり線の数を増加させることが
ない。また、3つの巻線回路の内2つの巻線回路が全く
電気的に同一な配置であるため製作が容易であると共
に、3巻線回路の誘起電圧の位相を等しくすることがで
き、巻線回路間の電圧アンバランスを0.004/11.
293×100=0.04%と無視できるくらい小さくでき
る。
【0096】図16に、図15のコイル配置を基にした
結線図の一例を示す。図16において、口出し線90を
中性点側とすると、口出し線89が出力端子側になる。
したがって、巻線回路96は、わたり線99からスロッ
ト3の上コイル、スロット14の底コイル、スロット2
の上コイル、スロット13の底コイル、スロット1の上
コイル、わたり線101、スロット15の上コイル、わ
たり線107、スロット30の底コイル、わたり線10
2、スロット17の底コイル、スロット5の上コイル、
スロット16の底コイル、スロット4の上コイル、スロ
ット15の底コイル、わたり線100の順になる。
【0097】一方、巻線回路97は、わたり線99から
スロット3の底コイル、わたり線103、スロット44
の底コイル、スロット32の上コイル、スロット43の
底コイル、スロット31の上コイル、スロット42の底
コイル、スロット30の上コイル、スロット41の底コ
イル、スロット29の上コイル、スロット40の底コイ
ル、スロット28の上コイル、わたり線104、スロッ
ト42の上コイル、わたり線100の順になる。
【0098】巻線回路98は、わたり線99からスロッ
ト27の底コイル、スロット16の上コイル、スロット
28の底コイル、わたり線105、スロット44の上コ
イル、スロット2の底コイル、スロット45の上コイ
ル、わたり線108、スロット54の底コイル、スロッ
ト43の上コイル、スロット1の底コイル、わたり線1
06、スロット17の上コイル、スロット29の底コイ
ル、スロット18の上コイル、わたり線100の順にな
る。
【0099】このように接続すると、わたり線107と
108が必要となるが、わたり線101〜106側では
上コイルと底コイルを接続するピッチが全て11(例え
ば、スロット2の上コイルとスロット13の底コイル)
であり、口出し線89,90側では上コイルと底コイル
を接続するピッチが全て12(例えば、スロット1の上
コイルとスロット13の底コイル)である。したがっ
て、特定のピッチで接続する箇所がないため、コイル端
部の接続が複雑にならない。
【0100】ここで、図15に示したコイル配置をベー
スにした結線法は図16だけではないのは言うまでもな
いが、図16に示したように、口出し線側で基準の巻線
ピッチを12、口出し線と反対側で基準の巻線ピッチを
11にしなければ、巻線ピッチを一定にすることはでき
ない。
【0101】図17に、本発明の他の実施例を示す3巻
線回路のコイル配置を図1と同様模式的に一相分につい
て示す。図17では、巻線回路96〜98が電気的に異
なる配置となっているが、巻線回路96〜98を構成す
るコイルは3つ以上の極に跨がってはいない。巻線回路
96はスロット1〜5,30の上コイルとスロット13
〜17,42の底コイルで構成し、巻線回路97はスロ
ット15〜18,42,45の上コイルとスロット27
〜30,54,3の底コイルで構成し、巻線回路98は
スロット28,29,31,32,43,44の上コイ
ルとスロット40,41,43,44,1,2の底コイ
ルで構成する。すなわち、巻線回路96〜98によって
4つの極(P1,P2,P3,P4)を以下のように構
成している。
【0102】P1極:5本(全て)の上コイルおよび底
コイルは巻線回路96 P2極:4本(全て)の上コイルおよび底コイルは巻線
回路97 P3極:P3極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
ルおよび底コイルは巻線回路96、その他は巻線回路9
8 P4極:P4極の巻線軸寄りから数えて1番目と4番目
の上コイルおよび底コイルは巻線回路97、P4極の巻
線軸寄りから数えて2番目と3番目の上コイルおよび底
コイルは巻線回路98 このようなコイル配置にした場合、巻線回路96の誘起
電圧V96
【0103】巻線回路97の誘起電圧V97
【0104】巻線回路98の誘起電圧V98
【0105】となり、巻線回路間の電圧アンバランスは
最大で(11.316〜11.266)/11.316×
100=0.44%である。
【0106】したがって、図17のようなコイル配置に
すると、全ての巻線回路が3つ以上の極に跨がることが
ないため、わたり線の数を最少にすることができる。ま
た、3巻線回路の誘起電圧の位相を等しくすることがで
きると共に、巻線回路間の電圧アンバランスを0.44
%と非常に小さくできる。
【0107】図18は、図17のコイル配置を基にした
結線図の一例である。図18において、口出し線90を
中性点側とすると、口出し線89が出力端子側になる。
したがって、巻線回路96は、わたり線99からスロッ
ト3の上コイル、スロット14の底コイル、スロット2
の上コイル、スロット13の底コイル、スロット1の上
コイル、わたり線101、スロット42の底コイル、ス
ロット30の上コイル、わたり線102、スロット17
の底コイル、スロット5の上コイル、スロット16の底
コイル、スロット4の上コイル、スロット15の底コイ
ル、わたり線100の順になる。
【0108】巻線回路97は、わたり線99からスロッ
ト28の底コイル、スロット17の上コイル、スロット
29の底コイル、スロット18の上コイル、スロット3
0の底コイル、わたり線103、スロット42の上コイ
ル、スロット54の底コイル、スロット45の上コイ
ル、スロット3の底コイル、わたり線104、スロット
15の上コイル、スロット27の底コイル、スロット1
6の上コイル、わたり線100の順になる。
【0109】巻線回路98は、わたり線99からスロッ
ト29の上コイル、スロット40の底コイル、スロット
28の上コイル、わたり線105、スロット43の上コ
イル、スロット1の底コイル、スロット44の上コイ
ル、スロット2の底コイル、わたり線106、スロット
44の底コイル、スロット32の上コイル、スロット4
3の底コイル、スロット31の上コイル、スロット41
の底コイル、わたり線100の順になる。
【0110】このように接続すると、わたり線101〜
106側では上コイルと底コイルを接続するピッチが特
定の箇所を除いて11(例えば、スロット2の上コイル
とスロット13の底コイル)であり、口出し線89,9
0側では上コイルと底コイルを接続するピッチが全て1
2(例えば、スロット1の上コイルとスロット13の底
コイル)である。特定のピッチで接続する箇所は、スロ
ット31の上コイルとスロット41の底コイル、スロッ
ト44の上コイルとスロット1の底コイル、スロット4
5の上コイルとスロット54の底コイルで計3箇所(三
相分で9箇所)と少ない。
【0111】ここで、図17に示したコイル配置をベー
スにした結線法は図18だけではないのは言うまでもな
いが、図17に示したように、特定の巻線ピッチで接続
する箇所を最少とするためには、口出し線側で基準の巻
線ピッチを12、口出し線と反対側で基準の巻線ピッチ
を11とすることが好ましい。
【0112】図14〜図18において、スロット1〜5
の上コイルとスロット13〜17の底コイルでP1極を
構成し、スロット15〜18の上コイルとスロット27
〜30の底コイルでP2極を構成し、スロット28〜3
2の上コイルとスロット40〜44の底コイルでP3極
を構成し、スロット42〜45の上コイルとスロット5
4,1〜3の底コイルでP4極を構成するとして説明し
たが、スロット1〜5の底コイルとスロット13〜17
の上コイルでP1極を構成し、スロット15〜18の底
コイルとスロット27〜30の上コイルでP2極を構成
し、スロット28〜32の底コイルとスロット40〜4
4の上コイルでP3極を構成し、スロット42〜45の
底コイルとスロット54,1〜3の上コイルでP4極を
構成する場合であってもよいことは言うまでもない。
【0113】実施例によれば、各巻線回路は3つ以上の
極に跨がることがないので、わたり線の数を増加させる
ことがなく、電機子巻線の端部構造を簡潔にできる。ま
た各巻線回路間の電圧アンバランスも小さくすることが
できる。その結果、循環電流による電機子巻線の局部的
な温度上昇を抑えることができると共に、発電機のコス
トが高くならないようにすることができる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、各相の3つの巻線回路
間の電圧アンバランスを小さくできると共に、電機子巻
線の端部構造が複雑にならないようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回転電機の電機子巻線
一相分のコイル配置図。
【図2】本発明の一実施例に関わるタービン発電機の概
略構造図。
【図3】本発明の一実施例に関わる三相、一相あたり4
巻線回路概念図。
【図4】本発明の一実施例に関わる三相、一相あたり3
巻線回路概念図。
【図5】本発明の参考例の三相,4極,3巻線回路の電
機子巻線一相分のコイル配置図。
【図6】本発明の一実施例に関わる固定子スロット断
面。
【図7】本発明の一実施例に関わる電機子巻線の一相,
一極あたりのコイル配置図。
【図8】本発明の一実施例に関わる三相,4極回転電機
の電機子巻線のコイル配置図。
【図9】本発明の一実施例を示す結線図。
【図10】本発明の一実施例を示す回転電機の電機子巻
線一相分のコイル配置図。
【図11】本発明の一実施例を示す結線図。
【図12】本発明の一実施例を示す回転電機の電機子巻
線一相分のコイル配置図。
【図13】本発明の一実施例を示す結線図。
【図14】本発明の一実施例に関わる三相,4極回転電
機の電機子巻線のコイル配置図。
【図15】本発明の一実施例を示す回転電機の電機子巻
線一相分のコイル配置図。
【図16】本発明の一実施例を示す結線図。
【図17】本発明の一実施例を示す回転電機の電機子巻
線一相分のコイル配置図。
【図18】本発明の一実施例を示す結線図。
【符号の説明】
1〜72…スロット番号、73…固定子、74…回転
子、75…電機子巻線、76…固定子鉄心、77…ウェ
ッジ、78…上コイル、79…底コイル、80,81…
U相コイル、82,83…V相コイル、84,85…W
相コイル、86…タービン発電機、87…ターミナルボ
ックス、88…ブッシング、89〜94…口出し線、9
5…スロット、96〜98…巻線回路、99〜108…
わたり線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 一正 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 塩原 亮一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 大谷 英成 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 仙波 章臣 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 佐藤 淳二 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 Fターム(参考) 5H603 AA00 AA09 BB02 BB07 BB09 BB12 CA01 CA05 CB01 CC04 CC17 CD02 CD05 CD11 CD22 EE21

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子鉄心に9n(1≦n≦7)個のスロ
    ットが設けられ、三相,スター結線の電機子巻線が各相
    毎に3つの巻線回路を並列接続して構成され、該各スロ
    ットに二層巻する、4極の回転電機であって、 各相の前記4極の内の2つの極を、各々前記3つの巻線
    回路中の1つの巻線回路のみで構成した回転電機の電機
    子巻線。
  2. 【請求項2】固定子鉄心に54個のスロットが設けら
    れ、三相,スター結線の電機子巻線が各相毎に3つの巻
    線回路を並列接続して構成され、該各スロットに二層巻
    する、4極の回転電機であって、 各相の前記4極の内の2つの極を、各々前記3つの巻線
    回路中の1つの巻線回路のみで構成した回転電機の電機
    子巻線。
  3. 【請求項3】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッチ
    との比が81.5% であり、それぞれ各相の前記3つの
    第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P2,
    P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は第1
    巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成され、
    該P2極は第3巻線回路の3本の上コイルおよび底コイ
    ルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて3番目に位置す
    る第1巻線回路の上コイルおよび底コイルで構成され、
    該P3極は第2巻線回路の5本の上コイルおよび底コイ
    ルで構成され、該P4極は第3巻線回路の3本の上コイ
    ルおよび底コイルと、該P4極の巻線軸寄りから数えて
    3番目に位置する第2巻線回路の上コイルおよび底コイ
    ルで構成された請求項2記載の回転電機の電機子巻線。
  4. 【請求項4】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッチ
    との比が81.5% であり、それぞれ各相の前記3つの
    第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P2,
    P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は第1
    巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成され、
    該P2極は第2巻線回路の2本の上コイルおよび底コイ
    ルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて2番目と4番目
    に位置する第3巻線回路の上コイルおよび底コイルで構
    成され、該P3極は第3巻線回路の4本の上コイルおよ
    び底コイルと、該P3極の巻線軸寄りから数えて3番目
    に位置する第1巻線回路の上コイルおよび底コイルで構
    成され、該P4極は第2巻線回路の4本の上コイルおよ
    び底コイルで構成された請求項2記載の回転電機の電機
    子巻線。
  5. 【請求項5】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッチ
    との比が81.5% であり、それぞれ各相の前記3つの
    第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P2,
    P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は第1
    巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成され、
    該P2極は第2巻線回路の2本の上コイルおよび底コイ
    ルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて2番目と3番目
    に位置する第3巻線回路の上コイルおよび底コイルで構
    成され、該P3極は第3巻線回路の4本の上コイルおよ
    び底コイルと、該P3極の巻線軸寄りから数えて3番目
    に位置する第1巻線回路の上コイルおよび底コイルで構
    成され、該P4極は第2巻線回路の4本の上コイルおよ
    び底コイルで構成された請求項2記載の回転電機の電機
    子巻線。
  6. 【請求項6】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッチ
    との比が88.9% であり、それぞれ各相の前記3つの
    第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P2,
    P3、P4とする)を形成する構成が、該P1極は第1
    巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成され、
    該P2極は第3巻線回路の3本の上コイルおよび底コイ
    ルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて4番目に位置す
    る第1巻線回路の上コイルおよび底コイルで構成され、
    該P3極は第2巻線回路の5本の上コイルおよび底コイ
    ルで構成され、該P4極は第3巻線回路の3本の上コイ
    ルおよび底コイルと、該P4極の巻線軸寄りから数えて
    4番目に位置する第2巻線回路の上コイルおよび底コイ
    ルで構成された請求項2記載の回転電機の電機子巻線。
  7. 【請求項7】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッチ
    との比が88.9%であり、それぞれ各相の前記3つの
    第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P2,
    P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は第1
    巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成され、
    該P2極は第2巻線回路の4本の上コイルおよび底コイ
    ルで構成され、該P3極は第3巻線回路の4本の上コイ
    ルおよび底コイルと、該P3極の巻線軸寄りから数えて
    3番目に位置する第1巻線回路の上コイルおよび底コイ
    ルで構成され、該P4極は第3巻線回路の2本の上コイ
    ルおよび底コイルと、該P4極の巻線軸寄りから数えて
    1番目と4番目に位置する第2巻線回路の上コイルおよ
    び底コイルで構成された請求項2記載の回転電機の電機
    子巻線。
  8. 【請求項8】固定子鉄心に9n(n=1,2,3,…)
    個のスロットが設けられ、三相,スター結線の電機子巻
    線が各相毎に3つの巻線回路を並列接続して構成され、
    該各スロットに二層巻する、4極の回転電機であって、 各相の前記4極の内の2つの極を、各々前記3つの巻線
    回路中の1つの巻線回路のみで構成した電機子巻線を具
    備する回転電機。
  9. 【請求項9】固定子鉄心に54個のスロットが設けら
    れ、三相,スター結線の電機子巻線が各相毎に3つの巻
    線回路を並列接続して構成され、該各スロットに二層巻
    する、4極の回転電機であって、 各相の前記4極の内の2つの極を、各々前記3つの巻線
    回路中の1つの巻線回路のみで構成した電機子巻線を具
    備する回転電機。
  10. 【請求項10】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッ
    チとの比が81.5% であり、それぞれ各相の前記3つ
    の第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P
    2,P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は
    第1巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成さ
    れ、該P2極は第3巻線回路の3本の上コイルおよび底
    コイルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて3番目に位
    置する第1巻線回路の上コイルおよび底コイルで構成さ
    れ、該P3極は第2巻線回路の5本の上コイルおよび底
    コイルで構成され、該P4極は第3巻線回路の3本の上
    コイルおよび底コイルと、該P4極の巻線軸寄りから数
    えて3番目に位置する第2巻線回路の上コイルおよび底
    コイルで構成された電機子巻線を具備する請求項9記載
    の回転電機。
  11. 【請求項11】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッ
    チとの比が81.5% であり、それぞれ各相の前記3つ
    の第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P
    2,P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は
    第1巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成さ
    れ、該P2極は第2巻線回路の2本の上コイルおよび底
    コイルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて2番目と4
    番目に位置する第3巻線回路の上コイルおよび底コイル
    で構成され、該P3極は第3巻線回路の4本の上コイル
    および底コイルと、該P3極の巻線軸寄りから数えて3
    番目に位置する第1巻線回路の上コイルおよび底コイル
    で構成され、該P4極は第2巻線回路の4本の上コイル
    および底コイルで構成された電機子巻線を具備する請求
    項9記載の回転電機。
  12. 【請求項12】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッ
    チとの比が81.5 %であり、それぞれ各相の前記3つ
    の第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P
    2,P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は
    第1巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成さ
    れ、該P2極は第2巻線回路の2本の上コイルおよび底
    コイルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて2番目と3
    番目に位置する第3巻線回路の上コイルおよび底コイル
    で構成され、該P3極は第3巻線回路の4本の上コイル
    および底コイルと、該P3極の巻線軸寄りから数えて3
    番目に位置する第1巻線回路の上コイルおよび底コイル
    で構成され、該P4極は第2巻線回路の4本の上コイル
    および底コイルで構成された電機子巻線を具備する請求
    項9記載の回転電機。
  13. 【請求項13】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッ
    チとの比が88.9% であり、それぞれ各相の前記3つ
    の第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P
    2,P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は
    第1巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成さ
    れ、該P2極は第3巻線回路の3本の上コイルおよび底
    コイルと、該P2極の巻線軸寄りから数えて4番目に位
    置する第1巻線回路の上コイルおよび底コイルで構成さ
    れ、該P3極は第2巻線回路の5本の上コイルおよび底
    コイルで構成され、該P4極は第3巻線回路の3本の上
    コイルおよび底コイルと、該P4極の巻線軸寄りから数
    えて4番目に位置する第2巻線回路の上コイルおよび底
    コイルで構成された電機子巻線を具備する請求項9記載
    の回転電機。
  14. 【請求項14】前記電機子巻線の磁極ピッチと巻線ピッ
    チとの比が88.9% であり、それぞれ各相の前記3つ
    の第1〜第3の巻線回路によって前記4極(P1,P
    2,P3,P4とする)を形成する構成が、該P1極は
    第1巻線回路の5本の上コイルおよび底コイルで構成さ
    れ、該P2極は第2巻線回路の4本の上コイルおよび底
    コイルで構成され、該P3極は第3巻線回路の4本の上
    コイルおよび底コイルと、該P3極の巻線軸寄りから数
    えて3番目に位置する第1巻線回路の上コイルおよび底
    コイルで構成され、該P4極は第3巻線回路の2本の上
    コイルおよび底コイルと、該P4極の巻線軸寄りから数
    えて1番目と4番目に位置する第2巻線回路の上コイル
    および底コイルで構成された電機子巻線を具備する請求
    項9記載の回転電機。
  15. 【請求項15】スロット1〜54は1から順に周方向に
    2,3,…,53,54,1,2,…であり、巻線ピッ
    チと磁極ピッチとの比β=11/13.5=0.815の
    場合、ある1つの相の第1〜3番目の巻線回路96〜9
    8によって4つの極(P1,P2,P3,P4)を以下の
    ように構成する回転電機。 P1極:スロット1〜5の上コイルおよびスロット12
    〜16の底コイルは巻線回路96 P2極:スロット16の上コイルとスロット28の底コ
    イルは巻線回路96,スロット15,17,18の上コ
    イルとスロット26,27,29の底コイルは巻線回路
    98 P3極:スロット28〜32の上コイルおよびスロット
    39〜43の底コイルは巻線回路97 P4極:スロット43の上コイルとスロット1の底コイ
    ルは巻線回路97,スロット42,44,45の上コイ
    ルとスロット53,54,2の底コイルは巻線回路98
  16. 【請求項16】三相,固定子スロット数54であり、各
    相の第1〜3番目の巻線回路によって4つの極(P1,
    P2,P3,P4)を以下のように構成する回転電機。 P1極:5本(全て)の上コイルおよび底コイルは第1
    番目の巻線回路 P2極:P2極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
    ルと底コイルは第1番目の巻線回路、P2極の巻線軸寄
    りから数えて1,2,4番目上コイルと底コイルは第3
    番目の巻線回路 P3極:5本(全て)の上コイルおよび底コイルは第2
    番目の巻線回路 P4極:P4極の巻線軸寄りから数えて3番目の上コイ
    ルと底コイルは第2番目の巻線回路、P2極の巻線軸寄
    りから数えて1,2,4番目の上コイルと底コイルは第
    3番目の巻線回路
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