JP2001237928A - コードレス電話機とその受信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】コードレス電話機では、充電台から子機を取り
上げたときに自動で通話状態となるクイック通話機能を
備えたものが多い。しかし、クイック通話機能を発信者
ごとに切り換えて許可または禁止とすることはできな
い。 【解決手段】コードレス電話機の親機または子機に利用
者登録部を設け、ここに予め電話番号と該電話番号のク
イック通話可否を登録しておく。未登録電話番号と匿名
の着信にもクイック通話可否の設定をしておく。これに
より電話着信時の操作性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコードレス電話機と
その受信方法に関し、特にクイック通話機能を備えたコ
ードレス電話機とその受信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】コードレス電話機にはさまざまな機能が
付加されているが、中でも充電台から取り上げたときに
自動で通話状態となるクイック通話機能がよく知られて
いる。また、着信時に交換機から通知される発信者の電
話番号をコードレス電話機の画面に表示する機能も普及
している。

【０００３】上記機能を備えたコードレス電話機では、
コードレス子機に着信があり、利用者が発信者の電話番
号を確認するために、コードレス子機を充電台から取り
上げると、自動的にクイック通話機能が動作してしま
い、発信者の電話番号を確認する前に相手と通話状態に
なってしまうことがある。

【０００４】この問題を解決するために、利用者がコー
ドレス子機を充電台から取り上げなくても相手先を確認
できる場合（すなわち子機が充電台上に上向きに置いて
ある場合）はクイック通話機能を許可し、取り上げない
と相手先を確認できない場合（すなわち子機が充電台上
に下向きに置いてある場合）はクイック通話機能を禁止
する方式が特願平９−２６１３０８に提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のコード
レス電話機では、クイック通話機能を発信者ごとに切り
換えて許可または禁止とすることはできない。親しい相
手からの電話の場合は着信音を変更するなどの設定（着
信鳴り分け機能）をしておけば画面で相手先を確認する
ことなく発呼者を判別できるためクイック通話が許可と
なっていた方が使いやすい。逆に、親しくない相手や初
めてかかってくる相手の場合は、相手先を確認してから
通話したいため、クイック通話を禁止としたい場合があ
る。

【０００６】本発明の目的は、上記の欠点を解消し、相
手ごとにクイック通話の許可または禁止を登録してお
き、着信した相手ごとに自動的にクイック通話を許可す
るかどうかを決定することにより着信時の操作性の向上
をはかることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を解決する本発
明のコードレス電話機は、電話回線網に接続した親機と
この親機に無線で接続する子機を備え、クイック通話機
能を有し、電話番号と該電話番号に対してクイック通話
を許可するか禁止するかを登録する登録部と、着信時に
前記登録部の登録内容に基づきクイック通話を許可する
か禁止するかを決定する制御部を備える。登録部に登録
されていない電話番号または匿名の着信があったとき、
制御部は予め入力された設定内容に従ってクイック通話
の可否を決定する。子機は発呼者の電話番号を表示する
表示部を備える。また登録部と制御部は親機に配置さ
れ、該親機は制御部が決定したクイック通話の決定内容
を記憶する記憶部を備えることができる。一方、登録部
と制御部は子機に配置することもできる。

【０００８】上記コードレス電話機の受信方法は、受信
する電話番号または匿名を示す情報に関してクイック通
話を許可するか禁止するかを予め設定しておき、着信時
に該設定の内容に従ってクイック通話を許可するか禁止
するかを決定する。

【０００９】上記発明により、発信者ごとにクイック通
話の可否を選択でき、着信時の操作性が向上する。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は本発明のコードレス電話機
の構成例を示すブロック図である。まず、このコードレ
ス電話機の親機は、交換機に接続された回線１７から通
知される発呼者電話番号の検出を行う電話番号検出部１
１と、回線１７からのリンガ信号を検出するリンガ検出
部１２を備える。

【００１１】電話番号検出部１１およびリンガ検出部１
２には制御部１０が接続し、この制御部１０には利用者
登録部１６と着信記憶部１５が接続している。利用者登
録部１６は、着信があると予想される相手先（発呼者）
の電話番号を登録・記憶し、また登録された電話番号か
ら着信があったときにクイック通話機能を許可するか禁
止するかが同時に登録されている。図２は利用者登録部
１６の登録例を示す。登録電話番号として０３−１１１
１−２２２２が登録され、例えばその相手は親しい友人
であるため、クイック通話許可としてを登録されてい
る。一方、０３−１２３４−５６７８は、何らかの理由
のためクイック通話禁止が登録されている。

【００１２】制御部１０は着信した相手がクイック通話
を許可する相手なのか禁止する相手なのかを利用者登録
部１６に登録されている登録電話番号と電話番号検出部
１１で検出された発呼者電話番号を比較参照することで
判断する。制御部１０は、発呼者の電話番号が上記登録
電話番号に含まれている場合は、その電話番号に対応し
て登録されているクイック通話の許可または禁止情報を
着信記憶部１５に記憶させる。また発呼者の電話番号が
上記登録電話番号に含まれていない場合、または電話番
号検出部１１から匿名を示す情報を得た場合、制御部１
０は、予め設定された指示内容に従って、クイック通話
の許可または禁止を着信記憶部１５に記憶させる。

【００１３】親機は、またリンガ信号が検出されると、
制御部１０からの命令を受けて、着信記憶部１５に記憶
されているクイック通話の許可または禁止情報を子機に
通知し、子機のベルも鳴動させる親機無線部１４を有
し、また親機ベルを鳴動させる機能を備える親機電話部
１３を有する。

【００１４】次に、子機では、親機からのクイック通話
の許可または禁止情報を受信する子機無線部１９と、利
用者が子機を充電台から取り上げたことを検出する機能
を有する子機充電部２０と、子機無線部１９を介して親
機からの情報を受信しクイック通話を許可するか否かを
決定する子機制御部１８を備える。また子機には着信し
た電話番号を表示する表示部２２が設置されている。

【００１５】図３は本発明の親機の着信通話処理を示す
フローチャートである。以下、図１、図３を参照して説
明する。

【００１６】親機では、回線１７から通知される発呼者
電話番号の到来を待っている状態で（ステップ３０
０）、電話番号検出部１１が発呼者電話番号の到来を検
出すると（ステップ３００のＹＥＳ）、制御部１０は利
用者登録部１６に記憶されている登録電話番号を参照
し、検出された電話番号がクイック通話を許可している
かあるいは禁止しているかを判定し、着信記憶部１５に
その結果を記憶する（ステップ３０１）。

【００１７】次に回線１７からリンガの到来を待つ（ス
テップ３０２）。リンガ検出部１２がリンガの到来を検
出すると、制御部１０は親機無線部１４から子機にクイ
ック通話の許可または禁止の情報を通知する（ステップ
３０３）。その後、親機電話部１３が親機ベルを鳴動さ
せるとともに、子機のベル鳴動を行わせるため親機無線
部１４から子機に着信有りを通知する（ステップ３０
４）。

【００１８】制御部１０はベル鳴動中に利用者が親機ま
たは子機で通話を開始するか（ステップ３０５）か発呼
者が切断するか（ステップ３０６）を監視する。利用者
が親機または子機でフックオフして通話開始となったと
き（ステップ３０５のＹＥＳ）は、通話中（ステップ３
０７）に移行する。通話終了後は通話終了処理（ステッ
プ３０８）を経て待機状態に戻る。利用者がフックオフ
する前に発呼者が電話を切断した場合（ステップ３０６
のＹＥＳ）はベル鳴動を中断して待機状態（ステップ３
００）に戻る。

【００１９】図４は本発明の子機の着信通話処理を示す
フローチャートである。以下、図１、図４を参照して説
明する。

【００２０】子機は、待機状態において、親機からのク
イック通話許可または禁止の通知の到来を待っている
（ステップ４００）。子機制御部１８は、子機無線部１
９を介して、親機からクイック通話許可または禁止の通
知を受信すると（ステップ４００のＹＥＳ）この情報を
保持し、親機からの着信有り通知の待ち状態（ステップ
４０１）に移行する。この状態で親機から着信有りの情
報を受信すると（ステップ４０１のＹＥＳ）、子機は子
機電話部２１にてベル鳴動を開始する（ステップ４０
２）。またベル鳴動（ステップ４０２）と同時又は直後
に子機電話番号表示部２２に発呼者の電話番号または匿
名を示す表示が表示される。

【００２１】次に、子機充電部２０は子機が充電台の上
にあるか、ないかを判定する（ステップ４０３）。子機
が充電台の上にある場合（ステップ４０３のＹＥＳ）
は、利用者が充電台から子機を取り上げたかどうかを監
視する（ステップ４０４）。この監視は、着信が無くな
る（ステップ４０６のＮＯ）まで継続する。着信がなく
なると待機状態に戻る。

【００２２】利用者が充電台から子機を取り上げた場合
（ステップ４０４のＹＥＳ）で、クイック通話が許可の
場合（ステップ４０５のＹＥＳ）は通話中（ステップ４
０９）に移行する。クイック通話が禁止の場合（ステッ
プ４０５のＮＯ）は、通話中には移行せず、利用者の通
話ボタン押下を監視する（ステップ４０７）。利用者が
通話ボタンを押下すると（ステップ４０７のＹＥＳ）、
通話中（ステップ４０９）となり、通話が終了すると通
話終了処理（ステップ４１０）を経て待機状態に戻る。
利用者が通話ボタンを押下しない場合、着信の検知が継
続し（ステップ４０８）、着信が無くなると（ステップ
４０８のＮＯ）待機状態に戻る。

【００２３】子機が充電台の上にない場合（ステップ４
０３のＮＯ）も、上述のクイック通話が禁止の場合と同
様に利用者の通話ボタン押下が監視される（ステップ４
０７）。

【００２４】上述の例では、親機側に利用者登録部１６
を設けているが、子機側に利用者登録部１６を設けるこ
ともできる。この場合、親機は子機に対して交換機から
通知された発信番号（または匿名を示す情報）をそのま
ま通知する。子機では、親機から通知された発信番号と
子機の利用者登録部に登録された電話番号を比較して、
クイック通話の許可または禁止を決定する。

【００２５】

【発明の効果】本発明は、電話がかかってくると予想さ
れる発呼者の電話番号を予め登録しておき、さらにこの
番号のクイック通話の許可または禁止を登録しておく。
また未登録電話番号や匿名の着信も同様にクイック通話
の許可または禁止を登録しておく。これによって子機を
充電台から取り上げたときにクイック通話を許可するか
どうかを自動的に設定することができる。このため、親
しい相手からの電話にはクイック通話を許可することで
すぐに通話でき、親しくない相手や初めてかかってくる
ような相手の場合はクイック通話を禁止し、相手先を確
認してから通話に移行することができるので、着信時の
操作性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコードレス電話機の構成例を示すブロ
ック図。

【図２】利用者登録部の登録例を示す図。

【図３】コードレス電話機の親機の動作例を示すフロー
チャート。

【図４】コードレス電話機の子機の動作例を示すフロー
チャート。

【符号の説明】

１０ 制御部 １１ 電話番号検出部 １２ リンガ検出部 １３ 親機電話部 １４ 親機無線部 １５ 着信記憶部 １６ 利用者登録部 １７ 回線 １８ 子機制御部 １９ 子機無線部 ２０ 子機充電部 ２１ 子機電話部 ２２ 電話番号表示部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話回線網に接続した親機と該親機に無
   線で接続する子機を備え、クイック通話機能を有するコ
   ードレス電話機において、電話番号と該電話番号につい
   てクイック通話を許可するか禁止するかを登録する登録
   部と、着信時に前記登録部の登録内容に基づきクイック
   通話を許可するか禁止するかを決定する制御部を備える
   ことを特徴とするコードレス電話機。
2. 【請求項２】 前記登録部に登録されていない電話番号
   または匿名の着信があったとき、前記制御部は予め入力
   された設定内容に従ってクイック通話を許可するか禁止
   するかを決定する請求項１記載のコードレス電話機。
3. 【請求項３】 前記子機は発呼者の電話番号を表示する
   表示部を備える請求項１記載のコードレス電話機。
4. 【請求項４】 前記登録部と制御部は親機に配置され、
   該親機は制御部が決定したクイック通話の決定内容を記
   憶する記憶部を備える請求項１記載のコードレス電話
   機。
5. 【請求項５】 前記登録部と制御部は子機に配置される
   請求項１記載のコードレス電話機。
6. 【請求項６】 電話回線網に接続した親機とこの親機に
   無線で接続する子機を備え、クイック通話機能を有する
   コードレス電話装置の受信方法であって、受信する電話
   番号および匿名の着信に関してクイック通話を許可する
   か禁止するかを予め登録又は設定しておき、着信時に該
   登録又は設定の内容に従ってクイック通話を許可するか
   禁止するかを決定することを特徴とするコードレス電話
   機の受信方法。
7. 【請求項７】 クイック通話を許可する電話番号と禁止
   する電話番号を予め登録しておく請求項６記載のコード
   レス電話機の受信方法。