JP2001237120A - 積層型電子部品 - Google Patents

積層型電子部品

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JP2001237120A
JP2001237120A JP2000047149A JP2000047149A JP2001237120A JP 2001237120 A JP2001237120 A JP 2001237120A JP 2000047149 A JP2000047149 A JP 2000047149A JP 2000047149 A JP2000047149 A JP 2000047149A JP 2001237120 A JP2001237120 A JP 2001237120A
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coil
insulating layer
pattern
coil pattern
patterns
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Toru Yano
徹 矢野
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのコイルの間隔を狭くしようとすると印
刷にじみ等によってコイル用導体パターンが接触する。
従って、2つの電磁気的な結合が弱かった。 【解決手段】 絶縁層とコイルパターンを交互に積層
し、絶縁層間のコイルパターンを接続して積層体内に互
いに電磁気的に結合した第1のコイルと第2のコイルを
備える。この第1のコイルと第2のコイルは、互いに巻
軸をずらして形成され、一方のコイルを構成するコイル
パターンの一部を他方のコイルを構成するコイルパター
ンに絶縁層を介して近接させる。 【効果】 2つのコイルの電磁気的な結合を強くでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁層とコイルパ
ターンを積層し、積層体内に横に並べて配置されて互い
に電磁気的に結合した2つのコイルを内蔵した積層型電
子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型電子部品に、例えば、図
8、図9に示す様に、アース電極82が形成された絶縁
層81A、コイルパターン83とコイルパターン84が
形成された絶縁層81B、81C、81D、81E、容
量電極85、86が形成された絶縁層81G、容量電極
87、88が形成された絶縁層81H、保護用絶縁層8
1Iが順次積層され、積層体内に2つのコイルが互いに
電磁気的に結合する様に横に並べて配置されたものがあ
る。
【0003】この様に形成された積層型電子部品は、図
10に示す様なバンドパスフィルタが形成される。すな
わち、コイルパターン83によってコイルL1が形成さ
れると共に、このコイルパターン83の線間容量及びコ
イルパターン83とアース電極82間に形成された容量
によってコイルL1と並列にコンデンサC1が形成され
る。また、コイルパターン84によってコイルL2が形
成されると共に、このコイルパターン84の線間容量及
びコイルパターン84とアース電極82間に形成された
容量によってコイルL2と並列にコンデンサC2が形成
される。コイルL1とコイルL2は、その一端がアース
される。コイルL1の他端は、容量電極85と87によ
って形成されたコンデンサC3を介して入出力端子に接
続される。また、コイルL2の他端は、容量電極86と
88によって形成されたコンデンサC4を介して入出力
端子に接続される。そして、コイルL1とコイルL2は
磁気的に結合すると共に、コイルL1のパターンとコイ
ルL2のパターン間に形成された容量によってコイルL
1の他端とコイルL2の他端間に結合容量C5が接続さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来の積層型
電子部品は、2つのコイルを構成するコイルパターンが
絶縁層の表面に並べて印刷されるので、コイルL1とコ
イルL2の電磁気的な結合を強くするために2つのコイ
ルの間隔Gを狭くしようとすると印刷にじみ等によって
コイルパターン83と84が接触してしまうという問題
があった。この種のバンドパスフィルタは、2つのコイ
ルの電磁気的な結合の強弱により通過帯域の幅が決まっ
てしまい、従来の積層型電子部品でバンドパスフィルタ
を形成した場合、2つのコイルの電磁気的な結合が弱
く、十分な通過帯域幅を得ることができなかった。
【0005】本発明は、2つのコイルの電磁気的な結合
を強くできる積層型電子部品を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層型電子部品
は、一方のコイルを構成する導体パターンの一部を、他
方のコイルを構成する導体パターンに絶縁層を介して近
接させることにより、上記の課題を解決するものであ
る。すなわち、絶縁層とコイルパターンを交互に積層
し、絶縁層間のコイルパターンを接続して積層体内に互
いに電磁気的に結合した第1のコイルと第2のコイルを
備えた積層型電子部品において、第1のコイルと第2の
コイルは、互いに巻軸をずらして形成され、一方のコイ
ルを構成するコイルパターンの一部を他方のコイルを構
成するコイルパターンに絶縁層を介して近接させる。ま
た、本発明の積層型電子部品は、第1のコイルパターン
と第2のコイルパターンが形成された第1の絶縁層と第
1のコイルパターン又は第2のコイルパターンのいずれ
か一方だけが形成された第2の絶縁層を所定の順序で積
層し、絶縁層間の第1のコイルパターンを接続して第1
のコイルが形成され、絶縁層間の第2のコイルパターン
を接続して第2のコイルが形成され、一方のコイルを構
成するコイルパターンの一部を他方のコイルを構成する
コイルパターンに絶縁層を介して近接させる。さらに、
本発明の積層型電子部品は、第1のコイルパターンが形
成された第1の絶縁層と第2のコイルパターンが形成さ
れた第2の絶縁層を所定の順序で積層し、絶縁層間の第
1のコイルパターンを接続して第1のコイルが形成さ
れ、絶縁層間の第2のコイルパターンを接続してその巻
軸を第1のコイルの巻軸からずらした第2のコイルが形
成され、一方のコイルを構成するコイルパターンの一部
を他方のコイルを構成するコイルパターンに絶縁層を介
して近接させる。またさらに、本発明の積層型電子部品
は、第1のコイルパターンと第2のコイルパターンが形
成された第1の絶縁層と第1のコイルパターン又は第2
のコイルパターンのいずれか一方だけが形成された第2
の絶縁層を所定の順序で積層し、絶縁層間の第1のコイ
ルパターンを接続して第1のコイルが形成され、絶縁層
間の第2のコイルパターンを接続して第2のコイルが形
成され、一方のコイルを構成するコイルパターンの一部
を他方のコイルを構成するコイルパターンに絶縁層を介
して近接させ、第1のコイルの一端と第2のコイルの一
端を同一の絶縁層上で共通に接続し、絶縁層を介して第
1と第2のコイルにアース電極を対向させると共に、第
1と第2のコイルの共通接続端をアース電極に接続す
る。第1のコイルと第2のコイルの他端側には絶縁層と
容量電極を交互に積層して第1のコイルの他端と外部端
子間に接続される第1のコンデンサと第2のコイルの他
端と外部端子間に接続される第2のコンデンサが形成さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の積層型電子部品は、第1
のコイルパターンと第2のコイルパターンが形成された
第1の絶縁層と第1のコイルパターン又は第2のコイル
パターンのいずれか一方だけが形成された第2の絶縁層
を備える。第1の絶縁層と第2の絶縁層は所定の順序で
積層される。そして、絶縁層間の第1のコイルパターン
同士及び第2のコイルパターン同士が接続されて第1の
コイルと第2のコイルが形成される。この2つのコイル
は、一端が同一の絶縁層上で互いに接続され、その共通
接続端が絶縁層を介して2つのコイルに対向したアース
電極に接続される。また、2つのコイルの他端は、それ
ぞれコンデンサを介して外部端子に接続される。従っ
て、本発明の積層型電子部品は、一方のコイルを構成す
る導体パターンの一部が、絶縁層を介して他方のコイル
を構成する導体パターンに近接するので、この異なる絶
縁層に形成されたコイルパターン間の間隔を調整するこ
とにより、従来の様に2つのコイルが接触することなく
2つのコイルの電磁気的な結合を調整できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の積層型バンドパスフィルタを
図1乃至図6を参照して説明する。図1は本発明の積層
型バンドパスフィルタの第1の実施例を示す分解斜視
図、図2は本発明の積層型バンドパスフィルタの第1の
実施例を示す斜視図、図3は図2の断面図である。図1
乃至図3において、11A〜11Iは絶縁層、13A〜
13E、14A〜14Dはコイルパターンである。絶縁
層11A、11B、11C、11D、11E、11F、
11G、11H、11Iは、誘電体材料又は磁性体材料
で形成される。絶縁層11Aの表面には、アース電極1
2が形成される。このアース電極12は、絶縁層11A
の対向する側面まで引出される。絶縁層11Bの表面に
は、コイルパターン13Aとコイルパターン14Aが形
成される。コイルパターン13Aとコイルパターン14
Aは、互いに線対称になるように印刷により形成され
る。このコイルパターン13Aとコイルパターン14A
は、接触しない様に所定の間隔を空けて形成される。コ
イルパターン13Aの一端とコイルパターン14Aの一
端は、互いに接続されて絶縁層11Bの側面まで引出さ
れる。絶縁層11Cの表面には、コイルパターン13B
とコイルパターン14Bが形成される。コイルパターン
13Bとコイルパターン14Bは、互いに線対称になる
ように印刷により形成される。このコイルパターン13
Bとコイルパターン14Bは、接触しない様に所定の間
隔を空けて形成され、コイルパターン13Bの一端がス
ルーホールを介してコイルパターン13Aの他端に、コ
イルパターン14Bの一端がスルーホールを介してコイ
ルパターン14Aの他端にそれぞれ接続される。絶縁層
11Dの表面には、コイルパターン13Cとコイルパタ
ーン14Cが形成される。コイルパターン13Cとコイ
ルパターン14Cは、互いに線対称になるように印刷に
より形成され、コイルパターン13Cの一端がスルーホ
ールを介してコイルパターン13Bの他端に、コイルパ
ターン14Cの一端がスルーホールを介してコイルパタ
ーン14Bの他端にそれぞれ接続される。絶縁層11E
の表面には、コイルパターン13Dとコイルパターン1
4Dが形成される。コイルパターン13Dとコイルパタ
ーン14Dは、接触しない様に所定の間隔を空けて印刷
される。コイルパターン14Dは、一端がスルーホール
を介してコイルパターン14Cの他端に接続される。コ
イルパターン13Dは、平行に印刷された2つのパター
ンにより構成され、2つのパターンは後述のコイルパタ
ーン13Eによって接続される。このコイルパターン1
3Dを構成する一方のパターンの一端は、スルーホール
を介してコイルパターン13Cの他端に接続される。絶
縁層11Fの表面には、コイルパターン13Eだけが印
刷により形成される。コイルパターン13Eは、その両
端がスルーホールを介してコイルパターン13Dに接続
され、その間の部分が絶縁層11Fを介してコイルパタ
ーン14Dと近接する様に、コイルパターン13Aや1
3Bよりもコイルパターン14D側に突出して形成され
る。この様にコイルパターン13A、13B、13C、
13D、13Eが順次接続されてらせん状のコイルが形
成される。また、コイルパターン14A、14B、14
C、14Dが順次接続されてらせん状のコイルが形成さ
れる。絶縁層11Gの表面には、容量電極15と容量電
極16が形成される。この容量電極15の引出端と容量
電極16の引出端は、絶縁層11Gの同じ側面まで引出
される。絶縁層11Hの表面には、容量電極17と容量
電極18が形成される。容量電極17は、容量電極15
と対向する位置に形成され、スルーホールを介してコイ
ルパターン13Dを構成する他方のパターンの一端に接
続される。また、容量電極18は、容量電極16と対向
する位置に形成され、スルーホールを介してコイルパタ
ーン14Dの他端に接続される。絶縁層11Aから絶縁
層11Hまで順次積層し、保護用絶縁層11Iで覆われ
た積層体の側面には、図2に示す様に端子電極21、2
2、23、24、25、26が形成される。そして、コ
イルパターン13Aとコイルパターン14Aの接続端と
アース電極12が外部端子25を介して接続される。外
部端子21、22、23がアース電極12に、外部端子
24が容量電極16に、外部端子26が容量電極15に
接続される。この様にして図10の様なバンドパスフィ
ルタが形成される。すなわち、コイルパターン13A、
13B、13C、13D、13EによってコイルL1
が、コイルパターン14A、14B、14C、14Dに
よってコイルL2がそれぞれ形成される。このコイルL
1とコイルL2は、電磁気的に結合する。また、コイル
パターン13A、13B、13C、13D、13Eの線
間容量及びコイルパターン13Aとアース電極12間の
容量によってコイルL1と並列にコンデンサC1が形成
される。さらに、コイルパターン14A、14B、14
C、14Dの線間容量及びコイルパターン14Aとアー
ス電極12間の容量によってコイルL2と並列にコンデ
ンサC2が形成される。また、容量電極15と容量電極
17によってコンデンサC3が、容量電極16と容量電
極18によってコンデンサC4がそれぞれ形成される。
さらに、コイルL1とコイルL2は電磁気的に結合する
ので、2つのコイルのコイルパターン間に形成された容
量によってコイルL1の他端とコイルL2の他端間に結
合容量C5が接続される。この様に形成されたバンドパ
スフィルタは、コイルL1とコイルL2の形状が互いに
対称性をくずすことなく形成されると共に、コイルL1
の一端を構成するコイルパターン13AとコイルL2の
一端を構成するコイルパターン14Aが同じ絶縁層に形
成されてコイルL1とコイルL2がアース電極12に対
向しているので、コイルL1とコンデンサC1によって
形成される並列共振回路の共振周波数とコイルL2とコ
ンデンサC2によって形成される並列共振回路の共振周
波数をほぼ等しくできる。
【0009】この様にしてバンドパスフィルタが形成さ
れた積層型電子部品は、絶縁層11Eに形成された導体
パターン14Dの側面と絶縁層11Fに形成された導体
パターン13Eの側面の間隔Gを調整することにより図
4に示す様に通過帯域幅が調整される。図4において横
軸は周波数、縦軸は減衰量、41、42、43は本発明
の積層型電子部品の絶縁層11Fの厚みを20μmにし
た状態でコイルパターン14Dの側面とコイルパターン
13Eの側面の間隔をそれぞれ60μm、30μm、0
μmにしたバンドパスフィルタの通過帯域、44は本発
明の積層型電子部品の絶縁層11Fの厚みを20μmに
した状態でコイルパターン14Dとコイルパターン13
Eを30μm重ねたバンドパスフィルタの通過帯域、4
5は従来の積層型電子部品で形成したバンドパスフィル
タの通過帯域を示している。本発明の積層型電子部品
は、いずれのものも従来のバンドパスフィルタの通過帯
域幅よりも広くなっている。
【0010】図5は、本発明の積層型電子部品の第2の
実施例を示す分解斜視図である。絶縁層51A、51
B、51C、51D、51E、51F、51G、51
H、51Iは、誘電体材料又は磁性体材料で形成され
る。絶縁層51Aの表面には、アース電極52が形成さ
れ、アース電極52の引出端が絶縁層51Aの対向する
側面まで引出される。絶縁層51Bの表面には、コイル
パターン53Aとコイルパターン54Aが互いに線対称
になるように所定の間隔を空けて印刷される。導体パタ
ーン53Aの一端と導体パターン54Aの一端は、互い
に接続されて絶縁層51Bの側面まで引出される。絶縁
層51Cの表面には、コイルパターン53Bとコイルパ
ターン54Bが互いに線対称になるように所定の間隔を
空けて印刷される。このコイルパターン53Bとコイル
パターン54Bは、コイルパターン53Bの一端がスル
ーホールを介してコイルパターン53Aの他端に、コイ
ルパターン54Bの一端がスルーホールを介してコイル
パターン54Aの他端にそれぞれ接続される。絶縁層5
1Dの表面には、コイルパターン53Cとコイルパター
ン54Cが互いに線対称になるように印刷され、コイル
パターン53Cの一端がスルーホールを介してコイルパ
ターン53Bの他端に、コイルパターン54Cの一端が
スルーホールを介してコイルパターン54Bの他端にそ
れぞれ接続される。絶縁層51Eの表面には、コイルパ
ターン53Dとコイルパターン54Dが接触しない様に
所定の間隔を空けて印刷される。コイルパターン54D
は、一端がスルーホールを介してコイルパターン54C
の他端に接続される。コイルパターン53Dは、平行に
印刷された2つのパターンにより構成される。この2つ
のパターンは、それぞれコイルパターン54Dに近接す
る側に導体パターン54Dと平行な折り曲げ部が形成さ
れる。この2つのパターンは後述のコイルパターン53
Eによって接続される。このコイルパターン53Dを構
成する一方のパターンの一端は、スルーホールを介して
コイルパターン53Cの他端に接続される。絶縁層51
Fの表面には、コイルパターン53Eだけが印刷され
る。導体パターン53Eは、その両端がスルーホールを
介して導体パターン53Dに接続され、その間の部分が
絶縁層51Fを介してコイルパターン54Dに近接する
様に形成される。このコイルパターン53Eのコイルパ
ターン54Dと近接している長さは、前述の実施例のも
のよりも短く形成される。この様にコイルパターン53
A、53B、53C、53D、53Eが順次接続されて
らせん状のコイルが形成される。また、コイルパターン
54A、54B、54C、54Dが順次接続されてらせ
ん状のコイルが形成される。絶縁層51Gの表面には、
容量電極55と容量電極57が形成され、容量電極55
の引出端と容量電極56の引出端が絶縁層51Gの同じ
側面まで引出される。絶縁層51Hの表面には、コイル
パターン53Dに接続される容量電極57とコイルパタ
ーン54Dに接続される容量電極58が形成される。容
量電極57と容量電極58は、容量電極57が容量電極
55と対向する位置に、容量電極58が容量電極56と
対向する位置に形成される。絶縁層51Aから絶縁層5
1Hまで順次積層し、保護用絶縁層51Iで覆われた積
層体の側面には、外部端子が形成される。
【0011】図6は、本発明の積層型電子部品の第3の
実施例を示す断面図である。絶縁層61A、61B、6
1C、61D、61E、61F、61G、61H、61
I、61J、61Kは、誘電体材料又は磁性体材料で形
成される。表面にアース電極62が形成された絶縁層6
1A上に、コイルパターン63と64が形成された絶縁
層61B、コイルパターン63だけが形成された絶縁層
61C、コイルパターン63と64が形成された絶縁層
61D、コイルパターン63だけが形成された絶縁層6
1E、コイルパターン63と64が形成された絶縁層6
1F、コイルパターン63と64が形成された絶縁層6
1G、コイルパターン63だけが形成された絶縁層61
Hの順に順次に積層される。そして、コイルパターン6
3同士が接続されてらせん状のコイルが形成される。ま
た、コイルパターン64同士が接続されてらせん状のコ
イルが形成される。これらの積層体上に容量電極65、
66が形成された絶縁層61Iと容量電極67、68が
形成された絶縁層61Jが積層され、保護用絶縁層61
Iで覆われる。この2つのコイルの一端同士が絶縁層6
1B上で共通に接続され、この共通端が外部端子を介し
てアース電極62に接続される。そして、一方のコイル
の他端が容量電極67に、他方のコイルの他端が容量電
極68に接続される。
【0012】以上、本発明の積層型バンドパスフィルタ
の実施例を述べたが、本発明はこの実施例に限られるも
のではない。例えば、実施例ではコイルL1を構成する
導体パターンの一部を、第1のコイルパターンと第2の
コイルパターンが形成された絶縁層と異なる絶縁層に形
成したが、コイルL2を構成する導体パターンの一部
を、第1のコイルパターンと第2のコイルパターンが形
成された絶縁層と異なる絶縁層に形成してもよい。ま
た、第1、第2の実施例では、第1のコイルパターンだ
けが形成された絶縁層が、第1のコイルパターンと第2
のコイルパターンが形成された絶縁層と容量電極が形成
された絶縁層の間に積層されているが、第1のコイルパ
ターンと第2のコイルパターンが形成された絶縁層間に
形成されてもよい。また、実施例ではバンドパスフィル
タを形成する場合を説明したが、図7に示す様に第1の
コイルパターン73が形成された第1の絶縁層と第2の
コイルパターン74が形成された第2の絶縁層を所定の
順序で積層し、絶縁層間の第1のコイルパターンを接続
して第1のコイルが形成され、絶縁層間の第2のコイル
パターンを接続してその巻軸を第1のコイルの巻軸から
ずらした第2のコイルが形成され、一方のコイルを構成
するコイルパターンの一部を他方のコイルを構成するコ
イルパターンに絶縁層を介して近接させてトランスを形
成したり、このトランスにコンデンサを接続してLCフ
ィルタを形成してもよい。さらに、第1のコイルパター
ンと第2のコイルパターンが形成された第1の絶縁層と
第1のコイルパターン又は第2のコイルパターンのいず
れか一方だけが形成された第2の絶縁層を所定の順序で
積層し、絶縁層間の第1のコイルパターンを接続して第
1のコイルが形成され、絶縁層間の第2のコイルパター
ンを接続して第2のコイルが形成され、一方のコイルを
構成するコイルパターンの一部を他方のコイルを構成す
るコイルパターンに絶縁層を介して近接させてトランス
を形成したり、このトランスにコンデンサを接続してL
Cフィルタを形成してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の積層型電子
部品は、一方のコイルを構成するコイルパターンの一部
が、絶縁層を介して他方のコイルを構成するコイルパタ
ーンに近接しているので、この異なる絶縁層に形成され
たコイルパターン間の間隔を調整することにより、従来
の様に2つのコイルが接触することなく2つのコイルの
間隔を従来のものよりも小さくできる。従って、本発明
の積層型電子部品は、2つのコイルの電磁気的な結合を
強くして従来のものよりも通過帯域幅を広くできる。ま
た、本発明の積層型電子部品は、一方のコイルの導体パ
ターンの一部を他方のコイルの導体パターン上に重ねる
ことができるので、従来のものよりも2つのコイルの電
磁気的な結合を強くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積層型電子部品の第1の実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】 本発明の積層型電子部品の第1の実施例を示
す斜視図である。
【図3】 図2の断面図である。
【図4】 本発明の積層型電子部品の特性図である。
【図5】 本発明の積層型電子部品の第2の実施例を示
す分解斜視図である。
【図6】 本発明の積層型電子部品の第3の実施例を示
す断面図である。
【図7】 本発明の積層型電子部品の第4の実施例を示
す断面図である。
【図8】 従来の積層型電子部品の分解斜視図である。
【図9】 図8の断面図である。
【図10】 バンドパスフィルタの回路図である。
【符号の説明】
11A、11B、11C、11D、11E、11F、1
1G、11H、11I:絶縁層 15、16、17、18:容量電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層とコイルパターンを交互に積層
    し、該絶縁層間のコイルパターンを接続して積層体内に
    互いに電磁気的に結合した第1のコイルと第2のコイル
    を備えた積層型電子部品において、 該第1のコイルと該第2のコイルは、互いに巻軸をずら
    して形成され、一方のコイルを構成するコイルパターン
    の一部を他方のコイルを構成するコイルパターンに絶縁
    層を介して近接させたことを特徴とする積層型電子部
    品。
  2. 【請求項2】 絶縁層とコイルパターンを交互に積層
    し、該絶縁層間のコイルパターンを接続して積層体内に
    互いに電磁気的に結合した第1のコイルと第2のコイル
    を備えた積層型電子部品において、 第1のコイルパターンが形成された第1の絶縁層と第2
    のコイルパターンが形成された第2の絶縁層を所定の順
    序で積層し、絶縁層間の第1のコイルパターンを接続し
    て第1のコイルが形成され、絶縁層間の第2のコイルパ
    ターンを接続してその巻軸を第1のコイルの巻軸からず
    らした第2のコイルが形成され、一方のコイルを構成す
    るコイルパターンの一部を他方のコイルを構成するコイ
    ルパターンに絶縁層を介して近接させたことを特徴とす
    る積層型電子部品。
  3. 【請求項3】 絶縁層とコイルパターンを交互に積層
    し、該絶縁層間のコイルパターンを接続して積層体内に
    互いに電磁気的に結合した第1のコイルと第2のコイル
    を備えた積層型電子部品において、 第1のコイルパターンと第2のコイルパターンが形成さ
    れた第1の絶縁層と第1のコイルパターン又は第2のコ
    イルパターンのいずれか一方だけが形成された第2の絶
    縁層を所定の順序で積層し、絶縁層間の第1のコイルパ
    ターンを接続して第1のコイルが形成され、絶縁層間の
    第2のコイルパターンを接続して第2のコイルが形成さ
    れ、一方のコイルを構成するコイルパターンの一部を他
    方のコイルを構成するコイルパターンに絶縁層を介して
    近接させたことを特徴とする積層型電子部品。
  4. 【請求項4】 絶縁層とコイルパターンを交互に積層
    し、該絶縁層間のコイルパターンを接続して積層体内に
    互いに電磁気的に結合した第1のコイルと第2のコイル
    を備えた積層型電子部品において、 第1のコイルパターンと第2のコイルパターンが形成さ
    れた第1の絶縁層と、第1のコイルパターン又は第2の
    コイルパターンのいずれか一方だけが形成された第2の
    絶縁層とを所定の順序で積層し、絶縁層間の第1のコイ
    ルパターンを接続して第1のコイルが形成され、絶縁層
    間の第2のコイルパターンを接続して第2のコイルが形
    成され、第1のコイルの一端と第2のコイルの一端を同
    一の絶縁層上で共通に接続し、該絶縁層を介して該第1
    と第2のコイルにアース電極を対向させると共に、該第
    1と第2のコイルの共通接続端を該アース電極に接続し
    たことを特徴とする積層型電子部品。
  5. 【請求項5】 絶縁層とコイルパターンを交互に積層
    し、該絶縁層間のコイルパターンを接続して積層体内に
    互いに電磁気的に結合した第1のコイルと第2のコイル
    を備えた積層型電子部品において、 第1のコイルパターンと第2のコイルパターンが形成さ
    れた第1の絶縁層と、第1のコイルパターン又は第2の
    コイルパターンのいずれか一方だけが形成された第2の
    絶縁層とを所定の順序で積層し、絶縁層間の第1のコイ
    ルパターンを接続して第1のコイルが形成され、絶縁層
    間の第2のコイルパターンを接続して第2のコイルが形
    成され、第1のコイルの一端と第2のコイルの一端を同
    一の絶縁層上で共通に接続し、該絶縁層を介して該第1
    と第2のコイルにアース電極を対向させると共に、該第
    1と第2のコイルの共通接続端を該アース電極に接続
    し、第1のコイルと第2のコイルの他端側に絶縁層と容
    量電極を交互に積層して第1のコイルの他端と外部端子
    間に接続される第1のコンデンサと第2のコイルの他端
    と外部端子間に接続される第2のコンデンサを形成した
    ことを特徴とする積層型電子部品。
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CN106058395A (zh) * 2015-04-14 2016-10-26 Tdk株式会社 包含线圈和电容器的层叠复合电子部件
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