JP2001236890A - ガス放電表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

ガス放電表示パネル及びその製造方法

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JP2001236890A
JP2001236890A JP2000048493A JP2000048493A JP2001236890A JP 2001236890 A JP2001236890 A JP 2001236890A JP 2000048493 A JP2000048493 A JP 2000048493A JP 2000048493 A JP2000048493 A JP 2000048493A JP 2001236890 A JP2001236890 A JP 2001236890A
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Kazutoshi Morikawa
和敏 森川
Koichi Akagi
広一 赤木
Toru Ota
徹 太田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁により放電空間が区画されたガス放電表
示パネルにおいて、その製造中に隔壁が反り上がらない
ものを提供する。 【解決手段】 隔壁の端部近傍に切り欠きを設けた、又
は隔壁の端部近傍を蛇行させた構造にした。またサンド
ブラスト加工の加工時間等を調整することによりその切
り欠きを形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス放電表示パネ
ル及びその製造方法に関わるものであり、特に隔壁の構
造及びその形成方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】図19は従来から提案されているガス放
電表示パネルの構造の一部分を示す斜視図である。背面
基板1の上にアドレス電極2、誘電体層3、隔壁18が
形成され、隔壁18の側面と誘電体層3の上に、隔壁の
両端部から20〜30mmの領域を除いて蛍光体19が
それぞれ形成される。また、前面基板16の下に、アド
レス電極2や隔壁18が延在する方向と直角方向に延在
して透明電極17aと金属電極17bが設けられてお
り、図示されない誘電体層と保護層が形成される。そし
て、前面基板16と背面基板1が基板周縁部で貼り合わ
されることにより、前面基板の誘電体層と背面基板の隔
壁が接触して放電空間を形成する。このような構造はガ
ス放電表示パネルの代表的な構造である。
【0003】かかる構造を表示パネルとして機能させる
ために、前面基板16、隔壁18および背面基板1で区
画される放電空間に希ガスを封入し、透明電極17aに
選択的に電圧を引加してプラズマ放電を起こす。これに
よって生じた紫外線が、蛍光体19に可視光を発光させ
て表示が行われる。
【0004】隔壁18を形成するにあたり、隔壁材料と
して粒径0.1mm以下の粒状の低融点ガラスと高融点
フィラーとバインダーを調合したものを隔壁形状に形成
する。次に、500〜600℃で焼成を行うが、まず昇
温途中の350℃前後でバインダーを燃焼により消失さ
せ、次に500〜600℃で粒状の低融点ガラスを溶融
させて焼結させることにより、隔壁を得ることができ
る。
【0005】この際、バインダーの消失と粒状の低融点
ガラスの溶融により、焼成前と比べて隔壁の体積収縮が
発生する。体積収縮の度合いはバインダーの添加量と粒
状ガラスの組成および粒径とフィラーの形状や添加量で
決まり、焼成後の隔壁の体積は焼成前の隔壁の体積の概
ね65〜90%となる。このため、体積収縮の度合いが
特に大きい場合は焼成後の隔壁形状の変形が問題とな
る。
【0006】図20は延伸方向から見た隔壁の断面形状
の摸式図であり、図20(a)は乾燥膜状態である焼成
前の未焼成の隔壁18aの断面形状、図20(b)は焼
成後の隔壁18の断面形状である。延伸方向から見た隔
壁の断面は対称的な形状であり、隔壁18aは底部中央
に向かって一様に収縮していくために、焼成時に特に大
きなひずみや応力は発生しない。
【0007】一方、図21は隔壁の延伸方向での隔壁端
部とその近傍の側面形状の摸式図であり、図21(a)
は未焼成の隔壁18aの端部とその近傍の側面形状、図
21(b)は焼成後の隔壁18の端部とその近傍の側面
形状、図21(c)は焼成後の隔壁端180の反り上が
りが特に大きい場合の隔壁18の端部とその近傍の側面
形状である。図21(a)において焼成工程での収縮の
ために、矢印で示したような隔壁端180aとは反対方
向への収縮力が未焼成の隔壁端180aに加わる。それ
に対して、未焼成の隔壁端180aを下方に位置する誘
電体層3の方向に引っ張る力は弱く、結果として、端部
とは反対方向への収縮力のために隔壁端180が反り上
がってしまう場合がある。更に、この隔壁端とは反対方
向への収縮力が大きいと、図21(c)で示したように
隔壁端180が基板から浮き上がってしまう場合もあ
る。
【0008】前面基板と背面基板を基板周縁部で貼り合
わせる際に、この突起となった隔壁端180の反り上が
りにより次のような問題が発生する。まず、前面基板と
背面基板の隔壁18との間に隙間が生じて、本来は隔壁
18で仕切られるべき隣接放電空間同士が隔壁18上部
でつながってしまうので、隣接放電空間で発生した放電
により誤点灯してしまう場合がある。隔壁端180の反
り上がりが大きいほど、誤点灯の発生確率が高くなり、
誤点灯の発生領域も拡がる。
【0009】また、別の問題として、突起となった隔壁
18の端部の反り上がりが前面基板からの圧力を受けて
欠けてしまう場合もある。この欠けた隔壁18の破片が
放電空間へ移動すると異常発光などの原因となる。
【0010】この隔壁端の反り上がりを改善するため
に、例えば特開平11−120907号公報では次のよ
うな対策を施している。隔壁を端部で先端に向かって幅
が狭くなるように形成することで、焼成時の収縮が不均
一になることがなく、平坦な頂面の隔壁の形成が可能と
なる。このような端部形状を有する隔壁はサンドブラス
ト耐性を有するポジマスクパターンを形成し、サンドブ
ラスト加工を施すことで得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、隔壁の端部の
幅が先端に向かって狭くなるような形状を安定に形成す
ることは困難である。例えば、サンドブラスト加工で隔
壁を形成する工程において、未焼成の隔壁材とポジマス
クパターンの密着性が重要となるが、先端に向かって細
くなるようなパターン形状ではサンドブラスト加工にお
いて使用する高圧エアによりポジマスクパターンの端部
が剥がれやすくなる。このため、所望の隔壁形状を得る
ことができない場合がある。更にストライプ状に形成さ
れたポジマスクパターンの先端部が剥がれ、この剥がれ
が進行して、放電空間を区画する隔壁を形成するための
ポジマスクパターンまで剥がれることで、隔壁の形成が
困難になる可能性がある。
【0012】また、隔壁の端部が細くなると、隔壁の強
度が低下して端部の欠けが発生しやすくなり、欠けた隔
壁の破片が放電空間へ移動すると異常発光などの原因と
なる。
【0013】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、その目的は隔壁端の反り上がりをなくし、誤
点灯や異常発光などが発生しないガス放電表示パネル及
びその製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るガス放電表示パネルは、隔壁の端部近傍に、隔壁の頂
面から背面基板方向に向けて、隔壁の頂面の幅方向全域
にわたる切り欠きを設けたものである。
【0015】この発明の請求項2に係るガス放電表示パ
ネルは、切り欠きの深さを前記隔壁の高さの0.1倍以
上0.6倍以下にしたものである。
【0016】この発明の請求項3に係るガス放電表示パ
ネルは、切り欠きから隔壁端までの隔壁の頂面の長さを
隔壁の頂面の幅の1〜10倍にしたものである。
【0017】この発明の請求項4に係るガス放電表示パ
ネルは、切り欠きから隔壁端までの隔壁の高さをパネル
中央部分の隔壁の高さより低くしたものである。
【0018】この発明の請求項5に係るガス放電表示パ
ネルは、切り欠きを隔壁の少なくとも片側端部近傍に複
数個設けたものである。
【0019】この発明の請求項6に係るガス放電表示パ
ネルは、隔壁の端部に、隔壁の幅より広い隔壁先端部を
設けたものである。
【0020】この発明の請求項7に係るガス放電表示パ
ネルは、隔壁先端部頂面の形状を矩形にしたものであ
る。
【0021】この発明の請求項8に係るガス放電表示パ
ネルは、隔壁先端部頂面の形状を円形にしたものであ
る。
【0022】この発明の請求項9に係るガス放電表示パ
ネルは、隔壁先端部頂面の中央部に窪みを設けたもので
ある。
【0023】この発明の請求項10に係るガス放電表示
パネルは、隔壁の端部に、この隔壁と隣接する隔壁の端
部と接続され、高さが隔壁と同じ端部隔壁を設け、この
端部隔壁の放電空間に接する部分に端部隔壁の頂面から
隔壁の延在する方向全域にわたる切り欠きを設けたもの
である。
【0024】この発明の請求項11に係るガス放電表示
パネルは、請求項10において隔壁の端部近傍に、隔壁
の頂面から背面基板方向に向けて、隔壁の幅方向全域に
わたる切り欠きを設けたものである。
【0025】この発明の請求項12に係るガス放電表示
パネルは、隔壁の端部近傍を蛇行させたものである。
【0026】この発明の請求項13に係るガス放電表示
パネルは、隔壁の端部近傍を頂面の幅方向両側から交互
に切り欠いたものである。
【0027】この発明の請求項14に係るガス放電表示
パネルの製造方法は、低融点ガラスとバインダーが含ま
れる隔壁材料上に隔壁の形状に相当するポジマスクパタ
ーンを形成するポジマスクパターン形成工程と、形成さ
れたポジマスクパターンを介して研磨材によりサンドブ
ラスト加工を施して隔壁材料の不要部分を切削する切削
工程と、焼成でバインダーの焼失と低融点ガラスの溶融
を行い燒結する燒結工程と、により隔壁を形成するガス
放電表示パネルの製造方法において、切削工程における
研磨材の平均粒径およびサンドブラスト加工の加工時間
を調整することにより隔壁に切り欠き又は窪みを形成す
るものである。
【0028】この発明の請求項15に係るガス放電表示
パネルの製造方法は、低融点ガラスと感光性バインダー
が含まれる隔壁材料上に、隔壁の形状に相当するネガマ
スクパターンを介して紫外線を照射する露光工程と、現
像により隔壁材料の不要部分を除去する現像工程と、焼
成でバインダーの焼失と低融点ガラスの溶融を行い燒結
する燒結工程と、により隔壁を形成するガス放電表示パ
ネルの製造方法において、露光工程における紫外線の照
射量を調整することにより隔壁に切り欠き又は窪みを形
成するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるガス放電表
示パネル及びその製造方法の実施の形態を、図面に基づ
き具体的に説明する。
【0030】実施の形態1.図1および図2は本発明に
係わる実施の形態1によるガス放電表示パネルの構造を
示す図であり、図1は隔壁の端部付近の拡大斜視図、図
2はパネル全体を前面基板側から見た概略を示す平面図
である。図2では、二点鎖線で示すパネル中央部は省略
してある。背面基板1上にアドレス電極2、誘電体層
3、隔壁4が形成される。また、前面基板16の下に、
アドレス電極2や隔壁4が延在する方向と直角方向に延
在して透明電極17aと金属電極17bからなる放電電
極17が設けられ、図示されない誘電体層と保護層が形
成される。さらに、隔壁の端部近傍に、隔壁の頂面6か
ら隔壁4の幅方向全域にわたって切り欠いた切り欠き5
を設けることにより隔壁先端部41が形成される。前面
基板16は図1では切り取って示しているが、実際には
隔壁端40よりも外まで広がっており、その部分で背面
基板1と張り合わされている。また、ここでは図示して
いないが隔壁4の側面および隔壁間の誘電体層3上に
は、隔壁の両端部から20〜30mmの領域を除いてガ
ス放電による紫外線を受けて発光する蛍光体が形成され
る。隔壁端40より切り欠き5までの距離は最大数mm
とするため、隔壁の切り欠きがある部分は蛍光体が形成
されない領域になる。
【0031】図3は実施の形態1の作用を説明する図で
あり、図3(a)は乾燥膜状態である焼成前の隔壁4a
の端部とその近傍の側面形状であり、未焼成の隔壁4a
の端部近傍に頂面6aから切り欠き5aが設けられる。
その結果、切り欠きより隔壁端40a側に未焼成の隔壁
先端部41aが形成されている。図3(b)は焼成後の
隔壁4の端部とその近傍の側面形状であり、隔壁端40
近傍に切り欠き5が設けられ、隔壁端40でも、隔壁4
と切り欠き5との境界すなわち切り欠き周辺でも反り上
がりなく隔壁が形成されている。
【0032】図3(a)中の矢印は焼成工程の際に隔壁
材料にかかる収縮力を摸式的に示したものである。従来
の技術の図21(a)で示した、切り欠きを設けない未
焼成の隔壁18aでは焼成時に隔壁端180aを隔壁端
180aとは反対方向に引っ張る収縮力が大きくなり、
焼成後の隔壁端180の頂面が大きく反り上がっていた
のに比較し、図3(a)では未焼成の隔壁4aの端部近
傍に切り欠き5aを設けているために、従来の隔壁端部
に隔壁先端部が隔壁の下部で接続された構造になってお
り、従来の切り欠きの無い隔壁端180aに相当する部
分、すなわち未焼成の隔壁4aの切り欠き5aとの境界
部401aにおいて、下方に位置する誘電体層3の方向
への収縮力が大きくなり、かつ隔壁端40aとは反対方
向に引っ張る収縮力が小さくなるので、境界部401a
での反り上がりは低減され、未焼成の切り欠き5aの形
状を制御することで、焼成後の境界部401、すなわ
ち、従来の切り欠きの無い隔壁端に相当する部分での反
り上がりをなくすることができる。
【0033】図4は未焼成の切り欠き5aの深さ“D”
と未焼成の隔壁4aの高さ“Hd”との比を横軸に、焼
成後の隔壁4の切り欠き5との境界部401での反り上
がり“C”と焼成後の隔壁4の高さ“Hf”との比を縦
軸にとり、両者の関係をグラフ化したものである。“C
/Hf”が0であるということは、焼成後の境界部40
1での反り上がりが発生していないということである。
この図から、“D/Hd”を0.6以下、より好ましく
は0.5以下にすることで、焼成後の境界部401付近
の反り上がりを防ぐことができる。
【0034】また、Dが小さくなることは、切り欠きの
深さが浅くなることを示し、Dが小さくなれば、隔壁端
40が従来の切り欠きの無い隔壁端180に相当するよ
うになり、境界部401での反り上がりよりも、隔壁端
40での反り上がりが問題となる。“D/Hd”の値が
0.1以下になれば隔壁端40での反り上がりが問題と
なってくるため、“D/Hd”の値は0.1以上にする
必要がある。
【0035】さらに、切り欠き5から隔壁端40まで、
すなわち隔壁先端部41の高さを、隔壁4の通常(すな
わち、パネル中央部)の高さよりも低くすることで、隔
壁端40が少し反り上がっても、この反り上がり部分と
前面基板が接触する恐れがなくなり、前面基板が浮き上
がって、放電する部分の隔壁と前面基板の間に隙間が出
来たり、反り上がり部分が欠けたりする恐れがなくな
る。
【0036】一方、未焼成の切り欠き5aから隔壁端4
0aまでの隔壁先端部41aについては、その頂面61
aの長さを隔壁の頂面の幅と同程度の大きさにすること
で、その隔壁にかかる焼成工程での収縮力が背面基板1
と平行な面内では均等になるため、焼成後の隔壁も均等
に収縮し部分的な反り上がりが発生しない。ただし、未
焼成の切り欠き5aから隔壁端40aまでの隔壁先端部
41aの頂面61aの長さを隔壁の頂面の幅と同程度の
大きさに形成することが困難な場合は、焼成後の隔壁端
での反り上がりの状況を見ながら頂面の長さを隔壁の頂
面の幅の1〜10倍としてもよい。
【0037】実施の形態2.次に、切り欠き5を設けた
隔壁4の形成方法を説明する。ここではサンドブラスト
法による加工例を示す。図5は切り欠き5を設けた隔壁
4を形成するための工程図で、図5(a)は側面図、図
5(b)は平面図であり上から順番に工程を示す。最初
に誘電体層3の上全面に隔壁材料10を形成する。隔壁
材料10としては粒径0.1mm以下の粒状の低融点の
無機ガラスと高融点のフィラーに顔料やセルロース系の
バインダーを添加した材料を使用し、誘電体層3上に一
様な膜厚で塗布する。次に、耐サンドブラスト性を有す
るポジマスク材として、例えばドライフィルムレジスト
を隔壁材料10上に形成し、露光・現像によりポジマス
クパターン11を得る(ポジマスクパターン形成工
程)。ポジマスクパターン11は未焼成の隔壁の頂面と
同一のパターン形状であり、切り欠きの位置にマスクパ
ターンは存在ぜず、隔壁部に対応した11aおよび隔壁
先端部に対応した11bに分離されている。次に、サン
ドブラスト加工により、研磨材12をポジマスクパター
ン11で覆われていない隔壁材料10にあてて切削を行
い(切削工程)、切削完了後ポジマスクパターン11を
除去し、未焼成の切り欠き5aを設けた未焼成の隔壁4
aを得る。この後、まず350℃前後でバインダーを燃
焼により消失させ、次に500〜600℃で粒状の低融
点ガラスを溶融させて焼結させる(焼成工程)ことによ
り、切り欠き5を設けた隔壁4を形成することができ
る。
【0038】上記のように隔壁4をサンドブラスト法で
形成するにあたり、未焼成の切り欠き5aの位置で隔壁
材料10が完全に除去されることがなく、未焼成の切り
欠き5aの下に隔壁材料10が残存するためにはポジマ
スクパターン11の設計に工夫が必要である。図6は未
焼成の切り欠き5aの幅(隔壁の幅ではなく、隔壁の長
さ方向の切り欠きの幅)“W”とサンドブラスト加工で
使用する研磨材の平均粒径との比を横軸に、未焼成の切
り欠き5aの深さ“D”と未焼成の隔壁4aの高さ“H
d”との比を縦軸にとり、両者の関係をグラフ化したも
のである。“D/Hd”が1であるということは、未焼
成の切り欠き5aの位置の隔壁材料10がサンドブラス
ト加工により除去され、下地である誘電体層3が露出し
ているということである。言い換えれば、“D/Hd”
が1未満の値であるということは、未焼成の切り欠き5
aの下に隔壁材料10が残存するということである。こ
の図から、“W”とサンドブラスト加工で使用する研磨
材の平均粒径との比を選択することで、未焼成の切り欠
き5aの深さを所望の値にすることが容易にできる。
【0039】また、図6において加工時間T2はサンド
ブラスト加工を行う際の標準的な加工時間であるが、加
工時間をT2の3/4程度の時間に短縮した加工時間T
1でサンドブラスト加工を行うと、未焼成の切り欠き5
aの位置の隔壁材料10は更に加工されにくくなる。こ
のことから、加工時間を調整することでも未焼成の切り
欠き5aの深さを所望の値にすることができる。
【0040】実施の形態3.また、切り欠き5を設けた
隔壁4の別の形成方法として感光性の隔壁材料を用いた
形成方法を説明する。感光性隔壁材料としては、低融点
の無機ガラスと高融点のフィラーに感光性バインダーを
添加した材料を使用し、誘電体層3上に一様な膜厚で塗
布する。次に、露光工程として、未焼成の隔壁の頂面の
形状に合わせた露光用ネガガラスマスクを介して、未焼
成の隔壁の頂面に相当する場所に紫外線を照射し、感光
性隔壁材料中の感光性バインダーを架橋させる。次の現
像工程で感光性隔壁材料の不要部分を除去し、未焼成の
切り欠き5aを設けた未焼成の隔壁4aを得る。この
後、燒結工程として、まず350℃前後でバインダーを
燃焼により消失させ、次に500〜600℃で粒状の低
融点ガラスを溶融させて焼結させることにより、切り欠
き5を設けた隔壁4を形成することができる。この製造
方法の場合、切り欠きの深さは、未焼成の切り欠き5a
の隔壁の長さ方向の幅ならびに露光工程での紫外線照射
量を調整することで、制御できる。
【0041】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4によるガス放電表示パネルの背面基板側の端部付近を
示す斜視図である。ここでは、切り欠き51、52とし
て、切り欠きを隔壁4の端部近傍に2個連続して配置し
たものであり、切り欠きはさらに多数あってもよい。こ
の構造により隔壁端部や切り欠き51と切り欠き52の
間の隔壁先端部42および隔壁4の切り欠き51、52
との境界部分での反り上がりを防ぐことができる。
【0042】図5のサンドブラスト加工による製造工程
の説明で述べたように、未焼成の隔壁先端部41aの頂
面の長さを頂面の幅と同程度の大きさとすることで、焼
成後の隔壁先端部41も均等に収縮し部分的な反り上が
りは発生しない。しかし、頂面の幅が小さい場合、長さ
も幅に合わせると孤立した小さなポジマスクパターン
(図5の11bに相当するもの)を形成することにな
り、例えばサンドブラスト加工で未焼成の隔壁を形成す
る場合では、サンドブラスト加工で使用する高圧エアに
よりポジマスクパターン11bが剥離し、その結果とし
て未焼成の隔壁先端部41aが形成できない場合があ
る。そこで、切り欠きを2個以上連続して配置すること
で、最終端に位置する以外の未焼成の隔壁先端部は頂面
の長さを頂面の幅より大きくしても、切り欠き間に隔壁
先端部が存在するために焼成による隔壁端の反り上がり
は発生しない。また、最終端に位置する未焼成の隔壁先
端部については頂面の長さを幅と同程度の大きさにし
て、仮にサンドブラスト加工で使用する高圧エアにより
最終端に位置するポジマスクパターン(図5の11bに
相当するもの)が剥離しても、その手前に位置する切り
欠きが存在するために、焼成後の隔壁4の端部の反り上
がりを防止するという目的は達せられる。この際、未焼
成時に最終端の手前に位置する、すなわち切り欠きと切
り欠きの間の隔壁先端部42の長さは未焼成の隔壁4a
の長さに比べるとわずかであるため、焼成後に最終端の
手前に位置する隔壁先端部42の端部の反り上がりは無
視できるほどの量であり、改善の効果は十分に得られ
る。
【0043】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5によるガス放電表示パネルの背面基板の端部付近を示
す斜視図である。図のように、隔壁先端部41の端部付
近の幅を隔壁4の部分の幅よりも広げる。隔壁先端部4
1については、実施の形態1の説明で述べたように、未
焼成の隔壁先端部41aの頂面の形状においてその長さ
と幅を同程度とする事で、焼成後の隔壁先端部41も均
等に収縮し部分的な反り上がりが発生しない。しかし、
頂面の幅が小さい場合、長さも幅に合わせると隔壁先端
部41aに対応する部分は孤立した小さなレジストパタ
ーンを形成する事になり、例えばサンドブラスト加工で
未焼成の切り欠きを形成する場合では、サンドブラスト
加工で使用する高圧エアによりレジストパターンが剥離
し、その結果として未焼成の隔壁先端部が形成できない
場合がある。そこで、レジストパターンを大きくするこ
とで剥離しないようにすることが考えられる。レジスト
パターンを隔壁4の延伸方向および直交した方向に同時
に拡大した形状にする事で、サンドブラスト加工におけ
る高圧エアでも剥離しないレジストパターンを得ること
ができる。
【0044】また、図9のように、隔壁先端部41の全
体の幅を隔壁4の部分の幅よりも広くしてもよい。
【0045】実施の形態6.図10は本発明の実施の形
態6によるガス放電表示パネルの背面基板側の端部付近
を示す斜視図である。本実施の形態では、幅が広がった
隔壁先端部42頂面の中央部に窪み43を設けている。
このように、隔壁先端部の幅を広げて、その頂面中央部
に窪みを設けることで、隔壁端部の頂面近傍の焼成時の
収縮力が分散され、より反り上がり難くなる。
【0046】実施の形態7.図11は本発明の実施の形
態7によるガス放電表示パネルの背面基板側の端部付近
を示す斜視図である。本実施の形態では、隔壁先端部4
4の頂面の形状が円形であり、その直径は隔壁4の幅よ
り大きい。すなわち隔壁先端部44の最大幅を隔壁4の
幅より広くしている。このように、隔壁先端部44の頂
面形状を円形にすることで、隔壁先端部の焼成時の収縮
力を一様にでき、より反り上がり難くすることができ
る。この円形の隔壁先端部44の頂面中央部に図10と
同じように、窪みを設ければ、さらに反り上がり難くな
ることは言うまでもない。
【0047】実施の形態8.図12は本発明の実施の形
態8によるガス放電表示パネルの背面基板側の端部付近
を示す斜視図である。図のように、隣接する隔壁4の隔
壁先端部45同士を、高さが隔壁先端部と同じ端部隔壁
7により接続し、端部隔壁7の放電空間に接する部分に
端部隔壁の頂面から隔壁4の延在する方向全域にわたる
切り欠き8を設けている。
【0048】実施の形態5で説明した、図8における隔
壁先端部の形成方法において、さらに隔壁先端部の幅を
広げるようにすると、結果として、図12に示すよう
に、隣接する隔壁先端部45同士が接続され、端部隔壁
7が形成されることになる。この場合の端部隔壁7に対
応するレジストパターンは隔壁4に直交した方向には連
続してつながった、すなわち孤立しないようにすること
が望ましいが、このようにすると、ガス放電表示パネル
として出来上がった場合に、隣接する隔壁間が塞がって
排気が難しくなるため、この部分に切り欠き8が形成さ
れる必要がある。したがって、端部隔壁7に対応するレ
ジストパターンは隔壁毎に孤立したものになるが、図5
で示すものに比較すると大きくなるので、剥離しないレ
ジストパターンとなる。
【0049】図13は図12の構造の作用を説明する図
であり、図13(a)は焼成前の隔壁4aの側面図、図
13(b)は焼成後の隔壁4の側面図、図13(c)は
焼成前の端部隔壁7aを横から見た図、すなわち隔壁4
aの端部方向から見た図、図13(d)は焼成後の図1
3(c)に対応する図である。焼成前の図13(a)お
よび(c)に示す矢印は焼成時にかかる収縮力を示して
おり、いずれの隔壁頂面の端部となっている角部におい
ても反り上がりを起こす方向には収縮力が強くなく、こ
の構造により、隔壁4の端部での反り上がりを防ぐ事が
でき、隔壁先端部45の反り上がりも、実施の形態5同
様防ぐ事ができる。
【0050】図12では、隔壁先端部45の先端部が端
部隔壁7で隣接する隔壁先端部45の先端部と接続され
たものを示したが、図14のように、隔壁先端部の全て
の部分を隣接する隔壁方向に拡大したもの、すなわち隔
壁4の切り欠き5に端部隔壁71が接続された構成にな
ってもよい。
【0051】実施の形態9.図15は本発明の実施の形
態9によるガス放電表示パネルの背面基板側の端部付近
を示す斜視図である。隔壁4に切り欠きを設けず、実施
の形態8で説明したと同様の端部隔壁72を設けたもの
である。この構造により、端部隔壁72が存在する事で
通常幅である隔壁4の端部での反り上がりを防ぐ事がで
き、端部隔壁72もその頂面の幅と長さを同程度にでき
るので反り上がりにくい構造となっている。以上の事か
ら、焼成による隔壁端部の反り上がりを防ぐ事ができ
る。
【0052】実施の形態10.図16は本発明の実施の
形態10によるガス放電表示パネルの背面基板側の端部
付近を示す斜視図である。隔壁4の端部の一定長さの領
域を隔壁4の中心線13より左右どちらか一方にずれる
ように隔壁4を蛇行させた直線部141を有する蛇行端
部14を形成する。図17に示す焼成前の蛇行部の拡大
図に矢印で示す収縮力からわかるように、隔壁の蛇行に
よる屈曲点では、焼成による大きな収縮力は隔壁が延伸
する2方向に加わるので焼成による反り上がりは発生し
にくく、また、最終端では、端部を有する蛇行端部の直
線部141aの長さを短くできるため、端部とは反対方
向への収縮力は蛇行しない場合に比べて極端に小さくな
り、焼成による反り上がりを小さくする事ができる。以
上の事から、隔壁4の端部を蛇行させる事で焼成による
反り上がりを著しく低減する事ができる。
【0053】実施の形態11.図18は本発明の実施の
形態11によるガス放電表示パネルの背面基板側の端部
付近を示す斜視図である。本実施の形態においても、実
施の形態10で示したのと同様、隔壁4の端部近傍の一
定長さの領域において、頂面の幅方向両側から交互に切
り欠いて、頂面を隔壁4の中心線13より左右交互にず
れるように蛇行させ、頂面蛇行端部15を形成してい
る。
【0054】図18では、隔壁4の幅の範囲内で、蛇行
端部15が形成されるように、隔壁4の端部近傍で、隔
壁の側面に交互に複数箇所隔壁の頂面から切り込みを入
れた構造になっている。図16のものでは蛇行部におい
てアドレス電極上に隔壁の一部がかかる恐れがあった
が、図18の構造により、蛇行端部15がアドレス電極
2の上に形成される事がない。また、排気工程を考える
と、図16のものに比較して隔壁間の流路抵抗が小さ
く、排気パスを十分に確保しながら、焼成による隔壁端
部の反り上がりをかなり低減できる。
【0055】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する一面
に複数の帯状の隔壁が形成された背面基板と、この背面
基板と周縁部で張り合わされた前面基板とを備え、この
前面基板が前記隔壁の頂面とほぼ接するよう設けられる
ことにより、前記背面基板と前記前面基板と前記隔壁と
で区画された放電空間が形成されたガス放電表示パネル
において、前記隔壁の端部近傍に、前記隔壁の頂面から
前記背面基板方向に向けて、前記頂面の幅方向全域にわ
たる切り欠きを設けたので、焼成による隔壁端での反り
上がりの原因である隔壁端とは反対方向への収縮力を弱
めて、隔壁端での反り上がりを防ぐ事ができる。
【0056】さらに、切り欠きの深さを隔壁の高さの
0.1倍以上、0.6倍以下にしたので確実に隔壁端で
の反り上がりを防ぐことができる。
【0057】さらにまた、切り欠きから隔壁端までの隔
壁の頂面の長さを隔壁の頂面の幅の1〜10倍にしたの
で、製造工程において、マスクパターンの剥離の恐れを
少なくでき、確実に切り欠きを形成できる。
【0058】また、切り欠きから隔壁端までの隔壁の高
さをパネル中央部分の隔壁の高さより低くしたので、隔
壁端が少し反り上がっても、この反り上がった部分と前
面基板の接触を防ぐことができる。
【0059】また、切り欠きを隔壁の少なくとも片側端
部近傍に複数個設けたので、隔壁の端部近傍に確実に切
り欠きを形成できる。
【0060】また、隔壁の端部に、隔壁の幅より広い、
矩形形状や円形形状の隔壁先端部を設けたので、より確
実に切り欠きを形成できる。
【0061】さらに、この隔壁先端部頂面の中央部に窪
みを設けたので、隔壁端での反り上がりをさらに確実に
防ぐことができる。
【0062】また、一面に複数の帯状の隔壁が形成され
た背面基板と、この背面基板と周縁部で張り合わされた
前面基板とを備え、この前面基板が隔壁の頂面とほぼ接
するよう設けられることにより、前記背面基板と前記前
面基板と前記隔壁とで区画された放電空間が形成された
ガス放電表示パネルにおいて、前記隔壁の端部に、この
隔壁と隣接する隔壁の端部と接続され、高さが前記隔壁
と同じ端部隔壁を設け、この端部隔壁の前記放電空間に
接する部分に前記端部隔壁の頂面から前記隔壁の延在す
る方向全域にわたる切り欠きを設けたので、製造工程に
おいて、マスクパターンの剥離の恐れを少なくでき、確
実に切り欠きを形成できるとともに、隔壁端および切り
欠き周辺での反り上がりを防止できる。
【0063】さらに、隔壁の端部近傍に、隔壁の頂面か
ら背面基板方向に向けて、頂面の幅方向全域にわたる切
り欠きを設けたので、より確実に隔壁端での反り上がり
を防止できる。
【0064】また、一面に複数の帯状の隔壁が形成され
た背面基板と、この背面基板と周縁部で張り合わされた
前面基板とを備え、この前面基板が前記隔壁の頂面とほ
ぼ接するよう設けられることにより、前記背面基板と前
記前面基板と前記隔壁とで区画された放電空間が形成さ
れたガス放電表示パネルにおいて、前記隔壁の端部近傍
を蛇行させたので、焼成による隔壁端での反り上がりの
原因である隔壁端とは反対方向への収縮力を弱めて、隔
壁端での反り上がりを防止できる。
【0065】また、一面に複数の帯状の隔壁が形成され
た背面基板と、この背面基板と周縁部で張り合わされた
前面基板とを備え、この前面基板が前記隔壁の頂面とほ
ぼ接するよう設けられることにより、前記背面基板と前
記前面基板と前記隔壁とで区画された放電空間が形成さ
れたガス放電表示パネルにおいて、前記隔壁の端部近傍
を前記頂面の幅方向両側から交互に切り欠いたので、焼
成による隔壁端での反り上がりの原因である隔壁端とは
反対方向への収縮力を弱めて、隔壁端での反り上がりを
防止できるとともに、隣接する隔壁間の排気通路を狭め
る事がないので、安定した排気を行う事ができる。
【0066】また、低融点ガラスとバインダーが含まれ
る隔壁材料上に隔壁の形状に相当するポジマスクパター
ンを形成するポジマスクパターン形成工程と、形成され
たポジマスクパターンを介して研磨材によりサンドブラ
スト加工を施して隔壁材料の不要部分を切削する切削工
程と、焼成でバインダーの焼失と低融点ガラスの溶融を
行い燒結する燒結工程と、により前記隔壁を形成するガ
ス放電表示パネルの製造方法において、前記切削工程に
おける前記研磨材の平均粒径および前記サンドブラスト
加工の加工時間を調整することにより前記隔壁に切り欠
き又は窪みを形成するようにしたので、単純な製造工程
で、隔壁に切り欠きや窪みのあるガス放電表示パネルを
製造する事ができる。
【0067】また、低融点ガラスと感光性バインダーが
含まれる隔壁材料上に、隔壁の形状に相当するネガマス
クパターンを介して紫外線を照射する露光工程と、現像
により隔壁材料の不要部分を除去する現像工程と、焼成
でバインダーの焼失と低融点ガラスの溶融を行い燒結す
る燒結工程と、により前記隔壁を形成するガス放電表示
パネルの製造方法において、前記露光工程における前記
紫外線の照射量を調整することにより前記隔壁に切り欠
き又は窪みを形成するようにしたため、工程を増やす事
なく効率的に、隔壁に切り欠きや窪みのあるガス放電表
示パネルを製造する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示すガス放電表示パ
ネルの構造を示す隔壁の端部付近の拡大斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1を示すガス放電表示パ
ネルの平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の作用を説明する図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態1の効果を説明する図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態2を示すガス放電表示パ
ネルの製造方法の工程図である。
【図6】 本発明の実施の形態2の製造方法を説明する
図である。
【図7】 本発明の実施の形態4を示すガス放電表示パ
ネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態5を示すガス放電表示パ
ネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態5を示す別のガス放電表
示パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態6を示すガス放電表示
パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態7を示すガス放電表示
パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態8を示すガス放電表示
パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態8の作用を説明する図
である。
【図14】 本発明の実施の形態8を示す別のガス放電
表示パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図であ
る。
【図15】 本発明の実施の形態9を示すガス放電表示
パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図16】 本発明の実施の形態10を示すガス放電表
示パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図17】 本発明の実施の形態10の作用を説明する
図である。
【図18】 本発明の実施の形態11を示すガス放電表
示パネルの背面基板側の端部付近の拡大斜視図である。
【図19】 従来のガス放電表示パネルの構造を示す拡
大斜視図である。
【図20】 従来のガス放電表示パネルの隔壁の焼成時
の模式断面図である。
【図21】 従来のガス放電表示パネルの隔壁の焼成時
の模式側面図である。
【符号の説明】
1 背面基板 4 隔壁 5、51、52、8 切り欠き 6 隔壁の頂面 7、71、72 端部隔壁 10 隔壁材料 11 ポジマスクパターン 12 研磨材 14 蛇行端部 16 前面基板 40 隔壁端 41、42、44 隔壁先端部 43 窪み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA09 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GF12 GF19 JA15 JA17 MA23

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に複数の帯状の隔壁が形成された背
    面基板と、この背面基板と周縁部で張り合わされた前面
    基板とを備え、この前面基板が前記隔壁の頂面とほぼ接
    するよう設けられることにより、前記背面基板と前記前
    面基板と前記隔壁とで区画された放電空間が形成された
    ガス放電表示パネルにおいて、前記隔壁の端部近傍に、
    前記隔壁の頂面から前記背面基板方向に向けて、前記頂
    面の幅方向全域にわたる切り欠きを設けたことを特徴と
    するガス放電表示パネル。
  2. 【請求項2】 前記切り欠きの深さを前記隔壁の高さの
    0.1倍以上0.6倍以下にしたことを特徴とする請求
    項1記載のガス放電表示パネル。
  3. 【請求項3】 前記切り欠きから隔壁端までの前記隔壁
    の頂面の長さを前記隔壁の頂面の幅の1〜10倍にした
    ことを特徴とする請求項1記載のガス放電表示パネル。
  4. 【請求項4】 前記切り欠きから隔壁端までの前記隔壁
    の高さがパネル中央部分の前記隔壁の高さより低いこと
    を特徴とする請求項1記載のガス放電表示パネル。
  5. 【請求項5】 前記切り欠きを前記隔壁の少なくとも片
    側端部近傍に複数個設けたことを特徴とする請求項1記
    載のガス放電表示パネル。
  6. 【請求項6】 前記隔壁の端部に、前記隔壁の幅より広
    い隔壁先端部を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    ガス放電表示パネル。
  7. 【請求項7】 前記隔壁先端部頂面の形状が矩形である
    ことを特徴とする請求項6記載のガス放電表示パネル。
  8. 【請求項8】 前記隔壁先端部頂面の形状が円形である
    ことを特徴とする請求項6記載のガス放電表示パネル。
  9. 【請求項9】 前記隔壁先端部頂面の中央部に窪みを設
    けたことを特徴とする請求項6記載のガス放電表示パネ
    ル。
  10. 【請求項10】 一面に複数の帯状の隔壁が形成された
    背面基板と、この背面基板と周縁部で張り合わされた前
    面基板とを備え、この前面基板が前記隔壁の頂面とほぼ
    接するよう設けられることにより、前記背面基板と前記
    前面基板と前記隔壁とで区画された放電空間が形成され
    たガス放電表示パネルにおいて、前記隔壁の端部に、こ
    の隔壁と隣接する隔壁の端部と接続され、高さが前記隔
    壁と同じ端部隔壁を設け、この端部隔壁の前記放電空間
    に接する部分に前記端部隔壁の頂面から前記隔壁の延在
    する方向全域にわたる切り欠きを設けたことを特徴とす
    るガス放電表示パネル。
  11. 【請求項11】 前記隔壁の端部近傍に、前記隔壁の頂
    面から前記背面基板方向に向けて、前記隔壁の幅方向全
    域にわたる切り欠きを設けたことを特徴とする請求項1
    0記載のガス放電表示パネル。
  12. 【請求項12】 一面に複数の帯状の隔壁が形成された
    背面基板と、この背面基板と周縁部で張り合わされた前
    面基板とを備え、この前面基板が前記隔壁の頂面とほぼ
    接するよう設けられることにより、前記背面基板と前記
    前面基板と前記隔壁とで区画された放電空間が形成され
    たガス放電表示パネルにおいて、前記隔壁の端部近傍を
    蛇行させたことを特徴とするガス放電表示パネル。
  13. 【請求項13】 一面に複数の帯状の隔壁が形成された
    背面基板と、この背面基板と周縁部で張り合わされた前
    面基板とを備え、この前面基板が前記隔壁の頂面とほぼ
    接するよう設けられることにより、前記背面基板と前記
    前面基板と前記隔壁とで区画された放電空間が形成され
    たガス放電表示パネルにおいて、前記隔壁の端部近傍を
    前記頂面の幅方向両側から交互に切り欠いたことを特徴
    とするガス放電表示パネル。
  14. 【請求項14】 低融点ガラスとバインダーが含まれる
    隔壁材料上に隔壁の形状に相当するポジマスクパターン
    を形成するポジマスクパターン形成工程と、形成された
    ポジマスクパターンを介して研磨材によりサンドブラス
    ト加工を施して隔壁材料の不要部分を切削する切削工程
    と、焼成でバインダーの焼失と低融点ガラスの溶融を行
    い燒結する燒結工程と、により前記隔壁を形成するガス
    放電表示パネルの製造方法において、前記切削工程にお
    ける前記研磨材の平均粒径および前記サンドブラスト加
    工の加工時間を調整することにより前記隔壁に切り欠き
    又は窪みを形成することを特徴とするガス放電表示パネ
    ルの製造方法。
  15. 【請求項15】 低融点ガラスと感光性バインダーが含
    まれる隔壁材料上に隔壁の形状に相当するネガマスクパ
    ターンを介して紫外線を照射する露光工程と、現像によ
    り隔壁材料の不要部分を除去する現像工程と、焼成でバ
    インダーの焼失と低融点ガラスの溶融を行い燒結する燒
    結工程と、により前記隔壁を形成するガス放電表示パネ
    ルの製造方法において、前記露光工程における前記紫外
    線の照射量を調整することにより前記隔壁に切り欠き又
    は窪みを形成することを特徴とするガス放電表示パネル
    の製造方法。
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