JP3411229B2 - プラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法

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JP3411229B2
JP3411229B2 JP1097299A JP1097299A JP3411229B2 JP 3411229 B2 JP3411229 B2 JP 3411229B2 JP 1097299 A JP1097299 A JP 1097299A JP 1097299 A JP1097299 A JP 1097299A JP 3411229 B2 JP3411229 B2 JP 3411229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネル(PDP)の隔壁(リブ)形成方法に関
し、さらに詳しくは、低融点ガラスを主成分とする隔壁
材料を用いて隔壁を形成する際に好適に用いられるPD
Pの隔壁形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは視認性に優れ、高速表示が可能
であり、しかも比較的大画面化の容易な薄型表示デバイ
スである。マトリクス表示方式の、なかでも面放電型の
PDPは、駆動電圧の印加に際して対となる表示電極を
同一の基板上に配列したPDPであり、蛍光体によるカ
ラー表示に適している。
【0003】従来、例えばAC駆動方式の面放電型のカ
ラーPDPは、以下のような構成となっている。すなわ
ち、パネルを構成する一方の基板上に面放電(表示用の
主放電であるため表示放電と呼ばれたり、アドレス後の
維持放電であるためサステイン放電と呼ばれたりする)
発生用の多数の主電極対が水平方向にほぼ平行に配置さ
れ、他方の基板上にアドレス放電発生用の複数のアドレ
ス電極および該アドレス電極を挟むように放電を物理的
に区分するためのストライプ状の多数のリブ(隔壁)が
垂直方向(主電極と交差する方向)にほぼ平行に設けら
れており、リブ間の細長い溝内には蛍光体層が形成され
ている。
【0004】このようなPDPでは、リブの形成方法と
して、サンドブラスト法や埋め込み法、積層印刷法など
の方法が知られている。サンドブラスト法は、ベタ膜の
リブ材料層上にマスクパターンを形成し、その上から研
磨材からなる切削粒子を吹き付けてリブを形成する方法
である。埋め込み法は、リブの部分をブランクにしたパ
ターンを基板上に形成し、そのブランクの部分にリブ材
料を埋め込んだ後、パターンを除去することによりリブ
を形成する方法である。積層印刷法は、リブを形成する
位置にスクリーン印刷によりリブ材料を複数回積層印刷
してリブを形成する方法である。
【0005】このような方法の内、量産工場では、主に
サンドブラスト法が用いられてリブが形成されている。
通常のサンドブラストによるリブの形成方法を以下に詳
述する。
【0006】まず、電極パターン及びその電極パターン
上に形成された誘電体層を有するガラス基板上に印刷等
の方法により所望の厚さ(100〜200μm)のベタ
膜のリブ材料層を形成し、その上にドライフィルムレジ
ストなどのレジスト膜をパターニングしてマスクパター
ンを形成する。次に、このマスクパターンを介してサン
ドブラストにより切削粒子を吹き付けてマスクパターン
のない部分のリブ材料層を切削する。その後、レジスト
パターンの剥離を行い、焼成することでリブを形成す
る。
【0007】これらの工程の内、レジストパターンの剥
離は、通常、剥離液や水などの溶液で洗い流すことによ
り行われる。この工程では、乾燥膜で高いアスペクトの
リブが剥離液や水などの溶液にさらされることで強度が
低下するため、リブ欠けなどの欠陥が生じやすい。
【0008】この剥離工程を回避するために、リブ材料
自身をマスクパターンとして用いる方法が知られてい
る。この方法では、例えば、リブ材料層の表面に、樹脂
量の多い同じリブ材料をパターニングすることで、サン
ドブラスト切削レート差を利用して、リブを形成するよ
うにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サンドブラスト法によるリブの形成方法では、上述した
ように、耐サンドブラストマスクとしてドライフィルム
レジストなどを用いた場合は、レジストパターンの剥離
工程が必要となり、この工程では、通常、レジストパタ
ーンを剥離液や水などの溶液で取り除くため、リブ欠け
などの欠陥が生じやすく、歩留まりが低下しやすい。
【0010】また、耐サンドブラストマスクとして樹脂
量の多いリブ材料を用いる場合は、剥離工程を省略する
ことができるが、リブ材料層上にスクリーン印刷や埋め
込みにより、樹脂量の多いリブ材料のパターンを形成す
る必要があり、工程数が増える。また、樹脂量を増加し
た程度では、サンドブラスト中のチッピング確率も高
く、わずかに切削されてリブ高さのバラつきとなりやす
い。
【0011】このような点から、レジストパターンの剥
離工程を経ることなく、かつ工程数を増やすことなく、
サンドブラストに対しても欠陥の発生しにくい耐サンド
ブラスト性のマスクパターンを作製し、これにより歩留
まりを向上させるとともに、PDPの背面側基板の製造
コストを下げ、簡易なサンドブラストプロセスを提供す
ることのできるPDPの隔壁形成方法の出現が望まれて
いた。
【0012】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、隔壁材料層の表面を加熱処理することに
より、隔壁材料層の表面に隔壁材料を硬化させたマスク
パターンを形成し、このマスクパターンを用いて、隔壁
材料層をサンドブラストで切削し、これによりリブ形成
の効率化を図るようにしたプラズマディスプレイパネル
の隔壁形成方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板上に形
成された低融点ガラスを主成分とする隔壁材料層の表面
を所定箇所だけ加熱により硬化させ、その硬化部分をマ
スクパターンとして利用して隔壁材料層に切削粒子を吹
き付けて隔壁材料層を切削し、その後焼成することによ
り基板上に隔壁を形成することからなり、隔壁材料層が
軟化点の異なる3種類の低融点ガラスを含み、軟化点の
1番低い低融点ガラスは隔壁材料層の表面を所定箇所だ
け加熱する前の仮焼成プロセスにおいて軟化され、軟化
点の2番目に低い低融点ガラスは隔壁材料層の表面を所
定箇所だけ加熱するプロセスにおいて軟化され、軟化点
の最も高い低融点ガラスは隔壁材料層の表面を所定箇所
だけ加熱した後の焼成プロセスにおいて軟化されること
を特徴とするプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方
法である。
【0014】すなわち、本発明においては、隔壁材料層
の表面を加熱処理することにより、隔壁材料層の表面に
隔壁材料を硬化させたマスクパターンを形成し、このマ
スクパターンを用いて、隔壁材料層をサンドブラストで
切削し、これにより隔壁を形成する。そして、その際、
隔壁材料層が軟化点の異なる3種類の低融点ガラスを含
み、軟化点の1番低い低融点ガラスは隔壁材料層の表面
を所定箇所だけ加熱する前の仮焼成プロセスにおいて軟
化され、軟化点の2番目に低い低融点ガラスは隔壁材料
層の表面を所定箇所だけ加熱するプロセスにおいて軟化
され、軟化点の最も高い低融点ガラスは隔壁材料層の表
面を所定箇所だけ加熱した後の焼成プロセスにおいて軟
化されるようにする。
【0015】図1は本発明の原理説明図である。この図
に示すように、本発明では、基板2上に低融点ガラスを
主成分とする隔壁材料層3を形成し(図1(A)参
照)、この隔壁材料層3の表面を所定箇所だけ熱源Kに
より加熱して焼成することで硬化させ、硬化部4を形成
する(図1(B)参照)。そして、この硬化部4をマス
クパターンとして利用して、例えば一般にサンドブラス
トと呼ばれるような方法で、隔壁材料層3に図中A方向
から切削粒子を吹き付けて隔壁材料層3を切削し(図1
(C)参照)、その後隔壁材料層3を焼成することによ
り基板2上に隔壁5を形成する(図1(D)参照)。熱
源Kとしては、レーザー、ランプ、加熱した金型等の各
種の熱源を用いることができる。
【0016】この発明においては、例えばレーザーを用
いて、隔壁材料の表面層を所定箇所だけ加熱により硬化
させるには、レーザーのパワーを0.5〜20(W)程
度に設定して、10〜300mm/sec程度の速度で
走査することが望ましい。通常、レーザーのパワーはレ
ーザー電源の電流及びビームエキスパンダーによって調
節することができる。また、開口を配置することで、開
口に応じた形状にレーザー光を変形させることができ
る。
【0017】この発明によれば、熱源で加熱された隔壁
材料層の表面の硬化部分(マスクパターンとして利用さ
れる部分)は、ガラス程度の硬度まで硬化しているた
め、切削粒子を吹き付けても切削されることはなく、従
来のレジストパターンを用いた場合と同様に隔壁を形成
することができる。
【0018】また、マスクパターンとして利用する硬化
部分は、そのまま隔壁材料として用いられるので、従来
のようなレジストパターンの剥離工程が不要となり、隔
壁材料層の切削後、そのまま焼成して隔壁を形成するこ
とができる。したがって、リブ欠け等の発生がなくな
り、歩留りが向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマディスプレイパ
ネルの隔壁形成方法は、マトリクス表示方式のPDPで
あれば、DC型、AC型、面放電型、対向放電型、2電
極構造、3電極構造等、いずれのPDPであっても適用
可能であり、またPALC(プラズマアドレス液晶ディ
スプレイパネル)にも適用可能である。
【0020】この発明において、基板としては、ガラ
ス、石英、シリコン等の基板や、これらの基板上に、電
極、絶縁膜、誘電体層、保護膜等の所望の構成物を形成
した基板が含まれる。
【0021】隔壁材料層に用いられる隔壁材料として
は、低融点ガラスを主成分とするものであればよく、低
融点ガラス粉末に、フィラー、バインダーとしての樹脂
および溶媒を加えた公知の低融点ガラスペーストを用い
ることができる。
【0022】この隔壁材料に用いる低融点ガラス粉末と
しては、軟化点が300〜600℃で、粉末の粒度が〜
20μmの、例えばPbO−B22−SiO2系ガラス
などを用いることができる。
【0023】フィラーとしては、酸化クロム(Cr
23)やチタニア(TiO2)やアルミナ(Al23
や酸化銅(CuO)を用いることができる。バインダー
樹脂としては、主として、エチルセルロースやアクリル
系の樹脂等を用いることができる。
【0024】低融点ガラス粉末には、軟化点の異なる複
数種類の低融点ガラス粉末を混合したものを用いてもよ
い。このように軟化点の異なる複数種類の低融点ガラス
粉末を混入した隔壁材料としては、例えば、軟化点の異
なる2種類の低融点ガラス粉末に、フィラーと、バイン
ダーとしての樹脂とを混入し、シート状にした、公知の
シート状のリブ材料などを適用することができる。
【0025】隔壁材料層に切削粒子を吹き付けて隔壁材
料層を切削する方法としては、公知のサンドブラスト等
の方法を適用することができる。焼成は、公知の焼成方
法を適用することができる。
【0026】この発明においては、隔壁材料層の表面を
所定箇所だけ加熱する前に、隔壁材料に含まれる樹脂成
分を焼失させるために、隔壁材料層を、切削後の焼成の
際の温度よりも低い温度で仮焼成するようにしてもよ
く、このように仮焼成した場合には、隔壁材料から樹脂
成分が取り除かれるので、隔壁材料層の表面を所定箇所
だけ加熱により硬化させる際に、硬化部分に樹脂成分が
含まれることがなくなり、PDPとして使用する際の放
電への悪影響を防止することができる。
【0027】隔壁材料層は、暗色の熱吸収材を含んでい
てもよく、これによりレーザーやランプで隔壁材料層の
表面を加熱する際の加熱効率を向上させることができ
る。
【0028】また、隔壁材料層は、熱伝導率を高めるた
めの材料を含んでいてもよく、これにより、隔壁材料層
の表面が加熱された際に、熱伝導率が悪いために加えら
れた熱が伝導せず、隔壁材料層の表面のみが加熱され、
温度上昇が大きくなって焼成硬化できず、隔壁材料が昇
華してしまうような現象を防止することができる。
【0029】以下、図面に示す実施の形態に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定
されるものではない。
【0030】実施例1 図2は本発明のリブ形成方法が適用されるPDPの内部
構造を示す斜視図である。このPDPはマトリクス形式
のカラー表示が可能なAC型3電極面放電構造のPDP
である。
【0031】PDP1は、前面側のガラス基板11の内
面に、行L毎に一対ずつサステイン電極(表示電極)
X,Yが配列されている。行Lは画面における水平方向
のセル列である。サステイン電極X,Yは、それぞれが
ITOからなる透明導電膜41とCr−Cu−Crから
なる金属膜(バス電極)42で形成され、低融点ガラス
からなる厚さ30μm程度の誘電体層17で被覆されて
いる。誘電体層17の表面にはマグネシア(MgO)か
らなる厚さ数千オングストロームの保護膜18が設けら
れている。アドレス電極Aは、背面側のガラス基板21
の内面を覆う下地層22の上に配列されており、厚さ1
0μm程度の誘電体層24によって被覆されている。誘
電体層24の上には、高さ150μmのストライプ状の
低融点ガラスからなるリブ29が、各アドレス電極Aの
間に1つずつ設けられている。これらのリブ29によっ
て放電空間30が行方向にサブピクセル(単位発光領
域)毎に区画され、且つ放電空間30の間隙寸法が規定
されている。そして、リブ間の細長い溝内に、アドレス
電極Aの上方及びリブ29の側面を含めて背面側の内面
を被覆するように、カラー表示のためのR,G,Bの3
色のストライプ状の蛍光体層28R,28G,28Bが
設けられている。3色の配置パターンは、1列のセルの
発光色が同一で且つ隣接する列どうしの発光色が異なる
ストライプパターンである。リブ形成に際しては、コン
トラストを高めるために頂上部が暗色に着色されること
もある。着色は材料のガラスペーストに所定色の顔料を
添加することにより行われる。
【0032】放電空間30には主成分のネオンにキセノ
ンを混合した放電ガスが充填されており(封入圧力は5
00Torr)、蛍光体層28R,28G,28Bは放
電時にキセノンが放つ紫外線によって局部的に励起され
て発光する。表示の1ピクセル(画素)は行方向に並ぶ
3個のサブピクセルで構成される。各サブピクセル内の
構造体がセル(表示素子)である。リブ29の配置パタ
ーンがストライプパターンであることから、放電空間3
0のうちの各列に対応した部分は全ての行Lに跨がって
列方向に連続している。そのため、隣接する行Lどうし
の電極間隙(逆スリット)の寸法は各行Lの面放電ギャ
ップ(例えば50〜150μmの範囲内の値)より十分
に大きく、列方向の放電結合を防ぐことのできる値(例
えば150〜500μmの範囲内の値)に選定されてい
る。逆スリットには非発光の白っぽい蛍光体層を隠す目
的で、前面側の基板11の外面側又は内面側に図示しな
い遮光膜(いわゆるブラックストライプ)が設けられる
こともある。
【0033】図3の(A)〜(D)は本実施例のリブ形
成方法を工程順に示す説明図である。本実施例では、リ
ブ材料層の表面の加熱処理にレーザーの熱源を用い、こ
れによりマスクパターンを形成するリブ形成方法のプロ
セスを示している。以下、工程順に説明する。
【0034】(A)リブベタ膜形成工程 まず、リブ形成の下準備が施された、つまり下地層2
2、アドレス電極A、および誘電体層24が形成された
背面側の基板21上に、リブ材料でリブベタ膜(ベタ膜
のリブ材料層)51を形成して乾燥させ、乾燥膜とする
(図3(A)参照)。
【0035】リブ材料としては、低融点ガラス粉末に、
フィラー、バインダーとしての樹脂および溶媒を加えた
公知の低融点ガラスペーストを用い、リブベタ膜は厚さ
100〜300μmに形成する。リブベタ膜の形成方法
は、スクリーン印刷による積層印刷やスロットコータ法
を適用することができる。リブベタ膜を形成した後は、
乾燥炉内で、100〜200℃の温度で、20〜30分
乾燥させて溶媒を除去する。
【0036】(B)マスク形成工程 次に、リブベタ膜51の表面にレーザー52で直接描画
してレーザー52の照射された部分を加熱して焼成硬化
させ、硬化部53を形成する(図3(B)参照)。
【0037】レーザーとしては、加工に用いられること
が多いYAGやCO2レーザーなどが使用可能であり、
出力も20(W)程度の小出力のものが利用できる。レ
ーザー側には一辺が約80μm程度の矩形の開口が設け
られており、この開口を介してレーザーを照射する。本
発明者らの実験によれば、YAGレーザーの方が微細パ
ターンを効率的に描画できることが確認された。
【0038】本実施例では、レーザーは、パワーを1.
82(W)に設定し、走査速度30〜60mm/sec
で照射した。レーザーの照射については、レーザー照射
装置側を固定し、背面側の基板21をステージ上に置
き、そのステージを30〜60mm/secの速度で直
線移動させてレーザーの照射を行った。レーザー照射に
は、1本のレーザーからの1本の光線だけを用いたが、
レーザーを複数本設置し、複数本のレーザー光線を並行
させて照射するようにしてもよい。これにより、厚み1
70μm程度のリブベタ膜51に対し、厚さ30μm程
度の硬化部53を形成することができる。
【0039】本実施例では、リブベタ膜51に混入した
低融点ガラスとしては、軟化点が520〜540℃のも
のを用いた。これは、リブ形成後の蛍光体層の形成工程
における蛍光体ペーストの焼成時や、PDPの封止時の
加熱によって低融点ガラスが軟化しないようにするため
であるが、この低融点ガラスが軟化する程度のパワーで
レーザーを照射し、その後自然冷却により低融点ガラス
を硬化させる。
【0040】(C)サンドブラスト工程 次に、この硬化部53をマスクパターンとして利用し、
このマスクパターンを介して、研磨材からなる切削粒子
を図中矢印Aの方向から吹き付ける、いわゆるサンドブ
ラストを行い、リブベタ膜51をリブの形に切削する
(図3(C)参照)。
【0041】(D)焼成工程 次に、リブの形に切削されたリブベタ膜51を焼成し
て、樹脂成分を焼失させ、リブ29を得る(図3(D)
参照)。焼成温度は、リブベタ膜51に含まれた低融点
ガラスが軟化し、かつ樹脂が焼失する温度とする。本実
施例では、約550℃とした。すなわち、本実施例で
は、リブベタ膜51中の低融点ガラスには軟化点が52
0〜540℃のものを用いており、一方、樹脂の燃える
温度は約100〜400℃程度であるので、焼成温度を
約550℃とした。
【0042】このようにして、レーザー照射によりリブ
ベタ膜51の表面層に硬化部53を形成し、この硬化部
53をマスクパターンとして用いてリブベタ膜51のサ
ンドブラストを行う。硬化部53はもともとリブ材料で
構成されており、このマスクパターンは剥離する必要が
ないため、サンドブラスト後、そのまま焼成してリブを
形成することができる。
【0043】これにより、従来のようなレジストパター
ンの剥離によるリブ欠けなどの欠陥が生じることがない
ので、歩留まりが向上する。また、レジスト材料を用い
る必要がないので、材料費を削減して、製造コストを下
げることができる。さらに、レジストパターンの形成工
程や、剥離工程が不要となるため、製造に要する時間を
従来よりも縮小してタクトを向上させることができ、リ
ブ形成の効率化を図ることができる。
【0044】また、リブベタ膜51を深さ方向に全て硬
化させるのではなく、表面層だけを硬化させるので、深
さ方向に全て硬化させるよりも小さいレーザーパワーで
実施することができる。なお、リブベタ膜51中には樹
脂成分が含まれており、これにレーザーを照射して短時
間に加熱した場合、樹脂成分が完全に燃焼されず硬化部
53に残留してしまうことがあるが、リブベタ膜51の
表面層だけを硬化させるので、リブ29中に含まれる樹
脂の量を最小に抑えることができる。
【0045】実施例2 図4の(A)〜(D)は本発明の実施例2のリブ形成方
法を示す説明図であり、リブ材料層の表面の加熱処理の
熱源としてランプを用いてマスクパターンを形成するリ
ブ形成方法のプロセスを示している。本実施例は、実施
例1と比較して、(B)のマスク形成工程だけが異な
り、他の工程は同じである。
【0046】本実施例では、まず、実施例1と同様に、
背面側の基板21上にリブベタ膜51を形成して乾燥さ
せる(図4(A)参照)。次に、リブベタ膜51の表面
に、リブに応じた開口を有するフォトマスク61を配置
し、このフォトマクス61を介してランプ62から光6
3を照射して、リブベタ膜51の表面の、フォトマスク
61の開口に応じた部分を加熱して焼成硬化させ、硬化
部53を形成する(図4(B)参照)。
【0047】ここで用いるランプ62は、光の照射によ
りリブベタ膜51を、リブベタ膜51内の低融点ガラス
が軟化する温度まで加熱昇温できるランプであればよ
く、このランプとしては、例えば、PDP内部には表示
に影響を与えない場所に不純物ガスを吸収するためのゲ
ッター剤等を配置することがあるが、そのゲッター剤を
活性化するためにゲッター剤に光を照射するキセノンラ
ンプなどを利用することができる。
【0048】次に、実施例1と同様に、サンドブラスト
工程(図4(C)参照)と焼成工程(図4(D)参照)
を経て、背面側の基板21上にリブ29を形成する。こ
のように、ランプ62により硬化部53を形成し、この
硬化部53をマスクパターンとして用いてサンドブラス
トを行うことにより、サンドブラスト後、そのまま焼成
してリブを形成することができる。
【0049】実施例3 図5の(A)〜(D)は本発明の実施例3のリブ形成方
法を示す説明図であり、リブ材料層の表面の加熱処理の
熱源として、加熱した金型を用いてマスクパターンを形
成するリブ形成方法のプロセスを示している。本実施例
も、実施例1と比較して、(B)のマスク形成工程だけ
が異なり、他の工程は同じである。
【0050】本実施例においては、まず、実施例1と同
様に、背面側の基板21上にリブベタ膜51を形成して
乾燥させる(図5(A)参照)。次に、リブベタ膜51
の表面に、リブに応じた凹凸を有する金型71を加熱し
て当接させ、リブベタ膜51の表面の、金型71の凸部
に対応する部分を加熱して焼成硬化させ、硬化部53を
形成する(図5(B)参照)。
【0051】次に、実施例1と同様に、サンドブラスト
工程(図5(C)参照)と焼成工程(図5(D)参照)
を経て、背面側の基板21上にリブ29を形成する。こ
のように、加熱した金型71により硬化部53を形成
し、この硬化部53をマスクパターンとして用いてサン
ドブラストを行うことにより、サンドブラスト後、その
まま焼成してリブを形成することができる。
【0052】実施例4 図6の(A)〜(E)は本発明の実施例4のリブ形成方
法を示す説明図であり、リブ材料としてシート状のリブ
材料を用いたプロセスを示している。
【0053】本実施例においては、まず、背面側の基板
21上に、シート状のリブ材料81をラミネートにより
積層する(図6(A)参照)。シート状のリブ材料81
は、軟化点の異なる2種類の低融点ガラス粉末に、フィ
ラーと、バインダーとしての樹脂とを混入し、シート状
にしたものである。本実施例においては、シート状のリ
ブ材料として、デュポン社製のSBTOS(商品名)シ
ートを用いた。
【0054】次に、シート状のリブ材料81を仮焼成し
て、樹脂成分を除去し、軟化点の低い低融点ガラスだけ
を軟化させて硬化させた仮焼成膜82を得る(図6
(B)参照)。シート状のリブ材料81は多量の樹脂成
分を含むため、通常はそのままサンドブラストできな
い。このため、この仮焼成の工程で樹脂成分を焼失さ
せ、軟化点の低い方の低融点ガラスを軟化させて、フリ
ット(軟化点の高い方の低融点ガラス粉末)間のバイン
ダとして作用させる。本実施例では、460〜480℃
の温度で仮焼成を行った。
【0055】次に、実施例1〜3のいずれかの方法で、
仮焼成膜82の表面層の加熱処理を行い、樹脂成分のな
い硬化部83を形成する(図6(C)参照)。この硬化
部83の形成は、軟化点の高い方の低融点ガラスを軟化
させて硬化させることにより行う。これにより、硬化部
83と硬化部83以外とで、サンドブラスト時のエッチ
ングレートに差を持たせることができる。
【0056】次に、実施例1〜3と同様に、サンドブラ
スト工程(図6(D)参照)と、本焼成工程(図6
(E)参照)を経て、背面側の基板21上にリブ29を
形成する。このように、シート状のリブ材料81を用
い、仮焼成後、硬化部83を形成し、この硬化部83を
マスクパターンとして用いてサンドブラストを行うこと
により、サンドブラスト後、そのまま焼成してリブを形
成することができる。
【0057】また、シート状のリブ材料81を用い、本
焼成よりも低い温度で仮焼成して、リブ材料81中の樹
脂成分を焼失させ、その後、仮焼成膜82の表面層を加
熱処理するので、硬化部83に樹脂成分が混入せず、こ
のように、不安定要素となりうる成分を取り除くため、
さらに歩留まりの向上が期待できる。
【0058】本実施例では、第1の低融点ガラスa1の
軟化点<第2の低融点ガラスa2の軟化点、となるよう
にしており、第1の低融点ガラスa1としては軟化点が
460〜480℃程度、第2の低融点ガラスa2として
は軟化点が520〜540℃程度のものを用いた。
【0059】実施例5 図7の(A)〜(D)は本発明の実施例5のリブ形成方
法を示す説明図であり、リブベタ膜51の表面に熱吸収
率の高い黒色(灰色等の暗色も含む)の材料を用いてリ
ブを形成するリブ形成方法のプロセスを示している。こ
の例は、実施例1または実施例2と組み合わせて用いる
ことにより、リブベタ膜51の表面層を効率良く加熱し
て焼成硬化させることができる。
【0060】本実施例では、まず、背面側の基板21上
にリブベタ膜51を形成して乾燥させるのであるが、リ
ブベタ膜51の表面には熱吸収率の高い黒色のリブ材料
51aを用いる(図7(A)参照)。この黒色のリブ材
料は、通常の低融点ガラスペーストに酸化クロムなどの
黒色のフィラーを添加することで作製することができ
る。
【0061】次に、実施例1または2のいずれかの方法
でリブベタ膜51の表面層の加熱処理を行い、黒色の硬
化部53aを形成する(図7(B)参照)。リブベタ膜
51の表面には、黒色のリブ材料51aを用いているの
で、光照射時の熱吸収効率が高くなり、リブベタ膜51
の表面層を効率よく焼成硬化させることができる。本発
明者らの実験によれば、ランプを用いる実施例2で顕著
な効果が得られた。
【0062】次に、実施例1〜3と同様に、サンドブラ
スト工程(図7(C)参照)と焼成工程(図7(D)参
照)を経て、背面側の基板21上にリブ29を形成す
る。このように、リブベタ膜51の表面に黒色のリブ材
料51aを用いることにより、熱の吸収効率を高めて、
リブベタ膜51の表面層を効率よく焼成硬化させること
ができる。また、形成後のリブ29の表面を黒色にする
ことができるので、放電セルの境界部分が黒い、いわゆ
るブラックストライプのPDPの作成に好都合である。
【0063】上記の実施例1〜3および実施例5におい
ては、リブ材料中に、軟化点の異なる低融点ガラスを2
種類以上混入しておいてもよく、このようにした場合に
は、その内で最も軟化点の低い低融点ガラスのみを軟化
させて、リブベタ膜の表面に硬化部を形成すればよいの
で、レーザーの出力、ランプの出力、あるいは金型の加
熱温度を最小に抑えることができ、これにより製造に要
する時間をさらに縮小してタクトを向上させることがで
き、製造コストの低減を図ることができる。
【0064】軟化点の異なる低融点ガラスを2種類混合
する場合には、リブベタ膜の硬化部と樹脂を含む部分と
のエッチングレートに差がでるように、つまり樹脂部分
の結着力よりも硬化部の結着力のほうが強くなるよう
に、軟化点の低い低融点ガラスと軟化点の高い低融点ガ
ラスの混合比を適切に設定する。
【0065】このように、レーザーの出力、ランプの出
力、あるいは金型の加熱温度を抑えようとする場合、実
施例4のシート状のリブ材料を用いるときには、軟化点
の異なる低融点ガラスを3種類混入させるようにすれば
よい。このようにした場合には、仮焼成時に軟化点の1
番低い低融点ガラスが軟化して硬化するので、リブベタ
膜の表面層の加熱処理時には、軟化点の2番目に低い低
融点ガラスと軟化点の最も高い低融点ガラスが粒子状で
残っている。したがって、この内の軟化点の2番目に低
い低融点ガラスだけを熱源で軟化させるようにすれば、
軟化点の最も高い低融点ガラスを軟化させるよりも、レ
ーザーの出力、ランプの出力、あるいは金型の加熱温度
を小さく抑えることができる。この具体例として、シー
ト状のリブ材料を用い、軟化点の異なる低融点ガラスを
3種類混入させた例を次に説明する。
【0066】実施例6 図8の(A)〜(E)は本発明の実施例6のリブ形成方
法を示す説明図であり、リブ材料として2層構造のシー
ト状のリブ材料を用いたプロセスを示している。
【0067】本実施例においては、まず、背面側の基板
21上に、2層構造のシート状のリブ材料91をラミネ
ートにより積層する(図8(A)参照)。このシート状
のリブ材料91は、上述したような、軟化点の異なる3
種類の低融点ガラス粉末に、フィラーと、バインダーと
しての樹脂とを混入したものを、2層のシート状にした
ものである。
【0068】3種類の低融点ガラス粉末は、第1の低融
点ガラスa1の軟化点<第2の低融点ガラスa2の軟化
点<第3の低融点ガラスa3の軟化点、となるように設
定している。そして、この2層構造のシート状のリブ材
料91は、表面の第1層91aには第1の低融点ガラス
a1と第2の低融点ガラスa2とが含まれ、下層の第2
層91bには第1の低融点ガラスa1と第3の低融点ガ
ラスa3とが含まれた構成となっている。
【0069】次に、シート状のリブ材料91を仮焼成し
て、樹脂成分を除去し、第1の低融点ガラスa1だけを
軟化させて硬化させた仮焼成膜92を得る(図8(B)
参照)。本実施例では、460〜480℃の温度で仮焼
成を行った。この仮焼成の工程で樹脂成分を焼失させ、
第1の低融点ガラスa1だけを軟化させて、フリット
(第2と第3の低融点ガラス粉末)間のバインダとして
作用させる。したがって、仮焼成後は、シート状のリブ
材料91は、第1層92aには第2の低融点ガラスa2
が粉末のまま残り、第2層92bには第3の低融点ガラ
スa3が粉末のまま残った状態となっている。
【0070】次に、実施例1〜3のいずれかの方法で、
仮焼成膜92の第1層92aの加熱処理を行い、硬化部
93を形成する(図8(C)参照)。この硬化部93の
形成は、第1層92aの第2の低融点ガラスa2を軟化
させて硬化させることにより行う。これにより、硬化部
93と硬化部93以外とで、サンドブラスト時のエッチ
ングレートに差を持たせることができる。
【0071】次に、実施例1〜4と同様に、サンドブラ
スト工程(図8(D)参照)と、本焼成工程(図8
(E)参照)を経て、背面側の基板21上にリブ29を
形成する。
【0072】このように、2層構造のシート状のリブ材
料91を用い、仮焼成後、硬化部93を形成し、この硬
化部93をマスクパターンとして用いてサンドブラスト
を行うことにより、サンドブラスト後、そのまま焼成し
てリブを形成することができる。また、第3の低融点ガ
ラスa3よりも軟化点の低い第2の低融点ガラスa2を
軟化させればよいので、第3の低融点ガラスa3を軟化
させるよりも、レーザーの出力、ランプの出力、あるい
は金型の加熱温度を小さく抑えることができる。
【0073】なお、上記の実施例1〜6においては、リ
ブベタ膜の表面に熱伝導率が高くなるような材料を添加
するようにしてもよい。すなわち、リブベタ膜の熱伝導
率が悪い場合には、レーザー、ランプ、あるいは金型に
よって与えられた熱が周囲(深さ方向)に伝導せず、リ
ブベタ膜の表面だけが加熱され、表面の温度上昇が大き
くなって、リブ材料が焼成硬化されず昇華してしまうよ
うな現象が生ずることがあるが、リブベタ膜の表面に熱
伝導率が高くなるような材料を添加しておくことによ
り、このようなリブ材料の昇華現象を防止することがで
きる。
【0074】この熱伝導率が高くなるような材料として
は、クロムの粒子のような金属のフィラーを用いること
ができる。
【0075】このようにして、リブベタ膜の表面層を所
定箇所だけ加熱により硬化させ、この硬化部分をマスク
パターンとして用いてリブベタ膜を切削することによ
り、余分な工程を増やすことなく、レジストパターンの
剥離工程を省略することができる。これにより、リブ欠
けなどの欠陥の生じやすいウェットの剥離工程を行わず
にリブを形成することができるので、リブ形成の歩留ま
りを向上させることができる。
【0076】さらに、耐サンドブラストマスク材料が不
要となるとともに、マスクパターン形成の現像工程を撤
廃することができ、レーザーによる直描の方法などを用
いれば、露光マスクも不要となるので、従来よりも製造
コスト及び材料コストを大幅に低減することができる。
【0077】また、リブ材料として2種類以上の軟化点
の異なる低融点ガラスを含むリブ材料を用い、軟化点の
最も低い1種類の低融点ガラスだけが軟化する温度まで
リブベタ膜を加熱したり、リブベタ膜の表面に熱吸収効
率の高い黒色の材料を添加したり、また、リブ材料に熱
伝導率が高くなるような材料を添加することにより、効
率よく小パワーで良好なリブを形成することができる。
【0078】
【発明の効果】この発明によれば、隔壁材料層の表面を
所定箇所だけ加熱により硬化させ、この硬化部分をマス
クパターンとして用いて隔壁材料層を切削するので、従
来のリブ欠けなどの欠陥の生じやすいレジストパターン
の剥離工程が不要となり、リブ形成の効率化と製造工程
の簡略化を図ることができる。そして、隔壁材料層の少
なくとも表面が熱伝導率を高めるための材料を含む層で
ある場合には、隔壁材料の昇華現象を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の隔壁形成方法が適用されるPDPの内
部構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例1のリブ形成方法を示す説明図
である。
【図4】本発明の実施例2のリブ形成方法を示す説明図
である。
【図5】本発明の実施例3のリブ形成方法を示す説明図
である。
【図6】本発明の実施例4のリブ形成方法を示す説明図
である。
【図7】本発明の実施例5のリブ形成方法を示す説明図
である。
【図8】本発明の実施例6のリブ形成方法を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 AC型3電極面放電構造のPDP 11 前面側のガラス基板 17 誘電体層 18 保護膜 21 背面側のガラス基板 22 下地層 24 誘電体層 28R,28G,28B 蛍光体層 29 リブ 30 放電空間 41 透明導電膜 42 金属膜(バス電極) 51 リブベタ膜 51a 黒色のリブ材料 52 レーザー 53 硬化部 53a 黒色の硬化部 61 フォトマクス 62 ランプ 63 光 71 金型 81 シート状のリブ材料 82 仮焼成膜 83 樹脂成分のない硬化部 91 2層構造のシート状のリブ材料 91a,92a リブ材料の第1層 91b,92b リブ材料の第2層 92 2層構造の仮焼成膜 93 樹脂成分のない硬化部 A アドレス電極 L 行 X,Y サステイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−269936(JP,A) 特開 平10−114541(JP,A) 特開 平10−125236(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 H01J 11/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された低融点ガラスを主成
    分とする隔壁材料層の表面を所定箇所だけ加熱により硬
    化させ、その硬化部分をマスクパターンとして利用して
    隔壁材料層に切削粒子を吹き付けて隔壁材料層を切削
    し、その後焼成することにより基板上に隔壁を形成する
    ことからなり、 隔壁材料層が軟化点の異なる3種類の低融点ガラスを含
    み、軟化点の1番低い低融点ガラスは隔壁材料層の表面
    を所定箇所だけ加熱する前の仮焼成プロセスにおいて軟
    化され、軟化点の2番目に低い低融点ガラスは隔壁材料
    層の表面を所定箇所だけ加熱するプロセスにおいて軟化
    され、軟化点の最も高い低融点ガラスは隔壁材料層の表
    面を所定箇所だけ加熱した後の焼成プロセスにおいて軟
    化されることを特徴とする プラズマディスプレイパネル
    の隔壁形成方法。
  2. 【請求項2】 隔壁材料層が少なくとも2層からなり、
    加熱により所定箇所だけ硬化される表面の第1層には軟
    化点の1番低い低融点ガラスと軟化点の2番目に低い低
    融点ガラスとが含まれており、第1層よりも下層の第2
    層には軟化点の1番低い低融点ガラスと軟化点の最も高
    い低融点ガラスとが含まれていることを特徴とする請求
    記載のプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方
    法。
  3. 【請求項3】 隔壁材料層が、基板上に貼り付けたシー
    ト状の材料層である請求項記載のプラズマディスプレ
    イパネルの隔壁形成方法。
  4. 【請求項4】 隔壁材料層の少なくとも表面が、暗色の
    熱吸収材を含む層である請求項1記載のプラズマディス
    プレイパネルの隔壁形成方法。
  5. 【請求項5】 基板上に形成された低融点ガラスを主成
    分とする隔壁材料層の表面を所定箇所だけ加熱により硬
    化させ、その硬化部分をマスクパターンとして利用して
    隔壁材料層に切削粒子を吹き付けて隔壁材料層を切削
    し、その後焼成することにより基板上に隔壁を形成する
    ことからなり、 隔壁材料層の少なくとも表面が、熱伝導率を高めるため
    の材料を含む層であるプラズマディスプレイパネルの隔
    壁形成方法。
  6. 【請求項6】 隔壁材料層の表面の加熱が、レーザーに
    よって行われる請求項1からのいずれか1つに記載の
    プラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法。
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