JP2001236560A - 飲料供給装置 - Google Patents

飲料供給装置

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JP2001236560A
JP2001236560A JP2000202088A JP2000202088A JP2001236560A JP 2001236560 A JP2001236560 A JP 2001236560A JP 2000202088 A JP2000202088 A JP 2000202088A JP 2000202088 A JP2000202088 A JP 2000202088A JP 2001236560 A JP2001236560 A JP 2001236560A
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hot water
shaft
predetermined
gear
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JP2000202088A
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Noboru Chigira
登 千木良
Naoto Fukushima
直人 福島
Hiroshi Yamamoto
廣 山本
Kazuhiro Uehara
一博 上原
Yukichi Mizuno
裕吉 水野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプサイズを大にせず、簡素な構成で長期
にわたって軸封部からの液漏れを防止でき、装置コスト
の安価なポンプを有する飲料供給装置を提供する。 【解決手段】 ポンプ60内の軸シール装着溝61Hに
溝61Jを形成し、この溝61Jを介して軸シール67
Aにかかる圧力を低圧部の開口部61Dに逃がすように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲料供給装置に関
し、特に、湯タンクから抽出機に所定の圧力で湯を供給
するポンプの構成を複雑化することなくシール寿命を向
上させた飲料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の飲料供給装置として、所定の粒度
に粉砕されたコーヒー豆を抽出機に供給し、ポンプで加
圧した所定の高圧の湯を抽出機に供給してコーヒー液を
高圧で抽出するものがある。
【0003】上記した飲料供給装置では、抽出に必要な
湯をポンプで加圧して供給することから、ポンプや湯の
供給管路に高い圧力特性が要求される。特に、ポンプに
おいては主軸が本体を貫通する部分に設けられるシール
部(軸封部)に高い圧力が加わると、弾性部材で形成さ
れるシール部材では主軸の回転に基づく摺動抵抗との相
乗作用によってシール部材の寿命が低下し、液漏れが生
じることがある。このような軸封部の耐久性を改善する
ものとして、メカニカルシールを用いた軸封部構造が知
られている。
【0004】図17は、従来のメカニカルシールを使用
したポンプを示し、ポンプ本体を形成し、水の排出部5
0Aを有するケース50と、ケース50の前面にボルト
51によって固定され、水の導入部52Aを有する前面
部52と、ボルト51によってケース50の内部に固定
され、導入部52Aに連続する誘導部53と、駆動源
(図示せず)から伝達される回転力に基づいて所定の方
向に回転する軸54と、ナット54Aによって軸54に
固定される羽根55と、軸54をケース50に回転自在
に支持するベアリング56と、ケース50の水圧作用部
を貫通する軸54をシールするメカニカルシール57を
有し、ケース50の下部をボルト51によって図示しな
い固定系に固定している。
【0005】メカニカルシール57は、一体的に形成さ
れたセラミック等の摺動部材57Aを有してケース50
に固定される固定リング57Bと、摺動部材57Aに面
接触するカーボン等の摺動部材57Cを有する回転リン
グ57Dと、軸54に固定されるカラー57Eと、回転
リング57Dとカラー57Eとの間に装着されるコイル
スプリング57Fを有し、羽根55の回転に基づいて導
入部52Aから排出部50Aにかけての矢印方向に水を
圧送することにより軸54にかかる紙面右方向の軸移動
を摺動部材57Aおよび57Cの面接触に基づいて抑止
するとともに水漏れを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のメカニ
カルシールを用いた軸封部を有するポンプは部品数が大
であり、かつ、軸支持構造やシール構造の機械的強度が
必要になってポンプのサイズを大型化させるため、例え
ば、カップ式自動販売機等の機器サイズに制約のある飲
料供給装置では装着が困難になる。また、装着できたと
しても装置コストが大になるという問題がある。また、
ゴム等の弾性部材で形成されたシール部材によって5〜
10kg/cm2の圧力の加圧流体をシールしようとす
ると、シール部分が加圧流体によって加圧されて劣化
し、長期使用に耐えることができない。
【0007】従って、本発明の目的は、ポンプサイズを
大にせず、簡素な構成で長期にわたって軸封部からの液
漏れを防止でき、装置コストの安価なポンプを有する飲
料供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、コーヒー豆を粉砕した所定の粒度の挽き豆を
供給する挽き豆供給部と、前記所定の粒度の挽き豆を受
けて所定の圧縮状態に圧縮し、湯タンクから供給される
所定の圧力の湯を前記所定の圧縮状態に圧縮された挽き
豆に通過させることによってコーヒー液を抽出する抽出
機と、前記湯を加圧して所定の圧力で前記抽出機に供給
するポンプを備え、前記ポンプは、前記湯タンクの湯を
流入する流入部および前記抽出機に通じる流出部を有す
る本体と、駆動軸に設けられる駆動歯車と従動軸に設け
られる従動歯車からなる一対の歯車を有し、前記流入部
から流入する前記湯を前記一対の歯車のピッチ間に保持
して前記本体の内壁に沿って移動させることにより前記
流出部から前記所定の圧力で流出させる歯車部と、前記
駆動歯車の前記駆動軸が前記本体を貫通する部分をシー
ルするシール部材を有した軸シール部と、前記所定の圧
力に基づいて前記シール部材を加圧する前記湯を前記流
入部に還流させる前記本体の内部に形成された還流溝を
有する飲料供給装置を提供する。
【0009】上記した飲料供給装置によると、噛合する
一対の歯車の回転に基づいて本体内の圧力が上昇するこ
とによりシール部材を加圧する湯を還流溝を介して低圧
側の流入部に還流することで、浸透した湯の圧力によっ
てシール部材が駆動軸の外周に押しつけられることを防
止する。このことによって駆動軸の回転速度と摺動摩擦
の関係に基づいてシール部材に加わる負荷が低減され
る。
【0010】また、本発明は上記目的を達成するため、
コーヒー豆を粉砕した所定の粒度の挽き豆を供給する挽
き豆供給部と、前記所定の粒度の挽き豆を受けて所定の
圧縮状態に圧縮し、湯タンクから供給される所定の圧力
の湯を前記所定の圧縮状態に圧縮された挽き豆に通過さ
せることによってコーヒー液を抽出する抽出機と、前記
湯を加圧して所定の圧力で前記抽出機に供給するポンプ
を備え、前記ポンプは、前記湯タンクの湯を流入する流
入部および前記抽出機に通じる流出部を有する本体と、
駆動軸に設けられる駆動歯車と従動軸に設けられる従動
歯車からなる一対の歯車を有し、前記流入部から流入す
る前記湯を前記一対の歯車のピッチ間に保持して前記本
体の内壁に沿って移動させることにより前記流出部から
前記所定の圧力で流出させる歯車部と、前記駆動歯車の
前記駆動軸が前記本体を貫通する部分をシールするシー
ル部材を有した軸シール部とを有し、前記歯車部は、前
記一対の歯車を構成する前記駆動歯車の駆動軸と従動歯
車の従動軸を結ぶ線上で噛合する歯の先端部と底部とが
接触することを特徴とする飲料供給装置。
【0011】上記した飲料供給装置によると、噛合する
一対の歯車の回転に基づいて上昇した本体内の圧力によ
り一対の歯車の駆動軸と従動軸が軸間距離を狭める方向
に移動しようとすることによる軸および軸シール部の摩
耗を防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の飲料供給装置を図
面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
ポンプ60を示し、(a)は、平面方向から見た状態
(b)は、側面方向から見た状態(c)は、(b)のC
−C部における断面を矢印方向に見た状態である。この
ポンプ60は、湯を加圧して供給するものであり、耐熱
性樹脂で形成されて流入部61A、流出部61B、およ
びリリーフ部61Cを有する本体61と、本体61の上
部にビス65によって固定されるモータブラケット62
と、モータブラケット62を介して本体61に固定され
るポンプ駆動モータ63と、本体61の下部にビス固定
される蓋部64と、本体61の内部に設けられる一対の
ギヤ66Bと、シールリング67を有して流出部61B
に圧入される配管接続部6Cと、ナット6Dによって配
管接続部6Eに接続される配管6Aと、リリーフ部61
Cに装着されて本体61内の圧力が所定の高圧を超えた
ときに開放されるリリーフ弁60Bと、リリーフ弁60
Bに接続されるリリーフ管60Aを有し、本体61の内
壁部には、流入部61Aへ通じる低圧側の開口部66D
と、流出部61Bへ通じる高圧側の開口部61Eが形成
されている。流出部61Bの内部には、リリーフ部61
Cに連通するバイパス部61Fが設けられている。一対
のギヤ66Bは、本体61および蓋部64に支持される
軸66A(駆動側)、66C(従動側)によって回転自
在に支持されており、軸66Aをポンプ駆動モータ63
の回転軸と連結して駆動することによって矢印方向に回
転する。
【0014】図2(a)は、図1(c)から一対のギヤ
66Bおよび軸66A、66Cを取り除いた状態を示
し、本体61の内部には、紙面奥方向に貫通状に形成さ
れる軸貫通孔61Gと、軸貫通孔61Gと同軸状に形成
される軸シール装着溝61Hと、軸66C(図示せず)
の端部を回転自在に支持する軸支持溝61Iと、軸シー
ル装着溝61Hから低圧側の開口部66Dに向けて溝6
1Jが形成されている。
【0015】図2(b)は、低圧側の開口部66Dを拡
大して示し、開口部66Dより紙面奥方向の溝61Jに
かけて、本体61のエッジ部Eが切除されており、この
ことによって溝61Jから開口部66Dに圧力を逃がす
経路となる隙間61aを形成する。
【0016】図2(c)は、(a)のD−D部における
断面を示し、溝61Jは、軸シール装着溝61Hに装着
される軸シール67A(後述)に加わる圧力を低圧側の
開口部66Dに逃がすように形成される。軸貫通孔61
Gの外部側には、軸貫通孔61Gを貫通する軸66A
(図示せず)を回転自在に支持するためのボールベアリ
ング61Kが設けられている。
【0017】図3は、図1(a)のA−A部における断
面を示し、一対のギヤ66Bは、所定の厚さで形成され
る複数のサイドプレート66Dと、ギヤ66Bと隣接す
る部分に装着される摺動面部材66Eを軸方向に積層し
て本体61の内部に収容されている。摺動面部材66E
は、厚さ0.5mmのSUS板であり、ギヤ66Bとサ
イドプレート66Dの熱溶着を防止するために設けられ
る。開口部66Dの上方には、摺動面部材66Eとの間
に前述した隙間61aが形成されており、隙間61aの
上端は溝61Jに接続している。バイパス部61Fは、
軸66Aと同方向に形成されており、本体61の下部を
蓋部64で閉塞することで外部と遮断される。このよう
な構成により、樹脂成形時の加工性や管路内に生じた詰
まりの除去性が向上する。リリーフ弁60Bは、弁体6
0aをコイルスプリング60bで本体61の方向に付勢
することによってリリーフ管60Aを閉塞しており、本
体61内の圧力が所定の高圧以上になると弁体60aが
コイルスプリング60bの弾性力に抗して紙面左方向に
移動することにより開放される。同図においては、モー
タブラケットおよびポンプ駆動モータを図示省略してい
る。
【0018】図4は、図1(a)のB−B部における断
面を示し、軸シール装着溝61Hに軸シール67Aが装
着されている。この軸シール67Aは、軸66Aとの摺
動摩擦を低減するために「X」字型の断面形状を有して
形成されており、軸シール67Aの背面側には前述した
溝61Jが設けられている。ポンプ駆動モータ63の回
転軸63Aと軸66Aはモータブラケット62内で軸接
続部材62Aによって連結されている。この軸接続部材
62Aは、回転軸63Aに設けられる平坦部63aと軸
66Aに設けられる平坦部66aに係合する係合部62
Bを有している。
【0019】図5は、一対のギヤ66Bを示し、(a)
は、ギヤ66Bの噛合状態、(b)は、サイドプレート
66D、(c)は、本体装着時の状態である。サイドプ
レート66Dは「8」の字状の外形を有し、軸66A、
66Cを貫通させるための貫通孔66Fを有する。この
貫通孔66Fは、2つのギヤ66Bを噛合させた状態で
軸66A、66Cを貫通させることによって2つのギヤ
66Bの噛合状態を一定に保つように形成されており、
図示しない摺動面部材66Eについても同様に形成され
ている。一対のギヤ66Bを本体に組み付けるには、2
つのギヤ66Bを噛合させた状態でギヤ66Bの両側に
摺動面部材66Eを配置し、その外側に複数のサイドプ
レート66D(図においてはそれぞれ4枚)を配置して
一体化した状態で組み付ける。
【0020】図6は、サイドプレートの変形例を示し、
(a)は、平面方向より見た状態(b)は、側面方向よ
り見た断面である。サイドプレート66Dの一方の面に
貫通孔66Fより大なる径の開口を所定の深さで形成す
ることによって潤滑溝66Gを形成しており、例えば、
シリコングリース等の潤滑剤を潤滑溝66Gで保持可能
にすることによって軸とサイドプレート66Dの摩擦を
低減することができる。
【0021】図6(c)は、サイドプレート66Dの他
の変形例を示し、摺動面部材66Eに隣接するサイドプ
レート66Dに放射状の溝66Hを形成し、摺動面部材
66Eの接触面との間に湯を導入可能にすることで摺動
面部材66Eの放熱性を向上させることができる。
【0022】上記したポンプ60は、一対のギヤ66B
を回転させると、開口部66Dから本体61に湯が流入
し、本体61の内壁に沿って送られて開口部61Eに達
する。ギヤ66Bの回転に基づいて湯の圧力が上昇する
と、本体61と摺動面部材66Eの接触面、および軸6
6Aと貫通孔66Fの接触面に湯が浸透して軸シール6
7Aに達することにより圧力がかかる。軸シール67A
に浸透した湯は軸シール装着溝61Hに形成された溝6
1Jを介して隙間61aに流れ込み、低圧側の開口部6
6Dに排出される。このことによって軸シール67Aに
かかる圧力を軽減する。
【0023】上記したポンプ60では、一対の歯車66
Bに加圧された湯の内圧に基づく負荷が加わる。このこ
とから、ポンプ60を高圧条件下で長期的に使用するこ
とによって一対の歯車66B、軸66A、および軸66
Cの摩耗が生じ、軸シール67Aにかかる負担を増大さ
せて湯の加圧性低下や液漏れ等の不具合を生じる恐れが
ある。特に、上記した液体圧送用のポンプでは、歯車に
上昇した内圧によって軸間距離を狭める方向に負荷が加
わることから、一方の歯車の歯が他方の歯車の歯と歯の
間を押し広げる方向の外力が加わって歯が破損する原因
となる。
【0024】図7は、本発明の第2の実施の形態にかか
るポンプ60の横断面を示し、図7(a)は、内圧の上
昇に基づいて一対の歯車66Bにかかる荷重(P1
7)を示す。歯車66Bは、図示する方向に回転する
ことによって歯の部分に内圧P1〜p7が作用し、その合
成力Fが図示する方向に生じる。このことにより軸66
Aおよび軸66Cの摩耗量も合成力Fの作用する方向に
大となっている。その他の構成および機能については第
1の実施の形態と同一であるので重複する説明を省略す
る。
【0025】図7(b)は、一対の歯車66Bの噛合部
分を拡大して示し、一対の歯車66Bは、軸66Aと軸
66Cを結ぶ線663上で噛合するとき、相対する歯の
底部660と先端部661が接触するように形成されて
いる。
【0026】図8(a)から(c)は、上記した一対の
歯車66Bの噛み合い動作を示し、以下に、駆動側の歯
車66Bに設けられる歯aが従動側の歯車66Bに設け
られる歯bおよびcと噛合する動作に基づいて説明す
る。
【0027】図8(a)は、歯aが歯bおよびcに噛み
合う前の状態を示し、歯aは、駆動軸66Aから伝達さ
れる駆動力に基づいて矢印方向に回転することにより駆
動力fを従動側の従動側の歯車66Bに設けられる歯c
に伝達する。このことによって従動側の歯車66Bが矢
印方向に回転する。
【0028】図8(b)は、歯aが歯bおよびcに噛み
合った状態を示し、歯aの先端部661と歯bおよびc
の間の底部660とが軸66Aと軸66Cを結ぶ線上で
接触している。このことによって、合成力Fの分力fx
に基づく一対の歯車66Bの軸移動を防いでいる。
【0029】図8(c)は、歯aが歯bおよびcに噛み
合ったあとの状態を示し、歯aは、駆動軸66Aから伝
達される駆動力に基づいて矢印方向に回転することによ
り駆動力fを従動側の従動側の歯車66Bに設けられる
歯cに伝達する。このことによって従動側の歯車66B
が矢印方向に回転する。
【0030】上記したポンプ60によると、歯車66B
が互いに噛み合う位置において歯の先端部と底部を接触
させるようにしているので、噛合時に相対する歯を押し
広げる方向に外力が加わることがない。また、歯の先端
部と底部が軸66Aと軸66Cを結ぶ線上で接触するこ
とにより加圧された湯の内圧に基づく一対の歯車66B
の軸移動を防止でき、そのことによって軸66A、66
C、およびボールベアリング等の摩耗、軸シール67A
にかかる負担を低減することができる。
【0031】なお、一対の歯車66Bは、通常は歯の先
端部と底部が非接触となる微小な隙間を有して形成され
ても良く、内圧の上昇に基づく所定の合成力Fが生じた
ときに軸66Aと軸66Cの軸移動によって歯の先端部
と底部が接触するようにしても良い。この場合、軸66
Aと軸66Cの軸移動量がポンプ60の耐久性を低下さ
せることのない量に設定されることが好ましい。
【0032】一対の歯車66Bは、歯の先端部と底部と
を接触させるにあたって、歯の先端部661が内接する
内接円(歯先円)の径を大にして接触可能とする方法
と、歯の底部660が外接する外接円(歯底円)の径を
大にして接触可能とする方法がある。この場合、湯の加
圧に基づく内圧の上昇に耐える機械的強度を歯に付与す
るには、歯底円の径を大にして接触可能とすることが好
ましい。
【0033】図9は、本発明の第3の実施の形態とし
て、上記したポンプ60を湯の配管に設けたカップ式自
動販売機を示し、取水管1に接続されるシスターン2
と、シスターン2に設けられて貯水される飲料水の水位
変化を検出し、所定の水位以下となったときに水位低下
信号を出力するフロートスイッチ2Aと、取水管1に設
けられる取水弁1Aと、シスターン2から配管3Aを介
して供給される飲料水を加熱して所定の温度の湯として
貯蔵する湯タンク10と、配管3Aに設けられる電磁弁
20と、湯タンク10の外周部に固定されて湯を加圧し
て供給するポンプ60と、ポンプ60と湯タンク10に
接続されるリリーフ管60Aと、リリーフ管60Aを開
放することによりポンプ内60の湯を湯タンク10に戻
すリリーフ弁60Bと、コーヒー豆を所定の粒度に粉砕
して挽き豆を形成する挽き豆供給部7と、所定の粒度に
粉砕された挽き豆を吐出口80Bから吐出して後述する
抽出機に供給する挽き豆キャニスタ8と、挽き豆供給部
7から落下する挽き豆を受容して計量する計量器5と、
計量器5,挽き豆キャニスタ8,あるいはこの両方から
供給される所定の粒度の挽き豆を湯で抽出してコーヒー
液を生成し、飲料供給管30Aを介してカップ9に供給
する抽出機30と、飲料供給管30Aに設けられて抽出
モードに応じて所定のタイミングで開閉される圧力調整
電磁弁90と、ポンプ60から抽出機30に湯を供給す
る配管6Aと、配管6Aに設けられて配管内の圧力に応
じた圧力信号を出力する圧力センサ25と、配管6Aに
設けられて湯の流量に応じた流量信号を出力する流量セ
ンサ19と、配管6Aに設けられて上流側への湯の逆流
を防止する逆止弁21と、逆止弁21の上流側で配管6
Aから分岐して湯タンク10に接続される配管6Bと、
配管6Bに設けられる抽出湯弁22と、抽出機30で発
生するコーヒー豆の抽出滓を受容する滓バケツ17と、
カップ9の下部に配置される排水バケツ18と、砂糖を
貯蔵する砂糖容器11と、クリーム原料を貯蔵するクリ
ーム容器12Aと、カプチーノ用のクリーム原料を貯蔵
するクリーム容器12Bと、砂糖およびクリームをシュ
ート13を介して受容し、所定量の湯で溶解し、供給管
14Aを介してカップ9に供給するミキシングボウル1
4と、クリーム容器の下部に配置されるミキシングボウ
ル14に湯タンク10から湯を供給する配管15Aと、
配管15Aに設けられる湯弁23Aと、砂糖容器11の
下部に配置されるミキシングボウル14に湯タンク10
から湯を供給する配管15Bと、配管15Bに設けられ
る湯弁23Bと、逆止弁21の下流側で配管6Aと分岐
され、湯弁24を介して排水バケツ18に廃液を排出す
る配管6Cを有する。
【0034】挽き豆供給部7は、コーヒー豆を貯蔵する
豆貯蔵容器7Aと、コーヒー豆を高速で回転する粉砕刃
(図示せず)で粉砕するコーヒーミル7Bと、コーヒー
ミル7Bの粉砕刃を回転させるミルモータ7Cと、コー
ヒーミル7Bで粉砕され、体積に基づいて計量された挽
き豆を計量器5より供給されて抽出機30に導くシュー
ト7Dを有し、豆貯蔵容器7Aからコーヒーミル7Bに
かけて所定の焙煎度のコーヒー豆(例えば、深煎り豆)
が充填された状態となっている。
【0035】湯タンク10は、飲料水加熱用のヒータH
1に電流を供給するヒータ電源部10Aと、タンク内の
湯の水位変化を検出し、所定の水位以下となったときに
水位低下信号を出力するフロートスイッチ10Bと、タ
ンク内の湯温に応じた温度検出信号を出力する湯温セン
サ10Dを有する。湯タンク10の貯水量は5リットル
であり、ヒータH1の出力は1kwで湯タンク10の湯
温は約97℃に保温される。
【0036】抽出機30は、シュート7Dを介して挽き
豆を供給されるシリンダ32、シリンダ32内のピスト
ン39を昇降させるピストン駆動モータ33、ピストン
駆動モータの駆動トルクをピストン39に伝達するトル
ク伝達部34、シリンダ32の上部に設けられ、抽出機
本体に形成される図示しないガイドレールに係合するス
ライドガイド(後述)を一体的に形成したシリンダユニ
ットDと、シリンダ32に係合し、配管6Aを介して所
定の高温の湯をシリンダ32内に供給するキャップ37
と、キャップモータ35の駆動トルクを伝達されてシリ
ンダユニットDを支点34Aを中心に傾斜させるととも
にキャップ37をシリンダ32に係合させるギヤ36を
有する。シリンダユニットDのシリンダ32の下部に
は、抽出されたコーヒー液をカップ9に供給する飲料供
給管30Aが取り付けられており、飲料供給管30Aに
は圧力調整電磁弁90が取り付けられている。
【0037】圧力調整電磁弁90は、配管6Aに設けら
れる圧力センサ25で検出される圧力値、あるいは抽出
動作に応じた所定のタイミングに基づいて開閉される。
【0038】また、上記構成のカップ式自動販売機で
は、説明を簡単にするために、カップ9を供給するカッ
プ供給部、カップ9内の飲料を攪拌する攪拌機、コール
ド飲料の配管および原料貯蔵部等の構成を図示省略して
いる。
【0039】図10は、カップ式自動販売機の制御ブロ
ックを示し、自動販売機の各部を制御する制御部100
と、抽出動作に必要なプログラムおよび種々のデータを
格納するメモリ102と、図示しない基準クロック発生
部で発生するクロックをカウントすることによって時間
を計測するタイマ103と、自動販売機の制御に必要な
種々のデータを入力するためのテンキーを備えた入力部
104と、入力部104から入力されるデータ、メモリ
102に格納された自動販売機の設定値等の情報を表示
するディスプレイ105と、圧力センサ、温度センサ等
の種々のセンサの出力信号を制御部100に出力する検
出部106と、制御部100から出力される制御信号に
基づいて各電磁弁を駆動する弁駆動部107と、制御部
100から出力される制御信号に基づいて各モータを駆
動するモータ駆動部108を有している。
【0040】図11は、シリンダユニットDを示し、
(a)は正面側、(b)は背面側を示す。キャップ37
は、シリンダ32への挿入時に隙間をシールするシール
部材37Aを有し、ロッド38によってギヤ36と結合
されている。また、ロッド38の固定部には所定のガイ
ドパターンを有するガイド溝gを形成されたガイドプレ
ート31が固定されており、ガイド溝gの下部には、シ
リンダ32の側壁外部に形成された係合突起32Aが係
合している。シリンダ32に収容されたピストン39の
下部には抽出されたコーヒー液をカップに供給するため
の飲料供給管30Aが接続されている。シュート7Dの
下部側壁には、ピストン39によって上方に押し上げら
れた抽出滓(図示せず)をピストン39から分離させる
ワイパWが設けられており、ワイパWによって分離され
た抽出滓をスライドガイド40の傾斜部Sに沿って落下
させる。
【0041】このシリンダユニットDは、キャップモー
タ35の駆動トルクをギヤ35Aを介して伝達してギヤ
36をr1方向に駆動すると、ガイド溝gのガイドパタ
ーンに基づいて支点34Aを中心にr2方向に約30度
傾斜するとともにキャップ37がr3方向に変位してシ
リンダ32に挿入される。
【0042】また、図示されないが各工程を検出するも
のとして、抽出機30に設けられるキャップ37の上死
点を検出するキャップ上死点センサと、キャップ37の
下死点を検出するキャップ下死点センサと、キャップ3
7の滓廃棄位置を検出するキャップ滓廃棄位置センサ
と、抽出機30に設けられるピストン39の上死点を検
出するピストン上死点センサと、ピストン39の下死点
を検出するピストン下死点センサを有する。
【0043】キャップ上死点センサ、キャップ下死点セ
ンサ、およびキャップ滓廃棄位置センサは、例えば、キ
ャップモータ35によって駆動されるギヤ36に設けら
れ、光透過用のスリットを形成された円板で光路を遮光
される一対の受光部と発光部を有する透過型の光センサ
であり、キャップ37が上死点、下死点、および滓廃棄
位置にあるとき受光(ON)状態となるように設けられ
ている。ピストン上死点センサおよびピストン下死点セ
ンサは、例えば、ラック部348に形成される遮光部に
よって光路を遮光される一対の受光部と発光部を有する
透過型の光センサであり、ラック部348の昇降動作に
基づくピストン上死点センサとピストン下死点センサの
受光/遮光の出力パターンに基づいてピストン39の位
置を検出する。
【0044】図12は、トルク伝達部34を示し、
(a)は側面、(b)は正面を示す。ピストン駆動モー
タ33の駆動トルクは、ピストン駆動モータ33の回転
軸に取り付けられたギヤ341からギヤ342Aに伝達
され、ギヤ342Aに同軸状に設けられるギヤ(図示せ
ず)を介して軸343のギヤ344Aに伝達される。軸
343の下部にはウォームギヤ344Bが設けられてい
る。ギヤ344Aに伝達された駆動トルクはウォームギ
ヤ344Bから軸343に直交する方向に配置される軸
345のギヤ345Aに伝達され、ギヤ345Aに同軸
状に設けられるギヤ345Bに伝達される。ギヤ345
Bに伝達された駆動トルクは軸346のギヤ346Aか
らギヤ346Bに伝達されるとともにギヤ346Aと噛
合するギヤ347Aに伝達され、ギヤ347Aに同軸状
に設けられるギヤ347Bに伝達される。ピストン39
の下部にはラック部348が取り付けられており、ラッ
ク部348の両面にはギヤ346Bおよび347Bが噛
合している。このギヤ346Bおよび347Bはラック
部348を挟持しており、ピストン駆動モータ33の回
転方向に応じた駆動トルクを受けて相反する方向に回転
することによりピストン39をシリンダ32内で上下さ
せる。
【0045】軸343に設けられるウォームギヤ344
Bは、ピストン39を下降させる方向の外力が加えられ
た場合、ピストン39が下降することを防止する。
【0046】ピストン39は、所定の耐圧強度を有する
ピストンヘッド39Aと、ピストンヘッド39Aにネジ
39Cによって係止され、ラック部348に固定される
ピストンベース39Bと、ピストンヘッド39Aに取り
付けられてシリンダ32内からコーヒー液を飲料供給管
30Aに送出する送出部39Dと、ピストンヘッド39
Aの外周部に装着されるOリング39Eと、耐腐蝕性の
薄い金属板で形成されてピストンヘッド39Aの上部に
装着されるフィルタ39Fを有し、ピストンヘッド39
Aとピストンベース39Bは、ピストンヘッド39Aに
圧力が作用しない状態で所定のクリアランスを有するよ
うに係止されている。
【0047】図13は、シリンダユニットDが傾斜した
状態を示し、直立状態からキャップモータ35を駆動し
てギヤ36を回転させるとシリンダユニットDが支点3
4Aを中心に反時計方向に傾斜する。この傾斜動作に同
期してキャップ37が下降してシリンダ32に挿入され
る。同図においては図示されないが、シリンダ32には
傾斜前にシュート7Dを介して予め計量された所定量の
挽き豆が供給される。
【0048】図14は、ピストン駆動モータ33に供給
される電流を検出する電流検出回路74を示し、(a)
は回路図、(b)は検出される電流値とピストン39に
加わる圧縮荷重の関係を示す。電源線(DC24V)7
1にピストン駆動モータ33の回転を制御するモータ駆
動回路70が接続され、モータ駆動部108(図示せ
ず)を介して通電信号を入力する信号端子A,Bを有す
る。ピストン駆動モータ33は検知抵抗72を介して接
地電位に固定されるとともにA/D変換器73を介して
検出部106(図示せず)の電流検出回路74に接続さ
れている。
【0049】ピストン駆動モータ33は、モータ駆動回
路70の信号端子Aに入力する通電信号がHで信号端子
Bに入力する通電信号がLであるとき正転方向に回転
し、信号端子Aに入力する通電信号がLで信号端子Bに
入力する通電信号がHであるとき逆転方向に回転し、信
号端子AおよびBに入力する通電信号がLであるとき停
止し、信号端子AおよびBに入力する通電信号がHであ
るときブレーキがかかるようになっている。挽き豆を圧
縮することによってピストン39にかかる負荷が大にな
ると、(b)に示すようにピストン駆動モータ33に通
電される電流が増大する。
【0050】抽出機30において、電流検出回路74で
0.5Aの電流が検出されたときピストン39にかかる
圧縮荷重は12.5kgfであり、2Aの電流が検出さ
れたときピストン39にかかる圧縮荷重は50kgfで
ある。一般的に、挽き豆の圧縮量が大であると挽き豆粒
子間の間隔が小になり、湯の通過速度は小になって濃い
コーヒー液が抽出され、圧縮量が小であると挽き豆粒子
間の間隔が大になり、湯の通過速度は大になって薄いコ
ーヒー液が抽出される。この電流値と圧縮荷重の関係に
基づいてピストン駆動モータ33の通電を制御すること
により販売されるコーヒー液に応じた挽き豆の圧縮量を
設定する。
【0051】図15は、ピストン駆動モータ33の通電
特性を示し、モータが停止状態から回転を始めるまでの
通電初期の電流値が大になっており、回転後は電流値が
低下して負荷に応じた電流値を示す。このようなモータ
の電流立ち上がり特性はモータ毎に異なるものであり、
ピストン39にかかる負荷に応じた電流変化の検出性を
阻害する。例えば、挽き豆のタンピング(抽出前の圧
縮)時では時刻t1に通電を開始してΔt秒後に電流値
の測定を開始することにより通電初期の電流立ち上がり
特性を回避している。本実施の形態ではΔtを0.1秒
として、パッキング(抽出中の圧縮)、滓押上げの各通
電時についても同様の測定を行っている。また、ピスト
ン39に装着されるOリング39Eとシリンダ32の摺
動抵抗によって通電量が増加することから、電流検出回
路74は摺動抵抗分の電流値を差し引いた電流値を制御
部100に出力する。
【0052】図16(a)から(h)は、本発明に係る
抽出機30の抽出動作を簡略的に示す。以下の動作で
は、計量器5から供給される挽き豆を使用してコーヒー
液を抽出する場合について説明する。
【0053】図16(a)は、挽き豆の供給工程を示
し、シリンダユニットDは直立しており、計量器5から
供給される挽き豆をシュート7Dを介してシリンダ32
に供給する。
【0054】図16(b)は、抽出準備工程の第1の状
態を示し、挽き豆をシリンダ32に供給後、キャップモ
ータ35に通電してギヤ36を矢印方向に駆動し、シリ
ンダユニットDを支点34Aを中心に反時計方向に回動
させる。
【0055】図16(c)は、抽出準備工程の第2の状
態を示し、シリンダユニットDの傾斜に同期してキャッ
プ37を下降させてシリンダ32に挿入し、キャップモ
ータ35の駆動を停止する。このとき、ギヤ36は
(a)に示す状態から180度回転した位置で停止す
る。
【0056】図16(d)は、抽出工程の第1の状態を
示し、キャップ37がシリンダ32に挿入されると、ピ
ストン駆動モータ33が通電されてピストン39を矢印
方向に上昇させることにより挽き豆をタンピングする。
このとき、圧力調整電磁弁90は閉じられており、タン
ピング時に飲料供給管30A内の液体分がカップ9側に
流れ出ないようにしている。挽き豆の圧縮が進むにつれ
てピストン39にかかる負荷が大になることによりピス
トン駆動モータ33の電流値が増加する。この電流値が
所定値となったときにピストン駆動モータ33を制動
し、その後、通電を停止してピストン39を停止させる
ことにより挽き豆を所望の圧縮状態にする。圧縮後、配
管6Aを介してシリンダ32の内部に湯を供給する。
【0057】シリンダ32に供給される湯の圧力が上昇
するにつれてポンプ60内の圧力が上昇すると、軸シー
ル装着溝61Hに浸透する湯が溝61Jから隙間61a
を介して低圧側の開口部66Dに排出されることにより
軸シール67Aにかかる圧力が減じられる。
【0058】圧力調整電磁弁90は、湯の供給時に開か
れており、シリンダ32内の挽き豆A,Bを通過するこ
とによりコーヒー成分を抽出したコーヒー液が飲料供給
管30Aを介してカップ9(図示せず)に注がれる。こ
の挽き豆の抽出時にピストン39に圧力が加わると、ピ
ストンヘッド39Aが圧力作用方向に移動し、この移動
に基づいてピストンベース39Bとの間に設けられるO
リング39Eが弾性変形してピストン39とシリンダ3
2に圧接することによってシリンダ32の気密が保持さ
れる。
【0059】図16(e)は、抽出工程の第2の状態を
示し、配管6Aを大気開放して大気圧とした後、ピスト
ン駆動モータ33を駆動してピストン39をシリンダ3
2内で上昇させてコーヒー液を含んだ抽出滓をパッキン
グする。このことにより、絞られたコーヒー液を飲料供
給管30Aに送出する。
【0060】図16(f)は、シリンダ32に空気を吸
引する吸引工程を示し、ピストン駆動モータ33を逆転
駆動してピストン39を下降させる。このピストン39
の下降動作によって飲料供給管30Aに滞留するコーヒ
ー液がシリンダ32内に吸引されて抽出滓に吸収され
る。このとき、シリンダ32内が負圧になることによっ
て配管6Aに滞留している湯も吸引される。
【0061】図16(g)は、抽出滓の廃棄準備工程を
示し、キャップモータ35を駆動してギヤ36を(c)
に示す状態から矢印方向に90度回転させることによっ
てキャップ37がシリンダ32から分離する。分離後、
ピストン39を上昇させることによりシリンダ32内に
残留した抽出滓を押し上げて停止する。
【0062】図16(h)は、抽出滓Cの廃棄工程を示
し、キャップモータ35を駆動してギヤ36を更に矢印
方向に90度回転することによってシリンダユニットD
が回動し、直立状態で停止する。この回動時にピストン
39によって押し上げられた抽出滓Cはシュート7Dの
下部側壁に設けられたワイパWによってかき落とされて
矢印で示すように落下し、滓バケツ(図示せず)に入
る。
【0063】抽出されたコーヒー液は、カップ9(図示
せず)内で好みに応じて砂糖を溶解した砂糖湯、クリー
ムを溶解したクリーム湯と混合される。また、ブラック
コーヒーの場合には砂糖湯の供給系から所定量の希釈湯
のみが供給されて混合されることによりコーヒー飲料と
なる。
【0064】上記した構成によると、ポンプ内の軸シー
ル装着溝に溝を形成し、この溝を介して軸シールにかか
る圧力をポンプの低圧部に逃がすようにしたので、構成
を複雑化することなく簡素な構成で軸封部からの液漏れ
を防止することができる。また、一般的に使用されるY
字断面あるいはX字断面を有する軸シールを利用するこ
とができるので、装置コストを安価にできるとともに、
ポンプの小型化を図ることができる。
【0065】なお、上記したポンプ60では、軸シール
装着溝61Hに装着される軸シール67Aは1個である
が、2個以上であっても良い。また、本体61とサイド
プレート66Dの接触面からは湯が浸透しないことが好
ましく、例えば、サイドプレート66Dと同一の形状を
有し、硬質ゴム等の弾性部材で形成されるシール部材を
介在させて湯の浸透を防ぐようにしても良い。摺動面部
材66Eは、強度的に耐えうる厚さで薄く形成すること
が好ましく、ギヤ66Bと異なる融点で耐熱性に優れる
ことが好ましい。
【0066】上記したカップ式自動販売機では、ホット
コーヒーを製造する場合の動作を説明したが、コーヒー
液を図示しないアイスメーカーで製氷された氷とカップ
内で混合することによりアイスコーヒーとして販売する
ことも可能である。また、挽き豆用のキャニスタについ
ても複数の設置が可能であり、複数の種類の挽き豆を選
択的に供給することも可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の飲料供給装
置によると、駆動歯車の駆動軸が本体を貫通する部分に
シール部材を設け、シール部材を加圧する湯を還流溝を
介して流入部に還流させるようにしたため、ポンプサイ
ズを大にせず、簡素な構成で長期にわたって軸封部から
の液漏れを防止できるポンプ構造で、装置コストを安価
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るポ
ンプの平面図 (b)は、本発明の第1の実施の形態に係るポンプの側
面図 (c)は、(a)のC−C部における断面図
【図2】(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るポ
ンプの説明図 (b)は、(a)の部分拡大図 (c)は、(a)のD−D部における断面図
【図3】図1(a)のA−A部における断面図
【図4】図1(a)のB−B部における断面図
【図5】(a)から(c)は、本発明の第1の実施の形
態に係るポンプの各部を示す斜視図
【図6】(a)から(c)は、本発明の第1の実施の形
態に係るサイドプレートの変形例
【図7】(a)および(b)は、本発明の第2の実施の
形態に係るポンプの横断面図
【図8】(a)から(c)は、本発明の第2の実施の形
態に係るポンプの動作を示す説明図
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るカップ式自動
販売機を示す説明図
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るカップ式自
動販売機の制御ブロック
【図11】(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る
抽出機の一部を切り欠いた正面図 (b)は、本発明の第3の実施の形態に係る抽出機の背
面図
【図12】(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る
トルク伝達部の側面図 (b)は、本発明の第3の実施の形態に係るトルク伝達
部の一部を切り欠いた正面図
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る抽出機の説
明図
【図14】(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る
電流検出回路を示す説明図 (b)は、圧縮荷重とモータの電流値の関係を示す説明
【図15】ピストン駆動モータの通電特性を示す説明図
【図16】(a)から(h)は、本発明の第3の実施の
形態に係る抽出機の動作を示す説明図
【図17】従来の耐圧構造を有するポンプの断面図
【符号の説明】
1 取水管 1A 取水弁 2 シスターン 2A フロートスイッチ 3A 配管 5 計量器 6A 配管 6B 配管 6C 配管 6D ナット 6E 管接続部 7 豆供給部 7A 豆貯蔵容器 7B コーヒーミル 7C ミルモータ 7D シュート 8 豆キャニスタ 9 カップ 10 湯タンク 10A ヒータ電源部 10B フロートスイッチ 10D 湯温センサ 11 砂糖容器 12A クリーム容器 12B クリーム容器 13 シュート 14 ミキシングボウル 14A 供給管 15A 配管 15B 配管 17 滓バケツ 18 排水バケツ 19 流量センサ 20 電磁弁 21 逆止弁 22 抽出湯弁 23A 湯弁 23B 湯弁 24 湯弁 25 圧力センサ 30 抽出機 30A 飲料供給管 31 ガイドプレート 32 シリンダ 32A 係合突起 33 ピストン駆動モータ 34 トルク伝達部 34A 支点 35 キャップモータ 35A ギヤ 36 ギヤ 37 キャップ 37A シール部材 38 ロッド 39 ピストン 39A ピストンヘッド 39B ピストンベース 39C ネジ 39D 送出部 39E リング 39F フィルタ 40 スライドガイド 50 ケース 50A 排出部 51 ボルト 52 前面部 52A 導入部 53 誘導部 54 軸 54A ナット 55 羽根 56 ベアリング 57 メカニカルシール 57A 摺動部材 57A 摺動部材 57B 固定リング 57C 摺動部材 57D 回転リング 57E カラー 57F コイルスプリング 60 ポンプ 60A リリーフ管 60B リリーフ弁 60a 弁体 60b コイルスプリング 61 本体 61A 流入部 61B 流出部 61C リリーフ部 66D サイドプレート 66D 開口部 61E 開口部 61F バイパス部 61G 軸貫通孔 61H 軸シール装着溝 61I 軸支持溝 61J 溝 61K ボールベアリング 62 モータブラケット 62A 軸接続部材 62B 係合部 63 ポンプ駆動モータ 63A 回転軸 63a 平坦部 64 蓋部 65 ビス 66A 軸 66A 軸 66B ギヤ 66C 軸 66D サイドプレート 66E 摺動面部材 66F 貫通孔 66G 潤滑溝 66H 溝 66a 平坦部 67 シールリング67A 軸シール 70 モータ駆動回路 72 検知抵抗 73 変換器 74 電流検出回路 80B 吐出口 86 豆オーガ 90 圧力調整電磁弁 100 制御部 102 メモリ 103 タイマ 104 入力部 105 ディスプレイ 106 検出部 107 弁駆動部 108 モータ駆動部 341 ギヤ 342A ギヤ 343 軸 344A ギヤ 344B ウォームギヤ 345 軸 345A ギヤ 345B ギヤ 346 軸 346A ギヤ 346A ギヤ 346B ギヤ 346B ギヤ 347A ギヤ 347B ギヤ 348 ラック部 660 底部 661 先端部 663 線 A 信号端子 B 信号端子 C 抽出滓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 2/18 321 F04C 2/18 321D (72)発明者 山本 廣 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式 会社内 (72)発明者 上原 一博 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式 会社内 (72)発明者 水野 裕吉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式 会社内 Fターム(参考) 3E047 AA02 BA01 DC04 DC08 EC01 EC05 EC07 3H041 AA05 BB01 CC03 DD24 DD27 DD33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーヒー豆を粉砕した所定の粒度の挽き
    豆を供給する挽き豆供給部と、 前記所定の粒度の挽き豆を受けて所定の圧縮状態に圧縮
    し、湯タンクから供給される所定の圧力の湯を前記所定
    の圧縮状態に圧縮された挽き豆に通過させることによっ
    てコーヒー液を抽出する抽出機と、 前記湯を加圧して所定の圧力で前記抽出機に供給するポ
    ンプを備え、 前記ポンプは、前記湯タンクの湯を流入する流入部およ
    び前記抽出機に通じる流出部を有する本体と、 駆動軸に設けられる駆動歯車と従動軸に設けられる従動
    歯車からなる一対の歯車を有し、前記流入部から流入す
    る前記湯を前記一対の歯車のピッチ間に保持して前記本
    体の内壁に沿って移動させることにより前記流出部から
    前記所定の圧力で流出させる歯車部と、 前記駆動歯車の前記駆動軸が前記本体を貫通する部分を
    シールするシール部材を有した軸シール部と、 前記所定の圧力に基づいて前記シール部材を加圧する前
    記湯を前記流入部に還流させる前記本体の内部に形成さ
    れた還流溝を有することを特徴とする飲料供給装置。
  2. 【請求項2】 コーヒー豆を粉砕した所定の粒度の挽き
    豆を供給する挽き豆供給部と、 前記所定の粒度の挽き豆を受けて所定の圧縮状態に圧縮
    し、湯タンクから供給される所定の圧力の湯を前記所定
    の圧縮状態に圧縮された挽き豆に通過させることによっ
    てコーヒー液を抽出する抽出機と、 前記湯を加圧して所定の圧力で前記抽出機に供給するポ
    ンプを備え、 前記ポンプは、前記湯タンクの湯を流入する流入部およ
    び前記抽出機に通じる流出部を有する本体と、 駆動軸に設けられる駆動歯車と従動軸に設けられる従動
    歯車からなる一対の歯車を有し、前記流入部から流入す
    る前記湯を前記一対の歯車のピッチ間に保持して前記本
    体の内壁に沿って移動させることにより前記流出部から
    前記所定の圧力で流出させる歯車部と、 前記駆動歯車の前記駆動軸が前記本体を貫通する部分を
    シールするシール部材を有した軸シール部とを有し、 前記歯車部は、前記一対の歯車を構成する前記駆動歯車
    の駆動軸と従動歯車の従動軸を結ぶ線上で噛合する歯の
    先端部と底部とが接触することを特徴とする飲料供給装
    置。
  3. 【請求項3】 前記歯車部は、前記駆動歯車の前記駆動
    軸と前記従動歯車の前記従動軸を所定の軸間隔に配置す
    る一対の貫通孔を有し、軸貫通方向に所定の厚さをもっ
    て形成され、前記本体の前記内壁に密接する外形を有す
    る複数のプレート部材と、 前記駆動軸と前記従動軸を所定の軸間隔に配置する一対
    の貫通孔を有し、前記一対の歯車と前記複数のプレート
    部材の間に配置されて前記一対の歯車と融点の異なる金
    属材料あるいは非金属材料からなる摺動面部材を有する
    構成の請求項第1項あるいは第2項記載の飲料供給装
    置。
  4. 【請求項4】 前記本体は、前記流出部の形成方向と同
    一の方向に開口される圧力開放部と、 前記圧力開放部と前記流出部とを接続し、前記本体の端
    面から前記圧力開放部および前記流出部の形成方向と直
    交する方向に穿孔されるバイパス管とを備え、 前記バイパス管は、前記端面との間にシール部材を介し
    て前記本体を密封する蓋部材によって開口部を封止され
    る構成の請求項第1項あるいは第2項記載の飲料供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数のプレート部材は、前記一対の
    貫通孔の内周に沿って環状に形成されてシリコングリス
    等の潤滑剤を保持するための保持溝を有する構成の請求
    項第3項記載の飲料供給装置。
  6. 【請求項6】 前記摺動面部材は、隣接する前記プレー
    ト部材の表面に放射状に形成される溝に流入する湯との
    熱交換を行う構成の請求項第3項記載の飲料供給装置。
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