JP2001236400A

JP2001236400A - レンタル機及び記録媒体

Info

Publication number: JP2001236400A
Application number: JP2000046614A
Authority: JP
Inventors: Sunao Takatori; 直高取
Original assignee: Yozan Inc
Current assignee: Yozan Inc
Priority date: 2000-02-23
Filing date: 2000-02-23
Publication date: 2001-08-31
Also published as: US20040006517A1; WO2001063502A1

Abstract

(57)【要約】【課題】インターネット等の情報通信網により提供さ
れるソフトウェアのレンタルに際して、顧客の認証から
課金処理等の処理を正確に実行する。【解決手段】レンタル機３において、制御部３１は、
レンタルソフトウェアの再生機器であるＰＣ１への該ソ
フトウェアの格納処理、レンタル契約の終了に応じてＰ
Ｃ１に格納されているソフトウェアの消去処理を実行す
る。また、制御部３１は、送信／受信部３３等を制御し
て加入者回線に関連するＩＤを検出し、検出されるＩＤ
に対応する加入者回線を利用して、ソフトウェアの格納
処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はレンタル機に関し、
特に、インターネット等の情報通信網を利用してソフト
ウェアをレンタルする際に適用されるレンタル機及び記
録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネット等の情報通信網の普及に
伴い、書籍、映画、音楽又はアプリケーションプログラ
ム等のソフトウェアの購入、又はインターネットモール
での取引等、通信回線を介した各種サービスが急速に普
及してきている。この各種サービスの普及に応じて、利
用者が情報通信網に入るために使用する手段は、パーソ
ナルコンピュータ、移動体通信端末、更には家庭用電子
機器へと広まるものと予想される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】将来的に、大部分の電
子機器は、通信回線から有料商品を購入する機能を備え
る可能性が高く、通信回線を介して商品を購入しようと
する顧客の認証の重要性は益々高くなる。

【０００４】ソフトウェア等をレンタル商品として扱う
場合、レンタル商品に応じて、該レンタル商品を再生す
る電子機器（例えばテレビ、ステレオ、パーソナルコン
ピュータ等）が異なる。また、不特定多数の顧客が、共
通の電子機器を利用してソフトウェアをレンタルしよう
とする場合には、課金すべき顧客の認証がより正確であ
ることが求められる。

【０００５】一方、パーソナルコンピュータ、移動体通
信端末等では、製品の小型化によるメモリ容量が限られ
ており、ユーザは、アプリケーションプログラムを自由
にインストールすることができない。本発明の目的は、
インターネット等の情報通信網により提供されるソフト
ウェアのレンタルに際して、顧客の認証から課金処理等
の処理を正確に実行できるレンタル機及び記録媒体を提
供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンタル機は、ソフトウェアを再生する電
子機器に前記ソフトウェアを格納する格納手段と、レン
タル契約の終了に応じて、前記電子機器に格納されてい
るソフトウェアを消去する消去手段と、を備えるもので
ある。

【０００７】また、加入者回線に関連する情報を検出す
る検出手段を更に備え、前記格納手段は、前記検出手段
により検出される情報に対応する加入者回線を利用し
て、前記ソフトウェアを格納することで、レンタル商品
の再生機器として上記電子機器を多数の顧客が利用する
場合に、顧客に固有の情報を頼りにレンタル（課金）の
認証を行うことができる。

【０００８】また、前記レンタル契約の終了時にレンタ
ル継続の確認を求める継続手段を更に備え、前記消去手
段は、前記継続手段による継続確認がなされた場合に消
去を延期することで、顧客はレンタルしているソフトウ
ェアに対して、必要に応じてレンタル終了、又はレンタ
ル延長を選択できる。

【０００９】また、本発明のレンタル機は、ソフトウェ
アを再生する電子機器に前記ソフトウェアを格納する格
納手段と、レンタル契約の終了に応じて、前記電子機器
に格納されているソフトウェアの起動を阻止する阻止手
段と、を備えるものである。他の観点において本発明
は、コンピュータを、前記格納手段と前記消去手段、又
は前記格納手段と前記阻止手段により実現されるレンタ
ル機として機能させるためのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体である。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面と対応して詳細に説明する。図１は、本発明
の実施の形態によるレンタル機を収容するレンタルシス
テムの構成を示すブロック図である。本発明のレンタル
機３，４は、書籍、映画、音楽又はオペレーティングシ
ステム、アプリケーションプログラム等のレンタル商品
（総称してソフトウェアと呼ぶ）を再生する電子機器
（図１では、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）１，２）
等に一体となり構成されるものである。

【００１１】また、本レンタル機３，４は、たとえば図
１に示すように、電子機器（ＰＣ１）の筐体内部に埋め
込まれ、該電子機器自身の機能を実現する回路と電気的
に接続されるか、又はコネクタ（及びコンセント）等の
インタフェース部（図示せず）を介して一体となるよう
に、該電子機器の機能を実現する回路と電気的に接続さ
れるか、或いは電子機器と空間的に分離され、有線又は
無線回線により該電子機器の機能を実現する回路と電気
又は電磁的に接続されるかにより、電子機器と一体化さ
れる。

【００１２】図１に示すレンタルシステムは、ＰＣ１，
２等の電子機器、該電子機器に一体となり設けられるレ
ンタル機３，４、移動体通信端末７、通信サービス会社
９の管理サーバ１１及びソフトウェア提供会社群２９を
形成する各社の情報サーバＳＰ１〜ＳＰｎ（ｎは整数）
により構成される。

【００１３】移動体通信端末７は、ソフトウェアのレン
タルに際して、レンタル機３に対して固有情報を送信す
る。この固有情報は、移動体通信端末７の加入者回線に
関連する情報であり、本実施の形態では、この固有情報
としてＩＤを用いる。レンタル機３（４）は、上述のよ
うにＰＣ１（２）と電気的又は電磁的に一体となるよう
に設けられる。特に、レンタル機３は、送信されてくる
ＩＤを検出した場合に、該ＩＤを有する移動体通信端末
７からのレンタル要求であると認識する。レンタル要求
（ＩＤ）を利用した顧客認証の形式の説明は後述する。

【００１４】また、レンタル機３は、移動体通信端末７
をレンタル料金の課金対象者として、移動体通信端末７
（又はＰＣ１）と通信サービス会社９との間でソフトウ
ェアのレンタルに関するやり取りを行う。具体的には、
レンタルするソフトウェアの選択、ソフトウェアのダウ
ンロード指示、レンタル期間及び料金の確認等のレンタ
ル（課金）に関する確認処理、及びレンタル終了に応じ
たソフトウェアの消去確認、該消去確認に基づくレンタ
ル継続処理又はソフトウェア消去処理等を行う。

【００１５】ＰＣ１（２）は、例えば一般家庭で利用さ
れる機器であり、本実施の形態では、インターネット等
の情報通信網に接続可能なハードウェア構成を有する。
ＰＣ１は、レンタル機３の指示に基づいてレンタルする
ソフトウェアをハードディスク５等に格納し、ソフトウ
ェアの再生処理等を行う。また、図１に示すように本実
施の形態では、ＰＣ１とＰＣ２とは、同一建物の異なる
階に配置されているが本発明を限定するものではない。

【００１６】つぎに、管理サーバ１１は、通信サービス
会社９内に設けられており、本実施の形態では主に３つ
の管理を行う。具体的には、後述するソフトウェア提供
会社群２９との間で契約しているソフトウェアの管理、
顧客のレンタル履歴の管理、及び課金の管理を行う。

【００１７】図１に例示する管理サーバ１１は、制御部
１３、送信／受信部１５、入力操作部１７、表示部１
９、記憶部２１、コンテンツデータベース（ＤＢ）２
３、顧客データベース（ＤＢ）２５、及び課金データベ
ース（ＤＢ）２７から構成されている。

【００１８】制御部１３はＣＰＵであり、記憶部２１に
格納されているプログラムに基づいて、管理サーバ１１
全体の動作を制御する。この制御部１３は、移動体通信
端末７（レンタル機３）からのレンタル要求に対するレ
ンタル商品の情報提供時、レンタルするソフトウェアの
ダウンロード時、課金処理時等の送受信制御、コンテン
ツＤＢ２３、顧客ＤＢ２５及び課金ＤＢ２７の更新制御
等を行う。

【００１９】入力操作部１７はキーボード等であり、コ
ンテンツＤＢ２３、顧客ＤＢ２５及び課金ＤＢ２７の更
新内容等を入力するものであり、入力キーの操作データ
はキーコードに変換されて制御部１３に入力される。表
示部１９はＬＣＤ等であり、転送されてくるコードデー
タを制御部１３の指示に基づいて表示データにその都度
変換して表示処理を行う。

【００２０】記憶部２１はＲＡＭ、ＲＯＭ等であり、管
理サーバ１１の処理に必要なデータを一時的に記憶、又
管理サーバ１１の動作を命令するプログラムを固定的に
記憶する。コンテンツＤＢ２３は光磁気ディスクライブ
ラリ装置等の大容量の記憶装置であり、レンタル商品で
あるソフトウェアを管理する。各ソフトウェアは、該製
品の説明及び料金等と対応して格納される。各レンタル
商品のレンタル期間は、周、日、時間単位等であり、顧
客はレンタル期間を自由に選択できる。

【００２１】顧客ＤＢ２５はコンテンツＤＢ２３同様に
大容量の記憶装置であり、レンタル履歴となる顧客の情
報を管理する。顧客の情報として、顧客名（移動体通信
端末のＩＤ）、レンタル商品名及びレンタル期間等が登
録される。課金ＤＢ２７はコンテンツＤＢ２３同様に大
容量の記憶装置であり、レンタル料金に関する課金情報
を管理する。課金情報としては、顧客名（移動体通信端
末のＩＤ）、住所、電話番号、課金額、納付期限及び納
付方法等が登録される。

【００２２】つぎに、ソフトウェア提供会社群２９は、
通信サービス会社９との間でソフトウェアのレンタル契
約を行う会社により構成される。これらの会社により提
供されるソフトウェアのレンタル商品には、衛星放送、
ＣＡＴＶ、新聞、ラジオ放送及び出版等のマスコミュニ
ケーション等により提供されるソフトウェアも含まれ
る。

【００２３】各会社の情報サーバＳＰ１〜ＳＰｎは、レ
ンタル商品であるソフトウェアを通信サービス会社９
（複数の通信サービス会社のうち、他の１社である場合
もある）に提供する。提供方法としては、定期的に通信
回線を介して管理サーバ１１のコンテンツＤＢ２３にダ
ウンロードしてもよいし、又、ＣＤ−ＲＯＭ、ビデオテ
ープ等の記録媒体に格納して郵送し、管理サーバ１１の
オペレータがコンテンツＤＢ２３に格納するようにして
もよい。

【００２４】なお、図１に示す管理サーバ１１は、コン
テンツＤＢ２３を設けているが、情報データベースＳＰ
１〜ＳＰｎの各々が、管理サーバ１１又は移動体通信端
末７からの要求に応じて、レンタルするソフトウェアを
直接又は管理サーバ１１を介してＰＣ１にダウンロード
するようにしてもよい。

【００２５】図３は、本実施の形態によるレンタル機３
の構成を示すブロック図である。本レンタル機３は、制
御部３１、送信／受信部３３、ＲＡＭ３５、ＲＯＭ３
７、入力操作部３９及び表示部４１とから構成される。
制御部３１はＣＰＵであり、本発明のレンタル機３全体
の動作を制御する。特に、送信／受信部３３の通信制
御、レンタル（課金）に関する確認制御、レンタル終了
時のソフトウェアの消去制御等を行う。

【００２６】送信／受信部３３は、制御部３１の指示に
基づいて、移動体通信端末７と管理サーバ１１（図１参
照）間でのソフトウェアのレンタル（課金）に関するデ
ータの送信及び受信処理を行う。ＲＯＭ３７（図２参
照）は、レンタル機３の動作を命令するプログラムを固
定的に格納する。ＲＡＭ３５は、レンタル機３の処理に
必要なデータを一時的に格納する。特に、ＰＣ１をソフ
トウェアの再生機器として利用した顧客の履歴を履歴テ
ーブル３６に格納する。

【００２７】入力操作部３９は、履歴テーブル３６の更
新時等に入力操作を行う。入力された操作データは、キ
ーコードに変換されて制御部３１に入力される。表示部
４１は、制御部３１の指示に基づいてコードデータを表
示データに変換し、履歴テーブル３６等を表示する。

【００２８】図５は、履歴テーブル３６を例示する図で
ある。この履歴テーブル３６には、顧客名（移動体通信
端末のＩＤ）に対応して、レンタル期間及びレンタル状
況、更に備考欄にはレンタルしているソフトウェア種別
等が記憶される。たとえば、図５の例では、ＩＤ“1234
-56-789”の顧客は、レンタル期間“1999/10/1〜1999/1
0/7”の契約で書籍をレンタルし、レンタル状況から
“終了”していることが示されている。また、ＩＤ“54
23-74-941”の顧客は、レンタル期間“1999/1/1 AM10:
00〜PM1:00”の契約でアプリケーションプログラムをレ
ンタルし、レンタル状況から“終了”していることが示
されている。また、ＩＤ“6931-99-333”の顧客は、レ
ンタル期間“５Ｈ＋３Ｈ”の契約でアプリケーションプ
ログラムをレンタルしている。これは、インストール後
に起動した累積時間が累積５時間の契約で始めにレンタ
ルし、そのレンタル終了時に、累積３時間の契約でレン
タルを延長していることを示している。このレンタル
は、レンタル状況から“レンタル中”であることが示さ
れている。

【００２９】なお、図５に示すレンタル状況は、レンタ
ル期間が、“レンタル開始時から終了時迄の期間”の契
約の場合と、“インストール後の起動した累積時間”の
契約である場合とでその更新方法が異なる。前者の場
合、制御部３１は、レンタル開始時に“レンタル中”を
登録し、その後内部又は外部に設けられている計時手段
（図示せず）の時刻と履歴テーブル３６のレンタル期間
との比較に基づきソフトウェアの消去処理又はレンタル
の継続処理を行いレンタル状況の内容を更新する。

【００３０】また、後者の場合、制御部３１は、レンタ
ル開始時に“レンタル中”を登録し、その後計時手段を
用いてソフトウェアが起動された時間を逐次累積してＲ
ＡＭ３５に格納し、格納している累積時間と履歴テーブ
ル３６のレンタル期間との比較に基づきソフトウェアの
消去処理又はレンタルの継続処理を行いレンタル状況の
内容を更新する。

【００３１】図４は、本実施の形態によるレンタル機３
の機能を説明する機能ブロック図である。本レンタル機
３の機能は、レンタル要求検出機能４３、ソフトウェア
選択制御機能４５、課金制御機能４７、コンテンツ格納
制御機能４９及びコンテンツ消去制御機能５１から構成
される。これらの機能は、図３に示す制御部３１の指示
に基づいて実行される。レンタル要求検出機能４３にお
いて、送信／受信部３３は、移動体通信端末７からのＩ
Ｄを受信し、受信されたＩＤは制御部３１に転送され履
歴テーブル３６に登録される。ここで、ＩＤによる顧客
認証の形式を簡単に説明する。

【００３２】図２は、本実施の形態によるレンタル機３
と移動体通信端末７との顧客認証の形式を例示する図で
ある。図２に示すように、レンタル機３には、レンタル
機３に固有な信号を発生するラベルタグ５５が設けられ
ており、移動体通信端末７には、該端末７に固有な信号
を発生するラベルタグ５７が設けられている。ラベルタ
グ５５が固有な信号を発生する際の動作は、レンタル機
３とは独立であり、また、ラベルタグ５７が固有な信号
を発生する際の動作は、移動体通信端末７とは独立であ
る。

【００３３】このラベルタグ５５，５７の各々は、ＩＣ
（Integrated Circuit）、ブルーツース（Bluetooth）
コネクタ等のインタフェースで構成され、非接触センサ
の役割を有する。これらは、一般の加入者回線を伝送さ
れる信号とは異なる信号を互いに発生すると共に、相手
方を認識できる。

【００３４】ラベルタグ５７から発生される固有信号
は、レンタル機３の送信／受信部３３（図３参照）によ
り検出され、また、ラベルタグ５５から発生される固有
信号は、移動体通信端末７の受信部（図示せず）により
検出される。相互に相手方を検出した場合に、レンタル
に際しての顧客認証が行われ、移動体通信端末７からＩ
Ｄが送信される。これにより、レンタル機３は、移動体
通信端末７のＩＤを検出し、該端末７の所有者をレンタ
ルの顧客としてＰＣ１の使用を許可する。

【００３５】つぎに、コンテンツ選択制御機能４５（図
４参照）において、はじめに、送信／受信部３３は、管
理サーバ１１にレンタル要求（ＩＤを含む）を送信し、
制御部３１は、管理サーバ１１から送信されるレンタル
商品の情報をＰＣ１の表示画面に表示する。このレンタ
ル商品の情報には、ソフトウェア名及び製品説明、レン
タル期間及び料金等が含まれており、移動体通信端末７
の所有者は、ＰＣ１を利用してレンタルするソフトウェ
ア及びレンタル期間を選択する。そして、送信／受信部
３３は、選択されたソフトウェア及びレンタル期間を管
理サーバ１１に送信する。

【００３６】課金制御機能４７において、制御部３１
は、移動体通信端末７の所有者をレンタルの顧客として
レンタルの確認を行い、管理サーバ１１に確認了承の旨
を送信する。このとき、制御部３１は、先に履歴テーブ
ル３６に登録されたＩＤに対応して、選択されたソフト
ウェアのレンタル期間を登録する。また、管理サーバ１
１の顧客ＤＢ２５には、顧客名（ＩＤ）及びソフトウェ
ア名及びレンタル期間等が登録される。同様に課金ＤＢ
２７には、顧客名（ＩＤ）と共に課金額等が登録され
る。この課金額は、移動体通信端末７の回線使用料金に
加算され、請求書が顧客に送付される。

【００３７】コンテンツ格納制御機能４９において、制
御部３１は、管理サーバ１１からダウンロードされるソ
フトウェアが、ＰＣ１の所定のハードディスク５に格納
されるように制御する。この処理は、たとえばレンタル
機３を介してＰＣ１のハードディスク５に格納すること
で実行できる。

【００３８】コンテンツ消去制御機能５１において、制
御部３１は、その内部又は外部に設けられる計時手段の
時刻と履歴テーブル３６の内容に基づいて、レンタル期
間が経過したソフトウェアをハードディスク５から選択
的に消去する。又は、管理サーバ１１における制御部１
３が、その内部又は外部に設けられる計時手段の時刻と
顧客ＤＢ２５の内容とに基づいて、レンタル機３の制御
部３１に対して消去命令を送信するようにしてもよい。

【００３９】上記課金制御機能４７に関して、移動体通
信端末７の加入者回線に関連するＩＤに基づいて顧客の
認証を行うことにより、ソフトウェアの再生機器とし
て、多数の移動体通信端末の所有者がＰＣ１を利用する
場合、顧客の認証が確実且つ容易になり、さらに、ＰＣ
１の所有者又は管理者に対して課金されることも無く、
顧客への課金処理を行うことができる。

【００４０】また、上記コンテンツ消去制御機能５１に
関して、レンタル期間の経過に応じて、選択的に消去処
理が実行されるため、顧客はレンタル商品を返却する必
要が無い。更に、実際にはソフトウェアの再生機器とし
て、多数の移動体通信端末の所有者がＰＣ１を利用する
ことが考えられるが、履歴テーブル３６を有することに
より複数の顧客のレンタル期限を管理できる。この場合
には、管理サーバ１１が管理すべき全電子機器のレンタ
ル管理をレンタル機毎に分散することができ、管理サー
バ１１の負担を軽減することができる。

【００４１】図６は、本実施の形態よるレンタル機３の
動作を説明するフローチャートである。ここでは、図６
に示すフローチャートは、レンタル機３の動作を中心に
示している。はじめにステップＳ１で、移動体通信端末
７からのソフトウェアのレンタル要求の有無を判別す
る。具体的には、移動体通信端末７とレンタル機３とが
所定距離内において固有な信号を互いに検出し、その後
に移動体通信端末７からのＩＤを受信する。

【００４２】これにより、図１に例示するように、移動
体通信端末７と所定距離内にある２階のレンタル機３
（送信／受信部３３）はＩＤを検出できるが、移動体通
信端末７と所定距離外にある１階のレンタル機４はＩＤ
を検出することはできない。したがって、レンタルする
ソフトウェアを再生しようとするＰＣ１のみにソフトウ
ェアをダウンロードすることができる。

【００４３】つぎに、ステップＳ２では、移動体通信端
末７の加入者回線を利用して、レンタル要求（ＩＤを含
む）を管理サーバ１１に転送すると共に、受信したＩＤ
を履歴テーブル３６に登録する。このとき、制御部３１
は、ＰＣ１を制御して起動状態にする。一方、管理サー
バ１１側では、レンタル要求に応答して、レンタル商品
の情報（ソフトウェア名、商品説明、レンタル期間及び
レンタル料等）を送信する。

【００４４】ステップＳ３では、ＰＣ１を制御して、管
理サーバ１１からのレンタル商品の情報を表示部（図示
せず）に表示させる。上述したように、移動体通信端末
７の所有者は、ＰＣ１の表示画面に一覧表示されるレン
タル商品の中から所定のソフトウェアを選択し、更に該
ソフトウェアのレンタル期間等を選択する。上述したよ
うに、各ソフトウェアのレンタル期間は、レンタル開始
時から終了時までの期間と、インストール後に起動した
累積時間とから選択される。

【００４５】つぎに、ステップＳ４では、ステップＳ３
において選択されたソフトウェアの情報（ソフトウェア
名、レンタル期間及び料金等）を管理サーバ１１に転送
する。ここで、管理サーバ１１では、ソフトウェア名、
レンタル期間及び料金等の項目から成るレンタル及び課
金に関する確認依頼を送出する。

【００４６】ステップＳ５では、ＰＣ１を制御して、上
記確認依頼を表示画面に表示させ、レンタル及び課金の
確認を行う。ここで、顧客からの了解が得られた場合に
は、ステップＳ６で、了解が得られた旨を管理サーバ１
１に報告すると共に、所定のソフトウェアのダウンロー
ドを要求する。このとき、確認内容に基づいて、履歴テ
ーブル３６にはＩＤ、レンタル期間等が登録される。ま
た、管理サーバ１１の顧客ＤＢ２５にはＩＤ、レンタル
商品名及びレンタル期間等が登録され、課金ＤＢ２７に
はＩＤ、課金額、納入期限及び納入方法等が登録され
る。

【００４７】また、ステップＳ５で、顧客からの確認が
得られなかった場合には、ステップＳ１０で、上記レン
タル（課金）確認を再度行い、更に所定回数又は所定時
間繰り返す過程で了解が得られなかった場合には、ステ
ップＳ１の状態に戻る。つぎに、ステップＳ７では、Ｐ
Ｃ１を制御して、管理サーバ１１からダウンロードされ
るソフトウェアをＰＣ１のハードディスク５に格納す
る。また、この格納処理の終了に応じて、処理が終了し
た旨を管理サーバ１１に報告する。この格納処理は、た
とえば、レンタル機３が、レンタル機３自身を介してＰ
Ｃ１のハードディスク５にソフトウェアを格納するよう
に制御することで実行される。このとき、格納されるソ
フトウェアは、顧客（移動体通信端末７）の加入者回線
を利用してダウンロードされる。

【００４８】以上の処理を経て、顧客は、レンタル期間
の間はＰＣ１に格納されているソフトウェアを自由に再
生できる。ステップＳ８では、ソフトウェアのレンタル
期間が経過しているか否かを判別する。この判別処理
は、上述のように、管理サーバ１１が、顧客ＤＢ２５に
登録されているレンタル期間に基づいて行ってもよい
し、また、レンタル機３が、履歴テーブル３６に登録さ
れているレンタル期間に基づいて行ってもよい。

【００４９】ステップＳ８において、レンタル期間が経
過している場合には、ステップＳ９で、該ソフトウェア
を消去してよいか否かを示す確認内容を表示画面に表示
する。この処理は、ステップＳ８に続き、管理サーバ１
１が、レンタル機３に所定のソフトウェアに対する消去
確認を指示するようにしてもよいし、レンタル機３自身
が、所定のソフトウェアに対する消去確認を顧客に行っ
てもよい。また、ステップＳ８において、レンタル期間
が経過していない場合には、ステップＳ８の状態に戻
る。

【００５０】つぎに、ステップＳ９において、移動体通
信端末７から消去の了解が得られた場合には、ステップ
Ｓ１１で、所定のソフトウェアの消去処理を行う。ま
た、消去の了解が得られなかった場合には、ステップＳ
１２で、レンタル継続の有無を確認する。

【００５１】ステップＳ１２において、レンタル継続の
了解が得られた場合には、管理サーバ１１に対してレン
タル継続の報告を行い、次いでステップＳ１３で、履歴
テーブル３６のレンタル期間、顧客ＤＢ２５及び課金Ｄ
Ｂ２７のレンタル期間及び課金額等を更新し、ステップ
Ｓ８の処理に戻る。

【００５２】ステップＳ１３のレンタル継続処理は、た
とえば、ステップＳ１２でのレンタル継続の報告の後
に、管理サーバ１１からの延長期間及び該延長料金を含
めた全課金額等を顧客に確認する処理を経て実行され
る。また、ステップＳ１２において、レンタル継続の了
解が得られなかった場合には、ステップＳ１４で上記レ
ンタル継続の確認を再度行い、更にこの確認を所定回数
又は時間繰り返す過程で了解が得られた場合には、ステ
ップＳ１３の処理に移る。また、了解が得られなかった
場合には、ステップＳ１１の処理に進む。

【００５３】最後に、ステップＳ１１では、所定のソフ
トウェアをＰＣ１のハードディスク５から消去する。勿
論、レンタル期間の満了を待たずに、顧客がレンタル機
３に対して消去指示を行ってもよい。いずれにしても、
レンタル機３がＰＣ１に対して最終的な消去の指示を行
う。

【００５４】以上のように、本実施の形態によるレンタ
ル機は、インターネットを経由してレンタル申込みが可
能な移動体通信端末（携帯電話、ＰＨＳ（Personal Ha
ndySystem）又はＰＤＡ（Personal Digital Assistan
t）等）に対して、管理サーバ１１と共にレンタル（課
金）の認証を行うものである。また、レンタル商品の再
生機器としての電子機器を、多数の顧客が共通に利用す
る場合、履歴テーブル３６を設けることで管理サーバ１
１の処理負担を軽減できる。

【００５５】なお、本発明のレンタル機は上述した実施
の形態に限らず、この実施の形態を基本として構成及び
／又は動作の変更、更には機能の拡張により実現でき
る。はじめに、上記実施の形態で示したレンタル機３，
４は、電気通信事業者との加入契約している（加入者回
線を有する）電話ではないが、加入者回線を有する一般
の移動体通信端末（携帯電話等）に本発明の動作を命令
するプログラムをインストールして用いることもでき
る。

【００５６】また、上記実施の形態では、ダウンロード
されるソフトウェアの格納先としてハードディスク５を
示しているが、例えばＰＣ１の内部に設けられているＲ
ＡＭ（図示せず）、更には光磁気ディスク装置（図示せ
ず）等の外部記憶装置等に記憶しても良い。また、上記
実施の形態でのステップＳ７（図６参照）で、ダウンロ
ードされるソフトウェアに対し、レンタル期間の経過に
応じてレンタルの延長を確認し、選択的にソフトウェア
の消去を指示する消去プログラムが付加されていてもよ
い。

【００５７】この場合、制御部３１は、ソフトウェアの
ダウンロードに応答して消去プログラムを起動させる。
特に、消去プログラムにレンタル期間が“レンタル開始
時から終了時迄の期間”で指示されている場合は、期間
の経過に応じて顧客に消去確認を行う。また、レンタル
期間が“インストール後起動した累積時間”で指示され
ている場合には、起動時間をその都度累積してＲＡＭ３
５に記憶しておき、累積時間の経過に応じて顧客に消去
確認を行う。いずれにしても、本発明において制御部３
１は、レンタル契約の終了に応じて、選択的にソフトウ
ェアの消去処理を行う。

【００５８】また、上記実施の形態では、レンタル期間
として上述した２つの契約形態を示しているが、レンタ
ル商品に応じて適した契約期間を設けることで、顧客の
利便性を向上できる。たとえば、本発明によればエクス
プローラ又はナビゲータ等のブラウザソフトを常に搭載
している必要はない。携帯電話機等をインターネットに
接続する場合、ソフトウェアのプロバイダにレンタル要
求を行うことでブラウザソフトをパケットによりダウン
ロードし、プロバイダとの接続を終了する際にソフトウ
ェアを自動的に消去できる。また、ソフトウェアが映
画、書籍等である場合には、ダウンロード後の経過時間
又は利用回数に基づいて消去処理を行うこともできる。

【００５９】この場合、たとえば、ステップＳ４及びＳ
５（図６参照）ではレンタル期間及び料金の確認を行わ
ず、ステップＳ１０の処理の後に、管理サーバ１１がイ
ンストール時からレンタル終了時（ソフトウェア消去
時）までの実レンタル期間（契約期間）に基づいてレン
タル料金を算出する。更に、算出した金額をレンタル機
３に送信し、顧客に課金額の確認を行う処理を設けるこ
ともできる。

【００６０】また、上記実施の形態では、移動体通信端
末７の所有者がソフトウェアをレンタルし、再生用の電
子機器であるＰＣ１に該ソフトウェアを直接ダウンロー
ドする場合を説明したが、この再生用の電子機器は移動
体通信端末７であってもよい。この場合、移動体通信端
末７は、所有する加入者回線を利用して管理サーバ１１
との間でレンタルに関するデータのやり取りを直接行
う。

【００６１】具体的には、上記実施の形態に示したよう
に、レンタルするソフトウェア、及びレンタル期間等の
選択に関するデータ、レンタル（課金）の確認事項を示
すデータ、移動体通信端末７の記憶手段（図示せず）に
ダウンロードされるソフトウェア及びソフトウェアの消
去確認を指示するデータ等である。さらにこの場合、ラ
ベルタグ５５、５７（図２参照）の機能を利用する等し
て、移動体通信端末７にダウンロードされるソフトウェ
アをＰＣ１のハードディスク５に格納してもよい。

【００６２】また、上記実施の形態では、レンタル機３
は、電子機器（ＰＣ１）とは別な装置として説明した
が、本発明のレンタル機３は、電子機器の構成がレンタ
ル機３（図３参照）の対応する構成を兼ねる場合も含
む。たとえば、ＰＣ１の制御部（図示せず）が、レンタ
ル機３の制御部３１の動作を実行する場合も含む。

【００６３】ＰＣ１がＩＤを有する場合には、管理サー
バ１１に直接レンタル要求を行うことができる。顧客
は、ソフトウェアの選択及びレンタル確認等をＰＣ１の
加入者回線を介して管理サーバ１１と直接行い、転送さ
れてくるソフトウェアをＰＣ１にダウンロードすること
ができる。

【００６４】この場合、ＰＣ１の制御部（レンタル機３
の制御部３１）は、ハードディスク５にソフトウェアを
格納する制御を行い、レンタル契約の終了に応じて管理
サーバ１１から転送されるソフトウェア消去確認の指示
に従い、ＰＣ１に消去確認の表示等を行い、選択的にソ
フトウェアを消去する。

【００６５】また、上記実施の形態のステップＳ１１及
びＳ１３で、レンタル継続の意思表示に失敗した場合に
はソフトウェアを消去するようにしているが、その場合
でも事前に警告を出し、カレントファイルがある場合に
はこれを保存するようにしてもよい。このように、たと
えトラブルが発生して許可が得られない場合でも、再度
レンタルすれば良いので深刻な問題とならない。

【００６６】また、ソフトウェアを消去するのではな
く、プロバイダの許可がない限りソフトウェアの起動を
阻止するようにしてもよい。この場合、ソフトウェアを
消去する部分は許可がなくても起動されるが、本体は許
可がないと起動されないようにする。許可を取得するた
めの部分も許可がなくても起動されるようにする。ま
た、本発明のレンタル機は、このレンタル機を機能させ
るためのプログラムによっても実現される。このプログ
ラムは、たとえばＣＤ−ＲＯＭ等のコンピュータで読み
取り可能な記録媒体に格納されている。

【００６７】レンタル機３の動作を実行するプログラム
を記録した記録媒体は、図３に示すＲＯＭ３７そのもの
であってもよいし、また、外部記憶装置としてＣＤ−Ｒ
ＯＭドライバ等のプログラム読み取り装置（図示せず）
が設けられ、そこに挿入することで読み取り可能なＣＤ
−ＲＯＭ等であってもよい。また、上記記録媒体は、磁
気テープ、カセットテープ、フロッピー（登録商標）デ
ィスク、ハードディスク、ＭＯ／ＭＤ／ＤＶＤ等、又は
半導体メモリであってもよい。

【００６８】

【発明の効果】本発明によれば、インターネット等の情
報通信網により提供されるソフトウェアのレンタルに際
して、顧客の認証から課金処理等の処理を正確に実行で
きる。また、年賀状作成用ソフトウェア等、利用時期が
限定され常時搭載しておく必要性が低いソフトウェアを
その都度レンタルすることで、顧客の利便性を図ること
ができると共に、移動体通信端末等の小型化に起因する
記憶容量の制限を回避することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態によるレンタル機を収容す
るレンタルシステムの構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態によるレンタル機と移動体
通信端末との顧客認証の形式を説明する図である。

【図３】本発明の実施の形態によるレンタル機の構成を
示すブロック図である。

【図４】本発明の実施の形態によるレンタル機の機能を
説明する機能ブロック図である。

【図５】履歴テーブルを説明する図である。

【図６】本発明の実施の形態によるレンタル機の動作を
説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１，２パーソナルコンピュータ（ＰＣ）３，４レンタル機５ハードディスク７移動体通信端末９通信サービス会社１１管理サーバ１３，３１制御部１５，３３送信／受信部１７，３９入力操作部１９，４１表示部２１記憶部２３コンテンツデータベース（ＤＢ）２５顧客データベース（ＤＢ）２７課金データベース（ＤＢ）２９ソフトウェア提供会社群ＳＰ１〜ＳＰｎ情報サーバ３５ＲＡＭ３６履歴テーブル３７ＲＯＭ４３レンタル要求検出機能４５コンテンツ選択制御機能４７課金制御機能４９コンテンツ格納制御機能５１コンテンツ消去制御機能５５，５７ラベルタグ

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Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ソフトウェアを再生する電子機器に前記
ソフトウェアを格納する格納手段と、レンタル契約の終
了に応じて、前記電子機器に格納されているソフトウェ
アを消去する消去手段と、を備えることを特徴とするレ
ンタル機。
【請求項２】加入者回線に関連する情報を検出する検
出手段を更に備え、前記格納手段は、前記検出手段によ
り検出される情報に対応する加入者回線を利用して、前
記ソフトウェアを格納することを特徴とする請求項１記
載のレンタル機。
【請求項３】前記レンタル契約の終了時にレンタル継
続の確認を求める継続手段を更に備え、前記消去手段
は、前記継続手段による継続確認がなされた場合に消去
を延期することを特徴とする請求項１記載のレンタル
機。
【請求項４】ソフトウェアを再生する電子機器に前記
ソフトウェアを格納する格納手段と、レンタル契約の終
了に応じて、前記電子機器に格納されているソフトウェ
アの起動を阻止する阻止手段と、を備えることを特徴と
するレンタル機。
【請求項５】コンピュータを、請求項１又は４記載の
レンタル機として機能させるためのプログラムを記録し
たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
体。