JP2001236183A - ネットワーク上での印刷を仲介するシステム - Google Patents

ネットワーク上での印刷を仲介するシステム

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JP2001236183A JP2000042297A JP2000042297A JP2001236183A JP 2001236183 A JP2001236183 A JP 2001236183A JP 2000042297 A JP2000042297 A JP 2000042297A JP 2000042297 A JP2000042297 A JP 2000042297A JP 2001236183 A JP2001236183 A JP 2001236183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークに接続された任意のクライアン
トとプリンタとの間で、実用的な印刷を実現する。 【解決手段】 ネットワークに接続されたサーバを設
け、印刷を仲介する仲介システム1を構築する。クライ
アントは仲介システム1に、印刷データ、出力先のプリ
ンタを特定する識別番号を送信する。仲介システムは、
識別番号からプリンタをネットワーク上で特定し、稼働
状態を確認する。また、プリンタの機種に応じたドライ
バを用いて印刷データをプリンタ用のデータに変換して
出力する。仲介システム1を介することにより、ネット
ワークに接続されたプリンタへの不正なアクセスを回避
しつつ、ネットワーク上の任意のプリンタに自由に印刷
を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続されたクライアントコンピュータと印刷装置との間を
仲介して、該ネットワークを介した印刷を実現する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの出力装置として種
々のプリンタが使用されている。プリンタは双方向パラ
レルインタフェースなど所定のケーブルを利用してコン
ピュータと1対1に接続されて(以下、「ローカル接
続」と呼ぶ)、コンピュータからデータを受け取って印
刷を行う。近年では、LAN(ローカル・エリア・ネッ
トワーク)の普及により、プリンタをネットワークに接
続し、同じくネットワークに接続された複数のコンピュ
ータで共有する態様も広まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータとローカ
ル接続された態様はもとより、ネットワークで共有され
る場合においても、従来、出力先となるプリンタとコン
ピュータとの接続状態は、予め定まっているのが通常で
あった。換言すれば、従来、印刷はコンピュータ所有者
ごとに決まった場所で行われるのが通常であった。
【0004】しかしながら、近年では、インターネット
などの情報基盤の発達、いわゆるノート型のコンピュー
タや携帯電話など情報基盤にアクセスする端末の携帯性
の向上に伴い、場所を選ばずに情報へのアクセスが可能
となってきた。かかる傾向に基づき、場所を選ばずに、
しかも携帯性の端末からも容易に印刷を行うことができ
る技術が望まれつつあった。例えば、情報を取得したら
直ちに最寄りの印刷装置を利用して印刷を行うことがで
きる技術が望まれつつあった。このように出力先をネッ
トワーク上で自由に選択可能な印刷は、印刷装置の利便
性を大きく向上するものであるため、携帯性の端末から
の利用に限らずその実現が望まれていた。
【0005】近年、IPP(Internet Printing Protoc
ol)と呼ばれる印刷用のプロトコルが提案されている。
このプロトコルはインターネットに接続された任意のク
ライアント、印刷装置間での印刷を実現することを目的
として構築されたプロトコルである。ネットワークに接
続されたクライアントと印刷装置との間で単純に印刷を
行うだけであれば、IPPを利用することにより比較的
容易に実現可能である。しかしながら、IPPは、出力
先をネットワーク上で特定するURIと呼ばれる情報を
知っていることが前提となっており、クライアントが実
用可能な印刷装置は非常に制限される。つまり、IPP
を適用しただけでは、出力先をネットワーク上で自由に
選択可能な利便性の高い印刷を実現することはできな
い。
【0006】さらに、ネットワーク上で出力先を自由に
選択可能とした場合の実用上の課題も存在する。例え
ば、印刷の確実性、安定性に関する課題である。つま
り、クライアントの誤指示によって意図しない出力先で
印刷が行われることを抑制することが要求される。出力
先の印刷装置がクライアントから離れた場所に位置する
可能性もあるため、かかる状況下でも、印刷不良が起き
ないように保証することも要求される。印刷のコストに
関する課題もある。印刷装置を利用した印刷には、印刷
用紙、インクなどの消耗品や印刷装置の電気代、メンテ
ナンス代などのコストが必要であるから、これらのコス
トを適正に、かつ誤りなく課すことが要求される。ネッ
トワーク上で利便性の高い実用的な印刷を実現するため
には、ここに例示した課題の他、種々の課題が存在し
た。
【0007】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
のであり、ネットワークに接続されたクライアントと印
刷装置との間で印刷内容、出力先に関する自由度、利便
性の高い印刷を実現する技術を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は次
の構成を採った。第1の構成として、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって該ネットワー
クに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者の
間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記クラ
イアントから、ネットワーク上で印刷データの所在を特
定するデータ特定情報または印刷データと、出力先とな
る前記印刷装置を特定する出力先特定情報とを少なくと
も含む印刷要求を受けるステップと、(b) 指定され
た印刷条件の少なくとも一部と、該印刷条件下での印刷
を実行するか否かの確認を促す確認情報を、前記クライ
アント側に表示させるステップと、(c) 該確認情報
に応じて前記クライアントから入力された印刷合意入力
を受けるステップと、(d) 該印刷合意入力に応じ
て、前記指定された印刷装置に、前記印刷データまたは
データ特定情報を該印刷装置が扱い得る態様で出力し、
該印刷装置に印刷を行わせるステップとを備えるものと
した。印刷仲介用のコンピュータは、単一のコンピュー
タである必要はなく、上述のステップを複数のコンピュ
ータで分担して実行するものとしてもよい。クライアン
トは、いわゆる汎用のコンピュータ、および携帯電話な
どの携帯端末を利用することができる。印刷装置として
はプリンタ、ファクシミリ装置など印刷媒体への印刷、
かつ何らかの形でネットワークに接続可能な種々の器機
を適用できる。
【0009】第1の構成によれば、印刷要求を受けて印
刷を実行する前に、印刷条件の少なくとも一部を提示し
てクライアントに印刷の確認表示をし、クライアントか
ら印刷指示を出しているユーザの合意を確認した上で印
刷を行う。従って、ユーザの意図に沿った条件での印刷
を実行する確実性を向上することができる。
【0010】例えば、印刷条件として、ユーザが指定し
た出力先を表示すれば、出力先に関する確実性を向上す
ることができる。ネットワークに接続されたクライアン
トと印刷装置との間で印刷内容、出力先に関する自由度
の高い印刷を実行する際には、ユーザが意図しない印刷
装置による印刷が行われる可能性がある。秘匿性の高い
印刷物を印刷する際には、かかる誤出力は許容されな
い。第1の構成によれば、出力先を確認してから印刷す
ることにより、出力先の誤指定を回避することができ
る。
【0011】印刷条件として、印刷時のコストに関する
情報を表示するものとしてもよい。こうすれば、ユーザ
は、不測に高い金額を請求される心配なく自己の意図に
沿った費用内で印刷を行うことができる。
【0012】第1の構成の印刷仲介方法では、指定した
印刷装置に対し、クライアントが所持する印刷データを
送信して印刷を行うことができる。クライアントが所持
する印刷データとしては、クライアントとなるコンピュ
ータで作成した種々の文書、クライアントが受信した電
子メール、クライアントがインターネットからダウンロ
ードしたデータ、Webページなどが含まれる。第1の
構成の印刷仲介方法では、印刷データの所在を特定して
印刷を行うこともできる。例えば、ネットワークに接続
されたクライアント以外のコンピュータに保存された印
刷データを印刷装置に出力して印刷することができる。
かかる態様としては、例えば、メールサーバに保存され
た状態の電子メールデータや、Webページを表示する
ためにサーバに蓄えられたデータなどが含まれる。
【0013】一般に印刷装置が印刷できるデータは、デ
バイスごとに制限されている。これに対し、印刷データ
は多種多様な形式である。例えば、文書または画像を生
成する種々のアプリケーションソフトに固有の多種多様
な形式、Webページを表示するのに適用されるHTM
LやXMLと言った記述言語の形式などが挙げられる。
第1の構成の印刷仲介方法では、工程(d)で多種多様
な印刷データを印刷装置が扱い得るデータに変換して出
力することにより印刷を実現している。
【0014】かかる変換は、例えば、前記印刷データ
を、前記指定された印刷装置のタイプに応じた固有のデ
ータ形式に変換するものとしてもよいし、前記印刷デー
タを、汎用的なページ記述言語の形に変換するものとし
てもよい。前者の変換は通常、プリンタドライバと呼ば
れるソフトウェアで実現される機能である。後者のデー
タ形式としては、例えばPostScript(登録商標)と呼ば
れるページ記述言語を用いることができる。印刷装置に
は、この言語を解釈して印刷を実行するインタプリタを
備えればよい。
【0015】ここでは、印刷仲介用のコンピュータがこ
れらのデータ変換を行う場合を例示したが、クライアン
トから指示された印刷データが既に印刷装置で印刷可能
な形式になっていることを排除するものではない。例え
ば、出力先の印刷装置に適合したプリンタドライバをク
ライアントが備え、クライアント側でデータ変換した結
果を印刷データとして仲介用コンピュータに出力するも
のとしてもよい。また、印刷装置側に十分な処理能力を
備えるコンピュータが併せて備えられている場合には、
印刷装置側でデータ変換を行うものとしてもよい。
【0016】本発明の第2の構成は、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって該ネットワー
クに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者の
間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記クラ
イアントから、ネットワーク上で印刷データの所在を特
定するデータ特定情報または印刷データと、前記ネット
ワーク上で該印刷装置を直接特定することはできないが
前記仲介用コンピュータにとっては出力先を特定可能な
態様で前記印刷装置に付された所定の識別子とを含む印
刷要求を受けるステップと、(b) 該識別子によって
指定された印刷装置の前記ネットワーク上での所在を特
定するステップと、(c) 該特定された印刷装置に、
前記印刷データまたはデータ特定情報を出力し、該印刷
装置に印刷を行わせるステップとを備える構成である。
【0017】第2の構成によれば、上述の識別子を用い
ることによって、ネットワークから見かけ上、印刷装置
を秘匿することができる。上述の識別子を知ることがで
きる一部のユーザに対しては、自由度が高い選択を実現
可能な状態で印刷装置をネットワーク上で公開するとと
もに、不必要な公開を回避することによって印刷装置へ
の不正なアクセスを抑制することができる。ネットワー
ク上で印刷装置を直接特定できる情報として、IPPで
利用されるURIと呼ばれる情報や、インターネットの
標準プロトコルであるTCP/IPで利用されるIPア
ドレスが挙げられる。第2の構成に挙げた識別子は、U
RI、IPアドレスなどの情報以外の形式で任意に設定
された識別子である。例えば、利用可能な印刷装置に予
め付された登録番号を用いるものとしてもよい。
【0018】本発明の第3の構成は、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって該ネットワー
クに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者の
間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記クラ
イアントから、ネットワーク上で印刷データの所在を特
定するデータ特定情報または印刷データと、出力先とな
る印刷装置とを特定する出力先特定情報を含む印刷要求
を受けるステップと、(b) 該出力先特定情報によっ
て特定された印刷装置の動作状態が、印刷不備を招き得
る所定の状態にある場合には、前記印刷装置への前記印
刷データおよびデータ特定情報の出力を禁止するステッ
プとを備える方法である。
【0019】第3の構成は、印刷の確実性を担保するこ
とを図るものである。ネットワーク上で印刷を行う場合
には、クライアントと出力先となる印刷装置とが離れた
場所にある可能性があり、ユーザが印刷装置の状態を直
接把握できない状況下で印刷が行われる可能性がある。
本発明の第3の構成によれば、出力先として指定された
印刷装置の動作状態を確認した上で、印刷を行うことが
でき、印刷不備を招き得る状態にある場合には印刷を禁
止することができるため、ネットワークを介した印刷を
行う場合の印刷不備を回避することができる。
【0020】印刷不備を招き得る所定の状態とは、イン
クまたはトナーの残量が少ない状態、印刷媒体の残量が
不足している状態、印刷に使用されるドラムなどの可動
部が損耗している状態などが挙げられる。これらを総合
的に判断するものとしてもよいし、いずれか単一の情報
のみを利用するものとしてもよい。通信によって動作状
態を報知する技術は、既に種々の態様で実現されている
ため、第3の構成もこれらの技術を利用することにより
実現できる。
【0021】所定の状態に至ったか否かは、絶対的な判
断であってもよいし、相対的な判断であってもよい。絶
対的な判断としては、例えば、インク量が予め設定され
た一定量よりも少なくなった場合に、印刷不備を招きう
る所定の状態に至ったと判断する態様が相当する。相対
的な判断としては、例えば、クライアントから指定され
た印刷データとの相対的な関係でインク量の不足を判断
する態様が相当する。即ち、インク量がある残量にある
場合、印刷データのサイズが大きい場合には印刷不備を
招き得ると判断されるが、サイズが小さい場合には印刷
不備を招かないと判断される。
【0022】第3の構成の印刷仲介方法において、前記
ステップ(b)は、さらに特定された印刷装置の動作状
態を前記クライアントにフィードバックするステップを
備えるものとすることができる。こうすれば、クライア
ント・コンピュータを介してユーザは印刷装置の状況を
知ることができるため、ネットワークを介した印刷の利
便性を向上することができる。
【0023】本発明の第4の構成は、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって該ネットワー
クに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者の
間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記クラ
イアントから印刷データの指定、出力先となる印刷装置
の指定、印刷条件の指定を含む印刷要求を入力するステ
ップと、(b) 前記指定に応じて印刷データを入力す
るステップと、(c) 前記出力先として指示された印
刷装置の動作状態を確認するとともに、該印刷装置の動
作設定を前記指定された印刷条件に適合させるステップ
と、(d) 該印刷装置の動作状態が、適正な印刷を実
現するために満たすべき所定の条件を満足する状態にあ
るときに、前記印刷データを前記印刷装置で扱い得る形
式のデータに変換して、該印刷装置に出力するステップ
とを備える構成である。
【0024】第4の構成は、第3の構成と同様、確実な
印刷を担保することを図ったものである。ネットワーク
上で印刷装置を指定する場合、ユーザは印刷用紙サイズ
その他の条件を直接設定することができない状況にある
可能性がある。第4の構成によれば、クライアントから
指定された印刷条件に印刷装置の動作設定を適合させ、
適正な印刷を実現可能な状態にある場合に印刷が行われ
るため、ユーザの意図に沿った印刷を実現することがで
きる。一例としては、クライアントから指定された印刷
用紙サイズに適合した印刷用紙トレイを選択して印刷す
ることができる。なお、「所定の条件を満足」とは、印
刷時に満たすべき必須の条件を満足すれば足り、必ずし
もクライアントから指定された印刷条件の全てを満足す
る場合に限定する必要はない。
【0025】第4の構成は、ユーザが印刷条件を設定す
る自由度が高まるため、ネットワークを介した印刷の利
便性がさらに向上する利点もある。印刷用紙のサイズを
例にとって説明する。印刷用紙のサイズの選択を行うこ
とができない場合、即ち、各印刷装置ごとに取り扱い可
能な印刷用紙サイズが1種類に限定されている場合、ユ
ーザは自己が欲するサイズの印刷用紙に印刷可能な出力
先を探すか、印刷用紙サイズに関して妥協して印刷を行
うことが必要となる。これに対し、印刷用紙のサイズを
設定することができる構成であれば、ユーザは任意の印
刷装置で希望に添った印刷を実現することができ、利便
性が非常に向上する。
【0026】なお、ここでは、第3の構成、第4の構成
を分けて説明したが、第3の構成、第4の構成の双方を
適用した印刷仲介方法を実現してもよい。こうすれば、
印刷装置の動作状態の確認と印刷に適合した動作状態へ
の設定を併せて行うことができ、ネットワークを介した
印刷における確実性、利便性をより向上することができ
る。
【0027】本発明の第5の構成は、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって該ネットワー
クに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者の
間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記仲介
用のコンピュータを介した印刷を実行可能なクライアン
トを特定する認証情報を少なくとも含むクライアント基
本情報を予め設定するステップと、(b) 出力先とな
る印刷装置について、少なくともネットワーク上での所
在を特定する情報、および前記認証情報との関係で該印
刷装置へのアクセスを許容する条件に関する情報を含む
出力先基本情報を予め設定するステップと、(c) 前
記認証情報と前記アクセスを許容する条件との照合によ
り、印刷の実行が許容されないクライアントと印刷装置
との間での印刷を禁止するステップとを備える構成であ
る。
【0028】ネットワーク上で自由に出力先を選択可能
にした場合、実用面では不正なアクセスを回避すること
が要求される。第5の構成は、かかる不正なアクセスの
回避を図ったものである。即ち、第5の構成によれば、
クライアントの認証情報に基づいて、アクセスが許容さ
れたクライアントであるか否かを判断することができ、
アクセスが許容された正当なクライアントのみが印刷を
行うことができる。ここで、クライアント基本情報は、
印刷仲介方法の対象となる全ての印刷装置について一律
に設定するものとしてもよいし、各印刷装置ごとに個別
に設定するものとしてもよい。
【0029】本発明の第6の構成は、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって該ネットワー
クに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者の
間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記印刷
に関与する所定のオブジェクトを識別する識別情報を入
力するステップと、(b) 前記オブジェクトに関して
予め登録された所定の属性情報を参照して、前記ネット
ワークを利用した印刷を実行する際の制約条件を設定す
るステップと、(c) 前記制約条件の下で、前記印刷
を仲介するステップとを備える構成である。
【0030】ネットワークを介した印刷では、クライア
ント、該クライアントを利用するユーザ、印刷装置、印
刷データとなる種々のデータを提供するサーバなど、多
数の要素が密接に関連することが多く、これらの要素を
総称してオブジェクトと呼ぶ。ネットワークを介して実
用的な印刷を行う際には、オブジェクトに関する種々の
情報を柔軟に管理・変更することが要求される。例え
ば、あるクライアントがアクセス可能な印刷装置を、初
期の登録状態で固定にするのではなく、比較的簡易な操
作で増減可能とすることが要求される。印刷に要した料
金を精算する決済方法を柔軟に変更したいという要求も
存在する。
【0031】第6の構成によれば、各オブジェクトに関
する属性情報を予め登録しておき、この属性情報を参照
して一定条件下で印刷を行うため、属性情報を変更する
ことにより、印刷時の種々の制約条件を柔軟に変更する
ことができる。属性情報とは、各オブジェクトがどのよ
うな要素なのかを特定する情報であり、クライアント、
印刷装置などの種別を示す情報、印刷装置について更に
詳細な型を示す情報、また他のオブジェクトへのアクセ
スが許容されている範囲を示す情報、ユーザについては
印刷に要した料金を決済する方法に関する情報など多様
な情報が含まれる。このような属性情報を用いて印刷を
行うことにより、第6の構成によれば、ネットワークを
介した印刷の利便性を大きく向上することができる。
【0032】第6の構成において、前記オブジェクトと
制約条件は、種々の態様を採ることができる。第1の態
様として、前記ステップ(a)における所定のオブジェ
クトは、前記印刷を実行するユーザとし、前記ステップ
(b)における制約条件は、出力先としてアクセス可能
な印刷装置を特定する条件とすることができる。この態
様によれば、ユーザごとに予めアクセス可能な印刷装置
を制限することができ、属性情報の書き換えによってそ
の範囲を柔軟に変更することができる。
【0033】第2の態様として、前記ステップ(a)に
おける所定のオブジェクトは、前記印刷を実行するユー
ザとし、前記ステップ(b)における制約条件は、印刷
時の課金条件であるものとすることができる。この態様
によれば、ユーザごとに予め設定された課金条件で印刷
をすることができ、属性情報の書き換えによって、その
設定を柔軟に変更することができる。課金条件には、第
1に印刷に要したコストを精算する決済方法に関する条
件が含まれる。クレジットカードでの決済、銀行口座の
決済など、決済の種類を特定する情報や、クレジットカ
ードの番号、口座番号など決済方法に応じて必要となる
詳細情報、利用可能な上限額などの情報が含まれる。課
金条件には、第2にユーザに応じた料金計算条件に関す
る情報を含めることもできる。例えば、定額制、従量制
の別など、ユーザごとに異なる料金体系で課金をする場
合、各ユーザがいずれの料金体系を選択しているかを特
定する情報を含めるものとしてもよい。
【0034】第3の態様として、前記ステップ(a)に
おける所定のオブジェクトは、前記印刷装置とし、前記
ステップ(b)における制約条件は、該印刷装置を利用
可能なクライアントまたはユーザを特定する条件である
ものとすることができる。こうすれば、各印刷装置にア
クセス可能なクライアントまたはユーザが制限でき、不
正なアクセスを回避することができるとともに、属性情
報の変更により、容易にその範囲を変更・管理すること
ができる。
【0035】第4の態様として、前記ステップ(a)に
おける所定のオブジェクトは、前記ネットワーク上で前
記クライアントが利用可能な情報を提供する情報提供サ
ーバとし、前記ステップ(b)における制約条件は、前
記ネットワークを利用した印刷の可否条件であるものと
することができる。インターネットに代表されるネット
ワーク上には、クライアントに種々の情報を提供する情
報提供サーバが存在する。これらのサーバの中には、印
刷に制限を設けたいと欲するサーバもある。第4の態様
によれば、これらの情報提供サーバが予め印刷の可否条
件を登録しておくことにより、容易に印刷を制限するこ
とができる。また、属性情報の変更により、容易にその
範囲を変更することができる。印刷の可否条件として
は、印刷が許容されるユーザ、クライアント、出力先の
範囲を制限する条件、印刷部数を制限する条件などが挙
げられる。
【0036】本発明は、上述した印刷仲介方法に限ら
ず、種々の構成を採ることができる。本発明の第7の構
成は、ネットワークに接続されたクライアントからの指
示によって、該ネットワークに接続された仲介用のコン
ピュータを介して、該ネットワークに接続された印刷装
置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された印刷
装置の保守情報を管理する保守情報管理方法において、
(a) 前記印刷装置の動作に必須の構成要素のうち管
理対象として予め設定された所定の構成要素が更新され
たか否かを入力するステップと、(b) 該更新後に前
記仲介用のコンピュータを経由して前記印刷装置によっ
て行われた印刷実績に基づいて、該印刷装置の構成要素
の消耗状況を推定するステップと、(c) 該推定結果
に基づいて該構成要素の更新時期に関する情報を出力す
るステップとを備える構成である。
【0037】第7の構成によれば、印刷装置の保守管理
を過度な負担なく、また総括的に行うことができるた
め、印刷装置の稼働率を向上することができる。この結
果、ネットワークを介した印刷の利便性を大きく向上す
ることができる。更新時期に関する情報を出力する先
は、種々の態様が可能である。例えば、印刷装置を管理
する管理者に宛てて情報を出力するものとしてもよい。
また、構成要素を提供している提供者に対して情報を出
力するものとしてもよい。後者の態様によれば、消耗が
進んだ構成要素を速やかに更新可能となる利点がある。
【0038】第7の構成において、前記構成要素は、例
えば、前記印刷装置で使用される消耗品であるものとす
ることができる。即ち、印刷に使用されるインク、トナ
ー、印刷用紙等とすることができる。実用面では、これ
らの補充を頻繁に行う必要があり、本発明適用の有効性
が非常に高い。保守管理の態様となる構成要素は、必ず
しも消耗品に限られず、印刷に使用されるドラムなど、
一定期間経過した時点で更新が必要となる種々の部品が
含まれる。
【0039】本発明の第8の構成は、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを介して、該ネ
ットワークに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該
印刷の実行履歴を管理する印刷履歴管理方法において、
(a) 前記印刷を指示するクライアントまたはユーザ
を識別する指示者識別情報を入力するステップと、
(b) 前記クライアントから出力先として指定された
印刷装置を特定する印刷装置特定情報を入力するステッ
プと、(c) 前記クライアントから指定された印刷デ
ータの所在を特定する印刷データ源特定情報を入力する
ステップと、(d) 各印刷処理ごとに、前記指示者識
別情報、印刷装置特定情報、印刷データ源特定情報のう
ち少なくとも2つの情報を関連づけて保存するステップ
とを備える構成である。
【0040】第8の構成によれば、いずれのクライアン
ト、印刷装置、印刷データ源の間でネットワークを介し
た印刷が実行されているかに関するデータを取得するこ
とができる。上記保存が統計処理可能な態様でなされて
いる場合には、統計データを得ることができる。これら
のデータを活用することにより、ネットワークを利用し
た印刷の利便性を更に向上することが可能となる。例え
ば、先に第6の構成で説明した属性情報と関連づけるこ
とにより、クライアントが頻繁に利用する出力先を、簡
易に指定可能とすることができる。
【0041】本発明の第9の構成は、ネットワークに接
続されたクライアントからの指示によって該ネットワー
クに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワ
ークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者の
間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記クラ
イアントから、印刷データおよび出力先となる印刷装置
を特定する情報を含む印刷要求を受けるステップと、
(b) 該特定された印刷データに対し、印刷結果に影
響を与える所定の加工または新たな印刷情報の追加を施
して改訂印刷データを生成するステップと、(c) 前
記出力先として指定された印刷装置が印刷可能な態様で
前記改訂印刷データを出力するステップとを備える構成
である。
【0042】こうすることにより、ネットワークを介し
て付加価値を加えた印刷を実行することができ、利便性
を向上することができる。印刷結果に影響を与える加工
とは、ユーザがクライアントコンピュータを通じて指定
した印刷データと出力結果が相違することになる加工を
意味している。例えば、印刷データに対し、所定の広告
情報の追加を行うものが挙げられる。こうすれば、広汎
に行われるネットワークを介した印刷を広告媒体として
活用することができる。また、予め登録された背景デー
タにユーザが指定した印刷データをインポーズした画像
を印刷する態様を採るものとしてもよい。その他、ユー
ザが指定した印刷データを特定のフォームに変更して出
力する態様など、種々の加工を施すことができる。
【0043】第9の構成においては、改訂印刷データの
生成を選択的に行う態様を採ることもできる。例えば、
前記ステップ(b)に先立ち、印刷データの加工の可否
を前記クライアントに確認するステップを備え、該加工
が許可された場合にのみ前記ステップ(b)、(c)を
実行するものとすればよい。こうすれば、よりユーザの
意図に適合した印刷を実現することができる。
【0044】本発明の第10の構成は、ネットワークに
接続されたクライアントからの指示によって該ネットワ
ークに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネット
ワークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者
の間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記ク
ライアントから、ネットワーク上で印刷データの所在を
特定するデータ特定情報および出力先となる印刷装置を
特定する情報を含む印刷要求を受けるステップと、
(b) 前記データ特定情報で特定された印刷データの
更新に関与する所定の条件が満足された場合に、前記印
刷データを入力するとともに前記出力先として指定され
た印刷装置に対し、該印刷装置が印刷可能な態様で前記
印刷データを出力するステップとを備える構成である。
【0045】第10の構成は、印刷要求が出された後、
速やかに印刷を実行するのではなく、所定の条件が満た
された時に印刷を行う態様である。第三者が作成し、デ
ータ提供用のサーバに蓄積した情報をユーザが利用する
場合に有効活用することができる。かかる態様では、ユ
ーザは、印刷データ源となるサーバに蓄積された情報が
更新されたことを確認した上で印刷を行うことを要求す
るのが通常である。第10の構成によれば、データの更
新に関する条件が満足された時に印刷が行われるため、
既に取得済みの情報を印刷する不都合や、情報が更新さ
れたか否かをユーザ自らが頻繁に確認する手間を回避す
ることができる。ここで、データの更新に関する条件
は、例えば、データが新聞記事のように定期的に更新さ
れる性質のものである場合には時刻を基準として判断す
ることができる。この場合には、ユーザが新聞記事の出
力先となる印刷装置を予め登録しておくことにより、一
定の時刻になるとその印刷装置から新聞が印刷される印
刷方法を実現することができる。
【0046】なお、ネットワークを介した印刷では、仲
介用のコンピュータが印刷要求を一時的に保持しておく
ことで、ユーザが指定した条件に該当したときに印刷を
行う態様を容易に採ることができる。第10の構成で
は、かかる点をより積極的に活用した構成を例示した
が、先に説明した第1〜第9の構成においても、印刷要
求の直後ではなく、所定の条件を満足した時点で印刷を
行う態様を採ることも可能である。例えば、一定の時刻
になったら印刷を行うものとしても良いし、ユーザが印
刷の開始を改めて指示することにより印刷を開始するも
のとしてもよい。
【0047】本発明の第11の構成は、ネットワークに
接続されたクライアントからの指示によって該ネットワ
ークに接続された印刷装置で印刷を行う際に、該ネット
ワークに接続された仲介用のコンピュータを用いて両者
の間を仲介する印刷仲介方法において、(a) 前記ク
ライアントから、印刷データおよび出力先となる印刷装
置を特定する情報を含む印刷要求を受けるステップと、
(b) 前記印刷データの印刷に先立って、該印刷デー
タ以外の所定のデータを前記印刷装置に出力して、試し
印刷を行わせるステップと、(c) 前記クライアント
から、該試し印刷が行われたことの確認を受けるステッ
プと、(d) 該確認が入力された場合には、前記印刷
装置に、前記印刷データを、該印刷装置が扱い得る態様
で出力するステップとを備える構成である。
【0048】ネットワークを介した印刷を行う場合、ユ
ーザが出力先の指定を間違えることにより、意図しない
場所で印刷が行われる可能性がある。ユーザが作成した
文書、ユーザ宛の電子メールなど、比較的機密性が高い
データの印刷を行う場合、かかる出力ミスは看過できな
い。第11の構成によれば、目的とする印刷データの出
力に先立って試し印刷を行うため、この時点で意図した
場所に確実に印刷されることを確認することができる。
従って、印刷時の機密性をより高めることができる。こ
こで、試し印刷用のデータとしては、例えば予め登録さ
れた広告データを用いることができる。こうすれば、ネ
ットワークを介した印刷を広告媒体として活用すること
もできる利点がある。試し印刷用のデータは、データ自
体が仲介用のコンピュータに登録されている必要はな
く、ネットワーク上の所在が登録されていてもよい。例
えば、広告の供給を望む業者のWebページのURLを
登録し、このWebページの内容を試し印刷として印刷
する態様をとってもよい。こうすればWebページの更
新とともに試し印刷の内容も更新されるため、比較的容
易に最新の広告を提供することができる。
【0049】以上の説明では、本発明を印刷仲介方法そ
の他の方法発明として構成した場合を例示した。かかる
方法は、ネットワークに接続された特定のサーバを利用
して実現されるものである。従って、本発明は、上述の
方法の実現に供されるサーバとして構成することもでき
る。
【0050】例えば、ネットワークに接続されたクライ
アントからの指示によって該ネットワークに接続された
印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワーク上で前記ク
ライアントと印刷装置との間を仲介する印刷仲介用サー
バである。ネットワークに接続されたクライアントから
の指示によって、該ネットワークに接続された仲介用の
コンピュータを介して、該ネットワークに接続された印
刷装置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された
印刷装置の保守情報を管理する保守管理用サーバとして
もよい。ネットワークに接続されたクライアントからの
指示によって、該ネットワークに接続された仲介用のコ
ンピュータを介して、該ネットワークに接続された印刷
装置で印刷を行う際に、該印刷の実行履歴を管理する印
刷履歴管理用サーバとすることもできる。
【0051】ネットワークが、いわゆるインターネット
である場合には、上述のサーバとしては、加入者に対し
インターネットへのアクセスを提供するサービスを行う
プロバイダに備えられたサーバを活用することができ
る。サーバとは、ネットワーク上でユーザによる種々の
データおよびサービスへのアクセスを管理および制御す
るコンピュータであるから、上述の各種サーバは、コン
ピュータまたはシステムと言い換えても良い。
【0052】本発明は、上述した態様の他に、ネットワ
ークを介した印刷を行う際のインタフェース画面をクラ
イアントに提供する装置として構成することもでき、特
に、インタフェース画面を表示するためのプログラム自
体、またはこのプログラムを記録した記録媒体として構
成することもできる。プログラムには、いわゆるHTM
L(Hypertext Markup Language)など実体はいわゆる
テキスト・ファイルであっても、タグなどの制御記号に
よって、クライアントの表示その他の機能を制御可能な
種々の言語も含む。
【0053】ここでインタフェースを提供するプログラ
ムとしては、第1に、前記ネットワーク上で出力先とな
る印刷装置を直接特定することはできないが前記仲介用
コンピュータにとっては出力先を特定可能な態様で前記
印刷装置に付された所定の識別子を入力するインタフェ
ース画面を前記クライアントに表示する機能を実現する
プログラムが挙げられる。
【0054】第2に、前記ネットワークに接続された複
数の印刷装置と、階層的に設定されたグループとの間で
予め設定された対応関係に従って、上位の階層に位置す
るグループから逐次指定することによって出力先となる
印刷装置を特定するためのインタフェース画面を前記ク
ライアントに表示する機能を実現するプログラムが挙げ
られる。
【0055】第3に、前記仲介用コンピュータを経由し
た印刷が許可されているクライアントか否かを判断する
ための所定の認証情報を入力するインタフェース画面を
前記クライアントに表示する機能を実現するプログラム
が挙げられる。
【0056】第4に、前記クライアントから指定された
印刷条件の少なくとも一部をフィードバックして表示す
るとともに、該条件での印刷の実行を指示する印刷合意
情報を入力するためのインタフェース画面を前記クライ
アントに表示する機能を実現するプログラムが挙げられ
る。この場合には、 さらに、前記クライアントから指
定された印刷条件での印刷に伴うコストを含むパフォー
マンス情報を表示する機能をも実現するものとしてもよ
い。
【0057】上述のインタフェース画面は、必ずしも個
別に表示される必要はなく、統合的に表示されても構わ
ない。本発明は、上述したインタフェース画面の他、先
に説明した印刷仲介方法を実現するために要求される各
種情報を入出力する種々のインタフェース画面を提供す
るプログラム自体、またはそれを記録した記録媒体とし
て構成することも可能である。
【0058】ここで、記録媒体としてはネットワーク上
に接続されたサーバを利用することができるが、かかる
態様に限定されるものではなく、フレキシブルディスク
やCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROM
カートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が
印刷された印刷物、コンピュータの内部記録装置(RA
MやROMなどのメモリ)および外部記録装置等、コン
ピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。本発
明のインタフェースは、ネットワークに接続した状態で
サーバからの制御により表示されるものには限られず、
上述したフレキシブルディスクその他の記録媒体に記録
されたプログラムを予めクライアントにインストールし
て実行することにより表示されるものであってもよい。
また、本発明は、実際に上記インタフェースを提供する
クライアント側の装置、またはインタフェース自体とし
て構成することもできる。
【0059】なお、本発明は、必ずしもインターネット
その他の広範囲なネットワークについてのみ適用される
ものではなく、LANに適用しても構わない。
【0060】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、実
施例に基づき次に示す項目に分けて説明する。 A.基盤となるシステム構成: B.機能ブロック: B1.基本ファンクションブロック: B2.基本サービスブロック: B3.プリンティングサービス: B4.リレーションサービス: B5.ナビゲーションサービス: C.印刷実行例: C1.態様1 電子メールの印刷: C2.態様2 Webページの印刷: C3.態様3 チケットの印刷: C4.態様4 作成文書の印刷: C5.態様5 新聞配信1: C6.態様6 新聞配信2: C7.態様7 データ加工印刷:
【0061】A.基盤となるシステム構成:図1は実施
例における印刷の基盤となるシステム構成を模式的に示
す説明図である。実施例は、LANおよびインターネッ
トなどのネットワークを介した印刷を実現するものであ
る。図示する通り、インターネットINTには、種々の
サーバSV,SVA、プリンタPRT1,PRT2、ク
ライアントコンピュータCC1などが接続されている。
これらの機器は、ネットワークを介して情報の授受を行
うことができる。ここでは、説明および図示の便宜上、
数個の機器を示すにとどまるが、周知の通り、インター
ネットには、無数のサーバ、プリンタ、クライアントが
接続されている。また、LANに接続されたクライアン
トコンピュータCC3、プリンタPRT3も存在し、こ
れらはLANを介してインターネットINTに接続され
ている。LANを介して接続されている機器も、インタ
ーネットINTに接続されたサーバ等と情報の授受を行
うことが可能である。近年では、インターネットINT
にアクセス可能な端末が増えており、図1に示すように
携帯電話CPからもインターネットにアクセス可能とな
っている。インターネットにアクセス可能な携帯電話C
Pは、クライアントコンピュータとほぼ同様の機能を奏
することができる。各機器のネットワーク上での所在
は、IPアドレスなどの情報に基づいて特定される。
【0062】実施例は、このようにインターネットIN
T、LANを介して無数のサーバ、クライアントコンピ
ュータ、プリンタ等が接続されたシステム構成下で、任
意のクライアント、プリンタ間での印刷を実現するもの
である。ここでは、最も身近な環境として、インターネ
ットに種々の機器が接続された状況を例示したが、実施
例の適用は、インターネットに限られるものではなく、
LANやいわゆるパソコン通信などの比較的限定的なネ
ットワークにもそのまま適用可能である。かかる観点か
ら、以下の説明では、インターネット、LANなどを全
て「ネットワーク」と総称するものとする。
【0063】実施例では、ネットワーク上で印刷を仲介
システムの主機能は、ネットワークに接続されたサーバ
SVにより提供されるものとする。実施例では、クライ
アントコンピュータCC1,CC2や携帯電話CPなど
が、ネットワーク上のプリンタPRT1,PRT2など
のうち任意のプリンタを指定して印刷要求を出すと、そ
の印刷要求は、一旦、サーバSVに送信される。サーバ
SVは、出力先のプリンタの動作状況の確認・設定、ク
ライアントがそのプリンタにアクセスする権限があるか
否かの確認などを行う。印刷を実行してもよいと判断す
ると、サーバSVは、クライアントから受け取っていた
印刷要求に従って、印刷データをプリンタに送信し、印
刷を行う。実施例では、このようにネットワーク上で、
クライアントとプリンタとの間に仲介システムを介在さ
せ、この仲介システムの制御によって自由度が高く、か
つ確実な印刷を実現する数種類の方法を例示する。
【0064】以下の実施例では、基本的に仲介システム
の機能のほとんどがサーバSVにより提供される場合を
示すが、かかる機能は、通常、ソフトウェア的に実現さ
れるものであり、複数のサーバが連動して実現すること
も可能である。従って、仲介システムは、必ずしも単一
のサーバによって提供される必要はなく、複数のサーバ
によって提供されるものであっても構わない。
【0065】B.機能ブロック:図2は実施例としての
仲介システム1の機能ブロックを示す説明図である。先
に説明した通り、仲介システム1は、ネットワーク上に
設けられたサーバSV内にソフトウェア的に構築されて
いる。図2は、ソフトウェアの構成を機能ブロックの形
で示したものである。
【0066】仲介システム1には、基本ファンクション
ブロック10、基本サービスブロック20、プリンティ
ングサービス30、リレーションサービス50、ナビゲ
ーションサービス40、ディレクトリサービスブロック
60、認証サービスブロック70、課金サービスブロッ
ク80の各機能ブロックが設けられている。図中の
「S」はセキュリティシステムを示す。仲介システム1
とデータの授受を行う機器としては、図1中のコンピュ
ータCC1等に相当するクライアント5,図1中のSV
A等に相当しWebページなどで情報を提供するコンテ
ンツサービス120、図1中のプリンタPRT1,PR
T2等に相当するプリンティング・サイト・コントロー
ル・サービス100、プリンタ110がある。プリンテ
ィング・サイト・コントロール・サービス100とは、
プリンタ110側に設けられた機能ブロックであり、主
としてネットワークとのデータの授受を制御する機能を
果たす。プリンタ110がコンピュータに双方向パラレ
ルインタフェースなどでローカルに接続されている場合
には、このコンピュータ上にプリンティング・サイト・
コントロール・サービス100を構築することができる
し、プリンタ110がNIC(Network Interface Car
d)やプリントサーバと呼ばれるアダプタ介してネット
ワークに接続されている場合には、NICまたはプリン
トサーバがプリンティング・サイト・コントロール・サ
ービス100の機能を果たす。
【0067】B1.基本ファンクションブロック:以
下、仲介システム1に備えられた各機能ブロックの機能
について説明する。図3は基本ファンクションブロック
10の機能を示す説明図である。基本ファンクションブ
ロック10は仲介システム1による印刷を行う際に必須
となる機能を提供する機能ブロックである。基本ファン
クションブロック10には、データ変換モジュール1
2、ステータス取得・設定モジュール14、ジョブコン
トロールモジュール16の3つの細部機能ブロックが備
えられている。基本ファンクションブロック10には、
ネットワークを介してクライアント5から、印刷対象と
なる印刷データを特定する印刷データ特定情報、出力先
となるプリンタを特定する出力先特定情報などを含む印
刷要求が入力される。
【0068】ジョブコントロールモジュール16は、仲
介システム1に投入された印刷ジョブの制御を行う機能
を果たす。例えば、複数の印刷要求があった場合には、
それぞれの実行に優先度をつけて、逐次処理するように
制御する。その他、印刷部数に関する制御、印刷の中
断、中止、出力先の変更などに関する制御を行う。
【0069】ステータス取得・設定モジュール14は、
第1に出力先として特定されたプリンタ110のタイ
プ、動作状況を確認する機能を奏する。プリンタ110
の動作状況、例えばトナーの残量、印刷用紙の残量など
を質問する質問データを、ステータス取得・設定モジュ
ール14からプリンティング・サイト・コントロール・
サービス100およびプリンタ110に送出し、その質
問データに対するプリンタ110からの出力を解析する
ことで動作状況を確認する。もちろん、かかる手法に限
られるものではない。プリンタ110のタイプを始めと
する変動の少ないデータに関しては、後述するディレク
トリサービス60にプリンタ110の属性データとして
登録されている情報を利用することも可能である。ステ
ータス取得・設定モジュール14は、第2に必要に応じ
てプリンタ110の動作状態の設定、例えば用紙トレイ
の選択など印刷条件に適合した動作状態を確保するため
の設定を通信を介して行う機能を奏する。
【0070】データ変換モジュール12は、クライアン
ト5から受け渡された印刷データをプリンタ110が印
刷可能なデータに変換する機能を奏する。クライアント
5は、印刷要求に含めて印刷対象となる印刷データを直
接仲介システム1に送信する場合もあれば、印刷データ
の所在をネットワーク上で示す情報のみを印刷要求に含
めて仲介システム1に送信する場合もある。一例として
コンテンツサービス120が提供するWebページの印
刷について両者の態様を説明する。Webページは、コ
ンテンツサービス120が提供するHTMLなどの言語
で記載されたデータをクライアント5にダウンロードし
て表示するのが通常であるから、前者の例では、クライ
アント5にダウンロードされたデータ自体を仲介システ
ム1に送信する態様となる。一方、Webページのデー
タは、URL(Uniform ResourceLocator)と呼ばれる
コードによって、ネットワーク上の所在が特定されるか
ら、後者の例では、クライアント5からURLを仲介シ
ステム1に送信する態様となる。後者の場合、仲介シス
テム1は、そのURLで指定されたコンテンツサービス
120に格納されているデータを自ら取得し、データ変
換モジュール12でデータ変換を行う。前者の態様とし
ては、クライアント5が種々のアプリケーションプログ
ラムを利用して生成した印刷データを仲介システムに送
信する態様も挙げられる。後者の態様としては、いわゆ
るメールサーバに受信され電子メールを、メールサーバ
から直接印刷させる態様も挙げられる。
【0071】プリンタ110が印刷可能なデータへの変
換は、通常、プリンタドライバと呼ばれるソフトウェア
によって行われる。データ変換モジュール12の機能
は、基本的には出力先として指定されたプリンタ110
の型に適合したプリンタドライバを仲介システム1にイ
ンストールすることで実現される。但し、クライアント
5から指定された印刷データは、種々のアプリケーショ
ンプログラムで作成されたデータ必ずしもプリンタドラ
イバで直接扱うことができる形式になっているとは限ら
ないため、レンダリングされたデータを生成する機能そ
の他のアダプタ的な役割を果たすプログラムを用意して
おくことが望ましい。
【0072】先に説明した通り、仲介システム1は、複
数のサーバによって構成することも可能であるから、デ
ータ変換モジュール12が必ずしもサーバSV内に用意
されている必要はない。データ変換モジュール12は以
下に示す種々の態様で実現可能である。
【0073】図4はデータ変換の態様を示す説明図であ
る。印刷データのリソースから送信されたデータを、仲
介システム1の主機能が構築されたサーバSVが受け取
って、出力先となるプリンタ110に出力する場合につ
いて、データ変換を行う部位に関するバリエーションを
例示した。ここでは、ケースA〜Dの4ケースを示し
た。なお、以下では、説明の便宜のため、何ら変換を施
されていないもとのデータを「印刷データ」と呼び、プ
リンタ110が直接印刷することができるデータを「プ
リンタ供給データ」と呼ぶものとする。
【0074】ケースAは、リソースでプリンタ供給デー
タを生成する態様に相当する。クライアント5から直接
印刷データが仲介システム1に送信される場合には、ク
ライアント5がリソースに相当する。クライアント5か
らは印刷データの所在を示す情報のみが仲介システム1
に送信される場合には、その情報に基づいて特定される
サーバがリソースに相当する。ケースAでは、これらの
リソースにプリンタドライバがインストールされている
態様に相当し、プリンタ供給データの形でデータが出力
される。換言すれば、仲介システム1のデータ変換モジ
ュール12がリソースに備えられている場合に相当す
る。ケースAでは、多種類の中から出力先のプリンタを
選択可能である場合には、その種類に応じた数のプリン
タドライバをリソースに用意しておく必要がある。
【0075】ケースBは仲介サーバSV内でプリンタ供
給データを生成する態様であり、データ変換モジュール
12がサーバSV内に設けられている態様に相当する。
先に説明した通り、サーバSV内に出力先のプリンタ1
10の型に適合したプリンタドライバがインストールさ
れている。ケースAと同様、多種類の中から出力先のプ
リンタ110を選択可能である場合には、その種類に応
じた数のプリンタドライバを仲介サーバに用意しておく
必要がある。ケースBでは、仲介システム1、即ちサー
バSVに送信されるデータ形式は、図示する通り、HT
ML,XML、テキスト形式、JPEGその他の画像デ
ータなど、種々多様な形式であるが、仲介システム1か
らプリンタ110に出力されるデータはプリンタ供給デ
ータに統一される。
【0076】ケースCはプリンタ110側、厳密にはプ
リンティング・サイト・コントロール・サービス100
においてデータ変換を行い、プリンタ供給データを生成
する態様である。プリンティング・サイト・コントロー
ル・サービス100にプリンタドライバがインストール
されている。プリンティング・サイト・コントロール・
サービス100が関与するプリンタ110の型は固定で
あるため、1種類のプリンタドライバのみを用意すれば
済む。ケースCでは、リソースから仲介システム1を経
由してプリンティング・サイト・コントロール・サービ
ス100に供給されるデータ形式は、種々多様な形式で
あり、プリンタ110に供給される直前にプリンタ供給
データの形式に統一されることになる。
【0077】ケースA〜ケースCでは、いずれもプリン
タ110ごとに固有の形式で定義されたプリンタ供給デ
ータを生成する場合を例示した。これに対し、ケースD
では、汎用性のあるプリンタ供給データを生成する点で
ケースあ〜Cと相違する。本実施例では、ケースDにお
けるプリンタ供給データとしてPostScript(登録商標)
によって記述されたデータを生成する場合を例示した。
PostScriptは汎用性の高いページ記述言語である。プリ
ンタ110は、PostScriptで記述された内容をインタプ
リタによって逐次、解釈し実行することで、印刷を行
う。ケースDでは、仲介システム1、即ちサーバSV
に、印刷データからPostScriptデータを生成するソフト
ウェアを備える。プリンタ110がPostScriptを実行で
きるインタプリタを備えることが条件となるが、プリン
タ110の型に依存しないため、複数種類のプリンタド
ライバを用意する必要がないという利点がある。なお、
ケースDでは、サーバSVでPostScriptデータを生成す
る場合を例示したが、リソースまたはプリンティング・
サイト・コントロール・サービス100でPostScriptデ
ータを生成する態様を採ることも可能である。なお、汎
用性のあるデータ形式であれば、PostScript以外の形式
を用いても構わない。
【0078】このようにデータ変換機能12は、種々の
態様で構成することができる。図4に示したケースA〜
Dを併用するものとしてもよい。例えば、プリンタ11
0の型に適合したプリンタドライバをリソースが備える
場合には、ケースAの態様でプリンタ供給データを生成
し、プリンタ110がPostScriptに対応している場合に
はケースDの態様でプリンタ供給データを生成するな
ど、プリンタの型に応じてケースA〜Dを使い分けるよ
うにしてもよい。
【0079】B2.基本サービスブロック:基本サービ
スブロック20は、クライアント5が仲介システム1、
特に基本ファンクションブロック10にアクセスする際
の入出力インタフェースとしての機能を果たす。図示を
省略するが、基本サービスブロック20には、レジスト
レーションサービス、ベーシック・プリンティングサー
ビス、ステータスサービスの3つの細部機能ブロックが
用意されており、これらの細部機能ブロックによって上
述の機能を実現する。
【0080】レジストレーションサービスと称する機能
ブロックは、主として仲介システムを利用した印刷に関
与するプリンタ110、コンテンツサービスの登録、管
理をする。例えば、プリンタ110については、ネット
ワーク上での接続先、接続方法に関する情報、プリンタ
110のタイプに関する情報、プリンティング・サイト
・コントロール・サービス100に関する情報、プリン
タ110へのアクセスを可否を判定するための認証条件
などの基本情報の登録、管理を行う。また、これらの基
本情報に基づいて、仲介システム1とプリンタ110と
の通信を管理する。コンテンツサービス120について
も同様に、通信の方法、印刷データの種類、そこで提供
される情報の印刷可否を判断するための認証情報、アク
セスが許容されるプリンタ110のリスト、アクセスを
許容する条件、情報を印刷する際の課金条件、印刷中に
エラーが生じた場合の処理方法、アプリケーション・サ
ービスの利用指定などの情報の登録・管理を行う。ま
た、これらの情報に基づいて、コンテンツサービス12
0との通信を管理する。コンテンツサービス120に限
らず、仲介システム1の利用を要求するクライアント、
ユーザについても同様の情報を管理等する。なお、レジ
ストレーションサービスが登録・管理する上述の情報
は、それぞれ後述するディレクトリサービス60におい
て保持されている。
【0081】ベーシック・プリンティングサービスは、
実際に印刷を実行する際のインタフェースに相当する機
能を果たす部分である。先に説明した基本ファンクショ
ンブロック10に備えられた細部機能ブロック、即ち、
データ変換モジュール12、ステータス取得・設定モジ
ュール14、ジョブコントロールモジュール16を制御
して印刷を実行する機能を奏する。例えば、印刷要求に
応じてレジストレーションサービスを利用して必要な認
証を行った上で、印刷データのデータ変換、プリンタ1
10のステータスの確認および設定を行い、指定された
プリンタ110にデータを出力する。
【0082】ステータス・サービスは、出力先となるプ
リンタ110のステータス管理を行う。印刷時に行われ
る動作状況の確認だけでなく、プリンタ110の保守管
理をするためのステータス情報を取得・管理する。例え
ば、プリンタ110のトナーや印刷用紙などの消耗品に
関する情報、ドラムなどの交換部品の更新に関する情報
を取得・管理し、必要に応じて出力する。この情報を利
用することで、仲介システム1の運用者は、プリンタ1
10の消耗品や交換部品を統合的に管理することができ
る。
【0083】B3.ディレクトリサービス:ディレクト
リサービス60は、仲介システム1を利用した印刷に関
与するプリンタ110、コンテンツサービス、印刷デー
タの種類、クライアント、ユーザなどをオブジェクトと
して捉え、その属性を保持する機能を奏する。図5はデ
ィレクトリサービス60の概要を示す説明図である。デ
ィレクトリサービス60には、オブジェクトの属性デー
タを保持するファイルが用意されている。図中には、仲
介システム1を利用するユーザに関する属性ファイルを
例示した。ファイルf1,f2・・・f5で示す通り、
各ユーザに対応した属性情報ファイルがそれぞれ用意さ
れている。各ファイルには、ユーザに対応する属性情報
として、例えば、ユーザ名、認証情報、アクセスが許容
されているプリンタ110などの情報が記憶されてい
る。
【0084】図5には、ユーザに関する属性情報を示し
たが、ディレクトリサービス60には、同様の形式でそ
の他のオブジェクトについても属性を記憶している。こ
れらの属性情報を参照することにより、ユーザごとにい
かなる課金条件を適用すべきかなどの判断を容易に行う
ことができる。また、属性情報を変更することにより、
料金コースの変更などに容易かつ柔軟に対応して課金条
件を変更することができる。課金サービスブロック80
は、ディレクトリサービス60を利用して、こうした課
金条件の判断や課金を行う機能を奏する。
【0085】ディレクトリサービス60を利用する機能
ブロックとしては、その他、認証サービスブロック70
が挙げられる。認証サービスブロック70は、ディレク
トリサービスブロック60に保存されたファイルのう
ち、ユーザに関する属性ファイルを参照し、認証情報に
基づいて、印刷要求を出したユーザが指定されたプリン
タ110にアクセスする権限があるユーザか否かを判定
する機能を奏する。認証の厳密性は、出力先として指定
されたプリンタ110ごとに変更してもよい。
【0086】ディレクトリサービス60に保存された属
性情報を利用する機能ブロックは、図2中に例示した課
金サービスブロック80、認証サービスブロック70に
限らず、種々の機能ブロックを構築可能である。
【0087】B3.プリンティングサービス:プリンテ
ィング・サービス・ブロック30は、仲介システム1を
利用した高度な印刷を提供する機能を奏する。例えば、
印刷データを予め登録された複数のプリンタに、一定の
時刻に出力する態様での印刷を行うことができる。指定
された印刷データのサイズが非常に大きい場合には近接
して配置された複数のプリンタに分割して出力するもの
としてもよい。印刷中にエラーが生じた場合に、印刷を
やり直す機能を提供したり、出力先を変更して印刷を再
度実行するものとしてもよい。このように、プリンティ
ング・サービス・ブロック30は、基本ファンクション
ブロック10,基本サービスブロック20のみでは実現
されない高度な印刷制御を提供する。プリンティング・
サービス・ブロック30自体の主な機能としては、上述
した態様で印刷を行う高度なジョブコントロールにあ
り、印刷を行う際に必須の機能は基本ファンクションブ
ロック10、基本サービスブロック20を活用する。
【0088】B4.リレーションサービス:リレーショ
ンサービス50は、仲介システムを経由して行われる印
刷状況を取得、記録し、活用可能な統計データを提供す
る機能を奏する。既に説明した種々の機能ブロックによ
り、仲介システム1は、いかなるユーザが、いかなる印
刷データを、いかなる出力先に印刷させたかを把握する
ことができる。リレーション・サービス50は、こうし
た印刷実績の主たる情報を蓄積し、統計処理する。こう
して得られた統計データを活用すれば、例えば、プリン
タごとの稼働率の違いを把握することができ、プリンタ
の保守管理に活用することができる。また、稼働率が高
いプリンタ付近にプリンタを増設するように働きかける
こともできる。さらに、各ユーザがいかなるコンテンツ
サービスを利用しているかを把握することも可能であ
り、各ユーザの趣向に沿った情報の所在を提供すること
もできる。また、各コンテンツサービスに、利用状況を
提供することによって、コンテンツサービスの内容の充
実化に寄与することもできる。このようにリレーション
サービスは、仲介システム1の利用実績を、各種サービ
スの向上に活用するための機能を奏する。
【0089】B5.ナビゲーションサービス:ナビゲー
ションサービスブロック40は、ユーザに対し、仲介シ
ステム1の利用に助ける情報を提供する機能を奏する。
仲介システム1におけるヘルプ機能に相当する。例え
ば、仲介システム1を利用した印刷の実行方法に関する
情報、利用可能なプリンタやコンテンツサービスの一覧
などを提供することができる。
【0090】以上で説明した各機能ブロックを備えるこ
とにより、実施例の仲介システム1は、ネットワーク上
でクライアント、プリンタ間で自由度が高く、かつ確実
な印刷を実行することができる。また、これに伴って高
度な印刷機能を実現することもできる。さらに、プリン
タ110の保守管理を容易に行うことができ、消耗品の
補給や部品の交換を効率的に行うこともできる。また、
印刷実績を活用することにより、仲介システム1を経由
した印刷の質的向上、仲介システム1に関与する種々の
サービスの質的向上を図ることができる。
【0091】C.印刷実行例:以下に本実施例の仲介シ
ステムを利用した印刷の実行例について説明する。仲介
システムを利用した印刷の態様は、印刷データが保持さ
れているリソースの種類と出力先の種類に応じて大きく
分類することができる。図6は仲介システムを介した印
刷態様の分類を示す説明図である。リソースの分類とし
ては、クライアント以外のサーバがリソースとなる場合
と、クライアント自体がリソースとなる場合とがある。
前者は、例えば、メールサーバ内のメールを直接印刷す
る態様や、Webページの情報を直接印刷する態様など
が相当する。後者の態様は、クライアント5が種々のア
プリケーションで作成した文書を印刷する態様、メール
やWebページのデータを一旦クライアント5にダウン
ロードした上で印刷を行う態様が相当する。
【0092】出力先の分類としては、プリンタ110が
ユーザの管理外にある場合と、ユーザの管理下にある場
合とに分けられる。ユーザの管理外にあるプリンタ11
0とは、公共の場に設置されたプリンタ110である。
例えば、コンビニエンスストアなどにプリンタ110を
設置し、これを利用する場合が相当する。ユーザの管理
したにあるプリンタとしては、自己が家庭で所有するプ
リンタ、オフィスで使用するプリンタなどが相当する。
【0093】図6に示す通り、リソースの分類、出力先
の分類に応じて印刷の態様が大きく4つに分類すること
ができる。第1の分類は、リソースがクライアント以
外、出力先がユーザの管理外にある場合であり、態様1
「電子メールの印刷」、態様2「Webページの印
刷」、態様3「チケットの印刷」などが該当する。第2
の分類は、リソースがクライアント自体、出力先がユー
ザの管理外にある場合であり、態様4「作成文書の印
刷」が該当する。第3の分類は、リソースがクライアン
ト以外、出力先がユーザの管理下にある場合であり、態
様5、6「新聞配信」が該当する。第4の分類は、リソ
ースがクライアント自体、出力先がユーザの管理下にあ
る場合であり、態様7「データ加工印刷」が該当する。
もちろん、これらの態様に限定されず、各分類とも多種
多様な態様で印刷を行うことが可能である。
【0094】以下に各態様について、その内容を説明す
る。なお、印刷要求を出すクライアントに相当する機器
としては、いわゆる汎用コンピュータと、携帯電話など
の携帯端末とが考えられるが、態様に応じて、より利便
性が高いと考えられる方を用いて説明した。汎用コンピ
ュータ、携帯電話のいずれを用いても印刷を行うことが
できる。
【0095】C1.態様1 電子メールの印刷:図7は
仲介システムを利用して電子メールの印刷を行う様子を
示す説明図である。一例として、ユーザが、電子メール
にアクセスする機能を有する携帯電話CPからの操作に
よって、自己宛の電子メールを印刷する場合について示
した。プリンタは公共の場、例えばコンビニエンススト
アを始めとする店舗、ホテル、公共の会館などに設置さ
れたプリンタを利用する場合を考える。これは、公共の
場に設置されたプリンタを利用するときに有用性が高い
と考えられることに依るものであり、家庭またはオフィ
スなど、自己の管理下にあるプリンタを利用することも
可能である。ここでは、携帯電話CPがクライアントに
相当するが、クライアントとしてコンピュータを利用す
ることも可能である。
【0096】電子メールの印刷時には、クライアントに
相当する携帯電話CP、出力先となるプリンタPRT、
仲介サービスPS、メールサービスRM、メールサーバ
MSが介在する。これらの各要素は、ネットワークに接
続されており、相互にデータのやりとりが可能である。
図7では、説明の便宜上、Cm1,Cm2など2者間の
通信をいくつか示したが、要素間の通信がこれらに限定
される訳ではなく、またこれらの通信に固有の回線が設
けられている訳でもない。仲介サービスPSは、ハード
ウェア的には仲介システムを構築するサーバであるが、
そのサーバを用いて提供される機能全般を含めて仲介サ
ービスPSと称するものとする。メールサービスRMも
同様に、ネットワーク上のサーバを利用して提供される
サービスを含めた意味で用いる。
【0097】出力先となるプリンタPRTは、予め仲介
サービスPSに登録され、仲介サービスにより固有の識
別番号が与えられている。図7の例では、プリンタPR
Tの識別番号は「1111」である。この識別番号は、
ネットワーク上でプリンタPRTを特定する情報、例え
ばTCP/IPプロトコルで用いられるIPアドレス、
IPPプロトコルで用いられるURIと呼ばれるコード
とは無関係に仲介サービスが設定したコードである。後
述する通り、仲介サービスを利用するユーザは、出力先
のプリンタPRTを、この識別番号で指定する。一般ユ
ーザに公開される識別番号を、ネットワーク上でプリン
タPRTを特定する情報と無関係に設定することによ
り、プリンタPRTの所在をネットワーク上で秘匿し、
不正なアクセスを抑制することができる。
【0098】仲介サービスPSとメールサービスRMと
は、別の業者が提供するものとして構わない。両者が予
め関連づけられていればよい。メールサービスRMで
は、提供するサービスの一環として仲介サービスPSを
利用した印刷に必要な機能を提供する。例えば、仲介サ
ービスPSを利用した印刷の実行をユーザが指定するた
めのインタフェースの提供や、印刷に必要なデータを仲
介サービスPSに転送する機能などが含まれる。
【0099】電子メールの印刷の実行方法について、図
8〜図11を参照しつつ説明する。図8は電子メールの
印刷シーケンスの前半部を示す説明図である。図9は電
子メールの印刷シーケンスの後半部を示す説明図であ
る。図10は電子メールの印刷時に前半部で利用される
インタフェース例である。図11は電子メールの印刷時
に後半部で利用されるインタフェース例である。
【0100】最初にユーザは、携帯電話CPからメール
サービスRMにアクセスする(図7中の通信Cm1)。
メールサービスRMは、電子メールを蓄積するメールサ
ーバMSにアクセスし、ユーザ宛の電子メールに関する
データを取得し、送信者、件名などの事項を携帯電話の
端末に表示する(図7中の通信Cm2)。ユーザは、表
示された件名一覧から、印刷すべき電子メールを選択
し、メールサービスRMに送信する(図8中のステップ
st1参照)。
【0101】図10の左側には、電子メールの選択を行
う際のインタフェース例を示した。携帯電話CPの表示
部DISPに、図示する通り、自己宛の電子メール一覧
がチェックボックスと共に表示される。この例では、M
ail1・・Mail4の4通のメールが届いているこ
とが表示されている。ユーザは、携帯電話CPのカーソ
ルキーを操作して、印刷を要求する電子メールのチェッ
クボックスにチェックマークをつける。ここでは、Ma
il2,Mail4の2つにチェックマークをつけた場
合を例示した。電子メールの一覧表示には、図10に示
す通り、併せて「印刷」ボタンが表示される。ユーザ
は、印刷を要求する電子メールにチェックマークをつけ
た後、カーソルを「印刷」ボタンに移動させて、このボ
タンを押すことにより、メールの選択結果をメールサー
ビスRMに送信することができる。インタフェースは例
示に過ぎず、受信した電子メールのうち印刷すべき電子
メールを選択する機能、選択結果を確定してメールサー
ビスRMに送信する機能の2つを実現する種々のインタ
フェースを適用可能である。携帯電話ではなくコンピュ
ータをクライアントとして利用する場合には、表示部の
サイズに余裕があるため、図10に示した内容よりも更
に多くの情報を表示、設定可能なインタフェースを構築
することも可能である。
【0102】図8に示す通り、メールサービスRMは、
メールの選択結果を受け取ると、図7中に示す通信Cm
2によってメールサーバMSにアクセスして、選択され
た電子メールの本文データを取得する(図8中のステッ
プst2,st3)。図10の例では、このステップを
実行することにより、Mail2,Mail4の本文デ
ータがメールサービスRMに一旦、蓄積されることにな
る。なお、電子メールにはいわゆる添付ファイルが存在
することがある。メールサービスRMは、ステップst
2,st3で添付ファイルのデータも併せて取得する。
【0103】次に、メールサービスRMは、図7中の通
信Cm3により、印刷すべき電子メールのデータを仲介
サービスPSに転送する(図8中のステップst4)。
仲介サービスPSは印刷データの量などの情報に基づ
き、印刷ページ数、費用、所要時間などを概算し、簡易
印刷予測情報としてメールサービスRMに返信する(図
8中のステップst5)。概算としたのは、出力先や印
刷モードなどの詳細な条件が特定されない段階では、求
めた費用、所要時間などに誤差が含まれる可能性がある
からである。ステップst5では、標準的な印刷条件を
仮定して、費用その他を演算する。なお、ステップst
4において、メールサービスRMから仲介サービスPS
に転送されるデータは、簡易印刷予測情報の算出に足る
範囲の情報であればよい。従って、必ずしも印刷すべき
電子メールのデータ全てを転送する必要はなく、電子メ
ールのデータ量、カラーか白黒かの判別コードなどの情
報のみを送信するものとしてもよい。電子メールに添付
ファイルが存在する場合には、そのデータフォーマット
を解析し、印刷可能なファイルであるか否か、およびそ
のサイズを併せてフィードバックする。
【0104】メールサービスRMは、仲介サービスPS
から受信した簡易印刷予測情報を携帯電話CPに表示す
る(図8中のステップst6)。図10の右側に簡易印
刷予測情報の表示例を示した。ここでは、ユーザが指定
した電子メールごとに印刷ページ、費用、所要時間を表
示する場合を例示した。ユーザが指定した電子メールの
全てについてトータルの値を表示するものとしてもよ
い。表示する情報は、図10に例示した内容に限らな
い。図10中の一部の情報のみを表示するものとしても
よい。
【0105】ユーザは表示された簡易印刷予測情報を確
認して、印刷の実行を継続するか否かを判断する。印刷
を実行する場合には、ユーザは、印刷の開始指示を行う
(図8中のステップst7)。図10に示す通り、簡易
印刷予測情報とともに、表示部DISPには、「実行」
ボタンが表示されており、ここにカーソルを移動させ
て、このボタンを押すことにより実行指示を行うことが
できる。実行指示は、この他、種々の方法を適用でき、
表示部に表示されたボタンではなく、携帯電話に本来備
えられているいずれかのボタンを利用してもよい。
【0106】ユーザからなされた実行指示は、図7中の
通信Cm1,Cm3により、メールサービスRMを経由
して仲介サービスPSに送信される(図8のステップs
t7)。これとともに、メールサービスRMから仲介サ
ービスPSに印刷データ、即ち電子メールの本文および
添付ファイルが送信される。簡易印刷予測情報の算出時
にステップst4において、印刷データを全て仲介サー
ビスPSに送信済みの場合は、印刷開始指示のみが送信
される。この指示により、メールサービスRMは、携帯
電話CPとの通信を完了し、以後の通信は、図7中の通
信Cm4、即ち、携帯電話CPと仲介サービスPSとの
間で行われる。
【0107】仲介サービスPSは、印刷開始指示を受け
取ると、印刷に関する標準メニューを携帯電話CPに表
示する(図8中のステップst8)。図11の左側に標
準メニューの例を示した。標準メニューでは、印刷対象
となるコンテンツ、印刷部数、出力先のプリンタなど、
印刷に関する条件を指定することができる。コンテンツ
とは、携帯電話CPからWebページの印刷を指示する
際に、そのURLを入力するメニューである。図11の
例では、コンテンツ、印刷部数、プリンタなどのメニュ
ーから条件を指定したいメニューをカーソルで選択する
ことにより、入力ボックスが現れる。図11には、出力
先のプリンタを特定する場合を例示した。「プリンタN
o.」のメニューを選択すると、出力先のプリンタに付
された識別番号を入力するためのボックスIPが表示さ
れる。図7に示した例では、先に説明した通り、出力先
のプリンタPRTに付された識別番号は「1111」で
あるため、図11に示す通り、ボックスIPには、「1
111」を入力する。ここでは、「プリンタNo.」の
入力を例にとって説明したが、その他のメニューについ
ても同様である。ユーザが、出力先のプリンタを特定し
て「送信」ボタンを押すと、図7中の通信Cm4により
プリンタの識別番号が仲介サービスPSに送信され、出
力プリンタの指定を行うことができる(図8のステップ
st9)。併せて印刷部数などの条件も送信される。
【0108】先に説明した通り、出力先のプリンタPR
Tは、IPアドレス、URIなどネットワーク上での所
在を示す情報、インクジェットプリンタ、レーザプリン
タなどプリンタのタイプに関する情報その他の属性情報
が予め仲介サービスPSに登録されている。この属性情
報は、仲介サービスPSにおいては、先に図2で説明し
たディレクトリサービスブロック60により管理されて
いる。仲介サービスPSは、この属性情報に基づき、指
定された印刷条件で印刷を行った場合の詳細な印刷予測
情報を算出し、図7中の通信Cm4を利用して携帯電話
CPにその内容を表示する(図8のステップst1
0)。
【0109】ユーザは、表示された印刷予測情報を確認
した上で、印刷の実行を指示する(図9のステップst
11)。本実施例では、ユーザ固有のパスワードを入力
することにより印刷の実行を指示するものとした。この
入力は、ユーザが印刷条件に合意したことの意思表示と
もなる。図11の中央に、パスワードを入力するインタ
フェースを例示した。図示する通り、詳細な印刷予測情
報として費用、所要時間が表示された後、パスワードの
入力をするためのボックスが表示される。ユーザは、自
己のパスワードを入力し、送信ボタンを押すことで、仲
介サービスPSにデータを送信する。パスワードは「*
***」で表示されるものとしたが、入力された数字等
をそのまま表示するものとしてもよい。なお、印刷予測
情報の表示と併せて出力先として指定したプリンタの識
別番号を表示することも好ましい。かかる表示により、
識別番号の入力ミスに起因してユーザが意図しない場所
で印刷が行われることを回避することができ、電子メー
ルなど個人的情報の印刷時における機密性の保持に資す
ることができる。
【0110】ユーザのパスワードは、仲介サービスPS
においては、先に図2、図5で示した通り、ディレクト
リサービスブロック60によって、ユーザの属性情報の
一つとして、予め登録され、管理されている。仲介サー
ビスPSは、属性情報を参照して、パスワードが真正な
ものであり、指示されたプリンタPRTへのアクセス権
限を有する者であることを確認すると、携帯電話CPに
印刷開始画面を表示する(図9のステップst12)。
それと並行して、図7中の通信Cm5により、仲介サー
ビスPSは、出力先として指定されたプリンタPRTに
所定のバナーデータ、即ち広告データを送信し、広告の
印刷を実行する(図9のステップst13)。先に説明
した通り、仲介サービスPSは、プリンタの識別番号の
属性情報として、ネットワーク上でこのプリンタを特定
するための情報を保持しているため、この属性情報を利
用して、通信Cm5によるデータ送信を実行することが
できる。広告データからプリンタが印刷可能なデータへ
の変換は、仲介サービスPSのデータ変換モジュール1
2により実現されるが、この機能は先に図4で説明した
種々の態様で実現可能である。この広告データは、仲介
サービスPSによるバナー印刷を希望する種々の業者か
ら提供されたデータである。また、携帯電話CPにバナ
ーページの印刷がなされたか否かの確認を促す表示を行
う(図9のステップst14)。図11の右側に表示例
を示した。
【0111】バナーの印刷には、第1に、広告を希望す
る業者から広告料収入を得ることができ、仲介サービス
PSを利用するユーザのコストを低減することができる
という経済的な利点がある。第2に、機密性を要する電
子メールの印刷を実行する前の試し印刷としての利点が
ある。出力先の指定にミスがあっても機密上の問題が生
じないバナー印刷を最初に行い、その印刷が確実になさ
れたことを確認した上で、目的とするデータを印刷する
ことにより、仲介サービスPSによる印刷利用時の安全
性、機密性を確保することができる。
【0112】ユーザは、バナーが印刷されると、図11
に示した「OK」ボタンを押し、仲介サービスに対して
バナーの印刷が確認されたことを示す入力を行う(ステ
ップst15)。仲介サービスPSは、この入力を確認
すると、メールサービスRMから受信して蓄積してあっ
た電子メールのデータを、図7の通信Cm5により、出
力先のプリンタPRTに送信する(図9のステップst
16)。電子メールのデータからプリンタが印刷可能な
データへの変換は、仲介サービスPSのデータ変換モジ
ュール12により実現されるが、この機能は先に図4で
説明した種々の態様で実現可能である。こうして電子メ
ールの全データの送信が終了し、印刷が完了すると、仲
介サービスPSは、印刷に要した料金データを課金先に
出力して、一連の処理を終了する(図9のステップst
17)。
【0113】課金先については、種々多様な設定が可能
であるため、図7には敢えて図示していない。例えば、
メールサービスRMが有料のサービスである場合には、
メールサービスRM側で課金処理をするものとしてもよ
い。この場合、課金情報は、メールサービスRMに送信
されることになる。携帯電話CPの運用会社で課金処理
をするものとしてもよい。仲介サービスPSにおいて、
先に図2で示した課金サービスブロック80によって処
理するものとしてもよい。プリンタPRTを設置してい
る店舗などで精算するものとしてもよい。この他にも種
々の態様で課金処理を行うことが可能である。
【0114】上述の例では、仲介サービスPSは単一の
サーバ内で構築される場合を示した。仲介サービスは、
複数のハードウェアから構成することもできる。一例と
して、仲介サービスF、仲介サービスBの2つのハード
ウェアを用いて仲介サービスを構築した場合のシーケン
スについて変形例として説明する。ここで、仲介サービ
スFは、主として外部とのやりとりを行う機能を果たす
部分であり、仲介サービスBは比較的複雑な演算を高速
に処理するためのコンピュータであるものとする。
【0115】図12〜図14は変形例における電子メー
ルの印刷シーケンスを示す説明図である。全体の処理概
要は、図8および図9で示した印刷シーケンスと同様で
ある。変形例では、仲介サービスPSが果たす機能につ
いて、仲介サービスFと仲介サービスBとのやりとりが
必要になる点で図8,9のシーケンスと相違する。
【0116】変形例においても、先に説明したステップ
st1〜st4により、メールサービスRMから仲介サ
ービスFに印刷データが送信される。仲介サービスF
は、簡易印刷予測情報を求めるため、その演算に必要な
コンテンツ情報を仲介サービスBに出力する(ステップ
st41)。仲介サービスBはこの情報に基づいて簡易
印刷予測情報を求め、仲介サービスFに返信する(ステ
ップst42)。以後、携帯電話CPへの簡易印刷予測
情報の表示など実施例と同様のステップで処理が進む
(ステップst5〜st8)。ユーザから仲介サービス
Fに対し、出力プリンタの指定がなされると(ステップ
st9)、仲介サービスFは詳細な印刷予測情報を求め
るため、コンテンツ情報やプリンタの指定に関する情報
を仲介サービスBに出力する(ステップst91)。仲
介サービスBは、この情報に基づき、プリンタのステー
タス、即ち動作状況を確認し(ステップst92,st
93)、詳細な印刷予測情報を算出して、その結果を仲
介サービスFに返信する(ステップst94)。動作状
況の確認には、プリンタに備えられている印刷用紙、ト
ナーなどの消耗品が、指定されたコンテンツの印刷に足
る量だけ残っているか否かの確認が含まれる。消耗品の
残量が十分でない場合など印刷に不備が生じるおそれが
ある場合には、仲介サービスBは仲介サービスFを介し
て、携帯電話CPに「消耗品不足により印刷できない」
旨を表示する。これに伴って、印刷仲介サービスFは、
印刷の実行を停止する。
【0117】印刷に不備が生じないと判断される場合に
は、仲介サービスFは、こうして得られた詳細印刷予測
情報の表示、パスワードの入力、印刷開始画面の表示を
行い(ステップst10、st11、st12)、バナ
ー印刷を開始する。このために仲介サービスFは、バナ
ーデータを仲介サービスBに送信する(ステップst1
31)。この時点では、バナーデータはHTML、XM
Lその他プリンタで直接印刷することができないデータ
である。仲介サービスBは、プリンタのタイプに適合し
たデータ変換プログラム、即ち、プリンタドライバを用
いてこのバナーデータを変換し、プリンタに出力する
(ステップs132)。プリンタからは、バナー印刷の
結果報告を受ける、換言すれば、印刷が無事完了したか
否かの判断を行う(ステップs133)。仲介サービス
Bとプリンタとは、バナ印刷時に常時、双方向に通信し
ながら、データの授受を行っているから、バナーデータ
がエラーにならずに送信完了した時点で、仲介サービス
Bはバナー印刷が無事完了したものと判断することがで
きる。その後、仲介サービスBは、印刷の結果を仲介サ
ービスFに送信する(ステップst134)。
【0118】仲介サービスFは、バナーページの印刷表
示、および結果の確認入力を促し、バナーページの印刷
が確認されると(ステップst14,st15)、電子
メールの印刷にかかる。その手順は、バナー印刷と同様
であり、仲介サービスFから、一旦、仲介サービスBに
電子メールのデータが送信され、仲介サービスBでプリ
ンタで印刷可能な形式に変換された上でプリンタに送信
される(ステップst161,st162)。また、印
刷が正常に完了したか否かの確認が行われる(ステップ
st163,st164)。印刷が完了すると、仲介サ
ービスFは、料金データを課金先に送信する(ステップ
st17)。
【0119】仲介サービスの機能は、このように複数の
ハードウェアに分割して実現することもできる。変形例
では、仲介サービスF、仲介サービスBの2つに分割し
た場合を例示したが、更に多くに分割しても構わない。
変形例では、仲介サービスBでプリンタ用データへのデ
ータ変換を行ったが、先に説明した通り、仲介サービス
に供給される前に変換を行うものとしてもよいし、プリ
ンタ側で変換するものとしてもよい。
【0120】第1の態様として説明した電子メールの印
刷で示したシーケンスは、一例に過ぎず、必ずしも全て
の処理が必須とは限らない。例えば、簡易印刷予測情報
の表示(図8中のステップst5〜st7)を省略して
もよい。バナーページの印刷(図9中のst12〜st
15)を省略してもよい。または、ユーザがバナーペー
ジの印刷の有無を選択可能にしてもよい。
【0121】C2.態様2 Webページの印刷:図1
5は仲介システムを利用してWebページの印刷を行う
様子を示す説明図である。一例として、ユーザが携帯用
のコンピュータPCで閲覧中のWebページを宿泊先、
即ちコンピュータPCとローカルに接続されたプリンタ
が存在しない状況で印刷する場合について示した。出力
先となるプリンタは宿泊先に設置されたプリンタを利用
する。もちろん、宿泊先である必要はなく、家庭または
オフィスなど、自己の管理下にあるプリンタを利用する
ことも可能である。ここでは、コンピュータPCがクラ
イアントに相当するが、クライアントとして携帯電話を
利用することも可能である。
【0122】態様2では、クライアントに相当するコン
ピュータPC、出力先となるプリンタPRT、仲介サー
ビスPS、閲覧中のWebページのデータを提供するW
ebサーバWSが介在する。これらの各要素は、ネット
ワークに接続されており、相互にデータのやりとりが可
能である。出力先となるプリンタPRTは、第1の態様
と同じく、予め仲介サービスPSに登録されているもの
とする。
【0123】ユーザは、図15中の通信Cm21によ
り、WebサーバWSからコンピュータPCにデータを
ダウンロードし、ブラウザでWebページを閲覧するこ
とができる。ユーザが閲覧中のWebページの印刷を望
む場合には、仲介サービスPSにアクセスして、宿泊先
のプリンタPRTを指定した印刷を実行する。
【0124】仲介サービスPSへのアクセスは、種々の
態様で実現可能である。例えば、WebサーバWS側で
仲介サービスを利用した印刷の開始を指示するためのボ
タンを用意する方法が挙げられる。態様1において、電
子メールの一覧とともに「印刷」ボタンを表示するイン
タフェースを例示した(図10参照)。これと同様の形
式でWebページの片隅に「印刷」ボタンを表示すれば
よい。このボタンが押された時には、表示中のデータを
仲介サービスに転送するようにWebページを構成して
おけば、態様1と同様のシーケンスによって印刷を実現
することができる。
【0125】態様2では、Webページ側に特別なボタ
ン等の表示を要しない例を示す。図16は態様2におい
て仲介サービスを介した印刷を指定するインタフェース
例を示す説明図である。ブラウザの表示画面の様子を示
した。旅行クーポン券、粗品引換券を含む旅行会社のW
ebページである。コンピュータPCにローカルに接続
されたプリンタが用意されている場合、ユーザは「ファ
イル」メニュー中に用意された「印刷」メニューで印刷
を実行することが多い。態様2では、これと同様のイン
タフェースにより仲介サービスPSを利用した印刷を実
現する。図示する通り、ユーザが「ファイル」メニュー
をクリックすると、プルダウンメニューとして新規作
成、開く等のメニューが現れる。この中に仲介サービス
PSを利用した印刷の実行を意味する「ネット印刷」メ
ニューが用意されている。ユーザが「ネット印刷」メニ
ューをクリックすると、仲介サービスが提供するWeb
ページ(ここでは、「ネット印刷仲介サイト」と呼ぶも
のとする)に移動することができる。この際、現在表示
している旅行会社のWebページのURL情報も「ネッ
ト印刷仲介サイト」に送信される。かかる処理は、例え
ば、ユーザ側のコンピュータPCのブラウザに予めソフ
トウェアを組み込んでおくことにより容易に実現され
る。このためのソフトウェアは、「ネット印刷仲介サイ
ト」からダウンロード可能に公開しておけばよい。かか
るインタフェースは、Webページに特別なボタンを用
意する必要がないという利点、およびローカル接続され
たプリンタへの印刷時と同様の操作感覚で仲介サービス
を介した印刷を実現できる利点がある。
【0126】図17はネット印刷を選択した際に表示さ
れる画面の様子を示す説明図である。仲介サービスが提
供するWebページがブラウザで表示されている様子を
示している。これは、仲介サービスを利用した印刷の条
件を指定するためのインタフェースに相当する。態様2
では、Webページの印刷を行うため、印刷データはU
RLでその所在を特定する。このWebページに移動す
る際に、ユーザが閲覧していた旅行会社のWebページ
のURL情報が送信されているため、印刷データにはこ
のURLがデフォルト情報として表示される。
【0127】「ネット印刷仲介サイト」では、出力先と
なるプリンタを指定する入力ボックスも設けられてい
る。ここに態様1の場合と同様、プリンタの識別番号を
入力して特定する方法を採ることも可能であるが、態様
2では態様1と異なる形式のインタフェースを例示す
る。
【0128】ユーザがプリンタを指定するボックス部を
クリックすると、愛知、岐阜、長野・・のように広域的
に分類されたメニューが表示される。出力先のプリンタ
が愛知県にある場合には、ユーザが「愛知」の部分をク
リックすると、名古屋北区、名古屋西区など県内で地域
別に分類されたメニューが表示される。出力先のプリン
タが位置する「名古屋中区」をクリックすると、仲介サ
ービスPSに登録されたプリンタの所在が表示される。
ユーザは、宿泊先のホテル名を選択することにより、出
力先のプリンタPRTを特定することができる。このよ
うに仲介サービスPSで利用可能なプリンタを階層的に
選択可能とすることにより、プリンタの識別番号が分か
らない状況でもプリンタを特定することができる。ま
た、識別番号を用いる場合と同様、プリンタをネットワ
ーク上から秘匿し、不正なアクセスを回避することがで
きる利点もある。
【0129】こうして印刷データの所在、出力先を含む
印刷条件を指定すると、ユーザは「印刷開始」ボタンを
クリックする。これにより、ユーザが指定した印刷条件
は、図15中の通信Cm23によって仲介サービスPS
に送信される。仲介サービスPSは、印刷データに含ま
れたURLに基づいて、図15中の通信Cm22によっ
て、WebサーバWSにアクセスし、印刷すべきWeb
ページのデータを取得することができる。
【0130】その後のシーケンスは、態様1と同様であ
る。仲介サービスPSは、通信Cm23でコンピュータ
PCに印刷情報の表示、パスワードの入力、印刷実行の
確認などを行う。印刷の実行が指示されると、通信Cm
24によって、プリンタPRTに、バナーデータを送信
し、バナー印刷を行った後、Webページの印刷を実行
する。バナーデータ、Webページのデータからプリン
タPRTで印刷可能なデータへの変換は、図4で示した
種々の態様で実現可能である。また、印刷情報の表示、
バナー印刷については省略するものとしてもよいし、ユ
ーザの選択に依存するものとしてもよい。単純にバナー
とWebページとを併せて印刷する態様、即ち、バナー
印刷は実行するが、その印刷が行われたか否かの確認を
行わずにWebページの印刷も実行する態様をとっても
よい。
【0131】態様2では、コンピュータPCによる印刷
指示を例にとって説明したが、図16,図17に示した
インタフェースはクライアントがコンピュータPCであ
る場合に限定されるものではなく、携帯電話をクライア
ントとする場合にも類似のインタフェースを適用するこ
とが可能である。Webページの印刷は、態様2のイン
タフェース、およびシーケンスに限定されるものではな
く、態様1と同様のインタフェース、シーケンスによっ
ても実現可能である。
【0132】C3.態様3 チケットの印刷:態様1,
態様2では、通常の用紙に印刷することを前提とした例
を示した。態様3では、印刷用紙が特殊な専用紙に限定
されている場合について例示する。一例として、チケッ
トの印刷について示す。ユーザは、予めオンラインまた
は電話でチケットセンターにアクセスし、コンサート等
のチケットの予約をする。この際には、チケットセンタ
ーから予約番号が知らされる。その後、ユーザは、再び
チケットセンターにアクセスし、予約番号を指定した上
で仲介サービスを介してチケットの印刷を行う。但し、
チケットは有価証券の一種であるため、普通紙への印刷
は認められず、チケット印刷用に用意された専用の用紙
に印刷する必要がある。態様3では、かかる印刷を実現
する方法について例示する。
【0133】図18は仲介システムを利用してチケット
の印刷を行う様子を示す説明図である。ユーザがチケッ
ト印刷可能なプリンタが設置された店舗に出かけ、We
bページにアクセスする機能を有する携帯電話CPから
の操作によって、チケットを印刷する場合について示し
た。かかる状況での印刷指示に適している携帯電話CP
をクライアントとする場合を例示するが、コンピュータ
をクライアントとして利用することも可能である。
【0134】チケットの印刷時には、クライアントに相
当する携帯電話CP、出力先となるプリンタPRT、仲
介サービスPS、チケットセンターTCのサーバが介在
する。これらの各要素は、ネットワークに接続されてお
り、相互にデータのやりとりが可能である。印刷のシー
ケンスは、態様1における電子メールの印刷と同様であ
る。
【0135】ユーザは、携帯電話CPから図18中の通
信Cm31によってチケットセンターTCが提供するW
ebページにアクセスする。ユーザは、このWebペー
ジで、予約番号を指定し、「印刷」ボタンを押して印刷
を指示する。印刷が指示されると、図18中の通信Cm
32によって、チケットセンターTCは、指定された予
約番号に対応したチケットの印刷データを仲介サービス
PSに送信する。その後は、携帯電話CPと仲介サービ
スPSとの間で情報のやりとりが行われる。
【0136】図19はチケット印刷時の仲介サービスの
処理内容を示すフローチャートである。仲介サービスP
SはチケットセンターTCからチケットの印刷データを
入力すると(ステップS10)、出力先となるプリンタ
の識別番号を入力する(ステップS12)。ユーザが、
図11の左側に示したのと同様のインタフェースで指定
した識別番号を、図18中の通信Cm33を介して受信
するのである。
【0137】次に、仲介サービスPSは、プリンタの識
別番号に基づいて、ディレクトリサービスブロック60
に登録された属性情報を参照し(ステップS14)、指
定されたプリンタがチケット印刷に対応しているか否か
を確認する(ステップS16)。チケット印刷に対応し
ているか否かが属性情報の一つとして予め記憶されてい
るのである。ここで、チケット印刷に対応しているプリ
ンタとは、通常の印刷トレイPTnの他にチケット専用
の印刷トレイPTtを備えたプリンタをいう。かかるプ
リンタについては、チケット専用の印刷トレイPTtの
トレイ番号もプリンタごとの属性情報として記憶されて
いる。
【0138】仲介サービスPSは、ユーザから指定され
たプリンタがチケット印刷に対応していないプリンタで
ある場合には、プリンタの変更指示を携帯電話CPに表
示し(ステップS18)、再度プリンタの識別番号入力
を実行する(ステップS12)。
【0139】ユーザから指定されたプリンタがチケット
印刷に対応しているプリンタである場合には、パスワー
ドを入力して真正な利用者であることを確認し(ステッ
プS20)、チケット専用の用紙トレイPTtを選択す
る信号をプリンタに出力し(ステップS22)、チケッ
トの印刷データをプリンタに出力する(ステップS2
4)。用紙トレイPTtの選択は、プリンタごとに登録
された属性情報に基づいて行われる。用紙トレイの選択
制御は、仲介サービスPS内のステータス取得設定モジ
ュール14(図3参照)により実現される。
【0140】ここでは、シーケンスを簡略化して説明し
たが、印刷予測情報の表示、バナー印刷の確認などを行
うものとしてもよい。チケット印刷では、印刷物が本人
の元に渡ることを保証する必要性が通常の印刷時よりも
高いため、バナー印刷は試し印刷としての有効性が高
い。態様1では、バナーの確認を「OK」ボタンで行う
場合を例示したが、本人が印刷物を手に取ることができ
る状態にあることの確認のため、ランダムに設定された
パスワードをバナーとともに印刷し、図11における
「OK」ボタンに代えて、このパスワードを入力するよ
うにしてもよい。バナー印刷を行う際には、通常の用紙
トレイPTnを使用するように用紙トレイの選択を制御
することも望ましい。
【0141】C4.態様4 作成文書の印刷:態様1〜
態様3では、仲介サービスPSを利用して印刷を行うユ
ーザおよび出力先となるプリンタの双方が仲介サービス
に予め登録されているものとして説明した。態様4で
は、ユーザのみが仲介サービスに登録されている場合を
例示する。
【0142】図20は仲介システムを利用して自己が作
成した文書の印刷を行う様子を示す説明図である。一例
として、客先のオフィスにおいて、ユーザが携帯用のコ
ンピュータPC1により作成した見積書を、客先のプリ
ンタで印刷する場合について示した。併せて、客先でユ
ーザが入力したデータを自社オフィスに送信し、自社オ
フィス内のコンピュータPC2で見積書を作成して、客
先のプリンタから出力する場合についても説明する。出
力先となるプリンタは仲介サービスPSに登録されてい
ない場合を考える。もちろん、客先のプリンタが仲介サ
ービスPSに登録されていれば、態様1〜態様3と同様
のシーケンスにより容易に印刷を行うことができる。
【0143】態様4では、クライアントに相当するコン
ピュータPC1、出力先となるプリンタPRT、仲介サ
ービスPS、ユーザの自社オフィス内のコンピュータP
C2が介在する。これらの各要素は、ネットワークに接
続されており、相互にデータのやりとりが可能である。
【0144】最初にユーザが所持するコンピュータPC
1で見積書を作成して印刷する場合について説明する。
ユーザは、印刷を行うために図20中の通信Cm43に
より仲介サービスPSが提供するWebページ「ネット
印刷仲介サイト」にアクセスする。先に態様2で説明し
た通り、このWebページでは、印刷に関する条件を設
定可能となっているため、印刷データの所在、出力先な
どの条件を指定して「印刷開始」を指示すれば、態様2
と同様のシーケンスで印刷を実行することができる。但
し、態様4ではデータがコンピュータPC1内に存在す
るファイルである点、出力先のプリンタが仲介サービス
PSに登録されていない点で態様2と相違する。かかる
場合の印刷条件の指定について説明する。
【0145】印刷データについては、コンピュータPC
1内でのファイルの所在を示すパスを入力すると、印刷
開始を指示した時点で、FTP(File Transfer Protoc
ol)などを利用してファイルが仲介サービスPSに転送
される。コンピュータPC1内でのパスの指定は、ユー
ザがキーボードから入力することも可能ではあるが、ド
ラッグ&ドロップによって入力するインタフェースを用
いてもよい。図21はファイルを指定するインタフェー
スを示す説明図である。コンピュータPC1のディスプ
レイDSPに「ネット印刷仲介サイト」を表示したブラ
ウザのウィンドウと、コンピュータPC1内のファイル
を表示したウィンドウとが開かれている。ユーザは印刷
対象となるファイル「ABC.TXT」を「ネット印刷
仲介サイト」のWebページ上にドラッグ&ドロップす
ると、印刷データの所在を示すボックスにコンピュータ
PC1内のパスが自動的に入力される。
【0146】プリンタについては、仲介サービスPSに
登録されていないため、識別番号が付されていない。従
って、プリンタの所在を入力するボックス内には、ネッ
トワーク上でプリンタの所在を特定可能な情報を入力す
る。例えば、IPアドレス、IPPで使用されるURI
などである。ここでは、URIを入力するものとした。
【0147】これらの条件が入力された後のシーケンス
は、態様1〜態様3と同様である。仲介サービスPS
は、印刷データを受け取り、出力先として指定されたプ
リンタに送信する。但し、態様4では、仲介サービス
は、出力先のプリンタのタイプが不明の状態である。従
って、仲介サービスPSでのデータ変換を行うために
は、「ネット印刷仲介サイト」において、出力先のプリ
ンタの機種名を指定する必要がある。仲介サービスが、
指定された機種名に対応するプリンタドライバを有して
いるか否かを検索し、有していない場合にはプリンタの
変更を促すようにしてもよい。ユーザのコンピュータP
C1にプリンタドライバが存在する場合には、予めデー
タ変換したファイルを印刷データとして仲介サービスP
Sに送信するものとしてもよい。
【0148】上述の例では、印刷すべきファイルをユー
ザのコンピュータPC1から仲介サービスPSに送信す
る場合を例示したが、データ自体ではなく、その存在を
特定するための情報、即ち、ユーザのコンピュータPC
1内でファイルの所在を示すパスと、ユーザのコンピュ
ータPCのネットワーク上での所在を示すデータとを併
せて仲介サービスPSに送信するものとしてもよい。態
様2で説明したのと同様、仲介サービスPSが、この情
報に基づいてコンピュータPC1内から印刷対象となる
ファイルを取得して印刷を実行することができる。
【0149】次に、ユーザが自社オフィスのコンピュー
タPC2に見積書を作成させて印刷する場合について説
明する。ユーザは客先においてコンピュータPC1でデ
ータを作成し、通信Cm41によってそのデータを自社
オフィスのコンピュータPC2に送信する。自社オフィ
スのコンピュータPC2は、ユーザから送信された情報
に基づいて見積書を作成し、コンピュータPC2の所定
の格納場所にファイルを置く。この場合もユーザは、自
己のコンピュータPC1内のデータを印刷する場合を同
じ手順により見積書の印刷を行うことができる。即ち、
「ネット印刷仲介サイト」にアクセスし、印刷データの
所在として自社オフィスのコンピュータPC2内の見積
書ファイルを示すURL、IPアドレスおよびコンピュ
ータPC2内のパスを指定すればよい。図21に示した
ドラッグ&ドロップ式のインタフェースではなく、キー
ボードからの入力となる。その他については、コンピュ
ータPC1内のデータを印刷する場合と同様である。
【0150】C5.態様5 新聞配信1:態様1〜態様
4では、クライアントから印刷要求を出すと、直ちに印
刷を実行する場合について説明した。また、態様1〜態
様4では、印刷要求に対し1回だけ印刷が行われる場合
について説明した。態様5では、印刷の実行に時間的条
件、回数的条件が設けられている場合について説明す
る。もちろん、ユーザによる印刷要求の設定次第で、態
様1〜態様4においても同様の印刷が可能であることは
言うまでもない。
【0151】図22は仲介サービスを利用して電子新聞
の印刷を行う様子を示す説明図である。ユーザが、自宅
のコンピュータPCから電子新聞の配達を注文し、自宅
のプリンタPRTで印刷を行う場合について示した。出
力先となるプリンタPRTは仲介サービスPSに登録さ
れていないとする。出力先の特定は、態様4と同じく、
URIやIPアドレスを用いて行うことになる。
【0152】態様5では、クライアントに相当するコン
ピュータPC、出力先となるプリンタPRT、仲介サー
ビスPS、電子新聞を提供する電子新聞サービスNSが
介在する。これらの各要素は、ネットワークに接続され
ており、相互にデータのやりとりが可能である。電子新
聞サービスNSは仲介サービスPSと関連づけられてい
る。
【0153】ユーザは、まず、コンピュータPCから図
22に示す通信Cm51により、仲介サービスPSのW
ebページにアクセスして、電子新聞の申し込みを行
う。申し込み時は、配信を希望する電子新聞の選択、ユ
ーザのパスワード、出力先となるプリンタPRTの指
定、配信指定時間を登録する。自宅のプリンタPRTが
仲介サービスPSに登録されていない場合には、IPP
プロトコルで利用されるURIやIPアドレスなどネッ
トワーク上でプリンタPRTの所在を一義的に特定でき
る情報で登録を行う。上述の登録とともに、電子新聞の
購読期間を指定するものとしてもよい。登録された情報
は、仲介サービスPS内に構築されたディレクトリサー
ビスブロック60(図2参照)にユーザの属性情報とし
て保存される。図22中に、属性情報の一部をテーブル
形式で示した。この属性情報を参照することにより、仲
介サービスPSは、いつ、どの出力先にいかなる電子新
聞のデータを出力すればよいかを管理することができ
る。
【0154】電子新聞の配信時には、ユーザの操作は不
要である。上述の登録により、既に印刷要求は仲介サー
ビスに送信されているからである。自宅のプリンタPR
Tを稼働状態にしておけばよい。仲介サービスPSは、
ユーザから指定された配信時間、図22の例では午前7
時になると、図22中の通信Cm52によってユーザが
配信を希望した電子新聞サービスNSのサーバにアクセ
スし、電子新聞の印刷データを取得する。電子新聞サー
ビスNSと仲介サービスPSとは予め関連づけられてい
るから、仲介サービスPSは容易に電子新聞の印刷デー
タを取得することができる。
【0155】その後、通信Cm53によって、出力先の
プリンタPRTに電子新聞の印刷データを出力して、新
聞の配信を行う。電子新聞サービスNSから提供される
データからプリンタが印刷可能なデータへの変換は、図
4に示した種々の態様で行うことが可能である。態様1
等で示したシーケンスと異なり、ユーザのパスワードな
ど必要な認証情報は既に登録されているため、印刷時に
改めて確認する必要はない。新聞の印刷は、バナーペー
ジとともに行うものとしてもよいし、バナーページの要
否をユーザが予め選択可能としてもよい。仲介サービス
PS内のディレクトリサービスブロック60内に、バナ
ーページの要否に関する情報をユーザの属性情報として
併せて登録しておけば、バナーページの印刷要否に関す
る制御、バナーページの有無に応じた課金制御は比較的
容易に実現可能である。
【0156】印刷が終了してもユーザが登録した属性情
報は保持されるため、毎日一定の時間になると、ユーザ
は配信を希望した電子新聞を得ることができる。電子新
聞サービスNSによって提供される情報は、通常の新聞
と異なり、逐次更新される。ユーザは、印刷指定時間を
必要に応じて複数指定することにより、任意の頻度で最
新の情報を入手することができる。
【0157】なお、電子新聞サービスNSのサーバが更
新された時点で、更新された部分だけを印刷するサービ
スを提供するものとしてもよい。かかる印刷は、情報の
更新が起きた時点で、電子新聞サービスNS側から仲介
サービスPSに情報更新がされた旨および更新された部
分の印刷データを含む更新情報を送信することにより容
易に実現可能である。仲介サービスPSは、この更新情
報を受け取ると、ディレクトリサービスブロック60に
記憶された属性情報を参照することで、情報更新が起き
た時点での配信を希望しているユーザおよびその出力先
を特定する。こうして特定された出力先に更新部分の印
刷データを出力すればよい。態様5では、電子新聞を例
にとって説明したが、印刷するコンテンツは電子新聞に
限られるものではない。
【0158】C6.態様6 新聞配信2:態様5では、
自宅のプリンタPRTで定期的に印刷を行う場合を例示
した。態様6では、態様5の印刷が行われている条件下
で、一時的に出力先を変更する場合について説明する。
一例として、自宅以外に宿泊する際に、その宿泊先に新
聞の配信を一時的に変更する場合を例示する。
【0159】図23は仲介サービスを利用して宿泊先で
電子新聞の印刷を行う様子を示す説明図である。態様5
で説明した通り、通常は、ユーザの自宅にあるコンピュ
ータPC、プリンタPRT、仲介サービスPS、電子新
聞サービスNSの間で電子新聞の配信が行われているも
のとする。態様6では、これらの要素に加えてクライア
ントに相当する携帯電話CP、一時的な出力先に相当す
る宿泊先のプリンタPhotelが関与する。これらの
各要素は、ネットワークに接続されており、相互にデー
タのやりとりが可能である。外出先での利用を考慮して
Webページへのアクセス機能を有する携帯電話CPを
クライアントとして利用する場合を例示したが、携帯性
または予め宿泊先に設置されたコンピュータをクライア
ントとして利用しても構わない。
【0160】ユーザは、図23中の通信Cm54によ
り、携帯電話CPを利用して仲介サービスPSのWeb
ページにアクセスし、出力先の変更指定を行う。変更を
指定するための情報、即ち変更指定情報には、ユーザの
パスワード、変更先のプリンタを特定する情報、変更を
行う期間、変更中の配信希望時間が含まれる。変更先の
プリンタが仲介サービスPSに登録されている場合に
は、その識別番号で指定する。登録されていない場合に
は、URIやIPアドレスなどの情報で特定する。仲介
サービスPSは、この変更指定情報を受信すると、ディ
レクトリサービスブロック60(図2参照)に記憶され
たユーザの属性情報のうち、電子新聞の配達に関与した
情報を変更指定情報の内容に置換する。図23には、一
例として、属性情報のうち、出力先が自宅のPRTでは
なく、宿泊先のプリンタPhotelに置換された状態
を示した。但し、予め登録されていた情報はバックアッ
プされている。ユーザが変更を行う期間が経過すると、
属性情報は再び当初の登録情報に置換される。
【0161】電子新聞の出力先等の変更は、この他にも
種々の態様で実現可能である。例えば、電子新聞に関す
る属性情報として、通常時の出力先、印刷指定時間等を
指定する情報と、変更指定情報とを記憶するものとし、
仲介サービスPSは変更指定情報を優先して電子新聞の
配信を行うものとしてもよい。変更を行う期間が経過し
た時点で、変更指定情報を消去することにより、容易に
出力先の変更その他の制御を実現することができる。
【0162】C7.態様7 データ加工印刷:態様1〜
態様6では、ユーザが作成したコンテンツまたはユーザ
が指定したコンテンツをそのまま出力する場合を例示し
た。態様7では、ユーザが送信したデータに加工を施し
て印刷する場合を示す。
【0163】図24は仲介サービスを利用してデータの
加工印刷を行う様子を示す説明図である。ユーザが印刷
を希望する画像データを、指定した背景にインポーズ加
工して、ユーザの自宅にあるプリンタPRTにより印刷
を行う場合について示した。出力先となるプリンタPR
Tは仲介サービスPSに登録されていないとする。出力
先の特定は、IPPプロトコルのURIやIPアドレス
を用いて行うことになる。
【0164】態様7では、クライアントに相当するコン
ピュータPC、出力先となるプリンタPRT、仲介サー
ビスPS、加工サービスASが介在する。これらの各要
素は、ネットワークに接続されており、相互にデータの
やりとりが可能である。加工サービスASは仲介サービ
スPSと予め関連づけられている。
【0165】ユーザは、コンピュータPCから、通信C
m71により、仲介サービスPSのWebページにアク
セスし、印刷を希望する画像PIC1を送信する。画像
の送信は、例えば態様4で示したインタフェース(図2
1参照)を利用して行うことができる。この際、ユーザ
は、さらに画像データの重ね合わせ加工を行うメニュー
を選択し、背景となる画像の種類を選択する。また、出
力先となるプリンタPRTを指定する。プリンタPRT
が仲介サービスPSに登録されていない場合には、こう
してWebページに表示された「印刷開始」ボタンを押
すとデータの加工および印刷が実行される。
【0166】仲介サービスPSは、印刷の実行が指示さ
れると、ユーザから受信した画像データPIC1、およ
び背景を指定するコード情報を加工サービスASに出力
する(通信Cm72)。加工サービスASには、指定さ
れたコード情報に対応する背景データPIC2が予め保
存されている。加工サービスASは、背景データPIC
2に受信した画像データPIC1をインポーズした画像
データPIC3を生成し、仲介サービスPSに返信する
(通信Cm73)。仲介サービスPS自体が、こうした
画像の加工を行うものとしてもよい。仲介サービスPS
は、受信した画像データPIC3を指定されたプリンタ
PRTに出力し、印刷を実行する(通信Cm74)。画
像データからプリンタPRTが印刷可能な印刷データへ
の変換は、先に図4に示した種々の態様を採ることがで
きる。画像データPIC3の生成が終了した後の印刷シ
ーケンスは、態様1で説明したシーケンスと同様であ
る。
【0167】なお、上述の印刷は、次の態様で行っても
よい。ユーザは加工サービスASが提供するWebペー
ジにアクセスし、印刷を希望する画像データPIC1を
このWebページに送信して背景データPIC2との重
ね合わせ加工を行う。加工が完了すると、仲介サービス
PSを介した印刷の指示を行う。これは、態様2で説明
したWebページの印刷に相当し、態様2と同様のシー
ケンスにより実現することができる。
【0168】態様7では、画像データの加工を例示した
が、ユーザが送信したデータへの加工は種々の態様で施
すことができる。例えば、ユーザが送信した画像データ
に対するレタッチ加工を施すものとしてもよいし、出力
先として指定されたプリンタPRTの機種の特性に合わ
せて解像度、色調などを調整する加工を施すものとして
もよい。加工対象は、画像データには限らない。例え
ば、ユーザからテキストデータを受信し、原稿用紙、官
公庁への提出書類など、一定の書式に加工した上で印刷
するものとしてもよい。ユーザからテキストデータの形
で受信した情報を、各種のブランクフォームに記載した
状態で印刷するものとしてもよい。
【0169】以上で説明した本実施例の印刷仲介システ
ム、仲介サービスによれば、ネットワークを介した印刷
を実用的な状態で行うことができる。ネットワークを介
した印刷を実用的なものにするためには、出力先となる
プリンタの指定、プリンタの稼働状態の確認を容易かつ
確実にするとともに、印刷物の機密性を確保する必要が
ある。本実施例の印刷仲介システムを利用すれば、これ
らの課題を解決することができる。この結果、印刷物の
入手に際し、場所および時の制約を大幅に緩和すること
ができ、印刷物の利便性を向上することができる。ま
た、態様5〜7で例示したように、従来の印刷装置では
実現できなかった態様での印刷を実現でき、さらに利便
性を向上することもできる。
【0170】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、上述の実施例では、いわ
ゆるインターネット上での印刷態様を種々説明したが、
LAN上で仲介システムを構築するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における印刷の基盤となるシステム構成
を模式的に示す説明図である。
【図2】実施例としての仲介システム1の機能ブロック
を示す説明図である。
【図3】基本ファンクションブロック10の機能を示す
説明図である。
【図4】データ変換の態様を示す説明図である。
【図5】ディレクトリサービス60の概要を示す説明図
である。
【図6】仲介システムを介した印刷態様の分類を示す説
明図である。
【図7】仲介システムを利用して電子メールの印刷を行
う様子を示す説明図である。
【図8】電子メールの印刷シーケンスの前半部を示す説
明図である。
【図9】電子メールの印刷シーケンスの後半部を示す説
明図である。
【図10】電子メールの印刷時に利用されるインタフェ
ース例(その1)である。
【図11】電子メールの印刷時に利用されるインタフェ
ース例(その2)である。
【図12】変形例における電子メールの印刷シーケンス
(その1)を示す説明図である。
【図13】変形例における電子メールの印刷シーケンス
(その2)を示す説明図である。
【図14】変形例における電子メールの印刷シーケンス
(その3)を示す説明図である。
【図15】仲介システムを利用してWebページの印刷
を行う様子を示す説明図である。
【図16】態様2において仲介サービスを介した印刷を
指定するインタフェース例を示す説明図である。
【図17】ネット印刷を選択した際に表示される画面の
様子を示す説明図である。
【図18】仲介システムを利用してチケットの印刷を行
う様子を示す説明図である。
【図19】チケット印刷時の仲介サービスの処理内容を
示すフローチャートである。
【図20】仲介システムを利用して自己が作成した文書
の印刷を行う様子を示す説明図である。
【図21】ファイルを指定するインタフェースを示す説
明図である。
【図22】仲介サービスを利用して電子新聞の印刷を行
う様子を示す説明図である。
【図23】仲介サービスを利用して宿泊先で電子新聞の
印刷を行う様子を示す説明図である。
【図24】仲介サービスを利用してデータの加工印刷を
行う様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1…仲介システム 5…クライアント 10…基本ファンクションブロック 12…データ変換モジュール 14…ステータス取得・設定モジュール 16…ジョブコントロールモジュール 20…基本サービスブロック 30…プリンティング・サービス・ブロック 40…ナビゲーションサービスブロック 50…リレーションサービス 60…ディレクトリサービスブロック 70…認証サービスブロック 80…課金サービスブロック 100…プリンティング・サイト・コントロール・サー
ビス 110…プリンタ 120…コンテンツサービス

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続されたクライアント
    からの指示によって該ネットワークに接続された印刷装
    置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲介
    用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲介
    方法であって、(a) 前記クライアントから、ネット
    ワーク上で印刷データの所在を特定するデータ特定情報
    または印刷データと、出力先となる前記印刷装置を特定
    する出力先特定情報とを少なくとも含む印刷要求を受け
    るステップと、(b) 指定された印刷条件の少なくと
    も一部と、該印刷条件下での印刷を実行するか否かの確
    認を促す確認情報を、該印刷要求に応じて、前記クライ
    アント側に表示させるステップと、(c) 該確認情報
    に応じて前記クライアントから入力された印刷合意入力
    を受けるステップと、(d) 該印刷合意入力に応じ
    て、前記指定された印刷装置に、前記印刷データまたは
    データ特定情報を該印刷装置が扱い得る態様で出力し、
    該印刷装置に印刷を行わせるステップとを備える印刷仲
    介方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷仲介方法であって、 前記工程(d)は、 前記印刷データを、前記指定された印刷装置のタイプに
    応じた固有のデータ形式に変換した上で出力する工程で
    ある印刷仲介方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷仲介方法であって、 前記工程(d)は、 前記印刷データを、汎用的なページ記述言語の形で出力
    する工程である印刷仲介方法。
  4. 【請求項4】 ネットワークに接続されたクライアント
    からの指示によって該ネットワークに接続された印刷装
    置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲介
    用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲介
    方法であって、(a) 前記クライアントから、ネット
    ワーク上で印刷データの所在を特定するデータ特定情報
    または印刷データと、前記ネットワーク上で該印刷装置
    を直接特定することはできないが前記仲介用コンピュー
    タにとっては出力先を特定可能な態様で前記印刷装置に
    付された所定の識別子とを含む印刷要求を受けるステッ
    プと、(b) 該識別子によって指定された印刷装置の
    前記ネットワーク上での所在を特定するステップと、
    (c) 該特定された印刷装置に、前記印刷データまた
    はデータ特定情報を出力し、該印刷装置に印刷を行わせ
    るステップとを備える印刷仲介方法。
  5. 【請求項5】 ネットワークに接続されたクライアント
    からの指示によって該ネットワークに接続された印刷装
    置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲介
    用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲介
    方法であって、(a) 前記クライアントから、ネット
    ワーク上で印刷データの所在を特定するデータ特定情報
    または印刷データと、出力先となる印刷装置とを特定す
    る出力先特定情報を含む印刷要求を受けるステップと、
    (b) 該出力先特定情報によって特定された印刷装置
    の動作状態が、印刷不備を招き得る所定の状態にある場
    合には、前記印刷装置への前記印刷データおよびデータ
    特定情報の出力を禁止するステップとを備える印刷仲介
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の印刷仲介方法であって、 前記ステップ(b)は、さらに特定された印刷装置の動
    作状態を前記クライアントにフィードバックするステッ
    プを備える印刷仲介方法。
  7. 【請求項7】 ネットワークに接続されたクライアント
    からの指示によって該ネットワークに接続された印刷装
    置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲介
    用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲介
    方法であって、(a) 前記クライアントから印刷デー
    タの指定、出力先となる印刷装置の指定、印刷条件の指
    定を含む印刷要求を入力するステップと、(b) 前記
    指定に応じて印刷データを入力するステップと、(c)
    前記出力先として指示された印刷装置の動作状態を確
    認するとともに、該印刷装置の動作設定を前記指定され
    た印刷条件に適合させるステップと、(d) 該印刷装
    置の動作状態が、適正な印刷を実現するために満たすべ
    き所定の条件を満足する状態にあるときに、前記印刷デ
    ータを前記印刷装置で扱い得る形式のデータに変換し
    て、該印刷装置に出力するステップとを備える印刷仲介
    方法。
  8. 【請求項8】 ネットワークに接続されたクライアント
    からの指示によって該ネットワークに接続された印刷装
    置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲介
    用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲介
    方法であって、(a) 前記仲介用のコンピュータを介
    した印刷を実行可能なクライアントを特定する認証情報
    を少なくとも含むクライアント基本情報を予め設定する
    ステップと、(b) 出力先となる印刷装置について、
    少なくともネットワーク上での所在を特定する情報、お
    よび前記認証情報との関係で該印刷装置へのアクセスを
    許容する条件に関する情報を含む出力先基本情報を予め
    設定するステップと、(c) 前記認証情報と前記アク
    セスを許容する条件との照合により、印刷の実行が許容
    されないクライアントと印刷装置との間での印刷を禁止
    するステップとを備える印刷仲介方法。
  9. 【請求項9】 ネットワークに接続されたクライアント
    からの指示によって該ネットワークに接続された印刷装
    置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲介
    用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲介
    方法であって、(a) 前記印刷に関与する所定のオブ
    ジェクトを識別する識別情報を入力するステップと、
    (b) 前記オブジェクトに関して予め登録された所定
    の属性情報を参照して、前記ネットワークを利用した印
    刷を実行する際の制約条件を設定するステップと、
    (c) 前記制約条件の下で、前記印刷を仲介するステ
    ップとを備える印刷仲介方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記ステップ(a)における所定のオブジェクトは、前
    記印刷を実行するユーザであり、 前記ステップ(b)における制約条件は、出力先として
    アクセス可能な印刷装置を特定する条件である印刷仲介
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記ステップ(a)における所定のオブジェクトは、前
    記印刷を実行するユーザであり、 前記ステップ(b)における制約条件は、印刷時の課金
    条件である印刷仲介方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記ステップ(a)における所定のオブジェクトは、前
    記印刷装置であり、 前記ステップ(b)における制約条件は、該印刷装置を
    利用可能なクライアントまたはユーザを特定する条件で
    ある印刷仲介方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記ステップ(a)における所定のオブジェクトは、前
    記ネットワーク上で前記クライアントが利用可能な情報
    を提供する情報提供サーバであり、 前記ステップ(b)における制約条件は、前記ネットワ
    ークを利用した印刷の可否条件である印刷仲介方法。
  14. 【請求項14】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを介して、該ネットワークに接続さ
    れた印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続
    された印刷装置の保守情報を管理する保守情報管理方法
    であって、(a) 前記印刷装置の動作に必須の構成要
    素のうち管理対象として予め設定された所定の構成要素
    が更新されたか否かを入力するステップと、(b) 該
    更新後に前記仲介用のコンピュータを経由して前記印刷
    装置によって行われた印刷実績に基づいて、該印刷装置
    の構成要素の消耗状況を推定するステップと、(c)
    該推定結果に基づいて該構成要素の更新時期に関する情
    報を出力するステップとを備える保守情報管理方法。
  15. 【請求項15】 前記構成要素は、前記印刷装置で使用
    される消耗品である請求項14記載の保守情報管理方
    法。
  16. 【請求項16】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを介して、該ネットワークに接続さ
    れた印刷装置で印刷を行う際に、該印刷の実行履歴を管
    理する印刷履歴管理方法であって、(a) 前記印刷を
    指示するクライアントまたはユーザを識別する指示者識
    別情報を入力するステップと、(b) 前記クライアン
    トから出力先として指定された印刷装置を特定する印刷
    装置特定情報を入力するステップと、(c) 前記クラ
    イアントから指定された印刷データの所在を特定する印
    刷データ源特定情報を入力するステップと、(d) 各
    印刷処理ごとに、前記指示者識別情報、印刷装置特定情
    報、印刷データ源特定情報のうち少なくとも2つの情報
    を関連づけて保存するステップとを備える印刷履歴管理
    方法。
  17. 【請求項17】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲
    介方法であって、(a) 前記クライアントから、印刷
    データおよび出力先となる印刷装置を特定する情報を含
    む印刷要求を受けるステップと、(b) 該特定された
    印刷データに対し、印刷結果に影響を与える所定の加工
    または新たな印刷情報の追加を施して改訂印刷データを
    生成するステップと、(c) 前記出力先として指定さ
    れた印刷装置が印刷可能な態様で前記改訂印刷データを
    出力するステップとを備える印刷仲介方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記ステップ(b)は、印刷データに対し、所定の広告
    情報の追加を行うステップである印刷仲介方法。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記ステップ(b)に先立ち、印刷データの加工の可否
    を前記クライアントに確認するステップを備え、 該加工が許可された場合にのみ前記ステップ(b)、
    (c)を実行する印刷仲介方法。
  20. 【請求項20】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲
    介方法であって、(a) 前記クライアントから、ネッ
    トワーク上で印刷データの所在を特定するデータ特定情
    報および出力先となる印刷装置を特定する情報を含む印
    刷要求を受けるステップと、(b) 前記データ特定情
    報で特定された印刷データの更新に関与する所定の条件
    が満足された場合に、前記印刷データを入力するととも
    に前記出力先として指定された印刷装置に対し、該印刷
    装置が印刷可能な態様で前記印刷データを出力するステ
    ップとを備える印刷仲介方法。
  21. 【請求項21】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲
    介方法であって、(a) 前記クライアントから、印刷
    データおよび出力先となる印刷装置を特定する情報を含
    む印刷要求を受けるステップと、(b) 前記印刷デー
    タの印刷に先立って、該印刷データ以外の所定のデータ
    を前記印刷装置に出力して、試し印刷を行わせるステッ
    プと、(c) 前記クライアントから、該試し印刷が行
    われたことの確認を受けるステップと、(d) 該確認
    が入力された場合には、前記印刷装置に、前記印刷デー
    タを、該印刷装置が扱い得る態様で出力するステップと
    を備える印刷仲介方法。
  22. 【請求項22】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワーク上で前記クライ
    アントと印刷装置との間を仲介する印刷仲介用サーバで
    あって、 前記クライアントから、ネットワーク上で印刷データの
    所在を特定するデータ特定情報または印刷データと、出
    力先となる前記印刷装置を特定する出力先特定情報とを
    少なくとも含む印刷要求を入力する印刷要求入力手段
    と、 指定された印刷条件の少なくとも一部と、該印刷条件下
    での印刷を実行するか否かの確認を促す確認情報を、前
    記クライアントに表示する制御信号を該クライアントに
    出力する確認情報出力手段と、 該確認情報に応じて前記クライアントから入力された印
    刷合意情報を入力する印刷合意情報入力手段と、 該印刷合意情報に応じて、前記指定された印刷装置に、
    前記印刷データまたはデータ特定情報を該印刷装置が扱
    い得る態様で出力する印刷実行制御手段とを備える印刷
    仲介用サーバ。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の印刷仲介用サーバで
    あって、 前記印刷実行制御手段は、 前記印刷データを、前記指定された印刷装置のタイプに
    応じた固有のデータ形式に変換した上で出力するデータ
    変換手段を備える印刷仲介用サーバ。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の印刷仲介用サーバで
    あって、 前記印刷実行制御手段は、 前記印刷データを、汎用的なページ記述言語の形で出力
    するページ記述言語出力手段を備える印刷仲介用サー
    バ。
  25. 【請求項25】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワーク上で前記クライ
    アントと印刷装置の間を仲介する印刷仲介用サーバであ
    って、 前記クライアントから、ネットワーク上で印刷データの
    所在を特定するデータ特定情報または印刷データと、前
    記ネットワーク上で該印刷装置を直接特定することはで
    きないが前記仲介用コンピュータにとっては出力先を特
    定可能な態様で前記印刷装置に付された所定の識別子と
    を含む印刷要求を受ける印刷要求入力手段と、 該識別子によって指定された印刷装置の前記ネットワー
    ク上での所在を特定する特定情報との関係を記憶する記
    憶手段と、 該記憶手段を参照して前記識別子に基づいて特定された
    印刷装置に、前記印刷データまたはデータ特定情報を出
    力する印刷実行制御手段とを備える印刷仲介用サーバ。
  26. 【請求項26】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワーク上で前記クライ
    アントと印刷装置の間を仲介する印刷仲介用サーバであ
    って、 前記クライアントから、ネットワーク上で印刷データの
    所在を特定するデータ特定情報または印刷データと、出
    力先となる印刷装置とを特定する出力先特定情報を含む
    印刷要求を受ける印刷要求入力手段と、 該出力先特定情報によって特定された印刷装置の動作状
    態が、印刷不備を招き得る所定の状態にある場合には、
    前記印刷装置への前記印刷データおよびデータ特定情報
    の出力を禁止する印刷禁止制御手段とを備える印刷仲介
    用サーバ。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の印刷仲介用サーバで
    あって、 前記印刷禁止制御手段は、さらに特定された印刷装置の
    動作状態を前記クライアントに報知する報知手段を備え
    る印刷仲介用サーバ。
  28. 【請求項28】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワーク上で前記クライ
    アントと印刷装置との間を間を仲介する印刷仲介用サー
    バであって、 前記クライアントから印刷データの指定、出力先となる
    印刷装置の指定、印刷条件の指定を含む印刷要求を入力
    する印刷要求入力手段と、 前記指定に応じて印刷データを入力する印刷データ入力
    手段と、 前記出力先として指示された印刷装置の動作状態を確認
    するとともに、該印刷装置の動作設定を前記指定された
    印刷条件に適合させる動作設定手段と、 該印刷装置の動作状態が、適正な印刷を実現するために
    満たすべき所定の条件を満足する状態にあるときに、前
    記印刷データを前記印刷装置で扱い得る形式のデータに
    変換して、該印刷装置に出力する印刷実行制御手段とを
    備える印刷仲介用サーバ。
  29. 【請求項29】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワーク上で前記クライ
    アントと印刷装置との間を仲介する印刷仲介用サーバで
    あって、 前記仲介用のコンピュータを介した印刷を実行可能なク
    ライアントを特定する認証情報を少なくとも含むクライ
    アント基本情報を予め記憶するクライアント基本情報記
    憶手段と、 出力先となる印刷装置について、少なくともネットワー
    ク上での所在を特定する情報、および前記認証情報との
    関係で該印刷装置へのアクセスを許容する条件に関する
    情報を含む出力先基本情報を予め記憶する出力先基本情
    報記憶手段と、 前記認証情報と前記アクセスを許容する条件との照合に
    基づいて、印刷の実行が許容されないクライアントと印
    刷装置との間での印刷を禁止する印刷禁止制御手段とを
    備える印刷仲介用サーバ。
  30. 【請求項30】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワーク上で前記クライ
    アントと印刷装置との間を仲介する印刷仲介用サーバで
    あって、 前記印刷に関与する所定のオブジェクトを識別する識別
    情報を入力する識別情報入力手段と、 前記オブジェクトに関して少なくとも一部に印刷時の制
    約条件に関する情報を含む所定の属性情報を予め記憶す
    る属性情報記憶手段と、 該属性情報記憶手段を参照して、前記ネットワークを利
    用した印刷を実行する際の制約条件を設定する制約条件
    設定手段と、 前記制約条件の下で、前記クライアントと印刷装置の仲
    介を行って印刷を実行する印刷実行制御手段とを備える
    印刷仲介用サーバ。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の印刷仲介用サーバで
    あって、 前記所定のオブジェクトは、前記印刷を実行するユーザ
    であり、 前記制約条件は、該クライアントが出力先としてアクセ
    ス可能な印刷装置を特定する条件である印刷仲介用サー
    バ。
  32. 【請求項32】 請求項30記載の印刷仲介用サーバで
    あって、 前記所定のオブジェクトは、前記印刷を実行するユーザ
    であり、 前記制約条件は、印刷時の課金条件である印刷仲介用サ
    ーバ。
  33. 【請求項33】 請求項30記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記所定のオブジェクトは前記印刷装置であり、 前記制約条件は、該印刷装置を利用可能なクライアント
    またはユーザを特定する条件である印刷仲介用サーバ。
  34. 【請求項34】 請求項30記載の印刷仲介方法であっ
    て、 前記所定のオブジェクトは、前記ネットワーク上で前記
    クライアントが利用可能な情報を提供する情報提供サー
    バであり、 前記制約条件は、該情報提供サーバから提供される情報
    を前記ネットワークを利用して印刷を行うことに対する
    可否に関する条件である印刷仲介用サーバ。
  35. 【請求項35】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを介して、該ネットワークに接続さ
    れた印刷装置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続
    された印刷装置の保守情報を管理する保守管理用サーバ
    であって、 前記印刷装置の動作に必須の構成要素のうち管理対象と
    して予め設定された所定の構成要素が更新されたか否か
    を入力する更新情報入力手段と、 該更新後に前記仲介用のコンピュータを経由して前記印
    刷装置によって行われた印刷実績に基づいて、該印刷装
    置の構成要素の消耗状況を推定する推定手段と、 該推定結果に基づいて該構成要素の更新時期に関する情
    報を出力する更新時期情報出力手段とを備える保守管理
    用サーバ。
  36. 【請求項36】 前記構成要素は、前記印刷装置で使用
    される消耗品である請求項35記載の保守管理用サー
    バ。
  37. 【請求項37】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを介して、該ネットワークに接続さ
    れた印刷装置で印刷を行う際に、該印刷の実行履歴を管
    理する印刷履歴管理用サーバであって、 前記クライアントから前記仲介用のコンピュータに発信
    された情報に基づいて、印刷を指示するクライアントま
    たはユーザを識別する指示者識別情報、該クライアント
    から出力先として指定された印刷装置を特定する印刷装
    置特定情報、該クライアントから指定された印刷データ
    の所在を特定する印刷データ源特定情報の少なくとも2
    つを入力する入力手段と、 印刷処理ごとに、前記入力手段により入力された情報を
    関連づけて保存する履歴記憶手段とを備える印刷履歴管
    理用サーバ。
  38. 【請求項38】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、前記クライアントと印刷装置の
    間を仲介する印刷仲介用サーバであって、 前記クライアントから、印刷データおよび出力先となる
    印刷装置を特定する情報を含む印刷要求を入力する印刷
    要求入力手段と、 該特定された印刷データに対し、印刷結果に影響を与え
    る所定の加工または新たな印刷情報の追加を施すデータ
    加工手段と、 前記出力先として指定された印刷装置が印刷可能な態様
    で前記印刷データを出力する印刷実行制御手段とを備え
    る印刷仲介用サーバ。
  39. 【請求項39】 請求項38記載の印刷仲介用サーバで
    あって、 前記データ加工手段は、前記印刷データに対し、所定の
    広告情報の追加を行う手段である印刷仲介用サーバ。
  40. 【請求項40】 請求項38記載の印刷仲介用サーバで
    あって、 前記印刷データの加工の可否を前記クライアントに確認
    する加工確認手段と、 該加工が許可された場合にのみ前記データ加工手段を稼
    働するデータ加工制御手段とを備える印刷仲介用サー
    バ。
  41. 【請求項41】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該クライアントと印刷装置の間
    を仲介する印刷仲介用サーバであって、 前記クライアントから、ネットワーク上で印刷データの
    所在を特定するデータ特定情報および出力先となる印刷
    装置を特定する情報を含む印刷要求を受ける印刷要求入
    力手段と、 前記データ特定情報で特定された印刷データの更新に関
    与する所定の条件が満足された場合に、前記データ特定
    情報に基づいて印刷データを入力するとともに前記出力
    先として指定された印刷装置に対し、該印刷装置が印刷
    可能な態様で該印刷データを出力する印刷実行制御手段
    とを備える印刷仲介用サーバ。
  42. 【請求項42】 ネットワークに接続されたクライアン
    トからの指示によって該ネットワークに接続された印刷
    装置で印刷を行う際に、該ネットワークに接続された仲
    介用のコンピュータを用いて両者の間を仲介する印刷仲
    介用サーバであって、 前記クライアントから、印刷データおよび出力先となる
    印刷装置を特定する情報を含む印刷要求を受ける印刷要
    求入力手段と、 前記印刷データの印刷に先立って、該印刷データ以外に
    試し印刷用の所定のデータを前記印刷装置に出力する試
    し印刷制御手段と、 前記クライアントから、前記試し印刷が行われたことの
    確認情報を入力する確認入力手段と、 該確認情報が入力された場合には、前記印刷装置に、前
    記印刷データを、該印刷装置が扱い得る態様で出力する
    印刷制御手段とを備える印刷仲介用サーバ。
  43. 【請求項43】 ネットワークに接続されたクライアン
    ト、仲介用コンピュータ、印刷装置を用いて、前記仲介
    用コンピュータを介した印刷を実現する際に、該印刷に
    必要な情報を前記クライアントから指定する機能を実現
    するプログラムを記録した記録媒体であって、 前記ネットワーク上で出力先となる印刷装置を直接特定
    することはできないが前記仲介用コンピュータにとって
    は出力先を特定可能な態様で前記印刷装置に付された所
    定の識別子を入力するインタフェース画面を前記クライ
    アントに表示する機能を実現するプログラムを記録した
    記録媒体。
  44. 【請求項44】 ネットワークに接続されたクライアン
    ト、仲介用コンピュータ、印刷装置を用いて、前記仲介
    用コンピュータを介した印刷を実現する際に、該印刷に
    必要な情報を前記クライアントから指定する機能を実現
    するプログラムを記録した記録媒体であって、 前記ネットワークに接続された複数の印刷装置と、階層
    的に設定されたグループとの間で予め設定された対応関
    係に従って、上位の階層に位置するグループから逐次指
    定することによって出力先となる印刷装置を特定するた
    めのインタフェース画面を前記クライアントに表示する
    機能を実現するプログラムを記録した記録媒体。
  45. 【請求項45】 ネットワークに接続されたクライアン
    ト、仲介用コンピュータ、印刷装置を用いて、前記仲介
    用コンピュータを介した印刷を実現する際に、該印刷に
    必要な情報を前記クライアントから指定する機能を実現
    するプログラムを記録した記録媒体であって、 前記仲介用コンピュータを経由した印刷が許可されてい
    るクライアントか否かを判断するための所定の認証情報
    を入力するインタフェース画面を前記クライアントに表
    示する機能を実現するプログラムを記録した記録媒体。
  46. 【請求項46】 ネットワークに接続されたクライアン
    ト、仲介用コンピュータ、印刷装置を用いて、前記仲介
    用コンピュータを介した印刷を実現する際に、該印刷に
    必要な情報を前記クライアントから指定する機能を実現
    するプログラムを記録した記録媒体であって、 前記クライアントから指定された印刷条件の少なくとも
    一部をフィードバックして表示するとともに、該条件で
    の印刷の実行を指示する印刷合意情報を入力するための
    インタフェース画面を前記クライアントに表示する機能
    を実現するプログラムを記録した記録媒体。
  47. 【請求項47】 請求項46記載の記録媒体であって、 前記プログラムは、さらに、前記クライアントから指定
    された印刷条件での印刷に伴うコストを含むパフォーマ
    ンス情報を表示する機能を実現するプログラムである記
    録媒体。
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