JP2001235367A - 能動型赤外線センサ - Google Patents

能動型赤外線センサ

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JP2001235367A
JP2001235367A JP2000046061A JP2000046061A JP2001235367A JP 2001235367 A JP2001235367 A JP 2001235367A JP 2000046061 A JP2000046061 A JP 2000046061A JP 2000046061 A JP2000046061 A JP 2000046061A JP 2001235367 A JP2001235367 A JP 2001235367A
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light
timing
light receiving
frequency
infrared sensor
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JP2000046061A
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English (en)
Inventor
Shingo Okawa
大河  真吾
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Optex Co Ltd
Original Assignee
Optex Co Ltd
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Publication date
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線パルス光を利用して所定領域への物体
(人等)の侵入を検知する能動型赤外線センサに対し、
ノイズ信号の存在する環境下に設置された場合に、悪環
境下であることを認識し、センサが失報状態に陥ってい
ることを確認できるようにする。 【解決手段】 投光器2からの赤外線パルス光の周波数
より高い周波数で受光器3の受光サンプリングタイミン
グを設定する。各受光サンプリングタイミングのうち赤
外線パルス光の周波数に同期するタイミング以外のタイ
ミングで受光器3が受光した場合、失報状態に陥る可能
性のあるノイズ信号が存在する悪環境下にセンサ1が設
置されているとしてトラブル信号を発信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セキュリティシス
テム等に使用される能動型赤外線センサに係る。特に、
本発明は、ノイズ信号の存在する環境下(以下、この環
境下を悪環境下と呼ぶ)にセンサが設置された場合であ
っても、センサの信頼性を良好に確保できるようにする
ための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平8−17167
9号公報に開示されているように、セキュリティシステ
ムに適用され警戒区域内への人の侵入を検知するための
能動型赤外線センサが知られている。この種のセンサ
は、一般には、投光素子を内蔵した投光器と受光素子を
内蔵した受光器とを備えている。この投光器と受光器と
が警戒区域に設置され、投光器からの近赤外線ビームが
受光器に向けて投光される。そして、この投光器から受
光器への近赤外線ビームが侵入者によって遮断されて受
光素子の受光量が変化すると、例えば防犯カメラの作動
を開始させたり警備会社への通報が行われる。
【0003】また、上記近赤外線ビームは、一般には任
意の変調周波数のパルス光が用いられる。このパルス光
を使用する理由は、太陽光や自動車のヘッドライトなど
の直流光と近赤外線ビームとを識別するためである。こ
の識別によって直流光の影響によるセンサの誤動作を軽
減することができる。
【0004】以下、このパルス光を使用した侵入者検知
の具体的な動作について説明する。図3(a)に示すよ
うに、投光器から所定の時間間隔(例えば1msec間隔)
で近赤外線ビームのパルス光が投光されている場合、受
光器では、図3(b)に示すように、このパルス光の投
光タイミングに同期させた受光サンプリングタイミング
(図中I〜V、…)で受光の有無を検知している。警戒
区域内に人が存在していない状態では、この受光サンプ
リングタイミング毎に受光器がパルス光を受光すること
になる。図3(b)は各受光サンプリングタイミングI
〜V、…で受光素子がパルス光を受光した状態のパルス
波形を示している。一方、警戒区域内に人が侵入した際
には、この侵入者によって近赤外線ビームが遮断され、
各受光サンプリングタイミングでの受光が検知されな
い。この受光の非検知状態が所定時間(例えば50mse
c)連続した際に、人の侵入であると認識して上記アラ
ーム出力等が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、近赤
外線ビームにパルス光を使用することは、投光器からの
投光と直流光とを識別するには有効である。
【0006】しかしながら、蛍光灯等の変調光や交流無
線機などによる高周波の影響によってセンサが正常に作
動しないことがある。具体例として、図3(c)に示す
ように、投光器からの近赤外線ビームのパルス光に対し
ておよそ2倍の周波数をもった蛍光灯の変調光(ノイズ
信号)を受光器が受光する状態となっている場合を挙げ
る。この場合、警戒区域内に人が侵入して、近赤外線ビ
ームが遮断されたとしても、蛍光灯の光が遮断されなけ
れば受光器は蛍光灯の変調光を受光し続けることにな
る。そして、この変調光は近赤外線ビームのパルス光に
対して約2倍の周波数であるため、受光器の受光サンプ
リングタイミング毎に受光器がこの変調光を検知するこ
とになる。つまり、図中Iの受光サンプリングタイミン
グではタイミングI’での変調光が受光され、図中IIの
受光サンプリングタイミングではタイミングII’での変
調光が受光され、以下、同様にして各受光サンプリング
タイミングで変調光が受光されることになる。
【0007】このような状況では、本来検知すべき近赤
外線ビームのパルス光を受光サンプリングタイミング毎
に受光している状態と、ノイズ信号を受光している状態
との識別ができなくなってしまう。その結果、警戒区域
内に人が侵入しているにも拘わらず、それを認識するこ
とができず、赤外線センサが所謂失報状態に陥ってしま
う。このような失報状態は、ノイズ信号が近赤外線ビー
ムのパルス光に対して2倍の周波数である場合に限ら
ず、およそ整数倍もしくは近赤外線ビームのパルス光よ
り高い周波数であるときに発生する可能性がある。
【0008】このように、従来の能動型赤外線センサで
は、ノイズ(外乱)の影響によって正常に作動しなくな
る虞があり、十分な信頼性が確保されているとは言えな
かった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、赤外線パルス光を利
用して所定領域への物体(人等)の侵入を検知する能動
型赤外線センサに対し、ノイズ信号の存在する環境下に
設置された場合に、悪環境下であることを認識し、セン
サが失報状態に陥る可能性があることを確認できるよう
にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、赤外線パルス
光の周波数より高い周波数(例えば整数倍の周波数)で
受光器の受光サンプリング動作を行わせることにより、
センサの失報状態を引き起こす要因となるノイズ信号の
存在を受光器の受光動作によって認識できるようにして
いる。
【0011】−解決手段− 具体的に、第1の解決手段は、投光手段から受光手段へ
向けて赤外線パルス光が投光され、この投光が遮断され
ることにより所定領域への物体の侵入を検知する能動型
赤外線センサを前提とする。この能動型赤外線センサに
対し、サンプリングタイミング設定手段、比較手段及び
ノイズ検知出力手段を備えさせる。サンプリングタイミ
ング設定手段は、赤外線パルス光の周波数より高い周波
数で受光手段の受光サンプリング動作を行わせるもので
ある。比較手段は、サンプリングタイミング設定手段に
より設定された周波数で受光手段が受光サンプリング動
作を行った際、受光手段が受光を認識したタイミングと
投光手段からの赤外線パルス光の投光タイミングとを比
較するものである。ノイズ検知出力手段は、比較手段の
出力を受け、受光手段が受光を認識したタイミングと投
光手段からの赤外線パルス光の投光タイミングとが一致
しないときにノイズ検知信号を出力するものである。
【0012】この特定事項により、能動型赤外線センサ
の設置環境下にノイズ信号が存在する場合、受光手段が
赤外線パルス光の周波数より高い周波数で受光サンプリ
ング動作を行っているため、センサの失報状態を引き起
こす要因となるノイズ信号を受光手段によって検知する
ことが可能になる。比較手段が、受光手段が受光を認識
したタイミングと投光手段からの赤外線パルス光の投光
タイミングとが一致しないと判断すると、ノイズ検知出
力手段は、ノイズ検知信号を出力する。このため、能動
型赤外線センサの設置環境下にノイズ信号が存在してい
ることが容易に認識され、センサが失報状態に陥る可能
性があることを確認できる。
【0013】第2の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、受光手段が受光を認識したタイミングと投光手
段からの赤外線パルス光の投光タイミングとが一致しな
い状態が所定時間継続した場合にノイズ検知出力手段が
ノイズ検知信号を出力する構成としている。
【0014】この特定事項により、瞬間的なノイズ信号
が受光手段に受光された場合にノイズ検知出力手段がノ
イズ検知信号を出力してしまうといった状況を回避でき
る。つまり、継続的に存在するノイズ信号のみを対象と
して検知することができる。これにより、ノイズ検知信
号が頻繁に発せられるといった状況を回避できる。
【0015】第3の解決手段は、上記第1または第2の
解決手段において、赤外線パルス光の周波数に対して整
数倍もしくは高い周波数で受光手段の受光サンプリング
動作を行わせるようサンプリングタイミング設定手段を
構成している。
【0016】特に、赤外線パルス光の周波数に対して整
数倍もしくは高い周波数のノイズが存在する場合には、
センサの失報状態を招きやすい状況にある。本解決手段
では、このような周波数のノイズを確実に検知すること
ができ、センサの失報状態の発生を良好に阻止できる。
【0017】第4の解決手段は、上記第1、第2または
第3の解決手段において、投光手段からの赤外線パルス
光の投光タイミングと同期するタイミングで受光手段の
受光が欠落した場合に所定領域への物体の侵入があった
として侵入検知信号を出力する侵入検知出力手段を備え
させる。また、この侵入検知出力手段が出力する侵入検
知信号と、ノイズ検知出力手段が出力するノイズ検知信
号とを互いに異なる信号としている。このノイズ検知信
号は、侵入検知信号と同様にリレー出力などにより通報
を行うものでもよいし、LEDなどによる表示出力、スピ
ーカやブザーによる音声出力としてもよい。第5の解決
手段は、この侵入検知出力手段が出力する侵入検知信号
と、ノイズ検知出力手段が出力するノイズ検知信号とを
互いに同一の信号としている。
【0018】第4の解決手段の場合には、所定領域への
物体の侵入と、センサが悪環境下にあることとを容易に
識別することができる。第5の解決手段の場合には、信
号の共通化によって信号の出力部分の構成の簡素化を図
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、セキュリティシステ
ムに適用され警戒区域内への人の侵入を検知するための
センサに本発明を適用した場合について説明する。
【0020】−能動型赤外線センサの構成説明− 図1は本実施形態に係る能動型赤外線センサ1の構成を
示すブロック図である。この能動型赤外線センサ1は、
所定の警戒区域に設置され、この警戒区域内への人の侵
入を検知した際に、防犯カメラ(図示省略)の作動を開
始させたり、警備会社への通報を行う図示しないセキュ
リティシステム制御盤に対してアラーム出力を行うもの
である。
【0021】図1に示すように、この能動型赤外線セン
サ1は投光手段としての投光器2と受光手段としての受
光器3とが警戒区域内に所定間隔を存して対向配置され
ている。
【0022】投光器2は、投光素子21及びこの投光素
子21を駆動させるための投光駆動回路22を備えてい
る。投光素子21は、近赤外線ビームのパルス光を投光
するものである。このパルス光の投光タイミングは投光
駆動回路22によって設定される。例えば、複数種類の
投光タイミングパターンが格納されており、ユーザが任
意の投光タイミングパターンを選択できるようになって
いる。図2(a)は、1msecの時間間隔で近赤外線ビー
ムのパルス光が投光された場合のパルス波形を示してい
る。
【0023】受光器3は、受光素子31、受光信号をサ
ンプリングし、受光タイミングを比較する手段(本発明
でいう比較手段)を構成する信号処理部33、ノイズ検
知出力手段としてのトラブル出力部34及び侵入検知出
力手段としてのアラーム出力部35を備えている。受光
素子31によって受光された信号は、信号処理部33で
設定された受光サンプリングタイミング毎にサンプリン
グされる。つまり、この信号処理部33は本発明でいう
サンプリングタイミング設定手段も構成している。ま
た、この信号処理部33には、複数種類の受光サンプリ
ングタイミングパターンが格納されており、投光素子2
1からのパルス光の投光タイミングパターンに応じてユ
ーザが受光サンプリングタイミングパターンを選択する
ようになっている。本形態では、投光素子21からのパ
ルス光の投光タイミング周波数に対して2倍の周波数で
受光サンプリングが行われるようになっている。つま
り、図2(b)に示すタイミングI〜IX、…(0.5ms
ecの時間間隔)で受光サンプリングが行われるようにな
っている。このように、パルス光の投光タイミング周波
数とは異なる周波数で信号処理部33の受光サンプリン
グ動作が行われるようになっている。
【0024】赤外線センサ1の設置されている環境下に
蛍光灯の変調光等のノイズが存在しない場合には、受光
素子31は、受光サンプリングタイミングI〜IX、…の
うち、図2(b)におけるタイミングI、III、V、VI
I、IX、…(図2(a)のパルス光投光タイミングと同
期するタイミング)で投光器2からのパルス光が受光さ
れ、信号処理部33もこのタイミングで受光信号を受信
するようになっている。
【0025】これに対し、赤外線センサ1の設置されて
いる環境下に図2(c)に示すノイズ(蛍光灯の変調光
等のノイズであって、投光素子21からのパルス光の投
光タイミング周波数に対して2倍の周波数をもつもの)
が存在している場合には、図2(b)におけるタイミン
グI〜IX、…の全てにおいて蛍光灯の変調光を受光する
ことになり、信号処理部33もこのタイミングで受光信
号を受信するようになっている。この場合、タイミング
I、III、V、VII、IX、…では、投光器2からのパルス
光及び蛍光灯の変調光の両方を受光し、タイミングII、
IV、VI、VIII、…では、蛍光灯の変調光のみを受光して
いる。
【0026】この信号処理部33は、受光素子31が受
光したタイミングと投光素子21からのパルス光の投光
タイミングとを比較して、センサの設置されている環境
下にノイズ信号が存在するか否かを判定するようになっ
ている。具体的には、タイミングII、IV、VI、VIII、…
において受光素子31から受光信号を受けると、トラブ
ル出力部34にトラブル検知信号を出力する。より具体
的には、このタイミングで所定時間(例えば100mse
c)継続して受光素子31から受光信号を受けた場合に
トラブル検知信号を出力する。つまり、本来検知すべき
投光素子21からのパルス光の投光タイミングとは異な
るタイミングの信号が継続して検知された場合(受光素
子31が受光を認識したタイミングと投光素子21から
のパルス光の投光タイミングとが一致しないとき)にト
ラブル検知信号が出力されるようになっている。このト
ラブル検知信号を受信したトラブル出力部34は、セン
サ1が悪環境下にあることを警備会社に知らせるセキュ
リティシステム制御盤に対してノイズ検知信号としての
トラブル信号を出力する。このトラブル出力部34は、
LEDなどの表示、もしくはスピーカやブザーなどによる
音声出力を行うものであってもよい。
【0027】また、信号処理部33は、タイミングI、
III、V、VII、IX、…で受光素子31からの受光信号が
受信されない場合にはアラーム出力部35にアラーム検
知信号を出力する。具体的には、このタイミングで受光
素子31からの受光信号が受信されない状態が所定時間
(例えば50msec)連続した際に、人の侵入であると認
識してアラーム出力部35にアラーム検知信号を出力す
るようになっている。このアラーム検知信号を受信した
アラーム出力部35は、防犯カメラを起動させたりセキ
ュリティシステム制御盤に侵入検知信号としてのアラー
ム信号を出力する。セキュリティシステム制御盤からの
報知により、警備会社は警戒区域内に人が侵入したこと
を認識することになる。
【0028】−能動型赤外線センサの動作説明− 次に、上述の如く構成された能動型赤外線センサ1の動
作について説明する。投光駆動回路22によって投光素
子21が駆動されると、この投光器2から受光器3に向
けて近赤外線ビームのパルス光が投光される。このパル
ス光の投光タイミングはユーザによって予め選択されて
いる。例えば、能動型赤外線センサ1の複数台が比較的
近接した位置に設置される場合には、それぞれのパルス
光の投光タイミングを異ならせておくことによって誤動
作を回避できるようにしておく。また、信号処理部33
の受光サンプリングタイミングパターンは、投光素子2
1からのパルス光の投光タイミングに応じてユーザによ
り選出されている。具体的には、例えば図2(a)に示
すように、投光素子21からの近赤外線ビームのパルス
光の投光タイミングが1msecの時間間隔に設定された場
合には、信号処理部33の受光サンプリングタイミング
は、図2(b)に示すように、パルス光の投光タイミン
グ周波数に対して2倍の周波数、つまり0.5msecの時
間間隔に設定される。
【0029】受光素子31が、投光素子21からの最初
のパルス光を受けた際、信号処理部33はそのタイミン
グを認識し、このパルス光の投光タイミングに同期する
ように信号処理部33の受光サンプリング動作の開始時
点を設定する。つまり、図2(b)に示す受光サンプリ
ングタイミングI〜IX、…のうちタイミングI、III、
V、VII、IX、…をパルス光の投光タイミングと一致さ
せるように受光素子31の受光サンプリング動作を開始
させる。
【0030】このようにして投光素子21からの近赤外
線ビームのパルス光が受光素子31に投光されている状
態において、蛍光灯の変調光等のノイズが存在しない状
況下で警戒区域内へ人が侵入した場合には、近赤外線ビ
ームの遮断に伴ってタイミングI、III、V、VII、IX、
…で受光素子31がパルス光を受光しない状態になる。
これにより、信号処理部33は、アラーム出力部35に
アラーム検知信号を出力し、アラーム出力部35はアラ
ーム信号を出力する。このアラーム信号により防犯カメ
ラの起動やセキュリティシステム制御盤へのアラーム出
力が行われる。
【0031】一方、図2(c)に示すような蛍光灯の変
調光等のノイズ(パルス光の投光タイミング周波数に対
して2倍の周波数をもつもの)が存在する悪環境下に赤
外線センサ1が設置されている場合には、受光素子31
は、図2(b)におけるタイミングI〜IX、…の全てに
おいて蛍光灯の変調光を受光する。つまり、パルス光の
投光タイミングと同一のタイミングI、III、V、VII、
IX、…及び異なるタイミングII、IV、VI、VIII、…の双
方で受光素子31が受光を行う。これにより、信号処理
部33は、トラブル出力部34にトラブル検知信号を出
力する。セキュリティシステム制御盤は、このトラブル
信号を受け、警備会社に報知を行う。この報知を受けた
警備会社は、赤外線センサ1が何らかのノイズの影響に
より、失報状態に陥っていることを認識することにな
る。この場合、投光駆動回路22によるパルス光の投光
タイミングを変更したり、赤外線センサ1の設置状態を
変更することにより、ノイズの影響を受けないような方
策を講じる。これにより、ノイズの影響によって赤外線
センサ1が失報状態に陥っていることを確認し対処する
ことができる。
【0032】ここでは、警戒区域内へ人が侵入した場合
と、ノイズ信号の存在を認識した場合とでは互いに異な
る信号(アラーム信号、トラブル信号)を発するように
個別の出力部34,35を備えさせたが、これらを共通
化して何れの状況においても1種類の信号(例えばアラ
ーム信号)を発する構成としてもよい。これにより、出
力部も共通化され、構成の簡素化が図れる。
【0033】−実施形態の効果− 以上説明したように、本実施形態では、本来検知すべき
投光器2からのパルス光の投光タイミングとは異なるタ
イミングの信号を受光器3が認識可能となるように受光
サンプリングタイミングの周波数を高く設定しておき
(受光サンプリングタイミングの周期を短く設定してお
き)、赤外線センサ1が設置されている環境がノイズ信
号の存在する悪環境であるか否かを認識できるようにし
ている。このため、ノイズ信号の影響によって赤外線セ
ンサ1が失報状態に陥ってしまうといった状況を未然に
防ぐことができ、センサの信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0034】−その他の実施形態− 上述した実施形態では、セキュリティシステムに適用さ
れるセンサに本発明を適用した場合について説明した。
本発明は、これに限らず、銀行等に設置されるATM
(現金自動預け払い機)の起動用センサとして適用する
など、種々の用途に適用可能である。
【0035】また、受光器3の受光サンプリングタイミ
ングとしては、投光器2からのパルス光の投光タイミン
グ周波数に対して2倍の周波数に限らず、パルス光の投
光タイミング周波数に対して「整数倍(3倍や10
倍)」の任意の周波数が採用可能である。但し、ノイズ
信号の存在を認識する精度を高めるためには、できるだ
け高い周波数で受光サンプリングタイミングを設定する
ことが好ましい。
【0036】更に、投光器2からの近赤外線ビームのパ
ルス光の投光タイミングの時間間隔及び信号処理部33
の受光サンプリングタイミングの時間間隔も上述した値
に限らず任意の値が採用可能である。同様に、警戒区域
に人が侵入したか否かを判定するための時間(上記実施
形態では50msec)や、ノイズ信号の存在の有無を判定
するための時間(上記実施形態では100msec)も上述
した値に限らず任意の値が採用可能である。
【0037】加えて、本発明に係る能動型赤外線センサ
が検知する対象物としては人に限られるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0039】請求項1記載の発明では、赤外線パルス光
の周波数とは異なる周波数で受光手段の受光サンプリン
グ動作を行わせることにより、ノイズ信号の存在を受光
手段によって認識できるようにしている。このため、ノ
イズ信号の影響によって赤外線センサが失報状態に陥っ
てしまうといった状況を未然に確認することができ、セ
ンサの信頼性の向上を図ることができる。
【0040】請求項2記載の発明では、受光手段が受光
を認識したタイミングと投光手段からの赤外線パルス光
の投光タイミングとが一致しない状態が所定時間継続し
た場合にノイズ検知出力手段がノイズ検知信号を出力す
るようにしている。このため、ノイズ検知信号の誤報を
軽減でき、センサの実用性を高めることができる。
【0041】請求項3記載の発明では、赤外線パルス光
の周波数に対して整数倍の周波数で受光手段の受光サン
プリング動作を行わせるようにしている。このため、特
に、センサの失報状態を招きやすい「赤外線パルス光の
周波数に対して整数倍の周波数のノイズ」を対象にノイ
ズ検出が行え、センサの信頼性の更なる向上を図ること
ができる。
【0042】請求項4記載の発明では、物体の侵入を検
知した際に発する侵入検知信号と、ノイズ検知出力手段
が発するノイズ検知信号とを互いに異なる信号としてい
る。これにより、所定領域への物体の侵入と、センサが
悪環境下にあることとを容易に識別することができる。
【0043】請求項5記載の発明では、物体の侵入を検
知した際に発する侵入検知信号と、ノイズ検知出力手段
が発するノイズ検知信号とを互いに同一の信号としてい
る。この信号の共通化によって信号の出力部分の構成の
簡素化を図ることができ、センサ全体としての構成の簡
素化と、それに伴うコストの削減とを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る能動型赤外線センサの構成を示
すブロック図である。
【図2】実施形態に係る「パルス光発信タイミング」、
「受光サンプリングタイミング」、「ノイズ発信タイミ
ング」の関係を示す図である。
【図3】従来例における図2相当図である。
【符号の説明】
1 能動型赤外線センサ 2 投光器(投光手段) 3 受光器(受光手段) 33 信号処理部(比較手段) 34 トラブル出力部(ノイズ検知出力手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AB02 AB14 BA02 BA14 BC04 BC22 BD06 CA05 DA15 5C084 AA02 AA07 AA13 BB06 CC19 DD11 DD51 DD66 EE01 EE02 GG07 GG09 GG11 GG16 GG33 GG39 GG65 GG73 GG74 HH02 HH03 HH08 5J084 AA02 AB07 AD03 BA03 BA47 CA03 CA18 CA19 CA22 CA34 DA07 DA08 EA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光手段から受光手段へ向けて赤外線パ
    ルス光が投光され、この投光が遮断されることにより所
    定領域への物体の侵入を検知する能動型赤外線センサに
    おいて、 上記赤外線パルス光の周波数より高い周波数で受光手段
    の受光サンプリング動作を行わせるサンプリングタイミ
    ング設定手段と、 このサンプリングタイミング設定手段により設定された
    周波数で上記受光手段が受光サンプリング動作を行った
    際、受光手段が受光を認識したタイミングと投光手段か
    らの赤外線パルス光の投光タイミングとを比較する比較
    手段と、 この比較手段の出力を受け、受光手段が受光を認識した
    タイミングと投光手段からの赤外線パルス光の投光タイ
    ミングとが一致しないときにノイズ検知信号を出力する
    ノイズ検知出力手段とを備えていることを特徴とする能
    動型赤外線センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の能動型赤外線センサにお
    いて、 ノイズ検知出力手段は、受光手段が受光を認識したタイ
    ミングと投光手段からの赤外線パルス光の投光タイミン
    グとが一致しない状態が所定時間継続した場合にノイズ
    検知信号を出力する構成とされていることを特徴とする
    能動型赤外線センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の能動型赤外線セ
    ンサにおいて、 サンプリングタイミング設定手段は、赤外線パルス光の
    周波数に対して整数倍の周波数で受光手段の受光サンプ
    リング動作を行わせるよう構成されていることを特徴と
    する能動型赤外線センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の能動型赤
    外線センサにおいて、 投光手段からの赤外線パルス光の投光タイミングと同期
    するタイミングで受光手段の受光が欠落した場合に所定
    領域への物体の侵入があったとして侵入検知信号を出力
    する侵入検知出力手段を備えており、 この侵入検知出力手段が出力する侵入検知信号と、ノイ
    ズ検知出力手段が出力するノイズ検知信号とは互いに異
    なる信号であることを特徴とする能動型赤外線センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3に記載の能動型赤
    外線センサにおいて、 投光手段からの赤外線パルス光の投光タイミングと同期
    するタイミングで受光手段の受光が欠落した場合に所定
    領域への物体の侵入があったとして侵入検知信号を出力
    する侵入検知出力手段を備えており、 この侵入検知出力手段が出力する侵入検知信号と、ノイ
    ズ検知出力手段が出力するノイズ検知信号とは互いに同
    一の信号であることを特徴とする能動型赤外線センサ。
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