JP3025220U - 赤外線式防犯警報装置 - Google Patents

赤外線式防犯警報装置

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JP3025220U
JP3025220U JP1995012572U JP1257295U JP3025220U JP 3025220 U JP3025220 U JP 3025220U JP 1995012572 U JP1995012572 U JP 1995012572U JP 1257295 U JP1257295 U JP 1257295U JP 3025220 U JP3025220 U JP 3025220U
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JP
Japan
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JP1995012572U
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博之 天野
徹 大前
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Optex Co Ltd
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Optex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 侵入者以外の原因で発報された場合にも、そ
の原因を正確に判断し、その対応を適切に行うことがで
きる赤外線式防犯警報装置を提供する。 【構成】 投光器と受光器と、受光された受光量と所定
受光量とを比較し、その受光された受光量が所定受光量
に達していない場合には遮光状態にあると判別する判別
手段と、所定の各状況に応じて遮光状態となる場合の受
光量の経時的変化を示すパターンを予め記憶する第1の
記憶手段と、受光器によって受光された受光量の経時的
変化を記憶する第2の記憶手段とを備え、判別手段によ
り遮光状態にあると判別された場合に、第2の記憶手段
に記憶された遮光状態となるまでのその受光量の経時的
変化に基づいて、第1の記憶手段に記憶されたパターン
を検索し、該当パターンに類別する検索/類別手段と、
表示手段とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、警備用の人体検知装置に関し、更に詳しくは、投光器から投光され る赤外線が遮断されたときに、侵入者を検出する赤外線式の防犯警報装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
図5に従来例のブロック図を示す。直線的な警戒区域の両端側に、投光部50 の投光器52と受光部60の受光器61とが、これらの光軸を互いに一致させて 設置される。投光器52は赤外線発光ダイオード等の発光素子および投光ビーム を形成すための投光レンズ等から構成されており、発光素子が投光器駆動部51 により所定の周波数、例えば800Hzで発光駆動されることにより、パルス変 調光からなる赤外線ビームが出射される。
【0003】 一方、受光部60では、受光レンズとフォトダイオード等の受光素子とからな る受光器61が赤外線ビームを受光してその赤外線受光量に応じた電気信号を出 力しており、この電気信号は増幅回路62で増幅された後に、検波回路63でパ ルス変調光のみによる受信信号のレベルに応じた信号に変換され、その後信号弁 別回路64によりこの信号レベルが設定検出レベル以下であるか否かの判別がな される。ここで、例えば、投光器52からの赤外線ビームが不法侵入者により遮 られて受信信号レベルが設定検知レベル以下になった時には、検知信号が出力さ れ、警報発生器65によって、この検知信号に基づいての発報がなされ、不法侵 入があったことが報知できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来技術においては、赤外線ビームが遮光され、受信信号 レベルが予め設定された検知レベル以下になった時に発報する構成であるが、必 ずしも侵入者があった場合だけに限らない。つまり、こうした侵入者によるもの だけでなく、例えば、霧や靄、伸びた草木の揺れ、また、太陽光の入射による飽 和現象などの自然現象がある。この他、この警戒区域に物が置かれた場合にも低 いレベルでの受光状態が継続することが原因の場合もある。上記した従来技術で は、原因がいかなるものであっても遮光されて、受信信号レベルが設定検知レベ ル以下になった時に常に発報する。したがって、警備員が駆けつけたときには、 その原因を解明できないこともある。
【0005】 本考案はこうした問題点を解決するためになされたもので、侵入者以外の原因 で発報された場合にも、その原因を正確に判断することができ、その対応を適切 に行うことができる赤外線式防犯警報装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するために本考案は以下のように構成されており、本考案の 基本ブロック図である図1を参照しながら説明する。
【0007】 赤外線ビームを出射する投光器1と、その赤外線ビームを受光する受光器2と 、その受光器2によって受光された受光量と所定受光量とを比較し、その受光さ れた受光量が所定受光量に達していない場合には上記赤外線ビームは遮光状態に あると判別する判別手段3と、所定の各状況に応じてそれぞれ赤外線ビームが遮 光状態となる場合の受光量の経時的変化を示すパターンを予め記憶する第1の記 憶手段4bと、受光器2によって受光された受光量の経時的変化を記憶する第2 の記憶手段4aとを備えているとともに、判別手段3により遮光状態にあると判 別された場合に、第2の記憶手段に記憶された遮光状態となるまでの当該受光量 の経時的変化を示すパターンに基づいて、第1の記憶手段4bに記憶されたパタ ーンを検索することにより、該当するパターンに類別する検索/類別手段5と、 その類別結果を表示する表示手段6とを備えてなることによって特徴付けられる 。
【0008】
【作用】 遮光状態となった場合に、その遮光状態にいたるまでの受光量の経時的変化を 、予め記憶されている赤外線ビームが遮光状態となる場合、その状況毎に発生す る受光量の経時的変化を示すパターンを検索することにより、適合するパターン に類別され、この適合するパターンの形状となる状況を認識することにより、遮 光状態となった場合の原因を判断することができる。
【0009】 また、これらの結果は表示手段によって表示されるので、遮光状態となった原 因を的確に認識することができる。
【0010】
【実施例】
図2は本考案実施例のブロック回路図である。図面を参照しながら、以下に本 実施例を説明する。
【0011】 本考案実施例は、赤外線ビームを出射する投光器21、この投光器21と所定 距離を隔てて設置され、赤外線ビームを受光する受光器22、この受光器22に よって受光された赤外線の受光量に基づいて所定の処理を行う信号処理回路25 、メモリ24、処理結果を出力する表示器26、および信号処理回路25の処理 結果に基づいて警報を出力する警報発生器28によって構成されている。
【0012】 まず、投光器21は、投光レンズ(図示せず)と赤外線発光ダイオード21b とこの赤外線発光ダイオード21bを駆動する駆動回路21aとから構成されて いる。また、受光器22は受光レンズ(図示せず)とフォトダイオード22aと からなる。また、この受光器22によって受光された受光信号は増幅回路27を 経た後、信号処理回路25に入力されるようになっている。
【0013】 この信号処理回路25では、受光信号ををA/D変換するとともに、受光量を 検出し、メモリ24に随時その受光レベルを記憶させる。したがって、メモリ2 4には、所定時間内における受光量の経時的変化が記憶されたものとなっている 。また、この信号処理回路25によって、遮蔽状態となるまでの経時的変化が後 述する自然現象などの明らかに人体以外の原因によって遮光される場合を除き、 警報発生器28に警報信号が出力される。
【0014】 このメモリ24には、このような受光量の経時的変化の他、人体(侵入者)に よって遮光される場合を除いて、例えば、自然現象による受光レベルの経時的変 化のパターンが予め記憶されている。したがって、所定時間内における受光中の 受光レベルの遮光状態にいたる変化が認識できるようになっており、予め記憶さ れているパターンを検索・照合することによって、遮光状態になった場合の原因 を特定することができる。この原因を特定するための各状況における受光量の経 時的変化のパターンを図4に示す。
【0015】 まず、図4(a)は霧や靄が原因である場合、受光レベルが徐々に低下するパ ターンを示す。また、図4(b)は太陽光の入射が原因である場合、受光量は徐 々に増加し、飽和するにいたるパターンを示す。さらに、図4(c)は草木の揺 れが原因である場合、受光量が不規則に変化した後、遮光されるパターンを示す 。なお、遮蔽状態となる原因は、このような自然現象によるものの他、図示して いないが、物が置かれることが原因となるパターンについても記憶されている。
【0016】 また、このメモリ24は、信号処理回路25が受光開始を検知したことにより 、起動するようになっており、信号処理回路25とともに、マイクロコンピュー タを用いて実施されている。
【0017】 ここで、本実施例の信号処理回路25の作用を、図3のフロチャートに基づい て説明する。 記憶手段として、メモリ1およびメモリ2が備えられており、メモリ1には上 記した遮光状態になった場合(但し、侵入者によって遮光される場合を除く)の 各状況における受光量の経時的変化のパターンが予め格納されている。
【0018】 まず、受信信号がA/D変換されて、受光量が検出される。この受光量は随時 メモリ2に記憶され、受光量の経時的変化が記憶されていく。これにより、例え ば、遮蔽状態となった場合、遮蔽状態となるまでの所定時間における受光量の経 時的変化を認識することができる。
【0019】 ここで、受光量が所定値を超えたか否かを判別し、所定値を超えた場合、次の 処理が行われる。 所定値を超えるまでの所定時間内の経時的変化のパターンについて、メモリ1 を検索することにより、該当するパターンに類別し、その類別されたパターンに おいて遮光状態となる原因をメモリ1から読み込み、認識する。そして、こうし た検索・類別結果を表示器などの表示手段に出力する。
【0020】 本実施例は、以上のような構成および作用を有するので、侵入者以外の原因で 遮蔽状態となる場合について、その原因を特定することができ、それに対する対 応を的確に行うことができる。また、侵入者があった場合のパターンについての み発報させるようにすれば、無駄な発報をなくすことができ、誤報を低減するこ とができる。
【0021】 なお、本実施例では、投光器および受光器は1つずつ配設する構成としたが、 これに限ることなく、上側および下側に投受光器を配設し、これらの各受光器の 受光信号の組合せによって、さらに複雑な状況について把握することができる。
【0022】 例えば、検知エリア内において、「下草が伸びてきた」などといった設置環境 における遮光原因の情報を得ることもできる。また、この場合草刈りをするなど の的確な対応をすることができる。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の赤外線式防犯警報装置によれば、投光器および 受光器と、その受光器によって受光された受光量と所定受光量とを比較し、その 受光された受光量が所定受光量に達していない場合には遮光状態にあると判別す る判別手段と、所定の各状況に応じてそれぞれ赤外線ビームが遮光状態となる場 合の受光量の経時的変化を示すパターンを予め記憶する第1の記憶手段と、受光 器によって受光された受光量の経時的変化を記憶する第2の記憶手段とを備えて いるとともに、判別手段により遮光状態にあると判別された場合に、第2の記憶 手段に記憶された遮光状態となるまでのその受光量の経時的変化に基づいて、第 1の記憶手段に記憶されたパターンを検索することにより、該当するパターンに 類別する検索/類別手段と、その類別された結果を表示する表示手段とを備えた 構成としたので、遮光状態となった場合に、その遮光状態にいたるまでの受光量 の経時的変化を、適合する状況毎に発生する受光量の経時的変化を示すパターン に類別され、その原因を表示手段によって的確に認識することができる。
【0024】 この結果、侵入者以外の原因で遮光状態となった場合においても、適切な対応 をとることができる。また、無駄な発報を抑えることができる点でも、信頼性の 向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の基本ブロック図
【図2】本考案実施例の電気的構成を示すブロック図
【図3】本考案実施例の作用を説明するためのフローチ
ャート
【図4】遮光状態となるまでの受光量の経時的変化を示
すパターン例
【図5】従来例の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 投光器 2 受光器 3 判別手段 4a 第2の記憶手段 4b 第1の記憶手段 5 検索/類別手段 6 表示手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線ビームを出射する投光器と、その
    赤外線ビームを受光する受光器と、その受光器によって
    受光された受光量と所定受光量とを比較し、その受光さ
    れた受光量が所定受光量に達していない場合には上記赤
    外線ビームは遮光状態にあると判別する判別手段と、所
    定の各状況に応じてそれぞれ赤外線ビームが遮光状態と
    なる場合の受光量の経時的変化を示すパターンを予め記
    憶する第1の記憶手段と、上記受光器によって受光され
    た受光量の経時的変化を記憶する第2の記憶手段とを備
    えているとともに、上記判別手段により遮光状態にある
    と判別された場合に、第2の記憶手段に記憶された遮光
    状態となるまでの当該受光量の経時的変化を示すパター
    ンに基づいて、第1の記憶手段に記憶されたパターンを
    検索することにより、該当するパターンに類別する検索
    /類別手段と、その類別結果を表示する表示手段とを備
    えてなる赤外線式防犯警報装置。
JP1995012572U 1995-11-28 1995-11-28 赤外線式防犯警報装置 Expired - Lifetime JP3025220U (ja)

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