JP4203998B2 - 受動型赤外線センサ - Google Patents

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Description

本発明は、人体から放射される熱線を検知して警戒領域内における人体の存否を検知する受動型赤外線センサに係り、特に、小動物による誤報、及び太陽光などの外乱光による誤報を従来よりも減らすことができる受動型赤外線センサに関する。
受動型赤外線センサは、集光光学系によって、焦電素子等の熱線(遠赤外線)の波長領域に感度を有する赤外線検知素子を用い、警戒領域に設定された検知エリア内の物体から放射される熱線を赤外線検知素子に集光するようにし、その赤外線検知素子の出力に基づく検知エリア内からの熱線のエネルギーの変動量が所定のレベルを越えたときに、検知エリア内への人体等の移動物体の侵入を検知するように構成されており、自動ドアの開閉や、防犯警備システムにおいて侵入者の検知のために広く用いられている。
しかし、受動型赤外線センサに用いられる赤外線検知素子は熱線を検知するものであるので、人体以外の熱線を放射する小動物が人体と判断されて誤報が発生したり、太陽光などの外乱光が人体と判断されて誤報を生じることもあった。
そこで、受動型赤外線センサにおいては、人体だけを検知し、小動物や外乱光による誤報を防止するための対策が種々提案されており、その一つとして、光学系と受光素子との組み合わせを2組備えて、所定の検知エリアを設定する区域における上下の領域の放射赤外線エネルギがともに所定レベルを超える変動をしたときのみ人体検知信号を出力することによって、検知エリアよりも遠方に存在する熱源や直射日光あるいは検知エリアに入り込んだ小動物などによる誤動作を防止すると共に、検知エリア内に入り込んだ人体を高精度に検出することができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、特許文献1に記載の構成について図5を参照して概略説明する。図5は特許文献1に開示されている受動型赤外線式人体検知装置を示すブロック構成図である。なお、ここでは特許文献1で用いられている用語をそのまま用いることにする。
この人体検知装置は、壁面20における成人のほぼ腰に相当する高さ位置に取り付けられる。壁面20に取り付けられるハウジング21には、受光素子1と光学系3とからなる第1センサユニット5と、受光素子2と光学系4とからなる第2センサユニット6が、上下に位置して収納されている。
各センサユニット5,6は、図中2点鎖線で示した不法侵入者を警戒すべき所定の区域Z内において、上下に離れた互いに異なる領域からそれぞれ放射される赤外線エネルギを個々に集光する向きに配置されている。即ち、上方の第1センサユニット5は、検知対象の人体Hの上半身に向けて受光方向がほぼ水平に配置されて、上記警戒区域Z内の上方の空間に、地面Gに達しない第1の検知エリアA1を設定しており、下方の第2センサユニット6は、壁面20から所定の検知距離Lだけ離れた地面Gに受光方向を向けて配置されており、警戒区域Z内の下方空間に第2の検知エリアA2を設定している。
ここで、検知距離Lは、壁面20から、ほぼ、第2センサユニット6により設定した第2の検知エリアA2の中心線Cと地面Gとが交わる位置までの距離であり、この検知距離L、第1の検知エリアA1の高さ、第1および第2の検知エリアA1,A2の幅(図の紙面に直交する方向の寸法)とから、前記警戒区域Zが定まっている。
受光素子1、2から出力される電気信号は、それぞれ増幅回路8、9で増幅され、この増幅信号の信号強度、すなわち赤外線光束の変動量が比較回路からなるレベル検出回路10、11で常時監視されている。レベル検出回路10、11は、入力する電気信号の信号レベルを検出レベル設定部12、13に設定された所定の検出レベルと常時比較しており、電気信号が検出レベルを超える変動を検知したときに、ハイレベルの検出信号を出力する。つまり、レベル検出回路10、11は、ハイレベルの検出信号とローレベルの非検出信号からなる2値信号を出力する。アンド回路からなる人体検知回路14は、両レベル検出回路10、11からハイレベルの検出信号が出力されたとき、人体検知回路14から人体検知信号aを出力する。警報信号発生回路17は、人体検知信号aの入力により作動して照明灯、ブザーまたはサイレンなどの警報発生機器(図示せず)を作動させるための警報信号bを発生する。
この人体検知装置は、両受光素子1、2からの電気信号の信号レベルが同時に検出レベルを超えた場合のみ、人体検知信号aを出力する。例えば、第1の検知エリアA1の遠方にボイラのような高温発生源が存在して、この高温発生源の前を物体が通過したり、第1の検知エリアA1の遠方の道路を自動車やトラックが通過した場合、これらから放射される赤外線エネルギが上方の第1センサユニット5のレンズ3を通じて受光素子1に入射する。受光素子1は入射赤外線エネルギ量の大きな変動に応じた信号レベルの電気信号を出力し、これを検出したレベル検出回路10から検出信号が出力される。
しかし、下方の第2センサユニット6のレンズ4には、これの受光方向が下方を向いていることから、上記の大きく変動する赤外線エネルギが殆ど入光しない。従って、下方の受光素子2からの電気信号の信号レベルは殆ど変化せず、レベル検出回路11の出力はローレベルを保持する。その結果、人体検知回路14は人体検知信号aを誤出力することがない。
また、昼間において太陽光が直射した場合も、上記と同様に上方の第1センサユニット5の受光素子1からの電気信号の信号レベルが高くなるように変化するだけであり、やはり人体検知信号aは出力されない。
一方、犬や猫などの小動物Mが警戒区域Z内に入り込んだ場合、この小動物Mから放射する赤外線エネルギは、下方の第2センサユニット6のレンズ4を介して受光素子2に入射するが、受光方向をほぼ水平に向けて配置された上方の第1センサユニット5には殆ど入光しない。したがって、下方の受光素子2からの電気信号のみが所定レベルを超えるだけであるから、この場合も人体検知信号aが誤出力することがない。
一方、人体Hが警戒区域Zに入り込んだ場合には、両検知エリアA1、A2を共に遮るので、この人体Hから放射する赤外線エネルギが確実に上下のセンサユニット5、6のレンズ3、4を介して各受光素子1、2に入射し、各受光素子1、2の電気信号が共に所定レベルを超えて両レベル検出回路10、11から共に検出信号が出力される。これにより、両検知エリアA1、A2の設定された警戒区域Z内に入り込んだ人体Hを確実に検知して、人体検知信号aを出力できる。
特許第3086406号明細書
しかしながら、図5に示す構成では、太陽光が受光素子1に直射した場合には誤報が発生しないようにする対策は施されているが、太陽光等の外乱光は受光素子に直射するだけでなく、地面Gで反射することもある。そして、図5に示す構成では、2つのセンサユニット5、6が鉛直方向に上下に位置しているために、外乱光の一部が受光素子1に直射すると共に、当該外乱光の他の一部が地面Gに入射して反射し、その反射光の角度によっては当該反射光が受光素子2に入射し、その結果、警報信号発生回路17から警報信号bが出力されてしまうという問題がある。
図6は上記問題点を説明するための図であり、図5の増幅回路8、9以降の電気的なブロック構成は省略している。さて、地面Gは屋外であり、土の面であったり、アスファルト舗装が施されていたりすることが考えられ、これらの面は一般的には凹凸があり、そこでの反射光は乱反射することが殆どであると考えられるが、水溜まりができていたり、雨で濡れたような場合には、その表面は滑らかな平滑面となる。
そして、その場合において、例えば、夜間において車両がセンサユニット5及びセンサユニット6の方向に向けて走行してきた場合などには、車両のヘッドライトの光が外乱光となるが、その外乱光の一部が、図中太い実線mで示すように、センサユニット5の受光方向に略水平方向から直射すると共に、当該外乱光の他の一部が、図中太い実線nで示すように、地面Gで反射し、その反射光が、太い実線nに続く太い破線で示すように、センサユニット6の受光方向に入ることが有り得る。そして、このような場合には、外乱光が受光素子1と受光素子2の両方の受光素子に入射してしまい、その結果、人体検知回路14からは人体検知信号aが出力され、警報信号発生回路17から警報信号bが出力されてしまうことになる。つまり、この場合には外乱光によって誤報が発生してしまうのである。
なお、特許文献1では、人体検知装置は屋外に設置されるものと限定されているが、屋内に設置された場合においても、その設置個所の状況によっては上述したと同様の問題が生じる可能性はあるものである。
そこで、本発明は、小動物による誤報を確実に防止すると共に、検知エリアが設定される警戒領域の地面あるいは床面がどのような状況であっても、外乱光による誤報をも確実に防止して、検知エリア内に入り込んだ人体のみを精度良く検知することができる受動型赤外線センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の受動型赤外線センサは、
第1の赤外線検知素子と、当該第1の赤外線検知素子に対応して配置された第1の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第1のセンサヘッドと、
第2の赤外線検知素子と、当該第2の赤外線検知素子に対応して配置された第2の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第2のセンサヘッドと
を少なくとも備える受動型赤外線センサであって、
第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、
人体を検知しようとする警戒領域の地面または床面を上方から見たとき、それぞれ、当該受動型赤外線センサを中心として略扇状に配置され、
且つ、
これら略扇状に配置された第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアを横切る方向には、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは交互に、しかも隣接する検知エリアは重なることなく設定されており、
且つ、
第1のセンサヘッド、第2のセンサヘッドの一方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、このセンサヘッドから、小動物の背高よりも高い位置で検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、当該警戒領域の地面または床面に達しないように設定され、
他方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、当該受動型赤外線センサのセンサ取り付け部から所定の検知距離だけ離れた、当該警戒領域の地面または床面に受光方向を向けるように、当該警戒領域内の下方空間に設定されている
ことを特徴とするものである。
また、上記目的を達成する本発明の受動型赤外線センサは、
第1の赤外線検知素子と、当該第1の赤外線検知素子に対応して配置された第1の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第1のセンサヘッドと、
第2の赤外線検知素子と、当該第2の赤外線検知素子に対応して配置された第2の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第2のセンサヘッドと、
第1の赤外線検知素子の出力に対して所定の処理を施し、第1の赤外線検知素子の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力する第1の信号処理回路と、
第2の赤外線検知素子の出力に対して所定の処理を施し、第2の赤外線検知素子の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力する第2の信号処理回路と、
第1の信号処理回路と第2の信号処理回路からの2つのパルス信号が所定時間差の範囲内に出力された場合に検知論理が成立したと判定し、その検知論理の成立が予め定めた所定回数発生した場合に物体を検知したと判断して検知信号を出力する判定手段と
を備え、
第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、
人体を検知しようとする警戒領域の地面または床面を上方から見たとき、それぞれ、当該受動型赤外線センサを中心として略扇状に配置され、
且つ、
これら略扇状に配置された第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアを横切る方向には、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは交互に、しかも隣接する検知エリアは重なることなく設定されており、
且つ、
第1のセンサヘッド、第2のセンサヘッドの一方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、このセンサヘッドから、小動物の背高よりも高い位置で検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、当該警戒領域の地面または床面に達しないように設定され、
他方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、当該受動型赤外線センサのセンサ取り付け部から所定の検知距離だけ離れた、当該警戒領域の地面または床面に受光方向を向けるように、当該警戒領域内の下方空間に設定されている
ことを特徴とするものである。
本発明の受動型赤外線センサによれば、第1の赤外線検知素子と、当該第1の赤外線検知素子に対応して配置された第1の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第1のセンサヘッドと、第2の赤外線検知素子と、当該第2の赤外線検知素子に対応して配置された第2の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第2のセンサヘッドとを少なくとも備える受動型赤外線センサであって、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、人体を検知しようとする警戒領域の地面または床面を上方から見たとき、それぞれ、当該受動型赤外線センサを中心として略扇状に配置され、且つ、これら略扇状に配置された第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアを横切る方向には、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは交互に、しかも隣接する検知エリアは重なることなく設定されており、且つ、第1のセンサヘッド、第2のセンサヘッドの一方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、このセンサヘッドから、小動物の背高よりも高い位置で検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、当該警戒領域の地面または床面に達しないように設定され、他方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、当該受動型赤外線センサのセンサ取り付け部から所定の検知距離だけ離れた、当該警戒領域の地面または床面に受光方向を向けるように、当該警戒領域内の下方空間に設定されているので、小動物による誤報を確実に防止すると共に、検知エリアが設定される警戒領域の地面あるいは床面がどのような状況であっても、外乱光による誤報をも確実に防止して、検知エリア内に入り込んだ人体のみを精度良く検知することができる受動型赤外線センサに好適に用いることができる。
また、本発明の受動型赤外線センサによれば、第1の赤外線検知素子と、当該第1の赤外線検知素子に対応して配置された第1の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第1のセンサヘッドと、第2の赤外線検知素子と、当該第2の赤外線検知素子に対応して配置された第2の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第2のセンサヘッドと、第1の赤外線検知素子の出力に対して所定の処理を施し、第1の赤外線検知素子の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力する第1の信号処理回路と、第2の赤外線検知素子の出力に対して所定の処理を施し、第2の赤外線検知素子の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力する第2の信号処理回路と、第1の信号処理回路と第2の信号処理回路からの2つのパルス信号が所定時間差の範囲内に出力された場合に検知論理が成立したと判定し、その検知論理の成立が予め定めた所定回数発生した場合に物体を検知したと判断して検知信号を出力する判定手段とを備え、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、人体を検知しようとする警戒領域の地面または床面を上方から見たとき、それぞれ、当該受動型赤外線センサを中心として略扇状に配置され、且つ、これら略扇状に配置された第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアを横切る方向には、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは交互に、しかも隣接する検知エリアは重なることなく設定されており、且つ、第1のセンサヘッド、第2のセンサヘッドの一方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、このセンサヘッドから、小動物の背高よりも高い位置で検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、当該警戒領域の地面または床面に達しないように設定され、他方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、当該受動型赤外線センサのセンサ取り付け部から所定の検知距離だけ離れた、当該警戒領域の地面または床面に受光方向を向けるように、当該警戒領域内の下方空間に設定されているので、小動物による誤報を確実に防止すると共に、検知エリアが設定される警戒領域の地面あるいは床面がどのような状況であっても、外乱光による誤報をも確実に防止して、検知エリア内に入り込んだ人体のみを精度良く検知することができるものである。
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る受動型赤外線センサのブロック構成を示す図である。図1において、この受動型赤外線センサは、2つのセンサヘッド30、40と、センサヘッド30、40に対応してそれぞれ設けられた信号処理回路33、43と、判定手段50とを備えている。そして、図示しないが、信号処理回路33、43、及び判定手段50は回路基板に搭載され、センサヘッド30、40と共にケースに収納されて受動型赤外線センサが構成される。
センサヘッド30は、熱線に感度を有する赤外線検知素子32と、当該センサヘッド30によって設定された検知エリアからの熱線を赤外線検知素子32に集光して入射させる集光光学系31とで構成されている。同様に、センサヘッド40は、熱線に感度を有する赤外線検知素子42と、当該センサヘッド40によって設定された検知エリアからの熱線を赤外線検知素子42に集光して入射させる集光光学系41とで構成されている。なお、この実施の形態では集光光学系31、41は何れもフレネルレンズを用いるものとするが、赤外線検知素子32、42に熱線を集光して入射できるものであればよく、反射鏡を用いることも可能であることは勿論である。
信号処理回路33は、センサヘッド30の赤外線検知素子32の出力に対して所定の処理を施して、赤外線検知素子32の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力するものであり、ここでは、赤外線検知素子32の出力を増幅する増幅回路34、増幅回路34の出力から不要な周波数成分を除いて所定の周波数成分の信号のみを出力する帯域フィルタ35と、帯域フィルタ35の出力を所定の閾値と比較して、当該閾値以上の信号があった場合にパルス信号を出力する比較回路36とを備えるものとしている。
信号処理回路43は、センサヘッド40の赤外線検知素子42の出力に対して所定の処理を施して、赤外線検知素子42の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力するものであり、ここでは、赤外線検知素子42の出力を増幅する増幅回路44、増幅回路44の出力から不要な周波数成分を除いて所定の周波数成分の信号のみを出力する帯域フィルタ45と、帯域フィルタ45の出力を所定の閾値と比較して、当該閾値以上の信号があった場合にパルス信号を出力する比較回路46とを備えるものとしている。
判定手段50は、信号処理回路33と信号処理回路43からの2つのパルス信号が所定時間差の範囲内に出力された場合に検知論理が成立したと判定し、その検知論理の成立が予め定めた所定回数発生した場合に人体を検知したと判断して検知信号を出力するものである。
次に、センサヘッド30及びセンサヘッド40によって設定される検知エリアについて、図2、図3を参照して説明する。なお、図2、図3において、Sは受動型赤外線センサを示す。
この受動型赤外線センサSは、壁面あるいは支柱等のセンサ取り付け部51に、図3に示すように、検知しようと想定している最も低い身長の人体の腰から頭部の高さの範囲の位置に取り付けられる。このセンサ取り付け部51は屋外であってもよく、屋内であってもよい。
図2は、センサヘッド30及びセンサヘッド40によって、人体を検知しようとする警戒領域に設定された検知エリアを、当該警戒領域の地面または床面(本明細書では、警戒領域の地面または床面を総称して警戒領域面と称す)を上方から見た平面図であり、図2では、A1、A2、A3、A4の4つの検知エリアが、受動型赤外線センサSを中心として略扇状に、そして隣接する検知エリアは互いに重なることなく設定されている。従って、後述するところから明らかになるように、この場合には、図中のp、q、rで示すような、図の略上下方向に移動する人体を検知することができる。この移動する人体を検知できる方向を検知方向という。
更に、隣接する検知エリアは、互いに異なるセンサヘッドで設定されている。従って、図2において、例えば、A1、及びA3の検知エリアがセンサヘッド30によって設定されるものとすると、A2、及びA4の検知エリアは、もう一方のセンサヘッドであるセンサヘッド40によって設定される。つまり、検知方向に対して前後に設定された検知エリアは、異なるセンサヘッドによって設定されているのである。
なお、以下においては、A2、A4の検知エリアはセンサヘッド30によって設定され、A1、A3の検知エリアはセンサヘッド40によって設定されるものとする。
そして、図2に示す検知エリアの設定では、センサヘッド30は、検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、警戒領域面に達しない検知エリアA2、A4を設定している。このセンサヘッド30によって設定される検知エリアA2、A4の警戒領域面からの高さは、小動物の背高よりも高い位置とすることは当然である。なお、小動物の背高としては、小動物として検知しないようにする最も高い背高の小動物の背高を想定すればよい。
なお、図2において、検知エリアA2、A4の右端部に波線を付したのは、これらの検知エリアが警戒領域面に達することなく図の右方に延びていることを示しているものである。図3の検知エリアA2についても同様である。
一方、センサヘッド40は、センサ取り付け部51から所定の検知距離Lだけ離れた警戒領域面に受光方向を向けるようになされており、当該警戒領域内の下方空間に検知エリアA1、A3を設定している。なお、図2において、検知エリアA1、A3の斜線を施した矩形は、当該検知エリアA1、A3が警戒領域面に達した部分を示している。
ここで、検知距離Lは、上記特許文献1と同様に、センサ取り付け部51から、センサヘッド40により設定した検知エリアA1、A3の中心線(図2、図3には図示せず)と警戒領域面とが交わる位置までの距離としている。
図3は、図2において、sで示す矢印の方向から見た側面図であり、A1と、A2の2つの検知エリアのみを示している。なお、図3において、Hは人体を示し、Mは小動物を示している。
上述した通り、そして、図3に示す通り、センサヘッド30により設定される検知エリアA2は、検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の、小動物の背高よりも高い位置の空間に、警戒領域面に達しないように設定されている。このことは検知エリアA4についても同じである。
他方、センサヘッド40により設定される検知エリアA1は、センサ取り付け部51から所定の検知距離Lだけ離れた警戒領域面に受光方向を向けるようになされ、当該警戒領域内の下方空間に設定されている。このことは検知エリアA3についても同じである。
以上のような検知エリアの設定は、受動型赤外線センサSの取り付け高さ、検知距離Lに基づいて、集光光学系31、41の焦点距離、集光光学系31と赤外線検知素子32との位置関係、集光光学系41と赤外線検知素子42との位置関係を定めることによって行うことができることは当業者に明らかである。これは集光光学系31、41として反射鏡を用いた場合にも同様である。
次に、この受動型赤外線センサの動作について説明する。まず、いま、人体が当該警戒領域内に入り込み、検知距離Lの範囲内を図2の下から上の方向に移動したとする。この動きは検知方向に沿った動きである。この場合、人体は、先ず検知エリアA1を横切る。このとき、人体からの熱線がセンサヘッド40の赤外線検知素子42に入射され、その出力信号は信号処理回路43に入力され、増幅回路44で増幅され、帯域フィルタ45で所定の周波数帯域の信号のみが抽出され、比較回路46で所定の閾値と比較される。そして、このときには、帯域フィルタ45の出力信号は比較回路46の閾値レベル以上となるので、結局、信号処理回路43からはパルス信号が出力されることになる。
その後、人体は検知エリアA2を横切ることになるが、このときには人体からの熱線がセンサヘッド30の赤外線検知素子32に入射され、その出力信号は信号処理回路33に入力され、増幅回路34で増幅され、帯域フィルタ35で所定の周波数帯域の信号のみが抽出され、比較回路36で所定の閾値と比較される。そして、このときには、帯域フィルタ35の出力信号は比較回路36の閾値レベル以上となるので、結局、信号処理回路33からはパルス信号が出力されることになる。そして、信号処理回路43からのパルス信号と、信号処理回路33からのパルス信号とが所定の時間差内であれば、判定手段50は検知論理が成立したと判定する。
従って、人体が、判定手段50が検知論理が成立すると判定する時間差に対応する速度以上の速度で移動すれば、検知エリアを横切る度毎に、上記所定の時間差内に、信号処理回路33と信号処理回路43とから交互にパルス信号が出力され、判定手段50は検知論理が成立したと判定する。そして、検知論理が所定回数発生した時に判定手段50は人体を検知したと判定して検知信号を出力する。
以上のことから、人体はどの位置であれ、検知距離Lの範囲を、検知方向に沿って移動した場合には確実に検知される。
次に、小動物が、上述した人体の移動と同じように移動した場合を考える。上述したところから明らかなように、小動物がセンサヘッド40によって設定された検知エリアA1、A3を横切った場合には、当該小動物からの熱線はセンサヘッド40の赤外線検知素子42に入射する。
しかし、センサヘッド30によって設定される検知エリアA2、A4は小動物の背高より高い位置に設定されているので、小動物はこれらの検知エリアA2、A4を横切ることはない。従って、当該小動物からの熱線はセンサヘッド30の赤外線検知素子32には殆ど入射しないので、小動物が移動した場合には、信号処理回路43からパルス信号が出力されるだけであり、判定手段50は検知論理が成立したと判定することはなく、従って、判定手段50から検知信号が出力されることはない。
以上のようであるので、この受動型赤外線センサでは、小動物による誤報を確実に防止することができる。
次に、警戒領域面に水溜まりができていたり、雨で濡れている等して、警戒領域面が平滑面になっている場合に、外乱光が警戒領域面内に入射した場合について、図4を参照して説明する。図4において、太い実線x、yは外乱光の入射光の部分を示し、太い破線は外乱光の部分yの警戒領域面での反射光を示している。
図4に示す検知エリアの設定は図2に示すものと同じであり、いま、外乱光が図の太実線で示す方向から、ある角度、ある幅で入射したとする。そして、図のxを付した外乱光の部分は、検知エリアA2内をセンサヘッド30の受光方向から略水平方向から入射して、センサヘッド30の赤外線検知素子32に直射したとすると、赤外線検知素子32の出力信号は信号処理回路33で処理されて、信号処理回路33からはパルス信号が出力されることになる。
また、同時に、図4において、外乱光の他の部分が図中yで示すように、検知エリアA2に隣接する検知エリアA1の下部の警戒領域面に入射したとする。しかし、この外乱光の部分yの反射光が、当該検知エリアA1を設定しているセンサヘッド40の赤外線検知素子42に入射する可能性は殆ど無い。なぜなら、平滑面での反射光は鋭い指向性を有し、入射光と同方向に集中するため、検知エリアA1の下部の警戒領域面での外乱光の部分yの反射光は、太い破線で示すように、受動型赤外線センサSから外れてしまう。従って、当該反射光はセンサヘッド40の赤外線検知素子42に入射することは殆ど無く、信号処理回路43からパルス信号が出力されることはなく、従って判定手段50で検知論理が成立したと判断される可能性は殆ど無いものである。
以上のように、この受動型赤外線センサによれば、外乱光による誤報を従来よりも大幅に低減することが可能である。
次に、例えば、センサヘッド30により設定された検知エリアA2あるいは検知エリアA4の遠方にボイラのような高温発生源が存在して、この高温発生源の前を物体が通過したり、これらの検知エリアA2、A4の遠方の道路を自動車やトラックが通過した場合、これらから放射される赤外線エネルギは、これらの検知エリアA2、A4を設定しているセンサヘッド30の集光光学系31を通じて赤外線検知素子32に入射し、信号処理回路33からはパルス信号が出力される。
しかし、センサヘッド40により設定された検知エリアA1、A3は、これらの検知エリアの受光方向が下方を向いていることから、センサヘッド40の赤外線検知素子42には上記の大きく変動する熱線のエネルギーは殆ど入射しない。従って、信号処理回路43からパルス信号が出力されることは殆ど無く、判定手段50から検知信号が出力される可能性は殆ど無いものである。
以上のように、この受動型赤外線センサによれば、人体は精度よく検知でき、外乱光や小動物、及びその他の熱源による誤報を従来より確実に防止することができるのである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、受動型赤外線センサが取り付けられる箇所の状況に応じて、検知距離Lを調整することが要求される場合もあり、また、センサヘッド30で設定する、検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向を略水平とする検知エリアA2、A4の警戒領域面からの高さ位置を調整することが要求される場合もあるので、センサヘッド30は、設定する検知エリアの警戒領域面からの高さが調整できる構造とし、また、センサヘッド40は、下向きの角度が調整できる構造とするのがよい。このような構造としては周知の構造を採用すればよい。
また、図2では検知エリアは合計4つしか設定していないが、2つのセンサヘッドにより全体としていくつの検知エリアを設定するかは、警戒領域面の形状、面積等に応じて適宜定めればよいものである。
本発明の受動型赤外線センサは、第1の赤外線検知素子と、当該第1の赤外線検知素子に対応して配置された第1の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第1のセンサヘッドと、第2の赤外線検知素子と、当該第2の赤外線検知素子に対応して配置された第2の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第2のセンサヘッドとを少なくとも備える受動型赤外線センサであって、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、人体を検知しようとする警戒領域の地面または床面を上方から見たとき、それぞれ、当該受動型赤外線センサを中心として略扇状に配置され、且つ、これら略扇状に配置された第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアを横切る方向には、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは交互に、しかも隣接する検知エリアは重なることなく設定されており、且つ、第1のセンサヘッド、第2のセンサヘッドの一方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、このセンサヘッドから、小動物の背高よりも高い位置で検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、当該警戒領域の地面または床面に達しないように設定され、他方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、当該受動型赤外線センサのセンサ取り付け部から所定の検知距離だけ離れた、当該警戒領域の地面または床面に受光方向を向けるように、当該警戒領域内の下方空間に設定されているので、小動物による誤報を確実に防止すると共に、検知エリアが設定される警戒領域の地面あるいは床面がどのような状況であっても、外乱光による誤報をも確実に防止して、検知エリア内に入り込んだ人体のみを精度良く検知することができる受動型赤外線センサを提供することができる。
本発明に係る受動型赤外線センサのブロック構成を示す図である。 センサヘッド30及びセンサヘッド40によって設定される検知エリアを説明するための図であり、これらの検知エリアを警戒領域面の上方から見た平面図である。 センサヘッド30及びセンサヘッド40によって設定される検知エリアを説明するための図であり、図2において、sで示す矢印の方向から見た側面図である。 図2、図3に示す検知エリアの設定において、警戒領域面が平滑面である場合において、外乱光によって誤報が生じる可能性が従来よりも低いことを説明するための図である。 従来の受動型赤外線センサのブロック構成を示す図である。 図5に示す従来の受動型赤外線センサの問題点を説明するための図である。
符号の説明
30…センサヘッド、31…集光光学系、32…赤外線検知素子、33…信号処理回路、34…増幅回路、35…帯域フィルタ、36…比較回路、40…センサヘッド、41…集光光学系、42…赤外線検知素子、43…信号処理回路、44…増幅回路、45…帯域フィルタ、46…比較回路、50…判定手段。

Claims (2)

  1. 第1の赤外線検知素子と、当該第1の赤外線検知素子に対応して配置された第1の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第1のセンサヘッドと、
    第2の赤外線検知素子と、当該第2の赤外線検知素子に対応して配置された第2の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第2のセンサヘッドと
    を少なくとも備える受動型赤外線センサであって、
    第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、
    人体を検知しようとする警戒領域の地面または床面を上方から見たとき、それぞれ、当該受動型赤外線センサを中心として略扇状に配置され、
    且つ、
    これら略扇状に配置された第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアを横切る方向には、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは交互に、しかも隣接する検知エリアは重なることなく設定されており、
    且つ、
    第1のセンサヘッド、第2のセンサヘッドの一方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、このセンサヘッドから、小動物の背高よりも高い位置で検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、当該警戒領域の地面または床面に達しないように設定され、
    他方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、当該受動型赤外線センサのセンサ取り付け部から所定の検知距離だけ離れた、当該警戒領域の地面または床面に受光方向を向けるように、当該警戒領域内の下方空間に設定されている
    ことを特徴とする受動型赤外線センサ。
  2. 第1の赤外線検知素子と、当該第1の赤外線検知素子に対応して配置された第1の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第1のセンサヘッドと、
    第2の赤外線検知素子と、当該第2の赤外線検知素子に対応して配置された第2の集光光学系とからなり、複数の検知エリアを設定する第2のセンサヘッドと、
    第1の赤外線検知素子の出力に対して所定の処理を施し、第1の赤外線検知素子の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力する第1の信号処理回路と、
    第2の赤外線検知素子の出力に対して所定の処理を施し、第2の赤外線検知素子の出力が所定レベル以上である場合にパルス信号を出力する第2の信号処理回路と、
    第1の信号処理回路と第2の信号処理回路からの2つのパルス信号が所定時間差の範囲内に出力された場合に検知論理が成立したと判定し、その検知論理の成立が予め定めた所定回数発生した場合に物体を検知したと判断して検知信号を出力する判定手段と
    を備え、
    第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、
    人体を検知しようとする警戒領域の地面または床面を上方から見たとき、それぞれ、当該受動型赤外線センサを中心として略扇状に配置され、
    且つ、
    これら略扇状に配置された第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアを横切る方向には、第1のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアと、第2のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは交互に、しかも隣接する検知エリアは重なることなく設定されており、
    且つ、
    第1のセンサヘッド、第2のセンサヘッドの一方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、このセンサヘッドから、小動物の背高よりも高い位置で検知対象である人体の上半身に向けて、受光方向が略水平になされ、当該警戒領域内の上方の空間に、当該警戒領域の地面または床面に達しないように設定され、
    他方のセンサヘッドによって設定される複数の検知エリアは、当該受動型赤外線センサのセンサ取り付け部から所定の検知距離だけ離れた、当該警戒領域の地面または床面に受光方向を向けるように、当該警戒領域内の下方空間に設定されている
    ことを特徴とする受動型赤外線センサ。
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