JP2001234530A - 柱状体 - Google Patents

柱状体

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JP2001234530A
JP2001234530A JP2000047197A JP2000047197A JP2001234530A JP 2001234530 A JP2001234530 A JP 2001234530A JP 2000047197 A JP2000047197 A JP 2000047197A JP 2000047197 A JP2000047197 A JP 2000047197A JP 2001234530 A JP2001234530 A JP 2001234530A
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JP
Japan
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groove
columnar
columnar body
shaft portion
shaft
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Application number
JP2000047197A
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English (en)
Inventor
Motoki Oka
扶樹 岡
Kenji Saikai
健二 西海
Mitsugi Otsuki
貢 大槻
Akio Souwa
明男 相和
Isao Aoki
功 青木
Setsu Horikiri
節 堀切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両柱状体の接続作業を熟練技術を必要とせず、
短時間で簡単に行うことができ、たとえ地下水や雨水な
どが多い地中においても、両柱状体の接続力の低下を抑
制して、柱状体全体の強度を長年月にわたって維持し得
る柱状体の提供。 【解決手段】一方の柱状体A1の筒部1に他方の柱状体
A2の軸部3を内嵌し、筒部1の溝部6と軸部3の溝部
11とに跨ってキー部材13を嵌め込むことで、両柱状
体A1,A2を抜け止め状態で接続可能に構成してあ
り、筒部1の溝部6と軸部3の溝部11への水の浸入を
阻止するシール部材16を配設するためのシール用空間
15が、両柱状体A1,A2の間に形成されるように構
成したり、両溝部6,11への水の浸入を阻止する防水
性のシール用被覆層が、両柱状体A1,A2の外側面に
跨って被覆されたり、両溝部6,11の表面やキー部材
13の表面に防錆加工が施されている柱状体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の柱状体の端
部にその柱状体の軸心と同軸に筒部を設け、他方の柱状
体の端部に前記筒部に内嵌可能な軸部を設け、前記筒部
の内周面に周方向に沿う溝部を形成し、前記軸部の外周
面に周方向に沿う溝部を形成して、前記筒部に対して前
記軸部を内嵌するとともに、前記筒部の溝部と軸部の溝
部とに跨ってキー部材を嵌め込むことにより、前記一方
の柱状体と前記他方の柱状体とを抜け止め状態で接続可
能に構成してある柱状体に関する。
【0002】
【従来の技術】このような柱状体は、例えば、支持杭や
地すべり抑止杭などに使用されるもので、通常、定尺物
の柱状体を現場に搬入し、地中への埋設過程にある下柱
状体に対して上柱状体をクレーンなどで吊下して突き合
わせ、下柱状体の上端部に対して上柱状体の下端部を接
続しながら施工を進め、最終的に所定長さの柱状体を地
中に埋設して施工するものである。
【0003】ところで、従来、上下の柱状体の接続は、
溶接による接続が多用されていたのであるが、現場にお
ける溶接であるため、溶接作業に多くの時間を必要と
し、かつ、熟練した溶接技術も必要とするばかりか、溶
接部の品質が天候に左右されるなどの種々の問題があっ
た。そこで、近年、上述したように、一方の柱状体の端
部に筒部を、他方の柱状体の端部に軸部を設け、その筒
部に対して軸部を内嵌し、かつ、筒部の内周面に周方向
に沿って形成した溝部と軸部の外周面に周方向に沿って
形成した溝部とに跨ってキー部材を嵌め込むことによっ
て、両柱状体を抜け止め状態で接続するように構成した
技術が提案されるに至った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、溶接による接続と異なり、両柱状体の
接続部、つまり、筒部に形成の溝部や軸部に形成の溝部
に対して柱状体の外側から水が浸入して、両柱状体の接
続力に悪影響を与えるという問題がある。特に、地下水
や雨水などが多い地中においては、筒部の溝部や軸部の
溝部、ならびに、両溝部に跨って嵌め込まれたキー部材
などが、柱状体の外側から侵入した水に晒され、経年に
伴う腐食によって両柱状体の接続力が著しく低下し、柱
状体全体に対して要求される強度そのものが低下すると
いう問題点がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、両柱状体の接続作業を熟練し
た技術を必要とせずに、短時間のうちに簡単に行うこと
ができ、しかも、たとえ地下水や雨水などが多い地中に
おいても、両柱状体の接続力の低下を抑制して、柱状体
全体としての強度を長年月にわたって維持し得る柱状体
の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図1〜図3に例示するごとく、一方の柱
状体A1の端部にその柱状体A1の軸心X1と同軸に筒
部1を設け、他方の柱状体A2の端部に前記筒部1に内
嵌可能な軸部3を設け、前記筒部1の内周面に周方向に
沿う溝部6を形成し、前記軸部3の外周面に周方向に沿
う溝部11を形成して、前記筒部1に対して前記軸部3
を内嵌するとともに、前記筒部1の溝部6と軸部3の溝
部11とに跨ってキー部材13を嵌め込むことにより、
前記一方の柱状体A1と前記他方の柱状体A2とを抜け
止め状態で接続可能に構成してある柱状体であって、前
記一方の柱状体A1と前記他方の柱状体A2とを接続し
た状態で、それら柱状体A1,A2の外側から前記した
双方の溝部6,11への水の浸入を阻止するシール部材
16を配設するためのシール用空間15が、前記一方の
柱状体A1と前記他方の柱状体A2との間に形成される
ように構成してあるところにある。
【0007】請求項2の発明の特徴構成は、図3に例示
するごとく、前記シール用空間15が、前記筒部1の軸
心L1と交差する筒部側シール面1aと前記軸部3の軸
心L2と交差する軸部側シール面3aとの間に形成され
るように構成してあるところにある。
【0008】請求項3の発明の特徴構成は、図4に例示
するごとく、一方の柱状体A1の端部にその柱状体A1
の軸心X1と同軸に筒部1を設け、他方の柱状体A2の
端部に前記筒部1に内嵌可能な軸部3を設け、前記筒部
1の内周面に周方向に沿う溝部6を形成し、前記軸部3
の外周面に周方向に沿う溝部11を形成して、前記筒部
1に対して前記軸部3を内嵌するとともに、前記筒部1
の溝部6と軸部3の溝部11とに跨ってキー部材13を
嵌め込むことにより、前記一方の柱状体A1と前記他方
の柱状体A2とを抜け止め状態で接続可能に構成してあ
る柱状体であって、前記一方の柱状体A1と前記他方の
柱状体A2とを接続した状態で、それら柱状体A1,A
2の外側から前記した双方の溝部6,11への水の浸入
を阻止する防水性のシール用被覆層17が、前記一方の
柱状体A1と前記他方の柱状体A2との外側面に跨って
被覆されているところにある。
【0009】請求項4の発明の特徴構成は、図5に例示
するごとく、一方の柱状体の端部にその柱状体の軸心と
同軸に筒部1を設け、他方の柱状体の端部に前記筒部1
に内嵌可能な軸部3を設け、前記筒部1の内周面に周方
向に沿う溝部6を形成し、前記軸部3の外周面に周方向
に沿う溝部11を形成して、前記筒部1に対して前記軸
部3を内嵌するとともに、前記内向き溝部6と外向き溝
部11とに跨ってキー部材13を嵌め込むことにより、
前記一方の柱状体と前記他方の柱状体とを抜け止め状態
で接続可能に構成してある柱状体であって、前記した双
方の溝部6,11の表面、ならびに、前記キー部材13
の表面に防錆加工18が施されているところにある。
【0010】なお、上述のように、図面との対照を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0011】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構
成によれば、一方の柱状体と他方の柱状体とを接続した
状態で、それら柱状体の外側から筒部の内周面に形成の
溝部と軸部の外周面に形成の溝部への水の浸入を阻止す
るシール部材を配設するためのシール用空間が、両柱状
体の間に形成されるように構成してあるので、そのシー
ル用空間を利用して両柱状体間にOリングなどのシール
材を配設したり、シール用空間に合成樹脂製などのシー
ル材を注入して硬化させることにより、前記した双方の
溝部への水の浸入を阻止することができる。したがっ
て、溶接による接続のように熟練した技術を必要とせ
ず、かつ、短時間のうちに両柱状体を簡単に接続するこ
とができるとともに、たとえ地下水や雨水などの多い地
中においても、筒部の溝部や軸部の溝部、ならびに、両
溝部に跨って嵌め込まれたキー部材などが水に晒される
のを確実に阻止し、腐食による両柱状体の接続力の低下
を抑制して、柱状体全体としての強度を長年月にわたっ
て維持することができる。
【0012】請求項2の発明の特徴構成によれば、前記
シール用空間が、筒部の軸心と交差する筒部側シール面
と軸部の軸心と交差する軸部側シール面との間に形成さ
れるように構成してあるので、上述したように、シール
用空間を利用して双方の溝部への水の侵入を阻止し得る
のに加えて、そのシール用空間によって両溝部の製造誤
差の吸収作用をも期待することができる。すなわち、筒
部に対して軸部を内嵌して、筒部側の溝部と軸部側の溝
部とに跨ってキー部材を嵌め込む際、製造誤差によって
両溝部が完全に一致した状態で対向せず、キー部材の嵌
め込みが円滑に行かなくなる可能性がある。そのような
場合、前記シール用空間の存在によって、筒部に対する
軸部の内嵌量の調整が可能となるので、多少の製造誤差
があっても、キー部材の嵌め込みを円滑に行うことがで
き、シール部材配設用の空間によって製造誤差の吸収作
用をも期待することができる。
【0013】請求項3の発明の特徴構成によれば、一方
の柱状体と他方の柱状体とを接続した状態で、それら柱
状体の外側から筒部の溝部と軸部の溝部への水の浸入を
阻止する防水性のシール用被覆層が、両柱状体の外側面
に跨って被覆されているので、上述した請求項1の発明
と同様に、熟練した技術を必要とせずに、短時間のうち
に両柱状体を簡単に接続することができるのは勿論、地
下水や雨水などの多い地中においても、筒部の溝部や軸
部の溝部、ならびに、両溝部に跨って嵌め込まれたキー
部材などが水に晒されるのを確実に阻止し、腐食による
両柱状体の接続力の低下を抑制して、柱状体全体として
の強度を長年月にわたって維持することができる。
【0014】請求項4の発明の特徴構成によれば、筒部
に形成の溝部と軸部に形成の溝部の表面、ならびに、両
溝部に跨って嵌め込まれるキー部材の表面に防錆加工が
施されているので、両溝部やキー部材によって、熟練し
た技術を必要とせず、短時間で両柱状体を簡単に接続す
ることができ、しかも、一方の柱状体と他方の柱状体と
を接続した状態において、たとえ筒部の溝部や軸部の溝
部、ならびに、キー部材などが水に晒されたとしても、
その表面に施された防錆加工によって腐食が抑制される
ので、柱状体全体としての強度を長年月にわたって維持
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明による柱状体の実施の形態
を図面に基づいて説明する。この柱状体は、図1〜図5
に示すように、上柱状体の一例である鋼管製の上支持杭
A1と下柱状体の一例である鋼管製の下支持杭A2とを
備え、上支持杭A1の下端には、鋳鋼製の筒部1が、そ
の軸心L1を上支持杭A1の軸心X1と同軸状にして溶
接2により接続されて、上支持杭A1と筒部1とにより
一方の柱状体が構成されている。他方、下支持杭A2の
上端には、鋳鋼製の中空の軸部3が、その軸心L2を下
支持杭A2の軸心X2と同軸状にして溶接4により接続
されて、下支持杭A2と軸部3とにより他方の柱状体が
構成されている。
【0016】前記筒部1は、その外径が上下の支持杭A
1,A2の外径と同径に構成され、内径の方は、基端部
である上方部分が内側に向かって環状に膨出され、その
膨出部に環状の係合凹部5が設けられるとともに、膨出
部より下方においては、その内径が上下の支持杭A1,
A2の内径と同径に構成されていて、その内周面には、
内側に向かって開口する環状の内向き溝部6が周方向に
沿って上下に2条設けられている。筒部1には、上下2
条の内向き溝部6に沿って、筒部1の外周面に開口し、
かつ、各内向き溝部6に連通するねじ孔7がそれぞれ複
数個設けられ、各ねじ孔7に対して、セットボルト8の
大径ねじ部8aが螺合可能に構成されるとともに、筒部
1の下端面1aの外周部には、環状の係合段部9が設け
られている。
【0017】前記軸部3は、上支持杭A1の筒部1に内
嵌可能なように、その外径が筒部1の内径よりも若干小
径に構成されて、その先端部には、筒部1の係合凹部5
に係合する環状の係合凸部10が設けられるとともに、
軸部3の基端側、つまり、筒部下端面1aに対向する軸
部段部面3aより下方側は、その外径が上下の支持杭A
1,A2の外径と同径に構成されている。軸部3の外周
面には、外側に向かって開口する環状の外向き溝部11
が周方向に沿って上下に2条設けられ、軸部段部面3a
の外周部には、環状の係合突起12が設けられていて、
この軸部3を上支持杭A1の筒部1に内嵌して、係合凸
部10を係合凹部5に、係合突起12を係合段部9に係
合させた状態で、筒部1側の内向き溝部6と軸部3側の
外向き溝部11とが互いに対向して位置し、両溝部6,
11間に跨ってキー部材13が嵌め込み可能に設けられ
ている。
【0018】前記キー部材13は、図2に示すように、
両溝部6,11の長手方向に複数、この実施形態では6
つに分割されていて、その円弧状の分割キー部材13a
の数に対応するように前記ねじ孔7の数が決められ、そ
の複数のねじ孔7が、筒部1の周りに等間隔に配置さ
れ、かつ、各分割キー部材13aの長手方向の中央に
は、セットボルト8の小径ねじ部8bが螺合するねじ孔
14が設けられている。前記セットボルト8の大径ねじ
部8aと小径ねじ部8bとは、互いに逆方向のねじで構
成され、したがって、筒部1に設けられたねじ孔7と各
分割キー部材13aに設けられたねじ孔14も、互いに
逆方向のねじで構成されている。
【0019】以上が第1〜第3の実施形態に共通する構
成であり、かかる構成からなる柱状体を互いに接続する
には、図3の(イ)に示すように、各分割キー部材13
aを筒部1の内向き溝部6内に退避させた状態で、下支
持杭A2の軸部3に対して上支持杭A1の筒部1を外嵌
する。そして、筒部1側の係合凹部5および係合段部9
と軸部3側の係合凸部10および係合突起12とを互い
に係合させると、筒部1側の2条の内向き溝部6と軸部
3側の2条の外向き溝部11とが互いに対向して位置す
ることになる。その状態で、筒部1の外側から各セット
ボルト8を操作し、大径ねじ部8aが筒部1のねじ孔7
に螺合する方向に回転させる。すると、大径ねじ部8a
が筒部1のねじ孔7に螺合すると同時に、分割キー部材
13aが小径ねじ部8bから離脱する方向に移動して、
各分割キー部材13aが、図3の(ロ)に示すように、
筒部1の内向き溝部6と軸部3の外向き溝部11とに跨
って嵌め込まれ、両支持杭A1,A2が抜け止め状態で
接続される。
【0020】そして、第1の実施形態では、上下の支持
杭A1,A2を接続した状態で、図1および図3の
(ロ)に示すように、筒部1の軸心L1と直交する筒部
側シール面としての筒部下端面1aと軸部3の軸心L2
と直交する軸部側シール面としての軸部段部面3aとの
間に環状のシール用空間15が形成されるように構成さ
れている。このシール用空間15は、図示のように、シ
ール部材の一例であるOリング16を配設したり、ある
いは、図示はしないが、シール用空間15に合成樹脂製
などのシール材を注入して硬化させることにより、内向
き溝部6や外向き溝部11に対して、上下の支持杭A
1,A2の外側から水が浸入するのを阻止するように構
成されている。なお、上記のシール材としては、種々の
ものを使用することができ、その一例を示すと、水膨脹
性ポリウレタン系シーリング材、アクリル系シーリング
材、シリコンシーリング材などを使用することができ
る。
【0021】第2の実施形態では、上下の支持杭A1,
A2を接続した状態で、図4に示すように、両支持杭A
1,A2に跨って、より具体的には、筒部下端面1aと
軸部段部面3aとの接触面を跨ぐ状態で、両支持杭A
1,A2の外側から内向き溝部6や外向き溝部11への
水の浸入を阻止する防水性のシール用被覆層の一例であ
るチューブ17が外嵌されている。このシール用チュー
ブ17は、例えば、熱収縮性の合成樹脂で形成されてい
て、両支持杭A1,A2に外嵌した後に加熱すること
で、両支持杭A1,A2の外周面に密着して外嵌され、
筒部下端面1aと軸部段部面3aとの接触面からの水の
浸入を阻止することになる。なお、上記のシール用被覆
層17としては、熱収縮性のチューブ以外にも、モルタ
ルライニング、金属ライニング、犠牲鉄板巻き、耐食性
鋼巻き、ポリエチレンライニング、レジンモルタルライ
ニング、FRPライニング、厚膜無溶剤ライニング、エ
ポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂系、タールウレタン樹
脂系、水中硬化型ライニング、防食テープライニング、
ゴムライニングなどを使用することができる。
【0022】第3の実施形態では、図5に示すように、
筒部1の内向き溝部6の表面を含んで筒部1の内周面と
筒部下端面1aなどに、また、軸部3の外向き溝部11
の表面を含んで軸部3の外周面と軸部段部面3aなどに
それぞれ防錆加工18が施され、かつ、両溝部6,11
に跨って嵌め込まれる各分割キー部材13aの表面にも
同じ防錆加工18が施されている。この防錆加工18
は、例えば、防錆塗料を塗布したもので、この第3の実
施形態では、上下の支持杭A1,A2を接続した状態
で、筒部下端面1aと軸部段部面3aとの接触面から水
の浸入を許容することになるが、たとえ水の侵入を許容
したとしても、内向き溝部6、外向き溝部11、ならび
に、各分割キー部材13aの腐食は阻止される。なお、
上記の防錆加工18に使用するものとしては、ペトロラ
タム系防食剤、ジンクリッチペイント、エポキシ樹脂塗
料、タールエポキシ樹脂塗料、ガラスフレーク入り塗
料、ポリウレタン樹脂塗料、塩化ゴム系塗料、アルキド
樹脂系中塗り、上塗り塗料、錆止め塗料などを使用する
ことができる。
【0023】以上、第1〜第3の実施形態について説明
したが、これらの実施形態は、それぞれ単独で実施でき
るのは勿論のこと、例えば、第1の実施形態によるシー
ル用空間15と、第2の実施形態によるシール用被覆層
17、あるいは、第3の実施形態による防錆加工18を
併用したり、第2と第3の実施形態を併用することもで
き、また、第1〜第3の実施形態を全て併用して実施す
ることもできる。
【0024】〔別実施形態〕 (1)つぎに、図6および図7に示す別の実施形態につ
いて説明するが、重複説明を避けるため、先の実施形態
と同じ部品や同じ作用を有する部品については、同じ符
号を付すことにより説明を省略し、主として先の実施形
態と異なる構成についてのみ説明する。
【0025】先の実施形態では、筒部1側の内向き溝部
6と軸部3側の外向き溝部11とに跨ってキー部材13
を嵌め込み、両支持杭A1,A2を抜け止め状態で接続
可能に構成した例を示したが、図6および図7に示す別
の実施形態では、両支持杭A1,A2が、抜け止め状態
のみならず、相対回転不能な状態で接続されるように構
成されている。そのため、筒部1の下端部には、矩形の
筒部側切欠き19が周方向に複数設けられ、軸部3の段
部にも、矩形の軸部側切欠き20が、筒部側切欠き19
に対応して複数設けられ、両切欠き19,20間に嵌入
可能な回転阻止用キー部材21が、ボルト22によって
軸部3に対して固定可能に構成されている。
【0026】この別の実施形態によれば、キー部材13
により両支持杭A1,A2の抜け外れが阻止されるのに
加え、回転阻止用キー部材21により両支持杭A1,A
2の相対回転も阻止されるので、上支持杭A1の回転力
を下支持杭A2に伝達することが可能となる。したがっ
て、先の実施形態では、両支持杭A1,A2を地中に埋
設する際、支持杭A1,A2に打撃を加えて埋設する、
いわゆる打ち込み工法や、地中に形成した縦穴に落とし
込む地すべり抑止杭、あるいは、建て込みに使用する構
造体の柱などに制限されるが、この別の実施形態では、
打ち込み工法などは勿論のこと、両支持杭A1,A2を
回転させながら埋設する、いわゆる中掘工法やソイルセ
メント合成工法、あるいは、回転埋設杭工法などにも適
用することができる。
【0027】そして、この別の実施形態では、キー部材
13と回転阻止用キー部材21との間において、筒部1
の内周面と軸部3の外周面との間にシール用空間15が
形成されて、そのシール用空間15にOリング16が配
設されている。なお、図示はしないが、この図6および
図7に示す別の実施形態において、先に示した第2の実
施形態によるシール用被覆層17を設けたり、第3の実
施形態による防錆加工18を施して実施することも可能
である。
【0028】(2)先の実施形態では、上支持杭A1の
下端に筒部1を接続して一方の柱状体を構成した例を示
したが、上支持杭A1の下端に筒部1を一体的に設けて
一方の柱状体を構成することもでき、同様に、下支持杭
A2の上端に軸部3を一体的に設けて他方の柱状体を構
成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による柱状体の一部切欠き縦断
面図
【図2】第1の実施形態による柱状体の要部の横断面図
【図3】第1の実施形態による柱状体の接続手順を示す
要部の縦断面図
【図4】第2の実施形態による柱状体の一部切欠き縦断
面図
【図5】第3の実施形態による柱状体の要部の縦断面図
【図6】別の実施形態による柱状体の一部切欠き縦断面
【図7】別の実施形態による柱状体の接続手順を示す要
部の縦断面図
【符号の説明】
1 筒部 1a 筒部側シール面 3 軸部 3a 軸部側シール面 6 筒部の溝部 11 軸部の溝部 13 キー部材 15 シール用空間 16 シール部材 17 シール用被覆層 18 防錆加工 A1 一方の柱状体 A2 他方の柱状体 L1 筒部の軸心 L2 軸部の軸心 X1 一方の柱状体の軸心 X2 他方の柱状体の軸心
フロントページの続き (72)発明者 大槻 貢 千葉県市川市塩浜1−6 株式会社クボタ 市川工場内 (72)発明者 相和 明男 千葉県市川市塩浜1−6 株式会社クボタ 市川工場内 (72)発明者 青木 功 東京都港区赤坂6丁目13番7号 株式会社 テノックス内 (72)発明者 堀切 節 東京都港区赤坂6丁目13番7号 株式会社 テノックス内 Fターム(参考) 2D041 AA02 BA07 DB02 DB12 DB13 FA02 FA03 FA12 FA14 2E125 AA04 AA44 AC16 AG03 AG12 AG14 AG22 AG23 AG36 AG41 AG56 AG57 BB02 BB03 BB08 BB22 BB24 BB30 BB32 BB36 BB37 BC05 BC07 BD01 BE02 BE07 BE08 BF08 CA03 CA14 CA26 CA27 CA32 CA44 CA78 EA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の柱状体の端部にその柱状体の軸心
    と同軸に筒部を設け、他方の柱状体の端部に前記筒部に
    内嵌可能な軸部を設け、 前記筒部の内周面に周方向に沿う溝部を形成し、前記軸
    部の外周面に周方向に沿う溝部を形成して、 前記筒部に対して前記軸部を内嵌するとともに、前記筒
    部の溝部と軸部の溝部とに跨ってキー部材を嵌め込むこ
    とにより、前記一方の柱状体と前記他方の柱状体とを抜
    け止め状態で接続可能に構成してある柱状体であって、 前記一方の柱状体と前記他方の柱状体とを接続した状態
    で、それら柱状体の外側から前記した双方の溝部への水
    の浸入を阻止するシール部材を配設するためのシール用
    空間が、前記一方の柱状体と前記他方の柱状体との間に
    形成されるように構成してある柱状体。
  2. 【請求項2】 前記シール用空間が、前記筒部の軸心と
    交差する筒部側シール面と前記軸部の軸心と交差する軸
    部側シール面との間に形成されるように構成してある請
    求項1に記載の柱状体。
  3. 【請求項3】 一方の柱状体の端部にその柱状体の軸心
    と同軸に筒部を設け、他方の柱状体の端部に前記筒部に
    内嵌可能な軸部を設け、 前記筒部の内周面に周方向に沿う溝部を形成し、前記軸
    部の外周面に周方向に沿う溝部を形成して、 前記筒部に対して前記軸部を内嵌するとともに、前記筒
    部の溝部と軸部の溝部とに跨ってキー部材を嵌め込むこ
    とにより、前記一方の柱状体と前記他方の柱状体とを抜
    け止め状態で接続可能に構成してある柱状体であって、 前記一方の柱状体と前記他方の柱状体とを接続した状態
    で、それら柱状体の外側から前記した双方の溝部への水
    の浸入を阻止する防水性のシール用被覆層が、前記一方
    の柱状体と前記他方の柱状体との外側面に跨って被覆さ
    れている柱状体。
  4. 【請求項4】 一方の柱状体の端部にその柱状体の軸心
    と同軸に筒部を設け、他方の柱状体の端部に前記筒部に
    内嵌可能な軸部を設け、 前記筒部の内周面に周方向に沿う溝部を形成し、前記軸
    部の外周面に周方向に沿う溝部を形成して、 前記筒部に対して前記軸部を内嵌するとともに、前記筒
    部の溝部と軸部の溝部とに跨ってキー部材を嵌め込むこ
    とにより、前記一方の柱状体と前記他方の柱状体とを抜
    け止め状態で接続可能に構成してある柱状体であって、 前記した双方の溝部の表面、ならびに、前記キー部材の
    表面に防錆加工が施されている柱状体。
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