JP2001234245A - ラックバーの高周波焼入方法及びその高周波焼入装置 - Google Patents

ラックバーの高周波焼入方法及びその高周波焼入装置

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JP2001234245A JP2000048422A JP2000048422A JP2001234245A JP 2001234245 A JP2001234245 A JP 2001234245A JP 2000048422 A JP2000048422 A JP 2000048422A JP 2000048422 A JP2000048422 A JP 2000048422A JP 2001234245 A JP2001234245 A JP 2001234245A
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induction heating
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精一 沢津橋
Keiichi Kubo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接通電法を用いずにラックバーの歯面及び
背面を同時に効率良く焼入でき、しかも良好な焼入硬化
層パターンをラックバーの全周面に形成することができ
るようなラックバーの高周波焼入方法及び高周波焼入装
置を提供する 【解決手段】 ラックバー1の歯面3及び背面4にそれ
ぞれ対向配置される一対の主導体21a,21bを有す
る高周波誘導加熱コイル19を用い、ラックバー1を高
周波誘導加熱コイル19に対して静止させた状態の下で
高周波誘導加熱する工程と、次いで、ラックバー1をそ
の軸線Xを中心に回転させることにより、ラックバー1
を高周波誘導加熱コイルに対して回転させた状態下で高
周波誘導加熱をさらに継続して行なう工程と、しかる後
に、ラックバー1の全周面が所要の焼入温度に高周波誘
導加熱された時点で、ラックバー1の全周面を急速冷却
する工程とをそれぞれ順次に施行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックバーの歯面
を含んだ全周面を一発焼入法により高周波焼入する方法
及びその焼入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来より一般的に用いられてい
るステアリング用ラックバー1を示すものであって、こ
のステアリング用ラックバー1は片側面に軸線Xに対し
て角度θをなす斜歯2を有し、この斜歯2の歯面3とは
反対側の面が背面(半円筒面)4となされている。従来
においては、この種のステアリング用ラックバー1の歯
面3を焼入するために図9に示される高周波直接通電焼
入装置5aが用いられ、その背面4を焼入するために図
10に示される高周波直接通電焼入装置5bが用いられ
ている。また、前記歯面3及び背面4を同時に焼入する
ために図11に示される高周波直接通電装置6が用いら
れている。
【0003】これらの装置5a,5b或いは6は、図
9,図10及び図11に示すように、電気的絶縁材7,
7’を介して第一導体8,8’と第二導体9,9’をそ
れぞれサンドイッチ状に組み合わせて成る部材であっ
て、被焼入体であるステアリンググラックバー1の歯面
3或いは背面4にそれぞれ対向して配設される単位導体
10,10’と、これらの単位導体10,10’の第一
導体8,8’に接続され、前記歯面3或いは背面4の長
手方向の一端に当接配置される第一接触電極11,1
1’と、前記単位導体10,10’の第二導体9,9’
に接続され、前記歯面3或いは背面4の長手方向の他端
に当接配置される第二接触電極12,12’と、これら
の第二接触電極12,12’の間の領域において前記歯
面3或いは背面4に冷却液を噴出し得る冷却液噴射手段
13,13’を備えた近接導体14、14’と、前記一
対の第一導体8,8’と第二導体9,9’が接続される
高周波電源15、15’とをそれぞれ備えている。さら
に、ラックバー押圧用の一対の油圧シリンダー16,1
6’も備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の高周
波直接通電焼入装置5a,5b或いは6を用いて、ラッ
クバー1の歯面3及び背面4を焼入した場合、次の如き
問題点が生ずる。すなわち、高周波直接通電焼入装置5
a,5bを用いてラックバー1の歯面3及び背面4を二
工程で高周波焼入した場合の焼入硬化層パターンは、図
12に示す如き焼入硬化層パターンTとなる。この焼入
硬化層パターンTにおいて斜線部Wで示した硬化層部分
は、焼入処理が重複した部分であり、始めの焼入処理に
より得られる硬化層部分とその後の焼入処理荷より得ら
れる硬化層部分の境界部分Wが軟化し、その上、焼割れ
が発生しやすい。また、二工程で焼入するため焼入処理
時間を長く要することとなり、作業性並びに生産性が著
しく低くなるという不具合がある。さらに、二台の高周
波直接通電焼入装置5a,5bを必要とするので、設備
費が高くなるという問題点がある。
【0005】また、高周波直接通電焼入装置6を用いて
ラックバー1の歯面3及び背面4を一工程で同時に高周
波焼入した場合の焼入硬化層パターンは、図13に示す
如き焼入硬化層パターンTとなる。本装置6による焼入
では、上述の境界部分W(図12参照)に相当する部分
W’の硬化層が浅くなる。また、設備上の問題点とし
て、ワーク押圧機構、着脱機構等が非常に複雑となり、
既述の二台の焼入装置5a,5bよりもさらに高価なも
のとなる。
【0006】本発明は、このような問題点を解消すべく
なされたものであって、その目的は、直接通電法を用い
ずにラックバーの歯面及び背面を同時に効率良く焼入で
き、しかも良好な焼入硬化層パターンをラックバーの全
周面に形成することができるようなラックバーの高周波
焼入方法及び高周波焼入装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、被焼入体であるラックバーの歯面及
び背面を含めた全周面を高周波焼入する方法において、
前記ラックバーの軸線方向に沿って配置され、かつ、前
記ラックバーの歯面及び背面にそれぞれ対向する一対の
主導体を有する高周波誘導加熱コイルを用い、(a)
前記ラックバーを前記高周波誘導加熱コイルに対して静
止させた状態の下で高周波誘導加熱する工程と、(b)
次いで、前記ラックバーをその軸線を中心に回転させ
ることにより、前記ラックバーを前記高周波誘導加熱コ
イルに対して回転させた状態下で高周波誘導加熱をさら
に継続して行なう工程と、(c) しかる後に、前記ラ
ックバーの全周面が所要の焼入温度に高周波誘導加熱さ
れた時点で、前記ラックバーの全周面を急速冷却する工
程と、をそれぞれ順次に施行するようにしている。ま
た、本発明では、前記ラックバーを静止状態で高周波誘
導加熱する静止加熱、及び、前記ラックバーを回転状態
で高周波誘導加熱する回転加熱を、同一の周波数電流、
或いは、それぞれ異なる周波数電流を前記高周波誘導加
熱コイルに流すことにより行うようにしている。また、
本発明では、前記静止加熱及び回転加熱を、同一電力、
或いはそれぞれ異なる電力を前記高周波誘導加熱コイル
に供給することにより行うようにしている。また、本発
明では、(a) 被焼入体であるラックバーの軸線方向
に沿って配置され、かつ、前記ラックバーの歯面及び背
面にそれぞれ対向する一対の主導体を有する高周波誘導
加熱コイルと、(b) 前記ラックバーの歯面及び背面
を前記一対の主導体に対向した状態で前記ラックバーを
静止状態で保持する保持機構と、(c) 前記保持機構
にて保持された前記ラックバーを回転駆動する回転駆動
機構と、(d) 前記ラックバーに向けて冷却液を噴射
する冷却液噴射機構と、をそれぞれ具備し、前記ラック
バーを前記保持機構にて静止状態に保持した状態の下で
前記高周波誘導加熱コイルにて予備加熱した後に、前記
ラックバーを前記回転駆動機構にてその軸線を中心に回
転駆動させた状態の下で前記高周波誘導加熱コイルにて
本加熱し、前記ラックバーの歯面及び背面を含む全周面
が所要の焼入温度に達した直後に前記冷却液噴射機構か
ら冷却液を噴射して前記ラックバーの全周面を焼入する
ようにしたことを特徴とするラックバーの高周波焼入装
置。また、本発明では、中空部を有するパイプ部材にて
前記一対の主導体をそれぞれ構成すると共に、前記ラッ
クバーの歯面及び背面に対向配置される前記一対の主導
体の対向壁部に複数の冷却液噴射口をそれぞれ設け、前
記複数の冷却液噴射口から冷却液を噴射するようにして
いる。また、本発明では、前記ラックバーの歯面に対向
する前記主導体の対向壁部を平坦状の壁部とし、前記ラ
ックバーの背面に対向する前記主導体の対向壁部を断面
半円形状の壁部としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1〜図7を参照して説明する。
【0009】図1及び図2は、本発明に係る高周波焼入
方法を施行するために用いられる高周波焼入装置20を
示すものである。本装置20は、図1及び図2に示すよ
うに、ラックバー1の歯面3及び背面4に対向するよう
に互いに平行状に配置されて上下方向に沿って延びる左
右一対の主導体21a,21bと、これらの主導体21
a,21bの上下両端部に接続されて互いに平行状に配
置された上下一対の環状副導体22a,22bと、前記
主導体21bの中間箇所の切断部の上下両部にそれぞれ
接続された一対の電流供給導体23a,23bとから成
る高周波誘導加熱コイル19を具備している。
【0010】図2及び図3に示す如く、上述の主導体2
1a,21bは冷却液流通用の中空部24a,24bを
有する導電性のパイプ部材にて構成されており、環状副
導体22a,22bは中空部を有しない導電性のリング
部材にて構成されている。そして、前記主導体21a,
21bの中空部24a,24bにそれぞれ連通する各一
対の冷却液導入管25a,25bが主導体21a,21
bの外側壁部26a,26bに接続されている。さら
に、ラックバー1の歯面3及び背面4に対向する主導体
21a,21bの内側壁部27a,27bには、所要の
孔径を有し、かつ、所要のピッチ間隔を隔てて開口され
た複数の冷却液噴射孔28a,28bが設けられてい
る。かくして、主導体21a,21bの中空部24a,
24b内にそれぞれ導入された冷却液(焼入液)がこれ
らの冷却液導入管25a,25bから噴射されるように
なっている。
【0011】なお、後述の静止加熱時及び焼入冷却時に
ラックバー1の歯面3に対向配置される主導体21aの
内側壁部27aは、平面となされる一方、焼入冷却時に
ラックバー1の背面4に対向される主導体21bの内側
壁部27bは前記背面4の曲率の対応する形状の湾曲面
(半円形面)となされている(図1,図2及び図3参
照)。
【0012】ここで、高周波焼入装置20の製作手順に
ついて述べると、次の通りである。
【0013】(a) まず、ラックバー1の歯面3に沿
うように形成される一方の主導体21aの一端部(上端
部)αを、一方の環状副導体22aの軸方向と直交する
下面にろう付けにより接合すると共に、ラックバー1の
背面4に沿うように形成される主導体21bの一端部
(上端部)βを、一方の環状副導体22bの軸方向に直
交する下面であってかつ前記主導体21aの一端部αが
接合されている接合位置に対して180度離間した箇所
にろう付けにより接合する(図1及び図2参照)。
【0014】(b) 次いで、前記一方の主導体21a
の他端部(下端部)γを、前記他方の環状副導体22b
の軸方向に直交する面にろう付けにより接合すると共
に、前記他方の主導体21bの他端部(下端部)δを前
記一方の主導体21aの他端部γが接合されている接合
位置に対して180゜離間した位置において、前記他方
の環状副導体22bの軸方向に直交する面にろう付けに
より接合する。
【0015】(c) そして、一方の主導体21a若し
くは他方の主導体21bの所定の中間位置に電流供給導
体23a,23bの一端部を上記と同様の方法で接合し
てコイル電路を形成し、このコイル電路に高周波電源2
9から電流供給導体23a,23bを介して高周波誘導
加熱コイル19に高周波電力が供給されるように構成す
る。なお、電流供給導体23a,23bの間には、例え
ば4フッ化エチレン(商標名;テフロン)等の耐熱性絶
縁材からなる板状絶縁部材30を挿入配設することによ
り、これらの間の電気的絶縁を図るように構成する。
【0016】次に、上述のような構成の高周波焼入装置
20を用いてラックバー1の全周面(歯面3及び背面4
を含む)を一発焼入する際の操作手順について述べる
と、以下の通りである。
【0017】(1) まず、高周波焼入装置20の上方
に配置されている図外のワーク固定治具にラックバー1
の下端部を載置し、ラックバー1の上端部を図外のセン
ターにより押さえることにより、ラックバー1を垂直に
立てた状態で保持する。 (2) 次に、ラックバー1を図外のワーク昇降機構に
より下降させ、焼入装置20内の所定の加熱位置で停止
させる。 (3) 次いで、ラックバー1の歯面3及び背面4をそ
れぞれ高周波誘導加熱コイル19の主導体21a及び主
導体21bにそれぞれ対向せしめた状態で、ラックバー
1を固定配置する。 (4) この後に、高周波電源29から所要周波数・所
要出力の高周波電力を焼入装置20の高周波誘導加熱コ
イル19に供給してこのコイル19に高周波電流を流す
ことにより、ラックバー1の歯面3及び背面4の静止加
熱(ラックバー1を静止させた状態の下での高周波誘導
加熱)を開始して所要時間にわたって高周波誘導加熱を
行なう。 (5) 歯面3及び背面4が所要加熱温度及び所要加熱
深さに到達した時点でラックバー1をその軸線X(図8
参照)を中心に図外の回転機構により所要の回転数をも
って回転させ、ラックバー1の全周面(ワーク全周面)
の回転加熱(ラックバー1を回転させた状態の下での高
周波誘導加熱)を行う。 (6) そして、この回転加熱によりラックバー1の全
周面が所要の焼入温度に到達した時点で、高周波誘導加
熱コイル19への通電を遮断し加熱を停止する。 (7) 次いで、歯面3側の主導体21a及び背面4側
の主導体22bの内側壁部(ワーク対向面)27a,2
7bに開孔された冷却液噴射冷孔28a,28bから所
要圧力・所要流量の冷却液を回転状態のラックバー1の
周面に向けて噴射し、このラックバー1の周面の表面温
度が常温になるまで急冷する。 (8) そして、ラックバー1の周面の表面温度が常温
にまで急冷された時点で、冷却液の噴射及びラックバー
1の回転を共に停止し、一連の焼入処理を終了する。 (9) しかる後に、ワークを所定の位置まで上昇さ
せ、ワーク固定治具30及びセンター31よりラックバ
ーを取り外し、次工程に移送する。
【0018】上述の一連の焼入操作を要約して述べる
と、ラックバー1を高周波焼入装置20内の所定の位
置、すなわち、図2に示す如く主導体21aにラックバ
ー1の歯面3が対向配置されかつ主導体21bにラック
バー1の背面4が対向配置されるような位置に配置して
静止状態で固定し、この静止状態の下で高周波誘導加熱
コイル19に通電することにより前記歯面3及び背面4
の静止加熱を行う。そして、所要時間にわたる静止加熱
にて前記歯面3及び背面4が所要温度に到達すると同時
に、図外のワーク保持治具を図外の回転駆動手段により
ラックバー1の軸線Xを中心に所要の回転速度で回転さ
せながら、所要時間にわたり回転加熱を行い(高周波誘
導加熱コイル19の通電状態は維持)、歯面3及び背面
4を含むラックバー1の全周面が所要焼入温度に到達し
た時点で、高周波誘導加熱コイル19への高周波電流の
供給を遮断すると同時に、一対の主導体21a,21b
に設けられた複数の冷却液噴射孔28a,28bから所
要圧力・所要流量の冷却液を回転状態のラックバー1に
向けて噴射し、このラックバー1の表面を所要時間にわ
たって急速冷却することにより焼入処理を行なう。
【0019】なお、図1に示されている矢印Rは瞬間に
おける電流の流れ方向を示すものであるが、本実施形態
で用いられている高周波誘導加熱コイル19は既述の如
く各一対の主導体21a,21b及び環状副導体22
a,22bから構成されたものであるため、高周波誘導
加熱コイル19の通電時には、環状副導体22a,22
bに流れる電流の2倍の電流が主導体21a,21bに
流れることとなる。すなわち、一対の環状副導体22
a,22bのそれぞれは環状の導体を2つに分岐してこ
の2つの同形状の導体が一対の主導体21a,21bを
介して互いに並列接続されたコイル電路を形成している
ため、主導体21a,21bのそれぞれに流れる高周波
電流を例えばIアンペアとすると、それぞれの環状副導
体22a,22bに流れる高周波電流は、I/2アンペ
アとなる。
【0020】上述の如き高周波焼入装置20を使用した
本発明の高周波焼入方法によりラックバー1の全周面を
焼入した場合、図4に示すような焼入硬化層パターンが
得られた。この場合、図4に示すように、歯面3の歯高
よりも深く、かつ、歯高に対して直交する歯面3の長手
方向(図4において左右方向)の中央部からその左右両
側に向かうにつれて徐々に深くなるような硬化層パター
ンT1 が歯面3の側に形成されると共に、前記硬化層パ
ターンT1 の両部にそれぞれ連なる均一な断面円弧状の
硬化層パターンT2 が背面4の側に形成された。
【0021】このような本発明の高周波焼入方法により
得られる焼入硬化層パターンTと、本発明の高周波焼入
方法を用いずにその他の方法で得られる焼入硬化層パタ
ーンとの相違を確認するために、次のような実験を行っ
た。
【0022】まず、高周波誘導加熱の開始から終了まで
の全期間においてラックバー1に回転を与えることなく
常に静止させた状態で高周波誘導加熱を行ない、その他
の加熱条件は、図4に示したものと同一として、静止加
熱のみによる高周波誘導加熱を行って急速冷却したとこ
ろ、図5に示す如き焼入硬化層パターンが得られた。具
体的には、図5に示すように、歯面3の歯高よりも深
く、かつ、深さが均一な硬化層パターンT1 ’が歯面3
の側に形成されると共に、この硬化層パターンT 1 ’の
左右両部からかなり遠くに離れた位置から均一に延びる
断面円弧状の硬化層パターンT2 ’が背面4の側に形成
された。すなわち、この場合には、歯面3の側の主導体
21aと背面4の側の主導体21bとによって歯面3と
背面4とが別々に分離したかたちで加熱されることとな
るため、歯面3及び背面4における硬化層パターン
1 ’,T2 ’が連続せずに、互いに分離したものとな
った。
【0023】また、高周波誘導加熱の開始から終了まで
の全期間において静止加熱を全く行わず、その他の加熱
条件は図4に示したものと同一として、回転加熱のみを
行ったところ、図6に示す如き焼入硬化層パターンが得
られた。具体的には、図6に示すように、背面4の側に
は均一な硬化層パターンT1 ''が得られるが、歯面3の
側には左右方向の中央部が最も浅くかつその左右両部に
いくにつれて徐々に深くなる硬化層パターンT2 ''とな
る。すなわち、この場合には、一対の主導体21a,2
1bによって、歯面3及び背面4の表面が連続したかた
ちで加熱されることとなるため、歯面3の表面に形成さ
れる硬化層パターンT1 ''と背面4の表面に形成される
硬化層パターンT2 ''とは互いに分離せずに連続した硬
化層パターンとなるが、歯面3の左右両部に近ずくにつ
れて硬化層は深くなるものの、歯面3の中央部では、歯
底3aの領域まで加熱されずに浅い硬化層となる。この
ような硬化層パターンT1 ''、T2 ''となるのは、歯面
3側の負荷が軽いことと、回転加熱のみによって加熱さ
れるため、歯底3aの領域まで充分に深く加熱されなか
ったことに起因する。
【0024】また、図4のものと同様の条件で静止加熱
を行った後に、回転加熱をすることなく直ちに急速冷却
を行ったところ、図7に示す如き焼入硬化層パターンが
得られた。この焼入硬化層パターンの形状は、図5に示
す焼入硬化層パターンと類似した形状であり、因みに、
これら両者の硬化層の深さを互いに比較した場合には、
歯面3側の硬化層パターンT1 ''' については歯面3の
中央部において前者が後者の約2/3であり、背面4側
の硬化層パターンT2 ''' については前者が後者の約2
/3である。
【0025】本発明に係る高周波焼入方法により得られ
る図4の硬化層パターンと、従来の高周波焼入方法によ
り得られる図5,図6及び図7の硬化層パターンとを比
較すれば明らかなように、図4の硬化層パターンは理想
的なパターン、すなわち歯面3側の表面に形成される硬
化層パターンT1 と背面4側の表面に形成される硬化層
パターンT2 とが分離することなく互いに連続し、か
つ、歯面3側の硬化層パターンT1 が歯面3の全域にお
いて歯底3aよりも充分に深く形成されるようなパター
ン(図4参照)となっていることがわかる。このような
理想的なパターンとなるのは、本発明に係る高周波焼入
方法では、第1段階において静止加熱により歯面3及び
背面4を所要深さに予備加熱し、しかる後の第2段階に
おいて回転加熱により歯面3及び背面4を含めたラック
バー1の全周面を本加熱するようにしているため(すな
わち、静止加熱と回転加熱を組み合わせて行うようにし
ているため)である。
【0026】以下に、本発明に係るラックバーの高周波
焼入方法の具体的な施行条件の一例を述べる。 (1) ラックバーの寸法 寸法条件 (ア) 全長 : 620mm (イ) 焼入部: 175mm (ウ) 外径 : 32mm (エ) 歯高 : 5mm (オ) 歯幅 : 18mm (2) 商用波焼入条件 加熱条件 (ア) 高周波電源 : トランジスターインバータ (イ) 周波数 : 静止加熱 200kHz 回転加熱 200kHz (ウ) 出力 : 静止加熱 85kW 回転加熱 85kW (エ) 加熱時間 : 静止加熱 5.0sec 回転加熱 2.0sec (オ) 回転数 : 静止加熱 210r.p.m 回転加熱 210r.p.m 冷却条件 (ア) 冷却液 : ユーコンクエンチャント 10% (イ) 流量 : 120 l/min (ウ) 冷却時間: 12sec
【0027】以上、本発明の一実施形態につき述べた
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本
発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能
である。例えば、既述の実施形態では、ラックバー1を
縦置きにして静止加熱及び回転加熱を行なうようにした
が、ラックバー1を横置きにして静止加熱及び回転加熱
を行なうようにしても良い。また、既述の実施形態で
は、一対の主導体21a,21bに冷却液噴射孔28
a,28bを設けてこれら一対の主導体21a,21b
を冷却液噴射機構として兼用するようにしたが、これと
は別個独立の冷却液噴射環を冷却液噴射機構として設け
てこの冷却液噴射環から冷却液をラックバー1に噴射
し、或いはこの冷却液噴射環及び前記主導体21a,2
1の冷却液噴射孔28a,28bから同時に冷却液をラ
ックバー1に噴射するようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る高周波焼
入方法は、ラックバーの歯面及び背面を含む全周面を高
周波焼入する方法において、ラックバーの歯面及び背面
にそれぞれ対向配置される一対の主導体を有する高周波
誘導加熱コイルを用い、所要時間にわたり静止加熱(予
備加熱)を行った後に、所要時間にわたり回転加熱(本
加熱)を行い、所要焼入温度に加熱されたラックバーの
全周面(表面)を急速冷却して焼入するようにしたもの
であるから、本発明によれば、ラックバーの歯面及び背
面にそれぞれ形成される焼入硬化層が分離することなく
互いに連続し、かつ、ラックバーの歯面部分においては
歯底まで充分に深い焼入硬化層になると共にラックバー
の背面部分においては比較的薄い均一な焼入硬化層にな
る良好な(理想的な)焼入硬化層パターンを得ることが
できる。
【0029】また、請求項2に記載の本発明に係る高周
波焼入方法は、ラックバーを静止状態で高周波誘導加熱
する静止加熱、及び、ラックバーを回転状態で高周波誘
導加熱する回転加熱を、同一の周波数電流、或いはそれ
ぞれ異なる周波数電流を高周波誘導加熱コイルに流すこ
とにより行うようにしたものであるから、本発明によれ
ば、被焼入体であるラックバーの形状、寸法、或いは焼
入仕様に応じた焼入が可能となる。
【0030】また、請求項3に記載の本発明に係る高周
波焼入方法は、静止加熱及び回転加熱を、同一電力、或
いはそれぞれ異なる電力を高周波誘導加熱コイルに供給
することにより行うようにしたものであるから、本発明
によれば、上記と同様にラックバーの形状、寸法或いは
焼入仕様に応じた焼入が可能となる。
【0031】また、請求項4に記載の本発明に係る高周
波焼入装置は、被焼入体であるラックバーの軸線方向に
沿って配置され、かつ、ラックバーの歯面及び背面にそ
れぞれ対向配置される一対の主導体を有する高周波誘導
加熱コイルと、ラックバーの歯面及び背面を一対の主導
体に対向した状態でラックバーを静止状態で保持する保
持機構と、保持機構にて保持されたラックバーを回転駆
動する回転駆動機構と、ラックバーに向けて冷却液を噴
射する冷却液噴射機構とをそれぞれ具備し、ラックバー
を保持機構にて静止状態に保持した状態の下で高周波誘
導加熱コイルにて予備加熱した後に、ラックバーを回転
駆動機構にてその軸線を中心に回転駆動させた状態の下
で高周波誘導加熱コイルにて本加熱し、ラックバーの歯
面及び背面を含む全周面が所要の焼入温度に達した直後
に冷却液噴射機構から冷却液を噴射してラックバーの全
周面を焼入するようにしたものであるから、本発明の高
周波焼入方法を容易に実施することができ、安価で、実
用的で利用価値が高く、産業上極めて有益なラックバー
の高周波焼入装置を提供することができる。
【0032】また、請求項5に記載の本発明に係る高周
波焼入装置は、中空部を有するパイプ部材にて一対の主
導体をそれぞれ構成すると共に、ラックバーの歯面及び
背面に対向配置される一対の主導体の対向壁部に複数の
冷却液噴射口をそれぞれ設け、複数の冷却液噴射口から
冷却液を噴射するようにしたものであるから、高周波誘
導加熱コイルの主導体を冷却液噴射手段として兼用する
ことができ、従って冷却液噴射環などの部材を別個に配
設する必要がなく、構成がシンプルな装置にすることが
可能となる。
【0033】また、請求項6に記載の本発明に係る高周
波焼入装置は、ラックバーの歯面に対向する主導体の対
向壁部を平坦状の壁部とし、ラックバーの背面に対向す
る主導体の対向壁部を断面半円形状の壁部としたもので
あるから、ラックバーの静止加熱の際にラックバーの背
面と高周波誘導加熱コイルとの間の間隔を対向領域にお
いて均一にすることができ、ひいては前記背面に均一な
焼入硬化層を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラックバーの高周波焼入方法を実
施するための高周波焼入装置を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】本発明に係る高周波焼入方法及び高周波焼入装
置にて焼入されたラックバーの焼入硬化層パターンを示
す断面図である。
【図5】回転加熱を加えず加熱開始から加熱終了までの
全期間にわたり静止加熱のみで加熱して焼入処理した場
合のラックバーの焼入硬化層パターンを示す断面図であ
る.
【図6】静止加熱をせず加熱関始から加熱終了まで回転
加熱のみで加熱して焼入処理した場合のラックバーの焼
入硬化硬化層パターンを示す断面図である。
【図7】静止加熱後に回転加熱を行なうことなく焼入処
理した場合のラックバーの焼入硬化層パターンを示すラ
ックバーの断面図である。
【図8】被焼入体であるステアリング用ラックバーの側
面図である。
【図9】従来の歯面焼入用の高周波直接通電焼入装置の
側面図である。
【図10】従来の背面焼入用の高周波直接通電焼入装置
の側面図である。
【図11】従来の歯面及び背面同時焼入用の高周波直接
通電焼入装置の側面図である。
【図12】図9及び図10にそれぞれ示す従来の高周波
直接通電焼入装置にて、歯面と背面とを二工程で焼入処
理した場のラックバーの焼入硬化層パターンを示す断面
図である。
【図13】図11に示す従来の高周波直接通電焼入装置
にて、歯面及び背面を同時に一工程で焼入処理した場合
のラックバーの焼入硬化層パターンを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ステアリング用ラックバー 3 歯面 4 背面 19 高周波誘導加熱コイル 20 焼入装置 21a,21b 主導体 22a,22b 環状副導体 23a,23b 電流供給導体 24a,24b 中空部 25a,25b 冷却液導入管 26a,26b 外側壁部 27a,27b 内側壁部(対向壁部) 28a,28b 冷却液噴射孔 29 高周波電源 30 板状絶縁部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21D 1/667 C21D 1/667

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼入体であるラックバーの歯面及び背
    面を含めた全周面を高周波焼入する方法において、 前記ラックバーの軸線方向に沿って配置され、かつ、前
    記ラックバーの歯面及び背面にそれぞれ対向配置される
    一対の主導体を有する高周波誘導加熱コイルを用い、 (a) 前記ラックバーを前記高周波誘導加熱コイルに
    対して静止させた状態の下で高周波誘導加熱する工程
    と、 (b) 次いで、前記ラックバーをその軸線を中心に回
    転させることにより、前記ラックバーを前記高周波誘導
    加熱コイルに対して回転させた状態下で高周波誘導加熱
    をさらに継続して行なう工程と、 (c) しかる後に、前記ラックバーの全周面が所要の
    焼入温度に高周波誘導加熱された時点で、前記ラックバ
    ーの全周面を急速冷却する工程と、をそれぞれ順次に施
    行することを特徴とするラックバーの高周波焼入方法。
  2. 【請求項2】 前記ラックバーを静止状態で高周波誘導
    加熱する静止加熱、及び、前記ラックバーを回転状態で
    高周波誘導加熱する回転加熱を、同一の周波数電流、或
    いはそれぞれ異なる周波数電流を前記高周波誘導加熱コ
    イルに流すことにより行うことを特徴とする請求項1に
    記載のラックバーの高周波焼入方法。
  3. 【請求項3】 前記静止加熱及び回転加熱を、同一電
    力、或いはそれぞれ異なる電力を前記高周波誘導加熱コ
    イルに供給することにより行うことを特徴とする請求項
    1に記載のラックバーの高周波焼入方法。
  4. 【請求項4】(a) 被焼入体であるラックバーの軸線
    方向に沿って配置され、かつ、前記ラックバーの歯面及
    び背面にそれぞれ対向配置される一対の主導体を有する
    高周波誘導加熱コイルと、 (b) 前記ラックバーの歯面及び背面を前記一対の主
    導体に対向した状態で前記ラックバーを静止状態で保持
    する保持機構と、(c) 前記保持機構にて保持された
    前記ラックバーを回転駆動する回転駆動機構と、(d)
    前記ラックバーに向けて冷却液を噴射する冷却液噴射
    機構と、をそれぞれ具備し、前記ラックバーを前記保持
    機構にて静止状態に保持した状態の下で前記高周波誘導
    加熱コイルにて予備加熱した後に、前記ラックバーを前
    記回転駆動機構にてその軸線を中心に回転駆動させた状
    態の下で前記高周波誘導加熱コイルにて本加熱し、前記
    ラックバーの歯面及び背面を含む全周面が所要の焼入温
    度に達した直後に前記冷却液噴射機構から冷却液を噴射
    して前記ラックバーの全周面を焼入するようにしたこと
    を特徴とするラックバーの高周波焼入装置。
  5. 【請求項5】 中空部を有するパイプ部材にて前記一対
    の主導体をそれぞれ構成すると共に、前記ラックバーの
    歯面及び背面に対向配置される前記一対の主導体の対向
    壁部に複数の冷却液噴射口をそれぞれ設け、前記複数の
    冷却液噴射口から冷却液を噴射するようにしたことを特
    徴とする請求項4に記載のラックバーの高周波焼入装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ラックバーの歯面に対向する前記主
    導体の対向壁部を平坦状の壁部とし、前記ラックバーの
    背面に対向する前記主導体の対向壁部を断面半円形状の
    壁部としたことを特徴とする請求項5に記載のラックバ
    ーの高周波焼入装置。
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