JP2001233924A - 成形材料組成物 - Google Patents

成形材料組成物

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JP2001233924A
JP2001233924A JP2000043872A JP2000043872A JP2001233924A JP 2001233924 A JP2001233924 A JP 2001233924A JP 2000043872 A JP2000043872 A JP 2000043872A JP 2000043872 A JP2000043872 A JP 2000043872A JP 2001233924 A JP2001233924 A JP 2001233924A
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molding material
material composition
molding
unsaturated polyester
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Takashi Yamaguchi
高司 山口
Tadashi Sakuma
正 佐久間
Kuniyasu Kawabe
邦康 河辺
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Kao Corp
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    • C08L67/06Unsaturated polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、実用上充分な強度と耐熱性を有し、
かつ安全性や臭気の問題が改善された成形体を得るのに
適した成形材料組成物及びかかる成形体を提供すること
を課題とする。 【解決手段】繊維基材〔(A)成分〕と、不飽和ポリエ
ステル〔(B)成分〕及び/又は不飽和ポリエステルポ
リアミド〔(C)成分〕と、ラジカル発生剤〔(D)成
分〕とを含有する成形材料組成物であって、(D)成分
が下記式:R1 OOC(CH3 2 −R3 −C(C
3 2 OOR2(式中、R1 及びR2 は同一又は異な
って、炭素数が3〜10のアルキル基、又は炭素数が7
〜17のアリールアルキル基を表わし、R3 はアリーレ
ン基を表わす。)で示される過酸化物である、成形材料
組成物並びに該組成物を成形してなる成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内装材の芯
材、エアコンの消音板、ガラスマット、建材用防音板等
に好適に用いられる成形材料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内装材の芯材、エアコンの消音
板、ガラスマット、建材用防音板等に用いられる成形体
としては、充分な強度を保持するために繊維及びフェノ
ール樹脂/アミン系硬化剤をベースとして含有するもの
が用いられている(特開昭57−55962号公報、特
開平7−1666号公報等)。しかし、フェノール樹脂
は反応時、また分解するとホルムアルデヒドを生成し、
また、アミン系硬化剤は臭気の問題がある。
【0003】また、繊維及び硬化剤を含む粉末状のジア
リルフタレートプレポリマー及び/又は結晶性の不飽和
ポリエステルを含有する成形材料組成物が知られている
(特開平5−169475号公報等)。しかし、ジアリ
ルフタレートプレポリマーは低沃素価で架橋密度を大き
くできず、更には、一般的な硬化剤を使用しているため
成形体の強度が不足する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、実用上充分
な強度と耐熱性を有し、かつ安全性や臭気の問題が改善
された成形体を得るのに適した成形材料組成物及びかか
る成形体を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
(1) 繊維基材〔(A)成分〕と、不飽和ポリエステ
ル〔(B)成分〕及び/又は不飽和ポリエステルポリア
ミド〔(C)成分〕と、ラジカル発生剤〔(D)成分〕
とを含有する成形材料組成物であって、(D)成分が下
記式: R1 OOC(CH3 2 −R3 −C(CH3 2 OOR
2 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって、炭素数が3
〜10のアルキル基、又は炭素数が7〜17のアリール
アルキル基を表わし、R3 はアリーレン基を表わす。)
で示される過酸化物である、成形材料組成物、並びに
(2) 前記(1)記載の成形材料組成物を成形して得
られる成形体、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においては、特定の過酸化
物をラジカル発生剤〔(D)成分〕として用いることに
より、ホルムアルデヒドの発生や臭気の問題が改善され
た、実用上充分な強度を有する成形体を得ることができ
る。
【0007】(A)成分の繊維基材としては、特に限定
はなく、ガラス繊維等の無機繊維や合成繊維、天然繊維
等の有機繊維を使用することができる。とりわけ、綿、
麻、毛、絹、ナイロン等の有機繊維が、成形体の柔軟
性、断熱性の観点から好ましい。また、無機繊維と有機
繊維を混合して用いてもよい。(A)成分は、不織布、
織布の形態で用いても良く、糸状の形態で用いても良
い。
【0008】(B)成分の不飽和ポリエステルとして
は、ラジカル重合性不飽和結合を有するポリエステルで
あれば、特に制限はない。(B)成分の構成単量体とし
ては、特に制限はなく、公知の2価以上のアルコール成
分、2価以上のカルボン酸、かかるカルボン酸の無水物
及びエステル等のカルボン酸成分、並びにラジカル重合
性不飽和基含有単量体が用いられる。ラジカル重合性不
飽和基含有単量体は、用いられるアルコール成分、カル
ボン酸成分にラジカル重合性不飽和結合が存在しない場
合は必須成分である。
【0009】2価のアルコール成分としては、ビスフェ
ノールAのアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド付加
物(平均付加モル数1〜10)、エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、
1,4−ブタンジオール、ビスフェノールA、水素添加
ビスフェノールA等が挙げられ、好ましくは、ビスフェ
ノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド付加
物(平均付加モル数2〜5)、エチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、水素添加ビスフェノールAで
ある。かかるアルキレンオキサイドとしては、好ましく
は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドであ
る。また、2種以上のアルキレンオキサイドが付加して
もよく、好ましくは、エチレンオキサイド及びプロピレ
ンオキサイドが付加されたビスフェノールAが挙げられ
る。
【0010】3価以上のアルコール成分としては、ソル
ビトール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げら
れ、好ましくは、グリセリン、トリメチロールプロパン
である。
【0011】また、2価のカルボン酸成分としては、各
種ジカルボン酸、炭素数1〜20のアルキル基又は炭素
数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、これ
らの酸の無水物及びアルキル(炭素数1〜12)エステ
ル等が挙げられ、好ましくは、マレイン酸、フマル酸、
テレフタル酸及び炭素数2〜20のアルケニル基で置換
されたコハク酸、具体的には、オクテニル無水コハク
酸、ドデセニル無水コハク酸等である。
【0012】3価以上のカルボン酸成分としては、1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)及
びその酸無水物、アルキル(炭素数1〜12)エステル
等が挙げられる。
【0013】また、ラジカル重合性不飽和基含有単量体
としては、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イ
タコン酸等が挙げられ、好ましくは、フマル酸、無水マ
レイン酸である。
【0014】また、(C)成分の不飽和ポリエステルポ
リアミドとしては、ラジカル重合性不飽和結合を有する
ポリエステルポリアミドであれば、特に制限はない。
(C)成分は、前記(B)成分で用いる単量体にさらに
アミン系単量体を用いて得られる。アミン系単量体とし
ては、公知の各種ポリアミン、アミノカルボン酸、アミ
ノアルコール、ラクタム等が挙げられ、好ましい具体例
としては、メタキシレンジアミン、エチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジアミン及びε−
カプロラクタムが挙げられる。
【0015】かかる構成を有する(B)成分及び(C)
成分としては、成形性が良好で、均一な成形体が得ら
れ、常温及び高温下での成形体の強度がさらに向上する
観点から、少なくとも1種のラジカル重合性不飽和基含
有単量体を、全構成単量体中、好ましくは20重量%以
上、より好ましくは30重量%以上、さらに好ましくは
35〜50重量%用いて得られたものが望ましい。その
他、前記の構成単量体を適宜用いて100重量%とすれ
ばよい。
【0016】これら(B)成分や(C)成分は、それぞ
れ1種以上を混合して用いることができる。
【0017】(B)成分又は(C)成分は、前記単量体
の混合物を好ましくは窒素雰囲気中150〜250℃で
5〜20時間反応させることにより、所望の不飽和ポリ
エステル又は不飽和ポリエステルポリアミドとして得ら
れる。(B)成分及び(C)成分は、線型又は非線型重
合体のいずれであってもよい。尚、分子量調整のために
1価のアルコール成分又はカルボン酸成分を、反応を促
進させるために酸化ジブチル錫等の通常使用されている
エステル化触媒等を適宜使用してもよい。
【0018】(B)成分及び(C)成分の沃素価は、成
形材料の強度の観点から、40以上が好ましく、50以
上がより好ましく、60〜130がさらに好ましく、7
0〜130が特に好ましい。尚、沃素価はJIS K
0070に準じて測定する。
【0019】また、(B)成分及び(C)成分の軟化点
は、成形時の溶融性と成形材料組成物の保存安定性の観
点から、80℃以上が好ましく、80〜130℃がより
好ましい。尚、軟化点とは、高化式フローテスター(島
津製作所社製)を用い、荷重196N、オリフィス径1
mm、オリフィス長さ1mm、3℃/分の昇温条件で測
定し、半量流れ出た温度とする。
【0020】(B)成分又は(C)成分の内、結晶性を
有するものについては、10℃/分昇温下でのDSC測
定時の接線法で90℃以上160℃以下の主融点を有
し、該融点より20℃高い温度における溶融粘度が好ま
しくは100Pa・s以下であることが望ましい。尚、
溶融粘度は、高化式フローテスター(島津製作所社製)
若しくはレオメーター(レオメトリックス社製)により
測定する。
【0021】(D)成分であるラジカル発生剤として
は、下記式: R1 OOC(CH3 2 −R3 −C(CH3 2 OOR
2 で表わされる過酸化物が好ましく用いられる。式中、R
1 及びR2 は同一又は異なって、炭素数が3〜10のア
ルキル基、又は炭素数が7〜17のアリールアルキル基
である。R3 は、アリーレン基であり、ベンゼン環への
置換位置は1、3位が好ましい。アリールアルキル基の
アリール部分としてはフェニル基又はナフチル基が挙げ
られる。また、フェニル基、ナフチル基は、アルキル基
等で置換されていてもよい。アリーレン基としては、フ
ェニレン基が好ましい。本ラジカル発生剤の具体的作用
は不明であるが、成形体の強度を高めることに効果があ
る。
【0022】具体的には、1,3−ジ(2−イソプロピ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,3−ジ(2
−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,
3−ジ(2−t−アミルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼン、1,3−ジ(2−t−ヘキシルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゼン、1,3−ジ(2−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)パーオキシイソプロピル)ベン
ゼン、1,3−ジ(2−クミルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1−(2−イソプロピルパーオキシイソ
プロピル)−3−(2−t−ブチルパーオキシイソプロ
ピル)ベンゼン等が挙げられ、好ましくは、1,3−ジ
(2−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼンで
ある。
【0023】また、その他の過酸化物系、過硫酸物系、
アゾ系等のラジカル発生剤から選択して、半減期の異な
るものを混合して使用できる。かかるラジカル発生剤の
好ましい具体例として、ベンゾイルパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、ジ−t −ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t −ブチルクミルパーオ
キサイド、過硫酸ナトリウム等が挙げられる。また、こ
の(D)成分の半減期としては成形材料組成物の保存
性、安定性等を考慮し、40℃で7日以上であることが
好ましく、成形時間の関係より250℃で10分以内で
あることが望ましい。
【0024】また、本発明の成形材料組成物には、必要
に応じて、トリフェニルホスフィン等の触媒、ジアリル
フタレート、トリアリルフタレート等の硬化助剤、脂肪
酸アミドワックス、合成ワックス、ラテックス、脂肪酸
金属塩等の離型剤、タルク、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム等のフィラー等の公知の添加剤を用いてもよ
い。
【0025】本発明の成形材料組成物中の各成分の含有
量は、得られる成形体の強度が実用上充分な程度であれ
ば特に限定されない。ここで、「成形体の強度が実用上
充分な程度」とは、JIS−K6911に基づく常温曲
げ強度が好ましくは100kg/cm2 以上、より好ま
しくは120kg/cm2 以上であることをいう。
【0026】具体的には、(A)成分の含有量は、成形
体の比重及び成形体の強度の観点から、好ましくは29
〜99重量%、さらに好ましくは50〜98.9重量%
である。
【0027】(B)成分及び/又は(C)成分の含有量
は、成形体の強度及び成形体の比重の観点から、好まし
くは0.5〜70重量%、さらに好ましくは0.9〜5
0重量%である。
【0028】(D)成分の含有量は、成形体の強度の観
点から、好ましくは0.1〜30重量%、さらに好まし
くは0.1〜20重量%である。
【0029】また、前記触媒、硬化助剤、離型剤、フィ
ラー等の添加剤の成形材料組成物中含有量としては、所
望の効果が発揮される程度であれば特に限定されない。
【0030】本発明の成形材料組成物は、上記の(B)
成分及び/又は(C)成分、(D)成分と所望により前
記添加剤をヘンシェルミキサー、流動層等で混合したも
のを(A)成分と同様にして混合することにより得るこ
とができる。
【0031】また、本発明の成形材料組成物を成形し
て、本発明の成形体を得る方法としては特に限定はな
く、圧縮成形、積層成形、射出成形、押出成形等の公知
の方法を用いることができる。かかる成形材料組成物を
予熱もしくは加熱して成形に供しても良い。
【0032】かくして得られた成形体は、実用上充分な
強度を有し、また、その耐熱性も良好であるため、自動
車内装材の芯材、エアコン等の消音板、ガラスマット、
建材用防音板等に好適に用いられる。尚、耐熱性は、後
述の実施例において記載する方法により測定する。
【0033】
【実施例】樹脂製造例1 ビスフェノールAのプロピレンオキサイド(平均付加モ
ル数:2.1)付加物2450g(7モル)、水素添加
ビスフェノールA1200g(5モル)、エチレングリ
コール496g(8モル)、無水マレイン酸2000g
(20.4モル)、ジブチルスズオキサイド16g及び
ハイドロキノン0.6gを窒素雰囲気下にて160℃で
4時間反応させた。その後200℃まで昇温後常圧にて
1時間、9.33kPaの減圧下で1時間反応させた。
得られた樹脂は、沃素価70.2、軟化点110℃の線
型不飽和ポリエステル樹脂であった。当該樹脂を樹脂1
とする。
【0034】樹脂製造例2 ビスフェノールAのエチレンオキサイド(平均付加モル
数:2.1)付加物975g(3モル)、水素添加ビス
フェノールA1200g(5モル)、1,4−ブタンジ
オール540g(6モル)、無水マレイン酸1400g
(14.3モル)及びハイドロキノン0.4gを窒素雰
囲気下にて160℃で4時間反応させた。その後200
℃まで昇温後常圧にて1時間、9.33kPaの減圧下
で1時間反応させた。得られた樹脂は、沃素価73.
6、軟化点105℃の線型不飽和ポリエステル樹脂であ
った。当該樹脂を樹脂2とする。
【0035】樹脂製造例3 エチレングリコール310g(5モル)、水素添加ビス
フェノールA1200g(5モル)、無水マレイン酸9
80g(10モル)、無水トリメリット酸192g(1
モル)及びハイドロキノン0.4gを窒素雰囲気下にて
160℃で4時間反応させた。その後200℃まで昇温
後常圧にて1時間、9.33kPaの減圧下で1時間反
応させた。得られた樹脂は、沃素価81.1、軟化点1
10℃の非線型不飽和ポリエステル樹脂であった。当該
樹脂を樹脂3とする。
【0036】樹脂製造例4 ビスフェノールAのエチレンオキサイド(平均付加モル
数:2.1)付加物650g(2モル)、エチレングリ
コール124g(2モル)、水素添加ビスフェノールA
1200g(5モル)、メタキシレンジアミン136g
(1モル)、無水マレイン酸1009g(10.3モ
ル)及びハイドロキノン0.4gを窒素雰囲気下にて1
60℃で4時間反応させた。その後200℃まで昇温後
常圧にて1時間、9.33kPaの減圧下で1時間反応
させた。得られた樹脂は、沃素価69.1、軟化点11
5℃の線型不飽和ポリエステルポリアミド樹脂であっ
た。当該樹脂を樹脂4とする。
【0037】実施例1〜4及び比較例1〜2 前記樹脂製造例1〜4で得られた樹脂〔(B)成分、或
いは(C)成分〕をそれぞれ粉砕して、30〜200μ
mの粒径の粉末として使用した。繊維基材〔(A)成
分〕は、有機繊維の糸状のものを使用した。更にラジカ
ル発生剤〔(D)成分〕は、表1の様に、各樹脂と組み
合わせて使用した。各成分を表1に示す組成で混合し、
成形材料組成物を調製した。次いでこの成形材料組成物
を鏡面仕上げしたステンレス板で挟み、190℃の加熱
加圧成形機に入れ、1.47MPaの接触圧の状態で1
分間加熱加圧成形し、厚さ6mm、縦20cm×横5c
mの成形板を得た。
【0038】尚、用いたラジカル発生剤を以下に示す。 発生剤1:1,3−ジ(2−t−ブチルパーオキシイソ
プロピル)ベンゼン(アトケム吉富(株)製、商品名:
ルペロックス802) 発生剤2:4,4−ジ−t−ブチルパーオキシバレリッ
クアシッド−n−ブチルエステルのシリカへの担持品
(純分40%)(化薬アクゾ(株)製、商品名:トリゴ
ノックス17/40) 発生剤3:ジクミルパーオキサイド(日本油脂(株)
製、商品名:パークミルD)
【0039】各々の成形板について、常温曲げ強度試験
及び120℃耐熱性評価を行った。その結果を表1に示
す。なお、いずれの場合も120℃耐熱性評価の際、刺
激臭はなかった。また、成形板をデシケーターに入れ、
24時間後、ホルマリンガス検知管を用いてデシケータ
ー中の気体を吸引したところ、ホルマリンは検知されな
かった。
【0040】なお、常温曲げ強度試験に関してはJIS
K−6911に準じた。120℃耐熱性については、
120℃のオーブン中において、20gの分銅を中心部
にのせた成形板を2時間放置した後取り出し、以下の評
価基準に基づいて判定した。
【0041】評価基準 ◎:全くそりがない。 ○:中心を地面に設置した際、そりが1mm未満であっ
た。 △:中心を地面に設置した際、そりが1mm以上2.5
mm未満であった。 ×:中心を地面に設置した際、そりが2.5mm以上で
あった。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果より、実施例1〜4で得られた
成形板は、いずれも比較例1〜2で得られた成形板に比
べ、実用上充分な強度と耐熱性を有することがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、実用上充分な強度と耐
熱性を有し、かつ安全性や臭気の問題が改善された成形
体を得るのに適した成形材料組成物及びかかる成形体が
得られるという優れた効果が奏される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 77:12 C08L 77:12 (72)発明者 河辺 邦康 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 4F072 AA02 AA07 AA09 AB28 AB29 AD38 AD44 AE02 AF24 AL02 AL11 AL16 AL17 4J015 BA10 4J027 AB02 AB06 AB07 AB08 AB15 AB16 AB17 AB18 AB19 AB23 AB25 AB26 AD02 AJ03 AJ08 CA10 CA11 CA14 CA18 CA19 CA22 CA27 CA36 CA38 CB03 CD02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基材〔(A)成分〕と、不飽和ポリ
    エステル〔(B)成分〕及び/又は不飽和ポリエステル
    ポリアミド〔(C)成分〕と、ラジカル発生剤〔(D)
    成分〕とを含有する成形材料組成物であって、(D)成
    分が下記式: R1 OOC(CH3 2 −R3 −C(CH3 2 OOR
    2 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって、炭素数が3
    〜10のアルキル基、又は炭素数が7〜17のアリール
    アルキル基を表わし、R3 はアリーレン基を表わす。)
    で示される過酸化物である、成形材料組成物。
  2. 【請求項2】 全組成中、(A)成分が29〜99重量
    %、(B)成分及び/又は(C)成分が0.5〜70重
    量%、(D)成分が0.1〜30重量%である請求項1
    記載の成形材料組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の成形材料組成物を
    成形して得られる成形体。
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