JP2001233495A - 給紙搬送部の開閉機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート搬送時の紙図詰まり等の処
理時に、外カバーとガイド板が１つのリンク棒で連結さ
れている開閉機構においては、回動による開閉時に衝撃
が大きいための衝撃音や搬送コロの振動音が発生する。 【解決手段】 ２つの連結棒を用いて外カバーと
ガイド板を連結し、先ず外カバーを回動した後、ガイド
板を回動するという２段階の開閉機構により衝撃音や搬
送コロの振動音を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、プ
リンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置に設けら
れ、紙詰まりの処理等で該装置内のシート搬送路を開放
するための開閉機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、プリンター、ファクシミリ等の
画像形成装置において、図１に示す様に給紙カセット６
０ａから分離、給送されたシートが略垂直方向に搬送さ
れ、転写ローラ２６に供給されていく給紙搬送機構が一
般に用いられている。

【０００３】その様な給紙搬送機構におけるシート搬送
路５１において前記略垂直部６３で紙詰まりを起こした
場合、図２に示す略垂直部のガイド板１０１とリンク部
材１１０で連結された外カバー１２０を一体的に回動す
ることで該略垂直搬送部を開放し、詰まった用紙を取り
出す方法が採られている。

【０００４】この開閉機構は、外カバー１２０に設けら
れた図示しない金属物と画像形成装置の外カバー１２０
閉塞時、該金属物に対応する位置に設けられたマグネッ
ト１４０との吸引力によって、該外カバー１２０を画像
形成装置に対し閉塞状態を保つようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
成では、紙詰まり発生時等外カバー１２０を開く際、前
記マグネット１４０と前記金属物との吸引力に抗して外
カバー１２０を開かなければならないので瞬間的に大き
な力を加える必要があり、その際に外カバー１２０から
リンク部材１１０、ガイド板１０１を介して、搬送コロ
１３１へその振動が加わり、振動音を発生させるという
問題があった。本発明は、上記課題を解決することを目
的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る発明は、ガイド板に対して一対のリンク部材の一端が
連結し、外カバーと他の一対のリンク部材の一端が連結
し、上記一対のリンク部材の他端と上記他の一対のリン
ク部材の他端が、屈曲自在の角度を持つように連結され
ることを特徴とする。

【０００７】従って、外カバーとガイド板を一体的に回
動した際の搬送コロの振動音を防止することができる。

【０００８】

【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図１は本発明の給紙
搬送部の開閉機構が適用された複写機の全体概略構成を
示している。この図に示すように、この複写機は、本体
１の上部に配設された画像読み取り手段１７によって原
稿の画像を読み取り、本体内の下部に外付けされた給紙
カセット６０ａに収納されたシートに対し、本体内の中
央部に配設された画像形成部４が画像形成を行うように
なっている。

【０００９】この画像形成装置１ａは、給紙カセット６
０ａから給送されるシートがシート搬送経路５１を給紙
ローラ６ａによって給紙され、レジストローラ６ｂによ
ってその先端が揃えられ、感光体２４上に形成されるト
ナー像が転写される転写ローラー２６へ送り込まれる。

【００１０】前記感光体２４の周囲には、その回転方向
に沿って順に、該感光体表面を所定電位に帯電させる帯
電器２５、該感光体表面を選択的に露光して電位を低下
させ、前記画像読み取り手段１７によって読み取られた
原稿の画像情報に基づき静電潜像を形成する露光光源１
８、該静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する
現像器３０、前記転写位置においてトナー像をシートに
転写する転写ローラー２６、および感光体表面に残留す
るトナーを除去するクリーナー２３が配置されている。

【００１１】転写位置においてトナー像が形成されたシ
ートは、更にシート搬送路を下流側に搬送され、定着器
２０でトナー像が定着されてから、排出ローラー２１に
よって排出部７上に排出される。次に、この複写機が備
える給紙装置について説明する。

【００１２】給紙装置は、複写機本体の下部に外付けさ
れており、ユーザーの複写条件に応じて所望のサイズの
シートが積層されたシート束がカセット１ｃに収納され
ている。そして給紙ローラー６ａがシート束の最上位の
１枚のシートを分離して送給し、該シートを搬送ローラ
によって画像形成装置内のシート搬送路５１に送り込む
ようになっている。次に図４以下を用いて本発明に係わ
る、略垂直搬送部６３での紙詰まりの処理等での開閉機
構について説明する。

【００１３】本発明の開閉機構においては、図４に示す
ように外カバー１２０とガイド板１０１がそれぞれ別の
リンク棒Ａ１１１、リンク棒Ｂ１１２の一端と連結さ
れ、該リンク棒Ａ１１１、リンク棒Ｂ１１２の他端がお
互いに連結される構造を取るために、図５に示すように
外カバー１２０を回動させた時、該２つのリンク棒Ａ１
１１、リンク棒Ｂ１１２の連結部Ａを支点としてリンク
棒Ａ１１１は反時計方向、リンク棒Ｂ１１２は時計方向
にそれぞれ回動されていく。

【００１４】さらに図５に示すように、この時ガイド板
１０１は、２つのリンク棒Ａ１１１、リンク棒Ｂ１１２
がある角度となり図示していないストッパーにより止ま
るまで、不動である。更に外カバー１２０を回動させて
いくと連結したリンク棒Ａ１１１、リンク棒Ｂ１１２に
引っ張られてガイド板１０１も回動していき、図６に示
すように外カバー１２０が略水平になる位置で停止す
る。

【００１５】この様に外カバー１２０とガイド板１０１
が回動を開始する時間が異なり、２段階で動き出すこと
により開放時の衝撃が低減され、搬送コロ１３１の振動
音が防止される。

【００１６】

【発明の効果】以上のように、外カバー１２０とガイド
板１０１がそれぞれ別のリンク棒Ａ１１１、リンク棒Ｂ
１１２の一端と連結され、該リンク棒Ａ１１１、リンク
棒Ｂ１１２の他端がお互いに連結される構造を取るため
に、外カバー１２０を回動させた時、該２つのリンク棒
Ａ１１１、リンク棒Ｂ１１２の連結部Ａを支点として回
動されいく。

【００１７】この時ガイド板１０１は、２つのリンク棒
Ａ１１１、リンク棒Ｂ１１２が一直線上になるまでは不
動である。更に外カバー１２０を回動させていくと連結
したリンク棒Ａ１１１、リンク棒Ｂ１１２に引っ張られ
てガイド板１０１も回動していき、図６に示すように外
カバー１２０が略水平になる位置で停止する。この様に
外カバー１２０とガイド板１０１が回動を開始する時間
が異なり、２段階で動き出すことにより開放時の衝撃が
低減され、搬送コロ１３１の振動音が防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用する画像形成装置の概略全体図

【図２】従来例における略垂直搬送部の外カバー開閉機
構の閉鎖時の断面図

【図３】従来例における略垂直搬送部の外カバー開閉機
構の完全解放時の断面図

【図４】本発明の実施例における略垂直搬送部の外カバ
ー開閉機構の閉鎖時の断面図

【図５】本発明の実施例における略垂直搬送部の外カバ
ー開閉機構の支点Ａを中心に開放中の断面図

【図６】本発明の実施例における略垂直搬送部の外カバ
ー開閉機構の完全開放時の断面図

【符号の説明】

６３ 略垂直搬送部 １０１ ガイド板 １１０ リンク部材 １１１ リンク棒Ａ １１２ リンク棒Ｂ １２０ 外カバー １３１ 給紙コロ １４０ マグネット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像形成装置において給紙されたシートの
   搬送路に設けられた回動により開閉可能な搬送コロを備
   えたシートのガイド板と外カバー及び該ガイド板と外カ
   バーとを連結するリンク部材を備えた給紙搬送機構にお
   いて、一対のリンク部材の一端が用紙ガイド板に連結さ
   れ、他の一対のリンク部材の一端が外カバーに連結さ
   れ、上記一対のリンク部材の他端と、上記他の一対のリ
   ンク部材の他端とが連結されていることを特徴とする給
   紙搬送部の開閉機構。