JP2001233379A - 電子部品連巻回体及び電子部品連巻回体の収納構造 - Google Patents

電子部品連巻回体及び電子部品連巻回体の収納構造

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JP2001233379A
JP2001233379A JP2000044022A JP2000044022A JP2001233379A JP 2001233379 A JP2001233379 A JP 2001233379A JP 2000044022 A JP2000044022 A JP 2000044022A JP 2000044022 A JP2000044022 A JP 2000044022A JP 2001233379 A JP2001233379 A JP 2001233379A
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Masahiro Ogawa
正博 小川
Kenichi Fukuda
謙一 福田
Shunichi Kato
俊一 加藤
Yukio Tanaka
雪夫 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品連が巻回されたリール(電子部品連
巻回体)の外周近傍部などが損傷しにくく、実装に支障
をきたすおそれが少ない、信頼性の高い電子部品連巻回
体及び電子部品連巻回体の収納構造を提供する。 【解決手段】 複数個の電子部品1をテープ状保持部材
2に保持させた電子部品連3を、一対のフランジ部4
a,4bを備えたリール5に巻回するとともに、一端側
6aが電子部品連3の終端部3aに接合されたエンドテ
ープ6を、リール5に巻回された電子部品連3の外周の
1/2周以上周回するように巻回する。また、上記のよ
うに構成された電子部品連巻回体10を、リール5を構
成する一対のフランジ部4a,4bの、それぞれの少な
くとも2箇所と係合して、一対のフランジ部4a,4b
を保持する係合保持部を内部に備えた収納容器に収納す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電子部品連に関
し、詳しくは、複数の電子部品を保持させたテープ状保
持部材をリールに巻回した電子部品連巻回体及び電子部
品連巻回体を収納容器に収納する際の収納構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、複数のチップ型電子部品(以下単に「電子部品」と
いう)をテープ状保持部材(帯状保持部材)に保持させ
てなる電子部品連は、通常、リールに巻くことにより電
子部品連巻回体として取り扱われている。そして、この
電子部品連巻回体は、一般に、その形状に対応した収納
容器に、所定個数まとめて収納した状態で出荷されてい
る。
【0003】ところで、上記のように、電子部品連巻回
体を収納容器に収納して出荷する場合、電子部品連巻回
体の収納工程で、電子部品連が巻回されたリールが収納
容器や他のリールなどに接触して、外周部などに荷重が
加わり、場合によっては、リールに巻回されている電子
部品連の外周近傍部の製品(テープ状保持部材など)が
損傷する場合があり、ひいては、実装工程における電子
部品の実装に支障をきたす場合がある。
【0004】すなわち、実装工程において、電子部品連
巻回体から電子部品を供給する場合、テープ状保持部材
がリールから巻き出されることにより電子部品が連続的
に供給されるが、テープ状保持部材が折れ曲がったり、
損傷したりすると、テープ状保持部材の円滑な巻き出し
が妨げられ、電子部品を確実に供給することが困難にな
って、生産工程に多大な悪影響を与える場合がある。
【0005】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、電子部品連が巻回されたリール(すなわち電子部
品連巻回体)の外周近傍部などが損傷しにくく、実装に
支障をきたすおそれが少ない、信頼性の高い電子部品連
巻回体及び電子部品連巻回体の収納構造を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明の電子部品連巻回体は、複数個の電子部品
と、複数個の電子部品を長手方向に所定の間隔をおいて
保持するテープ状保持部材と、電子部品をテープ状保持
部材に保持させた電子部品連が巻回される、両端側に一
対のフランジ部を備えたリールと、前記リールに巻回さ
れた電子部品連の外周を少なくとも1/2周以上周回す
るように巻回されたエンドテープであって、一端側が前
記電子部品連の終端部に接合され、他端側が電子部品連
の外周面又は電子部品連巻回体の外周に巻回された下層
側エンドテープの外周面に接合されたエンドテープとを
具備することを特徴としている。
【0007】本願発明の電子部品連巻回体は、複数個の
電子部品をテープ状保持部材に保持させた電子部品連
が、一対のフランジ部を備えたリールに巻回されている
とともに、一端側が電子部品連の終端部に接合されたエ
ンドテープが、リールに巻回された電子部品連の外周を
少なくとも1/2周以上周回するように巻回され、他端
側が、リールに巻回された電子部品連の外周面又は電子
部品連巻回体の外周に巻回された下層側エンドテープの
外周面に接合された構造を有しており、エンドテープ
が、電子部品連をリールに保持・固定する機能を果たす
とともに、リールを補強する機能をも果たすため、収納
容器に収納して出荷する際などにおいて、電子部品連巻
回体の外周部などが損傷することを、効率よく抑制、防
止して、実装に支障をきたすおそれが少ない、信頼性の
高い電子部品連巻回体を提供することが可能になる。
【0008】また、テープ状保持部材に電子部品を保持
させた電子部品連の端末処理用のエンドテープをリール
を補強する補強部材としても機能させるようにしている
ので、特別な部材を必要とせず、製造コストの増大や、
製造工程の複雑化を招くおそれがない。なお、本願発明
の電子部品連巻回体に用いるエンドテープとしては、補
強機能を十分に発揮させる見地から、テープ状保持部材
とほぼ同等の幅を有するものを用いることが望ましい。
また、エンドテープとしては、一方の面の全面に粘着材
が塗布されたものを用いることも可能であり、また、一
端側及び他端側にのみ粘着材が塗布されたものを用いる
ことも可能である。なお、エンドテープを、リールに巻
回された電子部品連の外周を少なくとも1/2周以上周
回させるようにしたのは、1/2周以下の場合、外部か
らの荷重が加わった場合に、リールの外周部近傍が損傷
を受けるおそれが大きくなることによる。
【0009】また、請求項2の電子部品連巻回体は、前
記テープ状保持部材及び前記エンドテープが樹脂からな
り、かつ、前記エンドテープは、前記テープ状保持部材
を同じ距離だけ巻回した場合よりも、電子部品連巻回体
全体としての機械的強度が向上するような強度を有する
ものであることを特徴としている。
【0010】テープ状保持部材及びエンドテープとし
て、樹脂製のものを用いるとともに、エンドテープとし
て、テープ状保持部材を同じ距離だけ巻回した場合より
も、全体としての機械的強度を向上させることができる
ようなものを用いることにより、電子部品連巻回体の外
周部などが損傷することを、効率よく抑制、防止するこ
とが可能になる。
【0011】なお、「エンドテープは、テープ状保持部
材を同じ距離だけ巻回した場合よりも、電子部品連巻回
体全体としての機械的強度が向上するような強度を有す
るものである」とは、エンドテープを用いた場合に、エ
ンドテープを用いない場合(例えば、テープ状保持部材
をエンドテープと同じ距離だけ余分に巻いた場合)より
も、全体としての機械的強度を高めて、信頼性を向上さ
せることができるようなものであることを意味する概念
である。なお、具体的には、エンドテープの構成材料を
テープ状保持部材の構成材料と異ならせたり、エンドテ
ープの構造に工夫を加えたりすることにより、これを実
現することが可能である。
【0012】また、請求項3の電子部品連巻回体は、前
記エンドテープが、前記リールに巻回された電子部品連
の最外周面を少なくとも3/4周以上周回するように巻
回されていることを特徴としている。
【0013】エンドテープを、リールに巻回された電子
部品連の最外周面の、少なくとも3/4周以上周回する
ように巻回した場合、全周を巻回した場合に比べても大
きな遜色がない程度に機械的強度の向上をもたらすこと
が可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることが
できる。なお、エンドテープは、1周以上周回するよう
に巻回する(すなわち、電子部品連の全周がエンドテー
プで覆われるようにする)ことも可能であり、その場
合、補強効果をさらに向上させることが可能になる。
【0014】また、請求項4の電子部品連巻回体は、前
記エンドテープが、前記テープ状保持部材と同一材料か
ら形成されており、かつ、その厚みが前記テープ状保持
部材の主要部の厚みより大きいことを特徴としている。
【0015】エンドテープを、テープ状保持部材と同一
材料から形成した場合にも、その厚みを、テープ状保持
部材の主要部の厚みより大きくすることにより、十分な
補強効果を得ることが可能になる。なお、同一材料を用
いることにより、テープ状保持部材とエンドテープの特
性が同じになり、取扱性や保管性などを向上させること
が可能になる。
【0016】また、請求項5の電子部品連巻回体の収納
構造は、複数個の電子部品をテープ状保持部材の長手方
向に所定の間隔をおいて保持させた電子部品連を、両端
側に一対のフランジ部を備えたリールに巻回することに
より形成され電子部品連巻回体を、前記リールを構成す
る一対のフランジ部の、それぞれの少なくとも2箇所と
係合して、一対のフランジ部を保持する係合保持部を備
えた収納容器に収納し、前記一対のフランジ部の、それ
ぞれの少なくとも2箇所を前記係合保持部と係合させる
ことにより、前記電子部品連巻回体が前記収納容器内に
所定の姿勢で保持されるようにしたことを特徴としてい
る。
【0017】リールを構成する一対のフランジ部の、そ
れぞれの少なくとも2箇所と係合する係合保持部を内部
に備えた収納容器に、電子部品連巻回体を収納し、一対
のフランジ部の、それぞれの少なくとも2箇所を該係合
保持部と係合させることにより、電子部品連巻回体が収
納容器の内部に所定の姿勢で保持されることになる。そ
の結果、収納容器に収納して出荷する際などにおいて、
電子部品連巻回体の外周部などが損傷することを、効率
よく抑制、防止することが可能になる。なお、係合保持
部の構造としては、フランジ部がはまり込むような寸法
の凹状構造部などが例示されるが、その具体的な形状に
特別の制約はない。
【0018】また、請求項6の電子部品連巻回体の収納
構造は、前記収納容器が、前記一対のフランジ部間に介
在し、一対のフランジ部が変形して両者の間隔が小さく
なることを阻止する変形阻止部を備えていることを特徴
としている。
【0019】収納容器が、一対のフランジ部が変形し
て、両者の間隔が小さくなることを阻止する機能を果た
す変形阻止部を備えている場合、収納容器や、内部の電
子部品連巻回体などに外部から荷重がかかった場合に
も、一対のフランジ部が変形して、両者の間隔が小さく
なり、リールの外周部が押し潰されることを確実に防止
することが可能になり、さらに信頼性を向上させること
が可能になる。
【0020】また、請求項7の電子部品連巻回体の収納
構造は、前記収納容器の、前記一対のフランジ部を保持
する係合保持部及び/又は前記変形阻止部が、前記収納
容器を構成する容器本体とは別体として構成されている
ことを特徴としている。
【0021】一対のフランジ部を保持する係合保持部及
び/又は変形阻止部は、容器本体と一体に形成すること
も可能であるが、別体として構成することにより、構造
の自由度や製造工程の自由度を向上させることが可能に
なり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0022】また、請求項8の電子部品連巻回体の収納
構造は、前記電子部品連巻回体が、前記リールに巻回さ
れた電子部品連の外周を少なくとも1/2周以上周回す
るように巻回されたエンドテープであって、一端側が前
記電子部品連の終端部に接合され、他端側が電子部品連
の外周面又は電子部品連巻回体の外周に巻回された下層
側エンドテープの外周面に接合されたエンドテープを備
えていることを特徴としている。
【0023】電子部品連巻回体が、リールに巻回された
電子部品連の外周を少なくとも1/2周以上周回するよ
うに巻回されたエンドテープであって、一端側が電子部
品連の終端部に接合され、他端側が電子部品連の外周面
又は電子部品連巻回体の外周に巻回された下層側エンド
テープの外周面に接合されたエンドテープを備えた構成
のものである場合、電子部品連巻回体自体の機械的強度
も大きいため、電子部品連巻回体を収納容器に収納して
出荷する際などにおいて、リール(電子部品連巻回体)
の外周部などが損傷することを、さらに効率よく抑制、
防止することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0025】[実施形態1]図1は、本願発明の一実施
形態にかかる電子部品連巻回体を示す斜視図であって、
エンドテープを電子部品連の外周面に巻回する前の状態
を示す図、図2(a)はエンドテープを巻回した状態の電
子部品連巻回体の正面図、図2(b)は電子部品連巻回体
の要部拡大断面図、図3は電子部品を保持させたテープ
状保持部材(電子部品連)の構成を示す断面図である。
【0026】この実施形態の電子部品連巻回体10は、
図1〜3に示すように、複数個の電子部品1(図3)を
長手方向に所定の間隔をおいて保持するテープ状保持部
材2と、電子部品1をテープ状保持部材2に保持させた
電子部品連3が巻回される、両端側に一対のフランジ部
4a,4bを備えたリール5と、リール5に巻回された
電子部品連3の外周に巻回されたエンドテープ6とを備
えている。なお、エンドテープの一方の面の一端側及び
他端側に粘着材8(図1)が塗布されており、エンドテ
ープ6の一端側6aは、電子部品連3の終端部3aに接
合され、かつ、他端側6bは、図2(a)に示すように電
子部品連3の外周面に接合されるように構成されてい
る。
【0027】なお、テープ状保持部材2は、図3に示す
ように、エンボス加工により電子部品1の収納スペース
7が形成されたエンボス加工テープ2aと、電子部品1
が収納された収納スペース7を封止する平坦な封止テー
プ2bから形成されている。
【0028】なお、テープ状保持部材2及びエンドテー
プ6は同じ種類の樹脂(例えば、ポリスチレン樹脂ある
いはポリプロピレン樹脂など)から形成されており、エ
ンドテープ6は、テープ状保持部材2を同じ距離だけ巻
回した場合よりも、電子部品連巻回体10の全体として
の機械的強度が向上するように、その厚みT2がテープ
状保持部材2の厚みT1よりも大きくなるように構成さ
れている。なお、この実施形態では、図2(b)に示すよ
うに、テープ状保持部材2として、厚みT1が0.3m
m、幅W1が8mm、エンドテープ6として、厚みT2が
0.7mm、幅W2が8mmのものが用いられている。ただ
し、テープ状保持部材2及びエンドテープ6としては、
紙製のテープ状材料など、樹脂以外の材料を用いること
も可能である。
【0029】また、リール5としては、構成材料がポリ
スチレンで、外径(フランジ部外径)D1(図1)が3
30mm、コア5aの外径D2(図1)が100mmの寸法
のものが用いられている。そして、この実施形態1で
は、エンドテープ6が、リール5に巻回された電子部品
連3の外周を一周するように巻回されている。
【0030】上記のように構成された電子部品連巻回体
10は、複数個の電子部品1をテープ状保持部材2に保
持させた電子部品連3をリール5に巻回するとともに、
エンドテープ6を、リール5に巻回された電子部品連3
の外周を一周するように巻回するようにしているので、
エンドテープ6が、電子部品連3をリール5に保持・固
定する機能を果たすとともに、リール5を補強するする
機能を果たすため、例えば、収納容器に収納して出荷す
る際などにおいて、電子部品連巻回体10が、収納容器
や他の電子部品連巻回体などに接触した場合にも、電子
部品連巻回体10の外周部などが損傷することを、効率
よく抑制、防止して、十分な実装信頼性を確保すること
が可能になる。また、電子部品連巻回体3の端末処理用
のエンドテープ6をリール5を補強する補強部材として
も機能させるようにしているので、特別な部材を必要と
せず、製造コストの増大や、製造工程の複雑化を招くこ
とがない。
【0031】なお、上記実施形態1では、エンドテープ
6を、リール5に巻回された電子部品連3の外周を1周
するように巻回した場合を例にとって説明したが、完全
に周回するように巻回しなくても、エンドテープ6を1
/2周を超えるように巻回することにより、相当な程度
にまで機械的強度を向上させることが可能になり、さら
に、3/4周を超えるような割合で巻回することによ
り、実用上問題のない程度にまで機械的強度を向上させ
ることが可能になる。
【0032】[実施形態2]図4(a)は本願発明の一実
施形態にかかる電子部品連巻回体の収納構造を示す斜視
図、図4(b)はその正面断面図、図5は要部の構成を示
す斜視図である。
【0033】この実施形態2の電子部品連巻回体の収納
構造においては、図4及び5に示すように、複数個の電
子部品をテープ状保持部材の長手方向に所定の間隔をお
いて保持させた電子部品連を、両端側に一対のフランジ
部を備えたリールに巻回するとともに、一端側6aが電
子部品連3の終端部3aに接合されたエンドテープ6
を、リールに巻回された電子部品連3の外周を一周する
ように巻回した、上記実施形態1の電子部品連巻回体1
0(図1)が、リール5を構成する一対のフランジ部4
a,4bのそれぞれの2箇所と係合して、一対のフラン
ジ部4a,4bを保持する複数の係合保持部(この実施
形態2では、係合溝)11を内部に備えた収納容器12
(図4(a))に収納された構造を有している。そして、
この実施形態の電子部品連巻回体の収納構造において
は、一対のフランジ部4a,4bの、それぞれの2箇所
が係合保持部11と係合することにより、電子部品連巻
回体10が収納容器12の内部に位置ずれを生じたりす
ることなく、所定の姿勢で保持されるように構成されて
いる。
【0034】なお、係合保持部11は、収納容器12を
構成する両側壁構成部13a,13bに形成されてお
り、両側壁構成部13a,13bの内部には、補強のた
め、例えば、発泡スチロールなどの充填材14が充填さ
れている(図4(b))。
【0035】この実施形態2の電子部品連巻回体の収納
構造においては、係合保持部11を内部に備えた収納容
器12に、電子部品連巻回体10を収納し、一対のフラ
ンジ部4a,4bのそれぞれの2箇所を該係合保持部1
1と係合させるようにしているので、電子部品連巻回体
10が収納容器12の内部に所定の姿勢で、位置ずれを
生じることなく確実に保持され、その結果として、収納
容器12に収納して出荷する際などにおいて、電子部品
連巻回体10の外周部などが損傷することを確実に抑
制、防止して、信頼性を向上させることが可能になる。
【0036】また、上記実施形態2においては、一対の
フランジ部4a,4bに対応する位置に、それぞれ独立
した係合保持部11を配設し、各フランジ部4a,4b
を各係合保持部11に係合させるようにしているので、
一対のフランジ間の距離が小さくなって、リール5の外
周部が押し潰された状態になることを確実に防止するこ
とが可能になる。
【0037】また、図6は本願発明の電子部品連巻回体
の収納構造の他の例を示す要部断面図である。この例で
は、収納容器12は、リール5の一対のフランジ部4
a,4bを保持するための、一対の保持部材21(図6
では一方の保持部材21のみを示す)を備えており、こ
の保持部材21には、フランジ部4a,4bと係合して
これを保持する係合保持部(この変形例では凹部)11
が形成され、かつ、各電子部品連巻回体10の一対のフ
ランジ部4a,4bの間に嵌入して、電子部品連巻回体
10を保持するとともに、両者の間隔が小さくなること
を阻止する変形阻止部(凸部)22が形成されている。
すなわち、図6の電子部品連巻回体の収納構造において
は、各変形阻止部(凸部)22の上下の面22aがフラ
ンジ部4a,4bと係合してこれを保持する係合保持部
(凹部)11を構成している。また、この保持部材21
は、例えば、発泡スチロールなどの樹脂から形成されて
おり、かつ、収納容器12を構成する容器本体12aと
は別体として構成されている。
【0038】このように、収納容器12を構成する容器
本体12aとは別体として構成された保持部材21を備
えた構成とすることにより、実装構造の自由度や製造工
程の自由度を向上させることが可能になり、本願発明を
さらに実効あらしめることができる。また、保持部材2
1が、一対のフランジ部4a,4bが変形して、両者の
間隔が小さくなることを阻止する機能を果たす変形阻止
部22を備えているので、収納容器12や、内部の電子
部品連巻回体10などに外部から荷重がかかった場合に
も、一対のフランジ部4a,4bが変形し、両者の間隔
が小さくなることを防止して、リール5の外周部が押し
潰された状態になることを確実に防止して、信頼性を向
上させることが可能になる。
【0039】また、図7は、本願発明の電子部品連巻回
体の収納構造のさらに他の例を示す要部断面図である。
この例では、収納容器12は、リール5の一対のフラン
ジ部4a,4bを保持するための、一対の保持部材21
(図7では一方の保持部材21のみを示す)を備えてお
り、この保持部材21には、フランジ部4a,4bと係
合してこれを保持する係合保持部11が形成されてい
る。なお、この実施形態においては、所定の間隔をおい
て配設された複数の凸部11bの間に形成された複数の
凹部が、係合保持部11として機能するように構成され
ており、係合保持部(凹部)11の幅は、各リール5の
厚みと略同一とされている。したがって、リール5は、
そのフランジ部4a,4bの外側面が、係合保持部(凹
部)11の内側面11aと接した状態で、収納容器内に
安定した姿勢で保持されることになる。また、保持部材
21は、例えば、発泡スチロールなどの樹脂から形成さ
れており、かつ、収納容器12を構成する容器本体12
aとは別体として構成されている。
【0040】図7の電子部品連巻回体の収納構造体の場
合、図6に示した電子部品連巻回体の収納構造体の場合
とは異なり、1つのリール5を構成する一対のフランジ
部4a,4b間に嵌入して、両者の間隔が小さくなるこ
とを阻止する変形阻止部(凸部)を備えていないが、各
リール5を構成する一対のフランジ部4a,4bが、保
持部材21の係合保持部(凹部)11にはまり込んで確
実に保持されるため、収納容器12や、内部の電子部品
連巻回体10などに外部から荷重がかかった場合にも、
電子部品連巻回体10は確実に保護されることになる。
【0041】なお、本願発明は、上記の各実施形態に限
定されるものではなく、テープ状保持部材に保持される
電子部品の種類や形状、テープ状保持部材の具体的な構
成、リールやリールを構成するフランジ部の形状及び構
成材料、エンドテープの材質や長さ、収納容器の具体的
な構造を構成材料、保持部材の具体的な構成などに関
し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を
加えることが可能である。
【0042】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
電子部品連巻回体は、電子部品をテープ状保持部材に保
持させた電子部品連を、一対のフランジ部を備えたリー
ルに巻回するとともに、一端側が電子部品連の終端部に
接合されたエンドテープを、リールに巻回された電子部
品連の外周を少なくとも1/2周以上周回するように巻
回し、他端側を電子部品連の外周面又は電子部品連の外
周に巻回された下層側エンドテープの外周面に接合する
ようにしているので、エンドテープが、電子部品連をリ
ールに保持・固定する機能を果たすとともに、リールを
補強する機能をも果たすため、収納容器に収納して出荷
する際などにおいて、電子部品連巻回体の外周部などが
損傷することを、効率よく抑制、防止して、実装に支障
をきたすおそれが少ない、信頼性の高い電子部品連巻回
体を提供することができる。
【0043】また、請求項2の電子部品連巻回体のよう
に、テープ状保持部材及びエンドテープとして、樹脂製
のものを用いるとともに、エンドテープとして、テープ
状保持部材を同じ距離だけ巻回した場合よりも、全体と
しての機械的強度を向上させることができるようなもの
を用いた場合、電子部品連巻回体の外周部などが損傷す
ることを、効率よく抑制、防止することが可能になる。
【0044】また、請求項3の電子部品連巻回体のよう
に、エンドテープを、リールに巻回された電子部品連の
最外周面の、少なくとも3/4周以上周回するように巻
回した場合、全周を巻回した場合に比べても大きな遜色
がない程度に機械的強度の向上をもたらすことが可能に
なり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0045】また、請求項4の電子部品連巻回体のよう
に、エンドテープを、テープ状保持部材と同一材料から
形成した場合にも、その厚みを、テープ状保持部材の主
要部の厚みより大きくすることにより、十分な補強効果
を得ることが可能になる。なお、同一材料を用いること
により、テープ状保持部材とエンドテープの特性が同じ
になり、取扱性や保管性などを向上させることが可能に
なる。
【0046】また、本願発明(請求項5)の電子部品連
巻回体の収納構造は、リールを構成する一対のフランジ
部の、それぞれの少なくとも2箇所と係合する係合保持
部を内部に備えた収納容器に、電子部品連巻回体を収納
し、一対のフランジ部の、それぞれの少なくとも2箇所
を該係合保持部と係合させるようにしているので、電子
部品連巻回体が収納容器の内部に所定の姿勢で確実に保
持される。したがって、電子部品連巻回体を収納容器に
収納して出荷する際などにおいて、電子部品連巻回体の
外周部などが損傷することを、効率よく抑制、防止する
ことが可能になる。
【0047】また、請求項6の電子部品連巻回体の収納
構造のように、収納容器が、一対のフランジ部が変形し
て、両者の間隔が小さくなることを阻止する機能を果た
す変形阻止部を備えている場合、収納容器や、内部の電
子部品連巻回体などに外部から荷重がかかった場合に
も、一対のフランジ部が変形して、両者の間隔が小さく
なり、電子部品連巻回体の外周部近傍などが押し潰され
ることを確実に防止することが可能になり、さらに信頼
性を向上させることができる。
【0048】また、一対のフランジ部を保持する係合保
持部及び/又は変形阻止部は、容器本体と一体に形成す
ることも可能であるが、請求項7の電子部品連巻回体の
収納構造のように、別体として構成することにより、構
造の自由度や製造工程の自由度を向上させることが可能
になり、本願発明をさらに実効あらしめることができ
る。
【0049】また、請求項8の電子部品連巻回体の収納
構造のように、電子部品連巻回体が、リールに巻回され
た電子部品連の外周を少なくとも1/2周以上周回する
ように巻回されたエンドテープであって、一端側が電子
部品連の終端部に接合され、他端側が電子部品連の外周
面又は電子部品連巻回体の外周に巻回された下層側エン
ドテープの外周面に接合されたエンドテープを備えた構
成のものである場合、電子部品連巻回体自体の機械的強
度も大きいため、電子部品連巻回体を収納容器に収納し
て出荷する際などにおいて、電子部品連巻回体の外周部
などが損傷することを、さらに効率よく抑制、防止する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態(実施形態1)にかかる
電子部品連巻回体を示す斜視図であって、エンドテープ
を電子部品連の外周面に巻回する前の状態を示す図であ
る。
【図2】(a)はエンドテープを巻回した状態の、本願発
明の一実施形態にかかる電子部品連巻回体の正面図、
(b)はその要部拡大断面図である。
【図3】電子部品を保持させたテープ状保持部材(電子
部品連)の構成を示す断面図である。
【図4】(a)は本願発明の一実施形態(実施形態2)に
かかる電子部品連巻回体の収納構造を示す斜視図、(b)
はその正面断面図である。
【図5】本願発明の実施形態2の電子部品連巻回体の収
納構造の要部構成を示す斜視図である。
【図6】本願発明の電子部品連巻回体の収納構造の他の
例を示す要部断面図である。
【図7】本願発明の電子部品連巻回体の収納構造のさら
に他の例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 電子部品 2 テープ状保持部材 2a エンボス加工テープ 2b 封止テープ 3 電子部品連 3a 電子部品連の終端部 4a,4b 一対のフランジ部 5 リール 5a リールのコア 6 エンドテープ 6a エンドテープの一端側 6b エンドテープの他端側 7 電子部品の収納スペース 8 粘着材 10 電子部品連巻回体 11 係合保持部 11a 係合保持部の内側面 11b 係合保持部の両端側の突起部 12 収納容器 12a 収納容器本体 13a,13b 両側壁構成部 14 充填材 21 保持部材 22 変形阻止部(凸部) 22a 変形阻止部(凸部)の上下の面 D1 リールの外径 D2 コアの外径 T1 テープ状保持部材の厚み T2 エンドテープの厚み W1 テープ状保持部材の幅 W2 テープ状保持部材の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 俊一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 田中 雪夫 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB41 AC04 AC18 BA26A EE38 FA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の電子部品と、 複数個の電子部品を長手方向に所定の間隔をおいて保持
    するテープ状保持部材と、 電子部品をテープ状保持部材に保持させた電子部品連が
    巻回される、両端側に一対のフランジ部を備えたリール
    と、 前記リールに巻回された電子部品連の外周を少なくとも
    1/2周以上周回するように巻回されたエンドテープで
    あって、一端側が前記電子部品連の終端部に接合され、
    他端側が電子部品連の外周面又は電子部品連巻回体の外
    周に巻回された下層側エンドテープの外周面に接合され
    たエンドテープとを具備することを特徴とする電子部品
    連巻回体。
  2. 【請求項2】前記テープ状保持部材及び前記エンドテー
    プが樹脂からなり、かつ、前記エンドテープは、前記テ
    ープ状保持部材を同じ距離だけ巻回した場合よりも、電
    子部品連巻回体全体としての機械的強度が向上するよう
    な強度を有するものであることを特徴とする請求項1記
    載の電子部品連巻回体。
  3. 【請求項3】前記エンドテープが、前記リールに巻回さ
    れた電子部品連の最外周面を少なくとも3/4周以上周
    回するように巻回されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の電子部品連巻回体。
  4. 【請求項4】前記エンドテープが、前記テープ状保持部
    材と同一材料から形成されており、かつ、その厚みが前
    記テープ状保持部材の主要部の厚みより大きいことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品連巻
    回体。
  5. 【請求項5】複数個の電子部品をテープ状保持部材の長
    手方向に所定の間隔をおいて保持させた電子部品連を、
    両端側に一対のフランジ部を備えたリールに巻回するこ
    とにより形成され電子部品連巻回体を、 前記リールを構成する一対のフランジ部の、それぞれの
    少なくとも2箇所と係合して、一対のフランジ部を保持
    する係合保持部を備えた収納容器に収納し、 前記一対のフランジ部の、それぞれの少なくとも2箇所
    を前記係合保持部と係合させることにより、前記電子部
    品連巻回体が前記収納容器内に所定の姿勢で保持される
    ようにしたことを特徴とする電子部品連巻回体の収納構
    造。
  6. 【請求項6】前記収納容器が、前記一対のフランジ部間
    に介在し、一対のフランジ部が変形して両者の間隔が小
    さくなることを阻止する変形阻止部を備えていることを
    特徴とする請求項5記載の電子部品連巻回体の収納構
    造。
  7. 【請求項7】前記収納容器の、前記一対のフランジ部を
    保持する係合保持部及び/又は前記変形阻止部が、前記
    収納容器を構成する容器本体とは別体として構成されて
    いることを特徴とする請求項5又は6記載の電子部品連
    巻回体の収納構造。
  8. 【請求項8】前記電子部品連巻回体が、前記リールに巻
    回された電子部品連の外周を少なくとも1/2周以上周
    回するように巻回されたエンドテープであって、一端側
    が前記電子部品連の終端部に接合され、他端側が電子部
    品連の外周面又は電子部品連巻回体の外周に巻回された
    下層側エンドテープの外周面に接合されたエンドテープ
    を備えていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか
    に記載の電子部品連巻回体の収納構造。
JP2000044022A 2000-02-22 2000-02-22 電子部品連巻回体及び電子部品連巻回体の収納構造 Withdrawn JP2001233379A (ja)

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