JP2524309Y2 - 機械掛用テープリール - Google Patents

機械掛用テープリール

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JP2524309Y2
JP2524309Y2 JP1990005672U JP567290U JP2524309Y2 JP 2524309 Y2 JP2524309 Y2 JP 2524309Y2 JP 1990005672 U JP1990005672 U JP 1990005672U JP 567290 U JP567290 U JP 567290U JP 2524309 Y2 JP2524309 Y2 JP 2524309Y2
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房延 江上
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えばキャリアテープ、磁気テープ、映写
フィルム等を巻いたテープリールのように、機械に掛け
て使用される機械掛用テープリールで、特に合成樹脂製
のテープリールに関する。
[従来の技術] 従来、合成樹脂製の機械掛用テープリールとしては、
全体を一度に射出成形できないことから、2枚の側板と
1個の巻き付け芯とを別々に射出成形し、側板を、巻き
付け芯と中心を合わせて、巻き付け芯の両端に各々接着
したものが知られている。
また、他の合成樹脂製の機械掛用テープリールとして
は、中心部に、必要な巻き付け芯の長さの約1/2の突出
量の凸部を有する側板を、合成樹脂シートの真空成形で
成形し、この凸部の先端に爪部を設けたものと、この爪
部が係合する切り込み部を設けたものとを一組としたも
のが知られている。この機械掛用テープリールは、上記
凸部を有する一組の側板を、その爪部と切り込みを係合
させて組み立てて使用されるものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記射出成形品を接着した機械掛用テ
ープリールには次のような問題がある。
(1)側板は、中心部を巻き付け芯で支持されているも
のの、その周辺部は自由端となっているため、輸送や保
管時に押されることで、この周辺部が内側に反りやす
く、極端な場合には割れを生じることもある。
上記反りを生じると、機械に掛けた時に、巻かれてい
るテープの引き出しに引っ掛かりを生じることになる。
更に具体的に説明すると、例えば機械掛け用テープリ
ールがキャリアテープリールの場合、上記反りのあるも
のにキャリアテープを巻いて電気・電子機器組立て装置
に掛けると、キャリアテープの引き出し時に、側板の反
った箇所でキャリアテープが引っ掛かりながら引き出さ
れることにより、キャリアテープが跳ね、キャリアテー
プに収容されている電気・電子部品が飛び出してしまう
ことになる。
(2)上記反りや割れの防止のためには、側板間の周辺
部に、合成樹脂発泡板の小片等の支持材を介在させる必
要があり、余分な包装資材が加わると共に手間がかか
る。
(3)2枚の側板間に巻き付け芯を介在させた状態であ
るため、重ねて包装した時に空間部が多くなり、包装及
び輸送効率が悪く、また保管スペースをとる。
(4)製造に際し、側板と巻き付け芯の接着工程や接着
剤の乾燥工程が必要で、製造工程が多いことから、製造
コストが高くつく。
一方、前記真空成形品による組み立て式の機械掛用テ
ープリールには次のような問題がある。
(1)真空成形品は薄肉のものとならざるを得ないの
で、強度が不足しがちであると共に、巻き付け芯となる
凸部の成形に伴なう偏肉が不可避であるため、やはり反
りや割れを生じやすい問題がある。
(2)組み立て式であるので、組み立て前の部品の状態
で輸送、保管ができ、完成品を輸送、保管する場合より
も包装及び輸送効率の向上や保管スペース節減の点で有
利であるが、包装時に、巻き付け芯となる凸部が邪魔に
なることから、包装及び輸送効率の向上や保管スペース
の節減点で改善の余地がある。
本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもの
で、輸送、保管時に反りや割れを生じにくく、また効率
的な包装及び輸送と、少ないスペースでの保管が可能な
機械掛用テープリールとすることをその解決すべき課題
とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために本考案において講じられた
手段を本考案の一実施例に対応する第1図で説明する
と、本考案では、2枚の側板1と、1個の巻き付け芯2
とからなる合成樹脂射出成形品であって、 側板1は、中心部の中心孔3と、この中心孔3の周囲
に交互に等間隔で設けられた嵌合孔5及び補助孔4を有
し、嵌合孔5の一端側周囲は側板1の片面側に突出した
厚肉部6となっていると共に、補助孔4はこの厚肉部6
を収容できる大きさとなっている一方、 巻き付け芯2の両端は、中心部に設けられた軸孔7の
周囲が上記側板1の厚肉部6を収容できる凹部9となっ
ていて、この凹部9内に、上記側板1の嵌合孔5に嵌合
する嵌合突起8が設けられており、 上記巻き付け芯2の両端に、厚肉部6を内側に向けた
側板1が、巻き付け芯2と中心を合わせ、厚肉部6を凹
部9に入れ、嵌合孔5と嵌合突起8を嵌合させることに
より、各々着脱可能に取り付けられている機械掛用テー
プリールとするという手段を講じているものである。
[作用] 本考案の大きな特徴は、側板1側に嵌合孔5、巻き
付け芯2側に嵌合突起8が設けられており、しかも嵌合
孔5の一端側周囲が厚肉部6となっている点と、側板
1には、嵌合孔5と、厚肉部6を収容できる補助孔4と
が交互かつ等間隔に設けられている点と、巻き付け芯
2側の嵌合突起8が、厚肉部6を収容できる凹部中9に
設けられている点とにある。
まず、上記の特徴点は、組立時の嵌合孔5と嵌合突
起8の十分な嵌合長さが得られるようにするためのもの
である。
これについて更に説明すると、例えば本考案とは逆に
側板1側に嵌合突起8を設けた場合において、側板1の
厚みをtとすると、嵌合突起8をtに超えて突出させる
と、この嵌合突起8を補助孔4内に入れて側板1同志を
重ねた時に、嵌合突起8の先端が補助孔4を貫通して突
出してしまい、その上に他の側板1をぴったり重ね合わ
せられなくなる。従って、嵌合突起8の突出長さは最大
tまで、換言すると嵌合孔5と嵌合突起8の嵌合長さは
最大tまでとなる。
これに対して本考案のように側板1側に厚肉部6を伴
う嵌合孔5を設けた場合において、側板1の厚みをt、
厚肉部6の全体厚みを2tとすると、厚肉部6は側板1よ
りtだけ突出しているに過ぎないので、突出した厚肉部
6を厚みtの側板1に設けた補助孔4内にそこから突出
させることなく収容でき、しかも厚肉部6によって嵌合
孔5の深さが2tとなっているので、2tの嵌合長さを得る
ことができるものである。つまり、側板同志をぴったり
重ね合わせられるようにしつつ、2tの嵌合長さを得るこ
とが可能となり、上記の場合に比して高い組立強度が得
やすくなるものである。
また、上記の特徴点は、分解した側板1を重ねた時
に、厚肉部6を補助孔4内に入れることで、隙間及びガ
タつきなく側板1同志を重ねられるようにするためのも
のである。
更に、上記の特徴点は、組立時に、厚肉部6を凹部
9に入れることで、厚肉部6が側板1と巻き付け芯2の
密着を妨げないようにするためのものである。
[実施例] 第1図は本考案の一実施例を示すもので、合成樹脂の
射出成形品である、2枚の側板1と、1個の巻き付け芯
2とから構成されている。
2枚の側板1は、同じ形状のもので、中心部に中心孔
3を有し、その周囲に4個の補助孔4と、4個の嵌合孔
5とが交互かつ等間隔で形成されている。また、組み立
て後に内側となる面の嵌合孔5周囲は肉厚部6となって
いて、補強されていると同時に、嵌合孔5がある程度の
長さを有するものとなるよう構成されている(第1図下
側の側板1参照)。
上記補助孔4は、側板1を重ねて包装する時に、隣接
する一方の側板1の肉厚部6が他方の側板1の補助孔4
内に入るよう重ねることで、肉厚部6が積み重ねの邪魔
にならないようにするためのものである。
巻き付け芯2の中心部には、機械掛けするときに機械
の軸が通される軸孔7が形成されており、その周囲は側
板1の厚肉部6を収容できる凹部9となっており、この
凹部9内に嵌合突起8が形成されている。この嵌合突起
8は、巻き付け芯2の周壁10よりやや突出しているもの
である。尚、図面には表わされていないが、この巻き付
け芯2の他端側も同じ構成となっている。
本実施例においては、前記嵌合孔5と嵌合突起8によ
って、巻き付け芯2の両端に側板1が着脱可能に取り付
けられるものである。即ち、嵌合孔5と嵌合突起8は、
各々対応する位置に、互いに嵌合させることとができる
大きさ及び形状で形成されており、この嵌合孔5内に嵌
合突起8を嵌合させることによって、巻き付け芯2の両
端に中心を揃えて側板1が取り付けられるものとなって
いる。また、巻き付け芯2の軸孔7の周囲は、巻き付け
芯2の周壁10よりやや突出しており、側板1の中心孔3
内に嵌め込まれるものとなっている。
尚、上記嵌合によって組み立てた後であっても、嵌合
突起8を嵌合孔5内から引き抜くことで側板1と巻き付
け芯2を分離できるのは勿論のことである。
嵌合孔5内に嵌合突起8を嵌め合わした際、嵌合突起
8の先端が嵌合孔5から外方に突出してもよいが、機械
掛けの際に邪魔になることがないよう、嵌合突起8先端
が嵌合孔5内に納まるようにすることが好ましい。そし
て、嵌合突起8先端を嵌合孔5内に納め、かつ十分な嵌
合力を得るためにも、前記肉厚部6が必要である。
側板1と巻き付け芯2を構成する合成樹脂としては、
機械掛用テープリールとして要求される強度が得られ、
射出成形可能なものであればよいが、例えばポリスチレ
ン、ポリオレフィン、これらをベースとした共重合体等
が用いられる。特に静電気に弱い電気・電子部品のキャ
リアテープリールとして用いる場合、上記合成樹脂にカ
ーボンの粉末や繊維又は一般の帯電防止剤を練り込み、
導電性の合成樹脂成形品とし、キャリアテープが保持す
る当該電気・電子部品を保護することが好ましい。
[考案の効果] 本考案は、以上説明した通りのものであり、次の効果
を奏するものである。
(1)巻き付け芯2に対して側板1が着脱可能であるた
め、両者を分離したまま包装、輸送、保管ができる。特
に平らな側板1を安定した状態で重ねて包装できるの
で、積み重ね状態が不安定であることによる、輸送や保
管時の側板1の反りや割れを生じる心配がないばかり
か、多重の側板1をコンパクトに包装でき、包装及び輸
送効率がよく、また保管スペースをとらない。
(2)幅の異なるテープを巻き付ける際に、それに応じ
た幅の巻き付け芯2に交換するだけで対応できるので、
多種の機械掛用テープリールを用意し、これをストック
しておく必要がなくなる。
(3)最終製品にまで組み立てる手間を要せず、製造コ
ストを引き下げることができる。
(4)嵌合孔5と嵌合突起8の嵌合長さを長くとること
ができ、しかも側板1と巻き付け芯2をしっかり密着さ
せて組み立てることができるので、高い組立強度が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る機械掛用テープリールの一実施例
を示す分解状態の斜視図である。 1:側板、2:巻き付け芯、3:中心孔、4:補助孔、5:嵌合
孔、6:肉厚部、7軸孔、8:嵌合突起、9:凹部、10:周
壁。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の側板と、1個の巻き付け芯とからな
    る合成樹脂射出成形品であって、 側板は、中心部の中心孔と、この中心孔の周囲に交互に
    等間隔で設けられた嵌合孔及び補助孔を有し、嵌合孔の
    一端側周囲は側板の片面側に突出した厚肉部となってい
    ると共に、補助孔はこの厚肉部を収容できる大きさとな
    っている一方、 巻き付け芯の両端は、中心部に設けられた軸孔の周囲が
    上記側板の厚肉部を収容できる凹部となっていて、この
    凹部内に、上記側板の嵌合孔に嵌合する嵌合突起が設け
    られており、 上記巻き付け芯の両端に、厚肉部を内側に向けた側板
    が、巻き付け芯と中心を合わせ、厚肉部を凹部に入れ、
    嵌合孔と嵌合突起を嵌合させることにより、各々着脱可
    能に取り付けられていることを特徴とする機械掛用テー
    プリール。
  2. 【請求項2】導電性の合成樹脂射出成形品であることを
    特徴とする請求項第1項の機械掛用テープリール。
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