JP2001232953A - 熱転写記録方法、装置および記録体 - Google Patents

熱転写記録方法、装置および記録体

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JP2001232953A
JP2001232953A JP2000045486A JP2000045486A JP2001232953A JP 2001232953 A JP2001232953 A JP 2001232953A JP 2000045486 A JP2000045486 A JP 2000045486A JP 2000045486 A JP2000045486 A JP 2000045486A JP 2001232953 A JP2001232953 A JP 2001232953A
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Nobuyoshi Taguchi
信義 田口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通紙に光沢のある画像安定性の良い高画質
画像を、銀塩現像プリントと同等な高速でプリントでき
ること、及び銀塩印画紙プリントと同等の低ランイング
コストを実現すること。 【解決手段】 大径及び小径ドラムを閉ループ記録中間
体で連結し、大径ドラム上に染着層転写部、各色画像記
録部を配置、閉ループ内に画像転写部を配置するととも
に、記録中間体表面に当接するクリーニング機構を有
し、このクリーニング機構が中間記録体走行に対して等
速に従動するか、減速駆動する熱転写記録方法および装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速でフルカラー
の高画質画像が低価格普通紙上に形成可能な熱転写記録
方法、装置及び記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】染料熱転写記録方法は、カラ−写真に匹
敵する高画質画像を提供できる、環境に優しく、小型・
保守・即時性の優れた記録技術である。しかし、高画質
を再現するためパルプ紙の両面を発泡ポリエステル(PE
T)フィルム等で積層した高価で選択自由度のない受像
紙基材を用いる必要がある。このような課題を解決する
ため再転写記録法が提案されている。その第1の方法は
PETフィルム等の薄い基材に受像層をコーティング等で
形成した受像層シートに画像を形成し、その画像を紙等
に再転写する方法である。しかし、この方法は薄いシー
ト基材に熱記録するため、画像のレジストレーションが
悪く、また受像シートの装置内での引き回しが実用的で
ない。第2の方法はドラムまたはベルト等の閉ループの
記録中間体を用いるものであり、ドラムを用いる方法は
特開平4−156384号公報、ベルトを用いる方法は
特開平8−67016号公報にそれぞれ開示されてい
る。これは、別に設けた染着層転写体から記録中間体上
に染着層を転写し、この染着層に染料熱転写による画像
を形成した後、紙等の受像体に染着層ごと再転写する方
法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
2の再転写記録方法において、閉ループ記録中間体にド
ラムを用いる方法(特開平4−156384号公報記載
の方法)では、高速で安定な記録走行が行える反面、最
終受像体への熱転写が紙等の背面から熱を付与するか、
ドラムの内側から加熱するため、熱制御が困難である。
また閉ループ記録中間体にベルトを用いる方法(特開平
8−67016号公報記載の方法)では、ベルト内側に
画像転写加熱源を設けられるので転写は比較的安定であ
るが、高速で安定な記録とベルトの蛇行制御に課題が生
じる。特に、不安定なベルト上に受像層を転写し、画像
記録を行う方法は記録プロセスの余裕度を低減化させ
る。また、ベルト内の加熱源にはハロゲンランプ等が用
いられたため、ベルト表面温度制御に課題が生じ、これ
もプロセス余裕度の低減化を招いていた。
【0004】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するために、本
発明の請求項1記載の発明は、基材上に染着層を有する
染着層転写体と、基材上に昇華性染料層を有する染料転
写体と、大径ドラムと小径ドラムに跨る閉ループ基材か
らなる記録中間体と、受像体とを用い、大径ドラム外周
の閉ループ外側上に複数の記録ヘッドを配置して染着層
転写部と画像記録部を構成し、閉ループ内側に画像転写
ヘッドを配置して画像転写部を構成し、染着層転写部に
おける前記染着層転写体の染着層を記録中間体上に熱転
写し、画像記録部における転写された染着層に染料転写
体の染料を熱転写記録し、前記画像転写部における記録
された染着層を受像体上に熱転写する熱転写記録方法で
あって、染着層転写部と画像記録部を大径ドラム外周上
に配置することにより転写の安定性が増すとともにダン
デム構造での記録が可能になる。また画像転写部を別途
閉ループ内側に画像転写ヘッドを配置して構成すること
により最終受像体への熱転写制御が容易になる。
【0005】本願の請求項2記載の発明は、閉ループ基
材の両側部にスプロケットホールを有する記録中間体を
用い、大径ドラム、小径ドラム及び閉ループに接する任
意ローラの両側外周部にスプロケットホールと勘合する
凸部を有する閉ループ基材蛇行防止機構を有する熱転写
記録方法であって、すべり防止と蛇行防止に効果があ
る。
【0006】本願の請求項3記載の発明は、閉ループ基
材の両側部または、片側部が接するように配置された、
テーパ状そしてまたはL字型の閉ループ基材蛇行または
斜行防止機構を有する熱転写記録方法であって、簡便な
方法で閉ループ基材斜行を制御できる。
【0007】本願の請求項4記載の発明は、大径ドラム
外周に配置した染着層転写部と画像記録部の複数の記録
ヘッドを、記録画像サイズのピッチと同等以上になるよ
う配置し、かつ、記録画像が前記閉ループ記録中間体上
全体にほぼ等間隔になるように連続記録する熱転写記録
方法であって、転写記録速度の高速化が図れるとともに
染着層転写体や染料転写体の転写体材料の使用量も少な
くすることが可能となる。
【0008】本願の請求項5記載の発明は、閉ループ基
材の回転駆動を前記大径ドラムに連結した回転駆動部で
行い、閉ループ内の小径ローラで補助駆動を行うことを
特徴とした熱転写記録方法であり、回転安定性が向上し
かつ駆動ロスが少ないという効果を有する。
【0009】本願の請求項6記載の発明は、染着層転写
部、画像記録部、画像転写部に冷間剥離機構が設けら
れ、染着層転写部及び画像転写部の冷間剥離角度が45度
以上であることを特徴とした熱転写記録方法であり、剥
離が完全に行えるという効果を有する。
【0010】本願の請求項7記載の発明は、画像転写部
において、中間転写体と受像体との剥離部が、中間転写
体内側と受像体外側の両方からニップされていることを
特徴とする熱転写記録方法であり、記録された受像層が
完全に受像体に転写し、高い高光沢画像を得ることがで
きる。
【0011】本願の請求項8記載の発明は、染着層転写
部において、染着層転写体上の染着層を任意形状に切断
して記録中間体上に転写し、画像記録部で染着層に記録
した後、画像転写部で、記録中間体上の染着層を受像体
上に全面熱転写することを特徴とする熱転写記録方法で
あり、最初に染着層を任意形状に切断して記録中間体上
に転写し、最終的に染着層を受像体上に全面熱転写する
ことにより良好な最終画像を得ることが可能となる。
【0012】本願の請求項9記載の発明は、閉ループ上
に柔軟性機能層を設けたことを特徴とする熱転写記録方
法である。
【0013】本願の請求項10記載の発明は、閉ループ
上の柔軟性機能層が、断熱性を有することを特徴とする
熱転写記録方法であり、より良好な転写が可能となる。
【0014】本願の請求項11記載の発明は、同一基材
上に染着層転写体と染料転写体が面順次に設けられたこ
とを特徴とする熱転写記録方法であり、同一ヘッドで順
次染着層転写、染料転写することが可能となり、面順次
塗工シートが使用可能であり、かつヘッド等の部品点数
を少なくすることが可能となる。
【0015】本願の請求項12記載の発明は、同一基材
上に色素の異なる染料転写体が面順次に設けられたこと
を特徴とする記載の熱転写記録方法であり、同一ヘッド
で複数の染料転写することが可能となり、面順次塗工シ
ートが使用可能であり、かつヘッド等の部品点数を少な
くすることが可能となる。
【0016】本願の請求項13記載の発明は、記録中間
体表面に当接するクリーニング機構を有し、このクリー
ニング機構が中間記録体走行に対して等速に従動する
か、減速駆動することを特徴とする熱転写記録方法であ
り、記録中間体表面のオイル等を除去し、プロセスの安
定化を図ることができる。
【0017】本願の請求項14記載の発明は、前記クリ
ーニング機構が記録中間体に接するローラ状であること
を特徴とする熱転写記録方法である。
【0018】本願の請求項15記載の発明は、記クリー
ニング機構が巻だし部と巻き取り部を有し、記録中間体
に接するシート状であることを特徴とする熱転写記録方
法であり、プロセスの長寿命化を図ることができる。
【0019】本願の請求項25記載の発明は、染着層転
写体の基材背面に滑性耐熱層を設け、基材上に熱記録ヘ
ッドにより任意形状に切断転写される染着層を設けたこ
とを特徴とする前記記載の記録方法および装置に供する
染着層転写体である。
【0020】本願の請求項26記載の発明は、染着層
が、水酸基価が30以上あるポリオール樹脂とビスフェノ
ールあ骨格を有するポリエステル樹脂と塩酢ビ共重合系
樹脂とシリコーン樹脂を含むことを特徴とする染着層転
写体であって、透明性に優れ、記録感度が高くかつ安定
的な転写が可能となる。
【0021】本願の請求項27記載の発明は、染着層
が、水酸基価が30以上あるポリオール樹脂とビスフェノ
ール骨格を有するポリエステル樹脂と塩酢ビ共重合系樹
脂とシリコーン樹脂と架橋材を含むことを特徴とする染
着層転写体である。
【0022】本願の請求項28記載の発明は、染着層が
高級脂肪酸エステルまたはその誘導体と高級脂肪酸変性
シリコーンオイルの少なくとも一方を含む染着層転写体
である。
【0023】本願の請求項29記載の発明は、記録中間
体を構成する閉ループ基材が、ポリイミドフィルムから
なることを特徴とする前記記録方法および装置に供する
記録中間体である。
【0024】本願の請求項30記載の発明は、前記ポリ
イミドフィルムの熱収縮率が0.1%以下であることを
特徴とする記録中間体であり、熱機械的に安定な記録中
間体を供する。
【0025】本願の請求項31記載の発明は、前記ポリ
イミドフィルムの伸度が60%以下であることを特徴と
する記録中間体である。
【0026】本願の請求項32記載の発明は、前記ポリ
イミドフィルムの接触角は55度以下であることを特徴
とする記録中間体であり、長寿命のプロセスに貢献す
る。
【0027】本願の請求項33記載の発明は、前記ポリ
イミドフィルムの厚さが40ミクロン以下であることを
特徴とする記録中間体であり、画像転写部の転写エネル
ギを節約できる。
【0028】本願の請求項34記載の発明は、前記ポリ
イミドフィルムで構成される閉ループ基材の外側表面
が、形状効果で粗面化されている記録中間体である。
【0029】本願の請求項35記載の発明は、前記閉ル
ープ基材が、短冊状ポリイミドフィルムの両端部をポリ
イミド系粘着テープで接合したことを特徴とする記録中
間体であり、安価な記録中間体を実現できる。
【0030】本願の請求項36記載の発明は、記録中間
体上の柔軟性機能層がフッソ系ゴムからなり、この機能
層中に断熱性多孔質部を有する記録中間体である。
【0031】本願の請求項37記載の発明は、記録中間
体の基材と柔軟性機能層間に多孔質層を有する記録中間
体である。
【0032】本願の請求項38記載の発明は、記録中間
体基材内面に耐熱滑性層を設けたことを特徴とする記録
中間体であり、記録中間体が円滑に走行する画像転写部
を構成できる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施形態の構成断
面図を示す。
【0034】直径200mm程度の大径ドラム10と直径
50mm程度以下の小径ドラムまたはローラの52、10
0、110、120、130等に跨るまたは接するベル
ト等の閉ループからなる記録中間体8が設けられてい
る。大径ドラム10外周上には染着層転写部1と画像記
録部2、3、4が配置されている。また、閉ループ内側
に画像転写部5が設けられている。1の染着層転写部は
記録ヘッド11、染着層転写体6及びその巻だし部1
2、巻き取り部13、冷間剥離機構14からなる。画像
記録部2、3、4はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)色の記録部がダンデム構造に設置されてい
る。染着層転写部1とY、M、C画像記録部2、3、4
は所定の記録サイズと同等以上の間隔をあけて配置され
ている。例えば、A6サイズ横置きであればその間隔は1
10mm程度が適当である。Y画像記録部2は記録ヘッド2
1、Y染料転写体7a、その巻だし部22、巻き取り部
23、冷間剥離機構24からなる。M画像記録部3は記
録ヘッド31、M染料転写体7b、その巻だし部32、
巻き取り部33、冷間剥離機構34からなる。C画像記
録部4は記録ヘッド41、C染料転写体7C、その巻だ
し部42、巻き取り部43、冷間剥離機構44からな
る。画像転写部5は、記録ヘッド51、小径ドラム5
2、冷間剥離機構部の補助駆動ローラー100、ニップ
ローラ101、受像体9、受像体巻だし部91からな
る。
【0035】記録中間体の駆動は大径ドラム10に連動
される駆動装置で主駆動するとともに、ローラ100を
補助駆動することにより行う。記録中間体ベルトの主駆
動力は大径ドラム表面のゴム弾性体11とベルト基材背
面との摩擦力で行われる。補助駆動の周速を主駆動より
早くすると閉ループ基材に大きな張力が掛かった場合で
も安定になる。
【0036】クリーニング機構500は、ガイドローラ
110、従動または駆動ローラ111、クリーニングシ
ート112、クリーニングシートの巻だし部113と巻
き取り部114からなっている。
【0037】130は記録中間体ベルト8の張力調整ロ
ーラを示す。140は蛇行または斜行防止機構で、スプ
ロケット方式を採用しない場合の有効な実施例である。
【0038】図2は大径ドラム10の1実施例の横断面
図を示す。ドラム表面の円周方向にはその外周部を除い
てゴム硬度60ないし70度のゴム等の弾性体11が設
けられ、ドラム最外周部の円周方向には記録中間体8の
スプロケットホール84と勘合する凸部12が形成され
ている。スプロッケト方式を採用しない場合は、記録中
間体の幅を狭くして用いる。
【0039】スプロケット方式の記録中間体ベルトの主
な駆動力は大径ドラム表面のゴム弾性体11とベルト基
材背面との摩擦力で行われるが、すべり成分はベルト基
材のスプロケットホール84と勘合する大径ドラムの凸
部機構12により防止される。この84と12からなる
機構は同時にベルト基材の蛇行防止機能も果たしてい
る。
【0040】記録中間体8はポリイミド等の熱機械的に
安定なフィルムのみでも良い。
【0041】図3は記録中間体の他の実施例を示す。こ
こではベルト状基材81とその表面の機能層82、スプ
ロケットホール84からなり、必要に応じて基材背面に
耐熱滑性層83を設けられる。
【0042】図4に染着層転写体6の構成断面図を示
す。基材61の背面に滑性耐熱層62を設け、基材表面
には染着層64が一般に5から9ミクロンの厚さで全面
形成されている。必要に応じて剥離層63が基材と染着
層間に設けられる。
【0043】図5は記録中間体蛇行(または斜行)防止
機構140の1例を示す。141,142はテーパ条機
構で、記録中間体ベルトが斜行しテーパ部に乗り上げる
と、押し戻される機能がある。
【0044】染料転写体7(7a、7b、7c)は、通常
の昇華プリンタに搭載されるインクシートが用いられ
る。
【0045】また、記録ヘッドは画像記録用の市販端面
ヘッド(解像度は一般に300dpi)が用いられ、画像転写
部の画像転写ヘッドにはC端面ヘッド(コーナーヘッ
ド)が用いられる。染着層転写用ヘッドは端面またはC
端面ヘッドが用いられる。
【0046】次に全体のプロセス動作を説明する。ま
ず、染着層転写部1において、画信号に基づき画像サイ
ズより少し大きめの任意サイスの染着層64が記録中間
体8上に切断転写される。この切断転写された染着層の
先端が画像記録部2にくるとY画像の記録が開始され
る。同様に順次画像記録部3、4でM、Cの画像が同一
染着層上に形成される。最後に画像転写部5で普通紙等
任意の受像体9上に3色記録された染着層が全面転写さ
れ、目的の画像が得られる。このプロセスは順次連続行
われるので、5ヘッドは同時に駆動されている。従っ
て、例えばY記録時には同時に次の画面の染着層転写動
作が行われている。連続記録時、記録中間体上にはほぼ
全面に、等間隔に画像が配列されている。即ち、高速の
連続プリントが可能となる。300dpiの分解能のライ
ン記録ヘッドを用いて、5ms/ラインの速度でA6サイ
ズ横置きの記録を行うと、最初のプリントは30ないし
40秒かかるが、連続プリント時には7ないし10秒以
内に1枚が形成され、4分以内に24枚のプリントが可
能である。
【0047】更に、各部の詳細プロセスを説明する。染
着層転写部1において、記録ヘッド11の上流から大径
ドラム10に沿うようにして染着層転写体6が挿入さ
れ、記録ヘッド11で任意形状の切断エネルギを印可さ
れた後、ファン等で冷却され14の冷間剥離機構で45
度以上の急峻な角度で染着層転写体6がドラム上のベル
ト面から引き剥がされ、染着層のみがベルト上に転写さ
れる。染着層の切断転写は、切断開始上流からの余熱と
切断開始点での急峻な過大エネルギとその後の熱履歴制
御を付与して行われる。上記冷間剥離角度は60度以
上、好ましくは90度以上が安定な染着層転写が行われ
る。
【0048】Y、M、Cの画像記録は通常の方法による
が、染着層は記録中間体8上に準安定的に固定されてい
るだけなので、染料転写体の引き剥がし時は充分冷却さ
せる必要があり、図の24、34、44部の冷間剥離プ
ロセスが重要である。
【0049】画像転写部5に置いても、画像転写後の冷
間剥離は特に重要であり、転写ヘッド51の位置と補助
駆動ローラでもある剥離ローラ100までの距離は充分
離す必要がある。画像全部が転写してから受像体9を記
録中間体8から離すと効果が大きい。また、剥離点が明
確になるように、ニップローラ101で受像体91と記
録中間体8を押圧すると、安定な染着層の受像体への画
像転写が行われる。
【0050】再度、染着層が転写される迄に、記録中間
体8上をクリニング機構部で清浄すると安定なプロセス
が実現できる。クリーニング機構500は111をクリ
ーニングローラとして用いてもよく、クリーニングシー
ト112を用いてもよい。ロールでもシートでも、記録
中間体速度より1/n(nは整数)になるように減速す
ると、クリーニング効果が大きい。クリーニングは、ベ
ルト上のゴミ等異物の除去や、プロセスの途中各部材料
からにじみ出るオイル成分の除去のため重要である。
【0051】尚、大径ドラム上の画像記録部は1記録ヘ
ッドと、Y、M、Cインク面が面順次に形成されたイン
クシートを用いる構成であってもよい。これにより記録
エンジンそのものを小型にできる。
【0052】次に各部の構成材料について述べる。
【0053】記録中間体8の基材は25から50μmの
ポリイミドフィルム基材が適当である。ポリイミドフィ
ルムには直接ヘッドの熱が印加されるので、普通グレー
ド(カプトン100H、東レデュポン製)より熱機械安
定性の優れたものが好ましい。本目的には特に、熱収縮
率、伸度の小さいものが適切である。25ミクロンを例
にとると、東レデュポン製のカプトン100V、や10
0EN、宇部興産製のユーピレックス25S等が好まし
い。この中でも、特に100ENは優れている。100EN
の熱収縮率(ASTM D-1204)は0.02%で100Hの
0.3%と比較すると、かなり優れている。また100
ENの伸度(ASTM D-882)は、100Hの80%に対して
57%とすぐれている。また、接触角も製膜直後は55
度であるが、プラズマやコロナ処理により40度以下に
することが可能になり、このような高接着処理後、使用
するのが好ましい。また、製膜後200℃以上のアニー
リングをすることにより、熱的安定性も向上する。
【0054】スプロケット方式の場合は、スプロケット
ホール部84ではポリイミドフィルムを2重にして強度
を付与することが好ましい。
【0055】その他、アラミドフィルム、ポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイト
(PPS)などの耐熱フィルムも使用可能である。
【0056】本目的の場合は、ポリイミドフィルム単独
の使用も可能であるが、上層に機能層を形成しても良
い。機能層82はフッソ系ゴムやシリコーン系ゴムを5
ないし30μmの薄さに形成したものが用いられる。フ
ッソ系ゴムとしては、カーボンや酸化マグネシウム等の
微粒子を含むフッ化ビニリデン・6フッ化プロピレン・
4フッ化エチレンの3元共重合体フッソゴム(バイト
ン)などが有効である。また、ポリテトラフルオロエチ
レン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体、ビニリデンフルオライド・ヘ
キサフルオロプロピレン系のフッソ樹脂、フッソゴム等
も有用である。シリコーンゴムとしては、各種コーティ
ング用、剥離紙用、粘着剤用の付加重合または縮合重合
して製膜可能なものが好ましい。
【0057】記録感度を高める機能層構成として、閉ル
ープ基材表層側に多孔性の層を設け、この上に平滑な柔
軟性ゴム層を設けると良い。フッソ系材料で構成する場
合は、下層にカーボン等の微粒子の多い多孔性層を設
け、上層に微粒子含有量の少ない平滑なゴム層を形成す
ることにより実現できる。
【0058】染着層転写体6の基材61及び背面層62
は染料転写体と同等のものが用いられる。基材61とし
て、6ないし12μmのポリエステル(PET)フィルムが
一般的である。背面層62はアクリルポリオール系樹
脂、可塑系樹脂、架橋剤の他、タルク・シリカ等の微粒
子、各種シリコーンオイル等の組成物で構成される架橋
系樹脂層が約1μmに形成される。基材表面の染着層6
4としては、画質・感度・切断転写性・記録中間体機能
層82との準安定接着性等を考慮した組成物が用いられ
る。
【0059】上記組成物の基本骨格はアクリルポリオー
ル系樹脂と低分子ポリエステル系樹脂とからなる2元相
溶系透明樹脂層である。塩酢ビ系樹脂を加えて3元相溶
透明樹脂系も有用であるその他、各種の添加材が加えら
れた場合も染着層または、塗料として全体として相溶系
で構成される。
【0060】従来、透明性の優れるアクリル(メタクリ
ル)系樹脂は昇華プリンタに一般的に使われる色素染着
性が少なく、受像層材料に用いられなかった。しかし、
水酸基等の官能基を多く含むアクリルポリオール系樹脂
は、色素染着性が増加することに着目し、染着層の膜強
度を保つ骨格樹脂に選定した。
【0061】また、一般の(飽和線状)ポリエステル樹
脂(数平均分子量Mn約2万)は色素染着性の高いことで
知られているが、粘着性が高すぎ、これを主たる受像層
樹脂に使うためには剥離付与材選択に多くの困難が伴っ
た。また、上記アクリルポリオール系樹脂と併用すると
相溶性が不充分で、平滑で透明な製膜ができない。そこ
で、Mnが1万以下の低分子ポリエステル樹脂を採用する
ことにより、相溶性を向上させることができると共に、
ビスフェノールA骨格を導入することにより剥離性も付
与することができる。酸成分としてマレイン酸を、グリ
コール成分としてビスフェノールAのエチレンまたはプ
ロピレングリコール付加物の骨格を有するポリエステル
樹脂は特に優れている。これにより染着性と膜強度の高
いアクリルポリオールとポリエステルの相溶2元系透明
樹脂層を実現できた。
【0062】塩酢ビ系樹脂は、色素染着性と自己剥離性
(色材層と受像層間の剥離性)に優れているが、染着記
録された画像安定性に課題があり、単独では用いにくく
受像層補助樹脂として用いられていた。アクリルポリオ
ール/ポリエステル相溶樹脂系に塩酢ビ系樹脂を加える
ことにより、更に染着性と剥離性を付与した3元相溶系
を実現できる。水酸基を有する塩酢ビ系樹脂を採用する
とその効果が増大する。
【0063】上記2元または3元相溶系樹脂層に更に柔
軟性と剥離性を付与するためにシリコーン樹脂を導入す
ると効果が大きい。シリコーン樹脂として、アルキド変
成やポリエステル変成、アクリル変成したものは染着性
と耐候性を向上出きる。また、水酸基またはメトキシ基
を有する変性用シリコーン樹脂を用いても良い。これら
官能基を有するものは、上記2元または3元相用樹脂系
とソフトなネットワークを作り安定な経時変化の少ない
染着層の剥離性が得られる。また、樹脂層製膜性(レベ
リング性)も改善される。
【0064】上記相溶樹脂系とシリコーン樹脂の構成樹
脂が全て水酸基を有すると、染着層全体がソフトなネッ
トワークを構成し、柔軟で強靱な染着層を形成できる。
【0065】上記染着層に更に、高速記録(高温記録)
適性を付与するために架橋材を含有する部分架橋樹脂系
を構成することもできる。架橋材として、ポリイソシア
ネート化合物が有用で、ポリオール等と反応してウレタ
ン結合を染着層膜内に形成し、強靱で可撓性のある架橋
膜を形成する。
【0066】上記染着層には、必要に応じて高級脂肪酸
エステルや脂肪酸変性シリコーンオイルなどの樹脂相溶
分散促進材を添加してもよい。
【0067】更に、染着層の各構成要素について詳述す
る。
【0068】ポリオールは1分子中に活性水素基(-OH,
=NH2)等の官能基を2個以上持つ高分子の総称で、ア
クリルポリオールの他ポリエーテル系、ポリエステル系
等がある。アクリルポリオールは水酸基等を持つアクリ
ルモノマーとアクリル酸エステルとの共重合アクリル樹
脂である。本発明には特に、水酸基価が30以上、望まし
くは約50で、ガラス転移点(Tg)が40℃から70℃、望ま
しくは50℃から60℃の物性値を持つ透明樹脂が好まし
い。
【0069】低分子ポリエステル樹脂は、数平均分子量
が1万以下、望ましくは6000以下が好ましい。Tgは50℃
から70℃が好ましい。また、水酸基価は10から70程度有
するものが好ましい。
【0070】塩酢ビ系樹脂は、塩化ビニル/酢酸ビニル/
ビニルアルコールの共重合樹脂が適する。Tgは60℃から
80℃程度が好ましく、水酸基を含むほうが好ましい。
【0071】官能基を有する樹脂変性用シリコーン樹脂
の水酸基価は3から10が好ましい。メトキシ基含有でも
効果が期待できる。
【0072】混合樹脂分散促進材または剥離材として添
加効果がある高級脂肪酸エステルは、ステアリン酸ブチ
ル等の高級脂肪酸のアルコールエステルや水酸基を有す
る多塩基酸のアルコールエステルなどが用いられる。
【0073】染着層を部分架橋系にするために、架橋材
として一般的なポリイソシアネート(1分子中にイソシ
アネート基-NCOを2個以上持つ化合物)が用いられる。
イソシアネート量は樹脂合計に対して5重量%以下で十分
な効果を発揮する。望ましくは2重量%以下で十分であ
る。トリレンジイソシアネート(TDI)と多官能アルコ
ール類から得られるポリイソシアネート化合部の酢酸エ
チル溶液であるコロネートL(日本ポリウレタン工業社
製)や、ヘキサメチレンジイソシアネートを原料とした
コロネートHX(日本ポリウレタン工業社製)が有効であ
る。
【0074】上記染着層組成物に、各種光安定剤や紫外
線吸収剤、クエンチャー、酸化防止剤等を配合すると、
画像安定性が向上する。特に、光安定剤としてヒンダー
ドアミン系安定剤(HALS)を、紫外線吸収剤(UVA)と
してサリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ
ール系UVAの組み合わせが有効である。UVAとしては、ベ
ンゾトリアゾール系が特に効果が大きい。
【0075】染着層は単層で構成されるだけでなく、必
要に応じて機能分離して2層以上の層構成でもよい。2
層の場合、上層の樹脂層の表面エネルギーは下層より高
いものが用いられる。前述の単層組成物をベースに考え
る場合、上層はポリエステル成分が多く、下層は塩酢ビ
成分を多くすると、上下層に表面エネルギの差を設ける
ことができ、染着層の記録中間体上への転写及び色材の
記録に安定性がより付与される。
【0076】7a,7b,7cの染料転写体の昇華染料と樹脂か
らなる色材層はそれぞれ、Y,M,Cの色材層が単独でベタ
塗り印刷される。Y昇華染料としては、キノフタロン系
・スチリル系・ピリドンアゾ系の色素が2種類以上混合
したものを用いる。M色素としてはイミダゾールアゾ系
の末端基の若干異なるものが2種類以上混合される。必
要に応じてアントラキノン系色素を混合してもよい。C
色素としては複数のインドアニリン系色素と補色用とし
てアントラキノン系色素を混合したものが用いられる。
【0077】色材層の結着樹脂としては、アクリロニト
リルスチレン共重合体(AS)樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、一液性エポキ
シ樹脂やその混合組成物が一般的である。特に、AS樹脂
の内、アクリロニトリル樹脂成分が一般グレード(約2
3%)より多い約30重量%含有するものは基材との接
着力や耐熱性が優れ、染着層との張り付きが少なく本記
録プロセスのため安定に使用できる。
【0078】クリニング材としては、プラスチックまた
はパルプからなる不織布を用いると効果が大きい。パル
プ材としては、一般のクッキングペーパ等が使用できる
(呉羽化学製、ネオラーヌ。 王子製紙製、リード
等)。プラスチック材としてはポリプロピレン(P
P)、ポリエステル系(PET)、アクリル系、アラミド
系やそれらの混合品の不織布が用いられる。その厚さは
10ないし200ミクロンのものが有効である。混合品
としては、PP/PET系(ユニセル社製、B、BTタイ
プ)、アラミド/ポリエステル系(帝人社製、コーネッ
クスMXシリーズ)がある。アラミド/ポリエステル系
の混合品は40/60,30/70等の混合比率で、厚
さ50ないし100ミクロンの製品があるが、いずれも
有効である。また、ロール状のクリーニング材として
は、気孔率10%から50%のシリコーンゴムが好まし
い(トーヨポリマ社製、ローレンS)。またゴム硬度は
20度以下が適当である。シリコーンゴム中に低分子の
オイル成分のないものまたは少ないものが好ましい。
【0079】尚、染着層転写体、染料転写体、記録中間
体を総称して記録体と呼ぶことがある。
【0080】
【実施例】実施例に基づいて、更に詳述する。 (第1の実施例) ・装置設計:大径ドラム10は直径200mm、幅260m
m、表層ゴム硬度70度の周りに、110mm間隔で染着層転
写部、Y,M,C画像記録部を配置。転写部、記録部は端面
ヘッド(A4サイズ、300dpi)、剥離機構、ロール巻出し
・巻き取り機構を具備。大径ドラム外周部にスプロケッ
トホール勘合突起機構を具備。52の画像転写ドラム径
は50mm、100の画像剥離ローラ(補助駆動ローラ)
径は20mm、ニップローラ101の径は10mm、転写ヘ
ッドはコーナーヘッド(A4、300dpi)を採用。補助駆動
ローラ100とガイドローラ110の間に張力調整ロー
ラ130を設けた。 ・記録中間体:25μm、幅260mmのポリイミドフィルムベ
ルトの両側部を50μmの厚さにし、その部分に前記大径
ドラム突起機構と勘合するスプロケットホールを形成。
25μm部分の表層には、以下の処方の機能層を下層5μ
m、上層10μmの厚さに形成した。 ・機能層:下層多孔層塗料組成物 フッソゴム(バイトンB、昭和電工デュポン社)・・・・・ 10重量部 カーボン(MTカーボンN-990、cancarb 社)・・・・・・・・ 5重量部 酸化マグネシュウム(キョウーワマグ30、共和化学社)・・ 5重量部 ポリアミン架硫材・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.4重量部 メチルイソブチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・ 40重量部 以上の組成物をポリイミド上にダイコータで塗工乾燥
し、下層を形成した。この上に上記組成物のカーボン量
を2重量部、酸化マグネシウム量を1重量部にした組成
物を上層塗料組成物とし、下層と同様に被膜を形成し機
能層上層とした。 ・染着層転写体:基材として市販の12μm厚さの重剥離
の剥離PETフィルム(180度剥離力30g/インチ)を用い、
その上に下記組成物の染着層を5μmの厚さに形成し
た。
【0081】 アクリルポリオール樹脂・・・・・・・・12重量部 低分子ポリセステル樹脂・・・・・・・・14重量部 塩酢ビ樹脂・・・・・・・・・・・・・・14重量部 水酸基含有シリコーン樹脂・・・・・・・ 4重量部 高級脂肪酸エステル・・・・・・・・・・ 2重量部 脂肪酸変性シリコーンオイル・・・・・・0.3重量部 HALS・・・・・・・・・・・・・・・・・2重量部 ベンゾヘノン系UVA・・・・・・・・・・ 2重量部 溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・80重量部 また、基材背面にはインクシートと同じ滑性耐熱層を設
けた。インクシート:6μmのPETの背面に下記滑性耐熱
層を1μm設け、基材表面には以下のインクを用いて0.8
μmのYインク層を形成した。
【0082】 ピリドンアゾ系Y色素・・・・・・・・・・2重量部 キノフタロン系Y色素・・・・・・・・・・1重量部 AS 樹脂(ダイセル製、セビアンN-080。AN成分が30重量%)・・・4重量部 溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・15重量部 同様にして、M,Cインキを製造し、それぞれのインクシ
ートを作製した。 ・滑性耐熱層:下記の塗料を用い1μmの滑性耐熱層を
形成した。
【0083】 アクリルポリオール樹脂・・・・・・・・・・8重量部 AS樹脂(上記色材用と同じもの)・・・・・・2重量部 変性シリコーンオイル・・・・・・・・・・・10重量部 タルク・・・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部 記録実験:染着層転写部で5ms/ラインの速度でA6横サイ
ズ(幅150mm、長さ100mm)の染着層を記録中間体上に切
断転写した後、染着層先頭部がY記録部ヘッド直下に来
た時、Y記録を開始し、順次M,C記録を行った。最後に
画像転写部で普通紙(キャストコート紙、日本製紙製エ
スプリコートC)上に記録された染着層を全面転写し
て、光沢のある高画質画像を得た。プリント速度は1枚
目が35秒で、連続時は8秒であった。当然のことなが
ら、連続記録時は5ヘッドが同時に駆動されている。 (第2の実施例) 装置設計:大径ドラム10は直径200mm、幅260mm、
表層ゴム硬度70度の周りに、110mm間隔で染着層転写
部、Y,M,C画像記録部を配置。転写部、記録部は端面ヘ
ッド(A4サイズ、300dpi)、剥離機構、ロール巻出し・
巻き取り機構を具備。 52の画像転写ドラム径は50
mm、100の画像剥離ローラ(補助駆動ローラ)径は2
0mm、ニップローラ101の径は10mm、転写ヘッドは
コーナーヘッド(A4、300dpi)を採用。更にクリーニン
グ部において、記録中間体ベルトと同幅のクリーニング
シートを用い、その速度をベルト速度の1/10になる
ように巻だしロール113、巻き取りロール114の条
件を設定した。また、補助駆動ローラ100とガイドロ
ーラ110の間にテーパ状の記録中間体ベルト斜行機構
140を設けた。 記録中間体:25μm、幅260mmのポリイミドフィルムベル
トのみを用いて、記録中間体ベルトとした。ポリイミド
フィルムとしては、カプトン100ENを用い、プラズマ
で高接着処理を、250℃の熱処理をした。長さ116
0mmの両端部を当接し、幅20mmのポリイミド粘着テープ
(日東電工製NO.360PC)で接合してベルト状にした。 ・染着層転写体:基材として市販の12μm厚さの重剥離
の剥離PETフィルム(180度剥離力30g/インチ)を用い、
その剥離層上に下記組成物の染着層を6−8μmの厚さ
に形成した。
【0084】 アクリルポリオール樹脂・・・・・・・・12重量部 低分子ポリセステル樹脂・・・・・・・・14重量部 塩酢ビ樹脂・・・・・・・・・・・・・・14重量部 アルキド変性シリコーン樹脂・・・・・・ 4重量部 高級脂肪酸エステル・・・・・・・・・・ 1重量部 ベンゾヘノン系UVA・・・・・・・・・・ 2重量部 溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・80重量部 また、基材背面にはインクシートと同じ滑性耐熱層を設
けた。 インクシート:6μmのPETの背面に下記滑性耐熱層を1
μm設け、基材表面には以下のインクを用いて0.8μmの
Yインク層を形成した。
【0085】 ピリドンアゾ系Y色素・・・・・・・・・・2重量部 キノフタロン系Y色素・・・・・・・・・・1重量部 AS 樹脂(ダイセル製、セビアンN-080。AN成分が30重量%)・・・4重量部 溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・15重量部 同様にして、M,Cインキを製造し、それぞれのインクシ
ートを作製した。 ・滑性耐熱層:下記の塗料を用い1μmの滑性耐熱層を
形成した。
【0086】 アクリルポリオール樹脂・・・・・・・・・・8重量部 AS樹脂(上記色材用と同じもの)・・・・・・2重量部 変性シリコーンオイル・・・・・・・・・・・0.5重量
部 タルク・・・・・・・・・・・・・・・・・・1重量部 溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部 記録実験:染着層転写部で5ms/ラインの速度でA6横サイ
ズ(幅150mm、長さ100mm)の染着層を記録中間体上に切
断転写した後、染着層先頭部がY記録部ヘッド直下に来
た時、Y記録を開始し、順次M,C記録を行った。最後に
画像転写部で普通紙(キャストコート紙、日本製紙製エ
スプリコートFM及びFP)上に記録された染着層を全
面転写して、光沢のある高画質画像を得た。プリント速
度は1枚目が35秒で、連続時は7秒であった。当然の
ことながら、連続記録時は5ヘッドが同時に駆動されて
いる。
【0087】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の発明に
よれば、染着層転写部と画像記録部を大径ドラム外周上
に配置することにより転写の安定性が増加し、かつ、画
像転写部を別途閉ループ内側に画像転写ヘッドを配置し
て構成することにより最終受像体への熱転写制御が容易
になった。また、記録中間体表面に当接するクリーニン
グ機構を有し、このクリーニング機構が中間記録体走行
に対して等速に従動するか、減速駆動することにより、
記録中間体表面のオイル等を除去し、プロセスの安定化
を図ることが可能になった。
【0088】以上の結果、普通紙に光沢のある画像安定
性の良い高画質画像が、銀塩現像プリントより即時的に
高速で得られた。また、単独インクロール及び普通紙使
用のため、銀塩印画紙プリントと同等のランニングコス
トが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成断面図
【図2】記録中間体ドラムの構成断面図
【図3】記録中間体シートの構成断面図及び上面図
【図4】染着層転写体の構成断面図
【図5】蛇行防止機構を示す図
【符号の説明】
1 染着層転写部 2、3、4 画像記録部 5 画像転写部 6 染着層転写体 7(7a,7b,7c) 染料転写体 8 記録中間体 9 受像体 10 大径ドラム 12 スプロケットホール勘合凸部機構 112 クリーニングシート 130 張力調整ローラ 140 蛇行防止機構 500 クリーニング機構

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に染着層を有する染着層転写体と、
    基材上に昇華性染料層を有する染料転写体と、大径ドラ
    ムと小径ドラムに跨る閉ループ基材からなる記録中間体
    と、受像体とを用い、前記大径ドラム外周上の閉ループ
    外側に複数の記録ヘッドを配置して染着層転写部と画像
    記録部を構成し、前記閉ループ内側に画像転写ヘッドを
    配置して画像転写部を構成し、前記染着層転写部におけ
    る前記染着層転写体の染着層を前記記録中間体上に熱転
    写するプロセスと、前記画像記録部における転写された
    染着層に染料転写体の染料を熱転写記録するプロセス
    と、前記画像転写部における記録された染着層を受像体
    上に熱転写するプロセスを有することを特徴とする熱転
    写記録方法。
  2. 【請求項2】閉ループ基材の両側部にスプロケットホー
    ルを有する記録中間体を用い、前記大径ドラム、小径ド
    ラム及び閉ループに接する任意ローラの両側外周部にス
    プロケットホールと勘合する凸部を有する閉ループ基材
    蛇行及び滑り防止機構を有することを特徴とする請求項
    1に記載の熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】閉ループ基材の両側部または、片側部が接
    するように配置された、テーパ状そしてまたはL字型の
    閉ループ基材蛇行または斜行防止機構を有する請求項1
    に記載の熱転写記録方法。
  4. 【請求項4】大径ドラム外周に配置した染着層転写部と
    画像記録部の複数の記録ヘッドを、記録画像サイズのピ
    ッチと同等以上になるよう配置し、かつ、記録画像が閉
    ループ記録中間体上全体にほぼ等間隔になるように連続
    記録することを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れかに記載の熱転写記録方法。
  5. 【請求項5】閉ループ基材の回転駆動を大径ドラムに連
    結した回転駆動部で行い、閉ループ内の小径ローラで補
    助駆動を行うことを特徴とした請求項1から4のいずれ
    かに記載の熱転写記録方法。
  6. 【請求項6】染着層転写部、画像記録部、画像転写部に
    冷間剥離機構が設けられ、染着層転写部及び画像転写部
    の冷間剥離角度が45度以上であることを特徴とする請求
    項1から請求項5のいずれかに記載の熱転写記録方法。
  7. 【請求項7】画像転写部において、中間転写体と受像体
    との剥離部が、中間転写体内側と受像体外側の両方から
    ニップされていることを特徴とする請求項1から6記載
    の熱転写記録方法。
  8. 【請求項8】染着層転写部において、染着層転写体上の
    染着層を任意形状に切断して記録中間体上に転写し、画
    像記録部で染着層に記録した後、画像転写部で、記録中
    間体上の染着層を受像体上に全面熱転写することを特徴
    とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の熱転写
    記録方法。
  9. 【請求項9】閉ループ上に柔軟性機能層を設けたことを
    特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の熱
    転写記録方法。
  10. 【請求項10】閉ループ上の柔軟性機能層が、断熱性を
    有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれ
    かに記載の熱転写記録方法。
  11. 【請求項11】同一基材上に染着層転写体と染料転写体
    が面順次に設けられたことを特徴とする請求項1から請
    求項10のいずれかに記載の熱転写記録方法。
  12. 【請求項12】同一基材上に色素の異なる染料転写体が
    面順次に設けられたことを特徴とする請求項1から請求
    項11のいずれかに記載の熱転写記録方法。
  13. 【請求項13】記録中間体表面に当接するクリーニング
    機構を有し、このクリーニング機構が中間記録体走行に
    対して等速に従動するか、減速駆動することを特徴とす
    る請求項1から請求項12のいずれかに記載の熱転写記
    録方法。
  14. 【請求項14】前記クリーニング機構が記録中間体に接
    するローラ状であることを特徴とする請求項13に記載
    の熱転写記録方法。
  15. 【請求項15】前記クリーニング機構が巻だし部と巻き
    取り部を有し、記録中間体に接するシート状であること
    を特徴とする請求項13に記載の熱転写記録方法。
  16. 【請求項16】基材上に染着層を有する染着層転写体
    と、基材上に昇華性染料層を有する染料転写体と、大径
    ドラムと小径ドラムに跨る閉ループ基材からなる記録中
    間体と、受像体とを用い、前記大径ドラム外周の閉ルー
    プ外側に複数の記録ヘッドを配置して染着層転写部と画
    像記録部を構成した熱記録装置。
  17. 【請求項17】閉ループ基材の両側部にスプロケットホ
    ールを有する記録中間体を用い、大径ドラム、小径ドラ
    ム及び閉ループに接する任意ローラの両側外周部にスプ
    ロケットホールと勘合する凸部を有する閉ループ基材蛇
    行及び滑り防止機構を有することを特徴とする請求項1
    1に記載の熱転写記録装置。
  18. 【請求項18】閉ループ基材の両側部または、片側部が
    接するように配置された、テーパ状そしてまたはL字型
    の閉ループ基材蛇行または斜行防止機構を有する請求項
    16に記載の熱転写記録装置。
  19. 【請求項19】閉ループ基材の回転駆動を大径ドラムに
    連結した回転駆動部で行い、閉ループ内の小径ローラで
    補助駆動を行うことを特徴とした請求項16から請求項
    18のいずれかに記載の熱転写記録装置。
  20. 【請求項20】染着層転写部、画像記録部、画像転写部
    に冷間剥離機構が設けられていることを特徴とする請求
    項16から請求項19のいずれかに記載の熱転写記録装
    置。
  21. 【請求項21】画像転写部の冷間剥離機構が、中間転写
    体内側と受像体外側の両方からニップされる構成を有す
    ることを特徴とする請求項16から請求項20のいずれ
    かに記載の熱転写記録装置。
  22. 【請求項22】中間記録体表面に当接するクリーニング
    機構を有し、このクリーニング機構が中間記録体走行に
    対して等速に従動するか、減速駆動する構成であること
    を特徴とする請求項16から請求項21のいずれかに記
    載の熱転写記録装置。
  23. 【請求項23】前記クリーニング機構が中間記録体に接
    するローラ状であることを特徴とする請求項22に記載
    の熱転写記録装置。
  24. 【請求項24】前記クリーニング機構が巻だし部と巻き
    取り部を有し、中間記録体に接するシート状であること
    を特徴とする請求項22に記載の熱転写記録装置。
  25. 【請求項25】染着層転写体の基材背面に滑性耐熱層を
    設け、基材上に熱記録ヘッドにより任意形状に切断転写
    される染着層を設けたことを特徴とする請求項1から請
    求項24のいずれかに記載の記録方法および装置に供す
    る染着層転写体。
  26. 【請求項26】染着層が、水酸基価が30以上あるポリオ
    ール樹脂とビスフェノール骨格を有するポリエステル樹
    脂と塩酢ビ共重合系樹脂とシリコーン樹脂を含むことを
    特徴とする請求項25に記載の染着層転写体。
  27. 【請求項27】染着層が、水酸基価が30以上あるポリオ
    ール樹脂とビスフェノール骨格を有するポリエステル樹
    脂と塩酢ビ共重合系樹脂とシリコーン樹脂と架橋材を含
    むことを特徴とする請求項26に記載の染着層転写体。
  28. 【請求項28】染着層が高級脂肪酸エステルまたはその
    誘導体と高級脂肪酸変性シリコーンオイルの少なくとも
    一方を含む請求項25から請求項27のいずれかに記載
    の染着層転写体。
  29. 【請求項29】記録中間体を構成する閉ループ基材が、
    ポリイミドフィルムからなることを特徴とする請求項1
    から請求項24のいずれかに記載の記録方法および装置
    に供する記録中間体。
  30. 【請求項30】前記ポリイミドフィルムの熱収縮率が
    0.1%以下であることを特徴とする請求項29に記載
    の記録中間体。
  31. 【請求項31】前記ポリイミドフィルムの伸度が60%
    以下であることを特徴とする請求項29または請求項3
    0記載の記録中間体。
  32. 【請求項32】前記ポリイミドフィルムの接触角は55
    度以下であることを特徴とする請求項29から請求項3
    1のいずれかに記載の記録中間体。
  33. 【請求項33】前記ポリイミドフィルムの厚さが40ミ
    クロン以下であることを特徴とする請求項29から請求
    項32のいずれかに記載の記録中間体。
  34. 【請求項34】前記ポリイミドフィルムで構成される閉
    ループ基材の外側表面が、形状効果で粗面化されている
    ことを特徴とする請求項29から請求項33のいずれか
    に記載の記録中間体。
  35. 【請求項35】前記閉ループ基材が、短冊状ポリイミド
    フィルムの両端部をポリイミド系粘着テープで接合した
    ことを特徴とする請求項29から請求項34のいずれか
    に記載の記録中間体。
  36. 【請求項36】記録中間体上の柔軟性機能層がフッソ系
    ゴムからなり、この機能層中に断熱性多孔質部を有する
    請求項1から請求項24のいずれかに記載の記録方法お
    よび装置に供する記録中間体。
  37. 【請求項37】記録中間体の基材と柔軟性機能層間に多
    孔質層を有する請求項36に記載の記録中間体。
  38. 【請求項38】記録中間体基材内面に耐熱滑性層を設け
    たことを特徴とする請求項36または請求項37に記載
    の記録中間体。
  39. 【請求項39】前記クリーニングシートまたはクリーニ
    ングロールがプラスチックまたはパルプからなる不織布
    であることを特徴とする請求項13、14、15、2
    2、23、24のいずれかに記載の熱転写記録方法また
    は装置に供するクリーニング材。
  40. 【請求項40】前記クリーニングロールが気孔率10%
    以上であり、そしてまたは硬度20度以下のシリコーン
    ゴムであることを特徴とする請求項13、14、15、
    22、23、24記載の熱転写記録方法または装置に供
    するクリーニング材。
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