JP2001231581A - KiSS−1ペプチドの製造法 - Google Patents

KiSS−1ペプチドの製造法

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JP2001231581A
JP2001231581A JP2000386773A JP2000386773A JP2001231581A JP 2001231581 A JP2001231581 A JP 2001231581A JP 2000386773 A JP2000386773 A JP 2000386773A JP 2000386773 A JP2000386773 A JP 2000386773A JP 2001231581 A JP2001231581 A JP 2001231581A
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peptide
amino acid
kiss
terminus
protein
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JP2000386773A
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English (en)
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Masato Suenaga
正人 末永
Takahisa Yamada
隆央 山田
Tadashi Nishimura
紀 西村
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規生理活性ペプチド(KiSS−1ペプチ
ド)またはその塩を工業的かつ大量に製造するのに有利
な製造法を提供する。 【解決手段】N末端にシステインを有する蛋白質または
ペプチドのN末端にKiSS−1ペプチドを連結した融
合蛋白質またはペプチドをシステイン残基のアミノ酸側
のペプチド結合の切断反応に付すことを特徴とするKi
SS−1ペプチドまたはその塩の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融合蛋白質または
ポリペプチドを製造し、次いで該融合蛋白質またはポリ
ペプチドをペプチド結合の切断反応に付すことにより、
KiSS−1ペプチドまたはその塩を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】遺伝子組換え技術を用いて、ペプチドを
製造するに際しては、ペプチドが細胞内で、分解を受け
やすいために、融合蛋白質の形で発現させることがしば
しば行なわれている。融合蛋白質からの目的ペプチドの
切り出しには、ブロムシアンを用い化学的に切断する方
法(イタクラら、Science, 198, 1056(1977))、ファフ
ターXaを用い酵素的に切断する方法(ナガイら、Metho
ds in Enzymology, 153,46(1987))が知られている。さ
らに、蛋白質中のペプチド結合を切断する方法として、
2−ニトロ−5−チオシアノ安息香酸によるアシルシス
テイン結合の切断が知られている(「生化学実験講座」
1,タンパク質の化学II,日本生化学会編,東京化学同
人発行,第247〜250頁1976年)。しかしなが
ら、蛋白質からの目的ペプチドの切り出しについては、
開示されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来知られている技術
において、融合蛋白質からの目的ペプチドの切り出しに
際し、ブロムシアンを用いる場合には、メチオニンを含
有するペプチドの製造には適用することはできないし、
切り出し時の収率等に問題が多い。このように、融合蛋
白質またはポリペプチドから目的とするペプチドを効率
良く切り出す方法が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規生理
活性ペプチドであるKiSS−1ペプチドまたはその塩
を効率良く製造する方法について鋭意検討を加えたとこ
ろ、N末端にシステインを有する蛋白質またはポリペプ
チドのN末端にKiSS−1ペプチドを連結した融合蛋
白質またはポリペプチドを製造し、次いでこれをペプチ
ド結合を切断する反応に付すことにより、KiSS−1
ペプチドまたはその塩を効率良く製造できることを見い
出した。
【0005】本発明は、(1)N末端にシステインを有
する蛋白質またはペプチドのN末端に、KiSS−1ペ
プチドを連結した融合蛋白質、ペプチドまたはその塩を
該システイン残基のアミノ基側のペプチド結合の切断反
応に付すことを特徴とするKiSS−1ペプチドまたは
その塩の製造法、(2)N末端にシステインを有する蛋
白質またはペプチドのN末端に、KiSS−1ペプチド
を連結した融合蛋白質またはペプチドをコードするDN
Aを有するベクターを保持する形質転換体を培養して融
合蛋白質、ペプチドまたはその塩を発現させ、発現され
た融合蛋白質、ペプチドまたはその塩を該システイン残
基のアミノ基側のペプチド結合の切断反応に付すことを
特徴とするKiSS−1ペプチドまたはその塩の製造
法、(3)KiSS−1ペプチドのC末端がアミドであ
る第(1)項または第(2)項記載の製造法、(4)切
断反応がS−シアノ化反応、次いでアンモノリシスまた
は加水分解反応に付す反応である第(1)項または第
(2)項記載の製造法、(5)KiSS−1ペプチドが
配列番号:1で表されるアミノ酸配列を含有するペプチ
ドである第(1)項または第(2)項記載の製造法、
(6)KiSS−1ペプチドが、配列番号:1で表さ
れるアミノ酸配列のN末端から第40〜54番目からな
るアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号:1で表
されるアミノ酸配列のN末端から第45〜54番目から
なるアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号:1で
表されるアミノ酸配列のN末端から第46〜54番目か
らなるアミノ酸配列を有するペプチドまたは配列番
号:1で表されるアミノ酸配列のN末端から第47〜5
4番目からなるアミノ酸配列を有するペプチドである第
(1)項または第(2)項記載の製造法、(7)N末端
にシステインを有する蛋白質またはペプチドが、N末端
にシステインを有するインターフェロン類、インターロ
イキン類、繊維芽細胞成長因子、(プロ)ウロキナーゼ
類、リンホトキシン、Tumor Necrosis Factor(TN
F)、β−ガラクロシダーゼ、貯蔵タンパク類、ストレ
プトアビシン、プロテインA、プロテインG、Tissue P
lasminogen Activator(TPA)またはそのムテインも
しくは断片である第(1)項または第(2)項記載の製
造法、(8)N末端にシステインを有する蛋白質または
ペプチドが、配列番号:3で表されるアミノ酸配列を含
有し、そのN末端にシステイン残基が付加した蛋白質ま
たはペプチドである第(1)項または第(2)項記載の
製造法、(9)N末端にシステインを有する蛋白質また
はペプチドが配列番号:3で表されるアミノ酸配列を含
有し、そのN末端にシステイン残基が付加した蛋白であ
り、KiSS−1ペプチドが配列番号:1で表されるア
ミノ酸配列を有するペプチドであり、製造されるKiS
S−1ペプチドがC末端がアミドである配列番号:1で
表されるアミノ酸配列を有するペプチドである第(1)
項または第(2)項記載の製造法、(10)N末端にシ
ステインを有する蛋白質またはペプチドのN末端に、K
iSS−1ペプチドを連結した融合蛋白質、ペプチドま
たはその塩、(11)配列番号:3で表されるアミノ酸
配列を含有し、そのN末端にシステイン残基が付加した
蛋白質のN末端に、配列番号:1で表されるアミノ酸配
列を含有するKiSS−1ペプチドを連結した第(1
0)項記載の融合蛋白質、ペプチドまたはその塩、(1
2)第(10)項記載の融合蛋白質またはペプチドをコ
ードするDNAを含有するDNA、(13)配列番
号:4で表される塩基配列または配列番号:5で表さ
れる塩基配列を有する第(12)項記載のDNA、(1
4)第(12)項記載のDNAを有するベクター、(1
5)第(14)項記載のベクターを含有する形質転換
体、および(16)FERM BP−6907で表示さ
れるエシュリヒア・コリMM294(DE3)/pTF
C−KiSS−1を提供する。さらに、本発明は、(1
7)次の〜の工程; N末端にシステインを有する蛋白質またはペプチドの
N末端システインに、KiSS−1ペプチドを連結した
融合蛋白質またはペプチドをコードするDNAを作製す
る、 該DNAを有するベクターを作製する、 該ベクターを保持する形質転換体を培養して融合蛋白
質、ペプチドまたはその塩を発現させる、 発現された融合蛋白質、ペプチドまたはその塩を該シ
ステイン残基のアミノ基側のペプチド結合の切断反応に
付す、 からなる第(2)項記載の製造法を提供する。
【0006】本発明の方法に用いられるKiSS−1ペ
プチドとしては、例えばWO00/24890(国際特
許出願 PCT/JP99/05905号)に記載のヒ
トKiSS−1ペプチドが用いられ、具体的には、本願
の配列番号:1で表されるアミノ酸配列において、N末
端から第47〜54番目のアミノ酸配列を含有し、8乃
至54個のアミノ酸残基からなるペプチドなどがあげら
れる。「本願の配列番号:1で表されるアミノ酸配列に
おいて、N末端から第47〜54番目のアミノ酸配列を
含有し、8乃至54個のアミノ酸残基からなるペプチ
ド」としては、配列番号:1で表されるアミノ酸配列に
おいて、N末端から第47〜54番目のアミノ酸配列を
含有し、かつ8乃至54個のアミノ酸残基からなるペプ
チドであればいかなるものであってもよいが、ペプチド
活性(例えば、ペプチドと受容体の結合活性、ペプチド
によって引き起こされる受容体発現細胞の細胞刺激活性
など)などが、実質的に同じであることを意味する。具
体的には、本願の配列番号:1で表されるアミノ酸配
列で表されるペプチド、本願の配列番号:1で表され
るアミノ酸配列において、N末端から第47〜54番目
のアミノ酸配列をC末端に有し、8乃至15個のアミノ
酸残基からなるペプチドなどが用いられる。より具体的
には、KiSS−1ペプチドとしては、本願の配列番
号:1で表されるアミノ酸配列で表されるペプチド、
本願の配列番号:1で表されるアミノ酸配列のN末端か
ら第40〜54番目からなるアミノ酸配列で表されるペ
プチド、本願の配列番号:1で表されるアミノ酸配列
のN末端から第45〜54番目からなるアミノ酸配列で
表されるペプチド、本願の配列番号:1で表されるア
ミノ酸配列のN末端から第46〜54番目からなるアミ
ノ酸配列で表されるペプチド、本願の配列番号:1で
表されるアミノ酸配列のN末端から第47〜54番目か
らなるアミノ酸配列で表されるペプチドなどがあげられ
る。上記KiSS−1ペプチドは、WO00/2489
0(国際特許出願 PCT/JP99/05905号)
に記載のレセプター蛋白質OT7T175に対し、リガ
ンド活性を有する。本明細書におけるペプチドはペプチ
ド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末端)、右
端がC末端(カルボキシル末端)である。配列番号:1
で表されるペプチドのC末端は、アミド(-CONH2)、カ
ルボキシル基(-COOH)、カルボキシレート(-COO-)、ア
ルキルアミド(-CONHR)またはエステル(-COOR)であっ
てもよい。エステルまたはアルキルアミドのRとして
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ルもしくはn−ブチルなどのC1-6アルキル基、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキル
基、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12アリール基、
ベンジル、フェネチル、ベンズヒドリルなどのフェニル
−C1-2アルキル、もしくはα−ナフチルメチルなどの
α−ナフチル−C1-2アルキルなどのC7-14アラルキル
基のほか、経口用エステルとして汎用されるピバロイル
オキシメチル基などがあげられる。本発明のKiSS−
1ペプチドの塩としては、生理学的に許容される塩基
(例えばアルカリ金属など)や酸(有機酸、無機酸)と
の塩が用いられるが、とりわけ生理学的に許容される酸
付加塩が好ましい。このような塩としては例えば無機酸
(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、
あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、シュウ酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。本発明の
方法に用いられるN末端にシステインを有する蛋白質ま
たはペプチドとしては、特定されるものではない。その
N末端にシステインを有しない蛋白質またはペプチドの
場合は、自体公知の方法によりN末端にシステインを有
するようにすればよい。
【0007】該N末端にシステインを有する蛋白質また
はペプチドとしては、分子量が100〜100000の
ものが好ましく、さらに、分子量が300〜50000
のものが好ましい。また、N末端にシステインを有する
蛋白質またはペプチドとしては、1〜1000個のアミ
ノ酸を有するものが好ましく、さらに3〜500個のア
ミノ酸を有するものが好ましい。該蛋白質またはペプチ
ドとしては、例えばインターフエロン類、インターロイ
キン類、線維芽細胞成長因子(aFGF、bFGFな
ど)等各種成長因子類、(プロ)ウロキナーゼ類、リンホ
トキシン、Tumor Necrosis Factor(TNF)、β−ガラ
トシターゼなどの酵素タンパク類、貯蔵タンパク類、ス
トレプトアビシン、プロテインA、プロテインG、Tiss
ue Plasminogen Activator(TPA)、これらのムテイン
又はこれらの一部(断片)などのN末端にシステインを
有するものがあげられる。なかでも、線維芽細胞成長因
子(aFGF、bFGFなど)またはそのムテインまた
はこれらの一部(断片)(例えば、bFGF CS23
ムテインなど)などが好ましく用いられる。bFGF
CS23ムテインとしては、例えば、Pro-Ala-Leu-Pro-
Glu-Asp-Gly-Gly-Ser-Gly-Ala-Phe-Pro-Pro-Gly-His-Ph
e-Lys-Asp-Pro-Lys-Arg-Leu-Tyr-Cys-Lys-Asn-Gly-Gly-
Phe-Phe-Leu-Arg-Ile-His-Pro-Asp-Gly-Arg-Val-Asp-Gl
y-Val-Arg-Glu-Lys-Ser-Asp-Pro-His-Ile-Lys-Leu-Gln-
Leu-Gln-Ala-Glu-Glu-Arg-Gly-Val-Val-Ser-Ile-Lys-Gl
y-Val-Ser-Ala-Asn-Arg-Tyr-Leu-Ala-Met-Lys-Glu-Asp-
Gly-Arg-Leu-Leu-Ala-Ser-Lys-Ser-Val-Thr-Asp-Glu-Cy
s-Phe-Phe-Phe-Glu-Arg-Leu-Glu-Ser-Asn-Asn-Tyr-Asn-
Thr-Tyr-Arg-Ser-Arg-Lys-Tyr-Thr-Ser-Trp-Tyr-Val-Al
a-Leu-Lys-Arg-Thr-Gly-Gln-Tyr-Lys-Leu-Gly-Ser-Lys-
Thr-Gly-Pro-Gly-Gln-Lys-Ala-Ile-Leu-Phe-Leu-Pro-Me
t-Ser-Ala-Lys-Ser(配列番号:3)で表されるアミノ酸
配列を含有し、そのN末端にシステイン残基が付加した
蛋白質などがあげられる。
【0008】本発明方法で用いられる融合蛋白質(融合
ペプチドを含む)をコードするDNAは、(1)全塩基配
列を化学的に合成してもよいし、(2)蛋白質をコードす
る塩基配列のN末端側にシステインをコードする塩基配
列を配置しさらにそのN末端側にKiSS−1ペプチド
をコードする塩基配列を配置することにより該DNAを
構築してもよい。また、(3)該ペプチドのフラグメン
トを得るのが目的の場合には、所望のフラグメントの直
後のアミノ酸残基をsite-directed mutagenesis 等の手
法でシステインに置換した該DNAを構築すればよい。
上記の(1)の場合の製造法としては、例えば、自体公知
のホスホアミダイド法、リン酸トリエステル法、ジエス
テル法、ハイドロジェンホスホネート法などを用いて、
短いものなら一度に、長いものでは分割して合成した後
にT4DNAリガーゼを用いて連結して作成することが
可能である。
【0009】上記の(2)の場合の製造法としては、例え
ば、C末端側の蛋白質をコードするDANは、染色体ま
たはcDNAから適当な制限酵素で切断し、ベクターに
連結して得るか、もしくはcDNAを取得する。しかる
後にN末端がシステインになるように制限酵素で切断す
るか、もしくは、合成DNAを全蛋白もしくはその一部
の遺伝子の5'−末端に結合しN末端がシステインにな
るように改変する。その5'−末端に目的の蛋白質をコ
ードするDAN(化学合成したものでも、生体よりクロ
ーニングしてきたものでもよい)をつなげる。このよう
にして得られる融合蛋白質をコードするDNAの具体例
としては、例えば式 GGTACTTCTCTGTCTCCGCCGCCGGAATCTTCTGGTTCTCGTCAGCAGCCGGGTCTGTCTGCTCCGCACTCT CGTCAGATCCCGGCTCCGCAGGGTGCTGTTCTGGTTCAGCGTGAAAAAGACCTGCCGAACTACAACTGGAAC TCTTTCGGTCTGCGTTTC-TGC または TGT-R (I) 〔式中、Rは CCCGAGGATGGCGGCAGCGGCGCCTTCCCGCCCGGCCACTTCAAGGAC CCCAAGCGGCTGTACTGCAAAAACGGGGGCTTCTTCCTGCGCATCCACCCCGACGGCCGA GTTGACGGGGTCCGGGAGAAGAGCGACCCTCACATCAAGCTACAACTTCAAGCAGAAGAG AGAGGAGTTGTGTCTATCAAAGGAGTGAGCGCTAATCGTTACCTGGCTATGAAGGAAGAT GGAAGATTACTAGCTTCTAAGTCTGTTACGGATGAGTGTTTCTTTTTTGAACGATTGGAA TCTAATAACTACAATACTTACCGGTCAAGGAAATACACCAGTTGGTATGTGGCACTGAAA CGAACTGGGCAGTATAAACTTGGATCCAAAACAGGACCTGGGCAGAAAGCTATACTTTTT CTTCCAATGTCTGCTAAGAGCTGC (bFGFCS23ムテイン
の断片)からなる塩基配列を示す。〕で表わされるDN
Aなどがあげられる。
【0010】上記式(I)はヒト(human)KiSS−
1ペプチドを含有するペプチドをコードするDNA塩基
配列(配列番号:2)にシステインをコードする塩基配
列を介してRで示される塩基配列が結合していることを
示す。KiSS−1ペプチドをコードするDNAは、上
記式(I)で表されるDNAや配列番号:15で表され
るKiSS−1ペプチド成熟体をコードするDNAまた
はその改変DNA(例えば、J. Natl. Cancer Inst., 8
8, 1731, 1996;WO98/39448)を用いて、自
体公知の方法に従って製造することもできる。5'末端
にATGを有し、その下流に該融合蛋白質をコードする
領域、ついで翻訳終止コドンを有するDNA(プラスミ
ド)は、化学合成で、あるいは遺伝子工学的に製造され
た公知の該蛋白質のcDNA、もしくは、染色体由来の
該蛋白質のDNAを加工することにより製造することが
できる。本発明のN末端にシステインを有する蛋白質ま
たはペプチドのN末端にKiSS−1ペプチドを連結し
た融合蛋白質またはペプチドをコードするDNAを、従
来のDNA技術、例えば特定部位指向性変異誘発技術を
用いて目的のムテインをコードするDNAに変換するこ
とができる。特定部位指向性変異誘発技術は周知であ
り、アール・エフ・レイサー(Lather,R. F.)及びジェイ
・ピー・レコック(Lecoq, J. P.)、ジェネティック・エ
ンジニアリング(Genetic Engineering)、アカデミック
プレス社(1983年)第31−50頁に示されている。
オリゴヌクレオチドに指示された変異誘発はエム・スミ
ス(Smith, M.) 及びエス・ギラム(Gillam, S.)、ジェネ
ティック・エンジニアリング:原理と方法、プレナムプ
ムス社(1981年)3巻 1−32頁に示されている。
【0011】該融合蛋白質をコードする領域を有するD
NAを有するプラスミドを製造するにあたって、ベクタ
ーとして用いられるプラスミドとしては、例えば大腸菌
(Escherichia coli)由来のpBR322〔ジーン(Gen
e),,95(1977)〕,pBR313〔ジーン,
,75(1977)〕,pBR324,pBR325〔ジ
ーン,,124(1978)〕,pBR327,pBR3
28〔ジーン,,287(1980)〕,pBR329
〔ジーン,17,79(1982)〕,pKY2289
〔ジーン,,1(1978)〕,pKY 2700〔生化
学,52,770(1980)〕,pACYC177,pA
CYC184〔ジャーナル・オブ・バクテリオロジー(J
ournal of Bacteriology),134,1141(197
8)〕,pRK248,pRK646,pDF〔メソッズ
・イン・エン ジーモロジー(Methods inEnzymology),
68,268(1979)〕,pUC18,pUC19〔ヤ
ニシューペロンら,ジーン(Gene),33,103(19
85)〕などがあげられる。また、バクテリオファー
ジ、例えばλファージを使用したλgt系のλgt・λC
〔Proc.Natl. Acad. Sci. U.S.A. ,4579
(1974)〕,λgt・λB〔Proc.Natl. Acad. Sci.
U.S.A. 72,3461(1975)〕,λDam〔ジー
ン,,255(1977)〕やシャロンベクター〔サイ
エンス,(Science),196,161(1977);ジャ
ーナル・オブ・ビーロロジー(Journal of Virology),
29,555(1979)〕,繊維状ファージを使用した
mp系のmp18,mp19〔ヤニシューペロンら,ジーン(G
ene),33,103(1985)〕ベクターなどもあげら
れる。
【0012】上記DNAは、ATGの上流にプロモータ
ーを有しているのが好ましく、該プロモーターは、形質
転換体の製造に用いる宿主に対応して適切なプロモータ
ーであればいかなるものでもよい。例えば大腸菌(Esche
richia coli)ではtrpプロモーター,lacプロモーター,
rec Aプロモーター,λPLプロモーター,lppプロモ
ーター,T7プロモーターなど、枯草菌(Bacillus subt
ilis)ではSPO1プロモーター,SPO2プロモータ
ー,penPプロモーターなど、酵母(Saccharomyces cere
visiae)ではPHO5プロモーター,PGKプロモータ
ー,GAPプロモーター,ADHプロモーターなど、動
物細胞ではSV40由来のプロモーターなどがあげられ
る。必要によりSD(シヤインアンドダルガーノ)配列を
プロモーターの下流に挿入してもよい。T7プロモータ
ーの系を用いる場合には、T7プロモーターとしては、
T7DNA上で見い出されている17種のプロモーター
〔J. L. Oakley ら,Proc.Natl. Acad. Sci, U.S.
A,74:4266−4270(1977),M. D. Ros
a,Cell 16:815−825(1979),N. Panayota
tos ら,Nature,280:35(1979),J. J. Dunn
ら,J. Mol. Biol.,166:477−535(198
3)〕のいずれでもよいがφ10プロモーター〔A. H. R
osenberg ら,Gene,56:125−135(198
7)〕が好ましい。
【0013】転写ターミネーターとしては、大腸菌の系
で作動するターミネーター、好ましくはTφターミネー
ター〔F. W. Studier ら,J. Mol. Biol.,189:1
13−130(1986)〕が用いられる。T7RNAポ
リメラーゼ遺伝子としてはT7遺伝子〔F. W. Studier
ら,J. Mol. Biol.,189:113−130(198
6)〕をあげることが出来る。ベクターは上記ベクター
にT7プロモーター,T7ターミネーターを組み込んで
構築されるのが好ましく、このようなベクターとして
は、pET−1,pET−2,pET−3,pET−4,p
ET−5〔A. H. Rosenberg, Gene 56:125−13
5(1987)〕、pTB960−2〔EP−A−499
990〕などをあげることができるが、好ましくはpT
B960−2が用いられる。
【0014】本発明の形質転換体は、上記方法で得られ
る発現用プラスミドを自体公知の方法〔例、コーエンS,
N, ら,プロシージング・オブ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.
A.),69,2110(1972)〕で宿主を形質転換す
ることにより製造することができる。形質転換される微
生物の宿主としては、例えば、エシエリシア(Esch
erichia)属菌,バチリス(Bacillus)
属菌,酵母,動物細胞などがあげられる。上記エシエリ
シア属菌の例としては、エシエリシア・コリ(E. coli)
があげられ、具体的にはエシエリシア・コリ(Escherich
ia coli)K12DH1〔プロシーディングス・オブ・ナ
ショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proc. Nat
l.Acad. Sci. U.S.A.),60,160(196
8)〕,JM−103〔ヌクレイック・アシッズ・リサ
ーチ,(Nucleic Acids Research),,309(198
1)〕,JA221〔ジャーナル・オブ・モレキュラー
・バイオロジー(Journal ofMolecular Biology),12
,517(1978)〕,HB101〔ジャーナル・オ
ブ・モレ キュラー・バイオロジー,41,459(1
969)〕,C600〔ジェネティックス(Genetics),
39,440(1954)〕,N4830〔セル(Cell),
25,713(1981)〕,K−12MM294〔プロ
シーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ
・サイエンシズ,73,4174(1976)〕BL−2
1などがあげられる。
【0015】上記バチルス属菌としては、例えばバチル
ス・サチルス(Bacillus subtilis)があげられ、具体的
にはバチルス・サチルスMI114(ジーン,24,2
55(1983)),207−21〔ジャーナル・オブ・
バイオケミストリー(Journal of Biochemistry),
,87(1984)〕などがあげられる。上記酵母とし
ては、例えばサッカロマイセス・セレビシアエ(Sacchar
omyces cerevisiae)があげられ、具体的には、サッカロ
マイセス・セレビシアエAH22〔Proc. Natl. Acad.
Sci. USA,75,1929(1978)〕,XSB5
2−23C〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA,77
2173(1980)〕,BH−641A(ATCC 2
8339),20B−12〔Genetics,85,23(19
76)〕,GM3C−2〔Proc. Natl. Acad. Sci. US
A,78 2258(1981)〕などがあげられる。
【0016】動物細胞としては、例えばサル細胞COS
−7〔セル(Cell),23,175(1981)〕,Vero
〔(日本臨床 21,1209(1963)〕,チャイニ
ーズハムスター細胞CHO〔ジャーナル・オブ・エクス
ペリメンタル・メデイシン(J.Exp. Med.),108,9
45(1985)〕,マウスL細胞〔ジャーナル・オブ・
ナショナル・キャンサー・インスティチュート(J. Nat.
Cancer Inst.),,165(1943)〕,ヒトFL細
胞〔プロシーディングス・オブ・ザ・ソサエティ・フォ
ー・エキスペリメンタル・バイオロジー・アンド・メデ
ィシン(Proc. Soc. Exp. Biol. Med.),94,532
(1957)〕,ハムスターC細胞などがあげられる。
【0017】T7プロモーターの系を用いる場合には、
その形質転換体の宿主としては、T7RNAポリメラー
ゼ遺伝子(T7遺伝子1)〔F. W. Studierら,J. Mol. B
iol.189:113−130(1986)〕を組み込んだ
大腸菌株、例えばMM294,DH−1,C600,J
M109,BL21,あるいはT7RNAポリメラーゼ
遺伝子(T7遺伝子1)を他のプラスミドと共に組込んだ
大腸菌株などが用いられる。好ましくはT7遺伝子1を
組み込んだλファージが溶原化したMM294株および
BL21株が用いられる。この場合T7遺伝子1のプロ
モーターとしては、イソプロピル−1−チオ−β−D−
ガラクトピラノシド(IPTGと略することがある。)で
発現が誘導されるlacプロモーターが用いられる。
【0018】エシェリヒア属菌を形質転換するには、例
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),69巻,21
10(1972)やジーン(Gene),17巻,107(1
982)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。バチルス属菌を宿主として形質転換するには、例え
ばモレキュラー・アンド・ジェネラル・ジェネティック
ス(Molecular and General Genetics), 168, 111(197
9)など公知の方法に従って行なうことができる。酵母菌
を宿主として形質転換するには、例えば、プロシージン
グズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ
エンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Ac
ad. Sci. USA),75, 1929(1978)などの公知の方法に従
って行なうことができる。動物細胞を宿主として形質転
換するには、例えば、ヴィーロロジー(Virology,52, 45
6(1973)などの公知の方法に従って行なうことができ
る。融合蛋白は、上述の形質転換体を培地に培養し、産
生された融合蛋白を採取することにより製造することが
できる。培地のpHは約6〜8が望ましい。
【0019】エシェリヒア属菌を培養する際の培地とし
ては、例えばグルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔Miller, ジャーナル・オブ・エクスペリメンツ・イン
・モレキュラー・ジェネティックス(Journal of Experi
ments in Molecular Genetics), 431-433, Cold Spring
Harbor Laboratory, New York 1972)〕が好ましい。こ
こに必要によりプロモーターを効率よく働かせるため
に、例えば3β−インドリル アクリル酸やイソプロピ
ルβ−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)のよう
な薬剤を加えることができる。
【0020】宿主がエシェリヒア属菌の場合、培養は通
常約15〜43℃で約3〜24時間行い、必要により、
通気や撹拌を加えることもできる。宿主がバチルス属菌
の場合、培養は通常約30〜40℃で約6〜24時間行
い、必要により通気や撹拌を加えることもできる。宿主
が酵母である形質転換体を培養する際、培地としては、
例えばバークホールダー(Burkholder)最小培地〔Bostia
n, K. L. ら、プロシージングス・オブ・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンス(Proc. Natl. Acad. Sc
i.) USA, 77, 4505(1980)〕があげられる。培地のpHは
約5〜8に調整するのが好ましい。培養は通常約20℃
〜35℃で約24〜72時間行い、必要に応じて通気や
撹拌を加える。
【0021】宿主が動物細胞である形質転換体を培養す
る際、培地としては、例えば約0.2〜20%好ましく
は約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地〔サイエ
ンス(Science),122, 501(1952)〕,DME培地〔ヴィ
ロロジー(Virology), 8, 396(1959)〕,RPMI 16
40培地〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディ
カル・アソシエーション(The Journal of the American
Medical Association),199, 519(1967)〕,199培
地〔プロシーディング・オブ・ザ・ソサイエティ・フォ
ー・ザ・バイオロジカル・メディスン(Proceeding of t
he Society for the Biologcal Medicine),73, 1 (195
0)〕などがあげられる。pHは約6〜8であるのが好ま
しい。培養は通常約30〜40℃、培養時間は約15〜
60時間行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。
【0022】融合蛋白質は、上記形質転換体を培養し、
培養物中に該融合蛋白質を生成,蓄積せしめ、これを採
取することにより製造することができる。培地として
は、例えばグルコース、カザミノ酸を含むM9培地〔ミ
ラー,J.,エクスペリメンツ・イン・モレキュラー・ジ
ェネテイクス(Experiments in Molecular Genetics),
431−433(Cold Spring Horbor Laboratort,New
York1972)〕,2×YT培地〔メシング,メソッド
・イン・エンザイモロジー(Methods in Enzymology),
101,20(1983)〕LB培地などがあげられる。
【0023】培養は通常約15〜43℃で約3〜24時
間行い、必要により、通気や撹拌を加えてもよい。λc
Itsリプレッサーと、λPL−プロモーターを含有する
発現ベクターとを有する組換え体を使用する場合には、
培養は約15〜36℃好ましくは約30℃〜36℃の温
度で行い、λc Itsリプレッサーの不活化は約37℃〜
42℃で行うのが好ましい。またrecAプロモーターを
より効率良く働かせるため、すなわちrecA遺伝子発現
抑制機能を低下せしめるため、必要によりマイトマイシ
ンC,ナルジキシン酸などのような薬剤を添加したり、
紫外線を照射する、あるいは培養液のpHをアルカリ側
に変化させてもよい。T7プロモーターの系を用いてい
る場合には、(1)lacプロモーターの下流に連結されて
いるT7遺伝子(RNAポリメラーゼ遺伝子)を発現させ
る時はIPTGなどを添加する、もしくは(2)λPL
ロモーターの下流に連結されているT7遺伝子(RNA
ポリメラーゼ遺伝子)を発現させる時は培養の温度を上
昇させることなどにより、生成するT7ファージRNA
ポリメラーゼ1により特異的にT7プロモーターを作動
させる。
【0024】培養後、公知の方法で菌体を集め、例えば
緩衝液に懸濁したのち、例えば、蛋白変性剤処理,超音
波処理やリゾチームなどの酵素処理,グラスビーズ処
理,フレンチプレス処理,凍結融解処理などを行って菌
体を破砕し、遠心分離など公知の方法によって上清を得
る。上記により得られた上清から、融合蛋白質を単離す
るには、通常知られている蛋白質の精製法に従えばよ
い。例えば、ゲル濾過法,イオン交換クロマトグラフィ
ー,吸着クロマトグラフィー,高速液体クロマトグラフ
ィー,アフイニティークロマトグラフィー,疎水クロマ
トグラフィー,電気泳動等を適切に組み合せて行うこと
ができる。また、該融合蛋白質は、精製することなく、
あるいは部分精製の状態で、次の反応工程に進んでもよ
い。次に、このようにして得られる融合蛋白質やペプチ
ドをシステイン残基のアミノ基側のペプチド結合の切断
反応に付す。該切断反応としては、例えば、S−シアノ
化反応次いで加水分解反応があげられる。KiSS−1
ペプチドのアミドまたはその塩を最終物として得る場合
には、該切断反応としては、例えば、S−シアノ化反応
次いでアンモノリシスを行うことがあげられる。該S−
シアノ化反応は、原料化合物に、S−シアノ化試薬を作
用させることにより行なう。
【0025】S−シアノ化試薬としては例えば2−ニト
ロ−5−チオシアノ安息香酸(NTCB),1−シアノ−
4−ジメチルアミノピリジウム塩(DMAP−CN),C
-イオンなどがあげられる。該S−シアノ化試薬の量
は、モル数で全チオール基の約2倍から50倍量であれ
ばよく、好ましくは約5倍〜10倍量である。反応温度
は約0℃〜80℃の間であれば、いずれでもよく、約0
℃〜50℃の間がより好ましい。用いる溶媒としては、
S−シアノ化試薬と反応しないものであれば、いずれの
緩衝液でもよいが、例えば、トリス−塩酸緩衝液,トリ
ス−酢酸緩衝液,リン酸緩衝液,ホウ酸緩衝液,などが
あげられる。また、有機溶媒は、S−シアノ化試薬と反
応しないものであれば、存在していてもよい。該反応
は、pH1〜12の間で行なうのが良い。特に、NTC
Bを用いる場合にはpH7〜10,DMAP−CNを用
いる場合にはS−S交換反応を防止するため、pH2〜
7の間が好ましい。また、反応液中には、塩酸グアニジ
ン等の変性剤が存在していてもよい。
【0026】上記アンモノリシスまたは加水分解反応と
しては、例えばアルカリ処理に付すことがあげられる。
該アルカリ処理としては、原料化合物を含有する水溶液
のpHを7〜14に、調整することにより行なわれる。
該pHの調整は、例えばアンモニア、水酸化ナトリウ
ム,アミノ化合物,トリツマベース(トリス〔ヒドロキ
シメチル〕−アミノメタン),リン酸第2ナトリウム,
水酸化カリウム,水酸化バリウム等の溶液を原料化合物
を含有する水溶液に適当量加えて行うが特にアンモニア
などが好ましい。上記反応の際の溶液の濃度としては、
たとえばアンモニアまたはアミノ化合物の場合は約0.
01〜15N好ましくは約0.1〜3N、水酸化ナトリ
ウムの場合は約0.01〜2N好ましくは約0.05〜1
N、トリツマベースの場合は約1mM〜1M好ましくは
約20mM〜200mM、リン酸第2ナトリウムの場合は
約1mM〜1M好ましくは約10mM〜100mM、水酸
化カリウムの場合は約0.01〜4N好ましくは約0.1
〜2Nがあげられる。反応温度は約−20℃〜80℃の
間であればいずれでもよく、約−10℃〜50℃の間が
より好ましい。
【0027】反応時間は、好ましくは、S−シアノ化反
応は約1〜60分好ましくは約15〜30分が、加水分
解反応は約5分〜100時間好ましくは10分〜15時
間が、アンモノリシスは約5分〜24時間好ましくは約
10〜180分があげられる。該アミノ化合物として
は、例えば、式 R1−(NR2)−H(式中、R1および
2は同一または異なって、(i)水素原子、(ii)C1-20
ルキル基,C3-8シクロアルキル基,C6-14アリール(ar
yl)基またはC6-14アリール−C1-3アルキル基(これら
は置換基を有していないかあるいは1〜3個のアミノ
基,水酸基などを炭素原子上に有していてもよい)、(i
ii)置換されていてもよいアミノ基、(iv)水酸基またはC
1-6アルコキシ基を示す。)で表される化合物などがあ
げられる。上記のS−シアノ化およびアンモノリシスま
たは加水分解により、〔図1〕に示される反応が起こる
と考えられる。本発明の製造法で得られるKiSS−1
ペプチドのC末端は、前記したようにアミド(-CON
H2)、カルボキシル基、カルボキシレート(-COO-)、アル
キルアミド(-CONHR)またはエステル(-COOR)であって
もよく、なかでもアミド、カルボキシル基(-COOH)また
はアルキルアミドが好ましく、特にアミドまたはアルキ
ルアミドが好適である。具体的には、本発明の製造法で
得られるKiSS−1ペプチドのC末端は、〔図1〕に
示される−CO−Xであってよい。XはR1−(NR2)−
(式中、各記号は前記と同意義を示す。)またはOHを
示す。上記C1-20アルキルの例としては、例えば、メチ
ル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,sec-ブ
チル,ペンチル,イソペンチル,ネオペンチル,1−エ
チルペンチル,ヘキシル,イソヘキシル,ヘプチル,オ
クチル,ノナニル,デカニル,ウンデカニル,ドデカニ
ル,テトラデカニル,ペンタデカニル,ヘキサデカニ
ル,ヘプタデカニル,オクタデカニル,ノナデカニルお
よびエイコサニルなどがあげられる。上記C3-8シクロ
アルキルの例としては、例えば、シクロプロピル,シク
ロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘ
プチル,シクロオクチルなどがあげられる。上記C6-14
アリールの例としては、フェニル,ナフチル,アンスリ
ル,フェナンスリル,アセナフチレニルなどがあげられ
る。上記C6-14アリール−C1-3アルキルの例として
は、例えばベンジル,フェネチル,3−フェニルプロピ
ル,(1−ナフチル)メチル,(2−ナフチル)メチルなど
があげられる。上記C1-6アルコキシの例としては、例
えばメトキシ,エトキシ,プロポキシ,ブトキシ,ペン
チルオキシ,ヘキシルオキシなどがあげられる。
【0028】上記(iii)の置換されていてもよいアミノ
の置換基の例としては、例えばアミノ酸,2〜10個の
アミノ酸からなるペプチドなどがあげられる。上記アミ
ノ酸としては、L−体でもD−体でもよく、その例とし
ては、例えば、Ala,Arg,Asp,Asn,Glu,Gln,Gly,H
is,Ile,Met,Leu,Lys, Phe,Pro,Ser,Thr, Trp, Ty
r, Val などがあげられる。上記ペプチドの例として
は、例えば、H-D-Leu-Leu-Arg-Pro-NH-C2H5,H-Val-Ala
-Leu-D-Ala-Ala-Pro-Leu-Ala-Pro-Arg-OH などがあげら
れる。上記した中でも、R2としては水素原子、R1とし
ては水素原子またはC1-20アルキル基が好ましい。該ア
ンモノリシス反応において、アンモニアまたはアミノ化
合物を用いた場合には、対応するアミド体が得られる。
【0029】切り出された目的ペプチドを単離するに
は、通常知られているペプチドの精製法に従えばよい。
例えば、ゲル濾過法,イオン交換クロマトグラフィー,
高速液体クロマトグラフィー,アフイニティークロマト
グラフィー,疎水クロマトグラフィー,薄層クロマトグ
ラフィー,電気泳動等を適宜組み合せて行うことができ
る。このようにして得られるKiSS−1ペプチドまた
はその塩は、公知の精製手段、例えば、抽出、塩析、分
配、再結晶、クロマトグラフィーなどにより、反応溶液
から単離・精製することもできるが、好ましい例とし
て、例えば、SP−セファロース(ファルマシア バイ
オテク(株))、DEAE−5PW(東ソー(株))、ある
いはSP−5PW(東ソー(株))を介したイオン交換ク
ロマトグラフィーなどによる精製法があげられる。
【0030】得られるKiSS−1ペプチドまたはその
塩は、必要によりこれを凍結乾燥により粉末とすること
もできる。凍結乾燥に際しては、ソルビトール,マンニ
トール,デキストロース,マルトース,トレハロース,
グリセロールなどの安定化剤を加えることができる。
【0031】本発明の方法で製造されるKiSS−1ペ
プチドまたはその塩は滅菌水,ヒト血清アルブミン(H
SA),生理食塩水その他公知の生理学的に許容される
担体と混合することができ、哺乳動物(例、ヒト)に対
して非経口的に又は局所に投与することができる。たと
えば、その1日投与量は1人あたり、約0.01mg−5
0mg、好ましくは、約0.1mg−10mgを、静注または
筋注などにより非経口的に投与することができる。本発
明の方法で製造されるKiSS−1ペプチドまたはその
塩を含有する製剤は、塩,希釈剤,アジュバント,他の
担体,バッファー,結合剤,界面活性剤,保存剤のよう
な生理的に許容される他の活性成分も含有していてもよ
い。非経口的投与製剤は、滅菌水溶液又は生理学的に許
容される溶媒との懸濁液アンプル、または生理学的に許
容される希釈液で用時希釈して使用しうる滅菌粉末(通
常ペプチド溶液を凍結乾燥して得られる)アンプルとし
て提供される。
【0032】本発明の製造法によって得られるKiSS
−1ペプチドまたはその塩は癌転移抑制活性を有するた
め、あらゆる癌(例えば、肺癌、胃癌、肝癌、膵癌、大
腸癌、直腸癌、結腸癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮頚癌、
乳癌等)の予防または治療薬として有用である。また、
KiSS−1ペプチドまたはその塩は胎盤機能調節作用
を有するため、絨毛癌、胞状奇胎、侵入奇胎、流産、胎
児の発育不全、糖代謝異常、脂質代謝異常または分娩誘
発の予防または治療薬として有用である。
【0033】本明細書および図面において、アミノ酸,
ペプチド,保護基,活性基,その他に関し略号で表示す
る場合、それらはIUPAC−IUB(Commission on B
iochemical Nomenclature)による略号あるいは当該分野
における慣用略号に基づくものであり、その例を次にあ
げる。また、アミノ酸などに関し光学異性体がありうる
場合は、特に明示しなければL体を示すものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニールアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン Cys :システイン Asx :アスパラギンまたはアスパラギン酸 Glx :グルタミンまたはグルタミン酸 ATP :アデノシン三リン酸
【0034】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 [配列番号:1]KiSS−1ペプチドのアミノ酸配列
を示す。 [配列番号:2]KiSS−1ペプチドをコードするD
NAの塩基配列を示す。 [配列番号:3]bFGF CS23ムテインのアミノ
酸配列を示す。 [配列番号:4]式(I)で表される融合蛋白質をコー
ドするDNAの断片の塩基配列を示す。 [配列番号:5]式(I)で表される融合蛋白質をコー
ドするDNAの断片の塩基配列を示す。 [配列番号:6]bFGFCS23ムテインの断片をコ
ードするDNAの塩基配列を示す。 [配列番号:7]実施例1においてKiSS−1ペプチ
ドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列を
示す。 [配列番号:8]実施例1においてKiSS−1ペプチ
ドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列を
示す。 [配列番号:9]実施例1においてKiSS−1ペプチ
ドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列を
示す。 [配列番号:10]実施例1においてKiSS−1ペプ
チドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列
を示す。 [配列番号:11]実施例1においてKiSS−1ペプ
チドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列
を示す。 [配列番号:12]実施例1においてKiSS−1ペプ
チドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列
を示す。 [配列番号:13]実施例1においてKiSS−1ペプ
チドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列
を示す。 [配列番号:14]実施例1においてKiSS−1ペプ
チドの構造遺伝子の調製に用いたオリゴマーの塩基配列
を示す。 [配列番号:15]KiSS−1ペプチド成熟体のアミ
ノ酸配列を示す。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に実施例をあげて、本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0036】
【実施例】実施例1 KiSS−1ペプチドをコードするDNAの製造 (a)DNA断片の合成 〔図2〕に示す8種のDNA断片(#1、#4,#5,
#8:アマシャム・ファルマシア・バイオテク社、#
2、#3,#6,#7:キコーテック社)(配列表中、
配列番号:7〜14)を用いてKiSS−1ペプチドの
構造遺伝子を調製した(図3)。
【0037】(b)DNAオリゴマーのリン酸化 5’になるべき#1(配列番号:7)および#8(配列
番号:14)を除いた6種のDNAオリゴマー(#2〜
#7)(配列番号:8〜13)各々を、25μlのリン
酸化反応液〔DNAオリゴマー10μg,50mM Tris
−HCl,pH7.6, 10mM MgCl2, 1mMスペルミ
ジン,10mM ジチオスレイトール(以後DTTと略
記),0.1mg/mlウシ血清アルブミン(以後BSAと
略記),1mMATP,10ユニットT4ポリヌクレオ
チドキナーゼ(宝酒造)〕中で37℃1時間反応させ、
各オリゴマーの5’末端をリン酸化した。フェノール処
理を行った後、2倍量のエタノールを加え、−70℃に
冷却した後、遠心でDNAを沈殿させた。
【0038】(c)DNAフラグメントの連結 上記a)で得られたDNAフラグメントと#1および#
8を合わせ120μlとした。この混合液を90℃で1
0分間保った後、室温まで徐冷しアニーリングを行っ
た。TaKaRa DNA Ligation Kit ver.2(宝酒造)を用い
てライゲーション反応を行った。アニーリング液30μ
lに Ligation Kit II液30μlを加えよく混合した
後、 Ligation Kit I液60μlを加え、37℃、1時
間反応させ、ライゲーションを行った。フェノール処理
を行った後、水層を回収し2倍量のエタノールを加え、
−70℃に冷却した後、遠心でDNAを沈殿させた。こ
の様にして得られたDNAフラグメントをT4ポリヌク
レオチドキナーゼ(宝酒造)によるリン酸化を行った
後、以下の(d)に供した。
【0039】(d)KiSS−1ペプチド発現ベクターの
構築〔図4〕 発現用ベクターとしてはpTFC(特開2000−27
0871、特願平11−080303号)をNdeIお
よびAvaI(宝酒造)で37℃ 4時間消化した後、
1%アガロースゲル電気泳動により4.4kbのDNA断
片をQIAquick Gel Extraction Kit (キアゲン社)を用
いて抽出し、25μlのTE緩衝液に溶解した。このp
TFCのNdeI、AvaI断片と上記により調製した
KiSS−1ペプチドの構造遺伝子をTaKaRa DNA ligat
ion kit ver.2 (宝酒造)を用いてライゲーション反応
を行った。
【0040】この反応液を10μl用いて大腸菌JM1
09コンピテントセル(東洋紡)を形質転換し、10μ
g/mlのテトラサイクリンを含むLB寒天培地上に播
き、37℃で1晩培養し、生じたテトラサイクリン耐性
コロニー選んだ。この形質転換体をLB培地で一晩培養
し、QIAprep8 Miniprep Kit(キアゲン社)を用いてプ
ラスミドpTFC-KiSS-1を調製した。このKiSS−1構
造遺伝子部分の塩基配列をアプライドバイオシステムズ
社モデル377DNAシーケンサーを用いて確認した。
プラスミドpTFC-KiSS-1で大腸菌MM294(DE3)
を形質転換し、KiSS−1ペプチド−CS23融合タ
ンパク質発現株M294(DE3)/pTFC-KiSS-1を得た(図
4)。Escherichia coli MM294(DE3)/pTFC-KiSS-1は受
託番号FERM BP-6907で1999年10月4日付で通産省工業技
術院生命工学工業技術研究所に寄託された。また1999年
9月16日付で受託番号IFO 16321として財団法人発酵研究
所(IFO)に寄託された。
【0041】(d)KiSS−1ペプチドの製造 MM294(DE3)/pTFC−KiSS−1を5.
0mg/Lのテトラサイクリンを含むLB培地に1L
(1%ペプトン、0.5%酵母エキス、05%塩化ナト
リウム)を用いて2L容フラスコ中で37℃、8時間振
とう培養した。得られた培養液を19Lの主発酵培地
(1.68%リン酸1水素ナトリウム、0.3%リン酸
2水素カリウム、0.1%塩化アンモニウム、0.05
%塩化ナトリウム、0.025%硫酸マグネシウム、
0.02%消泡剤、0.00025%硫酸第1鉄、0.
0005%塩酸チアミン、1.5%ブドウ糖、1.5%
カザミノ酸)を仕込んだ50L容発酵槽へ移植して、3
0℃で通気攪拌を開始した。培養液の濁度が500クレ
ット単位になったところで、イソプロピル−β−D−チ
オガラクトピラノシドの最終濃度が12mg/Lになる
ように添加し、さらに6時間培養を行った。培養終了
後、培養液を遠心分離し、約600gの湿菌体を取得
し、−80℃で保存した。
【0042】実施例2 実施例1で得た菌体100gに10mM EDTA(pH
6.0)溶液300mlを加え、超音波処理(BRANS
ON SONIFIER MODEL450)した後、
遠心分離(10000rpm、60分)を行った。上澄液
はプールし、沈殿物を用いて再び同様の操作を行った。
プールした上澄液はpH6.0に調整し、50mM リン酸
緩衝液(pH6.0)で平衡化した AF-Heparin Toyopear
l 650Mカラム(11.3cmID×13.5cm
L、東ソー)に通液し、吸着、洗浄した後、0−100
%B(B=50mM リン酸緩衝液+2M NaCl、pH
6.0)の段階勾配で溶出を行い、KiSS−1ペプチ
ド−CS23融合タンパク質画分を得た(100分間の
勾配で溶出時間約100分の画分)。この溶出液をペリ
コンミニカセット(ミリポア社)で濃縮した後、さらに
0.1M酢酸を加えながら濃縮を行い、KiSS−1ペ
プチド−CS23融合タンパク質の0.1M酢酸溶液を
得た。この溶液に最終濃度6Mとなるように尿素を添加
した後、DMAP−CN(1-cyano-4-dimethylaminopyr
idinium tetrafluoroborate)約100mgを加えて、室
温で15分間反応した。反応終了後、反応液を50mM
リン酸1カリウムで平衡化した Sephadex G−25カラ
ム(46mmID×600mmL、ファルマシア)に通液
し、平衡化に用いた50mMリン酸1カリウムを6ml/
min の流速で展開し、S−シアノ化されたKiSS−1
ペプチド−CS23融合タンパク質画分を得た。この溶
出液をペリコンミニカセット(ミリポア社)で濃縮・脱
塩を行い、KiSS−1ペプチド−CS23融合タンパ
ク質の脱塩液を得た。この脱塩液に最終濃度6Mとなる
ように尿素を添加した後、さらに、3Mアンモニア濃度
となるように25%アンモニア水を加え、室温で15分
間反応した。反応終了後、酢酸で pH6.0に調整し、
KiSS−1ペプチド(アミド体)を得た。この反応液
を50mMリン酸1カリウムで平衡化した Sephadex G
−25カラム(46mmID×600mmL)に通液し、平
衡化に用いた50mMリン酸1カリウムを6ml/minの流
速で展開し、KiSS−1ペプチド画分(アミド体)を
得た。この画分を、3M尿素を含む50mM MES+
3M尿素(pH4.5)で平衡化したSP−5PW(2
1.5mmID×150mmL、東ソー)に通液し、吸着、
洗浄した後、0−30%B(B=50mM リン酸緩衝液
+1M NaCl+3M尿素、pH4.5)の段階勾配で溶
出を行い、KiSS−1ペプチド(アミド体)画分を得
た(60分間の勾配で溶出時間約30分の画分)。この
画分を、さらに0.1%トリフルオロ酢酸で平衡化した
C4P−50(21.5mmID×300mmL、昭和電
工)に通液し、吸着、洗浄した後、20−50%B
(B:80%アセトニトリル/ 0.1%トリフルオロ酢
酸)の段階勾配で溶出を行い、KiSS−1ペプチド
(アミド体)画分(60分間の勾配で溶出時間約45分
の画分)をプールした後、凍結乾燥を行い、KiSS−
1ペプチド(アミド体)凍結乾燥粉末約40mgを得た。
【0043】実施例3 (KiSS−1ペプチドの特徴
の決定) a)アミノ酸組成分析 アミノ酸組成をアミノ酸分析計(日立L−8500A
Amino Acid Analyzer)を用いて決定した。その結果、
KiSS−1ペプチドのDNA塩基配列から予想される
アミノ酸組成と一致した〔表1〕。
【表1】
【0044】b)N末端アミノ酸配列分析 N末端アミノ酸配列を気相プロテインシーケンサー(P
Eアプライドバイオシステムズ モデル492)を用い
て決定した。その結果、KiSS−1ペプチドのDNA
塩基配列から予想されるN末端アミノ酸配列と一致した
〔表2〕。
【表2】
【0045】c)C末端アミノ酸分析 C末端アミノ酸をアミノ酸分析計(日立L−8500A
Amino Acid Analyzer)を用いて分析したが、C末端
はアミド化されているため、不検出であった〔表3〕。
【表3】
【0046】実施例4(生物活性測定) 実施例2で取得したヒトKiSS−1ペプチドを用い
て、WO 99/33976の実施例3に記載の方法
(細胞内カルシウムイオン濃度上昇活性)で活性を測定
し、ヒト胎盤抽出液より精製した標品と同等の活性を有
することを確認した。
【0047】実施例5 (KiSS−1ペプチド(非ア
ミド体)の製造) 実施例1で得た菌体100gに10mM EDTA(pH
6.0)溶液300mlを加え、超音波処理(BRANS
ON SONIFIER MODEL450)した後、
遠心分離(10000rpm、60分)を行った。上澄液
はプールし、沈殿物を用いて再び同様の操作を行った。
プールした上澄液はpH6.0に調整し、50mM リン酸
緩衝液(pH6.0)で平衡化した AF-Heparin Toyopear
l 650Mカラム(11.3cmID×13.5cm
L、東ソー)に通液し、吸着、洗浄した後、0−100
%B(B=50mM リン酸緩衝液+2M NaCl、pH
6.0)の段階勾配で溶出を行い、KiSS-1ペプチド−C
S23融合タンパク質画分を得た(100分間の勾配で
溶出時間約100分の画分)。この溶出液をペリコンミ
ニカセット(ミリポア社)で濃縮した後、さらに0.1
M酢酸を加えながら濃縮を行い、KiSS−1ペプチド
−CS23融合タンパク質の0.1M酢酸溶液を得た。
この溶液に最終濃度6Mとなるように尿素を添加した
後、DMAP−CN約100mgを加えて、室温で15分
間反応した。反応終了後、反応液を50mMリン酸1カ
リウムで平衡化した Sephadex G−25カラム(46mm
ID×600mmL、ファルマシア)に通液し、平衡化に
用いた50mMリン酸1カリウムを6ml/min の流速で
展開し、S−シアノ化されたKiSS−1ペプチド−C
S23融合タンパク質画分を得た。この溶出液をペリコ
ンミニカセット(ミリポア社)で濃縮・脱塩を行い、K
iSS−1ペプチド−CS23融合タンパク質の脱塩液
を得た。この脱塩液に最終濃度6Mとなるように尿素を
添加した後、さらに、0.05N NaOH濃度となる
ように1N NaOHを加え、0℃で15分間反応し
た。反応終了後、酢酸で pH6.0に調整し、KiSS
−1ペプチド(非アミド体)を得た。この反応液を50
mMリン酸1カリウムで平衡化した Sephadex G−25
カラム(46mmID×600mmL)に通液し、平衡化に
用いた50mMリン酸1カリウムを6ml/minの流速で展
開し、KiSS−1ペプチド画分(非アミド体)を得
た。この画分を、3M尿素を含む50mM MES+3
M尿素(pH4.5)で平衡化したSP−5PW(21.
5mmID×150mmL、東ソー)に通液し、吸着、洗浄
した後、0−30%B(B=50mM リン酸緩衝液+1
M NaCl+3M尿素、pH4.5)の段階勾配で溶出を
行い、KiSS−1ペプチド(非アミド体)画分を得た
(60分間の勾配で溶出時間約30分の画分)。この画
分を、さらに0.1%トリフルオロ酢酸で平衡化したC
4P−50(21.5mmID×300mmL、昭和電工)
に通液し、吸着、洗浄した後、20−50%B(B:8
0%アセトニトリル/ 0.1%トリフルオロ酢酸)の段
階勾配で溶出を行い、KiSS−1ペプチド(非アミド
体)画分(60分間の勾配で溶出時間約45分の画分)
をプールした後、凍結乾燥を行い、KiSS−1ペプチ
ド(非アミド体)凍結乾燥粉末約30mgを得た。
【0048】実施例6 (KiSS−1ペプチドの特徴
の決定) a)アミノ酸組成分析 アミノ酸組成をアミノ酸分析計(日立L−8500A
Amino Acid Analyzer)を用いて決定した。その結果、
KiSS−1ペプチドのDNA塩基配列から予想される
アミノ酸組成と一致した〔表4〕。
【表4】
【0049】b)N末端アミノ酸配列分析 N末端アミノ酸配列を気相プロテインシーケンサー(P
Eアプライドバイオシステムズ モデル492)を用い
て決定した。その結果、KiSS−1ペプチドのDNA
塩基配列から予想されるN末端アミノ酸配列と一致した
〔表5〕。
【表5】
【0050】c)C末端アミノ酸分析 C末端アミノ酸をアミノ酸分析計(日立L−8500A
Amino Acid Analyzer)を用いて分析した。〔表
6〕。
【表6】
【0051】
【配列表】 [SEQUENCE LISTING] <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Method of Production for KiSS-1 peptide <130> B00361 <150> JP 11-358693 <151> 1999-12-17 <160> 15 <210> 1 <211> 54 <212> PRT <213> Human <223> the C-terminus of the polypeptide is amide (-CONH2) form <400> 1 Gly Thr Ser Leu Ser Pro Pro Pro Glu Ser Ser Gly Ser Arg Gln Gln 1 5 10 15 Pro Gly Leu Ser Ala Pro His Ser Arg Gln Ile Pro Ala Pro Gln Gly 20 25 30 Ala Val Leu Val Gln Arg Glu Lys Asp Leu Pro Asn Tyr Asn Trp Asn 35 40 45 Ser Phe Gly Leu Arg Phe 50 54 <210> 2 <211> 162 <212> DNA <213> Human <400> 2 GGTACTTCTC TGTCTCCGCC GCCGGAATCT TCTGGTTCTC GTCAGCAGCC GGGTCTGTCT 60 GCTCCGCACT CTCGTCAGAT CCCGGCTCCG CAGGGTGCTG TTCTGGTTCA GCGTGAAAAA 120 GACCTGCCGA ACTACAACTG GAACTCTTTC GGTCTGCGTT TC 162 <210> 3 <211> 146 <212> PRT <213> Human <400> 3 Pro Ala Leu Pro Glu Asp Gly Gly Ser Gly Ala Phe Pro Pro Gly His 1 5 10 15 Phe Lys Asp Pro Lys Arg Leu Tyr Cys Lys Asn Gly Gly Phe Phe Leu 20 25 30 Arg Ile His Pro Asp Gly Arg Val Asp Gly Val Arg Glu Lys Ser Asp 35 40 45 Pro His Ile Lys Leu Gln Leu Gln Ala Glu Glu Arg Gly Val Val Ser 50 55 60 Ile Lys Gly Val Ser Ala Asn Arg Tyr Leu Ala Met Lys Glu Asp Gly 65 70 75 80 Arg Leu Leu Ala Ser Lys Ser Val Thr Asp Glu Cys Phe Phe Phe Glu 85 90 95 Arg Leu Glu Ser Asn Asn Tyr Asn Thr Tyr Arg Ser Arg Lys Tyr Thr 100 105 110 Ser Trp Tyr Val Ala Leu Lys Arg Thr Gly Gln Tyr Lys Leu Gly Ser 115 120 125 Lys Thr Gly Pro Gly Gln Lys Ala Ile Leu Phe Leu Pro Met Ser Ala 130 135 140 Lys Ser 145 <210> 4 <211> 165 <212> DNA <213> Human <400> 4 GGTACTTCTC TGTCTCCGCC GCCGGAATCT TCTGGTTCTC GTCAGCAGCC GGGTCTGTCT 60 GCTCCGCACT CTCGTCAGAT CCCGGCTCCG CAGGGTGCTG TTCTGGTTCA GCGTGAAAAA 120 GACCTGCCGA ACTACAACTG GAACTCTTTC GGTCTGCGTT TCTGC 165 <210> 5 <211> 165 <212> DNA <213> Human <400> 5 GGTACTTCTC TGTCTCCGCC GCCGGAATCT TCTGGTTCTC GTCAGCAGCC GGGTCTGTCT 60 GCTCCGCACT CTCGTCAGAT CCCGGCTCCG CAGGGTGCTG TTCTGGTTCA GCGTGAAAAA 120 GACCTGCCGA ACTACAACTG GAACTCTTTC GGTCTGCGTT TCTGT 165 <210> 6 <211> 432 <212> DNA <213> Human <400> 6 CCCGAGGATG GCGGCAGCGG CGCCTTCCCG CCCGGCCACT TCAAGGACCC CAAGCGGCTG 60 TACTGCAAAA ACGGGGGCTT CTTCCTGCGC ATCCACCCCG ACGGCCGAGT TGACGGGGTC 120 CGGGAGAAGA GCGACCCTCA CATCAAGCTA CAACTTCAAG CAGAAGAGAG AGGAGTTGTG 180 TCTATCAAAG GAGTGAGCGC TAATCGTTAC CTGGCTATGA AGGAAGATGG AAGATTACTA 240 GCTTCTAAGT CTGTTACGGA TGAGTGTTTC TTTTTTGAAC GATTGGAATC TAATAACTAC 300 AATACTTACC GGTCAAGGAA ATACACCAGT TGGTATGTGG CACTGAAACG AACTGGGCAG 360 TATAAACTTG GATCCAAAAC AGGACCTGGG CAGAAAGCTA TACTTTTTCT TCCAATGTCT 420 GCTAAGAGCT GC 432 <210> 7 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 7 TATGGGTACT TCTCTGTCTC CGCCGCCGGA ATCTTC 36 <210> 8 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 8 TGGTTCTCGT CAGCAGCCGG GTCTGTCTGC TCCGCACTCT CGTCA 45 <210> 9 <211> 42 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 9 GATCCCGGCT CCGCAGGGTG CTGTTCTGGT TCAGCGTGAA AA 42 <210> 10 <211> 47 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 10 AGACCTGCCG AACTACAACT GGAACTCTTT CGGTCTGCGT TTCTGCC 47 <210> 11 <211> 46 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 11 ACGAGAACCA GAAGATTCCG GCGGCGGAGA CAGAGAAGTA CCCATA 46 <210> 12 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 12 AGCCGGGATC TGACGAGAGT GCGGAGCAGA CAGACCCGGC TGCTG 45 <210> 13 <211> 42 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 13 CGGCAGGTCT TTTTCACGCT GAACCAGAAC AGCACCCTGC GG 42 <210> 14 <211> 41 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 14 TCGGGGCAGA AACGCAGACC GAAAGAGTTC CAGTTGTAGT T 41 <210> 15 <211> 145 <212> PRT <213> Human <400> 15 Met Asn Ser Leu Val Ser Trp Gln Leu Leu Leu Phe Leu Cys Ala Thr 1 5 10 15 His Phe Gly Glu Pro Leu Glu Lys Val Ala Ser Val Gly Asn Ser Arg 20 25 30 Pro Thr Gly Gln Gln Leu Glu Ser Leu Gly Leu Leu Ala Pro Gly Glu 35 40 45 Gln Ser Leu Pro Cys Thr Glu Arg Lys Pro Ala Ala Thr Ala Arg Leu 50 55 60 Ser Arg Arg Gly Thr Ser Leu Ser Pro Pro Pro Glu Ser Ser Gly Ser 65 70 75 80 Arg Gln Gln Pro Gly Leu Ser Ala Pro His Ser Arg Gln Ile Pro Ala 85 90 95 Pro Gln Gly Ala Val Leu Val Gln Arg Glu Lys Asp Leu Pro Asn Tyr 100 105 110 Asn Trp Asn Ser Phe Gly Leu Arg Phe Gly Lys Arg Glu Ala Ala Pro 115 120 125 Gly Asn His Gly Arg Ser Ala Gly Arg Gly Trp Gly Ala Gly Ala Gly 130 135 140 Gln 145
【0052】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いると、例えば、
あらゆる癌(例えば、肺癌、胃癌、肝癌、膵癌、大腸
癌、直腸癌、結腸癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮頚癌、乳
癌等)、さらには絨毛癌、胞状奇胎、侵入奇胎、流産、
胎児の発育不全、糖代謝異常、脂質代謝異常または分娩
誘発の予防または治療薬などとして用いることができる
ペプチドを工業的かつ大量に製造できる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反応工程における反応メカニズムを示
す。
【図2】実施例1で用いられたDNAフラグメントを示
す。
【図3】実施例1で得られた2重鎖構成のヒトKiSS
−1ペプチドを製造する模式図を示す。
【図4】実施例2で得られたプラスミドpTFC−Ki
SS−1の構築図を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:19) C12N 15/00 ZNAA

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N末端にシステインを有する蛋白質または
    ペプチドのN末端に、KiSS−1ペプチドを連結した
    融合蛋白質、ペプチドまたはその塩を該システイン残基
    のアミノ基側のペプチド結合の切断反応に付すことを特
    徴とするKiSS−1ペプチドまたはその塩の製造法。
  2. 【請求項2】N末端にシステインを有する蛋白質または
    ペプチドのN末端に、KiSS−1ペプチドを連結した
    融合蛋白質またはペプチドをコードするDNAを有する
    ベクターを保持する形質転換体を培養して融合蛋白質、
    ペプチドまたはその塩を発現させ、発現された融合蛋白
    質、ペプチドまたはその塩を該システイン残基のアミノ
    基側のペプチド結合の切断反応に付すことを特徴とする
    KiSS−1ペプチドまたはその塩の製造法。
  3. 【請求項3】KiSS−1ペプチドのC末端がアミドで
    ある請求項1または2記載の製造法。
  4. 【請求項4】切断反応がS−シアノ化反応、次いでアン
    モノリシスまたは加水分解反応に付す反応である請求項
    1または2記載の製造法。
  5. 【請求項5】KiSS−1ペプチドが配列番号:1で表
    されるアミノ酸配列を含有するペプチドである請求項1
    または2記載の製造法。
  6. 【請求項6】KiSS−1ペプチドが、配列番号:1
    で表されるアミノ酸配列のN末端から第40〜54番目
    からなるアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号:
    1で表されるアミノ酸配列のN末端から第45〜54番
    目からなるアミノ酸配列を有するペプチド、配列番
    号:1で表されるアミノ酸配列のN末端から第46〜5
    4番目からなるアミノ酸配列を有するペプチドまたは
    配列番号:1で表されるアミノ酸配列のN末端から第4
    7〜54番目からなるアミノ酸配列を有するペプチドで
    ある請求項1または2記載の製造法。
  7. 【請求項7】N末端にシステインを有する蛋白質または
    ペプチドが、N末端にシステインを有するインターフェ
    ロン類、インターロイキン類、繊維芽細胞成長因子、
    (プロ)ウロキナーゼ類、リンホトキシン、Tumor Necr
    osis Factor(TNF)、β−ガラクロシダーゼ、貯蔵
    タンパク類、ストレプトアビシン、プロテインA、プロ
    テインG、Tissue Plasminogen Activator(TPA)ま
    たはそのムテインもしくは断片である請求項1または2
    記載の製造法。
  8. 【請求項8】N末端にシステインを有する蛋白質または
    ペプチドが、配列番号:3で表されるアミノ酸配列を含
    有し、そのN末端にシステイン残基が付加した蛋白質ま
    たはペプチドである請求項1または2記載の製造法。
  9. 【請求項9】N末端にシステインを有する蛋白質または
    ペプチドが配列番号:3で表されるアミノ酸配列を含有
    し、そのN末端にシステイン残基が付加した蛋白であ
    り、KiSS−1ペプチドが配列番号:1で表されるア
    ミノ酸配列を有するペプチドであり、製造されるKiS
    S−1ペプチドがC末端がアミドである配列番号:1で
    表されるアミノ酸配列を有するペプチドである請求項1
    または2記載の製造法。
  10. 【請求項10】N末端にシステインを有する蛋白質また
    はペプチドのN末端に、KiSS−1ペプチドを連結し
    た融合蛋白質、ペプチドまたはその塩。
  11. 【請求項11】配列番号:3で表されるアミノ酸配列を
    含有し、そのN末端にシステイン残基が付加した蛋白質
    のN末端に、配列番号:1で表されるアミノ酸配列を含
    有するKiSS−1ペプチドを連結した請求項10記載
    の融合蛋白質、ペプチドまたはその塩。
  12. 【請求項12】請求項10記載の融合蛋白質またはペプ
    チドをコードするDNAを含有するDNA。
  13. 【請求項13】配列番号:4で表される塩基配列また
    は配列番号:5で表される塩基配列を有する請求項1
    2記載のDNA。
  14. 【請求項14】請求項12記載のDNAを有するベクタ
    ー。
  15. 【請求項15】請求項14記載のベクターを含有する形
    質転換体。
  16. 【請求項16】FERM BP−6907で表示される
    エシュリヒア・コリMM294(DE3)/pTFC−
    KiSS−1。
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