JP2003079380A - ペプチドの製造法 - Google Patents

ペプチドの製造法

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JP2003079380A
JP2003079380A JP2001330729A JP2001330729A JP2003079380A JP 2003079380 A JP2003079380 A JP 2003079380A JP 2001330729 A JP2001330729 A JP 2001330729A JP 2001330729 A JP2001330729 A JP 2001330729A JP 2003079380 A JP2003079380 A JP 2003079380A
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seq
acid sequence
peptide
dna
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JP2001330729A
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English (en)
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Takahisa Yamada
隆央 山田
Masato Suenaga
正人 末永
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的ペプチドの製造。 【効果】 本発明の製造方法は、目的とするペプチドの
N末端のMet残基を取り除く必要がなく、PTH(1
−34)との融合タンパク質を用いるため、目的とする
ペプチドを高発現させることができるので、医薬用等の
ペプチドを工業的に大量に製造するのに有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目的ペプチドのN
末端にPTH(上皮小体ホルモンまたは副甲状腺ホルモ
ン;parathyroid hormone)のN末端から1ないし34
番目のアミノ酸配列と同一または実質的に同一のアミノ
酸配列を含有するペプチド(以下、単にPTH(1−3
4)と称する場合がある)を付加した融合タンパク質を
製造し、次いで該融合タンパク質のペプチド結合をタン
パク質分解酵素により切断することを特徴とする該ペプ
チドの製造法などに関する。
【0002】
【従来の技術】生理活性ペプチドを大量に取得するため
に、目的とするペプチドをコードするDNA(遺伝子)
をDNA組換え技術を用いてベクターに組み込み、微生
物に形質転換させることによって発現させる試みが多く
行われている。しかし、ペプチドが発現菌細胞内のプロ
テアーゼの作用によって分解を受けやすく、目的とする
ペプチドが得られないことが多い。そのため融合タンパ
ク質の形で発現させることがしばしば行われている。イ
タクラらはβ−ガラクトシダーゼのC末端にメチオニン
を介したソマトスタチンを連結した融合タンパク質を大
腸菌に発現させた後、ブロムシアンで切断する方法を報
告している(Science, 198, 1056, (1977))。しかし、
この化学的な切断法では分子内にメチオニン残基をもつ
ペプチドには適用できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】DNA組換え技術を用
いて大腸菌に目的タンパク質を発現させる場合、そのN
末端領域をコードする塩基配列によっては目的タンパク
質の発現量が低くなる(特願2000−229064
号)。そのため目的ペプチドを融合タンパク質のN末端
領域に配置した場合、そのN末端領域をコードする塩基
配列によって融合タンパク質の発現量が大きく影響され
ることがある。さらに、融合タンパク質のN末端のアミ
ノ酸配列により翻訳開始コドンに由来するメチオニンが
付加する場合があり(J. Bacteriol.、169、751、198
7)、そのメチオニンを除去する操作が必要となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、目的ペプ
チドを効率良く製造する方法について鋭意検討を加えた
ところ、DNA組換え技術を用いて目的ペプチドを大腸
菌で発現させる場合、発現量の比較的高い副甲状腺ホル
モンのN末端側の34アミノ酸残基からなるPTH(1
−34)のC末端に、タンパク質分解酵素の切断部位を
介して目的ペプチドを連結した融合タンパク質として発
現させた。特に、タンパク質分解酵素としてエンテロキ
ナーゼを用いた場合に、該酵素がAsp−Asp−As
p−Asp−Lysという特定の数残基のアミノ酸配列
を認識して、そのC末端側のペプチド結合を切断するた
め、汎用性が高いと考え、該融合タンパク質のペプチド
結合をタンパク質分解酵素により切断し、該目的ペプチ
ドを効率良く製造できることを見い出した。さらにこれ
らに基づいて鋭意研究した結果、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、(1)PTH(para
thyroid hormone)のN末端から1ないし34番目のア
ミノ酸配列と同一または実質的に同一のアミノ酸配列を
含有するペプチドのC末端にタンパク質分解酵素の切断
部位を介して目的ペプチドを連結した融合タンパク質
を、タンパク質分解酵素によるペプチド結合の切断反応
に付すことを特徴とする該目的ペプチドまたはその塩の
製造法、(2)PTH(parathyroid hormone)のN末
端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一または実
質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドのC末端
にタンパク質分解酵素の切断部位を介して目的ペプチド
を連結した融合タンパク質をコードするDNAを含有す
るベクターで形質転換された形質転換体を培養して融合
タンパク質を発現させ、発現させた融合タンパク質をタ
ンパク質分解酵素によるペプチド結合の切断反応に付す
ことを特徴とする該目的ペプチドまたはその塩の製造
法、(3)タンパク質分解酵素がエンテロキナーゼであ
る上記(1)または(2)記載の製造法、(4)タンパ
ク質分解酵素の切断部位が配列番号:7で表されるアミ
ノ酸配列を有する上記(3)記載の製造法、(5)タン
パク質分解酵素がファクターXaである上記(1)また
は(2)記載の製造法、(6)タンパク質分解酵素の切
断部位が配列番号:11で表されるアミノ酸配列を有す
る上記(5)記載の製造法、(7)タンパク質分解酵素
がトロンビンである上記(1)または(2)記載の製造
法、(8)タンパク質分解酵素の切断部位が配列番号:
13で表されるアミノ酸配列を有する上記(7)記載の
製造法、(9)目的ペプチドがアペリンである上記
(1)または(2)記載の製造法、(10)アペリンが
配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有するペプ
チドである上記(9)記載の製造法、(11)目的ペプ
チドがGPR8リガンドである上記(1)または(2)
記載の製造法、(12)GPR8リガンドが配列番号:
27で表わされるアミノ酸配列を含有するペプチドであ
る上記(11)記載の製造法、(13)目的ペプチドが
ZAQリガンドである上記(1)または(2)記載の製
造法、(14)ZAQリガンドが配列番号:41で表わ
されるアミノ酸配列を含有するペプチドである上記(1
3)記載の製造法、(15)PTH(parathyroid horm
one)のN末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と
同一または実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプ
チドのC末端にタンパク質分解酵素の切断部位を介して
目的ペプチドを連結した融合タンパク質またはその塩、
(16)目的ペプチドがアペリンである上記(15)記
載の融合タンパク質またはその塩、(17)アペリンが
配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有するペプ
チドである上記(16)記載の融合タンパク質またはそ
の塩、(18)融合タンパク質が配列番号:25で表わ
されるアミノ酸配列を含有する上記(15)記載の融合
タンパク質またはその塩、(19)目的ペプチドがGP
R8リガンドである上記(15)記載の融合タンパク質
またはその塩、(20)GPR8リガンドが配列番号:
27で表わされるアミノ酸配列を含有するペプチドであ
る上記(19)記載の融合タンパク質またはその塩、
(21)融合タンパク質が配列番号:39で表わされる
アミノ酸配列を含有する上記(15)記載の融合タンパ
ク質またはその塩、(22)目的ペプチドがZAQリガ
ンドである上記(15)記載の融合タンパク質またはそ
の塩、(23)ZAQリガンドが配列番号:41で表わ
されるアミノ酸配列を含有するペプチドである上記(2
2)記載の融合タンパク質またはその塩、(24)融合
タンパク質が配列番号:53で表わされるアミノ酸配列
を含有する上記(15)記載の融合タンパク質またはそ
の塩、(25)上記(15)記載の融合タンパク質をコ
ードするDNAを含有するDNA、(26)配列番号:
26、配列番号:40または配列番号:54で表わされ
る塩基配列を含有する上記(25)記載のDNA、(2
7)上記(15)記載の融合タンパク質をコードするD
NAを含有するベクター、(28)上記(27)記載の
ベクターで形質転換された形質転換体、(29)目的ペ
プチドを連結した融合タンパク質を製造するための、P
TH(parathyroid hormone)のN末端から1ないし3
4番目のアミノ酸配列と同一または実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するペプチドまたはそれをコードするD
NAの使用、(30)PTH(parathyroid hormone)
のN末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一ま
たは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドま
たはそれをコードするDNAを用いることを特徴とする
目的ペプチドを連結した融合タンパク質またはその塩を
製造法、および(31)PTH(parathyroid hormon
e)のN末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同
一または実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチ
ドのC末端にタンパク質分解酵素の切断部位を介して目
的ペプチドを連結した融合タンパク質をコードするDN
Aを含有するベクターで形質転換された形質転換体を培
養し、該融合タンパク質またはその塩を生成せしめるこ
とを特徴とする該融合タンパク質またはその塩の製造法
など、さらには、(32)PTH(parathyroid hormon
e)のN末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同
一または実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチ
ドのC末端にタンパク質分解酵素の切断部位を介して目
的ペプチドを連結した融合タンパク質を、該タンパク質
分解酵素によるペプチド結合の切断反応に付すことを特
徴とする該目的ペプチドまたはその塩の製造法などに関
する。
【0006】本発明の方法において目的とするペプチド
(単に「目的ペプチド」と称する場合がある)は、本発
明の方法において用いるタンパク質分解酵素の切断部位
を分子内にもたないペプチドであれば、いずれでもよ
い。通常、目的ペプチドとしては、約10個〜100個
程度、好ましくは約20個〜100個程度のアミノ酸残
基を有するペプチドが用いられ、その具体例としてたと
えば、アペリン(Biochem. Biophys. Res. Commun., 25
1, 471-476,(1998))、GPR8リガンド、ZAQリ
ガンド、インシュリン、エンドセリン、心房性ナトリウ
ム利尿ペプチド、ソマトスタチン、バソプレッシン、カ
ルシトニン、骨形成因子、インシュリノトロピン、アン
ジオテンシン、ブラジキニン、エンケファリン、エンド
ルフィン、各種オピオイドペプチド類および上記のペプ
チドフラグメント等が挙げられる。上記アペリンとして
は、例えばWO 99/33976に記載の「配列番
号:3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に
同一のアミノ酸配列を含有する受容体タンパク質に結合
能を有するポリペプチド」などがあげられる。具体的に
は、WO 99/33976に記載の 配列番号:1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは
実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリペプチドま
たはその部分ペプチド、 配列番号:15、配列番号:38、配列番号:40ま
たは配列番号:42で表されるアミノ酸配列と同一もし
くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する前駆体の部
分配列を含有するポリペプチドなどが用いられる。 WO 99/33976に記載の配列番号:1で表わさ
れるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有
するポリペプチドとしては、配列番号:1で表わされる
アミノ酸配列と約50〜99.9%(好ましくは70〜
99.9%、より好ましくは80〜99.9%、さらに
好ましくは90〜99.9%)の相同性を有するアミノ
酸配列を含有し、配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列を含有するポリペプチドと実質的に同質の活性を有す
るポリペプチドなどが用いられる。WO 99/339
76に記載の配列番号:15、配列番号:38、配列番
号:40または配列番号:42で表されるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
前駆体の部分配列を含有するポリペプチドとしては、
配列番号:15、配列番号:38、配列番号:40また
は配列番号:42で表されるアミノ酸配列を含有する前
駆体の部分配列を含有するポリペプチドの他、配列番
号:15で表される前駆体の部分ペプチドと実質的に同
質の活性を有するポリペプチド、配列番号:38で表
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有する前駆体の部分ペプチドと実質的に同
質の活性を有するポリペプチド、配列番号:40で表
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有する前駆体の部分ペプチドと実質的に同
質の活性を有するポリペプチドまたは配列番号:42
で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有する前駆体の部分ペプチドと実質的
に同質の活性を有するポリペプチドなどが挙げられる。
実質的に同質の活性としては、例えばレセプター結合活
性、シグナル伝達活性などが挙げられる。実質的に同質
とは、レセプター結合活性などが性質的に同質であるこ
とを示す。したがって、レセプター結合活性の強さなど
の強弱、ポリペプチドの分子量などの量的要素は異なっ
ていてもよい。アペリンとしては、具体的には、WO
99/33976に記載の配列番号:1で表わされる
アミノ酸配列もしくはその部分配列、配列番号:15
で表されるアミノ酸配列の部分配列、配列番号:38
で表されるアミノ酸配列の部分配列、配列番号:40
で表されるアミノ酸配列の部分配列、配列番号:42
で表されるアミノ酸配列の部分配列を含有するマウス
脳、ラット脳、ブタ脳、ブタ小腸、ウシ視床下部、ウシ
胃、ヒト視床下部またはヒト肺由来のポリペプチドなど
が挙げられる。さらに、配列番号:1で表されるアミ
ノ酸配列もしくはその部分配列、配列番号:15で表
されるアミノ酸配列の部分配列、配列番号:38で表
されるアミノ酸配列の部分配列、配列番号:40で表
されるアミノ酸配列の部分配列、または配列番号:4
2で表されるアミノ酸配列の部分配列などと同一もしく
は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリペプチド
もしくはその部分ペプチドに対して1もしくは複数個の
アミノ酸が置換、欠失、付加あるいは挿入されているア
ミノ酸配列を含有するポリペプチドは実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有するポリペプチドとして挙げられる。
例えば、配列番号:1で表されるアミノ酸配列もしく
はその部分配列、配列番号:15で表されるアミノ酸
配列の部分配列、配列番号:38で表されるアミノ酸
配列の部分配列、配列番号:40で表されるアミノ酸
配列の部分配列、または配列番号:42で表されるア
ミノ酸配列の部分配列中の1個以上7個以下、好ましく
は1個以上5個以下、より好ましくは1個以上3個以下
のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:1で
表されるアミノ酸配列もしくはその部分配列、配列番
号:15で表されるアミノ酸配列の部分配列、配列番
号:38で表されるアミノ酸配列の部分配列、配列番
号:40で表されるアミノ酸配列の部分配列、または
配列番号:42で表されるアミノ酸配列の部分配列に1
個以上20個以下、好ましくは1個以上15個以下、よ
り好ましくは1個以上10個以下のアミノ酸が付加した
(または挿入された)アミノ酸配列、配列番号:1で
表されるアミノ酸配列もしくはその部分配列、配列番
号:15で表されるアミノ酸配列の部分配列、配列番
号:38で表されるアミノ酸配列の部分配列、配列番
号:40で表されるアミノ酸配列の部分配列、または
配列番号:42で表されるアミノ酸配列の部分配列中の
1個以上7個以下、好ましくは1個以上5個以下、より
好ましくは1個以上3個以下のアミノ酸が他のアミノ酸
で置換されたアミノ酸配列を含有するポリペプチドなど
である。さらに、アペリンもしくは部分ペプチドには、
GlnのN端側が生体内で切断され、該Glnがピログ
ルタミン酸化したものなども含まれる。前駆体とは、上
記のアペリンをその部分配列として含有するタンパク質
であればいかなるものであってもよく、具体的には、配
列番号:15、38、40または42で表されるアミノ
酸配列を含有するタンパク質などが挙げられる。また、
アペリンの分子量は約1000〜10000ダルトン、
好ましくは約1000〜約5000ダルトン、より好ま
しくは、約1000〜約3000ダルトンである。より
具体的には、アペリンとしては、(1)配列番号:1で
表されるアミノ酸配列の第1番目から第12番目のアミ
ノ酸配列を有するペプチド、(2)配列番号:1で表さ
れるアミノ酸配列の第1番目から第13番目のアミノ酸
配列を有するペプチド、(3)配列番号:1で表される
アミノ酸配列の第1番目から第14番目のアミノ酸配列
を有するペプチド、(4)配列番号:1で表されるアミ
ノ酸配列の第1番目から第15番目のアミノ酸配列を有
するペプチド、(5)配列番号:1で表されるアミノ酸
配列の第1番目から第16番目のアミノ酸配列を有する
ペプチド、(6)配列番号:15、38、40または4
2で表されるアミノ酸配列の部分配列を有するペプチド
などが好ましい。配列番号:15、38、40または4
2で表されるアミノ酸配列の部分配列を有するポリペプ
チドとして具体的には、(a)配列番号:15、38、
40または42で表されるアミノ酸配列の第6番目から
第77番目のアミノ酸配列を有するペプチド、(b)配
列番号:15、38、40または42で表されるアミノ
酸配列の第40番目から第77番目のアミノ酸配列を有
するペプチド、(c)配列番号:15、38、40また
は42で表されるアミノ酸配列の第42番目から第77
番目のアミノ酸配列を有するペプチド、(d)配列番
号:15、38、40または42で表されるアミノ酸配
列の第47番目から第77番目のアミノ酸配列を有する
ペプチド、(e)配列番号:15、38、40または4
2で表されるアミノ酸配列の第61番目から第77番目
のアミノ酸配列を有するペプチド、(f)配列番号:1
5、38、40または42で表されるアミノ酸配列の第
65番目から第77番目のアミノ酸配列を有するペプチ
ドまたはそのN末端のアミノ酸(Gln)がピログルタ
ミン酸化したもの、(g)配列番号:15、38、40
または42で表されるアミノ酸配列の第1番目から第2
5番目のアミノ酸配列を有するペプチド、(h)配列番
号:15、38、40または42で表されるアミノ酸配
列の第6番目から第25番目のアミノ酸配列を有するペ
プチド、(i)配列番号:15、38、40または42
で表されるアミノ酸配列の第42番目から第64番目の
アミノ酸配列を有するペプチド、(j)配列番号:1
5、38、40または42で表されるアミノ酸配列の第
61番目から第64番目のアミノ酸配列を有するペプチ
ド、(k)配列番号:15、38、40または42で表
されるアミノ酸配列の第43番目から第77番目のアミ
ノ酸配列を有するペプチド、(l)配列番号:15、3
8、40または42で表されるアミノ酸配列の第41番
目から第77番目のアミノ酸配列を有するペプチド、
(m)配列番号:15、38、40または42で表され
るアミノ酸配列の第66番目から第77番目のアミノ酸
配列を有するペプチド、(n)配列番号:15、38、
40または42で表されるアミノ酸配列の第67番目か
ら第77番目のアミノ酸配列を有するペプチド、(o)
配列番号:15、38、40または42で表されるアミ
ノ酸配列の第64番目から第77番目のアミノ酸配列を
有するペプチド、(p)配列番号:15、38、40ま
たは42で表されるアミノ酸配列の第63番目から第7
7番目のアミノ酸配列を有するペプチド、(q)配列番
号:15、38、40または42で表されるアミノ酸配
列の第65番目から第76番目のアミノ酸配列を有する
ペプチド、(r)配列番号:15、38、40または4
2で表されるアミノ酸配列の第65番目から第75番目
のアミノ酸配列を有するペプチド、などがあげられ、な
かでも配列番号:15、38、40または42で表され
るアミノ酸配列の第65番目から第77番目のアミノ酸
配列を有するペプチドまたはそのN末端のアミノ酸(G
ln)がピログルタミン酸化したものまたは配列番号:
15、38、40または42で表されるアミノ酸配列の
第42番目から第77番目のアミノ酸配列を有するペプ
チドが好ましく用いられる。特に、配列番号:15、3
8、40または42で表されるアミノ酸配列の第65番
目から第77番目のアミノ酸配列で表わされるペプチド
またはそのN末端のアミノ酸(Gln)がピログルタミ
ン酸化したもの(pGlu Arg Pro Arg LeuSer His Lys Gl
y Pro Met Pro Phe)が好ましい。さらにpGlu Arg Pro
Arg LeuSer His Lys Gly Pro Met Pro Pheで表されるア
ミノ酸配列の部分アミノ酸配列を有するペプチドも本発
明の(ポリ)ペプチドとして好ましく用いられる。より
好ましくは、例えばBiochem. Biophys. Res. Commun.,
251, 471-476,(1998)に記載のアペリン−36(本願
明細書の配列番号:1で表されるアミノ酸配列で表され
るポリペプチド)、アペリン−13(本願明細書の配列
番号:1の第24〜36番目のアミノ酸配列で表される
ポリペプチド)、アペリン−13のN末端のアミノ酸
(Gln)がピログルタミン酸化したペプチドなどがあ
げられ、その受容体であるAPJ(O'Dowd. B.F., et a
l., Gene, 436, 355-359, 1993)に対し、リガンド活性
を有するペプチドであれば、如何なるものであっていて
もよい。なお、WO 99/33976に記載の配列番
号:1、配列番号:15、配列番号:38、配列番号:
40および配列番号:42は、それぞれ本願明細書の配
列番号:配列番号:61、配列番号:62、配列番号:
63、配列番号:64および配列番号:65に対応して
いる。
【0007】上記GPR8リガンドとしては、7回膜貫
通型受容体タンパク質GPR8(O'Dowd, B. F. et a
l.、GenomiCs、28巻、84-91頁、1995年)に対するリガ
ンド活性、例えば、GPR8との結合活性、GPR8発
現細胞に対する細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊
離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内c
AMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸
産生、細胞膜電位変動、細胞内タンパク質のリン酸化、
c−fosの活性化、pHの低下、GTPγS結合活性
などを促進する活性等)を有するポリペプチドであれ
ば、いかなるものであってもよい。上記GPR8リガン
ドとして、配列番号:27で表わされるアミノ酸配列と
実質的に同一のアミノ酸配列としては、例えば、配列番
号:27で表されるアミノ酸配列と約60%以上(好ま
しくは約70%以上、さらに好ましくは約80%以上、
より好ましくは約85%以上、特に好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上)の相同性を有する
アミノ酸配列などが挙げられる。配列番号:27で表わ
されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有
するペプチドとしては、例えば、配列番号:27で表わ
されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有
し、配列番号:27で表わされるアミノ酸配列を有する
ペプチドと実質的に同質の性質を有するペプチドなどが
好ましい。また、GPR8リガンドとしては、配列番
号:27で表されるアミノ酸配列中の1または2個以上
(好ましくは、1〜20個程度、より好ましくは1〜1
0個程度)のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列
番号:27で表されるアミノ酸配列に1または2個以上
(好ましくは、1〜40個程度、より好ましくは1〜3
0個程度、なかでも好ましくは1〜20個程度)のアミ
ノ酸が付加したアミノ酸配列、配列番号:27で表さ
れるアミノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、
1〜20個程度、より好ましくは1〜10個程度)のア
ミノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、また
はそれらを組み合わせたアミノ酸配列を含有するペプ
チドなども用いられる。より具体的には、GPR8リガ
ンドとしては、配列番号:27で表されるアミノ酸配列
を有するペプチドが用いられる。
【0008】上記ZAQリガンドとして、配列番号:4
1で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸
配列としては、例えば、配列番号:41で表されるアミ
ノ酸配列と約60%以上(好ましくは約70%以上、さ
らに好ましくは約80%以上、より好ましくは約85%
以上、特に好ましくは約90%以上、最も好ましくは約
95%以上)の相同性を有するアミノ酸配列などが挙げ
られる。配列番号:41で表わされるアミノ酸配列と実
質的に同一のアミノ酸配列を有するペプチドとしては、
例えば、配列番号:41で表わされるアミノ酸配列と実
質的に同一のアミノ酸配列を有し、配列番号:41で表
わされるアミノ酸配列を有するペプチドと実質的に同質
の性質を有するペプチドなどが好ましい。実質的に同質
の活性としては、例えば、ZAQ受容体に対する結合活
性、ZAQ受容体を介するシグナル情報伝達作用などが
挙げられる。実質的に同質とは、それらの活性が性質的
に同質であることを示す。したがって、ZAQ受容体に
対する結合活性、ZAQ受容体を介するシグナル情報伝
達作用などの活性が同等(例、約0.5〜2倍)である
ことが好ましいが、これらの活性の程度やペプチドの分
子量などの量的要素は異なっていてもよい。これらの活
性の測定は、公知の方法またはそれに準じた方法によっ
て行うことができる。また、ZAQリガンドとしては、
配列番号:41で表されるアミノ酸配列中の1または
2個以上(好ましくは、1〜30個程度、より好ましく
は1〜20個程度)のアミノ酸が欠失したアミノ酸配
列、配列番号:41で表されるアミノ酸配列に1また
は2個以上(好ましくは、1〜40個程度、より好まし
くは1〜30個程度、なかでも好ましくは1〜20個程
度)のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、配列番号:
41で表されるアミノ酸配列中の1または2個以上(好
ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜20個
程度)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸
配列、またはそれらを組み合わせたアミノ酸配列を含
有するペプチドなども用いられる。より具体的には、Z
AQリガンドとしては、配列番号:41で表されるアミ
ノ酸配列を有するペプチドが用いられる。目的ペプチド
は、ペプチド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ
末端)、右端がC末端(カルボキシル末端)である。配
列番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有するアペリ
ン−36、配列番号:27で表わされるアミノ酸配列を
含有するGPR8リガンド、配列番号:41で表わされ
るアミノ酸配列を含有するZAQリガンドをはじめとす
る、本発明の目的ペプチドは、C末端が通常カルボキシ
ル基(−COOH)またはカルボキシレート(−CO
-)である。
【0009】PTH(1−34)として具体的には、配
列番号:5で表されるアミノ酸配列を有するPTHのN
末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一または
実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドであれ
ば如何なるものであってもよく、さらに具体的には、配
列番号:3で表されるアミノ酸配列と同一または実質的
に同一のアミノ酸配列を有するペプチドなどがあげられ
る。例えば、PTH(1−34)としては、配列番号:
3で表されるアミノ酸配列を含有するペプチドの他に、
配列番号:3で表わされるアミノ酸配列を含有するペプ
チドと実質的に同質の性質を有するペプチド、即ち、該
ペプチドのC末端に、タンパク質分解酵素の切断部位を
介して目的ペプチドを連結した融合タンパク質を、タン
パク質分解酵素によるペプチド結合の切断反応に付した
場合に、配列番号:3で表されるアミノ酸配列を含有す
るペプチドを用いた場合と同様に目的ペプチドを効率良
く製造せしめる性質を有するペプチドであれば如何なる
ものであっていてもよい。より具体的には、配列番号:
3で表わされるアミノ酸配列中の1個以上5個以下、好
ましくは1個以上3個以下のアミノ酸が欠失したアミノ
酸配列、配列番号:3で表わされるアミノ酸配列に1個
以上5個以下、好ましくは1個以上3個以下のアミノ酸
が付加した(または挿入された)アミノ酸配列、あるい
は配列番号:3で表わされるアミノ酸配列中の1個以上
5個以下、好ましくは1個以上3個以下のアミノ酸が他
のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列を含有するペプチ
ドなどがあげられる。
【0010】ペプチドまたは後述の融合タンパク質の塩
としては、生理学的に許容される塩基(例えばアルカリ
金属など)や酸(有機酸、無機酸)との塩が用いられる
が、とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好まし
い。このような塩としては例えば無機酸(例えば、塩
酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機
酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マ
レイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、シ
ュウ酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸)との塩などが用いられる。
【0011】本発明方法で用いられる融合タンパク質
(融合ペプチドを含む)は後述の融合タンパク質をコー
ドするDNAを含有するベクターで形質転換体を培養し
て融合タンパク質を発現させることにより製造すること
ができる。また、該融合タンパク質はPTH(1−3
4)のC末端に、タンパク質分解酵素の切断部位を介し
て目的ペプチドが結合したものであれば、特に如何なる
ものであってもよいが、目的ペプチドがアペリン−36
の場合、具体的には、例えば、Ser Val Ser Glu Ile Gl
n Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn Ser Met
Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Va
l His Asn Phe Asp Asp Asp Asp Lys Leu Val Gln Pro
Arg Gly Ser Arg Asn Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly Gl
y Arg Arg Lys Phe Arg Arg Gln Arg Pro Arg Leu Ser
His Lys Gly Pro Met Pro Phe(配列番号:25)で表
されるアミノ酸配列を含有するタンパク質などがあげら
れる。配列番号:25で表されるアミノ酸配列を含有す
るタンパク質は、PTH(1−34)のアミノ酸配列
(Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu GlyL
ys His Leu Asn Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg
Lys Lys Leu Gln AspVal His Asn Phe;配列番号:
3)のC末端にエンテロキナーゼ切断部位をコードする
アミノ酸配列(Asp Asp Asp Asp Lys;配列番号:7)
が結合し、さらにそのC末端に、目的ペプチド(アペリ
ン−36)をコードするアミノ酸配列(Leu Val Gln Pr
o Arg Gly Ser Arg Asn Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly
Gly Arg Arg Lys Phe Arg Arg Gln Arg Pro Arg Leu Se
r His Lys Gly Pro Met Pro Phe;配列番号:1)が結
合していることを示す。また実施例1で使用した配列番
号:9で表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質
は、PTH(1−34)のアミノ酸配列(Ser Val Ser
Glu Ile Gln LeuMet His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn
Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu ArgLys Lys Leu Gl
n Asp Val His Asn Phe;配列番号:3)のC末端に、
リンカー(Gly Ser Gly Ser Gly;配列番号:57)を
介してエンテロキナーゼ切断部位をコードするアミノ酸
配列(Asp Asp Asp Asp Lys;配列番号:7)が結合
し、さらにそのC末端に、目的ペプチド(アペリン−3
6)をコードするアミノ酸配列(Leu Val Gln Pro Arg
Gly Ser Arg Asn Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly GlyArg
Arg Lys Phe Arg Arg Gln Arg Pro Arg Leu Ser His L
ys Gly Pro Met ProPhe;配列番号:1)が結合してい
ることを示す。
【0012】目的ペプチドがGPR8リガンドの場合、
具体的には、例えば、Ser Val SerGlu Ile Gln Leu Met
His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn Ser Met Glu Arg V
alGlu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His Asn
Phe Asp Asp Asp Asp LysTrp Tyr Lys His Val Ala Ser
Pro Arg Tyr His Thr Val Gly Arg Ala Ala GlyLeu Le
u Met Gly Leu(配列番号:39)で表されるアミノ酸
配列を含有するタンパク質などがあげられる。配列番
号:39で表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質
は、PTH(1−34)のアミノ酸配列(Ser Val Ser
Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu GlyLys His Leu Asn
Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu G
ln AspVal His Asn Phe;配列番号:3)のC末端にエ
ンテロキナーゼ切断部位をコードするアミノ酸配列(As
p Asp Asp Asp Lys;配列番号:7)が結合し、さらに
そのC末端に、目的ペプチド(GPR8リガンド)をコ
ードするアミノ酸配列(Trp Tyr Lys His Val Ala Ser
Pro Arg Tyr His Thr Val Gly Arg Ala Ala GlyLeu Leu
Met Gly Leu;配列番号:27)が結合していることを
示す。また実施例2で使用した配列番号:Aで表される
アミノ酸配列を含有するタンパク質は、PTH(1−3
4)のアミノ酸配列(Ser Val Ser Glu Ile Gln LeuMet
His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn Ser Met Glu Arg V
al Glu Trp Leu ArgLys Lys Leu Gln Asp Val His Asn
Phe;配列番号:3)のC末端に、リンカー(Gly Ser G
ly Ser Gly;配列番号:57)を介してエンテロキナー
ゼ切断部位をコードするアミノ酸配列(Asp Asp Asp As
p Lys;配列番号:7)が結合し、さらにそのC末端
に、目的ペプチド(GPR8リガンド)をコードするア
ミノ酸配列(Trp Tyr Lys His Val Ala Ser Pro Arg Ty
r His Thr Val Gly Arg Ala Ala Gly Leu Leu Met Gly
Leu;配列番号:27)が結合していることを示す。
【0013】目的ペプチドがZAQリガンドの場合、具
体的には、例えば、Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met
His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn Ser Met Glu Arg Va
l Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His Asn
Phe Asp Asp Asp Asp Lys Ala Val Ile Thr Gly Ala Cy
s Glu Arg Asp Val Gln Cys Gly Ala Gly Thr Cys Cys
Ala Ile Ser Leu Trp Leu Arg Gly Leu Arg Met Cys Th
r Pro Leu Gly Arg Glu Gly Glu Glu Cys His Pro Gly
Ser His Lys Val Pro Phe Phe Arg Lys Arg Lys His Hi
s Thr Cys Pro Cys Leu Pro Asn Leu Leu Cys Ser Arg
Phe Pro Asp Gly Arg Tyr Arg Cys Ser Met Asp Leu Ly
s Asn Ile Asn Phe(配列番号:53)で表されるアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質などがあげられる。配列
番号:53で表されるアミノ酸配列を含有するタンパク
質は、PTH(1−34)のアミノ酸配列(Ser Val Se
r Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu GlyLys His Leu A
sn Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu
Gln AspVal His Asn Phe;配列番号:3)のC末端に
エンテロキナーゼ切断部位をコードするアミノ酸配列
(Asp Asp Asp Asp Lys;配列番号:7)が結合し、さ
らにそのC末端に、目的ペプチド(ZAQリガンド)を
コードするアミノ酸配列(Ala Val Ile Thr Gly Ala Cy
s Glu Arg Asp Val Gln Cys Gly Ala Gly Thr Cys Cys
Ala Ile Ser Leu Trp Leu Arg Gly Leu Arg Met Cys Th
r Pro Leu Gly Arg Glu Gly Glu Glu Cys His Pro Gly
Ser His Lys Val Pro Phe Phe Arg Lys Arg Lys His Hi
s Thr Cys Pro Cys Leu Pro Asn Leu Leu Cys Ser Arg
Phe Pro Asp Gly Arg Tyr Arg Cys Ser Met Asp Leu Ly
s Asn Ile Asn Phe;配列番号:41)が結合している
ことを示す。また実施例3で使用した配列番号:43で
表されるアミノ酸配列を含有するタンパク質は、PTH
(1−34)のアミノ酸配列(Ser Val Ser Glu Ile Gl
n Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn Ser Met
Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Va
l His Asn Phe;配列番号:3)のC末端に、リンカー
(Gly Ser Gly Ser Gly;配列番号:57)を介してエン
テロキナーゼ切断部位をコードするアミノ酸配列(Asp
Asp Asp Asp Lys;配列番号:7)が結合し、さらにそ
のC末端に、目的ペプチド(ZAQリガンド)をコード
するアミノ酸配列(Ala Val Ile Thr Gly Ala Cys Glu
Arg Asp Val Gln Cys Gly Ala Gly ThrCys Cys Ala Ile
Ser Leu Trp Leu Arg Gly Leu Arg Met Cys Thr Pro L
eu GlyArg Glu Gly Glu Glu Cys His Pro Gly Ser His
Lys Val Pro Phe Phe Arg LysArg Lys His His Thr Cys
Pro Cys Leu Pro Asn Leu Leu Cys Ser Arg Phe ProAs
p Gly Arg Tyr Arg Cys Ser Met Asp Leu Lys Asn Ile
Asn Phe;配列番号:41)が結合していることを示
す。なお本発明の実施例では、該融合タンパク質をタン
パク質分解酵素で切断する際に、融合タンパク質の立体
障害によりタンパク質分解酵素で融合タンパク質が切断
できなくなるのを防ぐために、Ala、Gly、Serなど分子
量の小さいアミノ酸残基から選ばれる1〜5個程度のリ
ンカーと呼ばれる配列(例、Gly Ser Gly Ser Gly;配
列番号:57など)をタンパク質切断部位をコードする
アミノ酸配列のN末端側に挿入した融合タンパク質が使
用された。
【0014】本発明方法で用いられる融合タンパク質
(融合ペプチドを含む)をコードするDNAは、全塩基
配列を化学的に合成してもよい。その場合の製造法とし
ては、例えば、公知のホスホアミダイド法、リン酸トリ
エステル法、ジエステル法、ハイドロジェンホスホネー
ト法などを用いて、短いものなら一度に、長いものでは
分割して合成した後にT4DNAリガーゼを用いて連結
して作成することが可能である。このようにして得られ
る融合タンパク質をコードするDNAの具体例として
は、目的ペプチドがアペリン−36の場合、例えば、TC
TGTGTCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGGCAAACATTTGAACTCGA
TGGAGCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAGTTGCAGGATGTGCACAATTTT
GATGACGACGACAAGCTGGTGCAGCCCAGAGGGTCAAGGAATGGGCCAGG
GCCCTGGCAGGGAGGTCGGAGGAAATTCCGCCGCCAGCGGCCCCGCCTCT
CCCATAAGGGACCCATGCCTTTC(配列番号:26)で表わさ
れる塩基配列を含有するDNAなどがあげられる。配列
番号:26で表される塩基配列で表されるDNAはPT
H(1−34)をコードする塩基配列(TCTGTGTCCGAGAT
TCAGTTAATGCATAACCTTGGCAAACATTTGAACTCGATGGAGCGTGTAG
AATGGCTGCGTAAGAAGTTGCAGGATGTGCACAATTTT;配列番号:
4)の3’末端に、エンテロキナーゼ切断部位をコード
する塩基配列(GATGACGACGACAAG;配列番号:8)が結
合し、さらにその3’末端に、目的ペプチド(アペリン
−36)をコードする塩基配列(CTGGTGCAGCCCAGAGGGTC
AAGGAATGGGCCAGGGCCCTGGCAGGGAGGTCGGAGGAAATTCCGCCGCC
AGCGGCCCCGCCTCTCCCATAAGGGACCCATGCCTTTC;配列番
号:2)が結合していることを示す。
【0015】目的ペプチドがGPR8リガンドの場合、
例えば、TCTGTGTCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGGCAAACAT
TTGAACTCGATGGAGCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAGTTGCAGGATGT
GCACAATTTTGATGACGACGACAAGTGGTATAAACATGTGGCGAGCCCGC
GTTATCATACCGTGGGCCGTGCGGCGGGCCTGCTGATGGGCCTG(配列
番号:40)で表わされる塩基配列を含有するDNAな
どがあげられる。配列番号:40で表される塩基配列で
表されるDNAはPTH(1−34)をコードする塩基
配列(TCTGTGTCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGGCAAACATTT
GAACTCGATGGAGCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAGTTGCAGGATGTGC
ACAATTTT;配列番号:4)の3’末端に、エンテロキナ
ーゼ切断部位をコードする塩基配列(GATGACGACGACAA
G;配列番号:8)が結合し、さらにその3’末端に、
目的ペプチド(GPR8リガンド)をコードする塩基配
列(TGGTATAAACATGTGGCGAGCCCGCGTTATCATACCGTGGGCCGTG
CGGCGGGCCTGCTGATGGGCCTG;配列番号:34)が結合し
ていることを示す。
【0016】目的ペプチドがZAQリガンドの場合、例
えば、TCTGTGTCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGGCAAACATTT
GAACTCGATGGAGCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAGTTGCAGGATGTGC
ACAATTTTGATGACGACGACAAGGCGGTGATTACCGGTGCGTGCGAACGT
GATGTGCAGTGCGGTGCGGGTACCTGCTGCGCGATTAGCCTGTGGCTGCG
TGGTCTGCGTATGTGCACCCCGCTGGGTCGTGAAGGTGAAGAATGCCATC
CGGGTAGCCATAAAGTGCCGTTCTTCCGTAAACGTAAACATCATACCTGC
CCGTGCCTGCCGAACCTGCTGTGCAGCCGTTTCCCGGATGGTCGTTATCG
TTGCAGCATGGATCTGAAAAACATTAACTTT(配列番号:54)
で表わされる塩基配列を含有するDNAなどがあげられ
る。配列番号:54で表される塩基配列で表されるDN
AはPTH(1−34)をコードする塩基配列(TCTGTG
TCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGGCAAACATTTGAACTCGATGGA
GCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAGTTGCAGGATGTGCACAATTTT;配
列番号:4)の3’末端に、エンテロキナーゼ切断部位
をコードする塩基配列(GATGACGACGACAAG;配列番号:
8)が結合し、さらにその3’末端に、目的ペプチド
(ZAQリガンド)をコードする塩基配列(GCGGTGATTA
CCGGTGCGTGCGAACGTGATGTGCAGTGCGGTGCGGGTACCTGCTGCGCG
ATTAGCCTGTGGCTGCGTGGTCTGCGTATGTGCACCCCGCTGGGTCGTGA
AGGTGAAGAATGCCATCCGGGTAGCCATAAAGTGCCGTTCTTCCGTAAAC
GTAAACATCATACCTGCCCGTGCCTGCCGAACCTGCTGTGCAGCCGTTTC
CCGGATGGTCGTTATCGTTGCAGCATGGATCTGAAAAACATTAACTTT;
配列番号:42)が結合していることを示す。なお、本
発明の実施例で用いられた塩基配列(配列番号:10、
配列番号:30、配列番号:44)は、PTH(1−3
4)をコードする塩基配列(TCTGTGTCCGAGATTCAGTTAATG
CATAACCTTGGCAAACATTTGAACTCGATGGAGCGTGTAGAATGGCTGCG
TAAGAAGTTGCAGGATGTGCACAATTTT;配列番号:4)の3’
末端に、リンカー(Gly Ser Gly Ser Gly;配列番号:
57)をコードする塩基配列(GGTTCTGGTTCTGGT;配列
番号:58)を介して、エンテロキナーゼ切断部位をコ
ードする塩基配列(GATGACGACGACAAG;配列番号:8)
が結合し、さらにその3’末端に、目的ペプチド(アペ
リン−36、GPR8リガンド、ZAQリガンド)をコ
ードする塩基配列(配列番号:2、配列番号:34、配
列番号:42)が結合していることを示す。なお本発明
の実施例では、上記のとおり、融合タンパク質をタンパ
ク質分解酵素で切断する際に、融合タンパク質の立体障
害によりタンパク質分解酵素で融合タンパク質が切断で
きなくなるのを防ぐために、Ala、Gly、Serなど分子量
の小さいアミノ酸残基から選ばれる1〜5個程度のリン
カーと呼ばれる配列(例、Gly Ser Gly Ser Gly;配列
番号:57など)をコードするDNA鎖(例、GGTTCTGG
TTCTGGTなど;配列番号:58)を、エンテロキナーゼ
切断部位をコードする塩基配列の5’末端側に挿入した
塩基配列が使用された。
【0017】5’末端にATGを有し、その下流に該融
合タンパク質をコードする領域、ついで翻訳終止コドン
を有するDNA(プラスミド)は、化学合成で、あるい
は遺伝子工学的に製造された公知の該タンパク質のcD
NA、もしくは、染色体由来の該タンパク質のDNAを
加工することにより製造することができる。また、PT
H(1−34)のC末端に、タンパク質分解酵素の切断
部位を介して目的ペプチド(アペリン−36、GRP8
リガンド、ZAQリガンド等)を連結した融合タンパク
質をコードするDNAを、従来の遺伝子技術、例えば部
位特異的突然変異誘発技術を用いて目的ペプチド(アペ
リン−36、GPR8リガンド、ZAQリガンド等)の
ムテインをコードするDNAに変換することができる。
部位特異的突然変異誘発技術は周知であり、アール・エ
フ・レイサー(Lather, R. F.)及びジェイ・ピー・レ
コック(Lecoq, J. P)、ジェネティック・エンジニア
リング(Genetic Engineering)、アカデミックプレス
社(1983年)第31−50頁に示されている。オリ
ゴヌクレオチドを用いた変異誘発はエム・スミス(Smit
h, M.)及びエス・ギラム(Gillam, S.)、ジェネティ
ック・エンジニアリング:原理と方法、プレナムプムス
社(1981年)3巻、1−32頁に示されている。
【0018】また、融合タンパク質をコードするDNA
を含有するベクターとして用いられるプラスミドとして
は、例えば大腸菌(Escherichia coli)由来のpBR3
22〔ジーン(Gene),,95(1977)〕,pBR3
13〔ジーン,,75(1977)〕,pBR324,p
BR325〔ジーン,,124(1978)〕,pBR
327,pBR328〔ジーン,,287(198
0)〕,pBR329〔ジーン,17,79(198
2)〕,pKY2289〔ジーン,,1(1978)〕,
pKY 2700〔生化学,52,770(1980)〕,
pACYC177,pACYC184〔ジャーナル・オブ
・バクテリオロジー(Journal of Bacteriology),13
,1141(1978)〕,pRK248、pRK64
6、pDF〔メソッズ・イン・エン ジーモロジー(Metho
ds in Enzymology),68,268(1979)〕、pUC
18、pUC19〔ヤニシューペロンら、ジーン(Gen
e)、33、103(1985)〕などがあげられる。ま
た、バクテリオファージ、例えばλファージを使用した
λgt系のλgt・λC〔Proc. Nat. Acad. Sci. USA.
、4579(1974)〕、λgt・λB〔Proc. Nat. A
cad. Sci. USA. 72、3461(1975)〕、λDa
m〔ジーン、、255(1977)〕やシャロンベクタ
ー〔サイエンス、(Science)、196、161(197
7);ジャーナル・オブ・ビロロジー(Journal of Virol
ogy)、29、555(1979)〕、繊維状ファージM1
3を使用したmp系のM13mp18、M13mp19〔ヤニ
シューペロンら、ジーン(Gene)、33、103(198
5)〕ベクターなどもあげられる。
【0019】上記DNAは、ATGの上流にプロモータ
ーを有しているのが好ましく、該プロモーターは、形質
転換体の製造に用いる宿主に対応して適切なプロモータ
ーであればいかなるものでもよい。例えば大腸菌(Esche
richia coli)ではTrpプロモーター、lacプロモーター、
rec Aプロモーター、λPLプロモーター、lppプロモ
ーター、T7プロモーターなどがあげられる。T7プロ
モーターの系を用いる場合には、T7プロモーターとし
ては、T7DNA上で見い出されている17種のプロモ
ーター〔J. L. Oakley ら、Proc.Natl. Acad. Sci、 U
SA,74:4266−4270(1977)、M. D. Ros
a, Cell16:815−825(1979)、N. Panayota
tos ら、Nature,280:35(1979)、J. J. Dunn
ら、J. Mol. Biol.、166:477−535(198
3)〕のいずれでもよいがφ10プロモーター〔A. H. R
osenberg ら、Gene、56:125−135(198
7)〕が好ましい。転写ターミネーターとしては、大腸
菌の系で作動するターミネーター、好ましくはTφター
ミネーター〔F. W. Studier ら、J. Mol. Biol.,18
:113−130(1986)〕が用いられる。T7R
NAポリメラーゼDNAとしてはT7DNA〔F. W. St
udier ら、J. Mol. Biol.,189:113−130(1
986)〕をあげることが出来る。ベクターは上記ベク
ターにT7プロモーター、T7ターミネーターを組み込
んで構築されるのが好ましく、このようなベクターとし
ては、pET−1、pET−2、pET− 3、pET−
4、pET−5〔A. H. Rosenberg、 Gene 56:125
−135(1987)〕、pTB960−2〔EP−A−
499990〕などをあげることができるが、好ましく
はpTB960−2が用いられる。
【0020】本発明の形質転換体は、上記方法で得られ
る発現用プラスミドを公知の方法〔例、コーエンS, N,
ら、プロシージング・オブ・ナショナル・アカデミー・
オブ・サイエンス(Pro. Natl. Acad. Sci. USA.)、
、2110(1972)〕で宿主を形質転換することに
より製造することができる。形質転換される微生物の宿
主としては、例えば、エシェリヒア(Escherichia)属
菌などがあげられる。上記エシェリヒア属菌の例として
は、エシェリヒア・コリ(E. coli)があげられ、具体
的にはエシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12
DH1〔プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンシズ(Proc. Natl. Acad. Sci.
USA.)、60、160(1968)〕、JM−103〔ヌ
クレイック・アシッズ・リサーチ、(Nucleic Acids Res
earch)、、309(1981)〕、J A221〔ジャ
ーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(Journal o
fMolecular Biology)、120、517(1978)〕、
HB101〔ジャーナル・オ ブ・モレ キュラー・バイ
オロジー、41、459(1969)〕、C600〔ジェ
ネティックス(Genetics)、39、440(1954)〕、
N4830〔セル(Cell)、25、713(1981)〕、
K−12MM294〔プロシーディングス・オブ・ナシ
ョナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ、73、41
74(1976)〕BL−21などがあげられる。T7プ
ロモーターの系を用いる場合には、その形質転換体の宿
主としては、T7RNAポリメラーゼDNA(T7DN
A1)〔F. W. Studierら、J. Mol. Biol.189:11
3−130(1986)〕を組み込んだ大腸菌株、例えば
MM294、DH−1、C600、JM109、BL2
1、あるいはT7RNAポリメラーゼDNA(T7DN
A1)を他のプラスミドと共に組込んだ大腸菌株など、
ならいずれでもよい。好ましくはT7DNA1を組み込
んだλファージが溶原化したMM294株およびBL2
1株が用いられる。この場合T7DNA1のプロモータ
ーとしては、イソプロピル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド(IPTGと略することがある。)で発現が
誘導されるlacプロモーターが用いられる。融合タンパ
ク質は、上述の形質転換体を培地に培養し、産生された
融合タンパク質を採取することにより製造することがで
きる。培地のpHは約6〜8が望ましい。
【0021】エシェリヒア属菌を培養する際の培地とし
ては、例えばグルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔ミラー、J.、 エクスペリメンツ・イン・モレキュラ
ー・ジェネテイクス(Experiments in Molecular Geneti
cs)、431−433(Cold Spring Horbor Laborator
y、New York 1972)〕、2×YT培地〔メシング、
メソッド・イン・エンザイモロジー(Methods in Enzymo
logy)、101、20(1983)〕LB培地などがあげ
られるが、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地が好
ましい。ここに必要によりプロモーターを効率よく働か
せるために、例えば3β−インドリルアクリル酸やイソ
プロピル−β−D−チオガラクトピラノシドのような薬
剤を加えることができる。宿主がエシェリヒア属菌の場
合、培養は通常約15〜43℃で約3〜24時間行い、
必要により、通気や撹拌を加えることもできる。λcIt
sリプレッサーと、λPL−プロモーターを含有する発
現ベクターとを有する組換え体を使用する場合には、培
養は約15〜36℃、好ましくは約30℃〜36℃の温
度で行い、λcItsリプレッサーの不活化は約37℃〜
42℃で行うのが好ましい。またrecAプロモーターを
より効率良く働かせるため、すなわちrecA遺伝子発現
抑制機能を低下せしめるため、必要によりマイトマイシ
ンC、ナルジキシン酸などのような薬剤を添加したり、
紫外線を照射する、あるいは培養液のpHをアルカリ側
に変化させてもよい。融合タンパク質は、上記形質転換
体を培養し、培養物中に該融合タンパク質を生成、蓄積
せしめ、これを採取することにより製造することができ
る。
【0022】T7プロモーターの系を用いている場合に
は、(1)lacプロモーターの下流に連結されているT7
DNA(RNAポリメラーゼDNA)を発現させる時はI
PTGなどを添加する、もしくは(2)λPLプロモータ
ーの下流に連結されているT7DNA(RNAポリメラ
ーゼDNA)を発現させる時は培養の温度を上昇させる
ことなどにより、生成するT7ファージRNAポリメラ
ーゼ1により特異的にT7プロモーターを作動させる。
培養後、公知の方法で菌体を集め、例えば緩衝液に懸濁
したのち、例えば、タンパク質変性剤処理、超音波処理
やリゾチームなどの酵素処理、グラスビーズ処理、フレ
ンチプレス処理、凍結融解処理などを行って菌体を破砕
し、遠心分離など公知の方法によって上清を得る。上記
により得られた上清から、融合タンパク質を単離するに
は、通常知られているタンパク質の精製法に従えばよ
い。例えば、ゲル濾過法、イオン交換クロマトグラフィ
ー、吸着クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ィー、アフィニティークロマトグラフィー、疎水性クロ
マトグラフィー、電気泳動等を適切に組み合せて行うこ
とができる。
【0023】ペプチド結合の切断反応に用いるタンパク
質分解酵素としては、タンパク質分解酵素として知られ
ているものであればいずれでもよいが、使用する「タン
パク質分解酵素の切断部位」の該「タンパク質分解酵
素」を用いるのがよい。また、タンパク質分解酵素の切
断部位を切断し得るタンパク質分解酵素であれば、使用
する「タンパク質分解酵素の切断部位」の該「タンパク
質分解酵素」以外のタンパク質分解酵素であってもよ
い。さらに、将来見いだされる新規なタンパク質分解酵
素を使用してもよい。より具体的には、ペプチド結合の
切断反応に用いるタンパク質分解酵素としては、例え
ば、エンテロキナーゼ、ファクターXA、トロンビンな
どが好ましく、特にエンテロキナーゼが好ましく用いら
れる。融合タンパク質1mgあたりタンパク質分解酵素
の使用量は0.01ユニットから100ユニット、好ま
しくは0.1ユニットから10ユニットである。エンテ
ロキナーゼを用いる場合には、PTH(1−34)のC
末端にエントロキナーゼ切断部位を示す配列(Asp Asp
Asp Asp Lys;配列番号:7)を連結する。また、この
場合、目的ペプチドは配列番号:7で表されるアミノ酸
配列を有さないものであることが好ましい。ファクター
Xaを用いる場合には、PTH(1−34)のC末端に
ファクターXa切断部位を示す配列(Ile Glu Gly Arg
(配列番号:11)(塩基配列:ATTGAAGGCCGC(配列番
号:12)を有するDNAによりコードされる))を、
トロンビンを用いる場合には、PTH(1−34)のC
末端にトロンビン切断部位を示す配列(Gly Pro Arg
(配列番号:13)(塩基配列: GGCCCGCGC(配列番
号:14)を有するDNAによりコードされる))を連
結する。また、ファクターXaを用いる場合、目的ペプ
チドは配列番号:11で表されるアミノ酸配列を有さな
いものであることが好ましく、トロンビンを用いる場
合、目的ペプチドは配列番号:13で表されるアミノ酸
配列を有さないものであることが好ましい。タンパク質
分解酵素によるペプチド結合の切断反応の反応温度は約
0℃〜60℃の間であれば、いずれでもよく、約0℃〜
40℃の間がより好ましい。用いる反応緩衝液として
は、特に限定はされないが、例えば、トリス−塩酸緩衝
液、トリス−酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液
などがあげられる。該反応におけるpHは、pH1〜1
2の間いずれでもよいが、pH4〜8の間が好ましい。
該切断反応により切り出される目的ペプチドを単離する
には、通常知られているペプチドの精製法に従えばよ
い。例えば、ゲル濾過法、イオン交換クロマトグラフィ
ー、高速液体クロマトグラフィー、アフイニティークロ
マトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、薄層クロ
マトグラフィー、電気泳動等を適宜組み合せて行うこと
ができる。また、該目的ペプチドは、必要によりこれを
凍結乾燥により粉末とすることもできる。凍結乾燥に際
しては、ソルビトール、マンニトール、デキストロー
ス、マルトース、トレハロース、グリセロールなどの安
定化剤を加えることができる。
【0024】本発明の製造法で得られた目的ペプチドの
C末端は、アミド(−CONH2)、カルボキシル基
(−COOH)、カルボキシレート(−COO-)、ア
ルキルアミド(−CONHR)またはエステル(−CO
OR)であってもよい。エステルまたはアルキルアミド
のRとしては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピルもしくはn−ブチルなどのC1-6アルキル
基、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シク
ロアルキル基、フェニル、α−ナフチルなどのC6 -12
リール基、ベンジル、フェネチル、ベンズヒドリルなど
のフェニル−C1-2アルキル、もしくはα−ナフチルメ
チルなどのα−ナフチル−C1-2アルキルなどのC7-14
アラルキル基のほか、経口用エステルとして汎用される
ピバロイルオキシメチル基などがあげられる。本発明の
目的ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩は滅菌水、ヒト血清アルブミン(HS
A)、生理食塩水その他公知の生理学的に許容される担
体と混合することができ、安全な医薬として、哺乳動物
(例、ヒト、サル、ウシなど)に対して非経口的に又は
局所に投与することができる。たとえば、その1日投与
量は1人あたり、約0.01mg−50mg、好ましく
は、約0.1mg−10mgを、静注または筋注などによ
り非経口的に投与することができる。本発明の目的ペプ
チドを含有する製剤は、塩、希釈剤、アジュバント、他
の担体、バッファー、結合剤、界面活性剤、保存剤のよ
うな生理的に許容される他の活性成分も含有していても
よい。非経口的投与製剤は、滅菌水溶液又は生理学的に
許容される溶媒との懸濁液アンプル、または生理学的に
許容される希釈液で用時希釈して使用しうる滅菌粉末
(通常ペプチド溶液を凍結乾燥して得られる)アンプルと
して提供される。
【0025】本明細書および図面において、アミノ酸、
ペプチド、保護基、活性基、その他に関し略号で表示す
る場合、それらはIUPAC−IUB(Commission on
Biochemical Nomenclature)による略号あるいは当該分
野における慣用略号に基づくものであり、その例を次に
あげる。また、アミノ酸などに関し光学異性体がある場
合は、特に明示しなければL体を示すものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニールアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン ATP :アデノシン三リン酸
【0026】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 [配列番号:1]アペリン−36のアミノ酸配列を示
す。 [配列番号:2]アペリン−36をコードする合成DN
Aの塩基配列を示す。 [配列番号:3]PTH(1−34)のアミノ酸配列を
示す。 [配列番号:4]PTH(1−34)をコードする合成
DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:5]PTH(1−84)のアミノ酸配列を
示す。 [配列番号:6]PTH(1−84)をコードする合成
DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:7]エンテロキナーゼ切断配列を表すアミ
ノ酸配列を示す。 [配列番号:8]エンテロキナーゼ切断配列をコードす
る合成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:9]後述の実施例1で用いられたPTH
(1−34)−アペリン−36融合タンパク質のアミノ
酸配列を示す。 [配列番号:10]後述の実施例1で用いられたPTH
(1−34)−アペリン−36融合タンパク質をコード
する合成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:11]ファクターXa切断配列を表すアミ
ノ酸配列を示す。 [配列番号:12]ファクターXa切断配列をコードす
る合成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:13]トロンビン切断配列を表すアミノ酸
配列を示す。 [配列番号:14]トロンビン切断配列をコードする合
成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:15]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#1の塩基配列を示す。 [配列番号:16]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#2の塩基配列を示す。 [配列番号:17]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#3の塩基配列を示す。 [配列番号:18]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#4の塩基配列を示す。 [配列番号:19]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#5の塩基配列を示す。 [配列番号:20]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#6の塩基配列を示す。 [配列番号:21]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#7の塩基配列を示す。 [配列番号:22]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#8の塩基配列を示す。 [配列番号:23]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#9の塩基配列を示す。 [配列番号:24]後述の実施例1で用いられたDNA
オリゴマー#10の塩基配列を示す。 [配列番号:25]PTH(1−34)のC末端に、エ
ンテロキナーゼ切断部位をコードするアミノ酸配列が結
合し、さらにそのC末端に、アペリン−36をコードす
るアミノ酸配列が結合した融合タンパク質のアミノ酸配
列を示す。 [配列番号:26]配列番号:25で表されるアミノ酸
配列をコードする合成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:27]GPR8に対するリガンドポリペプ
チド(ヒト型・1−23)のアミノ酸配列を示す。 [配列番号:28]GPR8に対するリガンドポリペプ
チド(ヒト型・1−23)をコードする合成DNAの塩
基配列を示す。 [配列番号:29]後述の実施例2で用いられたPTH
(1−34)−GPR8リガンドポリペプチド(ヒト型
・1−23)融合タンパク質のアミノ酸配列を示す。 [配列番号:30]後述の実施例2で用いられたPTH
(1−34)−GPR8リガンドポリペプチド(ヒト型
・1−23)融合タンパク質をコードする合成DNAの
塩基配列を示す。 [配列番号:31]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:32]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:33]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:34]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:35]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:36]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:37]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:38]実施例2−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:39]PTH(1−34)のC末端に、エ
ンテロキナーゼ切断部位をコードするアミノ酸配列が結
合し、さらにそのC末端に、GPR8リガンドポリペプ
チド(ヒト型・1−23)をコードするアミノ酸配列が
結合した融合タンパク質のアミノ酸配列を示す。 [配列番号:40]配列番号:39で表されるアミノ酸
配列をコードする合成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:41]ヒトZAQリガンドのアミノ酸配列
を示す。 [配列番号:42]ZAQリガンドをコードする合成D
NAの塩基配列を示す。 [配列番号:43]後述の実施例3で用いられたPTH
(1−34)−ヒトZAQリガンド融合タンパク質のア
ミノ酸配列を示す。 [配列番号:44]後述の実施例3で用いられたPTH
(1−34)−ヒトZAQリガンド融合タンパク質をコ
ードする合成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:45]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:46]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:47]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:48]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:49]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:50]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:51]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:52]実施例3−1において構造遺伝子の
製造に用いたDNAオリゴマーの塩基配列を示す。 [配列番号:53]PTH(1−34)のC末端に、エ
ンテロキナーゼ切断部位をコードするアミノ酸配列が結
合し、さらにそのC末端に、ヒトZAQリガンドをコー
ドするアミノ酸配列が結合した融合タンパク質のアミノ
酸配列を示す。 [配列番号:54]配列番号:53で表されるアミノ酸
配列をコードする合成DNAの塩基配列を示す。 [配列番号:55]実施例2−5で用いた合成プライマ
ーの塩基配列を示す。 [配列番号:56]実施例2−5で用いた合成プライマ
ーの塩基配列を示す。 [配列番号:57]リンカー配列を表すアミノ酸配列を
示す。 [配列番号:58]リンカー配列をコードする合成DN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:59〕実施例3−5−1で用いられたプラ
イマ-ZAQC Salの塩基配列を示す。 〔配列番号:60〕実施例3−5−1で用いられたプラ
イマ-ZAQC Speの塩基配列を示す。 [配列番号:61]ウシ由来アペリンのアミノ酸配列を
示す。 [配列番号:62]マウス由来アペリンの前駆体のアミ
ノ酸配列を示す。 [配列番号:63]ラット由来アペリンの前駆体のアミ
ノ酸配列を示す。 [配列番号:64]ヒト由来アペリンの前駆体のアミノ
酸配列を示す。 [配列番号:65]ウシ由来アペリンの前駆体のアミノ
酸配列を示す。
【0027】後述の実施例1で得られたエシェリヒア・
コリ(Escherichia coli)MM294(DE3)/pT
CPTHA10Lは受託番号FERM BP−7312
として、2000年9月28日付で茨城県つくば市東1
丁目1番地1 中央第6(郵便番号305−8566)
独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託セン
ター(旧 通産省工業技術院生命工学工業技術研究所)
に、また2000年9月19日付で受託番号IFO 1
6475として大阪府大阪市淀川区十三本町2丁目17
番85号(郵便番号532−8686) 財団法人発酵
研究所(IFO)に寄託されている。後述の実施例2で
得られたエシェリヒア・コリ(Escherichia coli)MM
294(DE3)/pTCPTHhGPR8Lは受託番
号FERM BP−7586として、2001年5月1
0日付で茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6
(郵便番号305−8566)の独立行政法人産業技術
総合研究所 特許生物寄託センターに、また2001年
3月15日付で受託番号IFO 16589として大阪
府大阪市淀川区十三本町2丁目17番85号(郵便番号
532−8686)の財団法人発酵研究所(IFO)に
寄託されている。後述の実施例3で用いたpTCh1Z
AQを保持するエシェリヒア・コリ(Escherichia col
i)MM294(DE3)/pTCh1ZAQは受託番
号FERMBP−7571として、2001年4月27
日付で茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6(郵
便番号305−8566)の独立行政法人産業技術総合
研究所 特許生物寄託センターに、また2001年1月
16日から受託番号IFO16527として大阪府大阪
市淀川区十三本町2丁目17番85号(郵便番号532
−8686)の財団法人発酵研究所(IFO)に寄託さ
れている。後述の実施例3で得られたエシェリヒア・コ
リ(Escherichia coli)MM294(DE3)/pTC
PTHh1ZAQは受託番号FERM BP−7584
として、2001年5月10日付で茨城県つくば市東1
丁目1番地1 中央第6(郵便番号305−8566)
の独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託セン
ターに、また2001年3月15日付で受託番号IFO
16586として大阪府大阪市淀川区十三本町2丁目
17番85号(郵便番号532−8686)の財団法人
発酵研究所(IFO)に寄託されている。
【0028】
【発明の実施の形態】アペリン−36、ヒトGPR8リ
ガンドおよびヒトZAQリガンドを例として実施例を以
下に示すが、本発明の製造法はこれらに限定されるもの
ではない。
【実施例】
【0029】実施例1 アペリン−36の製造 実施例1−1 PTH(1−34)−アペリン−36を
コードするDNAの製造 (a)DNA断片の合成 以下に示す10種のDNAオリゴマー(アマシャム・フ
ァルマシア・バイオテク社、配列番号:15〜24)を
用いて、以下のとおり、公知の方法に準じてPTH(1
−34)−アペリン−36の構造遺伝子を調製した。 #1: 5'-TATGTCTGTGTCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGG
CAAACAT(配列番号:15) #2: 5'-TTGAACTCCATGGAGCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAG
TTGCAGGATGT(配列番号:16) #3: 5'-GCACAATTTTGGTTCTGGTTCTGGTGATGACGACGACAA
GCTGGTTCAACCG(配列番号:17) #4: 5'-CGTGGTTCTCGTAATGGTCCGGGTCCATGGCAAGGTGGT
CGTCGTAAATT(配列番号:18) #5: 5'-TCGTCGTCAACGTCCGCGTCTGTCTCATAAAGGTCCGAT
GCCGTTTTAAG(配列番号:19) #6: 5'-TGGAGTTCAAATGTTTGCCAAGGTTATGCATTAACTGAA
TCTCGGACACAGACA(配列番号:20) #7: 5'-AAAATTGTGCACATCCTGCAACTTCTTACGCAGCCATTC
TACACGCTCCA(配列番号:21) #8: 5'-GAGAACCACGCGGTTGAACCAGCTTGTCGTCGTCATCAC
CAGAACCAGAACC(配列番号:22) #9: 5'-TGACGACGAAATTTACGACGACCACCTTGCCATGGACCC
GGACCATTAC(配列番号:23) #10: 5'-GATCCTTAAAACGGCATCGGACCTTTATGAGACAGAC
GCGGACGT(配列番号:24) (b)DNAオリゴマーのリン酸化 5’側になるべき#1(配列番号:15)および#10
(配列番号:24)を除いた8種のDNAオリゴマー
(#2〜#9、配列番号:16〜23)各々を、25μ
lのリン酸化反応液〔DNAオリゴマー10μg、50
mM Tris−HCl、pH7.6、10mM MgC
2、1mMスペルミジン、10mMジチオスレイトール
(以後DTTと略記)、0.1mg/mlウシ血清アルブミ
ン(以後BSAと略記)、1mM ATP、10ユニット
T4ポリヌクレオチドキナーゼ(宝酒造)〕中で37
℃、1時間反応させ、各オリゴマーの5’末端をリン酸
化した。フェノール処理を行った後、2倍量のエタノー
ルを加え、−70℃に冷却した後、遠心でDNAを沈殿
させた。 (c)DNAフラグメントの連結 上記(a)で得られたDNAフラグメントと#1(配列
番号:15)および#10(配列番号:24)を10m
M Tris−HCl、2mM EDTA(pH8.0)
に加え、120μlとした。この混合液を90℃で10
分間保った後、室温まで徐冷しアニーリングを行った
後、DNA Ligation Kit ver.2(宝酒造)を用いてライゲ
ーション反応を行った。アニーリング液30μlにII
液30μlを加え、よく混合した後、I液60μlを加
え、37℃、1時間反応させ、ライゲーションを行っ
た。フェノール処理を行った後、水層を回収し2倍量の
エタノールを加え、−70℃に冷却した後、遠心でDN
Aを沈殿させた。この様にして得られたDNAフラグメ
ントをT4ポリヌクレオチドキナーゼ(宝酒造)による
リン酸化を行った後、以下の(d)に供した。 (d)PTH(1−34)−アペリン−36発現ベクタ
ーの構築 発現用ベクターを以下のように作製した。pTCII
(特開2000−178297号に記載)をNdeIお
よびBamHI(宝酒造)で37℃、2時間消化した
後、1%アガロースゲル電気泳動により4.3kbのD
NA断片をQIAquickGel Extraction Kit(キアゲン社)
を用いて抽出し、25μlのTE緩衝液に溶解した。こ
のpTCIIのNdeI、BamHI断片と上記により
調製したPTH(1−34)−アペリン−36の構造遺
伝子をDNA ligation kit ver.2(宝酒造)を用いてライ
ゲーション反応を行った。この反応液を10μl用いて
大腸菌JM109コンピテントセル(東洋紡)を形質転
換し、10μg/mlのテトラサイクリンを含むLB寒
天培地上に播き、37℃で1晩培養し、生じたテトラサ
イクリン耐性コロニーを選んだ。この形質転換体をLB
培地で一晩培養し、QIAprep8 Miniprep Kit(キアゲン
社)を用いてプラスミドを調製し,得られたプラスミド
をpTCPTHA10Lと命名した。pTCPTHA10
L中のPTH(1−34)−アペリン−36構造遺伝子
部分の塩基配列をアプライドバイオシステムズ社モデル
377DNAシーケンサーを用いて確認した。プラスミ
ドpTCPTHA10Lで大腸菌(Escherichia coli)
MM294(DE3)を形質転換し、PTH(1−3
4)−hA10L発現株Escherichia coli MM294
(DE3)/pTCPTHA10Lを得た。 (e)PTH(1−34)−アペリン−36の製造 Escherichia coli MM294(DE3)/pTCPT
HA10Lを5.0mg/Lのテトラサイクリンを含む
LB培地1L(1%ペプトン、0.5%酵母エキス、
0.5%塩化ナトリウム)を用いて2L容フラスコ中で
37℃、8時間振とう培養した。得られた培養液を19
Lの主発酵培地(1.68%リン酸1水素ナトリウム、
0.3%リン酸2水素カリウム、0.1%塩化アンモニ
ウム、0.05%塩化ナトリウム、0.05%硫酸マグ
ネシウム、0.02%消泡剤、0.00025%硫酸第
1鉄、0.0005%塩酸チアミン、1.5%ブドウ
糖、1.5%ハイケースアミノ)を仕込んだ50L容発
酵槽へ移植して、30℃で通気攪拌を開始した。培養液
の濁度が500クレット単位になったところで、イソプ
ロピル−β−D−チオガラクトピラノシドを最終濃度が
12mg/Lになるように添加し、さらに6時間培養を
行った。培養終了後、培養液を遠心分離し、約380g
の湿菌体を取得し、−80℃で保存した。
【0030】実施例1−2 PTH(1−34)−アペ
リン−36の精製 実施例1−1で得た菌体200gに7Mグアニジン塩酸
塩、50mM Tris−HCl(pH8.0)溶液40
0mlを加え、約4時間攪拌した後、遠心分離(100
00rpm、60分)を行い、得られた上清を50mM
リン酸緩衝液15L(pH6.0)で希釈した。一晩10
℃で静置した後、50mMリン酸緩衝液(pH6.0)で
平衡化した SP-Sepharose(5cmID×10cmL、
アマシャム・ファルマシア・バイオテク社)に通液し、
吸着、洗浄した後、600mMNaCl/50mMリン
酸緩衝液(pH6.0)で溶出し、PTH(1−34)−
アペリン−36画分を得た。この画分を、50mMリン
酸緩衝液+3M尿素(pH6.0)で平衡化したSP−
5PW(55mmID×300mmL、東ソー)に通液し、
吸着、洗浄した後、35ml/分の流速で20−60%
B(B=50mMリン酸緩衝液+1M NaCl+3M尿
素、pH6.0)の段階勾配で100分間の溶出を行
い、PTH(1−34)−アペリン−36画分(溶出時
間約50分)を得た。この画分を、さらに0.1%トリ
フルオロ酢酸で平衡化したODS−120T(21.5m
mID×300mmL、昭和電工)に通液し、吸着、洗浄
した後、5ml/分の流速で20−50%B(B:80
%アセトニトリル/ 0.1%トリフルオロ酢酸)の段階
勾配で60分間の溶出を行い、PTH(1−34)−ア
ペリン−36画分(溶出時間約55分)をプールした
後、凍結乾燥を行い、PTH(1−34)−アペリン−
36凍結乾燥粉末約40mgを得た。精製段階各工程の
サンプルをSDS−PAGEで分析(ゲル:PEPTIDE PA
GE MINI (TEFCO);還元条件:100℃・1分)した結
果を図1に示す。
【0031】実施例1−3 タンパク質分解酵素切断に
よるアペリン−36の調製 実施例1−2で得たPTH(1−34)−アペリン−3
6凍結乾燥粉末20mgを20mlの50mM NaC
l、2mM CaCl2、20mM Tris−HCl
(pH7.4)溶液に溶解した後、エンテロキナーゼ
(Novagen社)13単位を加え、25℃で17時
間反応した。反応終了後、反応液をpH6.0に調整
し、50mMリン酸緩衝液+3M尿素(pH6.0)で平
衡化したSP−5PW(21.5mmID×150mmL、
東ソー)に通液し、吸着、洗浄した後、6ml/分の流
速で0−60%B(B=50mMリン酸緩衝液+1M N
aCl+3M尿素、pH6.0)の段階勾配で60分間
の溶出を行い、アペリン−36画分(溶出時間約35
分)を得た。この画分を、さらに0.1%トリフルオロ
酢酸で平衡化したODS−120T(21.5mmID×
300mmL、昭和電工)に通液し、吸着、洗浄した後、
5ml/分の流速で20−50%B(B:80%アセト
ニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸)の段階勾配で5
0分間の溶出を行い、アペリン−36画分(溶出時間約
40分)をプールした後、凍結乾燥を行い、アペリン−
36凍結乾燥粉末約5mgを得た。各段階のサンプルを
SDS−PAGEで分析(ゲル:PEPTIDE PAGE MINI (T
EFCO);還元条件:100℃・1分)した結果を図2に
示す。
【0032】実施例1−4 アペリン−36の特徴の決
定 (a)アミノ酸組成分析 アミノ酸組成をアミノ酸分析計(日立L−8500A
Amino Acid Analyzer)を用いて決定した(酸加水分解
(6N塩酸−4%チオグリコール酸、110℃24、4
8時間加水分解))。その結果、アペリン−36のDN
A塩基配列から予想されるアミノ酸組成と一致した(表
1)。
【0033】
【表1】
【0034】(b)N末端アミノ酸配列分析 N末端アミノ酸配列を気相プロテインシーケンサー(P
Eアプライドバイオシステムズ モデル492)を用い
て決定した(アペリン−36 100pmolを用いて
分析を行った)。その結果、アペリン−36のDNA塩
基配列から予想されるN末端アミノ酸配列と一致した
(表2)。
【0035】
【表2】
【0036】実施例1−5 生物活性測定 実施例1−3で取得したアペリン−36を用いて、特願
平10−271646号に記載の方法(サイトセンサ
ー)で活性を測定し、合成品と同等の活性を有すること
を確認した。
【0037】実施例2 ヒトGPR8リガンド(hGP
R8L)の製造 実施例2−1 PTH(1−34)−hGPR8Lをコ
ードするDNAの製造 (a)DNA断片の合成 以下に示す8種のDNAオリゴマー(配列表中、配列番
号:35〜42)を用いて、以下のとおりPTH(1−
34)−hGPR8Lの構造遺伝子を調製した。 #1: 5'-TATGTCTGTGTCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGG
CAAACAT(配列番号:35) #2: 5'-TTGAACTCCATGGAGCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAG
TTGCAGGATGT(配列番号:36) #3: 5'-GCACAATTTTGGTTCTGGTTCTGGTGATGACGACGACAA
GTGGTATAAACATGTGG(配列番号:37) #4: 5'-CGAGCCCGCGTTATCATACCGTGGGCCGTGCGGCGGGCC
TGCTGATGGGCCTGTGAG(配列番号:38) #5: 5'-TGGAGTTCAAATGTTTGCCAAGGTTATGCATTAACTGAA
TCTCGGACACAGACA(配列番号:39) #6: 5'-AAAATTGTGCACATCCTGCAACTTCTTACGCAGCCATTC
TACACGCTCCA(配列番号:40) #7: 5'-CGCGGGCTCGCCACATGTTTATACCACTTGTCGTCGTCA
TCACCAGAACCAGAACC(配列番号:41) #8: 5'-GATCCTCACAGGCCCATCAGCAGGCCCGCCGCACGGCCC
ACGGTATGATAA(配列番号:42)
【0038】(b)DNAオリゴマーのリン酸化 5’になるべき#1(配列番号:35)および#8(配
列番号:42)を除いた6種のDNAオリゴマー(#2
〜#7、配列番号:36〜41)各々を、25μlのリ
ン酸化反応液〔DNAオリゴマー10μg、50mM T
ris−HCl、pH7.6、 10mM MgCl2、 1m
Mスペルミジン、10mMジチオスレイトール(以後D
TTと略記)、0.1mg/mlウシ血清アルブミン(以
後BSAと略記)、1mM ATP、10ユニットT4ポ
リヌクレオチドキナーゼ(宝酒造)〕中で37℃、1時
間反応させ、各オリゴマーの5’末端をリン酸化した。
フェノール処理を行った後、2倍量のエタノールを加
え、−70℃に冷却した後、遠心でDNAを沈殿させ
た。
【0039】(c)DNAフラグメントの連結 上記(a)で得られたDNAフラグメントと#1(配列
番号:35)および#8(配列番号:42)を合わせ1
20μlとした。この混合液を90℃で10分間保った
後、室温まで徐冷しアニーリングを行った後、DNA Liga
tion Kit ver.2(宝酒造)を用いてライゲーション反応
を行った。アニーリング液30μlにII液30μlを
加えよく混合した後、I液60μlを加え、37℃、1
時間反応させ、ライゲーションを行った。フェノール処
理を行った後、水層を回収し2倍量のエタノールを加
え、−70℃に冷却した後、遠心でDNAを沈殿させ
た。この様にして得られたDNAフラグメントをT4ポ
リヌクレオチドキナーゼ(宝酒造)によるリン酸化を行
った後、以下の(d)に供した。
【0040】(d)PTH(1−34)−hGPR8L
発現ベクターの構築 発現用ベクターとしては、WO00/40610に記載
されているpTCIIをNdeIおよびBamHI(宝
酒造)で37℃、2時間消化した後、1%アガロースゲ
ル電気泳動により4.4kbのDNA断片をQIAquick Ge
l Extraction Kit(キアゲン社)を用いて抽出し、25
μlのTE緩衝液に溶解した。このpCTIIのNde
I、BamHI断片と上記により調製したPTH(1−
34)−hGPR8Lの構造遺伝子をDNA ligation kit
ver.2(宝酒造)を用いてライゲーション反応を行っ
た。この反応液を10μl用いて大腸菌JM109コン
ピテントセル(東洋紡)を形質転換し、10μg/ml
のテトラサイクリンを含むLB寒天培地上に播き、37
℃で1晩培養し、生じたテトラサイクリン耐性コロニー
を選んだ。この形質転換体をLB培地で一晩培養し、QI
Aprep8 Miniprep Kit(キアゲン社)を用いてプラスミ
ドpTCPTHhGPR8Lを調製した。このPTH
(1−34)−hGPR8L構造遺伝子部分の塩基配列
をアプライドバイオシステムズ社モデル377DNAシ
ーケンサーを用いて確認した。プラスミドpTCPTH
hGPR8Lで大腸菌MM294(DE3)を形質転換
し、PTH(1−34)−hGPR8L発現株MM29
4(DE3)/pTCPTHhGPR8Lを得た。
【0041】(e)PTH(1−34)−hGPR8L
の製造 大腸菌MM294(DE3)/pTCPTHhGPR8
Lを5.0mg/Lのテトラサイクリンを含むLB培地
に20ml(1%ペプトン、0.5%酵母エキス、05
%塩化ナトリウム)を用いて200ml容フラスコ中で
37℃、8時間振とう培養した。得られた培養液1.5
mlを30mlの主発酵培地(1.68%リン酸1水素
ナトリウム、0.3%リン酸2水素カリウム、0.1%
塩化アンモニウム、0.05%塩化ナトリウム、0.0
25%硫酸マグネシウム、0.00025%、塩酸チア
ミン、1.5%ブドウ糖、1.5%カザミノ酸)を仕込
んだ200ml容フラスコへ移植して、37℃で振とう
培養を開始した。培養液の濁度が150クレット単位に
なったところで、イソプロピル−β−D−チオガラクト
ピラノシドの最終濃度が10mg/Lになるように添加
し、さらに3時間培養を行った。この操作を6本同時に
行った。培養終了後、培養液(180ml)を遠心分離
し、約0.7g湿菌体を取得し、−80℃で保存した。
【0042】実施例2−2 PTH(1−34)−hG
PR8Lの精製 実施例2−1で得た菌体0.7gに10mM EDTA (pH6) 2
0mlを加えた後、超音波処理(BRANSON SO
NIFIER MODEL450)した後、遠心分離
(15000rpm、15分)を行った。沈殿物に再び
同様の操作を行った。沈殿物に8M尿素溶液5mlを加
えて2時間攪拌した後、遠心分離(15000rpm、
15分)を行った。上清を0.1% TFAで平衡化し
たC4P−50(1cm×25cm、昭和電工)に通液
し、吸着、洗浄した後、1−100%B(B:80%ア
セトニトリル/ 0.1%トリフルオロ酢酸)の段階勾配
(流速2ml/分)で溶出を行った。PTH(1−34)
−hGPR8L画分(溶出時間約30分)をプールした
後、凍結乾燥を行い、PTH(1−34)−hGPR8
L凍結乾燥粉末約1mgを得た。
【0043】実施例2−3 hGPR8Lの精製 実施例2−2で得たPTH(1−34)−hGPR8L
凍結乾燥粉末0.8mgを0.8mlの50mM Na
Cl、2mM CaCl2、20mM Tris−HC
l(pH7.4)溶液に溶解した後、エンテロキナーゼ
(Novagen社)0.8単位を加え、25℃で20
時間反応した。反応終了後、0.1%トリフルオロ酢酸
で平衡化したC4P−50(4.6mm×250mm、昭和
電工)に通液し、吸着、洗浄した後、20−50%B
(B:80%アセトニトリル/ 0.1%トリフルオロ酢
酸)の段階勾配を0.5ml/分の流速で溶出を行い、
hGPR8L画分(溶出時間約30分)をプールした
後、凍結乾燥を行い、hGPR8L凍結乾燥粉末約0.
12mgを得た。
【0044】実施例2−4 hGPR8Lの特徴の決定 (a)N末端アミノ酸配列分析 N末端アミノ酸配列を気相プロテインシーケンサー(P
Eアプライドバイオシステムズ モデル492)を用い
て決定した。その結果、hGPR8LのDNA塩基配列
から予想されるN末端アミノ酸配列と一致した。
【表3】
【0045】実施例2−5 生物活性測定 (1)ヒト脳由来cDNAを用いたPCR法によるヒト
GPR8 cDNAの増幅 ヒト脳由来poly (A) +RNA(クローンテック)を鋳型と
して、ランダムプライマーを用いて逆転写反応を行なっ
た。逆転写反応は、RNA PCR ver 2.1キット(宝酒造)
に含まれる試薬を使用した。次にこの逆転写生成物を鋳
型として用い、配列番号:55および配列番号:56で
表される合成プライマーを用いてPCR法による増幅を
行なった。合成プライマーは受容体タンパク質に翻訳さ
れる領域の遺伝子が増幅されるように構築したが、その
際に遺伝子の5’側に制限酵素ClaIの認識する塩基
配列が付加され、3’側に制限酵素SpeIの認識する
塩基配列が付加されるように、5’側および3’側にそ
れぞれの制限酵素の認識配列を付加した。反応液の組成
は、cDNA鋳型5μl、合成DNAプライマー各0.4
μM、0.8mM dNTPs、Pfuポリメラーゼ(ス
トラタジーン)0.5μlおよび酵素に付属のバッファ
ーで、総反応量は50μlとした。増幅のためのサイク
ルはサーマルサイクラー(PE Biosystem
s)を用い、94℃・60秒の加熱の後、94℃・60
秒、65℃・60秒、72℃・150秒のサイクルを3
5回繰り返した。増幅産物の確認は、0.8%アガロー
スゲル電気泳動の後、エチジウムブロマイド染色によっ
て行なった。 (2)PCR産物のプラスミドベクターへのサブクロー
ニングおよび挿入cDNA部分の塩基配列の解読による
増幅cDNA配列の確認 (1)で行なったPCR反応液を0.8%の低融点アガ
ロースゲル電気泳動により分離し、バンドの部分をかみ
そりで切り出した後、細片化、フェノール抽出、フェノ
ール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿の操作を行な
ってDNAを回収した。PCR-SCripTTM Amp SK(+)クロー
ニングキット(ストラタジーン)の処方に従い、回収し
たDNAをプラスミドベクターpCR-SCripT Amp SK(+)へ
サブクローニングした。これをエシェリヒア コリ(Esch
erichia coli) DH5αコンピテントセル(東洋紡)に
導入して形質転換した後、cDNA挿入断片を持つクロ
ーンをアンピシリン、IPTGおよびX−Galを含む
LB寒天培地で選択し、白色を呈するクローンのみを滅
菌したつま楊枝を用いて分離し、形質転換体DH5α/
GPR8を得た。個々のクローンをアンピシリンを含む
LB培地で一晩培養し、QIAwell 8 Plasmid Kit(キア
ゲン)を用いてプラスミドDNAを調製した。調製した
DNAの一部に対して制限酵素ClaIおよびSpeI
による切断を行ない、挿入されている受容体cDNA断
片の大きさを確認した。塩基配列の決定のための反応は
DyeDeoxyTerminator Cycle Sequence Kit(PE Bi
osystems)を用いて行ない、蛍光式自動シーケ
ンサーを用いて解読した。 (3)GPR8発現CHO細胞の樹立 GPR8発現CHO細胞の作製参考例2で配列が確認さ
れたヒト脳由来のGPR8の全長アミノ酸配列をコード
し5’側にClaI認識配列を付加し、また3’側にS
peI認識配列を付加した遺伝子が導入されたプラスミ
ドによって形質転換された大腸菌のクローンからPlasmi
d Midi KIT(キアゲン)を用いてプラスミドDNAを調
製し、これを制限酵素ClaIおよびSpeIで消化し
てインサートDNAを切り出した。インサートDNAは
電気泳動後、アガロースゲルからカミソリで切り出し、
次に細片化、フェノール抽出、フェノール・クロロホル
ム抽出、エタノール沈殿の操作により回収された。この
インサートDNAをClaIおよびSpeIで切断した
動物細胞発現用ベクタープラスミドpAKKO-111H(S.Hinu
mA eT Al.、BioChim. Biophys. ACTA、1219巻、251-259
頁、1994年、記載のpAKKO1.11Hと同一のベクタープラス
ミド)に加え、T4リガーゼ(宝酒造)を用いてライゲ
ーションを行ない、タンパク質発現用プラスミドpAK
KO−GPR8を構築した。このプラスミドpAKKO
−GPR8で形質転換した大腸菌をDH5α/pAKK
O−GPR8(Escherichia coli DH5α/pAKK
O−GPR8)と命名した。大腸菌DH5α/pAKK
O−GPR8を培養後、Plasmid Midi Kit(キアゲン)
を用いてpAKKO−GPR8プラスミドDNAを調製
した。これをCellPhect Transfection Kit(アマシャム
ファルマシアバイオテク)を用いて、添付のプロトコー
ルに従ってCHO dhfr-細胞に導入した。4.5
μgのDNAをリン酸カルシウムとの共沈懸濁液とし、
24時間前に5x105または1x106個のCHO d
hfr-細胞を播種した直径6cmシャーレに添加し
た。10%ウシ胎児血清を含むMEMα培地で1日間培
養した後、継代し、選択培地である10%透析ウシ胎児
血清を含む核酸不含MEMα培地で培養した。選択培地
中に増殖してくるGPR8発現CHO細胞である形質転
換細胞のコロニー47クローンを選択した。 (4)全長ヒトGPR8タンパク質mRNAの発現量の
高いCHO/GPR8細胞株の選択 (3)で樹立されたCHO/GPR8細胞株47クロー
ンの全長GPR8タンパク質mRNAの発現量をCytost
ar T Plate(アマシャムファルマシアバイオテク)を用
い、添付のプロトコールに従って以下のように測定し
た。CHO/GPR8細胞株の各クローンをCytostar T
Plateに1ウェル当たり2.5x104個ずつ播種して
24時間培養した後、10%ホルマリンによって細胞を
固定した。各ウェルに0.25% Triton X-100を添加
して細胞の透過性をあげた後、35Sラベルした配列番
号:5のriboprobeを加えてハイブリダイズさ
せた。20μg/mlのRNaseAを各ウェルに加え
て遊離のriboprobeを消化し、プレートをよく
洗浄した後、ハイブリダイズしたriboprobeの
放射活性をTopcounterで測定した。放射活性の高い細胞
株は、mRNA発現量が高い。mRNA発現量の高い3
クローン(#17、41および46)を以下の実験に用
いたが、特にクローン番号17を用いた。 (5)GPR8発現CHO細胞を用いた細胞内cAMP
産生量の測定 (4)で作製したCHO/GPR8細胞およびmock
CHO細胞を24穴プレートに5x104 細胞/ウ
ェルで播種し、48時間培養した。細胞を0.2mM
3−イソブチル−メチルキサンチンと0.05% BS
Aと20mMHEPSを含むハンクスバッファー(pH
7.4)で洗浄した(以下、0.2mM 3−イソブチ
ル−メチルキサンチンと0.05% BSAと20mM
HEPSを含むハンクスバッファー(pH7.4)
を、反応用バッファーと呼ぶ)。その後0.5mlの反
応用バッファーを加えて30分間培養器で保温した。反
応用バッファーを除き、新たに0.25mlの反応用バ
ッファーを細胞に加えた後、試料と2μMフォルスコリ
ンを含む0.25mlの反応用バッファーを細胞に加
え、37℃で24分間反応させた。100μlの20%
過塩素酸を加えて反応を停止させ、次に氷上で1時間置
くことにより細胞内cAMPを抽出した。抽出液中のc
AMP量は、cAMP EIAキット(アマシャムファ
ルマシアバイオテク)を用いて測定した。実施例2−3
で取得したhGPR8Lを用いて、cAMP産生量を測
定した結果、合成品と同等の活性を有することを確認し
た。
【0046】実施例3 ヒトZAQリガンド(hZAQ
リガンド)の製造 実施例3−1 PTH(1−34)−hZAQリガンド
をコードするDNAの製造 (a)DNA断片の合成 以下に示す8種のDNAオリゴマー(配列番号:45〜
52)を用いて、以下のとおりPTH(1−34)−h
ZAQリガンドのN末端部分の構造遺伝子を調製した。 #1: 5'-TATGTCTGTGTCCGAGATTCAGTTAATGCATAACCTTGG
CAAACAT(配列番号:45) #2: 5'-TTGAACTCCATGGAGCGTGTAGAATGGCTGCGTAAGAAG
TTGCAGGATGT(配列番号:46) #3: 5'-GCACAATTTTGGTTCTGGTTCTGGTGATGACGACGACAA
GG(配列番号:47) #4: 5'-CGGTGATTACCGGTGCGTGCGAACGTGATGTGCAGTGCG
GTGCGGGTAC(配列番号:48) #5: 5'-TGGAGTTCAAATGTTTGCCAAGGTTATGCATTAACTGAA
TCTCGGACACAGACA(配列番号:49) #6: 5'-AAAATTGTGCACATCCTGCAACTTCTTACGCAGCCATTC
TACACGCTCCA(配列番号:50) #7: 5'-CACCGCCTTGTCGTCGTCATCACCAGAACCAGAACC
(配列番号:51) #8: 5'-CGCACCGCACTGCACATCACGTTCGCACGCACCGGTAAT
(配列番号:52)
【0047】(b)DNAオリゴマーのリン酸化 5’になるべき#1(配列番号:45)および#8(配
列番号:52)を除いた6種のDNAオリゴマー(#2
〜#7)各々を、25μlのリン酸化反応液〔DNAオ
リゴマー10μg、50mM Tris−HCl、pH7.
6、 10mMMgCl2、 1mMスペルミジン、10mM
ジチオスレイトール(以後DTTと略記)、0.1mg/
mlウシ血清アルブミン(以後BSAと略記)、1mM A
TP、10ユニットT4ポリヌクレオチドキナーゼ(宝
酒造)〕中で37℃、1時間反応させ、各オリゴマーの
5’末端をリン酸化した。フェノール処理を行った後、
2倍量のエタノールを加え、−70℃に冷却した後、遠
心でDNAを沈殿させた。
【0048】(c)DNAフラグメントの連結 上記(a)で得られたDNAフラグメントと#1(配列
番号:45)および#8(配列番号:52)を合わせ1
20μlとした。この混合液を90℃で10分間保った
後、室温まで徐冷しアニーリングを行った後、DNA Liga
tion Kit ver.2(宝酒造)を用いてライゲーション反応
を行った。アニーリング液30μlにII液30μlを
加えよく混合した後、I液60μlを加え、37℃、1
時間反応させ、ライゲーションを行った。フェノール処
理を行った後、水層を回収し2倍量のエタノールを加
え、−70℃に冷却した後、遠心でDNAを沈殿させ
た。この様にして得られたDNAフラグメントをT4ポ
リヌクレオチドキナーゼ(宝酒造)によるリン酸化を行
った後、以下の(d)に共した。
【0049】(d)PTH(1−34)−hZAQリガ
ンド発現ベクターの構築 発現用ベクターとして、pTCh1ZAQをNdeIお
よびKpnI(宝酒造)で37℃、2時間消化した後、
1%アガロースゲル電気泳動により4.4kbのDNA
断片をQIAquick Gel Extraction Kit(キアゲン社)を
用いて抽出し、25μlのTE緩衝液に溶解した。この
pTCh1ZAQのNdeI、KpnI断片と上記によ
り調製したPTH(1−34)−hZAQリガンドのN
末端部分の構造遺伝子をDNA ligation kit ver.2 (宝
酒造)を用いてライゲーション反応を行った。
【0050】この反応液を10μl用いて大腸菌JM1
09コンピテントセル(東洋紡)を形質転換し、10μ
g/mlのテトラサイクリンを含むLB寒天培地上に播
き、37℃で1晩培養し、生じたテトラサイクリン耐性
コロニー選んだ。この形質転換体をLB培地で一晩培養
し、QIAprep8 Miniprep Kit(キアゲン社)を用いてプ
ラスミドpTCPTHh1ZAQを調製した。このPT
H(1−34)−hZAQL−1構造遺伝子部分の塩基
配列をアプライドバイオシステムズ社モデル377DN
Aシーケンサーを用いて確認した。プラスミドpTCP
THh1ZAQを用いて大腸菌MM294(DE3)を
形質転換し、PTH(1−34)−hZAQL−1発現
株MM294(DE3)/pTCPTHh1ZAQを得
た。
【0051】(e)PTH(1−34)−hZAQリガ
ンドの製造 大腸菌MM294(DE3)/pTCPTHh1ZAQ
を5.0mg/Lのテトラサイクリンを含むLB培地に
20ml(1%ペプトン、0.5%酵母エキス、0.5
%塩化ナトリウム)を用いて200ml容フラスコ中で
37℃、8時間振とう培養した。得られた培養液1.5
mlを30mlの主発酵培地(1.68%リン酸1水素
ナトリウム、0.3%リン酸2水素カリウム、0.1%
塩化アンモニウム、0.05%塩化ナトリウム、0.0
25%硫酸マグネシウム、0.00025%、塩酸チア
ミン、1.5%ブドウ糖、1.5%カザミノ酸)を仕込
んだ200ml容フラスコへ移植して、37℃で振とう
培養を開始した。培養液の濁度が150クレット単位に
なったところで、イソプロピル−β−D−チオガラクト
ピラノシドの最終濃度が10mg/Lになるように添加
し、さらに3時間培養を行った。この操作を6本同時に
行った。培養終了後、培養液(180ml)を遠心分離
し、約0.6g湿菌体を取得し、−80℃で保存した。
【0052】実施例3−2 PTH(1−34)−ZA
Qリガンドの精製 実施例3−1で得た菌体0.6gに7Mグアニジン塩酸
塩、50mM Tris−HCl(pH8.0)溶液2ml
を加え、約2時間攪拌した後、遠心分離(15000r
pm、15分)を行った。上清に0.4Mアルギニン、
50mM Tris−HCl、0.2mM GSSG、
1mM GSH(pH8.0) 50mlを加えて、4
℃で一晩活性化を行った。活性化の終了した再生液をp
H6.0に調整し、50mMリン酸緩衝液(pH6.
0)で平衡化したSP−Sepharoseカラム(1
cm×3cm)に吸着させた後、600mM NaCl
/50mMリン酸緩衝液(pH6.0)で溶出し、PT
H(1−34)−ZAQL−1を含むフラクションをプ
ールした。この画分を、0.1%トリフルオロ酢酸で平
衡化したC4P−50(21.5mmID×300mmL、
昭和電工)に通液し、吸着、洗浄した後、20−50%
B(B:80%アセトニトリル/ 0.1%トリフルオロ
酢酸)の段階勾配(60分)で溶出を行い、PTH(1
−34)−ZAQリガンド画分(溶出時間約30分)を
プールした後、凍結乾燥を行い、PTH(1−34)−
ZAQリガンド凍結乾燥粉末約100μgを得た。
【0053】実施例3−3 hZAQリガンドの精製 実施例3−2で得たPTH(1-34)-hZAQリガンド 凍結乾燥
粉末40μgを40μlの50mM NaCl、2mM
CaCl2、20mM Tris−HCl(pH7.
4)溶液に溶解した後、エンテロキナーゼ(Novag
en社)0.8単位を加え、25℃で20時間反応し
た。反応終了後、0.1%トリフルオロ酢酸で平衡化し
たC4P−50(4.6mm×250mm、昭和電工)に通
液し、吸着、洗浄した後、20−50%B(B:80%
アセトニトリル/ 0.1%トリフルオロ酢酸)の段階勾
配を0.5ml/分の流速で溶出を行い、hZAQリガ
ンド画分(溶出時間約30分)をプールした後、凍結乾
燥を行い、hZAQリガンド凍結乾燥粉末約10μgを
得た。
【0054】実施例3−4 ZAQリガンドの特徴の決
定 (a)N末端アミノ酸配列分析 N末端アミノ酸配列を気相プロテインシーケンサー(P
Eアプライドバイオシステムズ モデル492)を用い
て決定した。その結果、ZAQリガンドのDNA塩基配
列から予想されるN末端アミノ酸配列と一致した。
【表4】
【0055】(b)SDSポリアクリルアミドゲル電気
泳動を用いた分析 実施例3−3で得られたZAQリガンドを100mM
DTTを添加したSAmple buffer[Laemml
i、 Nature, 227, 680 (1979)]に懸濁し、95℃で1
分間加熱した後、マルチゲル15/25(第一化学薬
品)で電気泳動を行った。泳動後のゲルをクーマシー・
ブリリアント・ブルー(Coomassie brilliant blue)で
染色した結果、10kDaに単一のタンパク質バンドが
認められ、本標品は極めて高純度であることが分かっ
た。また、大腸菌での直接発現系を用いて取得した組換
え型ZAQリガンド標品との比較から、両者は分子量的
に同一であることが分かった。
【0056】実施例3−5 生物活性測定(FLIPR
を用いた細胞内Caイオン濃度上昇活性の測定) (3−5−1)ZAQ受容体をコードするcDNAのク
ローニングと塩基配列の決定 ヒト脳下垂体cDNA(CLONTECH社)を鋳型と
し、2個のプライマー、プライマー1(5'-GTCGACATGGA
GACCACCATGGGGTTCATGG-3';配列番号:59)及びプラ
イマー2(5'-ACTAGTTTATTTTAGTCTGATGCAGTCCACCTCTTC-
3';配列番号:60)を用いてPCR反応を行った。該
反応における反応液の組成は上記cDNAの10分の1
量を鋳型として使用し、Advantage2 Polymerase Mix
(CLONTECH社)1/50量、プライマー1及び
プライマー2を各0.2μM、dNTPs 200μ
M、及び酵素に添付のバッファーを加え、25μlの液
量とした。PCR反応は、94℃・2分の後、94℃・
20秒、72℃・100秒のサイクルを3回、94℃・
20秒、68℃・100秒のサイクルを3回、94℃・
20秒、64℃・20秒、68℃・100秒のサイクル
を38回繰り返し、最後に68℃・7分の伸長反応を行
った。該PCR反応後の反応産物をTAクローニングキ
ット(Invitrogen社)の処方に従いプラスミドベクター
pCR2.1(Invitrogen社)へサブクローニングし
た。これを大腸菌DH5αに導入し、cDNAをもつク
ローンをアンピシリンを含むLB寒天培地中で選択した
後、個々のクローンの配列を解析した結果、新規Gタン
パク質共役型受容体タンパク質をコードする2種類のc
DNA配列ZAQC及びZAQTを得た。このcDNA
より導き出されるアミノ酸配列を有するタンパク質はい
ずれも同一配列を有したためZAQと命名し、cDNA
配列ZAQCを含有する形質転換体を大腸菌(Escheric
hia coli)DH5α/pCR2.1−ZAQCならびに
cDNA配列ZAQTを含有する形質転換体を大腸菌D
H5α/pCR2.1−ZAQTと命名した。
【0057】(3−5−2)ZAQ受容体を活性化する
ペプチドの単離 (3−5−2―1)牛乳抽出液の調製 市販の低温殺菌牛乳を用いて、以下の操作を行い抽出液
を調製した。牛乳2literを高速遠心機(CR26H、
R10A型ローター:日立株式会社)を用いて、10,000
rpm、15分間、4℃で遠心し、得られた上清をガー
ゼでろ過し、脂質片を取り除いた。上清に最終濃度1M
になるように酢酸を加え、4℃にて30分間攪拌し、次
いで高速遠心機(CR26H、R10A型ローター:日
立株式会社)を用いて10,000rpm、15分間遠心し上
清をガーゼでろ過し不溶物を除去した。上清に撹拌しな
がら2倍容のアセトンを加え4℃にて3時間攪拌した。
次いで高速遠心機(CR26H、R10A型ローター:
日立株式会社)を用いて10,000rpm、15分間遠心
後、得られた上清をガーゼでろ過し不溶物を除去した。
得られた上清をロータリーエバポレーターにかけ、アセ
トンを除去し、最終的に1350mlまで濃縮した。得
られた濃縮液を、675mlごとに338mlのジエチ
ルエーテルと混合し、分液ロート中にて激しく混和し、
2相分離後、水相を得た。得られた水相について同じ操
作をさらに1回繰り返し、清澄な水相を得た。得られた
水相を、ロータリーエバポレーターを用いて800ml
まで濃縮し、最終的な抽出液を得た。
【0058】(3−5−2―2)牛乳抽出液のC18逆
相クロマトグラフィーによる粗分画 オクタデシル基を固定したシリカゲルを充填したカラム
Sep-PAk C18(Waters社)10gをメタノールで膨潤
後、1M酢酸で平衡化した。このカラムに、(2―1)
で調製した抽出液(牛乳2liter分)を添着した。続い
て、このカラムに、100mlの1M酢酸を流しゲルを
洗浄した。次に、このカラムに200mlの60% ア
セトニトリル/0.1% トリフルオロ酢酸を流し、目的と
する粗ペプチド成分を溶出した。得られた溶出液を、エ
バポレーターを用いて濃縮した後、凍結乾燥機(12EL;
Virtis社)にて凍結乾燥した。
【0059】(3−5−2−3)牛乳抽出液のスルホプ
ロピルイオン交換クロマトグラフィーによる粗分画 ポリプロピレン製のカラムに100mM塩酸中で膨潤さ
せたSP Sephadex C-25(Amersham Pharmacia Biotech
社)を、容量が2mlになるよう充填し、蒸留水及び2
Mギ酸アンモニウム(pH 4.0)で洗浄した後、I液(2
Mギ酸アンモニウム:アセトニトリル:水=1:25:
74)で平衡化した。上記(3−5−2−2)で得られ
た凍結乾燥物をI液20mlに溶解し、SP Sephadex C-
25 2mlにロードした。I液10mlで洗浄後、II
液(2Mギ酸アンモニウム:アセトニトリル:水=1:
2.5:6.5)、III液(2Mギ酸アンモニウム:
アセトニトリル:水=1:1:2)、IV液(2Mギ酸
アンモニウム:アセトニトリル:水=1:0.5:0.
5)各10mlで順次溶出した。得られたI液からIV
液を、それぞれ凍結乾燥機(12EL;Virtis社)にて凍結
乾燥した。
【0060】(3−5−2―4)牛乳抽出液のTSKGel O
DS80Ts逆相高速液体クロマトグラフィーによる分画 TSKGel ODS-80Ts逆相高速液体クロマトグラフィー用カ
ラム(東ソー株式会社、4.6 mm x 25 cm)を、40℃に
て、流速1ml/minでA液(0.1%トリフルオロ酢
酸/蒸留水)容量81.7%/B液(0.1%トリフルオロ酢酸/
60%アセトニトリル)容量8.3%を流し、平衡化した。
上記(3−5−2―3)で得られたI液からIV液の凍
結乾燥物を、それぞれ1M酢酸4mlに溶解しクロマト
グラフィー操作に処した。即ち、凍結乾燥物の溶液4m
lを該カラムに添着した後、流速1ml/minで、1
分間かけてA液容量67%/B液容量33%まで上昇さ
せ、次いで40分間かけてA液容量67%/B液容量3
3%からA液容量0%/B液容量100%まで、B液濃
度を直線的グラジエントで上昇させた。溶出液を、1m
lずつフラクション番号をつけて分取し、各フラクショ
ン2μlを150μlの0.2% Bovine Serum Albumi
n(BSA)/蒸留水と混合し凍結乾燥した。この乾燥物を
後述の(3−5−2−5)に記した細胞内Caイオン濃
度上昇活性測定用のアッセイ用サンプルとした。
【0061】(3−5−2―5)FLIPRを用いた細
胞内Caイオン濃度上昇活性の測定 ZAQ安定発現細胞株は以下のようにして調製した。す
なわち、上記(3−5−1)で得たDH5α/pCR
2.1−ZAQCの1クローンを、アンピシリンを含む
LB培地で振とう培養し、プラスミドpCR2.1−Z
AQCを得た。これを制限酵素SalIおよびSpeI
で処理し、ZAQCをコードするインサート部分を切り
出した。同様に制限酵素SalIおよびSpeIで処理
したpAKKO−1.11Hと、該インサート部分をLigation Exp
ress Kit(CLONTECH Laboratories, Inc.(CA,US
A))を用いて連結し、大腸菌DH10Bにエレクトロ
ポーレーション法にて導入した。得られたクローンの有
するプラスミドの構造を、制限酵素処理ならびに配列解
析で確認し、正しい構築のものをCHO細胞発現用プラ
スミドpAK−ZAQCとして使用した。このプラスミ
ドpAK−ZAQCをCHO/dhfr-細胞(America
n Type Culture Collection)にCellPhect Transfectio
n kit(Amersham Pharmacia Biotech社)を用いて形質
導入することにより取得した。まず、蒸留水120μl
に溶解したプラスミドDNA 4μgに対してBuffer A
(CellPhect TransfectionKitに添付)120μlを添
加し、撹拌し、10分間静置後、Buffer B(CellPhect
Transfection Kitに添付)240μlを添加し、激しく
撹拌し該DNAを含有するDNA−リン酸カルシウム複
合体を形成させた。5x105個のCHO/dhfr-
胞を60mmシャーレに播き、10%のウシ胎児血清
(BIO WHITTAKER 社)を含むHam's F−12培地
(日水製薬株式会社)中で37℃、5%炭酸ガス中で1
日間培養した後、該DNA−リン酸カルシウム複合体の
懸濁液480μlをシャーレの該細胞上に滴下させた。
これを、37℃、5%炭酸ガス中にて6時間培養した
後、血清を含まないHam's F−12培地で2回細胞
を洗浄し、シャーレの該細胞上に15%グリセロールを
含む緩衝液(140mM NaCl、25mM HEPE
S、1.4mM Na2PO4、pH7.1)1.2ml
を添加し2分間処理した。これを、再度、血清を含まな
いHam's F−12培地で2回洗浄した後、10%の
ウシ胎児血清を含むHam's F−12培地中で37
℃、5%炭酸ガス中で一晩培養した。該細胞をトリプシ
ン処理により分散させてシャーレから回収し、2x10
4個ずつ6−well plateに植え込み、透析済み
10%ウシ胎児血清(JRH BIOSCIENCES 社)、1mM
MEM非必須アミノ酸溶液(大日本製薬株式会社)、10
0 units/ml Penicillin、100 μg/ml Streptomycinを含
む Dulbecco's modified Eagle medium (DMEM) 培
地(日水製薬株式会社)中にて37℃、5%炭酸ガス中
にて培養を開始した。プラスミドの導入された形質転換
CHO細胞は該培地中で生育するが、非導入細胞は次第
に死滅していくので、培養開始1日目、および2日目に
培地を交換して死滅細胞を除去した。培養開始8−10
日後に生育してきた形質転換CHO細胞のコロニーを約
21個選んだ。それぞれ選択された細胞からRNAを市
販のRNA単離用キットを用いて回収し、以降公知のR
T−PCR法によりZAQを高発現するZAQ発現CH
O細胞B−1番クローン(以後ZAQC−B1細胞と略
称する)を選別した。また、対照としてETA(エンド
セリンA受容体)発現CHO細胞24番クローン(以後
ETA24細胞と略称する。Journal of Pharmacology
and Experimental Therapeutics, 279巻、675-685頁、1
996年参照)を用いた。上記(3−5−2―4)で得ら
れたアッセイ用サンプルについて、ZAQC−B1細胞
及びETA24細胞における細胞内Caイオン濃度上昇
活性の測定をFLIPR(Molecular Devices社)を用
いて行った。ZAQC−B1細胞、ETA24細胞共に
10%透析処理済ウシ胎児血清(以後dFBSとする)を
加えたDMEMで継代培養しているものを用いた。ZA
QC−B1細胞、ETA24細胞をそれぞれ15x10
4 Cells/mlとなるように培地(10% dFB
S−DMEM)に懸濁し、FLIPR用96穴プレート
(Black plate Clear bottom、Coster社)に分注器を用い
て各ウェルに200μlずつ植え込み(3.0x104
Cells/200μl/ウェル)、5% CO2インキュ
ベーター中にて37℃で一晩培養した後用いた(以後細
胞プレートとする)。H/HBSS(ニッスイハンクス
2(日水製薬株式会社)9.8g、炭酸水素ナトリウム
0.35g、HEPES 4.77g 、水酸化ナトリ
ウム溶液でpH7.4に合わせた後、フィルター滅菌処
理)20ml、250mM Probenecid 200μl、ウ
シ胎児血清(FBS)200μlを混合した。また、Fluo
3-AM(同仁化学研究所)2バイアル(50μg)をジメ
チルスルフォキサイド40μl、20% Pluronic Acid
(Molecular Probes社)40μlに溶解し、これを上記
H/HBSS−Probenecid−FBSに加え、混和後、8
連ピペットを用いて培養液を除いた細胞プレートに各ウ
ェル100μlずつ分注し、5% CO2インキュベータ
ー中にて37℃で1時間インキュベートした(色素ロー
ディング)。上記(3−5−2―4)で得られたアッセ
イ用サンプルについて、各フラクションに、2.5 mM Pro
benecid、0.2% BSAを含むH/HBSS150μlを加
えて希釈し、FLIPR用96穴プレート(V-Bottomプ
レート、Coster社)へ移した(以後、サンプルプレートと
する)。細胞プレートの色素ローディング終了後、H/
HBSSに2.5 mM Probenecidを加えた洗浄バッファー
でプレートウォッシャー(Molecular Devices社)を用い
て細胞プレートを4回洗浄し、洗浄後100μlの洗浄
バッファーを残した。この細胞プレートとサンプルプレ
ートをFLIPRにセットしアッセイを行った(FLI
PRにより、サンプルプレートから50μlのサンプル
が細胞プレートへと移される)。その結果、上記(3−
5−2−3)IV液を上記(3−5−2―4)逆相高速
液体クロマトグラフィー分離して得られたフラクション
No.53にZAQC−B1細胞に特異的な細胞内Ca
イオン濃度上昇活性が見られた。 (3−5−3)ZAQリガンドの活性測定(FLIPR
を用いた細胞内Caイオン濃度上昇活性の測定) 実施例3−3で得られた組換え型ZAQリガンド標品に
ついて、上記(3−5−2−5)で得られたZAQ発現
細胞(ZAQC−B1)における細胞内Caイオン濃度
上昇活性の測定をFLIPRを用いて行った。また、対
照としてhOT7T175発現細胞(hOT7T175-16;WO00/2
4890に記載)を用いた。ZAQC−B1細胞、hOT7T
175-16細胞共に10%透析処理済ウシ胎児血清(以後d
FBSとする)を加えたDMEMで継代培養しているも
のを用いた。ZAQC−B1細胞、hOT7T175-16細胞を
それぞれ15x104 Cells/mlとなるように
培地(10%dFBS−DMEM)に懸濁し、FLIP
R用96穴プレート(Black plate Clear bottom、Coste
r社)に分注器を用いて各ウェルに200μlずつ播き
(3.0x104 Cells/200μl/ウェル)、5
% CO2インキュベーター中で37℃で一晩培養した
後、用いた(以後細胞プレートとする)。H/HBSS
(HANKS' 9.8g、炭酸水素ナトリウム0.35
g、HEPES 4.77g 、水酸化ナトリウム溶液
でpH7.4に合わせた後、フィルター滅菌処理)21
ml、250mM Probenecid 210μl、ウシ胎児血
清(FBS)210μlを混合した。また、Fluo3-AM
2バイアル(50μg)をジメチルスルフォキサイド42
μl、20% Pluronic Acid 42μlに溶解し、これ
を上記H/HBSS−Probenecid−FBS に加え、混和後、8連
ピペットを用いて培養液を除いた細胞プレートに各ウェ
ル100μlずつ分注し、5%CO2インキュベーター
中で37℃で1時間インキュベートした(色素ローディ
ング)。上記(4−3―3)で得られたアッセイ用サン
プルについて、各フラクションにH/HBSSに2.5mM
Probenecid 、0.2% BSAを加えたもの150μlを加え
て溶解しFLIPR用96穴プレート(V-Bottomプレー
ト、Coster社)へ移した(以後、サンプルプレートとす
る)。細胞プレートの色素ローディング終了後、H/H
BSSに2.5mM Probenecidを加えた洗浄バッファーでプ
レートウォッシャー(Molecular Devices社)を用いて細
胞プレートを4回洗浄し、洗浄後100μlの洗浄バッ
ファーを残した。この細胞プレートとサンプルプレート
をFLIPRにセットし、アッセイを行った(FLIP
Rにより、サンプルプレートから0.05mlのサンプ
ルが細胞プレートへと移される)。その結果、COS7
細胞由来の組換え型ZAQリガンド標品および大腸菌で
の直接発現系を用いて取得した組換え型ZAQリガンド
標品と比較して、同等の活性を有していた。
【0062】
【発明の効果】本発明の製造方法は、目的とするペプチ
ドのN末端のMet残基を取り除く必要がなく、PTH
(1−34)との融合タンパク質を用いるため、目的と
するペプチドを高発現させることができるので、医薬用
等のペプチドを工業的大量に製造するのに有利である。
【0063】
【配列表】 [SEQUENCE LISTING] <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Method of Production for Peptide <130> P2001-233 <150> JP 2000-331170 <151> 2000-10-30 <150> JP 2001-195522 <151> 2001-06-28 <160> 65 <210> 1 <211> 36 <212> PRT <213> Human <400> 1 Leu Val Gln Pro Arg Gly Ser Arg Asn Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly 1 5 10 15 Gly Arg Arg Lys Phe Arg Arg Gln Arg Pro Arg Leu Ser His Lys Gly 20 25 30 Pro Met Pro Phe 35 <210> 2 <211> 108 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for Aperin-36 <400> 2 ctggttcaac cgcgtggttc tcgtaatggt ccgggtccat ggcaaggtgg tcgtcgtaaa 60 tttcgtcgtc aacgtccgcg tctgtctcat aaaggtccga tgccgttt 108 <210> 3 <211> 34 <212> PRT <213> Human <400> 3 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe 34 <210> 4 <211> 102 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for PTH(1-34) <400> 4 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt tt 102 <210> 5 <211> 84 <212> PRT <213> Human <400> 5 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe Val Ala Leu Gly Ala Pro Leu Ala Pro Arg Asp Pro Gly Ser 35 40 45 Gln Arg Pro Arg Lys Lys Glu Asp Asn Val Leu Val Glu Ser His Glu 50 55 60 Lys Ser Leu Gly Glu Ala Asp Lys Ala Asp Val Asn Val Leu Thr Lys 65 70 75 80 Ala Lys Ser Gln 84 <210> 6 <211> 252 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for PTH(1-84) <400> 6 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt ttgtggcctt aggtgcccca 120 ttggctcctc gtgatcctgg ttcccaaaga ccacgtaaaa aggaagacaa tgtcttagtt 180 gagagccatg aaaaatccct aggcgaggca gacaaggccg atgtgaatgt attaactaaa 240 gctaaatccc ag 252 <210> 7 <211> 5 <212> PRT <213> Human <400> 7 Asp Asp Asp Asp Lys 1 5 <210> 8 <211> 15 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for Enterokinase cleavage sequence <400> 8 gatgacgacg acaag 15 <210> 9 <211> 80 <212> PRT <213> Human <400> 9 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe Gly Ser Gly Ser Gly Asp Asp Asp Asp Lys Leu Val Gln Pro 35 40 45 Arg Gly Ser Arg Asn Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly Gly Arg Arg Lys 50 55 60 Phe Arg Arg Gln Arg Pro Arg Leu Ser His Lys Gly Pro Met Pro Phe 65 70 75 80 <210> 10 <211> 240 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for PTH(1-34)-Aperin-36 fusion protein <400> 10 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt ttggttctgg ttctggtgat 120 gacgacgaca agctggtgca gcccagaggg tcaaggaatg ggccagggcc ctggcaggga 180 ggtcggagga aattccgccg ccagcggccc cgcctctccc ataagggacc catgcctttc 240 <210> 11 <211> 4 <212> PRT <213> Human <400> 11 Ile Glu Gly Arg 1 4 <210> 12 <211> 12 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for Factor Xa cleavage sequence <400> 12 attgaaggcc gc 12 <210> 13 <211> 3 <212> PRT <213> Human <400> 13 Gly Pro Arg 1 3 <210> 14 <211> 9 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for Thrombin cleavage sequence <400> 14 ggcccgcgc 9 <210> 15 <211> 46 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #1 used in Example 1 <400> 15 tatgtctgtg tccgagattc agttaatgca taaccttggc aaacat 46 <210> 16 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #2 used in Example 1 <400> 16 ttgaactcca tggagcgtgt agaatggctg cgtaagaagt tgcaggatgt 50 <210> 17 <211> 52 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #3 used in Example 1 <400> 17 gcacaatttt ggttctggtt ctggtgatga cgacgacaag ctggttcaac cg 52 <210> 18 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #4 used in Example 1 <400> 18 cgtggttctc gtaatggtcc gggtccatgg caaggtggtc gtcgtaaatt 50 <210> 19 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #5 used in Example 1 <400> 19 tcgtcgtcaa cgtccgcgtc tgtctcataa aggtccgatg ccgttttaag 50 <210> 20 <211> 54 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #6 used in Example 1 <400> 20 tggagttcaa atgtttgcca aggttatgca ttaactgaat ctcggacaca gaca 54 <210> 21 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #7 used in Example 1 <400> 21 aaaattgtgc acatcctgca acttcttacg cagccattct acacgctcca 50 <210> 22 <211> 52 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #8 used in Example 1 <400> 22 gagaaccacg cggttgaacc agcttgtcgt cgtcatcacc agaaccagaa cc 52 <210> 23 <211> 49 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #9 used in Example 1 <400> 23 tgacgacgaa atttacgacg accaccttgc catggacccg gaccattac 49 <210> 24 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer #10 used in Example 1 <400> 24 gatccttaaa acggcatcgg acctttatga gacagacgcg gacgt 45 <210> 25 <211> 75 <212> PRT <213> Human <400> 25 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe Asp Asp Asp Asp Lys Leu Val Gln Pro Arg Gly Ser Arg Asn 35 40 45 Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly Gly Arg Arg Lys Phe Arg Arg Gln Arg 50 55 60 Pro Arg Leu Ser His Lys Gly Pro Met Pro Phe 65 70 75 <210> 26 <211> 225 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for an amino acid sequence represented by SEQ ID NO: 25 <400> 26 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt ttgatgacga cgacaagctg 120 gtgcagccca gagggtcaag gaatgggcca gggccctggc agggaggtcg gaggaaattc 180 cgccgccagc ggccccgcct ctcccataag ggacccatgc ctttc 225 <210> 27 <211> 23 <212> PRT <213> Human <400> 27 Trp Tyr Lys His Val Ala Ser Pro Arg Tyr His Thr Val Gly Arg Ala 1 5 10 15 Ala Gly Leu Leu Met Gly Leu 20 23 <210> 28 <211> 69 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for ligand polypeptide for GPR8 (Human type 1 -23) <400> 28 tggtataaac atgtggcgag cccgcgttat cataccgtgg gccgtgcggc gggcctgctg 60 atgggcctg 69 <210> 29 <211> 67 <212> PRT <213> Human <400> 29 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe Gly Ser Gly Ser Gly Asp Asp Asp Asp Lys Trp Tyr Lys His 35 40 45 Val Ala Ser Pro Arg Tyr His Thr Val Gly Arg Ala Ala Gly Leu Leu 50 55 60 Met Gly Leu 65 <210> 30 <211> 201 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for PTH(1-34)-GPR8 ligand polypeptide fusion protein <400> 30 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt ttggttctgg ttctggtgat 120 gacgacgaca agtggtataa acatgtggcg agcccgcgtt atcataccgt gggccgtgcg 180 gcgggcctgc tgatgggcct g 201 <210> 31 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 31 tatgtctgtg tccgagattc agttaatgca taaccttggc aaacat 45 <210> 32 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 32 ttgaactcca tggagcgtgt agaatggctg cgtaagaagt tgcaggatgt 50 <210> 33 <211> 56 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 33 gcacaatttt ggttctggtt ctggtgatga cgacgacaag tggtataaac atgtgg 56 <210> 34 <211> 57 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 34 cgagcccgcg ttatcatacc gtgggccgtg cggcgggcct gctgatgggc ctgtgag 57 <210> 35 <211> 54 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 35 tggagttcaa atgtttgcca aggttatgca ttaactgaat ctcggacaca gaca 54 <210> 36 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 36 aaaattgtgc acatcctgca acttcttacg cagccattct acacgctcca 50 <210> 37 <211> 56 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 37 cgcgggctcg ccacatgttt ataccacttg tcgtcgtcat caccagaacc agaacc 56 <210> 38 <211> 51 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 2 -1 <400> 38 gatcctcaca ggcccatcag caggcccgcc gcacggccca cggtatgata a 51 <210> 39 <211> 62 <212> PRT <213> Human <400> 39 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe Asp Asp Asp Asp Lys Trp Tyr Lys His Val Ala Ser Pro Arg 35 40 45 Tyr His Thr Val Gly Arg Ala Ala Gly Leu Leu Met Gly Leu 50 55 60 <210> 40 <211> 186 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for an amino acid sequence represented by SEQ ID NO: 39 <400> 40 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt ttgatgacga cgacaagtgg 120 tataaacatg tggcgagccc gcgttatcat accgtgggcc gtgcggcggg cctgctgatg 180 ggcctg 186 <210> 41 <211> 86 <212> PRT <213> Human <400> 41 Ala Val Ile Thr Gly Ala Cys Glu Arg Asp Val Gln Cys Gly Ala Gly 5 10 15 Thr Cys Cys Ala Ile Ser Leu Trp Leu Arg Gly Leu Arg Met Cys Thr 20 25 30 Pro Leu Gly Arg Glu Gly Glu Glu Cys His Pro Gly Ser His Lys Val 35 40 45 Pro Phe Phe Arg Lys Arg Lys His His Thr Cys Pro Cys Leu Pro Asn 50 55 60 Leu Leu Cys Ser Arg Phe Pro Asp Gly Arg Tyr Arg Cys Ser Met Asp 65 70 75 80 Leu Lys Asn Ile Asn Phe 85 <210> 42 <211> 258 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for ZAQ ligand <400> 42 gcggtgatta ccggtgcgtg cgaacgtgat gtgcagtgcg gtgcgggtac ctgctgcgcg 60 attagcctgt ggctgcgtgg tctgcgtatg tgcaccccgc tgggtcgtga aggtgaagaa 120 tgccatccgg gtagccataa agtgccgttc ttccgtaaac gtaaacatca tacctgcccg 180 tgcctgccga acctgctgtg cagccgtttc ccggatggtc gttatcgttg cagcatggat 240 ctgaaaaaca ttaacttt 258 <210> 43 <211> 130 <212> PRT <213> Human <400> 43 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe Gly Ser Gly Ser Gly Asp Asp Asp Asp Lys Ala Val Ile Thr 35 40 45 Gly Ala Cys Glu Arg Asp Val Gln Cys Gly Ala Gly Thr Cys Cys Ala 50 55 60 Ile Ser Leu Trp Leu Arg Gly Leu Arg Met Cys Thr Pro Leu Gly Arg 65 70 75 80 Glu Gly Glu Glu Cys His Pro Gly Ser His Lys Val Pro Phe Phe Arg 85 90 95 Lys Arg Lys His His Thr Cys Pro Cys Leu Pro Asn Leu Leu Cys Ser 100 105 110 Arg Phe Pro Asp Gly Arg Tyr Arg Cys Ser Met Asp Leu Lys Asn Ile 115 120 125 Asn Phe 130 <210> 44 <211> 390 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for PTH(1-34)-human ZAQ ligand fusion protein <400> 44 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt ttggttctgg ttctggtgat 120 gacgacgaca aggcggtgat taccggtgcg tgcgaacgtg atgtgcagtg cggtgcgggt 180 acctgctgcg cgattagcct gtggctgcgt ggtctgcgta tgtgcacccc gctgggtcgt 240 gaaggtgaag aatgccatcc gggtagccat aaagtgccgt tcttccgtaa acgtaaacat 300 catacctgcc cgtgcctgcc gaacctgctg tgcagccgtt tcccggatgg tcgttatcgt 360 tgcagcatgg atctgaaaaa cattaacttt 390 <210> 45 <211> 46 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 45 tatgtctgtg tccgagattc agttaatgca taaccttggc aaacat 46 <210> 46 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 46 ttgaactcca tggagcgtgt agaatggctg cgtaagaagt tgcaggatgt 50 <210> 47 <211> 42 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 47 gcacaatttt ggttctggtt ctggtgatga cgacgacaa gg 42 <210> 48 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 48 cggtgattac cggtgcgtgc gaacgtgatg tgcagtgcg gtgcgggtac 50 <210> 49 <211> 54 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 49 tggagttcaa atgtttgcca aggttatgca ttaactgaat ctcggacaca gaca 54 <210> 50 <211> 46 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 50 aaaattgtgc acatcctgca acttcttacg cagccattct acacgctcca 50 <210> 51 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 51 caccgccttg tcgtcgtcat caccagaacc agaacc 36 <210> 52 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA oligomer used for manufacturing a structural gene in Example 3 -1 <400> 52 cgcaccgcac tgcacatcac gttcgcacgc accggtaat 39 <210> 53 <211> 125 <212> PRT <213> Human <400> 53 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe Asp Asp Asp Asp Lys Ala Val Ile Thr Gly Ala Cys Glu Arg 35 40 45 Asp Val Gln Cys Gly Ala Gly Thr Cys Cys Ala Ile Ser Leu Trp Leu 50 55 60 Arg Gly Leu Arg Met Cys Thr Pro Leu Gly Arg Glu Gly Glu Glu Cys 65 70 75 80 His Pro Gly Ser His Lys Val Pro Phe Phe Arg Lys Arg Lys His His 85 90 95 Thr Cys Pro Cys Leu Pro Asn Leu Leu Cys Ser Arg Phe Pro Asp Gly 100 105 110 Arg Tyr Arg Cys Ser Met Asp Leu Lys Asn Ile Asn Phe 115 120 125 <210> 54 <211> 375 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for an amino acid sequence represented by SEQ ID NO: 53 <400> 54 tctgtgtccg agattcagtt aatgcataac cttggcaaac atttgaactc gatggagcgt 60 gtagaatggc tgcgtaagaa gttgcaggat gtgcacaatt ttgatgacga cgacaaggcg 120 gtgattaccg gtgcgtgcga acgtgatgtg cagtgcggtg cgggtacctg ctgcgcgatt 180 agcctgtggc tgcgtggtct gcgtatgtgc accccgctgg gtcgtgaagg tgaagaatgc 240 catccgggta gccataaagt gccgttcttc cgtaaacgta aacatcatac ctgcccgtgc 300 ctgccgaacc tgctgtgcag ccgtttcccg gatggtcgtt atcgttgcag catggatctg 360 aaaaacatta acttt 375 <210> 55 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 55 atcgattaca atgcaggccg ctgggcaccc ag 32 <210> 56 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 56 actagtgccc ttcagcaccg caatatgctg cg 32 <210> 57 <211> 5 <212> PRT <213> Human <400> 57 Gly Ser Gly Ser Gly 1 5 <210> 58 <211> 15 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Synthetic DNA coding for linker sequence <400> 58 ggttctggtt ctggt 15 <210> 59 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer ZAQC Sal <400> 59 gtcgacatgg agaccaccat ggggttcatg g 31 <210> 60 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer ZAQC Spe <400> 60 actagtttat tttagtctga tgcagtccac ctcttc 36 <210> 61 <211> 17 <212> PRT <213> Bovine <400> 61 Leu Val Gln Pro Arg Gly Pro Arg Ser Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly 1 5 10 15 Gly 17 <210> 62 <211> 77 <212> PRT <213> Mouse <400> 62 Met Asn Leu Arg Leu Cys Val Gln Ala Leu Leu Leu Leu Trp Leu Ser 1 5 10 15 Leu Thr Ala Val Cys Gly Val Pro Leu Met Leu Pro Pro Asp Gly Thr 20 25 30 Gly Leu Glu Glu Gly Ser Met Arg Tyr Leu Val Lys Pro Arg Thr Ser 35 40 45 Arg Thr Gly Pro Gly Ala Trp Gln Gly Gly Arg Arg Lys Phe Arg Arg 50 55 60 Gln Arg Pro Arg Leu Ser His Lys Gly Pro Met Pro Phe 65 70 75 77 <210> 63 <211> 77 <212> PRT <213> Rat <400> 63 Met Asn Leu Ser Phe Cys Val Gln Ala Leu Leu Leu Leu Trp Leu Ser 1 5 10 15 Leu Thr Ala Val Cys Gly Val Pro Leu Met Leu Pro Pro Asp Gly Lys 20 25 30 Gly Leu Glu Glu Gly Asn Met Arg Tyr Leu Val Lys Pro Arg Thr Ser 35 40 45 Arg Thr Gly Pro Gly Ala Trp Gln Gly Gly Arg Arg Lys Phe Arg Arg 50 55 60 Gln Arg Pro Arg Leu Ser His Lys Gly Pro Met Pro Phe 65 70 75 77 <210> 64 <211> 77 <212> PRT <213> Human <400> 64 Met Asn Leu Arg Leu Cys Val Gln Ala Leu Leu Leu Leu Trp Leu Ser 1 5 10 15 Leu Thr Ala Val Cys Gly Gly Ser Leu Met Pro Leu Pro Asp Gly Asn 20 25 30 Gly Leu Glu Asp Gly Asn Val Arg His Leu Val Gln Pro Arg Gly Ser 35 40 45 Arg Asn Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly Gly Arg Arg Lys Phe Arg Arg 50 55 60 Gln Arg Pro Arg Leu Ser His Lys Gly Pro Met Pro Phe 65 70 75 77 <210> 65 <211> 77 <212> PRT <213> Bovine <400> 65 Met Asn Leu Arg Arg Cys Val Gln Ala Leu Leu Leu Leu Trp Leu Cys 1 5 10 15 Leu Ser Ala Val Cys Gly Gly Pro Leu Leu Gln Thr Ser Asp Gly Lys 20 25 30 Glu Met Glu Glu Gly Thr Ile Arg Tyr Leu Val Gln Pro Arg Gly Pro 35 40 45 Arg Ser Gly Pro Gly Pro Trp Gln Gly Gly Arg Arg Lys Phe Arg Arg 50 55 60 Gln Arg Pro Arg Leu Ser His Lys Gly Pro Met Pro Phe 65 70 75 77
【図面の簡単な説明】
【図1】 菌体からPTH−アペリン−36精製ステッ
プをSDS−PAGEで分析した結果を示す。図中、レ
ーン1は分子量マーカー、レーン2は菌体、レーン3は
SP−セファロース溶出液、レーン4はSP−5PW溶
出液、レーン5はODS−120T溶出液を示す。
【図2】 PTH−アペリン−36をエンテロキナーゼ
で処理し、アペリン−36精製ステップをSDS−PA
GEで分析した結果を示す。図中、レーン1は分子量マ
ーカー、レーン2はPTH−アペリン−36融合タンパ
ク質、レーン3はアペリン−36標準品、レーン4はエ
ンテロキナーゼ処理後のPTH−アペリン−36融合タ
ンパク質、レーン5はSP−5PW溶出液、レーン6は
ODS−120T精製品を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B024 AA01 BA80 CA04 CA07 DA05 DA06 EA04 FA02 GA11 HA01 HA03 4B064 AG01 CA02 CA19 CB01 CC24 DA01 4H045 AA10 AA20 BA10 BA41 CA40 DA00 DA30 EA20 FA72 FA74

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PTH(parathyroid hormone)のN末
    端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一または実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドのC末端
    にタンパク質分解酵素の切断部位を介して目的ペプチド
    を連結した融合タンパク質を、タンパク質分解酵素によ
    るペプチド結合の切断反応に付すことを特徴とする該目
    的ペプチドまたはその塩の製造法。
  2. 【請求項2】 PTH(parathyroid hormone)のN末
    端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一または実
    質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドのC末端
    にタンパク質分解酵素の切断部位を介して目的ペプチド
    を連結した融合タンパク質をコードするDNAを含有す
    るベクターで形質転換された形質転換体を培養して融合
    タンパク質を発現させ、発現させた融合タンパク質をタ
    ンパク質分解酵素によるペプチド結合の切断反応に付す
    ことを特徴とする該目的ペプチドまたはその塩の製造
    法。
  3. 【請求項3】 タンパク質分解酵素がエンテロキナーゼ
    である請求項1または請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 タンパク質分解酵素の切断部位が配列番
    号:7で表されるアミノ酸配列を有する請求項3記載の
    製造法。
  5. 【請求項5】 タンパク質分解酵素がファクターXaで
    ある請求項1または2記載の製造法。
  6. 【請求項6】 タンパク質分解酵素の切断部位が配列番
    号:11で表されるアミノ酸配列を有する請求項5記載
    の製造法。
  7. 【請求項7】 タンパク質分解酵素がトロンビンである
    請求項1または2記載の製造法。
  8. 【請求項8】 タンパク質分解酵素の切断部位が配列番
    号:13で表されるアミノ酸配列を有する請求項7記載
    の製造法。
  9. 【請求項9】 目的ペプチドがアペリンである請求項1
    または2記載の製造法。
  10. 【請求項10】 アペリンが配列番号:1で表わされる
    アミノ酸配列を含有するペプチドである請求項9記載の
    製造法。
  11. 【請求項11】 目的ペプチドがGPR8リガンドであ
    る請求項1または2記載の製造法。
  12. 【請求項12】 GPR8リガンドが配列番号:27で
    表わされるアミノ酸配列を含有するペプチドである請求
    項11記載の製造法。
  13. 【請求項13】 目的ペプチドがZAQリガンドである
    請求項1または2記載の製造法。
  14. 【請求項14】 ZAQリガンドが配列番号:41で表
    わされるアミノ酸配列を含有するペプチドである請求項
    13記載の製造法。
  15. 【請求項15】 PTH(parathyroid hormone)のN
    末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一または
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドのC末
    端にタンパク質分解酵素の切断部位を介して目的ペプチ
    ドを連結した融合タンパク質またはその塩。
  16. 【請求項16】 目的ペプチドがアペリンである請求項
    15記載の融合タンパク質またはその塩。
  17. 【請求項17】 アペリンが配列番号:1で表わされる
    アミノ酸配列を含有するペプチドである請求項16記載
    の融合タンパク質またはその塩。
  18. 【請求項18】 融合タンパク質が配列番号:25で表
    わされるアミノ酸配列を含有する請求項15記載の融合
    タンパク質またはその塩。
  19. 【請求項19】 目的ペプチドがGPR8リガンドであ
    る請求項15記載の融合タンパク質またはその塩。
  20. 【請求項20】 GPR8リガンドが配列番号:27で
    表わされるアミノ酸配列を含有するペプチドである請求
    項19記載の融合タンパク質またはその塩。
  21. 【請求項21】 融合タンパク質が配列番号:39で表
    わされるアミノ酸配列を含有する請求項15記載の融合
    タンパク質またはその塩。
  22. 【請求項22】 目的ペプチドがZAQリガンドである
    請求項15記載の融合タンパク質またはその塩。
  23. 【請求項23】 ZAQリガンドが配列番号:41で表
    わされるアミノ酸配列を含有するペプチドである請求項
    22記載の融合タンパク質またはその塩。
  24. 【請求項24】 融合タンパク質が配列番号:53で表
    わされるアミノ酸配列を含有する請求項15記載の融合
    タンパク質またはその塩。
  25. 【請求項25】 請求項15記載の融合タンパク質をコ
    ードするDNAを含有するDNA。
  26. 【請求項26】 配列番号:26、配列番号:40また
    は配列番号:54で表わされる塩基配列を含有する請求
    項25記載のDNA。
  27. 【請求項27】 請求項15記載の融合タンパク質をコ
    ードするDNAを含有するベクター。
  28. 【請求項28】 請求項27記載のベクターで形質転換
    された形質転換体。
  29. 【請求項29】 目的ペプチドを連結した融合タンパク
    質を製造するための、PTH(parathyroid hormone)
    のN末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一ま
    たは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドま
    たはそれをコードするDNAの使用。
  30. 【請求項30】 PTH(parathyroid hormone)のN
    末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一または
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドまたは
    それをコードするDNAを用いることを特徴とする目的
    ペプチドを連結した融合タンパク質またはその塩を製造
    法。
  31. 【請求項31】 PTH(parathyroid hormone)のN
    末端から1ないし34番目のアミノ酸配列と同一または
    実質的に同一のアミノ酸配列を含有するペプチドのC末
    端にタンパク質分解酵素の切断部位を介して目的ペプチ
    ドを連結した融合タンパク質をコードするDNAを含有
    するベクターで形質転換された形質転換体を培養し、該
    融合タンパク質またはその塩を生成せしめることを特徴
    とする該融合タンパク質またはその塩の製造法。
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