JP2001231488A - 小麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法 - Google Patents
小麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】乳白色ないしクリ−ム色の色調を呈し、特有の
香りがなく、各種の食品に添加したときその食品特有の
鮮やかな色調や好ましい香りを損なうことなく、旨味を
付与できる、小麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びそ
の製造法を提供する。 【解決手段】小麦グルテンの酵素加水分解生成物を脱色
して淡色な小麦グルテン酵素分解調味液を得、これにそ
の固形物重量に対して賦形剤を30%以上添加溶解した
後、乾燥粉末化して小麦グルテンの酵素分解調味液粉末
を得る。また乳白色ないしクリ−ム色の色調を呈し、水
分含量が7%以下で、水溶液の全窒素濃度が1%のとき
の440nmにおける吸光度が0.5以下で、粉末の全
窒素含量が3〜8%である小麦グルテンの酵素分解調味
液粉末を得る。
香りがなく、各種の食品に添加したときその食品特有の
鮮やかな色調や好ましい香りを損なうことなく、旨味を
付与できる、小麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びそ
の製造法を提供する。 【解決手段】小麦グルテンの酵素加水分解生成物を脱色
して淡色な小麦グルテン酵素分解調味液を得、これにそ
の固形物重量に対して賦形剤を30%以上添加溶解した
後、乾燥粉末化して小麦グルテンの酵素分解調味液粉末
を得る。また乳白色ないしクリ−ム色の色調を呈し、水
分含量が7%以下で、水溶液の全窒素濃度が1%のとき
の440nmにおける吸光度が0.5以下で、粉末の全
窒素含量が3〜8%である小麦グルテンの酵素分解調味
液粉末を得る。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、改良された小麦グ
ルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法に関する。
そして、特に乳白色ないしクリ−ム色の色調を呈し、特
有の香りが殆どなく、各種の食品に添加したときその食
品特有の鮮やかな色調や好ましい香りを損なうことな
く、旨味を付与できる、小麦グルテンの酵素分解調味液
粉末及びその製造法に関する。尚、本発明では、%は断
りない限り重量%を意味する。
ルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法に関する。
そして、特に乳白色ないしクリ−ム色の色調を呈し、特
有の香りが殆どなく、各種の食品に添加したときその食
品特有の鮮やかな色調や好ましい香りを損なうことな
く、旨味を付与できる、小麦グルテンの酵素分解調味液
粉末及びその製造法に関する。尚、本発明では、%は断
りない限り重量%を意味する。
【0002】
【従来の技術】従来、小麦グルテンをアスペルギルス・
オリゼ−を用いた麹で加水分解し濾過して、旨味に富ん
だ小麦グルテンの酵素分解調味液を得る方法が知られて
いる。
オリゼ−を用いた麹で加水分解し濾過して、旨味に富ん
だ小麦グルテンの酵素分解調味液を得る方法が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この調味液は
醸造醤油に比べるとかなり低いレベルであるが、淡い醤
油様の色調を有し、またその乾燥粉末化物は、褐色の色
調を呈し、水に溶解して復元すると、再び淡い醤油様の
色調を有する。また同時に低いレベルであるが、特有の
醤油様の香り有する。そのため、従来の小麦グルテンの
酵素分解調味液の乾燥粉末化物を各種の食品に添加する
と、添加量や、食品の種類によって多少異なるが、食品
の白さ、鮮やかさや、好ましい香りが損なわれたりする
場合がある。本発明の目的は、特に乳白色ないしクリ−
ム色の色調を呈し、それ自身特有の香りが殆どなく、各
種の食品に添加したときその食品特有の鮮やかな色調や
好ましい香りを損なうことなく、旨味を付与できる、小
麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法を提供
することにある。
醸造醤油に比べるとかなり低いレベルであるが、淡い醤
油様の色調を有し、またその乾燥粉末化物は、褐色の色
調を呈し、水に溶解して復元すると、再び淡い醤油様の
色調を有する。また同時に低いレベルであるが、特有の
醤油様の香り有する。そのため、従来の小麦グルテンの
酵素分解調味液の乾燥粉末化物を各種の食品に添加する
と、添加量や、食品の種類によって多少異なるが、食品
の白さ、鮮やかさや、好ましい香りが損なわれたりする
場合がある。本発明の目的は、特に乳白色ないしクリ−
ム色の色調を呈し、それ自身特有の香りが殆どなく、各
種の食品に添加したときその食品特有の鮮やかな色調や
好ましい香りを損なうことなく、旨味を付与できる、小
麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、乳白色ないし
クリ−ム色の色調を呈し、水分含量が7%以下で、水溶
液の全窒素濃度が1%のときの440nmにおける吸光
度が0.5以下で、粉末の全窒素含量が3〜8%である
小麦グルテンの酵素分解調味液粉末である。また本発明
は、小麦グルテンの酵素加水分解生成物を脱色して淡色
な小麦グルテンの酵素分解調味液を得、これにその固形
物重量に対して賦形剤を30%以上添加溶解した後、乾
燥粉末化することを特徴とする小麦グルテンの酵素分解
調味液粉末の製造法である。
クリ−ム色の色調を呈し、水分含量が7%以下で、水溶
液の全窒素濃度が1%のときの440nmにおける吸光
度が0.5以下で、粉末の全窒素含量が3〜8%である
小麦グルテンの酵素分解調味液粉末である。また本発明
は、小麦グルテンの酵素加水分解生成物を脱色して淡色
な小麦グルテンの酵素分解調味液を得、これにその固形
物重量に対して賦形剤を30%以上添加溶解した後、乾
燥粉末化することを特徴とする小麦グルテンの酵素分解
調味液粉末の製造法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を実施するには、先ず、小
麦グルテンを液体麹、固体麹、それらの処理物、又はプ
ロテア−ゼ製剤で加水分解する。例えば、小麦グルテン
に対し、通常の液体麹の製造法に従い得られた液体麹、
通常の固体麹の製造法に従い得られた固体麹(例えばフ
スマ麹など)、それらの処理物(例えば培養濾液、粗酵
素抽出液など)、又は市販のプロテア−ゼ製剤と水とを
混和し、これに食塩を加え、又は加えることなく、諸味
を調製し、食塩濃度0〜15%、温度15〜60℃、期
間1〜7日の条件下に保持し、加水分解を行なう。得ら
れた加水分解液は、そのまま、又は圧搾濾過して小麦グ
ルテンの酵素加水分解生成物を得る。
麦グルテンを液体麹、固体麹、それらの処理物、又はプ
ロテア−ゼ製剤で加水分解する。例えば、小麦グルテン
に対し、通常の液体麹の製造法に従い得られた液体麹、
通常の固体麹の製造法に従い得られた固体麹(例えばフ
スマ麹など)、それらの処理物(例えば培養濾液、粗酵
素抽出液など)、又は市販のプロテア−ゼ製剤と水とを
混和し、これに食塩を加え、又は加えることなく、諸味
を調製し、食塩濃度0〜15%、温度15〜60℃、期
間1〜7日の条件下に保持し、加水分解を行なう。得ら
れた加水分解液は、そのまま、又は圧搾濾過して小麦グ
ルテンの酵素加水分解生成物を得る。
【0006】小麦グルテンの酵素加水分解生成物の脱色
手段としは、該生成物を活性炭、脱色樹脂、アルミナな
どの脱色剤と接触処理する方法、又はその他の任意の方
法により、440nmにおける吸光度が0.5以下にな
るまで脱色する手段が挙げられる。例えば、活性炭と接
触処理する方法としては、酵素加水分解生成物に重量比
で0.5〜5%、好ましくは2〜3%の活性炭を添加
し、均一に撹拌した後、10分以上、好ましくは30分
〜7日放置し、濾過する方法が挙げられる。こうして、
440nmにおける吸光度が0.5以下である淡色な小
麦グルテンの酵素分解調味液を得る。
手段としは、該生成物を活性炭、脱色樹脂、アルミナな
どの脱色剤と接触処理する方法、又はその他の任意の方
法により、440nmにおける吸光度が0.5以下にな
るまで脱色する手段が挙げられる。例えば、活性炭と接
触処理する方法としては、酵素加水分解生成物に重量比
で0.5〜5%、好ましくは2〜3%の活性炭を添加
し、均一に撹拌した後、10分以上、好ましくは30分
〜7日放置し、濾過する方法が挙げられる。こうして、
440nmにおける吸光度が0.5以下である淡色な小
麦グルテンの酵素分解調味液を得る。
【0007】活性炭の添加は、加水分解途中の諸味、加
水分解終了後の諸味、又は諸味を圧搾濾過して得られる
諸味液汁に対してできるが、加水分解途中の諸味、加水
分解終了後の諸味に添加するときは、脱色ばかりでな
く、脱臭もより効率的に行なえる、即ち少ない活性炭で
より香りの少ない酵素加水分解生成物を得ることができ
るので好ましい。また活性炭を濾過分離する新たな操作
が不要となる利点を有する。
水分解終了後の諸味、又は諸味を圧搾濾過して得られる
諸味液汁に対してできるが、加水分解途中の諸味、加水
分解終了後の諸味に添加するときは、脱色ばかりでな
く、脱臭もより効率的に行なえる、即ち少ない活性炭で
より香りの少ない酵素加水分解生成物を得ることができ
るので好ましい。また活性炭を濾過分離する新たな操作
が不要となる利点を有する。
【0008】次に、小麦グルテンの酵素分解調味液に、
その固形物重量に対して30%以上、好ましくは50〜
100%の賦形剤(デキストリン、デンプンなど)を添
加溶解し、乾燥粉末化する。賦形剤の添加量が30%未
満であると、乾燥粉末化が困難となり、140℃を越え
る苛酷な加熱による乾燥粉末化を余儀なくされ、粉末が
褐変増色するので好ましくない。30%以上であるとき
は、熱風の入口温度80〜140℃において乾燥粉末化
を短時間に容易に行なうことが可能となり、加熱による
褐変増色を極力押さえることが可能となる。なお、10
0%以上の賦形剤を添加溶解して乾燥粉末化してもよい
が、粉末中のアミノ酸及び呈味成分の濃度が希薄なもの
となるので好ましくない。
その固形物重量に対して30%以上、好ましくは50〜
100%の賦形剤(デキストリン、デンプンなど)を添
加溶解し、乾燥粉末化する。賦形剤の添加量が30%未
満であると、乾燥粉末化が困難となり、140℃を越え
る苛酷な加熱による乾燥粉末化を余儀なくされ、粉末が
褐変増色するので好ましくない。30%以上であるとき
は、熱風の入口温度80〜140℃において乾燥粉末化
を短時間に容易に行なうことが可能となり、加熱による
褐変増色を極力押さえることが可能となる。なお、10
0%以上の賦形剤を添加溶解して乾燥粉末化してもよい
が、粉末中のアミノ酸及び呈味成分の濃度が希薄なもの
となるので好ましくない。
【0009】乾燥粉末化する手段としては、噴霧乾燥法
(液体を噴霧し、霧状にして熱風で乾かす乾燥法で、加
圧式、遠心式などがある)、その他の任意の乾燥粉末化
手段が挙げられる。
(液体を噴霧し、霧状にして熱風で乾かす乾燥法で、加
圧式、遠心式などがある)、その他の任意の乾燥粉末化
手段が挙げられる。
【0010】噴霧乾燥法としては、熱風の入口温度80
〜140℃、好ましくは110〜130℃、出口温度5
0〜80℃、好ましくは65〜75℃で行なうことが好
ましい。熱風の入口温度を140℃以下で行なうことは
極めて重要であって、140℃を越える温度では粉末の
加熱による褐変増色が著しくなるので好ましない。
〜140℃、好ましくは110〜130℃、出口温度5
0〜80℃、好ましくは65〜75℃で行なうことが好
ましい。熱風の入口温度を140℃以下で行なうことは
極めて重要であって、140℃を越える温度では粉末の
加熱による褐変増色が著しくなるので好ましない。
【0011】こうして、乳白色ないしクリ−ム色の色調
を呈し、水分含量が7%以下で、水溶液中での全窒素濃
度が1%のときの440nmにおける吸光度が0.5以
下、特に0.3〜0.05で、粉末の全窒素含量が3〜
8%である特徴を有する小麦グルテンの酵素分解調味液
粉末が得られる。
を呈し、水分含量が7%以下で、水溶液中での全窒素濃
度が1%のときの440nmにおける吸光度が0.5以
下、特に0.3〜0.05で、粉末の全窒素含量が3〜
8%である特徴を有する小麦グルテンの酵素分解調味液
粉末が得られる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、乳白色ないしクリ−ム
色の色調を呈し、特有の香りがなく、各種の食品に添加
したときその食品特有の鮮やかな色調や好ましい香りを
損なうことなく、旨味を付与できる、小麦グルテンの酵
素分解調味液粉末を容易に得ることができる。
色の色調を呈し、特有の香りがなく、各種の食品に添加
したときその食品特有の鮮やかな色調や好ましい香りを
損なうことなく、旨味を付与できる、小麦グルテンの酵
素分解調味液粉末を容易に得ることができる。
【0013】本発明の小麦グルテンの酵素分解調味液粉
末は、各種の加工食品の風味改良剤、特に旨味増強剤と
して好適に使用できる。例えば、パン、菓子パンなどの
パン:うどん、蕎などの麺類:おかき、煎餅、おこし、
饅頭、飴などの和菓子:クッキ−、ビスケット、クラッ
カ−、パイ、スポンジケ−キ、カステラ、ド−ナッツ、
ワッフル、プリンなどの洋菓子:ポテトチップなどのス
ナック菓子:スポ−ツ飲料:機能性飲料:味付け豆腐、
豆乳、納豆などの大豆加工食品:フラワ−ペ−スト、ピ
−ナッツペ−ストなどのペ−スト類:漬物:ハム、ソ−
セ−ジ、ベ−コン、ドライソ−セ−ジ、ビ−フジャキ−
などの畜肉製品類又はレトルト畜肉製品類:魚肉ハム、
魚肉ソ−セ−ジ、かまぼこ、ちくわ、はんぺんなどの水
産練製品:うに、いかの塩辛:のり、小魚、貝類、野
菜、山菜、茸、昆布などで作られる惣菜、佃煮類:即席
カレ−、レトルトカレ−などのカレ−類:シチュ−類:
ケチャップ:マヨネ−ズ:醤油風調味料、味噌、ソ−ス
などの各種調味料:各種電子レンジ対応食品又は冷凍食
品:焼肉たれ、蒲焼のたれなどのたれ類:ドレッシン
グ:和風調味料:即席吸い物及び発酵調味料などに使用
して、それらの風味改良効果、特に旨味増強効果を発揮
する。
末は、各種の加工食品の風味改良剤、特に旨味増強剤と
して好適に使用できる。例えば、パン、菓子パンなどの
パン:うどん、蕎などの麺類:おかき、煎餅、おこし、
饅頭、飴などの和菓子:クッキ−、ビスケット、クラッ
カ−、パイ、スポンジケ−キ、カステラ、ド−ナッツ、
ワッフル、プリンなどの洋菓子:ポテトチップなどのス
ナック菓子:スポ−ツ飲料:機能性飲料:味付け豆腐、
豆乳、納豆などの大豆加工食品:フラワ−ペ−スト、ピ
−ナッツペ−ストなどのペ−スト類:漬物:ハム、ソ−
セ−ジ、ベ−コン、ドライソ−セ−ジ、ビ−フジャキ−
などの畜肉製品類又はレトルト畜肉製品類:魚肉ハム、
魚肉ソ−セ−ジ、かまぼこ、ちくわ、はんぺんなどの水
産練製品:うに、いかの塩辛:のり、小魚、貝類、野
菜、山菜、茸、昆布などで作られる惣菜、佃煮類:即席
カレ−、レトルトカレ−などのカレ−類:シチュ−類:
ケチャップ:マヨネ−ズ:醤油風調味料、味噌、ソ−ス
などの各種調味料:各種電子レンジ対応食品又は冷凍食
品:焼肉たれ、蒲焼のたれなどのたれ類:ドレッシン
グ:和風調味料:即席吸い物及び発酵調味料などに使用
して、それらの風味改良効果、特に旨味増強効果を発揮
する。
【0014】
【実施例】以下実施例を示して、本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【0015】実施例1 (小麦グルテンの酵素分解調味液粉末の製造)常法によ
り得られた液体麹(麹菌:アスペルギルス・オリゼ−)
100Lに小麦グルテン40kg、食塩15kgを混和
し、これを42℃で96時間加水分解し、小麦グルテン
の酵素加水分解生成物(分解終了諸味)を得た。なお、
このときの諸味液汁の440nmにおける吸光度は約
2.3であった。次いで、これに活性炭を2%添加、時
々撹拌して、2日後に濾布にて圧搾濾過を行い、全窒素
3.7%、食塩10.5%、440nmにおける吸光度
約0.4(水溶液の全窒素濃度が1%のときの440n
mにおける吸光度が約0.1)の特徴を有する淡色な小
麦グルテンの酵素分解調味液を得た。得られた酵素分解
調味液にその固形物重量に対し約60%相当のデキスト
リンを添加溶解し、噴霧乾燥装置(スプレ−ドライヤ
−)にて、入口温度115〜125℃、出口温度60〜
70℃の条件で乾燥粉末化し、本発明の小麦グルテンの
酵素分解調味液粉末を得た。この粉末は、乳白色(粉末
のL値:白度は94.77、L値は、大きいほど白いを
表す)の色調を呈していた。水分含量は、4.0%であ
った。水溶液の全窒素濃度が1%のときの440nmに
おける吸光度は0.128で、麹の香りが微かに感じる
程度で、醤油様の香りは殆どなかった。そして粉末の全
窒素含量は6.6%であった。
り得られた液体麹(麹菌:アスペルギルス・オリゼ−)
100Lに小麦グルテン40kg、食塩15kgを混和
し、これを42℃で96時間加水分解し、小麦グルテン
の酵素加水分解生成物(分解終了諸味)を得た。なお、
このときの諸味液汁の440nmにおける吸光度は約
2.3であった。次いで、これに活性炭を2%添加、時
々撹拌して、2日後に濾布にて圧搾濾過を行い、全窒素
3.7%、食塩10.5%、440nmにおける吸光度
約0.4(水溶液の全窒素濃度が1%のときの440n
mにおける吸光度が約0.1)の特徴を有する淡色な小
麦グルテンの酵素分解調味液を得た。得られた酵素分解
調味液にその固形物重量に対し約60%相当のデキスト
リンを添加溶解し、噴霧乾燥装置(スプレ−ドライヤ
−)にて、入口温度115〜125℃、出口温度60〜
70℃の条件で乾燥粉末化し、本発明の小麦グルテンの
酵素分解調味液粉末を得た。この粉末は、乳白色(粉末
のL値:白度は94.77、L値は、大きいほど白いを
表す)の色調を呈していた。水分含量は、4.0%であ
った。水溶液の全窒素濃度が1%のときの440nmに
おける吸光度は0.128で、麹の香りが微かに感じる
程度で、醤油様の香りは殆どなかった。そして粉末の全
窒素含量は6.6%であった。
【0016】吸光度の測定:分光光度計「日立U−20
00」日立製作所社製 粉末のL値(白度)の測定:色差計「MODEL Z−
1001DP」日本電色工業社製 全窒素及び食塩濃度の測定:「しょうゆ試験法」財団法
人・日本醤油研究所、編集発行
00」日立製作所社製 粉末のL値(白度)の測定:色差計「MODEL Z−
1001DP」日本電色工業社製 全窒素及び食塩濃度の測定:「しょうゆ試験法」財団法
人・日本醤油研究所、編集発行
Claims (5)
- 【請求項1】乳白色ないしクリ−ム色の色調を呈し、水
分含量が7%以下で、水溶液の全窒素濃度が1%のとき
の440nmにおける吸光度が0.5以下で、粉末の全
窒素含量が3〜8%である小麦グルテンの酵素分解調味
液粉末。 - 【請求項2】小麦グルテンの酵素加水分解生成物を脱色
して淡色な小麦グルテンの酵素分解調味液を得、これに
その固形物重量に対して賦形剤を30%以上添加溶解し
た後、乾燥粉末化することを特徴とする小麦グルテンの
酵素分解調味液粉末の製造法。 - 【請求項3】小麦グルテンの酵素加水分解生成物が、小
麦グルテンを液体麹、固体麹、それらの処理物、又はプ
ロテア−ゼ製剤で加水分解し得られたものである請求項
2に記載された小麦グルテンの酵素分解調味液粉末の製
造法。 - 【請求項4】脱色手段として、小麦グルテンの酵素加水
分解生成物に対し活性炭を重量比で0.5〜5%添加す
る請求項2に記載された小麦グルテンの酵素分解調味液
粉末の製造法。 - 【請求項5】乾燥粉末化手段として、入口温度80〜1
40℃、出口温度50〜80℃で噴霧乾燥する請求項2
に記載された小麦グルテンの酵素分解調味液粉末の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000049575A JP2001231488A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 小麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000049575A JP2001231488A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 小麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001231488A true JP2001231488A (ja) | 2001-08-28 |
Family
ID=18571490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000049575A Pending JP2001231488A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 小麦グルテンの酵素分解調味液粉末及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001231488A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105795432A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-07-27 | 广州聚注专利研发有限公司 | 椰香素肉调味料及其制备方法 |
JP2018074967A (ja) * | 2016-11-10 | 2018-05-17 | 日清ファルマ株式会社 | 塩味および旨味増強剤 |
-
2000
- 2000-02-25 JP JP2000049575A patent/JP2001231488A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105795432A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-07-27 | 广州聚注专利研发有限公司 | 椰香素肉调味料及其制备方法 |
JP2018074967A (ja) * | 2016-11-10 | 2018-05-17 | 日清ファルマ株式会社 | 塩味および旨味増強剤 |
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