JP2001231305A - 畦・畝付け機 - Google Patents

畦・畝付け機

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JP2001231305A
JP2001231305A JP2000042583A JP2000042583A JP2001231305A JP 2001231305 A JP2001231305 A JP 2001231305A JP 2000042583 A JP2000042583 A JP 2000042583A JP 2000042583 A JP2000042583 A JP 2000042583A JP 2001231305 A JP2001231305 A JP 2001231305A
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ridge
slope
soil
plate
levee
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Hideaki Watanabe
英明 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押圧体により形成した法面を、仕上げ板によ
り更に叩くことにより、滑らかで、漏水により崩壊する
ことのない畦とか畝を形成する畦・畝付け機を提供す
る。 【解決手段】 回転駆動系で開閉揺動運動されて盛り上
げた土の法面を鎮圧して畦・畝を形成する土押体20を
有する畦・畝付け機において、上記土押体20の後方
に、前側を支点とし、作動杆により後側が側方へ開閉揺
動運動して法面を鎮圧する仕上げ板を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畦・畝付け機に係
り、特に、土押体の後方に設けた仕上げ板により滑らか
で、割れ目を生ずることのない畦や畝を形成する畦・畝
付け機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用トラクタとか耕耘機には、例
えば、特開昭60−49701号公報や、実開昭60−
94002号公報に開示されているように、耕耘ロータ
リの後方に土押体を設け、耕耘ロータリにより側方に盛
り上げられた土を、揺動運動する土押体により叩いて締
め固めることにより、畦とか畝を形成する畦・畝付け機
が一般に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の畝付け機は、
耕耘機等の走行スピードが遅い場合は、良好な法面を形
成することができるが、走行スピードが速い場合は、法
面の締め固めが不充分となり、滑らかな法面を形成する
ことができないばかりか、法面に割れを生じ、この割れ
目から内部に水が浸入して畦とか畝が崩壊するという欠
点があった。そのため、充分な締め固めが行われなかっ
た場合は、再度耕耘機を走行させて土押体により、法面
を押し固める必要があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解消しよ
うとするものであって、走行スピードが速くても、法面
が滑らかで、割れ目を生ずることのない畦とか畝を形成
することができる畦・畝付け機を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1による畦・畝付け機は、乗用トラ
クタ等の走行装置に取り付けられ、走行装置の回転駆動
系で回転駆動して土を側方へ飛ばして溝を形成するとと
もに、側方に土を盛り上げる耕耘ロータリと、上記耕耘
ロータリの後方に配置されて上記回転駆動系で開閉揺動
運動し、盛り上げた土の法面を鎮圧して畦・畝を形成す
る土押体とからなる畦・畝付け機において、上記土押体
の後方に、前側を支点とし、作動杆により後側を側方へ
揺動して法面を鎮圧する仕上げ板を配設したことを特徴
とするものである。
【0006】また請求項2による畦・畝付け機は、請求
項1記載の畦・畝付け機において、仕上げ板の押圧面
に、畦又は畝の上面の均し板を備えたことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】上記請求項1に記載の畦・畝付け機は、耕耘ロ
ータリが耕土を側方へ飛ばして溝を形成するとともに、
土を側方へ盛り上げる。この盛り上げた土を、土押体の
押圧面により叩いて畦又は畝の法面を押し固める。この
ようにして形成した畦又は畝の法面を、前側を支点とし
て揺動する仕上げ板により更に均一に叩くことにより、
一層押し固められ、滑らかで割れ目を生ずることのない
畦又は畝が形成される。
【0008】請求項2に記載の畦・畝付け機は、仕上げ
板の押圧面側に、仕上げ板の揺動に伴って水平揺動する
均し板を備えたものであり、土押体により鎮圧された法
面を仕上げ板により更に叩き、同時に均し板により畦又
は畝の上面を叩きながら所定の高さに均すことにより、
滑らかな畦又は畝の上面が形成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の第1実施形態を説明する。本実施形態の畦付け機1
は、走行装置としての乗用トラクタ2の後部に支持体3
を介して取り付けられたものであり、回転駆動系(走行
装置)4により、走行駆動用の車輪5が駆動され、且
つ、回転駆動系(走行装置)4に連結した駆動部材6に
より耕耘ロータリ7を始めとする畦付け機構を駆動す
る。
【0010】上記畦付け機1は、耕耘ロータリ7と、耕
耘ロータリ7の後方に土押体8を備え、更にその後方に
仕上げ板9を配置している。
【0011】耕耘ロータリ7は、上記回転駆動系4によ
り回転駆動されて耕土を側方へ飛ばして溝10を形成す
るとともに、側方に土を盛り上げる。土押体8は、上記
回転駆動系4により開閉揺動運動し、盛り上げた土を側
方へ叩き付け、締め固めて畦11の法面12を形成する
のである。また仕上げ板9は、土押体8により形成され
た法面12を、更に叩いて確実に押し固めるのである。
【0012】土押体8は、図3に示すように、1枚の前
面板8Aと、複数枚の土押板8B,8Cにより構成して
いる。上記前面板8Aは畦付け機1に固定されている。
土押板8B,8Cは、その上端が外側に傾斜した所謂上
開き状に配置している。また前面板8Aに隣接する土押
板8Bは上側の支点13を固定し、下側に作動杆14を
連結し、この作動杆14の矢印方向への進退により、下
側が開閉揺動運動するように構成している。この土押板
8Bに続く土押板8Cは、下側の支点15を固定し、上
側に作動杆16を連結し、この作動杆16の矢印方向へ
の進退により、上側が開閉揺動運動するように構成して
いる。
【0013】上記土押板8B,8Cの外側面、即ち押圧
面には、図4に示すように、畦11の上面を叩く叩き棒
17と土付着防止材18とを設けている。この土付着防
止材は、法面を叩いたとき収縮し、法面から離れたとき
弾発力により原状に復元し、このときの弾発力により、
その表面に付着した土を除去するものであり、ゴム又は
合成樹脂製の弾性板、ゴムホースのような中空弾性板等
を用いる。
【0014】土押体8の後方に配設した仕上げ板9は、
図3に示すように、上端が外側に傾斜した所謂上開き状
に配置し、その前側を支軸19により畦付け機本体に軸
着し、後側の内面に作動杆20を連結し、この作動杆2
0を矢印の方向に進退させることにより、後側が開閉揺
動運動するように構成している。
【0015】また仕上げ板9は、図3及び図4に示すよ
うに、押圧面を外側に断面円弧状に突出させることによ
り、法面12を傷付けることなく鎮圧し、滑らかに仕上
げることができるように形成している。
【0016】上記仕上げ板9の押圧面には、土押板8
B,8Cの叩き棒17により鎮圧された畦11の上面
を、更に押圧して平らに均す均し板21を設けている。
【0017】以上の構成を基にその作用を説明する。上
記畦付け機を装着した乗用トラクタ2を走行させると、
支持体3上の駆動部材6により回転駆動する耕耘ロータ
リ7が耕土を片側へ飛ばして溝10を形成するととも
に、側方に土を盛り上げる。この片側に盛り上げた土
は、土押体8における土押板8B,8Cの開閉揺動運動
により叩かれ、押し固められて畦11の法面12を形成
する。また土押板8B,8Cの開閉揺動運動により上下
動する叩き棒17により、畦11の上面は叩かれ、平坦
な上面を形成する。
【0018】上記土押板8B,8Cは、畦11の法面1
2を叩くとき、土付着防止材18は法面に押し付けられ
て偏平に変形し、土押体8による土の押し固め作用が発
揮され、土押板が法面12から離隔する時、土付着防止
材18は元の形状に復帰する。土押板8B,8Cに付着
しようとする法面12の土は、土付着防止材18の弾性
復元力により強く跳ね返えされる。この跳ね返し作用に
より、土押板8B,8Cへの土の付着が防止される。
【0019】土押体8により形成された法面は、支軸1
9を中心に後方へ開閉揺動運動する仕上げ板9により、
更に叩かれて押し固められる。この開閉揺動運動によ
り、斜め上方位置から斜め下方位置で揺動運動する均し
板21により、畦11の上面は、更に押し固められ、平
らに均される。
【0020】上記した本実施の形態によると、次のよう
な効果を奏することができる。土押体8による畦11の
形成時に、法面12の土が土押板8B,8Cの押圧面に
付着しようとする。しかし、土付着防止材18の強い弾
性復元力により、土押体8が法面12から離れると同時
に前面側へ突出変形し、付着しようとする土を土付着防
止材18から強く跳ね返えし、土押体8への土の付着を
防止する。これに伴って土押体8の鎮圧作用が充分に発
揮され、法面12を強く押し固めることができる。
【0021】このようにして形成した法面12は、土押
体8の後方に配置した仕上げ板9により、引続き叩か
れ、押し固められるため、滑らかで崩れにくい法面を形
成することができる。また、叩き棒17により押し固め
られた上面を均し板21により、更に押し固め、平滑に
仕上げることができる。
【0022】次に、図6,図7は、本発明の別の実施形
態を示すものであり、左右一対の土押体22の後方に、
それぞれ仕上げ板23を配設した畝付け機24を耕耘機
25に装着している。この実施形態により、畑の畝付け
作業を実施するときは、土押体22により、形成された
左右の法面26は、それぞれの仕上げ板23により叩か
れて押し固められ、更に畝27の上面28は均し板29
により押し固められる。このようにして、滑らかで崩れ
にくい畝27が形成されるのである。尚、畝付け機24
の詳細な構成は、前記畦付け機1と略同一であるから、
その説明を省略する。
【0023】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明要旨内で設計変更し得ることはいうま
でもない。例えば畦・畝付け機における土押体8,22
の数、配置、開閉揺動運動の駆動方法についても上記実
施形態に限られず任意である。
【0024】
【発明の効果】請求項1の畦・畝付け機によると、土押
体により形成された畦又は畝の法面が、仕上げ板によ
り、更に押し固められるため、畦・畝付け機の走行スピ
ードを速くしても、充分に押し固めができ、しかも表面
が滑らかで、割れ目を生ずることのない法面を形成する
ことができる。そのため、水の浸透により崩壊すること
なない畦とか畝を形成することができる。
【0025】請求項2の畦・畝付け機によると、土押体
により形成された畦とか畝の上面が、仕上げ板に設けた
均し板により押し固められ、所定の高さに均されるた
め、形状の良好な畦とか畝を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の畦付け機を取り付けた
乗用トラクタの側面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上第1実施形態の要部を、背後から見た斜視
図である。
【図4】同上第1実施形態の要部を、前方から見た斜視
図である。
【図5】同上第1実施形態における仕上げ板の作用図で
ある。
【図6】本発明の他の実施形態の畝付け機を取り付けた
耕耘機の斜視図である。
【図7】同上他の実施形態の作用図である。
【符号の説明】
1 畝付け機 2 乗用トラクタ 7 耕耘ロータリ 8 土押体 8A 前面板 8B 土押板 8C 土押板 9 仕上げ板 10 溝 11 畦 12 法面 13 支点 14 作動杆 15 支点 16 作動杆 17 叩き棒 19 支軸 20 作動杆 21 均し板 22 土押体 23 仕上げ板 24 畝付け機 25 耕耘機 26 法面 27 畝 28 畝の上面 29 均し板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗用トラクタ等の走行装置に取り付けら
    れ、走行装置の回転駆動系で回転駆動して土を側方へ飛
    ばして溝を形成するとともに、側方に土を盛り上げる耕
    耘ロータリと、上記耕耘ロータリの後方に配置されて上
    記回転駆動系で開閉揺動運動し、盛り上げた土の法面を
    鎮圧して畦・畝を形成する土押体とからなる畦・畝付け
    機において、上記土押体の後方に、前側を支点とし、作
    動杆により後側が側方へ開閉揺動運動して法面を鎮圧す
    る仕上げ板を配設したことを特徴とする畦・畝付け機。
  2. 【請求項2】 上記仕上げ板の押圧面に、畦又は畝の上
    面の均し板を備えたことを特徴とする請求項1記載の畦
    ・畝付け機。
JP2000042583A 2000-02-21 2000-02-21 畦・畝付け機 Pending JP2001231305A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002034304A (ja) * 2000-07-26 2002-02-05 Iseki & Co Ltd 畦塗機
JP2008118879A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Kanto Noki Kk 畝の上面均し装置
JP2010022337A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Kanto Noki Kk 畝成形機
CN112715128A (zh) * 2021-02-01 2021-04-30 海南大学 一种农业作物培养浇灌系统

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