JP2001231257A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

Info

Publication number
JP2001231257A
JP2001231257A JP2000374276A JP2000374276A JP2001231257A JP 2001231257 A JP2001231257 A JP 2001231257A JP 2000374276 A JP2000374276 A JP 2000374276A JP 2000374276 A JP2000374276 A JP 2000374276A JP 2001231257 A JP2001231257 A JP 2001231257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
period
minimum
circuit
voltage
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000374276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3397242B2 (ja
Inventor
Tomoyasu Yamada
智康 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP2000374276A priority Critical patent/JP3397242B2/ja
Publication of JP2001231257A publication Critical patent/JP2001231257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3397242B2 publication Critical patent/JP3397242B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02B70/1433
    • Y02B70/1491

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DC−DCコンバータの軽負荷時の効率向上
が要求されている。 【解決手段】 対の直流端子18、19の間にトランス
2の1次巻線21とスイッチング素子3と電流検出抵抗
4との直列回路が接続されている。トランス2の2次巻
線22にダイオード6を介して平滑用コンデンサ7が接
続されている。スイッチング素子3と電流検出抵抗4と
の直列回路に並列に共振用コンデンサ5が接続されてい
る。電流検出信号と出力電圧検出信号とスイッチ電圧検
出信号11の出力との合成に基づいてスイッチング素子
3の制御パルスが形成される。制御回路13の中に第1
及び第2の最小オフ期間をヒステリシスを有して設定す
るための最小オフ期間決定回路が設けられている。軽負
荷時においてスイッチング素子3のオフ期間が最小オフ
期間によって制限される。スイッチング素子3のターン
オン時のゼロボルトスイッチングは、最小オフ期間が経
過し且つトランス2の蓄積エネルギの放出が終了した後
に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷又は入力電圧
の変化に対応することができるDC−DCコンバータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の典型的なDC−DCコンバータ
は、例えば米国特許第5,719,755号に示されて
いるように、直流電源と、1次、2次及び3次巻線とを
有するトランスと、スイッチング素子と、整流平滑回路
と、制御回路とから成る。スイッチング素子はトランス
の1次巻線を介して直流電源の一端と他端との間に接続
され、制御回路によってオン・オフ制御される。整流平
滑回路は第1のタイプ又は第2のタイプに構成される。
第1のタイプの整流平滑回路は、1次巻線側のスイッチ
ング素子のオン期間に2次巻線に誘起される電圧によっ
て逆方向バイアスされ、スイッチング素子のオフの期間
に2次巻線に誘起される電圧によって順方向バイアスさ
れる方向性を有して2次巻線に接続された整流ダイオー
ドと、この整流ダイオードの出力電圧を平滑するコンデ
ンサとから成る。第2のタイプの整流平滑回路は、スイ
ッチング素子のオン期間に2次巻線に誘起される電圧に
よって順方向バイアスされる方向性を有して2次巻線に
接続された整流ダイオードと、この整流ダイオードの出
力ラインに直列に接続されたチョークコイルと、このチ
ョークコイルの出力段に接続された平滑用コンデンサ
と、チョークコイルと平滑用コンデンサとを含む閉回路
を形成するためのダイオードとから成る。第1のタイプ
の整流平滑回路を有するスイッチングレギュレータはフ
ライバック型又はリバース型スイッチングレギュレータ
と呼ばれ、第2のタイプの整流平滑回路を有するスイッ
チングレギュレータはフォワード型スイッチングレギュ
レータと呼ばれている。
【0003】ところで、DC−DCコンバータに対して
高効率化が要求されている。DC−DCコンバータの効
率を高めるためには、スイッチング素子の電力損失を低
減させなければならない。この目的を達成するために上
記米国特許では、スイッチング素子に並列に疑似共振
(quasiresonant )用コンデンサが接続されている。こ
のように、スイッチング素子にコンデンサを並列に接続
すると、スイッチング素子のターンオフ時にコンデンサ
が徐々に充電され、このコンデンサの電圧及びスイッチ
ング素子の電圧が徐々に高くなる。スイッチング素子と
してのバイポーラトランジスタ又は電界効果トランジス
タの電流は、半導体におけるキャリアの蓄積効果に起因
してこれがオフ制御された後にも流れる。しかし、共振
用コンデンサを設けると、オフ制御された後にスイッチ
ング素子の電圧が急激に高くならないために、スイッチ
ング素子の電流と電圧の積に基づく電力損失即ちスイッ
チング損失が抑制され、またターンオフ時のノイズ即ち
サージ電圧も抑制される。スイッチング素子をターンオ
ンさせる時には、トランスの1次巻線のインダクタンス
とスイッチング素子に並列接続されたコンデンサとの共
振動作によってスイッチング素子の電圧を徐々に低下さ
せ、この電圧がゼロ又はこの近傍になった時にスイッチ
ング素子をオンにする。これによりスイッチング素子の
ゼロ電圧スイッチングが達成され、スイッチング損失が
低減する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、出力電圧を
一定に制御する回路を備えた疑似共振型スイッチングレ
ギュレータにおいて、負荷の大きさが変化すると、スイ
ッチング素子のオン・オフ繰返し周波数(以下、スイッ
チング周波数と言う)が変化する。例えば、負荷が軽く
なると、スイッチング周波数が高くなる。スイッチング
周波数が高くなると、単位時間当りのスイッチング素子
のスイッチング回数が多くなる。スイッチング素子はス
イッチング毎に損失を発生するので、単位時間当りのス
イッチング回数が多くなると、単位時間当りの損失も大
きくなる。この結果、疑似共振動作させるにも拘らず、
スイッチングレギュレータの効率の向上を良好に達成す
ることができない。軽負荷時におけるスイッチング回数
の増大を抑えるために、スイッチング素子のオン・オフ
繰返し周波数即ちスイッチング周波数を抑えることが、
例えば、特開平8−289543号公報に記載されてい
る。従来のDC−DCコンバータでは、スイッチング素
子のオフ期間の長さが強制的に制限される。この強制的
に制限されるオフ期間は最小オフ期間又は最小オフ時間
と呼ばれている。最小オフ期間を設けると、スイッチン
グ素子のオフ期間(オフ時間)は最小オフ期間よりも短
くならない。最小オフ期間が設定されているDC−DC
コンバ−タにおいて、負荷が大幅に軽くなると、スイッ
チング素子のオン期間にトランスに蓄積されたエネルギ
ーの放出に基づくフライバック電圧の発生が終了しても
スイッチング素子は直ぐにオンに転換せず、最小オフ期
間の後にスイッチング素子がオンに転換する。最小オフ
期間内にフライバック電圧の発生が終了すると、トラン
スの巻線のインダクタンスとスイッチング素子の寄生容
量又は共振用キャパシタンスとに基づくリンギングが生
じる。従って、スイッチング素子はリンギング中にオン
状態に転換される。最小オフ期間の終了時にはリンギン
グによってスイッチング素子の電圧が高い場合があるの
で、最小オフ期間の終了後においてスイッチング素子の
電圧が低い値になった時にスイッチング素子をオンに転
換する。上述のような方法でスイッチング素子を制御す
ると、スイッチング損失を大幅に低減することができ
る。しかし、最小オフ期間が一定値に固定されたままで
あると、負荷又は入力電圧が変動した時に、スイッチン
グ周波数が不安定になることがある。例えば、フライバ
ック電圧の発生期間が最小オフ期間よりも長い状態にあ
る比較的重い第1の負荷からフライバック電圧の発生期
間が最小オフ期間よりも短くなる比較的軽い第2の負荷
まで負荷の大きさが徐々に変化する場合に、フライバッ
ク電圧の発生期間が最小オフ期間よりも短くなるところ
で、不安定動作が生じる。これを図6及び図7を参照し
て更に詳しく説明する。図6及び図7のV1はスイッチ
ング素子の電圧を示し、これはトランスのフライバック
電圧及びリンギング電圧に基づいて発生している。図6
のV13におけるT1は最小オフ期間を示している。図
6に示すように負荷が比較的大きい値を有している時に
は、フライバック電圧の発生期間T0はV13に示す最
小オフ期間T1よりも長い。従って、フライバック電圧
の終了に同期してスイッチング素子がオンに転換し、周
知の自励発振動作が継続する。この状態から負荷を徐々
に軽くすると、スイッチング素子のオン期間(Ton)
が短くなり、フライバック電圧の発生期間T0も短くな
り、ついにはフライバック電圧の発生期間T0が最小オ
フ期間T1よりも短くなる。フライバック電圧の発生期
間T0が最小オフ期間T1よりも短くなると、図7に示
すようにフライバック電圧の発生期間T0の終了に同期
したスイッチング素子のターンオンが禁止される。スイ
ッチング素子は、最小オフ期間T1の終了後においてス
イッチング素子の電圧がほぼゼロになった時にターンオ
ンする。このように最小オフ期間T1の終了時点でスイ
ッチング素子をターンオンさせないで、スイッチング素
子の電圧がほぼゼロになるまでターンオンを強制的に禁
止していると、この分だけスイッチング素子のオフ期間
が長くなり、出力電圧の低下が生じる。DC−DCコン
バータは定電圧制御回路を有しているので、出力電圧の
低下を償うために次のスイッチング素子のオン期間が長
くなる。このようにスイッチング素子のオン期間が長く
なると、これに比例してフライバック電圧の発生期間T
0も長くなる。この結果、フライバック電圧の発生期間
T0が最小オフ期間T1よりも再び長くなり、オフ期間
が最小オフ期間T1に制限されないスイッチング動作が
生じる。次に前述のようにオン期間が長くなると、出力
電圧の上昇が生じるので、オン期間が再び短くなり、フ
ライバック電圧の発生期間T0も最小オフ期間T1より
も再び短くなり、オフ期間が最小オフ期間T1に制限さ
れるスイッチング動作が生じる。このように、スイッチ
ング素子のオフ期間が1つの最小オフ期間T1だけで制
限されると、スイッチング素子のオン期間及びオフ期間
の変動が繰返して生じる。スイッチング素子のオン期間
及びオフ期間が変動するということは、スイッチング周
波数が不安定になることを意味する。スイッチング周波
数が不安定になると、スイッチング素子から発生するノ
イズの周波数も変化し、ノイズ対策が困難になる。ま
た、スイッチング周波数が不特定に変化することによっ
てトランスが磁歪音に基づくノイズを発生することがあ
る。また、スイッチング周波数の変動によってスイッチ
ング素子のオン・オフ制御を安定的に継続することが困
難になることがある。
【0005】そこで、本発明の目的は、軽負荷時の効率
の向上を図ることができるとともに、動作の安定性の向
上及びノイズの低減を図ることができるDC−DCコン
バータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明を、実施形態を示す図面の
符号を参照して説明する。なお、ここでの参照符号は、
本願発明の理解を助けるために付されており、本願発明
を限定するものではない。本発明に従うDC−DCコン
バータは、負荷26に直流電力を供給するためのDC−
DCコンバータであって、直流電圧を供給する直流電源
1と、前記直流電圧を繰返してオン・オフするために前
記直流電源1の一端18と他端19との間に接続され、
且つ第1及び第2の主端子と制御端子とを有しているス
イッチング素子3と、前記スイッチング素子3に対して
直列に接続され、前記スイッチング素子3のオン期間に
エネルギーが蓄積され、前記スイッチング素子のオフ期
間に前記エネルギーが放出されるインダクタンス手段2
又は2aと、前記インダクタンス手段2又は2aに接続
された整流平滑回路6と、前記整流平滑回路6の出力電
圧を示す信号を検出する出力電圧検出手段8、10と、
前記スイッチング素子3の前記第1及び第2の主端子間
の電圧を示す信号を得るためのスイッチ電圧検出手段1
1又は11a又は11bと、スイッチ制御手段13とを
有する。前記スイッチ制御手段13は、前記スイッチン
グ素子3をオン・オフ制御するためのスイッチ制御信号
を形成し且つこのスイッチ制御信号を前記スイッチング
素子3の前記制御端子に供給するために前記出力電圧検
出手段8、10と前記スイッチ電圧検出手段11又は1
1a又は11bと前記スイッチング素子3とに接続され
ている。また、前記スイッチ制御手段13は、前記出力
電圧検出手段8、10の出力に応答して前記出力電圧を
一定に制御するように前記スイッチング素子3のオン期
間Tonの長さを決定する機能と、前記スイッチング素
子3のオフ期間Toffの長さを制限するための第1の
最小オフ期間T1を示す信号を形成する機能と、前記第
1の最小オフ期間T1よりも長い第2の最小オフ期間T
2を示す信号を形成する機能と、前記第1及び第2の最
小オフ期間を示す信号を選択的に発生させる機能と、前
記インダクタンス手段2又は2aのフライバック電圧の
発生期間T0を検出する機能と、前記フライバック電圧
発生期間T0が前記第1の最小オフ期間T1よりも短い
か否かを判定する機能と、前記フライバック電圧発生期
間T0が前記第2の最小オフ期間T2よりも長いか否か
を判定する機能と、前記フライバック電圧発生期間T0
が前記第1の最小オフ期間T1よりも短いことを示す判
定結果が得られた時に、前記スイッチング素子3のオフ
期間Toffの長さを前記第2の最小オフ期間T2に従っ
て制限する機能と、前記フライバック電圧発生期間T0
が前記第2の最小オフ期間T2よりも長いことを示す判
定結果が得られた時に、前記スイッチング素子3のオフ
期間Toffの長さを前記第1の最小オフ期間T1に従って
制限する機能と、前記第1の最初のオフ期間T1又は前
記第2の最小オフ期間T2の終了後に前記スイッチ電圧
検出手段11又は11a又は11bに基づいて得られた
前記スイッチング素子3の電圧を示す信号が所定基準値
Vr1又はVr2’以下になったことに基づいて前記ス
イッチング素子3のオフ期間Toffの終了時点を決定
する機能とを有している。
【0007】なお、請求項2に示すように、前記スイッ
チ制御手段13は、前記スイッチング素子3をオン・オ
フ制御するためのスイッチ制御信号を形成するために前
記出力電圧検出手段8、10と前記スイッチ電圧検出手
段11又は11a又は11bに接続されており、且つ前
記出力電圧検出手段8、10の出力に応答して前記出力
電圧を一定に制御するように前記スイッチング素子3の
オン期間Tonの長さを決定する機能と、前記スイッチ
電圧検出手段11又は11a又は11bに基づいて得ら
れた前記スイッチング素子3の電圧を示す信号が所定基
準値Vr1又はVr2’以下になったことに基づいて前
記スイッチング素子3のオフ期間Toffの終了時点を
決定する機能とを有しているスイッチ制御信号形成手段
46又は46a、47、50又は50aと、前記スイッ
チング素子3のオフ期間Toffの長さを制限するため
の第1の最小オフ期間T1を示す信号とこの第1の最小
オフ期間T1よりも長い第2の最小オフ期間T2を示す
信号とを選択的に発生し、前記第1及び第2の最小オフ
期間を示す信号を前記スイッチ制御信号形成手段に選択
的に供給する最小オフ期間信号発生回路73又は120
又は120’と、前記インダクタンス手段2又は2aの
フライバック電圧の発生期間T0を検出するためのフラ
イバック電圧発生期間検出手段101又は130と、前
記最小オフ期間信号発生回路及び前記フライバック電圧
検出手段に接続されており、且つ前記フライバック電圧
発生期間検出手段101又は130で検出された前記フ
ライバック電圧発生期間T0が前記第1の最小オフ期間
T1よりも短いか否かを判定する機能と、前記フライバ
ック電圧発生期間T0が前記第2の最小オフ期間T2よ
りも長いか否かを判定する機能と、前記フライバック電
圧発生期間T0が前記第1の最小オフ期間T1よりも短
いことを示す判定結果が得られた時に、前記第2の最小
オフ期間T2を示す信号が前記最小オフ期間信号発生回
路 73又は120から前記スイッチ制御信号形成手段
に供給させるように前記最小オフ期間信号発生回路73
又は120又は120´を制御する機能と、前記フライ
バック電圧発生期間T0が前記第2の最小オフ期間T2
よりも長いことを示す判定結果が得られた時に、前記第
1の最小オフ期間T1を示す信号を前記最小オフ期間信
号発生回路73又は120から前記スイッチ制御信号形
成手段に供給させるように、前記最小オフ期間信号発生
回路73又は120を制御する機能とを有している判定
手段102又は13とから成ることが望ましい。また、
請求項3に示すように、前記第1の最小オフ期間T1と
第2の最小オフ期間T2との時間差Taは0.1〜10
μsであることが望ましい。また、請求項4に示すよう
に、共振用コンデンサを設けることが望ましい。また、
請求項5に示すように、電流検出手段4の出力と出力電
圧検出手段8の出力とスイッチ電圧検出手段11又は1
1aの出力とを合成する合成手段12を設け、合成手段
12から得られた合成信号を第1及び第2の比較手段4
6、47に入力させることが望ましい。これにより、ス
イッチ制御手段の集積化及び低コスト化が容易になる。
また、請求項6に示すように、初期化信号発生手段51
を設けることが望ましい。また、最小オフ期間信号発生
回路77を、鋸波電圧発生回路72、最小オフ期間決定
用基準電圧91、最小オフ期間決定用比較器92、オフ
期間パルス形成回路95で構成することが望ましい。ま
た、請求項7に示すように制御パルス形成回路50又は
50a又は50bを第1の回路71又は71a又は71
bと第2の回路96とで形成することが望ましい。ま
た、請求項8に示すように、第1の回路71又は71a
又は71bを波形整形回路77とフリップフロップ78
とすることが望ましい。また、請求項9及び10に示す
ように、オフ終了時点決定用の第1の回路71又は71
aを2つのフリップフロップで構成することが望まし
い。また、請求項11に示すように、第2の回路96を
NORゲ−ト96aにすることが望ましい。また、請求
項12に示すように、最小オフ期間パルス形成回路95
を、ANDゲ−ト97とフリップフロップ100とで構
成することが望ましい。また、請求項13に示すよう
に、フライバック電圧発生期間検出手段101を第1の
回路71及び第2の回路96に接続することが望まし
い。また、請求項14に示すように、最小オフ期間決定
用基準電圧源91を分圧回路にすることが望ましい。ま
た、請求項15に示すように、スイッチ電圧検出手段1
1の出力を出力電圧制御用の合成手段12aに入力させ
ない構成にすることができる。また、請求項16に示す
ように、出力電圧検出信号に基づいて鋸波電圧V4aを
形成し、この鋸波電圧V4aを使用してオフ終了時点を
決定することができる。また、請求項17に示すよう
に、インダクタンス手段を1次、2次及び3次巻線2
1、22、23を有するトランスとすることが望まし
い。また、請求項18に示すように、スイッチ電圧検出
手段11をスイッチング素子3に対して並列に接続する
ことができる。また、請求項19に示すように、出力電
圧検出手段を3次巻線23に接続することができる。ま
た、請求項20に示すように、スイッチ電圧検出手段1
1に遅延用コンデンサ34を含めることが望ましい。ま
た、請求項21に示すように,スイッチ電圧検出手段1
1aをダイオード31と抵抗33で構成することができ
る。また、請求項22に示すように、インダクタンス手
段をリアクトル2aとし、出力平滑用コンデンサ7をこ
の巻線21にダイオ−ド6を介して並列に接続すること
ができる。また、請求項23に示すように、最大オフ期
間を設定することができる。また、請求項24に示すよ
うに、スイッチ電圧検出手段11又は11a又は11b
の出力段にスイッチ110を設け、このスイッチ110
をオフにすることによってスイッチ電圧検出手段の出力
に基づく制御を中断することができる。また,請求項2
5に示すように第1及び第2の最小オフ期間信号発生器
121,122を設けることができる。また、請求項2
6に示すように、フライバック電圧発生期間検出回路1
30をインダクタンス手段に直接に接続することができ
る。また、請求項27に示すように、判断手段を位相比
較器133とすることができる。
【0008】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、最小オフ期間
T1又はT2を設定するので、軽負荷になってもスイッ
チング素子3のオフ期間Toffの大幅な低下を防ぐことが
でき、スイッチング素子3の単位時間当たりのスイッチ
ング回数の増大を抑えることができる。これにより、単
位時間当たりのスイッチング損失の増大が抑制され、軽
負荷時の効率が向上する。また、負荷が重い値から軽い
値に向って変化することによってフライバック電圧の発
生期間T0が第1の最小オフ期間T1よりも短くなる
と、第2の最小オフ期間T2が設定される。これによ
り、スイッチング素子3のオフ期間が第2の最小オフ期
間T2に安定的固定され、負荷変動又は入力電圧変動が
発生しても安定したスイッチング動作を継続することが
できる。また、負荷が軽い値から重い値に向って変化す
ることによって、フライバック電圧の発生期間T0が第
2の最小オフ期間T2よりも長くなると、第1の最小オ
フ期間T1が設定される。これにより、スイッチング素
子のオフ期間が第1の最小オフ期間T1に安定的に固定
され、安定したスイッチング動作を継続することができ
る。要するに、負荷が比較的に大きいために第1の最小
オフ期間T1によって制限されないでスイッチング素子
3がオン・オフする第1のスイッチング動作から負荷が
比較的小さいために第2の最小オフ期間T2によって制
限されてスイッチング素子3がオン・オフする第2のス
イッチング動作への切換、又はこれと逆の方向への切換
を安定的に達成することができる。本発明に基づく第1
及び第2の最小オフ期間T1、T2の切換え動作は、周
知のヒステリシス特性を有するコンパレ−タ又はシュミ
ット・トリガ回路におけるヒステリシス動作に類似して
いる。上述のように第1及び第2のスイッチング動作の
切換えが安定的に達成されると、スイッチング周波数も
安定化され、予想できない周波数を有するノイズの発生
を抑制すること、及びインダクタンス手段からの磁歪に
基づく可聴音即ちノイズの発生を抑制することが可能に
なる。請求項3に示すように、第1及び第2の最小オフ
期間T1,T2の時間差を設定すると、ヒステリシス効
果を確実に得ることができる。請求項4に示すように、
共振用キャパシタンス5を設けると、共振が安定的に生
じ、且つスイッチング素子3のタ‐ンオフ時のゼロボル
トスイッチが良好に達成され、スイッチング損失を低減
する。また、請求項5に示すように合成信号を形成する
と、共通の導体又は端子によって複数の情報を伝送する
ことが可能になる。このため、スイッチ制御信号形成手
段を集積化する時に好都合である。また、請求項6〜1
2の発明によれば、スイッチ制御信号を簡単な回路で形
成することができる。また、請求項13及び14の発明
によればヒステリシス動作を容易に実行することができ
る。また、請求項15及び16の発明によれば、出力電
圧の制御とオフ終了時点の検出とを独立して行うことが
でき、回路設計の自由度が大きくなる。また、請求項1
7の発明によれば、スイッチング素子側と負荷26側の
電気的分離を容易に行うことができる。また、請求項1
8の発明によれば、スイッチング素子3の電圧を正確に
検出することができる。また、請求項19の発明によれ
ば、出力電圧を容易に検出することができる。また、請
求項20及び21の発明によれば、スイッチ電圧検出を
良好に行うことができる。また、請求項22によれば、
リアクトルの働きで高い出力電圧を容易に得ることがで
きる。また、請求項23の発明によれば、最大オフ期間
の働きによってDC‐DCコンバ−タを安定的に起動するこ
とができる。また、請求項24の発明によれば、スタン
バイモ−ド等の極めて負荷が軽い時に、最大オフ期間を
有するスイッチ制御信号を形成し、DC‐DCコンバ−タ
を安定的に動作させることができる。また、請求項25
及び26の発明によれば、回路設計の自由度が大きくな
る。
【0009】
【実施形態】次に、図面を参照して本発明の実施形態を
説明する。
【0010】
【第1の実施形態】まず、図1〜図9を参照して第1の
実施形態のDC−DCコンバ−タを説明する。なお、図
6は重負荷時の図1〜図5の各部の電圧又は信号V1〜
V18を示し、図7は軽負荷時の図1〜図5の各部の電圧
又は信号V1〜V18を示す。図1に示す第1の実施形
態のDC−DCコンバータは一般にフライバックタイプ
のスイッチングレギュレータと呼ばれているものであっ
て、直流電源としての整流平滑回路1、インダクタンス
手段としてのトランス2、Nチャネルの絶縁ゲート型電
界効果トランジスタから成るスイッチング素子3、電流
検出手段としての抵抗4、共振用コンデンサ5、出力整
流ダイオード6aと出力平滑用コンデンサ7とから成る
出力整流平滑回路6、出力電圧検出回路8、発光ダイオ
ード9、ホトトランジスタ10、スイッチ電圧検出手段
としてのスイッチ電圧検出回路11、合成回路12、ス
イッチ制御手段としてのスイッチ制御回路13、制御電
源用整流平滑回路14及び起動抵抗15を有している。
【0011】直流電源としての整流平滑回路1は、商用
交流電源に接続される交流入力端子16、17と、一対
の直流端子18、19を有し、非安定電圧即ち定電圧化
されていない直流電圧を出力する。なお、整流平滑回路
1を電池に置き換えることができる。インダクタンス手
段としてのトランス2は、磁気コア20と、このコア2
0に巻回された1次巻線21、2次巻線22、及び3次
巻線23とから成る。相互に電磁結合された1次、2次
及び3次巻線21、22、23は黒丸で示すような極性
を有する。1次巻線21はインダクタンスを有してい
る。トランス2は周知のようにスイッチング素子3のオ
ン期間にエネルギを蓄積し、スイッチング素子3のオフ
期間にエネルギを放出する。
【0012】FETから成るスイッチング素子3は、第
1の主端子としてのドレインと第2の主端子としてのソ
ースと制御端子としてのゲートとを有する。このドレイ
ンは1次巻線21を介して第1の直流端子18に接続さ
れ、ソースは電流検出抵抗4を介してグランドとしての
第2の直流端子19に接続され、ゲートは制御回路13
に接続されている。スイッチング損失及びノイズを低減
するための共振用コンデンサ5はスイッチング素子3に
電流検出用抵抗4を介して並列に接続されている。この
共振用コンデンサ5はスイッチング素子3のターンオフ
時においてスイッチング素子3のドレイン・ソース間電
圧VDSをゆっくり立上げる働き、及びターンオン直前に
共振によってスイッチング素子3のドレイン・ソース間
電圧VDSをゼロにするための働きを有する。従って、共
振用コンデンサ5の静電容量は整流平滑回路1に含まれ
ている周知の平滑コンデンサ(図示せず)及び出力平滑
用コンデンサ7の静電容量に比べて大幅に小さい。な
お、共振用コンデンサ5を独立に設ける代りにスイッチ
ング素子3のドレイン・ソース間のストレーキャパシタ
ンスを使用することもできる。
【0013】トランス2の2次巻線22にダイオ−ド6
aとコンデンサ7とから成る出力整流平滑回路6が接続
されている。出力整流ダイオード6aは出力トランス2
の2次巻線22と出力平滑用コンデンサ7との間のライ
ンに直列に接続されている。この出力整流ダイオード6
aはスイッチング素子3がオンの時に2次巻線22に誘
起された電圧で逆方向バイアスされ、スイッチング素子
3がオフの時に2次巻線22に誘起された電圧で順方向
バイアスされる極性を有する。なお、米国特許第5,7
19,755号に示されているように出力整流ダイオー
ド6aに並列にFET等のスイッチを接続することがで
きる。出力平滑用コンデンサ7は出力整流ダイオード6
aを介して2次巻線22に並列に接続されている。平滑
用コンデンサ7は一対の出力端子24、25に接続さ
れ、この一対の出力端子24、25の間には負荷26が
接続されている。
【0014】出力端子24、25間の出力電圧V0を一
定値にするための制御を行うために出力電圧検出回路8
が出力端子24、25間即ち平滑用コンデンサ7の両端
間に接続されている。この出力電圧検出回路8は、第1
及び第2の出力電圧検出用抵抗27、28と、例えば定
電圧ダイオードから成る基準電圧源29と、誤差増幅器
30とから成る。第1及び第2の出力電圧検出用抵抗2
7、28は互いに直列に接続され、且つ一対の出力端子
24、25間に接続されている。誤差増幅器30の正入
力端子は第1及び第2の出力電圧検出用抵抗27、28
の相互接続点に接続され、その負入力端子は基準電圧源
29に接続されている。発光ダイオード9は誤差増幅器
30の出力端子とグランド側出力端子25との間に接続
されている。誤差増幅器30は第1及び第2の出力電圧
検出用抵抗27、28の相互接続点から得られた検出電
圧と基準電圧源29の基準電圧との差に対応した電圧を
出力し、発光ダイオード9は誤差増幅器30の出力電圧
に対応した強さの光出力を発生する。なお、誤差増幅器
30の正入力端子を基準電圧源29に接続し、負入力端
子を抵抗27、28間に接続し、発光ダイオード9を電
源端子24と誤差増幅器30の出力との間に接続するこ
ともできる。
【0015】発光ダイオード9に光結合されたホトトラ
ンジスタ10の抵抗値は、発光ダイオード9の光出力に
対して反比例的に変化する。従って、ホトトランジスタ
10を流れる電流I2は出力端子24、25間の出力電
圧V0 に比例する。なお、電圧帰還制御信号を得るため
の出力電圧検出手段は、出力電圧検出回路8と発光ダイ
オ−ド9とホトトランジスタ10とから成る。なお、こ
の出力電圧検出手段を電圧帰還制御信号形成回路と呼ぶ
こともできる。
【0016】スイッチ電圧検出回路11は、第1及び第
2のダイオード31、32と、抵抗33と、遅延用コン
デンサ34とから成る。遅延用コンデンサ34の一端は
第1のダイオード31と抵抗33とを介して3次巻線2
3の一端に接続され、コンデンサ34の他端は3次巻線
23の他端に接続されている。3次巻線23は1次巻線
21に電磁結合され、1次巻線21は整流平滑回路1を
介してスイッチング素子3に並列に接続されているの
で、主スイッチング素子3の電圧VDS及び共振用コンデ
ンサ5の電圧V1 に比例した電圧が3次巻線23に得ら
れる。なお、コンデンサ5の電圧V1はスイッチング素
子3のドレイン・ソ−ス間電圧VDSにほぼ一致している
ので、これを以下においてスイッチング素子3の電圧と
呼ぶこともある。遅延用コンデンサ34の静電容量は出
力平滑用コンデンサ7に比べて極めて小さい。また、ダ
イオード31はスイッチング素子3のオフ期間にオンに
なる方向性を有する。従って、図6及び図7に示すよう
にスイッチ電圧検出回路11の出力即ち遅延用コンデン
サ34の電圧V3 の波形はスイッチング素子3のオフ期
間における共振用コンデンサ5の電圧V1の波形にほぼ
相似形である。なお、3次巻線23の電圧及び遅延用コ
ンデンサ34の電圧V3 にはスイッチング素子3の電圧
DSの情報が含まれているので、遅延用コンデンサ34
の電圧をスイッチング素子の電圧とみなすことができ
る。第2のダイオード32は、第1のダイオードと同時
に導通する方向性を有して遅延用コンデンサ34の一端
に接続されている。この第2のダイオード32のカソー
ドは導体35によっては合成回路12に接続されてい
る。従ってスイッチ回路11から合成回路12に電流I
3が流れこむ。
【0017】制御用電源としての整流平滑回路14はダ
イオード36とコンデンサ37とから成る。ダイオード
36はスイッチング素子3のオフ期間の3次巻線23の
電圧で導通する方向性を有する。コンデンサ37はダイ
オード36を介して3次巻線23に並列に接続されてい
る。スイッチング素子3のオフ期間においてトランス2
の蓄積エネルギが放出されている時に3次巻線23に得
られた電圧に基づいて、コンデンサ37に充電電流が流
れる。コンデンサ37の一端は起動抵抗15を介して第
1の直流端子18に接続されている。従って、DC−D
Cコンバータの起動時には整流平滑回路1の出力電圧に
よってコンデンサ37が充電される。
【0018】合成回路12は抵抗38とコンデンサ39
とを含む。抵抗38は合成回路12の出力ライン40と
電流検出抵抗4との間に接続されている。コンデンサ3
9は出力ライン40とグランド端子19との間に接続さ
れている。電圧帰還制御用のホトトランジスタ10は電
流制限抵抗41を介して制御用整流平滑回路14と抵抗
38の出力側端子との間に接続されている。スイッチ電
圧検出回路11の出力導体35は抵抗38の出力側端子
に接続されている。従って、合成回路12の出力導体4
0に、図6及び図7に示す電流検出抵抗4の電圧V2 と
スイッチ電圧検出回路11の電圧V3と出力電圧検出回
路8の電圧とを適当な割合で加算したものに相当する合
成信号V4 を得ることができる。
【0019】スイッチング素子3をオン・オフする信号
を形成するためのスイッチ制御回路13は半導体集積回
路即ちモノリシックIC構成であって、第1、第2、第
3及び第4の端子42、43、44、45を有する。第
1の端子42は電源端子であって、制御電源用整流平滑
回路14に接続されている。第2の端子43はグランド
端子であって、整流平滑回路1のグランド側端子19に
接続されている。第3の端子44は合成回路12の出力
導体40に接続されている。第4の端子45はスイッチ
ング素子3の制御端子即ちゲートに接続されている。
【0020】本発明に従うスイッチ制御回路13は、
(1)前記出力電圧検出手段8、10の出力に応答して
前記出力電圧を一定に制御するように前記スイッチング
素子3のオン期間Tonの長さを決定する機能と、
(2)前記スイッチング素子3のオフ期間Toffの長
さを制限するための第1の最小オフ期間T1を示す信号
を形成する機能と、(3)前記第1の最小オフ期間T1
よりも長い第2の最小オフ期間T2を示す信号を形成す
る機能と、(4)前記第1及び第2の最小オフ期間を示
す信号を選択的に発生させる機能と、(5)前記インダ
クタンス手段2のフライバック電圧の発生期間T0を検
出する機能と、(6)前記フライバック電圧発生期間T
0が前記第1の最小オフ期間T1よりも短いか否かを判
定する機能と、(7)前記フライバック電圧発生期間T
0が前記第2の最小オフ期間T2よりも長いか否かを判
定する機能と、(8)前記フライバック電圧発生期間T
0が前記第1の最小オフ期間T1よりも短いことを示す
判定結果が得られた時に、前記スイッチング素子3のオ
フ期間Toffの長さを前記第2の最小オフ期間T2に従
って制限する機能と、(9)前記フライバック電圧発生
期間T0が前記第2の最小オフ期間T2よりも長いこと
を示す判定結果が得られた時に、前記スイッチング素子
3のオフ期間Toffの長さを前記第1の最小オフ期間T1
に従って制限する機能と、(10)前記第1の最初のオ
フ期間T1又は前記第2の最小オフ期間T2の終了後に前
記スイッチ電圧検出手段11に基づいて得られた前記ス
イッチング素子3の電圧を示す信号が所定基準値Vr1
以下になったことに基づいて前記スイッチング素子3の
オフ期間Toffの終了時点を決定する機能とを有して
いる。上記第1〜第10の機能を得るためにスイッチ制
御回路13は図2に示すように大別して第1及び第2の
比較器46、47と、第1及び第2の基準電圧源48、
49と、制御パルス形成回路50と、初期化信号発生回
路51と、駆動回路52と、インピーダンス切換回路5
3と、電圧調整回路54と、オフ期間信号発生回路73
と、最大オフ期間決定回路74と、フライバック電圧発
生期間検出回路101と、判定回路102とを有してい
る。なお、スイッチ3をオン・オフ制御するためのスイ
ッチ制御を形成するための主要部分を本願ではスイッチ
制御信号形成回路と呼ぶことにする。このスイッチ制御
信号形成回路は、図2の制御回路13内の第1及び第2
の比較器48、49及び制御パルス形成回路50、図1
の電流検出抵抗4及び合成回路12から成る。
【0021】第1の比較器46の正入力端子は合成信号
V4 が入力する第3の端子44に接続され、この負入力
端子は第1の基準電圧源48に接続され、この出力端子
は導体55によって制御パルス形成回路50及びオフ期
間信号発生回路73に接続されている。第1の基準電圧
源48は図6及び図7に示す電流I1の許容ピークレベ
ルに相当する第1の基準電圧Vr1を発生する。従って、
第1の比較器46は合成信号V4 と第1の基準電圧Vr1
とを比較し、図6及び図7に示す出力V5を発生する。
この出力V5は合成信号V4 が第1の基準電圧Vr1より
も高くなった時に高レベルとなるパルスを含む。この第
1の比較器46は主としてスイッチング素子3のオン期
間Tonを決定するために機能する。
【0022】第2の比較器47の正入力端子は合成信号
V4 が入力する端子44に接続され、この負入力端子は
第2の基準電圧源49に接続され、この出力端子は導体
56によって制御パルス形成回路50に接続されてい
る。第2の基準電圧源49の第2の基準電圧Vr2は図
6でt5 で示し、図7でt4 で示すトランス2の蓄積エ
ネルギの放出終了時点の直前の合成信号V4 の値と第1
の基準電圧Vr1との間に設定されている。第2の比較器
47の出力V6は、図6及び図7に示すように合成信号
V4 が第2の基準電圧Vr2よりも高くなった時に高レベ
ルとなるパルスを含む。
【0023】制御パルス形成回路50は、第1及び第2
の比較器46、47の出力V5、V6に応答して制御パ
ルス即ちスイッチ制御信号を形成し、導体57を介して
駆動回路52に送る。この制御パルス形成回路50の詳
細は追って説明する。駆動回路52は制御パルスの振幅
を増幅し、これを端子45を介してスイッチング素子3
の制御端子(ゲート)に送る。
【0024】初期化信号発生回路51は、制御パルス形
成回路50を初期化即ちリセットするための初期化信号
を発生するものであり、抵抗58と、コンデンサ59
と、2つのインバータ回路即ちNOT回路60、61と
から成る。抵抗58の一端は導体62によって電圧調整
回路54に接続され、この他端はコンデンサ59を介し
てグランドに接続されている。第1のNOT回路60は
コンデンサ59と抵抗58との相互接続点に接続されて
いる。第2のNOT回路61は第1のNOT回路60に
接続されている。第1のリセット信号即ち初期化信号を
伝送するために第1のNOT回路60は導体63によっ
てオフ期間信号発生回路73に接続されている。第2の
リセット信号即ち初期化信号を伝送するために第2のN
OT回路61は、導体64によって制御パルス形成回路
50にそれぞれ接続されている。図2の端子42に電源
電圧が供給され、電圧調整回路54の出力電圧が立上る
時に、コンデンサ59が遅れを有して充電される。コン
デンサ59の電圧が第1のNOT回路60の立上りのし
きい値になるまでに第1のNOT回路60の出力端子か
ら高レベル即ち論理の1のリセットパルスが発生し、第
2のNOT回路61からは低レベル即ち論理の0のリセ
ットパルスが発生する。コンデンサ59の電圧が十分に
充電されると、第1のNOT回路60の出力は低レベ
ル、第2のNOT回路61の出力は高レベルに保たれ
る。
【0025】電源端子42に接続された電圧調整回路5
4は、安定化された直流電圧を得るものであり、導体6
5によってオフ期間信号発生回路73に接続されてい
る。図2では省略されているが、電圧調整回路54は制
御回路13内のオフ期間信号発生回路73以外の回路に
も電源電圧を供給する。
【0026】インピーダンス切換回路53は、定電流回
路67と、FET68と、NOT回路69とから成る。
定電流回路67とFET68との直列回路は合成信号V
4 の入力端子44とグランド端子43との間に接続され
ている。NOT回路69は導体70によって制御パルス
形成回路50の出力導体57に接続され、NOT回路6
9出力端子はFET68の制御端子に接続されている。
従って、制御パルス形成回路50の出力導体57に高レ
ベルの制御パルスが発生している時即ちスイッチング素
子3のオン期間にはFET68がオフになり、インピー
ダンス切換回路53は無限大のインピーダンス値を示
す。他方、制御パルスが発生していないスイッチング素
子3のオフ期間には導体57、70が低レベルになるの
で、NOT回路69の出力は高レベルとなり、FET6
8がオン状態になる。これにより、入力端子44とグラ
ンド端子43との間に所定のインピーダンスが接続され
た状態になる。なお、定電流回路67を比較的大きい抵
抗に置き換えることができる。インピーダンス切換回路
53は、図1のコンデンサ39に対して並列に接続され
ている。従って、スイッチング素子3のオフ期間にイン
ピーダンス切換回路53のインピーダンスが、抵抗4と
38との直列回路に対して並列に接続され、入力端子4
4における合成信号V4の電圧レベルが下げられる。こ
れにより、スイッチング素子3のオフ期間の合成信号の
レベルとオン期間の合成信号のレベルとの差が縮小す
る。インピーダンス切換回路53の定電流回路67の電
流値はトランス2の蓄積エネルギの放出後のリンギング
波形の底部(ボトム)又はこの近傍において合成信号V4
が第1の基準電圧Vr1を横切るように設定される。従
って、このインピーダンス切換回路53を合成回路12
の一部とすることもできる。なお、オン期間Tonにおけ
る合成信号V4 のピークレベルがオフ期間Toffの合成
信号V4のピークレベルよりも低い状態を維持できるよ
うにインピーダンス切換回路53のインピーダンスを設
定する。スイッチング素子3のオフ期間Toffにおける
合成信号V4 の電圧レベルがさほど高くない時にはイン
ピーダンス切換回路53を省くことができる。オフ期間
信号発生回路73は、スイッチング素子3が取り得るオ
フ時間を示す信号を発生するものであり、本発明に従う
第1及び第2の最小オフ期間T1、T2を示す信号もこの
オフ期間信号発生回路73から発生する。従って、オフ
期間信号発生回路73を最小オフ期間信号発生回路と呼
ぶこともできる。このオフ期間信号発生回路73の詳細
は追って説明する。最大オフ期間決定回路74は、スイ
ッチング素子3が取り得るオフ期間の最大を示す信号を
発生するものである。この最大オフ期間決定回路74の
詳細は追って説明する。フライバック電圧発生期間検出
回路101は本発明に従うフライバック電圧発生期間To
を検出するものである。このフライバック電圧発生期間
検出回路101の詳細は追って説明する。判定手段として
の判定回路102は、オフ期間信号発生回路73から得ら
れた第1の最小オフ期間T1又は第2の最小オフ期間T2
とフライバック電圧発生期間検出回路101から得られた
フライバック電圧発生期間Toとの大小関係を判定し、
オフ期間信号発生回路73を制御するものである。この
判定回路102の詳細は追って説明する。
【0027】図3は、図2の制御パルス形成回路50及
びオフ期間信号発生回路73を図2よりも詳しく示し、
最大オフ期間決定回路74、フライバック電圧発生期間
検出回路101、判定回路102は図2と同一に示すものであ
る。この図3から明らかなように制御パルス形成回路5
0は、第1の回路71と第2の回路72とから成る。第
1の回路71は、スイッチング素子3のオフ終了時点を
決定するための回路と呼ぶことができるものである。こ
の第2の回路96は第1の回路71の出力導体86の信
号V9とオフ期間信号発生回路73の出力V13とに基づ
いてスイッチ3をオンするためのパルスを形成するもの
であり、パルス形成回路又はパルス出力回路と呼ぶこと
ができるものである。第1及び第2の回路71、96の
詳細は追って説明する。オフ期間信号発生回路73は、
大別して鋸波発生回路72と最小オフ期間用基準電圧源
91と比較器92とオフ期間パルス形成回路95とから
成る。これ等の詳細は追って説明する。
【0028】図4は図3の制御パルス形成回路50の詳
細を示す。制御パルス形成回路50に含まれている第1
の回路71は、スイッチング素子3をオフ期間Toffの
最後の時点即ちオン開始時点を決定するためのものであ
り、オフ期間幅決定回路又はオン開始時点決定回路とも
呼ぶことができるものであって、図4に示すように波形
整形回路77と、2つのフリップフロップ78、79
と、NOT回路80とから成る。
【0029】第1の回路71に含まれている波形整形回
路77は図6及び図7でV5 で示す波形をV7 に示す波
形に整形又は変換するものであって、2つのフリップフ
ロップ81、82と、ORゲート83とから成る。フリ
ップフロップ81はリセット優先に形成されたRSフリ
ップフロップであって、導体55を介して図2の第1の
比較器46に接続されているセット入力端子Sと、もう
一方のRSフリップフロップ82の正相出力端子Qに接
続されたリセット入力端子Rとを有する。ORゲート8
3の一方の入力端子は第1の比較出力V5 を与える導体
55に接続され、他方の入力端子はフリップフロップ8
1の出力端子Qに接続されている。このORゲート83
からは図6及び図7に示す波形整形出力V7 が得られ
る。この波形整形出力V7 は図6においてt1 〜t8 区
間で高レベルとなり、図7においてt1 〜t6 、t7 〜
t10で高レベルとなるパルスを含む。この波形整形回路
77の出力V7 のパルスは、第1の比較出力V5 のオフ
期間Toff の開始直後に生じる低レベルへの落ち込みを
高レベルに補償したものに相当する。更に詳細には、合
成信号V4 に含まれている抵抗4に基づく電流検出電圧
V2 の成分が第1の基準電圧Vr1を図6及び図7のt1
時点でオーバシュート(図示省略)し、まず合成信号V
4が、第1の基準電圧Vr1をこれよりも低い側から高い
側に横切り、次に第1の基準電圧Vr1をこれよりも高い
側から低い側に横切り、その後に再び第1の基準電圧V
r1をこれよりも低い側から高い側に横切る。このため、
第1の比較出力V5 が図6及び図7のt1 で微小期間高
レベルになった後に低レベルに戻り、t2 時点で再び高
レベルになる。しかし、波形整形回路77を設けると、
上記t2 時点の直前の低レベル区間のないパルスを含む
出力V7 を得ることができる。なお、フリップフロップ
82は、第2の比較出力V6 を伝送する導体56に接続
されたセット入力端子Sと導体84によって図3及び図
5の制御パルス形成回路50の出力導体84に接続され
たリセット入力端子Rを有する。
【0030】オフ終了時点決定用の第1の回路71のD
タイプフリップフロップ78は、波形整形回路77に接
続されたクロック端子Tとオフ期間パルス形成回路95
に導体85で接続されたデータ入力端子Dと、NOT回
路80を介して第2の比較器47の出力導体56に接続
されたプリセット入力端子PR-と、導体64を介して
初期化信号発生回路51に接続されたリセット入力端子
-とを有し、導体64の初期化信号に応答してリセッ
トされ、合成信号V4が第2の基準レベルVr2をこれ
よりも低い側から高い側に横切ったことを示す例えばt
3時点の第2の比較器47の出力V6 に応答してプリセ
ットされ、波形整形回路77の出力V7に含まれている
パルスの後縁(例えば図6のt8 )をクロック信号とし
て例えば図6のV13で示す信号を読み込み、図6及び図
7でV8 で示す信号を位相反転出力端子Qに送出する
ように形成されている。なお、本願明細書では、表記の
都合上フリップフロップの位相反転出力端子をQ-で示
すことにする。オフ終了時点決定用の第1の回路71の
フリップフロップ79はセット優先RSフリップフロッ
プであって、第2の比較出力V6を与える導体56に接
続されたセット優先のセット入力端子SとDタイプフリ
ップフロップ78の位相反転出力端子Qに接続された
リセット入力端子Rとを有する。このフリップフロップ
79の正相出力端子Qは導体86によって第2の回路9
6を構成するNORゲート96aに接続され且つ図3及
び図5のオフ期間パルス形成回路95に接続され、図6
及び図7に示す信号V9 を出力する。この信号V9 の高
レベル期間は、オフ期間Toffにおいて、合成信号V4
が第2の基準電圧Vr2を最初に横切った時点t3 から第
1の基準電圧Vr1を最後に横切った時点(例えば図6の
t8 又は図7のt10)までである。オフ期間Toff にお
いて合成信号V4 が第1の基準電圧Vr1を最後に横切る
時点(図6のt8 又は図7のt10)がオフ期間Toff の
終了時点であり且つオン期間Tonの開始時点である。オ
フ終了時点決定のための第1の回路71で決定される図
6のt8時点又は図7のt10時点は、V13で示す最小オフ
期間T1又はT2の終了時点(図6のt4又は図7のt9)
から図6のt4〜t8又は図7のt9〜t10の付加期間が経
過した時点に相当する。なお、Dタイプフリップフロッ
プ78の正相出力端子Qの信号はフリップフロップ79
の出力と同一であるから、フリップフロップ79を省い
て、Dタイプフリップフロップ78の正相出力端子Qを
出力導体86に接続することができる。本実施形態のオ
フ期間Toffは、第1又は第2の最小オフ期間T1又
はT2と負荷26の大きさによって変化する付加期間と
の合計になる。第2の回路96を構成するNORゲート
96aは図6及び図7でV14で示す制御パルスを出力
する。このNORゲート96aの接続の詳細は追って説
明する。
【0031】図5は図3のオフ期間信号発生回路73、
最大オフ期間決定回路74、フライバック電圧発生期間
検出回路101、判定回路102の詳細を示す。オフ期
間信号発生回路73に含まれている鋸波電圧発生回路7
2は、図5に示すように充電用定電流回路87とコンデ
ンサ88と第1及び第2の放電用スイッチ89、90と
から成る。コンデンサ88の一端は定電流回路87を介
して電源用導体65に接続され、この他端はグランド導
体66に接続されている。FETから成る第1及び第2
の放電用スイッチ89、90はコンデンサ88に対して
並列に接続されている。第1の放電用スイッチ89の制
御端子は制御パルス出力用導体57に接続されている。
第2の放電用スイッチ90の制御端子は第1のリセット
用導体63に接続されている。従って、放電用スイッチ
89又は90のオン期間にコンデンサ88の放電が生
じ、スイッチ89又は90がオフに転換することにより
コンデンサ88が定電流回路87で充電され、この電圧
が傾斜を有して上昇し、図6及び図7に示す鋸波電圧V
10が得られる。
【0032】最小オフ期間決定用基準電圧源91は、第
1、第2及び第3の抵抗R1 、R2、R3 の直列回路か
ら成り、この直列回路の一端は電源導体65に接続さ
れ、この他端はグランド導体66に接続されている。最
小オフ期間決定用比較器92の正入力端子は鋸波発生回
路72の出力端子としてのコンデンサ88の一端に接続
され、この負入力端子は第1及び第2の抵抗R1 、R2
の相互接続点即ち分圧点に接続されている。従って、比
較器92は図6及び図7に示すように鋸波電圧V10と基
準電圧源91の基準電圧Va とを比較して出力V12を発
生する。なお、最小オフ期間決定用基準電圧源91はヒ
ステリシス効果を得るために切換スイッチ103で制御
され、図6の重負荷時には第1の最小オフ時間決定用基
準電圧Va1を発生し、図6の重負荷よりも小さい図7の
軽負荷時にはVa1よりも高い第2の最小オフ時間決定用
基準電圧Va2を発生する。この結果、比較器92の出力
V12が低レベルから高レベルへ転換する時点が重負荷時
とこれよりも軽い軽負荷時で異なり、図6の重負荷時に
はt4 であるのに対し、図7の軽負荷時にはt9 とな
る。比較器92は、図6及び図7のV12の波形から明ら
かなように最小フオ期間の終了時点を示すパルスを発生
する。最小オフ期間T1又はT2の全部を示すパルスは
図6及び図7においてV13で示されている。この最小
オフ期間T1又はT2の全部を示すパルスはオフ期間パ
ルス形成回路95で作成される。
【0033】オフ期間パルス形成回路95は、ANDゲ
ート97と2つのORゲート98、99とセット優先の
RSフリップフロップ100とから成る。ANDゲート
97の一方の入力端子は、最小オフ期間決定用の比較器
92に接続され、この他方の入力端子は導体86を介し
てオフ終了時点決定用の第1の回路71のフリップフロ
ップ79に接続されている。ORゲート98の一方の入
力端子は最大オフ期間決定回路74の比較器94に接続
され、この他方の入力端子はANDゲート97に接続さ
れている。セット優先型フリップフロップ100はOR
ゲート98に接続されたセット入力端子SとORゲート
99に接続されたリセット端子Rとを有し、この位相反
転出力端子Qに最小オフ期間パルスV13又は最大オフ
期間パルスを発生する。正常動作時におけるこのフリッ
プフロップ100の出力のパルスV13は主スイッチング
素子3の最小オフ期間を示すパルス幅を有する。オフ期
間パルス形成回路95のフリップフロップ100の位相
反転出力端子Qは制御パルス形成用のNORゲート9
6の一方の入力端子に接続されている。なお、この実施
形態では、オフ期間パルス形成回路95のフリップフロ
ップ100は、正常動作時において最小オフ期間T1又
はT2を示すパルスを出力し、起動時に最大オフ期間決
定用比較器94の出力に応答して最大オフ期間を示すパ
ルスを発生する。従って、オフ期間パルス形成回路95
が最小オフ期間パルス形成回路と最大オフ期間パルス形
成回路との両方の働きを有している。この結果、制御回
路13の回路構成が簡略化されている。しかし、オフ期
間パルス形成回路95を最小オフ期間T1又はT2のパ
ルスを形成するための最小オフ期間パルス形成回路とし
て使用し、最大オフ期間パルスを形成するための回路を
独立に設けることができる。
【0034】スイッチ103は第1の最小オフ期間T1
と第2の最小オフ期間T2との切換を制御するための手
段であって、分圧回路構成の最小オフ期間決定用基準電
圧源91の抵抗R3 に並列に接続され、重負荷の時にオ
ンになって図6の第1の最小オフ期間決定用基準電圧V
a1を設定し、軽負荷の時にオフになって図7に示す第2
の最小オフ期間決定用基準電圧Va2を設定する。即ち、
スイッチ103がオンの時には、電源導体65とグラン
ド導体66との間の電圧をEとすれば、 Va1=E{R2 /(R1 +R2 )} で示すことができる第1の最小オフ期間決定用基準電圧
Va1が得られ、スイッチ103がオフの時には、 Va2=E{(R2 +R3 )/(R1 +R2 +R3 )} で示すことができる第2の最小オフ期間決定用基準電圧
Va2が得られる。
【0035】最大オフ期間決定回路74は、DC−DC
コンバータの起動のため及び必要に応じて極めて軽い負
荷時のDC−DC変換を可能にするために設けられてい
る。即ち、このDC−DCコンバータは起動時には一定
のオフ期間を有してオン・オフ動作する。最大オフ期間
決定回路74はこの一定のオフ期間を決定するためのも
のであって、最大オフ期間決定用基準電圧源93と比較
器94とから成る。最大オフ期間決定用基準電圧源93
は、図6及び図7に示すように最小オフ期間決定用基準
電圧Va よりも高い基準電圧Vb を発生する。この最大
オフ期間決定用基準電圧Vb は重負荷及び軽負荷時即ち
正常時における鋸波電圧V10が横切らないレベルであ
る。比較器94の正入力端子は鋸波発生回路72のコン
デンサ88に接続され、この負入力端子は基準電圧源9
3に接続されている。従って、鋸波電圧V10が基準電圧
Vb よりも高くなった時に比較器94の出力V11は高レ
ベルになる。図6及び図7の正常状態では鋸波電圧V10
が基準電圧Vb を横切らないために比較器94の出力V
11は低レベル(ゼロ)に保たれている。他方、起動時に
は、DC−DCコンバータの出力電圧V0 が低いので、
合成信号V4 の最大レベル即ちピ−クが低く、オフ終了
時点決定用の第1の回路71が正常に動作せず、この出
力V9 が低レベルに保たれたままになり、オフ期間パル
ス形成回路95は最大オフ期間決定回路74の出力に従
って制御パルスを形成する。
【0036】フライバック電圧発生期間検出回路101
は、トランス2からフライバック電圧が発生している期
間を検出するためのものであって、図6及び図7でV1
7で示す出力を発生する。このフライバック電圧発生期
間検出回路101の出力V17は図6においてはt1 〜t
8 区間で高レベル、t8 〜t10区間で低レベルとなり、
図7においてはt1 〜t6 区間で高レベル、t6 〜t11
区間で低レベルになる。要するに、この出力V17はオフ
期間Toff の開始時点とトランス2の蓄積エネルギの放
出が完了した後に合成信号V4 が第1の基準電圧Vr1を
最初に横切る時点との間で高レベルになる信号であり、
トランス2のフライバック電圧の発生期間にほぼ一致し
た幅のパルスを含む。本願では説明の都合上、図6に示
すスイッチング素子3がオン状態からオフ状態に転換し
た時点からフライバック電圧の低下が開始する時点まで
の時間長をT01とし、スイッチング素子3がオン状態か
らオフ状態に転換した時点からリンギング電圧が最初に
最低になる時点までの時間長をT02とした時に、T01
≦T0≦T02を満足する時間長をフライバック電圧発
生期間T0と定義する。即ち、図6及び図7ではT0がT
02に一致しているが、T0はT01からT02の間の任意の
値を取ることができる。T01の終了時点からT02終了時
点まではリンギング電圧の1/2周期に相当し、本願で
は、この1/2周期もフライバック電圧の発生期間とみ
なしている。なお、フライバック電圧発生期間T0はス
イッチング素子3のオン期間Tonの長さに比例する。
【0037】フライバック電圧発生期間検出回路101
は、制御パルス形成回路50が発生するV7及びV14
の信号に基づいてフライバック電圧発生期間T0を検出
するために、遅延回路104、NORゲート105、リ
セット優先RSフリップフロップ106、及びANDゲ
ート107を有している。遅延回路104は導体108
を介して図4の波形整形回路77に接続されている。こ
の遅延回路104は波形整形回路77の出力V7 に微小
遅延を与えるものである。NORゲート105の一方の
入力端子はV7 を与える導体108に接続され、この他
方の入力端子は遅延回路104に接続されている。従っ
て、このNORゲート105からは、図6のt8 時点、
図7のt6 、t10時点等で示すパルスを含む出力V15が
得られる。なお、出力V15のパルスの幅は遅延回路10
4の遅延時間に相当している。リセット優先のフリップ
フロップ106のセット入力端子SはNORゲート10
5に接続され、このリセット入力端子Rは制御パルス形
成回路50の出力導体57に接続されている。従って、
このフリップフロップ106の位相反転出力端子Q
らは図6及び図7に示す出力V16が得られる。この出力
V16は図6の重負荷時には連続的に高レベル(H)にな
り、図7の軽負荷時にはt6 〜t10で低レベルになる。
ANDゲート107の一方の入力端子は波形整形回路7
7の出力導体108に接続され、他方の入力端子はフリ
ップフロップ106の位相反転出力端子Qに接続さ
れ、この出力端子は判定手段102を構成するDタイプ
フリップフロップ102aのクロック入力端子Tに接続
されている。このANDゲート107の出力V17はフリ
ップフロップ102aのタイミング信号となる。要する
に、フライバック電圧発生期間T0を示すパルスの後縁
がフリップフロップ102のクロック入力となる。
【0038】判定手段102のDタイプフリップフロッ
プ102aは、フライバック電圧発生期間検出回路10
1の出力V17に含まれているフライバック電圧発生期間
T0が第1の最小オフ期間T1よりも短くなったか否かの
判定、及びフライバック電圧発生期間T0が第2の最小
オフ期間T2よりも長くなったか否かの判定を行い、こ
の判定結果でスイッチ103を制御する。このDタイプ
フリップフロップ102aのデータ入力端子Dは最小オ
フ期間パルス形成回路95のフリップフロップ100の
位相反転出力端子Qに接続され、このフリップフロッ
プ102aの位相反転出力端子QはFETスイッチ1
03の制御端子(ゲート)に接続されている。このフリ
ップフロップ102aの出力V18は図6の重負荷時に高
レベル(H)に保たれ、図7の軽負荷時に低レベル
(L)に保たれる。このフリップフロップ102aの出
力の切換は、図8のt6時点、およびt13時点で生じ
る。スイッチ103はフリップフロップ102の出力V
18が高レベルの時にオンになり、低レベルの時にオフに
なる。
【0039】図8はスイッチ103による基準電圧Va
1、Va2の切換えを説明するものである。この図8にお
いてt4 以前及びt10以後は重負荷状態を示し、t4 〜
t10区間は重負荷よりも軽い軽負荷状態を示す。t4 以
前は重負荷であるので、スイッチ制御信号V14のパルス
の幅即ちオン時間幅が比較的長いt1 〜t2 であり、第
1の最小オフ期間T1 が設定されている。負荷26を第
1の値の重負荷からこれよりも軽い第2の値の軽負荷に
向かって徐々に低下させると、出力電圧V0が上昇する
ために、スイッチ制御信号V14のパルスの幅t4 〜t5
が短くなり、トランス2の蓄積エネルギも少なくなり、
蓄積エネルギが短時間の内に放出され、フライバック電
圧発生期間T0が短くなり、その後合成信号V4 がt6
時点で第1の基準電圧Vr1を横切る。これによりフライ
バック電圧発生期間検出回路101の出力V17が高レベ
ルから低レベルに転換し、この転換に応答してDタイプ
フリップフロップ102aはオフ期間パルス形成回路9
5の出力V13を読み込む。図8のt6 時点ではV13が高
レベルであるから、Dタイプフリップフロップ102a
は、フライバック電圧発生期間T0が第1の最小オフ期
間T1よりも短くなったことを判定し、Dタイプフリッ
プフロップ102aの位相反転出力端子Qはt6時点
で低レベルに転換し、スイッチ103がオフになり、最
小オフ期間決定用基準電圧がVa1からVa2に切換えられ
る。この結果、軽負荷区間では鋸波電圧V10が第1の最
小オフ期間決定用基準電圧Va1には交差しないでt8時
点で第2の最小オフ期間決定用基準電圧Va2に交差し、
最小オフ期間パルスV13が高レベルから低レベルに転換
する。これにより、軽負荷時のV13に示す最小オフ期間
T2はT1 +Ta となり、重負荷時の最小オフ期間T1
よりもTa だけ長くなる。基準電圧をVa1からVa2に切
換えること即ち最小オフ期間をT1からT2に切換えるこ
とは、周知のヒステリシス特性を有するコンパレ−タ又
はシュミット・トリガ回路のヒステリシス動作に似てい
る。第1の最小オフ期間T1は、例えば、2〜10μs
程度に設定され、第2の最小オフ期間T2は3〜15μ
s程度に設定され、T1とT2との時間差Taは0.1〜1
0μs,更に好ましくは2〜5μs程度に設定される。
時間差Taが長くなるに従ってヒステリシス動作の安定
性が向上する。しかし、Taがあまり長くなり過ぎる
と、スイッチング素子3のオフ期間Toffが長くなり
過ぎる。本実施例では、T1が5μs、T2が8μs、T
aが3μsである。図8のt10時点で重負荷になると、
制御信号V14のオン期間Tonを示すパルスの幅がt10〜
t11と長くなり、オフ期間Toffもt11〜t13のように
長くなる。最小オフ期間用基準電圧Va はt12でVa2か
らVa1には切換えられず、フライバック電圧発生期間検
出回路101の出力V17の立下り時点t13に同期して切
換えられる。一方、最小オフ期間パルスV13は鋸波電圧
V10に第2の最小オフ期間用基準電圧Va2が交差する時
点t12で高レベルから低レベルに転換する。Dタイプフ
リップフロップ102aは最小オフ期間パルスV13の低
レベルをt13時点で読み込み、この位相反転出力端子Q
の高レベル信号でスイッチ103をオンに制御する。
即ち、t13時点において、Dタイプフリップフロップ1
02aは、V17で示すフライバック電圧発生期間T0が
第2の最小オフ期間T2よりも長くなったことを判定
し、第2の基準電圧Va2から第1の基準電圧Va1への
切換指令を出力する。これにより、t13時点から第1の
最小オフ期間用基準電圧Va1が比較器92に供給され
る。図8には示されていないが、t13以後においては、
図6のV13と同様に第1の最小オフ期間T1が設定され
る。
【0040】
【動作】整流平滑回路1の交流入力端子16、17を交
流電源に接続すると、図2の電圧調整回路54から安定
化された直流電圧が出力される。この時、初期化信号発
生回路51に例えば5.8Vのような一定電圧が印加さ
れると、導体63に高レベルのリセットパルスが発生
し、導体64に低レベルのリセットパルスが発生する。
図5の第2の放電用スイッチ90は導体63のリセット
パルスによってオンになってコンデンサ88を放電させ
る。また、導体63の高レベルのリセットパルスは図5
のORゲート99を介してフリップフロップ100のリ
セット入力端子Rに供給される。この結果、フリップフ
ロップ100はリセット状態になり、この出力V13は高
レベル状態に初期化される。また、導体64のリセット
パルスは図4のDタイプフリップフロップ78のリセッ
ト端子Rに入力する。これにより、Dタイプフリップフ
ロップ78の位相反転出力端子Qは高レベル状態に初
期化される。セット優先のRSフリップフロップ79は
Dタイプフリップフロップ78の出力に応答してリセッ
トされ、この出力V9 が低レベルに初期化される。起動
時には図5のNORゲート96の一方の入力は高レベ
ル、他方の入力は低レベルとなるので、この出力は低レ
ベルとなる。従って、起動時には、スイッチング素子3
がオフ状態に初期化される。コンデンサ88は初期化さ
れた後に定電流回路87によって充電され、この電圧V
10は傾斜を有して増大する。起動時には出力平滑用コン
デンサ7の電圧が低いので、出力電圧検出回路8の出力
電圧、及び3次巻線23の電圧及びスイッチ電圧検出回
路11の電圧V3 も低い。このため、図6及び図7に示
す合成信号V4 の電圧レベルも低く、合成信号が第2の
基準電圧Vr2に達しないので、第2の比較器47の出力
V6 の状態変化が発生せず、オフ終了時点検出用の第1
の回路71の出力導体86は低レベルに保たれる。導体
86の低レベルの信号V9 はANDゲート97に入力す
るので、ANDゲート97の出力は最小オフ期間決定用
比較器92の出力V12の高低に無関係に低レベルとな
る。従って、起動時には、最大オフ期間決定回路74の
出力V11に基づいて制御パルスV14が形成される。コン
デンサ88の電圧V10が図6及び図7で破線で示すよう
に最大オフ期間決定用基準電圧Vb に達すると、図6及
び図7で破線で示すように比較器94の出力V11が高レ
ベルに変化し、これに応答してセット優先フリップフロ
ップ100がセット状態になり、この出力V13が低レベ
ルとなる。この結果、制御パルス形成回路50のNOR
ゲート96aの2つの入力が同時に低レベルとなり、こ
の出力V14が高レベルとなり、スイッチング素子3がオ
ン状態となる。これと同時に第1の放電用スイッチ89
がオンになり、コンデンサ88が放電状態になる。スイ
ッチング素子3がオンになると、トランス2の1次巻線
21のインダクタンスによる遅れを伴なってスイッチン
グ素子3及び電流検出抵抗4を通る電流I1が傾斜を有し
て増大する。電流検出抵抗4の電圧V2 が増大すると、
合成信号V4 もこれに伴なって増大し、過電流制限レベ
ルとしての機能を有する第1の基準電圧Vr1に交差す
る。この結果、第1の比較器46の出力V5 が瞬間的に
高レベルとなり、これが図5のORゲート99を介して
フリップフロップ100のリセット端子Rに供給され、
フリップフロップ100はリセット状態となり、この出
力V13は高レベルとなる。これにより、NORゲート9
6aの出力V14が低レベルとなり、スイッチング素子3
がオフに転換する。また、第1の放電用スイッチ89も
オフに転換し、コンデンサ88の充電が再び開始する。
スイッチング素子3がオフになると、このオン期間にト
ランス2のコア20に蓄積された磁気エネルギの放出に
基づく2次巻線22の電圧によって出力整流用ダイオー
ド6aが導通し、平滑用コンデンサ7の充電が行われ
る。鋸波用コンデンサ88の電圧V10が再び最大オフ期
間決定用基準電圧Vb に達すると、比較器94の出力が
再び高レベルになり、フリップフロップ100がセット
され、この出力が低レベルになり、次段のNORゲート
96の出力V14が高レベルとなり、スイッチング素子3
がオンになる。上述の起動時の動作は合成信号V4 が第
2の基準電圧Vr2を横切るまで続く。この起動時に最大
オフ期間決定回路74で決定される最大オフ期間は図6
のt1 〜t9 であり、例えば40〜50μs程度に決定
される。
【0041】最大オフ期間決定回路74に基づくスイッ
チング素子3のオン・オフ制御によって出力平滑用コン
デンサ7の電圧が徐々に高くなると、合成信号V4 が第
2の基準電圧Vr2を横切る。これにより、第2の比較器
47の出力V6 が図6でt3〜t7 区間で高レベルにな
り、オフ終了時点決定用の第1の回路71の出力V9は
図6でt3 〜t8 区間で高レベルになり、その後低レベ
ルになる。図5において導体86が高レベルになると、
比較器92の出力V12がANDゲート97を通過するこ
とが可能になる。比較器92は鋸波電圧V10と最小オフ
期間決定用基準電圧源91の基準電圧Va とを比較して
いるので、図6の出力V12で示すようにt4 〜t8 区間
で高レベルパルスを発生する。重負荷モードと軽負荷モ
ードとの切換え動作の安定化を図るために最小オフ期間
決定用基準電圧Va は、図6の重負荷時に第1の最小オ
フ期間決定用基準電圧Va1に設定され、軽負荷時に第2
の最小オフ期間決定用基準電圧Va2に設定される。基準
電圧Va1で決定される第1の最小オフ期間T1 と基準電
圧Va2で決定される第2の最小オフ期間T2 との切換え
は、次のように行われる。図6のt1 〜t4 に示すオフ
期間パルス形成回路95の出力V13の高レベル期間がフ
ライバック電圧発生期間検出回路101の出力V17の高
レベル期間t1 〜t8 よりも短い時にはスイッチ103
をオンにして第1の最小オフ期間T1 を得る。図7のt
1 〜t9 に示すオフ期間パルス形成回路95の出力V13
の高レベル期間がフライバック電圧発生期間検出回路1
01の出力V17の高レベル期間t1 〜t6 よりも長い時
にはスイッチ103をオフにして第2の最小オフ期間T
2 を得る。換言すれば、図8のt2 〜t4 に示すように
フライバック電圧発生期間検出回路101の出力V17の
高レベル期間即ちフライバック電圧発生期間T0 がt2
〜t3 の第1の最小オフ期間T1 よりも長い時にはスイ
ッチ103のオンを維持して第1の最小オフ期間T1 を
維持する。その後、図8のt5 〜t6 に示すようにフラ
イバック電圧発生期間検出回路101の出力V17の高レ
ベル期間即ちフライバック電圧発生期間T0 が第1の最
小オフ期間T1 よりも短くなると、スイッチ103がオ
フになり、t5 〜t8 に示す第2の最小オフ期間T2 が
設定される。軽負荷から重負荷に移行する時には、図8
のt11〜t13に示すフライバック電圧発生期間検出回路
101の出力V17の高レベル期間T0 が第2の最小オフ
期間T2 よりも長くなり、スイッチ103がオンになっ
て第1の最小オフ期間用基準電圧Va1が設定され、t13
以後において第1の最小オフ期間T1 が設定される。
【0042】ところで、もし、最小オフ期間決定用基準
電圧源91の基準電圧Vaを負荷の変化に拘らず一定に
保っていると、既に説明したようにスイッチング素子3
のオフ期間Toff及びオン期間Tonが不規則に変化
するおそれがある。これに対して、本発明では、フライ
バック電圧発生期間T0と第1又は第2の最小オフ期間
T1又はT2との時間長の関係が逆転する時にヒステリシ
ス動作させるので、最小オフ期間でオフ期間Toffが
制限された動作と制限されない動作との切換が安定的に
達成される。この結果、スイッチング周波数の不規則な
変化を防止することができる。
【0043】起動後に重負荷状態であれば、図6に示す
動作が生じる。図6でスイッチング素子3がt1 でオフ
制御されると、これに並列に接続されたコンデンサ5が
充電されて、この電圧V1 が徐々に高くなる。これによ
り、スイッチング素子3のゼロボルトスイッチングが達
成され、このスイッチング損失が低減する。また、ター
ンオフ時のノイズが抑制される。スイッチング素子3の
オフ期間は、合成信号V4 と第1及び第2の基準電圧V
r1、Vr2との比較によって決定される。出力電圧V0 が
もし基準値よりも高くなると、電圧検出回路8の出力電
圧も高くなり、合成信号V4 も高くなる。この結果、オ
ン期間Tonの電流検出抵抗4の電圧V2と出力電圧検出
回路8の出力とに基づく合成信号V4 の三角波が第1の
基準電圧V1 に早く達する。この結果、スイッチング素
子3のオン期間Tonが短くなり、トランス2の蓄積エネ
ルギが減少し、出力電圧V0 が基準値に戻される。出力
電圧V0 が基準値よりも低くなった時には、上記と逆の
動作になり、オン期間Tonが長くなる。オン期間Tonが
変化するとオフ期間Toff もオン期間Tonに比例して変
化する。従って、出力電圧V0 の制御時にはスイッチン
グ素子3のオン・オフ繰返し周波数が変化する。スイッ
チング素子3のターンオン時点は、スイッチング素子3
の電圧V1 即ちドレイン・ソース間電圧VDSがコンデン
サ5と1次巻線21のインダクタンスとの共振によって
最低又はこの近傍になる時点である。従って、ターンオ
ン時のゼロボルトスイッチングが達成され、スイッチン
グ損失が低減する。
【0044】図6の重負荷状態から負荷26が軽い方向
即ち負荷26の抵抗値が大きくなる方向に変化すると、
スイッチング素子3のオン期間Ton及びオフ期間Toff
が短くなり、フライバック電圧発生期間検出回路101
の出力V17の高レベル期間即ちフライバック電圧発生期
間T0 が第1の最小オフ期間T1 よりも短くなる。これ
により、第2の最小オフ期間T2 が設定され、オフ期間
Toff が第2の最小オフ期間T2 以下になることが禁止
される。図7の軽負荷モード時にはトランス2の蓄積エ
ネルギの放出後に合成信号V4 が最初に第1の基準電圧
Vr1を横切る時点t6 におけるスイッチング素子3のタ
ーンオンが禁止され、t6 から共振波形の1周期が経過
した時点t10でスイッチング素子3がターンオンする。
図7のt10時点にはt6 時点と同様にスイッチング素子
3の電圧V1 が実質的にゼロになるので、ゼロボルトス
イッチングが達成され、スイッチング損失が低減する。
【0045】負荷が図7に示す状態よりも更に軽くなる
と、図9に示すようにV14のパルスに相当するスイッチ
ング素子3のオン期間Tonが短くなり、オフ開始から蓄
積エネルギ放出終了までの期間Tx が短くなり、疑似共
振期間Ty が長くなる。最小オフ期間T2 が終了した後
の最初の共振波形のボトムでスイッチング素子3がター
ンオンされる。
【0046】第1の実施形態の利点は次の通りである。 (1) 最小オフ期間T2 を設定するので、軽負荷時に
スイッチング素子3のオフ期間が最小オフ期間T2 以下
にならない。このため、スイッチング素子3の単位時間
当りのスイッチング回数が少なくなり、スイッチング素
子3のスイッチング損失の平均値が少なくなり、軽負荷
時のDC−DCコンバータの効率が向上する。また、ス
イッチングノイズの発生数が抑制される。 (2) 第1及び第2の最小オフ期間T1、T2とフライバ
ック電圧発生期間T0との比較に基づいて第1及び第2
の最小オフ期間T1、T2の切換を行うので、第2の最小
オフ期間T2に制限されたスイッチング動作とこれに制
限されないスイッチング動作との切換を安定的に行うこ
とができる。この結果、第2の最小オフ期間で制限され
たスイッチング動作が安定化し、出力電圧V0の定電圧
制御も安定化する。また、スイッチング周波数の不規則
変化が抑制され、ノイズの抑制対策が容易になる。ま
た、スイッチング周波数の不規則変化によるトランス2
からの磁歪音即ち可聴音の発生を抑制することができ
る。 (3) 最小オフ期間T1及びT2 を設定したにも拘ら
ず、疑似共振によってターンオン時のゼロボルトスイッ
チングを行っているので、スイッチング損失が少ない。 (4) 重負荷時のような通常負荷時のスイッチング周
波数を比較的高く設定しても軽負荷時のスイッチング周
波数は極端に高くならず例えば150kHz以下(例え
ば100kHZ程度)に抑えられる。従って、通常負荷
時の最低スイッチング周波数を比較的高く保つことがで
きる。この結果、トランス2における損失が少なくな
り、トランス2の寸法を小型にすることが可能になる。 (5) 軽負荷時のオフ期間Toff が第2の最小オフ期
間T2 で制限され、比較的に長くなっているので、オン
期間Tonも必然的に長くなる。即ち、負荷26に所定の
電力を供給する場合に、オフ期間Toff が長くなると、
オン期間Tonも長くなる。オン期間Tonが長い場合には
電流検出信号V2とノイズとの区別が容易になる。即
ち、第1の比較器46のノイズマージンが大きくなる。
また、ノイズマージンが従来と同一でよい場合には、ス
イッチング素子3のオン期間Tonの制御範囲を広げるこ
とができる。 (6) 合成信号V4 を形成してIC構成の制御回路1
3に入力しているので、第1及び第2の比較器46、4
7のための独立した2つの入力端子を制御回路13に設
けることが不要になり、ICの構成が簡単になる。これ
により、制御回路13のコストの低減が可能になる。 (7) 鋸波発生回路72の出力を最小オフ期間決定用
比較器92と最大オフ期間決定用比較器94で兼用して
いるので、回路構成が簡略化され、制御回路13の小型
化、低コスト化を図ることができる。 (8) 制御パルス形成回路50はロジック回路構成の
第1及び第2の回路71,96で形成されているので、
これを比較的容易に形成することができる。
【0047】
【第2の実施形態】次に、図10に示す第2の実施形態
のDC−DCコンバータを説明する。但し、第2の実施
形態を示す図10及び後述する第3〜第12の実施形態
を示す図11〜図31において図1〜図9と実質的に同
一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
また、第2〜第12の実施形態の説明においても必要に
応じて図1〜図9を参照する。図10に示す第2の実施
形態のDC−DCコンバータは、スイッチ電圧検出回路
11をスイッチング素子3と電流検出抵抗4との直列回
路に対して直接に並列接続し、この他は図1と同一に形
成したものである。図10のDC−DCコンバータは、
スイッチング素子3のオフ時の電圧V1 が低い場合に適
している。なお、オフ時のスイッチング素子3の電圧V
1 が高い場合にはスイッチ電圧検出回路11の抵抗33
の値を高めるか、又は図2のインピーダンス切換回路5
3のオフ時のインピーダンスを低くする。この第2の実
施形態によっても第1の実施形態と同一の効果を得るこ
とができる。
【0048】
【第3の実施形態】図11に示す第3の実施形態のDC
−DCコンバータは、図1のDC−DCコンバータから
出力電圧検出回路8と発光ダイオード9とホトトランジ
スタ10とを省いたものに相当する。図11において、
制御電源用平滑用コンデンサ37の一端は抵抗41を介
して合成回路12に接続されている。コンデンサ37は
スイッチング素子3のオフ期間に出力整流平滑用コンデ
ンサ7の電圧に比例した値に充電されるので、コンデン
サ37の電圧は出力電圧V0 にほぼ比例した値になる。
従って、このコンデンサ37の電圧を検出すれば出力電
圧V0 を検出したことになる。図11では3次巻線23
と整流平滑回路14とが制御電源として機能していると
共に出力電圧検出回路として機能している。なお、コン
デンサ37の電圧は抵抗41を介して合成回路12に送
られ、合成信号V4 が作成される。この場合、抵抗41
は出力電圧検出用抵抗と又は合成回路12の一部として
機能する。
【0049】第3の実施形態は、出力電圧V0 の検出方
法において第1の実施形態と相違するのみであるから、
第1の実施形態と同一の効果を有する。
【0050】
【第4の実施形態】図12に示す第4の実施形態のDC
−DCコンバータは、図1のDC−DCコンバータのス
イッチ電圧検出回路11からダイオード32とコンデン
サ34を省いた構成のスイッチ電圧検出回路11aを設
け、この他は図1と同一に構成したものである。従っ
て、図12のスイッチ電圧検出回路11aは、ダイオー
ド31と抵抗33とから成り、3次巻線23の一端がダ
イオード31と抵抗33とを介して合成回路12に接続
されている。図12の場合、図1のコンデンサ34によ
る遅延を得ることができなくなるが、スイッチ電圧検出
回路11aのストレイキャパシタンス及び合成回路12
のコンデンサ39の働きによってスイッチング素子3の
オフ期間におけるスイッチング素子3の電圧V1 の遅れ
成分を含む合成信号V4 を得ることができる。
【0051】図12の実施形態はスイッチ電圧検出回路
11a以外は第1の実施形態と同一であるので、第1の
実施形態と同一の効果を得ることができる。
【0052】
【第5の実施形態】第5の実施形態のDC−DCコンバ
ータは、第1の実施形態のオフ終了時点決定用の第1の
回路71とフライバック電圧発生期間検出回路101と
を図13に示すオフ終了時点決定用の第1の回路71a
とフライバック電圧発生期間検出回路101aとに変形
し、この他は第1の実施形態と同一に構成したものであ
る。
【0053】図13のオフ終了時点決定用の第1の回路
71aは図4のオフ終了時点決定用の第1の回路71か
ら波形整形回路77を省いたものに相当し、Dタイプフ
リップフロップ78とリセット優先フリップフロップ7
9とから成る。Dタイプフリップフロップ78は、導体
55aを介して図2の第1の比較器46に接続されたク
ロック入力端子Tと導体85によって図5のフリップフ
ロップ100の位相反転出力端子Qに接続されたデー
タ入力端子Dとを有し、図14及び図15に示す第1の
比較出力V5のパルスの後縁に同期して導体85の信号
V13を読み込み、この位相反転出力端子Qから出力V
8 を送出する。図13のフリップフロップ79は図4の
場合と同様な出力V9を送出する。この出力V9 は図5
と同一のオフ期間パルス形成回路95に送られる。
【0054】図13のフライバック電圧発生期間検出回
路101aは、図5のフライバック電圧発生期間検出回
路101からフリップフロップ106及びANDゲート
107を省いたものに相当し、遅延回路104とNOR
ゲート105とから成る。遅延回路104は第1の比較
出力V5 のための導体55aに接続され、第1の比較出
力V5 を僅かに遅延した信号を図5と同様に作成する。
NORゲート105の一方の入力端子は第1の比較出力
V5 のための導体55aに接続され、この他方の入力端
子は遅延回路104に接続されている。従って、NOR
ゲート105からは図14及び図15に示すように図6
及び図7と同一のフライバック検出信号V17が得られ
る。
【0055】第5の実施形態は第1の実施形態と同一の
効果を有する他にオフ終了時点決定用の第1の回路71
a及びフライバック電圧発生期間検出回路101aの構
成を単純化することができるという効果を有する。しか
し、図14のt1 、t10、図15のt1 、t11、t14で
発生する第1の比較出力V5 のパルスの後縁即ち立下り
を使用するので、スイッチング周波数の極端に高いDC
−DCコンバータには適さず、スイッチング周波数が比
較的低いDC−DCコンバータに適している。
【0056】
【第6の実施形態】図16に示す第6の実施形態のDC
−DCコンバータは、図1に示す第1の実施形態のDC
−DCコンバータの合成回路12の一部と制御回路13
の一部をそれぞれ変形した合成回路12aと制御回路1
3aとを設け、且つ変形されたスイッチ電圧検出回路1
1bを設け、この他は図1と同一に構成したものであ
る。図6の合成回路12aにはスイッチ電圧検出回路1
1bが接続されていない。従って、この合成回路12a
は電流検出抵抗4から得られた電流検出信号V2 と電圧
検出回路8の出力とを合成した合成信号V4 ′を作成
し、これを制御回路13aの端子44aに送る。スイッ
チ電圧検出回路11bの出力導体35は制御回路13a
の新しい端子44bに接続されている。スイッチ電圧検
出回路11bは、図1のスイッチ電圧検出回路11から
ダイオ−ド32を省き、放電用抵抗R11をコンデンサ3
4に並列に接続したものである。
【0057】制御回路13aは、図17から明らかなよ
うに図2の制御回路13のインピーダンス切換回路53
を省き、第1の比較器46の正の入力端子を端子44a
に接続し、且つ第2の比較器47の正入力端子を新しい
端子44bに接続し、且つ少し変形した制御パルス形成
回路50aを設け、この他は図2と同一に構成したもの
である。なお、図17において、入力端子44aとグラ
ンドとの間及び入力端子44bとグランドとの間のいず
れか一方又は両方に図2のインピ‐ダンス切換回路53
と同様なものを接続することができる。
【0058】図17の第1の比較器46は、図19に示
す重負荷状態の各部の電圧波形及び図20に示す軽負荷
状態の各部の電圧波形から明らかなように鋸波状の合成
信号V4 ′と第1の基準電圧Vr1´とを比較して第1の
比較出力V5´ を発生する。第1の比較器46の出力V
5´はスイッチング素子3のオン期間Tonの終了時点
を示すパルスを含む。第2の比較器47はスイッチ電圧
信号V3 と基準電圧源49´の第2の基準電圧Vr2´と
を比較し、出力V6´ を発生する。第2の比較器47の
出力V6’に含まれているパルスの後縁は図19及び図
20から明らかなようにスイッチング素子3の電圧V1
がゼロ近傍に低下した時点を示す。
【0059】図17の制御パルス形成回路50aは、第
1の実施形態の制御パルス形成回路50に含まれている
オフ終了時点決定用の第1の回路71を図18のオフ終
了時点決定用の第1の回路71bに変形した他は第1の
実施形態と同一に形成したものである。図18のオフ終
了時点決定用の第1の回路71bは、図4の波形整形回
路77を変形した波形整形回路77bを設け、この他は
図4と同一に形成したものである。図18の変形された
波形整形回路77bは、図19及び図20の第1及び第
2の比較出力V5´、V6´と図5の導体84の制御パル
スV14とに基づいて図19及び図20の波形整形出力V
7 を形成するものである。図19及び図20のV7 は図
6及び図7のV7 と同一波形であるので、これを第1の
実施形態と同様に利用することができる。従って、第6
の実施形態によっても入力端子44bの増加の点を除い
て、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0060】図19は、図16の負荷26が重い状態におけ
る図16〜図18のV1、V4’、V3、V5´、V6´、V7、V9、V1
4を図6と同様に示す波形図である。図20は負荷26が軽い
状態における図16〜図18のV1、V4’、V5´、V6´、V7、
V9、V14を図7と同様に示す。スイッチング素子3のオン
期間Tonの終了は信号V5´のパルスによって決定され、
オン期間Tonの開始即ちオフ期間Toffの終了は、最小オ
フ期間決定用比較器92によって第1の実施例と同様に
決定された第1の最小オフ期間T1又は第2の最小オフ期
間はT2の終了後に、オフ終了時点決定信号V9が高レベル
から低レベルに転換することによって決定される。
【0061】この第6の実施形態のDC−DCコンバー
タは、第1の実施形態と同様に第1及び第2の最小オフ期
間T1、T2を有するので、第1の実施形態と同一の効果を
得ることができる。
【0062】
【第7の実施形態】次に、図21〜図26を参照して第
7の実施形態のDC−DCコンバ−タを説明する。但し、図
21〜図26において、図1〜図20と実質的に同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図2
1に示す第7の実施形態のDC−DCコンバータは、図1
に示す第1の実施形態のDC−DCコンバータの合成回路
12を省き、制御回路13の一部を変形した制御回路1
3bとを設け、且つ変形されたスイッチ電圧検出回路1
1bを設け、この他は図1と同一に構成したものであ
る。制御回路13bは電圧帰還制御信号入力端子44
a’とスイッチ電圧検出信号入力端子44bと電流検出
信号入力端子44cとを有する。電圧帰還制御信号入力
端子44a´はホトトランジスタ10に接続されている。
従って、この入力端子44a´には対の直流出力端子2
4、25間の電圧V0に比例した電流I2が流入する。図
21のスイッチ電圧検出信号入力端子44bは図16で
同一符号で示すものと同一であって、図16と同一構成
のスイッチ電圧検出回路11bに接続されている。電流
検出信号入力端子44cは電流検出抵抗4に接続されて
いる。この入力端子44cには過電流保護のために電流
検出抵抗4の電圧V2が入力する。
【0063】制御回路13bは、図22に示すように形
成されている。この制御回路13bは図17の制御回路
13aの比較器46の代わりにオン終了時点決定用比較
器46aと過電流保護用比較器46bとを設け、且つオ
ン終了時点決定用鋸波発生回路111を設け、且つ変形
されたオフ期間信号発生回路73aを設け、この他は図
17と同一に構成したものである。従って、図22のオ
フ終了時点決定用比較器47は、図17で同一符号で示
すものと同様にスイッチ電圧検出信号入力端子44bに
接続されており、図17の比較器47と同様に機能す
る。
【0064】オフ終了時点決定用鋸波発生回路111は、
コンデンサ112と放電用スイッチ113とNOT回路114と
から成る。コンデンサ112は電圧帰還制御信号入力端子
44aに接続されている。従って、このコンデンサ112
は図21のホトトランジスタ10を介して供給される電
流I2によって充電される。この電流I2は出力電圧V0
に比例するので、コンデンサ112の充電速度は出力電圧
V0に比例する。トランジスタから成る放電用スイッチ1
13はコンデンサ112に並列に接続され、この制御端子即
ちベ−スはNOT回路114を介して導体57に接続され
ている。導体57には図6でV14で示すスイッチ制御信
号が得られるので、トランジスタ113は主スイッチング
素子3のオン期間Tonには非導通状態に保たれ、オフ
期間Toffには導通状態となる。スイッチ113のオン
期間にはコンデンサ112が放電され且つその充電が阻止
される。スイッチ113のオフ期間にはコンデンサ112が図
21のホトトランジスタ10を通して供給される電流I
2によって徐々に充電される。この結果、コンデンサ112
の電圧V4aは鋸波状電圧になる。
【0065】オン終了時点決定用比較器46aの正入力
端子はコンデンサ112に接続され、その負入力端子は第
1の基準電圧源48aに接続されている。従って、比較
器46aは、図25及び図26に示すようにコンデンサ
112の鋸波状電圧V4aと第1の基準電圧源48aの基準
電圧Vr1aとを比較し、鋸波状電圧V4aが基準電圧V
r1aに達した時に図25及び図26においてV5´で示
すパルスを発生する。このV5´で示すパルスはスイッ
チング素子3のオン期間の終了の制御に使用される。出
力電圧V0が基準電圧よりも高い時には、コンデンサ112
の充電速度が速いので、コンデンサ112の電圧V4aは基
準電圧Vr1aに早く到達し、スイッチング素子3のオ
ン期間Tonが短くなる。出力電圧V0が基準値よりも
低い時には上記の高い時と逆の動作になる。この結果、
図22のコンデンサ112の電圧V4aは図1の合成信号V
4と同一の機能を有する。過電流保護用比較器46bの
正入力端子は電流検出信号入力端子44cに接続され、
この負入力端子は電圧Vr1bを供給する基準電圧源4
8bに接続される。基準電圧Vr1bは、定格負荷時に
スイッチング素子3に流れる電流のピ−ク値の検出電圧
V2よりも高いレベルに設定されている。電流検出信号
が基準電圧Vr1bよりも大きくなると、過電流状態を
示す高レベル出力が比較器46bから発生し、これが導
体55bでパルス発生回路50bに送られる。
【0066】図23は、図3と同様な部分を示すもので
ある。図23の制御パルス形成回路50aは、図17及
び図18で同一符号で示すものと同一に形成されてい
る。図23のオフ終了時点決定用の第1の回路71b
は、図18で同一符号で示す回路と同一に構成されてい
る。図23のオフ期間信号発生回路73aは、図3のオ
フ期間パルス形成回路95を変形したオフ期間パルス形
成回路95aを設け、この他は図3と同一に形成したも
のである。オフ期間パルス形成回路95aには、図3に
おける導体55の代わりに、2つの導体55a、55b
が接続されている。図24は図5と同様な部分を示すも
のである。図24のオフ期間パルス形成回路95aは、
図5の2入力のORゲ−ト99を3入力のORゲ−ト9
9aに変え、この他は図5と同一に構成したものであ
る。図24のORゲ−ト99aの第1の入力端子は図5
と同様に導体63に接続され、この第2の入力端子はオ
ン終了時点を示す信号V5´が伝送される導体55aに
接続され、この第3の入力端子は過電流検出信号55b
に接続されている。なお、導体55aは図22の比較器
46aに接続され、導体55bは図22の比較器46b
に接続される。ORゲ−ト99aは3つの入力端子のい
ずれか1つが高レベルになった時にフリップフロップ10
0をリセットする。
【0067】図25は、負荷26が重い状態における図
21〜図24のV1、V4a、V3、V5´、V6´、V7、
V9、V14を図6と同様に示す波形図である。図26は
負荷26が軽い状態における図21〜図24のV1、V4
a、V5´、V6´、V7、V9、V14を図7と同様に示
す。スイッチング素子3のオン期間Tonの終了は、信
号V5´のパルスによって決定され、オン期間Tonの
開始即ちオフ期間Toffの終了は、オフ期間信号発生
回路73によって第1の実施形態と同様に決定された第
1の最小オフ期間T1又は第2の最小オフ期間T2の終了
後に、オフ終了時点決定信号V9が高レベルから低レベ
ルに転換することによって決定される。
【0068】この第7の実施形態のDC−DCコンバー
タは、第1の実施形態と同様に第1及び第2の最小オフ
期間T1及びT2を有するので、第1の実施形態と同一の
効果を得ることができる。
【0069】
【第8の実施形態】図27に示す第8の実施形態のDC
−DCコンバータは、図1のDC−DCコンバータのト
ランス2をリアクトル2aとし、且つ図1の2次巻線2
2に相当するものを省き、この他は図1と同一に構成し
たものである。スイッチング素子3のオン期間にリアク
トルとしての1次巻線21に蓄積されたエネルギをスイ
ッチング素子3のオフ期間に負荷26に供給するため
に、出力整流平滑回路6がスイッチング素子3に対して
並列に接続されている。図27のDC−DCコンバータ
において、スイッチング素子3のオン期間には出力整流
ダイオード6が逆バイアス状態となってリアクトル2a
に対するエネルギの蓄積動作が生じ、スイッチング素子
3のオフ期間には出力整流ダイオード6が順バイアス状
態となってリアクトル2aの蓄積エネルギの放出動作が
生じる。これにより、コンデンサ7は、整流平滑回路1
の直流電圧と1次巻線21の電圧との加算値で充電され
る。要するに、図27のDC−DCコンバータは昇圧タ
イプのスイッチングレギュレータとして動作する。図2
7のDC−DCコンバータの制御回路13は第1の実施
形態と同一であるので、第1の実施形態と同一の効果を
得ることができる。なお、図27の制御回路13を第6
及び第7の実施形態の制御回路13a、13bに変形す
ることができる。
【0070】
【第9の実施形態】図28の第9の実施形態のDC−D
Cコンバータは、スイッチ電圧検出回路11と合成回路
12との間にスイッチ110を設け、この他は図1と同
一に構成したものである。スイッチ110は負荷26が
スタンバイモードのように極めて小さい時に電圧検出回
路11と合成回路12との間をオフにするものである。
このスイッチ110をオフにすると、スイッチ電圧検出
回路11の出力がスイッチング素子3の制御パルスV14
の形成に関与しなくなる。即ちDC−DCコンバータの
起動時と同様に最小オフ期間決定回路73の出力が制御
パルスV14の形成に無関係になり、最大オフ期間決定回
路74の出力に基づいてオフ期間Toff が決定され、比
較的低いスイッチング周波数でスイッチング素子3をオ
ン・オフすることができ、単位時間当りのスイッチング
回数を第2の最小オフ期間T2 で制御する場合よりも更
に低くすることができる。このスイッチ110をオフに
するスタンバイモードでは、スイッチング素子3のター
ンオン時の共振によるゼロボルトスイッチングは行われ
ないが、スイッチング回数の大幅な低減により、DC−
DCコンバータの効率を高めることができる。この第9
の実施形態は第1の実施形態と同様な効果を有する他
に、負荷の大きさに応じて3つの制御形態をとり、負荷
の大きさに応じた最適な効率の向上を図ることができる
という効果を有する。なお、第2〜第8の実施形態にお
いても、図28のスイッチ110と同様なものを設ける
ことができる。
【0071】
【第10の実施形態】第10の実施形態のDC−DCコ
ンバータは、第1の実施形態のDC−DCコンバータの
図5に示すオフ期間信号発生回路73を図29に示す最
小オフ期間信号発生回路120に変形し、この他は図1
〜図5の回路と実質的に同一に形成したものである。図
29の最小オフ期間信号発生回路120は第1及び第2
の最小オフ期間T1,T2を独立に設定するための第1
及び第2の最小オフ期間信号発生器121,122を有
する。第1及び第2の最小オフ期間信号発生器121,
122は、図6及び図7のV14で示すスイッチング素
子3をオンにするためのパルスの後縁に応答して図6及
び図7のV13に示す第1及び第2の最小オフ期間T
1,T2を示す信号を発生する。第1及び第2の最小オ
フ期間信号発生器121,122と共通出力導体125
との間には第1及び第の選択スイッチ123,124が
接続されている。第1及び第2の選択スイッチ123,
124は、NOT回路127を含むスイッチ制御回路1
26によって択一的にオンになるように制御される。ス
イッチ制御回路126の入力導体128は図5のフリッ
プフロップ102に相当するものに接続される。入力導
体128は第1の選択スイッチ123の制御端子に直接
に接続され且つNOT回路127を介して第2の選択ス
イッチ124の制御端子に接続されている。従って、第
1及び第2の選択スイッチ123,124は互いに逆に
動作する。入力導体128が図6のV18に示すように
T1<T0を示す高レベルの時には、第1の選択スイッ
チ123がオンになり、図6のV13と実質的に同一な
第1の最小オフ期間信号が出力導体125に得られ、こ
れが図5のNOR回路96等に送られる。また、入力導
体128が図17のV18に示すようにT0<T2の時
には、第2の選択スイッチ124がオンになり、図7の
V13と実質的に同一な第2の最小オフ期間信号が得ら
れる。これによって、第10の実施形態によっても第1
の実施形態と同一の効果を得ることができる。なお、図
29の最小オフ期間信号発生回路120を第2〜第9の
実施形態のDC−DCコンバータにも適用することがで
きる。
【0072】
【第11の実施形態】図30は図29の最小オフ期間信
号発生器120を変形した最小オフ期間信号発生器12
0’を示す。図30の最小オフ期間信号発生器120’
は図29の最小オフ期間信号発生器120から第1の選
択スイッチ123を省き、この他は図29と同一に形成
したものである。図30においては、第1の最小オフ期
間T1のパルスが要求された時にスイッチ124をオフ
にし、第2の最小オフ期間T2のパルスが要求された時
にスイッチ124をオンにする。第2の最小オフ期間パ
ルスT2が要求された時に、第1及び第2の最小オフ期
間信号発生器121,122の両方が導体125に接続
されるが、第1及び第2の最小オフ期間信号発生器12
1,122は、同期して第1の最小オフ期間T1のパル
スと第2の最小オフ期間T2のパルスを発生するので第
1の最小オフ期間T1のパルスは第2の最小オフ期間T
2のパルスにマスクされる。従って、図30の最小オフ
期間信号発生器120’は図29の回路と同様に機能す
る。なお、図30における第2の最小オフ期間信号発生
器122を、図8に示すT1とT2の差のTaを示すパ
ルスを発生する回路に置き換えることができる。この場
合には、第2の最小オフ期間T2が要求された時に、第
1の最小オフ期間T1と付加期間Taとの加算を示すパ
ルスが得られる。
【0073】
【第12の実施形態】第12の実施形態のDC−DCコ
ンバータは、図16〜図18に示す第6の実施形態のフ
ライバック電圧発生期間検出回路101及び判定回路1
02を図31に示すように変形し、この他は第6の実施
形態と同一に構成したものである。第6の実施形態では
フライバック電圧発生期間T0を示す信号を得るための
手段が、スイッチ電圧検出回路11b及びオフ終了時点
決定用の第1の回路71bを兼用するように構成されて
いる。これに対して第12の実施形態を示す図31で
は、図16のトランス2の3次巻線23に直接にフライ
バック電圧発生期間検出回路130が接続されている。
このフライバック電圧発生期間検出回路130は、波形
整形回路131とフライバック期間抽出回路132とか
ら成る。波形整形回路131は3次巻線23の電圧を方
形波に整形し、図19及び図20のV7で示す信号と実
質的に同一の信号を得るためのコンパレータから成る。
波形整形回路131に接続されたフライバック期間抽出
回路132は、図20に示すような軽負荷の時のオフ期
間Toffに発生するリンギング電圧に基づくパルスを
除去してフライバック電圧期間T0に相当するパルスを
抽出するものである。このフライバック期間抽出回路1
32は、導体55によって図17の比較器46にも接続
されており、図19及び図20のV5’に示すパルスに
同期して発生する図19及び図20におけるV7のパル
スを抽出する。従って、フライバック期間抽出回路13
2は、図6及び図7のV17と同様にフライバック電圧
発生期間T0を示す信号を出力する。図31の位相比較
器133は、フライバック期間抽出回路132から得ら
れたT0を示す信号V17と図5のオフ期間パルス形成
回路95から得られた図6及び図7のV13で示す第1
又は第2の最小オフ期間T1,T2を示す信号との位相
を比較し、図6及び図7でV18で示す信号を出力す
る。即ち、位相比較器133は、V17に示すパルスの
後縁の位相とV13に示すパルスの後縁の位相とを比較
し、図6に示すようにT0を示すパルスの後縁がT1を
示すパルスの後縁よりも遅れている時に図6のV18に
示す高レベル信号を出力し、また、図7に示すようにT
0を示すパルスの後縁がT2を示すパルスの後縁よりも
進んでいる時に図7のV18に示す低レベル信号を出力
する。これにより、図31のDC−DCコンバータによ
っても第1及び第6の実施形態と同一の効果を得ること
ができる。なお、図31に示す第12の実施形態の回路
を第1〜第5、及び第7〜11の実施形態にも適用する
ことができる。
【0074】
【変形例】本発明は上述の実施形態に限定されるもので
なく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 第2〜第7及び第9〜第12の実施形態のDC
−DCコンバータにおいても、トランス2を図27のリ
アクトル2aのように形成することができる。また、1
次巻線21にタップを設け、このタップにダイオード6
を接続することができる。 (2) 全ての実施形態において、スイッチング素子3
の代りにバイポーラトランジスタ、IGBT(絶縁ゲー
ト型バイポーラトランジスタ)等の半導体スイッチとす
ることができる。 (3) 合成回路12、12aをオペアンプを使用した
加算回路にすることができる。 (4) 出力電圧検出回路8を発光ダイオード9とホト
トランジスタ10とを使用して合成回路12、12aに
結合しないで、電気回路で結合することができる。 (5) 共振用コンデンサ5をスイッチング素子3のみ
に並列に接続することができる。このコンデンサ5をス
イッチング素子3の寄生容量とすることができる。 (6) ダイオード6に並列にFET等のスイッチを接
続し、ダイオード6の導通に同期してオンにすることが
できる。 (7) 抵抗4で電流を検出する代りに、ホール効果素
子等のセンサで電流を検出することができる。 (8) トランス2に4次巻線を設け、この4次巻線に
図1のダイオ−ド6及びコンデンサ7と同様なものを介
して第2の負荷を接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に従うDC−DCコン
バータを示す回路図である。
【図2】図1の制御回路を詳しく示す回路図である。
【図3】図2のパルス発生回路を詳しく示すブロック図
である。
【図4】図3のオフ終了時点決定回路を詳しく示す回路
図である。
【図5】図3の鋸波発生回路、最小オフ期間決定回路、
最大オフ期間決定回路、制御パルス形成回路、及び基準
電圧切換回路を詳しく示す回路図である。
【図6】図1のDC−DCコンバータの重負荷時の図1
〜図5のV1 〜V18で示す部分の電圧を示す波形図であ
る。
【図7】図1のDC−DCコンバータの軽負荷時の図1
〜図5のV1 〜V18で示す部分の電圧を示す波形図であ
る。
【図8】図1のDC−DCコンバータの重負荷と軽負荷
の切換えによるV4 、V14、V10、V13、V17の変化を
示す波形図である。
【図9】図1のDC−DCコンバータの負荷が図7の軽
負荷状態よりも軽くなった時のV1 、V13、V14の状態
を示す波形図である。
【図10】第2の実施形態に従うDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図11】第3の実施形態に従うDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図12】第4の実施形態に従うDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図13】第5の実施形態に従うDC−DCコンバータ
のオフ時点決定回路及び基準電圧切換回路を示す回路図
である。
【図14】第5の実施形態に従うDC−DCコンバータ
の重負荷時における図1及び図2のV1 、V2 、V3 、
V4 、V5 、V6 と図13のV8 、V9 、V17、V18と
を示す波形図である。
【図15】第5の実施形態に従うDC−DCコンバータ
の軽負荷時における図1及び図2のV1 、V2 、V3 、
V4 、V5 、V6 と図13のV8 、V9 、V17、V18と
を示す波形図である。
【図16】第6の実施形態に従うDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図17】図16の制御回路を詳しく示すブロック図で
ある。
【図18】図17のパルス発生回路に含まれているオフ
終了時点決定回路を示すブロック図である。
【図19】第6の実施形態に従うDC−DCコンバータ
が重負荷の時の図16〜図18の各部の電圧を示す波形
図である。
【図20】第6の実施形態に従うDC−DCコンバータ
が軽負荷の時の図16〜図18の各部の電圧を示す波形
図である。
【図21】第7の実施形態に従うDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図22】図21の制御回路を詳しく示す回路図であ
る。
【図23】図22のパルス発生回路を詳しく示すブロッ
ク図である。
【図24】図23の鋸波発生回路、最小オフ期間決定回
路、最大オフ期間決定回路、制御パルス形成回路、及び
基準電圧切換回路を詳しく示す回路図である。
【図25】図21のDC−DCコンバータの重負荷時の
図21〜図24のV1、V4a、V3、V5´、 V6´、V
7、V9、V14で示す部分の電圧を示す波形図である。
【図26】図21のDC−DCコンバータの軽負荷時の
図21〜図24のV1、V4a、V3、V5´、 V6´、V
7、V9、V14で示す部分の電圧を示す波形図である。
【図27】第8の実施形態に従うDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図28】第9の実施形態に従うDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図29】第10の実施形態に従うDC−DCコンバー
タの一部を示す回路図である。
【図30】第11の実施形態に従うDC−DCコンバー
タの一部を示す回路図である。
【図31】第12の実施形態に従うDC−DCコンバー
タの一部を示す回路図である。
【符号の説明】
2 トランス 3 スイッチング素子 11 スイッチ電圧検出回路 12 合成回路 46、47 比較器 50 パルス発生回路 71 オフ終了時点決定回路 73 最小オフ期間決定回路 74 制御パルス形成回路

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷(26)に直流電力を供給するため
    のDC−DCコンバータであって、 直流電圧を供給する直流電源(1)と、 前記直流電圧を繰返してオン・オフするために前記直流
    電源(1)の一端(18)と他端(19)との間に接続
    され、且つ第1及び第2の主端子と制御端子とを有して
    いるスイッチング素子(3)と、 前記スイッチング素子(3)に対して直列に接続され、
    前記スイッチング素子(3)のオン期間にエネルギーが
    蓄積され、前記スイッチング素子のオフ期間に前記エネ
    ルギーが放出されるインダクタンス手段(2又は2a)
    と、 前記インダクタンス手段(2又は2a)に接続された整
    流平滑回路(6)と、 前記整流平滑回路(6)の出力電圧を示す信号を検出す
    る出力電圧検出手段(8、10)と、 前記スイッチング素子(3)の前記第1及び第2の主端
    子間の電圧を示す信号を得るためのスイッチ電圧検出手
    段(11又は11a又は11b)と、 前記スイッチング素子(3)をオン・オフ制御するため
    のスイッチ制御信号を形成し且つこのスイッチ制御信号
    を前記スイッチング素子(3)の前記制御端子に供給す
    るために、前記出力電圧検出手段(8、10)と前記ス
    イッチ電圧検出手段(11又は11a又は11b)と前記
    スイッチング素子(3)とに接続されており、且つ前記出
    力電圧検出手段(8、10)の出力に応答して前記出力
    電圧を一定に制御するように前記スイッチング素子
    (3)のオン期間(Ton)の長さを決定する機能と、
    前記スイッチング素子(3)のオフ期間(Toff)の
    長さを制限するための第1の最小オフ期間(T1)を示
    す信号を形成する機能と、前記第1の最小オフ期間(T
    1)よりも長い第2の最小オフ期間(T2)を示す信号
    を形成する機能と、前記第1及び第2の最小オフ期間を
    示す信号を選択的に発生させる機能と、前記インダクタ
    ンス手段(2又は2a)のフライバック電圧の発生期間
    (T0)を検出する機能と、前記フライバック電圧発生
    期間(T0)が前記第1の最小オフ期間(T1)よりも
    短いか否かを判定する機能と、前記フライバック電圧発
    生期間(T0)が前記第2の最小オフ期間(T2)より
    も長いか否かを判定する機能と、前記フライバック電圧
    発生期間(T0)が前記第1の最小オフ期間(T1)よ
    りも短いことを示す判定結果が得られた時に、前記スイ
    ッチング素子(3)のオフ期間(Toff)の長さを前記
    第2の最小オフ期間(T2)に従って制限する機能と、
    前記フライバック電圧発生期間(T0)が前記第2の最
    小オフ期間(T2)よりも長いことを示す判定結果が得
    られた時に、前記スイッチング素子(3)のオフ期間(To
    ff)の長さを前記第1の最小オフ期間(T1)に従って
    制限する機能と、前記第1の最初のオフ期間(T1)又
    は前記第2の最小オフ期間(T2)の終了後に前記スイ
    ッチ電圧検出手段(11又は11a又は11b)に基づ
    いて得られた前記スイッチング素子(3)の電圧を示す
    信号が所定基準値(Vr1又はVr2’)以下になった
    ことに基づいて前記スイッチング素子(3)のオフ期間
    (Toff)の終了時点を決定する機能とを有している
    スイッチ制御手段(13)と、を備えていることを特徴
    とするDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ制御手段(13)は、 前記スイッチング素子(3)をオン・オフ制御するため
    のスイッチ制御信号を形成するために前記出力電圧検出
    手段(8、10)と前記スイッチ電圧検出手段(11又
    は11a又は11b)に接続されており、且つ前記出力
    電圧検出手段(8、10)の出力に応答して前記出力電
    圧を一定に制御するように前記スイッチング素子(3)
    のオン期間(Ton)の長さを決定する機能と、前記ス
    イッチ電圧検出手段(11又は11a又は11b)に基
    づいて得られた前記スイッチング素子(3)の電圧を示
    す信号が所定基準値(Vr1又はVr2’)以下になっ
    たことに基づいて前記スイッチング素子(3)のオフ期
    間(Toff)の終了時点を決定する機能とを有してい
    るスイッチ制御信号形成手段(46又は46a、47、
    50又は50a)と、 前記スイッチング素子(3)のオフ期間(Toff)の
    長さを制限するための第1の最小オフ期間(T1)を示
    す信号とこの第1の最小オフ期間(T1)よりも長い第
    2の最小オフ期間(T2)を示す信号とを選択的に発生
    し、前記第1及び第2の最小オフ期間を示す信号を前記
    スイッチ制御信号形成手段に選択的に供給する最小オフ
    期間信号発生回路(73又は120又は120’)と、 前記インダクタンス手段(2又は2a)のフライバック電
    圧の発生期間(T0)を検出するためのフライバック電
    圧発生期間検出手段(101又は130)と、 前記最小オフ期間信号発生回路及び前記フライバック電
    圧検出手段に接続されており、且つ前記フライバック電
    圧発生期間検出手段(101又は130)で検出された
    前記フライバック電圧発生期間(T0)が前記第1の最
    小オフ期間(T1)よりも短いか否かを判定する機能
    と、前記フライバック電圧発生期間(T0)が前記第2
    の最小オフ期間(T2)よりも長いか否かを判定する機
    能と、前記フライバック電圧発生期間(T0)が前記第
    1の最小オフ期間(T1)よりも短いことを示す判定結
    果が得られた時に、前記第2の最小オフ期間(T2)を
    示す信号を前記最小オフ期間信号発生回路 (73又は1
    20)から前記スイッチ制御信号形成手段に供給させる
    ように前記最小オフ期間信号発生回路(73又は120
    又は120´)を制御する機能と、前記フライバック電
    圧発生期間(T0)が前記第2の最小オフ期間(T2)
    よりも長いことを示す判定結果が得られた時に、前記第
    1の最小オフ期間(T1)を示す信号を前記最小オフ期
    間信号発生回路(73又は120)から前記スイッチ制御
    信号形成手段に供給させるように前記最小オフ期間信号
    発生回路(73又は120)を制御する機能とを有して
    いる判定手段(102又は133)と、から成ることを
    特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記第1の最小オフ期間(T1)と前記
    第2の最小オフ期間(T2)との時間差は0.1〜10μs
    であることを特徴とする請求項1又は2記載のDC−D
    Cコンバータ。
  4. 【請求項4】 更に、前記スイッチング素子(3)のタ
    ーンオフ時のスイッチング損失を低減するために、前記
    スイッチング素子(3)に対して並列に接続された共振
    用キャパシタンス(5)を有していることを特徴とする
    請求項1又は2記載のDC−DCコンバータ。
  5. 【請求項5】 更に、 前記スイッチング素子(3)に流れる電流を検出するた
    めの電流検出手段(4)を有し、 前記スイッチ制御信号形成手段は、 前記電流検出手段(4)の出力と前記出力電圧検出手段
    (8)の出力と前記スイッチ電圧検出手段(11)の出
    力との合成信号(V4)を形成するために前記電流検出
    手段(4)と前記出力電圧検出手段(8)と前記スイッ
    チ電圧検出手段(11)とに接続され、且つ前記スイッ
    チング素子(3)のオン期間における前記合成信号(V
    4)の最大レベルが前記スイッチング素子(3)のオフ
    期間における前記合成信号(V4)の最大レベルよりも
    低くなるように前記合成信号を形成する合成手段(1
    2)と、 前記電流の許容ピ−クレベルを示す第1の基準電圧(V
    r1)を発生する第1の基準電圧源(48)と、 前記インダクタンス手段(2又は2a)の前記蓄積エネ
    ルギの放出が終了する直前の前記合成信号(V4)の電
    圧レベルと前記第1の基準電圧(Vr1)との間に位置
    する第2の基準電圧(Vr2)を発生する第2の基準電圧
    源(49)と、 前記合成手段(12)と前記第1の基準電圧源(48)
    とに接続され、前記合成信号(V4)と前記第1の基準
    電圧(Vr1)とを比較する第1の比較器(46)と、 前記合成手段(12)と前記第2の基準電圧源(49)
    とに接続され、前記合成信号(V4)と前記第2の基準
    電圧(Vr2)とを比較する第2の比較器(47)と、 前記第1及び第2の比較器(46,47)の出力に基づ
    いて前記スイッチング素子(3)を制御するための制御
    パルスを形成するために前記第1及び第2の比較器(4
    6,47)と前記最小オフ期間信号発生回路(73又は
    120)と前記スイッチング素子(3)の制御端子とに
    接続され、且つ前記オン期間(Ton)の終了時点から
    前記第1(T1)又は第2(T2)の最小オフ期間が経過
    した後において、前記合成信号(V4)が前記第1の基
    準電圧(Vr1)よりも低くなったことを示す出力が前
    記第1の比較器(46)から発生した時に、前記オン期
    間(Ton)が開始し、前記オン期間(Ton)の開始
    後に前記合成信号(V4)が前記第1の基準電圧よりも
    高くなった時に、前記オン期間(Ton)が終了するよ
    うに前記制御パルスを形成する制御パルス形成回路(5
    0又は50a)と、から成ることを特徴とする請求項2
    記載のDC‐DCコンバ−タ。
  6. 【請求項6】 更に、 前記スイッチング素子(3)のオン・オフ動作を開始さ
    せるための初期化信号を発生する初期化信号発生回路
    (51)を有し、前記最小オフ期間信号発生回路(7
    3)は、前記初期化信号発生回路(51)の出力端子及
    び前記制御パルス形成回路(50)の出力端子に接続さ
    れ、前記初期化信号及び前記オン期間(Ton)の終了
    時点を示す信号に応答して鋸波電圧(V10)を発生す
    る鋸波電圧発生回路(72)と、 前記第1(T1)及び前記第2(T2)の最小オフ期間を
    選択的に決定するために第1の最小オフ期間用基準電圧
    (Va1)と第2の最小オフ期間用基準電圧(Va2)と
    を選択的に発生する最小オフ期間用基準電圧源(91)
    と、 前記最小オフ期間用基準電圧源(91)から前記第1の
    最小オフ期間用基準電圧(Va1)と前記第2の最小オ
    フ期間用基準電圧(Va2)とを選択的に発生させるた
    めに前記最小オフ期間基準電圧源(91)に接続された
    基準電圧切換用スイッチ(103)と、前記鋸波電圧発生
    手段(72)と前記最小オフ期間用基準電圧源(91)
    とに接続され、前記鋸波電圧(V10)と前記最小オフ
    期間用基準電圧源(91)の出力(Va)との比較出力
    を発生する最小オフ期間決定用比較器(92)と、前記
    最小オフ期間決定用比較器(92)と前記制御パルス形
    成回路(50)と前記第1の比較器(46)とに接続さ
    れ、前記オン期間(Ton)を示す制御パルスの発生開
    始後に、前記合成信号(V4)が前記第1の基準電圧
    (Vr1)に達したことを示す前記第1の比較器(4
    6)の出力に応答して前記第1の最小オフ期間(T1)
    を示すパルス又は前記第2の最小オフ期間(T2)を示す
    パルスを形成する最小オフ期間パルス形成回路(95)
    と、から成ることを特徴とする請求項5記載のDC−D
    Cコンバータ。
  7. 【請求項7】 前記制御パルス形成回路(50)は、前
    記初期化信号発生手段(51)と前記第1及び第2の比
    較器(46,47)と前記最小オフ期間パルス形成回路
    (95)とに接続され、前記第1(T1)又は第2(T
    2)の最小オフ期間の終了後に前記合成信号(V4)が
    前記第1の基準電圧(Vr1)を横切ったことを示す出
    力が前記第1の比較器(46)から得られた時に、前記
    スイッチング素子(3)のオフ期間(Toff)の終了
    時点を示す信号(V9)を出力する第1の回路(71又
    は71a)と、 前記第1の回路(71又は71a)と前記最小オフ期間
    パルス形成回路(95)と前記スイッチング素子(3)
    の制御端子とに接続され、前記最小オフ期間パルス形成
    回路(95)の出力が前記第1(T1)又は第2(T2)
    の最小オフ期間を示していない状態において前記第1の
    回路(71又は71a)から前記オフ期間(Toff)
    の終了を示す出力が発生した時に前記オン期間(To
    n)を示す制御パルスの発生を開始させ、前記オン期間
    (Ton)を示す制御パルスの発生開始後に前記第1の
    比較器(46)から前記合成信号(V4)が前記第1の
    基準電圧(Vr1)に達したことを示す出力が発生した
    時に前記制御パルスの発生を終了させる第2の回路(9
    6)とから成ることを特徴とする請求項6記載のDC−
    DCコンバータ。
  8. 【請求項8】 前記合成手段(12)から出力される前
    記合成信号(V4)は、前記スイッチング素子(3)が
    オン期間(Ton)からオフ期間(Toff)へ転換す
    る時に前記第1の基準電圧(Vr1)をこれよりも低い
    側からこれよりも高い側に横切り、次に、前記第1の基
    準電圧(Vr1)をこれよりも高い側からこれよりも低
    い側に横切り、次に、前記第1の基準電圧(Vr1)を
    これよりも低い側からこれよりも高い側に横切り、次
    に、前記インダクタンス手段(2又は2a)の蓄積エネ
    ルギの放出が終了した後に前記第1の基準電圧(Vr
    1)をこれよりも高い側から低い側に横切るような波形
    を有し、 前記第1の回路(71又は71a)は、波形整形回路
    (77)とフリッププフロップ(78)とから成り、 前記波形整形回路(77)は、前記スイッチング素子
    (3)がオン期間(Ton)からオフ期間(Toff)
    へ転換した直後に生じる前記第1の比較器(46)の出
    力(V5)に含まれるくぼみを補償した信号(V7)を
    得るために、前記第1及び第2の比較器(46,47)に
    接続され、 前記フリップフロップ(78)は、前記波形整形回路
    (77)に接続されたクロック端子(T)と前記最小オ
    フ期間パルス形成回路(95)に接続されたデ−タ入力
    端子(D)と、前記第2の比較器(47)にNOT回路
    (80)を介して接続されたプリセット端子(PR-
    と前記初期化信号発生回路(51)に接続されたリセッ
    ト端子(R-)とを有し、前記初期化信号に応答してリ
    セットされ、前記合成信号(V4)が前記第2の基準電
    圧(Vr2)をこれよりも低い側から高い側に横切った
    ことを示す前記第2の比較器(47)の出力に応答して
    プリセットされ、前記波形整形回路(77)の出力パル
    ス(V7)の後縁をクロック信号として前記最小オフ期
    間パルス形成回路(95)の出力状態を読み込むDタイ
    プフリップフロップであることを特徴とする請求項7記
    載のDC‐DCコンバ−タ。
  9. 【請求項9】 前記第1の回路(71)は、更に、第2
    のフリップフロップ(79)を有し、この第2のフリッ
    プフロップ(79)は前記合成信号(V4)が前記第2
    の基準電圧(Vr2)をこれよりも低い側から高い側に
    横切ったことを示す前記第2の比較手段(47)の出力
    に応答してセットされ、前記Dタイプフリップフロップ
    (78)の位相反転出力端子から発生したパルス(V
    8)の前縁によりリセットされ、このリセット時点をオ
    フ終了時点とするものであることを特徴とする請求項8
    記載のDC‐DCコンバ−タ。
  10. 【請求項10】 前記第1の回路(71a)は、第1及
    び第2のフリップフロップ(78,79)から成り、前
    記第1のフリップフロップ(78)は、前記合成信号
    (V4)が前記第1の基準電圧(Vr1)をこれよりも
    高い側から低い側に横切ったことを示す前記第1の比較
    器(46)の出力をクロック信号とするために前記第1
    の比較器(46)に接続されたクロック端子(T)と、
    前記最小オフ期間パルス形成回路(95)に接続された
    デ−タ入力端子(D)とを有するDタイプフリップフロ
    ップであり、前記第2のフリップフロップ(79)は、
    前記合成信号(V4)が前記第2の基準電圧(Vr2)
    をこれよりも低い側から高い側に横切ったことを示す第
    2の比較器(47)の出力をセット入力として受け入れ
    るために前記第2の比較器(47)に接続されたセット
    入力端子(S)と前記第1のフリップフロップ(78)
    の位相反転出力端子から発生したパルスの前縁をリセッ
    ト信号として受け入れるために前記第1のフリップフロ
    ップ(78)の位相反転端子に接続されたリセット入力
    端子(R)とを有するセット優先のRSフリップフロッ
    プであることを特徴とする請求項8記載のDC‐DCコ
    ンバ−タ。
  11. 【請求項11】 前記第2の回路(96)は、2つの入
    力端子を有するNORゲ−ト(96a)であり、このN
    ORゲ−ト(96a)の一方の入力端子は前記最小オフ
    期間パルス形成回路(95)に接続され、前記NORゲ
    −ト(96a)の他方の入力端子は前記第1の回路(7
    1又は71a)に接続され、前記NORゲ−ト(96
    a)の出力がスイッチ制御信号として使用されることを
    特徴とする請求項8又は9又は10記載のDC‐DCコ
    ンバ−タ。
  12. 【請求項12】 前記最小オフ期間パルス形成回路(9
    5)は、 前記最小オフ期間決定用比較器(92)に接続された一
    方の入力端子と前記第1の回路(71又は71a)に接
    続された他方の入力端子とを有するANDゲ−ト(9
    7)と、 前記ANDゲ−ト(97)の出力に応答してセット状態
    となり、前記初期化信号発生回路(51)から発生した
    初期化信号に応答し且つ前記合成信号(V4)が前記第
    1の基準電圧(Vr1)をこれよりも低い側から高い側
    に横切ったことを示す前記第1の比較器(46)の出力
    に応答してリセット状態となるフリップフロップ(10
    0)とから成ることを特徴とする請求項8又は9又は1
    0記載のDC−DCコンバ−タ。
  13. 【請求項13】 前記フライバック電圧発生期間検出手
    段(101)は、前記第1及び第2の回路(71,9
    6)に接続され、前記第2の回路(96)で形成された
    前記スイッチ制御信号(V14)と前記波形整形回路(7
    7)の出力(V7)とに基づいて前記オフ期間(Toff)
    の開始時点から前記インダクタンス手段(2)の蓄積エネ
    ルギの放出終了時点までの第1の期間とこの第1の期間の
    終了時点から前記合成信号が前記第1の期間後に初めて
    前記第1の基準電圧(Vr1)を横切る時点までの第2の期
    間との合計時間(T0)を求めるものである請求項8に記載
    のDC−DCコンバ−タ。
  14. 【請求項14】 前記最小オフ期間用基準電圧源(9
    1)は直流電圧を分圧して基準電圧を得る分圧回路から
    成り、 前記判定手段は、基準電圧切換用Dタイプフリップフロ
    ップ(102)から成り、 前記基準電圧切換用Dタイプフリップフロップ(10
    2)は前記フライバック電圧発生期間検出回路(101
    又は130)に接続されたクロック入力端子(T)と前
    記最小オフ期間パルス形成回路(95)に接続されたデ
    −タ入力端子(D)とを有し、 前記基準電圧切換用スイッチ(103)は前記基準電圧
    切換用Dタイプフリップフロップ(102)の出力に応答し
    て前記分圧回路の分圧比を変えるように前記分圧回路に
    接続されていることを特徴とする請求項13記載のDC
    ‐DCコンバ−タ。
  15. 【請求項15】 更に、前記スイッチング素子(3)に
    流れる電流を検出するための電流検出手段(4)を有
    し、 前記スイッチ制御信号形成手段は、 前記電流検出手段(4)の出力と前記出力電圧検出手段
    (8)の出力との合成信号(V4’)を形成する合成手
    段(12a)と、 第1の基準電圧(Vr1´)を発生する第1の基準電圧源
    (48´)と、 前記インダクタンス手段(2又は2a)の前記蓄積エネ
    ルギの放出が終了する直前の前記スイッチ電圧検出手段
    (11b)の出力電圧値と前記スイッチ電圧検出手段
    (11b)の出力電圧の最低値との間のレベルを有する
    第2の基準電圧(Vr2´)を発生する第2の基準電圧源
    (49´)と、 前記合成手段(12a)と前記第1の基準電圧源(48
    ´)とに接続され、前記合成信号(V4’)と前記第1
    の基準電圧(Vr1´)とを比較する第1の比較器(4
    6)と、 前記スイッチ電圧検出手段(11b)と前記第2の基準
    電圧源(49´)とに接続され、前記スイッチ電圧検出
    手段(11b)の出力と前記第2の基準電圧(Vr2
    ´)とを比較する第2の比較器(47)と、 前記第1及び第2の比較器(46,47)と前記最小オ
    フ期間信号発生回路(73)と前記スイッチング素子
    (3)の制御端子とに接続され、前記スイッチング素子
    (3)を制御するための制御パルスを形成するものであ
    って、前記オン期間(Ton)の終了時点から前記第1
    (T1)又は第2(T2)の最小オフ期間が経過した後に
    おいて、前記スイッチ電圧検出手段(11b)の出力
    (V3)が前記第2の基準電圧(Vr2´)よりも低く
    なったことを示す出力が前記第2の比較器(47)から
    発生した時に前記オン期間(Ton)を開始させる機能
    と、前記オン期間(Ton)の開始後に前記合成信号
    (V4)が前記第1の基準電圧(Vr1’)よりも高く
    なったことを示す出力が前記第1の比較器(46)から
    発生した時に前記オン期間(Ton)を終了させる機能
    とを有して前記制御パルスを形成する制御パルス形成回
    路(50a)とから成ることを特徴とする請求項1記載
    のDC‐DCコンバ−タ。
  16. 【請求項16】 前記スイッチ制御信号形成手段は、前
    記出力電圧検出手段(8)に接続され、前記スイッチン
    グ素子(3)のオン期間(Ton)の開始に同期して、
    前記出力電圧検出手段(8)の出力に対応した傾斜電圧
    を含む前記鋸波電圧(V4a)を発生するオン終了時点
    決定用鋸波発生回路(111)と、 前記スイッチング素子(3)のオン期間(Ton)の終
    了時点を決定するための基準電圧(Vr1a)を発生す
    る第1の基準電圧源(48a)と、 前記インダクタンス手段(2又は2a)の前記蓄積エネ
    ルギの放出が終了する直前の前記スイッチ電圧検出手段
    (11b)の出力電圧値と前記スイッチ電圧検出手段
    (11b)の出力電圧の最低値との間のレベルを有する
    オフ終了時点決定用基準電圧(Vr2’)を発生する第
    2の基準電圧源(49’)と、 前記オン終了時点決定用鋸波発生回路(111)と前記
    第1の基準電圧源(48a)とに接続され、前記鋸波電
    圧(V4a)と前記オン終了時点決定用基準電圧(Vr
    1a)とを比較する第1の比較器(46a)と、 前記スイッチ電圧検出手段(11b)と前記第2の基準
    電圧源(49’)とに接続され、前記スイッチ電圧検出
    手段(11b)の出力と前記オフ終了時点決定用基準電
    圧(Vr2’)とを比較する第2の比較器(47)と、 前記スイッチング素子(3)を制御する制御パルスを形
    成するために前記第1及び第2の比較器(46a,4
    7)と前記最小オフ期間信号発生回路と前記スイッチン
    グ素子(3)の制御端子とに接続され、且つ前記オン期
    間(Ton)の終了時点から前記第1(T1)又は第2
    (T2)の最小オフ期間が経過した後において、前記ス
    イッチ電圧検出信号(V3)が前記オフ終了時点決定用
    基準電圧(Vr2’)よりも低くなったことを示す出力
    が前記第2の比較器(47)から発生した時に、前記オ
    ン期間(Ton)が開始し、前記オン期間(Ton)の
    開始後に前記鋸波電圧(V4a)が前記オン終了時点決
    定用基準電圧(Vr1a)よりも高くなったことを示す
    出力が前記第1の比較器(46a)から発生した時に、
    前記オン期間(Ton)が終了するように前記制御パル
    スを形成する制御パルス形成回路(50a)とから成る
    ことを特徴とする請求項2記載のDC−DCコンバー
    タ。
  17. 【請求項17】 前記インダクタンス手段は、磁性体コ
    ア(20)とこのコア(20)に巻回され且つ相互に電
    磁結合された1次、2次及び3次巻線(21、22、2
    3)とを有するトランス(2)であり、 前記スイッチング素子(3)は前記1次巻線(21)に
    直列に接続され、 前記出力整流平滑回路(6)は前記2次巻線(22)に
    接続され、 前記スイッチ電圧検出手段(11)は前記3次巻線(2
    3)に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
    DC‐DCコンバ−タ。
  18. 【請求項18】 前記スイッチ電圧検出手段(11)は
    前記スイッチング素子(3)に対して並列に接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載のDC‐DCコンバ
    −タ。
  19. 【請求項19】 前記インダクタンス手段は、磁性体コ
    ア(20)とこのコア(20)に巻回され且つ相互に電
    磁結合された1次、2次及び3次巻線(21、22、2
    3)とを有するトランス(2)であり、 前記スイッチング素子(3)は前記1次巻線(21)に
    直列に接続され、 前記出力整流平滑回路(6)は前記2次巻線(22)に
    接続され、 前記出力電圧検出手段は前記3次巻線(23)に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のDC‐DCコ
    ンバ−タ。
  20. 【請求項20】 前記スイッチ電圧検出手段(11)は
    前記3次巻線(23)に並列に接続された第1のダイオ−
    ド(31)と抵抗(33)と遅延用コンデンサ(34)
    との直列回路と、前記遅延用コンデンサ(34)の電圧
    を取り出すように前記遅延用コンデンサ(34)の一端
    に接続された第2のダイオ−ド(32)とから成ること
    を特徴とする請求項17記載のDC‐DCコンバ−タ。
  21. 【請求項21】 前記スイッチ電圧検出手段(11a)
    は前記3次巻線(23)に接続されたダイオ−ド(3
    1)と抵抗(33)とから成る回路である請求項17記
    載のDC‐DCコンバ−タ。
  22. 【請求項22】 前記インダクタンス手段は、前記スイ
    ッチング素子(3)に直列に接続された巻線(21)を
    有するリアクトル(2a)であり、前記出力整流平滑回
    路(6)は前記スイッチング素子(3)に並列に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のDC‐DCコ
    ンバ−タ。
  23. 【請求項23】 更に、前記最小オフ期間よりも長い最
    大オフ期間を決定するための最大オフ期間決定手段(7
    4)を有し、前記スイッチ制御信号形成手段は前記最小
    オフ期間に基づくスイッチ制御信号の作成が不可能な時
    に前記最大オフ期間決定手段(74)で決定された最大
    オフ期間を有するスイッチ制御信号を形成することを特
    徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  24. 【請求項24】 更に、前記スイッチ電圧検出手段(1
    1又は11a又は11b)の出力段に選択的にオン・オ
    フすることができるスイッチ(110)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバー
    タ。
  25. 【請求項25】 前記最小オフ期間信号発生回路(12
    0)は、 前記第1の最小オフ期間(T1)を示す信号を発生する
    第1の最小オフ期間信号発生器(121)と前記第2の
    最小オフ期間(T2)を示す信号を発生する第2の最小
    オフ期間信号発生器(122)と、 前記第1及び第2の最小オフ期間信号発生器(121,
    122)から前記第1の最小オフ期間(T1)を示す信
    号と前記第2の最小オフ期間(T2)を示す信号とを選
    択的に得るためのスイッチ手段(123,124)とか
    ら成ることを特徴とする請求項2記載のDC−DCコン
    バータ。
  26. 【請求項26】 前記フライバック電圧発生期間検出手
    段(130)は、 前記スイッチング素子(3)のオフ期間に前記インダク
    タンス手段(2又は2a)から発生する電圧を方形波に波
    形整形する波形整形回路(131)と、前記波形整形回
    路(131)に接続され、前記波形整形回路(131)
    の出力からフライバック電圧が発生していることを示す
    方形波のみを抽出するフライバック期間抽出回路(13
    2)とから成ることを特徴とする請求項2記載のDC−
    DCコンバータ。
  27. 【請求項27】 前記判定手段は、位相比較器であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のDC−DCコンバータ。
JP2000374276A 1999-12-09 2000-12-08 Dc−dcコンバータ Expired - Fee Related JP3397242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000374276A JP3397242B2 (ja) 1999-12-09 2000-12-08 Dc−dcコンバータ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35006599 1999-12-09
JP11-350065 1999-12-09
JP2000374276A JP3397242B2 (ja) 1999-12-09 2000-12-08 Dc−dcコンバータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001231257A true JP2001231257A (ja) 2001-08-24
JP3397242B2 JP3397242B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=26579107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000374276A Expired - Fee Related JP3397242B2 (ja) 1999-12-09 2000-12-08 Dc−dcコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3397242B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002278099A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Canon Inc 画像形成方法及びプロセスカートリッジ
WO2003050936A1 (fr) * 2001-12-03 2003-06-19 Sanken Electric Co., Ltd. Convertisseur cc-cc
JP2003219639A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Toshiba Corp スイッチング電源装置
JP2004282962A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Smk Corp スイッチング電源回路の定電圧出力制御方法と定電圧出力制御装置
JP2012100451A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Fuji Electric Co Ltd スイッチング電源装置用半導体制御装置及びこれを使用したスイッチング電源装置
JP2012143052A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 制御回路
JP2012244757A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源
JP2015133907A (ja) * 2009-11-25 2015-07-23 ローム株式会社 Dc/dcコンバータ、それを用いた電源装置
JP2018050442A (ja) * 2016-09-16 2018-03-29 ローム株式会社 電源制御装置、および絶縁型スイッチング電源装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002278099A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Canon Inc 画像形成方法及びプロセスカートリッジ
WO2003050936A1 (fr) * 2001-12-03 2003-06-19 Sanken Electric Co., Ltd. Convertisseur cc-cc
CN100423427C (zh) * 2001-12-03 2008-10-01 三垦电气株式会社 Dc-dc变换器
JP2003219639A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Toshiba Corp スイッチング電源装置
JP2004282962A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Smk Corp スイッチング電源回路の定電圧出力制御方法と定電圧出力制御装置
JP2015133907A (ja) * 2009-11-25 2015-07-23 ローム株式会社 Dc/dcコンバータ、それを用いた電源装置
JP2012100451A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Fuji Electric Co Ltd スイッチング電源装置用半導体制御装置及びこれを使用したスイッチング電源装置
JP2012143052A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 制御回路
JP2012244757A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源
JP2018050442A (ja) * 2016-09-16 2018-03-29 ローム株式会社 電源制御装置、および絶縁型スイッチング電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3397242B2 (ja) 2003-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100419393B1 (ko) Dc-dc 컨버터
CN109245569B (zh) 反激式变换器及其控制电路
US11588405B2 (en) Systems and methods for regulating power conversion systems with output detection and synchronized rectifying mechanisms
US11581815B2 (en) Systems and methods for regulating power conversion systems with output detection and synchronized rectifying mechanisms
JP3494223B2 (ja) Dc−dcコンバ−タ
KR100593410B1 (ko) 스위칭 전원장치
US7394670B2 (en) Switching power source
JP3371962B2 (ja) Dc−dcコンバ−タ
US7426120B2 (en) Switching control circuit having a valley voltage detector to achieve soft switching for a resonant power converter
JP4033850B2 (ja) スイッチング電源制御用半導体装置
US9048738B2 (en) Systems and methods for zero voltage switching in power conversion systems
JP2002171760A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2001197740A (ja) スイッチング電源装置
US8115466B2 (en) Converter and driving method thereof
JP7212261B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3397242B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JPH08289543A (ja) スイッチング電源装置
JP2914378B1 (ja) スイッチング電源装置
JP3334754B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2776152B2 (ja) スイッチングレギュレ−タ
CN114079380B (zh) 电源转换装置、控制模块及其操作方法
JP2017192164A (ja) スイッチング電源装置及びその制御方法
JP2002315325A (ja) スイッチング電源装置
JP2002369521A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2003333845A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140214

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees