JP2914378B1 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2914378B1
JP2914378B1 JP20430098A JP20430098A JP2914378B1 JP 2914378 B1 JP2914378 B1 JP 2914378B1 JP 20430098 A JP20430098 A JP 20430098A JP 20430098 A JP20430098 A JP 20430098A JP 2914378 B1 JP2914378 B1 JP 2914378B1
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Abstract

【要約】 【課題】 スイッチング電源装置において、磁歪音のな
い安定した間欠発振動作が得られなかった。 【解決手段】 主トランジスタとトランスの1次巻線と
の直列回路を直流電源に接続する。主トランジスタをP
WMパルスでオン・オフ制御する。出力電圧を検出して
誤差増幅用トランジスタ23で誤差信号を作り、これに
応じた電流を発光ダイオード24に流す。誤差増幅用ト
ランジスタ23に並列にスタンバイ制御用トランジスタ
72を接続する。このスタンバイ制御用トランジスタ7
2をスタンバイ制御パルスでオン・オフ制御する。スタ
ンバイ制御用トランジスタ72のコレクタ・ベース間に
コンデンサ73を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力電圧を帰還制
御によって一定に制御する形式のスイッチング電源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置をコンピユータシ
ステム等の電源回路に使用する場合には、節電のために
スタンバイ(待機)モードを設けることが必要になる。
スタンバイモード時においては、一般にスイッチング損
失を低減させるために間欠動作させる。図1はスタンバ
イモード等の軽負荷時に対処するための従来のスイッチ
ング電源装置を示す。この図1において、例えば整流回
路と平滑回路とから成る直流電源1の一端と他端との間
には出力トランス2のインダクタンスを有する1次巻線
3と主スイッチとしてのFETから成る主トランジスタ
4と電流検出手段としての電流検出抵抗5との直列回路
が接続されている。第1の出力回路を構成するためにト
ランス2の2次巻線6に対して並列に出力整流ダイオー
ド7を介して第1の出力平滑用コンデン8が接続されて
いる。2次巻線6の極性及び整流ダイオード7の極性
は、主トランジスタ4のオフ期間に整流ダイオード7が
導通するように決定されている。平滑用コンデンサ8に
接続された第1の直流出力端子9、10には第1の負荷
11が接続されている。第2の出力回路を構成するため
にトランス2の3次巻線12に対して出力整流ダイオー
ド13を介して第2の出力平滑用コンデンサ14が接続
されている。3次巻線12の極性は、2次巻線6と同様
に主トランジスタ4のオフ期間に整流ダイオード13が
導通するように決定されている。平滑用コンデンサ14
に接続された第2の出力端子15、16間には第2の負
荷17が接続されている。図1のスイッチング電源装置
は、第1の出力端子9、10間の第1の出力電圧を一定
に制御するための電圧制御信号形成回路18を有する。
この電圧制御信号形成回路18は、第1の出力端子9、
10間に接続された電圧検出回路としての電圧検出抵抗
19、20と、基準電圧源を構成するための抵抗21及
びツェナーダイオード22と、誤差信号形成回路即ち誤
差増幅器としてのトランジスタ23とから成る。トラン
ジスタ23のベースは電圧検出抵抗19、20の分圧点
に接続され、エミッタは基準電圧源としてのツェナーダ
イオード22に接続されている。ツェナーダイオード2
2は抵抗21を介して直流出力端子9、10間に接続さ
れている。従って、トランジスタ23のコレクタ電流は
検出電圧と基準電圧との差に対応して変化する。電圧制
御信号形成回路18の出力を光信号に変換するために第
2の出力端子15とトランジスタ23のコレクタとの間
に発光素子として発光ダイオード24が接続されてい
る。
【0003】制御電源を構成するためにトランス2には
4次巻線25が設けられている。この4次巻線25には
整流ダイオード26を介して平滑用コンデンサ27が並
列に接続されている。
【0004】主トランジスタ4をオン・オフ制御するた
めの制御信号形成回路28の正側電源ライン29は制御
電源としてのコンデンサ27の一端に接続されていると
共に起動抵抗30を介して直流電源1の一端に接続さ
れ、グランド側ライン31は直流電源1の他端及びコン
デンサ27の他端に接続されている。制御信号形成回路
28の入力信号ライン32には電流検出信号と定電圧制
御信号との合成信号が入力する。この合成信号を形成す
るために、電流検出抵抗5の一端が抵抗33を介して入
力信号ライン32に接続され、且つコンデンサ27の一
端と入力信号ライン32との間にホトトランジスタ24
が接続されている。ホトトランジスタ34は発光ダイオ
ード24に光結合されている。なお、電流検出抵抗5及
びホトトランジスタ34の上述のような相互接続は、加
算回路を構成されていることになる。制御信号形成回路
28は入力信号ライン32に応答して制御信号を形成
し、出力ライン35によって主トランジスタ4のベース
に制御信号を与える。
【0005】スタンバイ制御回路36は、スタンバイ信
号入力端子37のスタンバイ信号に応答して発光ダイオ
ード24を制御するものであり、第2の出力端子15、
16にライン38、39で接続され、また発光ダイオー
ド24のカソードにライン40で接続されている。
【0006】図2はスイッチ制御信号形成回路28の詳
細とこれに関連する部分を示す。このスイッチ制御信号
形成回路28は、主トランジスタ4をオン・オフ制御す
るためのスイッチ制御パルスを発生するパルス発生器4
1と、駆動回路42と、電流制限抵抗43と、オン時間
幅制御用基準電圧源44と、オン時間幅制御用比較器4
5と、オン時間幅制御用トランジスタ46と、定電圧回
路47とから成る。
【0007】パルス発生器41は、パルス形成用比較器
48と、のこぎり波発生用コンデンサ49と、放電用抵
抗50と、充電制御用トランジスタ51と、ツェナーダ
イオード52と、抵抗53、54、55、56と、ダイ
オード57、58とから成る。のこぎり波発生用コンデ
ンサ49の一端は充電制御用トランジスタ51を介して
正側電源ライン29に接続され、このコンデンサ49の
他端はグランドライン31に接続されている。放電用抵
抗50はコンデンサ49に並列に接続されている。定電
圧源として機能するツェナーダイオード52はトランジ
スタ51のベースとグランドライン31との間に接続さ
れている。トランジスタ51のベースは抵抗53を介し
て定電圧回路47から導出された定電圧ライン59に接
続されている。制御パルス形成用比較器48の一方の入
力端子は抵抗54を介して定電圧ライン59に接続さ
れ、他方の入力端子はのこぎり波発生用コンデンサ49
の一端に接続されている。参照電圧用抵抗55とダイオ
ード57は比較器48の一方の入力端子と出力端子との
間に接続されている。また、帰還用抵抗56とダイオー
ド58とはトランジスタ51のベースと比較器48の出
力端子との間に接続されている。
【0008】駆動回路42はスイッチ制御パルスに応答
して主トランジスタ4を駆動するものであり、入力端子
aと出力端子bと一対の電源端子c、dとを有する。入
力端子aはパルス発生器41の出力ライン即ち比較器4
8の出力ラインに接続され、出力端子bは抵抗43を介
して主トランジスタ4のベース(制御端子)に接続さ
れ、一方の電源端子cは正電源ライン29に接続され、
他方の電源端子dはグランドライン31に接続されてい
る。図4から明らかなように駆動回路42は、NPN型
の第1及び第2のトランジスタ42a、42bとNOT
回路(反転回路)42cとから成る。第1のトランジス
タ42aのコレクタは一方の電源端子cに接続され、エ
ミッタは出力端子bに接続され、ベースは入力端子aに
接続されている。第2のトランジスタ42bのコレクタ
は出力端子bに接続され、エミッタは他方の電源端子d
に接続され、ベースはNOT回路42cを介して入力端
子aに接続されている。従って、第1及び第2のトラン
ジスタ42a、42bは互いに反対に動作する。
【0009】主トランジスタ4のオン幅を決定するため
の比較器45の一方の入力端子は入力信号ライン32に
接続され、他方の入力端子は基準電圧源44に接続され
ている。基準電圧源44はグランドライン31を基準に
して一定のオン幅決定用基準電圧を発生する。オン時間
幅制御スイッチとしてのトランジスタ46はパルス発生
用比較器48の出力端子とグランドライン31との間に
接続され、そのベースは比較器45の出力端子に接続さ
れている。フォトトランジスタ34の出力ラインと抵抗
33の出力ラインは相互に接続されて加算回路が形成さ
れている。従って、入力信号ライン32には、電流検出
抵抗5に基づく電流帰還信号とフォトトランジスタ34
に基づく電圧帰還信号(電圧制御信号)との和が入力す
る。このため、比較器45及びトランジスタ46は電圧
帰還制御と電流帰還制御との両方を実行する。主トラン
ジスタ4のオン期間においてこの電流が時間と共に増大
し、この電流検出電圧が基準電圧Vthに至ると比較器4
5の出力が高レベルになり、トランジスタ46がオンに
なって駆動回路42の入力端子aがグランドに接続さ
れ、主トランジスタ4は強制的にオフ状態に転換する。
【0010】定電圧回路47は電源ライン29とグラン
ドライン31との間に接続され、電源ライン29の電圧
を定電圧化してライン59に出力する周知の回路であ
る。ライン59の電圧はライン29の電圧よりも低い。
なお、図示が省略されているが、比較器45、48の電
源端子は定電圧回路47の出力ライン59に接続されて
いる。
【0011】図3は図1のスタンバイ制御回路36の詳
細とこれに関係する部分を示す。この図3から明らかな
ようにスタンバイ制御回路36は、誤差増幅器即ちオペ
アンプ60と、基準電圧源61と、トランジスタ62
と、抵抗63、64、65と、積分用コンデンサ66と
から成る。オペアンプ60の一方の入力端子は基準電圧
源61に接続され、他方の入力端子は抵抗63を介して
第2の直流出力端子15に接続され、出力端子はライン
40によって発光ダイオード24のカソードに接続され
ている。npn型トランジスタ62のコレクタはオペア
ンプ60の他方の入力端子に接続され、エミッタはグラ
ンドライン39を介して第1及び第2の負荷11、17
のグランド側端子10、16に接続され、ベースはスタ
ンバイ信号入力端子37に接続されている。抵抗64は
第2の直流出力端子15、16間の電圧を分圧してオペ
アンプ60に供給するために抵抗63とグランドライン
39との間に接続されている。従って、スイッチとして
のトランジスタ62は分圧抵抗64に並列に接続されて
いることになる。積分用コンデンサ66は抵抗65を介
してオペアンプ60の負入力端子と出力端子との間に接
続されている。
【0012】
【正常時動作】次に、図1及び図2に示すスイッチング
電源装置の正常時の動作を図5のt0〜t4 期間を参照
して説明する。図5のt0 時点で図2の比較器48の出
力電圧が低レベルから高レベルに転換して制御パルスが
発生し、これに対応するゲート制御信号Vg が主トラン
ジスタ4に図5(D)に示すように印加され、主トラン
ジスタ4がオンになる。これにより、直流電源1と1次
巻線3とトランジスタ4と電流検出用抵抗5とから成る
閉回路に電流I1 が流れる。1次巻線3はインダクタン
スを有するので、電流I1 は傾斜を有して増大し、電流
検出用抵抗5の電圧が電流I1 の波形に対応して変化
し、電流I1 の帰還情報を含む入力電圧Vinも図5
(B)に示すように傾斜を有して増大する。電流I1 に
対応する電圧Vinがt1 時点で基準電圧Vthに達する
と、比較器45の出力が低レベルから高レベルに転換
し、トランジスタ46がオンになり、パルス発生用比較
器48の出力端子がトランジスタ46を介してグランド
に接続され、パルスのオン期間が終了する。パルス発生
用比較器48の出力電圧がt1 時点で低レベルになる
と、ダイオード57がオンになり、比較器48の正入力
端子の電圧V1 が図5(A)に示すように6.5Vから
3.5Vまで低下し、負入力端子の電圧V2 よりも低く
なる。これにより、比較器48の出力電圧の低レベルが
保持される。また、比較器48の出力電圧が低レベルに
なると、ダイオード58がオンになり、トランジスタ5
1のベース電位がこのエミッタ電位よりも低くなり、ト
ランジスタ51のベース・エミッタ間が逆バイアス状態
となり、トランジスタ51がオフになるためコンデンサ
49の充電が停止する。これにより、コンデンサ49の
電荷は抵抗50を介して放出され、この電圧V2 は図5
(A)で破線で示すように一定の傾斜を有して低下す
る。t3 時点でコンデンサ49の電圧即ち比較器48の
負入力端子の電圧V2 が正入力端子の電圧V1 よりも低
くなると、比較器48の出力電圧は再び高レベルに戻
り、次のパルスが発生する。図5(B)のt1 〜t2 期
間における電流I1 に基づく電圧Vinは主トランジスタ
4のストレージ作用に基づく電流によって生じるもので
ある。t2 時点で主トランジスタ4を通る電流I1 が零
になると、主トランジスタ4の一対の主端子間電圧とし
てのドレイン・ソース間電圧Vdsがオン時よりも高くな
る。t2 〜t3 期間では電流I1 が零になるので、オン
時間幅制御用即ち電流帰還制御用比較器45の出力が低
レベルに保持され、オン時間幅制御用トランジスタ46
もオフに保たれる。従って、主トランジスタ4のオフ期
間の決定には比較器45が関与せず、オフ期間(例えば
t1 〜t3)はのこぎり波用コンデンサ49の放電のみ
に依存して決定され、一定になる。t3 時点で比較器4
8の出力電圧が高レベルに戻ると、ダイオード57及び
58はオフになる。これにより、トランジスタ51が再
びオンになり、コンデンサ49が急速に充電され、この
電圧V2 は5Vになる。また、比較器48の正入力端子
の電圧V1 もt3 時点で直ちに6.5Vになる。従っ
て、比較器48の出力電圧は高レベルに保持される。な
お、この出力電圧の高レベルは6.5Vよりも高く設定
されている。
【0013】
【正常負荷時の電圧制御】負荷11の両端電圧が例えば
基準値よりも高くなると、比較器45の正入力端子の入
力電圧Vinが高くなり、主トランジスタ4のオン開始点
から早い時期に基準電圧Vthに達し、比較器45の出力
が高レベルに転換し、トランジスタ46がオンになるこ
とによりPWMパルスのオン期間が終了し、PWMパル
スのオン幅が狭くなる。PWMパルス列のオフ幅は一定
であるので、主トランジスタ4のデューティ比は小さく
なり、出力電圧が基準に戻される。出力電圧が基準値よ
りも低くなった時には上記の高くなった時と逆の動作に
なる。
【0014】
【スタンバイ動作】スタンバイ信号入力端子37は、正
常負荷時に高レベルに保たれ、スタンバイ時(待機時)
に低レベル又はオープン状態になる。従って、正常負荷
時にはトランジスタ62はオンに保たれ、増幅器60の
負入力端子がグランドレベルとなり、この出力電圧が高
レベルになる。この結果、正常時にはスタンバイ制御回
路36は発光ダイオード24による帰還制御に実質的に
関係しない。他方、スタンバイ時には端子37が低レベ
ルになり、トランジスタ62がオフになるので、オペア
ンプ60の負入力端子の電圧は第2の直流出力端子1
5、16間の電圧Vo2に対応した値になる。オペアンプ
60の出力電圧は負入力端子の電圧と正入力端子の基準
電圧の差に対応した値に直ちにならず、この差の値の積
分値となる。従って、スタンバイ状態に転換した直後に
はオペアンプ60の出力電圧は比較的高いので、発光ダ
イオード24の電流If の増加が急激には発生しない。
オペアンプ60の出力は徐々に低下するので、発光ダイ
オード24の電流If が徐々に増大する。発光ダイオー
ド24の電流If が増加すると、出力電圧Vo1が所定値
よりも高くなったことを示すと等価な状態になり、主ト
ランジスタ4のオン時間幅が狭くなる。図6はスタンバ
イ状態の期間中の一部を示し、スタンバイ状態開始時の
動作を示していない。しかし、スタンバイ状態の開始時
においても図6のt1 〜t3 期間と同様な動作が生じ
る。従って、スタンバイ動作開始の動作も図6を参照し
て説明する。スタンバイ状態は実質的に無負荷であるの
で、主トランジスタ4のオン時間幅が狭くなっても、平
滑用コンデンサ8、14で積分された出力電圧Vo1、V
o2の上昇が図6(D)に示すように生じる。しかし、ス
タンバイ状態においては、オペアンプ60の出力が低レ
ベルになるので、電圧制御信号形成回路18のトランジ
スタ23による定電圧制御動作は生じない。オペアンプ
60の出力電圧が積分動作を伴なって徐々に低くなる
と、発光ダイオード24の電流If が徐々に増大し、図
6のt2 〜t4 期間に示すように発光ダイオード24の
電流If が所定レベルIr 以上になると、図2の比較器
45の出力が高レベルに転換し、PWMパルス形成用比
較器48の出力ラインがグランドに接続され、主トラン
ジスタ4が駆動されなくなる。図6のt2 時点からt4
時点まで主トランジスタ4のオン駆動が行われないと、
平滑用コンデンサ8、14の電圧Vo1、Vo2の低下が生
じる。出力電圧Vo1、Vo2の低下がt2 から生じてもオ
ペアンプ60とコンデンサ66の積分回路の出力電圧の
低下が直ちに停止しないで図6のt3 時点まで低下を続
け、発光ダイオード24の電流If の増大がt3 時点ま
で続く。t2 時点から出力電圧Vo2が図6(D)に示す
ように低下すると、少し遅れを有してt3 時点からオペ
アンプ60の出力電圧の上昇が始まり、発光ダイオード
24の電流If はt3 から低下し、t4 時点で主トラン
ジスタ4のオン・オフ停止所定レベルIr を上から下に
向って横切る。これにより、t4 時点で図2の比較器4
5の出力が低レベルに転換し、トランジスタ46がオフ
に転換し、主トランジスタ4のオン・オフ動作が開始す
る。t4 時点以後においてはt0 〜t4 期間と同様な動
作が繰返して生じる。なお、t1 〜t2 期間において発
光ダイオード24の電流If が傾斜を有して増大する
と、図6(A)(B)から明らかなように主トランジス
タ4のオン時間幅は徐々に狭くなり、且つここを流れる
電流I1 の最大振幅値も徐々に小さくなる。主トランジ
スタ4が図6のt2 〜t4 に示す休止期間を有してオン
・オフし、且つt1 〜t2 期間でオン時間幅が徐々に狭
くなることによって間欠発振動作となり、電力損失の低
減が図られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
従来のスタンバイ制御回路36を使用したスイッチング
電源装置において、オペアンプ60及び発光ダイオード
24とフォトトランジスタ34とのフォトカプラーのゲ
インのバラツキがあると、図6における発光ダイオード
24の電流If 即ち帰還電流のバラツキが生じ、t2 〜
t4 の休止期間が短くなり過ぎて消費電力の低減効果を
十分に得ることができないことがある。また、図6
(B)では必ずしも明確でないが、主トランジスタ4の
電流I1 の振幅は図6(C)のt0 〜t2 期間に示す発
光ダイオード24の電流If の変化に応じて変化する。
電流If は変曲点を有するように変化するので、主トラ
ンジスタ4の電流I1 の振幅の変化が急激に生じ、この
ピ−クが大きくなり、トランス2から唸り音が発生する
ことがある。また、電源1のオフ時に、電源1が整流回
路と平滑コンデンサで構成されていると、電源電圧が直
ちに零にはならず徐々に低下する。この様に電源電圧が
低下した場合においても電流I1 のピ−クが大きくな
り、トランス2の唸り音が発生することがある。
【0016】そこで、本発明の目的は、安定したスタン
バイ状態を得ることができるスイッチング電源装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、直流電源の一端と他端
との間に接続されたトランスの1次巻線とスイッチとの
直列回路と、前記1次巻線に電磁結合された2次巻線
と、負荷に直流電圧を供給するために前記2次巻線に接
続された出力整流平滑回路と、前記出力整流平滑回路の
出力電圧を検出する電圧検出回路と、基準電圧を与える
ための基準電圧源と、前記電圧検出回路から得られる検
出電圧と前記基準電圧源の基準電圧との差に対応する誤
差信号を形成する誤差信号形成回路と、正常負荷モード
と正常負荷よりも軽い軽負荷モードとを区別するための
モード信号を受け入れるモード信号入力端子と、前記モ
ード信号が前記軽負荷モードを示している時には、前記
正常負荷モードにおける前記スイッチのオン・オフ周期
の複数倍の時間よりも長い所定の周期で軽負荷制御パル
スを繰返して発生し、前記モード信号が前記正常負荷モ
ードを示している時には前記軽負荷制御パルスを発生し
ない軽負荷制御パルス発生器と、前記誤差信号形成回路
の出力と前記軽負荷制御パルス発生器の出力との合成信
号を形成する合成手段と、前記スイッチをオン・オフ制
御するための制御信号を形成するものであって、前記出
力整流平滑回路の出力電圧を所定値に保つように前記合
成信号に応答して前記スイッチのオン時間幅を制御する
ように形成されたスイッチ制御信号形成回路とを備えた
スイッチング電源装置に係わるものである。なお、請求
項2に示すように軽負荷制御パルスとしての方形波パル
スを傾斜を有する波形(例えば、三角波又は正弦波)に
変換する回路を設けることが望ましい。また、請求項3
に示すように合成手段を発光ダイオードを使用して構成
することが望ましい。また、請求項4に示すようにスイ
ッチ制御信号形成回路は電流検出手段を有する電流帰還
型であることが望ましい。また、請求項5に示すように
第1及び第2の出力整流平滑回路を設けることができ
る。また、請求項6に示すように、請求項5の発明にお
いても請求項2と同様に波形変換回路を設けることが望
ましい。また、請求項7に示すように、請求項5の発明
においても合成手段を発光ダイオードを含む回路にする
ことが望ましい。また、請求項8に示すように、昇圧型
スイッチング電源装置に構成することができる。更に、
降圧型又はフォワ−ド型等のスイッチング電源装置にも
本発明を適用することができる。
【0018】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、軽負荷制御パ
ルス発生器を設け、軽負荷モード時には所定の周期で軽
負荷制御パルスを発生させ、軽負荷制御パルスと誤差信
号との合成でスイッチのオン・オフ制御信号を形成する
ので、回路定数のバラツキ、電源電圧の変動等に拘ら
ず、スイッチのオン・オフ動作の中断期間を安定的に得
ることができ、軽負荷時(例えばスタンバイ時)の消費
電力の低減効果を確実に得ることができる。また、請求
項2、6の発明によれば、軽負荷制御パルスによる制御
が傾斜を有して徐々に行われるので、トランスの励磁の
急激な変化が発生せず、トランスの唸り音を抑制するこ
とができる。また、請求項3、7の発明によれば、誤差
信号と軽負荷制御パルス又はこれに対応する信号との合
成を容易に達成することができる。また、請求項5の発
明によれば、軽負荷モードに駆動する負荷と正常負荷時
に駆動する負荷とを容易に区別することができる。
【0019】
【実施形態及び実施例】次に、図面を参照して本発明の
実施例及び実施形態を説明する。但し、図7〜図11に
おいて、図1〜図6と実質的に同一の部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。また、本実施例の説明
に図2も参照する。
【0020】
【第1の実施例】図7は本発明の実施例に従うスイッチ
ング電源装置を示す。図7のスイッチング電源装置は、
スタンバイ制御回路36aを除いて図1のスイッチング
電源装置と同一に構成されている。図7のスタンバイ制
御回路36aは、図8から明らかなようにスタンバイ制
御パルス発生器70と波形変換回路71とから成る。
【0021】スタンバイ制御パルス発生器70は、軽負
荷制御パルス発生器として機能するものであって、スタ
ンバイ信号入力端子37のスタンバイ信号(軽負荷モー
ド信号)に応答して図9(D)に示す方形波パルスから
成るスタンバイ制御パルス(軽負荷制御パルス)を所定
の周期で繰返して発生するものである。スタンバイ制御
パルスの繰返し周波数は700〜1000Hz程度であ
る。主トランジスタ4の正常負荷時のオン・オフ繰返し
周波数は約50〜60kHz であるので、スタンバイ制御
パルスの周波数は主トランジスタ4のオン・オフ繰返し
周波数よりも大幅に低い。図7及び図8のスタンバイ信
号入力端子37は、図1及び図2のそれと同様に、正常
負荷モード時に高レベル、スタンバイモード(軽負荷モ
ード)時に低レベル又はオープンになる。スタンバイ制
御パルス発生器70はスタンバイモードを示す低レベル
入力に応答して図9(D)のスタンバイ制御パルスを発
生し、正常負荷モードを示す高レベルに応答して低レベ
ル(0V)出力を発生する。勿論入力端子37に正常負
荷モード時に低レベル信号を入力させ、スタンバイモー
ド時に高レベル信号を入力させるように変形することが
できる。
【0022】波形変換回路71は、npn型トランジス
タ72と、コンデンサ73と、2つの抵抗74、75と
から成る。トランジスタ72のベースは抵抗74を介し
てスタンバイ制御パルス発生器70の出力端子に接続さ
れ、コレクタは抵抗75を介して発光ダイオード24の
カソードに接続され、エミッタはグランドライン39に
接続されている。従って、スタンバイ制御用トランジス
タ72は誤差増幅用トランジスタ23に並列に接続され
ていることになる。積分作用又は平滑作用を有するコン
デンサ73はトランジスタ72のコレクタ・ベース間に
接続されている。誤差信号形成回路即ち誤差増幅器とし
てのトランジスタ23の誤差信号出力ライン即ちコレク
タとスタンバイ制御回路36aの出力ライン40とは相
互に接続され且つ共通の発光ダイオード24のカソード
に接続されている。誤差信号出力ラインとスタンバイ制
御信号出力ライン40と発光ダイオード24とによって
誤差信号とスタンバイ制御信号との合成回路が形成され
ていることになり、発光ダイオード24からは上記合成
回路の合成信号に対応した光出力が得られる。この光出
力はフォトトランジスタ34で電気信号に変換され、フ
ォトトランジスタ34の出力ラインと電流検出抵抗5の
出力ラインとの結合による加算回路において定電圧制御
信号(電圧帰還信号)と電流検出信号(電流帰還信号)
との加算が実行され、図2の比較器45の入力となる。
【0023】正常負荷モード時即ちスタンバイ(待機)
時でない時には、図8のスタンバイ制御パルス発生器7
0の出力が低レベル(零ボルト)になり、トランジスタ
72がオフに保たれ、ライン40に電流が流れない。従
って、スタンバイ制御回路36aに無関係に定電圧制御
が実行される。
【0024】スタンバイ時においては、スタンバイ制御
パルス発生器70から図9(D)のスタンバイ制御パル
スが発生し、これがトランジスタ72のベースに印加さ
れる。トランジスタ72のコレクタ・ベ−ス間に積分用
コンデンサ73が接続されているので、例えば、図9の
t1 時点でスタンバイ制御パルスが低レベルから高レベ
ルに転換してもトランジスタ72のコレクタ電流I72
は、図9(B)に示すように急激には増大しないで徐々
に大きくなる。この実施例ではトランジスタ72のコレ
クタ電流I72の最大レベルは主トランジスタ4をオフに
する基準値Ir よりも低い。誤差増幅器としてのトラン
ジスタ23のコレクタ電流I23は部分的に見ると図9に
示すように平坦に保たれている。発光ダイオード24の
電流If は図9(C)に示すように図9(A)(B)の
電流I23とI72の合成になり、主トランジスタ4をオフ
にする基準レベルIr をt2 〜t4 期間で横切る。この
t2〜t4 期間には発光ダイオード24の電流If が大
きくなり、図2のフォトトランジスタ34のインピーダ
ンスが低くなり、比較器45の入力電圧Vinが基準電圧
Vthを横切るのでトランジスタ46がオンになり、主ト
ランジスタ4の比較器48の出力パルスの主トランジス
タ4への伝送が遮断され、図9に示すようにt2 〜t4
期間では主トランジスタ4の電流I1 は実質的に零にな
る。この結果、主トランジスタ4が700〜1000Hz
程度の低い周波数で間欠的に駆動される。なお、図9
(E)のt0 〜t2 期間、t4 〜t6 期間には主トラン
ジスタ4が50〜60kHz 程度の高い繰返し周波数でオ
ン・オフしている。
【0025】スタンバイ時において、主トランジスタ4
がt2 〜t4 のような休止期間を有してオン・オフし、
且つ図9(E)及び図10(B)に示すように電流I1
の振幅が制限されると、間欠発振動作となり、電力損失
の低減が図られる。
【0026】本実施例では、スタンバイ制御パルス発生
器70の出力パルスによって強制的に主トランジスタ4
が間欠駆動(断続駆動)されるので、電圧帰還制御回路
のゲインのバラツキ又は入力電圧の変動が生じても、安
定的に主トランジスタ4を間欠動作即ちスタンバイ動作
させることができる。また、図9(E)及び図10
(B)に示すように主トランジスタ4の電流I1の振幅
及びオン時間幅が徐々に増大し、徐々に減少するので、
トランス2の磁束の急激な変化が発生しなくなり、トラ
ンス2の唸り音を抑制することができる。また、電源切
断時においては、スタンバイ用の電圧帰還信号発生する
ためのパルス発生器が停止することにより、動作モ−ド
は連続発振モ−ドとなり、スイッチングパルスの幅を大
きくすることを抑制するために、トランス2から唸り音
が発生しない。
【0027】
【第2の実施例】次に、図11に示す第2の実施例のス
イッチング電源装置を説明する。但し、図11におい
て、図7と実質的に同一の部分には同一の符号を付して
その説明を省略する。図11のスイッチング電源装置は
昇圧型スイッチング電源装置であって。主トランジスタ
4と電流検出抵抗5の直列回路に対して並列にダイオー
ド6とコンデンサ7の出力整流平滑回路が接続されてい
る。昇圧用リアクトル3aは電源1と主トランジスタ4
の間に接続されている。制御回路の電源を構成するため
にリアクトル3aに巻線25が電磁結合されている。第
2の実施例は昇圧型に構成した点を除いては、第1の実
施例と同一であるので、第1の実施例と同一の作用効果
を得ることができる。
【0028】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 第2の出力電圧Vo2を得る回路を省いた発光ダ
イオード24を第1の出力端子9に接続することができ
る。 (2) 主トランジスタ4をオン・オフ制御するための
スイッチ制御信号形成回路の構成を種々に変形できる。
例えば、コンデンサ49の充電又は放電の制御によって
もPWMパルスの幅制御又はPWMパルスの間欠的発生
を行うことができる。 (3)主トランジスタ4をバイポーラトランジスタに置
き換えることができる。 (4) 発光ダイオード24とホトトランジスタ34と
の光結合回路を省いて電気的に結合する回路構成とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスイッチング電源装置を示す回路図であ
る。
【図2】図1のスイッチ制御信号形成回路とこの近傍部
分を示す回路図である。
【図3】図1のスタンバイ制御回路とこの近傍を詳しく
示す回路図である。
【図4】図2の駆動回路を詳しく示す回路図である。
【図5】図2の各部の状態を示す波形図である。
【図6】図2及び図3の各部の状態を示す波形図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施例のスイッチング電源装置
を示す回路図である。
【図8】図7のスタンバイ制御回路とこの近傍を詳しく
示す回路図である。
【図9】図7及び図8の各部の状態を示す波形図であ
る。
【図10】図7及び素8の各部の状態を詳しく示す波形
図である。
【図11】第2の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【符号の説明】
3 1次巻線 4 トランジスタ 36a スタンバイ制御回路 70 スタンバイ制御パルス発生器 72 トランジスタ 73 積分用コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 3/00 - 3/44

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の一端と他端との間に接続され
    たトランスの1次巻線とスイッチとの直列回路と、 前記1次巻線に電磁結合された2次巻線と、 負荷に直流電圧を供給するために前記2次巻線に接続さ
    れた出力整流平滑回路と、 前記出力平滑整流回路の出力電圧を検出する電圧検出回
    路と、 基準電圧を与えるための基準電圧源と、 前記電圧検出回路から得られる検出電圧と前記基準電圧
    源の基準電圧との差に対応する誤差信号を形成する誤差
    信号形成回路と、 正常負荷モードと正常負荷よりも軽い軽負荷モードとを
    区別するためのモード信号を受け入れるモード信号入力
    端子と、 前記モード信号が前記軽負荷モードを示している時に
    は、前記正常負荷モードにおける前記スイッチのオン・
    オフ周期の複数倍の時間よりも長い所定の周期で軽負荷
    制御パルスを繰返して発生し、前記モード信号が前記正
    常負荷モードを示している時には前記軽負荷制御パルス
    を発生しない軽負荷制御パルス発生器と、 前記誤差信号形成回路の出力と前記軽負荷制御パルス発
    生器の出力との合成信号を形成する合成手段と、 前記スイッチをオン・オフ制御するための制御信号を形
    成するものであって、前記出力整流平滑回路の出力電圧
    を所定値に保つように前記合成信号に応答して前記スイ
    ッチのオン時間幅を制御するように形成されたスイッチ
    制御信号形成回路とを備えたスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記軽負荷制御パルス発生器は方形波パ
    ルスを発生するものであり、更に、前記軽負荷制御パル
    ス発生器と前記合成手段との間に方形波パルスを傾斜を
    有する波形に変換する波形変換回路が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記合成手段は、その一端が直流電源に
    接続され、その他端が前記誤差信号形成回路の出力端子
    及び前記軽負荷制御パルス発生器の出力端子に結合され
    ている発光ダイオードと、 前記発光ダイオードに光結合されたフォトトランジスタ
    とから成ることを特徴とする請求項1記載のスイッチン
    グ電源装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ制御信号形成回路は、 前記出力巻線及び前記スイッチを通って流れる電流を検
    出するための電流検出手段と、 前記合成信号に前記電流検出手段の出力を加算する加算
    手段と、 前記スイッチをオン・オフ制御するためのスイッチ制御
    パルスを発生するパルス発生器と、 パルス幅決定用基準電圧源と、 前記加算手段から得られた加算信号と前記パルス幅決定
    用基準電圧源の基準電圧とを比較し、前記加算信号が前
    記パルス幅決定用基準電圧よりも高くなった時に前記ス
    イッチ制御パルスによる前記スイッチの制御を中断する
    ように形成されたオン時間幅制御回路とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3記載のスイッチン
    グ電源装置。
  5. 【請求項5】 直流電源の一端と他端との間に接続され
    たインダクタンスを有するトランスの1次巻線とスイッ
    チとの直列回路と、 前記1次巻線に電磁結合された2次及び3次巻線と、 第1の負荷に電力を供給するために前記2次巻線に接続
    された第1の出力整流平滑回路と、 前記第1の負荷よりも消費電力の小さい第2の負荷に電
    力を供給するために前記3次巻線に接続された第2の出
    力整流平滑回路と、 前記第1及び第2の出力整流平滑回路のグランド側端子
    を相互に接続する手段と、 前記第1の出力整流平滑回路の出力電圧を検出する電圧
    検出回路と、 基準電圧を与えるための基準電圧源と、 前記電圧検出回路から得られる検出電圧と前記基準電圧
    源の基準電圧との差に対応する誤差信号を形成する誤差
    信号形成回路と、 正常負荷モードと正常負荷よりも軽い軽負荷モードとを
    区別するためのモード信号を受け入れるモード信号入力
    端子と、 前記モード信号が前記軽負荷モードを示している時に
    は、前記正常負荷モードにおける前記スイッチのオン・
    オフ周期の複数倍の時間よりも長い所定の周期で軽負荷
    制御パルスを繰返して発生し、前記モード信号が前記正
    常負荷モードを示している時には前記軽負荷制御パルス
    を発生しない軽負荷制御パルス発生器と、 前記誤差信号形成回路の出力と前記軽負荷制御パルス発
    生器の出力との合成信号を形成する合成手段と、 前記1次巻線及び前記スイッチを通って流れる電流を検
    出するための電流検出手段と、 前記合成信号に前記電流検出手段の出力を加算する加算
    手段と、 前記スイッチをオン・オフ制御するためのスイッチ制御
    パルスを発生するパルス発生器と、 パルス幅決定用基準電圧源と、 前記加算手段から得られた加算信号と前記加算信号が前
    記パルス幅決定用基準電圧よりも高くなった時に前記ス
    イッチ制御パルスによる前記スイッチの制御を中断する
    ように形成されたオン時間幅制御回路とを備えているこ
    とを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記軽負荷制御パルス発生器は方形波パ
    ルスを発生するものであり、更に、前記軽負荷制御パル
    ス発生器と前記合成手段との間に方形波パルスを傾斜を
    有する波形に変換する波形変換回路が設けられているこ
    とを特徴とする請求項5記載のスイッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 前記合成手段は、その一端が前記第1又
    は第2の出力整流平滑回路の出力端子に接続され、その
    他端が前記誤差信号形成回路の出力端子及び前記軽負荷
    制御パルス発生器の出力端子に結合されている発光ダイ
    オードと、 前記発光ダイオードに光結合されたフォトトランジスタ
    とから成ることを特徴とする請求項5又は6記載のスイ
    ッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 直流電源の一端と他端との間にリアクト
    ルを介して接続されたスイッチと、 負荷に直流電圧を供給するために前記スイッチに並列に
    接続された出力整流平滑回路と、 前記出力整流平滑回路の出力電圧を検出する電圧検出回
    路と、 基準電圧を与えるための基準電圧源と、 前記電圧検出回路から得られる検出電圧と前記基準電圧
    源の基準電圧との差に対応する誤差信号を形成する誤差
    信号形成回路と、 正常負荷モードと正常負荷よりも軽い軽負荷モードとを
    区別するためのモード信号を受け入れるモード信号入力
    端子と、 前記モード信号が前記軽負荷モードを示している時に
    は、前記正常負荷モードにおける前記スイッチのオン・
    オフ周期の複数倍の時間よりも長い所定の周期で軽負荷
    制御パルスを繰返して発生し、前記モード信号が前記正
    常負荷モードを示している時には前記軽負荷制御パルス
    を発生しない軽負荷制御パルス発生器と、 前記誤差信号形成回路の出力と前記軽負荷制御パルス発
    生器の出力との合成信号を形成する合成手段と、 前記スイッチをオン・オフ制御するための制御信号を形
    成するものであって、前記出力整流平滑回路の出力電圧
    を所定値に保つように前記合成信号に応答して前記スイ
    ッチのオン時間幅を制御するように形成されたスイッチ
    制御信号形成回路とを備えたスイッチング電源装置。
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