JP2001230411A - 隆起型ストラップ構造mosトランジスタの製造方法 - Google Patents

隆起型ストラップ構造mosトランジスタの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSトランジスタのソース・ドレインに関
する寄生容量と寄生抵抗とを低減する。 【解決手段】 隆起型ストラップ構造を有するMOSト
ランジスタにおいて、ソース領域(92)及びドレイン
領域(91)がトランジスタ基板(51)からは実質的
に絶縁されており、ストラップ(94、95)を接続す
ることによってトランジスタ基板(51)へ接続されて
いる。ゲート酸化物層(67)及びゲート電極(93)
が2つのストラップ間の基板(51)上に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS半導体素子
の製造プロセスに関する。特に、本発明は高速高密度M
OSトランジスタにおいて寄生抵抗及び容量を低減する
ことに関する。
【0002】
【従来の技術】非常に浅い接合を有するトランジスタの
製造に関連する重大な問題は、寄生抵抗及び容量の存在
である。図1では、このような固有の寄生素子を示す図
を示す。記号Rd及びRsは、ドレイン及びソース領域の
寄生抵抗をそれぞれ示し、Rd及びRsのそれぞれが低濃
度ドープ領域RL及び高濃度ドープ領域RHからの抵抗成
分からなる。低濃度ドープ領域の抵抗は大きくは低減さ
れない。なぜなら、その抵抗が高い降伏電圧を設定する
ように勾配として用いられるからである。
【0003】ソース及びドレイン領域のそれぞれに関連
する寄生容量も存在する。この容量は、ドープ領域と基
板との間の接合の表面積に比例する。ドレインの寄生容
量をCdで示し、ソースの寄生容量をCsで示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】寄生抵抗及び容量の存
在によって起こる不利な現象は、それらが組合わさって
時定数τを形成することである。この時定数τはτ=C
s,d(Rd+Rs)として定義され、トランジスタの動作
速度を大きく妨げる。従って、寄生抵抗及び寄生容量の
両方を最小として、トランジスタの動作周波数を増大さ
せることが望ましい。
【0005】時定数τによって引き起こされる問題は、
構成部品サイズをさらに縮小しようとする産業上の傾向
によってさらに深刻となる。なぜなら、構成部品の幅及
び奥行きを縮小することによって、その中のドープ領域
の寄生抵抗が増加するからである。
【0006】従って、MOSトランジスタにおける寄生
抵抗を最小とすることが本発明の目的である。
【0007】本発明の他の目的はMOSトランジスタに
おける寄生容量を最小とすることである。
【0008】本発明のさらに他の目的はメタライゼーシ
ョン問題を十分克服するようなサイズを有するドープさ
れたソース及びドレイン領域を提供するMOSトランジ
スタにおいて寄生抵抗及び寄生容量を最小とすることで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の隆起型ストラッ
プ構造MOSトランジスタの製造方法は、半導体基板上
に、相互に分離された第1、第2及び第3の酸化物層セ
グメントを形成する工程と、該第2の酸化物層セグメン
ト上にゲート電極を形成する工程と、前記第1の酸化物
層セグメント及び第3の酸化物層セグメント上に、ソー
ス領域及びドレイン領域の一部となる半導体材料をそれ
ぞれ形成する工程と、上記各工程が終了した後に、全面
にわたって酸化物層を形成し、前記ソース領域の一部、
前記ドレイン領域の一部、及び、前記ゲート電極のそれ
ぞれの表面が露出するように、前記酸化物層の一部をそ
れぞれ除去する工程と、前記ソース領域の一部と前記ゲ
ート電極との間の前記酸化物層の一部、及び、前記ドレ
イン領域の一部と前記ゲート電極との間の前記酸化物層
の一部を、それぞれ、前記半導体基板表面が露出するよ
うに除去する工程と、露出された前記半導体基板の表面
から半導体を選択成長させるとともに、前記ソース領域
の一部及び前記ドレイン領域の一部から半導体を選択成
長させることによって、前記ソース領域及びドレイン領
域を形成する工程と、を包含することを特徴とし、その
ことにより上記目的が達成される。
【0010】上記目的及びそれに関連する目的は、本明
細書に開示されるトランジスタ及びその製造方法を用い
ることによって達成されることができる。本発明による
トランジスタ及びその製造方法は、導電チャネル領域へ
ストラップされた隆起型ソース及びドレイン領域を有し
ており、それによって多くの所望の特徴を有するトラン
ジスタが製造される。
【0011】ストラップ構造のソース及びドレイン構成
によってソース及びドレイン接合深さが改善され、それ
によって、望ましくない短チャネル効果に対する良好な
保護が提供される。
【0012】加えて、断面積の小さいストラップ形状を
用いることによって、ソース及びドレイン接合領域も小
さくなる。接合容量が接合面積に比例するので、接合面
積を最小とすることによって接合容量も低減される。
【0013】さらに、ソース及びドレイン領域がフィー
ルド酸化物層上に主に形成されているので、ソース及び
ドレイン領域上への金属配線の形成が、ソース及びドレ
イン領域を介して基板への金属浸透を行うことなく行わ
れることができる。
【0014】本発明はNMOS素子及びPMOS素子の
いずれにおいても実現可能である。隆起型ストラップ構
造MOSトランジスタの実現は、以下の詳細な説明及び
添付の図面を考察することによってさらによく理解され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、従来の技術に関連する
課題を解決する隆起型ストラップ構造MOSトランジス
タを提供するものである。そのような隆起型ストラップ
構造MOSトランジスタがどのように実現されるかをよ
り良く理解することを容易にするために、以下の説明に
おいては、完成されたトランジスタ100を先ず説明
し、続いてそのトランジスタを製造するために用いられ
たプロセスを説明する。
【0016】図12では、完成された隆起型ストラップ
構造MOSトランジスタ100を示す。トランジスタ
は、半導体材料からなる基板51上に形成される。基板
51の半導体材料は通常はシリコン結晶であり、トラン
ジスタ100が将来nチャネル(NMOS)素子として
用いられるか或いはpチャネル(PMOS)素子として
用いられるかに応じて電子ドナー又はアクセプタ不純物
で低濃度にドープされている。電子ドナー不純物はPM
OS素子における基板ドープのために用いられ、電子ア
クセプタ不純物はNMOS素子において用いられる。酸
化物層領域66及び68によってドレイン91及びソー
ス92がそれぞれ基板51から分離されている。ドレイ
ン91及びソース92の名称指定は任意であり、それら
の名称指定は逆にすることもできる。
【0017】ストラップ94がドレイン領域91の一部
として形成され、ドレイン領域の主要部分を基板に物理
的に結合するように働く。同様のストラップ95が設け
られて、ソース領域の主要部分を基板に物理的に結合す
る。ドレイン及びソースストラップ94、95のいずれ
も小さな断面積を有する。これによって、接合部での寄
生容量が最小とされる。ストラップはまた、接合特性を
劣化させる配線から接合への金属拡散を防止するために
十分な長さで形成される。
【0018】半導体物理学の観点からドレイン及びソー
ス領域を通常特徴付ける公知の電気特性が、領域94及
び95においてそれぞれ主として実現される。このよう
にして、領域94及び95に対しては、その構成によっ
て「ストラップ」という用語が用いられるが、ドレイン
及びソース領域の本質的な電気特性がその領域において
実現されている。ある程度は、ドレイン領域91及びソ
ース領域92の残りの主要部分は配線として働く。
【0019】低濃度ドープ領域82及び85はストラッ
プ94及び95にそれぞれ隣接して形成されることがで
き、必要に応じて降伏電圧(耐圧)を増加させる。ゲー
ト領域93はゲート酸化物層67によって基板51から
分離されている。ドレイン91及びソース92は金属配
線96及び97にそれぞれ接続されており、金属配線9
6及び97は、酸化物層サイドウォール80及び81
(図9)に接触して形成される酸化物層79などの絶縁
体によって分離されている。ゲート93も同様に金属配
線98に接続されており、ドレイン、ソース及びゲート
それぞれの金属配線96〜98はコンタクトパッド99
a〜99cにそれぞれ接続されている。
【0020】所定の電圧がゲート93に印加される場合
に、ゲート電圧が閾値電圧を越えると基板51中で反転
が発生する。この反転によってドレインストラップ94
とソースストラップ95との間に導電チャネル50が形
成される。
【0021】トランジスタ100の他の利点は、ドレイ
ン領域91及びソース領域92が金属配線に対する位置
合わせ許容度が改善される程度に十分大きいという利点
を含む。ドレイン領域91及びソース領域92をポリシ
リコンによって形成することによって、金属配線96及
び97でのコンタクト抵抗がそれぞれ低減される。さら
に、ドレイン91及びソース92はフィールド酸化物層
領域66及び68上にそれぞれ生成され、酸化物層によ
って設けられる分離が接合スパイク及び短絡などの従来
のトランジスタに関連するメタライゼーション問題を引
き起こさずに金属配線の接続を可能にする。
【0022】トランジスタ100の全体構造及びいくつ
かの利点を説明したので、次にトランジスタの製造方法
を図2〜図11を参照して説明する。
【0023】図2では、隆起型活性領域を有するシリコ
ン基板51が示される。基板は単結晶シリコンからな
り、所望の背景極性のドーパント不純物で低濃度にドー
プされていることが好ましい。活性領域は当該技術分野
において公知のプロセスによって互いに分離されてい
る。例えば、基板51の活性領域は、トレンチ分離技術
を用いて隆起され、両側で酸化物層に接している。
【0024】活性領域のそれぞれに対する閾値電圧調整
が行われる。その結果、活性領域はnチャネル又はpチ
ャネルの素子を含むことができる。これらの素子は所望
のアプリケーションに応じてエンハンスメントモード又
はデプリーションモードで動作することができる。これ
らの場合のそれぞれの閾値電圧調整は当該技術分野では
公知である。
【0025】ゲート酸化物層の層52が基板51上に成
長又は堆積される。この層の厚さは所望のアプリケーシ
ョンに応じて変化するが、好ましい実施例での厚さは約
40〜200オングストロームである。
【0026】次の工程では、図3に示すように、多結晶
シリコン(以下「ポリシリコン」とする)などの半導体
材料の層53がゲート酸化物層52上に堆積される。好
ましい実施例において、このポリシリコン層の厚さは2
00〜300nmである。次に、ポリシリコン層をドナ
ー又はアクセプタ不純物で高濃度にドープして、ゲート
電極55(図5)の導電型及びドープ濃度を設定する。
導電型に関する選択は、Nチャネル素子又はPチャネル
素子のいずれが製造されるべきであるか、及び動作がエ
ンハンスメントモードであるかデプリーションモードで
あるかにある程度は依存している。関連する考察は当該
技術分野においては公知である。好ましい実施例では、
電子ドナー不純物をゲートにドープする。
【0027】図4では、拡張されたゲート領域(55)
を規定するためにフォトレジストの層54がドープされ
たポリシリコン53上に形成される。レジスト54の長
さは、Lをチャネル長とし、dを位置合わせ許容度とす
ると、およそL+2dである。次の工程において、図5
に示すように、ポリシリコン53のプラズマエッチが行
われて、拡張されたゲートレジスト54によって覆われ
たポリシリコン53の一部(55)を除くポリシリコン
53の全てが酸化物層52に達するまで取り除かれる。
【0028】フォトレジスト54が除去されて他のポリ
シリコンの層59が図5の酸化物層52及びゲート(5
5)の上に形成される。好ましい実施例において、50
〜100nmのポリシリコン層を堆積して層59を形成
する。次に図6に示すようにフォトレジスト60〜62
がポリシリコン層56上に形成されて、ゲート、ドレイ
ン及びソース領域をそれぞれ規定する。次にプラズマエ
ッチが開始されて、図6に点線で示されるようにポリシ
リコン層59の一部及び酸化物層52の一部が除去され
る。このプラズマエッチの結果が図7に示される。
【0029】図7では、ドレイン領域70の一部及びソ
ース領域71の一部が生成され、ゲート72の実質的な
部分も生成される。図6のプラズマエッチによって酸化
物層の一部も除去されて、2カ所の間隙74〜75によ
って分離されたドレイン、ゲート及びソース酸化物層セ
グメント66〜68をそれぞれ規定する。このエッチの
間に基板51の小部分が間隙74及び75の箇所で除去
され得ることも考えられる。そのようなオーバーエッチ
は素子性能に影響を与えない。次の工程では、点線78
によって示される酸化層が図7の素子全体上に形成され
る。この酸化層は成長又は堆積のいずれかによって形成
されることができるが、好ましい実施例においては熱酸
化を行って約10〜15nmの厚さまで成長させる。
【0030】図8では、新しい酸化物層78を酸化物層
セグメント66〜68と共に形成して酸化物層78の完
全体を形成する。この酸化物層78内に、ドレイン、ソ
ース及びゲート70〜72の一部がそれぞれ配置され
る。
【0031】図9では、次に、異方性プラズマエッチが
行われて酸化物層78の水平表面上の部分が除去され
る。異方性プラズマエッチは当該技術分野では公知であ
り、特に、酸化物層などの材料に対して、垂直表面上に
形成された酸化物層を残したままで水平表面から酸化物
層を除去することができることは公知である。異方性エ
ッチの特別な利点は位置合わせ許容度を提供することで
ある。図9では、異方性プラズマエッチが同様に用いら
れて、ゲートサイドウォール80及び81を生成する。
このゲートサイドウォール80及び81は、後の工程で
形成されるドレイン及びソース領域からゲート72を分
離する。異方性エッチは同様にストラップ型絶縁体83
及び84を形成する。ストラップ型絶縁体83及び84
は後述されるストラップ94及び95を規定する際に有
用であるが、本発明の適切な機能には必要ではなく、む
しろ異方性プラズマエッチの許容できる副産物として形
成される。ドレイン間隙76及びソース間隙77も同様
に異方性プラズマエッチによって形成される。ドレイン
間隙76及びソース間隙77の重要な局面は、それらが
将来埋め込まれてそれぞれドレインストラップ94及び
ソースストラップ95を形成する体積を構成すること、
及びその間の距離がチャネル長を規定することである。
【0032】次の工程では、図10において、ドレイン
及びソースストラップ層86及び87が半導体材料から
形成される。形成プロセスは、シリコン又はポリシリコ
ンの選択成長又はポリシリコンの堆積を包含することが
できる。選択エピタキシャルシリコンが用いられる場合
には、単結晶シリコンが間隙76及び77の箇所で基板
51上に成長され、ポリシリコン89がポリシリコンゲ
ート72上並びに部分ドレイン領域70及び部分ソース
領域71上に堆積して、ドレイン70及びソース71を
それぞれ間隙76及び77を介して基板51へストラッ
プする。図10に示すように、エピタキシャルシリコン
及びポリシリコンの横方向の成長は領域76及び77を
覆っている。同様の特性の基板上へのシリコンの選択的
エピタキシャル成長は当該技術分野では公知である。そ
のような構造は、特にトランジスタの降伏電圧を高める
エピタキシャル成長シリコンを低濃度にドープすること
によって、より高い電圧印加に対して特に適切であり得
る。
【0033】選択ポリシリコン成長が用いられる場合、
ポリシリコンが間隙76及び77の箇所で露出シリコン
基板51上及びポリシリコンドレイン70、ソース71
及びゲート72上に堆積される。選択エピタキシャル成
長の場合と同様に、領域76及び77が横方向のオーバ
ー成長によって覆われる。後者のプロセスは図11に示
されている。選択シリコン又はポリシリコンのいずれを
用いるかに関する選択は、特定のアプリケーション又は
特定の産業上の傾向に応じて当業者によってなされ得
る。ポリシリコンは、Y. Furmuraら、J. Electrochem.
Soc. Vol. 133, No. 2, P. 379, 1986によって教示され
るように成長され得る。
【0034】ドレイン、ソース及びゲート領域70〜7
2はそれぞれ、新しく堆積されたポリシリコン86、8
7、及び89から分離して示されている。しかしなが
ら、この分離は図10と共に用いられる堆積工程を説明
するために示されたものであり、実際には、これらの領
域は図11に示されるようにドレイン91、ソース92
及びゲート93として現れる。
【0035】図11では、サリサイデーションとして知
られる任意選択の処理工程が適用され得る。サリサイデ
ーション又は自己整合シリサイデーションは一般に、チ
タン、コバルト又はジルコニウムなどの高融点金属の既
知の量を含有させることによって半導体材料を金属被覆
させるための自己整合プロセスを称する。シリサイデー
ションの有利な局面は向上された導電率、コンタクトバ
リアとして用いられた場合の増大された構造の完全性を
含む。向上された導電率は、容量直列抵抗の低減による
ものであり、高速回路においては特に望ましい。トラン
ジスタ100などのトランジスタのためのアプリケーシ
ョンが高速ではない場合には、シリサイデーションを必
ずしも行う必要はない。サリサイデーションは実施が容
易であるので、シリサイデーションを行うためによく用
いられる。好ましいサリサイデーションプロセスにおい
て、30nm〜50nmの厚さの高融点金属が図11の
素子上に堆積される。高融点金属はポリシリコンと反応
してシリサイドを形成するが、酸化物層とは反応しない
ので自己整合化される。高融点金属のうちのシリコンと
は反応しない部分は選択的にエッチされる。ドレイン及
びソースのシリサイデーションは、部分的に或いは完全
に行われることができる。
【0036】次の工程において、同様に図11では、ド
レイン領域91、ソース領域92及びゲート領域93中
へ、及びドレインストラップ94及びソースストラップ
95中へイオンが注入される。ドーパント不純物が、ド
レイン91及びソース92などのポリシリコン中では迅
速に拡散し、基板51などの単結晶シリコン中では比較
的遅く拡散することは公知である。その結果、ドーパン
ト不純物を均一に分布させるためのドレイン領域91及
びソース領域92のアニールによって、不純物のうち少
量が基板51に入って低濃度ドープドレイン領域82及
び低濃度ドープソース領域85を形成する。このように
して、低濃度ドープドレイン及びソース領域82及び8
5が、従来技術において必要であったマスキング処理よ
りも1つ少ない処理で形成されるので、このようにして
製造されるトランジスタの潜在的歩留まりが高くなる。
【0037】ドレイン領域91及びソース領域92への
均一なドーピング及び低濃度ドープのドレイン及びソー
ス領域82、85の生成(必要に応じて)を達成するた
めの適切なアニールは、700〜900℃、窒素又はア
ルゴン雰囲気中での10秒〜1分間のウェハアニールに
よって達成される。
【0038】ドレイン91及びソース92のドーピング
は以下のようにして行われる。Nチャネル素子に対して
は、電子ドナー不純物を受け取らない領域を保護するよ
うに適切なフォトレジストが塗布される。次に、リン
(又はヒ素)のイオン注入が、約1015〜1016個/c
2のイオンドーズ量、約30keV〜80keVのイ
オンエネルギーで行われる。Pチャネル素子の場合に
は、電子アクセプタ不純物を受け取らない領域を保護す
るように適切なフォトレジストが塗布されて、約1015
〜1016個/cm2のドーズ量、約10keV〜50k
eVのイオンエネルギーでホウ素イオン注入が行われ
る。
【0039】図12では、当該技術分野において公知の
必要な処理工程が行われて、ドレイン91、ソース92
及びゲート93それぞれまでの配線96〜98が形成さ
れ、酸化物層又は他の絶縁体79を用いてこれらの配線
を絶縁する。必要であればコンタクトパッド99a〜9
9cを配線上に形成して、最初に論じたトランジスタ1
00を得る。
【0040】上述の好ましい実施例によるトランジスタ
100は、nチャネル及びpチャネル素子の両方におい
てN+ポリシリコンゲートを有している。本発明の代替
的実施例において、N+シリコンゲートは、ポリシリコ
ンとシリサイドとの組み合わせであるN+ポリサイド、
+ポリシリコン、P+ポリサイド、高融点金属、又は高
融点金属シリサイドに置き換えることも可能である。こ
れらの材料のうち1つの使用及び実施は当業者には公知
である。
【0041】まとめると、隆起型ストラップ構造のMO
Sトランジスタ100が開示されており、非常に小さな
ソース及びドレイン接合面積の利点を提供している。こ
れによって寄生容量が最小とされ、フィールド酸化物層
へソース及びドレイン接合をストラップして金属スパイ
クの問題を解消しコンタクトバリア金属の必要性を取り
除き、ソース及びドレイン接合の深さを延長することが
できる。さらに、低濃度ドープ領域を形成するために必
要なマスクカウントを減らすという利点もある。これに
よってより高い潜在的歩留まりで生産され、サリサイド
プロセスが寄生抵抗をさらに低減させる。
【0042】本発明を特定の実施例に関して説明した
が、他の修正も可能であることは理解されるであろう。
さらに、本願は、概括的には本発明の原理に従い、本発
明が関係する技術分野に於ける公知のもしくは慣習的範
囲内であるような本開示からの発展、又は上述した主要
な特徴に適用されることが可能であり、本発明の範囲及
び前述の請求の範囲内であるような本開示からの発展を
含む本発明のあらゆる変形、使用又は適用を包含するこ
とを意図している。
【0043】
【発明の効果】本発明によるトランジスタの製造方法
は、導電チャネル領域へストラップされた隆起型ソース
及びドレイン領域を有しており、それによってソース及
びドレイン接合深さが改善され、望ましくない短チャネ
ル効果に対する良好な保護が提供される。加えて、断面
積の小さいストラップ形状を用いることによって、接合
面積を最小とすることによって接合容量も低減される。
さらに、ソース及びドレイン領域がフィールド酸化物層
上に主に形成されているので、ソース及びドレイン領域
上への金属配線の形成が、ソース及びドレイン領域を介
して基板への金属浸透を行うことなく行われることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のトランジスタにおける寄生容量及び抵抗
を示す等価図である。
【図2】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図3】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図4】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図5】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図6】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図7】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図8】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図9】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの製
造におけるプロセス工程を示す図である。
【図10】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの
製造におけるプロセス工程を示す図である。
【図11】隆起型ストラップ構造MOSトランジスタの
製造におけるプロセス工程を示す図である。
【図12】図2〜図11に示されるプロセス工程によっ
て製造され完成された隆起型ストラップ構造MOSトラ
ンジスタを示す図である。
【符号の説明】
51 基板 66 ドレイン酸化物層セグメント 67 ゲート酸化物層セグメント 68 ソース酸化物層セグメント 91 ドレイン領域 92 ソース領域 93 ゲート領域 94 ドレインストラップ 95 ソースストラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シェン テン スー アメリカ合衆国 ワシントン 98607,カ マス,エヌダブリュー トラウト コート 2215

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、相互に分離された第
    1、第2及び第3の酸化物層セグメントを形成する工程
    と、 該第2の酸化物層セグメント上にゲート電極を形成する
    工程と、 前記第1の酸化物層セグメント及び第3の酸化物層セグ
    メント上に、ソース領域及びドレイン領域の一部となる
    半導体材料をそれぞれ形成する工程と、 上記各工程が終了した後に、全面にわたって酸化物層を
    形成し、前記ソース領域の一部、前記ドレイン領域の一
    部、及び、前記ゲート電極のそれぞれの表面が露出する
    ように、前記酸化物層の一部をそれぞれ除去する工程
    と、 前記ソース領域の一部と前記ゲート電極との間の前記酸
    化物層の一部、及び、前記ドレイン領域の一部と前記ゲ
    ート電極との間の前記酸化物層の一部を、それぞれ、前
    記半導体基板表面が露出するように除去する工程と、 露出された前記半導体基板の表面から半導体を選択成長
    させるとともに、前記ソース領域の一部及び前記ドレイ
    ン領域の一部から半導体を選択成長させることによっ
    て、前記ソース領域及びドレイン領域を形成する工程
    と、 を包含することを特徴とする隆起型ストラップ構造MO
    Sトランジスタの製造方法。
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