JP2001230391A - 不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法Info
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Abstract
ジ単位での書き換えが可能なNAND型不揮発性半導体
記憶装置を提供する。 【解決手段】 本発明の不揮発性半導体記憶装置は、選
択されたブロックのメモリセルの制御ゲート電圧を0V
に設定し、NAND型メモリセルが形成されるPウエル
に、消去電圧よりも低い所定の電圧を印加するチャネル
電子排出動作を実行した後、通常のトンネル電流による
書き込みを行う手段を具備することを主な特徴とする。
このようにすれば、選択メモリセルへの誤書き込みを防
止するための中間電圧の値を読み出し電圧に等しい低い
値に設定することができるので、誤書き込みの恐れがな
く、また、ページ単位での書き換えが可能なNAND型
不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
Description
装置とその書き込み方法に係り、特にNAND構造を有
するメモリセルアレイにおいて、メモリセルへの記憶デ
ータの誤書き込みを生じる恐れがないNAND型不揮発
性半導体記憶装置とその書き込み方法に関するものであ
る。また、ページ単位での記憶データの書き換えができ
るNAND型不揮発性半導体記憶装置とその書き換え方
法に関するものである。
リセルにフローティングゲートを備え、複数の前記メモ
リセルが隣り合うソース・ドレイン領域を共通にして直
列に接続されたNAND束をアレイ状に配列したNAN
D型不揮発性半導体記憶装置と呼ばれるものがある。
おいて、メモリセルはフローティングゲートとコントロ
ールゲートの積層構造からなるスタックドゲート型の構
造を有し、半導体基板表面とフローティングゲートとの
間のトンネル酸化膜を介してフローティングゲートに電
子を注入又は放出することによりメモリセルのしきい値
を変化させ、記憶データの書き込み、読み出し、及び消
去動作を行う。
において、書き込みや読み出し動作は1つのコントロー
ルゲート線(ワード線)に接続された全てのメモリセル
に対して同時に行われる。この書き込み/読み出し単位
を、以下ページと呼ぶことにする。また消去動作は一つ
のロウデコーダにより選択される全てのNAND束に対
して行われる。この消去単位を以下ブロックと呼ぶ。
セルフブート書き込み方法(例えばK.D.Suh et al.,IEE
E Journal of Solid-State Circuits,vol.30,No.11(199
5)参照)が一般に採用されている。
するドレイン側のセレクトゲートトランジスタのゲート
にVcc、NAND束内の非選択メモリセルのコントロー
ルゲートに10V程度の中間電位を与え、NAND束の
ソース側のセレクトゲートトランジスタのゲートに0V
を与えてオフ状態とし、選択されたメモリセルのコント
ロールゲートに20V程度の書き込み用高電圧Vpgmを
与える。
ン側のセレクトゲートトランジスタと非選択メモリセル
のチャンネル部を介して、ビット線の0Vが選択された
メモリセルのチャンネル部まで伝達され、トンネル酸化
膜に加わる高電界によりトンネル電流がトンネル酸化膜
に流れ、電子がフローティングゲートに注入される。こ
のためメモリセルのしきい値が正の側に変化する。
ット線からセルのチャンネル部を初期充電してドレイン
側のセレクトゲートトランジスタをオフ状態にし、その
後チャンネル部の電位を非選択メモリセルのコントロー
ルゲートとチャンネル部とのカップリングにより上昇さ
せることでトンネル電流を阻止し、メモリセルの負のし
きい値を維持させる。
リセルのしきい値を正の方向に変化させないためには、
“1”データ書き込み時において、選択メモリセルと同
一のNAND束に直列に接続された複数個の非選択メモ
リセルのコントロールゲートに、できるだけ高い電圧を
印加することが望ましい。しかし、非選択メモリセルに
高い電圧を印加するほど、逆に“0”データ書き込みの
ビット線に接続された非選択メモリセルに対しては誤書
き込みし易くなるという問題がある。
の選択メモリセルの誤書き込み耐性と、“0”データ書
き込み時の非選択メモリセルの誤書き込み耐性が同程度
となるように、非選択メモリセルに印加する中間電位を
設定している。しかし、従来のNAND型不揮発性半導
体記憶装置では、この制限によりページ単位での書き換
えを行うと容易に誤書き込みを生じるという問題があっ
た。次にその理由を説明する。
域表面における負のしきい値をもつメモリセルのチャン
ネル部に多数の電子が存在する。このため、書き込み動
作時において書き込み電圧Vpgmが印加される選択メモ
リセルのチャンネル電位は、電子の再分布により中間電
位が印加されるメモリセルのチャンネル電位とほぼ等し
くなる。
されるNAND束内のメモリセルは1個であるのに対し
て、例えばNAND束が8個のメモリセルからなる場
合、同じNAND束内の非選択メモリセルの数は7個と
多数を占めるため、選択されたメモリセルのチャンネル
電位は、実効的に非選択メモリセルに印加される中間電
位で決定される。
体記憶装置では、書き込み時の非選択メモリセルのゲー
ト電極に印加される中間電位を10Vより下げれば
“1”データ書き込みのメモリセルへの誤書き込みを生
じることになる。
憶装置において、消去動作がメモリセルアレイのブロッ
クごとに行われ、ページ単位での記憶データの書き換え
ができないという問題があった。このページ単位の書き
換えをブロック内の特定ページアドレスについてのみ連
続して実行すれば、同じブロック内の他の7ページのメ
モリセルの消去しきい値が上昇し“0”データに変化す
るからである。
体記憶装置の書き換え単位はブロックに限定されてい
た。このように、消去単位のブロックと書き込み単位の
ページが異なるため、従来のNAND型不揮発性半導体
記憶装置の制御系にはNAND束を構成するページ分の
DRAMやSRAMからなるバッファメモリを内部に備
える必要があった。
NAND型不揮発性半導体記憶装置は、“1”データ書
き込みに際し、NAND束内の非選択メモリセルのコン
トロールゲートにできるだけ高い電圧を印加することが
望ましいが、非選択メモリセルに高い電圧を印加するほ
ど“0”データ書き込みのビット線に接続された非選択
メモリセルへの誤書き込みを生じ易くなるという問題が
あった。
リセルの誤書き込み耐性と、“0”データ書き込み時の
非選択メモリセルの誤書き込み耐性が同程度となるよう
に非選択メモリセルに印加する中間電位を設定している
ので、ページ単位での書き換えを行うと容易に誤書き込
みを生じるという問題があった。
たもので、従来のNAND型不揮発性半導体記憶装置に
おける誤書き込みの発生を回避する手段を提供すること
を第1の目的とする。また、“1”データ書き込み時の
誤書き込みストレスを減少させることにより、記憶デー
タの書き換えを複数ページからなるブロック単位から1
ページからなるセクター単位に縮小することが可能なN
AND型不揮発性半導体記憶装置を提供することを第2
の目的とする。
記憶装置及びその書き込み方法は、選択されたブロック
のメモリセルの制御ゲート電圧を0Vに設定し、NAN
D型メモリセルが形成されるPウエルに、消去電圧より
も低い所定の電圧を印加するチャネル電子放出動作を実
行した後、通常のトンネル電流による書き込みを行う手
段を具備することを主な特徴とする。
置の書き込み方法は、第1導電型の第1の半導体領域内
に第2導電型の第2の半導体領域を形成し、この第2の
半導体領域の表面上に、電気的に書き換え可能な複数の
不揮発性メモリセルを直列に接続したNAND束からな
るマトリックス状の配列を備える不揮発性半導体記憶装
置において、前記NAND束の全てのメモリセルの制御
ゲートに第1の電圧を設定し、少なくとも前記第2の半
導体領域に前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加
することにより、前記メモリセルのチャンネル内の電子
を排出する第1のステップと、引き続き前記NAND束
内の選択されたメモリセルの制御ゲートに前記第2の電
圧よりも高い第3の電圧を印加することにより、前記メ
モリセルに記憶データを書き込む第2のステップとを備
えることを特徴とする。
書き込み方法において、前記第1の半導体領域はP型基
板上に形成されたNウエル領域であり、前記第2の半導
体領域は前記Nウエル領域内に形成されたPウエル領域
であることを特徴とする。
置の書き込み方法において、前記第1の電圧は接地電圧
であり、前記第2の電圧は読み出し動作時に前記NAN
D束内の非選択メモリセルに印加する電圧にほぼ等しい
ことを特徴とする。
置の書き込み方法において、前記第1の電圧は負の電圧
であり、前記第2の電圧は接地電圧であることを特徴と
する。
ータの書き換え方法は、ページ単位での書き換え動作の
対象とする1ページの選択メモリセルが含まれたメモリ
セルブロックを選択する第1のステップと、このメモリ
セルブロックにおける前記1ページの選択メモリセルの
ページアドレスに対応する制御ゲート線に所定の電圧を
印加し、前記メモリセルブロックにおける全ての非選択
メモリセルの制御ゲート線に前記所定の電圧よりも高い
消去用の高電圧を印加し、かつ前記第1、第2の半導体
領域に前記消去用の高電圧を印加することにより前記1
ページの選択メモリセルのしきい値を消去状態に設定す
ると共に、前記メモリセルブロックにおける全ての非選
択メモリセルのしきい値を維持する第2のステップと、
前記メモリセルブロックの全てのメモリセルの制御ゲー
ト電圧を第1の電圧に設定し、少なくとも前記第2の半
導体領域に前記第1の電圧より高い第2の電圧を印加す
ることにより前記メモリセルブロックの全てのメモリセ
ルのチャンネル内の電子を排出する第3のステップと、
前記消去状態にされた前記1ページの選択メモリセルに
所定の記憶データを書き込む第4のステップとを含むこ
とを特徴とする。
導電型の第1の半導体領域内に形成された第2導電型の
第2の半導体領域と、この第2の半導体領域の表面上に
形成された電気的に書き換え可能な複数の不揮発性メモ
リセルを直列に接続したNAND束からなるマトリック
ス状の配列とを備え、消去動作において前記第1、第2
の半導体領域にデータ消去用の高電圧を供給し、書き込
み動作の第1の期間内において少なくとも前記第2の半
導体領域に前記消去用の高電圧より低い第1の電圧を供
給し、書き込み動作の第2の期間内において少なくとも
前記第2の半導体領域に所定の第2の電圧を供給するバ
イアス手段と、前記書き込み動作の第1の期間内におい
て前記NAND束内の選択されたメモリセルの制御ゲー
トに前記第1の電圧より低い第3の電圧を供給し、前記
書き込み動作の第2の期間内において前記NAND束内
の選択されたメモリセルの制御ゲートに前記第2の電圧
より高い書き込み用高電圧を供給するデコード手段とを
具備することを特徴とする。
は、前記NAND束のマトリックス状の配列からなる電
流通路の一端にそれぞれ接続されたビット線と、外部か
ら入力された書き込みデータを一時的に記憶し、前記ビ
ット線を介して選択されたメモリセルのデータを読み出
すデータラッチ回路とを備え、前記書き込み動作の第1
の期間内において前記ビット線と前記データラッチ回路
とを電気的に切り離す手段を具備することを特徴とす
る。
装置は、前記書き込み動作終了後にベリファイ読み出し
を行う手段をさらに備え、前記ベリファイ読み出しを行
う手段は、メモリセルのしきい値が所定の値に変化して
いる場合には追加書き込み動作を禁止する手段と、メモ
リセルのしきい値が所定の値に変化していない場合には
追加書き込み動作の第1の期間内に前記第1の電圧を少
なくとも前記第2の半導体領域に供給する手段と、追加
書き込み動作の第2の期間内に前記書き込み用高電圧よ
り所定の電圧だけ高い第2の書き込み用高電圧を前記選
択されたメモリセルの制御ゲートに供給する書き込み制
御手段とからなることを特徴とする。
ND束のマトリックス状の配列からなる電流通路の一端
にそれぞれ接続された第1のセレクトゲートトランジス
タと、この第1のセレクトゲートトランジスタを介して
前記電流通路の一端にそれぞれ接続されたビット線と、
外部から入力された書き込みデータを一時的に記憶し、
書き込みデータに基づき所定の電圧を前記ビット線にそ
れぞれ供給するデータラッチ回路と、前記NAND束の
マトリックス状の配列からなる電流通路の他端にそれぞ
れ接続された第2のセレクトゲートトランジスタと、消
去動作において、前記第1、第2の半導体領域に消去用
高電圧を供給し、書き込み動作の第1の期間内におい
て、少なくとも前記第2の半導体領域に前記消去用高電
圧より低い第1の電圧を供給し、書き込み動作の第2の
期間内において、少なくとも前記第2の半導体領域に所
定の第2の電圧を供給するバイアス手段と、前記書き込
み動作の第1の期間内において、前記NAND束内の全
てのメモリセルの制御ゲートに前記第1の電圧より低い
第3の電圧を供給し、前記書き込み動作の第2の期間内
において、前記NAND束内の選択されたメモリセルの
制御ゲートに前記第2の電圧より高い書き込み用高電圧
を供給すると共に、前記NAND束内の非選択メモリセ
ルの制御ゲートに所定の前記書き込み用高電圧より低い
第4の電圧を供給するデコード手段とを備え、前記デコ
ード手段は、前記書き込み動作の第2の期間内におい
て、NAND束内の非選択のメモリセルの制御ゲートに
前記第4の電圧を供給した後に、前記第1のセレクトゲ
ートトランジスタのゲート電極に、前記ビット線電位が
低レベルの場合に前記第1のセレクトゲートトランジス
タが導通状態となるような所定の電圧を供給することを
特徴とする。
施の形態を詳細に説明する。はじめに、図1、図2及び
図3を用いて、本発明の第1の実施の形態に係るNAN
D型不揮発性半導体記憶装置の構成例について説明す
る。
不揮発性半導体記憶装置のメモリセル部の断面構造であ
る。このメモリセルはコントロールゲート1乃至8とフ
ローティングゲート9乃至16とを積層したスタックド
ゲート型のゲート構造を備え、8個のメモリセルが直列
に接続されて1つのNAND束を構成している。
ングゲート9乃至16との間には厚さ15nm程度の酸
化膜が形成され、フローティングゲート9乃至16とP
−ウエル領域23との間には、厚さ8nmのトンネル酸
化膜が形成される。これらの8個のメモリセルの電流通
路は、セレクトゲートトランジスタ17、18を介して
ソース線19とビット線21に接続され、Pウエル領域
23内のメモリセルとセレクトゲートトランジスタのチ
ャンネルとの間には、N+型拡散層22からなるソース
・ドレイン領域がイオン注入法により形成される。
ン側N+型拡散層22は、タングステンが埋め込まれた
コンタクトホール20を介して2層目メタルからなるビ
ット線21に接続される。このビット線21は、メモリ
セル領域に隣接して設けられたデータラッチ回路に電気
的に接続される。
レクトゲートトランジスタ18のソース側N+型拡散層
22と、タングステンが埋め込まれたコンタクトホール
20とを介して1層目メタルからなるソース線19に電
気的に接続される。Pウエル領域23はNウエル領域2
4内に形成され、周辺回路のPウエル領域(図示せず)
から切り離されている。また、Nウエル領域24は周辺
回路のPウエル領域やNウエル領域と同様にP型基板2
5内に形成される。
タ17、18の間に直列に接続された8個のメモリセル
からなるNAND束が、Pウエル内にマトリックス状に
配置されたメモリセルアレイの回路構成を示す平面図で
ある。図2において、図1に対応する部分には同様の参
照番号を付している。
ラム方向に沿ってn本(nは自然数)のビット線21−
1乃至21−nが配置され、各ビット線に沿ってそれぞ
れ8個のNAND束が配置され、ドレイン側セレクトト
ランジスタのドレイン電極は各ビット線21−1乃至2
1−nに接続される。選択されたNAND束のセレクト
ゲート線とコントロールゲート線8本には、それぞれの
NAND束に対応して設けられたロウデコーダ回路から
所定の電圧が供給される。
らはドレイン側セレクトゲート線1−17、ソース側セ
レクトゲート線1−18、メモリセルのコントロールゲ
ート線1−1乃至1−8の計10本のゲート線がメモリ
セル領域に出力され、対応するセレクトゲートトランジ
スタとメモリセルのゲートにそれぞれ接続される。
イン側セレクトゲート線2−17、ソース側セレクトゲ
ート線2−18、メモリセルのコントロールゲート線2
−1乃至2−8の計10本のゲート線がメモリセル領域
に出力され、対応するトランジスタのゲートに接続され
る。ロウデコーダ3乃至8(図示せず)も同様に構成さ
れる。
接続したロウデコーダ回路8個とn本のビット線を有す
る場合が示されているが、第1の実施の形態では256
MbのNAND型不揮発性半導体記憶装置を実施の対象
としているので、例えば、カラム方向に沿ったビット線
の数は4096本である。
路DL1乃至DLnが接続される。これらのデータラッ
チ回路DL1乃至DLnは、書き込み時にはインターフ
ェイス回路を介して入力される外部からの書き込みデー
タを記憶すると共に、読み出し時にはメモリセルの記憶
データによって変化するビット線の電位をセンスして読
み出しデータを記憶する。記憶された読み出しデータ
は、前述のインターフェイス回路を介して外部にシリア
ルに読み出すことができる。
領域内で共通に接続され、メモリセル領域の外側に配置
されたソース線バイアス回路26に接続される。メモリ
セルが形成されるPウエル領域23はNウエル領域24
により囲まれており、Pウエル領域23には、Pウエル
バイアス回路27から電位が与えられ、Nウエル領域2
4にはNウェルバイアス回路28から電位が与えられ
る。これらのPウエルバイアス回路27とNウエルバイ
アス回路28は、メモリセル領域外の周辺回路に配置さ
れる。
ルバイアス回路28の制御系のブロック構成を示す。図
3において、図2に対応する部分には同一の参照番号を
付している。なお、ロウデコーダ29とメモリセルアレ
イ30は、この制御系の説明に必要な範囲内で図2の回
路を簡略化して示しいる。
に入力され、コマンドデコーダ32で所要のデータにデ
コードされる。デコードされたコマンド信号は、それぞ
れチャンネル電子排出動作制御回路33と、読み出し制
御回路34と、消去制御回路35と、書き込み制御回路
36に、それぞれ所定のタイミングで入力される。
読み出し制御回路34の出力信号はバイアス電圧Vread
の昇圧回路39の出力を制御し、消去制御回路35の出
力信号は消去電位の昇圧回路38の出力を制御し、書き
込み制御回路36の出力信号は、書き込み電圧Vpgmの
昇圧回路37と前記Vreadの昇圧回路39の出力を制御
する。
ーダ29、ソース線バイアス回路26、Pウエルバイア
ス回路27、Nウエルバイアス回路28にも供給され、
後述する動作を可能にしている書き込み電圧Vpgmの昇
圧回路37の出力はロウデコーダ29を介してメモリセ
ルアレイ30の選択されたワード線に印加され、消去電
位の昇圧回路38の出力はPウエルバイアス回路27と
Nウエルバイアス回路28を介して、Pウエル領域23
とNウエル領域24に印加される。
ダ29を介して選択されたブロック内の非選択ワード線
に印加される。また、Vreadの昇圧回路39の出力は、
通常の読み出し動作と同様に読み出し時にロウデコーダ
29を介して非選択メモリセルのコントロールゲート線
に印加され、NAND束につながる非選択メモリセルを
オン状態にするのに用いられる。
来のセルフブート“1”書き込みにおける誤書き込み防
止に用いる中間電圧と前記読み出しに用いるVreadとを
共用することができるため、図3に示すPウエルバイア
ス回路27とNウエルバイアス回路28の制御系のブロ
ック構成では、Vreadの昇圧回路39の出力をPウエル
バイアス回路27とNウエルバイアス回路28にも供給
している。このとき設計条件により、Pウエル領域23
のみにVreadの昇圧回路39の出力を印加することも可
能である。
説明する。第2の実施の形態では、図4のタイミング波
形図を参照して、第1の実施の形態で説明したNAND
型不揮発性半導体記憶装置の書き込み動作について述べ
る。書き込み動作の開始時には書き込みデータを1バイ
トづつ外部から入力し、データラッチ回路DL1乃至D
Lnに記憶させる。
特徴をなすチャンネル電子排出動作を実施する。チャン
ネル電子排出動作はメモリセルのチャンネルの電子をP
ウエル側に排出するための動作であり、このチャンネル
電子排出動作に引き続き書き込み動作を行えば、NAN
D型不揮発性半導体記憶装置の誤書き込み特性を大幅に
改善することができる。
性半導体記憶装置の消去動作や読み出し動作の後には、
Pウエル領域の表面に形成された負のしきい値をもつメ
モリセルのチャンネル部に多数の電子が存在する。この
ため、電子の再分布により、書き込み動作時において書
き込み電圧Vpgmが印加される選択されたメモリセルの
チャンネル電位は、中間電位が印加されるメモリセルの
チャンネル電位とほぼ等しくなる。
線の左側に示されるように、本発明では書き込み動作に
先立ってチャンネル電子排出動作を実施することによ
り、書き込み動作の開始前にメモリセルのチャンネル部
に存在する電子をPウエル側に吐き出すことが可能とな
り、引き続き行う書き込み時において、メモリセルのチ
ャンネル部には電子が存在しない状況を作り出すことが
できる。
ネル電位と非選択メモリセルのチャンネル電位は異なる
値をとることが可能になり、高い書き込み電圧が印加さ
れる選択メモリセルのチャンネル電位は、中間電位が印
加される非選択メモリセルのチャンネル電位より高くな
る。このとき、メモリセルのチャンネル部には電子が存
在しないので、従来のチャンネルブート効果における中
間電位の役割はほぼ消滅することになる。
発明の書き込み方法では、書き込み時における非選択メ
モリセルのコントロールゲートに印加する中間電位を従
来より低く設定しても、“1”書き込みの選択メモリセ
ルに対する誤書き込みの耐性を大幅に向上させることが
できる。また、非選択メモリセルの中間電位が低く設定
されているので、データ書き込みの際、非選択メモリセ
ルのコントロールゲートに加わる中間電位のストレスに
よる非選択メモリセルへの誤書き込みの耐性も大幅に改
善することができる。
のコントロールゲートに与えられる中間電位は4V程度
に設定される。これは“0”データ書き込みの際、選択
されたメモリセルよりビット線側に配置された書き込み
状態のメモリセルをオン状態にする必要があることか
ら、中間電圧の値として“0”データ書き込みセルのし
きい値より高い電圧を印加するためである。
ば書き込み時の非選択メモリセルの中間電位を、非選択
メモリセルのコントロールゲート線に印加する読み出し
時における電圧Vreadと等しくすることができる。この
ため、中間電位の昇圧回路とVreadの昇圧回路とを共用
することが可能となり(図3の昇圧回路39参照)、チ
ップサイズが縮される利点がある。
各信号の動作タイミングについて、図4を用いてさらに
具体的に説明する。チャンネル電子排出動作時には、デ
ータラッチ回路とビット線間の高耐圧トランジスタをオ
フ状態にし、また、メモリ領域外のソース線バイアス回
路26とセルアレイ内のソース線19とを電気的に切り
離し、ビット線及びソース線をフローティング状態にし
てチャンネル電子排出動作を実施する。
から出力される選択及び非選択メモリセルのコントロー
ルゲート線(図4の選択及び非選択ワード線)の電圧は
0Vに設定され、ドレイン側のセレクトゲート線SGD
とソース側のセレクトゲート線SGS、及びP型基板も
0Vに設定される。
ウエルバイアス回路28から、Pウエル23とNウエル
24に5V程度のチャンネル電子排出電圧を印加する。
図4ではVread電圧を5Vとして説明している。
タが書き込まれたメモリセルのしきい値をチャンネル電
子排出動作時間内に低下させるほど高くはなく、また消
去されたメモリセルの負のしきい値の絶対値より大きな
電圧に設定される。Pウエル領域23に5Vを印加する
ことでデプレッション化していた消去状態のメモリセル
のチャンネル部に蓄えられた電子がPウエル領域23の
側に吐き出される。
たPウエル領域23内のN+型拡散層は順方向接続とな
るため、ビット線とソース線の電位は前述のチャンネル
電子排出電圧より若干低い電圧になる。チャンネル電子
排出動作の最後にPウエル領域23とNウエル領域24
に印加した5Vを0Vに戻し、引き続き通常の書き込み
動作が行われる。
は、通常のトンネル電流による書き込みや消去に要する
時間に比べて短い。このため、チャンネル電子排出動作
による書き込み時間の増加量は小さく実用上の問題には
ならない。チャンネル電子排出動作と引き続き行う書き
込み動作との間に数msec以上の間隔があると、熱的
に発生した電子がメモリセルのチャンネル部に再度集ま
るため本発明の効果は得られない。このため、この間の
時間は数10μsec程度に短くすることが望ましい。
Nウエル領域24にもPウエル領域23と同電位を印加
するのは、両者の間のPN接合が順方向にバイアスされ
のを防止するためである。
領域24を形成し、さらにそのNウエル領域内にPウエ
ル領域23を形成する構造のほか、基板25としてN型
のウエハを使用し、Nウエルバイアス回路28とNウエ
ル24を電気的に切り離し、Nウエル領域をフローティ
ングにしてもNウエルからP型基板25に電流は流れる
ことはないため、同じ効果が得られる。
も同様な効果が得られる。この場合は、チャンネル電子
排出動作時にPウエル領域23と前記N型基板に同時に
5Vを印加する。また、前記同様にPウエル領域23の
みにチャンネル電子排出電圧を印加することも可能であ
る。
実行される書き込み動作について説明する。書き込み動
作の時間t1で選択ブロック内の8本のコントロールゲ
ート信号を全てVread電圧に昇圧する。このVread電圧
は、読み出し時に選択NAND束内の非選択メモリセル
に印加される電圧であり、“0”データが書き込まれた
非選択メモリセルのしきい値より2V程度高い電圧が好
ましい。
として、一般に3.3Vが用いられるため、メモリセル
のしきい値の上限より2V程高い5Vの電圧Vreadは、
不揮発性半導体記憶装置内の昇圧回路(図3の昇圧回路
39)により形成される。また時間t1では、データラ
ッチに記憶された書き込みデータに従い、ビット線ごと
にビット線電位が0V、又は電源電圧Vddに設定され
る。
いて説明する。時間t1から時間t2の間、ドレイン側の
セレクトゲート線の電圧SGDは0Vであり、ドレイン
側セレクトゲートトランジスタはオフ状態となってい
る。このため、NAND束内のドレイン側のセレクトゲ
ートトランジスタに隣接するメモリセルのチャンネル電
位は、Vread電圧とメモリセルのカップリング比で決ま
る値まで上昇する。
と仮定する。このメモリセルの表面ポテンシャルはおよ
そ1.5V程度まで上昇する。この結果セレクトゲート
トランジスタのしきい値電圧が1Vであるとすれば、ド
レイン側セレクトゲートトランジスタはオフ状態を維持
する。
のコントロールゲート線に書き込み用高電圧Vpgmが供
給される。本発明では前述のチャンネル電子排出動作に
よりすでにチャンネル下の電子が全て排出されているた
め、選択された書き込みメモリセルのチャンネルポテン
シャルは書き込み用高電圧Vpgmに近い値まで上昇す
る。このため、選択された“1”データ書き込みメモリ
セルの消去しきい値は、従来のNAND型不揮発性半導
体記憶装置に比べて変化し難い。
いて説明する。データ書き込み情報“0”を記憶するデ
ータラッチ回路に接続されたビット線の電位は、0Vに
設定され、ドレイン側セレクトゲート線の電圧SGDが
時間t2で2.5Vに上昇すればドレイン側セレクトゲ
ートトランジスタはオン状態となる。
モリセルのチャンネルを介して選択メモリセルのチャン
ネル部まで伝達され、選択メモリセルのトンネル酸化膜
にはトンネル現象を生じるに十分な電界が印加される。
セルのコントロールゲートに0Vを供給し、Pウエル領
域23に5Vを供給することにより、メモリセルのチャ
ンネル中における不要な電子を排出する例について説明
したが、メモリセルのコントロールゲートにマイナス5
Vを供給し、セルPウエルを0Vに接地する方法を用い
ても同一の効果が得られる。この場合ロウデコーダ内に
負の電圧を発生する回路が必要になる。
形態について説明する。第3の実施の形態では、図5に
示す処理フローを参照して、第1の実施の形態で説明し
たNAND型不揮発性半導体記憶装置のオート書き込み
動作について説明する。
て読み出し動作を行うためには、“0”データが書き込
まれたメモリセルのしきい値が、読み出し電圧Vreadよ
り低くなるように制御する必要がある。しかし、メモリ
セルの書き込み特性は各メモリセルごとに異なり、ロウ
デコーダにより選択されたページ内の全てのメモリセル
に対して同一条件で書き込みを実行すると、もっとも書
き込みの速いメモリセルのしきい値がVread以上になる
という問題がある。
い値から徐々に変化させ、書き込み後にベリファイ読み
出し動作を行いながら“0” データ書き込みメモリセ
ルのしきい値の上限がある値以下になるように設定する
オート書き込み動作が採用されている。
込み動作後にベリファイ読み出し動作が行われるため、
選択されたNAND束におけるしきい値が負のメモリセ
ルのチャンネル部には、読み出し時にメモリセルのソー
ス線から供給された電子が残留している。
ト書き込み動作の処理フローでは、ステップS1でデー
タラッチに書き込みデータをロードし、S2で書き込み
動作を開始し、S3でチャンネル電子排出動作を行い、
S4でフローティングゲートへのトンネル書き込み動作
を行い、S5でベリファイ読み出し動作を実施し、その
結果メモリセルのしきい値電圧が所定の値に達していれ
ばS6で書き込み動作を終了し、所定の値に達していな
ければS3に戻って再度ベリファイ読み出しまでの処理
フローを繰り返す。
作S5の後、毎回書き込み動作の直前にチャンネル電子
排出動作S3を実行することにより、本発明のオート書
き込み動作では、選択されたNAND束内のメモリセル
のチャンネル部に電子が残留しないように制御してい
る。
明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の
形態では、第1、第2の実施の形態で説明したNAND
型不揮発性半導体記憶装置の書き換え動作について説明
する。
え単位はページ単位である。つまり1つのコントロール
ゲートに接続された1ページ内の全てのメモリセルは同
時に消去され、その後このページ内の全てのメモリセル
に同時にデータが書き込まれることにより、ページ単位
での書き換え動作を行うことが可能である。
ッシュメモリにおいて、このページ単位の書き換えをブ
ロック内の特定ページアドレスについてのみ連続して実
行すれば、同一ブロック内の他の7ページのメモリセル
の消去しきい値が上昇し、“0”データに変化してしま
うという問題があった。
モリの書き換え単位はブロックに限定され、消去単位の
ブロックと書き込み単位のページが異なるためDRAM
やSRAMからなるバッファメモリを内部に備える必要
があった。しかし、前記第2の実施の形態で説明したチ
ャンネル電子排出動作を伴う書き込み動作を応用した不
揮発性半導体記憶装置では、ページ単位での書き換え動
作が可能となり、DRAMやSRAMからなるバッファ
メモリが不要となるため、制御チップを縮小することが
可能になる。
え動作を詳細に説明する。まず選択されたブロックの選
択されたページアドレスに対応するコントロールゲート
線(選択ワード線)にロウデコーダ回路から0Vを供給
し、他の7本のコントロールゲート線(非選択ワード
線)に20V程度の消去用高電圧を供給する。この状態
でPウエル領域23とNウエル領域24にもこの消去用
高電圧を供給する。
ドレスの全てのメモリセルが負のしきい値を有する消去
状態に変化し、残りのNAND束内の非選択メモリセル
のしきい値は前の状態が維持される。非選択ワード線に
20V程度の消去用高電圧を供給する手段として、図3
に示すように、消去電圧をロウデコーダ29を介して非
選択ワード線のみに供給する方法のほかに、非選択ブロ
ックのコントロールゲート線を全てフローティング状態
にして、非選択ブロックのコントロールゲート線をセル
チャンネル部とコントロール線間のカップリングによ
り、ほぼ消去用高電圧まで上昇する方法がある。
作が行われるのは選択されたページアドレスに対応した
メモリセルのみとなる。消去動作が行われたメモリセル
の負のしきい値電圧が深くなりすぎれば、チャンネル中
の不要な電子を排出するために必要なチャンネル電子排
出動作時におけるPウエル領域23とNウエル領域24
に供給する電圧も高く設定しなければならない。このた
め、チャンネル電子排出動作にかかる時間が長くなると
いう問題がある。
トロールゲート線に印加する5V程度のVread電圧をチ
ャンネル電子排出動作にも共通に使用する場合、消去後
のメモリセルのしきい値はマイナス5Vとマイナス1V
の間に入るように制御しなければならない。このため、
消去の速いメモリセルのしきい値がマイナス5V以下と
ならないよう、前記消去動作後に10V程度の低い書き
込み電圧を選択コントロールゲート線に印加して、選択
ページアドレスの全てのメモリセルに弱い書き込みを行
う。
きい値のメモリセルはマイナス5Vより高く、かつ、マ
イナス1V以上には消去メモリセルのしきい値が存在し
ない状態を作り出すことができる。このようにして、消
去メモリセルのしきい値は所定の値に制御することがで
きる。引き続きページ消去されたメモリセルに図5に示
す処理フローで書き込みが行われる。
の電位は、読み出し時の非選択コントロールゲート線の
電位Vreadと同じに設定しているため、特定ページで前
記ページ単位の書き換え動作を繰り返し行っても、書き
込みストレスは読み出し時のストレスと同程度でしかな
いので非選択メモリセルへの誤書き込みを生じる恐れは
ない。
時間に対して書き込み時のストレス時間は8倍程度長
い。また、1×106回の書き換え保証回数中に1つの
NAND束内の全てのページが均等に書き換えられると
仮定すれば、あるページの受ける書き換えによるストレ
ス回数は7×106回となる。
合計は、読み出し回数換算で5.6×107回となる。
NAND型不揮発性半導体記憶装置の読み出し回数の実
力が1×108回程度であるため、前述のページ単位の
書き換えを実行しても1×106回の書き換えを保証す
ることができる。
ージ単位の書き換え動作が可能になるため、現在のNA
ND型不揮発性半導体記憶装置の8Mバイトの消去単位
を、512バイトのページ単位での消去にまで縮小する
ことができる。このため、従来のNAND型不揮発性半
導体記憶装置におけるブロック管理コントローラの制御
動作を簡素化し、バッファメモリの少ない小さなコント
ローラを備えたチップサイズの小さいNAND型不揮発
性半導体記憶装置を実現することができる。
ることはない。その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
発性半導体記憶装置によれば、選択されたブロックのメ
モリセルの制御ゲート電圧を0Vに設定し、NAND型
メモリセルが形成されるPウエル領域に消去電圧よりも
低い所定の電圧を印加するチャネル電子排出動作を実行
した後、通常のトンネル電流による書き込みを行うこと
により、メモリセルへの記憶データの誤書き込みを生じ
る恐れがないNAND型不揮発性半導体記憶装置とその
書き込み方法、オート書き込み方法、及びページ単位で
の記憶データの書き換えができるNAND型不揮発性半
導体記憶装置とその書き換え方法を提供することが可能
になる。
装置のメモリセル部の断面図。
部と周辺回路の配置を示す図。
おける制御系のブロック構成を示す図。
への書き込み方式を示すタイミング波形図。
る処理フローを示す図
ルゲート 19…ソース線 20…ソース側、ドレイン側コンタクト 21…ビット線 22…ソース、ドレインN+拡散層 23…Pウエル領域 24…Nウエル領域 25…P型基板 26…ソース線バイアス回路 27…Pウエルバイアス回路 28…Nウエルバイアス回路 29…ロウデコーダ 30…メモリセルアレイ 31…I/F回路 32…コマンドデコーダ 33…チャンネル電子排出動作制御回路 34…読み出し制御回路 35…消去制御回路 36…書き込み制御回路 37…昇圧回路(Vpgm) 38…昇圧回路(消去電位) 39…昇圧回路(Vread) 1-1〜1-8、2-1〜2-8、7-1〜7-8、8-1〜8-8…メモリセル
のゲートコントロール線 1-17〜1-18、2-17〜2-18、7-17〜7-18、8-17〜8-18…セ
レクトゲートトランジスタのコントロールゲート線 21-1〜21-n…ビット線
Claims (9)
- 【請求項1】 第1導電型の第1の半導体領域内に第2
導電型の第2の半導体領域を形成し、 この第2の半導体領域の表面上に、電気的に書き換え可
能な複数の不揮発性メモリセルを直列に接続したNAN
D束からなるマトリックス状の配列を備える不揮発性半
導体記憶装置の記憶データの書き込み方法において、 前記NAND束の全てのメモリセルの制御ゲートに第1
の電圧を設定し、 少なくとも前記第2の半導体領域に前記第1の電圧より
も高い第2の電圧を印加することにより、前記メモリセ
ルのチャンネル内の電子を排出する第1のステップと、 引き続き前記NAND束内の選択されたメモリセルの制
御ゲートに前記第2の電圧よりも高い第3の電圧を印加
することにより、前記メモリセルに記憶データを書き込
む第2のステップと、 を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書
き込み方法。 - 【請求項2】 前記第1の半導体領域はP型基板上に形
成されたNウエル領域であり、前記第2の半導体領域は
前記Nウエル領域内に形成されたPウエル領域であるこ
とを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
の書き込み方法。 - 【請求項3】 前記第1の電圧は接地電圧であり、前記
第2の電圧は読み出し動作時に前記NAND束内の非選
択メモリセルに印加する電圧にほぼ等しいことを特徴と
する請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み
方法。 - 【請求項4】 前記第1の電圧は負の電圧であり、前記
第2の電圧は接地電圧であることを特徴とする請求項1
記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。 - 【請求項5】 第1導電型の第1の半導体領域内に第2
導電型の第2の半導体領域を形成し、 この第2の半導体領域の表面上に電気的に書き換え可能
な複数の不揮発性メモリセルを直列に接続したNAND
束からなるマトリックス状の配列を備える不揮発性半導
体記憶装置の記憶データの書き換え方法において、 ページ単位での書き換え動作の対象とする1ページの選
択メモリセルが含まれたメモリセルブロックを選択する
第1のステップと、 このメモリセルブロックにおける前記1ページの選択メ
モリセルのページアドレスに対応する制御ゲート線に所
定の電圧を印加し、前記メモリセルブロックにおける全
ての非選択メモリセルの制御ゲート線に前記所定の電圧
よりも高い消去用の高電圧を印加し、かつ、前記第1、
第2の半導体領域に前記消去用の高電圧を印加すること
により前記1ページの選択メモリセルのしきい値を消去
状態に設定すると共に、前記メモリセルブロックにおけ
る全ての非選択メモリセルのしきい値を維持する第2の
ステップと、 前記メモリセルブロックの全てのメモリセルの制御ゲー
ト電圧を第1の電圧に設定し、少なくとも前記第2の半
導体領域に前記第1の電圧より高い第2の電圧を印加す
ることにより前記メモリセルブロックの全てのメモリセ
ルのチャンネル内の電子を排出する第3のステップと、 前記消去状態にされた前記1ページの選択メモリセルに
所定の記憶データを書き込む第4のステップと、 を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き
換え方法。 - 【請求項6】 第1導電型の第1の半導体領域内に形成
された第2導電型の第2の半導体領域と、 この第2の半導体領域の表面上に形成された電気的に書
き換え可能な複数の不揮発性メモリセルを直列に接続し
たNAND束からなるマトリックス状の配列とを備えた
不揮発性半導体記憶装置において、 消去動作において前記第1、第2の半導体領域にデータ
消去用の高電圧を供給し、書き込み動作の第1の期間内
において少なくとも前記第2の半導体領域に前記消去用
の高電圧より低い第1の電圧を供給し、書き込み動作の
第2の期間内において少なくとも前記第2の半導体領域
に所定の第2の電圧を供給するバイアス手段と、 前記書き込み動作の第1の期間内において前記NAND
束内の選択されたメモリセルの制御ゲートに前記第1の
電圧より低い第3の電圧を供給し、前記書き込み動作の
第2の期間内において前記NAND束内の選択されたメ
モリセルの制御ゲートに前記第2の電圧より高い書き込
み用高電圧を供給するデコード手段とを具備することを
特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項7】 前記不揮発性半導体記憶装置は、前記N
AND束のマトリックス状の配列からなる電流通路の一
端にそれぞれ接続されたビット線と、 外部から入力された書き込みデータを一時的に記憶し、
前記ビット線を介して選択されたメモリセルのデータを
読み出すデータラッチ回路とを備え、 前記書き込み動作の第1の期間内において前記ビット線
と前記データラッチ回路とを電気的に切り離す手段を具
備することを特徴とする請求項6記載の不揮発性半導体
記憶装置。 - 【請求項8】 前記不揮発性半導体記憶装置は、前記書
き込み動作終了後にベリファイ読み出しを行う手段をさ
らに備え、 前記ベリファイ読み出しを行う手段は、メモリセルのし
きい値が所定の値に変化している場合には追加書き込み
動作を禁止する手段と、メモリセルのしきい値が所定の
値に変化していない場合には追加書き込み動作の第1の
期間内に前記第1の電圧を少なくとも前記第2の半導体
領域に供給する手段と、追加書き込み動作の第2の期間
内に前記書き込み用高電圧より所定の電圧だけ高い第2
の書き込み用高電圧を前記選択されたメモリセルの制御
ゲートに供給する書き込み制御手段と、からなることを
特徴とする請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項9】 第1導電型の第1の半導体領域と、 前記第1の半導体層領域に形成された第2導電型の第2
の半導体領域と、 第2の半導体領域の表面上に形成された電気的に書き換
え可能な複数の不揮発性メモリセルとを備え、 前記複数の不揮発性メモリセルは、この不揮発性メモリ
セルを複数個直列に接続したNAND束のマトリックス
状の配列からなり、 このNAND束のマトリックス状の配列からなる電流通
路の一端にそれぞれ接続された第1のセレクトゲートト
ランジスタと、 この第1のセレクトゲートトランジスタを介して前記電
流通路の一端にそれぞれ接続されたビット線と、 外部から入力された書き込みデータを一時的に記憶し、
書き込みデータに基づき所定の電圧を前記ビット線にそ
れぞれ供給するデータラッチ回路と、 前記NAND束のマトリックス状の配列からなる電流通
路の他端にそれぞれ接続された第2のセレクトゲートト
ランジスタと、 消去動作において、前記第1、第2の半導体領域に消去
用高電圧を供給し、書き込み動作の第1の期間内におい
て、少なくとも前記第2の半導体領域に前記消去用高電
圧より低い第1の電圧を供給し、書き込み動作の第2の
期間内において、少なくとも前記第2の半導体領域に所
定の第2の電圧を供給するバイアス手段と、 前記書き込み動作の第1の期間内において、前記NAN
D束内の全てのメモリセルの制御ゲートに前記第1の電
圧より低い第3の電圧を供給し、前記書き込み動作の第
2の期間内において、前記NAND束内の選択されたメ
モリセルの制御ゲートに前記第2の電圧より高い書き込
み用高電圧を供給すると共に、前記NAND束内の非選
択メモリセルの制御ゲートに所定の前記書き込み用高電
圧より低い第4の電圧を供給するデコード手段とを備
え、 前記デコード手段は、前記書き込み動作の第2の期間内
において、NAND束内の非選択のメモリセルの制御ゲ
ートに前記第4の電圧を供給した後に、前記第1のセレ
クトゲートトランジスタのゲート電極に、前記ビット線
電位が低レベルの場合に前記第1のセレクトゲートトラ
ンジスタが導通状態となるような所定の電圧を供給する
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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