JP2001230118A - 着磁装置およびプリンタ - Google Patents

着磁装置およびプリンタ

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JP2001230118A
JP2001230118A JP2000040156A JP2000040156A JP2001230118A JP 2001230118 A JP2001230118 A JP 2001230118A JP 2000040156 A JP2000040156 A JP 2000040156A JP 2000040156 A JP2000040156 A JP 2000040156A JP 2001230118 A JP2001230118 A JP 2001230118A
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Japan
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magnetizing
magnet
sheet
magnet body
magnetized
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JP2000040156A
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Tetsukuni Miyahara
鉄洲 宮原
Ryuichi Saga
隆一 嵯峨
Toshiaki Adachi
敏明 安達
Yoshinosuke Shimamura
佳之助 島村
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Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコンデンサ式着磁装置のように着磁の
際に大電流を供給する必要のない、シート状の被着磁物
に対する着磁装置を提供する。 【解決手段】 一方の平面にN極を、また他方の平面に
S極を形成したリング状磁石21を互いに同極面を対向
させて連続的に積層した着磁用磁石体2を用いて着磁す
る。リング状磁石21は、厚さ1.0mm程度の薄さの
ものを作成することができるので、被着磁物の着磁ピッ
チも狭くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性の永久磁石
シートに着磁を行う着磁装置およびそのような着磁装置
を備えたプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】永久磁石シート(以下、単に磁石シー
ト)は、例えば黒板、ホワイトボードに帳票用紙を貼り
付けるときに使用したり、あるいは磁石シート自体さら
には磁石シートに被印字層等を設けてそれに文字、図形
等を描いてそれを黒板、ホワイトボード等に吸着して使
用される。従来磁石シートに文字、図形等を描く場合に
人が描いていたが、最近ではインクジェットプリンタ等
の各種プリンタを用いる場合もある。磁石シートは、永
久磁石粉末とゴムまたはプラスチックとのシート状混合
物に着磁を施すことにより製造している。シート状混合
物を得る方法としては、永久磁石粉末と結着樹脂、例え
ばゴムまたはプラスチックとを混合、混練したコンパウ
ンドを押出し成形して得ることができる(以下、押出成
型法という)。押出成型法の他に、永久磁石粉末を溶剤
の存在下、樹脂等の結合剤と混合分散した塗料をフィル
ム状基材の上に塗布、乾燥して製造する方法が提案され
ている(特開平11−273938号公報)。
【0003】磁石シート1は、一般に図13に示すよう
なパターンで着磁が行われている。図13は磁石シート
1の平面における着磁パターンを説明するための図であ
る。図13に示すように、磁石シート1は、その表面に
おいてN極とS極が周期的に配置されたストライプ状の
多極着磁構造をなしている。磁石シート1がこのような
多極着磁を施しているのは、ムラなく均一な吸着を得る
ためである。磁石シート1にストライプ状の多極着磁を
施すために、従来はコンデンサ式着磁装置を用いてい
た。このコンデンサ式着磁装置は、例えばCu線を所定
間隔で連続的に蛇行させて形成した多極着磁ヨークと、
この多極着磁ヨークに大電流を供給するコンデンサ式電
源とから構成される。そして、着磁する際には、前記多
極着磁ヨークを未着磁の磁石シート1の表面に密着させ
た状態で大電流を供給するというものである(特開昭5
8−178508号公報、同61−7609号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁石シートの寸法は種
々あり、幅10mm程度の帯状のものから、幅数100
mmのものまである。もちろん、最初から要求される寸
法の磁石シートを得ることもあるが、大寸法の磁石シー
トを作成した後に切断して小寸法の磁石シートを得るこ
ともある。大寸法の磁石シートを得るためには、コンデ
ンサ式着磁装置もそれに対応して大規模な設備にしなけ
ればならず、これは設備コストを非常に高くする。ま
た、着磁の際に供給する大電流に対応した漏電、感電対
策が必要である。さらに、コンデンサ式着磁装置は、電
流供給時にはコンデンサ式着磁装置に対して磁石シート
が停止させておく必要があるために、連続的な生産を行
うことができない。したがって、ランニングコストの点
で不利である。
【0005】コンデンサ式着磁装置による磁石シートへ
の着磁については以上のように生産上改良すべき点を有
しているが、得られる磁石シートの特性に対しても改良
すべき点があった。磁石シートの磁気吸着力は、隣り合
うN極およびS極の間隔である着磁ピッチを狭くするほ
ど強くなることが知られているが、コンデンサ式着磁装
置による着磁では着磁ピッチを狭くする限界があった。
つまり、コンデンサ式着磁装置により着磁ピッチを狭く
するためには、前記多極着磁ヨークを構成するCu線同
士の間隔を狭くすればよい。しかし、極端にCu線同士
の間隔を狭くすると、着磁の際に大電流を供給するため
にCu線間で放電が生じ、着磁に必要な磁界を発生させ
ることができなくなる。したがって、従来のコンデンサ
式着磁装置による磁石シートの着磁ピッチは、2.0m
m程度が限界であった。
【0006】これまで磁石シートは、着磁された後に商
品として出荷され、消費者が使用していた。ところが、
予め着磁された磁石シートは、互いに吸着しあったり、
あるいは周囲に磁性体が存在するとその磁性体に吸着し
てしまう。したがって、出荷後の搬送時に、磁石シート
を正確かつ円滑に重ね合わせることができず、搬送に支
障を招くという問題も指摘されている。
【0007】また、プリンタにより磁石シートに文字等
を印刷する場合には以下のような問題も指摘されてい
る。帳票の形態をとる磁石シートにプリンタを用いて印
刷する際に、この磁石シートが予め着磁されていると、
磁石シート同士が吸着しあうため、自動給紙機構を利用
することができないということである。したがってこれ
までは、プリンタが自動給紙機構を備えていたにもかか
わらず、磁石シートを1枚、1枚人手によりプリンタに
供給する必要があった。自動給紙機構を備えたプリンタ
により未着磁の磁石シートに印刷を施した後に着磁を行
うことも考えられる。しかし、プリンタ使用者が各々コ
ンデンサ式着磁装置を所有するのは設置スペース、コス
トその他の点からいって非現実的である。
【0008】したがって、本発明は低コストで、かつ従
来のコンデンサ式着磁装置のように着磁の際に大電流を
供給する必要のない着磁装置の提供を課題とする。また
本発明は、連続的に磁石シートを生産することのできる
磁石シートの着磁装置の提供を課題とする。さらに本発
明は、コンデンサ式着磁装置に比べて磁石シートの着磁
ピッチを狭くすることのできる着磁装置の提供を課題と
する。さらにまた本発明は、インクジェット等のプリン
タに装着することができる簡易な磁石シートの着磁装置
の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は以上の課題を
解決するために検討を行った結果、永久磁石を用いて磁
石シートに着磁を行う着磁装置であれば、着磁の際に大
電流を供給する必要がなく、また、連続的に磁石シート
に対して着磁を行うことができる等、従来のコンデンサ
式着磁装置では得られなかった効果を奏することを見出
し、本発明を完成させるに到った。
【0010】すなわち本発明は、所定の長さ成分を有
し、その長さ方向にN極およびS極を交互に形成した着
磁用磁石体と、前記着磁用磁石体の長さ成分に向けてシ
ート状の被着磁物を搬送する搬送手段とを備えたことを
特徴とする着磁装置を提供する。本発明の着磁装置にお
いて、被着磁物に着磁を行う場合には、着磁用磁石体を
固定する一方被着磁物を移動させてもよいし、逆に被着
磁物を固定する一方着磁用磁石体を移動させてもよい。
したがって、本発明における搬送手段とは、この両者を
包含する相対的な概念を有している。本発明の着磁装置
において、前記着磁用磁石体は、その厚さ方向に着磁さ
れた平板状磁石同士を互いに同極面が対向するように積
層したものとすることが望ましい。それは、一体成形の
磁石であってもN極およびS極を周期的に形成すること
はできるが、厚さ方向に着磁された平板状磁石同士を互
いに同極面が対向するように積層した磁石体は、一体成
形磁石に比べて形成する磁界の強さが大きくなるからで
ある。
【0011】また本発明の着磁装置において、前記着磁
用磁石体は、円筒状磁石体からなるとともに、前記円筒
状磁石体は回転可能に支持されていることが望ましい。
磁石シートに着磁を行う場合に、着磁用磁石体と磁石シ
ートとに間隙があるよりも接触させるほうが着磁効果は
高い。なお、以下では未着磁の状態であっても、便宜上
磁石シートということがある。そして、その状態で磁石
シートを連続的に着磁用磁石に供給すると、着磁用磁石
体が固定されていれば着磁用磁石体と磁石シートとが擦
れあって磁石シートに擦傷を生じさせるおそれがある。
擦傷軽減のために着磁用磁石体の表面を研磨して滑らか
にする、あるいは保護塗料を塗布する等の手段を採用し
うるが、擦れを十分になくすことはできない。そこで、
着磁用磁石体を円筒状磁石体から構成するとともに、前
記円筒状磁石体を回転可能に支持しておけば、供給され
た磁石シートとともに円筒状磁石体が回転するから、着
磁用磁石体と磁石シートとの間の擦れの問題は基本的に
解決することができる。
【0012】本発明の着磁装置においては、前記着磁用
磁石体の隣り合うN極およびS極の間隔を狭くすること
ができ、2.0mm以下とすることも可能である。着磁
用磁石体を用いて磁石シートを着磁する場合、磁石シー
トの着磁ピッチは着磁用磁石体の着磁ピッチに理論的に
は一致する。したがって、従来のコンデンサ式着磁装置
では2.0mm程度の着磁ピッチしか得られなかったの
に対して、本発明の着磁装置によれば、2.0mm以下
の着磁ピッチの磁石シートを得ることができる。後述の
実施形態の欄でも述べるように、着磁用磁石体の着磁ピ
ッチは0.3mm程度まで実現可能であるから、従来と
比べて極めて狭い着磁ピッチの磁石シートを得ることが
できる。0.3mmとするのは、0.3mm未満の厚さ
の焼結体磁石を製造するのは機械的強度の点で困難だか
らである。また、仮に得られたとしても、厚さが薄くな
ればなるほど磁性体の厚さ方向の着磁が困難となり、
0.3mm未満では着磁そのものが困難となるからであ
る。
【0013】本発明の着磁装置において、前記着磁用磁
石体を覆う磁気シールド筐体を備えることが望ましい。
磁石シートに高い磁気特性を発現させるためには、着磁
用磁石体を構成する永久磁石も高い磁気特性を持ったも
のとすることが必要となる。高い磁気特性の着磁用磁石
体は、磁石シートに対しては有効であるが、磁気を帯び
ることを望まない物が着磁用磁石体の付近に配置するま
たは通過する必要がある場合には、望ましいものではな
い。そこで、着磁用磁石体を磁気シールド筐体で覆うこ
とにより、着磁用磁石体から発する磁界の外部に対する
悪影響を防止しようというものである。なお、着磁用磁
石体を磁気シールド筐体で覆うといっても、磁石シート
へ着磁をするために必要な部分を除くことはいうまでも
ない。
【0014】本発明の着磁装置は、磁石シートへの着磁
効果をより向上するために、前記着磁用磁石体と前記搬
送路を隔てて対向する位置に軟磁性部材を配置すること
が望ましい。この軟磁性部材の存在により、前記着磁用
磁石体と軟磁性部材との間に磁石シートを配置すると、
磁石シートを貫通する磁束密度を向上することができ
る。
【0015】本発明では以上の着磁装置の他に、その円
周方向にN極およびS極を交互に形成した円筒状の着磁
用磁石体と、前記着磁用磁石体を回転可能に支持する支
持手段と、前記着磁用磁石体の回転方向に沿ってシート
状の被着磁物を搬送する搬送手段とを備えた着磁装置が
提供される。この着磁装置の着磁用磁石体としては、表
裏にN極およびS極を形成した薄板状磁石同士を互いに
同極面が対向するように連続的に積層して円筒状とした
ものであることが望ましい。
【0016】以上の本発明着磁装置をプリンタに付設す
ることができる。したがって、本発明は、被印刷物が搬
送される搬送路と、前記搬送路上に配置されるととも
に、前記被印刷物に対して印刷を実行する印刷ヘッド
と、前記印刷ヘッドを基準にして前記搬送路の上流側ま
たは下流側に配置されるとともに、前記搬送路の幅方向
または前記被印刷物の搬送方向に対して周期的な磁界を
発生させる磁石部材とからなることを特徴とするプリン
タを提供する。以上の本発明プリンタによれば、印刷ヘ
ッドにより磁石シートに印刷される直前または直後に磁
石シートに着磁することができる。つまり、このプリン
タで印刷される磁石シートは、未着磁の状態で当該プリ
ンタに供給することができる。したがって、自動給紙装
置を備えたプリンタにセットされる磁石シートは未着磁
の状態で足りるから、自動給紙装置により連続的に無理
なく印刷ヘッドに対して供給することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面を参
照しつつ説明する。図1は本発明着磁装置に用いられる
着磁用磁石体である円筒状磁石体2を示している。円筒
状磁石体2は、リング状磁石21を複数積層し、積層し
たリング状磁石21の孔に保持軸22を嵌装、固定する
ことにより得られる。図2は円筒状磁石体2におけるリ
ング状磁石21の配置を示す図である。図2に示すよう
に、各リング状磁石21は軸方向に着磁されており、一
方の平面にN極を、また他方の平面にS極を形成してあ
る。本実施の形態の円筒状磁石体2は、このリング状磁
石21を互いに同極面を対向させて積層してある。積層
された円筒状磁石体2は、図1に示すように、所定の長
さ成分を有し、その長さ方向にN極およびS極を交互に
形成した磁石体となる。
【0018】本実施の形態では、一方の平面にN極を、
また他方の平面にS極を形成したリング状磁石21を互
いに同極面を対向させて連続的に積層することにより、
長さ方向にN極およびS極を周期的に形成した磁石体を
用いたが、本発明はこの形態に限定されない。一体で形
成された円筒状磁石体2で長さ方向にN極およびS極を
周期的に形成することも可能であり、そのような筒状磁
石体を用いることもできる。ただし、本実施の形態のよ
うにリング状磁石21を互いに同極面を対向させると、
N極およびS極の同極面対部位表面から各リング状磁石
21の外側に磁力線が強力に漏れ出る。したがって、本
実施の形態によれば、一体で形成された長さ方向にN極
およびS極を周期的に形成した円筒状磁石に比べて、大
きな磁気特性を得ることができる。また、リング状磁石
21同士の間にコアとなる鉄板等の軟磁性材料を挟み込
んでも同様の効果が得られる。また、リング状磁石21
同士は必ずしも互いに密着させる必要はなく、スペーサ
を挟み込んでリング状磁石21間に隙間を持たせること
により、着磁ピッチ幅を調整することもできる。
【0019】リング状磁石21を構成する永久磁石とし
ては、バリウムフェライト(BaO・6Fe23)、ス
トロンチウムフェライト(SrO・6Fe23)に代表
されるフェライト系磁石、サマリウムコバルト(Sm−
Co)、ネオジウム鉄ボロン(Nd−Fe−B)に代表
される希土類系磁石、アルニコ系磁石、およびこれらの
磁気特性に優れた磁性粉を用いたボンド磁石等を用いる
ことができる。これらの中では、最も磁気特性に優れる
希土類系磁石、特にネオジウム鉄ボロン(Nd−Fe−
B)磁石が本発明にとって望ましい。
【0020】本実施の形態では、リング状磁石21を積
層した円筒状磁石体2としたが、本発明はこの形状に限
定されない。例えば、図3に示すように断面が多角形の
磁石121を複数積層した多角形断面磁石体120とし
てもよい。また、図4に示すように、U字状磁石221
を複数積層したU字断面磁石体220としてもよい。要
するに、磁石シートへの着磁のみを考慮した場合には、
磁石シートにN極およびS極を周期的に形成する着磁が
できるように、N極およびS極を周期的に形成した磁石
体であれば、本発明においてその形状は問われない。た
だし、着磁装置としての使用形態を考慮すると、リング
状磁石21を積層した円筒状磁石体2を着磁用磁石体と
することが望ましい。
【0021】図5は磁石シート1に円筒状磁石体2を用
いて着磁を行っている状態を示している。つまり、円筒
状磁石体2はその長さ方向にN極およびS極を周期的に
形成しており、N極から漏洩した磁束は、磁石シート1
を通過した後に隣接するS極に戻る、という磁路を形成
する。磁石シート1の着磁方向を矢印で示しているが、
円筒状磁石体2からの漏洩磁束の向きと一致し、この矢
印の向いた方向にN極が、また逆の方向にS極が形成さ
れる。
【0022】図5から明らかなように、磁石シート1の
着磁ピッチは円筒状磁石体2の着磁ピッチにほぼ比例す
るということができる。したがって、磁石シート1の着
磁ピッチを狭くするためには円筒状磁石体2の着磁ピッ
チを狭くする必要がある。円筒状磁石体2は、複数のリ
ング状磁石21を積層したものであり、したがってリン
グ状磁石21の厚さを薄くすることにより円筒状磁石体
2の着磁ピッチ、ひいては磁石シート1の着磁ピッチを
狭くすることができる。よって、リング状磁石21の厚
さは、この点を考慮しつつ、自身の磁気特性、着磁対象
である磁石シート1の寸法、磁石シート1に要求される
磁気特性に応じて適宜定めればよい。磁石シート1に実
用的な磁気吸着力を付与するためには、リング状磁石2
1の厚さを5mm以下とする。
【0023】従来のコンデンサ式着磁装置を用いて着磁
した磁石シート1の着磁ピッチは2.0mm程度である
のに対して、本実施の形態に係る着磁装置のリング状磁
石21は0.5mm程度の厚さまで製造可能である。し
たがって、本発明の着磁装置によれば、従来のコンデン
サ式着磁装置では容易に得られなかった2.0mm以
下、さらには1.5mm以下という狭い着磁ピッチの磁
石シート1を得ることを可能にした点で極めて顕著な効
果を有する。
【0024】リング状磁石21を積層して円筒状磁石体
2を得るためには、まず、リング状磁石21を互いに同
極面が対向するように配列して保持軸22に嵌装する。
リング状磁石21は同極面同士が対向して配列されてい
るので、相互にその斥力により反発しあう。したがっ
て、この斥力に抗してリング状磁石21を密着させる必
要がある。そのためには、両端をナット等の留め具で固
定すればよい。留め具を用いる方法以外に、接着剤を用
いてリング状磁石21同士を接着する、あるいは両端に
配置されるリング状磁石21を保持軸22に接着剤を用
いて固定する等の手法を選択することができる。また、
この実施の形態ではリング状磁石21の中空孔に保持軸
22を嵌装することとしているが、本発明はこれに限定
されない。例えば、図3に示すように磁石体120の両
側の多角形状磁石121に保持軸122を接着等の手段
により固着してもよい。
【0025】図6および図7は図1に示した円筒状磁石
体2を用いた着磁装置Mを示しており、図6はその平面
図、図7はその側面図である。図6および図7におい
て、着磁装置Mは、円筒状磁石体2と、この円筒状磁石
体2に対向して配置された押し付けロール3と、円筒状
磁石体2に対して上流側に位置する一対の送りロール4
aおよび4b、円筒状磁石体2に対して下流側に位置す
る一対の送りロール5aおよび5b、固定ガイド6、可
動ガイド7、ならびにこれらを覆う磁気シールド筐体8
を主たる構成要素としている。また、図6および図7に
おいて、符号9および10はそれぞれ、巻出し機および
巻取り機である。
【0026】一対の送りロール4aおよび4b、一対の
送りロール5aおよび5bは、それぞれコラム11、コ
ラム13に回転可能に支持されている。また、一対の送
りロール4aおよび4b、一対の送りロール5aおよび
5bは、それぞれその間隔を調整可能にコラム11、コ
ラム13に支持されている。したがってその間隔は、着
磁される磁石シート1の厚さに応じて適宜設定すること
ができる。一対の送りロール4aおよび4b、一対の送
りロール5aおよび5bの材質は特に限定されるもので
はないが、着磁される磁石シート1に傷を付けないよう
な材質を選択することが望ましい。なお、本実施の形態
では、被着磁物である磁石シート1と円筒状磁石体2と
が接触することとしているが、非接触とすることもでき
る。
【0027】円筒状磁石体2および押し付けロール3
は、コラム12に回転可能に、かつ両者の間隔を調整可
能に支持されている。押し付けロール3の材質も送りロ
ール4aおよび4bと同様に特に限定されるものではな
い。しかし、円筒状磁石体2から磁石シート1へ及ぼす
磁界の影響をより強くするためには、押し付けロール3
を軟磁性を示す材料、例えば電磁軟鉄等の透磁率の高い
材料で構成することが望ましい。
【0028】以上の着磁装置Mの構成要素は磁気シール
ド筐体8に収容している。この磁気シールド筐体8は軟
磁性を示す材料で構成されているので、円筒状磁石体2
からの不必要な磁力が外部に対して悪影響を及ぼすのを
防止することができる。したがって、本実施の形態では
円筒状磁石体2の他に一対の送りロール4aおよび4
b、一対の送りロール5aおよび5b等もこの磁気シー
ルド筐体8に収容する構成としたが、少なくとも円筒状
磁石体2を収容すれば磁気シールドとしての機能を発揮
することができる。また、この磁気シールド筐体8を磁
気シールドとして機能させる態様は、円筒状磁石体2を
構成するリング状磁石21を磁気特性の高い希土類系磁
石で構成する場合に特に有効となる。
【0029】固定ガイド6および可動ガイド7は、着磁
装置Mを通過する磁石シート1が蛇行するのを防止する
ためのものであり、磁石シート1の幅に応じて可動ガイ
ド7の位置を調整する。巻出し機9は未着磁状態の磁石
シート1の巻き回し体を回転可能に保持する。また、巻
取り機10は円筒状磁石体2により着磁された磁石シー
ト1を逐次巻き取る。巻取り機10は磁石シート1を巻
き取るための駆動モータ(図示せず)を備えている。
【0030】以上の構成からなる着磁装置Mによる磁石
シート1への着磁作業は以下のように行われる。可撓性
の磁石シート1は当初巻回し体となって巻出し機9に装
着される。巻出し機9に巻回し体を装着した後に、巻き
回し体の先端を巻き出して一対の送りロール4aおよび
4bの間、円筒状磁石体2および押し付けロール3の
間、一対の送りロール5aおよび5bの間を順次通過さ
せる。一対の送りロール5aおよび5bの間を通過した
巻き回し体の先端、つまり磁石シート1の先端を巻取り
機10に取り付ける。巻取り機10には前述のように駆
動モータ(図示せず)が設置されており、駆動モータを
駆動することにより、巻出し機9から磁石シート1が連
続的に巻き出され、巻き出された磁石シート1は円筒状
磁石体2および押し付けロール3の間を通過する際に着
磁が施される。
【0031】本実施の形態では、円筒状磁石体2の軸方
向と磁石シート1の搬送方向を直交させている。しか
し、本発明は、図8に示すように、磁石シート1の搬送
方向に対して円筒状磁石体2の軸を傾斜するように配置
することもできる。本発明でいう着磁用磁石体の長さ成
分に向けてシート状の被着磁物を搬送するとは両者を含
む概念である。図8に示す配置とすると、同一の着磁ピ
ッチを有する円筒状磁石体2を用いて磁石シート1の着
磁ピッチを変えることができる。図9はこのことを説明
するための図である。円筒状磁石体2の着磁ピッチをP
1とし、円筒状磁石体2の軸方向と磁石シート1の搬送
方向(図中矢印で示す)が直交する場合を模式的に示し
たのが図9(a)、円筒状磁石体2の軸方向と磁石シー
ト1の搬送方向を傾斜する場合を模式的に示したのが図
9(b)である。磁石シート1の着磁ピッチをP2とす
ると、図9(a)の場合には磁石シート1の着磁ピッチ
2は、理論的には、円筒状磁石体2の着磁ピッチP1
一致する。ところが、図9(b)の場合には磁石シート
1の着磁ピッチP2は、理論的には、P1・COSθとな
ることがわかる。つまり、図8に示すように、磁石シー
ト1の搬送方向に対して円筒状磁石体2の軸を傾斜する
ように配置すれば、同一の着磁ピッチを有する円筒状磁
石体2を用いて磁石シート1の着磁ピッチを狭くするこ
とができる。
【0032】以上の実施形態では円筒状磁石体2の長さ
方向にN極およびS極を交互に形成した例について説明
したが、本発明はこれに限定されない。例えば、円筒状
磁石体の円周方向にN極およびS極を交互に形成すると
ともに、この円筒状磁石体を回転させつつ磁石シートを
着磁することもできる。円周方向にN極およびS極を交
互に形成した円筒状磁石体の例を図10に示す。図10
に示す円筒状磁石体40は、表裏にN極およびS極を形
成した薄板状磁石41同士を互いに同極面が対向するよ
うに連続的に積層して円筒状としたものであり、その円
周方向にN極およびS極が交互に形成されることにな
る。複数の薄板状磁石41を積層して円筒状とするため
には、薄板状磁石41同士を接着剤を使って固着する、
あるいは円筒状磁石体40の両端において拘束する治具
を用いる等手段は問わない。図11に示すように、円筒
状磁石体40を回転しつつ未着磁状態の磁石シート1を
搬送すれば、搬送方向に順次N極、S極が形成される着
磁が行われる。
【0033】次に、以上の着磁装置をプリンタに適用し
た実施の形態について説明する。図12に本実施の形態
に係るプリンタPを示す。プリンタPは、本体P1に搬
送路23を形成してある。自動給紙装置24にセットさ
れたカットシートSはこの搬送路23に沿って順次搬送
される。搬送路23上にはインクジェット方式の印刷ヘ
ッド25が配置されており、この印刷ヘッド25によっ
て順次搬送されてくるカットシートSに印刷が施され
る。印刷ヘッド25を基準として、搬送路23上流側に
は一対の搬送ロール26、27が配置されている。ま
た、印刷ヘッド25を基準として、搬送路23下流側に
は押し付けロール28および円筒状の着磁用磁石体29
が配置されている。搬送ロール26、27、押し付けロ
ール28および着磁用磁石体29は図示しないモータに
連結されており、モータの駆動により搬送方向に回転可
能となっている。なお、ここではインクジェット方式の
プリンタについて説明するが、レーザプリンタ、感熱プ
リンタ、ドットプリンタ等の各種プリンタに本発明を適
用することができる。
【0034】着磁用磁石体29は、図1で示した円筒状
磁石体2と同様の構造をなしている。したがって、着磁
用磁石体29はその軸方向にN極およびS極が交互に形
成されており、搬送路23の幅方向に対して周期的な磁
界を発生させる。なお、この着磁用磁石体29として図
10に示した構造の円筒状磁石体40を用いるとともに
回転させることにより、搬送路23の搬送方向に対して
周期的な磁界を発生させることになる。搬送ロール2
6、27および押し付けロール28の材質は特に限定さ
れないが、カットシートSの表面に傷を付けないため
に、少なくともその表面はゴム等軟質な材料で構成する
ことが望ましい。もっとも、押し付けロール28につい
ては、着磁用磁石体29による着磁の効果を十分に発揮
させるために、軟磁性材料を用いることが望ましい。そ
の場合には、ゴム等軟質な材料で表面を覆うことができ
る。
【0035】以上のプリンタPにおいて、カットシート
Sとして磁石シート(以下、磁石シートS)を用いる
と、自動給紙装置24にセットされた磁石シートSは、
給紙ロール31によりその最上層部の磁石シートSは搬
送される。磁石シートSは給紙ロール32および33を
通過して搬送路23に到達する。搬送ロール26および
27により搬送された磁石シートSは、所定の印刷位置
に達した時点で一旦停止する。その後、印刷ヘッド25
により逐次印刷された磁石シートSは押し付けロール2
8および着磁用磁石体29の位置に達する。その後も印
刷が実行されつつ磁石シートSは搬送路23を搬送方向
に進行するが、押し付けロール28および着磁用磁石体
29の間を通過する際に、着磁用磁石体29により着磁
される。プリンタPによれば、印刷された直後に磁石シ
ートSに対して着磁を行うことができる。したがって、
自動給紙装置24には未着磁状態の磁石シートSをセッ
トすればよく、自動給紙装置24から磁石シートSが給
紙される際に、磁石シートS同士が吸着しあうという不
具合が生じない。
【0036】なお、以上の実施形態では本発明の印刷ヘ
ッド25を基準として、搬送路23下流側には着磁用磁
石体29を配置しているが、搬送路23上流側に配置す
ることもできる。例えば、搬送ロール26および27の
いずれか一方を着磁用磁石体29とすることもできる。
また、以上の実施形態ではシート状の印刷物としてカッ
トシートSを対象とするプリンタPを示したが、本発明
はこれに限定されない。例えば、巻回された磁石シート
に対して印刷するタイプのプリンタに適用することもで
きる。
【0037】
【実施例】以下本発明の着磁装置により磁石シートに着
磁した具体例を示す。円筒状磁石体2は、下記のリング
状磁石21を350枚、互いに同極面を対向させて、外
径13mmのデルリン製の保持軸22に通し、両端から
ベークライト製の部材で挟み、リング状磁石21を密着
した後にナットで固定することにより得た(図1)。円
筒状磁石体2のリング状磁石21の、同極面対向各部位
表面における最大表面磁束密度を、ベル社製ガウスメー
タ(4048型)およびトランスバース型プローブ(T
−4048−001)を用い、プローブ表面を測定部位
に接触させて測定した結果、約400mTであった。こ
れは、リング状磁石21の厚さ方向の表面磁束密度であ
る200mTの約2倍の値である。この結果から、リン
グ状磁石21を互いに同極面を対向させて配列すること
による磁束密度向上効果が確認できた。
【0038】 (材 質)Nd−Fe−Bリング状磁石 (寸 法)外形 23mm、 内径 13mm、 厚さ 1mm (磁気特性)残留磁束密度 1.2mT 保磁力(bHc) 835kA/m 保磁力(iHc) 955kA/m 最大エネルギー積(BHmax) 270kJm-3 厚さ方向の表面磁束密度 200mT
【0039】次に、着磁対象である磁石シートを以下の
通り作成した。なお、以下の説明中、「部」とは、重量
部を示す。 <ストロンチウムフェライト磁石シート>以下の物質を
バンバリーミキサで混合して、ストロンチウムフェライ
ト磁石粉末コンパウンドを得た。 同和鉱業(株)製「BOP−S」(SrO・6Fe23) 100部 保磁力(iHc) 150kA/m 塩素化ポリエチレン 18部 大日本インキ化学工業(株)製「ポリサイザーW−2300」 3部 以上のコンパウンドを140℃に加熱し、押出成形機に
より、縦350mm、横200mm、厚さ0.1mmの
ストロンチウムフェライト磁石シートを作成した。得ら
れたストロンチウムフェライト磁石シートの保磁力(i
Hc)を測定したところ、145kA/m(磁束密度に
換算すると182mTに相当する)であった。
【0040】<インクジェットプリンタ用磁石シート>
以下の物質を分散撹拌機で15分間撹拌混合して、イン
クジェット受理層用塗布液を得た。 大日本インキ化学工業(株)「パテラコールIJ−150」 100部 水 10部 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートに、上記イ
ンクジェットフィルム用塗布液を、乾燥膜厚が15μm
となるように塗布、乾燥してインクジェットフィルムを
得た。このフィルムを、先に得たストロンチウムフェラ
イト磁石シートに張りあわせた後に、A4サイズに裁断
加工してインクジェットプリンタ用磁石シートを得た。
【0041】(実施例1)以上で得たストロンチウムフ
ェライト磁石シートに図6、図7に示す本実施の形態に
よる着磁装置Mを用いて着磁を行った。着磁は円筒状磁
石体2と押し付けロール3とで磁石シート1を挟持しつ
つ、かつ磁石シート1を連続的に搬送しながら行った。
着磁後の磁石シート1の吸着力を測定するために、縦8
0mm、横50mmに裁断した。この裁断片を同サイズ
の厚さ0.22mmの鉄板に吸着させ、東京精密社製の
ヘイドンを用いて、鉄板に平行な方向にこの磁石シート
1を引っ張ったときの吸着力を測定したところ、254
N/m2であった。
【0042】(実施例2)次に、以上で得たインクジェ
ットプリンタ用磁石シートを図12に示すプリンタPの
自動給紙装置24に20枚セットして印刷を実行した。
インクジェットプリンタ用磁石シートは自動給紙装置2
4から滞ることなく給紙され、連続印刷を行うことがで
きた。印刷後のインクジェットプリンタ用磁石シートに
ついて、以上と同様に吸着力を測定したところ、254
N/m2であった。
【0043】(比較例1)実施例2で用いたインクジェ
ットプリンタ用磁石シートを、日本電磁機器(株)製コ
ンデンサ式着磁機(SL−R2520MD型)を用い、
縦30cm、横7cm、着磁ピッチ2.0mmの平板状
着磁ヨークに密着させてセットし、電圧1000V、電
荷1000μFの条件で着磁させた。横方向に幅7cm
毎に着磁を繰り返して磁石シートを得た。実施例1と同
様にして吸着力を測定した結果、150N/m2であっ
た。次に、このインクジェットプリンタ用磁石シートを
図12に示すプリンタPの自動給紙装置24に20枚セ
ットして印刷を実行したところ、途中で磁石シートが互
いに吸着しあい連続印刷を行うことができなかった。
【0044】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、低コ
ストで、かつ従来のコンデンサ式着磁装置のように着磁
の際に大電流を供給する必要のない磁石シートの着磁装
置が提供される。また本発明の磁石シートの着磁装置に
よれば、連続的に磁石シートを生産することができる。
さらに本発明の磁石シートの着磁装置によれば、コンデ
ンサ式着磁装置に比べて磁石シートの着磁ピッチを狭く
することができる。さらにまた本発明の磁石シートの着
磁装置は、プリンタに装着することができる簡易かつ小
型の装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る着磁用磁石体を示す図で
ある。
【図2】 本実施の形態に係る着磁用磁石体の詳細を示
す図である。
【図3】 本実施の形態に係る他の着磁用磁石体を示す
図である。
【図4】 本実施の形態に係る他の着磁用磁石体を示す
図である。
【図5】 本実施の形態による磁石シートの着磁の状況
を説明するための図である。
【図6】 本実施の形態に係る着磁装置を示す平面図で
ある。
【図7】 本実施の形態に係る着磁装置を示す側面図で
ある。
【図8】 本実施の形態に係る着磁装置において、着磁
用磁石体の軸を磁石シートの搬送方向に対して傾斜させ
た例を示す図である。
【図9】 本実施の形態に係る着磁装置において、着磁
用磁石体の軸を磁石シートの搬送方向に対して傾斜させ
た場合の、磁石シートの着磁ピッチを説明するための図
である。
【図10】 本実施の形態に係る着磁用磁石体の他の例
を示す図である。
【図11】 本実施の形態に係る着磁用磁石体の他の例
による着磁の様子を示す図である。
【図12】 本実施の形態に係るプリンタを示す図であ
る。
【図13】 磁石シートの着磁パターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…磁石シート、2,29,40…円筒状磁石体、3…
押し付けロール、4a,4b,5a,5b…送りロー
ル、8…磁気シールド筐体、21…リング状磁石、23
…搬送路、25…印刷ヘッド、41…薄板状磁石、12
0…多角形断面磁石体、220…U字断面磁石体、P…
プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 佳之助 埼玉県北足立郡伊奈町寿3−78加藤ハイツ 209 Fターム(参考) 5E062 CC04 CF05 CG01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さ成分を有し、その長さ方向に
    N極およびS極を交互に形成した着磁用磁石体と、 前記着磁用磁石体の長さ成分に向けてシート状の被着磁
    物を搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とする着磁
    装置。
  2. 【請求項2】 前記着磁用磁石体は、厚さ方向に着磁さ
    れた平板状磁石同士を互いに同極面が対向するように連
    続的に積層したものであることを特徴とする請求項1に
    記載の着磁装置。
  3. 【請求項3】 前記着磁用磁石体の隣り合うN極および
    S極の間隔が2.0mm以下であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の着磁装置。
  4. 【請求項4】 前記着磁用磁石体を覆う磁気シールド筐
    体を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の着磁装置。
  5. 【請求項5】 前記着磁用磁石体と前記搬送路を隔てて
    対向する位置に軟磁性部材を配置することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の着磁装置。
  6. 【請求項6】 その円周方向にN極およびS極を交互に
    形成した円筒状の着磁用磁石体と、 前記着磁用磁石体を回転可能に支持する支持手段と、 前記着磁用磁石体の回転方向に沿ってシート状の被着磁
    物を搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とする着磁
    装置。
  7. 【請求項7】 前記着磁用磁石体は、表裏にN極および
    S極を形成した薄板状磁石同士を互いに同極面が対向す
    るように連続的に積層して円筒状としたものであること
    を特徴とする請求項6に記載の着磁装置。
  8. 【請求項8】 被印刷物が搬送される搬送路と、 前記搬送路上に配置されるとともに、前記被印刷物に対
    して印刷を実行する印刷ヘッドと、 前記印刷ヘッドを基準にして前記搬送路の上流側または
    下流側に配置されるとともに、前記搬送路の幅方向また
    は前記被印刷物の搬送方向に対して周期的な磁界を発生
    させる磁石部材とからなることを特徴とするプリンタ。
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