JP2001229963A - 非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池

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JP2001229963A
JP2001229963A JP2000037168A JP2000037168A JP2001229963A JP 2001229963 A JP2001229963 A JP 2001229963A JP 2000037168 A JP2000037168 A JP 2000037168A JP 2000037168 A JP2000037168 A JP 2000037168A JP 2001229963 A JP2001229963 A JP 2001229963A
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JP
Japan
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battery
lithium
secondary battery
weight
active material
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Withdrawn
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JP2000037168A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Oki
俊介 大木
Takashi Misao
貴史 三竿
Hiroyuki Koizumi
裕之 小泉
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクル特性,安全性,高温保存特性等を飛
躍的に向上させた非水系二次電池を提供する。 【解決手段】 溶媒としてγ−ブチロラクトンを60体
積%以上含み、溶質は少なくともテトラフルオロホウ酸
リチウムを含む1種以上のリチウム塩である電解液を使
用し、さらに、電池容器内に下記(式1)で表わされる
量のシュウ酸リチウムを、電池作製後の最初の充電前の
状態で含むようにする。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイクル特性,安
全性,高温保存特性等を飛躍的に向上させた非水系二次
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のノート型パーソナルコンピュータ
ー,携帯電話に代表される電子機器の急激な普及によ
り、充電により繰り返し使用の可能な非水系二次電池で
あるリチウムイオン二次電池が高いエネルギー密度をセ
ールスポイントとして需要を大きく拡大している。最近
のトレンドの一つとして、リチウムイオン二次電池の更
なる軽量化をはかるために、電池の外装体を金属製缶で
はなく、金属シートと樹脂フィルムをラミネートした材
料を外装体として用いた電池の開発が行われている。こ
のタイプの電池では電解質層として、現行リチウムイオ
ン二次電池と同様なポリオレフィン製微多孔膜に非水系
電解液を含浸させたものや、高分子に非水系電解液を含
浸させてゲル化したものを使用するといったこと等が行
われている。これにより、ノート型パーソナルコンピュ
ーター,携帯電話といった電子機器の更なる軽量化が実
現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現行のリチウムイオン
二次電池の大部分に用いられている電解液における有機
溶媒は、沸点が200℃以上の高沸点系溶媒(例えば、
プロピレンカーボネート,エチレンカーボネート,γ−
ブチロラクトン)と沸点が100℃前後の低沸点系溶媒
(例えば、ジメチルカーボネート,ジエチルカーボネー
ト,エチルメチルカーボネート,1,2−ジメトキシエ
タン)の混合物から成っている。ここで、低沸点系溶媒
を用いていることに起因していると思われる外装体の膨
れなどについて、さらなる改良が望まれている。さら
に、金属シートと樹脂フィルムをラミネートした材料の
ような軟らかいものを外装体とした電池においては、特
に高温保存における外装体の膨れが問題となる。
【0004】また、これまでに高沸点系溶媒のみを用い
た電解液の検討もなされてきたが、肝心の電池特性(サ
イクル特性等)に不満な点が残っていた。一方で、特開
平7−254436号公報の実施例に記載されているよ
うなエチレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタン
の1:1混合溶媒のように、1,2−ジメトキシエタン
(沸点84.5℃)といった低沸点系溶媒が含まれてい
る場合は、シュウ酸リチウムの効果があっても、高温保
存等における外装体の膨れが生じたりする。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決することを目的としたものであり、従来よりも安全
性に優れ、電池に用いられている外装体の材料にかかわ
らず膨れを起こすことがなく、かつ優れた特性を発揮す
る非水系二次電池を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、正極、負極、その両極間に介装
されたセパレーター、非水溶媒と溶質とからなる非水電
解液、及びこれらが収納されている容器で構成される非
水系二次電池において、該非水溶媒はγ−ブチロラクト
ンを60体積%以上含み、該溶質は少なくともテトラフ
ルオロホウ酸リチウムを含む1種以上のリチウム塩であ
り、さらに、電池容器内に下記(式1)で表わされる量
のシュウ酸リチウムを、電池作製後の最初の充電前の状
態で含むことを特徴とする非水系二次電池、を提供す
る。
【0007】
【数2】
【0008】以下、下記(式2)で表わされる値を、A
とする。
【0009】
【数3】
【0010】γ−ブチロラクトンは高沸点であるため安
全性に優れ、高誘電率,低粘度を兼ね備えた性質を有
し、電解液溶媒として好ましい。本発明の電池における
電解液溶媒全体に占めるγ−ブチロラクトンの割合は、
その下限として好ましくは60体積%以上である。ま
た、γ−ブチロラクトンの割合の上限は100%であ
る。電解液の溶媒成分においてγ−ブチロラクトンの含
量が高いことは、この電解液を用いた電池として、高容
量,良好なサイクル特性だけでなく低温充放電,急速充
放電などに優れた電池特性を示すため好ましいものとな
る。40体積%以下の範囲でプロピレンカーボネート、
エチレンカーボネートといった沸点200℃以上の溶媒
を含んでいても構わない。
【0011】該溶質は、テトラフルオロホウ酸リチウム
(以下、LiBF4という)単独でも構わないが、Li
PF6,LiClO4,LiAsF6, LiSbF6,L
iI,LiBr,LiCl,LiAlCl4,LiH
2,LiSCN,CF3SO3Li,C43SO3Li,
(CF3SO22NLi,(CF3SO23CLi,(C
49SO22NLi等が混合されていても構わない。こ
の中では特に、ヘキサフルオロリン酸リチウム(以下、
LiPF6という)が50モル%以下の量含まれている
ことが好ましい。
【0012】溶質濃度としては、0.1〜3.0mol
/リットルの範囲で選ばれるが、0.5〜2.0mol
/リットルの範囲が好ましい。シュウ酸リチウムは、電
池容器内部であれば存在する部分は限定されないが、特
に電極活物質中に分散して存在していることが好まし
い。シュウ酸リチウム添加量が少なすぎる場合には、サ
イクル特性、安全性、高温保存特性の向上が十分ではな
く、多すぎる場合には、電池容器内に占める活物質の量
が相対的に減少することによる電池特性(エネルギー密
度)の低下が発生する。より好ましいシュウ酸リチウム
添加量は、下記(式3)で表わされる範囲である。
【0013】
【数4】
【0014】請求項2の発明は、3.9〜4.2Vのあ
る電圧値で1日〜3週間の期間放置しておくことを特徴
とする請求項1記載の非水系二次電池、を提供する。こ
れに関しては、電池作製後の最初の充電時に、ある一定
電流値で3.9〜4.2Vのある電圧値まで充電し、さ
らにその電圧値を保持したまま電流値が0〜10mAの
範囲になるまで充電を続けた後電流を停止し、その状態
で1日〜3週間の期間放置しておく、という方法が好ま
しい例として挙げられる。
【0015】しかしながら、電池作製後の最初の充電よ
り後の充電時に行なっても構わない。例えば、前記のよ
うに充電を行った後に、ある一定電流値で3.0V〜
3.9Vのある電圧値に達するまで放電して電流を停止
し、その後再び前記のように充電を行った後に放置す
る、という方法がある。このときの充電雰囲気および放
置雰囲気の温度は20〜60℃であることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態である非水系電
解液を使用したリチウムイオン二次電池について以下に
説明する。リチウムイオン二次電池に用いられる正極活
物質としては、リチウムをイオン状態で収蔵・放出可能
なLixI (1-y)II y2(0<x≦1.1,0≦y≦
1,MI及びMIIはCr,Mn,Fe,Co,Niから
選ばれる少なくとも一種の元素)、LixMn(2-y)y
4(0<x≦1.1,0≦y≦1,MはLi,Al,
Cr,Fe,Co,Ni,Gaから選ばれる少なくとも
一種の元素)等のリチウム複合金属酸化物が挙げられ
る。リチウムイオン二次電池に用いられる負極活物質と
しては、リチウムをイオン状態で収蔵・放出可能な、コ
ークス、グラファイト、非晶質カーボン等の炭素質材
料、Si,Ge,Sn,Pb,Al,In,Zn等の元
素を含むアモルファス金属酸化物及びアモルファス合金
等が挙げられる。
【0017】上記電極活物質をバインダーおよび溶媒と
混合してスラリー化し、集電体上に塗布後乾燥させて電
極としている。バインダーの例としては、ラテックス
(例えば、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス,
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテック
ス,アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテック
ス)、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセ
ルロースのナトリウム塩及びアンモニウム塩)、フッ素
ゴム(例えば、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロ
ピレンとテトラフルオロエチレンとの共重合体)やフッ
素樹脂(例えば、ポリフッ化ビニリデン,ポリテトラフ
ルオロエチレン,フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプ
ロピレンの共重合体,フッ化ビニリデンとクロロトリフ
ルオロエチレンの共重合体)などが挙げられる。溶媒の
例としては、酢酸エチル、2−エトキシエタノール(エ
チレングリコールモノエチルエーテル)、N−メチルピ
ロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、テ
トラヒドロフラン(THF)、水等が挙げられる。集電
体の例としては、正極においては、Al,Ti,ステン
レススチール等の10〜50μm程度の厚みの金属製箔
あるいはメッシュ等が用いられるが、特にAl製の金属
製箔あるいはメッシュ等を用いることが好ましい。負極
においては、Cu,Ni,ステンレススチール等の10
〜50μm程度の厚みの金属製箔あるいはメッシュ等が
用いられるが、特にCu製の金属製箔あるいはメッシュ
等を用いることが好ましい。
【0018】リチウムイオン二次電池に用いられるセパ
レーターとしては、ポリエチレンおよびポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂製微多孔膜が挙げられる。加
えて、セパレーターは電極上に固定されたバインダーを
含む絶縁性物質粒子の集合体層であってもよい。絶縁性
物質粒子としては、以下に示すような無機物であっても
よいし、有機物であってもよい。無機物としては、例え
ば、Li2O,BeO,B23,Na2O,MgO,Al
23,SiO2,P25,K2O,CaO,TiO2,C
23,Fe23,ZnO,ZrO2,BaO等の酸化
物、一般的にアルミノケイ酸塩に代表されるゼオライト
と呼ばれる結晶物質、BN,AlN,Si34,Ba3
2等の窒化物、炭化ケイ素(SiC)、MgCO3,C
aCO3等の炭酸塩、CaSO4,BaSO4等の硫酸
塩、磁器の一種であるジルコン(ZrO2・SiO2)、
ムライト(3Al23・2SiO2)、ステアタイト
(MgO・SiO2)、フォルステライト(2MgO・
SiO2)、コージェライト(2MgO・2Al23
5SiO2)等が挙げられる。
【0019】有機物としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸エステル、ポリテトラフルオロエチ
レン及びポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ケイ
素樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエチレンオキサイド及びポリプロ
ピレンオキサイド等のポリエーテル樹脂、エポキシ樹
脂、アセタール樹脂、AS樹脂、ABS樹脂等の樹脂粒
子が挙げられる。
【0020】以上の絶縁性物質粒子のうち、無機物粒子
が好ましく、特に酸化物粒子が好ましい。絶縁性物質粒
子の集合体層を形成する方法としては、絶縁性物質粒子
とバインダーとを溶媒に分散し、これを絶縁性物質粒子
集合体層を形成する面に塗布した後、溶媒を蒸発させる
方法がある。この場合に使用可能なバインダーとして
は、ラテックス(例えば、スチレン−ブタジエン共重合
体ラテックス,メチルメタクリレート−ブタジエン共重
合体ラテックス,アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体ラテックス)、セルロース誘導体(例えば、カルボキ
シメチルセルロースのナトリウム塩及びアンモニウム
塩)、フッ素ゴム(例えば、フッ化ビニリデンとヘキサ
フルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとの共重
合体)やフッ素樹脂(例えば、ポリフッ化ビニリデン,
ポリテトラフルオロエチレン,フッ化ビニリデンとヘキ
サフルオロプロピレンの共重合体,フッ化ビニリデンと
クロロトリフルオロエチレンの共重合体)などが挙げら
れる。これらのうち、フッ素ゴムやフッ素樹脂等のフッ
素系バインダーが好ましい。溶媒としては、酢酸エチ
ル、2−エトキシエタノール(エチレングリコールモノ
エチルエーテル)、N−メチルピロリドン(NMP)、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルス
ルフォキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(TH
F)、水等が挙げられる。
【0021】絶縁性物質粒子の集合体層中のバインダー
量は、体積比で絶縁性物質粒子の1/500〜3/5と
なるようにすることが好ましく、より好ましくは1/5
00〜1/2、さらに好ましくは1/500〜1/5で
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
実施例を挙げてさらに説明する。
【0023】
【実施例1】まず、電池材料作製方法について説明す
る; [正極] 活物質としてリチウムコバルト複合酸化物L
iCoO2を100重量部、導電剤としてリン片状グラ
ファイトとアセチレンブラックをそれぞれ2.5重量
部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVD
F)3.5重量部をN−メチルピロリドン(NMP)中
に分散させてスラリーを調製する。このスラリーを正極
集電体としての厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に
ダイコーターで塗付し、130℃で3分間乾燥後、ロー
ルプレス機で圧縮成形する。このとき、正極の活物質塗
付量は250g/m2,活物質かさ密度は3.00g/
cm3になるようにする。これを幅約40mmに切断し
て帯状にする。
【0024】[負極] 活物質としてグラファイト化し
たメソフェーズピッチカーボンファーバー(MCF)9
0重量部とリン片状グラファイト10重量部、バインダ
ーとしてカルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩
1.4重量部とスチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス1.8重量部を精製水中に分散させてスラリーを調製
する。上記内容物を精製水に分散させる前に、シュウ酸
リチウム5.0重量部を精製水中に溶解させている。こ
のスラリーを負極集電体としての厚さ12μm銅箔の両
面にダイコーターで塗付し、120℃で3分間乾燥後、
ロールプレス機で圧縮成形する。このとき、負極の活物
質塗付量は106g/m2,活物質かさ密度は1.35
g/cm3になるようにする。これを幅約40mmに切
断して帯状にする。
【0025】[非水電解液] γ−ブチロラクトンに、
LiBF4とLiPF6のモル混合比が70:30である
溶質を濃度1.5mol/リットルとなるように溶解さ
せて調製する。次に、電池作製方法について説明する。
上記の帯状正極と帯状負極及び厚さ25μmのポリエチ
レン製微多孔膜セパレーターを、帯状負極,セパレータ
ー,帯状正極,セパレーターの順に重ねて渦巻状に複数
回捲回することで電極板積層体を作製する。
【0026】この電極板積層体を平板状にプレスして、
アルミニウム製リードを正極集電体から、ニッケル製リ
ードを負極集電体から導出する。このようにした電極板
積層体をアルミニウム箔と樹脂フィルムをラミネートし
たシート材料でパッケージングする。このとき同時に前
記した非水電解液を注入する。こうして作製されるリチ
ウムイオン二次電池の公称放電容量は620mAhであ
る。電池内の活物質量は、正極:約4.9g(=約0.
05mol)、負極:約2.3gである。このとき、A
の値として、0.046に相当するシュウ酸リチウムを
電池内(負極活物質中)に含んでいる。
【0027】このようにして作製した電池を以下の条件
で評価した;25℃雰囲気下、310mA(0.5C
)の電流値で電池電圧4.2Vまで充電し、さらに
4.2Vを保持するようにして電流値を310mAから
絞り始めるという方法で、合計6時間電池作製後の最初
の充電を行った。充電終了直前の電流値はほぼ0の値と
なっていた。そして、25℃雰囲気下で2週間放置し
た。その後、25℃雰囲気下、620mAの電流値で電
池電圧4.2Vまで充電し、さらに4.2Vを保持する
ようにして電流値を620mAから絞り始めるという方
法で、合計3時間充電を行い、そして620mAの電流
値で電池電圧3.0Vまで放電するというサイクルを5
00回繰り返した。
【0028】
【実施例2】負極スラリー調製時に負極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム1.1重量部(Aの値と
して、0.01に相当する)を溶解させる、ということ
以外は実施例1と同様にする。
【0029】
【実施例3】負極スラリー調製時に負極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム3.5重量部(Aの値と
して、0.032に相当する)を溶解させる、というこ
と以外は実施例1と同様にする。
【0030】
【実施例4】負極スラリー調製時に負極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム7.0重量部(Aの値と
して、0.063に相当する)を溶解させる、というこ
と以外は実施例1と同様にする。
【0031】
【実施例5】負極スラリー調製時に負極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム11.0重量部(Aの値
として、0.1に相当する)を溶解させる、ということ
以外は実施例1と同様にする。
【0032】
【比較例1】負極スラリー中に負極活物質100重量部
に対してシュウ酸リチウム0.5重量部(Aの値とし
て、0.0045に相当する)を溶解させる、というこ
と以外は実施例1と同様にする。
【0033】
【比較例2】負極スラリー調製時に負極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム13.0重量部(Aの値
として、0.117に相当する)を溶解させる、という
こと以外は実施例1と同様にする。
【0034】
【実施例6】実施例1において、負極スラリー調製時に
シュウ酸リチウムを溶解することはせず、正極スラリー
中に正極活物質100重量部に対してシュウ酸リチウム
0.52重量部(Aの値として、0.01に相当する)
を分散させる。それ以外は実施例1と同様にする。
【0035】
【実施例7】正極スラリー調製時に正極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム2.0重量部(Aの値と
して、0.038に相当する)を分散させる、というこ
と以外は実施例6と同様にする。
【0036】
【実施例8】正極スラリー調製時に正極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム5.2重量部(Aの値と
して、0.1に相当する)を分散させる、ということ以
外は実施例6と同様にする。
【0037】
【比較例3】正極スラリー調製時に正極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム0.3重量部(Aの値と
して、0.0058に相当する)を分散させる、という
こと以外は実施例6と同様にする。
【0038】
【比較例4】正極スラリー調製時に正極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム6.0重量部(Aの値と
して、0.115に相当する)を分散させる、というこ
と以外は実施例6と同様にする。
【0039】
【実施例9】負極スラリー調製時に負極活物質100重
量部に対してシュウ酸リチウム3.5重量部(Aの値と
して、0.032に相当する)を溶解させる、及び、正
極スラリー調製時に正極活物質100重量部に対してシ
ュウ酸リチウム2.0重量部(Aの値として、0.03
8に相当する)を分散させる、ということ以外は実施例
1と同様にする。
【0040】
【比較例5】正極スラリー調製時にも、負極スラリー調
製時にもシュウ酸リチウムを添加しない、ということ以
外は実施例1と同様にする。上記評価の結果を表1に示
す。
【0041】
【表1】
【0042】正極活物質中に含まれるリチウムモル数の
1〜10%のモル数のリチウムを有する量のシュウ酸リ
チウムを電池内に含む時、500サイクル終了時の放電
容量保持率に優れるということがわかる。
【0043】
【実施例10】電池作製後の最初の充電時の充電電圧を
4.1Vとする、ということ以外は実施例1と同様にす
る。
【0044】
【実施例11】電池作製後の最初の充電時の充電電圧を
4.0Vとする、ということ以外は実施例1と同様にす
る。
【0045】
【実施例12】電池作製後の最初の充電時の充電電圧を
3.9Vとする、ということ以外は実施例1と同様にす
る。
【0046】
【比較例6】電池作製後の最初の充電時の充電電圧を
4.3Vとする、ということ以外は実施例1と同様にす
る。
【0047】
【比較例7】電池作製後の最初の充電時の充電電圧を
3.8Vとする、ということ以外は実施例1と同様にす
る。上記評価の結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】電池作製後の最初の充電時の充電電圧が
3.9V〜4.2Vの時、500サイクル終了時の放電
容量保持率に優れるということがわかる。
【0050】
【実施例13】電池作製後の最初の充電後の放置期間を
1日とする、ということ以外は実施例1と同様にする。
【0051】
【実施例14】電池作製後の最初の充電後の放置期間を
1週間とする、ということ以外は実施例1と同様にす
る。
【0052】
【実施例15】電池作製後の最初の充電後の放置期間を
3週間とする、ということ以外は実施例1と同様にす
る。
【0053】
【比較例8】電池作製後の最初の充電後に放置期間は設
けない、ということ以外は実施例1と同様にする。
【0054】
【比較例9】電池作製後の最初の充電後の放置期間を3
0日とする、ということ以外は実施例1と同様にする。
上記評価の結果を表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】電池作製後の最初の充電後の放置期間を1
日〜3週間としたとき、500サイクル終了時の放電容
量保持率に優れるということがわかる。
【0057】
【実施例16】実施例1と同様な電池を11サイクル目
の充電状態でサイクル評価を停止し、85℃の雰囲気で
1日間放置した。
【0058】
【比較例10】電解液として、エチレンカーボネートと
1,2−ジメトキシエタンの1:1体積比混合溶媒に、
LiPF6を濃度1.0mol/リットルとなるように
溶解させて調製したものを用いる、ということ以外は実
施例1と同様な電池を11サイクル目の充電状態でサイ
クル評価を停止し、85℃の雰囲気で1日間放置した。
上記評価の結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】1,2−ジメトキシエタンのような低沸点
系溶媒を電解液組成物として使用することは、高温雰囲
気下に放置した場合にパッケージに膨れが生じるため、
好ましくないといえる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜2によ
れば、サイクル特性,安全性,高温保存特性等を飛躍的
に向上させた非水系二次電池が作製できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ04 AJ05 AJ12 AK03 AL06 AL07 AM03 AM07 CJ16 CJ28 DJ09 EJ11 HJ01 HJ18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極、負極、その両極間に介装されたセ
    パレーター、非水溶媒と溶質とからなる非水電解液、及
    びこれらが収納されている容器で構成される非水系二次
    電池において、該非水溶媒はγ−ブチロラクトンを60
    体積%以上含み、該溶質は少なくともテトラフルオロホ
    ウ酸リチウムを含む1種以上のリチウム塩であり、さら
    に、電池容器内に下記(式1)で表わされる量のシュウ
    酸リチウムを、電池作製後の最初の充電前の状態で含む
    ことを特徴とする非水系二次電池。 【数1】
  2. 【請求項2】 3.9〜4.2Vのある電圧値で1日〜
    3週間の期間放置しておくことを特徴とする請求項1記
    載の非水系二次電池。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016110900A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co., Ltd. リチウムイオン二次電池
US10276871B2 (en) 2014-12-09 2019-04-30 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable lithium battery

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