JP2001229580A - 光ディスクの製造方法及びその原盤 - Google Patents

光ディスクの製造方法及びその原盤

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JP2001229580A
JP2001229580A JP2000033503A JP2000033503A JP2001229580A JP 2001229580 A JP2001229580 A JP 2001229580A JP 2000033503 A JP2000033503 A JP 2000033503A JP 2000033503 A JP2000033503 A JP 2000033503A JP 2001229580 A JP2001229580 A JP 2001229580A
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photoresist layer
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master
optical disk
soluble
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JP2000033503A
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Nobuki Yamaoka
信樹 山岡
Kiyoshi Nagasawa
澄 長澤
Satoru Fukutake
悟 福岳
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 煩雑な工程を含めることなく、正確な深さに
形成されたプリピット及びプリグルーブを有する光ディ
スクの製造方法及びこれに使用される光ディスク原盤を
提供する。 【構成】 ガラス基板上に第1フォトレジスト層、中間
層、第2フォトレジスト層を形成して、強度の異なるレ
ーザ光を照射して露光を行った後、これを現像して光デ
ィスク原盤を製造する。ここにおいて、中間層は、水溶
性若しくはアルカリ可溶性であって且つ前記レーザ光に
対して半透明であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの製造
方法に関し、特に異なる深さのプリピット及びプリグル
ーブを有する光ディスクの製造方法及び当該製造方法に
おいて使用される光ディスク原盤に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザ側において情報記録可能な、いわ
ゆる追記型等の書き込み自在な光ディスクは、あらかじ
めプリピット及びプリグルーブを形成した光ディスク基
板の上に記録層を設けた構造を有している。プリピット
の深さは、当該プリピットから得られる再生信号の変調
度が最大となるλ/4n近傍の深さである。一方、プリ
グルーブの深さは、当該グルーブから得られるトラッキ
ング信号の変調度が最大となるλ/8n近傍の深さであ
る。ここで、λは再生レーザ光の波長、nは基板の屈折
率である。
【0003】上記の如き異なる深さのプリピット及びプ
リグルーブを有する書き込み自在な光ディスクは、光デ
ィスク基板と同様のプリピット及びプリグルーブを有す
る光ディスク原盤のレプリカ(複製)を得ることにより
製造するのである。図1に示すように、光ディスク原盤
の作成においては、まず、ガラス基板1上に順に、第1
フォトレジスト層2、中間層3、第2フォトレジスト層
4を形成して、未露光(露光については後述する。)の
原盤を作成する。
【0004】次に、未露光の原盤に強度変調したレーザ
光を照射してフォトレジストを露光する。例えば、プリ
グルーブを形成する場合においては、強度の弱いレーザ
光10aを照射する。レーザ光10aは、第2フォトレジスト
層4を露光するが、第1フォトレジスト層2には到達し
ない。一方、プリピットを形成する場合においては、レ
ーザ光10aよりも強度の強いレーザ光10bを照射する。レ
ーザ光10bは、第2フォトレジスト層4を露光し、さら
にレーザ光10bの一部は、中間層3を透過して、第1フ
ォトレジスト層2も露光するのである。
【0005】レーザ光10a及び10bの照射終了後、露光さ
れた原盤を現像して、第1フォトレジスト層2及び第2
フォトレジスト層4におけるレーザ光に露光された部分
を除去すると光ディスク原盤が作成できるのである。さ
らに、ニッケル電鋳等によって光ディスク原盤の表面を
転写してスタンパを作成した後に、このスタンパを使用
して樹脂成形を行うと、光ディスク原盤のレプリカであ
る光ディスク基板が作成できるのである。
【0006】従来の光ディスクの製造方法においては、
中間層3の材料としてポリビニルアルコール(PVA)
又はSiO2が使用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2に示すように、P
VAは、一般的にレーザ光に対する透明度が高いため
に、強度の弱いレーザ光10a'を照射した場合であって
も、第1フォトレジスト2へレーザ光10a'の一部が漏洩
して、第1フォトレジスト層2を露光してしまう場合が
あった。かかる場合、現像処理後に形成されるプリグル
ーブの深さが所定の値とならないという問題を生じる。
【0008】一方で、中間層3として、レーザ光をほと
んど透過しないSiO2を使用した場合、第2フォトレジス
ト層4の現像後、第1フォトレジスト層2の現像を行う
前に、SiO2をエッチングなどによって除去する付加工程
が必要であって、工程が煩雑になるといった問題があっ
た。本発明は、上述の如き問題を解決するためになされ
たものであって、煩雑な工程を含めることなく、正確な
深さに形成されたプリピット及びプリグルーブを有する
光ディスクの製造方法及びこれに使用される光ディスク
原盤を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による光ディスク
の製造方法は、ガラス基板の上に第1フォトレジスト層
を形成する工程と、前記第1フォトレジスト層の上に中
間層を形成する工程と、前記中間層の上に第2フォトレ
ジスト層を形成する工程と、前記第1フォトレジスト層
及び前記第2フォトレジスト層を強度変調したレーザ光
を照射して露光する工程と、露光された前記第1フォト
レジスト層及び前記第2フォトレジスト層を現像する工
程と、を含む異なる深さのプリピット及びプリグルーブ
を有する光ディスクの製造方法であって、前記中間層
は、水溶性若しくはアルカリ可溶性であって且つ前記レ
ーザ光に対して半透明であることを特徴とする。
【0010】また、本発明による光ディスク原盤は、ガ
ラス基板の上に第1フォトレジスト層、中間層、第2フ
ォトレジスト層を順に積層した構造を有する光ディスク
原盤であって、前記中間層は、水溶性若しくはアルカリ
可溶性であって且つ前記レーザ光に対して半透明である
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による光ディスクの製造方
法を図面に従って詳述する。図3に示すように、表面を
研磨し、洗浄したガラス基板1を用意し、ガラス基板1
上にポジ型のフォトレジスト、例えば東京応化工業
(株)製のポジ型フォトレジスト『TSMR−V3』を
有機溶剤に溶かした溶液をスピンコート法で塗布する。
これを80℃程度の温度で熱処理(プリベーク)を行い、
厚さが600〜1200Å程度の第1フォトレジスト層2を形
成する。
【0012】次に、第1フォトレジスト層2の上に、後
述するアルカリ現像液で除去され得る水溶性の光退色性
色素をスピンコート法で塗布する。これを熱処理して、
厚さが50〜60Å程度の中間層5を形成する。さらに、中
間層5の上に第2フォトレジスト層4を形成して未露光
の原盤を作成する。第2フォトレジスト層4は、第1フ
ォトレジスト層2と同じ材料からなるポジ型のフォトレ
ジストであって、同様の工程で形成される。その厚さ
は、200Å程度である。
【0013】続いて、プリグルーブ及びプリピットに対
応して、光強度の異なる2種類のレーザ光10a及び10bを
選択して、上記の未露光の原盤に対して露光を行う。レ
ーザ光10aの光強度は、第2フォトレジスト層4のみを
露光するが、中間層5を透過して第1フォトレジスト層
2に光が透過しないように調整されている。レーザ光10
bは、レーザ光10aよりも光強度を高く設定されており、
第2フォトレジスト層4よりもさらにその下の第1フォ
トレジスト層2までを露光できるように調整されてい
る。
【0014】中間層5の光退色性色素は、レーザ光に対
して半透明であって、PVAに比してレーザ光の透過を
低減する性質が大である。故に、第1フォトレジスト層
2を露光することなく、第2フォトレジスト層4を厚さ
方向に亘って露光することのできるレーザ光10aの光強
度の範囲を拡大することが出来るのである。すなわち、
第2フォトレジスト層4にプリグルーブを形成する際に
おいて、第2フォトレジスト層4から第1フォトレジス
ト2へのレーザ光10aの漏洩を確実に防ぐことが出来る
のである。
【0015】中間層5は、水溶性の光退色性色素の代わ
りに、アルミニウムなどの金属蒸着薄膜を用いてもよ
い。アルミニウム蒸着薄膜は、後述するアルカリ現像液
で溶解、除去することが出来て、光退色性色素を中間層
5に使用した場合と同じ工程によって処理することがで
きる。なお、アルミニウム蒸着膜は、レーザ光10bによ
って、これを透過して第1フォトレジスト層2を露光で
きなければならない。故に、アルミニウム蒸着膜の厚さ
は、数十Å程度であることが好ましい。
【0016】図4に示すように、レーザ光を照射して得
られた露光された原盤を、規定度が0.2〜0.3Nの範囲内
のアルカリ現像液に浸漬して現像処理を行う。まず、第
2フォトレジスト層4における露光された部分が除去さ
れる。第2フォトレジスト層4の除去された部分では、
中間層5が表面に露出して、アルカリ現像液に曝され
る。中間層5もアルカリ現像液に可溶である故、表面に
露出した中間層5も除去される。なお、中間層5にアル
ミニウム蒸着薄膜を使用した場合であっても、同様であ
る。
【0017】図5に示すように、レーザ光10bを照射し
た部分では、中間層5を透過して第1フォトレジスト層
2においても露光されている。第2フォトレジスト層4
が除去され且つその下の中間層5も除去された後、露光
された第1フォトレジスト層2もアルカリ現像液に接触
して、除去されるのである。上記の如く、プリグルーブ
15の深さは、第2フォトレジスト層4の厚さと中間層3
の厚さの和となる。また、プリピット16の深さは、プリ
グルーブ15の厚さと第1フォトレジスト層2の厚さの和
となる。すなわち、第1フォトレジスト層2及び第2フ
ォトレジスト層4の厚さを適宜変化させることで、所望
の深さのプリグルーブ15及びプリピット16を形成するこ
とが出来るのである。
【0018】さらに、80℃程度の温度で熱処理(ポスト
ベーク)を行うと、深さの異なるプリピット及びプリグ
ルーブを有する光ディスク原盤が作成できるのである。
光ディスク原盤を転写したスタンパをニッケル電鋳法な
どを用いて作成して、樹脂成形を行うと、光ディスク原
盤を複製した光ディスク基板が作成できるのである。さ
らに、プリピット及びプリグルーブを形成した基板上に
は、色素記録膜及び相変化記録膜などが設けられて、ユ
ーザ側において情報記録可能な光ディスクが作成される
のであるが、ここでは詳述しない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、煩雑な工程をともなう
ことなく、正確な深さに形成されたプリピット及びプリ
グルーブを有する光ディスクを得ることが出来るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来における未露光の原盤にレーザ光を照射し
た状態を示す断面図である。
【図2】従来における未露光の原盤にレーザ光を照射し
た状態を示す断面図である。
【図3】本発明による未露光の原盤にレーザ光を照射し
た状態を示す断面図である。
【図4】本発明による露光された原盤の現像途中におけ
る状態を示す断面図である。
【図5】本発明による光ディスク原盤を示す断面図であ
る。
【主要部分の符号の説明】
1 ガラス基板 2 第1フォトレジスト層 3、5 中間層 4 第2フォトレジスト層 10a、10b レーザ光 15 プリグルーブ 16 プリピット
フロントページの続き (72)発明者 福岳 悟 山梨県甲府市大里町465番地 パイオニア 株式会社内 Fターム(参考) 5D121 AA02 BA03 BB03 BB04 BB07 BB22 BB23 BB26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板の上に第1フォトレジスト層
    を形成する工程と、前記第1フォトレジスト層の上に中
    間層を形成する工程と、前記中間層の上に第2フォトレ
    ジスト層を形成する工程と、前記第1フォトレジスト層
    及び前記第2フォトレジスト層を強度変調したレーザ光
    を照射して露光する工程と、露光された前記第1フォト
    レジスト層及び前記第2フォトレジスト層を現像する工
    程と、を含む異なる深さのプリピット及びプリグルーブ
    を有する光ディスクの製造方法であって、 前記中間層は、水溶性若しくはアルカリ可溶性であって
    且つ前記レーザ光に対して半透明であることを特徴とす
    る光ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記中間層は、水溶性の光退色性色素膜
    からなることを特徴とする請求項1記載の光ディスクの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記中間層は、アルカリ可溶性の金属薄
    膜からなることを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金属薄膜は、アルミニウムからなる
    ことを特徴とする請求項3記載の光ディスクの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 ガラス基板の上に第1フォトレジスト
    層、中間層、第2フォトレジスト層を順に積層した構造
    を有する光ディスク原盤であって、 前記中間層は、水溶性若しくはアルカリ可溶性であって
    且つ前記レーザ光に対して半透明であることを特徴とす
    る光ディスク原盤。
  6. 【請求項6】 前記中間層は、水溶性の光退色性色素膜
    からなることを特徴とする請求項5記載の光ディスク原
    盤。
  7. 【請求項7】 前記中間層は、アルカリ可溶性の金属薄
    膜からなることを特徴とする請求項5記載の光ディスク
    原盤。
  8. 【請求項8】 前記金属薄膜は、アルミニウムからなる
    ことを特徴とする請求項7記載の光ディスク原盤。
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